JP2004187098A - デジタル放送における送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置 - Google Patents

デジタル放送における送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置 Download PDF

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智康 小森
Kaoru Watanabe
馨 渡辺
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寛 藤沢
Kinji Matsumura
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Abstract

【課題】デジタル放送において、放送の切れ目をなくし安定した放送サービスを実現する。
【解決手段】デジタル放送における番組信号を送信する送信方法において、
送信するコンテンツを所定の時間遅延させる遅延段階と、前記遅延段階にて遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツとを夫々符号化する符号化段階と、前記遅延されたコンテンツと、前記遅延されないコンテンツとを用いて伝送する番組信号を生成する伝送処理段階と、前記コンテンツに関する番組情報を生成する番組情報生成段階とを有し、前記伝送処理段階は、前記所定の時間に基づく遅延時間情報を前記番組信号内に付加することにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送における送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置に係り、特に、送信装置、受信装置間での伝送路状態が変動する場合において、「瞬断」と呼ばれる放送の切れ目をなくし安定した放送サービスを実現するためのデジタル放送における送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル放送システムでは、同時に複数の映像、音声等のコンテンツからなる番組を送信及び受信することでデジタル放送サービスを実現している。送信側(放送局)では、例えば、パケット多重方式の1つであるMPEG2(Moving Picture Experts Group2)の多重方式を用いて番組及び番組情報の多重化を行い、その信号を受信側(受信装置)へ送信し、受信側では、受信した多重化信号を分離して視聴者が所望する番組の映像、音声等のコンテンツを提供する。なお、MPEG2の多重方式については、ISO/IEC13818−1(MPEG2システム)にて規格化されている。
【0003】
また、最近では移動可能な送信装置又は受信装置を用いた移動通信によるデジタル放送サービスも行われている。ここで、送信装置又は受信装置の移動により伝送路状態が変動する場合、特に、放送電波が建物等に遮られることにより受信装置の伝送路状態が悪化した場合は、番組であるコンテンツの映像や音声が途切れたり、停止してしまう所謂「瞬断」が発生することがある。
【0004】
そこで、放送電波の瞬断に対応するため、デジタル放送における各チャネルの番組において同一のコンテンツの送信時間をずらして送る、所謂時間ダイバーシティ方式を用いた伝送方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この方法は、遅延手段を用いて伝送時間の異なる同一のコンテンツを多重化して伝送を行うものである。また、送信側が毎回同じ帯域を有する高品質信号データを送信するのではなく、伝送帯域幅を小さくした低品質信号データを先行して送信し、受信側において、伝送路状態が悪化し、高品質信号データが受信できない場合に、この低品質信号データを利用して視聴者に番組を提供することにより、瞬断することなく放送サービスを行うデジタル放送用送信・受信再生システムが提案されている。
【0005】
上述した方法を用いることで、瞬断を防止し、更に品質の異なる信号を生成して伝送帯域を有効に利用することができると共に、効率的な伝送を実現している。
【0006】
また、他の方法として、同一のコンテンツを繰り返し伝送するデータカルーセル伝送方式がある。データカルーセルとは、静止画や動画、音声や文字が夫々の符号化方式で符号化されたデータと、画面を受信装置で再構成するための手順書に相当するデータとを繰り返し伝送する伝送方法であり、データカルーセル伝送方式を用いることにより、伝送されたデータを受信装置で蓄積しておき、視聴者の好きな時間に視聴者の視聴要求に応じて、受信装置で蓄積された番組(コンテンツ)を放送することができるため、例えば、いつでも天気や、いつでもニュース等の放送サービスを提供することができる。なお、データカルーセル伝送方式は、「ARIB STD−B24 第2編、第3編」等で規定されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−78116号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術は、入力された信号を即座に出力するか、瞬断に対応するために、ある一定間隔にコンテンツを遅延させて、所定の繰り返し数の送信をしているため、伝送路状態の悪化が長時間に及ぶ場合には、映像信号や音声信号の出力が途中で停止してしまったり、又は途切れてしまう。
【0009】
また、伝送路状態の悪化が長時間に及ぶ場合に対応するため、同一のコンテンツの繰り返し数を増加した場合には伝送効率が悪化してしまう。また、繰り返し間隔を延ばして伝送する場合には、瞬断時に対応するコンテンツがまだ受信できていない状態が生じてしまう。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、放送の切れ目をなくし、安定した放送サービスを実現するデジタル放送における送信方法、受信方法、送信装置、及び受信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0012】
請求項1に記載された発明は、デジタル放送における番組信号を送信する送信方法において、送信するコンテンツを所定の時間遅延させる遅延段階と、前記遅延段階にて遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツとを夫々符号化する符号化段階と、前記遅延されたコンテンツと、前記遅延されないコンテンツとを用いて伝送する番組信号を生成する伝送処理段階と、前記コンテンツに関する番組情報を生成する番組情報生成段階とを有し、前記伝送処理段階は、前記所定の時間に基づく遅延時間情報を前記番組信号内に付加することを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、遅延時間情報を付加することで、受信側で遅延されたコンテンツを容易に取得することができる。また、伝送路状態が変動する場合においても、連続的に放送サービスを提供することが可能となり、視聴者に対する放送サービスを向上させる効果を得ることができる。
【0014】
請求項2に記載された発明は、前記伝送処理段階は、前記遅延時間情報を、データカルーセル伝送方式におけるコンテンツを構成するファイルに付加することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0016】
請求項3に記載された発明は、前記伝送処理段階は、前記遅延時間情報を、イベントメッセージに記述することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0018】
請求項4に記載された発明は、前記番組情報生成段階は、前記遅延時間情報を、前記番組情報データ内に記述することを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0020】
請求項5に記載された発明は、前記符号化段階は、前記遅延されないコンテンツを、前記遅延されるコンテンツよりも情報量を少なくして符号化を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、伝送路状態が悪化した場合に利用される遅延されないコンテンツの品質を低品質にすることで伝送量を少なくして伝送効率を向上させることができる。
【0022】
請求項6に記載された発明は、受信状態が変動する環境で番組信号を受信する受信方法において、受信した遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツと、遅延時間情報とからなる番組信号から遅延時間情報を抽出する抽出段階と、前記抽出段階にて抽出された遅延時間情報に基づいて、前記番組信号の遅延を行う遅延段階とを有することを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、遅延時間情報を用いて遅延されているコンテンツを容易に取得することができる。また、遅延時間情報を取得しておくことで、番組の結合を容易にして連続したコンテンツを提供することができるため、連続的に放送サービスを提供することが可能となり、視聴者に対する放送サービスを向上させる効果を得ることができる。
【0024】
請求項7に記載された発明は、デジタル放送における番組信号を送信する送信装置において、送信するコンテンツを所定の時間遅延させる遅延部と、前記遅延段階にて遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツとを夫々符号化する符号化部と、前記遅延されたコンテンツと、前記遅延されないコンテンツとを用いて伝送する番組信号を生成する伝送処理部と、前記コンテンツに関する番組情報を生成する番組情報生成部とを有し、前記伝送処理部は、前記所定の時間に基づく遅延時間情報を前記番組信号内に付加することを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明によれば、遅延時間情報を付加することで、受信側で遅延されたコンテンツを容易に取得することができる。また、伝送路状態が変動する場合においても、連続的に放送サービスを提供することが可能となり、視聴者に対する放送サービスを向上させる効果を得ることができる。
【0026】
請求項8に記載された発明は、前記伝送処理部は、前記遅延時間情報を、データカルーセル伝送方式におけるコンテンツを構成するファイルに付加することを特徴とする。
【0027】
請求項8記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0028】
請求項9に記載された発明は、前記伝送処理部は、前記遅延時間情報を、イベントメッセージに記述することを特徴とする。
【0029】
請求項9記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0030】
請求項10に記載された発明は、前記番組情報生成部は、前記遅延時間情報を、番組情報データ内に記述することを特徴とする。
【0031】
請求項10記載の発明によれば、遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて容易に付与することができる。
【0032】
請求項11に記載された発明は、前記符号化部は、前記遅延されないコンテンツを、前記遅延されるコンテンツよりも情報量を少なくして符号化を行うことを特徴とする。
【0033】
請求項11記載の発明によれば、伝送路状態が悪化した場合に利用される遅延されないコンテンツの品質を低品質にすることで伝送量を少なくして伝送効率を向上させることができる。
【0034】
請求項12に記載された発明は、受信状態が変動する環境で番組信号を受信する受信装置において、受信した遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツと、遅延時間情報とからなる番組信号から遅延時間情報を抽出する抽出部と、前記抽出部にて抽出された遅延時間情報に基づいて、前記番組信号の遅延を行う遅延部とを有することを特徴とする。
【0035】
請求項12記載の発明によれば、遅延時間情報を用いて遅延されているコンテンツを容易に取得することができる。また、遅延時間情報を取得しておくことで、番組の結合を容易にして連続したコンテンツを提供することができるため、連続的に放送サービスを提供することが可能となり、視聴者に対する放送サービスを向上させる効果を得ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明は、時間差を持たせた複数のコンテンツを生成し、その遅延内容を示す遅延時間情報をコンテンツと共に多重化して伝送し、受信装置は、受信した遅延時間情報に基づいてコンテンツを取得し、番組信号を受信できない状態においても切れ目のない連続した放送サービスを視聴者に提供することを主眼とする。
【0037】
例えば、時間差を持たせた複数のコンテンツを有する番組信号を伝送し、受信装置における受信状態が良好である場合には遅延させたコンテンツを提供し、受信状態が悪化している場合は、悪化する以前に受信しているコンテンツを出力させる。更に、受信状態が良好な状態に回復した場合は、再度遅延させたコンテンツに切替えて出力する。これにより、受信状態が変動しても番組を切れ目なく提供することができる。また、受信された信号の中には遅延時間情報が含まれているため、予め、送信装置と受信装置との間で遅延時間の設定をする必要がなく、また、遅延時間情報を予め取得しておくことでコンテンツの結合を容易にし、更に、伝送路の悪化が長時間続く場合に、他の番組や伝送路の悪化を伝える情報等を迅速に提供することができる。
【0038】
ここで、遅延時間情報とは、同一のコンテンツを所定の時間ずらして伝送させる際にコンテンツを制御するために必要となる時差情報等が含まれており、例えば、放送局(送信)側から同一の番組(コンテンツ)を複数のストリームで送信し、受信側が好きな時間に前記コンテンツを取得することができる時差再生サービスを行う場合に、コンテンツを切れ目なく出力させるために必要な情報である。
【0039】
また、遅延時間情報を受信装置で受信させるために新しいデータ領域を生成する場合に、それに対応した装置構成が必要となってしまう。そこで、本発明では、遅延時間情報を従来の規格化された伝送方式を利用して遅延時間情報を付加させて伝送を行う。
【0040】
更に、本発明では、伝送状態の悪化が続く場合に予め受信装置に蓄積された移動を促すメッセージや映像等を視聴者に提供することで、伝送状態を良好なものとし切れ目のない番組の提供を行い、放送サービスを向上させる。
【0041】
ここで、送信、受信間の伝送路状態を説明するために伝送状況の概要について図を用いて説明する。
【0042】
図1は、デジタル放送システム伝送路状況の概要の一例を示す図である。
【0043】
図1のデジタル放送システムは、送信装置10と、移動可能な受信装置11とを有するよう構成されている。
【0044】
まず、送信装置10から電波により送信された番組信号は、受信装置11にて受信されコンテンツを視聴者に提供する。ここで、受信装置11が受信装置11−2の位置にある場合は、良好な番組信号を受信することができる。また、受信装置11−2から受信装置11−1の位置に移動した場合は、障害物12−1が送信装置10及び受信装置11−2上で妨害しているため、送信装置10から番組信号を受信することができないが、衛星13における衛星通信を利用して番組信号を受信することができる。しかしながら、受信装置11−2から受信装置11−3に移動した場合は、衛星通信からも送信できない位置にいるため、送信装置10からの信号を受信することができない。
【0045】
そこで、本発明は、受信装置11−3の位置に移動した場合でも遅延時間情報又は、予め受信装置11に蓄積された映像信号及び音声信号を用いて映像を連続した放送サービスを視聴者に提供する。また、視聴者に受信装置11の移動を行わせるよう指示することで、受信状態を迅速に回復させることができるため、番組の切れ目のない安定したサービスを提供することができる。
【0046】
なお、以下に示す実施例では、送信装置及び受信装置の伝送路が無線の場合について記載するが、本発明においてはこの限りでなく、有線通信ネットワークにおける伝送も含むことができる。また、本実施例では、送信装置及び受信装置の関係は、m:n(m,n:1以上の自然数)の構成とする。
【0047】
次に、本発明の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0048】
なお、本明細書における実施形態では、MPEG2システムに準拠したデジタル放送用の送信装置、及び受信装置を例に説明するが、類似したその他の放送システムでも同様に適用可能である。
【0049】
図2は、本発明における送信装置のブロック構成の一例を示す図である。
【0050】
図2の送信装置20は、遅延部21と、エンコーダ22と、伝送処理部23と、番組情報生成部24と、TS化部25と、多重化部26と、伝送路符号化部27と、送信アンテナ28とを有するよう構成されている。
【0051】
まず、送信装置20は、視聴者に提供する各種の番組データ・コンテンツ情報29から入力したコンテンツを、遅延部21と、エンコーダ22−1と、番組情報生成部24に入力する。遅延部21では、エンコーダ22−1に送られたコンテンツに対して伝送の時間差を持つコンテンツを生成するための遅延を行う。遅延部21における遅延処理は、例えば、遅延させる信号が映像であればフレームメモリを用い、音声であれば音声遅延装置等を用いて遅延を行い、映像、音声共に一定時間蓄積して出力を行う。なお、遅延させる時間については、予め遅延部21に所定の時間を設定しているものとするが、送信状況又は受信状況に応じて遅延時間を設定することができる。また、遅延部21から出力されるコンテンツの出力回数と出力する時間間隔を設定することにより、時間差を持つ複数の同一コンテンツを出力させることができる。
【0052】
遅延部21にて遅延された番組信号は、エンコーダ22−2に出力する。また、遅延されたコンテンツに関する遅延時間情報を伝送処理部23と、番組情報生成部24とに出力する。
【0053】
エンコーダ22−1及びエンコーダ22−2は入力されたコンテンツのエンコード(符号化)を行う。例えば、音声信号の場合は、AACエンコーダを用いてエンコードを行うことができる。なお、AAC(Advanced AudioCoding)は、ISO/IEC13818−7として国際標準となっているオーディオ符号化方式である。また、AACの他にも、例えば、CELP(Code Excited Linear Prediction)、又は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等を使用することで品質は劣化することになる代わりに非常に低いビットレートでのサービスを提供することができる。エンコーダ22−1及びエンコーダ22−2にて符号化されたコンテンツは伝送処理部23に出力される。
【0054】
伝送処理部23は、エンコーダ22からのコンテンツと遅延部21からの遅延時間情報を入力して番組信号を生成する。ここでは、伝送方式としてカルーセル形式化を行い、イベントメッセージ等を生成し、更に、MPEG2−TS(Transport Stream)パケット形式に変換して多重化部24に出力する。ここで、MPEG2―TSパケットには遅延時間情報も付与されている。なお、遅延時間情報の付与方法については後述する。また、番組情報生成部24は、入力されたコンテンツからMPEG2−TSパケットデータに含まれる番組を示す対応表(PAT:Program Association Table)、及び各番組がどのような要素信号で構成され、夫々がどのようなアドレス情報(PID:Packet Identifier)を付与されているかを示す対応表(PMT:Program Map Table)等を生成し、更に、遅延時間情報を付与させてTS化部25に出力し、TS化部25ではMPEG2―TSパケットに変換して多重化部26に出力する。なお、番組情報生成部24における遅延時間情報の付与方法については後述する。
【0055】
多重化部26では、入力されたTSパケットを多重化して、伝送路符号化部27で誤り訂正や変調等の伝送路符号化を行った後、送信アンテナ28を介して放送波として送信される。
【0056】
これにより、遅延時間情報を有する番組信号を生成し、伝送することができる。
【0057】
ここで、上述した遅延時間情報の付与方法について説明する。
【0058】
図3は、伝送処理部のブロック構成の一例を示す図である。
【0059】
伝送処理部23は、データカルーセル形式生成部31と、イベントメッセージ生成部32と、TS化部33とを有するよう構成されている。遅延時間情報は、データカルーセル形式生成部31と、イベントメッセージ生成部32とに入力して付加処理を行う。ここで、データカルーセル形式生成部31と、イベントメッセージ生成部32とにおける夫々の遅延時間情報の付加方法について説明する。
【0060】
まず、データカルーセル生成部31では、遅延時間情報をテキスト又はバイナリ等によって符号化された情報ファイルとして、カルーセル伝送方式のデータ構造に番組情報と共に付加する。
【0061】
つまり、コンテンツを遅延させることで得られる時差情報(遅延時間情報)の取得のために必要な情報を、テキストデータ又はバイナリデータとして符号化し、データコンテンツの一部として伝送する際に、予め取り決められた位置(例えば、PCでいうファイルの場所に相当)に付加して伝送するというものである。データ放送コンテンツでは、複数のファイルから1つのコンテンツが構成されるため、PCにおけるファイルの扱いと同様に、名前空間という空間を定義し、伝送するファイル毎にその空間上の位置を指定したデータ構造を生成し、TS化部33でMPEG2−TSパケットデータ形式に変換する。
【0062】
例えば、ファイルの名前空間上の位置が、予め取り決められた固定位置(例えば、arib−dc://xxx.xxx.xxx.xxx/40/0000/diff.info)のファイルであるとすると、受信装置側は、そのファイルの検索を行い、ファイルが存在する場合は、時差再生サービスが行われていると判断して、検索されたファイルに記述された情報に基づいて遅延時間情報の取得を行う。
【0063】
また、ファイルの名前空間上の位置を取得するために新たに定義した記述子を利用して、記述子により示されるデータファイルの位置を取得し、該データファイルを取得する方法も用いることができる。
【0064】
この場合、受信装置は、番組情報生成部24にて生成されるPMT等に付加され適時繰り返し伝送されている記述子を検索し、記述子が存在する場合は、時差再生サービスが行われていると判断し、記述子に記述された名前空間で伝送される情報ファイルから遅延時間情報を取得することができる。
【0065】
次に、イベントメッセージ生成部32における遅延時間情報の付加方法について説明する。イベントメッセージ伝送とは、送信側(放送局)から受信装置で動作しているアプリケーションに対して、即座に、あるいは指定した時刻に、メッセージ情報を送る手段を提供するものであり、「ARIB STD−B24 第3編」で規定されている。
【0066】
例えば、イベントメッセージ生成部32にて生成されるイベントメッセージの「private_data_byte」内に遅延時間情報を付加してTS化部33でTSパケットデータに変換して伝送する。
【0067】
受信装置は、予め取り決められたESIDとメッセージIDのイベントメッセージを取得し、そのイベントメッセージを受信した場合に、「private_data_byte」内に記述される情報に基づいて動作を行う。ここで、ESIDとは、「component_tag」のことであり、番組情報生成部24で生成されるPMTに付加されている。受信装置は、当該番組のPMTを読むことにより、予め取り決められた「component_tag」のイベントメッセージが送信されているか否かを知ることができ、送信されている場合には、そのイベントメッセージを受信待ちにすることができる。
【0068】
また、メッセージIDとは、イベントメッセージに付加されて伝送されるIDのことであり、同一の「component_tag」で伝送されるイベントメッセージを区別するものである(上位バイト:「event_msg_group_id」、下位バイト:「event_msg_id」)。
【0069】
受信装置は、予め取り決められたメッセージIDを持つイベントメッセージを受信すると、そのイベントメッセージに含まれる「private_data_byte」を取得する。その取得された「private_data_byte」の中に記述される情報により、遅延時間設定情報を取得することができる。
【0070】
次に、番組情報生成部24における遅延時間情報の付加方法について説明する。ここでの付加方法は、PMT内に遅延時間情報を示す新たに定義された記述子を生成してその記述子を付加し、TS化部25でTSパケットデータに変換する。受信装置は、その新しく定義された記述子を検出した場合に、その記述子に記述された遅延時間情報を取得することができる。
【0071】
上述した付加方法の何れかを用いることにより遅延時間情報を従来の伝送方法を用いて受信装置に送信することができ、受信装置側では、特別な装置構成を有することなく、遅延時間情報を取得することができる。また、付加方法は、予め設定していても良く、また、送信装置及び受信装置の位置、伝送路間の環境に応じて変更させて付加してもよい。
【0072】
次に、本発明における送信装置について説明する。
【0073】
図4は、受信装置の第1の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【0074】
図4に示す受信装置40は、受信アンテナ41と、伝送路復号部42と、分離部43と、伝送路状態検出部44と、抽出部45と、遅延部46と、デコーダ47と、切替部48とを有するよう構成されている。
【0075】
受信装置40では、送信装置20より伝送された放送波を受信アンテナ41で受信し、伝送路復号部42で伝送路符号化データを復号してMPEG2−TSパケットデータにして分離部43に出力する。分離部43は、入力したMPEG2−TSパケットデータを伝送路状態検出部44及び抽出部45に出力する。更に、TSパケットに含まれるPAT、PMT等の番組情報に基づいて、映像ES(Elementaly Stream)、及び音声ESを取得して遅延部46、及びデコーダ47−1に出力する。抽出部45は、上述した遅延時間情報の付加方法に対応した抽出方法により遅延時間情報を取得して遅延部46へ出力する。
【0076】
データカルーセル伝送方式を用いて遅延時間情報が付与されている場合は、抽出部46において、名前空間の空間上の位置を得ることにより要求する遅延時間情報のファイルの検索を行い、ファイルが存在する場合は、時差再生サービスが行われていると判断して、検索されたファイルに記述された情報に基づいて遅延時間情報を遅延部46に出力する。
【0077】
また、イベントメッセージを利用して遅延時間情報が付与されている場合は、抽出部45は、予め取り決められたESIDとメッセージIDのイベントメッセージを取得し、そのイベントメッセージを受信した場合に、「private_data_byte」内に記述される情報に基づいて動作を行う。詳細については上述しているため、ここでの説明は省略する。
【0078】
更に、番組情報のみを用いて遅延時間情報が付与されている場合は、その新しく定義された記述子を検出した場合に、その記述子に記述された遅延時間情報を取得することができる。抽出部45にて取得した遅延時間情報は遅延部46へ出力する。
【0079】
次に、遅延部46は、抽出部45から入力した遅延時間情報から適切な遅延時間を取得する。遅延部46は、遅延時間情報等から得られる時差情報(時間)に基づいて、分離部43より入力される映像ES及び音声ESをビットレートに応じて遅延を行った後、デコーダ47−2に出力する。デコーダ47−1及びデコーダ47−2は、映像ES及び音声ESを復号して切替部48に出力する。なお、デコーダ47−1及びデコーダ47−2は同種のデコーダでもよく、また、異なった種類のデコーダでもよい。例えば、音声ESを復号する場合、AACデコーダであればAACで生成された音声圧縮信号の復号を行い音声データに変換する。また、上述したCELP又はMIDI等を使用することで品質は劣化することになる代わりに非常に低いビットレートでのサービスを提供することができる。
【0080】
伝送路状態検出部44は、MPEG2―TSパケットのフィールドの状態を監視することにより伝送路状態の検出を行い検出結果を切替部48に出力する。
【0081】
つまり、TSパケットのフィールドにおいて、「continuity_counter」の値が非連続である場合に、何らかの原因でTSパケットの抜けがあることがわかる。これにより、伝送路状態が悪化したとして伝送路状態を検出することができる。
【0082】
次に、切替部48は、伝送路状態検出部44からの検出結果により、映像信号及び音声信号の出力を切替えて出力部へ出力する。切替部48は、簡易なものではアナログ的なスイッチ、ミキサー等を使用することができる。なお、出力部は、他の地点へ送信する場合は送信部とし、表示する場合は表示部とすることができ、発明の範囲において、種々の変更が可能である。
【0083】
上述により、送信側(放送局)で一定時間差をつけて同一コンテンツを送出するサービスを行っていた場合、受信装置が移動等の影響で放送電波の影に入った状態になった場合において、遅延時間情報を番組信号と共に多重化して送信し、その放送波を受信することにより、多重化された信号から適切な遅延時間を取得して遅延を行うことにより、切れ目のない番組を効率的に提供することができる。
【0084】
なお、伝送路状態検出部44における伝送路状態の検出方法においては、この限りではなく、他の検出方法を用いることができる。ここで、伝送路状態検出部40の伝送路状態検出方法において、上述した方法以外の検出方法について説明する。
【0085】
まず、受信装置40にリードソロモン復号器を有し、受信した信号の誤り訂正を行った結果、TSパケット内の誤りを訂正しきれない場合は、「transport_error_indicator」に1がセットされる。そこで、伝送路状態検出部44は「transport_error_indicator」を参照して1がセットされている場合に、伝送路状態が悪化したとして伝送路状態を検出することができる。
【0086】
また、別な検出方法として、地上デジタル放送の場合は、OFDM(Orthogonal Frequency Devision Multiplexing)信号のフレーム同期を監視し、同期がとれない場合に伝送路状態が悪く復調不可能であると判断することができる。なお、OFDM信号のフレーム同期をとる手法としては、例えば、ガードインターバル相関をとる方法がある。この相関がとれない場合に、同期がとれずに信号を復調することができなくなる。これにより、伝送路状態が悪化したとして伝送路状態を検出することができる。
【0087】
更に、別な検出方法として、MPEG2−TSの受信バッファを監視するといった方法がある。これは、TSパケットに復号できない場合にMPEG2−TSデコーダの受信バッファにアンダーフローが発生するため、逆にアンダーフローが発生した場合に、伝送路状態検出部44は、伝送路状態が悪化している判断することができる。
【0088】
また、伝送状態検出部44は、この他にも電界強度を測定する機器やIC(集積回路)等を利用し電界強度に応じて出力信号を出力する機器を具備することにより伝送路状態を検出することができる。
【0089】
上述の何れかの検出方法を用いることにより、伝送路状態検出部44は伝送路状態を取得することができる。
【0090】
上述した受信装置の構成を備えることにより、送信側(放送局)で一定時間差をつけて同一コンテンツを送出するサービスを行っていた場合、受信装置が移動等の影響で放送電波の影に入った状態になった場合においても切れ目なく連続して番組を出力することができる。
【0091】
また、例えば、伝送路状態が変動する環境で、受信アンテナ41が複数のストリームを同時に受信した場合に、遅延部46又はデコーダ47−1が複数のストリームのうち1組以上のストリームに対して蓄積機能を有することにより、変動する伝送路状態下で複数のストリームから出力するストリームを任意に切替えて出力(再生)することができる。
【0092】
また、視聴者の所望する番組以外の番組を蓄積しておき、所望する番組に関する番組信号の受信状態が悪化した場合に替わりのコンテンツ(映像)を出力することもできる。これにより、伝送路状態が変動する場合においても、連続的に放送サービスを提供することが可能となり、視聴者に対する放送サービスを向上させる効果を得ることができる。
【0093】
なお、上述の送信装置20及び受信装置40においては、遅延させるための遅延部を1個有する構成としたが、本発明においてはこの限りではなく、例えば、遅延させる信号の繰り返し伝送数に応じた信号毎に遅延部を有する構成にしてもよい。
【0094】
また、受信装置40におけるデコーダ47を切替えの対象となる番組信号毎に有する構成にしたが、切替部48にて切替を行った後にデコーダ47によるデコードを行ってもよい。
【0095】
ここで、上述した受信装置における構成を第2の実施形態として図を用いて説明する。図5は、受信装置の第2の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【0096】
図5の受信装置50は、受信アンテナ41と、伝送路復号部42と、分離部43と、伝送路状態検出部44と、抽出部45と、遅延部46と、切替部48と、デコーダ47−3とを有するよう構成されている。
【0097】
まず、放送波を受信アンテナ41で受信し、伝送路復号部42で伝送路符号化データを復号してMPEG2−TSパケットにして分離部43に出力する。分離部43は、入力したMPEG2−TSパケットを伝送路状態検出部44及び抽出部45に出力する。更に、MPEG2−TSパケットに含まれているPAT、PMT等の番組情報を取得する。その後、これらの情報に基づいて、映像ES、及び音声ESを取得して遅延部46、及び切替器48に出力する。
【0098】
抽出部45は、上述した実施例に示すように遅延時間情報を取得して遅延部46へ出力する。遅延部46は、抽出部45から入力した遅延時間情報から得られる時差情報(時間)に基づき分離部43より入力される映像ES及び音声ESを遅延させて切替部48に出力する。
【0099】
また、伝送路状態検出部44は、上述したように、入力されたMPEG2−TSから伝送路状態を検出し、検出した結果を切替部48に出力する。
【0100】
切替部48は、伝送路状態検出部44からの出力信号に基づいて映像ES及び音声ESを切替えてデコーダ47−3に出力する。デコーダ47−3は、切替部48からの映像ES及び音声ESを復号して映像信号及び音声信号を生成し、ディスプレイ及びスピーカ等の各出力部へ出力する。これにより、デコーダの装置構成を少なくして図4に示す実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0101】
また、伝送路状態が悪化した場合は、映像を停止させておき、予め設定された音声(音楽)を出力することにより、視聴者の伝送路状態の悪化による違和感や不快感を軽減することができる。
【0102】
ここで、上述した受信装置の内容を本発明における受信装置の第3の実施形態として図を用いて説明する。
【0103】
図6は、受信装置の第3の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【0104】
図6の受信装置60は、受信アンテナ41と、伝送路復号部42と、分離部43と、伝送路状態検出部44と、デコーダ47−4と、映像・音声挿入部61とを有するよう構成されている。
【0105】
まず、放送波を受信アンテナ41で受信し、伝送路復号部42で伝送路符号化データを復号してMPEG2−TSパケットにして分離部43に出力する。分離部43は、入力したMPEG2−TSパケットを伝送路状態検出部44に出力する。また、受信した信号を多重化分離して、映像ES及び/又は音声ESをデコーダ47−4に出力する。
【0106】
伝送路状態検出部44は、上述した実施例と同様にMPEG2―TSにより内容の伝送路状態を検出することができ、検出結果の出力信号を映像・音声挿入部61へ出力する。デコーダ47−4は、映像ES及び音声ESを復号して映像信号及び音声信号を生成する。生成した映像信号及び音声信号は、映像・音声挿入部61へ出力する。
【0107】
映像・音声挿入部61は、画像、各種映像、音楽、又は各種音源が蓄積されており、伝送路状態検出部44からの出力信号により、画像、映像やノイズ、音声メッセージ、楽曲、無音等を、機器の設定、又は視聴者が予め受信装置に設定した出力方法に応じて映像信号又は音声信号に挿入して出力する。映像・音声挿入部61を用いることにより、視聴者の伝送路状態の悪化による違和感や不快感を軽減することができる。
【0108】
例えば、伝送路状態が悪化した場合は、映像を停止させておき、予め設定された音声(音楽)を出力することができる。また、受信装置の伝送路受信状態を音声により視聴者に通知することができ、視聴者は、容易に受信状態を把握することもできる。
【0109】
上述した本発明における第3の実施形態によれば、伝送路状態が長時間悪化している場合に、視聴者(受信者)に対して伝送路状態が良好となる場所に受信装置を移動させるよう促すこともできる。例えば、番組の映像が出力できない場合は、文字列や図等のメッセージを表示し移動を促し、番組の映像が出力できる場合、文字列や図等のメッセージを映像に合成表示させて移動を促す。
【0110】
また、視聴者への通知方法は上述の限りではなく、例えば、表示装置を用いて通知や振動等により通知することもできる。
【0111】
次に、本発明における受信装置の第4の実施形態について図を用いて説明する。図7は、受信装置の第4の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【0112】
図7の受信装置70は、受信アンテナ41と、伝送路復号部42と、分離部43と、デコーダ47−5と、伝送路状態検出部44と、表示装置71とを有するよう構成されている。
【0113】
まず、放送波を受信アンテナ41で受信し、伝送路復号部42で伝送路符号化データを復号してMPEG2−TSパケットにして分離部43に出力する。分離部43は、入力したMPEG2−TSパケットを伝送路状態検出部44に出力する。また、受信した信号を多重化分離して、映像ES及び/又は音声ESをデコーダ47−5に出力する。デコーダ47―5は、入力された映像ES及び音声ESを映像信号及び音声信号に復号し、そのまま出力部へ出力する。
【0114】
伝送路状態検出部44は、上述した実施例と同様にMPEG2―TSにより内容の伝送路状態を検出することができ、検出した伝送路状態を表示装置71に出力する。表示装置71は、入力した伝送路の状態を表示して視聴者に通知させることができる。
【0115】
なお、表示装置71の表示方法としては、例えば、電界強度不足等の警告を、LED、液晶ディスプレイ等を使用して表示することにより、視聴者(受信者)に位置の移動を促したりすることができる。また、視聴者に対する通知手段は上述の限りではなく、例えば、振動モータ等を具備させることにより、視聴者に受信状態を通知させてもよい。
【0116】
上述したように、本発明における第4の実施形態によれば、変動する受信状況下で受信者に適切な方法で受信状況を通知することができる。
【0117】
上述したように本発明によれば、伝送路状態が変動する場所でも連続的に放送サービスを提供することが可能となる。例えば、放送局側が一定時間差をつけて同一コンテンツを送出するサービスを行っている場合、放送電波が建物等の影に入り、伝送路状態が悪化した状態でも連続してコンテンツを出力することができる。また、伝送路状態が悪化した状態の時は、裏番組等を出力する等により対応することで、番組を連続して提供することができ、視聴者へのサービス向上の効果を得ることができる。
【0118】
また、電界強度が不足した場合などでも代わりの音を出力させることで、安心感を与え、視聴者の違和感や不快感を軽減させる受信装置を提供することができる。更に、受信者に伝送路状態を知らせることで、より電波状況の良い状態に受信器を移動させることで受信者への受信サービス時間率を向上させることができる。
【0119】
なお、本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求した本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形例や実施例が考えられる。
【0120】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、伝送路状態が変動する場合においても、放送の切れ目をなくし安定した放送サービスを提供することができる。これにより、視聴者へのサービス向上の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル放送システム伝送路状況の概要の一例を示す図である。
【図2】本発明における送信装置のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】伝送処理部のブロック構成の一例を示す図である。
【図4】受信装置の第1の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【図5】受信装置の第2の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【図6】受信装置の第3の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【図7】受信装置の第4の実施形態におけるブロック構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10,20 送信装置
11,40,50,60,70 受信装置
12 障害物
13 衛星
21,46 遅延部
22 エンコーダ
23 伝送処理部
24 番組情報生成部
25,33 TS化部
26 多重化部
27 伝送路符号化部
28 送信アンテナ
29 番組データ・コンテンツ情報
31 データカルーセル形式生成部
32 イベントメッセージ生成部
41 受信アンテナ
42 伝送路復号部
43 分離部
44 伝送路状態検出部
45 抽出部
46 遅延部
47 デコーダ
48 切替部
61 映像・音声挿入部
71 表示装置

Claims (12)

  1. デジタル放送における番組信号を送信する送信方法において、
    送信するコンテンツを所定の時間遅延させる遅延段階と、
    前記遅延段階にて遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツとを夫々符号化する符号化段階と、
    前記遅延されたコンテンツと、前記遅延されないコンテンツとを用いて伝送する番組信号を生成する伝送処理段階と、
    前記コンテンツに関する番組情報を生成する番組情報生成段階とを有し、
    前記伝送処理段階は、前記所定の時間に基づく遅延時間情報を前記番組信号内に付加することを特徴とする送信方法。
  2. 前記伝送処理段階は、
    前記遅延時間情報を、データカルーセル伝送方式におけるコンテンツを構成するファイルに付加することを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
  3. 前記伝送処理段階は、
    前記遅延時間情報を、イベントメッセージに記述することを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
  4. 前記番組情報生成段階は、
    前記遅延時間情報を、前記番組情報データ内に記述することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の送信方法。
  5. 前記符号化段階は、
    前記遅延されないコンテンツを、前記遅延されるコンテンツよりも情報量を少なくして符号化を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の送信方法。
  6. 受信状態が変動する環境で番組信号を受信する受信方法において、
    受信した遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツと、遅延時間情報とからなる番組信号から遅延時間情報を抽出する抽出段階と、
    前記抽出段階にて抽出された遅延時間情報に基づいて、前記番組信号の遅延を行う遅延段階とを有することを特徴とする受信方法。
  7. デジタル放送における番組信号を送信する送信装置において、
    送信するコンテンツを所定の時間遅延させる遅延部と、
    前記遅延段階にて遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツとを夫々符号化する符号化部と、
    前記遅延されたコンテンツと、前記遅延されないコンテンツとを用いて伝送する番組信号を生成する伝送処理部と、
    前記コンテンツに関する番組情報を生成する番組情報生成部とを有し、
    前記伝送処理部は、前記所定の時間に基づく遅延時間情報を前記番組信号内に付加することを特徴とする送信装置。
  8. 前記伝送処理部は、
    前記遅延時間情報を、データカルーセル伝送方式におけるコンテンツを構成するファイルに付加することを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
  9. 前記伝送処理部は、
    前記遅延時間情報を、イベントメッセージに記述することを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
  10. 前記番組情報生成部は、
    前記遅延時間情報を、番組情報データ内に記述することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の送信装置。
  11. 前記符号化部は、
    前記遅延されないコンテンツを、前記遅延されるコンテンツよりも情報量を少なくして符号化を行うことを特徴とする請求項7乃至10の何れか1項に記載の送信装置。
  12. 受信状態が変動する環境で番組信号を受信する受信装置において、
    受信した遅延されたコンテンツと、遅延されないコンテンツと、遅延時間情報とからなる番組信号から遅延時間情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部にて抽出された遅延時間情報に基づいて、前記番組信号の遅延を行う遅延部とを有することを特徴とする受信装置。
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