JP2009169001A - 光コネクタ及び評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光損失の要因を簡便に評価する。
【解決手段】光の進行方向を曲げるための複数の光導波路11a並びに複数の光導波路11bを形成したクラッド部10と、少なくとも一つの光導波路11aの両端面の対向する位置に設けられたレンズと、を備え、光導波路11bの長さが光導波路11aの長さよりも大なる光コネクタ100が提供される。そして、光導波路11bの両端がクラッド部10に取り付けられる光ファイバの端面に位置する。このような光コネクタ100を用いれば、光コネクタ100による光損失の要因を簡便に評価することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は光コネクタ及び評価方法に関し、特に多チャネル構造の光コネクタ及び光コネクタを用いた評価方法に関する。
近年、面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser,VCSEL)アレイ、並びにフォトダイオード(Photo Diode,PD)アレイを用いた光トランシーバが注目されている。
このような光トランシーバでは、多チャネル構造の光モジュールが用いられている。特に、最近では、光デバイスと光ファイバアレイとを低損失かつ低コストで接続する、小型の光モジュール部品が必要とされている。
例えば、光デバイスと光ファイバアレイとを直角に配置することのできる光コネクタの先行例がある(例えば、特許文献1参照)。この光コネクタでは、レンズによる集光機能、光導波路の90度曲げ機能、並びに位置決め機能を一体化し、光デバイスと光ファイバ間を高効率に接続している。
特開2005−115346号公報
しかし、上述した光コネクタに光を入力すると、出力までに光が損失してしまう。例えば、レンズの集光性の悪さ、レンズと光導波路の軸ずれ、光導波路の形状の悪さ等によって光損失が起きる。また、当該光コネクタは、集光機能、曲げ機能、並びに位置決め機能等を一体化させた部材であるために、上述した損失因子を独立させて評価・管理することが困難である。
即ち、このような損失要因は、その因子が多く、互いに作用し合うことから、損失要因が解明できず、光コネクタの品質管理が難しいという問題があった。
尚、レンズと光導波路の軸ずれにおいては、物理的な断面研磨等により測定することが可能と思われる。しかし、レンズと光導波路の夫々の光軸を測定値から決定するのは難しく、レンズと光導波路の距離が長くなるに従い、測定精度が著しく悪化してしまう。
従って、上述した光損失の原因を簡便に評価することのできる光コネクタの構築が望まれている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、光損失の要因を簡便に評価することのできる光コネクタ及び当該光コネクタを用いた評価方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、光の進行方向を曲げるための第1の光導波路と、前記第1の光導波路と並んで配置された第2の光導波路とが形成された本体部と、前記第1の光導波路の両端面の対向する位置に設けられたレンズと、を備え、前記第2の光導波路が前記第1の光導波路よりも長いことを特徴とする光コネクタが提供される。
また、光の進行方向を曲げるための第1の光導波路と、前記第1の光導波路と並んで配置された第2の光導波路とが形成された本体部と、前記第1の光導波路の両端面の対向する位置に設けられたレンズと、を備え、前記第2の光導波路が前記第1の光導波路よりも長い光コネクタの前記第2の光導波路による第1の光損失量を測定するステップと、標準試料である、他の光コネクタの前記第2の光導波路による第2の光損失量を測定し、前記第1の光損失量と前記第2の光損失量とを比較するステップと、前記光コネクタの前記第1の光導波路並びに前記レンズによる第3の光損失量を測定し、前記第3の光損失量と前記第1の光損失量を比較するステップと、を有することを特徴とする評価方法が提供される。
上記手段によれば、光コネクタにおける光損失の要因を簡便に評価することができる。また、光コネクタの歩留まりを向上させることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本実施の形態に係る光コネクタを、図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る光コネクタの要部模式図である。ここで、図1には、光コネクタ100の正面模式図が例示されている。
図示するように、光コネクタ100は、光コネクタ100の本体である第1のクラッド部(本体部)10と、チャネル構造を有した光導波路(コア部)11a,11bと、光導波路11a,11bを被覆する第2のクラッド部20と、を有する構造をなしている。
ここで、クラッド部10は、その正面に円弧状に湾曲した曲面を有し(後述)、当該曲面の一部分において、合計12本の溝10bが列状になるように形成されている。そして、当該溝10b内には、クラッド部10に比べて高い屈折率をもつコア材(透明材料)が充填されている。このような溝10b及び充填したコア材により、合計12本の光導波路11a,11bがクラッド部10の曲面に列状になるように形成される。また、クラッド部10及び上記コア材は、クラッド部10とは別の部材であるクラッド部20により被覆されている。
また、光コネクタ100においては、これらの12本の光導波路11a,11bのうち、両側に配置・配列された、夫々4個の光導波路11aの両端面に対向する位置に、レンズ12を形成している。尚、光コネクタ100においては、レンズ12と同じ構造のレンズ(後述するレンズ13)が光コネクタ100の裏側に配置されている。また、これらのレンズ12,13は、クラッド部10と一体的に成形加工されている。
また、このようなレンズ12は、例えば、面型光素子をレンズ12の直下に配置した場合、その受光面或いは発光面に真っ直ぐ向き合うようにして配設される。そして、面型発光素子から光導波路11aに入射する光をレンズ12で集束することもでき、或いは光導波路11aから面型受光素子へ出射する光をレンズ12で集束することもできる。即ち、光コネクタ100は、後述する評価機能を備えると共に、光トランシーバに用いられる光コネクタ部材として機能する。
更に、光コネクタ100においては、中央に配置・配列された4個の光導波路11bを、レンズ12を配置した光コネクタ100の下面10cから下方に延在させた構造をなしている。また、このような4個の光導波路11bは、光コネクタ100の裏側においても、光導波路11aより長く延在されている(後述)。即ち、光導波路11bの長さは、光導波路11aの長さより、長く構成されている。
そして、光コネクタ100の下面10cには、固定ピン40が貫設され、当該固定ピン40に、光ファイバアレイ50aが光ファイバアレイ用コネクタ50cを介して取り付けられている。
ここで、光ファイバアレイ50aには、合計12個の光ファイバ50fが配置されている。そして、固定ピン40による光ファイバアレイ50aの位置決めにより、光ファイバアレイ50aの中央に配置された4個の光ファイバ50fと4個の光導波路11bとが、所謂バット接続(突き当て接続)により、その先端同士を直接的に接触させた構造をなしている。
また、光ファイバアレイ50aの両側に配置された、夫々4個の光ファイバ50fにおいては、夫々の端がレンズ12の直下に位置している。そして、レンズ12は、光ファイバ50fの出射端面或いは入射端面に真っ直ぐ向き合うようにして配設されている。
このようなレンズ12の存在により、光ファイバ50fから光導波路11aに入射する光60をレンズ12で集束し、或いは光導波路11aから光ファイバ50fへ出射する光60をレンズ12で集束することができる。
尚、光導波路11bから出射する光は、上記レンズ12を介さず、直接的に光ファイバ50f内に入射させ、光ファイバ50fから出射する光は、直接的に光導波路11b内に入射させることができる。
また、このような構造の光ファイバアレイ、固定ピン等は、クラッド部10の裏側にも、取り付けられている(後述)。
また、図1では、一例として、合計12本の光導波路11a,11bが列状になるように配置された構造が示されているが、その数は、特に、この数に限定されるものではない。
次に、光コネクタ100の断面図を用いて、光コネクタ100の構造を補説する。
図2は第1の実施の形態に係る光コネクタの要部断面模式図である。ここで、図2(a)には、図1における光コネクタ100のX−X破線に沿った要部断面模式図が例示され、図2(b)には、Y−Y破線に沿った要部断面模式図が例示されている。尚、以下に示す全ての図においては、図1に例示した部材を同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材の再度の説明は省略する。
先ず、図2(a)に示すように、光コネクタ100は、クラッド部10と、チャネル構造を有した光導波路11aと、光導波路11aを被覆するクラッド部20と、を有する構造をなしている。
ここで、クラッド部10は、その表面において円弧状に湾曲した曲面10aを有し、当該曲面10aの一部分において、溝10bを形成している。そして、当該溝10b内には、クラッド部10に比べて高い屈折率をもつコア材が充填されている。また、クラッド部10及び上記コア材は、クラッド部10とは別の部材であるクラッド部20により被覆されている。
また、光導波路11aの両端面に対向する位置に、レンズ12,13を形成している。また、これらのレンズ12,13は、クラッド部10と一体的に成形加工されている。
そして、光コネクタ100の下面10cには、上記固定ピン40が貫設され(図示しない)、当該固定ピン40に、評価用に用いる光ファイバアレイ50aが光ファイバアレイ用コネクタ50cを介して取り付けられている。また、このような光ファイバアレイ50aには、光ファイバ50fが配置されている。
また、光コネクタ100の裏面10dには、同様に、上記固定ピン40が貫設され(図示しない)、当該固定ピン40に、評価用に用いる光ファイバアレイ51aが光ファイバアレイ用コネクタ51cを介して取り付けられている。また、このような光ファイバアレイ51aには、光ファイバ51fが配置されている。
そして、レンズ12,13は、光ファイバ50f,51fの出射端面或いは入射端面に真っ直ぐ向き合うようにして配設されている。そして、レンズ12,13の存在により、光ファイバ50f,51fから光導波路11aに入射する光60をレンズ12,13で集束し、或いは光導波路11aから光ファイバ50f,51fへ出射する光60をレンズ12,13で集束することができる。
続いて、図2(b)に示すように、クラッド部10は、上述したように、その表面において円弧状に湾曲した曲面10aを有し、当該曲面10aにおいて、溝10bを形成している。そして、当該溝10b内には、上記コア材が充填されている。また、クラッド部10及びコア材は、クラッド部10とは別の部材であるクラッド部20により被覆されている。
また、光コネクタ100においては、光導波路11bを、レンズ12を配置した光コネクタ100の下面10cから下方に延在させた構造をなしている。また、このような光導波路11bは、光コネクタ100の裏面10dまで水平方向に延出されている。
そして、光コネクタ100の下面10cには、上記固定ピン40が貫設され(図示しない)、当該固定ピン40に、評価用に用いる光ファイバアレイ50aが光ファイバアレイ用コネクタ50cを介して取り付けられている。また、光ファイバアレイ50aには、光ファイバ50fが配置されている。そして、固定ピン40により、光ファイバアレイ50aがクラッド部10に位置決めされ、光ファイバ50fと光導波路11bとが、所謂バット接続により、その先端同士を直接的に接触させた構造をなしている。
また、光コネクタ100の裏面10dには、上記固定ピン40が貫設され(図示しない)、当該固定ピン40に、評価用に用いる光ファイバアレイ51aが光ファイバアレイ用コネクタ51cを介して取り付けられている。また、光ファイバアレイ51aには、光ファイバ51fが配置されている。そして、上記固定ピン40により、光ファイバアレイ51aがクラッド部10に位置決めされ、光ファイバ51fと光導波路11bとが、所謂バット接続により、その先端同士を直接的に接触している。即ち、光導波路11bの両端は、光コネクタ100に取り付けられた光ファイバ50f,51fの端面に位置している。
尚、図2(a)並びに図2(b)に示す、光ファイバ50f,51fの端面は、レンズ12,13の焦点に位置している。
そして、光導波路11bから出射する光は、直接的に光ファイバ50f,51f内に入射させ、光ファイバ50f,51fから出射する光は、直接的に光導波路11b内に入射させることができる。
また、このような光コネクタ100は、以下の手順により製造される。
先ず、光コネクタ100の本体部分である、第1のクラッド部10を、金型を用いた成形加工(射出成形)により作製する。
例えば、溝10bに相当する凸部を有した第1のブロック(上金型)と、第1のブロックに衝合される第2のブロック(下金型)からなる金型で、溝10bを配設したクラッド部10を成形する(図示しない)。
ここで、上記成形により作製したクラッド部10は、透明構造体であり、例えば、半径2.0mmの1/4円弧の凸状の曲面10aを有し、当該曲面に沿って、例えば、幅0.05mm、深さ0.05mmの溝10bが12本、0.25mmのピッチで並列状に形成されている。
ここで、クラッド部10の中央には、クラッド部10の裏面10dまで、或いはクラッド部10の下面10cから延在させた4個の溝10bが形成される。
また、クラッド部10の材質は、例えば、ポリオレフィンが適用される。そして、ポリオレフィン材の屈折率は、例えば、波長850nmで1.5である。
尚、この成形において、上述したレンズ12,13がクラッド部10と併せて成形される。
例えば、両側に配置された夫々4個の溝10bの両端面に対向するクラッド部10の位置に、例えば、直径0.25mmのレンズ12,13が上記金型により一体的に成形される。
次に、クラッド部10の溝10bに、クラッド部材よりも屈折率の高いコア材を充填して、光導波路11a,11bを構成するコア部を形成する。
例えば、夫々の溝10b内に、例えば、硬化後の屈折率が1.6となる、紫外線硬化型のエポキシ樹脂を、ディスペンス法により滴下する。滴下量は、例えば、0.1cc程度とする。
続いて、クラッド部10の曲面10a及び透明材料を、例えば、厚さ0.05mmのポリオレフィン製のフィルムで被覆する。このフィルムが、上述した第2のクラッド部20の部材に相当する。
そして、紫外線照射により、上記透明材料を硬化させる。更に、オーブン内での加熱(例えば、120℃、60分)により、上記透明材料を熱硬化させる。
更に、複数の固定ピン40を、外部からクラッド部10の下面10c並びに裏面10dに貫設する。
このような手順で、上記光コネクタ100が製造される。
次に、上述した光コネクタ100及び光ファイバアレイ50a等を用いた光損失の評価方法について説明する。
図3は評価方法を説明するためのフロー図である。尚、この説明では、光導波路11aを通信用の光導波路、光導波路11bを評価用の光導波路と称する。
先ず、上記光コネクタ100に、上記光ファイバアレイ50a,51aを取り付ける。即ち、光コネクタ100の下面10c並びに裏面10dに設置された固定ピン40に、光ファイバアレイ用コネクタ50c,51cを介して、光ファイバアレイ50a,51aを取り付ける。
これにより、光ファイバアレイ50a,51aの中央に配置された4個の光ファイバ50fと、光コネクタ100に配置された4個の光導波路11b(評価用の光導波路)とが、所謂バット接続をし、その先端同士を直接的に接触する。また、光ファイバアレイ50a,51aの両側に配置された、夫々4個の光ファイバ50fにおいては、その端面をレンズ12,13に対向するように配置される。
尚、上記のバット接続をする際には、光導波路11bと光ファイバ50fとの間に、屈折率整合材を配置してもよい。
そして、光ファイバアレイ50aの中央に配置された4個の光ファイバ50fと、光コネクタ100に配置された4個の光導波路11bと、光ファイバアレイ51aの中央に配置された4個の光ファイバ50fと、により構成される4個のラインの一方の端から他方の端へ、光(波長:850nm)を進行させる。そして、当該4個のラインにおける光損失量を外付けされた測定器により測定する(ステップS1a)。
また、光損失が極めて少ない標準試料用の光コネクタを別途、準備し、標準試料の光コネクタ(評価用の光導波路)を用いて、上記と同様の方法により、中央の4個のラインを使用した場合の光損失量を測定する(ステップS1b)。尚、標準試料の光コネクタは、上記光コネクタ100と同一の部材を有している。
そして、光コネクタ100により測定した損失量と、標準試料の光コネクタにより測定した損失量とを比較する(ステップS1)。
次に、光コネクタ100により測定した損失量が所定の目的値より大きい場合には、光ファイバアレイ用コネクタ50c,51cの嵌合状態を確認し、または、光コネクタ100の両側に配置・配列された8個の光導波路11a自体の品質を確認する(ステップS1c)。
ここで光導波路11bを使用した場合の損失量から、光導波路11aの品質を間接的に推測できるのは、光導波路11a,11bを構成する溝10bが同じ金型面により成形され、光導波路11a,11bを構成する溝10bに同じコア材が充填されているからである。
そして、光ファイバアレイ用コネクタ50c,51cの嵌合状態の修正後、光コネクタ100による損失量が所定の目的値以下である場合は、次のステップに進む。
或いは、光導波路11a自体の品質の修正を製造プロセスにフィードバックさせ、光コネクタ100による損失量が所定の目的値以下となった場合には、次のステップに進む。
尚、中央の光導波路11bを使用した場合の損失量は、次のステップで使用される。
次に、光ファイバアレイ50aの両側に配置された、夫々4個の光ファイバ50fと、光コネクタ100の両側に配置された、夫々4個の光導波路11a(通信用の光導波路)と、光ファイバアレイ51aの両側に配置された、夫々4個の光ファイバ50fと、により構成される8個のラインの一方の端から他方の端へ、光(波長:850nm)を進行させる。そして、当該8個のラインにおける光損失量を外付けされた測定器により測定する(ステップS2a)。
更に、光導波路11a並びにレンズ12,13を使用した場合の損失量と、光導波路11aを使用した場合の損失量とを比較する(ステップS2)。
例えば、光導波路11a並びにレンズ12,13を使用した場合の損失量と、光導波路11aを使用した場合の損失量を比較し、その差が大きければ、光損失は、クラッド部10に備えたレンズ12,13と光導波路11aとの軸ずれ、または、レンズ12,13自体の品質が起因していると判断できる。
具体的には、レンズ12,13を備えた、上記8個のラインでの損失量が2.0〜2.5dBであり、中央の光導波路11bを使用した場合の上記4個のラインでの損失量が0.8〜1.1dBであるとする。
また、各ラインにおける、反射損失量が所定の量検出され、当該反射損失量が0.5dBであるとする。従って、上記8個のラインによる損失量から、上記4個のラインによる損失量及び反射損失量を除算すると、クラッド部10にレンズ12,13を備えたことによる損失量が0.7〜1.2dBと算出することができる。
尚、各ラインにおける反射損失量が極めて少なく、0dBに近い場合は、当該反射損失量を上記の値から差し引く必要はない。
そして、レンズ12,13を備えたことによる損失量が目的値より、大きい場合は、レンズ12,13と光導波路11aとの光軸のずれの確認を行い、その修正を行う。或いは、レンズ12,13の集光性等を確認し、その修正を行う(ステップS2b)。
また、レンズ12,13を備えたことによる損失量が目的値以下である場合は、製造した光コネクタ100を合格製品だと認定する(ステップS3)。
このような方法により、光コネクタ100が評価され、最終的に良品が製造される。
<第1の実施の形態の変形例>
図4は第1の実施の形態の変形例に係る光コネクタの要部模式図である。ここで、図4(a)には、光コネクタの正面模式図が例示され、図4(b)には、光コネクタの下面模式図が例示されている。尚、図4では、光ファイバアレイ用コネクタ51c、光ファイバアレイ51a、光ファイバ51fが光コネクタ200の裏面側に設置されているために、光ファイバアレイ用コネクタ51c、光ファイバアレイ51a、光ファイバ51fが表示されていない。
光コネクタ200においては、中央に配置・配列された4個の光導波路11bの長さが両側に配置・配列された8個の光導波路11aの長さよりも長い構成としている。また、中央に配置・配列された4個の光導波路11bの片端面を、両側に配置・配列された8個の光導波路11aの片端面の高さと一致させている。また、その片端面に対向する位置(下面10c)に、十字状のマーク14を配置している。
例えば、クラッド部10の下面10cに配設された複数のレンズ12の間に、横一列となるように十字状のマーク14が4個形成されている。即ち、クラッド部10の主面(下面10c)に、2組に分かれた4個のレンズ12と、4個のマーク14とが直列状に並設されている。従って、当該マーク14部分に、光導波路11b内を進行する光を投影し、そのずれを観察することにより、光導波路11aとレンズ12、13との光軸のずれを間接的に評価することができる。
また、このようなマーク14の表面には、マーク14に光が照射されたとき、当該マーク14部分において光が充分に散乱するように、例えば、すりガラス加工、被膜によるハーフミラー加工等の表面処理が施されている。即ち、光導波路11bを進行する光を散乱させるための層が当該マーク14部分上に設けられている。
尚、図4では、当該層として、ハーフミラー機能を有する金属膜30をマーク14上に形成させた状態が例示されている。
また、このようなマーク14は、上記成形により、一体的にクラッド部10の下面10cに形成される。また、マーク14の形状は、縦横に直行させた溝の長さが0.20mmであり、幅が0.05mmであり、深さが0.05mmである。
そして、マーク14部分へ光60を光導波路11bを介して出射させ、金属膜30に投影させた光60の像を、マーク14直下に配置したCCD(Charge Coupled Device)カメラ70で観察する。
図5は金属膜に投影させた光の像を説明する図である。
例えば、図5(a)に示すように、光60の像の中心とマーク14の中心とが一致している場合は、光コネクタ200には、光損失がなく、光コネクタ200は、正常に製造されたと判断できる。従って、正常と判断された当該光コネクタ200を含むロットにおいては、全ての光コネクタ200が正常に機能すると簡便に判断することができる。
ところが、図5(b)に示すように、光60の像の中心とマーク14の中心とが一致せず、光60の像の中心を結ぶ線X−Yが4個のマーク14の中心からずれている場合は、光コネクタ200において、上述した光損失が発生していると簡便に推定できる。この場合、光60の像の中心を結ぶ線X−Yと4個のマーク14の中心とのずれの程度から、光コネクタ200における光軸のずれの方向とずれの量が簡便に推定できる。
そして、このようなずれが観察された場合、当該ずれの方向と当該ずれの量に基づき、光コネクタ200と光ファイバアレイ用コネクタ51cとの嵌合状態を調査し、当該嵌合状態に異常がなければ、光コネクタ200自体に光損失を発生させる要因があると推定できる。
更に、当該ずれの方向と当該ずれの量に基づき、上述した金型の嵌合状態、内形状等を調査する。また、光導波路11a自体の品質について調査する。そして、これらに異常がないときは、レンズ12,13と光導波路11aの軸ずれ、レンズ12,13の集光性等を調査する。
このように、光コネクタ100,200は、レンズ12,13による集光機能、光導波路11aによる光60の曲げ機能、固定ピン40による位置決め機能等を一体化させた部材であるにも係らず、光導波路11aを使用した場合の光損失量と光導波路11bを使用した場合の光損失量との比較、或いは、光60の像の中心を結ぶ線X−Yと4個のマーク14の中心とのずれの程度を調査することにより、光コネクタ100,200における光損失の要因を簡便に評価することができる。
また、上記構造の光コネクタ100,200であれば、光コネクタ100,200の出荷前における検査、または製造プロセスへのフィードバック等の品質管理に有利に働く。即ち、光コネクタ100,200の歩留まりを向上させることができる。
また、光ファイバアレイ用コネクタ50c,51cは、クラッド部10から簡便に脱着可能なので、上記評価は簡便に実施できる。
尚、上記の実施の形態に例示された数値は、特に、例示された数値に限定されるものではなく、必要に応じて、その数を変更することも可能である。
第1の実施の形態に係る光コネクタの要部模式図である。 第1の実施の形態に係る光コネクタの要部断面模式図である。 評価方法を説明するためのフロー図である。 第1の実施の形態の変形例に係る光コネクタの要部模式図である。 金属膜に投影させた光の像を説明する図である。
符号の説明
10,20 クラッド部
10a 曲面
10b 溝
10c 下面
10d 裏面
11a,11b 光導波路
12,13 レンズ
14 マーク
30 金属膜
40 固定ピン
50a,51a 光ファイバアレイ
50c,51c 光ファイバアレイ用コネクタ
50f,51f 光ファイバ
60 光
70 CCDカメラ
100,200 光コネクタ

Claims (5)

  1. 光の進行方向を曲げるための第1の光導波路と、前記第1の光導波路と並んで配置された第2の光導波路とが形成された本体部と、
    前記第1の光導波路の両端面の対向する位置に設けられたレンズと、
    を備え、
    前記第2の光導波路が前記第1の光導波路よりも長いことを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記第2の光導波路の一端が、前記本体部に取り付けられる光ファイバの端面と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記レンズの焦点が前記端面に位置していることを特徴とする請求項1または2記載の光コネクタ。
  4. 前記本体部が、前記光ファイバを前記本体部に取り付ける固定ピンを有することを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。
  5. 光の進行方向を曲げるための第1の光導波路と、前記第1の光導波路と並んで配置された第2の光導波路とが形成された本体部と、前記第1の光導波路の両端面の対向する位置に設けられたレンズと、を備え、前記第2の光導波路が前記第1の光導波路よりも長い光コネクタの前記第2の光導波路による第1の光損失量を測定するステップと、
    標準試料である、他の光コネクタの前記第2の光導波路による第2の光損失量を測定し、前記第1の光損失量と前記第2の光損失量とを比較するステップと、
    前記光コネクタの前記第1の光導波路並びに前記レンズによる第3の光損失量を測定し、前記第3の光損失量と前記第1の光損失量を比較するステップと、
    を有することを特徴とする評価方法。
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