JP2007274606A - デジタル放送再送信システムおよび再送信装置 - Google Patents

デジタル放送再送信システムおよび再送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】IP網等を含む通信手段を用いた地上デジタル放送等のデジタル放送の再送信において、デジタル放送で運用される緊急警報放送システムと同等のシステムを簡易な方法で実現する。
【解決手段】再送信装置100、受信装置110およびIP網120でデジタル放送再送信システムを構築する。再送信装置100の検出信号出力部105は、起動フラグ判定部104およびPMT処理部106の判定により緊急警報放送が行われていると判断した場合、PMTに記載される各ESのPIDを緊急警報放送のESのPIDに書き換えるようPMT書換部107に指示する。PMTに記載されるすべてのESのPIDが緊急警報放送のESのPIDに書き換えられるため、受信装置110では、緊急警報放送の運用が開始されると、視聴中の通常放送が自動的に緊急警報放送に切り換わる。
【選択図】図1

Description

本発明はデジタル放送の再送信システムに関し、特に、IP(Internet Protocol)ネットワーク(以下、IP網と記す)を用いて、地上デジタル放送等のデジタル放送信号を再送信する際に、緊急警報放送に関する情報の伝送を可能にするデジタル放送再送信システムおよび、このシステムに用いる再送信装置に関する。
2000年12月のBSデジタル放送の開始に続き、2003年12月からは地上デジタル放送も開始されている。これらのデジタル放送の運用では、緊急警報放送システムが定義されている。
緊急警報放送システムでは、大地震、津波などの人的被害に関係するような大災害が予想される場合に放送される緊急警報放送の開始を受信装置に知らせることで、受信装置が自動的に緊急警報放送を受信することが可能である。
以下、デジタル放送の緊急警報放送の運用について、BSデジタル放送を例に説明する。
BSデジタル放送では、複数の放送事業者からのMPEG2−TS(Transport Stream)がフレームという単位で一つの信号にまとめられる。MPEG2−TSは、トランスポートストリームパケット(以下、TSパケットと略す)が連続した信号列である。図8に示す通り、TSパケットは188バイトで構成される。先頭の4バイトはヘッダと呼ばれる。ヘッダの先頭の1バイトは、TSパケットの先頭を示す同期バイトである。ヘッダには、同期バイトのほか、PID(Packet ID)やパケットの性質を規定する情報などが記載されている。ヘッダに続く184バイトがアダプテーションフィールドおよび/またはペイロード、すなわちデータ領域である。アダプテーションフィールドは映像や音声などのデータを格納し、ペイロードはPSI(Program Specific Information)を格納する。ヘッダに記載されている情報により、アダプテーションフィールドであるかペイロードであるかを区別する。
図9はフレームを示す。フレームは、48個のスロット(スロット#1〜スロット#48)で構成される。スロットは、MPEG2−TSを構成する188バイトのTSパケットにリード・ソロモン誤り訂正外符号16バイトを付加した204バイトで構成される。
スロット#1〜スロット#12の先頭の1バイト(TSパケットにおける同期バイト)には、フレーム同期信号、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)情報が割り当てられる。スロット#1、スロット#2の先頭バイトにはフレーム前同期信号が割り当てられ、スロット#3〜スロット#10の先頭バイトにはTMCC情報が割り当てられ、スロット#11、スロット#12の先頭バイトには、フレーム後同期信号が割り当てられる。スロットは、変調方式の区分と複数MPEG2−TSの区分の最小単位であり、TMCC情報にスロット毎の変調方式、トランスポートストリーム番号等が記載されており、復調可能とされている。
フレーム信号は、スーパーフレーム周期でエネルギー拡散、インタリーブの処理を行う。図10にスーパーフレームの構成を示す。8フレーム(フレーム#1〜フレーム#8)により、スーパーフレームが構成される。各フレームのスロット#1〜スロット#12には、上述したようにフレーム同期信号、TMCC情報が付加されて、内符号誤り訂正、変調がなされる。フレーム#7,フレーム#8のスロット#3〜スロット#10には、TMCCパリティとして、リード・ソロモン(64,48)が割り当てられる。したがって、TMCCは、8×6=48バイト、すなわち384ビットで構成される。
上述したように、TMCC情報には、スロット毎の変調方式やトランスポートストリーム番号等の情報が記載されている。受信装置は、まず、TMCC情報を取得して、電波の復調、受信するトランスポートストリームの選択を行う。BSデジタル放送は、複数変調方式であり、トランスポートストリームを8PSK(Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等で変調するが、TMCC情報は重要な情報であるため、TMCCを送る部分の変調方式には、これら8PSK、QPSKよりも低階層であり降雨や雑音に強いBPSK(Binary Phase Shift Keying)が用いられる。
TMCCの所定位置には、緊急警報放送の開始を知らせる緊急警報放送起動用フラグが設けられている。緊急警報放送起動用フラグは、緊急警報放送の放送を開始する際または緊急警報放送のテストの際に「1」とされ、緊急警報放送を放送またはテストしている間は「1」の状態とされる。放送受信装置では、緊急警報放送起動用フラグが「1」であること、すなわちフラグが立っていることを検出した場合に、緊急警報放送起動用フラグが検出されたとされる。緊急警報放送起動用フラグは、TMCCの所定位置に存在するため、スーパーフレームの周期で伝送される。
緊急警報放送システムは、上記のTMCCの緊急警報放送起動用フラグと合わせて、PMT(Program Map Table)の緊急警報放送記述子により実現している。放送事業者は、緊急警報放送を開始する場合、PMTの緊急放送記述子に「start_end_flag」、地震・津波等の種別、地域符号等の条件を設定して送出し、TMCCの緊急警報放送起動用フラグを「1」として送出する。そして、緊急警報放送を開始する。緊急警報放送を終了する場合には、放送事業者は、TMCCの緊急警報放送起動用フラグを「0」として送出し、PMTから緊急警報放送記述子を削除する。
以上のようにして、デジタル放送での緊急警報放送システムが実用化され運用されている。なお、地上デジタル放送では、BSデジタル放送と伝送路符号化方式が異なるが、TMCCの緊急警報放送起動用フラグ等を利用する緊急警報放送システムの仕組みについては、上述したBSデジタル放送の場合と同様である。
近年では、地上デジタル放送などのデジタル放送を、ケーブルテレビ(以下、CATVと略す)網へ再送信するサービスも実現されており、CATV加入者もデジタル放送の提供するサービスを受信することができる。
例えば地上デジタル放送をCATV網へ再送信する場合、CATVでの1伝送チャネル当たりの帯域幅は、地上デジタル放送の1伝送チャネル当たりの帯域幅よりも広いため、変調方式をCATVに適した変調方式に変換し、デジタル放送信号中の番組配列情報を一部変更するのみで、地上デジタル放送に含まれる全ての信号をそのままCATV網に伝送できる。よって、CATV網で地上デジタル放送のすべてのサービスを伝送することは比較的容易である。
デジタル放送をCATV網へデジタル再送信するための変調方式は複数存在する。例えば非特許文献1は、トランスモジュレーション(変調変換)方式を用いた地上デジタル放送のCATV網への再送信方法を開示している。
デジタル放送を再送信する場合には、TMCCによる緊急警報放送起動用フラグの伝送が行えないため、トランスモジュレーション方式では、緊急警報放送起動用フラグを伝送する方式として複数TS伝送方式による伝送を行っている。例えば非特許文献2は、複数TS伝送方式を用いたTSMFヘッダによる緊急警報放送起動用フラグの伝送方法を開示している。非特許文献2の複数TS伝送方式における多重フレームヘッダの構成を図11に示す。
多重フレームヘッダには、TSパケットの配置を示す情報や、デジタル放送の伝送多重制御情報(TMCC)内の情報など、必要な情報を格納する。この多重フレームを連続して出力することにより、複数TSが多重された信号を得る。多重フレームに多重できるTS数は最大15である。多重フレームヘッダも先頭のバイトが0x47で188バイトの大きさとすることで、既存のデジタル有線テレビジョン放送方式の伝送路符号化方式を使用可能にしている。多重フレームのスロット数53は、TSパケットを静的配置にした場合にBSデジタル放送のトランスポートストリームを効率よく伝送できる値を選定している。
多重フレームに多重できるTS数は、BSデジタル放送の1中継器が最大8TSまで多重可能なことや、他の放送TSも一緒に多重することを考慮して、最大15としている。
TMCC情報内の情報が伝送される多重フレームヘッダの構成を図12に示す。図12におけるemergency_indicator1201が緊急警報放送起動用フラグに相当し、これによりデジタル放送の再送信においても緊急警報放送起動用フラグを伝送することができるようになる。なお、PMTの緊急警報記述子の伝送については、再送信の場合にもそのまま再送信されるため考慮の必要はない。
以上のように非特許文献1は、地上デジタル放送などの放送サービスと同様の放送サービスをCATVにおいても可能とする。また、非特許文献2は、デジタル放送の再送信時に、デジタル放送のTMCC情報に記述される緊急警報放送起動用フラグの伝送を可能にする。このようにして、CATVにおけるデジタル放送の再送信サービスにおいて、緊急警報放送システムを実現している。
日本ケーブルラボ 「JCLSPEC-0071.0版地上デジタルテレビジョン放送トランスモジュレーション運用仕様」(日本) 社団法人日本CATV技術協会 「JCTEASTD-007-3.0デジタル優先テレビジョン放送 BS/広帯域CSおよび地上デジタル対応受信装置」(日本)
上述したように、CATV網にデジタル放送を再送信する場合の緊急警報放送システムを実現するための障壁は低いと思われる。その一方、現在、2011年の地上アナログ放送の終了に備え、地上デジタル放送の電波が届かない地域などを対象にIP網を利用した地上デジタル放送の再送信サービスが検討されている。IP網を用いた再送信の場合も、CATV網の場合と同様、TMCCによる緊急警報放送起動用フラグの伝送が行えない。更に、IP網を用いた再送信の場合には、複数トランスポートストリーム伝送方式の適用も難しいため、IP網における緊急警報放送システムの実現が課題となっている。
本発明は、IP網を用いた地上デジタル放送等のデジタル放送の再送信において、デジタル放送で運用されている緊急警報放送システムと同等のシステムを簡易な方法で実現するものである。
本発明のデジタル放送再送信システムは、
受信したデジタル放送波からデジタル放送信号を取り出し、IP網により再送信する再送信装置と、前記再送信されたデジタル放送信号を受信する受信装置とを備えたデジタル放送再送信システムであって、
前記再送信装置は、前記デジタル放送信号に含まれる緊急警報放送起動用フラグの値ならびに、前記デジタル放送信号に含まれるPMT(Program Map Table)に記載される緊急警報記述子の有無および内容を判別し、判別結果に応じて前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えた後、前記デジタル放送信号を含むパケット化データをIP網により再送信することを特徴とする。
本発明のデジタル放送再送信システムにおいて、前記再送信装置は、前記判別結果に基づいて緊急警報放送が行われていると判断した場合、緊急警報放送以外のサービスについて、前記デジタル放送信号のPMTに含まれるES(Elementary stream)のPID(Packet ID)を、緊急警報放送のESのPIDに書き換えることが好ましい。
また本発明のデジタル放送再送信システムにおいて、複数の前記再送信装置における判別結果を収集する再送信管理装置を更に備え、前記再送信管理装置は、収集した判別結果を解析し、解析結果に応じて、前記複数の再送信装置に対し、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるよう指示するものであってもよい。
同様に、前記再送信管理装置は、前記複数の再送信装置における判別結果のうち過半数の判別結果が、緊急警報放送が行われていることを示す場合、前記複数の再送信装置に対し、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるよう指示するものであってもよい。
次に、上記システムに対応した本発明の再送信装置は、
受信したデジタル放送波からデジタル放送信号を取り出し、IP網により再送信する再送信装置であって、
デジタル放送波を受信してデジタル放送信号を復調する受信手段と、
前記復調したデジタル放送信号に含まれる緊急警報放送起動用フラグの値ならびに、前記デジタル放送信号に含まれるPMT(Program Map Table)に記載される緊急警報記述子の有無および内容を判別し、判別結果に基づいて緊急警報放送が行われていることを示す検出信号を出力する検出信号出力手段と、
前記検出信号に応じて、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるPMT書換手段と、
前記デジタル放送信号を含むパケット化データを作成し、前記IP網に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記再送信装置の一部もしくは全部の機能を、コンピュータを用いて実現するコンピュータプログラムを含む。
本発明にかかるデジタル放送再送信システムは、地上デジタル放送などのデジタル放送信号をIP網を利用して再送信する場合に、デジタル放送で運用されている緊急警報放送システムと同等のシステムを簡易に実現できるという効果を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるデジタル放送再送信システムの構成を示すブロック図である。再送信システムは、基本的に再送信装置100、受信装置110およびIP網120で構成されている。
再送信装置100は、地上デジタル放送のデジタル放送波を受信して、デジタル放送信号を復調する受信部101と、デジタル放送信号のトランスポートストリームを再送信処理するTS処理部102と、TS処理部102で処理したトランスポートストリームをIPパケット化し、IP網120へ再送信する通信部103と、受信部101で受信したデジタル放送波の緊急警報放送起動用フラグのオン/オフを判定する起動フラグ判定部104と、TS処理部102で処理されるトランスポートストリームからPMTを抽出し、緊急警報放送が運用されているかどうかを判定するPMT処理部106と、起動フラグ判定部104およびPMT処理部106が出力する判定信号に応じて緊急警報放送の検出信号を出力する検出信号出力部105と、検出信号出力部105の出力に応じてTS処理部102が出力するトランスポートストリームのPMTの内容を書き換えるPMT書換部107と、を有する。
再送信装置100において、受信部101はアンテナ等を備えており、空気中を伝播する放送波を受信することができ、または、所定の伝送網もしくは通信網に接続し、伝送網もしくは通信網中を伝送されるデジタル放送波を受信することもできる。また、受信部101は、再送信を行う通信手段であるIP網(再送信用IP網)の帯域幅と同等もしくはさらに広い帯域幅を有するIP網(受信用IP網)からデジタル放送信号をすることができる。その場合、再送信装置100は、受信したデジタル放送信号を、再送信用IP網へ再送信することができる。
一方、受信装置110は、IPパケット化されたデジタル放送信号をIP網120から受信し、図示しないテレビなどの表示部へ出力する。
なお、本実施の形態の再送信装置100において、受信部101は本発明の受信手段を構成する。同様に、起動フラグ判定部104、PMT処理部106および検出信号出力部105は検出信号出力手段を構成し、TS処理部102およびPMT書換部107はPMT書換手段を構成し、通信部103は送信手段を構成する。
以下、まず本実施の形態における再送信装置の動作について説明する。概説すれば、再送信装置100は、デジタル放送信号のTMCC情報を復号し、TMCC情報内の緊急警報放送起動用フラグのオン/オフ(1か0)を判別する。またデジタル放送信号中のPMT中の緊急情報記述子を検索し、start_end_flagが1かどうかを判別する。双方とも1の場合、すなわち緊急警報放送が運用されていると判別した場合、デジタル放送をIP網へ再送信する際に、再送信するPMTの各ES(Elementary stream)のPIDを緊急警報放送のESのPIDに書き換える。
再送信装置100の動作について図面を参照して詳述する。図2は、再送信装置100が緊急警報放送起動用フラグならびに、PMTの緊急情報記述子の有無および内容を判別し、再送信するトランスポートストリームのPMTの各ESのPIDを書き換える処理に関するフローチャートである。
受信部101は、デジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送波を復調してデジタル放送信号を取り出し、デジタル放送信号からTMCC情報を復号する。起動フラグ判定部104では、TMCC情報中の緊急警報放送起動用フラグをチェックし、その値が1(オン)かどうかを判定する。1の場合にはそれを示す信号を検出信号出力部105に出力する(ステップS201)。
PMT処理部106はTS処理部102に入力したデジタル放送信号からPMTを抽出し(ステップS202)、PMT中の緊急情報記述子の有無を調べ、start_end_flagの値を判定する(ステップS203)。値が1(オン)の場合にはそれを示す信号を検出信号出力部105に出力する。起動フラグ判定部104およびPMT処理部106からの信号の両方ともオンの場合、PMT書換部107に対してPMTの書き換えを指示する検出信号を出力する(ステップS203でYES)。
PMTの書き換え処理については、図3のフローチャートを用いて詳述する。検出信号出力部105からPMT書き換えの指示を受けたPMT書換部107は、デジタル放送信号中のPAT(Program Association Table)を取得し、PMTのPID(Packet ID)を抽出する(ステップS301)。抽出したPIDをもとにデジタル放送信号からサービス毎のPMTを抽出する(ステップS302)。抽出したPMTから緊急情報記述子を抜き出し、記述子に記載されているサービスIDを調べる(ステップS303)。調べたサービスIDは緊急警報放送のサービスIDである。先のPMTと調べたサービスIDから緊急警報放送に用いられているESおよびESのPIDを抽出する(ステップS304)。
続いて、緊急警報放送以外のサービス毎のPMTを調べ、緊急警報放送と同じストリームタイプのESを持つサービスがあるかどうかを確認する(ステップS305)。緊急警報放送で用いられているESと同一ストリームタイプのESが記述されているサービスについては、ESのPIDを緊急警報放送のESのPIDに書き換える(ステップS306)。
図4(A)〜(C)は、PIDの書き換えを説明するイメージ図であり、それぞれサービス構成とPMTに記述されたPIDの値を示している。図4(A)には緊急警報放送が放送されていない場合のイメージを示す。緊急警報放送の運用が開始されると、図4(B)に示すように緊急警報放送のサービスが追加され、更にPIDの書き換えが行われた場合、図4(C)に示すようにデジタル放送の各サービスに含まれるESのPIDが緊急警報放送のESのPIDと同一になる。
図5は、本実施の形態のデジタル放送再送信システムにおいて、再送信装置100から再送信されたデジタル放送信号を受信装置110で受信した場合のイメージを示す。受信するデジタル放送信号中のPMTのすべてのESのPIDが緊急警報放送のESのPIDになっているため、通常放送の視聴中に緊急警報放送の運用が開始されると、受信装置110では一切の操作を必要とせずに自動的に緊急警報放送が視聴できることになる。
以上のように、緊急警報放送起動用フラグが1かつPMT中の緊急情報記述子のstart_end_flagが1になった場合、つまり緊急警報放送が行われている場合に、再送信装置100は、各サービスに含まれるESのPIDを緊急警報放送のPIDに変更することにより、再送信装置のみの対応で、地上デジタル放送で運用されている緊急警報放送システムと同等のシステムを実現することができる。
なお、図4の説明では、映像ESと音声ESのいずれのPIDも緊急警報放送のESのPIDに切り換える場合について説明したが、映像ESと音声ESのうち一方のみのPIDを切り換えることも可能である。この場合、視聴中の受信装置では、画面のみが緊急警報放送に対応した映像に切り換わったり、画面には通常放送の映像が表示されているが、音声については緊急警報放送に対応した内容に切り換わったりする。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態におけるデジタル放送再送信システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、複数の再送信装置600と接続され、それぞれの再送信装置600から緊急警報放送が運用されているかどうかの検出信号を受信し、またその検出信号を解析してPMTの書き換えを指示する信号を出力する再送信管理装置630を備えている。
一方、本実施の形態における再送信装置600は、実施の形態1の再送信装置と同様の構成を備え、さらに検出信号出力部601に、TMCCの起動フラグ判定結果およびPMTの緊急情報記述子のstart_end_flagの判定結果を外部に出力する機能を備えている。
図中、実施の形態1の再送信装置と同一の機能を有する部分には同一の符号を付して説明を省略し、新たに追加した機能およびその効果について説明する。
概説すると、本実施の形態では、再送信装置600において、TMCCの緊急警報放送起動用フラグとデジタル放送信号のPMTを抽出し、緊急警報放送起動用フラグとPMT中の緒元の判定結果の両方を再送信管理装置630に通知し、再送信管理装置630はすべての再送信装置600から通知された結果を解析することにより、PMTの書き換え処理を実行するか否かを決定する。
以下、本実施の形態におけるデジタル放送再送信システムの動作について図7を用いて詳説する。図7は再送信管理装置630のPMT書き換え制御信号を出力する動作に関するフローチャートを示す図である。
再送信管理装置630は、TMCCの緊急警報放送起動用フラグとPMTの緊急情報記述子の解析結果を、すべての再送信装置600に対して問い合わせる。図6では3台の装置に対して問い合わせを実行する(ステップS701)。3台分の問い合わせ内容を解析し、過半数を超える再送信装置600において緊急警報放送が行われていると判別できた場合(ステップS702)、再送信管理装置630は各再送信装置600の検出信号出力部601に対して、検出信号を出力するよう制御を行う(ステップS703)。検出信号の出力を指示された検出信号出力部601は検出信号を出力し、PMT書換部105に対してPMTの書き換えを指示する。
以上の処理により、単一の放送局で緊急警報放送が行われている場合とは異なり、多くの放送局で緊急警報放送が行われている場合には、大衆に緊急警報放送の内容を知らせる必要性が高いと判断し、緊急警報放送が行われている放送局の数に応じて、緊急警報放送を受信装置に受信させるかどうかを自動的に決定することができる。
なお、本実施の形態では、PMTの書き換えを行う条件を過半数とした例を示したが、すべての放送局が運用した場合や、あるいは特定の放送局が運用した場合など、書き換えを行う条件を自由に変更できるのは云うまでもない。
また、上記実施の形態1、2においては、地上デジタル放送を再送信する場合の例を示したが、本発明は、BSデジタル放送やCSデジタル放送等の他のデジタル放送を再送信する場合にも適用可能であり、更に、CATV網等により伝送される放送波を再送信する場合にも適用可能なことは云うまでもない。
また、上記各実施の形態における再送信装置の一部もしくは全部の機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムを、コンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、各処理フローで示した処理手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは云うまでもない。
本発明によれば、地上デジタル放送などのデジタル放送を、IP網を使って再送信する場合に、デジタル放送で運用されている緊急警報システムと同等のシステムを簡易に実現できるため、デジタル放送の再送信システムとして有用である。
本発明の実施の形態1におけるデジタル放送再送信システムの構成を示すブロック図 同実施の形態1の再送信装置における緊急警報放送の運用の有無を判別する処理に関するフローチャート 同実施の形態1の再送信装置におけるPMTに記述されるESのPID書き換え処理に関するフローチャート 同実施の形態1におけるPID書き換えのイメージ図 同実施の形態1の受信装置で緊急警報放送を受信した場合のイメージ図 本発明の実施の形態2におけるデジタル放送再送信システムの構成を示すブロック図 同実施の形態2におけるPMT書き換え制御信号の出力に関するフローチャート 従来技術におけるTSパケットの構成図 従来技術におけるフレームの構成図 従来技術におけるスーパーフレームの構成図 従来技術における複数TS伝送方式の多重フレームヘッダの構成図 従来技術におけるフレームヘッダの構成を示す図
符号の説明
100、600 再送信装置
101 受信部
102 TS処理部
103 通信部
104 起動フラグ判定部
105、601 検出信号出力部
106 PMT処理部
107 PMT書換部
110 受信装置
120 IP網
630 再送信管理装置

Claims (8)

  1. 受信したデジタル放送波からデジタル放送信号を取り出し、IP網により再送信する再送信装置と、前記再送信されたデジタル放送信号を受信する受信装置とを備えたデジタル放送再送信システムであって、
    前記再送信装置は、前記デジタル放送信号に含まれる緊急警報放送起動用フラグの値ならびに、前記デジタル放送信号に含まれるPMT(Program Map Table)に記載される緊急警報記述子の有無および内容を判別し、判別結果に応じて前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えた後、前記デジタル放送信号を含むパケット化データをIP網により再送信することを特徴とするデジタル放送再送信システム。
  2. 前記再送信装置は、前記判別結果に基づいて緊急警報放送が行われていると判断した場合、緊急警報放送以外のサービスについて、前記デジタル放送信号のPMTに含まれるES(Elementary stream)のPID(Packet ID)を、緊急警報放送のESのPIDに書き換えることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送再送信システム。
  3. 複数の前記再送信装置における判別結果を収集する再送信管理装置を更に備え、前記再送信管理装置は、収集した判別結果を解析し、解析結果に応じて、前記複数の再送信装置に対し、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるよう指示することを特徴とする請求項1または2に記載のデジタル放送再送信システム。
  4. 前記再送信管理装置は、前記複数の再送信装置における判別結果のうち過半数の判別結果が、緊急警報放送が行われていることを示す場合、前記複数の再送信装置に対し、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるよう指示することを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送再送信システム。
  5. 受信したデジタル放送波からデジタル放送信号を取り出し、IP網により再送信する再送信装置であって、
    デジタル放送波を受信してデジタル放送信号を復調する受信手段と、
    前記復調したデジタル放送信号に含まれる緊急警報放送起動用フラグの値ならびに、前記デジタル放送信号に含まれるPMT(Program Map Table)に記載される緊急警報記述子の有無および内容を判別し、判別結果に基づいて緊急警報放送が行われていることを示す検出信号を出力する検出信号出力手段と、
    前記検出信号に応じて、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるPMT書換手段と、
    前記デジタル放送信号を含むパケット化データを作成し、前記IP網に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする再送信装置。
  6. 前記PMT書換手段は、前記検出信号出力手段が、緊急警報放送が行われていることを示す検出信号を出力した場合、緊急警報放送以外のサービスについて、前記デジタル放送信号のPMTに含まれるES(Elementary stream)のPID(Packet ID)を、緊急警報放送のESのPIDに書き換えることを特徴とする請求項5に記載の再送信装置。
  7. 前記検出信号出力手段は、緊急警報放送が行われていることを示す検出信号を外部の再送信管理装置に送信し、また前記再送信管理装置から前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換える指示信号を受信することを特徴とする請求項5または6に記載の再送信装置。
  8. 受信したデジタル放送波からデジタル放送信号を取り出し、IP網により再送信する再送信装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    デジタル放送波を受信してデジタル放送信号を復調する受信手段と、
    前記復調したデジタル放送信号に含まれる緊急警報放送起動用フラグの値ならびに、前記デジタル放送信号に含まれるPMT(Program Map Table)に記載される緊急警報記述子の有無および内容を判別し、判別結果に基づいて緊急警報放送が行われていることを示す検出信号を出力する検出信号出力手段と、
    前記検出信号に応じて、前記デジタル放送信号に含まれるPMTの内容を書き換えるPMT書換手段と、
    前記デジタル放送信号を含むパケット化データを作成し、前記IP網に送信する送信手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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