JP4730274B2 - 光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュール - Google Patents

光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュール Download PDF

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本発明は、レンズ部材に光導波路を結合した光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールに関する。詳しくは、光軸方向にテーパ形状を有した位置決め部と嵌合部の嵌合で、レンズ部材と光導波路の位置合わせを行うことで、位置決め部と嵌合突起の製作精度誤差を、位置精度に対する許容が大きい光軸方向の位置ずれに変換できるようにしたものである。
光学部品を実装する際に、発光素子等を実際に発光させて調芯を行うアクティブアライメントを行うことなく、自動的に調芯を行えるようにした光モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、光学部品としての光導波路を基板に実装すると共に、基板とハウジングに位置合わせ用の段差部を形成して、段差部同士を押し付けることで自動調芯を行えるようにした技術が提案されている。
また、光学部品としての発光素子及び受光素子を基板に実装すると共に、基板とハウジングに位置合わせ用の段差部を形成して、段差部同士を押し付けることで自動調芯を行えるようにし、かつ、ハウジングにマイクロレンズを実装した技術が提案されている。
特開2001−324631号公報(図1,図2,図8)
従来の光モジュールでは、ハウジングを介してマイクロレンズと光導波路等の光学部品を結合する構成である。このため、マイクロレンズをハウジングに貼り合わせる精度と、ハウジングと光導波路を位置合わせする精度の2重の位置ずれ誤差が蓄積されるため、高精度な位置決めが困難であった。また、2度の実装工程が入るため、工数が増加し、製造コストの点でも不利である。
更に、ハウジングと光導波路の位置合わせを行うための段差部を、光導波路を実装しているシリコン基板を異方性エッチングすることによって形成しており、位置合わせ用の段差部は、光軸に垂直な方向にテーパ形状を有している。
このように光軸に垂直な方向にテーパ形状を有した段差部で位置合わせをしようとすると、段差の幅やそこに嵌め合わせる突起の幅の製作精度の誤差によって、位置ずれトレランスの厳しい光軸垂直方向に位置ずれを生じてしまい、高精度な位置決めが困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、レンズと光導波路を簡単な構成で高精度に位置合わせできる光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の光結合器は、少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射するコアのコア端面がレンズに合わせて配置され、コアをレンズと光学的に結合させてレンズ部材と接合される光導波路と、レンズ部材と光導波路の接合箇所のレンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、レンズ部材と光導波路の接合箇所の光導波路に嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、レンズ及びコアのコア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、光導波路は、アンダークラッドの上面にコアが形成され、コアが形成されたアンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、嵌合部と前記位置決め部は、少なくとも一部が前記光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、位置決め部は、オーバークラッドが除去されて、コアを形成する薄膜が露出しており、コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されていることを特徴とする。
本発明の光コネクタは、少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射するコアのコア端面がレンズに合わせて配置され、コアをレンズと光学的に結合させてレンズ部材と接合される光導波路と、光導波路のコアを介してレンズ部材と結合される光ファイバと、レンズ部材と光導波路の接合箇所のレンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、レンズ部材と光導波路の接合箇所の光導波路に嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、レンズ及びコアのコア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、光導波路は、アンダークラッドの上面にコアが形成され、コアが形成されたアンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、嵌合部と位置決め部は、少なくとも一部が光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、位置決め部は、オーバークラッドが除去されて、コアを形成する薄膜が露出しており、コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されていることを特徴とする。
本発明のレセプタクル型光伝送モジュールは、少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射するコアのコア端面がレンズに合わせて配置され、コアをレンズと光学的に結合させてレンズ部材と接合される光導波路と、光導波路のコアを介してレンズ部材と結合される発光デバイスと受光デバイスの何れかまたは発光デバイスと受光デバイスの両方と、レンズ部材と光導波路の接合箇所のレンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、レンズ部材と光導波路の接合箇所の光導波路に嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、レンズ及びコアのコア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、光導波路は、アンダークラッドの上面にコアが形成され、コアが形成されたアンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、嵌合部と位置決め部は、少なくとも一部が光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、位置決め部は、オーバークラッドが除去されて、コアを形成する薄膜が露出しており、コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されていることを特徴とする。
本発明の光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールでは、位置決め部に嵌合部が嵌合されて、レンズ部材と光導波路が接合される。光軸方向にテーパ形状を有した位置決め部と嵌合部が接することで、位置決め部と嵌合部に製作精度誤差がある場合でも、製作精度誤差による寸法のばらつきは、位置精度に対する許容が大きい光軸方向の位置ずれに変換され、コアとレンズが位置合わせされる。
本発明によれば、レンズ部材と光導波路は、光軸方向に沿ってテーパ形状を有した位置決め部と嵌合部が嵌合されて接合されるので、位置決め部と嵌合部の製作精度誤差を光軸方向の位置ずれに変換することができる。これにより、レンズ部材のレンズと光導波路のコアの光結合の過剰損失を低減することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の光結合器、光コネクタ及びレセプタクル型の光伝送モジュールの実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の光結合器の構成例>
図1及び図2は、第1の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図で、図1(a)は、第1の実施の形態の光結合器1Aの平面図、図1(b)は、光結合器1Aの側断面図、図2は、光結合器1Aの分解斜視図である。
第1の実施の形態の光結合器1Aは、レーザアレイ2Aと光導波路3Aとレンズアレイ4Aを備え、光導波路3Aを介してレーザアレイ2Aとレンズアレイ4Aが光学的に結合される。
光結合器1Aは、光軸方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Aに嵌合用突起40Aを嵌合させて、光導波路3Aとレンズアレイ4Aの位置合わせを行うことで、テーパ状位置決め溝30Aと嵌合用突起40Aの製作精度誤差を、光軸方向の位置ずれに変換する。
以下に、光結合器1Aの構成の詳細について説明する。レーザアレイ2Aは発光デバイスの一例で、複数の発光素子が一列に並んで配置され、本例では、8個の発光素子が所定のピッチで等間隔に配置された8チャンネルのレーザアレイである。発光素子は面発光型半導体レーザ(VCSEL)で、入力された電気信号を光信号に変換して、基板に対して垂直方向に出射する。
光導波路3Aは、導波路シート31Aが実装基板5Aに実装される。実装基板5Aは、レーザアレイ2Aが実装される実装部50と、レーザアレイ2Aと電気的に接続される図示しない配線パターン等を備える。実装基板5Aは、例えばシリコン(Si)で構成され、レーザアレイ2Aの形状に合わせて長方形の開口を有した凹部をエッチング等により製作して、実装基板5Aの表面に、レーザアレイ2Aが入る実装部50が形成される。
導波路シート31Aは、光が伝搬される少なくとも1本以上のコア32と、コア32を覆うアンダークラッド33a及びオーバークラッド33bを有した埋め込み型の導波路で、実装部50にレーザアレイ2Aが実装された実装基板5Aの表面に、接着固定等により実装される。
導波路シート31Aは、例えば感光性を有した高分子導波路材料で構成され、コア32の屈折率がアンダークラッド33a及びオーバークラッド33bの屈折率より若干大きくなるように構成されて、コア32に結合された光が、コア32に閉じ込められて伝搬される。
導波路シート31Aは、レーザアレイ2Aの発光素子に合わせたピッチで等間隔に並列された8本のコア32が、本例では導波路シート31Aの一端側から他端側まで直線状に延び、各コア32が交差する一方の端部に垂直端面34を備える。垂直端面34は、導波路シート31Aの平面に対して垂直な面で構成され、各コア32が露出して光が出射または入射するコア端面34aが形成される。
また、導波路シート31Aは、各コア32が交差する他方の端部に傾斜端面35を備える。傾斜端面35は、導波路シート31Aの平面に対して約45度の傾斜を有し、各コア32の端面が露出して反射面35aが形成される。
反射面35aは、導波路シート31Aの下面から入射した光を空気との境界で全反射させて、コア32に入射させる。また、反射面35aは、コア32を伝搬される光を空気との境界で全反射させて、導波路シート31Aの下面から出射させる。
本例では、実装部50に位置合わせしてレーザアレイ2Aが実装された実装基板5Aの表面に、マーカー等を利用して導波路シート31Aを位置合わせして実装すると、レーザアレイ2Aの各発光素子の真上に、導波路シート31Aの各コア32の反射面35aが対向して位置合わせされる。
レンズアレイ4Aはレンズ部材の一例で、複数のレンズ41Aが一体に形成されたレンズ形成部42Aを備え、レンズ形成部42Aの裏面に、光導波路3Aが実装される実装部43Aが形成される。
レンズアレイ4Aは、導波路シート31Aのコア32とほぼ同等の屈折率を有して所望の波長の光に対して透明な例えば樹脂材料で構成され、金型を用いたモールド成型等で一体に成型される。
各レンズ41Aは、光を集光またはコリメート(平行光化)する凸レンズが、レンズ形成部42Aの正面に所定のピッチで一列に並べられて構成され、本例では、レーザアレイ2Aに合わせて8個のレンズ41Aが、発光素子と同じピッチで等間隔に配置される。
実装部43Aは、レンズ形成部42Aのレンズ41Aが形成される位置の裏側に、光導波路3Aが入る空間を形成して構成される。
次に、光導波路3Aとレンズアレイ4Aを接合すると、コア32とレンズ41Aが光学的に結合するように、光導波路3Aとレンズアレイ4Aを位置合わせする構成について説明する。
光導波路3Aは、導波路シート31Aの垂直端面34にテーパ状位置決め溝30Aを備える。テーパ状位置決め溝30Aは位置決め部の一例で、導波路シート31Aの垂直端面34及び上面を開口した溝部を、コア32の並列方向に沿った左右両側の1箇所ずつに形成して構成される。
テーパ状位置決め溝30Aは、導波路シート31Aの垂直端面34に面した開口部分から、コア32のコア端面34aにおける光軸方向であるY方向に沿って徐々に溝幅が狭くなるテーパ形状を有した位置決め面36Aを備える。
位置決め面36Aは、コア32のコア端面34aにおける光軸に垂直な一の方向であるX方向(横方向)に対向するテーパ状位置決め溝30Aの対向する側面で構成され、X方向に対向する位置決め面36Aの間隔が、光軸方向であるY方向に沿って徐々に狭くなる形状を有する。また、位置決め面36Aは、光軸に垂直な他の方向であるZ方向(高さ方向)には、Z方向に沿ったほぼ垂直な面となるように形成されている。これにより、テーパ状位置決め溝30Aは、導波路シート31Aの平面においてV字形状となっている。
テーパ状位置決め溝30Aは、例えば、導波路シート31Aを構成するオーバークラッド33bの形成プロセスで、アンダークラッド33a上にオーバークラッド形成材料に溝部を形成して製作される。
または、テーパ状位置決め溝30Aは、導波路シート31Aを構成するコア32の形成プロセスで、アンダークラッド33a上にコア形成材料で製作され、オーバークラッド33bの形成プロセスで、テーパ状位置決め溝30Aをオーバークラッド33bから露出させている。ここで、本例では、テーパ状位置決め溝30Aは、オーバークラッド33bの形成プロセスで製作した例で説明している。
光導波路3Aは、導波路シート31Aの上面に高さ位置決め溝37Aを備える。高さ位置決め溝37Aは高さ位置決め部の一例で、導波路シート31Aの上面に開口を有し、底面を平面とした溝部を、コア32の並列方向に沿った左右両側の1箇所ずつに形成して構成される。
高さ位置決め溝37Aは、例えば、導波路シート31Aを構成するオーバークラッド33bの形成プロセスで製作され、高さ位置決め溝37Aの底面には、アンダークラッド33aの上面が露出している。
レンズアレイ4Aは、レンズ形成部42Aの裏面の実装部43Aに嵌合用突起40Aを備える。嵌合用突起40Aは嵌合部の一例で、光導波路3Aの導波路シート31Aに形成されたテーパ状位置決め溝30Aの配置に合わせて、レンズ41Aの並列方向に沿った左右両側の1箇所ずつに形成される。
嵌合用突起40Aは、レンズ41Aの光軸方向であるY方向に突出し、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aに接する突き当て面44Aを備える。突き当て面44Aは、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aの形状に合わせて、レンズ41Aの光軸に垂直な一の方向であるX方向における幅が、光軸方向であるY方向に沿って徐々に狭くなるテーパ形状を有する。また、突き当て面44Aは、光軸に垂直な他の方向であるZ方向には、Z方向に沿ったほぼ垂直な面となるように形成されている。
光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aとレンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aは、光導波路3Aとレンズアレイ4Aが接合されると、テーパ状位置決め溝30Aと嵌合用突起40Aが嵌合され、テーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aと嵌合用突起40Aの突き当て面44Aが接する。
そして、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aとレンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aは、位置決め面36Aと突き当て面44Aが接すると、光導波路3Aのコア32のコア端面34aにおける光軸と、レンズアレイ4Aのレンズ41Aの光軸とを平行とし、かつ光軸に垂直な一の方向であるX方向における光軸の位置を合わせる形状を有する。
レンズアレイ4Aは、実装部43Aの下面に高さ出し用突起45Aを備える。高さ出し用突起45Aは高さ出し嵌合部の一例で、光導波路3Aの導波路シート31Aに形成された高さ位置決め溝37Aの配置に合わせて、レンズ41Aの並列方向に沿った左右両側の1箇所ずつに形成される。
高さ出し用突起45Aは、光導波路3Aの高さ位置決め溝37Aに合わせた形状を有して、レンズ41Aの光軸に垂直な他の方向であるZ方向に突出する。
光導波路3Aの高さ位置決め溝37Aとレンズアレイ4Aの高さ出し用突起45Aは、光導波路3Aとレンズアレイ4Aが接合されると 高さ出し用突起45Aが高さ位置決め溝37Aに挿入され、かつ、高さ出し用突起45Aの底面が高さ位置決め溝37Aの底面と接する。
そして、光導波路3Aの高さ位置決め溝37Aとレンズアレイ4Aの高さ出し用突起45Aは、互いの底面が接すると、光導波路3Aのコア32のコア端面34aにおける光軸と、レンズアレイ4Aのレンズ41Aの光軸とを平行とし、かつ光軸に垂直な他の方向であるZ方向における光軸の位置を合わせる形状を有する。
また、レンズアレイ4Aの高さ出し用突起45AのX−Y方向の大きさは、光導波路3Aの高さ位置決め溝37Aより若干小さく構成される。
なお、本例では、レンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aと高さ出し用突起45Aは、Z方向に同じ高さで構成され、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aと高さ位置決め溝37Aは、Z方向に同じ深さで構成される。
すなわち、光導波路3Aとレンズアレイ4Aが接合されると、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aに嵌合されたレンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aの底面は、テーパ状位置決め溝30Aの底面であるアンダークラッド32aの上面に接する。また、光導波路3Aの高さ位置決め溝37Aに挿入されたレンズアレイ4Aの高さ出し用突起45Aの底面は、高さ位置決め溝37Aの底面であるアンダークラッド32aの上面に接する。
これにより、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aとレンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aは、光導波路3Aのコア32のコア端面34aにおける光軸と、レンズアレイ4Aのレンズ41Aの光軸との位置合わせを、光軸に垂直なX方向とZ方向の双方で行う機能を有する。
光導波路3Aとレンズアレイ4Aは、例えば紫外線硬化型の接着剤で固定される。この接着剤は、導波路シート31Aのコア32とレンズアレイ4Aの屈折率にほぼ等しい屈折率を有し、所望の波長の光に対して透明なものを用いる。そして、導波路シート31Aの垂直端面34と、レンズアレイ4Aのレンズ形成部42Aの裏面との間にこの接着剤を充填することで、コア端面34a等での反射が起きないようにして、結合損失の増加を防いでいる。
<本実施の形態の導波路シートの製造工程例>
図3及び図4は、テーパ状位置決め溝をオーバークラッド層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図で、次に、コア32、アンダークラッド33a及びオーバークラッド33bを共に感光性を持つ高分子材料で製作し、テーパ状位置決め溝30Aをオーバークラッド33bの形成プロセスで製作する導波路シート31Aの製造工程例について説明する。ここで、図3は、テーパ状位置決め溝30Aの形成部位の製造工程の概要を示し、図4は、高さ位置決め溝37Aの形成部位の製造工程の概要を示す。
まず、図3(a)及び図4(a)に示すように、ウェハ状態のシリコン基板100上に、感光性を有する高分子材料として、紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、アンダークラッド33aを構成する薄膜を形成し、プリベークを行った後、紫外線(UV)を照射して薄膜を硬化させ、アンダークラッド33aを形成する。
次に、図3(b)及び図4(b)に示すように、シリコン基板100上に形成されたアンダークラッド33a上に、アンダークラッド33aより屈折率の高い紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、コア32を構成する薄膜110を形成する。そして、フォトリソグラフィプロセスによりコア32のパターンが形成されたマスク101を介して紫外線を照射することで、コア32を形成する部位を硬化させ、溶液現像によってコア32の形成部位以外を除去して、図3(c)及び図4(c)に示すように、所定のパターンでコア32を形成する。本例では、図1及び図2に示すように、8チャンネルの直線状のコア32を形成した。
次に、図3(d)及び図4(d)に示すように、シリコン基板100上に形成されたアンダークラッド33a及び所定のパターンのコア32上に、アンダークラッド33aと同じ紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、オーバークラッド33bを構成する薄膜111を形成し、プリベークを行う。次に、フォトリソグラフィプロセスによりテーパ状位置決め溝30A及び高さ位置決め溝37Aのパターンが形成されたマスク102を介して紫外線を照射することで、テーパ状位置決め溝30A及び高さ位置決め溝37Aを形成する部分以外を硬化させる。そして、溶液現像によってテーパ状位置決め溝30A及び高さ位置決め溝37Aの形成部位を除去して、図3(e),図4(e)に示すように、テーパ状位置決め溝30A及び高さ位置決め溝37Aが形成されたオーバークラッド33bを形成する。
ここで、本例では、オーバークラッド33bを構成する樹脂材料は、アンダークラッド33aを構成する高分子材料と同じ材料を用いているが、アンダークラッド33aと屈折率がほぼ等しければ、別の材料を用いることも可能である。
また、本例では、紫外線硬化型の樹脂を用いてフォトリソグラフィプロセスによりコア32等のパターンを形成したが、熱硬化型の樹脂を用いて金型成形によってパターンニングする方法や、金属マスク等でマスクしてRIEでパターンを転写して形成する方法等もある。
以上のように、テーパ状位置決め溝30A及び高さ位置決め溝37Aを製作した導波路シート31Aは、図1及び図2で説明した傾斜端面35が形成される辺となる部分を、45度の角度を持つダイシングプレートを用いてダイシングすることで、傾斜端面35及び反射面35aを形成する。また、他の辺となる部分は、90度の角度を持つダイシングプレートを用いてダイシングすることで、所定の形状の導波路シート31Aを切り出す。
そして、導波路シート31Aをシリコン基板100から剥離して、導波路シート31Aが完成する。
以上の製造工程で製作された導波路シート31Aは、図1及び図2に示すように、実装基板5Aの実装部50に位置合わせして実装されたレーザアレイ2Aの各発光素子の発光点に、各コア32の反射面35aをマーカー等を利用して位置合わせして、実装基板5Aの表面に接着固定され、光導波路3Aが形成される。
<光導波路とレンズアレイの接合動作例>
次に、以上のように実装基板5Aに導波路シート31Aが実装された光導波路3Aにレンズアレイ4Aを接合する動作について説明する。
光導波路3Aとレンズアレイ4Aは、レンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aを、導波路シート31Aのテーパ状位置決め溝30Aに光軸方向であるY方向から嵌めることで、テーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aと嵌合用突起40Aの突き当て面44Aの形状により、光軸に垂直な一の方向であるX方向の中心位置が合うようになっている。
図5は、テーパ状位置決め溝と嵌合用突起による位置合わせの作用効果を示す動作説明図である。
上述したように、導波路シート31Aのテーパ状位置決め溝30Aは、本例ではオーバークラッド33bの形成プロセスで、フォトリソグラフィプロセスでパターニングすることによって製作している。
フォトリソグラフィプロセスでは、露光条件や現像条件のばらつきによって、パターン幅が多少はばらつく。但し、溝の中心位置はフォトマスクの製作精度で決まり、半導体製造プロセスを適用することで、溝の中心位置のばらつき量は小さい。
例えば、図5に実線で示すテーパ状位置決め溝30A(1)と、破線で示すテーパ状位置決め溝30A(2)のように、溝幅W1と溝幅W2にばらつきがあっても、光軸に垂直な一の方向であるX方向の中心位置O、本例では、テーパ形状の頂点位置は、溝幅によらずほぼ一致する。
これにより、光軸方向であるY方向に徐々に溝幅が狭くなるテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Aを用いると、図5に示すように、溝幅W1と溝幅W2にばらつきがあっても、レンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aを押し付けると、嵌合用突起40AのX方向の位置は、テーパ状位置決め溝30Aの溝幅のばらつきに関係なく、一定の位置に位置合わせされる。
そして、テーパ状位置決め溝30Aの溝幅のばらつきw(=W2−W1)は、図5に実線と破線で示すように、光軸方向であるY方向における嵌合用突起40Aの位置ずれLaに変換されることになる。
光導波路3Aとレンズアレイ4Aの位置ずれのトレランスを考えた場合、光軸垂直方向の位置ずれに対してはトレランスはあまり大きくないが、光軸方向の位置ずれトレランスは非常に大きいという特徴がある。
これにより、光軸方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Aと嵌合用突起40Aを用いた光導波路3Aとレンズアレイ4Aの位置合わせ構造では、テーパ状位置決め溝30Aの溝幅のばらつきは、光軸方向であるY方向における嵌合用突起40Aの位置ずれに変換され、光導波路3Aのコア32のコア端面34aと、レンズアレイ4Aのレンズ41Aは、光軸に垂直な一の方向であるX方向の位置が合わせられる。
従って、テーパ状位置決め溝30Aの溝幅にばらつきがあっても、光学的な劣化を抑えて光導波路3Aの各コアとレンズアレイ4Aのレンズ41Aを結合することができ、結合損失を低減することができる。
また、光導波路3Aとレンズアレイ4Aの光軸に垂直な他の方向であるZ方向における位置は、光導波路3Aに形成された高さ位置決め溝37Aの底面にレンズアレイ4Aに形成された高さ出し用突起45Aの底面を押し当てると共に、テーパ状位置決め溝30Aの底面に嵌合用突起40Aの底面を押し当てることで合わせられる。
テーパ状位置決め溝30Aと高さ位置決め溝37Aは、導波路シート31Aのオーバークラッド33bの形成プロセスで、オーバークラッド33bを形成する薄膜をパターニングすることによって形成されることで、アンダークラッド33aの上面が露出している。
コア32の形成プロセスでは、アンダークラッド33aの上面にコア層となる薄膜を形成するため、アンダークラッド33aの上面からコア32の高さ方向の中心までの位置精度は、コア層の膜厚で決まる。コア層は、スピンコートで製作するために膜厚精度は非常に高い。
これにより、光導波路3Aとレンズアレイ4Aは、高さ位置決め溝37Aの底面であるアンダークラッド33aの上面に高さ出し用突起45Aの底面を押し当てると共に、テーパ状位置決め溝30Aの底面であるアンダークラッド33aの上面に嵌合用突起40Aの底面を押し当てる位置決め構造とすることで、コア32のコア端面34aとレンズ41Aは、光軸に垂直な他の方向であるZ方向の位置合わせも高精度で行うことができる。
また、光導波路3Aの高さ位置決め溝37AのX−Y方向の大きさは、レンズアレイ4Aの高さ出し用突起45Aより若干大きく構成されており、高さ出し用突起45Aを高さ位置決め溝37Aに挿入した状態で、レンズアレイ4Aを、光導波路3Aの導波路シート31Aの平面に沿ったX−Y方向に移動することができる。
これにより、レンズアレイ4Aの嵌合用突起40Aを、光導波路3Aのテーパ状位置決め溝30Aの溝幅の広い部分からスライドさせて、テーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aに、嵌合用突起40Aの突き当て面44Aを押し当てて、位置合わせができるようになっている。よって、レンズアレイ4Aの各突起と光導波路3Aの各溝部の嵌合工程が簡単な作業で行える。
以上のように、高さ位置決め溝37Aの底面に高さ出し用突起45Aの底面を押し当てると共に、テーパ状位置決め溝30Aの底面に嵌合用突起40Aの底面を押し当て、更に、テーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aに嵌合用突起40Aの突き当て面44Aを押し当て、位置合わせした光導波路3Aとレンズアレイ4Aは、紫外線硬化型の接着剤で固定される。
すなわち、光導波路3Aとレンズアレイ4Aを位置合わせして、導波路シート31Aの垂直端面34とレンズアレイ4Aのレンズ形成部42Aの裏面との間、及び導波路シート31Aの上面とレンズアレイ4Aの実装部43Aの下面との間に、紫外線硬化型の接着剤を充填し、紫外線を照射することで、接着剤を硬化させる。
これにより、光導波路3Aとレンズアレイ4Aは、各突起と各溝部で位置合わせされた精度を保持して、接着固定される。
以上の工程により、レーザアレイ2Aから出射された光を光導波路3Aを介してレンズアレイ4Aに精度良く導き、レーザアレイ2Aから出射された光をコリメートや集光等、所定の様態で出射する光送信モジュールを、簡易に製作することが可能となる。
なお、上述したレンズアレイ4Aは、導波路シート31Aのコア32の屈折率にほぼ等しい屈折率を持つ樹脂材料を使用して、モールド成型によって製作している。これにより、レンズ41Aと、嵌合用突起40A及び高さ出し用突起45Aを一体成型できるので、非常に量産性に優れている。
ここで、上述した実施の形態では、発光デバイスとしてレーザアレイを使用したが、受光デバイスとしてフォトダイオード(PD)を使用することによって、光受信モジュールにも応用できることは明らかで、レーザアレイとフォトダイオードの両方を使用することで、光送受信モジュールにも応用できる。
また、テーパ状位置決め溝30Aと嵌合用突起40Aのテーパ形状の方向が、それぞれ逆の場合も同様な位置合わせ効果が得られる。更に、嵌合用突起40Aの形状は、三角形状以外に、テーパ状位置決め溝30Aの位置決め面36Aに押し当てられる例えば半円形状でも同様な位置合わせ効果が得られる。
また、テーパ状位置決め溝30Aをコア32の形成プロセスで製作すれば、テーパ状位置決め溝30Aの位置精度を、コア32の位置精度と合わせることが可能となる。更に、高さ位置決め溝37Aの底面を、コア層の上面で形成する構成としても良い。
<第2の実施の形態の光結合器の構成例>
図6は、第2の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図で、図6(a)は、第2の実施の形態の光結合器1Bの平面図、図6(b)は、光結合器1Bの側断面図である。
第2の実施の形態の光結合器1Bは、ファイバアレイ6と光導波路3Bとレンズアレイ4Bを備え、光導波路3Bを介してファイバアレイ6とレンズアレイ4Bが光学的に結合される。
ファイバアレイ6は、複数本の光ファイバ60が等間隔で並列されて一体に被覆される。各光ファイバ60は、例えばマルチモード光ファイバで、ファイバアレイ6の光結合器1B等と結合される端部は、それぞれの光ファイバ60を1本ずつに露出させている。
光導波路3Bは、実装基板5Bの表面に導波路シート31Bが接着固定等により実装され、導波路シート31Bの各コア32が交差する一方の端部に、光が出射または入射するコア端面34aが形成された垂直端面34を備える。また、導波路シート31Bの各コア32が交差する他方の端部に、ファイバアレイ6の光ファイバ60が挿入されるファイバガイド溝38を備える。ファイバガイド溝38は、コア32の伸びる方向に沿って直線状に伸び、導波路シート31Bの他方の端部で先端が開口している。また、ファイバガイド溝38の後端には、コア32の端面が露出している。
ファイバガイド溝38は、断面形状が四角形で、ファイバガイド溝38の幅は、光ファイバ60の直径と略同等に構成される。また、ファイバガイド溝38の深さは、光ファイバ60の直径より若干浅く構成される。
これにより、光導波路3Bは、ファイバガイド溝38に光ファイバ60が挿入されると、光ファイバ60の外周面とファイバガイド溝38の内壁面との間にはほとんど隙間が形成されず、光ファイバ60の径方向の移動が規制される。
そして、光導波路3Bは、光ファイバ60がファイバガイド溝38に挿入されると、導波路シート31Bのコア32と、光ファイバ60のコアの光軸が合うように、ファイバガイド溝38の形成位置等が設定される。
従って、光導波路3Bは、光ファイバ60がファイバガイド溝38に挿入されると、光ファイバ60のコアが、コア32に対して光軸が一致するように位置調芯されて、光ファイバ60とコア32が光学的に結合される構成となっており、光導波路3Bと光ファイバ60との結合を、機械的な位置決め精度によるパッシブアライメントで行うことが可能である。
ここで、ファイバガイド溝38に挿入された光ファイバ60は、例えば、図示しない押さえ板等を使用して、光導波路3Bに接着固定される。
光結合器1Bは、光導波路3Bとレンズアレイ4Bの位置合わせは、第1の実施の形態の光結合器1Aと同様に、光導波路3Bの導波路シート31Bに形成され、光軸方向であるY方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Bに、レンズアレイ4Bに形成した嵌合用突起40Bを嵌合させている。
光軸方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Bに嵌合用突起40Bを嵌合させることで、テーパ状位置決め溝30Bと嵌合用突起40Bの製作精度誤差が、光軸方向の位置ずれに変換され、光軸に垂直な一の方向であるX方向の位置合わせが行われる。
また、光導波路3Bの導波路シート31Bに形成された高さ位置決め溝37Bに、レンズアレイ4Bに形成した高さ出し用突起45Bを嵌合させることで、光軸に垂直な他の方向であるZ方向の位置合わせが行われる。
光結合器1Bでは、導波路シート31Bのアンダークラッド33aの形成プロセスで、テーパ状位置決め溝30Bの下部のアンダークラッドを除去した構成で、テーパ状位置決め溝30Bの深さが深くなっている。これにより、レンズアレイ4Bの嵌合用突起40Bがテーパ状位置決め溝30Bに引っ掛かりやすくなり、位置合わせがより容易になる。
また、嵌合用突起40Bの底面は、テーパ状位置決め溝30Bの底面である実装基板5Bに接触させずに浮かせる構成としてあり、光軸に垂直な他の方向であるZ方向の位置合わせは、高さ出し用突起45Bの底面のみで行う構成となる。
このため、高さ出し用突起45Bの光軸方向の長さを長くし、これに対応して、高さ位置決め溝37Bの光軸方向の長さを長くすることで、光導波路3Bに対してレンズアレイ4Bが傾かないようにして、嵌合工程時の安定性を向上させている。
<第3の実施の形態の光結合器の構成例>
図7は、第3の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図で、図7(a)は、第3の実施の形態の光結合器1Cの平面図、図7(b)は、光結合器1Cの側断面図である。
第3の実施の形態の光結合器1Cは、レーザアレイ2Cと光導波路3Cとレンズアレイ4Cを備え、光導波路3Cを介してレーザアレイ2Cとレンズアレイ4Cが光学的に結合される。
光導波路3Cは、実装部50にレーザアレイ2Cが実装された実装基板5Cの表面に、導波路シート31Cが接着固定等により実装される。
導波路シート31Cは、レーザアレイ2Cの発光素子に合わせて複数本、本例では8チャンネルのコア32を備え、各コア32が交差する一方の端部に、光が出射または入射するコア端面34aが形成された垂直端面34を備える。
また、導波路シート31Cは、各コア32が交差する他方の端部に、光が反射する反射面35aが形成された傾斜端面35を備える。
更に、導波路シート31Cは、垂直端面34と傾斜端面35との間で、コア32のピッチを変えるピッチ変換部39を備える。ピッチ変換部39は、反射面35a側からコア端面34a側に向かうに従って、各コア32の間隔が徐々に広がるように、各コア32を曲線部分を有したS字型導波路として構成される。
これにより、光導波路3Cは、導波路シート31Cの垂直端面34側のコア端面34aのピッチと、傾斜端面35側の反射面35aのピッチを異ならすことができ、反射面35aと位置合わせされるレーザアレイ2Cの発光素子のピッチと、コア端面34aと位置合わせされるレンズアレイ4Cのレンズ41Cのピッチを異なるものとすることができる。
例えば、レーザアレイとレンズアレイを、直線状のコアを備えた光導波路で結合した場合、レンズのピッチは発光素子のピッチと同じとなり、レンズの径は発光素子のピッチで決まる。
これに対して、レーザアレイ2Cとレンズアレイ4Cをピッチ変換部39を備えた光導波路3Cで結合すると、レンズ41Cのピッチを発光素子のピッチより拡げることができ、発光素子のピッチで規定される径より大径のレンズを使用することができる。
光結合器1Cは、光導波路3Cとレンズアレイ4Cの位置合わせは、第1の実施の形態の光結合器1Aと同様に、光導波路3Cの導波路シート31Cに形成され、光軸方向であるY方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Cに、レンズアレイ4Cに形成した嵌合用突起40Cを嵌合させている。
光軸方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Cに嵌合用突起40Cを嵌合させることで、テーパ状位置決め溝30Cと嵌合用突起40Cの製作精度誤差が、光軸方向の位置ずれに変換され、光軸に垂直な一の方向であるX方向の位置合わせが行われる。
また、光導波路3Cの導波路シート31Cに形成された高さ位置決め溝37Cに、レンズアレイ4Cに嵌合用突起40Cと一体に形成した高さ出し用突起45Cを嵌合させることで、光軸に垂直な他の方向であるZ方向の位置合わせが行われる。
光結合器1Cでは、レンズアレイ4Cに形成される嵌合用突起40Cの形状は、三角形状ではなく、テーパ状位置決め溝30Cに押し当てられる半円形状としている。レンズアレイ4Cを金型で製作する場合に、鋭角な部分は成型しにくいので、嵌合用突起40Cを半円形状とした構成にすることで、製作が簡易になり、かつ歩留まりが向上する。なお、嵌合用突起40Cを半円形状としたことによる光導波路3Cとレンズアレイ4Cの位置合わせに対する効果は、第1の実施の形態の光結合器1A及び第2の実施の形態の光結合器1Bと同じである。
また、光結合器1Cでは、導波路シート31Cのテーパ状位置決め溝30Cを、コア32の形成プロセスでコア32を形成する薄膜をパターニングすることによって製作した位置決め溝形成コア層32aにより構成している。
図8は、テーパ状位置決め溝をコア層で形成した導波路シートの要部斜視図である。テーパ状位置決め溝30Cをコア層で形成する場合、テーパ状位置決め溝30Cの上部のオーバークラッド33bは除去して開口している。また、テーパ状位置決め溝30Cをコア層で形成する場合、高さ位置決め溝37Cの底面を、コア層の上面である位置決め溝形成コア層32aの上面で形成する構成とすると良い。この場合、テーパ状位置決め溝30Cの上部の開口を、高さ位置決め溝37Cと一体に構成すると良い。
図9及び図10は、テーパ状位置決め溝をコア層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図である。ここで、図9は、テーパ状位置決め溝30Cの形成部位の製造工程の概要を示し、図10は、高さ位置決め溝37Cの形成部位の製造工程の概要を示す。
まず、図9(a)及び図10(a)に示すように、ウェハ状態のシリコン基板100上に、紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、アンダークラッド33aを構成する薄膜を形成し、プリベークを行った後、紫外線(UV)を照射して薄膜を硬化させ、アンダークラッド33aを形成する。
次に、図9(b)及び図10(b)に示すように、シリコン基板100上に形成されたアンダークラッド33a上に、アンダークラッド33aより屈折率の高い紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、コア32、テーパ状位置決め溝30C及び高さ位置決め溝37Cの底面を構成する薄膜110でコア層を形成する。そして、フォトリソグラフィプロセスによりコア32、テーパ状位置決め溝30C及び高さ位置決め溝37Cの底面のパターンが形成されたマスク103を介して紫外線を照射することで、コア32、テーパ状位置決め溝30C及び高さ位置決め溝37Cの底面を形成する部位を硬化させ、溶液現像によってコア32、テーパ状位置決め溝30C及び高さ位置決め溝37Cの底面の形成部位以外を除去して、図9(c)及び図10(c)に示すように、所定のパターンでコア32、テーパ状位置決め溝30Cを有し、かつ高さ位置決め溝37Cの底面となる位置決め溝形成コア層32a形成する。
次に、図9(d)及び図10(d)に示すように、シリコン基板100上に形成されたアンダークラッド33a、所定のパターンのコア32、テーパ状位置決め溝30Cを有した位置決め溝形成コア層32a上に、アンダークラッド33aと同じ紫外線硬化型樹脂をスピンコート等により塗布して、オーバークラッド33bを構成する薄膜111を形成し、プリベークを行う。次に、フォトリソグラフィプロセスにより高さ位置決め溝37Cのパターンが形成されたマスク104を介して紫外線を照射することで、高さ位置決め溝37Cを形成する部分以外を硬化させる。そして、溶液現像によって高さ位置決め溝37Cの形成部位を除去して、図9(e),図10(e)に示すように、テーパ状位置決め溝30C及び高さ位置決め溝37Cが形成されたオーバークラッド33bを形成する。
以上のように、テーパ状位置決め溝30Cをコア32の形成プロセスで製作すれば、コア32とテーパ状位置決め溝30Cを有した位置決め溝形成コア層32aを同一のマスクで形成することができ、コア32とテーパ状位置決め溝30Cの相対位置精度を、マスクの製作精度まで上げることができる。
なお、テーパ状位置決め溝をオーバークラッド層を用いて作製すると、コアとの相対位置精度は、マスク合わせ精度分悪化するが、溝の深さを深くすることが可能となり、嵌合用突起との引っ掛かりが良くなって、組み立てが簡易になる。
また、高さ位置決め溝37Cの底面を、テーパ状位置決め溝30Cと一体の位置決め溝形成コア層32aの上面で形成する構成とすることで、コア32の高さ方向の中心と高さ位置決め溝37Cの底面との位置精度を上げることができる。
さて、図7に示す第3の実施の形態の光結合器1Cは、光コネクタやレセプタクル型の光伝送モジュールに応用するための構成を更に付加している。
すなわち、光結合器1Cは、レンズアレイ4Cの側面にテーパ部46を備える。テーパ部46は、レンズアレイ4Cの対向する2側面に、レンズ41C側に向けて徐々に幅が狭くなる斜面を形成して構成される。
光結合器1Cは、フェルール部材7Aに取り付けられる。フェルール部材7Aは、光結合器1Cが嵌合される位置決め凹部70を備える。位置決め凹部70は、光結合器1Cのレンズアレイ4Cに形成されたテーパ部46に合致する形状を有し、対向する2内側面がテーパ状となっている。
レンズアレイ4Cのテーパ部46とフェルール部材7Aの位置決め凹部70は、レンズ41Cの光軸方向であるY方向に沿ってテーパ形状となっている。これにより、フェルール部材7Aの位置決め凹部70に光結合器1Cを実装して、レンズアレイ4Cのテーパ部46をフェルール部材7Aの位置決め凹部70に押し当てて接着固定すると、光結合器1Cは、フェルール部材7Aに対して光軸に垂直なX方向の位置が合わせられる。
このように、光結合器1Cとフェルール部材7Aの嵌合を、テーパ形状を有した凹部と凸部を接触させて行うことで、光結合器1Cとフェルール部材7Aの位置合わせを伴う嵌合が簡易に行える。
<本実施の形態の光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールの構成例>
図11は、本実施の形態の光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールの一例を示す構成図である。本実施の形態の光コネクタ8は、図7で説明した光結合器1Cと同様の構成を有し、レーザアレイに変えてファイバアレイ6を結合している。
すなわち、光コネクタ8は、ファイバアレイ6と光導波路3Dとレンズアレイ4Cを備え、光導波路3Dを介してファイバアレイ6とレンズアレイ4Cが光学的に結合される。
光導波路3Dは、ピッチ変換部39を有した導波路シート31Dの各コア32が交差する他方の端部に、ファイバアレイ6の光ファイバ60が挿入されるファイバガイド溝38を備え、ファイバガイド溝38に光ファイバ60を挿入して接着固定することで、光ファイバ60と光導波路3Dのコアが結合される構成である。
光コネクタ8は、光導波路3Dとレンズアレイ4Cの位置合わせは、第3の実施の形態の光結合器1Cと同様に、光導波路3Dの導波路シート31Dに形成され、光軸方向であるY方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Cに、レンズアレイ4Cに形成した嵌合用突起40Cを嵌合させている。
光軸方向にテーパ形状を有したテーパ状位置決め溝30Cに嵌合用突起40Cを嵌合させることで、テーパ状位置決め溝30Cと嵌合用突起40Cの製作精度誤差が、光軸方向の位置ずれに変換され、光軸に垂直な一の方向であるX方向の位置合わせが行われる。
また、光導波路3Dの導波路シート31Dに形成された高さ位置決め溝37Cに、レンズアレイ4Cに形成した高さ出し用突起45Cを嵌合させることで、光軸に垂直な他の方向であるZ方向の位置合わせが行われる。
更に、光コネクタ8は、レンズアレイ4Cの側面にテーパ部46を備え、光導波路3Dが接合されたレンズアレイ4Cが、フェルール部材7Bに取り付けられる。フェルール部材7Bは、レンズアレイ4Cが嵌合される位置決め凹部70を備え、レンズアレイ4Cのテーパ部46をフェルール部材7Bの位置決め凹部70に押し当てて接着固定すると、レンズアレイ4Cは、フェルール部材7Bに対して光軸に垂直なX方向の位置が合わせられる。
本実施の形態のレセプタクル型の光伝送モジュール9は、図7で説明した光結合器1Cを備える。光結合器1Cは、フェルール部材7Aがスリーブ90に取り付けられる。スリーブ90は、フェルール部材7A及び光コネクタ8のフェルール部材7Bの外形と合致する形状のガイド部91を備え、光結合器1Cは、フェルール部材7Aがスリーブ90のガイド部91に挿入されて接着固定されている。また、光コネクタ8は、フェルール部材7Bがスリーブ90のガイド部91に挿抜自在となっている。
これにより、光コネクタ8を光伝送モジュール9のスリーブ90に挿入すると、フェルール部材7Bがガイド部91にガイドされることで、光コネクタ8のレンズ41Cと、同じスリーブ90に取り付けられている光結合器1Cのレンズ41Cの光軸が位置合わせされて、光伝送モジュール9とファイバアレイ6が結合される。
このように、光伝送モジュール9に光コネクタ8を接続すると、レーザアレイ2Cから出射した光は、導波路シート31Cの下面から反射面35aに入射し、空気との境界で全反射してコア32に入射する。
コア32に入射した光は、コア32を伝搬されてコア端面34aから出射し、レンズアレイ4Cのレンズ41Cに入射する。所定の放射角でコア端面34aから出射した光は、レンズ41Cを通ることで平行光となって、レンズ41Cから出射する。
光伝送モジュール9のレンズ41Cから出射した光は、光コネクタ8のレンズ41Cに入射する。レンズ41Cに入射した光は、導波路シート31Dのコア端面34aに集光し、コア32に入射する。コア32に入射した光は、コア32を伝搬されて、ファイバガイド溝38に実装された光ファイバ60に入射する。そして、光ファイバ60に入射した光は、光ファイバ60を伝搬されて、例えば図示しない受信装置で受信される。
本例の光伝送モジュール9は、8チャンネルのレーザアレイ2Cと8本の光ファイバ60を有したファイバアレイ6を結合しており、8チャンネルの光送信モジュールとして機能する。
なお、光伝送モジュール9では、発光デバイスとしてレーザアレイを使用したが、受光デバイスとしてフォトダイオードを使用することによって、光受信モジュールにも応用できることは明らかである。また、レーザアレイとフォトダイオードの双方を使用することで、光送受信モジュールに応用できる。更に、チャンネル数は1チャンネルから、8チャンネル以下あるいは8チャンネル以上の任意の数とすることができる。また、1本のコアを複数に分岐したり、複数のコアを1本に合流させて、分波や合波の機能を持った光導波路を用いることもできる。
本実施例の光コネクタ8及び光伝送モジュール9では、レンズ41Cとしてコリメータレンズを対向させた光学系であり、レンズ径を大きくして平行光のビーム径が大きくなるようにすると、光軸垂直方向のレンズ同士の位置ずれに対する許容範囲が大きくなる。
このため、位置ずれに強い光コネクタを製作するためには、レンズ径を大きくする必要がある。これに対して、ファイバアレイとして市販されているファイバリボンケーブルや、受発光デバイスアレイは、250μmピッチとなっているものが多い。レンズ径を250μm以上にするためには、ピッチ変換部を有した光導波路を介してレンズアレイとレーザアレイ及びファイバアレイを結合すれば、ピッチが規定されている市販のファイバリボンケーブルや受発光デバイスを、所望の大径のレンズを有したレンズアレイと簡易に接合することができる。
また、本実施の形態の光コネクタ8及び光伝送モジュール9では、レンズアレイとフェルール部材の嵌合を、光軸方向であるY方向にテーパ形状を有した凹部と凸部を接触させて行うことで、レンズアレイは、フェルール部材に対して光軸に垂直なX方向の位置が合わせられる。
そして、光伝送モジュール9のフェルール部材7Aと、光コネクタ8のフェルール部材7Bは、スリーブ90に挿入されて位置合わせされることで、光伝送モジュール9と光コネクタ8は、光軸垂直方向の位置が合わせられる。
さて、光コネクタ8及び光伝送モジュール9では、レンズアレイとフェルール部材の嵌合を、光軸方向であるY方向にテーパ形状を有した凹部と凸部を接触させて行うことで、製作精度誤差により光軸方向の位置ずれは生じる。
これに対して、光コネクタ8及び光伝送モジュール9は、光伝送モジュール9から出射する光をレンズ41Cで平行光化して、光コネクタ8のレンズ41Cに入射するので、光軸方向の位置ずれに対しては非常に鈍感であり、光軸方向の位置精度が低下しても、結合効率に影響を及ぼすことは殆ど無い。
なお、本実施例では、レンズアレイとフェルール部材の接合箇所は、幅(横)方向のみにテーパ形状を設けているが、縦(高さ)方向にもテーパ形状を設けてもよい。これによい、光軸に垂直な縦横双方の位置合わせが可能となる。
また、テーパ形状を設ける部分は、外形の全体ではなく、レンズアレイとファイバアレイの位置合わせの基準となる部分のみとしても良い。更に、テーパ形状はレンズから後ろ側に行くほど拡がる形状としたが、後ろ側に行くほど狭まる逆テーパ形状でも良い。
<各実施の形態の光結合器、光コネクタ及び光伝送モジュールの効果例>
各実施の形態の光結合器では、光導波路とレンズアレイを位置合わせする構成として、光軸方向にテーパ形状を持つテーパ状位置決め溝と嵌合用突起を嵌合させることにより、テーパ状位置決め溝と嵌合用突起の製作精度誤差を、光軸方向の位置ずれに変換することができる。光導波路とレンズアレイの結合では、光軸垂直方向の位置ずれ精度は厳しいが、光軸方向の位置ずれ精度は光軸垂直方向に比較して緩やかである。これにより、位置ずれ精度を厳しくすることなく、低コストで光結合の損失を低減することができる。
テーパ状位置決め溝をコア層を使用して製作することにより、コアとテーパ状位置決め溝の相対位置精度をほぼマスクの精度まで上げることができ、高精度な位置合わせができる。
これに対して、テーパ状位置決め溝をオーバークラッド層を使用して製作すると、コアとの相対位置精度は、コア形成時とテーパ状位置決め溝形成時のマスク合わせ精度分悪化するが、溝の深さを深くすることが可能となり、嵌合用突起との引っ掛かりが良くなって、光導波路とレンズアレイの嵌合工程が簡易となる。
また、高さ方向の位置合わせについても、導波路シートのアンダークラッド層上面またはコア層上面を基準面とすることで、コアの高さ方向の中心と位置合わせの基準面との相対精度を、コアの膜厚精度まで上げることが可能となり、高精度な位置合わせが行える。
光導波路に光ファイバを結合する構成では、光導波路に光ファイバを挿入して位置合わせを行うファイバガイド溝を備えることで、レンズアレイとファイバアレイの結合が簡易となる。
光導波路に受発光デバイスを結合する構成では、基板に対して垂直に受発光する面型のデバイスを使用し、光導波路に45度の反射面を形成することで、パッシブアライメントでの実装が容易に行なえ、製造コストを下げることができる。
また、光導波路を感光性を有した高分子導波路材料を使用して製作することで、フォトリソグラフィプロセスを利用して、各位置決め溝や、ファイバガイド溝を簡易かつ高精度に製作することができる。
更に、光導波路にピッチ変換機能を持たせることで、任意のピッチのレンズアレイに、任意のピッチの受発光デバイスやファイバアレイを結合することができ、レンズの大径化が可能となる。
また、レンズアレイの外形部分にテーパ形状をつけることで、フェルール部材に対して簡易に位置合わせすることができ、2個のフェルール部材を対向させる形態で、フェルール部材の外形とほぼ等しいスリーブに挿入して接続する構成とすることで、レンズ同士の光軸合わせが行われ、レセプタクル型の光伝送モジュール及び光コネクタを簡易に製作することができる。
そして、光伝送モジュール及び光コネクタで、レンズにより出射光を平行光化しているので、位置ずれに強い構造となり、製造コストを下げることができる。また、光導波路にピッチ変換機能を備えて大径のレンズを用いる構成とすれば、位置ずれ精度をより緩和することができる。
本発明は、家庭等で光ファイバを利用した光通信システムを構築する際に使用される光コネクタや光伝送モジュールに適用される。
第1の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図である。 第1の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図である。 テーパ状位置決め溝をオーバークラッド層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図である。 テーパ状位置決め溝をオーバークラッド層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図である。 テーパ状位置決め溝と嵌合用突起による位置合わせの作用効果を示す動作説明図である。 第2の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図である。 第3の実施の形態の光結合器の一例を示す構成図である。 テーパ状位置決め溝をコア層で形成した導波路シートの要部斜視図である。 テーパ状位置決め溝をコア層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図である。 テーパ状位置決め溝をコア層で形成する導波路シートの製造方法例を示す工程図である。 本実施の形態の光コネクタ及びレセプタクル型光伝送モジュールの一例を示す構成図である。
符号の説明
1A,1B,1C・・・光結合器、2A,2B,2C・・・レーザアレイ、3A,3B,3C,3D・・・光導波路、4A,4B,4C・・・レンズアレイ、5A・・・実装基板、6・・・ファイバアレイ、7A,7B・・・フェルール部材、8・・・光コネクタ、9・・・光伝送モジュール、30A,30B,30C・・・テーパ状位置決め溝、31A,31B,31C,31D・・・導波路シート、32・・・コア、33a・・・アンダークラッド、33b・・・オーバークラッド、34・・・垂直端面、34a・・・コア端面、35・・・傾斜端面、35a・・・反射面、36A・・・位置決め面、37A,37B,37C・・・高さ位置決め溝、38・・・ファイバガイド溝、39・・・ピッチ変換部、40A,40B,40C・・・嵌合用突起、41A,41B,41C・・・レンズ、42A・・・レンズ形成部、43A・・・実装部、44A・・・突き当て面、45A,45B,45C・・・高さ出し用突起、50・・・実装部、60・・・光ファイバ、70・・・位置決め凹部、90・・・スリーブ、91・・・ガイド部

Claims (3)

  1. 少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、
    光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射する前記コアのコア端面が前記レンズに合わせて配置され、前記コアを前記レンズと光学的に結合させて前記レンズ部材と接合される光導波路と、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記レンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記光導波路に前記嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、前記レンズ及び前記コアの前記コア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、
    前記光導波路は、アンダークラッドの上面に前記コアが形成され、前記コアが形成された前記アンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、
    前記嵌合部と前記位置決め部は、少なくとも一部が前記光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、
    前記位置決め部は、前記オーバークラッドが除去されて、前記コアを形成する薄膜が露出しており、前記コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されている
    光結合器。
  2. 少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、
    光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射する前記コアのコア端面が前記レンズに合わせて配置され、前記コアを前記レンズと光学的に結合させて前記レンズ部材と接合される光導波路と、
    前記光導波路の前記コアを介して前記レンズ部材と結合される光ファイバと、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記レンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記光導波路に前記嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、前記レンズ及び前記コアの前記コア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、
    前記光導波路は、アンダークラッドの上面に前記コアが形成され、前記コアが形成された前記アンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、
    前記嵌合部と前記位置決め部は、少なくとも一部が前記光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、
    前記位置決め部は、前記オーバークラッドが除去されて、前記コアを形成する薄膜が露出しており、前記コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されている
    光コネクタ。
  3. 少なくとも1個のレンズを有したレンズ部材と、
    光が伝搬される少なくとも1本以上のコアを有し、光が出射または入射する前記コアのコア端面が前記レンズに合わせて配置され、前記コアを前記レンズと光学的に結合させて前記レンズ部材と接合される光導波路と、
    前記光導波路の前記コアを介して前記レンズ部材と結合される発光デバイスと受光デバイスの何れかまたは発光デバイスと受光デバイスの両方と、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記レンズ部材に凸部を形成して構成される嵌合部と、
    前記レンズ部材と前記光導波路の接合箇所の前記光導波路に前記嵌合部が嵌合される凹部を形成して構成され、前記レンズ及び前記コアの前記コア端面における光軸の位置合わせを行う位置決め部とを備え、
    前記光導波路は、アンダークラッドの上面に前記コアが形成され、前記コアが形成された前記アンダークラッドの上面にオーバークラッドが形成され、
    前記嵌合部と前記位置決め部は、少なくとも一部が前記光軸方向に沿って一方が細くなるテーパ形状を有して接し、
    前記位置決め部は、前記オーバークラッドが除去されて、前記コアを形成する薄膜が露出しており、前記コアを形成する薄膜を前記テーパ形状にパターニングして形成されている
    レセプタクル型光伝送モジュール。
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