JP4985038B2 - 光学装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、光源とそれに対応して配置されるレンズとを高い精度で位置合わせすることで、画像の高品質化を図ることを目的とする。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置から受信された画像データに所定の画像処理を施す画像処理部35、各部に電力を供給する主電源70を備えている。
また、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
一方、二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト20表面からベルトクリーナ25によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
画像形成装置1では、このような画像形成サイクルがプリント枚数分だけ繰り返して実行される。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ65の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ65の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
また、LED回路基板62には、SLED63を駆動する信号(駆動信号)を生成する信号生成回路100およびレベルシフト回路108、所定の電圧を出力する3端子レギュレータ101、SLED63の光量補正データ等を記憶するEEPROM102、制御部30および画像処理部35との間での信号の送受信や主電源70からの電力供給を受けるハーネス103が備えられている。
レベルシフト回路108は、抵抗R1BとコンデンサC1、および抵抗R2BとコンデンサC2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端がSLED63を構成する各SLEDチップの入力端子に接続され、他端が信号生成回路100の出力端子に接続されている。そして、レベルシフト回路108は、信号生成回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて転送信号CK1および転送信号CK2を生成し、各SLEDチップに出力する。
そして、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は電源ライン55に接続され、電源ライン55を介して3端子レギュレータ101(図3参照)から駆動電圧VDD(VDD=+3.3V)が供給される。
一方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン56に各々接続され、電源ライン56を介して接地(GND)されている。
さらには、LED L1〜L128のカソード端子は、信号生成回路100に接続されて点灯信号ΦIが送信される。
それにより、本実施の形態のLPH14においては、LED回路基板62上での信号生成回路100およびレベルシフト回路108から各SLEDチップへの配線の基本構成は、転送信号CK1,CK2を送信する2本の信号線および点灯信号ΦIを送信する1本の信号線で構成される。
本実施の形態のLPH14では、例えば開口角9°に構成された従来よりも小さな開口角を有するロッドレンズアレイ65を用いる。ここでの開口角とは、光軸上の物点(SLED63に配置されたLED)に対して入射瞳が張る角度をいう。したがって、例えば開口角9°のロッドレンズアレイ65においては、光軸に対して±9°以内の角度で入射される光がロッドレンズアレイ65を通過して像面(感光体ドラム12表面)に達することとなる。
図5は、ロッドレンズアレイ65の焦点深度とMTF(Modulation Transfer Function)との関係を示した図である。図5では、開口角9°および開口角17°のロッドレンズアレイ65についての焦点深度を、空間周波数12lp/mm(1mm当たり12のラインとスペースとが交互に形成されたもの)に対するMTFにより表した図である。
図5に示したように、従来の開口角17°のロッドレンズアレイ65を用いた場合には、MTF≧60%を実現する焦点深度は、±80μmである。これに対して、本実施の形態の開口角9°のロッドレンズアレイ65を用いた場合には、MTF≧60%を実現する焦点深度は、±150μmに拡大する。本実施の形態のLPH14では、ロッドレンズアレイ65の開口角を例えば9°に小さく構成して、例えば±150μmという従来よりも大きな焦点深度に設定している。
本実施の形態のロッドレンズアレイ65は、上記のように作動距離が例えば14mmと大きく構成されている。それにより、図6に示したように、ロッドレンズアレイ65の出射面と感光体ドラム12との距離(クリアランス)や、ロッドレンズアレイ65の出射面と感光体モジュールMODの背面側のフレームFRAとの距離(クリアランス)が大きい。そのため、感光体モジュールMODを着脱操作するに際して、感光体ドラム12や感光体モジュールMODの背面側のフレームFRAがロッドレンズアレイ65と干渉しないので、LPH14を感光体モジュールMODから離隔するリトラクト機構を設けていない。
また、作動距離が例えば14mmと大きいことから、ロッドレンズアレイ65と感光体ドラム12との間に、ロッドレンズアレイ65の出射面を清掃する清掃部材34を配置している。
さらに、本実施の形態のロッドレンズアレイ65は、上記のように焦点深度が例えば±150μmと大きく構成されているため、本実施の形態のLPH14では、LPH14とロッドレンズアレイ65との光軸方向の位置を定めるための位置設定部材を設けていない。
本実施の形態のLPH14では、図2に示したように、SLED63を構成するSLEDチップの基板上に、SLED63を構成する各SLEDチップに配置されたLED(以下、単に「LED」とも称する)各々に対応させて集光レンズ64を配置している。かかる集光レンズ64は、LED各々を囲むように側壁部(側壁部材)が形成され、その側壁部を外縁とするレンズ部(レンズ部材)で構成されている。そして、この側壁部は、側壁部が囲む領域の中心がLEDの中心位置とほぼ一致するように形成される。それにより、側壁部は、LEDの中心位置に対して点対称、またはLEDの中心位置を通るLED回路基板62上の直線に対して線対称に形成される。そのため、側壁部を外縁とする集光レンズ64は、光軸がLEDの中心位置を通過するように設定される。
また、集光レンズ64は、側壁64Wの内側に側壁64Wに接してレンズ部(レンズ部材)の一例としての凸状レンズ部64Rが形成されている。すなわち、凸状レンズ部64Rは、側壁64Wの内側が樹脂材料で充填されることで構成され、上面(出射面)がロッドレンズアレイ65側に向けて凸状に形成されている。そして、凸状レンズ部64Rの出射面は、曲率中心Cを中心とした球面(図7の破線)の一部で構成され、曲率中心Cは側壁64Wの中心軸上に位置するように形成される。それにより、凸状レンズ部64R(すなわち集光レンズ64)の光軸がLEDを通過するように設定される。
このように、本実施の形態のLPH14では、集光レンズ64の光軸とLEDとを高い精度で位置合わせしている。それにより、集光レンズ64から出射される光のロッドレンズアレイ65の入射面における集光性能を高めている。すなわち、集光レンズ64の結像面(ロッドレンズアレイ65の入射面)において、集光スポット径を小径に絞り込む能力が高められ、LEDから出射された光の結像性能が向上する。それにより、ロッドレンズアレイ65から出射される光の感光体ドラム12表面(ロッドレンズアレイ65の結像面)での高い結像性能を得ている。
なお、後段で述べるインクジェットを用いた側壁64Wの内側への充填に対応するために、上記の樹脂材料の粘度は3〜20mPa・s程度に調整される。また、上記の樹脂材料は比較的低粘度であるモノマーで使用することが望ましいが、予め重合されたオリゴマーの状態で用いてもよい。
また、本実施の形態の集光レンズ64においては側壁64Wの内側を樹脂材料で構成したが、無機材料や有機無機複合材料を用いてもよい。
一般に、複数の異なる屈折率niを有する材質で集光レンズ64が形成される場合には、その材質内での光路をliとすると、LEDから集光レンズ64の出射面までの光学距離(光路長)はΣni・liとなる。同様に、集光レンズ64の曲率中心Cから集光レンズ64の出射面までの光学距離(光路長)はΣnj・ljとなる。ここでi,jは整数であり、i≧jである。したがって、LEDは集光レンズ64に関して、光路長Σni・li>光路長Σnj・ljを満たすように設定される。
特に、SLED63に配置されるLEDとして、例えば本実施の形態のような面発光するLEDを用いる場合には、面発光するLEDは発光領域が広く出射角が大きいという特性を有することから、本実施の形態の集光レンズ64の構成を適用することが好ましい。
図9に示した三角形CPQの内角から、
θ1+β=α …(1)
さらに、
α=9+θ2 …(2)
したがって、(1)式および(2)式より、
β=9+(θ2−θ1) …(3)
n・sinθ1=sinθ2 …(4)
集光レンズ64の材質である樹脂やガラス等の屈折率nは、一般にn=1.4〜1.8であるので、(4)式より、θ2>θ1の関係が成り立つ。したがって、(3)式ではθ2−θ1>0となるので、β>9となる。したがって、LEDから出射角9°よりも大きな出射角で出射する光も開口角9°のロッドレンズアレイ65へ入射する。
したがって、この場合には、θ2=24.1°となり、θ2−θ1≒9°となるので、(3)式からLEDからの出射角β≒18°となる。すなわち、開口角9°のロッドレンズアレイ65において、LEDからの出射角18°の光を利用できる。このことは、開口角18°のロッドレンズアレイ65を用いる場合と同等の光量を使用できることを意味している。
このように、LEDの配置位置および集光レンズ64の出射面の曲率、屈折率n等を適宜設定することで、従来の開口角17°のロッドレンズアレイを用いた場合と同等、またはそれ以上の光量をロッドレンズアレイ65に入射させることができる。特に、ロッドレンズアレイ65への入射光量を増加させるという観点からは、屈折率nの大きな材質で集光レンズ64を構成することが好ましい。
図10は、(a)SLEDチップが形成された半導体基板200の平面図であり、(b)半導体基板200上の(a)の破線円内で示した領域のSLEDチップの部分平面図である。まず、例えばn形GaAsからなる半導体基板200(図10(a)参照)上にpnpn半導体層(AlGaAs単結晶層)を積層し、アノード電極形成、アノード島形成、ゲート電極形成、分離エッチング工程、電極上へのコンタクトホールの形成、ボンディングパッド用のアルミ膜の形成・パターニング、SiO2保護膜の形成、ボンディングパッド上のSiO2保護膜の除去等の工程を経て、SLEDチップ(CHIP)にLEDやボンディングパッド202等が形成される(図10(b)参照)。
なお、側壁64Wは、円形の筒体で構成してもよい。また、線対称だが点対称ではない形状、例えば正5角形や菱形で構成してもよい。また、点対称だが線対称ではない形状、例えば平行四辺形で構成してもよい。
ところで、側壁64Wにおいては、側壁64Wの内壁がLEDを囲んで集光レンズ64の光軸とLEDとを高い精度で位置合わせする形状であることが必須である。そのため、側壁64Wの内壁が、各LEDに対応して、各LEDの中心位置に対して点対称、またはLEDの中心位置を通る半導体基板200上の直線に対して線対称の形状であることが必要となる。その一方で、側壁64Wの外壁の位置・形状や側壁64Wの厚さは特に限定されない。
図11は、LEDの周囲に形成される側壁64Wを説明する図である。図11に示したように、本実施の形態の側壁64Wは、LEDの中心位置を通るLEDの配列方向に沿った直線L1と、その直線L1と直交するLEDの中心位置を通る直線L2とに関して線対称であって、所定の厚さを持った正方形の筒体で形成される。
次に、図12(b)に示したように、フォトレジスト層210の表面に、側壁64Wを形成する領域を覆うように作製されたマスク211が配置(マスキング)される。すなわち、マスク211には、各LEDに対応して、各LEDの中心位置で直交する直線L1と直線L2(図11参照)とに関して線対称の所定の幅を持った正方形からなる開口が形成されている。すなわち、開口は側壁64Wの平面形状に対応して形成される。なお、ここでは、光が照射されると分解して現像液に溶けるポジ型フォトレジストであるSU−8を用いるので、マスク211は、側壁64Wを形成する領域を覆うように作製される。そして、図12(c)に示したように、例えば紫外線照射が行われて、パターンニング(パターン形成)が行われる。
次いで、図12(d)に示したように、現像液でフォトレジスト層210を現像し、所定時間に亘る現像を行った後にリンス液で現像を止め、さらに洗浄を行う。それにより、マスク211が存在する領域(すなわち、側壁64Wに対応する領域)以外のフォトレジスト層210は除去される。
そして、図12(e)に示したように、最後にマスク211を除去することで、フォトレジストであるSU−8からなる高さ13.5μmの側壁64Wが形成される。
図13に示したように、インクジェットのノズル220から第2の樹脂材料の一例としての例えば紫外線硬化樹脂の所定量を側壁64Wの内側に吐出させる。紫外線硬化樹脂は、ノズル220から安定して吐出するように、吐出時の粘度が3〜20mPa・s程度に調整される。側壁64Wの内側に吐出された紫外線硬化樹脂は、表面張力により外表面が凸状に盛り上がって形成される。また、その際に、紫外線硬化樹脂の周囲全体がLEDの中心位置で交差する直線L1と直線L2(図11参照)とに関して線対称に形成された側壁64Wに囲まれるため、凸状に形成される外表面(出射面)の中心位置とLEDの中心位置とは一致する。
そして、すべてのLED上の紫外線硬化樹脂に、紫外線ランプ等から紫外線を照射して硬化させる。それにより、各LEDのそれぞれに集光レンズ64が形成される。
なお、側壁64Wの高さは、凸状レンズ部64Rの出射面の縁の位置と必ずしも一致する必要はなく、凸状レンズ部64Rの出射面の縁位置よりも高く形成してもよい。
実施の形態1では、側壁64Wの内側の凸状レンズ部64Rが同一の樹脂材料で形成された集光レンズ64を用いる構成について説明した。本実施の形態では、凸状レンズ部64Rが異なる屈折率を有する複数の樹脂材料で形成された集光レンズ64を用いる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、その詳細な説明を省略する。
このような集光レンズ64は、実施の形態1で説明したのと同様に、例えばインクジェットを用いて形成される。その場合に、第2レンズ部64Rnを構成する樹脂材料として例えばディフェンサOPシリーズを用いる場合には、ディフェンサOPシリーズの常温での粘度が20mPa・s程度であるため、加温して粘度を2〜10Pa・s程度に低下させた後に、ノズル220から所定量を側壁64Wの内側に吐出させることが好ましい。
また、集光レンズ64の凸状レンズ部64Rの作製工程においては、第2レンズ部64Rnを構成する樹脂材料を側壁64Wの内側に付与し、その上に第1レンズ部64Rmを構成する樹脂材料を付与した後に例えば紫外線を照射して硬化する方法や、第2レンズ部64Rnを構成する樹脂材料を側壁64Wの内側に付与した段階で例えば紫外線を照射して第2レンズ部64Rnを硬化させ、その後に、第2レンズ部64Rnの上に第1レンズ部64Rmを構成する樹脂材料を付与して再度例えば紫外線を照射して硬化する方法等を用いる。
図15は、本実施の形態の集光レンズ64の側壁64Wの高さを説明する図である。図15では、凸状レンズ部64Rを屈折率がnyである同一の樹脂材料で構成された場合(実施の形態1の集光レンズ64)に、発光点Dから一例として45°で出射された光の側壁64Wの高さ面までの光路長をlyとする。また、屈折率がnxである第2レンズ部64Rnが配置された場合(本実施の形態の集光レンズ64)に、第2レンズ部64Rnから屈折率nyの第1レンズ部64Rmに対して45°で出射される光を出射する発光点をD´とし、その場合の発光点D´から側壁64Wの高さ面までの光路長をlxとする。さらに、本実施の形態の集光レンズ64の側壁64Wの高さをx、凸状レンズ部64Rを屈折率がnyである同一の樹脂材料で構成された場合の側壁64Wの高さをyとする。
lx/nx=ly/ny …(5)
また、(5)式と、x2+y2=lx2、y2+y2=ly2より、次の(6)式が導出される。
x2=(2(nx/ny)2−1)y2 …(6)
(6)式に、nx=1.38、ny=1.6、y=13.5μmを代入すると、
x=9.4μm
すなわち、凸状レンズ部64Rが第1レンズ部64Rmと第2レンズ部64Rnとで構成される本実施の形態の集光レンズ64においては、側壁64Wの高さは9.4μmに設定される。
なお、本実施の形態では、上記のような光学設計上の便宜を考慮し、側壁64Wの高さは、第1レンズ部64Rmの出射面の縁の位置と一致させて形成することが好ましい。
なお、本実施の形態では、凸状レンズ部64Rを第1レンズ部64Rmと第2レンズ部64Rnとの2層で構成したが、異なる屈折率を有する樹脂材料からなる3層以上の層で構成してもよい。
実施の形態1では、側壁64Wの内側に凸状レンズ部64Rを形成した集光レンズ64を用いる構成について説明した。本実施の形態では、内側に凸状レンズ部64Rが形成された側壁64Wの上部表面に撥液膜が形成された集光レンズ64を用いる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、その詳細な説明を省略する。
実施の形態1では、側壁64Wがフォトレジストで形成された集光レンズ64を用いる構成について説明した。本実施の形態では、側壁64Wが光吸収性または光反射性を有する材料で形成された集光レンズ64を用いる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、その詳細な説明を省略する。
一方、集光レンズ64の出射面から絶対値が9°よりも大きな出射角で出射された光(図中破線)は、直接的には開口角9°のロッドレンズアレイ65に入射しない。しかし、これらが隣接する集光レンズ64に入射すると、集光レンズ64の内側の例えば側壁64Wの側面等で反射されて進行方向が変えられるために、その一部が光軸との角度の絶対値が9°以下となる場合がある。それにより、反射光の中にはロッドレンズアレイ65に入射する光(迷光)が発生して、正規の静電潜像に重ねて不要な静電潜像を感光体ドラム12上に形成する場合が生じる。その結果として、画像乱れやにじみ等の画像不良を発生させ、画像品質の低下をもたらすこととなる。
そこで、本実施の形態の集光レンズ64では、側壁64Wを光吸収性または光反射性を有する材料で形成することで、集光レンズ64の出射面からロッドレンズアレイ65の開口角よりも大きな出射角で出射された光を側壁64Wで吸収または反射するように構成している。それにより、迷光が隣接する集光レンズ64に入射することを抑制している。
なお、例えば銀(Ag)等を混合させたPI(ポリイミド)等の樹脂材料を用いることで、光反射性を有する側壁64Wとして形成してもよい。
次に、図19(c)に示したように、SLEDチップが形成された半導体基板200(図10(a)参照)に対して、SLEDチップが形成された面にシリコン基板250のパターンが形成された面250aを、SLEDチップに形成されたLEDの間に側壁64Wが位置するようにアライメントされた状態で、接合される。
そして、図19(d)に示したように、シリコン基板250を研磨して側壁64Wを露出させる。それにより、シリコンからなる側壁64Wが形成される。
シリコンからなる側壁64Wは、側部が鏡面となることから光反射性が高い。またその場合に、形成された側壁64Wに、銀(Ag)等を蒸着して光反射性を高めてもよい。このような光反射性を有する側壁64Wで光が反射されることで、迷光が隣接する集光レンズ64に入射することを抑制するとともに、集光レンズ64からの出射光の光量も増加する。
実施の形態1では、光源としてLEDを用いた構成について説明した。本実施の形態では、光源として面発光レーザを用いる構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態のレーザ露光装置17について説明する。図21は、本実施の形態のレーザ露光装置17を説明する図であり、(a)がレーザ露光装置17の平面図であり、(b)がそのXX断面図である。
図21に示したように、レーザ露光装置17は、光源の一例として、微小スポット径を形成する複数の半導体レーザ(発光点)が平面内に二次元配列された面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)301を備えている。また、走査光学系として、コリメータレンズ302、シリンドリカルレンズ303、レーザ光Lを副走査方向に偏向することが可能な偏向ミラー314、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)304、fθレンズ305、それぞれ画像形成ユニット11K,11C,11M,11Y(画像形成ユニット11)に対応して配設された折り返しミラー313K,313C,313M,313Y、各画像形成ユニット11に対応して配設されたシリンドリカルミラー306K,306C,306M,306Yを備えている。また、レーザ露光装置17は、レーザ光Lを感光体ドラム12に向けて照射する露光口(不図示)が形成されたハウジング350内に配設されて光学ユニットを構成している。
また、VCSEL301には、VCSEL301の駆動を制御するVCSELドライバ320が接続されている。VCSELドライバ320には、画像処理部35からの画像データや制御部60からの光量指示信号、光量制御実行指示(APC)信号といった各種の制御信号が入力されるように構成されている。
ポリゴンミラー304の回転によって偏向された複数のレーザ光Lは、fθレンズ305に入射する。fθレンズ305に入射した複数のレーザ光Lは、感光体ドラム12の周面上でレーザ光Lを主走査方向に等速度で走査される。
fθレンズ305を透過した複数のレーザ光Lは、それぞれ折り返しミラー313K,313C,313M,313Y、および副走査方向にのみ屈折力(パワー)を有するシリンドリカルミラー306K,306C,306M,306Yによって、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12の周面上に結像される。
このように、本実施の形態のレーザ露光装置17では、複数(例えば、16本)のレーザ光Lによって各画像形成ユニット11の感光体ドラム12の周面上を走査して、16本の走査線の画像を書き込む。それにより、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に静電潜像が形成される。
ここで、図22は、本実施の形態のVCSEL301の平面図である。図22に示したように、本実施の形態のVCSEL301には、それぞれ所定の間隔で、主走査方向に等間隔に4個、副走査方向に等間隔に4個の計16個の微小スポット径の発光点(Ch1−1〜Ch1−16)が2次元的に配置されている。また、主走査方向に並んだ発光点は、副走査方向に隣り合う発光点(例えば、Ch1−1とCh1−5)の距離を4等分した距離を1ステップとし、副走査方向に1ステップずつ段階的にずれるように配置されている。すなわち、副走査方向に限ってみれば、1ステップ毎に発光点が配置されていることになる。このように副走査方向に段階的にずらして発光点(Ch1−1〜Ch1−16)を配置することにより、すべての発光点(Ch1−1〜Ch1−16)が異なる走査線を走査する。
このような構成により、レーザ露光装置17はVCSEL301により16本の走査線を同時に走査する。それにより、図23(感光体ドラム12上でのレーザスポットの副走査方向の位置を説明する図)に示したように、レーザ露光装置17は例えば2400dpiの高精細画像を形成する。
具体的には、図24に示したように、VCSEL301は、n型のGaAsからなる半導体基板401、n型の下部多層半導体反射膜402、アンドープのスペーサ層とアンドープの量子井戸層とアンドープの障壁層との複数層積層体よりなる活性領域403、AlAs(アルミニウム・砒素)酸化物よりなる酸化アパーチャ404、p型の上部多層反射膜405、p型のコンタクト層406、層間絶縁膜407、中心部分に開口を有するp側の電極アパーチャ408、n側全面電極409、レーザ光出射口410で構成されている。ここで、酸化アパーチャ404は、AlAs層を高温水蒸気によりポスト側壁から酸化を進行させて作製したもので、ポスト外周部は絶縁性のAlAs酸化領域とし、中心部分は酸化させずにAlAsを残して導電性の領域(開口)としたものである。
そして、VCSEL301では、酸化アパーチャ404の開口径は充分に微小(例えば、3.5μm程度)に形成されているため、レーザ光出射口410から出射されるレーザ光は、基本単一横モード(シングルモード)で発振する。
Claims (3)
- 光源を形成するための基板に当該光源を形成する光源形成工程と、
側壁を形成する材料からなる基板上に当該側壁に相当するパターンを形成する工程と、
前記側壁に相当するパターンが形成された基板の面とは反対側の面を研磨し、薄膜化する工程と、
前記光源が形成された基板に対して、当該光源が形成された面に前記側壁が形成された基板の当該側壁に相当するパターンが形成された面を当該光源の間に当該側壁が位置するように接合する工程と、
前記側壁に相当するパターンが形成された基板の面とは反対側の面を研磨し、当該側壁を露出させる工程と、
前記側壁の内側に第2の樹脂材料を付与する付与工程と、
前記第2の樹脂材料を硬化させる硬化工程とを含む光学装置の製造方法。 - 前記側壁は、シリコンからなることを特徴とする請求項1記載の光学装置の製造方法。
- 前記側壁の側部に銀を蒸着する蒸着工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の光学装置の製造方法。
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