JP5228375B2 - 画像形成装置および露光装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置および露光装置に関する。
電子写真方式を用いたプリンタや複写機等の画像形成装置では、LED等の発光素子が配列された発光素子アレイと、集光素子である小径のロッドレンズが配列されたロッドレンズアレイとを用いた露光装置を備えたものが知られている。
このような露光装置は、ロッドレンズアレイの光出射面と像側焦点位置との距離が短いために、像保持体に近接して配置される。そのため、像保持体の交換やロッドレンズアレイの出射面の清掃等を行うために、露光装置を像保持体から離隔させるための機構が設けられる。
例えば特許文献1には、露光装置を像保持体である感光体ドラムと一定の距離に位置決めされた第1の位置と、第1の位置から退避した第2の位置とに移動可能に構成された画像形成装置が記載されている。
特開2001−175046号公報(第4−5頁)
本発明は、露光手段を像保持体から離れた位置に配置しても画像品質を維持することを可能とし、露光手段を像保持体から離隔させるための機構を不要とすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、像保持体と、前記像保持体を露光する露光手段とを有し、前記露光手段は、複数の光源と、前記複数の光源の各々に対応して配置され、当該光源から出射された光を集光する第1の集光手段と、前記第1の集光手段から出射された前記複数の光源各々からの光を集光する第2の集光手段と、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段に向けて所定角以上の出射角で出射される光を遮蔽するとともに前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成される遮蔽手段とを備え、前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段を構成する材質よりも屈折率が小さな材質を用いて構成されることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角以上の出射角で出射される光を遮蔽することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段の光出射面に接触して配置されたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段から出射される光を吸収する光吸収特性を有することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記複数の光源と前記第1の集光手段とを支持する支持部材をさらに備え、前記支持部材は、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角に等しい出射角で出射される光の出射面での高さに設定された側壁が前記複数の光源および当該第1の集光手段の周囲に配置されたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、複数の光源と、前記複数の光源の各々に対応して配置され、当該光源から出射された光を集光する第1の集光手段と、前記第1の集光手段から出射された前記複数の光源各々からの光を集光する第2の集光手段と、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段に向けて所定角以上の出射角で出射される光を遮蔽するとともに前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成される遮蔽手段とを備え、前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段を構成する材質よりも屈折率が小さな材質を用いて構成されることを特徴とする露光装置である。
請求項に係る発明は、請求項に係る露光装置にて、前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角以上の出射角で出射される光を遮蔽することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に係る露光装置にて、前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成されたことを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、露光手段を像保持体から離れた位置に配置しても画像品質を維持することを可能とし、露光手段を像保持体から離隔させるための機構が不要となるとともに、本発明を採用しない場合と比較して、第1の集光手段から隣接する第1の集光手段に光が進入することを抑え、迷光の発生を抑制することができ、遮蔽手段と第1の集光手段との界面で全反射される光を増やし、遮蔽手段の遮蔽性能を高めることができる
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比較して、迷光が第2の露光手段に入射することを抑え、画像不良の発生を抑制することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合と比較して、第1の集光手段から隣接する第1の集光手段に光が進入することを抑え、迷光の発生を抑制することができる。
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合と比較して、遮蔽手段の遮蔽性能を高めることができる。
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合と比較して、第2の露光手段に迷光が入射することを抑えることができる遮蔽手段を容易に構成することができる。
本発明の請求項によれば、露光手段を像保持体から離れた位置に配置しても画像品質を維持することを可能とし、露光手段を像保持体から離隔させるための機構が不要となるとともに、本発明を採用しない場合と比較して、第1の集光手段から隣接する第1の集光手段に光が進入することを抑え、迷光の発生を抑制することができ、遮蔽手段と第1の集光手段との界面で全反射される光を増やし、遮蔽手段の遮蔽性能を高めることができる
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合に比較して、迷光が第2の露光手段に入射することを抑え、画像不良の発生を抑制することができる。
本発明の請求項によれば、本発明を採用しない場合に比較して、第1の集光手段から隣接する第1の集光手段に光が進入することを抑え、迷光の発生を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであり、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部10、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置4等といった外部装置から受信された画像データに所定の画像処理を施す画像処理部35、各部に電力を供給する主電源70を備えている。
画像形成プロセス部10には、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(以下、単に「画像形成ユニット11」とも総称する)が備えられている。各画像形成ユニット11は、静電潜像を形成してトナー像を保持する像保持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光装置(露光手段)の一例としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
また、各画像形成ユニット11は、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
さらに、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト20、各画像形成ユニット11の各色トナー像を中間転写ベルト20に順次転写(一次転写)する一次転写ロール21、中間転写ベルト20上に転写されたトナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール22、二次転写されたトナー像を用紙P上に定着させる定着器50を備えている。
ここで、各画像形成ユニット11においては、感光体ドラム12と帯電器13とクリーナ16とが一体化されたモジュール(以下、「感光体モジュールMOD」と称す)として構成されている。そして、感光体モジュールMODは、画像形成装置1に対して着脱自在に構成され、感光体ドラム12の寿命等に応じて交換される。なお、感光体モジュールMODは、感光体ドラム12のみの構成や、また、上記構成要素に加えて現像器15を一体化した構成を採用してもよい。すなわち、寿命が他の構成要素に比較して短い感光体ドラム12を含んだものであれば、如何なる構成要素との組み合わせによって感光体モジュールMODを構成してもよい。しかし、比較的長い寿命を有するLPH14を感光体モジュールMODと同時に交換する構成は、経済的に無駄が多いことから、本実施の形態の画像形成装置1では、LPH14と感光体モジュールMODとは別体に構成している。
本実施の形態の画像形成装置1では、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給される各種の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。すなわち、制御部30による制御の下で、PC3や画像読取装置4から入力された画像データは、画像処理部35によって所定の画像処理が施され、不図示のインターフェースを介して各画像形成ユニット11に供給される。そして、例えば黒(K)色の画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら、帯電器13により所定電位で一様に帯電され、画像処理部35から送信された画像データに基づいて発光するLPH14により露光される。それにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上には黒(K)色のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y,11M,11Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11で形成された各色トナー像は、一次転写ロール21が配置された一次転写部T1において、矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト20上に順次静電吸引される。それにより、中間転写ベルト20上には各色トナーが重畳された合成トナー像が形成される。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写部T2に搬送される。また、トナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが用紙保持部40から二次転写部T2に搬送される。そして、二次転写部T2では、二次転写ロール22により形成される転写電界により、合成トナー像が用紙P上に一括して静電転写される。
合成トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から剥離され、搬送ガイド23に導かれて定着器50まで搬送される。定着器50では、熱および圧力による定着処理を受けることで、合成トナー像が定着される。そして、定着処理された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙積載部45に搬送される。
一方、二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト20表面からベルトクリーナ25によって除去され、次の画像形成サイクルに備えられる。
画像形成装置1では、このような画像形成サイクルがプリント枚数分だけ繰り返して実行される。
次に、図2は、LEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した断面構成図である。図2において、LPH14は、支持体としてのハウジング61、自己走査型LEDアレイ(SLED)63、SLED63やSLED63を駆動する信号生成回路100(後段の図3参照)等を搭載する支持部材の一例としてのLED回路基板62、SLED63から出射された光を集光する第1の集光手段の一例としての集光レンズ64、集光レンズ64を介してSLED63から出射された光を感光体ドラム12表面に結像させる第2の集光手段の一例としてのロッドレンズアレイ65、ロッドレンズアレイ65を支持するとともにSLED63および集光レンズ64を外部から遮蔽するホルダー66、ハウジング61をロッドレンズアレイ65方向に加圧する板バネ67を備えている。
ハウジング61は、アルミニウム、SUS等の金属のブロックまたは板金で形成され、LED回路基板62を支持している。また、ホルダー66は、ハウジング61およびロッドレンズアレイ65を支持し、SLED63および集光レンズ64とロッドレンズアレイ65とが所定の光学的な位置関係を保持するように設定している。さらに、ホルダー66はSLED63および集光レンズ64を密閉するように構成されている。それにより、SLED63や集光レンズ64に外部からゴミが付着することを防いでいる。一方、板バネ67は、SLED63および集光レンズ64とロッドレンズアレイ65との光学的な位置関係を保持するように、ハウジング61を介してLED回路基板62をロッドレンズアレイ65方向に加圧している。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ65の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ65の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
LED回路基板62には、図3(LED回路基板62の平面図)に示したように、例えば58個のSLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)からなるSLED63が、感光体ドラム12の軸線方向と平行になるように精度良くライン状に配置される。この場合、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に配置された発光素子(LED)の配列(LEDアレイ)の端部境界において、各LEDアレイがSLEDチップ同士の連結部で連続的に配列されるように、各SLEDチップは交互に千鳥状に配置されている。
また、LED回路基板62には、SLED63を駆動する信号(駆動信号)を生成する信号生成回路100およびレベルシフト回路108、所定の電圧を出力する3端子レギュレータ101、SLED63の光量補正データ等を記憶するEEPROM102、制御部30および画像処理部35との間での信号の送受信や主電源70からの電力供給を受けるハーネス103が備えられている。
ここで図4は、SLED63を説明する図である。本実施の形態のSLED63は、信号生成回路100およびレベルシフト回路108から各種駆動信号が供給される。すなわち、信号生成回路100は、SLED63を構成する各SLEDチップに配置されたLED各々をLEDの配列に沿って順次点灯可能状態に設定する転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cと、画像処理部35からの画像データに基づきLED各々を順次点灯する点灯信号ΦIとを生成する。そして、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cをレベルシフト回路108に出力し、点灯信号ΦIをSLED63に出力する。
レベルシフト回路108は、抵抗R1BとコンデンサC1、および抵抗R2BとコンデンサC2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端がSLED63を構成する各SLEDチップの入力端子に接続され、他端が信号生成回路100の出力端子に接続されている。そして、レベルシフト回路108は、信号生成回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて転送信号CK1および転送信号CK2を生成し、各SLEDチップに出力する。
一方、本実施の形態のSLED63を構成する各SLEDチップは、例えば、スイッチ素子としての128個のサイリスタS1〜S128、光源の一例としての128個のLED L1〜L128、128個のダイオードD1〜D128、128個の抵抗R1〜R128、さらには信号ラインΦ1,Φ2に過剰な電流が流れるのを防止する転送電流制限抵抗R1A,R2Aを主な構成要素としている。
そして、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は電源ライン55に接続され、電源ライン55を介して3端子レギュレータ101(図3参照)から駆動電圧VDD(VDD=+3.3V)が供給される。
一方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン56に各々接続され、電源ライン56を介して接地(GND)されている。
また、奇数番目のサイリスタS1,S3,…,S127のカソード端子(出力端)K1,K3,…,K127には、信号生成回路100およびレベルシフト回路108からの転送信号CK1が転送電流制限抵抗R1Aを介して送信される。偶数番目のサイリスタS2,S4,…,S128のカソード端子(出力端)K2,K4,…,K128には、信号生成回路100およびレベルシフト回路108からの転送信号CK2が転送電流制限抵抗R2Aを介して送信される。
さらには、LED L1〜L128のカソード端子は、信号生成回路100に接続されて点灯信号ΦIが送信される。
そして、本実施の形態の信号生成回路100は、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cをそれぞれ所定のタイミングでハイレベル(以下、「H」と記す)からローレベル(以下、「L」と記す)、「L」から「H」に設定する。それにより、レベルシフト回路108から出力される転送信号CK1の電位を「H」から「L」、「L」から「H」に繰り返し設定し、かつ、それに交互して出力される転送信号CK2の電位を「H」から「L」、「L」から「H」に繰り返し設定する。それによって、例えば各SLEDチップでは、奇数番目サイリスタS1,S3,…,S127において順次オフ→オン→オフの転送動作を行わせる。また、偶数番目のサイリスタS2,S4,…,S128において順次オフ→オン→オフの転送動作を行わせる。それにより、サイリスタS1〜S128をS1→S2→,…,→S127→S128の順番で順次オフ→オン→オフの転送動作を行わせ、それに同期させて、点灯信号ΦIを出力する。それによって、LED L1〜L128は、L1→L2→,…,→L127→L128の順番で順次点灯される。
このように、本実施の形態のLPH14では、LED回路基板62に設けられたすべてのSLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)において、転送信号CK1,CK2と点灯信号ΦIとにより、各LED L1〜L128がL1→L2→,…,→L127→L128の順番に点灯され、感光体ドラム12上に対して画像データに基づく走査露光が行われる。
それにより、本実施の形態のLPH14においては、LED回路基板62上での信号生成回路100およびレベルシフト回路108から各SLEDチップへの配線の基本構成は、転送信号CK1,CK2を送信する2本の信号線および点灯信号ΦIを送信する1本の信号線で構成される。
続いて、本実施の形態のLPH14において構成される光学系について説明する。
本実施の形態のLPH14では、例えば開口角9°に構成された従来よりも小さな開口角を有するロッドレンズアレイ65を用いる。ここでの開口角とは、光軸上の物点(SLED63に配置されたLED)に対して入射瞳が張る角度をいう。したがって、例えば開口角9°のロッドレンズアレイ65においては、光軸に対して±9°以下の角度で入射される光がロッドレンズアレイ65を通過して像面(感光体ドラム12表面)に達することとなる。
図5は、ロッドレンズアレイ65の焦点深度とMTF(Modulation Transfer Function)との関係を示した図である。図5では、開口角9°および開口角17°のロッドレンズアレイ65についての焦点深度を、空間周波数12lp/mm(1mm当たり12のラインとスペースとが交互に形成されたもの)に対するMTFにより表した図である。
図5に示したように、従来の開口角17°のロッドレンズアレイ65を用いた場合には、MTF≧60%を実現する焦点深度は、±80μmである。これに対して、本実施の形態の開口角9°のロッドレンズアレイ65を用いた場合には、MTF≧60%を実現する焦点深度は、±150μmに拡大する。本実施の形態のLPH14では、ロッドレンズアレイ65の開口角を例えば9°に小さく構成して、例えば±150μmという従来よりも大きな焦点深度に設定している。
また、本実施の形態のLPH14では、例えば作動距離14mmといった従来よりも大きな作動距離を有するロッドレンズアレイ65を用いる。ここでの作動距離とは、ロッドレンズアレイ65の出射面(感光体ドラム12側の面)から像側焦点位置(感光体ドラム12表面)までの距離をいう。本実施の形態のロッドレンズアレイ65においては、ロッドレンズアレイ65を構成する各ロッドレンズにおける開口径や光軸を中心とした半径方向の屈折率分布等を適宜調整することで、作動距離14mmに構成している。
ここで図6は、感光体モジュールMODを画像形成装置1本体に設置した状態を示した図である。図6においては、図面左側が画像形成装置1の正面側であって、感光体モジュールMODが着脱操作される側である。また、図面右側が画像形成装置1の背面側であって、回転駆動する駆動モータからの駆動が感光体ドラム12等に伝達される側である。
本実施の形態のロッドレンズアレイ65は、上記のように作動距離が例えば14mmと大きく構成されている。それにより、図6に示したように、ロッドレンズアレイ65の出射面と感光体ドラム12との距離(クリアランス)や、ロッドレンズアレイ65の出射面と感光体モジュールMODの背面側のフレームFRAとの距離(クリアランス)が大きい。そのため、感光体モジュールMODを着脱操作するに際して、感光体ドラム12や感光体モジュールMODの背面側のフレームFRAがロッドレンズアレイ65と干渉しないので、LPH14を感光体モジュールMODから離隔するリトラクト機構を設けていない。
また、作動距離が例えば14mmと大きいことから、ロッドレンズアレイ65と感光体ドラム12との間に、ロッドレンズアレイ65の出射面を清掃する清掃部材34を配置している。
さらに、本実施の形態のロッドレンズアレイ65は、上記のように焦点深度が例えば±150μmと大きく構成されているため、本実施の形態のLPH14では、LPH14とロッドレンズアレイ65との光軸方向の位置を定めるための位置設定部材を設けていない。
続いて、本実施の形態のLPH14におけるロッドレンズアレイ65への入射光量の低下を抑制するための構成について説明する。
本実施の形態のLPH14では、図2に示したように、SLED63とロッドレンズアレイ65との間に集光レンズ64を設けている。そして、集光レンズ64は、SLED63に配置されるLEDやロッドレンズアレイ65との位置関係に関する所定の設定条件に従って配置される。それにより、ロッドレンズアレイ65に入射可能なLEDからの出射光の出射角(集光レンズ64の光軸とのなす角)がロッドレンズアレイ65の狭い開口角(9°)によって制限されることや、作動距離が14mmと長いことに起因してLEDからの出射光が拡散することに対応させて、ロッドレンズアレイ65への入射光量が低下することを抑える光学系を実現している。
すなわち、本実施の形態の集光レンズ64は、SLED63に配置されたLEDの各々において、集光レンズ64の出射面の曲率中心(以下、単に「曲率中心」と称する)よりも出射面から離れた位置で、LEDの発光面と接触するように配置される。
図7は、SLED63に配置されたLED(以下、単に「LED」とも称する)から集光レンズ64を通過して出射される光の光路を示した図である。図7に示したように、集光レンズ64は、LEDの発光面に接触するように配置されるので、LEDからの出射光が集光レンズ64の入射面で反射されることが抑えられる。それにより、LEDからの出射光の殆どが集光レンズ64の内部を通過して、出射面から感光体ドラム12方向に出射される。
また、LEDが曲率中心よりも出射面から離れた位置に配置されるので、LEDから出射された光は、集光レンズ64の出射面に対して出射面の法線(図中破線)よりも光軸側とは反対側から入射する。それにより、集光レンズ64の出射面において、LEDから出射された光は収束する方向に偏向される。そのため、LEDから出射された光の内の開口角9°のロッドレンズアレイ65に入射する光は、LEDからの出射角が±9°よりも大きな範囲の光となり、ロッドレンズアレイ65への入射光の光量を増加させる。
このように、本実施の形態の集光レンズ64は、集光レンズ64の曲率中心よりも出射面から離れた位置にてLEDの発光面と接触するように配置される。それにより、LEDからの出射光が集光レンズ64の入射面で反射されることを抑え、さらには、LEDからの出射角が±9°よりも大きな範囲の光を開口角9°のロッドレンズアレイ65に入射させることとなり、ロッドレンズアレイ65への入射光の光量を増加させる。
ここで図8は、ロッドレンズアレイ65へ入射角9°で入射する光の集光レンズ64内での光路を示した図である。図8では、光軸上のLEDの位置をQ、ロッドレンズアレイ65へ入射角9°で入射する光の出射面での位置をP、集光レンズ64の曲率中心をCとする。また、位置Pでの法線(図中破線)と光軸とのなす角をα、LEDからの出射角をβ、位置Pでの入射角をθ1、出射角をθ2、集光レンズ64の屈折率をnとする。
図8に示した三角形CPQの内角から、
θ1+β=α …(1)
さらに、
α=9+θ2 …(2)
したがって、(1)式および(2)式より、
β=9+(θ2−θ1) …(3)
一方、スネルの法則から、空気の屈折率を1として、
n・sinθ1=sinθ2 …(4)
集光レンズ64の材質である樹脂やガラス等の屈折率nは、一般にn=1.4〜1.8であるので、(4)式より、θ2>θ1の関係が成り立つ。したがって、(3)式ではθ2−θ1>0となるので、β>9となる。したがって、LEDから出射角±9°よりも大きな出射角で出射する光も開口角9°のロッドレンズアレイ65へ入射することが可能である。
ところで、図8において例えば入射角θ1が15°となる位置にLEDが配置されたと仮定する。その場合に、n=1.6の材質を用いた集光レンズ64を用いたとすると、sin15°=0.2588であるので、(4)式より、1.6×0.2588=sinθ2となる。
したがって、この場合には、θ2=24.1°となり、θ2−θ1=9°となるので、(3)式からLEDからの出射角β=18°となる。すなわち、開口角9°のロッドレンズアレイ65において、LEDからの出射角18°の光を利用できる。このことは、開口角18°のロッドレンズアレイ65を用いる場合と同等の光量を使用できることを意味している。
このように、LEDの配置位置および集光レンズ64の出射面の曲率、屈折率n等を適宜設定することで、従来の開口角17°のロッドレンズアレイ65を用いた場合と同等、またはそれ以上の光量をロッドレンズアレイ65に入射させることができる。特に、ロッドレンズアレイ65への入射光量を増加させる観点からは、LEDと集光レンズ64の曲率中心との距離を大きく設定して入射角θ1を大きくし、屈折率nの大きな材質で集光レンズ64を構成することが好ましい。
ところで、本実施の形態のLPH14では、SLED63を構成する各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に配置されたLEDは、面発光するために発光領域が広い。そのため、SLED63のLEDから出射される光の出射角の広がりは大きく、ロッドレンズアレイ65に入射させる充分な光量を確保することは難しい。しかし、本実施の形態のLPH14では、SLED63に配置されたLEDの各々に対応させて、SLED63とロッドレンズアレイ65との間に集光レンズ64を設けるとともに、集光レンズ64は、集光レンズ64の出射面の曲率中心よりも出射面から離れた位置でLEDの発光面と接触するように配置されている。それにより、上記したように、広い出射角を有するLEDで構成されるSLED63においても、感光体ドラム12に対する充分な露光量を確保している。
このような集光レンズ64は、例えばインクジェットを用いて次のように形成される。すなわち、インクジェットのノズルから所定量の紫外線硬化樹脂を吐出させて、LED回路基板62上のSLED63に配置された各LED毎の表面上に直接付着させる。その際に、LED表面に付着した紫外線硬化樹脂は表面張力により外面がレンズ形状に形成される。そして、すべてのLED上の紫外線硬化樹脂に、紫外線ランプ等から紫外線を照射して硬化させる。それにより、各LEDのそれぞれに集光レンズ64が接触して配置されたLPH14を形成することができる。
その際に、集光レンズ64を形成する材質は、絶縁性の材料が用いられる。それにより、LED回路基板62上のSLED63において電気信号のリークが発生することを抑えている。
次に、本実施の形態のLPH14に配置される遮蔽手段の一例としての遮光部材68について説明する。本実施の形態のLPH14においては、出射角が所定角よりも大きな光が集光レンズ64の出射面から出射されるのを抑制する遮光部材68を配置している。
図9は、本実施の形態の遮光部材68を説明する図である。図9に示したように、本実施の形態のLPH14では、集光レンズ64と集光レンズ64との間に、出射角の絶対値が例えばロッドレンズアレイ65の開口角9°よりも大きな光が集光レンズ64の出射面から出射されるのを抑制する遮光部材68を配置している。本実施の形態の遮光部材68は、集光レンズ64と集光レンズ64との間の間隙の一部を埋めるように構成されている。それにより、例えばロッドレンズアレイ65の開口角である9°よりも大きな出射角で出射される光が集光レンズ64の外部に出射されることを抑え、それらが迷光となってロッドレンズアレイ65に入射することを抑制している。
ここで図10は、遮光部材68を配置しない場合の各LEDから出射される光の光路を示した図である。図10に示したように、集光レンズ64の出射面から絶対値が9°以下の出射角で出射された光(図中実線)は、直接的に開口角9°のロッドレンズアレイ65に入射する。そして、ロッドレンズアレイ65により、感光体ドラム12上に結像され、正規の静電潜像を形成する。
一方、集光レンズ64の出射面から絶対値が9°よりも大きな出射角で出射された光(図中破線)は、直接的には開口角9°のロッドレンズアレイ65に入射しない。ところが、絶対値が9°よりも大きな出射角で出射された光であっても、隣接する集光レンズ64の出射面で反射されて進行方向が変えられるために、その一部が光軸との角度の絶対値が9°以下となる場合がある。それにより、反射光の中にはロッドレンズアレイ65に入射する光(迷光)が発生し、さらには迷光が互いに干渉して干渉縞(フレア)を形成したりして、正規の静電潜像に重ねて不要な静電潜像を感光体ドラム12上に形成する場合が生じる。その結果として、画像乱れやにじみ等の画像不良を発生させ、画像品質の低下をもたらすこととなる。
そこで、集光レンズ64の出射面での反射光に起因する画像不良の発生を抑制するために、それぞれの集光レンズ64と集光レンズ64との間に、例えば絶対値がロッドレンズアレイ65の開口角9°よりも大きな出射角で出射される光が集光レンズ64の出射面から出射されるのを抑制する遮光部材68を配置している。
ここで、本実施の形態の遮光部材68においては、遮光部材68を集光レンズ64と集光レンズ64との間を埋めるように構成することで集光レンズ64に接触させて配置し、出射角の絶対値が所定角よりも大きな光が出射される集光レンズ64の出射面を覆うように設定している。それにより、集光レンズ64の出射面から例えば絶対値がロッドレンズアレイ65の開口角9°よりも大きな出射角で出射された光(図中破線)が、隣接する集光レンズ64の内部に進入することも抑制している。
図11は、隣接するLEDからの出射光が集光レンズ64の内部に進入した場合の光路を示した図である。図11に示したように、隣接するLEDからの出射光が集光レンズ64の出射面上の点Uから内部に進入すると、進入光(図中長破線)は集光レンズ64の内部で何度も反射されて進行方向が変えられる。そして、集光レンズ64内の進入光の一部が光軸との角度が最終的に絶対値9°以下となり、ロッドレンズアレイ65に入射する場合が生じる。それにより、上記した集光レンズ64の出射面からの反射光の場合と同様に、集光レンズ64の内部で反射された光の一部が迷光となったり、さらには迷光が互いに干渉してフレアを形成したりして、正規の静電潜像に重ねて不要な静電潜像を形成する場合が生じる。その結果として、画像乱れやにじみ等の画像不良を発生させ、画像品質の低下をもたらすこととなる。
そこで、本実施の形態の遮光部材68では、遮光部材68を集光レンズ64と集光レンズ64との間を埋めるように構成することで集光レンズ64に接触させて配置し、光軸に対する角度の絶対値が所定角よりも大きな出射角の光が出射される集光レンズ64の出射面を覆うように設定している。それにより、隣接するLEDからの出射光が集光レンズ64の内部に進入することを抑制している。
ところで、本実施の形態の遮光部材68は、例えばPS(ポリスチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PP(ポリプロピレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、POM(リアセタール)等の樹脂材料に、例えばカーボンブラックの顔料系色素、または例えばフタロシアニン系、キノン系等の染料系色素を混合させて構成される。
本実施の形態の遮光部材68では、樹脂材料にカーボンブラック等の色素を混合させることで、集光レンズ64の出射面から出射される光に対する光吸収効果を高めている。それにより、遮光部材68の遮光効果を増大させている。また、カーボンブラック等を混合させることで、遮光部材68の熱伝導性を高めている。それにより、LEDの放熱性を向上させている。
さらには、本実施の形態の遮光部材68に樹脂材料を用いることで、遮光部材68の電気絶縁性を高めている。それにより、LEDに送信する信号の相互間にリークが生じることを抑制している。また、集光レンズ64相互の接着性を高めている。それにより、集光レンズ64が振動等によって脱落することを抑制している。また、集光レンズ64と集光レンズ64との間を弾性を有する樹脂材料で結合することで、集光レンズ64に熱による歪みが生じることを抑え、集光レンズ64の光学特性が変動すること抑制している。
加えて、本実施の形態の遮光部材68は、集光レンズ64を構成する材質よりも屈折率の小さな材質を用いて構成している。ここで、集光レンズ64の屈折率をn、遮光部材68の屈折率をN、集光レンズ64と遮光部材68との界面でのLEDからの入射角をβin、出射角をβoutとする。(4)式と同様にスネルの法則から、次の(5)式の関係が成り立つ。
n・sinβin=N・sinβout …(5)
したがって、集光レンズ64と遮光部材68との界面に入射する光が全反射される臨界角は、(5)式においてβout=90°であるから、次の(6)式で表される。
sinβin=N/n …(6)
遮光部材68を集光レンズ64よりも屈折率の小さな材質を用いる場合には、n>Nであるから、N/n<1となり、(6)式より、次の(7)式を満たす入射角βinで入射する光は全反射することとなる。
βin>sin−1(N/n) …(7)
このように、遮光部材68を集光レンズ64を構成する材質よりも屈折率の小さな材質を用いて構成することで、集光レンズ64と遮光部材68との界面で全反射する光を増加させている。それにより、集光レンズ64から外部に出射される光量を低減して、遮光部材68の遮光性能を高めている。
続いて、図12は、本実施の形態の遮光部材68の製造方法を説明する図であり、(a)が遮光部材68が配置されたSLED63を構成するSLEDチップ(CHIP)の平面図、(b)がXX断面図、(c)がII断面図である。図12(a)に示したように、SLEDチップ(CHIP)の周囲には、LEDや集光レンズ64を囲むように側壁69が設けられている。そして、図12(b)、(c)に示したように、側壁69の高さは、集光レンズ64の出射面から出射される光の中で、出射角の絶対値が所定角となる光が出射する出射面での高さに設定されている。例えば、側壁69の高さは、出射角の絶対値がロッドレンズアレイ65の開口角9°で出射される光が出射する出射面での高さに設定されている。
そして、遮光部材68を構成する樹脂材料が側壁69の内部に注入されることで遮光部材68が形成される。すなわち、集光レンズ64を上に向け、集光レンズ64の光軸が鉛直方向と一致するように設置して、側壁69の内部に樹脂材料が注入される。その際には、遮光部材68の高さは側壁69の高さに設定されるので、遮光部材68は、出射角の絶対値が所定角となる光が出射する出射面での高さに設定される。
また、樹脂材料が注入されるCHIPでの位置は、例えば図12(a)、(b)に示したように、集光レンズ64の出射面に樹脂材料が付着しないように、集光レンズ64から離れた位置Gに設定される。
以上説明したように、本実施の形態のLPH14においては、SLED63とロッドレンズアレイ65との間にLEDの各々に対応させて集光レンズ64を設けるとともに、集光レンズ64は、集光レンズ64の出射面の曲率中心よりも出射面から離れた位置において、LEDの発光面と接触するように配置される。さらに、出射角の絶対値が所定角よりも大きな光が出射される集光レンズ64の出射面を覆うように構成された遮光部材68を配置している。
それにより、ロッドレンズアレイ65への入射光量が低下することを抑え、感光体ドラム12に対する充分な露光量を確保することで、開口角が狭く、作動距離が長いロッドレンズアレイ65を用いることを可能としている。そのため、感光体モジュールMODを画像形成装置1本体に対して着脱するに際して、LPH14を感光体モジュールMODから離隔する機構を設けることが不要となり、画像形成装置1の構成の簡略化・低コスト化が図られる。また、ロッドレンズアレイ65と感光体ドラム12との間に、ロッドレンズアレイ65の出射面を清掃する清掃部材34の配置を可能とし、画像不良の原因となるロッドレンズアレイ65の汚れを容易に除去できる構成が実現される。また、ロッドレンズアレイ65自体に汚れが付着し難く構成される。
また、集光レンズ64の出射面から所定角よりも大きな出射角で出射された光の一部が迷光となってロッドレンズアレイ65に入射したり、さらには迷光が互いに干渉してフレアを形成してロッドレンズアレイ65に入射することを抑制している。そのため、集光レンズ64の出射面から所定値よりも大きな出射角で出射された光に起因する画像乱れやにじみ等の画像不良の発生を抑制する。
なお、本実施の形態では、光源としてLEDを用いた構成について述べたが、光源として面状発光レーザを用いることもできる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、集光レンズ64と集光レンズ64との間を埋めるように構成された遮光部材68について説明した。本実施の形態では、集光レンズ64の出射面に被覆されて構成された遮光膜73について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図13は、本実施の形態の遮光膜73を説明する図である。図13に示したように、本実施の形態のLPH14では、集光レンズ64の出射面に、出射角の絶対値が所定角よりも大きな光が集光レンズ64の出射面から出射されるのを抑制する遮光膜73が被覆されている。それにより、絶対値が例えばロッドレンズアレイ65の開口角である9°よりも大きな出射角で出射される光が集光レンズ64の外部に出射されることを抑えることで、それらが迷光となってロッドレンズアレイ65に入射することを抑制している。
本実施の形態の遮光膜73は、実施の形態1の遮光部材68と同様に、例えばLDPE(低密度ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)等の樹脂材料に、例えばカーボンブラックの顔料系色素や、例えばフタロシアニン系、キノン系等の染料系色素を混合させて構成される。また、膜厚は、SLED63を構成するLEDから出射される光が透過を抑制する厚さに設定される。
それにより、実施の形態1と同様に、集光レンズ64の出射面から所定角よりも大きな出射角で出射された光の一部が迷光となってロッドレンズアレイ65に入射したり、さらには迷光が互いに干渉してフレアを形成してロッドレンズアレイ65に入射することを抑制している。
本発明が適用される画像形成装置の全体構成の一例を示した図である。 LEDプリントヘッド(LPH)の構成を示した断面構成図である。 LED回路基板の平面図である。 SLEDを説明する図である。 ロッドレンズアレイの焦点深度とMTFとの関係を示した図である。 感光体モジュールを画像形成装置本体に設置した状態を示した図である。 SLEDに配置されたLEDから集光レンズを通過して出射される光の光路を示した図である。 ロッドレンズアレイへ入射角9°で入射する光の集光レンズ内での光路を示した図である。 遮光部材を説明する図である。 遮光部材を配置しない場合の各LEDから出射される光の光路を示した図である。 隣接するLEDからの出射光が集光レンズの内部に進入した場合の光路を示した図である。 遮光部材の製造方法を説明する図である。 遮光膜を説明する図である。
符号の説明
1…画像形成装置、10…画像形成プロセス部、11(11Y,11M,11C,11K)…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…LEDプリントヘッド(LPH)、61…ハウジング、62…LED回路基板、63…自己走査型LEDアレイ(SLED)、65…ロッドレンズアレイ、68…遮光部材、73…遮光膜

Claims (8)

  1. 像保持体と、
    前記像保持体を露光する露光手段とを有し、
    前記露光手段は、
    複数の光源と、
    前記複数の光源の各々に対応して配置され、当該光源から出射された光を集光する第1の集光手段と、
    前記第1の集光手段から出射された前記複数の光源各々からの光を集光する第2の集光手段と、
    前記第1の集光手段から前記第2の集光手段に向けて所定角以上の出射角で出射される光を遮蔽するとともに前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成される遮蔽手段と
    を備え
    前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段を構成する材質よりも屈折率が小さな材質を用いて構成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角以上の出射角で出射される光を遮蔽することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段の光出射面に接触して配置されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記露光手段は、前記遮蔽手段が前記第1の集光手段から出射される光を吸収する光吸収特性を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記露光手段は、前記複数の光源と前記第1の集光手段とを支持する支持部材をさらに備え、
    前記支持部材は、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角に等しい出射角で出射される光の出射面での高さに設定された側壁が前記複数の光源および当該第1の集光手段の周囲に配置されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 複数の光源と、
    前記複数の光源の各々に対応して配置され、当該光源から出射された光を集光する第1の集光手段と、
    前記第1の集光手段から出射された前記複数の光源各々からの光を集光する第2の集光手段と、
    前記第1の集光手段から前記第2の集光手段に向けて所定角以上の出射角で出射される光を遮蔽するとともに前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成される遮蔽手段と
    を備え
    前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段を構成する材質よりも屈折率が小さな材質を用いて構成されることを特徴とする露光装置。
  7. 前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段から前記第2の集光手段の開口角以上の出射角で出射される光を遮蔽することを特徴とする請求項記載の露光装置。
  8. 前記遮蔽手段は、前記第1の集光手段相互の間隙の一部を埋めるように構成されたことを特徴とする請求項記載の露光装置。
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