JP4987599B2 - 画像撮影装置の安全装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像撮影装置の安全装置に関し、特に、X線CT装置やMRI装置などのような画像撮影装置の安全装置に関する。
患者の患部を撮影するX線CT装置やMRI装置等の画像撮影装置は、患者を挿入可能な開口部を備えた画像撮影部と、患者を載置する寝台とを備え、寝台上に載置された患者を開口部に挿入して撮影を行う。X線CT装置の一例としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
下記特許文献1に記載されたX線CT装置は、X線を出射するX線管と患者の患部を透過したX線を検出するX線検出器とを有する画像撮影部であるガントリと、患者を載置するスライド可能な天板を備えた寝台とを備え、ガントリには空洞状の開口部が形成されている。患者を載置した天板をスライドさせることにより、患者が天板と共に開口部に挿入可能とされている。
患者を天板と共に開口部に挿入した後、X線管からX線を放射し、患部を透過したX線をX線検出器で検出することにより、X線による患部の撮影が行われる。
なお、X線CT装置の使用形態としては、手術前の患者を撮影する場合と、手術中の患者を撮影する場合とがある。
手術前の患者を撮影する目的は、患部の状態を確認するためである。手術中の患者を撮影する目的は、手術の進捗状態を確認したり、次の手術箇所を判断するためである。
なお、手術前の撮影に際しては、天板と共に患者をガントリ側へスライドさせてもよく、又は、ガントリを寝台側へスライドさせてもよい。しかし、手術中の撮影に際しては、ガントリを寝台側へスライドさせることにより患者を相対的に開口部に挿入している。これは、手術中の患者を動かさないようにし、患者の安全性を確保するためである。
手術中においては、手術で使用する治療器具、例えば、手術部位を広げておくための「へら」と呼ばれる治療器具等が手術部位に装着されており、その治療器具を装着された患者がガントリの開口部に挿入され、撮影が行われる。治療器具を装着したまま撮影を行う理由は、撮影に際して治療器具を取外すと、広げておいた手術部位が閉じてしまうなどし、撮影後の手術に支障を来たすためである。
特開平09−220223号公報
しかしながら、前述のX線CT装置においては、以下の点について配慮がなされていない。
手術で使用する治療器具を手術部位に装着したまま患者をガントリの開口部に挿入すると、開口部の周縁部に治療器具が干渉する場合がある。開口部の周縁部に治療器具が干渉すると、手術部位に外力が作用し、手術部位が損傷するという重大事故に繋がる可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、手術部位に治療器具を装着した患者をガントリの開口部に挿入する場合、手術部位に装着されている治療器具が開口部の周縁部に干渉することを確実に防止することができ、手術中の患者を画像撮影する場合における患者の安全性を高めることができる画像撮影装置の安全装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、画像撮影装置の安全装置において、患者が載置される寝台と、前記寝台に載置された患者が挿入可能な開口部を有する画像撮影部との間に配置され、前記開口部の内径寸法以下の内径寸法を有する中空体と、前記中空体を前記開口部と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するスタンド部と、前記画像撮影部を前記寝台方向へスライドさせる方向と同じ方向であって前記中空体内に前記患者が挿入される位置に前記中空体と前記スタンド部とをスライド可能とするスライド機構と、を備えることである。
本発明によれば、手術部位に治療器具が装着されている寝台上の患者を画像撮影部の開口部に挿入する場合、手術部位に装着されている治療器具が開口部の周縁部に干渉することを確実に防止することができ、手術中の患者を画像撮影する場合における患者の安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1は、図1ないし図3に示すように、中空体であるリング2と、リング2を保持するスタンド部3と、リング2とスタンド部3とを一体にスライド可能とするスライド機構4とにより構成されている。
この安全装置1が使用される画像撮影装置は、画像撮影部であるガントリ5と、患者Pが載置される寝台6とを備えている。ガントリ5と寝台6との間の床面にはレール(図示せず)が配設され、ガントリ5が寝台6に対して接離する方向にスライド可能に設けられている。
ガントリ5は、X線を放射するX線管(図示せず)と、X線管から放射された後に患者Pの患部を透過したX線を検出するX線検出器(図示せず)とを備えている。さらに、ガントリ5には、寝台6に載置された患者PをX線管とX線検出器との間に挿入可能とする円形の開口部7が形成されている。
リング2は、内径寸法がAである円環状に形成され、寝台6とガントリ5との間に配置されている。リング2の内径寸法Aは、開口部7の内径寸法B以下(A≦B)に形成されている。つまり、リング2の内径寸法Aは、開口部7の内径寸法Bと同じか、又は、開口部7の内径寸法Bより小さく形成されている。
スタンド部3は、棒状部材8と、棒状部材8の一端側に固定された噛合い部9とにより構成されている。棒状部材8の他端側には、リング2が固定されている。噛合い部9は、床面に配設された1本のレール10にスライド可能に噛合っている。レール10は、ガントリ5と寝台6との間に配設され、及び、ガントリ5を寝台6に対して接離する方向へスライドさせるレールと平行に配設されている。スタンド部3は、リング2を、開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するようにレール10に取付けられている。
スライド機構4は、寝台6方向へのガントリ5のスライド方向と同じ方向であって、寝台6上の患者Pの患部がリング2内に挿入される干渉確認位置にリング2をスライド可能とする機構である。このスライド機構4は、スタンド部3に設けられた噛合い部9とレール10とにより構成されている。なお、干渉確認位置とは、ガントリ5を寝台6側にスライドさせた場合に、ガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉しないことをリング2を用いて確認する位置である。
リング2の寝台6方向へのスライド範囲は、寝台6方向へのガントリ5のスライド範囲を超えた範囲とされている。具体的には、図6に示すように、リング2及びスタンド部3とガントリ5とを寝台6側への最大スライド位置までスライドさせた場合、ガントリ5がリング2及びスタンド部3に衝突しない位置とされている。
このような構成において、図4は、寝台6上に載置されて頭部を手術中の患者Pをリング2側から見た状態である。手術中の患者Pの頭部には固定フレーム11が取付けられ、固定フレーム11には「脳へら」等の治療器具12が保持されている。
寝台6上に載置されている手術中の患者Pの患部をガントリ5を使用してX線撮影する場合には、まず、図5の矢印Cに示すように、リング2をスタンド部3と共に寝台6側の干渉確認位置へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をリング2内に挿入させ、リング2が治療器具12に干渉しないことを確認する。このスライド操作は、手動により行う。治療器具12がリング2に干渉する場合は、治療器具12の位置をリング2と干渉しない位置に移動させる。
リング2が治療器具12に干渉することなく図5の実線で示す干渉確認位置までスライドすることを確認した後、図6の矢印Dに示すようにガントリ5を寝台6側へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をガントリ5の開口部7に挿入させる。そして、図6において実線で示す位置にスライドさせたガントリ5を矢印D´で示すように寝台6から離反する方向へスライドさせ、このスライド過程でX線管からX線を放射することにより、患部のX線撮影を行う。
このX線撮影に際し、ガントリ5を図6の実線で示す位置にスライドさせる前に、リング2を図5の実線で示す干渉確認位置にスライドさせ、リング2が治療器具12に干渉しないことを確認している。リング2の内径寸法Aはガントリ5の開口部7の内径寸法Bに対してA≦Bの関係を有し、しかも、リング2は開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持され、リング2とスタンド部3とはガントリ5のスライド方向と同じ方向にスライドする。このため、干渉確認位置へスライドさせたリング2が治療器具12に干渉しないということは、ガントリ5を寝台6側へスライドさせて患者Pを開口部7に挿入した場合に、開口部7の周縁部が治療器具12に干渉しないことを意味する。
したがって、干渉確認位置へスライドさせたリング2が治療器具12に接触しないことを確認することにより、ガントリ5を撮影開始位置に移動させる場合にガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉することを確実に防止することができ、手術中のX線撮影を安全に行うことができる。
また、リング2及びスタンド部3の寝台6方向へのスライド範囲は、寝台6方向へのガントリ5のスライド範囲を超えた範囲とされているため、リング2とガントリ5とを寝台6方向へスライドさせた場合、ガントリ5がリング2やスタンド部3に衝突してリング2やスタンド部3が患者P側に倒れるという事故の発生を防止することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1Aを、図7ないし図9に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、先行して説明した他の実施の形態の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
安全装置1Aは、中空体であるリング2と、リング2を保持するスタンド部13と、リング2とスタンド部13とを一体にスライド可能とするスライド機構14とにより構成されている。
スタンド部13は、棒状部材8と、棒状部材8の一端側に固定された車輪取付部15と、車輪取付部15に取付けられた前後一対ずつ合計4個の車輪16とにより構成されている。棒状部材8の他端側には、リング2が固定されている。車輪16は、床面に配設された2本のレール17に係合されている。スタンド部13は、リング2を、開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するようにレール17に取付けられている。レール17は、ガントリ5と寝台6との間に配設され、及び、ガントリ5を寝台6に対して接離する方向へスライドさせるレールと平行に配設されている。
スライド機構14は、寝台6方向へのガントリ5のスライド方向と同じ方向であって、寝台6上の患者Pの患部がリング2内に挿入される干渉確認位置にリング2をスライド可能とする機構である。このスライド機構14は、車輪取付部15に取付けられた車輪16とレール17とにより構成されている。
このような構成において、第2の実施の形態では第1の実施の形態と同様に、手術中の患者Pの患部をガントリ5を用いてX線撮影する場合は、まず、リング2をスタンド部13と共に寝台6側の干渉確認位置へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をリング2内に挿入させ、リング2が治療器具12に干渉しないことを確認する。ついで、ガントリ5を寝台6側にスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をガントリ5の開口部7に挿入させる。
このため、ガントリ5を撮影開始位置に移動させる場合に、ガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉することを確実に防止することができ、手術中のX線撮影を安全に行うことができる。
また、この第2の実施の形態では、スタンド部13が4個の車輪16を備えているため、リング2を安定して保持することができる。さらに、リング2とスタンド部13とが4個の車輪16を用いてスライドするため、スムーズにスライドさせることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1Bを、図10に基づいて説明する。
安全装置1Bは、中空体であるリング2と、リング2を保持するスタンド部18と、リング2とスタンド部18とを一体にスライド可能とするスライド機構14とにより構成されている。
スタンド部18は、棒状部材19と、棒状部材19の一端側に固定された車輪取付部15と、車輪取付部15に取付けられた前後一対ずつ合計4個の車輪16とにより構成されている。棒状部材19の他端側に、リング2が固定されている。スタンド部18は、リング2を、開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するようにレール17に取付けられている。
棒状部材19には、ガントリ5の外周形状に沿ってクランク状に屈曲させた屈曲部19aが形成されている。ガントリ5とリング2とを近接位置にスライドさせた場合、例えば、図10に示すように、リング2を干渉確認位置へスライドさせ、及び、ガントリ5を撮影開始位置にスライドさせた場合において、リング2の寝台6に対向する側の端部とガントリ5の寝台6に対向する側の端部との間の幅寸法がEとなる。
このような構成において、手術中の患者Pの患部をガントリ5を用いてX線撮影する場合は、まず、リング2をスタンド部18と共に寝台6側の干渉確認位置へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をリング2内に挿入させ、リング2が治療器具12に干渉しないことを確認する。ついで、ガントリ5を寝台6側にスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をガントリ5の開口部7に挿入させる。
このため、ガントリ5を撮影開始位置に移動させる場合に、ガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉することを確実に防止することができ、手術中のX線撮影を安全に行うことができる。
また、スタンド部18の棒状部材19には屈曲部19aが形成されているため、干渉確認位置へスライドさせたリング2と撮影開始位置にスライドさせたガントリ5との間の幅寸法Eを小さくすることができる。このため、ガントリ5による撮影開始位置をリング2の近くまで寄せることができ、ガントリ5による撮影領域を広げることができる。
なお、上述した第1〜第3の実施の形態の安全装置1、1A、1Bでは、リング2がスタンド部3、13、18に固定されている場合について説明したが、リング2をスタンド部3、13、18に対して着脱可能に取付けてもよい。
リング2をスタンド部3、13、18から取外すことにより、安全装置1、1A、1Bを使用しない場合にリング2が邪魔になるという事態の発生を防止することができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1Cを、図11に基づいて説明する。
安全装置1Cは、中空体であるリング2と、リング2を保持するスタンド部3と、リング2とスタンド部3とを一体にスライド可能とするスライド機構(図示せず)とにより構成されている。
リング2には、リング2の中央位置を示すマーク20が付けられている。マーク20は、塗料を塗付することにより、又は、シールを貼付することにより形成されている。
このような構成において、リング2を寝台6に近付け、リング2から寝台6上の患者Pを見ることにより、撮影したい患部の位置(×印の位置)がリング2の中央部に位置しているか否か、つまり、患者Pをガントリ5の開口部7に挿入した場合に、撮影したい患部の位置が開口部7の中心部に位置するか否かを判断することができる。撮影した患部の位置がリング2の中央部に位置していない場合は、寝台6を移動させ、撮影したい患部の位置をリング2の中央部に位置させることができる。これにより、精度のよい撮影を行うことができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1Dを、図12ないし図15に基づいて説明する。
安全装置1Dは、中空体である筒体21と、筒体21を保持するスタンド部22と、筒体21とスタンド部22とを一体にスライド可能とするスライド機構23とにより構成されている。
筒体21は、内径寸法がAである円筒状に形成された部材であり、寝台6とガントリ5との間に配置されている。また、筒体21には、ガントリ5の開口部7内に入り込み、開口部7の内周面を覆う被覆部21aが一体に形成されている。筒体21は、透明な硬質樹脂により形成されている。筒体21及び被覆部21aは内径寸法がAに形成され、この内径寸法Aは、ガントリ5の開口部7の内径寸法Bより小さく(A<B)形成されている。なお、筒体21が開口部7内に入り込んでいることから、筒体21の外径寸法も開口部7の内径寸法Bより小さく形成されている。
スタンド部22は、筒体21の外周部に固定された前後一対ずつ合計4本の脚部24と、脚部24の端部に取付けられた車輪25とにより構成されている。スタンド部22は、筒体21を、開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するように設けられている。4本の脚部24のうちの1本の脚部24には、図15に示すように上下方向にスライド可能なロックレバー26が取付けられている。ロックレバー26を下方へスライドさせ、ロックレバー26の下端部を床面に形成された固定用穴27に係合させることにより、筒体21とスタンド部22とのスライド動作をロックすることができる。
スライド機構23は、寝台6方向へのガントリ5のスライド方向と同じ方向であって、寝台6上の患者Pの患部が筒体21内に挿入される干渉確認位置に筒体21をスライド可能とする機構である。このスライド機構23は、筒体21と、ガントリ5の開口部7内に設けられて筒体21の外周面に当接される複数個のガイドローラ28とにより構成されている。複数個のガイドローラ28は、筒体21の周方向に沿って複数個配列され、及び、筒体21のスライド方向に沿った方向に2列に配列されている。
このような構成において、手術中の患者Pの患部をガントリ5を用いてX線撮影する場合は、まず、筒体21をスタンド部22と共に図13の矢印Fに示すように寝台6側の干渉確認位置へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部を筒体21内に挿入させ、筒体21が治療器具12に干渉しないことを確認する。このスライド操作は、手動により行う。筒体21は透明な樹脂により形成されており、筒体21をスライドさせる際に筒体21が治療器具12に干渉するか否かを筒体21の外側から確実に目視することができる。
筒体21を図13に示す寝台6に接近した干渉確認位置までスライドさせた後、図15(b)に示すようにロックレバー26を下方にスライドさせて床面の固定用穴27に係合させ、筒体21とスタンド部22とのスライド動作をロックする。
ついで、図14の矢印Gに示すようにガントリ5を寝台6側にスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をガントリ5の開口部7に挿入させる。そして、図14に示す位置にスライドさせたガントリ5を矢印G´で示すように寝台6から離反する方向へスライドさせ、このスライド過程でX線管からX線を放射することにより、患部のX線撮影を行う。
このX線撮影に際し、ガントリ5を図14に示す位置にスライドさせる前に、筒体21を図13に示す干渉確認位置にスライドさせ、筒体21が治療器具12に干渉しないことを確認している。筒体21の内径寸法Aはガントリ5の開口部7の内径寸法Bより小さく(A<B)、しかも、筒体21は開口部7と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持され、ガントリ5のスライド時に開口部7は筒体21の外周に沿ってスライドする。このため、干渉確認位置へスライドした筒体21が治療器具12に干渉しないということは、ガントリ5を寝台6側へスライドさせて患者Pを開口部7に挿入しても、開口部7の周縁部が治療器具12に干渉しないことを意味する。
したがって、干渉確認位置へスライドさせた筒体21が治療器具12に接触しないことを確認することにより、ガントリ5を撮影開始位置に移動させる場合に、ガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉することを確実に防止することができ、手術中のX線撮影を安全に行うことができる。
また、筒体21の被覆部21aが開口部7の内周面を覆っているため、血液等によりガントリ5が汚されることを防止することができる。さらに、筒体21は電子機器が設けられていない部材であり、消毒を簡単に、かつ、十分に行うことができる。したがって、この筒体21の消毒を行うことにより、開口部7内に挿入される患者Pに対する除菌効果を高めることができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置1Eを、図16に基づいて説明する。
安全装置1Eは、中空体である筒体29と、筒体29を保持するスタンド部22と、筒体29とスタンド部22とを一体にスライド可能とするスライド機構30とにより構成されている。
筒体29は、第1嵌合筒体29aと第2嵌合筒体29bとを嵌合させ、第2嵌合筒体29bが第1嵌合筒体29aの内側に嵌合され、第1嵌合筒体29aと第2嵌合筒体29bとは筒体29のスライド方向であるガントリ5のスライド方向に伸縮可能とされている。第2嵌合筒体29bの内径寸法Aが、ガントリ5の開口部7の内径寸法Bより小さく形成されている。この安全装置1Eにおいては、第1嵌合筒体29aが開口部7の内周面を覆う被覆部とされる。
スライド機構30は、寝台6方向へのガントリ5のスライド方向と同じ方向であって、寝台6上の患者Pの患部が第2嵌合筒体29b内に挿入される干渉確認位置に第2嵌合筒体29bをスライド可能とする機構である。このスライド機構30は、第1嵌合筒体29aと、第2嵌合筒体29bに形成されて第1嵌合筒体29aの内周面に摺接する摺接筒部29cとにより構成されている。
このような構成において、手術中の患者Pをガントリ5を用いてX線撮影する場合は、図16(b)に示すように第2嵌合筒体29bを寝台6側の干渉確認位置へスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部を第2嵌合筒体29b内に挿入させ、第2嵌合筒体29bが治療器具12に干渉しないことを確認する。
ついで、ガントリ5を寝台6側にスライドさせ、寝台6上の患者Pの患部をガントリ5の開口部7内に挿入させ、ガントリ5を用いたX線撮影を行う。
したがって、干渉確認位置へスライドさせた第2嵌合筒体29bが治療器具12に接触しないことを確認することにより、ガントリ5を撮影開始位置に移動させる場合に、ガントリ5の開口部7の周縁部が治療器具12に干渉することを確実に防止することができ、手術中のX線撮影を安全に行うことができる。
安全装置1Eを使用しない場合は、図16(a)に示すように、第2嵌合筒体29bを第1嵌合筒体29a内に収納される位置へをスライドさせ、筒体29のスライド方向の長さ寸法を短くすることができる。これにより、不使用時の安全装置1Eが邪魔になるということを防止することができる。
なお、上述した各実施の形態では、画像撮影装置としてX線CT装置を例に挙げて説明したので、画像撮影部であるガントリ5の開口部7が円形であり、それに対応してリング2や筒体21が円形又は円筒形である場合について説明している。しかし、リング2や筒体21の形状は円形や円筒形に限られるものではない。例えば、画像撮影装置であるMRI装置に本発明の安全装置を用いる場合には、MRI装置における患者が挿入される挿入部の形状が非円形である場合には、その形状に合わせた非円形のリングや筒体を用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。 その正面図である。 その平面図である。 手術中の寝台上の患者をリング側から見た正面図である。 リングを寝台側の干渉確認位置へスライドさせた状態を示す側面図である。 ガントリを寝台側の撮影開始位置へスライドさせた状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。 その正面図である。 その平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。 筒体を寝台側の干渉確認位置へスライドさせた状態を示す側面図である。 ガントリとを寝台側の撮影開始位置へスライドさせた状態を示す側面図である。 筒体の干渉確認位置でのロック機構を示す正面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る画像撮影装置の安全装置を示す側面図である。
符号の説明
2 中空体、リング
3 スタンド部
4 スライド機構
5 画像撮影部
6 寝台
7 開口部
13 スタンド部
14 スライド機構
18 スタンド部
21 中空体、筒体
21a 被覆部
22 スタンド部
23 スライド機構
29 中空体、筒体
29a 嵌合筒体、被覆部
29b 嵌合筒体
30 スライド機構
P 患者

Claims (8)

  1. 患者が載置される寝台と、前記寝台に載置された患者が挿入可能な開口部を有する画像撮影部との間に配置され、前記開口部の内径寸法以下の内径寸法を有する中空体と、
    前記中空体を前記開口部と同じ高さ位置及び同じ左右方向位置で保持するスタンド部と、
    前記画像撮影部を前記寝台方向へスライドさせる方向と同じ方向であって前記中空体内に前記患者が挿入される位置に前記中空体と前記スタンド部とをスライド可能とするスライド機構と、
    を備えることを特徴とする画像撮影装置の安全装置。
  2. 前記寝台方向への前記中空体のスライド範囲は、前記寝台方向への前記画像撮影部のスライド範囲を超えた範囲であることを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置の安全装置。
  3. 前記スタンド部は、前記画像撮影部と前記中空体とを近接位置にスライドさせた場合において、前記中空体の前記寝台に対向する側の端部と前記画像撮影部の前記寝台に対向する側の端部との間の幅寸法が小さくなる形状に屈曲形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像撮影装置の安全装置。
  4. 前記中空体は、リングであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の画像撮影装置の安全装置。
  5. 前記中空体は、前記開口部の内周面を覆う被覆部を有する筒体であることを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置の安全装置。
  6. 前記リングは、前記スタンド部に対して着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項4記載の画像撮影装置の安全装置。
  7. 前記リングに、このリングの中央位置を示すマークが付けられていることを特徴とする請求項4又は6記載の画像撮影装置の安全装置。
  8. 前記筒体は、少なくとも2つの嵌合筒体が前記筒体のスライド方向に伸縮可能に嵌合されていることを特徴とする請求項5記載の画像撮影装置の安全装置。
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