JP4990453B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機は、複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段を備えている。その具体的なものとしては、例えば、数字図柄や文字図柄(又は絵(キャラクタ)図柄)を液晶画面上に3列(左図柄、中図柄、右図柄)表示可能な図柄表示手段が知られている。そして、このような図柄表示手段を備えたパチンコ機では、可視表示部に表示された図柄の組み合わせから各種状態を認識できるようになっている。
【0003】
例えば、可視表示部に特定の2列(遊技者側から見て左図柄と右図柄)の図柄が同一の図柄となって表示された場合には、その図柄の組み合わせからリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部に3列の図柄が同一の図柄となって表示された場合には、その図柄の組み合わせから大当り状態を認識することができる。
【0004】
また、パチンコ機では、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(即ち、大当りが生起されやすい。)に変動する特定の大当り状態と、大当り確率が変動しない通常の大当り状態を設けた、所謂、確率変動機能を備えたものが知られている。そして、特定の大当り状態は、複数種類の図柄のうち、予め定めた特定図柄(又は確変図柄)の組み合わせによって生起される一方で、通常の大当り状態は、特定図柄以外の非特定図柄(又は非確変図柄)の組み合わせによって生起されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のパチンコ機において、例えば、キャラクタ図柄が採用されている場合、可視表示部にキャラクタが表示されることにより、遊技者は面白みを感じることができる。しかしながら、各図柄同士は関連性が殆ど無い状態で構成されているため、遊技者が注目する可視表示部で行われる各種演出(リーチ演出)は、個々の図柄を対象として行われており、演出の面白みに欠けていた。
【0006】
一方、確率変動機能を備えた遊技機では、複数種類の図柄を特定図柄と非特定図柄で分類することができる。しかしながら、遊技者は、特定図柄でリーチ状態や大当り状態が形成されるか又は非特定図柄でリーチ状態や大当り状態が形成されるかという点にしか興味を持つことが出来ず、遊技の面白みに欠けていた。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、可視表示部に表示される複数種類の図柄同士に関連性を持たせることにより、演出の幅を広げると共に、遊技により高い興趣を持たせることができる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段と、発光装飾を行う複数の装飾部材を備えた遊技機において、前記図柄は、該図柄の意匠に一義的に対応付けられた複数のグループに分類可能に構成され、前記グループには、遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態を生起させる非特定図柄と、前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態を生起させる特定図柄が属しており、前記グループには、該グループに対応する背景画が定められているとともに、前記グループ毎に前記装飾部材が一義的に対応付けられており、図柄の変動開始後に、リーチ状態を形成する図柄が属するグループに対応する前記装飾部材を発光させて、リーチ状態を形成する図柄が属するグループを予告報知するとともに、前記可視表示部に表示された図柄によってリーチ状態が形成された場合に、変動開始時に表示されている背景画からリーチ状態を形成する図柄が属するグループに対応する背景画に変更させるように構成されたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記可視表示部に表示された図柄によって前記リーチ状態又は大当り状態が形成された場合に、図柄の変動開始後の発光態様とは異なる態様で前記装飾部材を発光させるように構成されたことを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記図柄はキャラクタの意匠を含んで構成されており、前記非特定図柄及び前記特定図柄は、互いに一義的な対応関係とされる第1のキャラクタ態様からなる図柄と該第1のキャラクタ態様を変化させた第2のキャラクタ態様からなる図柄であることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記グループには複数の図柄が属しており、前記可視表示部には、前記グループに属する図柄同士の表示態様を異ならせて表示させるように構成されたことを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づき説明する。
【0014】
図1に略示するように、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。そして、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付け整合されている。また、中枠12の下部には下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。さらに、遊技盤13の遊技領域S1の略中央には、複数種類の図柄を可変させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配設されている。
【0015】
また、遊技盤13の遊技領域S1には、図柄表示装置18の下方に図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口19が配置されている。さらに、始動入賞口19の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口20が配置されている。従って、打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域S1に打球された遊技球が始動入賞口19へ入賞するか、又は、始動保留球数の記憶値に基づき、図柄表示装置18では図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0016】
なお、「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口19に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲内で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の場合には始動入賞口19への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われると共に、前記記憶値が0(零)以外の場合には当該記憶値に基づき図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口19への遊技球の入賞により+1され、図柄組み合わせゲームの開始により−1される。
【0017】
次に、図柄表示装置18の具体的な構成について図2及び図3に基づき説明する。
前記図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、当該可視表示部Hには、図2で示すように複数列(本実施形態では、3列)の第1図柄21、第2図柄22及び第3図柄23が各列毎に表示されるようになっている。なお、「表示」とは、可視表示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図柄が停止していることであり、「停止」には、所謂、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と完全に停止した確定停止状態の何れの状態も含まれている。
【0018】
また、本実施形態における第1〜第3図柄21〜23は、図3(a)に示すように、複数種類(8種類)のキャラクタ図柄a〜h(以下、「図柄a」、「図柄b」、・・・、「図柄h」という。)となっている。より具体的に言えば、「図柄a」が「風の子」の意匠、「図柄b」が「風の子が成長した風神」の意匠、「図柄c」が「水の子」の意匠、「図柄d」が「水の子が成長した水神」の意匠によって構成されている。また、「図柄e」が「雷の子」の意匠、「図柄f」が「雷の子が成長した雷神」の意匠、「図柄g」が「火の子」の意匠、「図柄h」が「火の子が成長した火神」の意匠によって構成されている。そして、可視表示部Hには、第1〜第3図柄21〜23として各列毎に、同一、又は、異なる図柄が表示できるようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23の組み合わせの態様から大当り状態、リーチ状態、又は、はずれ状態の何れかの状態を認識することできる。
【0019】
例えば、図2に示すように、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23が同一の図柄(図柄d)である場合には、その組み合わせの態様から大当り状態を認識することができる。また、特定の2列(例えば、第1図柄21と第3図柄23)が同一の図柄(図柄d)である場合には、その組み合わせの態様からリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄21〜23が全て異なる場合又は1列の図柄がリーチ状態を構成する図柄とは異なった図柄で表示された場合(所謂、はずれリーチ)には、その組み合わせの態様からはずれ状態を認識することができる。
【0020】
また、これらの複数種類の図柄(図柄a〜図柄h)は、各列毎に、可視表示部Hにおいて、予め定めた順番(配列)に基づいて変動表示(スクロール表示)されるようになっている。具体的に言えば、図3(a)に矢印で示すように、・・→図柄a→図柄b→・・・→図柄g→図柄h→図柄a→・・という順番で変動表示されるようになっている。なお、「変動表示」とは、可視表示部Hにおいて、図柄が一旦停止状態、又は、確定停止状態となって表示されておらず、可視表示部Hに表示する図柄の種類を変化させながら変動していることを言う。そして、可視表示部Hには、各列毎に変動表示されている複数種類の図柄のうち、何れか一つの図柄(この図柄が各々第1〜第3図柄21〜23となる。)が表示されるようになっている。
【0021】
さらに、本実施形態のパチンコ機10は、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率(大当りが生起されやすい。)に変動する特定の大当り状態(第2の特別遊技状態)と、大当り状態終了後に大当り確率が変動せず通常時(大当り状態時又は高確率時ではない時)と同じ確率となる通常の大当り状態(第1の特別遊技状態)を設けた確率変動機能を備えている。そして、特定の大当り状態、又は、通常の大当り状態は、前述のように、可視表示部Hに表示された3列の図柄(第1〜第3図柄21〜23)が同一の図柄からなる組み合わせの態様を形成した場合に生起されるようになっている。
【0022】
このとき、通常の大当り状態が生起された場合には、大入賞口20の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが遊技者に付与されるようになっている。一方、特定の大当り状態が生起された場合には、通常の大当り状態と同様に多数の遊技球を獲得できるチャンスに加えて、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が、例えば、315.5分の1→63.1分の1に変動し、大当り状態が生起されやすい状態で遊技を行うことができる権利が付与されるようになっている。従って、通常の大当り状態に比して特定の大当り状態は、遊技者にとってさらに有利となる状態であって、通常、遊技者は、特定の大当り状態が生起されることを期待しつつ、遊技を行っている。
【0023】
そして、特定の大当り状態、又は、通常の大当り状態は、大当り状態となる組み合わせの態様を形成する図柄の種類に基づいて、何れか一方の大当り状態が生起されるようになっている。即ち、複数種類(8種類)の図柄のうち、予め定めた非特定図柄(第1の種類の図柄)によって通常の大当り状態が生起されると共に、予め定めた特定図柄(第2の種類の図柄)によって特定の大当り状態が生起されるようになっている。なお、特定図柄は、大当り状態終了後に確率変動となることから「確変図柄」とも呼ばれているのに対し、非特定図柄は「非確変図柄」とも呼ばれている。
【0024】
次に、本実施形態における複数種類の図柄(図柄a〜図柄h)同士の関連性について図3(b)に基づき説明する。
最初に、各図柄a〜図柄hの意匠から連想される複数の同種グループ(以下、単に「グループ」という。)について説明すると、本実施形態における各図柄a〜図柄hは、「風グループ」、「水グループ」、「雷グループ」、「火グループ」の4つのグループに分類可能に構成されている。以下、各グループに属する図柄について説明する。
【0025】
「風グループ」は、風に関係するグループであって、このグループには、「風」を連想させる意匠(キャラクタ態様)によって構成された図柄が属している。具体的には、「風の子」の意匠からなる図柄a及び「風の子が成長した風神」の意匠からなる図柄bの2図柄が属している。そして、風グループには、主となる色として「緑色」が定められており、図柄a及び図柄bは共に「緑色」を基調として構成されている。
【0026】
「水グループ」は、水に関係するグループであって、このグループには、「水」を連想させる意匠(キャラクタ態様)によって構成された図柄が属している。具体的には、「水の子」の意匠からなる図柄c及び「水の子が成長した水神」の意匠からなる図柄dの2図柄が属している。そして、水グループには、主となる色として「青色」が定められており、図柄c及び図柄dは共に「青色」を基調として構成されている。
【0027】
「雷グループ」は、雷に関係するグループであって、このグループには、「雷」を連想させる意匠(キャラクタ態様)によって構成された図柄が属している。具体的には、「雷の子」の意匠からなる図柄e及び「雷の子が成長した雷神」の意匠からなる図柄fの2図柄が属している。そして、雷グループには、主となる色として「黄色」が定められており、図柄e及び図柄fは共に「黄色」を基調として構成されている。
【0028】
「火グループ」は、火に関係するグループであって、このグループには、「火」を連想させる意匠(キャラクタ態様)によって構成された図柄が属している。具体的には、「火の子」の意匠からなる図柄g及び「火の子が成長した火神」の意匠からなる図柄hの2図柄が属している。そして、火グループには、主となる色として「赤色」が定められており、図柄g及び図柄hは共に「赤色」を基調として構成されている。
【0029】
このように本実施形態における図柄a〜図柄hは、意匠が異なる8種類の図柄を「風(緑色)」、「水(青色)」、「雷(黄色)」、「火(赤色)」という4種類のグループに分類することができる。そのため、複数種類の図柄a〜図柄h同士を関連付けすることができ、その関連付けに基づく演出を行うことで演出の幅を広げることができる。また、そのグループの種類は、自然現象(又は自然物)に基づき構成されているため、遊技者が馴染みやすく、分かり易いグループ分けを行うことができると共に、各図柄の意匠からグループの種類を容易に把握することができる。
【0030】
また、各グループに属する各2図柄は、そのキャラクタ態様に特徴を持たせている。即ち、2図柄のうち、一方の図柄が「子供」のキャラクタ態様(第1のキャラクタ態様となる変化前のキャラクタ態様)であって、他方の図柄が「神様」のキャラクタ態様(第2のキャラクタ態様となる変化後のキャラクタ態様)となっている。そして、各グループに属する各2図柄は、「子供」→「神様」という変化過程(成長過程)を有しており、この変化過程においても関連付けがなされている。
【0031】
具体的には、「風グループ」に属する図柄a及び図柄bでは、図柄aが「風の子」のキャラクタ態様をなし、該「風の子」の成長によって、「風神」のキャラクタ態様をなす図柄bが構成されている。また、「水グループ」に属する図柄c及び図柄dでは、図柄cが「水の子」のキャラクタ態様をなし、該「水の子」の成長によって、「水神」のキャラクタ態様をなす図柄dが構成されている。また、「雷グループ」に属する図柄e及び図柄fでは、図柄eが「雷の子」のキャラクタ態様をなし、該「雷の子」の成長によって、「雷神」のキャラクタ態様をなす図柄fが構成されている。また、「火グループ」に属する図柄g及び図柄hでは、図柄gが「火の子」のキャラクタ態様をなし、該「火の子」の成長によって、「火神」のキャラクタ態様をなす図柄hが構成されている。
【0032】
このように各グループに属する各2図柄は、「子供」とその子供が成長した「神様」のキャラクタ態様によって構成されている。そのため、同一のグループに属する図柄をさらにキャラクタ態様を異ならせることで、前述したグループによる関連付けに加えて、キャラクタ態様による関連付けを行うことができ、その関連付けに基づく演出を行うことで演出の幅をさらに広げることができる。また、同一のグループに属する図柄をキャラクタ態様によって関連付けることで、面白みのある遊技を行うことができると共に、遊技者は、それらのキャラクタ態様に親近感を得ることができる。
【0033】
さらに、各グループに属する各2図柄は、特定図柄と非特定図柄によって分類できるようになっている。即ち、各グループには、遊技者に有利となる通常の大当り状態が生起される非特定図柄と遊技者にさらに有利となる特定の大当り状態が生起される特定図柄が各1図柄ずつ属している。具体的には、各グループにおいて、「子供」のキャラクタ態様をなす図柄a、図柄c、図柄e、図柄gの4図柄が非特定図柄と定められている。一方、各グループにおいて、「神様」のキャラクタ態様をなす図柄b、図柄d、図柄f、図柄hの4図柄が特定図柄と定められている。
【0034】
このように各グループには、特定図柄と非特定図柄が夫々属している。そのため、遊技者の期待する特定図柄によるリーチ状態や大当り状態が何れのグループでも形成される可能性を有していることから、遊技者は、全てのグループに興味を持つことができる。即ち、非特定図柄でグループを構成することにより、遊技者がそのグループに対する興味を損なう虞を抑制することができる。また、「子供」のキャラクタ態様からなる図柄を非特定図柄、「神様」のキャラクタ態様からなる図柄を特定図柄と定めている。従って、遊技者は、キャラクタ態様によってどの図柄が非特定図柄か、又は、特定図柄かを容易に判別することができる。
【0035】
また、各グループに属する各2図柄は、図3(a)に示すように、可視表示部Hにおいてその表示態様を異ならせて表示(又は変動表示)されるようになっている。具体的には、「子供」のキャラクタ態様をなす非特定図柄である図柄a、図柄c、図柄e、図柄gの4図柄は、そのキャラクタ自体を小さく構成し、小さめに表示させるようになっている。これに対し、「神様」のキャラクタ態様をなす特定図柄である図柄b、図柄d、図柄f、図柄hの4図柄は、そのキャラクタ自体を第1のキャラクタ態様をなす図柄よりも大きく構成し、大きめに表示させるようになっている。従って、遊技者は、キャラクタ態様の違いを容易に理解することができると共に、どの図柄が非特定図柄か、又は、特定図柄かを容易に判別することができる。
【0036】
一方、パチンコ機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板(以下、「主基板」という。)24が装着されている(図1に破線で示す。)。また、主基板24には、図柄表示装置18に対し図柄制御を実行する図柄制御基板(以下、「図柄基板」という。)25が接続されている(図1に破線で示す。)。この図柄基板25は、主基板24から出力された制御信号を入力し、当該制御信号を構成する図柄制御コマンドに基づき図柄表示装置18の図柄制御を実行するようになっている。そして、可視表示部Hでは、前記図柄制御コマンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることによって、各列毎に図柄が変動表示された後、第1〜第3図柄21〜23として表示されるようになっている。即ち、図柄基板25は、図柄組み合わせゲームにおける各図柄21〜23の動作パターン(例えば、リーチ演出時の動きなど)や可視表示部H(図柄表示装置18)における図柄、背景、文字などの表示内容を制御する制御手段である。
【0037】
そして、図柄基板25には、図柄の変動時(図柄組み合わせゲームの開始時)における可視表示部Hの表示内容(本実施形態では背景画NH)と、各グループ(「風」「水」「雷」「火」)に対応する可視表示部Hの表示内容(本実施形態では背景画SH)が予め記憶保持されている。具体的には、「風グループ」に対応するように「風」に関係する背景画SH(例えば、竜巻の画像)や「水グループ」に対応するように「水」に関係する背景画SH(例えば、雨の画像)が記憶保持されている。さらに、「雷グループ」に対応するように「雷」に関係する背景画SH(例えば、落雷の画像)や「火」に関係する背景画SH(例えば、火の玉の画像)が記憶保持されている。
【0038】
そして、図柄基板25は、図柄組み合わせゲームが開始した段階では、可視表示部Hの表示内容として背景画NHを表示させるように表示制御を実行する。その一方で、図柄基板25は、例えば、「水グループ」に属する図柄c又は図柄dによるリーチ状態(所定の組み合わせ)が形成された場合、可視表示部Hの表示内容を背景画NHから該グループに対応する背景画SHに変更するための表示制御を実行する。
【0039】
次に、このように構成されたパチンコ機10において、各図柄a〜図柄h同士の関連性を用いて行われる特徴的な演出の態様を図4及び図5に基づき説明する。なお、図4及び図5において、可視表示部Hの表示内容として表示される背景画NHを左下り斜線で、背景画SHを右下り斜線で各々示している。
【0040】
前記打球発射装置17の操作により遊技盤13の遊技領域S1に打球された遊技球が始動入賞口19へ入賞するか、又は、始動保留球数の記憶値に基づき、主基板24は、図柄基板25に対し前記制御コマンドを制御信号として出力する。また、図柄基板25は、主基板24が出力した前記制御コマンドに基づき、可視表示部Hにおいて3列の各図柄を変動表示させる(図4(a))。その結果、可視表示部Hでは、複数種類の図柄(図柄a〜図柄h)が所定の順番にしたがって変動表示を行う。また、可視表示部Hの全体の背景としては、前述した背景画NHが表示内容として表示されている。
【0041】
そして、図柄基板25は、各図柄の変動開始後、所定の時間が経過すると、変動表示中の複数種類の図柄のうち、所定の図柄を第1〜第3図柄21〜23として順次表示する。即ち、可視表示部Hには、最初に、第1図柄21として「水グループ」に属する図柄c(「水の子」の意匠)が表示される(図4(b))。このとき、表示された第1図柄21は、一旦停止状態、所謂、ゆれ変動状態となっている。また、この状態において、可視表示部Hの全体の背景としては、図4(a)と同様に、背景画NHが表示内容として表示されている。
【0042】
次に、可視表示部Hには、第3図柄23として、第1図柄21と同一の図柄である「水グループ」に属する図柄c(「水の子」の意匠)が表示される(図4(c))。このとき、表示された第3図柄23は、一旦停止状態、所謂、ゆれ変動状態となっている。
【0043】
この状態で、遊技者は、第1,第3図柄21,23として同一の図柄が表示されたことにより、リーチ状態が形成されたことを認識することができる。さらに、この状態において、可視表示部Hの全体の背景は、背景画NHからリーチ状態を形成する第1,第3図柄21,23が属するグループに対応する背景画SHに変更される。即ち、図4(c)の状態では、リーチ状態を形成する第1,第3図柄21,23として「水グループ」に属する図柄cが表示されていることから、可視表示部Hの表示内容は、「水グループ」に対応する背景画SHに変更される。従って、リーチ状態が形成された段階で、可視表示部Hの表示内容を変更することにより、リーチ状態が形成されたことによる期待感に加えて、面白みがあり、かつ、可視表示部Hの表示内容全体(表示された図柄、背景など)に統一感のある演出を行うことができる。
【0044】
そして、リーチ演出の結果、可視表示部Hには、第2図柄22として、リーチ状態を形成する第1,第3図柄21,23と同一の図柄である「水グループ」に属する図柄c(「水の子」の意匠)が表示される(図4(d))。このとき、表示された第2図柄22は、一旦停止状態、所謂、ゆれ変動状態となっている。この状態で、遊技者は、第1〜第3図柄21〜23として同一の図柄が表示されたことにより、全列の図柄が同一の図柄となった組み合わせが形成されていることを認識できる。
【0045】
次に、可視表示部Hでは、図柄の再抽選を行うために、図4(d)の状態で表示されている第1〜第3図柄21〜23が再び変動を開始する(図5(a))。なお、「再抽選」とは、非特定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせへ発展する期待感を遊技者に持たせて遊技効果の向上を図った演出である。従って、図4(d)の状態では、可視表示部Hに非特定図柄である図柄cの組み合わせが表示されているため、遊技者は、再抽選の開始によって、その組み合わせが特定図柄の組み合わせに発展するかもしれないという期待感を持って可視表示部Hの演出を見ることができる。
【0046】
そして、本実施形態では、この再抽選において、図柄a〜図柄h同士の関連性に基づいた演出が行われるようになっている。具体的には、前述した各グループ(「風」「水」「雷」「火」)には、特定図柄と非特定図柄が各1図柄ずつ属している。そのため、図4(d)のように表示された非特定図柄が、再抽選によって、該図柄と同一のグループに属する特定図柄に発展する可能性を持った演出を行うようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに非特定図柄の組み合わせが表示された場合、該図柄と同一のグループに属する特定図柄へ発展するか、又は、発展しないかという点にだけ注目することができる。そして、各グループは、前述のように、非特定図柄と特定図柄の何れも属するように構成されているため、遊技者は、どのグループに属する非特定図柄の組み合わせであっても、同じように再抽選によって特定図柄へ発展する期待感を得ることができる。
【0047】
また、前述のように、各グループには、「子供」のキャラクタ態様をなす図柄(非特定図柄)と「神様」のキャラクタ態様をなす図柄(特定図柄)が属している。そのため、再抽選の演出内容である非特定図柄→特定図柄への発展という過程を、同一のグループに属する図柄同士の関連性である「子供」→「神様」への成長(変化)過程で表現することができる。従って、遊技者は、再抽選によって、図柄の種類が変化した場合でも違和感を感じることなく、「子供」が「神様」に成長(変化)して欲しいと言う期待感を持ちつつ、その演出に親近感を得ながら楽しむことができる。
【0048】
そして、本実施形態では、図5(a)の状態において再抽選が行われ、各図柄の変動後、所定の時間が経過すると、可視表示部Hには、第1〜第3図柄21〜23として「水グループ」に属する図柄d(「水の子が成長した水神」)が表示される(図5(b))。そのため、可視表示部Hでは、図柄dによる組み合わせが形成され、特定図柄による大当り状態へ発展したことを認識することができる。即ち、図4(d)の状態で表示されている非特定図柄の組み合わせから図5(b)の状態で表示されている特定図柄の組み合わせに移行する過程が、まさしく、「子供」から「神様」に成長する過程を表現している。
【0049】
その後、可視表示部Hでは、主基板24が出力した制御コマンドにより、最終的な第1〜第3図柄21〜23が確定停止すると、大当り状態が確定する。図5(b)の状態では、特定図柄による組み合わせが形成されたことにより、特定の大当り状態が確定する。そして、遊技者には、大入賞口20の開閉により多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与される。また、そのチャンスに加えて、大当り状態終了後に次回の大当り状態開始時まで大当り確率が高確率となり、大当り状態が生起されやすい状態で遊技を行うことができる権利が付与される。
【0050】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)複数種類の図柄a〜図柄hは、その意匠から連想される複数のグループに分類できるように構成されている。そのため、複数種類の図柄a〜図柄h同士を関連付けすることができ、その関連付けに基づく演出を行うことで演出の幅を広げると共に、遊技により高い興趣を持たせることができる。また、そのグループの種類は、自然現象(又は自然物)に基づき構成されているため、遊技者が馴染みやすく、分かり易いグループ分けを行うことができると共に、各図柄a〜図柄hの意匠からグループの種類を容易に把握することができる。
【0051】
(2)各グループには、特定図柄と非特定図柄が夫々属している。そのため、遊技者の期待する特定図柄によるリーチ状態や大当り状態が何れのグループでも形成される可能性を有していることから、遊技者は、全てのグループに興味を持つことができる。従って、非特定図柄でグループを構成することにより、遊技者がそのグループに対する興味を損なう虞を抑制することができる。
【0052】
(3)各グループには、互いに関連した異なるキャラクタ態様からなる図柄が属している。具体的には、「子供」のキャラクタ態様からなる図柄と、子供が成長した「神様」のキャラクタ態様からなる図柄が属している。そのため、同一のグループに属する図柄をさらにキャラクタ態様を異ならせることで、グループによる関連付けに加えて、キャラクタ態様による関連付けを行うことができる。従って、その関連付けに基づく演出を行うことで演出の幅をさらに広げることができる。また、同一のグループに属する図柄をキャラクタ態様によって関連付けることで、面白みのある遊技を行うことができると共に、遊技者は、それらのキャラクタ態様に親近感を得ることができる。
【0053】
(4)各グループに属する図柄は、可視表示部Hに表示(又は変動表示)する際、その表示態様が異なるように構成されている。そのため、遊技者は、各図柄a〜図柄hにおけるキャラクタ態様の違いを容易に理解することができると共に、どの図柄が非特定図柄か、又は、特定図柄かを容易に判別することができる。
【0054】
(5)リーチ状態が形成された段階で可視表示部Hの表示内容を、該リーチ状態を形成する第1,第3図柄21,23が属するグループに対応する表示内容に変更するようになっている。そのため、リーチ状態が形成されたことによる期待感に加えて、面白みがあり、かつ、可視表示部Hの表示内容全体(表示された図柄、背景など)に統一感のある演出を行うことができる。従って、遊技者は、その演出内容に興味を持つことができる。
【0055】
(6)「子供」のキャラクタ態様からなる図柄を非特定図柄、「神様」のキャラクタ態様からなる図柄を特定図柄と定めている。従って、遊技者は、キャラクタ態様によってどの図柄が非特定図柄か、又は、特定図柄かを容易に判別することができる。
【0056】
(7)再抽選において、各図柄a〜図柄h同士のキャラクタ態様における関連性に基づいた演出を行うようになっている。そのため、再抽選の演出内容である非特定図柄→特定図柄への発展という過程を、同一のグループに属する図柄同士の関連性である「子供」→「神様」への成長(変化)過程で表現することができる。従って、遊技者は、再抽選によって、図柄の種類が変化した場合でも違和感を感じることなく、「子供」が「神様」に成長(変化)して欲しいと言う期待感を持ちつつ、その演出に親近感を得ながら楽しむことができる。
【0057】
なお、前記実施形態は、以下のように変更しても良い。
・前記実施形態では、リーチ状態が形成された段階で、可視表示部Hの表示内容を変化させているが、そのタイミングは種々変更することができる。例えば、ノーマルリーチの演出中には背景画NHを表示しておき、スーパーリーチへの移行に伴って背景画NHを背景画SHに変更しても良い。なお、「スーパーリーチ」とは、ノーマルリーチに比して大当り状態が生起される期待感が高められたリーチ状態である。また、大当り状態が形成された段階で、背景画NHを背景画SHに変更しても良い。例えば、再抽選の演出中に背景画SHを表示して演出を行っても良いし、大当り状態の遊技中(大入賞口20の開閉時)に可視表示部Hの表示内容を背景画SHに変更しても良い。
【0058】
・前記実施形態では、グループ毎に可視表示部Hの表示内容として背景画SHが記憶保持されているが、その他の表示内容であっても良い。例えば、リーチ演出中に第3者キャラクタが登場する場合には、その第3者キャラクタを各グループに対応する意匠によって構成しても良い。例えば、「水グループ」の場合に、河童や魚などのキャラクタを登場させてリーチ演出を行っても良い。さらに、可視表示部Hに文字を表示させる場合、その文字をグループ毎に対応させても良い。
【0059】
・前記実施形態では、同一のグループに属する図柄同士の表示態様を図柄の大きさによって分別しているが、図柄の大きさに限らず、例えば、特定図柄を、文字、記号、符号などの識別情報を付与して構成しても良い。
【0060】
・前記実施形態において、キャラクタとして、人間、動物、植物などを用いても良い。また、同一のグループに属する図柄を変化過程によって関連付ける場合、例えば、キャラクタとして植物を用いた場合には「種(球根)」→「花」という変化過程で関連付けても良く、キャラクタの種類や変化過程の関連付けは種々変更することができる。また、第1のキャラクタ態様(変化前のキャラクタ態様)から第2のキャラクタ態様(変化後のキャラクタ態様)に変化する態様は、ある性質又は状態などが他の性質又は状態に変わることである。従って、例えば、「変化(へんげ)」、「成長」、「進化」、「変身」などもキャラクタ態様が変化する態様に含まれる。
【0061】
・前記実施形態は、確率変動機能を備えたパチンコ機10に適用したが、時間短縮機能を備えたパチンコ機(所謂、時短機)にも同様に適用することができる。この場合、図柄は、時短回数の多い図柄(第2の種類の図柄)と、時短回数の少ない図柄(第1の種類の図柄)によって分類することができる。また、特定図柄と非特定図柄などのように図柄の種類は2種類に限定されることなく、例えば、時短機において、時短回数が100回/50回/0回など、3種類に分けることができる場合も前記実施形態と同様に適用することができる。
【0062】
・前記実施形態は、「風」、「水」、「雷」、「火」の4種類のグループに分類したが、この種類は、前記実施形態に限定されない。例えば、「春」「夏」「秋」「冬」からなる四季をグループとしても良い。また、グループは、自然現象や自然物から構成する必要はなく、人工物(麻雀やポーカーなどの上がり役によるグループなど)や遊技機メーカが独自に定めたグループであっても良い。
【0063】
・前記実施形態は、8種類の図柄が採用されているが、図柄の種類は8種類に限定されることなく、10種類、12種類であっても良い。また、グループも4種類に限定されることなく、5種類、6種類にグループを構成しても良い。さらに、各グループに属する図柄の数は、2図柄に限定されることなく、3図柄、4図柄であっても良い。
【0064】
・前記実施形態は、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置18以外の図柄表示装置を備えたパチンコ機10でも同様に適用することができる。例えば、7セグメントLED式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベルト式)などの図柄表示装置を備えたパチンコ機10においても同様に適用することができる。
【0065】
・前記実施形態において、次のような演出を行うこともできる。例えば、図4(d)に示すように、可視表示部Hにおいて非特定図柄からなる組み合わせが形成される迄の間、各列では、4種類の非特定図柄(「子供」のキャラクタ態様)のみを変動表示させて演出を行う。そして、図4(d)の状態になった後、再抽選によって、非特定図柄からなる組み合わせを形成する図柄と同一のグループに属する特定図柄(「神様」のキャラクタ態様)からなる組み合わせを表示させる。この演出によれば、再抽選によってキャラクタ態様が変化した様子を明確にすることができると共に、遊技者が驚きを隠せない演出を行うことができる。
【0066】
・また、上記演出の他に、図柄組み合わせゲームの開始後、可視表示部Hに表示される図柄の種類を遊技者に対して報知するために、該図柄に対応する第3者キャラクタ(可視表示部Hの表示内容となる。)を表示させても良い(図柄の予告)。これにより遊技者は、登場した第3者キャラクタの意匠から連想できる図柄が表示され、該図柄によってリーチ状態が形成される可能性があることを認識することができる。
【0067】
・さらに、上記演出の他に、各図柄a〜図柄h同士の関連性に基づき可視表示部Hに表示される図柄の組み合わせによってチャンス目(遊技者に有利となる状態へ発展する前兆を示す組み合わせ)を形成しても良い。例えば、第1,第2図柄21,22として「水グループ」に属する図柄dを、第3図柄23として同じく「水グループ」に属する図柄cを表示した場合、通常、この組み合わせであればリーチ状態や大当り状態が形成されない。しかし、全列について同一のグループに属する図柄が表示されているので、この組み合わせをチャンス目とし、大当り状態へ発展させるような演出を行っても良い。
【0068】
・前記実施形態では、リーチ演出の結果、非特定図柄によって大当り状態が形成された場合に再抽選により非特定図柄を特定図柄へ移行させる演出について説明したが、次のような演出に変更することもできる。即ち、非特定図柄によってリーチ状態を形成し、リーチ演出の結果、はずれ状態が形成された場合に、リーチ状態を形成する非特定図柄(「子供」のキャラクタ態様)を特定図柄(「神様」のキャラクタ態様)に移行し、特定図柄によるリーチ状態で再度リーチ演出を行うようにしても良い。このようにすれば、遊技者は、再び、リーチ演出が行われることで復活的な印象を得ることができると共に、非特定図柄によるリーチ状態から特定図柄によるリーチ状態へ移行したことにより、大当り状態が生起される期待感をさらに強めて演出を見ることができる。
【0069】
・また、図柄組み合わせゲームの開始と略同時に、「火」に関連する第3の装飾ランプ28の発光装飾を行い、図柄g(「火の子」からなる意匠)によるリーチ状態が形成された後、突然、図柄h(「火の子が成長した火神」からなる意匠)によるリーチ状態へ移行させる演出を行っても良い。そして、リーチ状態を形成する図柄を「子供」のキャラクタから「神様」のキャラクタへ変化させる際、「火」に関連する第3者キャラクタを登場させ、該キャラクタの動作によって、図柄を変化させても良い。このようにすれば、遊技者が思いがけない(予想していない)状況からリーチ状態を形成する図柄が変化するため、遊技者が驚きを隠せない演出を行うことができる。
【0070】
・前記実施形態において、各図柄a〜図柄h同士の関連性に加えて、各図柄a〜図柄h(又は各グループ)と遊技盤13の構成に関連性を付与しても良い。このような関連性を付与した遊技盤13を図6に示すと、遊技盤13の前面側(パチンコ機10の機前面側)であって遊技領域S1に、各図柄a〜図柄h(又は各グループ)と関連性を有する装飾部材としての第1〜第4の装飾ランプ26〜29を配設する。そして、各装飾ランプ26〜29は、各図柄a〜図柄h(又はグループ)の種類を連想可能な意匠によって構成されると共に、各装飾ランプ26〜29は発光装飾可能に構成されている。具体的には、第1の装飾ランプ26は、「風が吹いている」様子を表現した形状又は模様をなして構成され、「風グループ」に属する図柄a及び図柄bと関連性を有している。そして、第1の装飾ランプ26は、図柄a及び図柄bが主とする色と同色である「緑色」を発光装飾可能に構成されている。また、第2の装飾ランプ27は、「波が立つ」様子を表現した形状又は模様をなして構成され、「水グループ」に属する図柄c及び図柄dと関連性を有している。そして、第2の装飾ランプ27は、図柄c及び図柄dが主とする色と同色である「青色」を発光装飾可能に構成されている。また、第3の装飾ランプ28は、「炎が立ち上る」様子を表現した形状又は模様をなして構成され、「火グループ」に属する図柄g及び図柄hと関連性を有している。そして、第3の装飾ランプ28は、図柄g及び図柄hが主とする色と同色である「赤色」を発光装飾可能に構成されている。また、第4の装飾ランプ29は、「雷」を連想できる意匠によって構成され、「雷グループ」に属する図柄e及び図柄fと関連性を有している。そして、第4の装飾ランプ29は、図柄e及び図柄fが主とする色と同色である「黄色」を発光装飾可能に構成されている。このような遊技盤13を用いることによりさらに演出の幅を広げることができる。例えば、図柄組み合わせゲームの開始後、可視表示部Hに表示される図柄の種類を遊技者に対して報知するために、該図柄に対応する第1〜第4の装飾ランプ26〜29を点滅させる(図柄の予告)。これにより遊技者は、点滅した第1〜第4の装飾ランプ26〜29の意匠から連想できる図柄が表示され、該図柄によってリーチ状態が形成される可能性があることを認識することができる。さらに、リーチ状態や大当り状態が形成された際、それらの組み合わせを形成する図柄に対応する第1〜第4の装飾ランプ26〜29を点灯(点滅)させて、演出を盛り上げても良い。
【0071】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下に追記する。
(イ)前記同種グループは、自然現象又は自然物によって定められたグループである。
【0072】
(ロ)請求項3に記載の遊技機において、前記第1のキャラクタ態様からなる図柄は、遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態を生起させる図柄であるのに対し、前記第2のキャラクタ態様からなる図柄は、前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態を生起させる図柄である。
【0073】
(ハ)前記技術的思想(ロ)に記載の遊技機において、前記可視表示部に表示された第1のキャラクタ態様からなる図柄により大当り状態となる組み合わせが形成された場合に、該組み合わせを形成する図柄を再抽選によって該図柄と同じ前記同種グループに属する第2のキャラクタ態様からなる図柄に移行させるように構成した。
【0074】
(ニ)機前面側には装飾部材が設けられると共に、前記装飾部材は前記同種グループの種類を連想可能とする意匠によって構成されている。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、可視表示部に表示される複数種類の図柄同士に関連性を持たせることにより、演出の幅を広げると共に、遊技により高い興趣を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の外観を示す正面図。
【図2】 図柄表示装置の可視表示部を示す正面図。
【図3】 (a)は可視表示部に表示される複数種類の図柄を説明する説明図、(b)は複数種類の図柄同士の関連性を説明する説明図。
【図4】 (a)〜(d)は、図柄組み合わせゲームが開始してから同一の図柄からなる組み合わせが形成されるまでの流れを説明する模式図。
【図5】 (a)及び(b)は、再抽選の流れを説明する模式図。
【図6】 図柄と関連付けられた遊技盤の構成を示す正面図。
【符号の説明】
a〜h…キャラクタ図柄、H…可視表示部、NH,SH…背景画(可視表示部Hの表示内容となる。)、10…パチンコ遊技機(遊技機)、18…図柄表示手段(図柄表示装置)、21〜23…第1〜第3図柄。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を可変させて表示可能な可視表示部が設けられた図柄表示手段と、発光装飾を行う複数の装飾部材を備えた遊技機において、
    前記図柄は、該図柄の意匠に一義的に対応付けられた複数のグループに分類可能に構成され、
    前記グループには、遊技者にとって有利となる第1の特別遊技状態を生起させる非特定図柄と、前記第1の特別遊技状態よりも遊技者にとってさらに有利となる第2の特別遊技状態を生起させる特定図柄が属しており、
    前記グループには、該グループに対応する背景画が定められているとともに、前記グループ毎に前記装飾部材が一義的に対応付けられており、
    図柄の変動開始後に、リーチ状態を形成する図柄が属するグループに対応する前記装飾部材を発光させて、リーチ状態を形成する図柄が属するグループを予告報知するとともに、前記可視表示部に表示された図柄によってリーチ状態が形成された場合に、変動開始時に表示されている背景画からリーチ状態を形成する図柄が属するグループに対応する背景画に変更させるように構成された遊技機。
  2. 前記可視表示部に表示された図柄によって前記リーチ状態又は大当り状態が形成された場合に、図柄の変動開始後の発光態様とは異なる態様で前記装飾部材を発光させるように構成された請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄はキャラクタの意匠を含んで構成されており、
    前記非特定図柄及び前記特定図柄は、互いに一義的な対応関係とされる第1のキャラクタ態様からなる図柄と該第1のキャラクタ態様を変化させた第2のキャラクタ態様からなる図柄である請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 記グループには複数の図柄が属しており、
    前記可視表示部には、前記グループに属する図柄同士の表示態様を異ならせて表示させるように構成された請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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