JP2015139157A - 放送信号ip伝送システムおよび放送信号ip伝送方法 - Google Patents

放送信号ip伝送システムおよび放送信号ip伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】衛星放送は、降雨条件等による影響を受けやすいため、信号品質に応じて、複数の受信局で受信した放送信号を、切り替えて放送したいというニーズがある。しかしながら、衛星から受信した放送信号を、IPパケット化してIPネットワーク等の伝送路を介して送信局に伝送する構成においては、伝送路遅延などにより、受信局AとBを経由して送信局に放送信号が伝送されるタイミングが異なり、切り替えのタイミングによっては、データに不整合が生じ、シーケンシャルなデータとならない可能性がある。【解決手段】本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、地上波デジタル放送、衛星デジタル放送で放送される、放送信号を、IP網を介して伝送する技術に関し、より詳細には、降雨条件等による受信信号の状態により、IPパケット化された放送信号をシームレスに切り替え可能な、放送信号IP伝送システムおよび放送信号IP伝送方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、地上波デジタル放送、衛星デジタル放送で放送される、放送信号を、IP網を介して伝送する技術に関し、より詳細には、降雨条件等による受信信号の状態により、IPパケット化された放送信号をシームレスに切り替え可能な、放送信号IP伝送システムおよび放送信号IP伝送方法に関する。
衛星放送では一般に、地上から衛星に向けて17GHz帯の電波で番組を送り、衛星から地上へ12GHz帯の電波で送り返す。17GHz、12GHzといった降雨減衰の影響を受けやすい周波数を使用しているため、降雨や降雪等の影響を受けやすい。したがって、それぞれ地理的に異なる、A地点、B地点に受信局を設け、ある地点の受信局のアンテナで受信された衛星放送受信信号が劣化した場合、別地点で受信された信号に切り替える技術が採用されている。
特許文献1には、CATVヘッドエンドにおいて、ある地点から伝送される放送信号の品質が、基準値以下となると、別地点から伝送される放送信号を選択するように、CATVヘッドエンド局のスイッチを切り替える技術が開示されている。
また、特許文献2には、複数のアンテナから受信したデータを受信側で、エラーブロックを判定し、各受信信号からエラーのないブロックを選択して合成させ、データの信頼性を向上させるための構成が開示されている。
特開2007−181121号公報 特開2002−359610号公報
しかしながら、衛星から受信した放送信号を、IPパケット化してIPネットワーク等の伝送路を介してヘッドエンドに伝送する構成においては、伝送路遅延が発生し得る。また、受信局AとBとの地理的差異から、衛星からの受信タイミングも異なり得る。したがって、受信局AとBを経由して送信局に放送信号が伝送されるタイミングが異なる可能性がある。
よって、特許文献1のように、機械的にスイッチで切り替えると、切り替えのタイミングによっては、データに不整合が生じる。また、切り替えのタイミングにより放送信号が途切れ、シーケンシャルなデータとならない可能性がある。
一方、特許文献2の技術においては、エラーブロックの判定および合成という処理が必要となり、構成が複雑となる。また、降雨や災害等、一定期間連続して発生する条件に基づき、いずれかの受信局から伝送されたC/N比が高い放送信号に切り替えるという目的にも合致しない。さらには、映像信号に一意な識別番号を付与して、受信側でシームレスに系を切り替える方法も開示されていない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、地上波デジタル放送、衛星デジタル放送で放送される、放送信号を、IP網を介して伝送する技術に関し、より詳細には、降雨条件等による受信信号の状態により、IPパケット化された放送信号をシームレスに切り替え可能な、放送信号IP伝送システムおよび放送信号IP伝送方法に関する。
本発明は、このような目的を達成するために、放送信号IP伝送システムにおける、衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局であって、IPネットワークを介して送信局に識別信号が付与された放送信号を送信する受信局において、前記各受信局は、前記衛星から放送信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、前記選局部で選択した放送信号を復号しTS(Transport Stream)パケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、前記各TSパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、前記生成された識別信号を各TSパケットに付与する制御信号付加部と、前記識別信号が付与されたTSパケットを前記制御信号付加部より受信し、前記TSパケットに各種ヘッダーを付与することによりIPパケット化し、前記信号品質情報とともに前記IPパケットを、前記IPネットワーク経由で前記送信局に送信するIPパケット生成部とを有することを特徴とする。
さらには、放送信号IP伝送システムにおける、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局から、IPネットワーク経由で識別信号が付与された放送信号および信号品質情報を受信する送信局において、IPパケットと前記信号品質情報を受信する2以上のIPパケット受信部と、前記IPパケット受信部から受信した前記IPパケットに含まれるTSパケットを解析し、前記各TSパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そしてTSパケットを遅延調整部に渡す、2以上のTS再生部と、前記各TS再生部から受信した識別信号を比較し、TSパケットの遅延を判断する遅延制御部と、前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記TS再生部から受信したTSパケットの出力タイミングを合わせる2以上の遅延調整部と、前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部とを有することを特徴とする。
そして、放送信号IP伝送システムであって、衛星と、前記衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局と、前記2以上の受信局から、IPネットワークを介して識別信号が付与された放送信号を受信する送信局を有し、前記受信局はそれぞれ、前記衛星から放送信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、前記選局部で選択した放送信号を復号しTS(Transport Stream)パケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、前記各TSパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、前記生成された識別信号を各TSパケットに付与する制御信号付加部と、前記識別信号が付与されたTSパケットを前記制御信号付加部より受信し、前記TSパケットに各種ヘッダーを付与することによりIPパケット化し、IPパケットを前記信号品質情報とともに前記IPネットワーク経由で前記送信局に送信するIPパケット生成部とを有し、前記送信局は、前記各受信局からIPパケットを受信する2以上のIPパケット受信部と、前記IPパケット受信部から受信した前記IPパケットに含まれる前記TSパケットを解析し、前記各TSパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そしてTSパケットを遅延調整部に渡す、2以上のTS再生部と、前記各TS再生部から受信した識別信号を比較し、TSパケットの遅延を判断する遅延制御部と、前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記TS再生部から受信したTSパケットの出力タイミングを合わせる2以上の遅延調整部と、前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部とを有することを特徴とする。
このような構成により、映像信号をIPパケット化して、IPネットワークを経由して伝送する構成において、受信局における気候条件等により、映像信号の品質が低下した際には、別の系統の放送信号にシームレスに切り替えることが可能となる。受信したTSパケットに含まれるPCR、TOT等の時間情報を用いて、各受信局A1およびB11間で同期のとれた識別信号を付与するという、簡易な構成により、実現することができる。
本発明の一実施形態に係るIP放送送受信システムを示す構成図である。 本発明の一実施形態に係るTSパケットのうち、PCRを含むパケットの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11における処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る送信局4における装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る遅延制御部403の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る送信局4における処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る送信局4における装置の構成を示すブロック図である。
[実施形態1]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るIP放送送受信システムを示す構成図である。
地理的に異なる地点に設置された、受信局A1およびB11には、それぞれ、アンテナ10および110が設置され、放送信号を衛星2から受信する。
アンテナ10および110を介して受信された放送信号は、受信局A1およびB11において、IPネットワーク3を介して伝送するために、IPパケットに収容される。
IPパケット化された放送信号と信号品質情報は、IPネットワーク3を経由して、CATVヘッドエンド等の送信局4(以下、「送信局4」という。)で受信される。送信局4の選択制御部は、受信した信号品質情報に基づき、選択部に対して、受信局A1またはB11のどちらの放送信号を選択するか制御信号を送る。選択部は、制御信号に基づき、受信局A1またはB11いずれかの放送信号を選択する。その後、送信局4において選択された放送信号は、複数の加入者側端末5または系列放送局6に伝送される。
ここで、送信局4において、現在選択している受信局からの放送信号ではない、もう一方の受信局から伝送される放送信号にシームレスに切り替える必要がある。
そこで、本実施形態においては、衛星2から受信した放送信号中の、TSパケットに含まれるPCR(Program Clock Reference)やTOT(Time Offset Table)等の時間情報を用いて、受信局A1およびB11間共通の、映像信号に対する一意な識別番号である、タイミングカウンタ値(以下、「識別信号」という。)に基づき遅延を調整し、シームレスに切り替える方法を採用する。すなわち、各TSパケットに識別信号を付け、送信局4側では付与された識別信号をもとに、遅延を調整し、シームレスに切り替えを行う方法を採用する。
図2は、本発明の一実施形態に係るTSパケットのうち、PCRを含むパケットの構成の一例を示す図である。TSパケットは固定長(188バイト)のデータである。TSパケットは固定長(4バイト)のパケットヘッダーと、ペイロードからなる。パケットヘッダーには可変長のアダプテーションフィールドが入るときがある。2ビットのアダプテーションフィールドコントロールにより、TSパケットヘッダー直後にアダプテーションフィールドが存在するか判断できる。また、アダプテーションフィールドにはPCRを格納するための6バイトの領域が設けられる。
PCRとは、MPEG−2 TS送信機と受信機の時刻同期を行う際の基準となるプログラム時刻基準値である。PCR extensionは、1/27000000秒(27Mhz)の単位で、PCR baseは、1/90000秒(90khz)の単位でカウントアップされる。TSパケット中に、最大100ミリ秒間隔でPCRを出現させることが推奨されている。
受信局A1およびB11は、衛星2から、図示しないアップリンク局などで符号化された同一の放送信号を受信する。受信局A1およびB11で受信した信号をTSパケットヘッダーのコンティニュイティーカウンターで識別する方法では、コンティニュイティーカウンターが4ビットと少ないため、例えば衛星放送のTSパケットレートを30k/秒程度とすると、両受信局の遅延差が0.53m秒以上では正しく識別できなくなる。
そこで、受信局A1およびB11において、PCRまたはTOTなどの時間情報を基準として、各TSパケットに対し、識別信号を付与する構成を採用する。受信局A1およびB11の識別信号生成部は、受信したTSに含まれる時間情報(PCRまたはTOT)に基づいて調整された識別信号を生成する。したがって、受信局A1およびB11間で、放送信号に対して、同期化された識別信号を付与することができる。
図3は、本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11の構成を示すブロック図である。
受信局A1およびB11は、アンテナ(10または110)、伝送路復号部1002に接続された選局部1001を有する。また、選局部1001、時間情報抽出部1003、制御信号付加部1005、およびIPパケット生成部に接続された伝送路復号部1002を有する。伝送路復号部1002と識別信号生成部1004に接続された時間情報抽出部1003を有する。時間情報抽出部1003と制御信号付加部1005に接続された識別信号生成部1004を有する。伝送路復号部1002、識別信号生成部1004、およびIPパケット生成部1006に接続された制御信号付加部1005を有する。さらには、伝送路復号部1002、および制御信号付加部1005に接続されたIPパケット生成部1006を有する。
選局部1001は、複数の放送チャンネルの信号を受けて、所定の放送信号を選局し伝送路復号部1002に出力する。
伝送路復号部1002は、選局部1001で選局された放送信号から、MPEG−2のTSパケットを再生するとともに、受信した放送信号に対する雑音レベルの割合(C/N比等)あるいは、ビットエラーレート等を信号品質情報として出力する。信号品質情報は、各TSパケットの信号品質情報として、TSパケットまたはIPパケットに付加してもよいし、所定間隔で、放送信号とは別の形態で送信してもよい。伝送路復号部1002は、TSパケットを時間情報抽出部1003および制御信号付加部1005に渡す。
時間情報抽出部1003は、伝送路復号部1002よりTSパケットを受け取ると、時間情報を抽出する。ヘッダー中のアダプテーションフィールドフラグからアダプテーションフィールドを備えるTSパケット(またはTSパケットのヘッダー)を抽出し、このTSパケットのアダプテーションフィールド内のPCRフラグがPCR値の存在を示していれば、そのアダプテーションフィールド内のPCR値を抽出するようにしてもよい。
識別信号生成部1004は、時間情報抽出部1003から時間情報を受信し、時間情報に基づき識別信号を生成する。識別信号生成部1004は、TSパケットに含まれるPCRまたはTOT信号に基づき、装置の内部クロックを同期させ、識別信号を生成してもよい。あるいは、27Mhzで動作するクロックのカウンタ値を、読み取ったPCR値またはTOT値により更新してもよい。すなわち、PCR(例えば、1番目のPCR)が到着した際に、PCRの値をロードしてカウンタ値を読み替える。その後、自身のクロックに基づき、順次カウンタの値を更新させる。再び、PCR(例えば、2番目のPCR)が到着すると、その値でカウンタの値を更新させる。このような手段により、PCRまたはTOTが出現するたびに、ロードして、所定間隔で自身のクロックカウンタの値との調整をとる。前述のとおり、PCRは、100ミリ秒に1度挿入されることが推奨されているため、装置の基準クロックを同期しなくても、想定される誤差は微小であると考えられる。
制御信号付加部1005は、伝送路復号部1002からTSパケットを、識別信号生成部1004から、識別信号を受信し、識別信号を、各TSパケットに付加させ、IPパケット生成部1006に渡す。識別信号は、188byteのTSパケットに対する冗長信号として付加してもよい。各TSパケットに識別信号を付加し得る、いかなるその他の方法を用いてもよい。
IPパケット生成部1006は、制御信号付加部1005から受信したTSパケットをIPパケット化しネットワーク経由で送信する。IPパケット生成部1006は、再生成されたTSパケットを、パケット単位でRTPのペイロードに入れ、RTPヘッダー、UDPヘッダーおよびIPヘッダーを付与し、IPパケット化する。IPパケットにMACヘッダー、FSCが付与され、送信側スイッチに転送され、送信側スイッチに接続される任意のネットワークを介して、指定されたアドレス(本実施例においては、送信局装置)に送信される。
図4は、本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11における処理のフローチャートである。
衛星2または、放送信号を送信するアップリンク局において、映像信号(素材データ)は、図示しないエンコーダーに入力され、圧縮映像のPES(Packetizied Elementary Stream)と圧縮音声のPESが出力される。圧縮映像のPESと圧縮音声のPESは、MPEG2−TS多重器に入力され、TSパケットが生成され、多重化されたMPEG2−TSが出力される。この際に、エンコーダーのクロック周波数(通常27Mhz)、に基づくカウンタで、TSパケットに所定間隔でPCRが付与される。
まず、受信局A1およびB11において、衛星2から放送信号を、アンテナ10または110を介して受信する。選局部1001は、周波数多重された電波信号から所定の放送信号を選択して、デジタルデータとして復調し、MPEG−2のTSパケットを取り出すところから処理がスタートする。
ステップS111において、伝送路復号部1002はC/N比またはビットエラーレート等を求めて信号品質情報としてIPパケット生成部1006に送信する。
ステップS112において、伝送路復号部1002は、選局部1001から受信したTSパケットをデコードして、TSパケットを時間情報抽出部1003および制御信号付加部1005に渡す。
ステップS113において、時間情報抽出部1003は、伝送路復号部1002より受信したTSパケットから、PCRまたはTOTなどの時間情報を抽出して、識別信号生成部1004に渡す。
ステップS114において、識別信号生成部1004は、時間情報抽出部1003から受信した時間情報に基づき、識別信号を生成する。この際、抽出された時間情報であるPCRまたはTOTの値に基づき、内部クロックの動作を同期させることにより、受信した時間情報と同期のとれた識別信号を生成してもよい。または、上述のとおり、クロックの同期をとることなく、PCRまたはTOTが出現するたびに、それらの値をロードして、所定間隔で自身のクロックカウンタの値を更新(調整)することにより、識別信号を生成してもよい。生成された識別信号は、制御信号付加部1005に渡される。
ステップS115において、制御信号付加部1005は、識別信号生成部1004が生成した識別信号を、伝送路復号部1002より受信した全てのTSパケットに対して付与する。識別信号は、各TSパケットに対する冗長信号として付加されてもよい。
ステップS116において、TSパケットはIPパケット生成部1006に渡され、IPパケット化され、ネットワークに送出され、処理は終了する。
上記構成により、受信局A1およびB11の装置から送信される全てのTSパケットに、受信局A1およびB11間で同期がとれた一意な識別信号を付与することができる。
図5は、本発明の実施形態1に係る送信局4における装置の構成を示すブロック図である。
送信局4は、IPネットワーク3とTS再生部402(A)または(B)と接続されるIPパケット受信部401(A)または(B)を有する。また、IPパケット受信部401、遅延制御部403、遅延調整部404(A)または(B)、そして、選択制御部405と接続されるTS再生部402を有する。さらには、TS再生部402(A)または(B)、遅延調整部404(A)または(B)と接続される遅延制御部403を有する。遅延制御部403、TS再生部402(A)または(B)および選択部406と接続される遅延調整部404(A)または(B)も有する。TS再生部(A)または(B)および選択部406と接続される選択制御部405と、遅延調整部404(A)または(B)、選択制御部405および伝送路符号部407と接続される選択部406も有する。最後に、選択部406と接続される伝送路符号部407も有する。
IPパケット受信部401は、受信局A1から送信された放送信号であるA系統信号を受信する系統(以下、「A系統」という。)と、受信局B11から送信された放送信号であるB系統信号を受信する系統(以下、「B系統」という。)の2系統用意されている。
TS再生部402もまた、A系統と、B系統の2系統用意されている。TS再生部402は、TSパケットに含まれる識別信号を抽出して、遅延制御部403に渡す。また、TSパケットに含まれるか、TSパケットとは別系統で受信する信号品質情報は、選択制御部405に渡され、TSパケットは、対応する系統(A系統またはB系統)の遅延調整部404に入力される。
遅延制御部403は、A系統、B系統から入力される識別信号を受信し、ある時点におけるA系統、B系統から入力される識別信号の値を比較し、TSパケットの遅延を判断して、それぞれの対応する系統の遅延調整部404に遅延情報を渡す。
遅延調整部404もまた、A系統と、B系統の2系統用意されている。遅延調整部404は、遅延制御部403から得た遅延情報に基づき、A系統の入力信号と、B系統の入力信号のタイミングを合わせる。図示しないバッファなどを有し、必要に応じてタイミングを調整する。
選択制御部405は、受信した信号品質情報に基づき、A系統と、B系統のどちらの信号を出力対象とするかを判定して、選択部406に制御信号を与える。
選択部406は、選択制御部405から受信した制御信号に基づき、A系統と、B系統いずれかの出力信号を出力対象とするか切り替える、スイッチなどで構成される。
伝送路符号部407は、選択部から受信した放送信号を、加入者端末5または系列放送局6に対して配信するために、符号化する。
図6は、本発明の一実施形態に係る遅延制御部403の動作を説明する図である。図中、付与されている番号は、各TSパケットに付与されている、識別信号を例示する。A系統入力信号は、B系統入力信号よりパケットの到達タイミングが早いものとする。遅延制御部403は、ある時点におけるA系統信号入力とB系統入力信号の識別信号を比較し、遅延が発生している系統を判断する。遅延を判断した上で、A系統の遅延調整部404(A)とB系統の遅延調整部404(B)に対して、データの読み出し位置の指示を与えてもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る送信局4における処理のフローチャートである。
まず、受信局A1およびB11から、IPパケットを受信すると処理がスタートする。
ステップS401において、受信したIPパケットは、IPパケット受信部401において、IPヘッダー、RTPおよびUDPヘッダーが取り除かれ、TSパケットがTS再生部402に渡される。
ステップS402において、TS再生部402は、受信したTSパケットを解析する。
ステップS403において、A系統、B系統の各TS再生部402は、TSパケットに含まれる識別信号を抽出して、遅延制御部403に渡す。信号品質情報がTSパケットに含まれる場合、信号品質情報も同様に取り出して、選択制御部405に渡される。TSパケットは、各系に対応する遅延調整部404に渡される。なお、信号品質情報が、各TSパケットに含まれない場合であって、TSパケットとは別系統で信号品質情報を受信した場合、信号品質情報は、IPパケット受信部401またはTS再生部402から、選択制御部405に渡される。
ステップS404において、遅延制御部403は、A系統、B系統から入力される識別信号を受信し、識別信号を比較し、TSパケットの遅延を判断する。
ステップS405において、遅延制御部403は、A系統、B系統間における、TSパケットの遅延情報または遅延調整制御情報を、遅延調整部404に渡す。この際、上述のとおり、例えば、どちらの系統がどのくらい遅延しているかの情報のみ与えてもよいし、具体的な遅延を調整するための制御の内容を渡してもよい。
ステップS406において、遅延調整部404は、TSパケットの遅延情報または遅延調整制御情報に基づき、A系統、B系統から入力されるTSパケットの遅延を調整する。A系統、B系統から出力されるTSパケットは、タイミングが合った状態で、選択部406に対して出力される。
一方、ステップS404−1において、信号品質情報を受信した選択制御部405は、信号品質情報に基づき、どちらの系の信号を選択するか判断する。降雨条件等に基づき、例えば、B系統の信号の劣化を示す信号品質情報を受信すると、A系統の信号を選択するように制御信号を選択部406に送る。
ステップS404−2において、選択部406は、選択制御部405から受信した制御信号に基づき、スイッチの動作を変更し、A系統入力信号と、B系統入力信号いずれかを出力対象として選択する。
上記処理により、送信局4側では、各TSパケットに付与された識別信号に基づいて、A系統入力信号およびB系統入力信号間の遅延を吸収しつつシームレスに切り替えを行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、各受信局A1およびB11において、識別信号を付与する構成としたが、アップリンク局において識別信号を付与する構成を採用してもよい。すなわち、トランスポートストリームを生成する際に、全てのTSパケットに識別信号をアップリンク局で付与する。その場合、各受信局は、衛星2から放送信号を受信すると、IPパケット化のみ行い、送信局に送信する構成とすればよい。
[実施形態2]
本実施の形態においては、識別信号を、TSパケットではなく、IPパケットに付与することにより、タイミングの調整を行う点で、実施の形態1と異なるが、その他の点については、同様である。同様の構成については、同様の符号を付与し、説明を割愛する。TSパケット毎にタイミングの調整を行うと、放送信号の連続性は担保されるが、データの付加量も多く処理も複雑となる。送信局4においても、TS再生部402を2系統用意する必要があり、回路構成も複雑となる。識別信号をIPパケット毎に付与することにより、TSパケット毎に付与する実施の形態1に比べると、放送信号の連続性は低下するものの、構成も簡易となり、処理も簡易化される。IPパケット毎で遅延調整を行っても、視認可能なレベルにおいて、影響はないものと考えられる。
図8は、本発明の一実施形態に係る受信局A1およびB11の構成を示すブロック図である。
実施の形態1の受信局A1およびB11と異なる点は、伝送路複号部1002から、フレームまたはスーパーフレームの同期信号が取得され、フレームまたはスーパーフレームの同期信号、TSパケットおよび識別信号が、IPパケット生成部1006に渡される点である。また、実施の形態1における制御信号付加部1005の識別信号を付加する機能は、IPパケット生成部1006に内包される。
フレームまたはスーパーフレームの同期信号は、複数のTSパケットを1フレームとしたときに、各フレームの区切りを示す信号である。この各フレームの区切りを示す信号に基づき、複数のTSパケットは、受信局AおよびBにおいて、RTPのペイロードに入れられる。識別信号は、識別信号生成部1004によって生成され、IPパケット生成部1006に渡され、IPパケット化される際に、各IPパケットを識別する信号として付与される。
例えば、本実施の形態2において、1フレームを48のTSパケットから構成させ、1スーパーフレームを、48のTSパケットx8フレームの384のTSパケットとした例を挙げて説明する。IPパケットを1384byteとすると、TSパケット188byteは各IPパケットに7個入る計算から、1フレームに含まれる48個のTSパケットは、7個のIPパケットに収容されるとする。TSパケットが、IPパケットに収容される際には、フレームまたはスーパーフレームの同期信号で同期をとり、フレームまたはスーパーフレームをまたがって、TSパケットがIPパケットに収容されるということはない。いいかえれば、TSパケットは、フレームまたはスーパーフレームの単位で、IPパケットに収容され、上述の例で説明すると、あるフレーム内の48個のTSパケットが、隣のフレームのTSパケットと、同じIPパケットに収容されるということはない。この構成により、受信局A1およびB11は、同じ単位(フレームまたはスーパーフレーム)で、TSパケットをIPパケットに収容することを担保する。さらに、実施の形態1と同様に、TSパケットに含まれる時間情報に同期したクロックカウンタ値で識別信号が各IPパケットに付与され、受信局A1およびB11間での、IPパケットの(識別番号による)同期性を高めることができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る送信局4における装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1の送信局4における構成と異なる点は、TS再生部402が選択部406の後に置かれている点である。IPパケット受信部401(A)または(B)が、IPパケットを受信すると、IPパケットヘッダーを解析して、例えば、RTPヘッダーのSequence Numberとして付された識別信号が抽出され、遅延制御部403に渡される。同様に、信号品質情報も選択制御部405に渡され、受信したIPパケットも遅延調整部404(A)または(B)に渡される。選択制御部405において、受信した識別信号から遅延を検出し、A系統またはB系統に対応する遅延調整部404(A)または(B)に遅延情報または遅延制御情報を与える。A系統またはB系統に対応する遅延調整部404(A)または(B)は、受信した遅延情報または遅延制御情報に基づき、遅延を調整し出力のタイミングを合わせる。
選択制御部405は、受信した信号品質情報に基づき、A系統入力信号と、B系統入力信号いずれを出力対象とするかを判定して、選択部406に制御信号を与える。
選択部406は、選択制御部405から受信した制御信号に基づき、A系統入力信号と、B系統入力信号いずれを出力対象とするか切り替える
選択部406が選択した信号はTS再生部402に渡され、各種ヘッダーが取り除かれ、デコードされる。
それ以降の処理については、実施の形態1と同様であるため、説明を割愛する。
このような構成により、映像信号をIPパケット化して、IPネットワークを経由して伝送する構成において、各受信局における気候条件等により、映像信号の品質が低下した際には、別の系の放送信号にシームレスに切り替えることが可能となる。受信したTSパケットに含まれるPCR、TOT等の時間情報を用いて、各受信局A1およびB11間で同期のとれた識別信号を付与するという、簡易な構成により、実現することができる。
1 受信局A
2 衛星
3 IPネットワーク
4 送信局
5 加入者側端末
6 系列放送局
11 受信局B
10 アンテナ
110 アンテナ
1001 選局部
1002 伝送路復号部
1003 時間情報抽出部
1004 識別信号生成部
1005 制御信号付加部
1006 IPパケット生成部
401 IPパケット受信部
402 TS再生部
403 遅延制御部
404 遅延調整部
405 選択制御部
406 選択部
407 伝送路符号部

Claims (15)

  1. 放送信号IP伝送システムにおける、衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局であって、IPネットワークを介して送信局に識別信号が付与された放送信号を送信する受信局において、
    前記各受信局は、
    前記衛星から放送信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、
    前記選局部で選択した放送信号を復号しTS(Transport Stream)パケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、
    前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、前記各TSパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、前記生成された識別信号を各TSパケットに付与する制御信号付加部と、
    前記識別信号が付与されたTSパケットを前記制御信号付加部より受信し、前記TSパケットに各種ヘッダーを付与することによりIPパケット化し、前記信号品質情報とともに前記IPパケットを、前記IPネットワーク経由で前記送信局に送信するIPパケット生成部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システムにおける受信局。
  2. 放送信号IP伝送システムにおける、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局から、IPネットワーク経由で識別信号が付与された放送信号および信号品質情報を受信する送信局において、
    IPパケットと前記信号品質情報を受信する2以上のIPパケット受信部と、
    前記IPパケット受信部から受信した前記IPパケットに含まれるTSパケットを解析し、前記各TSパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そしてTSパケットを遅延調整部に渡す、2以上のTS再生部と、
    前記各TS再生部から受信した識別信号を比較し、TSパケットの遅延を判断する遅延制御部と、
    前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記TS再生部から受信したTSパケットの出力タイミングを合わせる2以上の遅延調整部と、
    前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、
    前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システムにおける送信局。
  3. 放送信号IP伝送システムであって、
    衛星と、
    前記衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局と、
    前記2以上の受信局から、IPネットワークを介して識別信号が付与された放送信号を受信する送信局を有し、
    前記受信局はそれぞれ、
    前記衛星から放送信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、
    前記選局部で選択した放送信号を復号しTSパケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、
    前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、前記各TSパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、前記生成された識別信号を各TSパケットに付与する制御信号付加部と、
    前記識別信号が付与されたTSパケットを前記制御信号付加部より受信し、前記TSパケットに各種ヘッダーを付与することによりIPパケット化し、IPパケットを前記信号品質情報とともに前記IPネットワーク経由で前記送信局に送信するIPパケット生成部とを有し、
    前記送信局は、
    前記各受信局からIPパケットを受信する2以上のIPパケット受信部と、
    前記IPパケット受信部から受信した前記IPパケットに含まれる前記TSパケットを解析し、前記各TSパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そしてTSパケットを遅延調整部に渡す、2以上のTS再生部と、
    前記各TS再生部から受信した識別信号を比較し、TSパケットの遅延を判断する遅延制御部と、
    前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記TS再生部から受信したTSパケットの出力タイミングを合わせる2以上の遅延調整部と、
    前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、
    前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システム。
  4. 前記遅延調整部は、前記各受信局から受信した放送信号を一定期間格納するバッファを備え、
    前記受信したTSパケットを一定期間格納することにより、各受信局から受信したTSパケットとタイミングを合わせる手段
    をさらに有することを特徴とする請求項2または3に記載の放送信号IP伝送システム。
  5. 前記送信局は、CATVのヘッドエンドであること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の放送信号IP伝送システム。
  6. 前記時間情報は、PCR(Program Clock Reference)またはTOT(Time Offset Table)であること
    を特徴とする請求項1または3に記載の放送信号IP伝送システム。
  7. 前記識別信号生成部は、
    クロック信号をカウントするカウンタと、
    前記時間情報を抽出するたびに、前記抽出した時間情報で前記カウンタの値を置き換える手段と、
    前記カウンタの値に基づき前記識別信号を生成する手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1または3に記載の放送信号IP伝送システム。
  8. 放送信号IP伝送システムにおける、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局であって、IPネットワークを介して送信局に識別信号が付与された放送信号を送信する受信局において、
    前記各受信局は、
    衛星から放送信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、
    前記選局部で選択した放送信号を復号しTSパケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、
    前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、前記放送信号の各IPパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、IPパケット化する際に、前記識別信号を各IPパケットに付与し、前記信号品質情報とともに、前記IPパケットを前記IPネットワーク経由で前記送信局に送信するIPパケット生成部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システムにおける受信局。
  9. 放送信号IP伝送システムにおける、衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局から、IPネットワーク経由で識別番号が付与された放送信号および信号品質情報を受信する送信局において、
    前記各受信局からIPパケットを受信して、前記各IPパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そして前記IPパケットを遅延調整部に渡す、2以上のIPパケット受信部と、
    前記各IPパケット受信部から受信した識別信号を比較し、IPパケットの遅延を判断する遅延制御部と、
    前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記IPパケット受信部から受信した放送信号の出力タイミングを合わせる遅延調整部と、
    前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、
    前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システムにおける送信局。
  10. 放送信号IP伝送システムであって、
    衛星と、
    前記衛星から放送信号を受信する、地理的に異なる地点に配置された2以上の受信局と、
    前記2以上の受信局から、IPネットワークを介して識別信号が付与された放送信号を受信する送信局を有し、
    前記受信局はそれぞれ、
    前記衛星から放送信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した放送信号から所定の放送信号を選局する選局部と、
    前記選局部で選択した放送信号を復号しTSパケットを再生し、放送信号の雑音レベルまたはビットエラーレートの信号品質情報を生成する伝送路復号部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを受信し、時間情報を抽出する時間情報抽出部と、
    前記抽出された時間情報を受信し、前記時間情報に基づき、各IPパケットに付与する識別信号を生成する識別信号生成部と、
    前記伝送路復号部からTSパケットを、前記識別信号生成部から前記識別信号をそれぞれ受信し、IPパケット化する際に、前記識別信号を前記各IPパケットに付与し、前記信号品質情報とともにネットワークに送信するIPパケット生成部とを有し、
    前記送信局は、
    前記各受信局から前記IPパケットを受信して、前記各IPパケットに付与された識別信号を遅延制御部に、前記信号品質情報を選択制御部に、そして前記IPパケットを遅延調整部に渡す、2以上のIPパケット受信部と、
    前記各IPパケット受信部から受信した識別信号を比較し、前記IPパケットの遅延を判断する遅延制御部と、
    前記遅延制御部より遅延制御情報を受信し、前記遅延制御情報に基づき遅延を調整して、前記IPパケット受信部から受信した放送信号の出力タイミングを合わせる遅延調整部と、
    前記信号品質情報を受信し、前記信号品質情報に基づき、前記各受信局から入力される信号のいずれかを選択させるための制御信号を生成する選択制御部と、
    前記選択制御部から受信する前記制御信号に基づきスイッチを切り替える選択部と
    を有することを特徴とする放送信号IP伝送システム。
  11. 前記遅延制御部は、
    前記識別信号の比較結果に基づき、遅延時間を計算し、
    前記遅延調整部は、
    前記遅延制御部から受信した前記遅延時間の情報に基づき、一方の前記受信局から受信したIPパケットと、他方の受信局から受信したIPパケットとの、出力タイミングを合わせる手段
    をさらに有することを特徴とする請求項9または10に記載の放送信号IP伝送システム。
  12. 前記遅延調整部は、前記各受信局から受信した放送信号を一定期間格納するバッファを備え、
    前記受信局から受信したTSパケットを一定期間格納することにより、各受信局から受信したTSパケットとタイミングを合わせる手段
    をさらに有することを特徴とする請求項9または10に記載の放送信号IP伝送システム。
  13. 前記送信局は、CATVのヘッドエンドであること
    を特徴とする請求項8ないし10いずれか1項に記載の放送信号IP伝送システム。
  14. 前記時間情報は、PCR(Program Clock Reference)またはTOT(Time Offset Table)であること
    を特徴とする請求項8または10に記載の放送信号IP伝送システム。
  15. 前記識別信号生成部は、
    クロック信号をカウントするカウンタと、
    前記時間情報を抽出するたびに、前記抽出した時間情報で前記カウンタの値を置き換える手段と、
    前記カウンタの値に基づき前記識別信号を生成する手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項8または10に記載の放送信号IP伝送システム。
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