JP4003948B2 - デジタル放送コンテンツの送信側装置、受信側装置、放送システム及び放送方法 - Google Patents

デジタル放送コンテンツの送信側装置、受信側装置、放送システム及び放送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声情報などのコンテンツの放送に係り、特に、かかるコンテンツを放送によって視聴者側に配信する放送側装置、放送されたかかるコンテンツを受信する受信側装置、かかるコンテンツを配信する放送システム及び放送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル放送受信中に電波が途切れて(瞬断して)データが受信できなくなった場合には、「クリフ・エフェクト」と呼ばれる突然放送が途切れる「音切れ」現象が発生することがある。
【0003】
従来、これを補正する1つの方法として、他の機器から受信したTS(トランスポートストリーム)中の付加情報内に不連続情報が含まれているか否かを検出し、不連続情報が検出された場合には、TS中の付加情報の取り込みを行なうことにより、外部から入力されるプログラム(番組)が変化したときのデータの復号化を迅速に行ない、復号出力が途切れないようにする技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、他の方法として、データ放送による送信データファイルが途切れた場合には、放送局からの電波を利用して、データファイルを伝送するとともに、このデータファイルのファイル属性を含む補助情報を有する送信ファイルー覧を、データファイルとは別のファイルとして伝送するデータ放送システムがある。これにより、未到着データファイルの存在を確認して、そのファイル名も特定することができる。また、エラーメッセージを別途表示するような必要がなく、邪魔になることもない。さらに、リトライを繰り返して未到着データを取りに行き、既に受信しているデータやエラーメッセージの表示に時間がかかるという問題を回避する(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−216848号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平10−243366号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術においては、不連続情報を検出した後、デジタルデータが再度正常に検出されるまでの間、最後に正常に出力したデジタルデータを出力し続けている。このような方法では、視聴者にとっては音声が不自然になってしまう。
【0008】
また、上記従来技術では、いずれも放送データが来ないことを検知してから、代替データの作成、並びに最後に正常に出力したデータを出力するために、処理の時間遅れが発生し易くリアルタイム性を満足させることが難しい。この時間遅れは、デジタル放送の視聴者にとっては心地よいものではなく、リアルタイムで視聴者が意識しないようにデジタルデータを補完し、出力する方法が望ましい。
【0009】
本発明の目的は、かかる問題を解消し、放送音声コンテンツの瞬断による途切れをリアルタイムで精度良く補完し、良好な品質の音声コンテンツを受信可能としたデジタル放送コンテンツの送信側装置、受信側装置、放送システム及び放送方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるデジタル放送コンテンツの送信側装置は、デジタル音声素材により構成される番組を音声圧縮符号化方式圧縮符号化処理するエンコーダを備え、圧縮符号化処理によって得られるビットのストリームをデジタル放送コンテンツとして送出するものであって、エンコーダは、圧縮符号化されたデジタル音声素材のメインストリームとサブストリームとの2つのストリームを生成し、使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかを選択するための瞬断対応設定手段と、放送サービスの種類毎に、放送サービスで必要とする音声の品質に応じたメインストリームとサブストリームとのビットレートが設定されているとともに、放送サービスの放送中に生ずる瞬断の時間長が放送サービスの対象となる受信端末の使用形態をもとに設定されており、ビットレートと時間長に応じたメインストリームに対するサブストリームの遅延時間とが格納されている瞬断対応プロファイルテーブルと、瞬断対応設定手段で選択された放送サービスの種類に該当するメインストリームとサブストリームとのビットレートを瞬断対応プロファイルテーブルから読み取ってエンコーダに設定し、メインストリームとサブストリームとを設定されたビットレートのストリームにするビットレート設定手段と、瞬断対応設定手段で選択された放送サービスの種類に該当するメインストリームに対するサブストリームの遅延時間が読み取られて設定され、エンコーダで生成されたメインストリームに対してサブストリームを設定された遅延時間だけ遅延する処理をし、さらに、メインストリームと遅延時間だけ遅延されたサブストリームとを夫々ヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES (Packetized Elementary Stream) パケットにパケット化して多重化し、デジタル放送コンテンツとする瞬断対応処理手段とを設けたものである。
【0011】
また、本発明によるデジタル放送コンテンツの受信側装置は、上記のデジタル放送コンテンツの送信側装置で選択可能な放送サービスのいずれか1つのデジタル放送コンテンツを受信するデジタル放送コンテンツの受信側装置であって、デジタル放送コンテンツを受信する受信手段と、受信手段で受信されたデジタル放送コンテンツから所望の番組信号のメインストリームとメインストリームに対して遅延時間だけ遅延されたサブストリームとのパケットを抽出するパケット抽出手段と、パケット抽出手段で抽出されたパケットを、メインストリームのPESパケットとサブストリームのPESパケットとを分離し、分離されたメインストリームのPESパケットのパケット番号を読み取るパケット分離手段と、パケット分離手段で読み取られたパケット番号を格納するレジスタと、パケット分離手段で分離されたメインストリームのPESパケットを保持するメインストリームバッファと、パケット分離手段で分離されたサブストリームのPESパケットを保持するサブストリームバッファと、サブストリームバッファからサブストリームのPESパケットを順次取り込むとともに、メインストリームバッファからサブストリームの遅延時間分タイミングを遅延させてメインストリームのPESパケットを順次取り込んで逆パケット化処理して圧縮符号化されたデジタル音声素材に変換し、かつ瞬断によってメインストリームバッファからメインストリームのPESパケットが取り込めないとき、レジスタに格納されているパケット番号をもとに、取り込めないメインストリームに対応するサブストリームのPESパケットのパケット番号を作成して、作成されたパケット番号のサブストリームのPESパケットをサブストリームバッファから取り込んでメインストリームの瞬断を補間して逆パケット化処理し、圧縮符号化されたデジタル音声素材とする逆パケット化処理手段と、逆パケット化処理手段からの圧縮符号化されたデータ音声素材を伸長復号するデコーダとを備えたものである。
【0012】
さらに、本発明によるデジタル放送コンテンツの放送システムは、使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかが選択可能であって、デジタル音声素材を圧縮符号化してビット列からなる選択された放送サービスで必要とする音声の品質に応じたビットレートのメインストリームとサブストリームを生成するとともに、選択された放送サービスの放送中に発生する瞬断の時間長が選択された放送サービスの対象となる受信端末の使用形態をもとに設定されて、メインストリームに対してサブストリームを時間長に応じた遅延時間だけ遅延させ、メインストリームと遅延時間だけ遅延されたサブストリームとをヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES( Packtized Elementary Stream )パケットにパケット化して多重し、放送信号として送出する番組素材配信装置と、放送信号を送信して番組放送を行なう放送装置と、放送信号を受信してメインストリームとサブストリームとに分離し、メインストリームを、前記遅延時間だけ遅延させるとともに、瞬断によるその途切れの期間をパケット単位でサブストリームで補間しながら、伸長復号してもとのデジタル音声素材を復元する受信端末とからなるものである。
【0013】
さらに、本発明によるデジタル放送コンテンツの放送方法は、使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかが選択可能であって、デジタル音声素材を圧縮符号化してビット列からなる選択された放送サービスで必要とする音声の品質に応じたビットレートのメインストリームとサブストリームを生成するとともに、選択された放送サービスの放送中に発生する瞬断の時間長が選択された放送サービスの対象となる受信端末の使用形態をもとに設定されて、メインストリームに対してサブストリームを時間長に応じた遅延時間だけ遅延させ、メインストリームと遅延時間だけ遅延されたサブストリームとをヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES( Packtized Elementary Stream )パケットにパケット化し、多重化して放送し、該当する放送サービスの放送を受信して、受信信号からメインストリームとサブストリームとに分離し、メインストリームを、前記遅延時間だけ遅延させるとともに、瞬断によるその途切れの期間をパケット単位でサブストリームで補間しながら、伸長復号してもとのデジタル音声素材を復元するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明によるデジタル放送コンテンツの送信側装置、受信側装置、放送システム及び放送方法の一実施形態を示す構成図である。
【0015】
同図において、送信側装置である番組素材配信局1では、素材管理編集部3で管理される素材DB(データベース)2が設けられており、これに放送するデジタル情報としての音声の番組素材(コンテンツ)が格納されている。音声番組素材としては、音声番組のモノラル音声やステレオ音声、テレビ番組の音声、移動体端末や携帯端末の音声などがある。かかる番組素材は、磁気テープなどの記録媒体などで収録されたものでもよいし、TVカメラ8やマイクロホン9から入力されたものでもよい。かかる番組素材は、素材管理編集部3で番組用に編集・デジタル化されて素材DB2に蓄積される。素材切替部4で、素材DB2からの蓄積コンテンツとTVカメラ8やマイクロホン9といったライブコンテナツの切替えを行なう。
【0016】
素材DB2に格納されている所定の番組素材を放送する場合には、素材管理編集部3によってこの番組素材が読み出され、エンコーダ5に供給されて圧縮符号化された後、局側瞬断対応処理部6で、この番組素材の放送中に生ずる瞬断を防止するための処理がなされる。この局側瞬断対応処理部6から出力される番組素材は送出部7に供給され、デジタル変調がなされて送出される。
【0017】
かかる番組素材を衛星デジタル通信によって放送する場合には、番組素材配信局1から送出されたかかる番組素材が番組情報としてアップリンク局10に送られ、このアップリンク局10に割り当てられた周波数帯の番組放送信号に変換されて衛星11(放送衛星や通信衛星など)に送信され、そこで所定の処理がなされて地上に送信される。また、番組素材配信局1から送出される番組素材を地上波デジタル通信によって放送する場合には、かかる番組素材が番組情報として地上波デジタル放送局12に送られ、この地上波デジタル放送局12に割り当てられた周波数帯の番組放送信号に変換されて送信される。
【0018】
一方、受信側装置である受信端末13では、ユーザの選局操作により、衛星11もしくは地上波デジタル放送局12からの番組放送信号が受信アンテナ14からRF受信部15で受信され、周波数変換や増幅などの処理がなされる。RF受信部15でかかる処理がなされた番組放送信号は、デジタル復調部16でデジタル復調された後、端末側瞬断対応処理部17に供給される。この端末側瞬断対応処理部17では、衛星11もしくは地上波デジタル放送局12から受信端末13に放送される番組放送信号、特に、音声放送信号(勿論、テレビジョン番組の音声信号も含む)に瞬断が生じた場合、番組素材配信局1の局側瞬断対応処理部6によってなされた瞬断防止処理に基づいて、この瞬断による音声の途切れをなくす処理(瞬断補正処理)が行なわれる。局側瞬断対応処理部6で処理された番組放送信号は、デコーダ18で復号伸長処理がなされた後、アナログ信号に変換され、その映像信号は映像・図形表示部19に供給されて番組の映像が表示され、また、音声信号は音声再生部20に供給されて音声再生が行なわれる。
【0019】
ここで、瞬断は音声情報に対して、特に、問題となるので、局側瞬断対応処理部6は、番組素材のうち、音声情報に対して瞬断防止処理が行なわれる。このようにして、放送に瞬断が発生しても、受信端末13では、送信側での瞬時防止処理に基づいて、受信した音声信号の瞬断の補正が行なわれ、音声の途切れをなくすことができる。
【0020】
また、番組素材配信局1におけるエンコーダ5は、MPEG(Moving Picture Experts Group)2の規格に基づく圧縮符号化処理(エンコード)を行なうものであり、従って、受信端末13でのデコーダ18は、MPEG2の規格に基づく復号伸長処理(エンコード)を行なうものである。音声情報に対しては、エンコーダ5として、サブバンド符号化を使用し、聴覚心理的な特性を利用して高能率の圧縮を図るAAC(Advanced Audio Coding)エンコーダを用いる。従って、受信端末13側では、デコーダ18として、これによって圧縮符号化された音声情報を伸長復号するAACデコーダを用いる。
【0021】
各放送局12には、図2に示すように、放送のために、5.6MHzの周波数帯が割り当てられており、この周波数帯は13のセグメント1〜13に区分されて使用される。そして、セグメント1〜5,9〜13は、家庭用のチャンネル(固定サービス)用として、高ビット(高品質)の画像の放送に用いられる。また、A階層としてのセグメント7は携帯端末向けのコンテンツの放送に用いられ、B階層としてのセグメント6,8は移動体向けのコンテンツの放送に用いられる。このようにして、各放送局12には、3チャンネルの番組放送の周波数帯が割り当てられており、1つの放送局12から家庭向けと携帯端末向けと移動体向けの3つの放送を行なうことができる。音声番組素材についても、同様である。従って、図1での受信端末は、家庭内のTV受信機やラジオ受信機であってもよいし、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末であってもよいし、カーナビなどの移動体端末であってもよい。
【0022】
図3はこの実施形態の局側瞬断対応処理部6と端末側瞬断対応処理部17とによる瞬断の補正処理の基本原理を示す説明図である。
【0023】
同図において、放送局側では、番組素材配信局6での局側瞬断対応処理部6がエンコーダ5から供給される音声番組素材の圧縮符号化データであるビット列からなるストリームそれ自体をメインストリームとし、同じ音声番組素材からこのメインストリームよりも所定時間TDだけ遅延されたサブストリームを作成し、これらメインストリームとサブストリームとを多重化して放送するものである。受信端末側では、端末側瞬断対応処理部17において、受信した音声番組信号からメインストリームとサブストリームとに分離してバッファに蓄積し、メインストリームに瞬断による音声番組素材の途切れがあると、その部分をサブストリームの対応する部分で補間するものである。
【0024】
この実施形態では、かかる原理のもとに、放送サービスの対象となる端末毎に、即ち、家庭内の上記受信端末に対する固定サービスと移動体端末に対する移動体サービスと携帯端末に対する携帯サービスとでメインストリームとサブストリームとの関係を異ならせ、夫々のサービスに適応した関係とするものである。
【0025】
次に、図1における番組素材配信局1と受信端末13の要部をさらに詳細に説明する。
【0026】
図4は音声番組素材に関する図1での番組素材配信局1の要部の一具体例を示すブロック図であり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0027】
同図において、瞬断対応プロファイルテーブル28には、放送サービスの種類(即ち、固定サービス,移動体サービス,携帯サービス)毎に瞬断に対処させるためのメインストリームとサブストリームとの関係を規定するプロファイルが格納されている。
【0028】
かかるプロファイルの一具体例を図5で説明すると、ここでは、図示するように、音声番組を音楽向けとニュース向けとする1つの例を示しており、固定サービス,移動体サービス,携帯サービス毎に音楽向けの番組とニュース向けの番組とでメインストリームとサブストリームとのビットレートと、瞬断補間のためのメインストリームに対するサブストリームの遅延時間TD(図3)を規定している。
【0029】
ここでは、家庭などへの固定サービスの場合には、図5(a)に示すように、高品質の音楽やニュースの音声を提供するために、メインストリームを高ビットレートの144kbpsとし、その瞬断を補間するためのサブストリームも、同様に、144kbpsのビットレートとしている。また、瞬断も、落雷時などによる非常に短いものとなるので、上記の遅延時間TDも2秒とし、2秒までの瞬断は補間できるようにしている。
【0030】
車載用受信端末などへの移動体サービスの場合には、図5(b)に示すように、音楽向けの番組の場合には、高品質の音声を提供するために、固定サービスと同様、メインストリーム,サブストリームともに高ビットレートの144kbpsとし、ニュース向けの番組の場合には、メインストリームのビットレートを128kbpsとして音楽向けの番組よりも低くし、サブストリームのビットレートをさらに低下させて64kbpsとする。このように品質を低下させても、ニュース番組を聞く分には支障がないし、また、瞬断の補間をさらに低品質のサブストリームで行なっても、格別目立つようなことはない。また、この移動体向けのサービスの場合には、トンネルなどによって比較的長い瞬断が発生する場合もあるので、瞬断補正のためのメインストリームに対するサブストリームの遅延時間TDとしては、音楽向けの番組の場合、かかる長い瞬断も補完できるようにして高品質の音楽を提供できるようにするために、10秒とし、ニュース向けの番組の場合には、音楽ほどの高品質を必要としないので、5秒として、これ以上の瞬断は短縮するようにする。
【0031】
携帯電話などの携帯サービスの場合には、図5(c)に示すように、高品質の音声を必要としないから、音楽向け,ニュース向けの番組ともに、メインストリームのビットレートを96kbpsとし、サブストリームは音楽向け番組で96kbpsとし、ニュース向け番組で64kbpsとする。そして、瞬断補間のためのメインストリームに対するサブストリームの遅延時間TDも、音楽,ニュースともに、固定サービスと移動体サービスとの中間をとって、5秒とする。
【0032】
図4に戻って、以上のような各サービス毎の規定が瞬断対応プロファイルテーブル28に格納されており、瞬断設定マンマシン29をユーザが操作することにより、放送する音声番組に該当する規定内容を読み出すことができる。即ち、瞬断対応設定マンマシン29は、ユーザの所定操作により、その表示画面に図6に示す設定画面32が表示され、この設定画面32では、サービスの種類として、「固定サービス」,「移動体サービス」,「携帯サービス」のいずれか1つを選択でき、また、音声番組の種類として、「ニュース向け」,「音楽向け」のいずれか1つを選択できる。
【0033】
いま、放送する音声番組が、一例として、移動体サービスのニュース番組とすると、ユーザがこの設定画面32のタッチ操作により、あるいは所定のキー操作により、「移動体サービス」と「ニュース向け」とを選択する。これにより、瞬断対応設定マンマシン29が瞬断対応プロファイルテーブル28に作動し、そこでの図5(b)に示す規定内容からメインストリームに対するビットレート128kbps、サブストリームに対するビットレート64kbpsを夫々読み取ってビットレート設定手段30に供給し、また、遅延時間5秒を読み取って遅延時間設定手段31に供給する。
【0034】
そこで、ビットレート設定手段30は、メインストリーム側のAACエンコーダ21にビットレート128kbpsを設定し、サブストリーム側のAACエンコーダ22に64kbpsを設定する。また、遅延時間設定手段31は、プロトコル処理手段25に遅延時間5秒を設定する。
【0035】
しかる後、放送開始時刻になると、素材管理編集部3(図1)が作動し、素材DB2からこのニュース向けの音声番組素材が読み出され、AACエンコーダ21,22に供給される。AACエンコーダ21では、この音声番組素材が圧縮符号化されてビットレート128kbpsのメインストリームが生成され、メインストリームバッファ23に蓄積され、また、AACエンコーダ22では、この同じ音声番組素材が圧縮符号化されてビットレート64kbpsのサブストリームが生成され、サブストリームバッファ24に蓄積される。
【0036】
プロトコル処理手段25は、メインストリームバッファ23からメインストリームを、サブストリームバッファ24からサブストリームを、さらに、PSI/SI設定手段27からPSI(Program Specific Information:番組特定情報)/SI(Service Information:番組配列情報)のデータを夫々取り込み、MPEG2の規格に基づいてパケット化処理するのであるが、サブストリームバッファ24からのサブストリームの取り込みは、遅延時間設定手段31によって設定された遅延時間TD(=5秒)だけ遅れて開始される。これにより、メインストリームに対してサブストリームが5秒だけ遅延されたものとなる。パケット化されたメイン,サブストリームやPSI/SIのデータは、パケット多重化手段26により、多重化され、1つの多重ストリームとなって送出部7に供給される。
【0037】
ここで、図7により、プロトコル処理手段25とパケット多重化手段26の動作の一具体例を説明する。
【0038】
同図において、音声番組放送の開始では、プロトコル処理手段25は、まず、メインストリームバッファ23のバッファサイズを確保し(ステップ100)、次いで、遅延時間設定手段31によって設定された遅延時間TD(=5秒)をもとに、サブストリームバッファ24のサイズを、メインストリームバッファ23のバッファサイズよりもこの遅延時間TDに相当するサブストリームのデータサイズ分大きいサイズに設定する(ステップ101)。従って、サブストリームバッファ24のサイズは、図5に示すサービスや素材の種類毎の遅延時間TDの違いに応じて、異ならせることになる。メインストリームバッファ23へのメインストリームの書込みとサブストリームバッファ24へのサブストリームの書込みとは同時に開始されるが、サブストリームバッファ24からのサブストリームの読み出しは、メインストリームバッファ23からのメインストリームの読み出しよりも、遅延時間TDだけ遅れて開始されることになる。従って、プロトコル処理手段25には、サブストリームがメインストリームよりも遅延時間TDだけ遅れて供給されることになる。
【0039】
プロトコル処理手段25は、メインストリームバッファ23からのメインストリームやサブストリームバッファ24からのサブストリーム,PSI/SI設定手段27からのPSI/SIのデータを並列処理でもってパケット化するのであるが、まず、メイン,サブストリームをPES(Packetized Elementary Stream)パケット化し(ステップ103,104)、PSI/SIのデータをセクション化する(ステップ108)。
【0040】
なお、図7では、PSI/SIのデータのセクション化処理は番組コンテンツのストリーム(メインストリームやサブストリーム)に対して並列処理として示しているが、番組コンテンツのストリームについては、図面の都合上、同じ処理の流れの中に示している。ステップ102は、便宜的に並列処理であることを示すために挿入したものである。
【0041】
図8はPESパケットのフォーマットの概略を示すものであって、図示するように、PESパケットは、メインストリームやサブストリームを符号化・復号単位であるアクセスユニット単位で区分し、この1つのアクセスユニット単位をペイロードとし、これにPESへッダを付加したものである。PESヘッダには、128ビットの「PES_private_data(PESプライベートデータ)」を付加することができ、この実施形態では、この「PES_private_data」をPESパケットの順番を示す番号(以下、パケット番号という)とするものである。そこで、PESパケットを作成する毎にカウントアップする128ビットのカウンタを用い、PESパケットの作成過程でこのカウンタのカウント値をパケット番号としてPESヘッダに付加する。これにより、一連のPESパケットに、その作成順に、連番となるパケット番号が付与されることになり、PESパケットの順序が判ることになる。また、メインストリームとサブストリームとの同じ順位のPESパケットには、同じパケット番号が付加される。
【0042】
さらに、PESパケットのペイロードのデータ量は、メインストリームとサブストリームとで、図5(b),(c)に示すように、ビットレートが異なる場合には、これらメインストリームのビットレートとサブストリームのビットレートとに比例する。従って、例えば、図5(b)に示す移動体サービスでのニュース向け番組の場合、メインストリームとサブストリームとのペイロードのデータ量の比率が128:64=2:1となる。このように、メインストリームとサブストリームとのペイロードのデータ量を設定することにより、メインストリームとサブストリームとの同じパケット番号のPESパケットのペイロードは、もとの音声番組素材の同じ部分を圧縮符号化したものとなる。また、これにより、後述するように、パケット番号を用いることにより、図3で説明したように、メインストリームの瞬断部分をサブストリームのPESパケットを用いて補間できるようになる。
【0043】
図9は図8におけるPESヘッダの表記法を示す図である。
【0044】
同図において、「stream_id」はPESパケットのペイロードのストリームID(Identification:識別符号)を表わすものであり、これにより、このPESパケットがメインストリームのものか、サブストリームのものかを判定できる。
【0045】
上記のように、PESパケットに連番を付加する場合には、「stream_id」を指定するとともに(このとき、図示するように、if(streamid=110xxxxxx)となる)、図示するように、「PES_extension_frag」を1(フラグを立てる)として「PES_extension_frag = 1」とすると、「if(PES_extension_frag==`1')」として、「PES_private_data_frag」で始まる括弧{ }内のフラグが設定可能となる。そして、この括弧{ }内のフラグ「PES_extension_frag_2」を1にすると、「if(PES_private_data_frag==`1')」となり、その直後の括弧{ }内に「PES_private_data」が使用可能となる。
【0046】
このようにして、作成するPESヘッダの各フラグを立てることにより、PES_private_dataを連番として付加可能となり、プロトコル処理手段25は、PESパケットの作成毎にPESパケットのヘッダでかかるフラグを立てる処理を行ない、これとともに、カウンタからのカウント値をパケット番号としてPESヘッダに付加することになる。従って、各PESパケットは、「stream_id」によってストリームの種類が判別でき、「PES_private_data」によって同じストリームでのPESパケットの順番を判別することができるようになる。
【0047】
図10はPESヘッダの「PES_private_data」にパケット番号を付加する処理の一具体例を示すフローチャートである。
【0048】
同図において、番組素材の放送が開始されると(ステップ200)、カウンタはリセットされ、カウント値0(便宜的に、10進数でいうことにする)に設定される(ステップ201)。そして、最初のPESパケットが生成されとき、このカウント値0がこのPESパケットのヘッダにパケット番号として付加され(ステップ202)、このカウンタが1だけインクリメントされてカウンタ値が1となる(ステップ203)。そして、このカウント値が最大値MAXになっていないときには(ステップ204)、次に作成されるPESパケットのヘッダにこのカウント値2がパケット番号として付加される(ステップ202)。
【0049】
このようにして、PESパケットが作成される毎にカウンタのカウント値が1ずつインクリメントされ、これが次に作成されるPESパケットのパケット番号として使用されることにより、順次のPESパケットに連番でパケット番号が付加されることになる。その後、カウンタのカウント値が最大値となると(ステップ204)、ステップ200に戻ってカウンタは初期化され(ステップ201)、そのカウント値が0となって同様の処理が行なわれる。
【0050】
図7に戻って、このようにして、メイン,サブストリームがPESパケット化され(ステップ103,104)、PSI/SI情報がセクション化されると(ステップ108)、次に、作成された夫々のPESパケットが固定長のTS(Transport stream)パケットにパケット化され(ステップ105,106)、また、セクションによって構成されるPSI/SI情報がTSパケット化される(ステップ109)。
【0051】
このTSパケットは、図11に示すように、PESパケットを184バイトに区分した1つをTSペイロードとし、これに4バイトのTSヘッダを付加したものであり、合計188パイトのパケットである。このTSパケットのTSヘッダには、TSペイロードのデータの種類(メインストリームやサブストリームのデータ,PSI/SIのデータ)を示すPID(Packet IDentification:パケットの識別)が付加され、これによって当該TSストリームがどのデータのものかを判別することができる。
【0052】
図7に戻って、このようにTSパケット化された各ストリームはパケット多重化手段26(図4)に供給されて、各ストリームがTSパケット単位で時分割多重化される(ステップ107)。これにより、メイン,サブストリームやPSI/SIのデータが多重化されて1つの多重化信号となり、送出部7(図4)に供給されて放送される。
【0053】
ここで、図12により、PSI/SIについて、簡単に説明する。
【0054】
PSI/SIは番組特定情報(PSI)と番組配列情報(SI)とからなるものであって、番組素材とともに受信端末に送信することにより、受信端末でこの番組素材を識別し、受信端末で選局する番組素材を正しく受信できるようにするものである。
【0055】
かかるPSI/SIは、図12に示すように、受信すべき番組素材をTSパケットのPIDで識別するためのPMT(Program Map Table)と、これを管理し、PMTをこの番組を選局した受信端末に送るためのPAT(Program Association table)とからなっている。PATは放送局単位で割り当てられている。これらPATとPMTとが対で送信され、受信端末で所定の放送局のチャンネルに選局されると、この放送局に割り当てられたPATが受信され、このPATをもとに、これが管理するPMTが受信される。そして、このPMTをもとに、これによって指定されるPIDのTSパケットのみが受信され、選局された番組素材のみが受信されることになる。
【0056】
ここで、PMTでは、複数のPIDを指定することができ、従って、上記のように、メインストリームとサブストリームとをTSパケット単位に送信しても、これらをともに受信することができる。例えば、図示するように、送信側でのAACエンコーダ21(図4)で得られたメインストリームに対しては、PID=300(16進数)とし、同様に、AACエンコーダ22(図4)で得られたサブストリームに対しては、PID=301(16進数)とする。かかるPSI/SIによると、受信端末では、PID=300,301のTSパケットを受信できることになる。
【0057】
また、受信端末では、かかるPSI/SIを用いないと、選局したチャンネル(放送局)の放送番組を受信することができない。このため、かかるPSI/SIは、番組の送信中、例えば、10〜20回/秒の割合で送信されることになり、番組の途中で、いつ選局しても、また、いつ受信端末の電源をオンしても、このPSI/SIを受信できるようにしており、これにより、この番組の受信が可能となる。
【0058】
図13は図1での受信端末13の要部の一具体例を示すブロック図である。
【0059】
同図において、ディジタル復調部16(図1)からのパケット多重化信号はパケット抽出手段33に供給され、PSI/SI管理手段39でのPSI/SIにより、上記のように、このPSI/SIで指定されるPIDを有するTSパケットのみが選択されて逆TSパケット化処理手段34に供給される。この逆TSパケット化処理手段34は、図11に示す構成のTSパケットからTSペイロードを抽出し、これを繋ぎ合わせて図8に示すPESパケットを再構成するものであり、さらに、かかるPESパケットのPESヘッダでの「stream_id」(図9)をもとに、このPESパケットをメイン,サブストリーム毎に分配する。PSI/SIデータのTSパケットはPSI/SI管理手段39に供給され、逆パケット化処理がなされてPSI/SIのデータが得られ、パケット抽出手段33を管理する。これにより、指定のPIDのTSパケットのみを抽出させる。かかるPSI/SIは、受信される毎に、上記のようにしてPSI/SI管理手段39に供給される。
【0060】
また、逆TSパケット化処理手段34からのサブストリームのPESパケットはサブストリームバッファ35に、メインストリームのPESパケットはメインストリームバッファ36に夫々蓄積される。なお、逆TSパケット化処理手段34は、メインストリームのPESパケットを形成する毎に、そのPESヘッダでのパケット番号を読み取り、レジスタ40に格納する。従って、瞬断によってメインストリームのPESパケットが途切れると、レジスタ40には、新たなパケト番号が供給されなくなり、この瞬断直前のPESパケットのパケット番号が、新たにPESパケットが再構成されるまで保持されることになる。
【0061】
逆PESパケット化処理手段37は、メインストリームに瞬断がなく、そのPESパケットの欠落がない場合には、メインストリームバッファ36からメインストリームのPESパケットを読み出し、このとき、図8及び図9で説明したPESヘッダの「stream_id」とパケット番号の「PES_private_data」とから正しくメインストリームのPESパケットを取り込んだか否かを確認し、その確認後、このPESパケットのペイロードを抽出して音声番組素材の連続した圧縮符号化ストリームを再構成する。AACデコーダ38は、この圧縮符号化ストリームを伸長復号し、もとの音声番組素材を再現する。
【0062】
また、瞬断によってメインストリームバッファ36から次のPESパケットが得られないときには、逆PESパケット化処理手段37は、次の「stream_id」とパケット番号の「PES_private_data」とが得られないことからこのことを判定し、レジスタ40にこのとき保持されているパケット番号を読み取る。そして、このレジスタ40から読み取ったパケット番号に1を加えで次のパケット番号を作成し、このパケット番号を持つサブストリームのPESパケットをサブストリームバッファ35から取り込み、これをメインストリームの該当するPESパケットに代えてペイロードを抽出する。その後、逆PESパケット化処理手段37は、サブストリームバッファ35から順番にサブストリームのPESパケットを取り込み、そのペイロードをAACデコーダ38に供給するが、その間もメインストリームバッファ36を監視しており、メインストリームバッファ36から「stream_id」とパケット番号とが検出できるメインストリームのPESパケットが読み取れると、瞬断によるPESパケットの途切れが終了したとして、再びメインストリームバッファ36からメインストリームのPESパケットを読み取るようにする。
【0063】
以上のようにして、受信端末13では、受信した音声番組素材の瞬断による途切れ部分をサブストリームで補間することができ、途切れのない音声番組を聴取することができる。
【0064】
また、このような瞬断の補間のためには、メインストリームバッファ36からのメインストリームの読み出しタイミングとサブストリームバッファ35からのサブストリームの読み出しタイミングとを、上記の遅延時間TDだけ調整することが必要であり、このため、メインストリームバッファ36からのメインストリームの読み出しタイミングがこの遅延時間TDだけ遅れるようにしなければならない。従って、受信してから音声再生部20(図1)で再生するまでにこの遅延時間TDだけ遅れることになるが、かかる遅延時間TDは、図5で説明したように、サービスの種類毎に異ならせ、固定サービスのような瞬断が短いものに対しては、この遅延時間TDを短くして再生までの無駄な遅れ時間を極力短くするようにしており、長い瞬断が発生する移動体サービスに対して、遅延時間TDを長くしており、発生する瞬断の長さに応じて遅延時間TDを設定できるものである。
【0065】
また、瞬断の発生をメインストリームバッファ36からのPESパケットのヘッダの情報を用いて判別するものであるから、瞬断を確実に、かつ瞬時に判別することができ、瞬断の期間のみサブストリームで補間するものであるから、瞬断期間でない部分をもサブストリームのよる補完処理が行なわれるようなこともなく、番組素材の品質の劣化も防止することができる。
【0066】
なお。図1に示す受信端末13において、上記のように瞬断を補間できる音声番組を受信するときには、その番組の聴取開始時、映像・図形表示部19に、図14(a)に示すようなメッセージを表示して、瞬断の補間を行なう処理がなされた番組を受信中であることをユーザに通知し、また、図14(b)に示すようなメッセージを表示して、ユーザに補間可能な最大の瞬断を知らせるようにしてもよい。かかるユーザへの通知方式は、図14(a)においては、受信端末13の映像・図形表示部19(図1)のメモリ空間に格納されている文字あるいはビットマップ情報を瞬断が発生したタイミングで呼び出し、レンダリング処理することで表示してもよい。また、図14(b)においては、番組開始時からサブストリームに格納されたデータのアクセスユニット単位の数を計測し、アクセスユニット単位の再生時間とアクセスユニット単位の数とにより算出することで、何秒途切れないかを表示することが可能である。
【0067】
図15は図1に示す番組素材配信局1の他の具体例の要部を示すブロック図であって、図4に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0068】
同図において、この具体例は、AACエンコーダ21で生成される圧縮符号化されたメインストリームからサブストリームを生成するサブストリーム生成手段41を設け、エンコーダ5(図1)として、メインストリーム用の1個のAACエンコーダ21だけを用いるようにしたものである。
【0069】
サブストリーム生成手段41は、瞬断対応マンマシン29から指示される瞬断対応プロファイルテーブル28での指定内容に応じてAACエンコーダ21からのメインストリームからサブストリームを生成するものであって、メインストリームとサブストリームとのビットレートが等しい固定サービス(図5(a))及び移動体サービス(図5(b))や携帯サービス(図5(c))の音楽番組向けの場合には、メインストリームに付加されているヘッダをサブストリーム用に書き替えるだけで、サブストリームとする。これに対し、サブストリームがメインストリームよりもビットレートが低い移動体サービスや携帯サービスのニュース番組向けの場合には、メインストリームをフィルタ処理、サブバンド処理してビット削減することにより、ビットレートを低減し、さらに、ヘッダをサブストリーム用に書き替えてサブストリームとする。
【0070】
以上のこと以外は図4に示した具体例と同様であり、これと同様の効果が得られる上、AACエンコーダ21とサブストリーム生成手段41とを同じICで構成することができ、回路が占めるスペースを低減できる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、音声番組素材のストリームの瞬断を補間するための情報をサブストリームとして、この音声番組素材のストリームに多重して送信するものであるから、受信したこの音声番組素材のストリームの瞬断が検出されたときには、直ちにこのサブストリームを用いて補間することができるから、放送音声コンテンツの瞬断による途切れをリアルタイムで精度良く補間し、良好な品質の音声コンテンツを得ることができる。
【0072】
また、かかる瞬断はパケット化されたストリームのパケットに付加されたパケット番号をもとに検出するものであるから、瞬断をパケット単位で検出できてパケット単位で補間することができ、瞬断の期間のみの補間がリアルタイムで可能となって、かつ瞬断の期間以外の期間の不要な補間処理を防止でき、補間処理による受信した音声コンテンツの品質劣化を最小限度に抑えることができる。
【0073】
さらに、放送局側で瞬断対応の放送サービスを実現する上で、放送帯域を有効に活用しつつ、放送運用者にとって容易に瞬断対応のサービス方式の変更が可能である。
【0074】
さらに、放送局側で、高価なエンコーダ装置を複数調達せずとも、瞬断対応のサービスが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるデジタル放送コンテンツの送信側装置、受信側装置、放送システム及び放送方法の一実施形態を示す構成図である。
【図2】放送局に割り当てられた放送周波数帯の説明図である。
【図3】図1に示す実施形態の瞬断の補正処理の基本原理を示す説明図である。
【図4】図1における番組素材配信局の要部の一具体例を示すブロック図である。
【図5】図4における瞬断対応プロファイルテーブルの一具体例を示す図である。
【図6】図4における瞬断対応設定マンマシンの設定画面の一具体例を示す図である。
【図7】図4におけるプロトコル処理手段とパケット多重化手段の処理動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図8】図4におけるプロトコル処理手段で生成されるPESパケットの構成を示す図である。
【図9】図8に示すPESパケットにおけるPESヘッダの表記例を示す図である。
【図10】図7におけるステップ103,104,108でのカウンタ値の埋込動作を示すフローチャートである。
【図11】図4におけるプロトコル処理手段で生成されるTSパケットの構成を示す図である。
【図12】図4におけるPSI/SIの構成を示す図である。
【図13】図1における受信端末の要部の一具体例を示すブロック図である。
【図14】図1に示す受信端末の映像・図形表示部での瞬断処理に対する一表示例を示す図である。
【図15】図1における番組素材配信局の要部の他の具体例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 番組素材配信局
5 エンコーダ
6 局側瞬断対応処理部
13 受信端末
17 端末側瞬断対応処理部
18 デコーダ
21,22 AACエンコーダ
23 メインストリームバッファ
24 サブストリームバッファ
25 プロトコル処理手段
26 パケット多重化手段
28 瞬断対応プロファイルテーブル
29 瞬断対応マンマシン
30 ビットレート設定手段
31 遅延時間設定手段
33 パケット抽出手段
34 逆TSパケット化処理手段
35 サブストリームバッファ
36 メインストリームバッファ
37 逆PESパケット化処理手段
38 AACデコーダ
39 PSI/SI管理手段
40 レジスタ
41 サブストリーム生成部

Claims (11)

  1. デジタル音声素材により構成される番組を音声圧縮符号化方式圧縮符号化処理するエンコーダを備え、圧縮符号化処理によって得られるビットのストリームをデジタル放送コンテンツとして送出するデジタル放送コンテンツの送信側装置において、
    該エンコーダは、圧縮符号化された該デジタル音声素材のメインストリームとサブストリームとの2つのストリームを生成し、
    使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかを選択するための瞬断対応設定手段と、
    該放送サービスの種類毎に、該放送サービスで必要とする音声の品質に応じた該メインストリームと該サブストリームとのビットレートが設定されているとともに、該放送サービスの放送中に生ずる瞬断の時間長が該放送サービスの対象となる該受信端末の使用形態をもとに設定されており、該ビットレートと該時間長に応じた該メインストリームに対するサブストリームの遅延時間とが格納されている瞬断対応プロファイルテーブルと、
    該瞬断対応設定手段で選択された該放送サービスの種類に該当するメインストリームとサブストリームとのビットレートを該瞬断対応プロファイルテーブルから読み取って該エンコーダに設定し、該メインストリームと該サブストリームとを該設定されたビットレートのストリームにするビットレート設定手段と、
    該瞬断対応設定手段で選択された該放送サービスの種類に該当するメインストリームに対するサブストリームの遅延時間が読み取られて設定され、該エンコーダで生成された該メインストリームに対して該サブストリームを該設定された遅延時間だけ遅延する処理をし、さらに、該メインストリームと該遅延時間だけ遅延された該サブストリームとを夫々ヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES (Packetized Elementary Stream) パケットにパケット化して多重化し、該デジタル放送コンテンツとする瞬断対応処理手段と
    を設けたことを特徴とするデジタル放送コンテンツの送信側装置。
  2. 請求項1において、
    前記エンコーダは、前記デジタル音声素材を圧縮符号化して前記メインストリームを生成する第1のエンコーダと、前記デジタル音声素材を圧縮符号化して前記サブストリームを生成する第2のエンコーダとからなり、
    前記ビットレート設定手段が、該第1のエンコーダに前記瞬断対応プロファイルテーブルから読み取った前記メインストリームのビットレートを設定し、該第2のエンコーダに前記瞬断対応プロファイルテーブルから読み取った前記サブストリームのビットレートを設定することを特徴とするデジタル放送コンテンツの送信側装置。
  3. 請求項1において、
    前記エンコーダは、前記デジタル音声素材を圧縮符号化して前記メインストリームを生成するメインストリームエンコーダと、該メインストリームエンコーダで生成された前記メインストリームを処理して前記サブストリームを生成するサブストリーム生成手段とからなり、
    前記ビットレート設定手段が、メインストリームエンコーダ前記瞬断対応プロファイルテーブルから読み取った前記メインストリームのビットレートを設定し、該サブストリーム生成手段に前記瞬断対応プロファイルテーブルから読み取った前記サブストリームのビットレートを設定することを特徴とするデジタル放送コンテンツの送信側装置。
  4. 請求項1,2または3において、
    前記瞬断対応処理手段は、前記メインストリームと、前記メインストリームに対して前記遅延時間だけ遅延された前記サブストリームと前記メインストリームと前記サブストリームとに関するPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)情報とを夫々パケット化し、多重化して放送用のストリームを生成することを特徴とするデジタル放送コンテンツの送信側装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のデジタル放送コンテンツの送信側装置で選択可能な前記放送サービスのいずれか1つの前記デジタル放送コンテンツを受信す るデジタル放送コンテンツの受信側装置において、
    前記デジタル放送コンテンツを受信する受信手段と、
    該受信手段で受信された前記デジタル放送コンテンツから所望の番組信号の前記メインストリームと前記メインストリームに対して前記遅延時間だけ遅延された前記サブストリームとのパケットを抽出するパケット抽出手段と、
    該パケット抽出手段で抽出されたパケットを、前記メインストリームのPESパケット前記サブストリームのPESパケットとを分離し、分離された前記メインストリームのPESパケットの前記パケット番号を読み取るパケット分離手段と、
    該パケット分離手段で読み取られた前記パケット番号を格納するレジスタと、
    該パケット分離手段で分離された前記メインストリームのPESパケットを保持するメインストリームバッファと、
    該パケット分離手段で分離された前記サブストリームのPESパケットを保持するサブストリームバッファと、
    該メインストリームバッファから前記サブストリームの前記遅延時間分タイミングを遅延させて前記メインストリームのPESパケットを順次取り込んで逆パケット化処理して圧縮符号化された該デジタル音声素材に変換し、かつ瞬断によって該メインストリームバッファから前記メインストリームのPESパケットが取り込めないとき、該レジスタに格納されている前記パケット番号をもとに、取り込めない前記メインストリームのPESパケットのパケット番号を作成して、作成された該パケット番号に該当するパケット番号の前記サブストリームのPESパケットを該サブストリームバッファから取り込んで前記メインストリームの瞬断を補間して逆パケット化処理し、圧縮符号化された該デジタル音声素材とする逆パケット化処理手段と、
    該逆パケット化処理手段からの該圧縮符号化されたデータ音声素材を伸長復号するデコーダと
    を備えたことを特徴とするデジタル放送コンテンツの受信側装置。
  6. 請求項において、
    前記逆パケット処理手段は、前記メインストリームバッファから前記メインストリームのPESパケットの前記パケット番号が検出できないとき、前記瞬断による途切れ期間の開始と判定し、前記メインストリームバッファから再び前記メインストリームのPESパケットの前記パケット番号が検出できるようになると、前記瞬断による途切れ期間の終了と判定し、途切れ期間の開始の判定から途切れ期間の終了の判定までの期間、前記サブストリームの前記メインストリームへの補間処理を行なうことを特徴とするデジタル放送コンテンツの受信側装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記多重信号には、前記メインストリームと前記サブストリームとに関するPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)情報がパケット化されて多重化されており、
    前記パケット抽出手段は、前記多重信号から前記所望の番組の該PSI/SI情報のパケットを抽出するとともに、抽出した該PSI/SIで指定される番組の前記メインストリームと前記サブストリームとのPESパケットを抽出することを特徴とするデジタル放送コンテンツの受信側装置。
  8. 使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかが選択可能であって、デジタル音声素材を圧縮符号化してビット列からなる選択された該放送サービスで必要とする音声の品質に応じたビットレートのメインストリームとサブストリームを生成するとともに、選択された該放送サービスの放送中に発生する瞬断の時間長が選択された該放送サービスの対象となる該受信端末の使用形態をもとに設定されて、該メインストリームに対して該サブストリームを該時間長に応じた遅延時間だけ遅延させ、該メインストリームと該遅延時間だけ遅延された該サブストリームとをヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES( Packtized Elementary Stream )パケットにパケット化して多重し、放送信号として送出する番組素材配信装置と、
    該放送信号を送信して番組放送を行なう放送装置と、
    該放送信号を受信して該メインストリームと該サブストリームとに分離し、該メインストリームを、前記遅延時間だけ遅延させるとともに、瞬断によるその途切れの期間をパケット単位で該サブストリームで補間しながら、伸長復号してもとの該デジタル音声素材を復元する受信端末と
    からなることを特徴とするデジタル放送コンテンツの放送システム。
  9. 請求項において、
    前記受信端末は、前記メインストリームのPESパケット毎に付加されている前記パケット番号の検出の有無に応じて前記瞬断の期間を検出し、前記メインストリームの検出されない前記パケット番号と同じ前記パケット番号の前記サブストリームのPESパケットで前記メインストリームの前記瞬断の期間を補間することを特徴とするデジタル放送コンテンツの放送システム。
  10. 使用形態が異なる複数種類の受信端末に対する複数の放送サービスのいずれかが選択可能であって、デジタル音声素材を圧縮符号化してビット列からなる選択された該放送サービスで必要とする音声の品質に応じたビットレートのメインストリームとサブストリームを生成するとともに、選択された該放送サービスの放送中に発生する瞬断の時間長が選択された該放送サービスの対象となる該受信端末の使用形態をもとに設定されて、該メインストリームに対して該サブストリームを該時間長に応じた遅延時間だけ遅延させ、該メインストリームと該遅延時間だけ遅延された該サブストリームとをヘッダに連番となるパケット番号が付加されたPES( Packtized Elementary Stream )パケットにパケット化し、多重化して放送し、
    該当する該放送サービスの該放送を受信して、受信信号から該メインストリームと該サブストリームとに分離し、該メインストリームを、前記遅延時間だけ遅延させるとともに、瞬断によるその途切れの期間をパケット単位で該サブストリームで補間しながら、伸長復号してもとの該デジタル音声素材を復元することを特徴とするデジタル放送コンテンツの放送方法。
  11. 請求項10において、
    受信した前記メインストリームのPESパケット毎に付加されている前記パケット番号の検出の有無に応じて前記瞬断の期間を検出し、前記メインストリームの検出されない前記パケット番号と同じ前記パケット番号の前記サブストリームのPESパケットで前記メインストリームの前記瞬断の期間を補間することを特徴とするデジタル放送コンテンツの放送方法。
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