JP4982234B2 - 媒体搬送装置 - Google Patents

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本発明は、磁気ストライプが記録された磁気記録媒体を搬送すると共に、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込みあるいは読み取りを行う媒体搬送装置に関する。
近年、金融機関のオンライン化に伴い、自動端末機の機能向上が著しい。例えば、紙幣の入出金処理装置では、口座に入金されている金額や入出金取引情報を記録する通帳プリンタが搭載されている。通帳の表紙には、磁気ストライプによる磁気情報が記録されている。通帳プリンタでは、この通帳を搬送機構の搬送ローラで搬送し、搬送機構近傍に設けられた磁気ヘッドで磁気情報の書き込みや読み取りを行う。
この書き込みや読み取り動作の際、通帳の搬送速度が変化するとジッタと呼ばれる記録や読み取りの不良が発生する。このジッタを防止する装置として、下記の特許文献に記載された媒体搬送装置がある。
特許文献1には、通帳のように厚みのある媒体を搬送ローラ対で搬送すると、媒体が搬送ローラ対に突入する際に一時的にローラの速度が変化する現象に関する課題を解決するために、複数組の搬送ローラ対を媒体の搬送方向に配設し、ローラを回転させて媒体を搬送する装置において、搬送ローラ対を搬送媒体の搬送方向の長さの1/n倍(nは自然数)の間隔で配置した媒体搬送装置が記載されている。これにより、媒体の先端が搬送ローラ対に突入する際に生じる搬送速度の変動を抑制し搬送むらをなくすことができるものである。
また、特許文献2にも、特許文献1と同様に、磁気ストライプを設けた磁気記録媒体を搬送し、磁気ストライプに対して磁気ヘッドを用いて読み取りや書き込みを行う媒体搬送装置が記載されている。この装置も、磁気記録媒体の先端部が一対の搬送ローラに挿入される際に、媒体が厚みを持っている場合には先端部が搬送ローラに当接して搬送速度が変化し、これにより生じるジッタを防ぐことを目的としたものであり、
磁気ヘッドの配置位置に、一方を駆動ローラとした一対のローラを対向配置した搬送ローラを設け、この搬送ローラで磁気記録媒体を送り出しつつ磁気ヘッドが磁気ストライプに対する情報の読み取りと書き込みを行うことを特徴としたものである。
特開平5−69981号公報 特開2005−50405号公報
本出願対象となっている、磁気ストライプが記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う磁気記録媒体の搬送装置では、上記のジッタの問題と、媒体を搬送する対向したローラの部分を厚みのある媒体や通帳綴じ部が一時的に滞留することなく高信頼に搬送する問題の両方を同時に解決可能な搬送機構が必要となっている。
また、ジッタは、厚みのある媒体が一対のローラに突入するときに、ローラを駆動しているギヤのバックラッシ、タイミングベルトの伸縮などの機構系に関するものや、厚みのある媒体が、搬送ローラ対に突入した際にローラ上下方向の運動によるローラ回転自体の速度変動などが原因と考えられる。したがって、ジッタを根本的に防止するためには、磁気情報読み取り時におけるローラ突入動作を無くすことが必要である。
しかし、上述した特許文献1では、磁気情報の読み取り性能との関係が明確でなく、ジッタを防止するという課題が依然として残る。また、特許文献2においても、磁気情報の読み取り性能と速度変動発生のタイミングとの関係が不明確で、ジッタを防止するという課題に関しては、その解決策が明確ではない。
これに対し、本発明は、上述した課題を解決するために以下のように考える。まずジッタを防止するためには、磁気ストライプ情報を磁気ヘッドで読み取り、あるいは書き込みを行っている状態では、媒体の先端や綴じ部が、媒体を搬送する搬送ローラの位置にこないような搬送方向へのローラ配置とする。
次に、媒体を搬送する対向したローラの部分を厚みのある媒体や通帳綴じ部が一時的に滞留することなく高信頼に搬送するためには、媒体の先端部や綴じ部が搬送ローラに突入する際には、媒体の搬送する方向に配設された他の搬送ローラで媒体を搬送できるようにローラを配置する。
これらの二つの条件を満足するローラ配置とすることで、上述した課題を解決することができる。
本発明の目的は、上述した技術的思想に基づき、ジッタの問題と搬送の高信頼化に関する両方の課題を解決する媒体搬送装置を実現することである。
上記課題を解決するため、本発明は、
磁気情報が記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気情報を磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
磁気情報が記載された記録媒体を搬送する搬送方向に少なくとも第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、かつ前記第一の搬送手段と第二の搬送手段の間に磁気ヘッド手段を有する媒体搬送装置において、
前記磁気ヘッドと前記第一の搬送手段を、磁気記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置し、
前記磁気ヘッドと前記第二の搬送手段を、磁気記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置したことを特徴とする。
また、磁気情報が記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気情報を磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
磁気情報が記載された記録媒体を搬送する搬送方向に少なくとも第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、かつ前記第一の搬送手段と第二の搬送手段の間に磁気ヘッド手段を有する媒体搬送装置において、
前記磁気ヘッドと前記第一の搬送手段を、磁気記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置し、
前記磁気ヘッドと前記第二の搬送手段を、磁気記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置し、
前記磁気ヘッドと前記第一の搬送手段の間、または前記磁気ヘッドと前記第二の搬送手段の間の少なくともいずれか一方に、開放機能を有する媒体の搬送手段を設けたことを特徴とする。
また、磁気情報が記録された記録媒体を搬送し、磁気情報を書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
記録媒体に記録された磁気情報の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドの位置より、記録媒体を搬送する搬送方向の上流側に、記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも記録媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置された第一のローラ対と、
前記磁気ヘッドの位置より、記録媒体を搬送する搬送方向の下流側に、記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置された第二のローラ対と、
を備えることを特徴とする。
また、前記第一のローラ対と前記第二のローラ対との間に、第三のローラ対を備えたことを特徴とする。
また、前記第三のローラ対が、搬送方向に関し前記前記磁気ヘッドの位置と同じ位置に設けられていることを特徴とする。
また、前記第三のローラ対が、搬送方向に関し前記前記磁気ヘッドの位置より前記第一のローラ対側、または前記第二のローラ対側の近傍のずれた位置に設けられていることを特徴とする。
また、前記第一のローラ対と前記第三のローラ対との間に、その回転軸が連結部材を介してソレノイドに連結された第四のローラ対を備え、記録媒体の変形を抑制する機能を有する構成となっていることを特徴とする。
また、前記第一のローラ対と前記第二のローラ対は、それぞれ駆動ローラと従動ローラから構成され、前記従動ローラがそれぞれ弾性手段と連結されていることを特徴とする。
また、前記第一のローラ対と前記第二のローラ対は、それぞれ駆動ローラと従動ローラから構成され、前記駆動ローラがそれぞれ弾性手段と連結されていることを特徴とする。
さらに、記録媒体を搬送する第一の搬送手段と第二の搬送手段の間に磁気ヘッドを有する媒体搬送装置において、
前記磁気ヘッド及び前記第一の搬送手段の間隔と、前記磁気ヘッド及び第二の搬送手段の間隔とを、記録媒体の搬送方向の1ページの長さより短く、かつ少なくとも媒体に記録された磁気情報の記録範囲の搬送方向長さより長い範囲に配置し、さらに、前記磁気ヘッドと搬送方向に同一な位置、あるいはその近傍に記録媒体を搬送する第三の搬送手段を設けることにより、ジッタの防止と搬送の信頼性を確保したことを特徴とする。
本発明によれば、磁気ストライプの記録された磁気記録媒体を搬送して、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込みあるいは読み取りを行う際に、ジッタを防止し、かつ媒体搬送信頼性の高い媒体搬送装置を実現できる。
以下に、本発明における実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例が適用される通帳プリンタ装置1000の構成を示したものである。通帳プリンタ1000は、冊子の形態をとる通帳と、単票と呼ばれるカット紙の2種類の媒体を取り扱うもので、その内部は通帳や単票を搬送する搬送機構100、取引情報を印字する印字部200、投入された通帳のページ替えを行うページ替え機構300から構成される。
通帳プリンタ装置1000では、顧客あるいは行員により差し込まれた通帳や単票は、印字部200で印字されるべく搬送機構100により搬送される。しかし、通帳のあるページに印刷する余白がなくなった場合には、通帳はページ替え機構300へ搬送され、自動的に新しいページにページ替えされ、再び印字部200へ搬送され印字作業が行われる。また、上述のような処理の最中には、搬送機構内部に設けられる磁気情報読み取り、書き込み装置400により通帳の表紙に記録された磁気情報の読み取りや書き込み処理を行う。
この通帳プリンタ装置1000における課題の一つは、印字を行うため、単票だけでなく、閉じられたり開かれたりした通帳のように、厚さの状態が異なる媒体をジャムが生じないように搬送するとともに、磁気情報の読み取りや書き込み動作時に、通帳の端部や綴じ部が搬送ローラ部を通過する際に生じる速度変動によって発生するジッタと呼ばれる読み取り性能の悪化の両方を防ぐことのできる搬送機構の開発である。
図2と図3は、本実施例が適用される通帳プリンタ装置1000における搬送機構の一例である。図2、図3に示すように、通帳の搬送機構100は、通帳1を搬送するために搬送方向へ複数設けられた搬送ローラ対10、20、30、40、50、通帳搬送時に通帳の搬送案内を行うガイド60、通帳1の表紙に記録された磁気情報2の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3、磁気ヘッド3に通帳を押し付けるための押圧ローラ4を少なくとも有する構成となっている。
通帳を搬送する搬送ローラ対10、20、30、40、50は、それぞれ、図示されない駆動源から図示されないギヤやベルトから構成される動力伝達機構を介して回転駆動力が伝達される駆動ローラ12、22、32、42、52と、前記駆動ローラに接触対向して取り付けられた従動ローラ11、21、31、41、51から構成される。前記従動ローラ11、21、31、41、51は、厚さの状態が異なる通帳を搬送するために、それぞれ、ばねといった弾性手段13、23、33、43、53と連結されており、この弾性手段の弾性力で、それぞれ、駆動ローラ12、22、32、42、52へ接触するように取り付けられている。また、各駆動ローラの表面は、通帳を搬送するために必要な摩擦力が得られるようにゴム材料で被覆されている。さらにガイド60には、搬送ローラ対10、20、30、40、50が配置されているそれぞれの箇所に、切欠が設けられている。
本実施例では、通帳1の表紙に記録された磁気情報の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3は、図3に示されるように、搬送ローラ対30と搬送方向に関して同じ位置に取り付けられており、磁気ヘッドで磁気情報を読み取る部分は搬送ローラ対30の回転軸の搬送方向位置と一致している。また、その幅方向の取り付け位置は、通帳表紙に記録された磁気情報2の位置に対応した位置である。
また、通帳1の表紙に記録された磁気情報2が磁気ヘッド3と密着して正確な読み取りや書き込み動作を行うため、図4に示すように、磁気ヘッド3に接触対向するように押圧ローラ4が取り付けられている。押圧ローラ4もばねのような弾性手段4Aと連結されており、この弾性手段4Aの弾性力で磁気ヘッド3へ接触するように取り付けられている。
いま、図5に示すように、通帳1ページの搬送方向の長さをL、磁気情報が記録されている範囲の搬送方向長さをm、通帳綴じ部と磁気情報が記録されている範囲までの距離をa、通帳端部と磁気情報が記録されている範囲までの距離をbとする。なお、ここではaの値はb以下である場合を示す。
図6により、搬送ローラ対の搬送位置の関係を説明する。図6に示すように搬送ローラ対30の上流側の搬送ローラ対を20、下流側の搬送ローラ対を40とする。また搬送ローラ対10と20の間の軸間距離(搬送方向の間隔)をd1、搬送ローラ対20と30の間の軸間距離をd2、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離をd3、搬送ローラ対40と50の間の軸間距離をd4とする。本実施例では、すべての軸間距離d1、d2、d3、d4は通帳1ページの長さLより小さく設定されている。
また搬送ローラ対20と30の間の軸間距離d2は、通帳1ページの長さLより小さく、かつ、前記Lから、通帳綴じ部と磁気情報が記録されている範囲までの距離aを引いた値L−aの値より大きな値となっている。さらに、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離d3は、通帳1ページの長さLより小さく、かつ、前記Lから、通帳端部と磁気情報が記録されている範囲までの距離bを引いた値L−bの値より大きな値となっている。
上述したように、通帳の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際には、必ず他の搬送ローラ対で通帳が搬送されていることが不可欠である。この条件を満たすためには、各搬送ローラ対の間の軸間距離は通帳1ページの搬送方向の長さLより小さく設定することが必要である。
上述した寸法関係で搬送ローラ対を配置することで通帳先端、あるいは通帳綴じ部の段差が、搬送ローラ対20、30、40のいずれに突入する場合であっても、突入に必要な搬送力を確保できるため一時的な滞留や搬送ジャムを生じることなく通帳を搬送することができる。また、磁気情報の読み取りや書き込み時には、上述したように通帳の端部や綴じ部が搬送ローラ対を通過しないように配置することが必要である。
このように、上述した寸法関係で搬送ローラ対を構成することで、図7に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し始める時刻は、通帳先端部は下流側搬送ローラ対40に突入した後であり、通帳後端は上流側搬送ローラ対20を通過した後であることがわかる。また、通帳綴じ部Cも搬送ローラ対30を通過した後であることがわかる。
一方、図8に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、下流側の搬送ローラ対40に通帳の綴じ部Cが突入することもないことがわかる。したがって、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
また、このような条件としておけば、通帳が逆方向へ搬送される場合でも問題はない。すなわち、逆方向へ搬送される場合、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過しはじめる状態は、図8に示される状態であり、図からわかるように、このときは通帳の先端部は搬送ローラ対30に突入した後であり、通帳の綴じ部Cは搬送ローラ対40を通過した後であることがわかる。
一方、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、図7に示した状態と同じであり、搬送ローラ対20に通帳の先端部が突入することはなく、また通帳の綴じ部が搬送ローラ対30に突入することもない。
したがって、上記のようなローラ配置としておくことで、どちらの方向へ通帳を搬送しながら磁気情報を読み取りや書き込みを行っても、磁気情報の記録範囲2が磁気ヘッド3を通過している間は、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部Cが搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
上記の例は、aの値がb以下である場合について示したが、aとbの大小関係が逆の場合であっても、上述したローラ配置とすることでジッタの防止と搬送の信頼性を確保することができる。
また、d2とd3の値を同じ値として搬送ローラ対20、30、40を配置する場合では、aとbのいずれか小さい方の値を考慮してローラを配置すればよい。すなわち、例えばaの値がbよりも小さい場合では、d2とd3の寸法は、ともにLよりも小さく、かつL−aの値より大きな値として搬送ローラ対を配置すればよい。
なお、本実施例では、磁気ヘッド3と搬送ローラ対30の搬送方向位置が一致している場合について示したので、搬送ローラ対20と30の軸間距離d2と、搬送ローラ対30と40の軸間距離d3は、磁気ヘッド3とその上流側搬送ローラ対20との搬送方向距離d2と、搬磁気ヘッド3と下流側搬送ローラ対40との間の搬送方向距離d3と、それぞれ言い換えることもできる。
また、本実施例では、搬送ローラ対は片側が駆動されるローラの対であって、かつ従動ローラ側に弾性手段を設けてローラが変位する構成としたが、これが駆動ローラ側に弾性手段が設けられて、ローラが変位する搬送ローラ対であっても構わないことはもちろんである。また、ローラの両方が駆動される搬送ローラ対であっても構わない。
本実施例において、例えば図2において、ローラ11、21、31、41、51が駆動ローラであってローラ12、22、32、42、52が従動ローラである場合、通帳搬送時にジャム(滞留)が発生した場合には従動ローラはそれ自体では回転しないため通帳の印字面を破損し印字済みの情報を不明にする問題はない。また上下ローラの両方を駆動ローラとすることで、装置の構成は複雑となるが搬送する通帳の厚さ方向の変動が大きい場合でも安定して通帳へ搬送力を与えることができる。
このため、磁気ストライプ情報を磁気ヘッドで読み取り、あるいは書き込みを行っている状態では、媒体の先端や綴じ部が、媒体を搬送する搬送ローラの位置にくることはなく、ジッタを防止することが可能となる。また、媒体を搬送する対向したローラの部分へ媒体の先端部や綴じ部が搬送ローラに突入する際には、媒体の搬送する方向に配設された他の搬送ローラで媒体を搬送することが可能である。
この結果、本実施例の構成によれば、磁気ストライプの記録された磁気記録媒体を搬送して、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込みあるいは読み取りを行う際に、ジッタを防止し、かつ媒体搬送信頼性の高い媒体搬送装置を実現できる。
実施例1では、磁気情報の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3の搬送方向の位置が、通帳を搬送する一つの搬送ローラの位置と一致する場合であったが、実施例2では、磁気ヘッド3と搬送ローラの位置が異なる場合について示す。図9と図10は、本実施例が適用される通帳プリンタ装置における搬送機構の一例である。
図9、図10に示すように、通帳の搬送機構200は、実施例1に示した通帳の搬送機構100と同様に、通帳1を搬送するために搬送方向へ複数設けられた搬送ローラ対10、20、30、40、50、通帳搬送時に通帳の搬送案内を行うガイド60、通帳1の表紙に記録された磁気情報2の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3、磁気ヘッドに通帳を押し付けるための押圧ローラ4を少なくとも有する構成となっている。
通帳を搬送する搬送ローラ対10、20、30、40、50は、図示されない駆動源から図示されないギヤやベルトから構成される動力伝達機構を介して回転駆動力が伝達される駆動ローラ12、22、32、42、52と、前記駆動ローラに接触対向して取り付けられた従動ローラ11、21、31、41、51から構成される。前記従動ローラは、厚さの状態が異なる通帳を搬送するために、ばねといった弾性手段13、23、33、43、53と連結されており、この弾性手段の弾性力で、それぞれ、駆動ローラ12、22、32、42、52へ接触するように取り付けられている。
また、各駆動ローラの表面は、通帳を搬送するために必要な摩擦力が得られるようにゴム材料で被覆されている。さらにガイド60には、搬送ローラ対10、20、30、40、50が配置されている箇所には、それぞれ切欠が設けられている。
本実施例では、通帳1の表紙に記録された磁気情報の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3は、図10に示されるように、搬送ローラ対30に対して搬送方向に関して、搬送ローラ対40側へδ1ずれた位置に取り付けられている。その幅方向の取り付け位置は、通帳表紙に記録された磁気情報2の位置に対応した位置である。
また、通帳1の表紙に記録された磁気情報2が磁気ヘッド3と密着して正確な読み取りや書き込み動作を行うため、前述の図4に示すように、磁気ヘッド3に接触対向するように押圧ローラ4が取り付けられている。押圧ローラ4も弾性手段4Aと連結されており、この弾性手段4Aの弾性力で磁気ヘッド3へ接触するように取り付けられている。
いま、実施例1の場合と同様に、図5に示すように、通帳1ページの搬送方向の長さをL、磁気情報が記録されている範囲の搬送方向長さをm、通帳綴じ部と磁気情報が記録されている範囲までの距離をa、通帳端部と磁気情報が記録されている範囲までの距離をbとする。なお、ここではaの値はb以下である場合を示す。
図11により、搬送ローラ対、及び磁気ヘッド3の搬送位置の関係を説明する。図に示すように搬送ローラ対30の上流側の搬送ローラ対を20、下流側の搬送ローラ対を40とする。磁気ヘッド3は搬送ローラ対30に対して下流側の搬送ローラ対40側へずれて配置されている。
ここで、搬送ローラ対10と20の間の軸間距離(搬送方向の間隔)をd1、搬送ローラ対20と30の間の軸間距離をd2、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離をd3、搬送ローラ対40と50の間の軸間距離をd4とする。また、搬送ローラ対30と磁気ヘッド3の読み取り部との間隔をδ1とする。
本実施例では、すべての軸間距離d1、d2、d3、d4は通帳1ページの長さLより小さく設定されている。搬送ローラ対20と30の間の軸間距離d2は、通帳1ページの長さLより小さく、かつ、磁気情報が記録されている範囲の長さmの値より大きな値となっている。また、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離d3は、通帳1ページの長さLより小さく、かつ、前記Lから、通帳端部と磁気情報が記録されている範囲までの距離bを引いた値L−bの値より大きな値となっている。さらに、磁気ヘッド3と搬送ローラ対30との間の搬送方向距離δ1は、前記bの値より小さな値に設定されている。
このような寸法関係で搬送ローラ対20、30、40と磁気ヘッド3を配置することで通帳先端、あるいは通帳綴じ部の段差が、搬送ローラ対20、30、40のいずれに突入する場合であっても、突入に必要な搬送力を確保できるため一時的な滞留や搬送ジャムを生じることなく通帳を搬送することができる。
また、上述した寸法関係で搬送ローラ対を構成することで、図12に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し始める時刻は、通帳先端部は下流側搬送ローラ対40に突入した後であり、通帳後端は上流側搬送ローラ対20を通過した後であることがわかる。また、通帳綴じ部Cも搬送ローラ対30を通過した後であることがわかる。
一方、図13に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、下流側の搬送ローラ対40に通帳の綴じ部Cが突入する前であることがわかる。また通帳後端部も搬送ローラ対30へ突入することはない。したがって、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
このような条件としておけば、通帳が逆方向へ搬送される場合でも問題はない。すなわち、逆方向へ搬送される場合、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過しはじめる状態は、図13に示される状態であり、図からわかるように、このときは通帳の先端部は搬送ローラ対30に突入した後であり、通帳の綴じ部Cは搬送ローラ対40を通過した後であることがわかる。
一方、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、図12に示した状態と同じであり、搬送ローラ対20に通帳の先端部が突入することはなく、また通帳の綴じ部Cが搬送ローラ対30に突入することもない。
したがって、上述したローラ配置としておくことで、どちらの方向へ通帳を搬送しながら磁気情報を読み取りや書き込みを行っても、磁気情報の記録範囲2が磁気ヘッド3を通過している間は、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
次に、磁気ヘッド3が搬送ローラ対30に対して上流側の搬送ローラ対20側へずれて配置された場合を考える。搬送機構の構成の説明は、ヘッドの位置関係を除いて図8、図9などに示したものと同じであるため省略する。
ここで、図14に示すように、搬送ローラ対10と20の間の軸間距離(搬送方向の間隔)をd1、搬送ローラ対20と30の間の軸間距離をd2、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離をd3、搬送ローラ対40と50の間の軸間距離をd4とする。また、搬送ローラ対30と磁気ヘッド3の読み取り部との間隔をδ2とする。
本実施例では、すべての軸間距離d1、d2、d3、d4は通帳1ページの長さLより小さく設定されている。また、磁気ヘッド3と搬送ローラ対30との間の搬送方向距離δ2は、通帳綴じ部と磁気情報が記録されている範囲までの距離aの値より小さな値に設定されている。
磁気ヘッド3との搬送ローラ対20の間の距離d5は、通帳1ページの長さLより小さく、かつ、通帳の磁気情報が記録されている範囲の長さmと、通帳端部と磁気情報が記録されている範囲までの距離bを足し合わせた値m+bの値より大きな値となっている。また、搬送ローラ対30と40の間の軸間距離d3は、Lの値より小さく、かつ磁気情報が記録されている範囲の長さmの値より大きい値で設定されている。
上述した寸法関係で搬送ローラ対20、30、40と磁気ヘッド3を配置することで通帳先端、あるいは通帳綴じ部の段差が、搬送ローラ対20、30、40のいずれに突入する場合であっても、突入に必要な搬送力を確保できるため一時的な滞留や搬送ジャムを生じることなく通帳を搬送することができる。
また、上述した寸法関係で搬送ローラ対を構成することで、図15に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し始める時刻は、通帳先端部は下流側搬送ローラ対40に突入した後であり、通帳後端は上流側搬送ローラ対20を通過した後であることがわかる。また、通帳綴じ部Cも搬送ローラ対30を通過した後であることがわかる。
一方、図16に示すように、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、下流側の搬送ローラ対40に通帳の綴じ部Cが突入することもないことがわかる。また通帳後端部も搬送ローラ対30へ突入することはない。したがって、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
上述の条件としておけば、通帳が逆方向へ搬送される場合でも問題はない。すなわち、逆方向へ搬送される場合、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過しはじめる状態は、図16に示される状態と同じであり、図からわかるように、このときは通帳の先端部は搬送ローラ対30に突入した後であり、通帳の綴じ部Cは搬送ローラ対40を通過した後であることがわかる。
一方、磁気情報2の記録範囲が磁気ヘッド3を通過し終わる時刻は、図15に示した状態と同じであり、搬送ローラ対20に通帳の先端部が突入することはなく、また通帳の綴じ部Cが搬送ローラ対30に突入することもない。したがって、上記のようなローラ配置としておくことで、どちらの方向へ通帳を搬送しながら磁気情報を読み取りや書き込みを行っても、磁気情報の記録範囲2が磁気ヘッド3を通過している間は、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタを防止することができる。
上記の例は、aの値がb以下である場合について示したが、aとbの大小関係が逆の場合であっても、上述したローラ配置とすることでジッタの防止と搬送の信頼性を確保することができる。
また、d2とd3の値を同じ値として搬送ローラ対20、30、40を配置する場合では、aとbのいずれか小さい方の値を考慮してローラを配置すればよい。すなわち、例えばaの値がbよりも小さい場合では、d2とd3の寸法は、ともにLよりも小さく、かつL−aの値より大きな値となるように設定すればよい。
このように構成することにより、磁気ヘッド3が、通帳に図4に示したbの値が存在する場合には、δ1がbの範囲内で搬送ローラ30からずらすことが可能となるため、磁気ヘッド3の実装範囲の自由度を増やすことができる。また磁気ヘッド3とローラ30の位置を一致させる場合でもこの範囲に入るのであれば位置調整の必要もない。
また、本実施例では、搬送ローラ対は片側が駆動されるローラの対であって、かつ従動ローラ側に弾性部材を設けてローラが変位する構成としたが、これが駆動ローラ側に弾性部材が設けられてローラが変位する搬送ローラ対であっても構わないことはもちろんである。また、ローラの両方が駆動される搬送ローラ対であっても構わない。
以上、説明したように、本実施例の構成によれば、実施例1と同様な効果に加え、磁気ヘッドの実装範囲の自由度を増やすことができるという効果を奏する。
この結果、磁気ストライプの記録された磁気記録媒体を搬送して、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込みあるいは読み取りを行う際に、ジッタを防止し、かつ媒体搬送信頼性の高い媒体搬送装置を実現できる。
実施例3は、上述した実施例で示したような、磁気情報が記録された媒体の搬送において磁気情報の読み取りや書き込み動作中に、媒体の端部や綴じ部が磁気ヘッド近傍の搬送ローラ部を通過することによって生じる速度変動によるジッタを防ぐことと高信頼搬送の両立を目的とした搬送ローラ手段の他に、さらに通帳の変形を抑制する機能を有する別の搬送ローラ対を配置したことを特徴とするものである。
図17は、搬送ローラ対20と30の間に、通帳の変形を抑制する機能を有する搬送ローラ対70が配置された媒体搬送装置を示す。図17に示すように、この媒体搬送機構300は、通帳1を搬送するために搬送方向へ複数設けられた搬送ローラの対10、20、30、40、50、通帳搬送時に通帳の搬送案内を行うガイド60、通帳1の表紙に記録された磁気情報2の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3、磁気ヘッドに通帳を押し付けるための押圧ローラ4、そして前述のように搬送ローラ対20と30の間に通帳の変形を抑制する機能を有する搬送ローラ対70を少なくとも有する構成となっている。
通帳を搬送する搬送ローラ対10、20、30、40、50、70は、図示されない駆動源から図示されないギヤやベルトから構成される動力伝達機構を介して回転駆動力が伝達される駆動ローラ12、22、32、42、52、72と、前記駆動ローラに接触対向して取り付けられた従動ローラ11、21、31、41、51、71から構成される。前記従動ローラ11、21、31、41、51、71は、厚さの状態が異なる通帳を搬送するために、ばねといった弾性手段13、23、33、43、53、73と連結されており、このばね手段の弾性力で駆動ローラ12、22、32、42、52、72へ、それぞれ、接触するように取り付けられている。
また、各駆動ローラの表面は、通帳を搬送するために必要な摩擦力が得られるようにゴム材料で被覆されている。さらにガイド60には、搬送ローラ対10、20、30、40、50、70が配置されている箇所には、それぞれ切欠が設けられている。
搬送ローラ対70における従動ローラ71の回転軸は、連結部材74と連結されている。連結部材74は回転軸75を中心に回転するように取り付けられており、このソレノイド80に連結されている。そしてソレノイド80が駆動されることで搬送ガイド60の面から従動ローラ71が退避して駆動ローラ72との間の接触をなくし、通帳に搬送力が作用しないような構造となっている。
本実施例では、通帳1の表紙に記録された磁気情報の読み取りや書き込みを行う磁気ヘッド3は、図17に示されるように、搬送ローラ対30と搬送方向に関して同じ位置に取り付けられており、磁気ヘッドで磁気情報を読み取る部分は搬送ローラ対30の回転軸の搬送方向位置と一致している。
また、その幅方向の取り付け位置は、通帳表紙に記録された磁気情報2の位置に対応した位置である。また、通帳1の表紙に記録された磁気情報2が磁気ヘッド3と密着して正確な読み取りや書き込み動作を行うため、図4に示すように、磁気ヘッド3に接触対向するように押圧ローラ4が取り付けられている。押圧ローラ4もばね手段4Aと連結されており、このばね手段の弾性力で磁気ヘッド3へ接触するように取り付けられている。
ここでは、通帳の寸法条件や搬送ローラ対70以外の搬送ローラ対の位置関係は、図5と図6に示したものと同じであるので省略する。また軸間距離の設定も実施例1に示したものと同じである。
本実施例において、通帳1の綴じ部が搬送ローラ30に突入する際に強い搬送力が必要であり、通帳の変形を抑制する効果をも有する搬送ローラ70が取り付けられている。この搬送ローラ70は、通常は駆動ローラ71と従動ローラ72が対向接触しており、通帳へ搬送力を作用させている。これにより、通帳の綴じ部が搬送ローラ30へ突入する場合であっても十分な搬送力が得られ、通帳をジャムすることなく搬送することが可能である。
しかし、搬送ローラ30の軸位置からLだけ離れた位置に設けられた通帳通過を検知する通過センサ90が、通帳の通過を検出するとこの信号が図示されない制御部へ送られ、図18に示すように制御部はソレノイド80を駆動して駆動ローラ71を搬送ガイド60の面より下側へ退避させる。
この退避動作が終了した後、磁気情報が記録された範囲2が磁気ヘッド3部へ到達する。その後の動作は、実施例1で示したものと同じである。
このようにローラ対70を設けることで通帳がローラ対30にかみ込まれる際の搬送力を増大させることができる。また通帳が磁気ヘッド3部を接触して通過する際に通帳と磁気ヘッド3との間に摩擦力が作用しても搬送力が十分であるため搬送遅れの可能性を低くすることができる。またこの摩擦力によって発生しやすくなる通帳の搬送方向の傾き(スキュー)も、通帳に対するローラの挟持点が多くなるため防止する効果も得られる。
以上述べたように、本実施例によれば、磁気ヘッド近傍の搬送ローラを、通帳の端部や綴じ部が通過する際に開放して速度変動をなくすことにより、実施例1で述べた効果に加え、磁気情報が記録された通帳の表紙の端部や綴じ部が搬送ローラ対に突入する際に発生する搬送速度によって発生するジッタをより防止することができる。
この結果、本実施例の構成によれば、磁気ストライプの記録された磁気記録媒体を搬送して、磁気ストライプ情報を、磁気ヘッド手段により書き込みあるいは読み取りを行う際に、ジッタを防止し、かつ媒体搬送信頼性の高い媒体搬送装置を実現できる。
本実施例が適用される通帳プリンタの構成を示す構成図。 実施例1の構成を示す横断面構成図。 実施例1の構成を示す平面構成図。 実施例1に係る磁気ヘッド部の構成を示す横断面構成図。 通帳の寸法と磁気記録範囲を示す説明図。 実施例1におけるローラ配置を示す平面構成図。 実施例1における通帳の記録範囲が通過し始めるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例1における通帳の記録範囲が通過し終わるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例2の構成を示す横断面構成図。 実施例2の構成を示す平面構成図。 実施例2におけるローラ配置を示す平面構成図。 実施例2における通帳の記録範囲が通過し始めるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例2における通帳の記録範囲が通過し終わるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例2の変形例におけるローラ配置を示す平面構成図。 実施例2の変形例における通帳の記録範囲が通過し始めるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例2の変形例における通帳の記録範囲が通過し終わるときの通帳とローラの位置関係を示す説明図。 実施例3の構成を示す横断面構成図(ソレノイド不作動時)。 実施例3の構成を示す横断面構成図(ソレノイド作動時)。
符号の説明
1…通帳、2…磁気情報、3…磁気ヘッド、4…押圧ローラ、10、20、30、40、50、70…搬送ローラ対、11、21、31、41、51、71…従動ローラ、12、22、32、42、52、72…駆動ローラ、4A、13、23、33、43、53…弾性手段、60…ガイド、70…開放動作型搬送ローラ、80…ソレノイド、90…通過センサ、100…搬送機構、200…印字部、300…ページ替え機構、400…書き込み装置、1000…通帳プリンタ装置。

Claims (6)

  1. 磁気情報が記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気情報を磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
    前記磁気記録媒体を搬送す第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、かつ前記第一の搬送手段と前記第二の搬送手段の間に磁気ヘッド手段を有し、前記磁気ヘッド手段と前記磁気記録媒体の搬送方向の位置が一致する位置に、前記磁気記録媒体を搬送する第三の搬送手段を有する媒体搬送装置において、
    前記磁気記録媒体の1ページの搬送方向の長さをL、前記磁気記録媒体に記録された磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の綴じ部側の一端と前記綴じ部との間の距離をa、前記磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の端部側の一端と前記端部との間の距離をbとした場合、
    前記第一の搬送手段と前記第三の搬送手段とを、長さLより短く、かつL−aより長い範囲に配置し、
    前記第二の搬送手段と前記第三の搬送手段とを、長さLより短く、かつL−bより長い範囲に配置したことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 磁気情報が記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気情報を磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
    前記磁気記録媒体を搬送す第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、かつ前記第一の搬送手段と前記第二の搬送手段の間に磁気ヘッド手段を有し、
    前記磁気ヘッド手段より、前記第一の搬送手段の方向にずれた位置に、前記磁気記録媒体を搬送する第三の搬送手段を有し、
    前記磁気記録媒体の綴じ部が、前記第三の搬送手段の位置にある場合には、前記磁気記録媒体に記録された磁気情報記録範囲は、前記第三の搬送手段と前記第一の搬送手段との間にある媒体搬送装置において、
    前記磁気記録媒体の1ページの搬送方向の長さをL、前記磁気記録媒体に記録された磁気情報記録範囲の搬送方向の長さをm、前記磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の綴じ部側の一端と前記綴じ部との間の距離をa、前記磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の端部側の一端と前記端部との間の距離をb、前記磁気ヘッド手段と前記第三の搬送手段とのずれ量をδ1とした場合、
    前記第一の搬送手段と前記第三の搬送手段とを、長さLより短く、かつmより長い範囲に配置し、
    前記第二の搬送手段と前記第三の搬送手段とを、長さLより短く、かつL−bより長い範囲に配置し、
    前記第三の搬送手段と前記磁気ヘッド手段とのずれ量δ1は、距離bよりも短いことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 磁気情報が記録された磁気記録媒体を搬送し、磁気情報を磁気ヘッド手段により書き込み、あるいは読み取りを行う媒体搬送装置であって、
    前記磁気記録媒体を搬送する第一の搬送手段と第二の搬送手段を有し、かつ前記第一の搬送手段と前記第二の搬送手段との間に磁気ヘッド手段を有し、
    前記磁気ヘッド手段より、前記第二の搬送手段の方向にずれた位置に、前記磁気記録媒体を搬送する第三の搬送手段を有し、
    前記磁気記録媒体の綴じ部が、前記第三の搬送手段の位置にある場合には、前記磁気記録媒体に記録された磁気情報記録範囲は、前記第三の搬送手段と前記第一の搬送手段との間にある媒体搬送装置において、
    前記磁気記録媒体の1ページの搬送方向の長さをL、前記磁気記録媒体に記録された磁気情報記録範囲の搬送方向の長さをm、前記磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の綴じ部側の一端と前記綴じ部との間の距離をa、前記磁気情報記録範囲のうちの前記磁気記録媒体の端部側の一端と前記端部との間の距離をb、前記磁気ヘッド手段と前記第三の搬送手段とのずれ量をδ1とした場合、
    前記第一の搬送手段と前記磁気ヘッドとを、長さLより短く、かつm+bより長い範囲に配置し、
    前記第二の搬送手段と前記第三の搬送手段とを、長さLより短く、かつmより長い範囲に配置し、
    前記第三の搬送手段と前記磁気ヘッド手段とのずれ量δ1は、距離aよりも短いことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された媒体搬送装置であって、
    前記第一の搬送手段と前記第三の搬送手段との間に設けられ、前記磁気記録媒体を搬送し、前記磁気記録媒体との接触部が退避可能な第四の搬送手段と、
    前記磁気記録媒体の通過を検出する検出手段と、
    前記検出手段による前記磁気記録媒体の検出信号により、前記第四の搬送手段を退避させる制御部と、を有することを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された媒体搬送装置であって、
    前記第一の搬送手段、前記第二の搬送手段、前記第三の搬送手段は、対向して接触する一方のローラが駆動ローラであり、他方が従動ローラであるローラ手段であって、いずれか一方のローラ側に、ローラを変位せしめる弾性手段が設けられたことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された媒体搬送装置であって、
    前記第一の搬送手段、前記第二の搬送手段、前記第三の搬送手段は、対向して接触する両方のローラが駆動ローラであるローラ手段であって、いずれか一方のローラ側に、ローラを変位せしめる弾性手段が設けられたことを特徴とする媒体搬送装置。
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