JP3137548U - カバー付き散乱ｘ線除去用グリッド - Google Patents

Abstract

【課題】診断用Ｘ線画像撮影の際の位置決めを容易にした上、患者の体が散乱Ｘ線除去用グリッドに触れることによる、不快感や苦痛を減じることのできる散乱Ｘ線除去用グリッドを提供する。
【解決手段】散乱Ｘ線除去用グリッドにフレーム加工を施すことにより、Ｘ線カセッテを固定して撮影の際の位置決めを容易にする。更にフレームやグリッド本体が患者の体に触れることによる不快感や苦痛を減じる為に、散乱Ｘ線除去用グリッド本体表面部のフレーム内にクッション材を用い、その上から耐水性、耐薬品性素材のカバー材を装着する。
【選択図】図１

Description

本考案は、散乱Ｘ線除去用グリッドに関し、ベッド上、車椅子上等で患者の快適性を損なうことなく診断用Ｘ線画像撮影が可能で、撮影後の消毒が容易な散乱Ｘ線除去用グリッドに関する。

従来、ＪＩＳ Ｚ４９１０−２０００に準ずる散乱Ｘ線除去用グリッドで、ベッド上、車椅子上で診断用Ｘ線画像撮影を行っていた。

上述の散乱Ｘ線除去用グリッドを用いて診断用Ｘ線画像撮影を行う場合、Ｘ線用カセッテ上で散乱Ｘ線除去用グリッドがずれてしまうために位置決めが困難であり、再撮影が必要になる場合がある。

フレームを装着することでＸ線用カセッテと散乱Ｘ線除去用グリッドを一体化させ、位置決めの際のずれを減じることは可能であるが、フレームが体にあたり患者に不快感や苦痛を与える。また、フレームと散乱Ｘ線除去用グリッドとの間に血液等の汚れや薬液が入ってしまい、消毒が困難である。

本考案は、上述の不都合を解消しようとするもので、位置決めを容易にした上、患者の体が散乱Ｘ線除去用グリッドに触れることによる、不快感や苦痛を減じ快適性を維持することが可能で、撮影後の消毒が容易な散乱Ｘ線除去用グリッドを提供しようとするものである。

本願の請求項１に係る考案は、散乱Ｘ線除去用グリッド周辺部にフレーム加工を施すことにより、Ｘ線用カセッテを固定して診断用Ｘ線画像撮影の際の位置決めを容易にする。請求項２に係る考案では、請求項１に係る考案に加えて、フレームが患者の体に触れることによる不快感や苦痛を減じる為に、散乱Ｘ線除去用グリッド本体表面部のフレーム内にクッション材を張付け、その上から低Ｘ線吸収であり耐水性・耐薬品性素材のカバー材を装着する。

診断用Ｘ線画像撮影の際に特別な器具を用いることなく、本考案の装置を用いることで、散乱Ｘ線除去用グリッドとＸ線用カセッテのずれによる位置決めの困難さを排除し、再撮影を防止することが可能である。フレームと散乱Ｘ線除去用グリッドが直接、患者の体に触れないようクッション材やカバー材で散乱Ｘ線除去用グリッドの表面部を覆うことにより、患者の快適性を維持することが可能である。また、耐水、耐薬品素材を装備することにより、フレームと散乱Ｘ線除去用グリッドとの間に血液等の汚れや薬液が入らず、使用後の消毒を容易にすることが可能である。

本考案の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。図１本考案の外観斜視図であり、図２はその断面図である。Ｘ線用カセッテ５に本考案を被せる。散乱Ｘ線除去用グリッド４の周辺部に装備されたキャップ状のフレーム３がＸ線用カセッテ５を保持することが可能であり、撮影時にずれが生じない。

フレーム３と散乱Ｘ線除去用グリッド４との段差を取り除く、クッション材２およびカバー材１が、患者の体に直接、散乱Ｘ線除去用グリッド４及び周辺部のフレーム３が触れることを防ぐので快適性が損なわれることが無い。また、撮影後には耐水性・耐薬品性のカバーにより覆われた表面部を容易に消毒することが可能である。

以上本考案の実施例を示したが、本考案とＸ線用カセッテの固定方法はキャップ状のフレーム３のみに限定されるものではない。例えば、必要に応じフレーム３の内部にバネを取り付けることにより、本考案とＸ線用カセッテの密着度をより向上させることができる。

カバー付き散乱Ｘ線除去用グリッドの外観斜視図である。 カバー付き散乱Ｘ線除去用グリッドの断面図である。

符号の説明

１カバー材
２クッション材
３フレーム
４散乱Ｘ線除去用グリッド本体
５カセッテ

Claims (2)

1. フレーム加工を施すことにより、Ｘ線用カセッテを挿入し固定した状態で、ベッド上、車椅子上の患者の撮影が可能な散乱Ｘ線除去用グリッド。
2. Ｘ線用カセッテを固定するフレームと散乱Ｘ線除去用グリッド本体との段差を、クッション材を貼り付けることで取除き、表面に耐水性、耐薬品性の素材のカバー材を装着した請求項１記載の散乱Ｘ線除去用グリッド。

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