JP4989533B2 - レンズアレイ装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズアレイ装置の製造方法に係り、特に、所定の整列方向に整列された複数のレンズを有し、各レンズにそれぞれ入射した光を、各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるのに好適なレンズアレイ装置の製造方法に関する。
従来から、光ファイバ通信等の分野においては、複数のレンズを所定の整列方向に整列させたレンズアレイが用いられていた。
この種のレンズアレイでは、例えば、発光素子として複数の垂直共振器面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が整列された発光装置を、各垂直共振器面発光レーザが各レンズに対向するように配置することによって、各垂直共振器面発光レーザからそれぞれ出射された光を各レンズに入射させ、入射された光を各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるようになっていた。
そして、各レンズから出射された光は、集光点において、光ファイバや、複数の受光素子を備えた受光装置(例えば、フォトディテクタ)等のレンズアレイに対する光の出射側に配置された光学デバイスに入射されるようになっていた。
特開2004−138982号公報
ところで、図15に示すように、従来のレンズアレイ1においては、発光装置における各垂直共振器面発光レーザ2を、各レンズ3の中心軸5上に配置することによって、各レンズ3から出射される光が、整列方向(図15における横方向)に直交する方向に進行するように構成されていた。
これにより、レンズアレイ1が熱膨張し易い材料からなるものである場合には、使用環境温度の変化にともなうレンズアレイ1の熱膨張によって、図15に示すように、各レンズ3から出射される光の集光点P’の位置が、設計上の位置Pからレンズ3の整列方向に大きくずれてしまうことがあった。
そして、このような集光点P’の整列方向へのずれが生じた場合には、レンズアレイ1に対する出射側の光学デバイス(図15における光ファイバ6)において、レンズアレイ1から出射された光を適切に受光することが困難となるといった問題が生じていた。
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、使用環境温度の変化にかかわらず適切な光学性能を発揮することができるレンズアレイ装置の製造方法を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の請求項に係るレンズアレイ装置の製造方法の特徴は、所定の整列方向に整列するように形成されるとともに、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するように形成された複数のレンズを有し、前記複数のレンズに入射した各レンズのそれぞれに対応する光を、各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるレンズアレイと、このレンズアレイに対して前記厚さ方向において対向する位置に配置され、前記複数のレンズのそれぞれに向かって各レンズに対応する光をそれぞれ出射する前記レンズと同数の複数の発光素子が形成された発光装置とを備えたレンズアレイ装置の製造方法であって、前記複数のレンズのそれぞれからの光の出射方向が、前記厚さ方向に対する各レンズごとの所定の傾斜角度として、常温T 〔℃〕および高温T (>T )〔℃〕の互いに異なる2つの使用環境温度に対応し、各レンズのそれぞれから出射される光の集光点が、 、T の各温度下において、各レンズにそれぞれ対応する前記厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成し、その際に、前記複数のレンズを、それぞれの中心軸が前記厚さ方向に平行になるように形成し、前記複数の発光素子を、前記複数のレンズのそれぞれの中心軸に対して前記整列方向にずれΔd (発光素子−レンズ) 〔mm〕を有するように形成することによって、前記出射方向が前記傾斜角度を有するように形成し、その際に、前記レンズアレイの材料の線膨脹係数から、温度変化(T −T )にともなう前記レンズアレイにおける前記整列方向に直交する基準平面からの前記複数のレンズのそれぞれの中心軸の距離の変化量ΔL〔mm〕を求め、前記ずれΔd (発光素子−レンズ) を、次式、
Δd (発光素子−レンズ) =β×ΔL (1)
但し、
β:前記レンズの倍率
によって求め、求められた前記ずれΔd (発光素子−レンズ) を有するように各発光素子を配置する点にある。
そして、この請求項に係る発明によれば、レンズアレイにおける各レンズから出射される光の集光点を、複数の使用環境温度下において各レンズに対応する直線上に位置させることができるので、使用環境温度の変化にかかわらずレンズアレイ装置が適切な光学性能を発揮することができる。また、各レンズの中心軸に対して各発光素子が整列方向にずれを有するようにすることによって、各レンズから出射される光の集光点を、複数の使用環境温度下において各レンズに対応する直線上に位置させることができるので、簡便な方法により、使用環境温度の変化にかかわらずレンズアレイ装置に適切な光学性能を発揮させることができる。さらに、簡便な方法により、各レンズの中心軸に対して各発光素子が整列方向にずれを正確に有するようにすることができるので、光学性能をさらに向上させることができるとともにコストを削減することができる。
さらに、請求項に係るレンズアレイ装置の製造方法の特徴は、所定の整列方向に整列するように形成されるとともに、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するように形成された複数のレンズを有し、前記複数のレンズに入射した各レンズのそれぞれに対応する光を、各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるレンズアレイと、このレンズアレイに対して前記厚さ方向において対向する位置に配置され、前記複数のレンズのそれぞれに向かって各レンズに対応する光をそれぞれ出射する前記レンズと同数の複数の発光素子が形成された発光装置とを備えたレンズアレイ装置の製造方法であって、前記複数のレンズのそれぞれからの光の出射方向が、前記厚さ方向に対する各レンズごとの所定の傾斜角度として、常温T 〔℃〕および高温T (>T )〔℃〕の互いに異なる2つの使用環境温度に対応し、各レンズのそれぞれから出射される光の集光点が、T 、T の各温度下において、各レンズにそれぞれ対応する前記厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成し、その際に、前記複数のレンズのそれぞれを、前記発光素子に臨む光の入射側のレンズ面と、この光の入射側のレンズ面に対向する光の出射側のレンズ面とを有するものに形成し、前記複数のレンズのそれぞれを、前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記整列方向のずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) 〔mm〕を有するように形成することによって、前記出射方向が前記傾斜角度を有するように形成し、その際に、前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するような前記レンズアレイを設計するために用いるこのレンズアレイと同一の材料からなる設計用のレンズアレイとして、前記所定の整列方向に整列され、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するような複数のレンズを有し、各レンズのそれぞれにおける入射側のレンズ面の中心軸と出射側のレンズ面の中心軸とが互いに一致するような設計用のレンズアレイを仮定し、仮定された前記設計用のレンズアレイの材料の線膨脹係数から、温度変化(T −T )にともなう前記設計用のレンズアレイにおける前記整列方向に直交する基準平面からの前記複数のレンズのそれぞれの中心軸の距離の変化量ΔL〔mm〕を求め、前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を、次式、
Δd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) =β×ΔL (2)
但し、
β:前記レンズの倍率
によって求め、求められた前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するように前記設計用のレンズアレイにおける前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との位置関係を修正することによって、前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するような前記レンズアレイを設計し、設計結果にしたがってレンズアレイを形成する点にある。
そして、この請求項に係る発明によれば、各レンズが、光の入射側のレンズ面の中心軸と光の出射側のレンズ面の中心軸との間に整列方向の所定のずれを有するようにすることによって、各レンズから出射される光の集光点を複数の使用環境温度下において各レンズに対応する直線上に位置させることができるので、簡便な方法により、使用環境温度の変化にかかわらずレンズアレイ装置に適切な光学性能を発揮させることができる。また、簡便な方法により、各レンズの入射側のレンズ面の中心軸と出射側のレンズ面の中心軸とが整列方向に所定のずれを正確に有するようにすることができるので、光学性能をさらに向上させることができるとともにコストを削減することができる。
さらにまた、請求項3に係るレンズアレイ装置の製造方法の特徴は、請求項1または2において、前記レンズアレイに対して前記複数のレンズからの光の出射側の位置に、各レンズのそれぞれから出射される光が入射される前記レンズと同数の複数本の光ファイバ、または各レンズのそれぞれから出射される光を受光する前記レンズと同数の複数の受光素子を備えた受光装置を配置する点にある。
そして、この請求項3に係る発明によれば、使用環境温度の変化にかかわらず、発光素子から出射された光を、光ファイバまたは受光素子に適切に結合させることができる。
本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法によれば、使用環境温度の変化にかかわらず適切な光学性能を発揮することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
(レンズアレイ装置の構成)
図1に示すように、本実施形態におけるレンズアレイ装置7は、レンズアレイ8と、このレンズアレイ8に取り付けられた発光装置10とを有している。
レンズアレイ8についてさらに詳述すると、図2の平面図に示すように、レンズアレイ8は、平面略長方形状の板状のレンズ形成部8aと、このレンズ形成部8aの四方を囲むレンズ形成部8aよりも厚肉の枠部8bとを有している。より具体的には、図1および図3に示すように、枠部8bにおける厚さ方向の両端面(図3における上端面および下端面)は、レンズ形成部8aに対して厚さ方向における外側に位置されている。
また、図1〜図3に示すように、レンズ形成部8aには、複数(図1〜図3において12個)のレンズ11が、所定の整列方向としての図1〜図3における横方向に沿って整列形成されている。
各レンズ11は、整列方向に直交する厚さ方向(図1および図3における縦方向)に所定の厚さを有しているとともに、発光装置10に臨む光の入射側のレンズ面11aと、このレンズ面11aに厚さ方向において対向する光の出射側のレンズ面11bとが、ともに共通の中心軸12を有している。換言すれば、両レンズ面11a、11bの中心軸12は互いに一致している。なお、中心軸12は、厚さ方向に平行とされている。また、本実施形態におけるレンズ11は、平面円形状の両凸レンズとされている。
各レンズ11には、発光装置10から出射された各レンズ11に対応する光が、入射側のレンズ面11aを介して入射するようになっており、これら各レンズ11に入射した光は、出射側のレンズ面11bから各レンズ11に対応する所定の集光点に向けてそれぞれ出射されるようになっている。
枠部8bには、この枠部8bを厚さ方向に貫く一対の開孔部14が形成されており、これらの開孔部14は、レンズアレイ8に発光装置10を取り付ける際における発光装置10の位置決めおよびレンズアレイ8に後述する光ファイバ19(図1参照)を取り付ける際における光ファイバ19の位置決めに用いられるようになっている。
このようなレンズアレイ8は、金型を用いた樹脂材料の射出成型等の安価な材料を用いた効率的な製造方法によって一体的に形成することができる。
図1に示すように、発光装置10は、扁平な半導体基板15を有しており、この半導体基板15におけるレンズアレイ8に臨む面には、発光素子としての垂直共振器面発光レーザ(以下、VCSELと称する)16が、レンズ11の整列方向に沿ってレンズ11と同数形成されている。各VCSEL16からは、各VCSEL16にそれぞれ対応する各レンズ11に向けて、各レンズ11に対応する光がそれぞれ出射されるようになっている。
また、半導体基板15におけるレンズアレイ8の一対の開孔部14に臨む位置には、半導体基板15に対して厚さ方向におけるレンズアレイ8側に突出された一対の凸部18が配設されている。これら凸部18は、レンズアレイ8の開孔部14にそれぞれ嵌合されることによって、発光装置10をレンズアレイ8に取り付ける際の発光装置10の位置決めに用いられようになっている。
さらに、図1に示すように、発光装置10は、レンズアレイ8への取り付け状態において、その半導体基板15におけるレンズアレイ8に臨む面が、枠部8bにおける発光装置10に臨む端面に当接されるようにして、レンズアレイ8に対して厚さ方向において対向する位置に配置されるようになっている。
一方、図1に示すように、本実施形態において、レンズアレイ8に対するレンズ11からの光の出射側の位置には、レンズ11の整列方向に沿って整列されたレンズ11と同数の光ファイバ19が取り付けられるようになっている。なお、図1における各光ファイバ19は、その端部側の部位が多芯一括型のコネクタ20内に保持されている。
各光ファイバ19の端面19aには、レンズアレイ8における出射側のレンズ面11bから出射された光が入射するようになっている。そして、各光ファイバ19は、レンズアレイ8側から入射した光を送信先へと伝送するようになっている。
また、コネクタ20におけるレンズアレイ8の一対の開孔部14に臨む位置には、図1における厚さ方向に長尺な一対の凸部21が配設されている。これら凸部21は、レンズアレイ8の開孔部14にそれぞれ嵌合されることによって、光ファイバ19をレンズアレイ8に取り付ける際の光ファイバ19の位置決めに用いられようになっている。
このように、本実施形態におけるレンズアレイ8は、発光装置10における複数のVCSEL16のそれぞれと、各VCSEL16に対応する複数本の光ファイバ19のそれぞれの端面19aとを光学的に結合することが可能とされている。
このような基本構成を備えた上で、本実施形態におけるレンズアレイ装置7は、各レンズ11のそれぞれからの光の出射方向が、厚さ方向に対する各レンズ11ごとの所定の傾斜角度として、各レンズ11のそれぞれから出射される光の集光点が、互いに異なる複数の使用環境温度下において、各レンズ11にそれぞれ対応する厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成されている。
さらに、本実施形態において、このような各レンズ11からの光の出射方向についての厚さ方向に対する傾斜角度は、各VCSEL16が、各VCSEL16に対応する各レンズ11のそれぞれの中心軸12に対して整列方向に所定量のずれを有することによって実現されている。
図4は、このような本実施形態におけるレンズアレイ装置7の構成を、便宜上、
互いに対応する1組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19のみに着目して具体的に示したものである。この図4に示す構成は、すべての組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19に適用されるものである。
図4に示すように、本実施形態におけるレンズアレイ装置7は、レンズアレイ装置7の使用環境温度が所定の使用環境温度としての常温(図4におけるT〔℃〕)の場合において、VCSEL16が、レンズ11の中心軸12(常温T時)に対して整列方向におけるレンズアレイ8の熱膨張方向(図4における右方)に所定量のずれΔd〔mm〕を有するように形成(配置)されている。なお、常温の具体的な温度については、コンセプトに応じて種々選択すればよい。また、本実施形態におけるレンズアレイ8の場合、熱膨張方向は、レンズアレイ8の整列方向における中心部から左右の両端部へと向かう方向になる。
これにより、レンズアレイ装置7の使用環境温度が常温(図4におけるT〔℃〕)の場合においては、VCSEL16から出射された光が、このVCSEL16に対応するレンズ11を透過した後に、このレンズ11における出射側のレンズ面11bから出射光Lとして集光点Pに向けて出射される際に、この出射光Lの出射方向が、厚み方向に対して傾斜角度θを有することになる。
そして、使用環境温度が常温から高温(図4におけるT〔℃〕(但し、T>T))へと変化した場合においては、レンズアレイ8が、その材料の線膨脹係数αを反映した熱膨張によって、熱膨張方向(図4における右方)へと伸長する。これにより、レンズ11は、その直径が大きくなるとともに、中心軸12が熱膨張方向へと変位する。なお、本実施形態においては、半導体基板15の材料の線膨脹係数を、レンズアレイ8の材料の線膨脹係数αと同一とされている。したがって、本実施形態においては、レンズアレイ8の熱膨張にともなうレンズ11の変位の際には、半導体基板15に形成されたVCSEL16も、半導体基板15の熱膨張にともなってレンズ11と同方向にほぼ同一変位量の変位を示すことになる。
このようにして使用環境温度が高温になった場合においては、VCSEL16から出射された光は、常温時からの熱膨張後におけるレンズ11(高温時におけるレンズ11)を透過した後に、出射側のレンズ面11b(高温T時)から高温時における出射光Lとして高温時における集光点Pに向けて出射されることになる。
この際に、高温時における出射光Lの出射方向は、常温時における出射光Lと同様に、厚み方向に対して傾斜角度θを有することになる。
また、この際に、高温時における集光点Pは、レンズアレイ8の材料の屈折率温度依存係数dn/dTの影響によって、常温時における集光点Pよりもレンズ面11bからの距離が遠くなる。
これにより、図4に示すように、常温時における集光点Pと高温時における集光点Pとは、厚さ方向に平行な直線23上に位置されるようになっている。
したがって、図4に示すように、直線23上に光ファイバ19の端面19aの中心が位置されるように光ファイバ19を形成すれば、使用環境温度が常温または高温のいずれの場合においても、VCSEL16から出射された光を光ファイバ19に適切に結合させることができる。なお、高温時における集光点Pは、光ファイバ19の端面19aから厚さ方向にずれているが、このような厚さ方向のずれは、高温時における集光点Pが常温時における集光点Pに対して整列方向にずれる場合に比べれば光学性能への影響は遥かに少なく、実用上十分に許容されるものである。
なお、図4においては、使用環境温度として、常温および高温の2つの使用環境温度が挙げられているが、常温よりも温度が低い所定の低温時(例えば、T〔℃〕)においても、この低温時におけるレンズ面11bからの出射光の集光点が、直線23上に位置されるようにしてもよい。なお、低温時におけるレンズ11は、常温時におけるレンズ11を基準とすれば、常温時からの熱収縮によって直径が小さくなるとともに、中心軸12が常温時から熱膨張方向に相反する方向(図4における左方向)へと変位したものとなる。また、常温T〔℃〕、高温T〔℃〕および低温T〔℃〕以外の使用環境温度においても、各使用環境温度下におけるレンズ11からの出射光の集光点が直線23上に位置されるようにしてもよい。さらに言えば、レンズアレイ装置7の使用環境温度の変化にともなう各レンズ11からの出射光の集光点の軌跡が、各レンズにそれぞれ対応する厚み方向に平行な直線23上の線分をなすようにしてもよい。
したがって、本実施形態によれば、レンズアレイ8における各レンズ11からの出射光の集光点を、複数の使用環境温度下において各レンズ11に対応する直線23上に位置させることができるので、使用環境温度の変化(例えば、常温T〔℃〕から高温T〔℃〕への変化)にかかわらずVCSEL16と光ファイバ19とを適切に光結合させることができる。
さらに、このような適切な光結合を行うことができるレンズアレイ装置7を、VCSEL16の位置がレンズ11の中心軸12から整列方向にずらされた簡易な構成によって低コストに実現することができる。
なお、図1〜図3に示したレンズアレイ8の替わりに、図5に示すような平凸レンズ24を有するレンズアレイ25を用いるようにしてもよい。なお、この場合に、レンズ24における平坦面または凸面のいずれにVCSEL16を対向させるかについては、コンセプトに応じて種々変更することができる。
(レンズアレイ装置の製造方法)
本実施形態におけるレンズアレイ装置を製造するには、まず、図6に示すように、本実施形態におけるレンズアレイ装置7の設計に用いられる設計用のレンズアレイ装置27として、発光装置10のVCSEL16がレンズアレイ8におけるレンズ11の中心軸12上に形成されたレンズアレイ装置27を用意する。このレンズアレイ装置27は、設計上仮定されたものであってもよい。
このとき、設計用のレンズアレイ装置27について、レンズアレイ8の材料の線膨脹係数αおよび屈折率温度依存係数dn/dTを把握しておく。
次いで、所定の使用環境温度としての常温T〔℃〕において、レンズアレイ8にとられた整列方向に直交する1つの基準平面Sからの各レンズ11(図6においては便宜上1個のみを図示)の中心軸12の整列方向の距離L〔mm〕をそれぞれ求める。なお、基準平面Sは、レンズアレイ8における整列方向の中心部にとるようにしてもよい。
また、このとき、シミュレーションによって、各VCSEL16から各レンズ11に入射した光についての各レンズ11からの出射光の集光点P’を求める。なお、図6においては、この集光点P’の位置が、レンズ11における光ファイバ19側の焦点距離F〔mm〕として示されている。また、図6において、集光点P’は、光ファイバ19の端面19aにおける中心点に位置されている。
次いで、設計用のレンズアレイ装置27において、図7に示すように、使用環境温度が、常温T〔℃〕から高温T〔℃〕へと変化したと仮定する。
このとき、図7に示すように、常温時からの温度変化(T−T)にともなう基準平面Sからの各レンズ11の中心軸12の整列方向の距離の変化量ΔL〔mm〕を求める。この変化量ΔLは、レンズアレイ8の材料の線膨脹係数αに基づいて求めることができる。
また、このとき、図7に示すように、常温時からの温度変化(T−T)にともなう各レンズ11の集光点の位置の変化量を求める。なお、図7においては、常温時からの温度変化によって、集光点がP’からP’へと変化しているが、この集光点の位置の変化は、焦点距離の変化量ΔF〔mm〕として求められている。
次いで、図8に示すように、各レンズ11のそれぞれについて、集光点の位置の変化量ΔF〔mm〕に相当する長さを有する厚さ方向に平行な第1の辺Aと、レンズ11の中心軸12の距離の変化量ΔL〔mm〕に相当する長さを有する整列方向に平行な第2の辺Bとを二辺とした直角三角形を仮定する。そして、この直角三角形の斜辺Cと厚さ方向とのなす角度θ〔°〕を、各レンズ11ごとに求める。
次いで、図9に示すように、各レンズ11のそれぞれからの出射光Lとして、その出射方向が、厚さ方向に対して整列方向におけるレンズアレイ8の熱膨張方向と相反する方向(図9における左方)に向かって図8において求められた各レンズ11ごとの角度θ〔°〕(すなわち、傾斜角度)を有するような出射光Lを定義する。この出射光Lとしては、光の中心軸が出射側のレンズ11bの曲率中心を通るものを定義してもよい。なお、この出射光Lは、図4に示したレンズアレイ装置7の常温時における出射光Lに相当する。
次いで、図10に示すように、図9において定義した出射光Lを出射させることが可能なVCSEL16の位置を特定する物理量として、レンズ11の中心軸12からの整列方向へのVCSEL16のずれ量〔mm〕を求める。このずれ量は、シミュレーションによって算出するようにしてもよいし、あるいは、レンズ11の倍率をβとした上で、β×ΔLによって近似的に求めるようにしてもよい。なお、β×ΔLによってずれ量を求める場合において、レンズ11の倍率が1倍の場合には、ずれ量は、ΔL〔mm〕となる。
そして、このようにして求められたずれ量のずれΔdを有するように各VCSEL16を配置するとともに、光ファイバ19の端面19aにおける中心部を出射光Lの集光点Pに合致させる設計を行うことによって、図4に示した本実施形態におけるレンズアレイ装置7を製造することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第2実施形態について、図11および図12を参照して説明する。
なお、第1実施形態と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
(レンズアレイ装置の構成)
図11は、本実施形態におけるレンズアレイ装置29の要部として、図4と同様に、互いに対応する1組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19のみに着目して具体的に示したものである。この図11に示す構成は、すべての組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19に適用されるものである。
図11に示すように、本実施形態におけるレンズアレイ装置29は、レンズアレイ31におけるレンズ11からの出射光(図11におけるL、L)の出射方向が、厚さ方向に対する所定の傾斜角度として、出射光の集光点(図11におけるP、P)が、互いに異なる複数の使用環境温度(図11におけるT、T〔℃〕)下において、厚さ方向に平行な所定の直線23上に位置されるような傾斜角度θ〔°〕を有する点で、第1実施形態と同様である。
ただし、本実施形態におけるレンズアレイ装置29は、このような出射光の出射方向の傾斜角度θ〔°〕を実現させるためのより具体的な手段において、第1実施形態に対して若干の相違点を有している。
すなわち、本実施形態においては、図11に示すように、入射側のレンズ面11aの中心軸12aと出射側のレンズ面11bの中心軸12bとの間に整列方向の所定量のずれΔd〔mm〕を有するように形成されていることによって、出射光の出射方向が傾斜角度θ〔°〕を有するように形成されている。なお、図11においては、出射側のレンズ面11bの中止軸12bにVCSEL16が位置され、入射側のレンズ面11aの中心軸12aは、VCSEL16に対してずれΔdを以て整列方向における左方(熱膨張方向に相反する方向)にずれている。
そして、図11に示すように、このように構成された本実施形態におけるレンズアレイ装置29においても、複数の使用環境温度としての例えば常温時(T〔℃〕)と高温時(T〔℃〕)とにおいて、レンズ11からの出射光L、Lの集光点P、Pを、厚さ方向に平行な所定の直線23上に位置させることができる。
したがって、本実施形態においても、レンズアレイ31における各レンズ11からの出射光の集光点を、複数の使用環境温度下において各レンズ11に対応する直線23上に位置させることができ、使用環境温度の変化にかかわらず、VCSEL16と光ファイバ19とを適切に光結合させることができる。
その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
(レンズアレイ装置の製造方法)
本実施形態におけるレンズアレイ装置29を製造するには、図6に示したように、第1実施形態に示したものと同様の設計用のレンズアレイ装置27、すなわち、入射側のレンズ面11aの中心軸12と出射側のレンズ面11bの中心軸12とが一致するような設計用のレンズアレイ8を備えたレンズアレイ装置27を仮定する。
そして、このような設計用のレンズアレイ装置27に対して、図6〜図9に示した工程を経た後に、図12に示すように、図9の工程において求められた角度θ〔°〕を有するようにすることが可能な所定のずれ量〔mm〕を有する中心軸のずれΔdを求める。なお、本実施形態においては、中心軸のずれΔdとして、設計用のレンズアレイ8の中心軸12に対する入射側のレンズ面11aの中心軸12aの整列方向へのずれΔdを求める。
また、本実施形態におけるずれΔdも、第1実施形態と同様にβ×ΔLとして近似することができる。
そして、求められたずれΔdを有するように、設計用のレンズアレイ8における入射側のレンズ面11aの中心軸12と出射側のレンズ面11bの中心軸12との位置関係を修正することによって、両レンズ面11a、11bの中心軸間にずれΔdを有するような本実施形態におけるレンズアレイ31を設計する。そして、設計結果にしたがってレンズアレイ31を形成することによって、本実施形態におけるレンズアレイ装置29を製造する。
参考形態〕
以下、本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の参考形態について、図13および図14を参照して説明する。
なお、第1実施形態と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
(レンズアレイ装置の構成)
図13は、本参考形態におけるレンズアレイ装置33の要部として、図4と同様に、互いに対応する1組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19のみに着目して具体的に示したものである。この図13に示す構成は、すべての組のレンズ11、VCSEL16および光ファイバ19に適用されるものである。
図13に示すように、本参考形態におけるレンズアレイ装置33は、レンズアレイ34におけるレンズ11からの出射光(図13におけるL、L)の出射方向が、厚さ方向に対する所定の傾斜角度として、出射光の集光点(図13におけるP、P)が、互いに異なる複数の使用環境温度(図13におけるT、T〔℃〕)下において、厚さ方向に平行な所定の直線23上に位置されるような傾斜角度θ〔°〕を有する点で、第1実施形態および第2実施形態と同様である。
ただし、本参考形態におけるレンズアレイ装置33は、このような出射光の出射方向の傾斜角度θ〔°〕を実現させるためのより具体的な手段において、第1実施形態および第2実施形態に対して若干の相違点を有している。
すなわち、本参考形態においては、図13に示すように、レンズ11の中心軸12が、厚さ方向に対して傾斜角度θ〔°〕を有している。
そして、図13に示すように、このように構成された本参考形態におけるレンズアレイ装置33においても、複数の使用環境温度としての例えば常温時(T〔℃〕)と高温時(T〔℃〕)とにおいて、レンズ11からの出射光L、Lの集光点P、Pを、厚さ方向に平行な所定の直線23上に位置させることができる。
したがって、本参考形態においても、レンズアレイ34における各レンズ11からの出射光の集光点を、複数の使用環境温度下において各レンズ11に対応する直線23上に位置させることができ、使用環境温度の変化にかかわらず、VCSEL16と光ファイバ19とを適切に光結合させることができる。
その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
(レンズアレイ装置の製造方法)
参考形態におけるレンズアレイ装置33を製造するには、図6に示したように、第1実施形態に示したものと同様の設計用のレンズアレイ装置27、すなわち、レンズ11の中心軸11が厚さ方向に平行とされた設計用のレンズアレイ8を備えたレンズアレイ装置27を仮定する。
そして、このような設計用のレンズアレイ装置27に対して、図6〜図9に示した工程を経た後に、図14に示すように、レンズ11の光軸16が図9の工程において求められた角度θ〔°〕を有するように厚み方向に対するレンズ11の中心軸12の角度を修正することによって、本参考形態におけるレンズアレイ34を設計する。そして、設計結果にしたがってレンズアレイ34を形成することによって、本参考形態におけるレンズアレイ装置33を製造する。
以上述べたように、本発明によれば、レンズアレイ8,31,34における各レンズ11から出射される光の集光点が、複数の使用環境温度下において各レンズ11に対応する直線23上に位置するように形成されているので、使用環境温度の変化にかかわらず適切な光学性能を発揮することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、レンズアレイ8に対する出射側の光学デバイスとして、光ファイバ19を配置していたが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、例えば、光ファイバ19の替わりに、レンズ11に対応する複数の受光素子を備えたフォトディテクタ等の受光装置を配置するようにしてもよい。このような場合においても、使用環境温度の変化にかからわず、発光装置10と受光装置との光結合効率を良好に維持することができる。また、発光装置は、VCSEL16以外の発光素子が整列形成されたものであってもよい。
また、本発明の要部は、レンズアレイ装置以外の光学装置として、1つのレンズと、このレンズに対して厚さ方向において対向する位置に配置され、レンズに向かって光を出射する1つの発光素子が形成された発光装置とを備えた光学装置にも適用することができる。すなわち、このような光学装置において、レンズからの光の出射方向が、厚さ方向に対する所定の傾斜角度として、レンズから出射される光の集光点が、互いに異なる複数の使用環境温度下において、厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成してもよい。このようにすれば、レンズアレイ装置と同様に、使用環境温度の変化にかかわらず適切な光学性能を発揮することができる。
本発明に係るレンズアレイ装置の第1実施形態を示す構成図 本発明に係るレンズアレイ装置の第1実施形態において、レンズアレイを示す平面図 本発明に係るレンズアレイ装置の第1実施形態において、レンズアレイを示す縦断面図 本発明に係るレンズアレイ装置の第1実施形態において、レンズアレイ装置の要部を説明するための説明図 図2とは異なるレンズアレイの形態を示す縦断面図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態において、設計用のレンズアレイ装置を用意する工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態において、熱膨張にともなう中心軸および集光点の変位のシミュレーションの工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態において、図7のシミュレーションから得られる傾斜角度の算出工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態において、出射光の定義の工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第1実施形態において、発光部のずれを求める工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の第2実施形態において、レンズアレイ装置の要部を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の第2実施形態において、レンズ面の中心軸のずれを求める工程を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の参考形態において、レンズアレイ装置の要部を説明するための説明図 本発明に係るレンズアレイ装置の製造方法の参考形態において、レンズ面の中心軸の角度の修正工程を説明するための説明図 従来のレンズアレイ装置の一例を示す構成図
符号の説明
7 レンズアレイ装置
8 レンズアレイ
10 発光装置
11 レンズ
12 中心軸
16 垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)
19 光ファイバ

Claims (3)

  1. 所定の整列方向に整列するように形成されるとともに、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するように形成された複数のレンズを有し、前記複数のレンズに入射した各レンズのそれぞれに対応する光を、各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるレンズアレイと、このレンズアレイに対して前記厚さ方向において対向する位置に配置され、前記複数のレンズのそれぞれに向かって各レンズに対応する光をそれぞれ出射する前記レンズと同数の複数の発光素子が形成された発光装置とを備えたレンズアレイ装置の製造方法であって、
    前記複数のレンズのそれぞれからの光の出射方向が、前記厚さ方向に対する各レンズごとの所定の傾斜角度として、常温T 〔℃〕および高温T (>T )〔℃〕の互いに異なる2つの使用環境温度に対応し、各レンズのそれぞれから出射される光の集光点が、 、T の各温度下において、各レンズにそれぞれ対応する前記厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成し、
    その際に、
    前記複数のレンズを、それぞれの中心軸が前記厚さ方向に平行になるように形成し、前記複数の発光素子を、前記複数のレンズのそれぞれの中心軸に対して前記整列方向にずれΔd (発光素子−レンズ) 〔mm〕を有するように形成することによって、前記出射方向が前記傾斜角度を有するように形成し、
    その際に、
    前記レンズアレイの材料の線膨脹係数から、温度変化(T −T )にともなう前記レンズアレイにおける前記整列方向に直交する基準平面からの前記複数のレンズのそれぞれの中心軸の距離の変化量ΔL〔mm〕を求め、
    前記ずれΔd (発光素子−レンズ) を、次式、
    Δd (発光素子−レンズ) =β×ΔL (1)
    但し、
    β:前記レンズの倍率
    によって求め、
    求められた前記ずれΔd (発光素子−レンズ) を有するように各発光素子を配置すること
    を特徴とするレンズアレイ装置の製造方法。
  2. 所定の整列方向に整列するように形成されるとともに、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するように形成された複数のレンズを有し、前記複数のレンズに入射した各レンズのそれぞれに対応する光を、各レンズによって所定の集光点に向かって出射させるレンズアレイと、このレンズアレイに対して前記厚さ方向において対向する位置に配置され、前記複数のレンズのそれぞれに向かって各レンズに対応する光をそれぞれ出射する前記レンズと同数の複数の発光素子が形成された発光装置とを備えたレンズアレイ装置の製造方法であって、
    前記複数のレンズのそれぞれからの光の出射方向が、前記厚さ方向に対する各レンズごとの所定の傾斜角度として、常温T 〔℃〕および高温T (>T )〔℃〕の互いに異なる2つの使用環境温度に対応し、各レンズのそれぞれから出射される光の集光点が、T 、T の各温度下において、各レンズにそれぞれ対応する前記厚さ方向に平行な所定の直線上に位置されるような傾斜角度を有するように形成し、
    その際に、
    前記複数のレンズのそれぞれを、前記発光素子に臨む光の入射側のレンズ面と、この光の入射側のレンズ面に対向する光の出射側のレンズ面とを有するものに形成し、
    前記複数のレンズのそれぞれを、前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記整列方向のずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) 〔mm〕を有するように形成することによって、前記出射方向が前記傾斜角度を有するように形成し、
    その際に、
    前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するような前記レンズアレイを設計するために用いるこのレンズアレイと同一の材料からなる設計用のレンズアレイとして、前記所定の整列方向に整列され、前記整列方向に直交する厚さ方向に所定の厚さを有するような複数のレンズを有し、各レンズのそれぞれにおける入射側のレンズ面の中心軸と出射側のレンズ面の中心軸とが互いに一致するような設計用のレンズアレイを仮定し、
    仮定された前記設計用のレンズアレイの材料の線膨脹係数から、温度変化(T −T )にともなう前記設計用のレンズアレイにおける前記整列方向に直交する基準平面からの前記複数のレンズのそれぞれの中心軸の距離の変化量ΔL〔mm〕を求め、
    前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を、次式、
    Δd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) =β×ΔL (2)
    但し、
    β:前記レンズの倍率
    によって求め、
    求められた前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するように前記設計用のレンズアレイにおける前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との位置関係を修正することによって、前記入射側のレンズ面の中心軸と前記出射側のレンズ面の中心軸との間に前記ずれΔd (入射側レンズ面−出射側レンズ面) を有するような前記レンズアレイを設計し、設計結果にしたがってレンズアレイを形成すること
    を特徴とするレンズアレイ装置の製造方法。
  3. 前記レンズアレイに対して前記複数のレンズからの光の出射側の位置に、各レンズのそれぞれから出射される光が入射される前記レンズと同数の複数本の光ファイバ、または各レンズのそれぞれから出射される光を受光する前記レンズと同数の複数の受光素子を備えた受光装置を配置すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のレンズアレイ装置の製造方法。
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