以下、本発明のナースコールシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例によるナースコールシステムの構成を示すシステム説明図である。このナースコールシステムは、病院、老人福祉施設等に設置されるものであり、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・と、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・と、廊下灯20a、20b、・・・と、呼出対応カメラ30a、30b、・・・と、ナースコール親機40と、外付け呼出対応モニタ50とが設けられている。また、廊下灯20a、20b、・・・には、各子機/廊下灯ラインL1a、L1b、・・・を経由してプレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・がそれぞれ渡り配線接続されている。また、ナースコール親機40には、廊下灯/親機ラインL2を経由して廊下灯20a、20b、・・・がそれぞれ渡り配線接続されているとともに、親機/モニタラインL3を経由して外付け呼出対応モニタ50が接続されている。さらに、外付け呼出対応モニタ50には、カメラ/モニタラインL4を経由して呼出対応カメラ30a、30b、・・・がそれぞれバス接続されている。
なお、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・及び廊下灯20a、20b、・・・の間の接続は、各子機/廊下灯ラインL1a、L1b、・・・を経由した渡り配線接続の態様に限定されるものではなく、各子機/廊下灯ラインL1a、L1b、・・・を経由してスター接続することもできる。また、廊下灯20a、20b、・・・及びナースコール親機40の間の接続は、廊下灯/親機ラインL2を経由した渡り配線接続の態様に限定されるものではなく、廊下灯/親機ラインL2を経由してバス接続することもできる。さらに、呼出対応カメラ30a、30b、・・・及び外付け呼出対応モニタ50の間の接続は、カメラ/モニタラインL4を経由したバス接続の態様に限定されるものではなく、カメラ/モニタラインL4を経由して渡り配線接続することもできる。
ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・はそれぞれ同様な構成であり、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の各病床に設置され、被看護者である例えば、患者が、看護者である例えば、ナースコール親機40が設置されるナースセンターに在室中の看護師に対して、通常のナースコール呼び出し、トイレ介助を求めるトイレ呼び出し、点滴の終了を知らせる確認呼び出し等、呼出種別毎で異なる呼出操作を行うためのものである。なお、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・について病室毎で設置可能な台数は、通常、6台までとされる。
プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・は、それぞれ同様な構成で個別の子機番号、例えば、「0001、0002、0003、・・・、0007、0008、0009、・・・、・・・」を有している。また、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・は、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の各病床の所定の位置である例えば、ベッドサイドに設置され、自プレート子機に着脱自在で接続可能なベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを呼出種別毎に検出し、所定のフォーマットの呼出信号を生成するとともに、患者が看護師との間で通話を成立させるための通話機能(詳述せず。)を有している。なお、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・について病室毎で設置可能な台数は、前述のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・の台数と同様、通常、6台までとされる。
廊下灯20a、20b、・・・は、それぞれ同様な構成で個別の廊下灯番号、例えば、「「1001、1002、・・・」を有している。また、廊下灯20a、20b、・・・は、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の廊下(廊下先)に設置され、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13a、・・・、・・・にて生成される呼出信号をもとにベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・を使用して呼出操作を行った患者からの呼び出しを呼出種別毎に検出し、その旨の報知を行うための呼出報知機能(詳述せず。)を有している。
呼出対応カメラ30a、30b、・・・は、それぞれ同様な構成で個別のカメラ番号、例えば、「2001、2002、・・・」を有している。また、呼出対応カメラ30a、30b、・・・は、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等に設置され、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・を使用して呼出種別毎で異なる呼出操作を行った患者の映像を撮像し、当該ベッド子機が設置されるベッドサイドの方向に対応したパン角及び/又はチルト角で駆動するものである。ここで、パン角とは、呼出対応カメラ30a、30b、・・・の駆動の態様として、同一の平面である水平面上を水平方向に駆動する際の回転角であり、チルト角とは、呼出対応カメラ30a、30b、・・・の駆動の態様として、水平面と直交する鉛直方向の下向きに駆動する際の仰角である。なお、呼出対応カメラ30a、30b、・・・としては、例えば、CCD、CMOS等の各種の撮像媒体が好適とされる。
ナースコール親機40は、ナースセンターに設置され、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・にて生成される呼出信号をもとにベッド子機1a、2a、3b、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・を使用して呼出操作を行った患者からの呼び出しを呼出種別毎に検出し、その旨の報知を行うための呼出報知機能(詳述せず。)と、この呼出報知を確認した看護師が応答して患者との間で通話を成立させるための通話機能(詳述せず。)とを有している。また、ナースコール親機40は、親機/モニタラインL3を経由して外付け呼出対応モニタ50を接続するための外部接続端子400が設けられており、接続された呼出対応モニタ50を出画状態に制御するための駆動制御機能を有している。
外付け呼出対応モニタ50は、ナースセンターにナースコール親機40と別体で設置され、2つの記憶部(以下、第1、第2の記憶部という。)500、501及びカメラ駆動回路502が備えられている。ここで、第1の記憶部500とは、呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した呼出対応カメラ30a、30b、・・・を選択するためのカメラ選択テーブルが記憶されるものである。また、第2の記憶部501とは、第1の記憶部500から読み出される呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した呼出対応カメラ30a、30b、・・・をパン動作及び/又はチルト動作させるための角度情報、ここでは、パン動作及びチルト動作させるための角度情報のテーブル(以下、角度情報テーブルという。)が記憶されるものである。さらに、カメラ駆動回路502とは、第1の記憶部500から読み出される呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した呼出対応カメラ30a、30b、・・・を駆動し、第2の記憶部501から読み出される角度情報に応じてパン動作及びチルト動作させ、呼出元である患者の映像を当該外付け呼出対応モニタに出画するためのものである。なお、外付け呼出対応モニタ50としては、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体が好適とされ、第1、第2の各記億部500、501としては、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体が好適とされる。
このように構成された本発明の第1の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について、図1及び図4(a)、(b)をそれぞれ参照して説明する。なお、図4(a)は、外付け呼出対応モニタ50の第1の記憶部500に記憶されるカメラ選択テーブルの一例を示すテーブル構成図である。また、図4(b)は、外付け呼出対応モニタ50の第2の記憶部501に記憶される角度情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
図1に示すように、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の各病床に設置されるベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・のうち、ここでは、「A号室」のベッド子機1aが病床に設置されている患者が、ナースコール親機30が設置されているナースセンターに在室中の看護師を呼び出して通話を成立させるために、ベッド子機1aを使用して呼出種別毎で異なる呼出操作、例えば、通常のナースコール呼び出しのための所定の呼出操作を行うと、この操作を検出したプレート子機11aは、自プレート子機が有する子機番号「0001」及び通常のナースコール呼び出しを示す呼出種別情報を付与した呼出信号S1を生成する。この呼出信号S1は、子機/廊下灯ラインL1aを経由して廊下灯20aと「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、プレート子機11aを除く「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・はそれぞれ、伝送されてきた呼出信号S1が廊下灯20aからの信号でないため、通常、この呼出信号S1が無効な信号であると判断する。
廊下灯20aは、子機/廊下灯ラインL1aを経由して伝送されてきた呼出信号S1に付与されている子機番号「0001」及び呼出種別情報をもとに、プレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出報知を行うともに、呼出信号S1に自廊下灯が有する廊下灯番号「1001」を付与した呼出信号S2を生成する。この呼出信号S2は、廊下灯/親機ラインL2を経由してナースコール親機40と他の廊下灯20b、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、廊下灯20aを除く他の廊下灯20b、・・・はそれぞれ、伝送されてきた呼出信号S2がナースコール親機40からの信号でないため、通常、この呼出信号S2が無効な信号であると判断する。
ナースコール親機40は、廊下灯/親機ラインL2を経由して伝送されてきた呼出信号S2に付与されている子機番号「0001」、廊下灯番号「1001」及び呼出種別情報をもとに、「A号室」のプレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出報知を行うともに、外付け呼出対応モニタ50を駆動制御して出画状態とするための当該制御信号として、呼出信号S2に付与されている子機番号「0001」を付与した制御信号S3を生成する。この制御信号S3は、外部接続端子400から親機/モニタラインL3を経由して外付け呼出対応モニタ50に伝送される。
外付け呼出対応モニタ50は、親機/モニタラインL3を経由して伝送されてきた制御信号S3を受信すると出画状態になる。また、外付け呼出対応モニタ50は、第1の記憶部500に記憶されている図4(a)に示すカメラ選択テーブルを参照して、制御信号S3に付与されている子機番号「0001」に対応して割り当てられたカメラ番号、すなわち、呼出元のベッド子機1aに対応した呼出対応カメラ30aが有するカメラ番号「2001」を読み出す。
また、外付け呼出対応モニタ50は、第2の記憶部501に記憶されている図4(b)に示す角度情報テーブルを参照して、第1の記憶部500から読み出されたカメラ番号「2001」に対応して割り当てられている角度情報、すなわち、選択された呼出対応カメラ30aをパン動作及びチルト動作させるための角度情報を読み出す。
さらに、外付け呼出対応モニタ50のカメラ駆動回路502は、第1、第2の各記憶部500、501からそれぞれ読み出されたカメラ番号「2001」及び角度情報を付与したカメラ駆動信号S4を生成する。このカメラ駆動信号S4は、カメラ/モニタラインL4を経由して全ての呼出対応カメラ30a、30b、・・・にそれぞれ伝送される。
全ての呼出対応カメラ30a、30b、・・・はそれぞれ、カメラ/モニタラインL4を経由して伝送されてきたカメラ駆動信号S4に付与されているカメラ番号「2001」と自カメラが有するカメラ番号とを照合して一致した場合のみ駆動して、同様に付与されている角度情報に対応した角度でパン動作及びチルト動作する。ここでは、「A号室」に設置される呼出対応カメラ30aのみ当該カメラ番号が「2001」で一致して駆動され、角度情報に対応した角度でパン動作及びチルト動作することにより、呼出元のベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を撮像することができる。この呼出対応カメラ30aにて撮像された映像は、自カメラが有するカメラ番号「2001」を付与した映像信号S5に信号処理された後、カメラ/モニタラインL4を経由して外付け呼出対応モニタ50と他の呼出対応カメラ30b、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、呼出対応カメラ30aを除く他の呼出対応カメラ30b、・・・はそれぞれ、伝送されてきた映像信号S5が外付け呼出対応モニタ50からの信号でないため、通常、この映像信号S5が無効な信号であると判断する。
外付け呼出対応モニタ50は、カメラ/モニタラインL4を経由して伝送されてきた映像信号S5に付与されているカメラ番号「2001」をもとに、映像の撮像元が呼出対応カメラ30aであることを検出し、この呼出対応カメラ30aにて撮像された映像、すなわち、呼出元のベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を出画することができる。
また、ナースコール親機40にて行われた呼出報知及び外付け呼出対応モニタ50に出画されている映像をもとに、通常のナースコール呼び出しがあることを、呼出元の患者の容体とともに詳細に確認したナースセンターに在室中の看護師が所定の応答操作を行うと、このナースコール親機40の通話機能と、廊下灯/親機ラインL2、廊下灯20a、子機/廊下灯ラインL1aを経由してプレート子機11aの通話機能との間の通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立し、看護師にとっては患者の容体を確認しながらの通話が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第1の実施例によれば、ナースコール親機40に接続される外付け呼出対応モニタ50の制御により、呼出元である被看護者、例えば、患者の映像を撮像するように、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させ、このカメラにて撮像された映像を外付け呼出対応モニタ50に出画することができる。これにより、ナースセンターに在室中の看護師は、患者からの呼び出しがあることを、ナースコール親機40での呼出報知のみならず外付け呼出対応モニタ50に出画される映像をもとに当該患者の容体と併せて詳細に確認することができ、映像の視認性も高められる。また、既存の当該システムに映像の撮像機能が不備であった場合でも、呼出対応カメラ30a、30b、・・・の追加が容易である。
また、本発明の第1の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させたが、この動作に限定されるものではない。例えば、外付け呼出対応モニタ50の第2の記憶部501に記憶される角度情報テーブルとして、パン角及びチルト角のうち何れか一方の角度情報が記憶されている場合には、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作又はチルト動作させることができる。
さらに、本発明の第1の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及び/又はチルト動作させるように、外付け呼出対応モニタ50に第1、第2の各記憶部500、501及びカメラ駆動回路502を備える態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、外付け呼出対応モニタ50に第1の記憶部500、カメラ駆動回路502を備え第2の記憶部501を不要とする態様によれば、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択して駆動するのみでパン動作及び/又はチルト動作せずに、呼出元である患者の映像を撮像することもできる。
次に、本発明の第2の実施例によるナースコールシステムについて、図面を参照して説明する。図2は、本発明の第2の実施例によるナースコールシステムの構成を示すシステム説明図である。なお、本発明の第2の実施例によるナースコールシステムの構成を説明するにあたり、前述の第1の実施例にて適用された各種の機器のうち、同一の機能を有する機器については同一の符号を付与して説明は省略するものとし、同一の接続についても同一の符号を付与して説明は省略するものとする。
図2に示すナースコールシステムは、病院、老人福祉施設等に設置されるものであり、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・と、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・と、廊下灯20a、20b、・・・と、呼出対応カメラ30a、30b、・・・と、ナースコール親機40と、外付け呼出対応モニタ50と、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・とが設けられている。また、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・には、各子機/アダプタラインL5a、L5b、・・・を経由してプレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・がそれぞれ渡り配線接続されているとともに、各アダプタ/廊下灯ラインL6a、L6b、・・・を経由して廊下灯20a、20b、・・・がそれぞれ接続されており、さらには、各アダプタ/カメララインL7a、L7b、・・・を経由して呼出対応カメラ30a、30b、・・・がそれぞれ接続されている。
なお、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・及び呼出対応アダプタ60a、60b、・・・の間の接続は、各子機/アダプタラインL5a、L5b、・・・を経由した渡り配線接続の態様に限定されるものではなく、各子機/アダプタラインL5a、L5b、・・・を経由してスター接続することもできる。
呼出対応アダプタ60a、60b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等に設置され、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・から各子機/アダプタラインL5a、L5b、・・・に伝送される呼出信号の出力(の有無)を監視し、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを呼出種別毎に検出するためのものであり、記憶部600及びカメラ駆動回路601が備えられている。ここで、記憶部600とは、呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した自病室の呼出対応カメラ30a、30b、・・・を選択し、パン動作及び/又はチルト動作させるための角度情報、ここでは、パン動作及びチルト動作させるための角度情報テーブルが記憶されるものである。また、カメラ駆動回路601とは、記憶部600から読み出される呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した自病室の呼出対応カメラ30a、30b、・・・を駆動し、角度情報に応じてパン動作及びチルト動作させ、呼出元である患者の映像を外付け呼出対応モニタ50に出画するためのものである。なお、記億部600としては、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体が好適とされる。
また、本発明の第2の実施例において、ナースコール親機40は、前述の第1の実施例にて適用された外部接続端子400は不備とすることができる。また、外付け呼出対応モニタ50についても、前述の第1の実施例にて適用された第1、第2の各記憶部500、501及びカメラ駆動回路502はそれぞれ不備とすることができる。
このように構成された本発明の第2の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について、図2及び図4(b)をそれぞれ参照して説明する。なお、図4(b)は、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・の記憶部600にそれぞれ記憶される角度情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
図2に示すように、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の各病床に設置されるベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・のうち、ここでは、前述の第1の実施例と同様、「A号室」のベッド子機1aが病床に設置されている患者が、ナースコール親機40が設置されているナースセンターに在室中の看護師を呼び出して通話を成立させるために、ベッド子機1aを使用して呼出種別毎で異なる呼出操作、例えば、通常のナースコール呼び出しのための所定の呼出操作を行うと、この操作を検出したプレート子機11aは、自プレート子機が有する子機番号「0001」及び通常のナースコール呼び出しを示す呼出種別情報を付与した呼出信号S1を生成する。この呼出信号S1は、子機/アダプタラインL5aを経由して呼出対応アダプタ60aと「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、プレート子機11aを除く「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・はそれぞれ、伝送されてきた呼出信号S1が呼出対応アダプタ60aを経由した廊下灯20aからの信号でないため、通常、この呼出信号S1が無効な信号であると判断する。
呼出対応アダプタ60aは、子機/アダプタラインL5aを伝送される呼出信号の有無を監視しており、受信した呼出信号S1に付与されている子機番号「0001」及び呼出種別情報をもとに、プレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出するとともに、この呼出信号S1を、廊下灯/アダプタラインL6aを経由して廊下灯20aに送出する。
また、呼出対応アダプタ60aは、記憶部600に記憶されている図4(b)に示す角度情報テーブルを参照して、呼出信号S1に付与された子機番号「0001」に対応して割り当てられているカメラ番号「2001」を検出し、このカメラ番号「2001」に対応して割り当てられている角度情報、すなわち、選択された呼出対応カメラ30aをパン動作及びチルト動作させるための角度情報を読み出す。
さらに、呼出対応アダプタ60aのカメラ駆動回路601は、記憶部600から読み出された角度情報を付与したカメラ駆動信号S6を生成する。このカメラ駆動信号S6は、カメラ/アダプタラインL7aを経由して呼出対応カメラ30aに伝送される。
呼出対応カメラ30aは、カメラ/アダプタラインL7aを経由して伝送されてきたカメラ駆動信号S6を検出すると駆動し、このカメラ駆動信号S6に付与されている角度情報に対応した角度でパン動作及びチルト動作することにより、呼出元であるベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を撮像することができる。また、呼出対応カメラ30aにて撮像された映像は、前述の第1の実施例と同様、自カメラが有するカメラ番号「2001」を付与した映像信号S5に信号処理された後、カメラ/モニタラインL4を経由して外付け呼出対応モニタ50と他の呼出対応カメラ30b、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、呼出対応カメラ30aを除く他の呼出対応カメラ30b、・・・はそれぞれ、伝送されてきた映像信号S5が呼出対応アダプタ60b、・・・からの信号でないため、通常、この映像信号S5が無効な信号であると判断する。
外付け呼出対応モニタ50は、カメラ/モニタラインL4を経由して伝送されてきた映像信号S5に付与されているカメラ番号「2001」をもとに、映像の撮像元が呼出対応カメラ30aであることを検出し、この呼出対応カメラ30aにて撮像された映像、すなわち、呼出元のベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を出画することができる。
なお、廊下灯/アダプタラインL6aを経由して伝送されてきた呼出信号S1に付与されている子機番号「0001」及び呼出種別情報をもとに、プレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出した廊下灯20aが呼出報知を行う動作と、廊下灯/親機ラインL2を経由して伝送されてきた呼出信号S2に付与されている子機番号「0001」、廊下灯番号「1001」及び呼出種別情報をもとに、「A号室」のプレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出したナースコール親機40が呼出報知を行う動作とはそれぞれ、前述の第1の実施例における該当動作と同様であるため、説明は省略するものとする。
また、ナースコール親機40にて行われた呼出報知及び外付け呼出対応モニタ50に出画されている映像をもとに、通常のナースコール呼び出しがあることを、呼出元の患者の容体とともに詳細に確認したナースセンターに在室中の看護師が所定の応答操作を行うと、このナースコール親機40の通話機能と、廊下灯/親機ラインL2、廊下灯20a、廊下灯/アダプタラインL6a、呼出対応アダプタ60a、子機/アダプタラインL5aを経由してプレート子機11aの通話機能との間の通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立し、看護師にとっては患者の容体を確認しながらの通話が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第2の実施例によれば、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・から廊下灯20a、20b、・・・に伝送される呼出信号の有無を監視する呼出対応アダプタ60a、60b、・・・の制御により、呼出元である被看護者、例えば、患者の映像を撮像するように、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させ、このカメラにて撮像された映像を外付け呼出対応モニタ50に出画することができる。これにより、ナースセンターに在室中の看護師は、患者からの呼び出しがあることを、ナースコール親機40での呼出報知のみならず外付け呼出対応モニタ50に出画される映像をもとに当該患者の容体と併せて詳細に確認することができ、映像の視認性も高められる。また、既存の当該システムに映像の撮像機能が不備であった場合でも、呼出対応カメラ30a、30b、・・・の追加が容易である。
また、本発明の第2の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させたが、この動作に限定されるものではない。例えば、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・の記憶部600に記憶される角度情報テーブルとして、パン角及びチルト角のうち何れか一方の角度情報が記憶されている場合には、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作又はチルト動作させることができる。
さらに、本発明の第2の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及び/又はチルト動作させるように、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・に記憶部600及びカメラ駆動回路601を備える態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、呼出対応アダプタ60a、60b、・・・にカメラ駆動回路601のみを備え記憶部600を不要とする態様によれば、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択して駆動するのみでパン動作及び/又はチルト動作せずに、呼出元である患者の映像を撮像することもできる。
なお、本発明の第2の実施例において、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等に設置される当該カメラが1台のみである場合には、前述の第1の実施例と同様、図4(b)に示す角度情報テーブルを構成するカメラ番号「2001、2002、・・・」は不要となる。
次に、本発明の第3の実施例によるナースコールシステムについて、図面を参照して説明する。図3は、本発明の第3の実施例によるナースコールシステムの構成を示すシステム説明図である。なお、本発明の第3の実施例によるナースコールシステムの構成を説明するにあたり、前述の第1、第2の各実施例にてそれぞれ適用された各種の機器のうち、同一の機能を有する機器については同一の符号を付与して説明は省略するものとし、同一の接続についても同一の符号を付与して説明は省略するものとする。
図3に示すナースコールシステムは、病院、老人福祉施設等に設置されるものであり、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・と、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・と、廊下灯20a、20b、・・・と、呼出対応カメラ30a、30b、・・・と、ナースコール親機40と、外付け呼出対応モニタ50とが設けられている。また、廊下灯20a、20b、・・・、・・・には、各子機/廊下灯ラインL1a、L1b、・・・を経由してプレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・がそれぞれ渡り配線接続されているとともに、廊下灯/親機ラインL2を経由してナースコール親機40が接続され、さらには、廊下灯/カメララインL8a、L8b、・・・を経由して呼出対応カメラ30a、30b、・・・がそれぞれ接続されている。
廊下灯20a、20b、・・・は、それぞれ同様な構成で個別の廊下灯番号、例えば、「1001、1002、・・・」を有している。また、廊下灯20a、20b、・・・は、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の廊下(廊下先)に設置され、前述の第1、第2の各実施例と同様、プレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13a、・・・、・・・にて生成される呼出信号をもとにベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・を使用して呼出操作を行った患者からの呼び出しを呼出種別毎に報知するための機能(詳述せず。)を有するものであり、記憶部200及びカメラ駆動回路201が備えられている。ここで、記憶部200とは、呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した自病室の呼出対応カメラ30a、30b、・・・を選択し、パン動作及び/又はチルト動作させるための角度情報、ここでは、パン動作及びチルト動作させるための角度情報テーブルが記憶されるものである。また、カメラ駆動回路201とは、記憶部200から読み出される呼出元のベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に対応した自病室の呼出対応カメラ30a、30b、・・・を駆動し、角度情報に応じてパン動作及びチルト動作させ、呼出元である患者の映像を外付け呼出対応モニタ50に出画するためのものである。なお、記億部200としては、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体が好適とされる。
また、本発明の第3の実施例において、ナースコール親機40は、前述の第1の実施例にて適用された外部接続端子400は不備とすることができる。また、外付け呼出対応モニタ50についても、前述の第1の実施例にて適用された第1、第2の各記憶部500、501及びカメラ駆動回路502はそれぞれ不備とすることができる。
このように構成された本発明の第3の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について、図3及び図4(b)をそれぞれ参照して説明する。なお、図4(b)は、廊下灯20a、20b、・・・の記憶部200にそれぞれ記憶される角度情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
図3に示すように、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等の各病床に設置されるベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・のうち、ここでは、前述の第1、第2の各実施例と同様、「A号室」のベッド子機1aが病床に設置されている患者が、ナースコール親機40が設置されているナースセンターに在室中の看護師を呼び出して通話を成立させるために、ベッド子機1aを使用して呼出種別毎で異なる呼出操作、例えば、通常のナースコール呼び出しのための呼出操作を行うと、この操作を検出したプレート子機11aは、自プレート子機が有する子機番号「0001」及び通常のナースコール呼び出しを示す呼出種別情報を付与した呼出信号S1を生成する。この呼出信号S1は、子機/廊下灯ラインL1aを経由して廊下灯20aと「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、プレート子機11aを除く「A号室」の他のプレート子機12a、13a、・・・はそれぞれ、前述の第1の実施例と同様、伝送されてきた呼出信号S1が廊下灯20aからの信号でないため、通常、この呼出信号S1が無効な信号であると判断する。
廊下灯20aは、子機/廊下灯ラインL1aを経由して伝送されてきた呼出信号S1に付与されている子機番号「0001」及び呼出種別情報をもとに、プレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出し、その旨の呼出報知を行うともに、呼出信号S1に自廊下灯の廊下灯番号「1001」を付与した呼出信号S2を生成する。この呼出信号S2は、廊下灯20aから廊下灯ラインL2を経由してナースコール親機40と他の廊下灯20b、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、廊下灯20aを除く他の廊下灯20b、・・・はそれぞれ、前述の第1、第2の各実施例と同様、伝送されてきた呼出信号S2がナースコール親機40からの信号でないため、通常、この呼出信号S2が無効な信号であると判断する。
また、廊下灯20aは、記憶部200に記憶されている図4(b)に示す角度情報テーブルを参照して、呼出信号S1に付与された子機番号「0001」に対応して割り当てられているカメラ番号「2001」を検出し、このカメラ番号「2001」に対応して割り当てられている角度情報、すなわち、選択された呼出対応カメラ30aをパン動作及びチルト動作させるための角度情報を読み出す。
さらに、廊下灯20aのカメラ駆動回路201は、記憶部200から読み出された角度情報を付与したカメラ駆動信号S7を生成する。このカメラ駆動信号S7は、廊下灯/カメララインL8aを経由して呼出対応カメラ30aに伝送される。
呼出対応カメラ30aは、廊下灯/カメララインL8aを経由して伝送されてきたカメラ駆動信号S7を検出する駆動し、このカメラ駆動信号S7に付与されている角度情報に対応した角度でパン動作及びチルト動作することにより、呼出元であるベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を撮像することができる。この呼出対応カメラ30aにて撮像された映像は、前述の第1の実施例と同様、自カメラが有するカメラ番号「2001」を付与した映像信号S5に信号処理された後、カメラ/モニタラインL4を経由して外付け呼出対応モニタ50と他の呼出対応カメラ30b、・・・とにそれぞれ伝送される。なお、呼出対応カメラ30aを除く他の呼出対応カメラ30b、・・・はそれぞれ、伝送されてきた映像信号S5が廊下灯20b、・・・からの信号でないため、通常、この映像信号S5が無効な信号であると判断する。
外付け呼出対応モニタ50は、カメラ/モニタラインL4を経由して伝送されてきた映像信号S5に付与されているカメラ番号「2001」をもとに、映像の撮像元が呼出対応カメラ30aであることを検出し、この呼出対応カメラ30aにて撮像された映像、すなわち、呼出元のベッド子機1aが病床に設置されている患者の映像を出画することができる。
なお、廊下灯/親機ラインL2を経由して伝送されてきた呼出信号S2に付与されている子機番号「0001」、廊下灯番号「1001」及び呼出種別情報をもとに、「A号室」のプレート子機11aに着脱自在で接続されたベッド子機1aが病床に設置されている患者からの通常のナースコール呼び出しがあることを検出したナースコール親機40が呼出報知を行う動作とはそれぞれ、前述の第1の実施例における該当動作と同様であるため、説明は省略するものとする。
また、ナースコール親機40にて行われた呼出報知及び外付け呼出対応モニタ50に出画されている映像をもとに、通常のナースコール呼び出しがあることを、呼出元の患者の容体とともに詳細に確認したナースセンターに在室中の看護師が所定の応答操作を行うと、前述の第1の実施例と同様、このナースコール親機40の通話機能と、廊下灯/親機ラインL2、廊下灯20a、子機/廊下灯ラインL1aを経由してプレート子機11aの通話機能との間の通話路が形成され、形成された通話路を経由して音声信号を送受信させることで通話が成立し、看護師にとっては患者の容体を確認しながらの通話が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、本発明の第3の実施例によれば、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを報知する廊下灯20a、20b、・・・の制御により、呼出元である被看護者、例えば、患者の映像を撮像するように、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させ、このカメラにて撮像された映像を外付け呼出対応モニタ50に出画することができる。これにより、ナースセンターに在室中の看護師は、患者からの呼び出しがあることを、ナースコール親機40での呼出報知のみならず外付け呼出対応モニタ50に出画される映像をもとに当該患者の容体と併せて詳細に確認することができ、映像の視認性も高められる。また、既存の当該システムに映像の撮像機能が不備であった場合でも、呼出対応カメラ30a、30b、・・・の追加が容易である。
また、本発明の第3の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及びチルト動作させたが、この動作に限定されるものではない。例えば、廊下灯20a、20b、・・・の記憶部200に記憶される角度情報テーブルとして、パン角及びチルト角のうち何れか一方の角度情報が記憶されている場合には、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作又はチルト動作させることができる。
さらに、本発明の第3の実施例によれば、呼出元である患者の映像を撮像するにあたって、病室毎の複数の呼出対応カメラ30a、30b、・・・のうち呼出元の病室に設置される当該カメラを選択してパン動作及び/又はチルト動作させるように、廊下灯20a、20b、・・・に記憶部200及びカメラ駆動回路201を備える態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、廊下灯20a、20b、・・・にカメラ駆動回路201のみを備え記憶部200を不要とする態様によれば、呼出元の病室に設置される当該カメラを選択して駆動するのみでパン動作及び/又はチルト動作せずに、呼出元である患者の映像を撮像することもできる。
なお、本発明の第3の実施例において、「A号室」、「B号室」、・・・のような病室等に設置される当該カメラが1台のみである場合には、前述の第1、第2の各実施例と同様、図4(b)に示す角度情報テーブルを構成するカメラ番号「2001、2002、・・・」は不要となる。
また、本発明の第1乃至第3の各実施例によれば、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを確認した看護者が応答して通話を成立するための機器として、ナースセンターに設置されるナースコール親機40のように当該親機の台数が1台である態様について説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、1階、2階、・・・のような階毎の複数のナースセンターにそれぞれナースコール親機40(40、40、・・・)を設置する態様や、病院や老人福祉施設等を巡回中の看護師等により携行される複数の携帯端末を設ける態様も好適とされる。
ここで、複数のナースコール親機40(40、40、・・・)及び/又は携帯端末を適用するにあたっては、通常、廊下灯/親機ラインL2の伝送路上に制御機を設ける必要がある。この制御機を適用するにあたっては、ナースコール親機40(40、40、・・・)が有する制御機能の一部を当該制御機に備えることもできる。また、複数のナースコール親機40(40、40、・・・)を適用するにあたっては、その設置台数に応じて、外付け呼出対応モニタ50を増設することができる。さらに、複数の携帯端末を適用するにあたっては、外付け呼出対応モニタ50の設置場所をナースセンターのみならず病院や老人福祉施設等の共用部に設けることもできる。
また、本発明の第1乃至第3の各実施例によれば、ナースコール親機40の通話機能との間で音声信号を送受信して患者が通話を成立させる機器として、病室毎のベッドサイドに設置されるプレート子機11a、12a、13a、・・・、11b、12b、13b、・・・、・・・を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、病室毎の各病床に設置されるベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・に、当該プレート子機が有する通話機能と同様な通話機能を備えることもできる。
さらに、本発明の第1乃至第3の各実施例において、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを確認した看護者が応答して通話を成立するためのナースコール親機40には、患者の情報、例えば、入院履歴、看護記録等の看護情報を保存するための破線で示すサーバを接続することもできる。この態様によれば、ベッド子機1a、2a、3a、・・・、1b、2b、3b、・・・、・・・からの呼び出しを呼出種別毎に報知するにあたって、サーバから読み出した詳細な患者情報も併せて報知することができる。なお、前述の制御機を適用するにあたっては、このサーバを制御機に接続することもできる。
本発明のナースコールシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成のナースコールシステムであっても採用できるということはいうまでもないことである。