JP2011193143A - Rf−ip送受信方法とrf−ip送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放送波を受信してベースバンドに周波数変換する工程と、変換された変調波を受信部で生成したサンプリングクロックでA/D変換する工程と、そのサンプリングクロックを利用してタイムスタンプを生成する工程と、A/D変換されたサンプリングデータをRTPデータとし、さらにサンプリングクロックでカウントしたカウント値をRTPタイムスタンプに記載し、RTPカプセル化して、IP網に送出する工程と、該IP網から該カプセルを受信してデカプセル化し、RTPタイムスタンプに記載されている該カウンター値を使用してサンプリングクロックを再生成し、デカプセル化されたデータを前記再生成サンプリングクロックにより読み出してD/A変換し、D/A変換された放送波を放送時の周波数に変換して再送信する工程を備える。
【選択図】図2
Description
(1)RF変調波をRF-IP送信部でイーサネットフレームに変換する際のクロック信号(同期信号)と、IP網で送信されてくるイーサネットフレームを放送波に再生する際に使用するクロック信号が同一であるため、非同期のIP網を使用しても変調波中の一部のデータが欠落することなく再送信され、前記同期の基準条件を満たすことができる。
(2)IP網で再送信する場合であっても、RF-IP送信装置で変調し、RF-IP受信装置で復調する場合は、IP網での遅延時間のほかに、前記変復調の時間が1秒程度(変調に500ms、復調に500ms程度)かかるため、その分だけ再送信に時間遅れが発生するが、本発明では変復調しないためそれらに起因する時間遅れがなく、再送信時間がほぼIP網での遅延時間だけになるため、変復調方式に比べて約1秒程度遅延時間を短くでき、地上デジタルテレビジョン放送で使用する緊急地震速報の速報到着時間が速くなる。
(3)RF-IP送信装置におけるA/D変換工程の前に、RF-IP送信装置で受信した放送波のキャリアをベースバンドに周波数変換するRFダウンコンバート工程を備え、RF-IP受信装置においてD/A変換されたRF変調波をRF-IP送信装置で受信した放送波の周波数に変換するRFアップコンバート工程を備えた場合は、前記D/A変換により周波数が下がることによって、ADコンバード部に高い分解能のものを使う必要が無く、IP網に伝送させるIP信号の高ビットレート化を避けることができる。
(4)イーサネットフレーム生成工程を、RTPプロトコルを使って、サンプリングクロックを載せる方法とした場合は、サンプリングクロックの処理の効率化を図ることができる。
本発明のRF-IP送受信装置の一例を図1、図2に示す。本発明のRF-IP送受信装置は前記のように、各種放送波の再送信に使用できるものであるが、図1、図2に示すものは地上デジタルテレビジョン放送を再送する場合のRF-IP送受信装置の一例である。
前記RF-IP送信装置1(図1)は、受信した放送波を、カプセル化してイーサネットフレームとしてIP網に送り出すものであり、受信した放送波をそのキャリア周波数別に分配するRF分配部(RF-DIV)、分配された夫々の放送波を個々に処理する複数のRF-IP送信ユニット3、ギガビットイーサネットスイッチ(GbESW)を備えている。図1に示すRF-IP送信ユニットの数は8であるが、それはあくまでも一例であり、それよりも多い場合も少ない場合もある。GbESWのポート数も8個、16個、24個といったように各種ラインナップがある。
図1のRF-IP受信装置2は、IP網で送られてきた放送波(イーサネットフレーム)を受信し、その放送波を前記OFDM変調された地上デジタルテレビジョン信号と同じ周波数の放送波にして送り出すものであり、受信した放送波をキャリア周波数別に分配するRF分配部(RF DIV)、分配された夫々の放送波を個々に処理して元の周波数の放送波にする複数のRF-IP受信ユニット4、ギガビットイーサネットスイッチ(GbESW)を備えている。
本発明のRF-IP送受信方法は各種放送波の再送信に利用できるものであるが、地上デジタルテレビジョン波を再送信する場合について以下に説明する。
(1)RF-IP送信装置1(図1)において、放送されている地上デジタルテレビジョン放送信号を受信する。
(2)RF-IP送信装置1のRF-IP送信ユニット3のRFダウンコンバート部3a(図2)において、前記受信した地上デジタルテレビジョン放送信号の放送波のキャリアをベースバンドに周波数変換する。
(3)RF-IP送信ユニット3のA/Dコンバート部3b(図2)において、周波数変換された放送波のキャリアをRF-IP送信ユニット3のサンプリングクロック生成部3c(図2)で生成されたサンプリングクロックで量子化する。
(4)RF-IP送信RF-IPユニット3のRTPカプセル化部3eにおいて、前記サンプリングクロックを利用してタイムスタンプを生成し、前記A/D変換後のサンプリングデータをRTPデータ転送パケットにのせ、前記サンプリングクロックでカウントしたカウント値を前記RTPタイムスタンプに記載してカプセル化してイーサネットフレームを生成する。このとき、RTPプロトコルを使ってサンプリングクロックを載せることもできる。このように、サンプリングクロックを既存のRTPプロトコルを使って伝送することにより、サンプリングクロックを伝送するための新たなプロトコルを設定する必要がなくなり、制御の効率化を図ることが可能となる。
(5)RF-IP送信ユニット3におけるギガビットイーサネット送出部3fから、前記イーサネットフレームをIP網(図1、図2)へ送り出す。
(6)前記RF-IP受信装置2のRF-IP受信ユニット4のギガビットイーサネット受信部4a(図2)において、前記IP網で伝送されてくるカプセル化されているイーサネットフレームを受信する。
(7)RF-IP受信ユニット4のRTPデカプセル化部4b(図2)において、前記受信したイーサネットフレームに含まれるタイムスタンプを抽出(再生成)する。
(8)RF-IP受信ユニット4のサンプリングクロック再生成部4d(図2)において、前記イーサネットフレームのRTPタイムスタンプに記載されているサンプリングクロックによりカウントされたカウンター値を使用してサンプリングクロックを再生成する。
(9)RF-IP受信ユニット4のD/Aコンバート部4e(図2)において、前記デカプセル化されたサンプリングデータを前記再生成されたサンプリングクロックにより読み出してD/A変換する。
(10)RF-IP受信ユニット4のRFアップコンバート部4f(図2)において、前記D/A変換された放送波のキャリアを放送波の周波数に周波数変換して、下流(CATVの場合は加入者側)に送り出す。
2 RF-IP受信装置
3 RF-IP送信ユニット
3a RFダウンコンバート部
3b A/Dコンバート部
3c サンプリングクロック生成部
3d RTPタイムスタンプ(時刻情報)生成部
3e RTPカプセル化部(UDP/IP RTPパケット生成部)
3f ギガビットイーサネット送出部(GbEPHY)
3g データバッファ部
4 RF-IP受信ユニット
4a ギガビットイーサネット受信部(GbEPHY)
4b RTPデカプセル化部
4c RTPタイムスタンプ再生成部
4d サンプリングクロック再生成部
4e D/Aコンバート部
4f RFアップコンバート部
4g データバッファ部
Claims (5)
- 放送されている放送波をカプセル化してイーサネットフレームとしてIP網に送り出し、IP網で伝送されてくるイーサネットフレーム内のカプセル化された信号を放送波に変換して受信者に送信するRF-IP送受信方法において、
RF-IP送信装置により前記放送波を受信し、その放送波のキャリアを前記RF-IP送信装置で生成したサンプリングクロックでA/D変換するA/D変換工程と、
前記サンプリングクロックを利用してRTPタイムスタンプを生成するRTPタイムスタンプ生成工程と、
前記A/D変換工程でA/D変換されたサンプリングデータをRTPデータとしてイーサネットフレームにのせ、前記サンプリングクロックでカウントしたカウント値を前記RTPタイムスタンプに記載してイーサネットフレームを生成するRTPカプセル化工程と、
前記イーサネットフレームをIP網に送り出す送り出し工程と、
RF-IP受信装置により前記IP網に送り出された前記イーサネットフレームを受信し、そのイーサネットフレームに含まれるRTPタイムスタンプを抽出するデカプセル化工程と、
前記RTPタイムスタンプを抽出するRTPタイムスタンプ再生成工程と、
前記RTPタイムスタンプに記載されている前記サンプリングクロックによりカウントされたカウンター値を使用してサンプリングクロックを再生成する前記サンプリングクロック再生成工程と、
前記デカプセル工程でデカプセル化された前記サンプリングデータを、前記サンプリングクロック再生成工程で再生成された前記サンプリングクロックにより読み出してD/A変換するD/A変換工程と、
前記D/A変換工程でD/A変換された放送波を送り出す送り出し工程を備えたことを特徴とするRF-IP送受信方法。 - 請求項1記載のRF-IP送受信方法において、
RF-IP送信装置におけるA/D変換工程の前に、RF-IP送信装置で受信した放送波のキャリアをベースバンドに周波数変換するRFダウンコンバート工程を備え、
RF-IP受信装置におけるD/A変換工程の後に、D/A変換された放送波をRF-IP送信装置で受信した放送波の周波数に変換するRFアップコンバート工程を備えたことを特徴とするRF-IP送受信方法。 - 請求項1又は請求項2記載のRF-IP送受信方法において、カプセル化工程を、RTPプロトコルを使って、サンプリングクロックを載せることにより行うことを特徴とするRF-IP送受信方法。
- 放送されている放送波をカプセル化してイーサネットフレームとしてIP網に送り出すRF-IP送信装置と、IP網で伝送されてきたイーサネットフレーム内のカプセル化された信号を放送波に変換して受信者に送信するRF-IP受信装置を備えたRF-IP送受信装置において、
前記RF-IP送信装置が、
サンプリングクロック生成部と、
放送波のキャリアを前記サンプリングクロック生成部で生成されたサンプリングクロックでA/D変換するA/Dコンバート部と、
前記サンプリングクロックを利用してタイムスタンプを生成するRTPタイムスタンプ生成部と、
前記A/Dコンバート部でA/D変換されたサンプリングデータをRTPデータとしてイーサネットフレームにのせ、前記サンプリングクロックでカウントしたカウント値を前記RTPタイムスタンプに記載してイーサネットフレームを生成するRTPカプセル化部と、
前記カプセル化された前記イーサネットフレームをIP網に送り出す送り出し部を備え、
前記RF-IP受信装置が、
前記IP網で伝送されてきたカプセル化された前記イーサネットフレームをデカプセル化するデカプセル化部と、
デカプセル化された前記イーサネットフレームに含まれるRTPタイムスタンプを抽出するRTPタイムスタンプ再生成部と、
前記イーサネットフレームのRTPタイムスタンプに記載されているサンプリングクロックによりカウントされたカウンター値を使用して前記サンプリングクロックを再生成するサンプリングクロック再生成部と、
前記デカプセル化部でデカプセル化された前記サンプリングデータを前記再生成されたサンプリングクロックにより読み出してD/A変換するD/Aコンバート部と、
前記D/Aコンバート部でD/A変換された放送波を送り出す送り出し部を備えたことを特徴とするRF-IP送受信装置。 - 請求項4記載のRF-IP送受信装置において、
前記RF-IP送信装置が、前記A/Dコンバート部の前段に、受信した放送波をベースバンドに周波数変換するRFダウンコンバート部を備え、
前記RF-IP受信装置が、前記D/Aコンバート部の後段に、D/A変換された放送波を前記RF-IP送信装置で受信した放送波の周波数に変換するRFアップコンバート部を備えたことを特徴とするRF-IP送受信装置。
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