JP4980332B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一方の面に構造を有し、 前記構造によって光の回折、散乱、拡散、屈折、あるいは反射作用によって特定方向に光を偏向し、 本来は損失となる光を再利用することができる光再利用シートを用いた太陽電池モジュールに関する
近年、太陽電池モジュールの普及は大きな広がりを見せ、電卓等の小型電子機器に搭載される比較的小さなものから、家庭用として住宅に取り付けられる太陽電池モジュールや大規模な発電施設に用いられる大面積の太陽電池発電システム、さらには人工衛星の電源まで、様々な分野で利用が促進されている(例えば、特許文献1参照)。
このような太陽電池は、主に光が照射される面積に比例して発電量が増加する。したがって、発電効率を向上させるには封止技術、製膜技術等の製造技術を改善することに加え、いかにして太陽電池モジュールの開口率(全面積に対する発電可能な面積の割合)を大きくするかが重要な課題となっている。
また、特に単結晶シリコンや多結晶のシリコンでは、そのシリコンのコストが高いと
いう問題がある。また、それを貼り付けるためのコストも加算されてくる。
そこで、太陽電池セルの構成部材であるシリコンの量が少なく、CVD等の技術により
、成膜することができるような薄膜シリコンの太陽電池セルが用いられるようになってき
ている。
しかし、上述のものは特に赤外の光が薄膜シリコンの太陽電池セルを透過しやすいため光の吸収率が低い。そこで光の利用効率を上げるために、あえて入射光を散乱させて、薄膜シリコンの太陽電池セルを透過する距離を稼ぐことで光の利用効率を向上させる。
一般に、非晶質シリコン太陽電池には、2種類の構造のものがある。一つは、ガラス等
の透光性基板上に、SnO2やITO等の透明電導膜が形成され、その上に非晶質半導体
(Si)のp層、i層、n層がこの順に積層されて成る構造のものである。もう一つは、
金属基板電極の上に、非晶質半導体(Si)のn層,i層,p層がこの順に積層されて光
電変換活性層が形成され、更にその上に透明電導膜が積層されて成る構造のものである。
特に、前者の構造のものでは、非晶質半導体をp―i―n層の順に形成するのに、透光性絶縁基板が太陽電池表面カバーガラスを兼ねることができること、また、SnO2等の耐プラズマ性透明電導膜が開発されて、この上に非晶質半導体光電変換活性層をプラズマCVD法で形成することが可能になったことなどから、現在多く用いられている。
なお、非晶質半導光電変換活性層の形成に、原料ガスのグロー放電分解によるプラズマCVD法や、光CVD法による気相成長法を用いることができ、これらの方法によれば大面積の薄膜形成が可能であるという利点もある。
非晶質Si太陽電池は、100℃〜200℃程度の比較的低温で形成できるので、その非晶質Si太陽電池を形成するための基板として、様々な材質の基板を用いることが可能であるが、通常よく用いられるものはガラス基板やステンレス基板である。
また、非晶質Si太陽電池は、光を電機に代える変換効率が最大となるときのシリコンの光吸収層の膜厚が500nm程度であるため、その変換効率を向上させるには光吸収層の膜厚内で光の吸収量を増大させることが重要なポイントとなる。そのため、ガラス基板上の表面に凹凸のある透明導電膜を形成したり、ステンレス基板上の表面に凹凸のある金属膜を形成したりすることにより、光吸収層中での光の光路長を増加させることが従来より行われてきた。
このような方法で、光吸収層中での光路長を増加させた太陽電池の場合、その表面に凹凸がない平坦な基板上に非晶質Si太陽電池を形成した場合と比較して、光の利用効率が顕著に向上する。
ところで、ガラス基板の表面上に凹凸を形成する一般的な方法としては、常圧CVD法により透明電極であるSnO2膜を形成する方法があげられる。また、ステンレス等の金属基板上に凹凸を形成する方法としては、Agを蒸着法やスパッタリング法により形成する際に、その形成条件を調整したり、Agの形成後に熱処理を行ったりする方法が用いられていた。
この薄膜太陽電池は、透光性絶縁基板の上に、透明導電膜、水素化アモルファスシリコンカーバイド(a―SiC H)p層、水素化アモルファスシリコン(a―Si H)i層、水素化アモルファスシリコン(a―Si H)n層、透明導電膜、及び裏面電極が順次形成されて構成されるものである。そして、前述のようにして、透明導電膜の表面に凹凸形状が形成され、これによりその上部に形成された各層が凹凸形状を有するというものである。
また、薄膜太陽電池等の半導体素子を可撓性基板あるいは軽量基板上に形成する場合、耐熱性の高いポリイミド樹脂が用いられてきた。このような樹脂に凹凸を形成する方法は、特許文献2等に開示されている。
また、特許文献3には、V溝の周期構造により、光を再帰反射し、光の利用効率を上げるような特許が公開されており、V溝頂角は、50度から90度が望ましいとの記述がある。また、V溝の周期のピッチとしては、10μmから20μmが望ましいとの記述がある。
また、太陽電池セル30の配置間隔を狭くするとリーク電流が生じてしまうため、隣り
合う太陽電池セル30の間の領域が必要となる。図26に示すように、太陽電池モジュー
ル200に入射する光H0のうち、この領域に入射する光H1を、裏面材300を太陽電
池モジュール200の背面に配置することにより裏面材300で反射させ、光H2として再利用するもの(特許文献4)が知られている。しかし、まだ十分な発電効率は得られていない。
特開2001−295437号公報 特開平4−61285号公報 特開平11−274533号公報 特開平11−307791号公報
上述のように、従来の太陽電池モジュールは、単位面積当たりの発電効率を上げようという要望は多いが、太陽電池モジュールに入射した光のうち、太陽電池セルに入射せずに損失する光が多くあるため、発電効率は十分でない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、本来は損失となる光を再利用
することにより、光の利用効率の向上に最適な凹凸形状を有した光再利用シートを用いた太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
請求項1の発明は、光を入射する前面板と、前記前面板を透過した光を透過する充填層と、前記充填層で固定され、前記充填層から透過した光を、受光面から受光して電気に変換する太陽電池セルと、前記太陽電池セルの前記受光面の裏面側にあり、前記太陽電池セルの前記受光面には受光しなかった光を反射する凹凸形状を有する反射層を備えた光再利用シートと、を有する太陽電池モジュールであって、
前記光再利用シートの前記反射層における反射面の前面板側の材質の屈折率をnとし、
前記前面板の法線と前記反射面の法線とのなす角θが、
θ≧arcsin(1/n)/2…(式1)
を満たし、且つ、
前記光再利用シートの前記反射面の凹凸形状が第一の反射面と第二の反射面とで形成する山形断面による周期で形成され、前記第一の反射面と第二の反射面とのなす角度を頂角αとし、この頂角αが、
α≧(arcsin(1/n)+180)/2…(式2)
であり、前記第一の反射面における前記角度θを角度θ1とし、前記第二の反射面における前記角度θを角度θ2として(但し、α=180°−(θ1+θ2)とする)、前記角度θ1をグラフの横軸にとり且つ前記角度θ2を縦軸にとったとき、前記角度θ1=45°及び角度θ2=90°を結ぶ直線と、前記角度θ1=90°及び角度θ2=45°を結ぶ直線と、前記角度θ1=(arcsin(1/n)+90)/2及び角度θ2=(arcsin(1/n)+90)/2を結ぶ直線とで囲われた範囲内に、前記角度θ1と角度θ2を設定することで、前記前面板の法線に平行な入射光が、前記第一の反射面に入射し反射して前記第二の反射面で反射した後で、または前記第二の反射面に入射し反射して前記第一の反射面で反射した後で、前記前面板でそれぞれ全反射して前記太陽電池セルに向かうようにしたことを特徴とする太陽電池モジュールである。
請求項2の発明は、
前記式1と、前記式2を満たす前記光再利用シートの前記反射面の面積率が、50%以上である事を特徴とする光再利用シートを用いた請求項1に記載に記載の太陽電池モジュールである。
請求項3の発明は、
前記光再利用シートの前記反射面の前記凹凸形状が、周期性を有することを特徴とする光
再利用シートを用いた請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールである。
請求項4の発明は、
前記光再利用シートの前記反射面の前記凹凸形状の周期のピッチが、25μm以上、300μm以下であることを特徴とする光再利用シートを用いた請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
本発明は、上述の手段により、本来は損失となってしまう光を再利用することにより光の利用効率を向上し、発電効率の良い太陽電池モジュールを提供することができる。
また、前記光再利用シートを用い、LEDやEL素子等の発光素子の光を再利用することにより光の利用効率を向上し、発光効率の良い発光素子を提供することができる。
まず、本発明に係る太陽電池モジュール200について説明する。
図1に示すのは本発明の太陽電池モジュール200に係る一様態を示す断面図である。本発明に係る太陽電池モジュール200は、前面板22と、充填層21と、太陽電池セル30と、光再利用シート20を有する。
前面板22は、太陽光や照明光などの光源Lの光を透過するものであり、太陽電池セル30を衝撃、汚れ、水分の浸入等から保護するもので、透過率が高い透明な材料からなる。 光源Lの光が太陽光・照明光の側Fより入射面110に垂直に入射する光H0は、前面板22に入射後、前面板22を透過し、充填層21に射出する。
尚、入射面110の法線NGは、平面P上に前面板22をもっとも安定させた状態で置いた状態における平面Pの法線と平行な方向である。入射面110に垂直に入射する光とは、法線NGに平行に太陽電池モジュール200に入射する光のことである。
前面板22の材質は、強化ガラス、サファイアガラス等のガラスあるいは、PC(ポリカーボネート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等の樹脂シートである。前面板22の厚さは強化ガラスであれば約3〜6mm、樹脂シートであれば100μm〜3000μmのものが用いられる。
前面板22を射出した光は、充填層21に入射する。充填層21は、太陽電池セル30を封止するものである。前面板22に入射した光H0は、充填層21を透過し、太陽電池セル30へと射出される光H10となり、一部は光再利用シート20に射出される光H1となる。充填層21に入射した光H0を透過させるため光線透過率が高い材料が用いられ、難燃性のEVA(エチレン・ビニル・アセテート)が広く使用されている。
さらに、太陽電池セル30は、光電効果により受光面120に入射した光を電気へと変換する機能を持ち、単結晶シリコン型太陽電池、多結晶シリコン型太陽電池、薄膜シリコン型太陽電池、CdTe(Cd・Teの化合物)系、CIGS(Cu・In・Ga・Seの化合物)系等の化合物薄膜太陽電池など多くの種類が存在する。太陽電池セル30は、複数個を電極で接続し、モジュールを形成して用いられる。充填層21から太陽電池セル30に入射した光H10は、太陽電池セル30で電気へと変換される。
通常、入射面110に対し斜めに入射した光は、垂直入射の光H0と比較して入射面110で、反射する割合が多く、太陽電池セル30に入射する光が少なく、発電に利用できる光が少ない。
そのため、入射光H0が、入射面110に垂直に入射するとき、もっとも効率が高い。
光再利用シート20は、太陽電池セル30自体を透過した光や、太陽電池セル30の間の領域R1に入射した光H1を反射面100で反射する機能を有する。反射された光H2は前面板22と大気の間等の界面で再度反射され、太陽電池セル30の受光面120に入射する光H3となり光電変換される。これにより光再利用シート20が無い構成と比較して光利用効率が向上する効果がある。
反射光H2の進む方向は、本発明の反射面100の凹凸形状により制御でき、多くの光を受光面120に入射させることができる。反射面100の凹凸形状について、その法線N0を用いて説明する。
尚、反射面100の法線N0は、反射面100上の任意の一点で、その点での接平面に垂面な直線である。平面P上に光再利用シート20を安定した状態で置いたときの平面Pの法線Nと平行な方向である。また、反射面100の角度θは、反射面100の法線N0とシート法線NBとのなす角である。
通常、シート法線NBは、入射面110の法線NGに対して平行になるように配置されるため、入射光H1は、シート法線NBに対して平行に入射する。
反射光H2の反射率は、その入射面110への入射角度により大きく変化する。図2に入射角度による反射率の変化のグラフを示す。この図2からわかるように、臨界角θcを境として大きく反射率が変化することが知られている。
この臨界角θcは、前面板22の屈折率をngとすると、
Figure 0004980332
となる。この臨界角θc以上の角度で、入射面110に入射した光H2は、入射面110で全反射される。
また、充填層21の屈折率をne、反射光H2の法線NGに対する角度をq1とすると、スネルの法則より、
Figure 0004980332
(式3)と、(式4)より、
Figure 0004980332
となる。尚、充填層21が複数の層からなっていた場合には、反射面100上の材料の屈折率をn0とすると同様に、
Figure 0004980332
となる。このq2は、反射面100の角度がθのとき、
Figure 0004980332
となる。上述より、反射面100の角度θが、
Figure 0004980332
のとき、反射光H2は、全反射する。しかし、通常凹凸形状は、単一の平面からはなっておらず、図3の反射面101、反射面102のように、一対の反射面100からなっており、θが大きくなると、反射光が多重反射してしまう。多重反射した際には、q2は、上述の式ではなく、以下で示すような角度で射出される。
まず反射面101に入射する光H11が入射する面を反射面101としその角度θ1とし、反射面で反射した光が、更に反射する面を102としその角度θ2とすると、反射面102に入射する光の角度q12は、
Figure 0004980332
となる。q12が90°以上である場合には、多重反射は起こらない。
さらに、反射面102で反射した光H22の角度q2は、
Figure 0004980332
となる。反射面101と反射面102のなす頂角αは、
Figure 0004980332
であるから、頂角αを用いて、
Figure 0004980332
となる。
さらに上述の式8と同様に、入射面110で全反射する条件は、
Figure 0004980332
となる。
上述では、反射面101に入射光H11が入射する場合ついての説明であるが、反射面102に入射光H12が入射する場合についても、同様に式14は、成り立つ。
さらに、反射面101の角度θ1を横軸に、反射面102の角度θ2を縦軸とした図4を用いて詳細に説明する。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2の関係から、角度範囲300、301、302、303、311、312、321、322、331、332、333、390のグラフ上の12の角度範囲に分けて説明する。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域333の角度範囲では、図5
に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射
し、入射面110に入射し全反射せず射出する。一方、充填層21から反射面102に入
射した光H12は、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射せず射出する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面1
10で全反射しないため、効率的に反射光H21、H22を太陽電池セル30に入射する
ことができず、好ましくない角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域390の角度範囲では、図6に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、反射面102に射出する。その後、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射せずに射出する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、反射面101に射出する。その後、反射面101で反射し、入射面110に射出し、入射面110で全反射せず射出する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面110で全反射しないため、効率的に反射光H21、H22を太陽電池セル30に入射することができず、好ましくない角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域311の範囲のとき、図7に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、反射面102に入射する。その後、反射102で反射され、入射面110に入射し全反射せずに射出される。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射せずに射出する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面110で全反射しないため、効率的に反射光H21、H22を太陽電池セル30に入射することができず、好ましくない角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域312では、図8に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射され、入射面110に入射し全反射せずに射出される。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、反射面101に入射する。その後、反射101で反射し、入射面110に入射し全反射せずに射出される。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面110で全反射しないため、効率的に反射光H21、H22を太陽電池セル30に入射することができず、好ましくない角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域321の範囲のとき、図9に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、反射面102に入射する。その後、反射102で反射し、入射面110に入射し全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射せずに射出する。
上述の角度範囲では、反射面102の反射光H22は、入射面110で全反射しないが、反射101の反射光H21は、入射面110で全反射するため、効率的に反射光H21を太陽電池セル30に入射することがきるため、好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域331の範囲のとき、図10に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射され、入射面110に入射し、全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、入射面110に入射し、全反射せずに射出される。
上述の角度範囲では、反射102の反射光H22は、入射面110で全反射しないが、反射101の反射光H21は、入射面110で全反射するため、効率的に反射光H21を太陽電池セル30に入射することがきるため、好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域322の角度範囲では、図11に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面102で反射され、入射面110に入射し全反射せずに射出される。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、反射面101に入射する。その後反射101で反射し、入射面110に入射し全反射する。
上述の角度範囲では、反射101の反射光H21は、入射面110で全反射しないが、反射102の反射光H22は、入射面110で全反射するため、効率的に反射光H22を太陽電池セル30に入射することがきるため、好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域332の角度範囲では、図12に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、入射面110に入射し全反射せずに射出する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射する。
上述の角度範囲では、反射101の反射光H21は、入射面110で全反射しないが、反射102の反射光H22は、入射面110で全反射するため、効率的に反射光H22を太陽電池セル30に入射することがきるため、好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域300の範囲のとき、図13に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、反射面102に入射する。その後、反射面102で反射し、入射面110に入射し、全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、反射面101に入射する。その後、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した反射光H21、H22は、入射面110で全反射されるので、効率的に反射光H21、H22を太陽電池セル30に入射することができるため、より好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域301の範囲のとき、図14に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、反射面102に入射する。その後、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、入射面110に入射し全反射する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した反射光H21、H22は、入射面110で全反射するので、効率的に光H21、H22を太陽電池セル30に入射することができるため、より好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域302の範囲のとき、図15に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射し、入射面110に入射し全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射し、反射面101に入射する。その後、反射面101で反射し、入射面110に入射し、全反射する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面で全反射されるので、効率的に光を太陽電池セル30に入射することができるため、より好ましい角度範囲である。
反射面101の角度θ1、反射面102の角度θ2が領域303の範囲のとき、図16に示すように、充填層21から反射面101に入射した光H11は、反射面101で反射され、入射面110に入射し全反射する。一方、充填層21から反射面102に入射した光H12は、反射面102で反射され、入射面110に入射し全反射する。
上述の角度範囲では、反射面101、102で反射した光H21、H22は、入射面110で全反射されるので、効率的に反射光を太陽電池セル30に入射することができるため、より好ましい角度範囲である。
上述の反射面101、102の例としては、図17、図18の斜視図で示すようなものがあるが、特にこれに限定されるものではない。
また、反射面100のうち、上述の好ましい角度を満たす面積率は、50%以上であることが望ましい。反射面100のうち、面積率が、50%より小さいと、十分な光を受光面120に入射することができない。
上述の反射面100を有する光再利用シート20は、図19に示すように、構造層3、反射層4、基材2から構成することができる。
構造層3に凹凸形状を形成する方法として、型に反射面100の凹凸形状を形成した面に熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂等を塗布または注入し、その上に基材2を配置して、硬化処理後にスタンパから離型するといった方法が挙げられる。
また、図20のような、基材2を用いずに構造層3のみからなる光再利用シート20の作製方法としては、型を用いたプレス法・キャスティング法・射出成形法等により基材2と一体成形する方法が挙げられる。上述の方法によれば、シート形成と同時に、凹凸形状を形成することができる。
反射面100を形成する型としては機械切削により作製されたものを用いることができる。この際、凹凸形状の先端は、形状に傷が付くのを防止するため、丸みを帯びたものが望ましい。
また、反射面100の凹凸形状は周期構造を有していてもよい。上述の反射面100の凹凸形状は三角形、台形、多角形のプリズム状の形状やシリンドリカルレンズのような各種レンズ・プリズム形状、あるいは半球状でも良い。このとき、反射面100の凹凸形状の構造の周期のピッチとしては、300μm以下であることが望ましく、より望ましくは、200μm以下である。上述の構造の周期のピッチが300μmより大きい場合には、反射面100を成型するときの凹凸形状の先端部分の型に樹脂が十分に入らないため成型性が悪い。上述の構造の周期のピッチが、200μm以下であれば比較的粘度の高い樹脂でも成型が可能となる。また、上述の構造の周期のピッチが小さいと型の作製が難しくなるため、25μm以上であることが望ましく、より望ましくは、50μm以上であることが望ましい。上述の構造の周期のピッチが25μmより小さいと、型を切削する時間が長くタクトが落ち生産効率が悪い。上述の構造の周期のピッチが50μmより小さいと、反射面100を成形する際に樹脂がうまく凹凸形状の溝に入らず凹凸形状の先端部分の形状を型どおり作製することができない。
さらに、構造層3の厚さは、特には限定されないが、例えば30μm以上、500μm以下である。
上述の製造法は、以下の材料との適性により適宜選択するのが良い。
構造層3を形成するポリマー組成物中には、ポリマー組成物の他に例えば散乱反射体、硬化剤、可塑剤、分散剤、各種レベリング剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、粘性改質剤、潤滑剤、光安定化剤等が適宜配合されてもよい。
上述のポリマー組成物としては、特に限定されるものではなく、例えばポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリルー(ポリ)スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルーブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)等のポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、リエチレンナフタレート系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられ、これらのポリマーを1種又は2種以上混合して使用することができる。
上述のポリウレタン系樹脂の原料であるポリオールとしては、例えば水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られるポリオールや、水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールなどが挙げられ、これらを単体で又は2種以上混合して使用することができる。
水酸基含有不飽和単量体としては、(a)例えばアクリル酸2―ヒドロキシエチル、アクリル酸2―ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2―ヒドロキシエチル、メタクリル酸2―ヒドロキシプロピル、アリルアルコール、ホモアリルアルコール、ケイヒアルコール、クロトニルアルコール等の水酸基含有不飽和単量体、(b)例えばエチレングリコール、エチレンオキサイド、プロピレングリコール、プロピレンオキサイド、ブチレングリコール、ブチレンオキサイド、1,4―ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、フェニルグリシジルエーテル、グリシジルデカノエート、プラクセルFM―1(ダイセル化学工業株式会社製)等の2価アルコール又はエポキシ化合物と、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸との反応で得られる水酸基含有不飽和単量体などが挙げられる。これらの水酸基含有不飽和単量体から選択される1種又は2種以上を重合してポリオールを製造することができる。
また上述のポリオールは、アクリル酸エチル、アクリル酸n―プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n―ブチル、アクリル酸tert―ブチル、アクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n―プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n―ブチル、メタクリル酸tert―ブチル、メタクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸シクロヘキシル、スチレン、ビニルトルエン、1―メチルスチレン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、酢酸アリル、アジピン酸ジアリル、イタコン酸ジアリル、マレイン酸ジエチル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、N―メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エチレン、プロピレン、イソプレン等から選択される1種又は2種以上のエチレン性不飽和単量体と、上述の(a)及び(b)から選択される水酸基含有不飽和単量体とを重合することで製造することもできる。
水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られるポリオールの数平均分子量は1000以上500000以下であり、好ましくは5000以上100000以下である。また、その水酸基価は5以上300以下、好ましくは10以上200以下、さらに好ましくは20以上150以下である。
水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールは、(c)例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3―ブタンジオール、1,4―ブタンジオール、1,5―ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、2,2,4―トリメチル―1,3―ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノルA、ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ハイドロキノンビス(ヒドロキシエチルエーテル)、トリス(ヒドロキシエチル)イソシヌレート、キシリレングリコール等の多価アルコールと、(d)例えばマレイン酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、トリメット酸、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸等の多塩基酸とを、プロパンジオール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール中の水酸基数が前記多塩基酸のカルボキシル基数よりも多い条件で反応させて製造することができる。
上述の水酸基過剰の条件で得られるポリエステルポリオールの数平均分子量は500以上300000以下であり、好ましくは2000以上100000以下である。また、その水酸基価は5以上300以下、好ましくは10以上200以下、さらに好ましくは20以上150以下である。
当該ポリマー組成物のポリマー材料として用いられるポリオールとしては、上述のポリエステルポリオール、及び、上述の水酸基含有不飽和単量体を含む単量体成分を重合して得られ、かつ、(メタ)アクリル単位等を有するアクリルポリオールが好ましい。かかるポリエステルポリオール又はアクリルポリオールをポリマー材料とすれば耐候性が高く、構造層3の黄変等を抑制することができる。なお、このポリエステルポリオールとアクリルポリオールのいずれか一方を使用してもよく、両方を使用してもよい。
なお、上述のポリエステルポリオール及びアクリルポリオール中の水酸基の個数は、1分子当たり2個以上であれば特に限定されないが、固形分中の水酸基価が10以下であると架橋点数が減少し、耐溶剤性、耐水性、耐熱性、表面硬度等の被膜物性が低下する傾向がある。
構造層3を形成するポリマー組成物中に散乱反射体を反射性能、耐熱性能を向上させるため含有すると良い。ポリマー組成物中に散乱反射体を含有することで、構造層3ひいては光再利用シート20の耐熱性が向上させることができ、かつ屈折率がポリマー組成物と大きく異なるものを用いれば、光を反射させることができる。尚、これにより十分な反射率が得られる場合には、図21、図22に示すように金属反射層4を設けなくても良い。この散乱反射体剤を構成する無機物としては、特に限定されるものではなく、無機酸化物が好ましい。この無機酸化物は、シリカ等も用いることができるが、ZnS等の金属化合物を用いることもできるが特に、TiO2、ZrO、Al2O3等の金属酸化物が望ましい。またシリカの中空粒子を用いることもできる。このうち、TiO2は、屈折率が高く、分散性も得られやすいため好ましい。また、散乱反射体の形状は、球状、針状、板状、鱗片状、破砕状等の任意の粒子形状でよく、特に限定されない。
散乱反射体の平均粒子径の下限としては、0.1μmが好ましく、上限としては30μmが好ましい。平均粒子径が0.1μmより小さいと光を十分に反射しない。また、平均粒子径が30μmより大きいと成型性が悪い。
散乱反射体のポリマー組成物100部に対する配合量の下限としては固形分換算で30部が好ましい。一方、散乱反射体の上述の配合量の上限としては100部が好ましい。これは、無機充填剤の配合量が30部より少ないと、充填層21から構造層3に入射する光H1を十分に反射することができない。逆に、配合量が上述の範囲を越えると、成型性が悪い。
上述の散乱反射体としては、その表面に有機ポリマーが固定されたものを用いるとよい。このように有機ポリマー固定の散乱反射体を用いることで、ポリマー組成物での分散性やポリマー組成物との親和性の向上が図られる。この有機ポリマーについては、その分子量、形状、組成、官能基の有無等に関して特に限定はなく、任意の有機ポリマーを使用することができる。また有機ポリマーの形状については、直鎖状、分枝状、架橋構造等の任意の形状のものを使用することができる。
上述の有機ポリマーを構成する具体的な樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルおよびこれらの共重合体やアミノ基、エポキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基等の官能基で一部変性した樹脂等が挙げられる。中でも、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリル―スチレン系樹脂、(メタ)アクリル―ポリエステル系樹脂等の(メタ)アクリル単位を含む有機ポリマーを必須成分とするものが被膜形成能を有し好適である。他方、上述のポリマー組成物と相溶性を有する樹脂が好ましく、従ってポリマー組成物と同じ組成であるものが最も好ましい。
上述のポリマー組成物としてはシクロアルキル基を有するポリオールが好ましい。ポリマー組成物としてのポリオール中にシクロアルキル基を導入することで、ポリマー組成物の撥水性、耐水性等の疎水性が高くなり、高温高湿条件下での構造層3ひいては光再利用シート20の耐撓み性、寸法安定性等が改善される。また、構造層3の耐候性、硬度、肉持感、耐溶剤性等の塗膜基本性能が向上する。さらに、表面に有機ポリマーが固定された散乱反射体との親和性及び散乱反射体の分散性がさらに良好になる。
また、ポリマー組成物中には硬化剤としてイソシアネートを含有するとよい。このようにポリマー組成物中にイソシアネート硬化剤を含有することで、より一層強固な架橋構造となり、構造層3の被膜物性がさらに向上する。このイソシアネートとしては上述の多官能イソシアネート化合物と同様の物質が用いられる。中でも、被膜の黄変色を防止する脂肪族系イソシアネートが好ましい。
なお、散乱反射体は、内部に有機ポリマーを包含していてもよい。このことにより、散乱反射体のコアである無機物に適度な軟度および靱性を付与することができる。
上述の有機ポリマーにはアルコキシ基を含有するものを用いるとよく、その含有量は特に限定されないが、散乱反射体1g当たり0.01mmol以上50mmol以下が好ましい。アルコキシ基により、ポリマー組成物との親和性や、ポリマー組成物中での分散性を向上させることができる。
上述のアルコキシ基は、微粒子骨格を形成する金属元素に結合したRO基を示す。このRは置換されていてもよいアルキル基であり、微粒子中のRO基は同一であっても異なっていてもよい。Rの具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル等が挙げられる。散乱反射体を構成する金属と同一の金属アルコキシ基を用いるのが好ましく、散乱反射体がコロイダルシリカである場合には、シリコンを金属とするアルコキシ基を用いるのが好ましい。
有機ポリマーを固定した散乱反射体の有機ポリマーの含有率については、特に制限されないが、散乱反射体を基準にして0.5質量%以上50質量%以下が好ましい。
光再利用シート20において、反射層4を用いる場合にはその密接着性等を向上させるため、反射層4の蒸着対象面(構造層3の表面)に表面処理を施すとよい(図示せず)。このような表面処理としては、例えば(a)コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品等を用いた酸化処理、及び(b)プライマーコート処理、アンダーコート処理、アンカーコート処理、蒸着アンカーコート処理などが挙げられる。これらの表面処理の中でも、反射層4との接着強度が向上し、緻密かつ均一な反射層4の形成に寄与するコロナ放電処理及びアンカーコート処理が好ましい。
上述のアンカーコート処理に用いるアンカーコート剤としては、例えばポリエステル系アンカーコート剤、ポリアミド系アンカーコート剤、ポリウレタン系アンカーコート剤、エポキシ系アンカーコート剤、フェノール系アンカーコート剤、(メタ)アクリル系アンカーコート剤、ポリ酢酸ビニル系アンカーコート剤、ポリエチレンアルイハポリプロピレン等のポリオレフィン系アンカーコート剤、セルロース系アンカーコート剤などが挙げられる。これらのアンカーコート剤の中でも、反射層4の接着強度をより向上することができるポリエステル系アンカーコート剤が特に好ましい。
上述のアンカーコート剤のコーティング量(固形分換算)は、1g/m2以上、3g/m2以下が好ましい。アンカーコート剤のコーティング量が1g/m2より少ないと、反射層4の密着性向上効果が小さくなる。一方、当該アンカーコート剤のコーティング量が3g/m2より多いと、光再利用シート20の強度、耐久性等が低下するおそれがある。
なお、上述のアンカーコート剤中には、密接着性向上のためのシランカップリング剤、ブロッキングを防止するためのブロッキング防止剤、耐候性等を向上させるための紫外線吸収剤等の各種添加剤を適宜混合することができる。かかる添加剤の混合量としては、添加剤の効果発現とアンカーコート剤の機能阻害とのバランスから0.1重量%以上10重量%以下が好ましい。上述の添加剤が、0.1重量%未満では、ブロッキングを十分に防止できず、耐候性が十分に得られず、10重量%より多いと、トップコート剤の機能を阻害してしまう。
反射層4は、光再利用シート20に入射する光を反射するものである。反射層4を形成する際には、構造層3の凹凸形状が形成された面に沿って金属を蒸着することで形成される。この反射層4の蒸着手段としては、構造層3に収縮、黄変等の劣化を招来することなく金属が蒸着できれば特に限定されるものではなく、(a)真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンクラスタービーム法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法 PVD法)、(b)プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法 CVD法)が採用される。これらの蒸着法の中でも、生産性が高く良質な反射層4が形成できる真空蒸着法やイオンプレーティング法が好ましい。
反射層4に用いられる金属としては、金属光沢を有しかつ蒸着が可能であれば特に限定されるものではなく、例えばアルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、ジルコニウム(Zr)等が挙げられる。中でも、反射性が高く、緻密な反射層4が比較的容易に形成されるアルミニウム(Al)が好ましい。
なお、反射層4は、単層構造でもよく、2層以上の多層構造でもよい。このように反射層4を多層構造とすることで、蒸着の際に懸かる熱負担の軽減により構造層3の劣化が低減され、さらに構造層3と反射層4との密着性等を改善することができる。このとき、金属膜の上に酸化金属層を設けても良い。また、上述の物理気相成長法及び化学気相成長法における蒸着条件は、構造層3や基材2の樹脂種類、反射層4の厚さ等に応じて適宜設計される。
反射層4の厚さの下限としては、10nmが好ましく、20nmが特に好ましい。一方、反射層4の厚さの上限としては、200nmが好ましく、100nmが特に好ましい。反射層4の厚さが10nm下限より小さいと、充填層21から反射層4に入射する光を十分に反射することができない。また、20nm以上の厚さであっても、上述の反射層4で反射される光は増えないため、20nmであれば十分な厚さといえる。一方、反射層4の厚さが200nmの上限を超えると、反射層4に目視でも確認できるクラックが発生し、100nm以下であれば、目視で確認できないようなクラックも発生しない。
また、反射層4の外面には、トップコート処理を施すとよい(図示せず)。このように反射層4の外面にトップコート処理を施すことで、反射層4が封止及び保護され、その結果、光再利用シート20のハンドリング性が良くなる。また、反射層4の経年劣化も抑えられる。
上述のトップコート処理に用いるトップコート剤としては、例えばポリエステル系トップコート剤、ポリアミド系トップコート剤、ポリウレタン系トップコート剤、エポキシ系トップコート剤、フェノール系トップコート剤、(メタ)アクリル系トップコート剤、ポリ酢酸ビニル系トップコート剤、ポリエチレンアルイハポリプロピレン等のポリオレフィン系トップコート剤、セルロース系トップコート剤などが挙げられる。かかるトップコート剤の中でも、反射層4との接着強度が高く、反射層4の表面保護、欠陥の封止等に寄与するポリエステル系トップコート剤が特に好ましい。
上述のトップコート剤のコーティング量(固形分換算)は、3g/m2以上、7g/m2以下が好ましい。トップコート剤のコーティング量が3g/m2より小さいと、反射層4を封止及び保護する効果が小さくなるおそれがある。一方、当該トップコート剤のコーティング量が上7g/m2を超えても、上述の反射層4の封止及び保護効果があまり増大せず、かえって光再利用シート20の厚さが増大してしまう。
なお、上述のトップコート剤中には、密接着性向上のためのシランカップリング剤、耐候性等を向上させるための紫外線吸収剤、耐熱性等を向上させるための無機フィラー等の各種添加剤を適宜混合することができる。かかる添加剤の混合量としては、添加剤の効果発現とトップコート剤の機能阻害とのバランスから0.1重量%以上10重量%以下が好ましい。上述の添加剤が、0.1重量%未満では、密接着性、耐候性、耐熱性が十分に得られず、10重量%より多いと、トップコート剤の機能を阻害してしまう。
上述の光再利用シート20を構成する基材2は、合成樹脂を材料とするシート成形により形成されている。かかる基材2に用いられる合成樹脂としては、屋外に設置されることを鑑み、耐水性、紫外線に対する耐久性等の耐候性を有しているものが望ましく、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル―(ポリ)スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル―ブタジエン―スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、リエチレンナフタレート系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、エポキシン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。
上述の樹脂の中でも、高い耐熱性、強度、耐候性、耐久性、水蒸気等に対するガスバリア性等を有したものとして、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ乳酸系樹脂が好ましい。
上述のポリエステル系樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。これらのポリエステル系樹脂の中でも、耐熱性、耐候性等の諸機能面及び価格面のバランスが良好なポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
上述のフッ素系樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体からなるペルフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(FEP)、テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー(EPE)、テトラフルオロエチレンとエチレン又はプロピレンとのコポリマー(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(PCTFE)、エチレンとクロロトリフルオロエチレンとのコポリマー(ECTFE)、フッ化ビニリデン系樹脂(PVDF)、フッ化ビニル系樹脂(PVF)等が挙げられる。これらのフッ素系樹脂の中でも、強度、耐熱性、耐候性等に優れるポリフッ化ビニル系樹脂(PVF)やテトラフルオロエチレンとエチレン又はプロピレンとのコポリマー(ETFE)が特に好ましい。
上述の環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えばa)シクロペンタジエン(及びその誘導体)、ジシクロペンタジエン(及びその誘導体)、シクロヘキサジエン(及びその誘導体)、ノルボルナジエン(及びその誘導体)等の環状ジエンを重合させてなるポリマー、b)当該環状ジエンとエチレン、プロピレン、4―メチル―1―ペンテン、スチレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン系モノマーの1種又は2種以上とを共重合させてなるコポリマー等が挙げられる。これらの環状ポリオレフィン系樹脂の中でも、強度、耐熱性、耐候性等に優れるシクロペンタジエン(及びその誘導体)、ジシクロペンタジエン(及びその誘導体)又はノルボルナジエン(及びその誘導体)等の環状ジエンのポリマーが特に好ましい。
なお、基材2の形成材料としては、上述の合成樹脂を1種又は2種以上混合して使用することができる。また、基材2の形成材料中には、加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性等を改良、改質する目的で、種々の添加剤等を混合することができる。この添加剤としては、例えば滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、充填材、強化繊維、補強剤、帯電防止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料等が挙げられる。上述の基材2の成形方法としては、特に限定されず、例えば押出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法等の公知の方法が採用される。
基材2を用いる場合には、その厚さは、25μm以上、500μm以下が好ましく、250μmが特に好ましい。基材2の厚さが25μmより薄いと、紫外線硬化樹脂等の硬化収縮の影響により、構造層3の塗工加工際にカールが発生し、太陽電池モジュール200に組み込む際に不具合が発生する。逆に、基材2の厚さが500μmを超えると、フィルム重量が増してしまい、太陽電池モジュール200の重量も増してしまう。250μm以下であれば、より軽量の太陽電池モジュール200を実現できる。
また、基材2、構造層3、基材2中に紫外線安定剤又は分子鎖に紫外線安定基が結合したポリマーを含有することも可能である。この紫外線安定剤又は紫外線安定基により、紫外線で発生するラジカル、活性酸素等が不活性化され、光再利用シート20の紫外線安定性、耐候性等を向上させることができる。この紫外線安定剤又は紫外線安定基としては、紫外線に対する安定性が高いヒンダードアミン系紫外線安定剤又はヒンダードアミン系紫外線安定基が好適に用いられる。
このような特徴の光再利用シート20を用いた太陽電池モジュール200によれば、隣り合う太陽電池セル30の間の領域R1に入射する光を光再利用シート20の反射面100で反射し、太陽電池セル30に入射させることができる。これにより、隣り合う太陽電池セル30の間の領域R1に入射する光も利用することができ、太陽電池モジュール200の発電効率を向上させることが可能となる。
光再利用シート20は、図23のように光再利用シート20の反射面100の裏面を充填層側21に向けて配置することもできる。
また、図24のように、この光再利用シート20に10μmから30μmのアルミ層や10nmから100nmのシリカ層からなるバリア層を有したものを用いることができる。また耐久性を上げるために、PVF(ポリフッ化ビニル樹脂)を塗布または、ポリフッ化ビニル樹脂を有したフィルムを張り合わせて、太陽電池モジュールを保護するようにしてもよい。このようにすることにより、太陽電池モジュール200をバックシートして用いることもできる。
また、図25のように、この光再利用シート20は、LED、EL等の固体の発光素
子50からの光を再利用するのにも利用可能である。
前記光再利用シートを用いたLEDやEL素子等の発光素子の光を再利用する
シート及びそれを用いた発光素子を提供できる。
図25に本発明の光源モジュール210に係る一様態の断面図を示す。光源モジュール210は、充填層21と、発光素子50と、光再利用シート20を有する。
発光素子50は、エレクトロルミネッセンスにより電気を光へと変換する機能を持ち、受発光面160から射出する。発光素子50は、LED、有機EL、無機EL等の固体の発光ダイオードが好ましく用いられる。
充填層21は、発光素子50を封止するものである。発光素子50から射出した光M3は、充填層21を透過し、一部は射出面150から射出する光H30となり、一部は射出面150で反射する光M31となる。充填層21の材料は、充填層21に入射する光M3を透過させるため光線透過率が高い材料が用いられ、透過性の高いアクリル樹脂等が好ましく用いられる。
発光素子50から射出した光のうち、射出面150で反射する光M31は、射出面150で反射し光再利用シート20の反射面100に入射する。反射面に入射する光M2は、反射面100で反射し、射出面150に入射する。反射面100で反射し、射出面150に入射する反射光M1は、射出面150から外部に射出する。これにより光再利用シート20が無い構成と比較して光利用効率が向上する効果がある。
反射光M1の進む方向は、本発明の反射面100の凹凸形状により制御でき、反射面100の角度範囲が、上述の式6及び、式14を満たすことにより、多くの光を射出面から射出することができる。
(実施例1)
実施例1として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが150μmの反射面100の頂角が135°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(実施例2)
実施例2として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが200μmの反射面100の頂角が130°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(実施例3)
実施例3として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが100μmの反射面100の頂角が125°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(実施例4)
実施例4として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが300μmの反射面100の頂角が120°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(実施例5)
実施例5として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが200μmの反射面100の頂角が115°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30が配置されるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(比較例1)
比較例1として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが15μmの反射面100の頂角が140°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
(比較例2)
比較例2として、基材2として250μmのPETフィルムを用い、構造層3として紫外線硬化アクリル系樹脂からなるピッチが20μmの反射面100の頂角が105°であるプリズム状の凹凸形状が形成したものを積層し、金属反射層4として100nmのアルミ層を蒸着法により形成し光再利用シート20を得た。これを用い、太陽電池モジュール200を作製した。前面板22として約3mmのガラス板、前面板22から0.5mmの位置に、太陽電池セル30がくるように、厚さ約0.5mmになるようにEVAを充填し充填層21を形成した。太陽電池セル30として150mm角の多結晶型シリコン太陽電池を用い、太陽電池セル30の周辺部に約25mm幅の上述の光再利用シート20を配置して発電効率の測定をおこなった。表1にその発電効率の結果を示す。
Figure 0004980332
本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図。 光再利用シートの一例を示す断面図。 入射角度に対する反射率の変化を示す図。 光再利用シートの反射面の角度範囲を示す図。 光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す斜視図。 本発明の光再利用シートの反射面の一例を示す斜視図。 本発明の光再利用シートの一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの一例を示す断面図。 本発明の光再利用シートの一例を示す断面図。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す断面図。 本発明の光源モジュールを示す断面図。 従来の裏面材を用いた太陽電池モジュールを示す断面図。
符号の説明
F…光源方向、2… 基材、3… 構造層、4…反射層、20…光再利用シート、21…充填層、30…太陽電池セル、22…前面板、23…裏面材、40…保護層・保護フィルム、200…太陽電池モジュール、50…発光素子、210…光源モジュール、100、101、102…反射面、P…平面、110…入射面、120…受光面、150…射出面、160…発光面、R1…太陽電池セルの間の領域、R2…発光素子の周辺の領域、N0、N1、N2…反射面の法線、NB…シート法線、NG…前面板22の法線、θ、θ1、θ2反射面の角度、H0…太陽電池モジュールに垂直に入射する光、H1、H11、H12…反射面に入射する光、H2、H21、H22…反射光、H3…再利用される光、M3…反射面に入射する光、M2…反射面で反射する入射する光、L…光源、300、301、302、303、311、321、331、312、322、332、333、390…反射面の角度範囲

Claims (4)

  1. 光を入射する前面板と、
    前記前面板を透過した光を透過する充填層と、
    前記充填層で固定され、前記充填層から透過した光を、受光面から受光して電気に変換する太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの前記受光面の裏面側にあり、前記太陽電池セルの前記受光面には受光
    しなかった光を反射する凹凸形状を有する反射層を備えた光再利用シートと、
    を有する太陽電池モジュールであって、
    前記光再利用シートの前記反射層における反射面の前面板側の材質の屈折率をnとし、
    前記前面板の法線と前記反射面の法線とのなす角θが、
    θ≧arcsin(1/n)/2…(式1)
    を満たし、且つ、
    前記光再利用シートの前記反射面の凹凸形状が第一の反射面と第二の反射面とで形成する山形断面による周期で形成され、
    前記第一の反射面と第二の反射面とのなす角度を頂角αとし、この頂角αが、
    α≧(arcsin(1/n)+180)/2…(式2)
    であり、
    前記第一の反射面における前記角度θを角度θ1とし、前記第二の反射面における前記角度θを角度θ2として(但し、α=180°−(θ1+θ2)とする)、前記角度θ1をグラフの横軸にとり且つ前記角度θ2を縦軸にとったとき、前記角度θ1=45°及び角度θ2=90°を結ぶ直線と、前記角度θ1=90°及び角度θ2=45°を結ぶ直線と、前記角度θ1=(arcsin(1/n)+90)/2及び角度θ2=(arcsin(1/n)+90)/2を結ぶ直線とで囲われた範囲内に、前記角度θ1と角度θ2を設定することで、
    前記前面板の法線に平行な入射光が、前記第一の反射面に入射し反射して前記第二の反射面で反射した後で、または前記第二の反射面に入射し反射して前記第一の反射面で反射した後で、前記前面板でそれぞれ全反射して前記太陽電池セルに向かうようにしたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記式1と、前記式2を満たす前記光再利用シートの前記反射面の面積率が、50%以上である事を特徴とする光再利用シートを用いた請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記光再利用シートの前記反射面の前記凹凸形状が、周期性を有することを特徴とする光再利用シートを用いた請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記光再利用シートの前記反射面の前記凹凸形状の周期のピッチが、25μm以上、300μm以下であることを特徴とする光再利用シートを用いた請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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