以下、本発明のナースコールシステムを適用した実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるナースコールシステムの全体構成を示すシステム説明図である。このナースコールシステムは、病院等の医療・看護施設内(以下、施設内という)に設置されるものであり、(複数台の)ナースコール子機1、(複数台の)廊下灯2、ナースコール親機3、サーバ4及び制御機5を有している。
(複数台の)ナースコール子機1はそれぞれ個別の子機IDを有しており、施設内における例えば、201号室、202号室、203号室、204号室、205号室、・・・・のような複数の部屋(病室と同意)内の病床毎の被看護人(患者と同意)が、ナースコール親機3が設置されるスタッフステーション等の施設内共用部に在室中である例えば、医師や看護師又は看護助手等の医療・看護従事者に対し、通常呼出し、トイレ・風呂介助等の介助呼出し、点滴の終了を知らせる確認呼出し等、ナースコール呼出しに係る呼出種別毎で異なる呼出操作を行うとともに、この被看護人が医療・看護従事者との間で音声(音声データ)を送受信して通話を成立させるものである。
また、ナースコール子機1によれば、前述のような被看護人によるナースコール呼出しのみならず、例えば、被看護人の病床近傍に居る医療・看護従事者が他の医療・看護従事者を呼出す、すなわち、スタッフ緊急呼出しのための呼出操作を行い、通話を成立させることもできる。
ここで、ナースコール子機1としては、前述のような呼出操作が行われる呼出操作機能を有する呼出握りボタン等のハンド子機1aと、ハンド子機1aが接続され前述のような通話を成立させる通話機能を有するプレート子機1bとで構成されるものである。
また、ハンド子機1aには、呼出操作機能のみならず前述のような通話機能を備えることもできる。さらに、プレート子機1bには、通話機能のみならず、前述のような被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しを待受状態に復旧させる呼出復旧操作機能等を備えることもできる。
なお、ナースコール子機1は、部屋内の病床数に対応させて任意の台数を設けることができるものであって、その設置態様として本実施例によれば、201号室内、202号室内、203号室内がそれぞれ単床、204号室が2床、205号室が4床、・・・であるとして以下、説明する。
(複数台の)廊下灯2はそれぞれ個別の廊下灯IDを有しており、前述のようなナースコール子機1の設置態様を適用するにあたって、複数の部屋、ここでは、2部屋である例えば、201号室及び202号室、203号室及び204号室によりそれぞれ共用され、2部屋の共用部である例えば、出入口近傍に設置される廊下灯2と、205号室、・・・のような部屋毎の出入口近傍に設置される廊下灯2、・・・とに分別される。
また、廊下灯2は、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しを、呼出種別毎に異なるパターンで報知(呼出表示、呼出発報)するとともに、被看護人のプライバシーを保護するにあたって必要とされるイラスト、映像等の被看護人保護情報を後述する部屋単位又は病床単位で分割表示するものである。
ここで、201号室及び202号室により共用される廊下灯2には、部屋毎の子機ラインL1を経由して201号室内の単床に設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bと、同様な子機ラインL1を経由して202号室内の単床に設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bとが接続されている。
また、203号室及び204号室により共用される廊下灯2には、部屋毎の子機ラインL1を経由して203号室内の単床に設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bと、同様な子機ラインL1を経由して204号室内の2床にそれぞれ設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bとが接続されている。
なお、203号室及び204号室により共用される廊下灯2と204号室内の2床にそれぞれ設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bとの間の接続は、図示のような個別配線の態様に限定されるものでなく、渡り配線による接続(不図示)も好適とされる。
さらに、205号室(、・・・)のような部屋毎の廊下灯2には、子機ラインL1を経由して自部屋内の4床にそれぞれ設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bが接続されている。なお、205号室(、・・・)のような部屋毎の廊下灯2と自部屋内の4床にそれぞれ設置された(ナースコール子機1を構成する)プレート子機1bとの間の接続は、図示のような個別配線の態様に限定されるものでなく、渡り配線による接続(不図示)も好適とされる。
ナースコール親機3は、前述のようなスタッフステーション等の施設内共用部に設置され、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しを、呼出種別毎に異なるパターンで報知(呼出表示、呼出発報)するとともに、これを確認した医療・看護従事者が被看護人又は他の医療・看護従事者との間で音声(音声データ)を送受信して通話を成立させるものである。
なお、ナースコール親機3の構成態様としては、図示のような電子情報出力型の当該親機に限定されず、例えば、PC(パーソナル・コンピュータ)型やボード型の当該親機も好適とされる。また、ナースコール親機3には、通常、ナースコール子機1を個別呼出し又は一斉呼出しする機能も備えられている。
サーバ4は、施設内のネットワークとして、被看護人の電子カルテ情報やオーダリング情報等の各種情報が管理されるものである。
このサーバ4には、201号室及び202号室のように廊下灯2が共用で設置される2部屋の部屋数に対応した被看護人保護情報、203号室及び204号室のように廊下灯2が共用で設置され単床又は2床の病床数に対応した被看護人保護情報、205号室、・・・のように廊下灯2が部屋毎に設置される当該部屋内の病床数に対応した被看護人保護情報、をそれぞれ生成する情報生成部40が備えられている。
なお、前述の被看護人保護情報は、被看護人及び医療・看護従事者のうち何れかにより用意されるものであって、このサーバ4には、当該被看護人保護情報を読取る情報読取部41が備えられている。
制御機5は、廊下灯ラインL2を経由して廊下灯2、親機ラインL3を経由してナースコール親機3、サーバラインL4を経由してサーバ4、をそれぞれ接続する中継器として例えば、施設内共用部に設置されており、これら接続された機器を制御するものであって、その制御機能を有する制御機CPU50と、サーバ4の情報生成部40で生成された被看護人保護情報を記憶する例えば、EEPROM、RAM等の記憶媒体で構成される情報記憶部51とが備えられている。
なお、情報記憶部51には図3のテーブル図に示すように、前述の子機ID及び廊下灯IDに関連付けられる被看護人保護情報のみならず、被看護人の電子カルテ情報として例えば、当該被看護人の氏名及び年齢や診療科目、担当医、救護区分等の被看護人関連情報を記憶させることができる。
次に、廊下灯2の具体的な構成について図2(A)のブロック図を参照して説明する。同図に示す廊下灯2には、廊下灯表示部20、廊下灯通話部21、廊下灯操作部22、廊下灯CPU23、子機側廊下灯I/F24及び制御機側廊下灯I/F25が備えられている。
この廊下灯2において、廊下灯表示部20は、制御機5の情報記憶部51に記憶された被看護人保護情報について、その情報を部屋単位又は病床単位で分割表示する機能と、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しを検出したナースコール呼出時において呼出元に対応する予め定められた呼出報知画面を分割表示する機能とを有しており、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。
なお、廊下灯表示部20としては、例えば、LED等の発光体(符号なし)を適用することもできる。この発光体によれば、予め定められたパターンで点滅又は点灯させることで、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しを表示(呼出表示)することもできる。
廊下灯通話部21は、廊下灯2の周囲近傍に居る医療・看護従事者、例えば、施設内を巡回中の医療・看護従事者がスタッフステーション内に在室中の医療・看護従事者との間で通話を成立させるための音声(音声データ)を送受信するものであって、例えば、廊下灯マイク(MIC)21a及び廊下灯スピーカ(SP)21bを有している。また、廊下灯スピーカ21bは、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しを発報する例えば、呼出音や音声メッセージ等を出力することができる。
廊下灯操作部22は、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しがない待受状態において廊下灯表示部20に分割表示させる情報を、前述の被看護人保護情報から被看護人関連情報に切換えるものであって、例えば、図1に示すような所定の操作ボタンで構成されている。なお、廊下灯操作部22としては、廊下灯表示部20の前面に設置されるタッチパネル(不図示)を適用することもできる。
廊下灯CPU23は、当該廊下灯の構成各部を制御するものである。また、子機側廊下灯I/F24は、廊下灯CPU23及び子機ラインL1間の信号伝送路を形成するものである。さらに、制御機側廊下灯I/F25は、廊下灯CPU23及び廊下灯ラインL2間の信号伝送路を形成するものである。
次に、ナースコール親機3の具体的な構成について図2(B)のブロック図を参照して説明する。同図に示すナースコール親機3には、親機表示部30、親機通話部31、親機操作部32、親機CPU33及び親機I/F34が備えられている。
このナースコール親機3において、親機表示部30は、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出し又は医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しがあることを表示(呼出表示)するとともに、前述の被看護人保護情報を当該被看護人のリスト及びフロア病床レイアウトのうち何れかに対応させて表示するものであって、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。
親機通話部31は、スタッフステーション等の施設内共用部に在室中の医療・看護従事者が被看護人又は他の医療・看護従事者との間で通話を成立させるための音声(音声データ)を送受信するものであり、例えば、親機マイク(MIC)31a及び親機スピーカ(SP)31bを有している。また、親機スピーカ31bは、前述のようなナースコール呼出し又はスタッフ緊急呼出しがあることを発報する例えば、呼出音や音声メッセージ等を出力することができる。なお、親機通話部31としては、図示のようなハンドセットを適用することもできる。
親機操作部32は、スタッフステーション等の施設内共用部に在室中の医療・看護従事者が被看護人からのナースコール呼出し又は他の医療・看護従事者からのスタッフ緊急呼出しに応答する操作(応答操作)機能を有しており、例えば、図1に示すような親機表示部30の前面に設置されたタッチパネルで構成されている。
親機CPU33は、当該ナースコール親機の構成各部を制御するものである。また、親機I/F34は、親機CPU33及び親機ラインL3間の信号伝送路を形成するものである。
このように構成された本発明の実施例によるナースコールシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図1に示す当該システムが設置される施設内の医療・看護従事者によれば、サーバ4の情報生成部40を用いて例えば、201号室、202号室、203号室、204号室、205号室、・・・のような複数の部屋内の病床毎の被看護人について、その被看護人のプライバシーを保護するために必要な被看護人保護情報を生成することができる。具体的には、サーバ4の情報読取部41と例えば、不図示のスキャナやカメラを接続し、被看護人及び医療・看護従事者のうち何れかにより用意されスキャナで読込まれるイラストや、同様に用意されカメラで撮像された映像等を情報読取部41で読取ることにより、情報生成部40は、これら読取られたイラスト、映像等について所定の信号処理を行い生成した被看護人保護情報を、サーバラインL4を経由して制御機5に送出する。
制御機5の制御機CPU50は、受信した被看護人保護情報を、例えば、図3に示すように、前述の子機ID及び廊下灯IDと被看護人関連情報にそれぞれ関連付けて情報記憶部51に記憶することができる。また、制御機CPU50は、定期的なタイミング、例えば、サーバ4の情報生成部40で被看護人保護情報が作成された最初のタイミングや、その被看護人保護情報が書換えられたタイミングで、情報記憶部51の記憶内容を読出し、親機ラインL3、図2(B)に示すナースコール親機3の親機I/F33を経由して親機CPU33に送出することができる。この親機CPU33は、親機表示部30を制御し、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しがない待受状態において、その被看護人保護情報を図4(A)、(B)の画面構成図に示すように、被看護人のリスト表示又は病床レイアウト表示に関連付けて表示させることができる。
なお、前述のような被看護人保護情報は、例えば、サーバ4や制御機5の出荷・納入時において予めインストールさせておくこともできる。
また、制御機5の制御機CPU50によれば、情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報について、201号室及び202号室で共用されている廊下灯2の廊下灯表示部20に部屋単位で分割表示させるにあたり、該当する被看護人保護情報と廊下灯ID「201」及び「202」を関連付け、201号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、202号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「2」にそれぞれ割当てることができる。なお、前述のような子機ID「1」、「2」及び廊下灯ID「201」、「202」が付加された被看護人保護情報は、制御機CPU50から廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ伝送される。
(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した被看護人保護情報に付加されている廊下灯ID「201」及び「202」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、201号室及び202号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「201」又は「202」で一致するため、この廊下灯CPU23は、201号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、202号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「2」にそれぞれ割当てて図5の画面構成図に示すような被看護人保護情報を廊下灯表示部20に部屋単位で分割表示させることができる。このように部屋単位で分割表示された被看護人保護情報は、201号室内及び202号室内の被看護人によるナースコール子機1を用いた呼出しがない待受状態において待受表示となるため、該当する被看護人のプライバシーが保護される。
また、制御機5の制御機CPU50によれば、情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報について、203号室及び204号室で共用されている廊下灯2の廊下灯表示部20に部屋単位及び病床単位で分割表示させるにあたり、該当する被看護人保護情報と廊下灯ID「203」及び「204」を関連付け、203号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、204号室内の2床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「2」、「3」にそれぞれ割当てることができる。なお、前述のような子機ID「1」、「2」、「3」及び廊下灯ID「203」、「204」が付加された被看護人保護情報は、制御機CPU50から廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ伝送される。
(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した被看護人保護情報に付加されている廊下灯ID「203」及び「204」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、203号室及び204号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「203」又は「204」で一致するため、この廊下灯CPU23は、203号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、204号室内の2床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「2」、「3」にそれぞれ割当てて図5に示すような被看護人保護情報を廊下灯表示部20に部屋単位及び病床単位で分割表示させることができる。このように部屋単位及び病床単位で分割表示された被看護人保護情報は、203号室内及び204号室内の被看護人によるナースコール子機1を用いた呼出しがない待受状態において待受表示となるため、該当する被看護人のプライバシーが保護される。
さらに、制御機5の制御機CPU50によれば、情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報について、205号室、・・・のような部屋毎に設置されている廊下灯2の廊下灯表示部20に病床単位で分割表示させるにあたり(ここでは、205号室の場合についてのみ説明)、該当する被看護人保護情報と廊下灯ID「205」を関連付け、205号室内の4床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、「2」、「3」、「4」にそれぞれ割当てることができる。なお、前述のような子機ID「1」、「2」、「3」、「4」及び廊下灯ID「205」が付加された被看護人保護情報は、制御機CPU50から廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ伝送される。
(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した被看護人保護情報に付加されている廊下灯ID「205」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、205号室の出入口近傍に設置されている廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「205」で一致するため、この廊下灯CPU23は、205号室内の4床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」、「2」、「3」、「4」にそれぞれ割当てて図5に示すような被看護人保護情報を廊下灯表示部20に病床単位で分割表示させることができる。このように病床単位で分割表示された被看護人保護情報は、205号室内の被看護人によるナースコール子機1を用いた呼出しがない待受状態において待受表示となるため、該当する被看護人のプライバシーが保護される。
なお、(全ての)廊下灯2の廊下灯表示部20に待受表示されている被看護人保護情報は、その廊下灯2の周囲近傍に居る医療・看護従事者が廊下灯操作部22を用いて予め定められた操作を行うことで、前述の被看護人関連情報の表示に切換えることもできる。
次に、図5に示すような被看護人保護情報が待受表示として廊下灯2の廊下灯表示部20に部屋単位又は病床単位で分割表示されている待受状態において、第1の呼出動作として例えば、201号室内で子機ID「1」を有するナースコール子機1が病床に設置されている病床の被看護人が、スタッフステーション等の施設内共用部に在室中の医療・看護従事者を呼出すために、図1に示すナースコール子機1を構成するハンド子機1aを用いて例えば、ナースコール呼出しのための呼出操作を行うと、この操作を検出したプレート子機1bは、自子機が有する子機ID「1」及びナースコール呼出しを示す呼出種別情報を付加したナースコール呼出信号を生成する。このナースコール呼出信号は、子機ラインL1、201号室及び202号室で共用されている図2(A)に示す廊下灯2の子機側廊下灯I/F24を経由して廊下灯CPU23に伝送される。
201号室及び202号室で共用されている廊下灯2において、廊下灯CPU23は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「1」及び呼出種別情報をもとに、子機ID「1」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出し、自廊下灯が有する廊下灯ID「201」を付加した後、制御機側廊下灯I/F25、廊下灯ラインL2を経由して制御機5に送出する。
制御機5の制御機CPU50は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「1」、廊下灯ID「201」及び呼出種別情報をもとに、201号室内でナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出する。この制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しをナースコール親機3で報知するための信号として、子機ID「1」、廊下灯ID「201」及び呼出種別情報を付加した親機呼出報知信号を生成し、親機ラインL3、図2(B)に示すナースコール親機3の親機I/F33を経由して親機CPU33に送出する。また、制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しを201号室及び202号室で共用されている廊下灯2で報知するための信号として、情報記憶部51から読出した呼出元の被看護人関連情報に子機ID「1」、廊下灯ID「201」を付加した廊下灯呼出報知信号を生成し、廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ送出する。
ナースコール親機3の親機CPU33は、受信した親機呼出報知信号に付加されている子機ID「1」、廊下灯ID「201」及び呼出種別情報をもとに、201号室内で子機ID「1」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部31の親機スピーカ31bから出力させることができるばかりでなく、201号室内で子機ID「1」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人に割当てられて親機表示部30に表示されている当該被看護人のリスト又は病床レイアウトを用いて、図6(A)の画面構成図に示すような呼出表示を行うことができる。なお、スタッフステーション内に在室中の医療・看護従事者によれば、前述のナースコール呼出しを確認して所定の応答操作を行うことで、呼出元である201号室内で子機ID「1」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人との間で音声データを送受信して通話を成立させることができる。
また、(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「201」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、201号室及び202号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「201」で一致するため、この廊下灯CPU23は、201号室内で子機ID「1」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を廊下灯通話部21の廊下灯スピーカ21bから出力させることができるばかりでなく、呼出元である201号室内の単床に設置されたナースコール子機1が有する子機ID「1」に割当てられて廊下灯表示部20に分割表示されている被看護人保護情報を、図6(B)の画面構成図に示すような予め定められた呼出報知画面、例えば、前述の被看護人関連情報に基づく当該呼出報知画面に切換えることができる一方、202号室内に設置された子機ID「2」を有するナースコール子機1に割当てられて廊下灯表示部20に部屋単位で分割表示されている被看護人保護情報は、その表示(待受表示)を保持することができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
なお、201号室及び202号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23によれば、廊下灯表示部20を用いて前述の呼出報知画面を表示させるにあたっては、全画面表示を行うこともできる。
さらに、203号室及び204号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23や205号室、・・・のような部屋毎で設置されている廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「201」と自廊下灯が有する廊下灯IDとが不一致であるため、図6(B)に示すように部屋単位又は病床単位で廊下灯表示部20に分割表示させている被看護人保護情報について、その表示(待受表示)を保持することができ、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、第1の呼出動作によれば、制御機5の情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報を、複数の部屋により共用される廊下灯2の廊下灯表示部20に部屋単位で分割表示することができるばかりでなく、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しを検出した呼出(ナースコール呼出)時において呼出元の当該ナースコール子機が設置された部屋に対応する廊下灯表示部20には予め定められた呼出報知画面が表示される一方、呼出元以外の当該ナースコール子機が設置された部屋に対応する廊下灯表示部20には被看護人保護情報の表示(待受表示)を保持させることができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
次に、第2の呼出動作として例えば、204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人が、スタッフステーション等の施設内共用部に在室中の医療・看護従事者を呼出すために、図1に示すナースコール子機1を構成するハンド子機1aを用いて例えば、ナースコール呼出しのための操作を行うと、この操作を検出したプレート子機1bは、自子機が有する子機ID「2」及びナースコール呼出しを示す呼出種別情報を付加したナースコール呼出信号を生成する。このナースコール呼出信号は、子機ラインL1、203号室及び204号室で共用されている図2(A)に示す廊下灯2の子機側廊下灯I/F24を経由して廊下灯CPU23に伝送される。
203号室及び204号室で共用されている廊下灯2において、廊下灯CPU23は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「2」及び呼出種別情報をもとに、子機ID「2」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出し、自廊下灯が有する廊下灯ID「204」を付加した後、制御機側廊下灯I/F25、廊下灯ラインL2を経由して制御機5に送出する。
制御機5の制御機CPU50は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「2」、廊下灯ID「204」及び呼出種別情報をもとに、204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出する。この制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しをナースコール親機3で報知するための信号として、子機ID「2」、廊下灯ID「204」及び呼出種別情報を付加した親機呼出報知信号を生成し、親機ラインL3、図2(B)に示すナースコール親機3の親機I/F33を経由して親機CPU33に送出する。また、制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しを203号室及び204号室で共用されている廊下灯2で報知するための信号として、情報記憶部51から読出した呼出元の被看護人関連情報に子機ID「2」、廊下灯ID「204」を付加した廊下灯呼出報知信号を生成し、廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ送出する。
ナースコール親機3の親機CPU33は、受信した親機呼出報知信号に付加されている子機ID「2」、廊下灯ID「204」及び呼出種別情報をもとに、204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部31の親機スピーカ31bから出力させることができるばかりでなく、204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人に割当てられて親機表示部30に表示されている当該被看護人のリスト又は病床レイアウトを用いて、図7(A)の画面構成図に示すような呼出表示を行うことができる。なお、スタッフステーション内に在室中の医療・看護従事者によれば、前述のナースコール呼出しを確認して所定の応答操作を行うことで、呼出元である204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人との間で音声データを送受信して通話を成立させることができる。
また、(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「204」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、203号室及び204号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「204」で一致するため、この廊下灯CPU23は、204号室内で子機ID「2」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を廊下灯通話部21の廊下灯スピーカ21bから出力させることができるばかりでなく、呼出元である204号室内に設置された子機ID「2」を有するナースコール子機1に割当てられて廊下灯表示部20に分割表示されている被看護人保護情報を、図7(B)の画面構成図に示すような予め定められた呼出報知画面、例えば、前述の被看護人関連情報に基づく当該呼出報知画面に切換えることができる一方、203号室内の単床に設置された子機ID「1」を有するナースコール子機1と、204号室内の2床に設置されたナースコール子機1のうち子機ID「3」を有するナースコール子機1に割当てられて廊下灯表示部20に部屋単位及び病床単位で分割表示されている被看護人保護情報は、その表示(待受表示)を保持することができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
なお、203号室及び204号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23によれば、廊下灯表示部20を用いて前述の呼出報知画面を表示させるにあたっては、全画面表示を行うこともできる。
さらに、201号室及び202号室で共用されている廊下灯2の廊下灯CPU23や205号室、・・・のような部屋毎で設置されている廊下灯2の廊下灯CPU23は、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「204」と自廊下灯が有する廊下灯IDとが不一致であるため、図7(B)に示すように部屋単位又は病床単位で廊下灯表示部20に分割表示させている被看護人保護情報について、その表示(待受表示)を保持することができ、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、第2の呼出動作によれば、制御機5の情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報を、複数の部屋により共用される廊下灯2の廊下灯表示部20に部屋単位及び病床単位で分割表示することができるばかりでなく、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しを検出した呼出(ナースコール呼出)時において呼出元の当該ナースコール子機が設置された部屋及び病床に対応する廊下灯表示部20には予め定められた呼出報知画面が表示される一方、呼出元以外の当該ナースコール子機が設置された部屋及び病床に対応する廊下灯表示部20には被看護人保護情報の表示(待受表示)を保持させることができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
次に、第3の呼出動作として例えば、205号室内で子機ID「4」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人が、スタッフステーション等の施設内共用部に在室中の医療・看護従事者を呼出すために、図1に示すナースコール子機1を構成するハンド子機1aを用いて例えば、ナースコール呼出しのための操作を行うと、この操作を検出したプレート子機1bは、自子機が有する子機ID「4」及びナースコール呼出しを示す呼出種別情報を付加したナースコール呼出信号を生成する。このナースコール呼出信号は、子機ラインL1、205号室の出入口近傍に設置された図2(A)に示す廊下灯2の子機側廊下灯I/F24を経由して廊下灯CPU23に伝送される。
205号室の出入口近傍に設置された廊下灯2において、廊下灯CPU23は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「4」及び呼出種別情報をもとに、子機ID「4」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出し、自廊下灯が有する廊下灯ID「205」を付加した後、制御機側廊下灯I/F25、廊下灯ラインL2を経由して制御機5に送出する。
制御機5の制御機CPU50は、受信したナースコール呼出信号に付加されている子機ID「4」、廊下灯ID「205」及び呼出種別情報をもとに、205号室内で子機ID「4」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人からのナースコール呼出しがあることを検出する。この制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しをナースコール親機3で報知するための信号として、子機ID「4」、廊下灯ID「205」及び呼出種別情報を付加した親機呼出報知信号を生成し、親機ラインL3、図2(B)に示すナースコール親機3の親機I/F33を経由して親機CPU33に送出する。また、制御機CPU50は、検出されたナースコール呼出しを205号室の出入口近傍に設置された廊下灯2で報知するための信号として、情報記憶部51から読出した呼出元の被看護人関連情報に子機ID「4」及び廊下灯ID「205」を付加した廊下灯呼出報知信号を生成し、廊下灯ラインL2、図2(A)に示す(全ての)廊下灯2の制御機側廊下灯I/F25を経由して廊下灯CPU23にそれぞれ送出する。
ナースコール親機3の親機CPU33は、受信した親機呼出報知信号に付加されている子機ID「4」、廊下灯ID「205」及び呼出種別情報をもとに、205号室内で子機ID「4」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部31の親機スピーカ31bから出力させることができるばかりでなく、205号室内で子機ID「4」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人に割当てられて親機表示部30に表示されている当該被看護人のリスト又は病床レイアウトを用いて、図8(A)の画面構成図に示すような呼出表示を行うことができる。なお、スタッフステーション内に在室中の医療・看護従事者によれば、前述のナースコール呼出しを確認して所定の応答操作を行うことで、呼出元である205号室内で子機ID「4」を有するナースコール子機1が病床に設置されている被看護人との間で音声データを送受信して通話を成立させることができる。
また、(全ての)廊下灯2の廊下灯CPU23はそれぞれ、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「205」と自廊下灯が有する廊下灯IDとを照合する。ここでは、205号室の出入口近傍に設置された廊下灯2の廊下灯CPU23のみ廊下灯IDが「205」で一致するため、この廊下灯CPU23は、205号室内の子機ID「4」を有するナースコール子機1を用いた病床の被看護人からのナースコール呼出しがある旨の呼出音や音声メッセージ等を廊下灯通話部21の廊下灯スピーカ21bから出力させることができるばかりでなく、呼出元である自部屋内のナースコール子機1が有する子機ID「4」に割当てられて廊下灯表示部20に分割表示されている被看護人保護情報を、図8(B)の画面構成図に示すような予め定められた呼出報知画面、例えば、前述の被看護人関連情報に基づく当該呼出報知画面に切換えることができる一方、205号室内に設置された子機ID「1」、「2」、「3」を有するナースコール子機1にそれぞれ割当てられて廊下灯表示部20に病床単位で分割表示されている被看護人保護情報は、その表示(待受表示)を保持することができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
なお、205号室の出入口近傍に設置された廊下灯2の廊下灯CPU23によれば、廊下灯表示部20を用いて前述の呼出報知画面を表示させるにあたっては、全画面表示を行うこともできる。
さらに、201号室及び202号室、203号室及び204号室でそれぞれ共用として設置されている、又は205号室を除く他部屋の出入口近傍に設置されている廊下灯2の廊下灯CPU23は、受信した廊下灯呼出報知信号に付加されている廊下灯ID「205」と自廊下灯が有する廊下灯IDとが不一致であるため、図8(B)に示すように部屋単位又は病床単位で廊下灯表示部20に分割表示させている被看護人保護情報について、その表示(待受表示)を保持することができ、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
前述までの説明から明らかなように、第3の呼出動作によれば、制御機5の情報記憶部51の記憶内容である被看護人保護情報を、部屋毎に設置される廊下灯2の廊下灯表示部20に病床単位で分割表示することができるばかりでなく、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しを検出した呼出(ナースコール呼出)時において呼出元の当該ナースコール子機が設置された病床に対応する廊下灯表示部20には予め定められた呼出報知画面が表示される一方、呼出元以外の当該ナースコール子機が設置された病床に対応する廊下灯表示部20には被看護人保護情報の表示(待受表示)を保持させることができるため、待受状態である被看護人のプライバシー保護が可能となる。
本発明のナースコールシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムであっても採用できるということはいうまでもないことである。
具体的に本発明の実施例においては、複数の部屋により共用される廊下灯2として、201号室及び202号室、203号室及び204号室のように、2部屋で共用させたが、この態様に限定されるものではない。例えば、当該システムが設置される施設内の仕様に対応させて3部屋、4部屋、・・・のように、より複数の部屋で共用することもできるばかりでなく、同様な、より複数の部屋で共用するにあたって、その部屋数に対応して被看護人保護情報を病床単位で分割表示させることもできる。
また、本発明の実施例においては、被看護人及び医療・看護従事者のうち何れかにより用意される被看護人保護情報を読取る情報読取部41をサーバ4に備えたが、この態様に限定されるものではない。例えば、情報読取部41をナースコール親機3に備えてもよい。なお、サーバ4が有する情報生成部40及び情報読取部41は、制御機5に備えてもよく、制御機5が有する情報記憶部51についても、ナースコール親機3又はサーバ4に備えることもできる。
また、本発明の実施例においては、ナースコール子機1を用いた被看護人からのナースコール呼出しに医療・看護従事者が応答して通話を成立させる機器としてナースコール親機3を適用したが、このナースコール親機3に限定されるものではない。例えば、施設内を巡回中の医療・看護従事者により携帯される例えば、PHS、スマートフォン等の情報端末も適用し、この情報端末を制御機5で制御させることもできる。
さらに、本発明の実施例においては、廊下灯2、ナースコール親機3及びサーバ4を、個別のライン(廊下灯ライン、親機ライン、サーバライン)L2、L3、L4をそれぞれ経由して制御機5に接続させた構成を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、廊下灯2、ナースコール親機3、サーバ4及び制御機5をそれぞれ、共通バスであるLAN配線に所定の信号分岐機能、例えば、ハブを経由して接続させた構成を適用することもできる。