JP4986359B2 - 可塑剤と粘土活性変成剤を有するセメント質混合物における空気管理 - Google Patents
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Description
(本発明の分野)
本発明は、水和性セメント質組成物中で気孔を調節し、安定化させるための界面活性剤の新規な組み合わせに関する。
【0002】
(本発明の背景)
この明細書で使用される通り、「コンクリート」という用語は、水和性セメント質バインダー(例えば、ポルトランドセメント)、細骨材(砂)、及び粗骨材(砕石または砂利)の混合物であって、水を添加して、建築構造物(例えば、基礎)または土木構造物(例えば、トンネル)または他の構造部材に硬化させることができる組成物を与える混合物を意味し、指す。
【0003】
この明細書に引用することにより包含される、世界特許出願PCT/US98/12876において、Jardineらは、コンクリートで可塑化用混和材または水低減用混和材として使用されるオキシアルキレン含有ポリマー添加物が時には異なるコンクリートミックスにおいて予測不能な用量挙動を呈することを開示した。Jardineらは、一部のコンクリート混合物中に含有される骨材がこの可塑剤とマイナスに相互作用して、劣った用量応答を生成するある種の膨張性粘土(例えば、スメクタイト)を有することを見出した。このような粘土は、初めに混合水で水分添加されるとき膨脹し、そして膨張した状態で可塑剤を吸収あるいは同伴すると理論的に説明された。Jardineらの発明は粘土変成剤を使用することであった。この目的は、粘土活性または粘土含有骨材の可塑剤活性を妨害する機構を変成し、それによって正常な用量の可塑剤をこのコンクリートで使用可能とすることであった。
【0004】
本発明者らは、オキシアルキレン含有ポリオールポリマーを粘土変成剤として使用すると、慣用の空気同伴剤(「AEA」)を使用した場合でも、得られるコンクリート混合物が空気同伴の問題を有することがあることを発見した。それゆえ、本発明の目的の一つは、オキシアルキレン可塑剤と粘土活性変成剤を使用するコンクリート混合物の空気同伴能力と気孔品質を改善することである。更に一般的には、もう一つの目的は、慣用のAEA及び/または粘土活性変成剤を使用する能力に重大な妨害を及ぼさずに、セメント質組成物中の気孔系を調節し、安定化させるのに有用であると考えられる界面活性剤系を提供することである。
【0005】
技術的に言えば、AEAは、コンクリート中で空気を発生しないが、(1)混合時に取り込まれ(あるいは機械的に封じ込められ);(2)混合水に溶解し;及び/または(3)乾燥セメントと骨材中の顆粒間の空間に存在する空気を単に安定化する。「同伴された」気孔の概念は、「捕捉された」気孔の概念とは異なる。或るサイズ(通常、0.01−1.0ミリメーターの間の平均直径)と形状(概ね球状)の気孔を含水コンクリートのペースト部分中に同伴することが望ましい(例えば、凍結融解条件下で硬化コンクリートの耐久性を増大させる目的で)。通常のまたは慣用のAEAの例は、木材レジン、木材ロジン、リグノスルホン酸、スルホン化炭化水素、タンパク質性材料、及び脂肪酸(例えば、トール油脂肪酸)及びこれらのエステルの水溶性塩(通常、ナトリウム)を含む。
【0006】
意図的に同伴空気を脱気する傾向のある粘土変成剤が存在する場合には、AEAを用いてコンクリート中の気孔含量とサイズ分布を制御する問題は特に挑戦的である。AEAをコンクリートに添加する場合、AEAは、水相中での溶解度が変わることにより気孔と水相の間の界面で膜を形成する(コンクリート混和材(Concrete Admixtures)中の「空気同伴混和材」、Dr. Vance Dodson(Van Nostrand Reinhold,New York 1990),133−134頁を参照のこと)。更には、AEAはアニオン性、カチオン性、あるいは非イオン性であってもよい。通常のAEAは組成と性質において広範に変動するので、有効性の変動が予期される。しかしながら、この空気含量の管理で一貫性を達成することは、大部分、極めて予測不能であった。
【0007】
(本発明の要約)
本発明は、コンクリートなどの水和性セメント質組成物における気孔系を調節し、安定化する界面活性剤の新規な組み合わせに関する。
【0008】
本発明の例示の界面活性剤組み合わせは、(1)好ましくは処理されるべきセメントの乾燥重量基準で0.0001−0.005%固体含量(「s/s%」)の量で使用され、そして好ましくはこのセメント質組成物中で空気同伴性である第1の界面活性剤であって、この第1の界面活性剤がベタイン、アルキル及び/またはアルキルアリールスルホネート、またはこれらの混合物を含んでなるもの;及び(2)好ましくは0.0001−0.005%(処理されるべきセメントの重量基準で)の量の第2の界面活性剤であって、この第2の界面活性剤が非イオン性オキシアルキレン含有ポリマー界面活性剤を含んでなるもの、を含んでなる。好ましくは、この非イオン性オキシアルキレン含有ポリマーはブロックコポリマーである。
【0009】
本発明者らは、第1の界面活性剤はこの空気含量を劇的に増加させるが、コンクリート中で細かい、均一な気孔分布を必ずしも生成せず、そして少用量での感度のために容易に制御し得る気孔容積を許容しないことを見出した。空気を脱気するようにはたらき、そして気孔分布の細かさ並びに均一性を改善する第2の界面活性剤との組み合わせによって、コンクリート中で新規な、細かく調節できる気孔系が得られる。このように、水和性セメント質組成物用の本発明の例示の混和材組成物は、ポリオキシアルキレン基を有する可塑剤;少なくとも一つの粘土活性変成剤;水和性セメント質組成物中で空気を同伴するようにはたらく第1の界面活性剤;及び第1の界面活性剤により同伴された気孔を更に均一なサイズとせしめるようにはたらく第2の界面活性剤を含んでなる。
【0010】
この組み合わせの利点の一つは、相対的に少ない用量でこの界面活性剤を使用することができ、それによって、慣用の用量で、そして慣用の使用法を用いて慣用の空気同伴剤(AEA)をコンクリート(または他のセメント質組成物)の中に組み入れることが可能になることである。また、これが本発明の混和材により提供されるようなコンクリートにおける「微調節性」の意味でもある。
【0011】
界面活性剤の上述の組み合わせは、可塑剤(例えば、オキシアルキレン基及び/またはポリカルボン酸基またはそれらの塩あるいはエステルを含んでなるものなど)、一つあるいはそれ以上の粘土変成剤(骨材中に含有される粘土の可塑剤吸収活性を減少させるための)、及び慣用のAEAにより製造されるコンクリート中で気孔系を調節し、安定化させるのに特に有用である。このように、本発明の更なる例示の混和材組成物は、上述の界面活性剤の組み合わせに加えて、可塑剤(例えば、オキシアルキレン基及び/またはポリカルボン酸またはそれらの塩あるいはエステルを含んでなるもの)と粘土活性変成剤を含んでなる。場合によっては、さほど好ましくはないが、この例示の混和材組成物は、慣用のAEAを更に含んでいてもよい。
【0012】
発明の例示のコンクリート組成物あるいは構造物は、セメント質バインダーと上述の2つの界面活性剤を含んでなる。従って、本発明のコンクリートは、ポルトランドセメント;細骨材、粗骨材、またはこれらの混合物を含んでなる少なくとも一つの骨材;及び請求項1の混和材を含んでなり;上記コンクリートが上記セメント、少なくとも一つの骨材、及び上記混和材を水と合体させ、硬化させた後、(A)ASTMC457−98により測定して0.02cm未満の間隔因子と(B)ASTMC457−98により測定して240(1/cm)を越える比表面を有する均一分布した気孔系を更に含んでなるものである。
【0013】
また、本発明は、上記例示の混和材組成物を含有するセメント質組成物並びにコンクリート中で空気を制御する方法も提供する。この方法は上記混和材組成物を合体して、セメント質混合物とせしめることを含む。
【0014】
更には、上で挙げた2つの界面活性剤を使用することによって、コンクリート組成物における「仕上げ性」(finishability)(例えば、セメント質組成物を打ち込み、平滑化し、それと共に最少の努力により過剰の水を除去する能力)が改善あるいは増進されると考えられる。従って、含水コンクリートまたはメーソンリーセメントの仕上げ性を改善するための本発明の方法は、含水の水和性セメント質混合物の中に上述の2つの界面活性剤を含ませることである。
【0015】
本発明の他の利点と特徴を以下に更に詳細に述べる。
【0016】
(好ましい態様の詳細な説明)
本発明は、コンクリートと他の水和性セメント質組成物中の気孔系を改善するための新規な方法と混和材組成物を指向する。
【0017】
この明細書で使用される通りの「セメント質組成物」という用語は、ペースト、モルタル、油井セメント固化用グラウトなどのグラウト及び水硬セメントバインダーを含んでなるコンクリート組成物を指す。「ペースト」、「モルタル」及び「コンクリート」という用語は、当業界の用語であり:ペーストは水硬セメントバインダー(通常、限定するものではないがポルトランドセメント、メーソンリーセメント、またはモルタルセメントであり、石灰岩、水和石灰、フライアッシュ、溶鉱炉スラグ、ポゾラン、シリカヒューム、メタカオリン、またはこのようなセメント中に通常含まれる他の材料を含むことが出来る)と水から構成される混合物であり;モルタルは細骨材を追加として含むペーストであり、そしてコンクリートは粗骨材を追加として含むモルタルである。必要量のしかるべき材料、例えば水和性セメント、水、及び細骨材及び/または粗骨材を混合することにより、本発明で試験されるセメント質組成物が生成するが、これは、特別なセメント組成物を製造するのに適用可能である。
【0018】
この明細書で使用される通りの「可塑剤」という用語は、コンクリートを更に少量の水で製造可能とする作用剤を指す。このように、これらの作用剤は、低及び中程度の水低減剤とまた通常「超可塑剤」と呼ばれる高程度の水低減剤も含む。本発明は、いわゆる超可塑剤(すなわち、相対的に高い(>12%)水低減を可能にする作用剤)と共に使用するのに特に好適である。
【0019】
本発明は、上述のように水和性セメント質組成物中の気孔系を調節し、安定化させるのに有用である界面活性剤系を提供する。本発明者らは、「調節」という用語によって、新たに製造されたセメント質組成物中に含有される空気の容積がセメント質組成物の含水容積基準で3−20パーセントとなり、本発明の目的に好適な範囲内となることが確保される界面活性剤の能力を指す。本発明者らは、「安定化」という用語によって、混合とその後の取り扱い及び硬化の過程において塑性セメント質材料中における細かい気孔の量と分布を維持する界面活性剤の能力を指す。このように、本発明は、コンクリートとモルタルの製造中に通常起こる空気管理の問題に対処するのに特に有用である。
【0020】
加えて、粘土含有骨材を有するコンクリート用に可塑剤と共に使用される場合に、本発明は特別なメリットを有する。なぜならば、この状況は特に困難な空気管理の問題を含むからである。可塑剤用量の要求(吸収性粘土の存在により著しく増大する可能性のある)を低減させるために使用されるしかるべき粘土活性変成剤は、セメント質組成物の空気同伴特性と副次効果による複雑な空気管理手法を変化させることができる。本発明で使用される「粘土」という用語は、スメクタイト、モンモリロナイト、イライト、ヘクトライト、または「ベントナイト」として知られている市販の粘土としてしばしば分類される膨張性の吸収性粘土に特に関係する。また、「粘土」の定義内で考慮されるべき火山灰及び非晶質粘土もこの吸収タイプの材料に含められると考えられる。問題となるこの粘土(例えば、スメクタイト)はある砂中に存在し、これが多くの可塑剤用量の問題を起こすと考えられる。
【0021】
従って、本発明は、混和材組成物(場合によっては、可塑剤と粘土活性変成剤と共に上記の2つの界面活性剤を含んでなる);例示の混和材組成物を含有するセメント質組成物;及びセメント質組成物(及び特にこの混和材組成物と混和された組成物)中で気孔の量と分布を制御するための方法を提供する。
【0022】
本発明の例示の界面活性剤の組み合わせは、それゆえ、(1)ベタイン、アルキル及び/またはアルキルアリールスルホネート、またはこれらの混合物を含んでなる空気同伴性界面活性剤;と(2)非イオン性オキシアルキレン含有ポリマー界面活性剤を含んでなる。
【0023】
本発明の更なる例示の混和材組成物は、上述の2つの界面活性剤に加えて、オキシアルキレン基、ポリカルボン酸基(またはこれらの塩あるいはエステル)を有する可塑剤、またはこれらの混合物、及び粘土活性変成剤を含んでなる。場合によっては、慣用の空気同伴剤(AEA)を使用するか、あるいは場合によっては処理さるべきコンクリート、セメント、またはセメント質組成物の中にこのようなAEAを別々に添加することができる。
【0024】
したがって、木材レジン、木材ロジン、またはガムロジン;非イオン性界面活性剤(例えば、TRITON X−100の商品名でBASFから市販されているものなど);スルホン化炭化水素;タンパク質性材料;または脂肪酸(例えば、トール油脂肪酸)またはそのエステルの水溶性塩(通常、ナトリウム)などの慣用の空気同伴剤(AEA)を場合によっては含有することができるコンクリートまたはセメントモルタルなどの水和性セメント質組成物の中にこの混和材組成物を包含させる。この明細書では「AEA」という用語は、限定するものではないが、上述のものなどの慣用の空気同伴剤を意味し、指すのに使用されるが、この用語は、前述の界面活性剤の組み合わせの成分「1」及び「2」として本発明者らにより同定された成分を含まない。本発明において上述の新規な界面活性剤の組み合わせを使用することにより、1つあるいはそれ以上の可塑剤、1つあるいはそれ以上の粘土活性変成剤、及び場合によっては1つあるいはそれ以上の慣用のAEAを含有するコンクリート及びモルタル中での気孔系の管理が達成される。
【0025】
この新規な界面活性剤の組み合わせは、上述した通り、リグノスルホネート、ナフタレンスルホネート、メラミンスルホネートなどの慣用の可塑剤(超可塑剤を含む)と共に使用するのに好適であると考えられる。特に、本発明の界面活性剤の組み合わせは、オキシアルキレン基、ポリカルボン酸基(またはこれらの塩あるいはエステル)、またはこれらの混合物を有する可塑剤を含む組み合わせにおいて有用である。時には、オキシアルキレン含有可塑剤は、「EO/PO」タイプの可塑剤(「EO/PO」という文字はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの繰り返し基を指す)と呼ばれる。ところで、この明細書で「アルキレン」という用語は、直鎖あるいは分岐鎖のアルキル(エン)基を包含し、そしてまた(構造的に可能である場合には)アリール(エン)とアリールアルキル(エン)基も含むことを意味する。EO/PO可塑剤は、例えばこの明細書に引用することにより包含されるDarwinらの米国特許5,393,343に教示されている。Darwinらは、コンクリートにおいて可塑剤または高度のスランプ(例えば、高流動性)を長い時間にわたって維持するための水低減剤として有用なEO/POタイプのクシ形ポリマーを開示した。この明細書で使用されるように、「EO/PO」という用語は「オキシアルキレン基」という用語と同義であり、ポリオキシアルキレン基(例えば、エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー)を示すための便利な速記体としての役割をする。従って、本発明の目的には、「EO/POタイプのクシ形ポリマー」という用語は、カルボン酸塩基(セメント質混合物中でセメント固定基として機能する)とエチレンオキシド(EO)基、プロピレンオキシド(PO)基、及び/またはEO/PO基の組み合わせなどのペンダント基の両方が結合している炭素骨格などの骨格を有するポリマーを意味し、指す。このペンダント基はイオン性あるいは非イオン性であってもよい。
【0026】
EO/POポリマー可塑剤の更なる例は、この明細書に引用することにより包含される米国特許第4,946,904号、第4,471,100号、第5,100,984号及び第5,369,198号に示される。これらの特許は、例えば、マレイン酸またはマレイン酸無水物などのポリカルボン酸モノマーとポリアルキレングリコールモノアリルエーテルなどの重合性EO/PO含有モノマーのコポリマーである、クシ形ポリマーを記述している。
【0027】
EO/PO基とポリカルボン酸基を有する市販の可塑剤は、Grace Construction Products(Cambridge,Massachusetts)により「ADVAR」の商品名で販売されている。ADVARクシ形ポリマーは、ポリオキシアルキレンアミンをポリカルボン酸骨格にグラフト(アミド化/イミド化反応)することにより製造される、ポリアクリル酸ポリマーである。この市販の可塑剤は本発明の目的に好適である。
【0028】
もう一つの市販の可塑剤は、主としてEO基とポリカルボン酸基を有するものであるが、SKWにより商品名「GLENIUM」として販売されている。従って、主としてEO基を有する可塑剤も同様に本発明での使用に好適であると考えられる。
【0029】
本発明での使用に好適であると考えられるもう一つのクシ形ポリマー(ポリオキシアルキレン基を含有する)は、その全開示をこの明細書に引用することにより包含される米国特許第4,471,100号で製造されるような無水マレイン酸とエチレン系重合性ポリアルキレンの重合により得られるタイプである。この製品は「MALIALIM」の商品名で市販されている。この商品は、このポリマーと水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムなどの塩基との最終反応により生成する塩の形で通常販売されている。
【0030】
上述の新規な界面活性剤の組み合わせと共に使用するのに好適であると考えられる他の可塑剤は、例えば、この明細書に引用することにより包含される米国特許第5,670,578号;第5,725,654号;及び第5,854,386号でARCO Chemical Technology,L.P.により開示されているものを含む。これらはオキシアルキレン含有ポリマーである。
【0031】
このように、本発明で使用するのに好ましい可塑剤は、オキシアルキレン基及び/またはポリカルボン酸基(またはこれらの塩)を有し;そして特に好ましくは炭素含有骨格とオキシアルキレン及び/またはポリカルボン酸基または部分を含むペンダント基を含んでなるクシ形ポリマーである。
【0032】
ある粘土含有骨材(例えば、粘土含有砂)を有するセメント質組成物の中にEO/PO基及び/またはポリカルボン酸基(またはこれらの塩)を有する可塑剤を混合する場合、時には可塑剤用量要求が一貫しないことがある。例えば、Reno(Nevada)産のCB Rilite砂(「CB」)及びAlbuquerque(New Mexico)産のWMI Placitas砂(「WMI」)などの南西合衆国(Southwestern United States)産の砂を含有するミックスは、高用量要求を呈する。コンクリート組成物中でCB Rilite砂またはWMT Placitas砂のいずれかに実験室(lab)砂(Kane−Perkins(Milton,NH)産)を置き換えると、用量要求が驚くほど低下することが見出された。この性能は、小規模なコンクリート及びモルタル混合物で確認された。すなわち、CBあるいはWMT砂にKane−Perkins実験室砂を置き換えると、同一のEO/PO可塑剤の用量割合で実質的に高い流動及びスランプ値が得られる。
【0033】
CB砂とWMI砂を分析すると、両方の砂はスメクタイト粘土を含有することが見出された。平行実験において、Kane−Perkins砂にナトリウムモンモリロナイト(スメクタイト粘土)を添加すると、流動性が劣り、用量要求の高いモルタルが生成することが見出された。他の粘土の追加試験は、もう一つのタイプのスメクタイト粘土のヘクトライトも又モルタル中で高用量要求を呈し、そして非スメクタイト粘土のカオリナイトが性能に悪影響を及ぼさないことを示した。他のEO/PO可塑剤もADVAR可塑剤と粘土含有砂を含有するモルタルまたはコンクリートで観察される劣った性能を呈した。例えば、もう一つの市販のEO/PO可塑剤のMALIALIM AKM 1511は、スメクタイト粘土を含有するモルタル中で同様の著しい流動性低下を起こすことが判明した。このデータと前記の試験に基づいて、このスメクタイト粘土とのマイナスの相互作用は、ある範囲のEO/POとEO単独の可塑剤に帰せられるものであること、またADVARブランド可塑剤に限定されるものでないことが結論づけられた。
【0034】
モルタルとコンクリートの中でのスメクタイト粘土とEO/PO可塑剤との間の相互作用の発見後、著しい努力がこの問題の解決に集中された。スメクタイト粘土を含有するモルタルまたはコンクリートの中でのEO/POポリマーの有効性を取り戻すのに、主として、3つの異なるアプローチが有効であることが見出された。
【0035】
第1に、可塑剤の添加の前にモルタル混合物に添加され、粘土含有骨材中に含有される粘土のEO/PO吸収能力を低減するようにはたらく作用剤の添加は、スメクタイト粘土とADVAR可塑剤を含有するモルタルの性能を効率的に改善する。この作用剤がポリエチレングリコール(「PEG」)などのグリコールからなる場合には、この高分子量PEGはモルタル流動を著しく改善することが見られた。エチレンオキシドとプロピレングリコールの両方を含有するグリコールの使用は、モルタルの流動を改善するのに有効であることも判明した。このように、EOとEO/PO材料の両方を使用して、モルタル性能を部分的に取り戻すことができることが示された。いずれの場合においても、これらの化合物はこの粘土表面上に吸収されて、ポリマー吸収に対するこの粘土の親和性を一部を充たし、そして本質的に、犠牲の役割をする成分の形で作用する思われた。
【0036】
極めて有効であることが判明した第2のアプローチは、モルタルまたはコンクリートの混合手順の変更によりEO/PO可塑剤の用量効率を取り戻すことであった。特に、ミキサーの中に材料を添加する順序がEO/PO超可塑剤(例えば、ADVAR超可塑剤)と粘土含有砂を含有するモルタルまたはコンクリートの性能に大きな影響を及ぼし得ることが判明した。粘土含有砂の添加を遅らせる(他の材料がすべて添加されるまで)ことにより、ADVAR超可塑剤の用量効率を取り戻すことができることが判明した。更には、最初にこの効果を開始させるのに、少量のセメントしか必要でないことが判明した。この発見の本質的な要素は、粘土含有砂が混合水と接触するのに先立ち、あるいは同時に、セメント(若干量の)がこの混合物中に存在しなければならないということである。この添加順序を確保することができるならば、スメクタイト粘土の存在に無関係にモルタルまたはコンクリート中のEO/PO超可塑剤の用量効率を著しく改善することができる。
【0037】
混合時に添加順序を変えることにより、モルタルの水の全必要量(超可塑剤に無関係に)を低減させることができることも見出された。それゆえ、慣用のナフタレン/ホルムアルデヒド縮合物可塑剤含有モルタルをADVAR超可塑剤含有モルタルと同様に処理する場合には、各混合物の性能を改善することができる。この変成混合方法を上記のモルタル(各々0.6%の粘土を含有する)の両方に使用するならば、新しい用量効率を改善することができる。低い粘土用量を使用する場合には、この用量効率を増大させることができる。また、変成混合方法を用いて、超可塑剤を含有しないモルタル(粘土含有砂を含む)を改善することもできること、すなわち、この混合方法により参照モルタルの流動性も改善することができることが観察された。
【0038】
最後に、有望なアプローチは、粘土含有砂を導入に先立って可溶性カルシウム塩(好ましくは、硝酸カルシウム)を添加することであることが判明した。このアプローチによりEO/PO超可塑剤の用量応答を取り戻すことができることが示された。粘土含有砂に硝酸カルシウムを直接添加するのは、硝酸カルシウムを水と混合して添加するよりも有効であることが更に判明した。可溶性カリウム塩も本発明に好適であると更に考えられる。
【0039】
スメクタイトを含有する極めて低品質の砂(Reno産)の挙動を試験すると、材料の添加順序を変えることは、それ自身、ADVAR超可塑剤を含有するモルタルの劣った性能を回復させるのに充分でないことが判明した。追加の試験は、この低品質砂などの場合には、前述の3つのアプローチ(すなわち、変成混合方法+ポリエチレングリコール+硝酸カルシウム)を組み合わせることが時には必要であることを示した。この組み合わせのアプローチは、最適な性能を生み出し、組み合わせの相乗効果を示した。最もメリットのある流動特性を与える種々の分子量のポリエチレングリコールの最適なブレンドを決定することができることが更に示された。
【0040】
加えて、本発明の更なる例示の方法は、可塑剤の添加または粘土への水の添加に先立ち優先的に導入する必要のない作用剤を含むことができる。例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、及びピロリン酸水素ナトリウム、またはこれらの混合物などのポリリン酸塩を使用することにより、粘土のEO及び/またはPO吸収能力を低減させることが意図される作用剤の後に超可塑剤を添加することが不必要になる。
【0041】
この明細書に引用することにより包含された世界特許出願番号PCT/米国98/12876に本発明での使用に好適である例示の粘土活性変成剤が記述され、次のように類別される。
【0042】
粘土活性を変成するのに有用である、例示の無機の多価カチオンは、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、またはこれらの混合物などの多価カチオンを含む。亜硝酸カルシウムと硝酸カルシウムは、上述のように(ポリ)エチレングリコール(PEG)などのオキシアルキレンと共に使用することができる好ましい無機カチオンである。
【0043】
また、例示の粘土活性変成剤は、K+、NH4 +、Cs+、Rb+、Fr+、またはこれらの混合物などの無機の1価カチオンも含む。これらのなかで、硝酸カリウムが好ましい。
【0044】
更なる例示の粘土活性変成剤は、4級アミン、(ポリ)4級アミン、アミンオキシド、またはこれらの混合物などの有機カチオンを含む。この明細書で使用される通り、「有機カチオン」という用語は、任意の交換作用剤((a)ホスホニウム、ピリジニウム、スルホニウム及び4級アンモニウム(ポリ4級アンモニウムを含む)から選ばれるカチオン塩の基に結合した有機基、または(b)単一のカチオン性アミン塩基を含有し、そして他のアミン基を含有しない有機化合物を含んでなり、2:1粘土(例えば、スメクタイト)と結合する層間カチオンを交換する能力のある任意の化合物)を指す。いずれのカテゴリーにおいても交換作用剤のカチオン基に結合した有機基は、ポリマー基であってよい。本発明で使用し得る有機カチオンのなかには、両性材料(両性界面活性剤などの)がある。このようなカチオンには、限定するものではないが、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、メチルトリフェニルホスホニウム、ベンジルトリフェニルホスホニウム、及びN、N−ジメチル−1−ヘキサデカンアミンオキシド(Akzo Nobel Chemical(Chicago,Illinois)からAromoxR DM−16の商品名で市販)とN,N,N’,N’,N’−ペンタメチル−n−獣脂−1,3−プロパンジアンモニウムクロライド(AkzoからDuoquadRT−50の商品名で市販)などの界面活性剤を含む。本発明で有用であると考えられる他の例示の有機カチオンは、(C12−C18)脂肪族アミンとアミノ酸(例えば、リジン)を含む。粘土活性を変成する有機カチオンは、好ましくは安全と低コストのために水溶液で供給される。しかしながら、有機カチオン作用剤を市販の有機界面活性剤の形で使用することを所望する場合など、いくつかの場合には、有機カチオン作用剤を有機溶媒中で供給することもできる。
【0045】
好ましい有機カチオンは、ポリエチレングリコール(PEG)と組み合わせた(ポリ)4級アミンなどの4級アミンであり、この組み合わせは、4級アミンまたはPEG単独を使用するよりも良好である改善されたEO/PO可塑剤性能を促進する。また、特に混合サイクルで早期に添加した場合、結合ポリオキシエチレン官能基を有する4級アミンの使用も結合ポリオキシエチレンを含まない他の4級アミンよりも有効であることが判明した。
【0046】
他の例示の粘土活性変成剤は、オキシアルキレン(例えば、PEGなどのエチレングリコール及び/またはプロピレングリコール)、クラウンエーテル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、グルコネート、グルコヘプトネート、グルコヘプトン酸、グルコン酸、コーンシロップ、またはこれらの混合物などの、(スメクタイトタイプの)粘土により吸収される能力のある極性有機分子を含む。この極性有機分子がポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリレート、またはポリメタアクリレートである場合には、分子量は2,000あるいはそれ以下でなければならない。これらは、好ましくはEO/POタイプの可塑剤を粘土に導入する前に添加される。この粘土に水を添加する前に粘土活性変成剤を存在させ、次に、EO/POタイプの可塑剤を粘土と化学的に接触させることにより、これを達成することができる。粘土に対する親和性がEO/POタイプの可塑剤よりも強い4級アミン(例えば、ポリ−4級アミン)、及びポリホスフェートなどのしかるべき粘土活性変成剤をEO/PO可塑剤と同時に、あるいはEO/PO可塑剤の添加前に添加し得ることが判明した。
【0047】
更なる例示の粘土活性変成剤は、メタリン酸塩(例えば、メタリン酸ナトリウム)、トリポリリン酸塩(例えば、トリポリリン酸ナトリウム)、ピロリン酸塩(例えば、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸水素ナトリウム)、またはこれらの混合物などのポリリン酸塩からなる群から選ばれる粘土分散剤を含んでなる。本発明の更なる例示の方法と混和材は、この粘土分散剤に加えて、リグノスルホネート、ヒドロキシル化カルボキシレート、炭水化物、またはこれらの混合物などのセメント分散剤を使用することを含んでなる。
【0048】
セメント及びコンクリート技術の熟練者ならば、この混合物の中に加えるべき粘土活性変成剤(粘土吸収型カチオン性の極性有機分子であっても、または粘土分散剤の変形であっても)の量は、砂の性質、添加されるべき可塑剤の量と性質、使用される成分の特定の添加順序、混合条件、及び他の因子により変化することを理解するであろう。0.005s/s%(固体セメント基準での重量パーセントの活性固体)から12s/s%までなどの広範な範囲が使用可能であると考えられ、約0.01−10.0s/s%の範囲が好ましい。しかしながら、再度、この範囲は条件の性質とこの混合操作の性質に依存する。
【0049】
要約すれば、上述の粘土変成剤のあるものは、加工された空気同伴コンクリート中で空気同伴または空気品質を劣化させることが判明した。これらの作用剤は、有機ポリマーの類であることが判明し、そして限定するものではないが、過剰な脱泡、大きな気孔、困難な空気制御、不安定な空気(気孔サイズと量が変化し得る)、及び一貫しない空気同伴(性能がバッチごとに変動する)を含む、空気同伴に関連する多くの問題を引き起こし得る。
【0050】
前に要約したように、本発明の例示の界面活性剤の組み合わせは、ベタイン、アルキル及び/またはアルキルアリールスルホネート、またはこれらの混合物から選ばれる第1の成分を有する。これらのうちで、ベタインが最も好ましく、4−8%容積範囲(水分のあるコンクリートの容積基準で)の気孔含量を維持する点で最も効果的であると考えられる。
【0051】
従って、本発明で有用な例示のベタイン界面活性剤は、次式
【0052】
【化7】
【0053】
を有する。ここで、R1、R2、及びR3は独立にアルキル基またはアルキル含有部分であり、xは1ないし5であり、そしてMは金属カチオン、またはアンモニウムである。好ましくは、Mはナトリウムである。好適な金属カチオンはアルカリのいずれか、例えば、ナトリウムまたはアルカリ土類金属から誘導される。アンモニウム塩もまた好適である。本発明の化合物は通常金属塩として添加される。
【0054】
好ましくは、R1及びR2はC1−C4アルキル基、最も好ましくはメチル基である。R3に対する好ましいアルキル基はC10−C28であり、アルキルアミド、アルキルアミドアルキレン、及びヒドロキシアルキルなどの置換アルキルなどのアルキル含有部分を含む。R3はラウラアミドプロピル及びココアミドプロピルなどのC10−C20アルキルアミドプロピルであるのが特に好ましい。他の好適なベタインは、その明細書を引用することによりこの明細書に完全に包含される米国特許第5,679,150号に掲げられている。ベタインのもう一つの好適なタイプのスルホベタインは、一般式
【0055】
【化8】
【0056】
を有する。ここで、R1、R2、及びR3は独立にアルキル基またはアルキル含有部分であり、xは1ないし5の整数であり、そしてMは金属カチオンであり、そしてYは水素またはヒドロキシル基である。好ましいスルホベタインは、ココアミドプロピルヒドロキシスルタインである。
【0057】
他の好適なベタイン及びスルホベタインは、その全内容を引用することにより本明細書に包含される米国特許第4,209,337号に開示されている。ベタイン及びスルホベタインを製造する方法は当該技術で知られている。米国特許第5,679,150号とそこで引用されているレファレンスを参照のこと。この項に続く実施例で示すように、このベタインを使用して、極めて少ない用量を用いて大量の空気を包含させる。しかしながら、前に説明したように、本発明者らは、第2の界面活性剤がこの気孔系を調節し、安定化するのに有用であることを見出した。
【0058】
あるいは、この第1の界面活性剤は、前に説明したように、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルあるいはアルキルアリールスルホン酸塩、または他のアルカリ金属塩(例えば、カリウム、アンモニウム)を含んでなる。
【0059】
上述の第1の界面活性剤に加えて、本発明の例示の混和材組成物は、第2の界面活性剤を含んでなる。好ましくは、第2の界面活性剤は非イオン性のオキシアルキレンポリマー(好ましくは、ブロックコポリマー)界面活性剤である。例示のオキシアルキレンポリマー界面活性剤は、次の通りに「A」から「D」と表記される次式の一つにより表される:
(式A)
【0060】
【化9】
【0061】
(ここで、x及びx’は独立に1から140までの、更に好ましくは1−11の、最も好ましくは1−4の整数を表し;そしてyは15−70の、更に好ましくは15−63の、最も好ましくは15−42の整数を表す);
(式B)
【0062】
【化10】
【0063】
(ここで、x及びx’は独立に9から27までの、更に好ましくは15ないし27の、最も好ましくは20−27の整数を表し;そしてyは4ないし232の、更に好ましくは4から18までの、最も好ましくは4から7までの整数を表す);
(式C)
【0064】
【化11】
【0065】
(ここで、x、x’、x”、及びx”’は独立に4から31までの、更に好ましくは13ないし31の、最も好ましくは13ないし27の整数を表し;そしてy、y’、y”、及びy”’は独立に2から140までの、更に好ましくは2ないし11の、最も好ましくは2ないし4の整数を表す);及び
(式D)
【0066】
【化12】
【0067】
(ここで、x、x’、x”、及びx”’は独立に1から95までの、更に好ましくは1ないし91の、最も好ましくは1ないし4の整数を表し;そしてy、y’、y”及びy”’は独立に8から32までの、更に好ましくは8ないし24の、最も好ましくは8ないし21の整数を表す)。
【0068】
前出の式に対しては、0.1−0.2の範囲のEO/PO比(例えば、エチレンオキシド:プロピレンオキシド比)を有することが好ましく、更に好ましい比は約0.11である。
【0069】
好適な非イオン性オキシアルキレンポリマー界面活性剤は、BASFからPLURONICRとTETRONICRの商品名で市販されている。好ましいポリマー界面活性剤は、1000ないし4500の範囲の平均の全分子量を有し、更に好ましくはブロックコポリマーである。PLURONICR L81、L31、及びL61はこの好ましい分子量範囲内には入っていて、良好な結果をもたらすと考えられる。
【0070】
このように、本発明の例示の界面活性剤の組み合わせは、(1)ベタイン(例えば、Chemron Corporation(Paso Rables,California)から市販されているココアミドプロピルベタインであるケムベタインCであり、セメントの重量基準で0.0001−0.005s/s%(更に好ましくは0.0002−0.002%、最も好ましくは0.0002−0.001%)の用量範囲で使用される)などの第1の界面活性剤;及び(2)セメントの重量基準で0.0001−0.005s/s%(更に好ましくは0.0001−0.001%)の範囲の非イオン性オキシアルキレンポリマー(例えば、PLURONICR L81)を含んでなる。1つあるいはそれ以上の可塑剤と1つあるいはそれ以上の粘土活性剤を組み合わせた場合、本発明の例示の界面活性剤組成物は下記の表1に表すように次の用量割合によって配合することができる。
【0071】
【表1】
【0072】
この2つの界面活性剤と場合によっては可塑剤及び1つあるいはそれ以上の粘土活性変成剤を含有する例示の界面活性剤組成物を、下記の表2に示すようにパーセント合計の乾燥固体基準で次の配合を有する水性組成物として配合することができる。
【0073】
【表2】
【0074】
JEFFOXRは、Huntsman Chemical Corporation(Houston,Texas)により使用されているポリオキシアルキレンアルコールに対する商品名である。
【0075】
上述のように、第1及び第2の界面活性剤を含んでなる本発明の更なる例示の混和材とコンクリート組成物は、慣用の混和材を含んでいてもよい。この更なる混和材は、例えば、減水剤(例えば、可塑剤または超可塑剤)、硬化促進剤、硬化遅延剤、収縮低減剤、腐食防止剤、強度増強剤、またはこれらの混合物を含んでいてもよい。この混和材は、ポリカルボン酸基またはこれらの塩あるいはエステル、オキシアルキレン基、またはこれらの混合物を有する空気同伴性の基あるいは部分を有してもよい。また、この混和物は、ポリカルボン酸基またはこれらの塩あるいはエステル;オキシアルキレン基;またはこれらの混合物を含んでなるペンダント基が結合している炭素含有骨格を有するクシ形ポリマーを含んでいてもよい。
【0076】
次に続く例示としての実施例により、本発明の理解を促進する。
【0077】
実施例1
この実施例においては、粘土含有骨材の存在下でEO/POベースの可塑剤を粘土変成剤と共に使用して、空気同伴されたコンクリートを製造した。この実施例で例示するように、通常に使用されるナフタレン可塑剤に対して高用量の空気同伴剤を必要とした。
【0078】
空気同伴されたコンクリート混合物を次の比率に従って作製した:392kg/m 3 の量のタイプI/IIポルトランドセメント;148kg/m 3 の量の水;1009kg/m 3 の量の粗骨材(砕石);及び851kg/m 3 の量の細骨材。この砂に034%のナトリウムモンモリロナイト粘土(American Colloid(Belle Fourche,SD)によりPOLARGELTMNFとして市販されている)を添加して、世界特許出願番号PCT/米国98/12876で類似の方法により示されているように粘土含有砂の性能をシミュレーションした。
【0079】
可塑性空気(可塑性(湿式)コンクリート中の気泡を意味する)含量を含水コンクリートの全容積の5−9%の範囲内とするのに必要な用量で慣用の空気同伴剤(Grace Construction Products(Cambridge,MA)のDARAVAIRR1000)を添加した。使用した混合の順番は次の通りであった:砂、粘土及び石を0.084m 3 の実験室コンクリートミキサー中でほぼ30秒間予備混合した。この空気同伴剤を添加し、更に30秒間混合した。水を2つの部分に分割し、各部分を15秒間かけてミキサーに添加し、続いて1分間混合した。次に、セメントを添加し、続いて1分間混合した。次に、可塑剤を添加し、このコンクリートを更に2分間混合した。次に、ミキサーを停止した。3分間の停止の後、ミキサーを再スタートして、更に2分間混合し、その後、得られたコンクリート混合物を試験用の容器の中に装填した。
【0080】
空気含量をASTM C231−97に従って試験した。スランプ、強さ、及び硬化時間などの他のコンクリート特性を試験して、このコンクリートが実験目的に妥当な範囲内にあることを確認した。
【0081】
この実施例で例示した可塑剤は、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド縮合物可塑剤(以下「NSFC」と表示)とEO/POベースの可塑剤を含む。粘土含有骨材の存在下で、所望のEO/POベースの可塑剤用量要求を達成するのに、粘土変成剤を必要とすることが世界特許出願番号PCT/米国98/12876で見られる。それゆえ、このEO/POベースの可塑剤ブレンド(以下「EO/POブレンド」と表示)は、Grace Construction Products(Cambridge,Massachusetts)から市販されている、EO/POベースの可塑剤ブレンドの固体重量基準で4部のEO/PO可塑剤と2つの粘土変成剤:3部のJEFFOXR WL5000(Huntsman Chemical Corporation(Houston,Texas)から市販されているポリエステルアルコール)及び2部のグルコン酸ナトリウムを含んでなる。
【0082】
この実験の目的は、「EO/POブレンド」を含有する前述のコンクリート混合物がNSFCを用いて製造されるコンクリートと同等の可塑性空気容積を得るのに必要な空気同伴剤の量を求めることであった。この可塑剤用量を使用して、12.7〜20.3cmのスランプを得た。可塑性空気含量が5−9%の範囲となるまで空気同伴剤を添加することにより、空気同伴剤用量を求めた。
【0083】
【表3】
【0084】
表3の結果は、NSFC(混合物#1の)によるコンクリートと類似の可塑性空気含量を有する「EO/POブレンド」を含有するコンクリート(混合物#2の)を製造するのに殆ど50%余分な空気同伴剤が必要であることを示している。
【0085】
より大用量の空気同伴剤が必要であることに基づき、この「EO/POブレンド」は、空気同伴されたコンクリートの慣用の実施方法にはあまり望ましくない。後で実施例3に示すように、「空気調節剤」の界面活性剤のケムベタインの使用によりこの問題は克服される。
【0086】
実施例2
この実施例は、粘土変成剤の存在下で「EO/POブンンド」を用いて製造されるコンクリートは間隔係数(【0101】参照)が望ましくないほど大きく、比表面が充分でないという劣った気孔品質を有することを例示する。このような特性のコンクリートは、屡々、コンクリートに適切な凍結融解耐久性を付与しない。混合設計と添加された粘土の量が異なることを除いて、実施例1で上述した同一の方法でコンクリートを製造した。このコンクリート混合物を次の比率に従って混合した:309kg/m 3 の量のタイプI/IIポルトランドセメント;151kg/m 3 の量の水;1104kg/m 3 の量の粗骨材(砕石);及び823kg/m 3 の量の細骨材。この砂に0.20%ナトリウムモンモリロナイト粘土(POLARGELTMNF)を添加した。
【0087】
空気同伴剤のDARAVAIRR1000を実施例1と同一の方法で使用した。空気含量と他のコンクリート特性を実施例1で前述したのと同じ方法で試験した。加えて、硬化コンクリートの気孔(以下硬化空気という)の品質をASTMC457−98に従って試験した。
【0088】
この実験結果を表3に要約する。
【0089】
【表4】
【0090】
表3の結果は、「EO/POブレンド」によるコンクリートが5.3%(可塑性空気(plastic air))から3.5%(硬化空気(hardened air))までの1.8%の空気含量の低下を起こしたことを示した。室温で混合したコンクリートに対しては、1%未満の低下が好ましい。更に、間隔係数と比表面は、それぞれ0.04cmと838 1/cmであった。凍結/融解耐久性に対するASTMC494基準に合格する推奨値は、間隔係数に対して<0.02cmであり、比表面に対して>240 1/cmである。AC1201.2R.1.2.3項「凍結融解−コンクリートにおける総合的な影響(Freeze and Thawing−Overall Effects in Concrete)」における要求に合格する高品質の空気は、凍結/融解耐久性コンクリートに必須であると考えられる。この結果に基づくと、「EO/POブレンド」を用いて製造されたコンクリートは、凍結/融解耐久性を示す気孔系に対する要求に合致しない。
【0091】
後で実施例4、5及び6に示すように、第1の「空気調節剤」の界面活性剤と共に第2の脱発泡性の非イオン性界面活性剤を使用することにより、この問題が解決された。
【0092】
実施例3
実施例3における実験の目的は、第1の界面活性剤のケムベタインCを用い、少用量のこの界面活性剤を使用することにより、コンクリート中で空気の迅速な調節を提供することであった。空気が同伴されるのを更に容易とすることができるメリットは、空気同伴剤の用量の減少である。
【0093】
ケムベタインCを「EO/POブレンド」と共に0.001%、0.002%、及び0.004s/s%の用量でブレンドした。「EO/POブレンド」をすべての混合物に対して0.18s/s%の一定の用量に保った。得られたブレンドを実施例1で上述したと同一の方法を用いて、コンクリート混合物を製造した。DARAVAIR1000を71.7ml/100kgの用量比率で添加した。表4は、コンクリート混合物にケムベタインCを添加する用量を増加させる効果を要約する。
【0094】
【表5】
【0095】
表4に示すように、ケムベタインCは、慣用のAEAの存在下でコンクリートの可塑性空気含量を増大させるのに効果のある界面活性剤である。可塑性空気含量を15%まで増大させるのに必要なケムベタインCの用量は僅か0.002s/s%である。「EO/POブレンド」の0.18s/s%用量に比べて、必要なケムベタインCの用量は極めて少ない。極めて少用量のケムベタインCなどの界面活性剤を使用することにより、空気含量を大巾に増加して、空気同伴剤の必要量を減少させることができる。異なる用量のケムベタインCを用いて、コンクリート混合物内で6−8%(容量で)の望ましい空気含量を生成させ、維持するのに必要な空気同伴剤の量を求めるために実験を行った。この実施例で前述したのと同じ方法でケムベタインCを「EO/POブレンド」とブレンドした。このコンクリート混合物は実施例1で述べたものと同一であった。この「EO/POブレンド」用量は、すべての混合物に対してセメント基準で0.18s/s%で一定であった。すべての混合物に対して、使用した空気同伴剤はDARAVAIRR1000であった。
【0096】
図1にグラフ表示した結果はある傾向を示す。この傾向は、6−8パーセントの空気を有するコンクリート混合物を生成させる一方で、ケムベタインC用量レベルを増大させるのに従って、慣用の空気同伴剤(DARAVAIRR1000)の必要な用量が減少することである。
【0097】
図1に示されるグラフは、ケムベタインCを使用する配合物は、空気含量を更に容易に調節し得ることを図示する。例えば、6−8%の所望の空気含量を同伴するために、このチャートに従って空気同伴剤(DARAVAIRR1000)を19.6ml/100kgの慣用の用量で使用することを所望するならば、0001%のケムベタインCの用量を使用する必要がある。比較として、実施例1に例示したように、ケムベタインCの存在しない場合には78.2ml/100kgの空気同伴剤が必要であった。
【0098】
このように、第1の界面活性剤のケムベタインCは、空気同伴剤の用量レベルを許容し得る量まで減少させることが判明した。しかしながら、複数の破裂した空気泡が新しいコンクリートの表面上に見られる点で、このようにして得られたコンクリートは、劣った気孔安定性を示した。
【0099】
実施例4
この実施例は、第2の界面活性剤の非イオン性ポリマー界面活性剤を使用して、気孔系の品質を改善する好ましい態様を例示する。加えて、この実施例は、異なる分子量の界面活性剤を使用する効果と気孔系の品質に及ぼすこれらの効果を示す。いくつかの種類の種々の分子量の非イオン性ポリマー界面活性剤(BASF CorporationからPLURONICR界面活性剤として市販されている)を試験した。実施例1における方法と同じ方法で実験を行った。同伴された空気含量をすべての混合物に対して6−8%の範囲に維持した。
【0100】
実験結果を図2に示すグラフにプロットした。界面活性剤の分子量の増加の影響を図示する。このグラフは左に向うほど分子量は低い。3種のPLURONIC L31、L81及びL101は、それぞれおおよそ1100、2750、及び3800の分子量を有していた。
【0101】
試験した全部で3つのPLURONIC界面活性剤は、改善された気孔系を有するコンクリートを生成した。しかしながら、図2に示すように、分子量を増加すると、「間隔係数」は増大する。「間隔係数」は、図2の棒グラフにより示されるように、気孔間隔の目安であり、それゆえ、値が小さいほど望ましい。最も低い分子量を有するPLURONIC L31は、最良の間隔係数と関連付けられた。また、PLURONIC L31も「比表面」因子(図2の線)により示されるように、最も小さい気孔を有していた。「比表面」は気孔の表面積の目安であり、ここでは大きな値が望ましい。それゆえ、最も低い分子量を有する界面活性剤が最も望ましい気孔系を生成した。
【0102】
実施例5
分子量に加えて、第2の界面活性剤のEO/PO比は、添加されるコンクリートの空気特性に影響を及ぼすポリマーのもう一つの特性である。この実施例では、PLURONICシリーズの異なるEO/PO比の3つの非イオン性ポリマーを試験して、コンクリートの可塑性空気含量に及ぼすEO/PO比の影響を求めた。最も好ましい効果は「脱泡」効果を得ることである。「脱泡」は低空気含量を生成させるか、あるいは或るべき可塑性空気含量を得るのに必要な空気同伴剤の用量を増加させる界面活性剤の特性である。「脱泡」性の界面活性剤を使用する目的は、ケムベタインCの空気同伴効果を相殺して、より安定で、更に容易に調節可能な界面活性剤の組み合わせを生み出すことである。
【0103】
使用手順は実施例4での使用手順に類似しているが、高EO/PO含量を有するPLURONIC界面活性剤に対しては慣用のAEA(DARAVAIRR1000)の用量を19.6ml/100kgに固定した。しかしながら、コンクリートの空気含量を6−8%の範囲内とするためには、AEAの用量は、PLURONIC L81界面活性剤に対しては26.1ml/100kgであった。すべての界面活性剤を0.0005s/s%で添加した。実験結果を表5に示した。
【0104】
【表6】
【0105】
この結果は、可塑性空気含量がEO/PO比の増加と共に増加することを示した。混合物#6におけるPLURONIC L81は0.11と最も低いEO/PO比を有し、最低の可塑性空気含量を示した。「EO/PO」ブレンドの0.18s/s%の用量に対して0.0005%の極低用量で「脱泡」効果を得ることが可能であることから明白なように、これは少用量で効果のあるという基準に合致する。それゆえ、この試験においては、PLURONIC L81は、第1の界面活性剤のケムベタインCと組み合わせで使用される最も望ましい第2の界面活性剤であって、調節可能で、制御可能な空気と安定な気孔系を可能にする界面活性剤の組み合わせが得られる。
【0106】
実施例6
NSFCとの比較において、界面活性剤ケムベタインCとPLURONIC L81の組み合わせを用いて、大規模コンクリート製造条件(Dallas,TXにおける)を使用して、EO/POブレンドの有効性を更に試験した。6.1m 3 のバッチサイズに対してこのコンクリート混合物の設計と材料を表6に示した。これらの材料を調べて、スメクタイト粘土の量を維持するようにこの細骨材(砂)が決定された。この粘土の存在によって、粘土変成剤の使用が保証された。適正に空気同伴するニーズを充たすためには、上で概述した界面活性剤の添加が必要であることが判明した。添加された場合に、このコンクリート混合物が0.18s/s%の「EO/POブレンド」、0.0005s/s%のケムベタインC及び0.0002s/s%のPLURONIC L81を含有するように、この2つの界面活性剤とこの「EO/POブレンド」の配合物(以下「EO/PO空気ブレンド」と表記)を製造した。使用したNSFCの用量は界面活性剤を用いないすべての実験に対して0.37%s/s%であった。引用した例についてのベースコンクリートに対する混合比率を表6に示す。
【0107】
【表7】
【0108】
このコンクリートを装填し、ほぼ5分間混合した後、可塑剤を台車に直接に添加した。更に5分間混合した後、ASTMC237の手順に従って空気含量を求め、他のコンクリート特性をASTMの方法に従って測定した。硬化空気の分析のために試料を集めた。この試験の終了時に、このコンクリートを型の中に入れ、「仕上げ」した。「仕上げ」されたコンクリートは、表面を平滑とし、過剰な水を除去することを含んだ打ち込みの最終段階を済ませたものである。「仕上げ性」という用語は、コンクリートの「仕上げ」の困難さまたは容易さを指す。EO/POベースの可塑剤を含有するコンクリートの「仕上げ性」が困難であるという懸念に応えて、「仕上げ性」の容易さを定性的に観察した。この試験の結果は次表で見られる。この台車を2rpmの更に遅い回転台上にセットした。ほぼ30分後、再度同じコンクリート特性を求め、更に多くの試料を集めた。空気特性を唯一の変数として維持するために、他のコンクリート特性は一貫した、妥当な範囲内にあることを確保した。
【0109】
表7は空気含量試験の結果を表示する。表7に示されているのは、初期の空気含量と可塑剤添加30分後の空気含量の変化である。
【0110】
【表8】
【0111】
「NSFC」は「EO/PO空気ブレンド」が比較対象とされるベンチマークである。これらの結果に基づくと、混合物12、13及び14でEO/PO空気ブレンド可塑剤を添加されたコンクリートは、混合物10及び11で「NSFC」を用いて得られる空気含量の範囲に類似している4−6%の範囲の空気含量を得ることが可能であった。加えて、「EO/PO空気ブレンド」可塑剤は、空気含量の経時的な変化がより小さいことから示されるように、空気安定性の点でNSFCよりもすぐれていることが判明した。また、「NSFC」は、4.1−6.2%の空気含量範囲を有することにより混合物間の大きな変動も引き起こした。比較として、「EO/PO空気ブレンド」は、混合物間の一貫性の点で更に有利である範囲の5−5.8%内に空気含量を維持した。
【0112】
ASTMC457−98の硬化空気の分析を使用して、この気孔系の量と質を求めた。望ましい特性は、可塑性及び硬化空気含量が一貫していること、気孔サイズ(大きな比表面)が小さく、そしてボイド(小さな間隔因子)がきっちりと詰まっていることを含む。表8は、NSFC可塑剤を用いたコンクリートの混合物#11と「EO/PO空気ブレンド」を含有する混合物#13に対する硬化空気の分析を含む。両方の混合物に対して、気孔特性の経時的な変化を評価するために、初めのの時点と30分の時点で採取した試料を分析した。理想的には、コンクリートは、少なくとも30分間、あるいはコンクリートの混合、取り扱い、及び打ち込みを完了するまで同一の空気特性を維持しなければならない。
【0113】
【表9】
【0114】
表8の混合物#11は、「NSFC」を含有するコンクリートについての気孔特性を表す。可塑性から硬化した状態での空気含量の低下は0.5%と低かった。この間隔因子と比表面は高品質の気孔系を保証するのに充分な値であった。加えて、初期の読みと30分後の読みから気孔系品質は殆ど変化がなく、これは、空気含量が経時的に安定でなかったが、気孔系品質が経時的に安定であったことを示す。「EO/PO空気ブレンド」を用いて混合されたコンクリートは、NSFCに対する傾向と若干逆の傾向に従った。更には、測定された気孔系はすべて、凍結融解耐久性コンクリートに対するガイドライン内に充分入るものである。
【0115】
この混合物の仕上げ性の観察は有利であった。このコンクリートは外部表面が肉眼的に平滑であり、こてを用いて作業するのは定性的には容易であった。以前に、EO/POベースの可塑剤を用いて製造されたコンクリートは、このコンクリートの表面上のべたつきにより劣った仕上げ性を有することが判明した。EO/PO空気ブレンドを含有する混合物#8、#9、及び#10で作製されたコンクリートは、EO/PO空気ブレンド中にEO/POベースの可塑剤が存在するにも拘わらず、良好な仕上げ性を示した。従って、この2つの界面活性剤の使用が仕上げ性を増大させたと考えられる。それゆえ、仕上げ性を改善するための本発明の方法は、含水水和性セメント質混合物の中にこの2つの界面活性剤を包含させることを含む。
【0116】
前出の実施例と態様は、例示の目的のためのみに提供され、そして本発明の範囲を限定することを意図したものでない。
【図面の簡単な説明】
【図1及び2】 図1及び2は実施例3及び4にそれぞれ記載した通りの試験結果のグラフ表示である。
Claims (10)
- コンクリート組成物を変性するための混和剤組成物であって、
オキシアルキレン基およびポリカルボン酸基またはその塩を含むコポリマーを有する超可塑剤をセメント固体として0.02〜0.30重量%、:
下記式1又は2
を含んでなることを特徴とする混和剤組成物。 - 式Aにおいて、x及びx′は独立に1−11、の、yは15−63の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Aにおいて、x及びx′は独立に1−4の整数を表し、yは15−42の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Bにおいて、v及びv′は独立に15ないし27の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Bにおいて、v及びv′は独立に20−27の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Cにおいて、q、q’、q”、及びq””は独立に13ないし27の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Dにおいて、m、m’、m”及びm””は独立に1ないし91の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 式Dにおいて、m、m’、m”及びm””は独立に1ないし4の整数を表す請求項1の混和剤組成物。
- 上記式1のベタインにおいて、R 3 がC 10 〜C 20 のアルキルアミノプロピル基を表す、請求項1の混和剤組成物。
- 上記式2のスルホベタインがココアミドプロピルヒドロキシスルタインである請求項1の混和材組成物。
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