JP4984407B2 - 半導体ウェハー及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は半導体ウェハー及びその製造方法に係り、より詳細には窒化物化合物半導体を材料に用いた電界効果トランジスタ用エピタキシャルウェハー構造と、その製造プロセスに関するものである。
窒化物化合物半導体は、高い飽和電子速度と高い絶縁破壊耐圧を有する為、高周波・高出力の電子デバイス材料として利用される。特にGaNチャネル層とし、AlGaNバリア層からなる層構造(AlGaN/GaN構造)をもつ窒化物電界効果トランジスタ(以下、AlGaN/GaN HEMTという)は、ひずみに起因するピエゾ電気分極の効果により高濃度の二次元電子ガスが得られるため、高い電力密度が得られる。
AlGaN/GaN構造の窒化物半導体材料を用いて電界効果トランジスタを作成するうえでの問題点の一つとして、ソース電極及びドレイン電極における接触抵抗の高さが挙げられる。
この問題の解決策としては、例えば、AlGaN/GaN HEMTにおいて、低抵抗が得られる電極金属がAlを含む材料に限られているという観点から、高温でのアニール工程を経ることなく低コンタクト抵抗のソース・ドレイン電極を得る構造として、オーミック電極をAlGaN層上に形成する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2004−22774号公報
しかしながら、上記特許文献1を含め従来の技術は、いずれも層構造から必然的に低コンタクト抵抗のソース・ドレイン電極が得られるというものではない。
上記したように、AlGaN/GaN構造の窒化物半導体材料を用いて電界効果トランジスタを作成するうえでの問題点の一つとして、ソース電極及びドレイン電極における接触抵抗の高さが挙げられるが、これはAlを含んだ窒化物半導体材料の融点が高いこと、およびAlGaN中に自発分極、およびピエゾ分極により電界が生じていることの二つに起因する。
例えば、従来のGaAsなどの化合物半導体であれば、半導体材料表面にAuGeなどの金属を蒸着し、これを加熱処理することによって界面を合金化させ、電極の接触抵抗を下げることができる。しかしながら窒化物半導体材料、更に限定すればAlGaNのようなAlを含む窒化物材料は極めて融点が高い。このため特にAlを含んだ窒化物半導体材料では、加熱処理を行っても金属と半導体界面を合金化させることができず、接触抵抗は高いままである。
また、AlGaN/GaN系半導体材料は従来のGaAs系化合物半導体材料と大きく異なって六方晶の結晶であり、結晶の対称性の低さとひずみ応力に起因して、AlGaN中には電界が生じている。例えば通常のMOVPE法で窒化物半導体を基板上に形成した場合、この窒化物半導体は(0001)III族面が表面側に配向して成長するため、厚い第一の半導体層であるGaNの上に形成された第二の半導体層であるAlGaNの内部には基板側から表面側に向かう方向に電界がかかっている。この構造は、第一の半導体層であるGaNを走行する電子を電極側に引き抜く際、抵抗として寄与する。
今のところAlを含んだ窒化物半導体材料に対するオーミック電極としては、Ti/Alが利用されている。これはTi/Alの仕事関数が小さく、AlGaNに対する障壁高さを小さくすることができるためである。しかしながらこのコンタクト抵抗は1×10-5Ωcm-2台であり、従来のGaAs系化合物半導体と比較して一桁以上も悪い値であった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、窒化物半導体側の層構造を工夫することにより、電界効果トランジスタにおけるソース電極及びドレイン電極のコンタクト抵抗を大きく低減させる半導体ウェハー及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項の発明に係る電界効果トランジスタの製造方法は、少なくとも、Si基板上に、前記Si基板側の面の反対側の面が(0001)III族面となるようGaN下地層を成長し、前記GaN下地層の上に、前記GaN下地層側の面の反対側の面が(0001)III族面となるようAlxGa1-xN層(ただし0<x≦1)を成長して窒化物半導体多層膜を形成する工程と、前記窒化物半導体多層膜上に貼り替え基板を設け、前記Si基板及び前記GaN下地層を除去する工程と、前記GaN下地層を除去することで露出し、前記貼り替え基板側の面の反対側の面が(000−1)窒素面であり電子供給層となる前記AlxGa1-xN層上に、前記AlxGa1-xN層側の面の反対側の面が(000−1)窒素面となるようチャネル層となるGaN層を形成する工程と、前記GaN層上に電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項記載の電界効果トランジスタの製造方法において、少なくとも前記AlxGa1-xN層の一部にシリコンがドーピングされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の電界効果トランジスタの製造方法において、前記窒化物半導体多層膜の前記AlxGa1-xN層上には、前記貼り替え基板を貼り付けるGaN層が形成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項又は記載の電界効果トランジスタの製造方法において、前記Si基板上には、InGaNからなる核生成層が形成され、前記核生成層上に前記GaN下地層が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
本発明の半導体ウェハーは、窒化アルミニウムガリウムの上側に接する窒化物半導体内へ二次元電子ガスを形成させる為の半導体ウェハー多層構造であって、少なくとも、第一の基板と、(000−1)窒素面が表面側となるように形成されたウルツ鉱型の第一の窒化物半導体層と、該第一の窒化物半導体層の上に形成され、且つ該第一の窒化物半導体層よりも組成に占めるアルミニウムの割合が大きい第二の窒化物半導体層と、該第二の窒化物半導体層の上に形成され、且つ該第二の窒化物半導体層よりも電子親和力の大きい第三の窒化物半導体層とを有する。
本発明によるこの半導体ウェハーを材料として用いた電界効果トランジスタでは、窒化アルミニウムガリウムの上側に接する窒化物半導体内へ二次元電子ガスを形成させる構造となることから、二次元電子ガス成分とソース電極及びドレイン電極の間に、AlGaNのようなAlを含む窒化物材料が存在しない。このためソース電極及びドレイン電極のコンタクト抵抗を大きく下げることが可能となり、結果として電界効果トランジスタデバイスのon抵抗を低減することができる。
上記構造の半導体ウェハーは、本発明に従い、まず第一の基板において、(000−1)III族面が表面側となるように成長されたウルツ鉱型の第一の窒化物半導体層と、該第一の窒化物半導体層の上に形成され、該第一の窒化物半導体層よりも電子親和力の小さい第二の窒化物半導体層と、該第二の窒化物半導体層の上に形成され、第二の窒化物半導体層よりも組成に占めるアルミニウムの割合が小さい第三の窒化物半導体層とからなる半導体ウェハーを成長する工程と、この半導体ウェハーを第二の基板に貼り付ける工程と、この半導体ウェハーを残して第一の基板のみを除去する工程と、残った窒化物半導体多層膜上に保護膜及び電極を形成する工程とを実施することにより、製造することができる。
本発明の半導体ウェハー及びその製造方法の他の特徴によれば、少なくとも第二の窒化物の一部にシリコンをドーピングしているので、窒化アルミニウムガリウムの表面側に出現するマイナスのチャージを補償し、電子トラップの発生を抑止することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の一例である半導体ウェハーの断面図であり、101はサファイア基板、102はアンドープGaN(窒化ガリウム)層、103はシリコンドープAlGaN(窒化アルミニウムガリウム)層、104はアンドープAlGaN(窒化アルミニウムガリウム)層、105はアンドープGaN(窒化ガリウム)層であり、102から105までの窒化物半導体層は、全て(000−1)窒素面となるよう配向している。
すなわち、(000−1)窒素面が表面側となるように形成されたウルツ鉱型の第一の窒化物半導体層(I)としてアンドープGaN層102、該第一の窒化物半導体層の上に形成され、且つ該第一の窒化物半導体層よりも組成に占めるアルミニウムの割合が大きい第二の窒化物半導体層(II)として、シリコンドープAlGaN層103及びアンドープAlGaN層104が形成され、そして該第二の窒化物半導体層の上に形成され、且つ該第二の窒化物半導体層よりも電子親和力の大きい第三の窒化物半導体層(III)として、アンドープGaN層105が形成されている。
この半導体ウェハー構造では窒化物半導体層が(000−1)窒素面に配向しているため、図8に示すように、AlGaN層103〜104に生じる分極の方向が従来のAlGaN/GaN HEMT構造の場合と逆となり、結果として二次元電子ガス801はAlGaN層103〜104の上方に現れる。このため、図9に例示するように、二次元電子ガス成分とソース電極902及びドレイン電極903の間には、接触抵抗を上げる要因となるAlGaNのようなAlを含む窒化物材料が存在しない。よって本発明の構造を用いることにより、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト抵抗を1×10-6cm-2台まで下げることが可能となる。
本発明の実施例を、図を用いて以下に説明する。
上記した図1のような構造の半導体ウェハーは、次のようなプロセスにより製造される。
第一の基板として結晶面方位が(111)であるSiを用い、これをMOVPE装置のリアクター部に搬入する。このMOVPE装置は2インチ、または3インチの基板を1枚だけチャージできる能力を持っており、ウェハーは駆動機構により回転する。本MOVPE装置のリアクター内部では、水平方向にキャリアーガスが流れる仕組みになっている。リアクター内部のサセプターはサセプター下に配置されたヒータによって熱せられ、この熱がサセプターを介して、シリコン基板に与えられる。
成長プロセスでは、まずシリコン基板201を1100℃まで水素雰囲気中で加熱して、いわゆるサーマルクリーニングと呼ばれる表面処理を10分間行う。この後、ヒータパワーを制御することにより、基板温度を500℃まで下げる。500℃で基板温度が安定したところで、水素をキャリアーガスとして、トリメチルガリウム、トリメチルインジウムとアンモニアガスをリアクターに供給する。このような方法により、アンドープInGaNバッファ層(核生成層)202を基板上に形成できる。アンドープInGaNバッファ層202の厚さは、具体的には20nm程度が望ましいが、実際には1nm〜50nm程度の厚さであってもバッファ層(核生成層)としての所望の働きをする。このアンドープInGaNバッファ層202の成長が終ったら、基板温度を1090℃にまで上げる。基板温度が1090℃で安定したところで、水素をキャリアーガスとして、トリメチルガリウムとアンモニアガスを、V族とIII族のモル比V/III=約5000となるような割合で、より具体的には、NH3:10SLM、TMG:8.9×10-5mol/secの速度で、リアクターに供給する。このような方法により、約2μmのアンドープGaN層203をバッファ層(核生成層)202を介して、シリコン基板201上に形成する。このときアンドープGaN層203は(0001)III族面に配向しており、最表面には窒素原子ではなくガリウム原子が現れている。ここまでの工程の結果得られるウェハー構造を図2に示す。
アンドープGaN層203の成長が終わったら、次に水素をキャリアーガスとして、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウム、及びアンモニアをリアクターに供給する。このような方法により、アンドープAlGaN層104を形成する。アンドープAlGaN層104の厚さは、意図するデバイス特性によって変える必要があるが、実際には25nm〜45nmが一般的である。
アンドープAlGaN層104の成長が終わったら、前記の原料供給は続けた上で、更にモノシランをリアクターに供給する。このような方法により、シリコンドープAlGaN層103を形成する。ここでシリコンドープAlGaN層103を形成する理由は、結晶対称性の低さとひずみ応力に起因してAlGaN層表面側に出現するマイナスのチャージを補償し、電子トラップの発生を抑止するためである。シリコンドープAlGaN層103におけるドーピング濃度と厚さは、意図するデバイス特性によって変える必要があるが、例えば単位面積あたりのシリコン濃度が2×1012cm-2〜1×1013cm-2程度になるよう、調整すると良い。形成されたアンドープAlGaN層104、及びシリコンドープAlGaN層103は下地であるアンドープGaN層203の影響を受ける為、引き続いて表面には(0001)III族面が現れている。ここまでの工程で得られるウェハー構造を図3に示す。
シリコンドープAlGaN層103の成長が終わったら、原料のうち、トリメチルアルミニウムとモノシランの供給を停止する。このような方法により、アンドープGaN層102を形成する。このアンドープGaN層102の厚さは100nm〜1μm程度でよい。ここまでの工程で得られるウェハー構造を図4に示す。
次に新たな基板として単結晶サファイア基板101を用意し、工程で得られたウェハーの表面側が下になるようにして、これを単結晶サファイア基板101の上に乗せ、密着させる。この状態のウェハーを水素雰囲気で保たれた加熱用炉内に配置し、ウェハー上方から0.1MPa以上の荷重を加えつつ、ウェハー全体を加熱して二枚の基板を接着させる。ここまでの工程で得られるウェハー構造を図5に示す。
次にウエットエッチング法により、サファイア基板101と窒化物半導体層は残した状態で、シリコン基板201のみを完全に除去する。ここで表面にはアンドープInGaNバッファ層(核生成層)202とアンドープGaN層203の一部が露出するが、これらは前記工程で表裏が逆になっているため、表面側は(000−1)窒素面になるように配向しており、最表面にはガリウム原子やインジウム原子ではなくて窒素原子が現れている。ここまでの工程で得られるウェハー構造を図6に示す。
次に得られたウェハーを再び水素雰囲気で保たれた加熱用炉内に配置し、約1000℃の温度でこれを加熱する。すると表面に晒されたアンドープInGaNバッファ層202やGaN層203から窒素原子が離脱を開始し、アンドープInGaNやGaNは分解し始める。分解したInGaNとGaNのうち、窒素原子はそのまま気体となって放出され、また残された金属インジウムと金属ガリウムも高温の為に蒸発し、基板の表面から飛散する。この一方で融点の高いAlGaNは安定である為、アンドープInGaNバッファ層202やGaN層203が分解・消失した後でもアンドープAlGaN層104はそのまま保持される。当然、このアンドープAlGaN層104も表面側は(000−1)窒素面になるように配向しており、最表面にはアルミニウム原子やガリウム原子ではなくて窒素原子が現れている。ここまでの工程で得られるウェハー構造を図7に示す。
次にウェハーを再度、MOVPE装置のリアクター部に搬入する。リアクター部に水素をキャリアーガスとしてアンモニアを流した状態でサセプターの加熱を開始する。基板温度が1090℃で安定したところで、水素をキャリアーガスとして、トリメチルガリウムとアンモニアガスを、V族とIII族のモル比V/III=約5000となるような割合で、より具体的には、NH3:10SLM、TMG=8.9×10-5mol/secの速度で、リアクターに供給する。このような方法により、アンドープGaN層105を形成する。アンドープGaN層105の厚さは、意図するデバイス特性によって精密に制御する必要があり、通常であれば40nm以下とすることが好ましい。このGaNも表面側は(000−1)窒素面になるように配向しており、最表面にはガリウム原子ではなくて窒素原子が現れている。
以上のような工程により、図8に示す本発明による半導体ウェハー構造を得ることができる。(この構造は図1と同じものである。)
この半導体ウェハー構造では窒化物半導体層が(000−1)窒素面に配向しているため、AlGaN層103〜104に生じる分極の方向が従来のAlGaN/GaN HEMT構造の場合と逆となり、結果として二次元電子ガスはAlGaN層104の上方に現れる。このため、二次元電子ガス成分とソース電極902及びドレイン電極903(図9参照)の間には、接触抵抗を上げる要因となるAlGaNのようなAlを含む窒化物材料が存在しない。すると本発明の構造を用いることにより、ソース電極902及びドレイン電極903のコンタクト抵抗を1×10-6cm-2台まで下げることが可能となる。
本発明による半導体ウェハー構造を利用した具体的な電界効果型トランジスタの例を、図9に示す。
この図において追加された901はイオン注入法により半絶縁化された領域、902はソース電極、903はドレイン電極、904はゲート電極である。このような電界効果トランジスタは次のようなプロセスで作製される。
すなわち、図8までで得られた本発明による半導体ウェハーにおいて、回路でデバイス部となる箇所を通常のフォトリソグラフィー法でマスクした後、それ以外の箇所にイオン注入及びアニールをおこない、デバイス部以外の箇所を高抵抗化する。次にトランジスタでソース、及びドレインとなるべき箇所に同様のフォトリソグラフィー法でチタンとアルミニウムを蒸着、および加熱によるアロイプロセスを実施する。更にトランジスタでゲート電極となるべき箇所に同様のフォトリソグラフィー法でニッケルと金を蒸着し、660℃以下の温度で熱処理する。すると、二次元電子ガス801を含むアンドープGaN(窒化ガリウム)層105をチャネル層、アンドープAlGaN(窒化アルミニウムガリウム)層104をキャリア供給層として、ニッケルと金からなるゲート電極904で動作が制御される電界効果形トランジスタ構造を形成することができる。なお、801は二次元電子ガス、802は結晶の対称性の低さ、及びひずみ応力に起因してAlGaNの表側に発生したプラスのチャージ、803は結晶の対称性の低さ、及びひずみ応力に起因してAlGaNの基板側に発生したマイナスのチャージ、804はドーピングされたシリコン原子を示す。
図9を見てわかる通り、この電界効果トランジスタ構造では、ソース電極902及びドレイン電極903と二次元電子ガス801の間には、接触抵抗を上げる要因となるAlGaNのようなAlを含む窒化物材料が存在しない。このため上記した通常のチタンとアルミニウム電極を用いたオーミック接触であっても、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト抵抗を1×10-6Ωcm-2台まで下げることが可能となるのである。
本発明の半導体ウェハーの断面構造を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(1/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(2/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(3/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(4/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(5/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の一部(6/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを得る為の製造工程の最終部(7/7)を示す図である。 本発明の半導体ウェハーを利用した電界効果型トランジスタの構造図である。
符号の説明
101 サファイア基板
102 アンドープGaN層
103 シリコンドープAlGaN層
104 アンドープAlGaN層
105 アンドープGaN層
201 シリコン基板
202 アンドープInGaNバッファ層(核生成層)
203 アンドープGaN層
801 二次元電子ガス
802 AlGaNの表側に発生したプラスのチャージ
803 AlGaNの基板側に発生したマイナスのチャージ
804 ドーピングされたシリコン原子
901 イオン注入法により半絶縁化された領域
902 ソース電極
903 ドレイン電極
904 ゲート電極

Claims (4)

  1. 少なくとも、Si基板上に、前記Si基板側の面の反対側の面が(0001)III族面となるようGaN下地層を成長し、前記GaN下地層の上に、前記GaN下地層側の面の反対側の面が(0001)III族面となるようAlxGa1-xN層(ただし0<x≦1)を成長して窒化物半導体多層膜を形成する工程と、前記窒化物半導体多層膜上に貼り替え基板を設け、前記Si基板及び前記GaN下地層を除去する工程と、前記GaN下地層を除去することで露出し、前記貼り替え基板側の面の反対側の面が(000−1)窒素面であり電子供給層となる前記AlxGa1-xN層上に、前記AlxGa1-xN層側の面の反対側の面が(000−1)窒素面となるようチャネル層となるGaN層を形成する工程と、前記GaN層上に電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  2. 請求項記載の電界効果トランジスタの製造方法において、少なくとも前記AlxGa1-xN層の一部にシリコンがドーピングされていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の電界効果トランジスタの製造方法において、前記窒化物半導体多層膜の前記AlxGa1-xN層上には、前記貼り替え基板を貼り付けるGaN層が形成されていることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  4. 請求項又は記載の電界効果トランジスタの製造方法において、前記Si基板上には、InGaNからなる核生成層が形成され、前記核生成層上に前記GaN下地層が形成されることを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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