JP4979398B2 - 遊技媒体揚送装置 - Google Patents

遊技媒体揚送装置

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Description

本発明は、遊技機島にて用いられる遊技媒体揚送装置に関するものである。
一般に、列状に並設された複数の遊技機(例えばパチンコ機)を有する遊技機島には、各遊技機に補給する遊技媒体(例えばパチンコ玉)または当該遊技機等から回収した遊技媒体を移送するための遊技媒体移送路が設けられている。遊技媒体移送路としては、所定の傾斜の樋を用い、当該傾斜による自然流下を利用して遊技媒体を移送するものが広く知られている。
ただし、傾斜による自然流下のみの利用では、移送距離が長くなると、必要な傾斜を樋に与えることが困難となる。このことから、遊技機島内における遊技媒体の移送については、当該遊技媒体を上方へ向けて揚送する遊技媒体揚送装置を用いて行うことが提案されている。すなわち、所定傾斜の樋を用いて所定距離を移送した後、遊技媒体揚送装置により遊技媒体を所定高さまで揚送し、その点から樋を設けて再度自然流下による移送を行うのである。
従来、遊技媒体を揚送する遊技媒体揚送装置としては、桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなる傾斜コンベアを備え、当該傾斜コンベアがその下方側の位置にて遊技媒体を受け取ると、受け取った遊技媒体を桟付きベルトに載せて揚送し、当該傾斜コンベアの上方側の位置にて揚送した遊技媒体を樋へ排出するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−89648号公報
しかしながら、上述した従来における遊技媒体揚送装置では、遊技媒体の搬送負荷が過大になってしまい、その結果構成部品の磨耗や疲労等による機能障害が発生してしまうおそれがある。例えば、上記特許文献1に開示された遊技媒体揚送装置では、傾斜コンベアへの媒体供給点および傾斜コンベアからの媒体排出点を除き、当該傾斜コンベアの桟付きベルトの周囲を被覆体で被覆しているが、媒体排出点における遊技媒体の挙動によっては、当該遊技媒体を桟付きベルトと被覆体との間に噛み込んでしまうといったことが起こり得る。このような事態は、桟付きベルトや遊技媒体にダメージを与える要因となるため、その発生を避けるべきである。
そこで、本発明は、桟付きベルトを有した傾斜コンベアを用いて遊技媒体を揚送する構成であっても、当該遊技媒体の搬送負荷が過大になるのを避けることができる遊技媒体揚送装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するための遊技媒体揚送装置である。すなわち、請求項1に係る発明は、桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなる傾斜コンベアを備え、当該傾斜コンベアの下方側に位置する媒体受取部で受け取った遊技媒体を前記桟付きベルトに載せて揚送し当該傾斜コンベアの上方側に位置する媒体排出部から排出するように構成された遊技媒体揚送装置であって、前記媒体受取部と前記媒体排出部との間に亘り前記傾斜コンベアの下側面に沿って当該下側面を覆うように配設された下側面案内ガイドを備え、前記下側面案内ガイドは、前記媒体排出部の近傍における当該下側面案内ガイドと前記桟付きベルトの桟先端との隙間が前記遊技媒体の大きさより大きく形成されているとともに、当該隙間が前記傾斜コンベアの下方側に向けて小さくなり、前記傾斜コンベアの下端近傍では当該隙間が前記遊技媒体の大きさより小さくなるように形成されていることを特徴とする遊技媒体揚送装置である。
上記構成の遊技媒体揚送装置では、媒体排出部の近傍における下側面案内ガイドと桟付きベルトの桟先端との隙間が遊技媒体の大きさより大きく形成されているので、例えば媒体排出部からの排出時に、排出先となる樋の側に排出されるのではなく、傾斜コンベアの側に戻ってくるような挙動の遊技媒体があっても、その遊技媒体は下側面案内ガイドと桟付きベルトの桟先端との隙間に流入することになり、桟付きベルトと下側面案内ガイドとによって噛み込まれるといったことが起こらない。そして、隙間に流入した遊技媒体は、その隙間が傾斜コンベア下方側に向けて小さくなり、下端近傍では遊技媒体の大きさより小さくなるので、下側面案内ガイドに案内されつつ、桟付きベルトにおける各桟の間に遊挿されることになり、当該桟によって搬送されて、その結果再び桟付きベルトに載せられ揚送されることになる。
請求項2に係る発明は、遊技機島における遊技機および遊技媒体貸機の並設方向に沿って架設された遊技媒体移送路の途中に配設されて用いられることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体揚送装置である。
上記構成の遊技媒体揚送装置によれば、遊技媒体移送路の途中に配設されて用いられるので、例えば遊技媒体移送路が傾斜面による自然流下を利用して遊技媒体の移送を行う場合に、当該遊技媒体の移送距離が長くなっても、大きな高さ方向スペースを要することがない。
請求項3に係る発明は、前記媒体排出部の遊技媒体移送方向下流側に、当該媒体排出部から排出された遊技媒体を受け取って、傾斜面による自然流下を利用して当該遊技媒体の移送を行う樋が配設されるとともに、前記傾斜面を逆流した遊技媒体の前記下側面案内ガイドと前記桟付きベルトの桟先端との隙間への入り込みを防止するための逆流防止手段が、前記傾斜面の遊技媒体移送方向上流端近傍に配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体揚送装置である。
上記構成の遊技媒体揚送装置では、媒体排出部から樋における傾斜面上に排出された後に、媒体排出部の側に逆流する遊技媒体があっても、逆流防止手段の存在によって、逆流した遊技媒体が下側面案内ガイドと桟付きベルトの桟先端との隙間へ入り込むのを抑制し得るようになる。つまり、遊技媒体の噛み込みの要因となり得る当該遊技媒体の下側面案内ガイドと桟付きベルトとの隙間へ入り込みを抑制し得るのである。
請求項4に係る発明は、前記逆流防止手段が、弾性凸状体であることを特徴とする請求項3記載の遊技媒体揚送装置である。
上記構成の遊技媒体揚送装置では、逆流防止手段が弾性を有しているので、当該逆流防止手段と桟付きベルトの桟先端とで遊技媒体を噛み込み得る状況が生じても、当該弾性による部材変形を利用して当該遊技媒体の噛み込み発生を回避し得るようになる。
請求項5に係る発明は、前記媒体排出部の遊技媒体移送方向下流側に滞留する遊技媒体を検知する検知手段が配設されるとともに、前記傾斜コンベアが、前記検知手段が滞留遊技媒体を検知したら停止するように駆動制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技媒体揚送装置である。
上記構成の遊技媒体揚送装置では、媒体排出部の遊技媒体移送方向下流側に遊技媒体が滞留し、これを検知手段が検知すると、傾斜コンベアの駆動停止により、媒体排出部からの遊技媒体の排出が中断される。したがって、媒体排出部の側への逆流の要因となり得る媒体排出部付近での遊技媒体の滞留が生じても、媒体排出部からの遊技媒体の排出によって当該滞留が増長してしまうのを回避することができる。
本発明によれば、媒体排出部からの排出時に、傾斜コンベアの側に戻ってくるような挙動の遊技媒体があっても、その遊技媒体を桟付きベルトと下側面案内ガイドとの間に噛み込んでしまうといったことが起こらずに、下側面案内ガイドと桟付きベルトの桟先端との隙間への流入により、その遊技媒体が桟付きベルトにおける各桟の間へ遊挿されて、再び揚送されることになるので、当該遊技媒体の挙動に起因して桟付きベルトや当該遊技媒体等がダメージを受けてしまうのを回避し得る。したがって、桟付きベルトを有した傾斜コンベアを用いて遊技媒体を揚送する構成であっても、当該遊技媒体の搬送負荷が過大になるのを避けることができ、その結果構成部品の磨耗や疲労等による機能障害の発生を抑止しつつ、装置寿命の向上を図ることが可能となる。
以下、図面に基づき本発明に係る遊技媒体揚送装置について説明する。
先ず、本発明に係る遊技媒体揚送装置の説明に先立ち、その遊技媒体揚送装置が用いられる遊技機島の全体について簡単に説明する。なお、ここでは、パチンコ玉を遊技媒体として使用する複数のパチンコ機が並設された遊技機島を例に挙げて説明する。
図1,2は、遊技機島の概略構成例を示す説明図である。図例のように、遊技機島10は、列状に並設された複数の遊技機であるパチンコ機11に加え、当該パチンコ機11に付設された複数の遊技媒体貸機である台間玉貸し機12を備えて構成されている。また、遊技機島10内には、これらの他に、メダルの計数機13等が設けられていてもよい。
このような遊技機島10では、各パチンコ機11および各台間玉貸し機12に対して必要に応じてパチンコ玉の補給を行うべく、パチンコ機および台間玉貸し機の並設方向に沿って延びるパチンコ玉供給路14を備えている。さらには、パチンコ機11または台間玉貸し機12からオーバーフローしたパチンコ玉の回収を行うべく、パチンコ機11および台間玉貸し機12の並設方向に沿って延びるパチンコ玉回収路15を備えている。これらパチンコ玉供給路14およびパチンコ玉回収路15は、いずれも、パチンコ機11および台間玉貸し機12の並設方向に沿って架設された遊技媒体移送路として機能するものであり、傾斜面による自然流下を利用してパチンコ玉の移送を行うようになっている。なお、遊技機島10内におけるパチンコ玉は、パチンコ玉回収路15で回収された後に、リフタ16によって揚送されて、上方に位置するパチンコ玉供給路14へ排出され、これにより遊技機島10内を循環することになる。
ところで、パチンコ玉供給路14およびパチンコ玉回収路15は、傾斜面による自然流下を利用してパチンコ玉の移送を行うものであるが、移送距離が長くなっても大きな高さ方向スペースを要することなくパチンコ玉の移送を行えるようにすることが望ましい。このことから、遊技機島10内には、パチンコ玉供給路14またはパチンコ玉回収路15の少なくとも一方によるパチンコ玉移送路の途中に、パチンコ玉を上方へ向けて揚送する遊技媒体揚送装置(以下、単に「揚送装置」という)1が配設されている。「少なくとも一方」であるから、図1に示すようにパチンコ玉供給路14の途中に配されていても、図2に示すようにパチンコ玉回収路15の途中に配されていても、あるいはパチンコ玉供給路14とパチンコ玉回収路15とのそれぞれの途中に配されていても構わない。また、揚送装置1は、パチンコ玉供給路14上またはパチンコ玉回収路15上に、一つのみが設けられていてもよいし、長い移送距離に対応すべく複数が設けられていてもよい。
このように、パチンコ玉移送路の途中に揚送装置1を配設することは従来広く知られているが、遊技機島10の上方に位置するパチンコ玉供給路14については採用されないのが一般的である。これは、パチンコ玉供給路14に採用した場合、揚送の動作に対する信頼性が欠けていると、パチンコ機11および台間玉貸し機12にパチンコ玉が供給されないという重大な傷害を招くおそれがあることによる。
ただし、本発明に係る揚送装置1によれば、詳細を後述するように、パチンコ玉の揚送にあたり、当該パチンコ玉の噛み込みを防止して故障の発生を抑制し長期間の使用に耐えることができる。つまり、揚送動作について十分な信頼性を担保し得る。したがって、遊技機島10内では、パチンコ玉回収路15のみならず、パチンコ玉供給路14についても、揚送装置1を採用することが可能となるである。
これにより、遊技機島10では、パチンコ玉の移送に関する信頼性を十分に確保することに加え、パチンコ玉供給路14にも揚送装置1を採用し得ることで、当該揚送装置1を採用しない場合に比べて、当該パチンコ玉供給路14の高さ方向スペースの抑制を通じて、島全体の高さを低く抑えることができる。そのため、不正防止や防犯のために遊技場内に設置した防犯カメラの撮像範囲が遊技機島10によって阻害されることがなく、また島全体が高いゆえに影の部分が多くなり遊技場内の照明設備が必要以上に多くなるといった事態を招くこともなく、さらには島全体の高さ抑制によって遊技場内の内装設備等の設計自由度を増大させることができるようにもなる。
次に、以上のような構成の遊技機島10において用いられる揚送装置1、すなわち本発明に係る揚送装置の一具体例について説明する。
図3は、本発明に係る揚送装置の概略構成例を示す説明図である。図例のように、ここで例に挙げて説明する揚送装置1は、桟付きベルト2aが傾斜を有して張架されてなる傾斜コンベア2を備えている。
桟付きベルト2aは、図示せぬ駆動源によって駆動される駆動プーリ2bとこれに従動する従動プーリ2cとに張架された無端ベルトであり、ベルト表面から垂直方向に突出する複数の桟2dがベルト全周にわたって所定ピッチで配設されてなるものである。なお、桟2dの形状自体については、パチンコ玉の揚送を行い得る形状であれば、特に限定されるものではない。
このような傾斜コンベア2を備えた揚送装置1では、当該傾斜コンベア2の下方側に位置する媒体受取部3で受け取ったパチンコ玉を、当該傾斜コンベア2の桟付きベルト2a上に載せて揚送して、当該傾斜コンベア2の上方側に位置する媒体排出部4から排出するように構成されている。
そのために、傾斜コンベア2の下方側の位置には、パチンコ玉の移送方向上流側に位置する樋5から、当該樋5上を移送されてくるパチンコ玉を受け取って、これを傾斜コンベア2の桟付きベルト2a上まで案内する入口案内ガイド3aが設けられている。そして、入口案内ガイド3aと、この入口案内ガイド3a上にて樋5と桟付きベルト2aの表面を連通させる空間とによって、媒体受取部3が構成されているのである。なお、入口案内ガイド3aは、金属板材の板金加工によって形成することが考えられるが、これに限定されることはなく、金属部材または樹脂部材の成型加工や切削加工等によって形成したものであってもよい。
一方、傾斜コンベア2の上方側の位置には、桟付きベルト2aが揚送するパチンコ玉を、当該桟付きベルト2a上から、パチンコ玉の移送方向下流側に位置する樋6上へ排出するための出口案内ガイド4aが設けられている。そして、出口案内ガイド4aと、この出口案内ガイド4a上にて桟付きベルト2aの表面と樋6を連通させる空間とによって、媒体排出部4が構成されているのである。なお、樋6には、媒体排出部4から排出されたパチンコ玉を受け取って、これを自然流下の利用により移送すべく、傾斜面6aが形成されているものとする。
出口案内ガイド4aは、ウレタンゴム等のゴム材、ポリ塩化ビニルなどを弾性凸状体に形成することが考えられるが、これに限定されることはなく、金属部材等によって形成しても構わない。この出口案内ガイド4aは、樋6における傾斜面6aのパチンコ玉移送方向上流端近傍に、当該傾斜面6aから上方に向けて凸状に突出するように配設されており、当該傾斜面6aからのパチンコ玉の逆流を防止するための逆流防止手段として機能するようになっている。
また、媒体排出部4には、出口案内ガイド4aの近傍の傾斜面6aからパチンコ玉の直径より高い位置に、桟付きベルト2a上から排出されたパチンコ玉を検出するために、さらに詳しくは傾斜面6aにおけるパチンコ玉の滞留を検出するために、検出センサ4bを設けることが考えられる。この検出センサ4bは、透過型の光電センサを用いて構成すればよい。例えば、光電センサの光軸が遮光されると、パチンコ玉の滞留が生じていることを検知するといった具合である。ただし、パチンコ玉の滞留が検出可能であれば、センサの設置位置だけでなく種類もこの例に限定されるものではなく、他のセンサを用いて構成しても構わない。他のセンサとしては、例えばパチンコ玉の重量を検出して当該パチンコ玉の滞留を検知する圧力センサが挙げられる。
また、傾斜コンベア2の下側面には、媒体受取部3と媒体排出部4との間に亘り傾斜コンベア2の下側面に沿って当該下側面を覆うように下側面案内ガイド7が配設されている。この下側面案内ガイド7は、金属板材の板金加工によって形成することが考えられるが、これに限定されることはなく、金属部材または樹脂部材の成型加工や切削加工等によって形成したものであってもよい。なお、傾斜コンベア2の上側面は、下側面と同様に、上側面案内ガイド(ただし不図示)によって覆うことが考えられる。ただし、上側面案内ガイドは必須の構成ではない。
ところで、上述した構成の揚送装置1では、パチンコ玉の揚送を効率良く行うことが求められる。そのためには、媒体受取部3にて、パチンコ玉を効率良く桟付きベルト2a上にと取り込む必要がある。つまり、媒体受取部3でのパチンコ玉の取込率を良好なものとする必要がある。
このことから、揚送装置1では、傾斜コンベア2および当該傾斜コンベア2の媒体受取部3が、以下に述べるように構成されている。
図4,5は、本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体受取部3近傍の構成例を示す図である。
媒体受取部3において、パチンコ玉の取込率向上を図るためには、図4に示すように、樋5と傾斜コンベア2の桟付きベルト2aとの間を繋ぐ入口案内ガイド3aの案内面3bと、当該桟付きベルト2aのベルト表面2eとのなす角度が、鈍角(図4(b)参照)または鋭角(図4(c)参照)よりも、ほぼ直角(図4(a)参照)であることが望ましい。案内面3bとベルト表面2eとが直角であれば、桟付きベルト2aの桟2dがベルト表面2eから垂直方向に突出していることから、当該案内面3bと桟2dにおけるパチンコ玉搭載面とが平行となり、当該案内面3bから当該パチンコ玉搭載面へのパチンコ玉の移載を円滑に行えるからである。
ただし、案内面3bとベルト表面2eとの角度は、桟付きベルト2aが傾斜を有して張架されてなることから、その傾斜角の影響をも考慮して決定すべきである。そこで、傾斜コンベア2および当該傾斜コンベア2の媒体受取部3については、図5に示すように、水平方向に対する桟付きベルト2aのベルト表面2eの傾斜角度(以下「搬送面角度」という)Xが50°、当該ベルト表面2eと入口案内ガイド3aの案内面3bとのなす角度(以下「入口−搬送面角度」という)Yが100°となるように、それぞれを構成することが考えられる。
図6は、角度別のパチンコ玉搬送量の推移の具体例を示す説明図である。図例のように、搬送面角度X=50°、入口−搬送面角度Y=100°の場合と、搬送面角度X=45°、入口−搬送面角度Y=105°の場合と、搬送面角度X=60°、入口−搬送面角度Y=90°の場合とのそれぞれについて、樋5から入口案内ガイド3aを介して受け取るパチンコ玉の時間あたりの搬送量を計測した結果、搬送面角度X=50°、入口−搬送面角度Y=100°の場合における搬送量が最も多いことが分かる。
また、媒体受取部3におけるパチンコ玉の取込率は、桟付きベルト2aの駆動速度および桟付きベルト2aにおける桟2dの形成ピッチにも影響を受ける。そこで、桟付きベルト2aについては、図7に示すように、ベルト表面2eの移動速度(ベルト周速)Vを142〜248.5mm/s程度とし、桟2dの形成ピッチPを15〜18mm程度とすることが考えられる。
図7は、桟形成ピッチ別のパチンコ玉搬送量の推移の具体例を示す説明図である。図例のように、ピッチP=15mmの場合と、ピッチP=18mmの場合と、ピッチP=20mmの場合とのそれぞれについて、樋5から入口案内ガイド3aを介して受け取るパチンコ玉の時間あたりの搬送量を計測した結果、ピッチP=15mmの場合およびピッチP=18mmの場合は、ピッチP=20mmの場合に比べて搬送量が多いことが分かる。
なお、図6および図7に示した計測結果は、いずれも、直径φ11mmのパチンコ玉を搬送対象とした場合のものである。このようなパチンコ玉の搬送(揚送)を行うために、桟付きベルト2aにおける桟2dは、図5に示すように、ベルト表面2eからの突出高さHが、搬送対象となるパチンコ玉の半径以上、具体的には5.5mm以上に形成されているものとする。
また、このような桟付きベルト2aを張架する駆動プーリ2bおよび従動プーリ2cは、直径をφ25mm以上に形成して、当該桟付きベルト2aが描く弧の曲率の急峻さを緩和することが考えられる。
以上のような媒体受取部3に対して、媒体排出部4では、パチンコ玉の揚送を効率良く行うために、樋6上へのパチンコ玉の排出を、当該パチンコ玉の噛み込み等が発生することなく、円滑に行うことが必要である。
このことから、揚送装置1では、傾斜コンベア2、特に下側面案内ガイド7が、以下に述べるように構成されている。
図8,9は、本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体排出部4近傍の構成例を示す図である。
媒体排出部4の近傍において、下側面案内ガイド7は、図8(a)に示すように、当該下側面案内ガイド7と桟付きベルト2aの桟2dの先端との隙間Wが、パチンコ玉8の大きさより大きくなるように形成されている。すなわち、下側面案内ガイド7は、桟2dの先端との隙間Wが、パチンコ玉8の直径である11mm以上、具体的にはパチンコ玉直径+マージン量である12mm程度となるように配設されている。このように、媒体排出部4の近傍における下側面案内ガイド7と桟2dの先端との隙間Wがパチンコ玉8の直径以上となるように形成すれば、例えば媒体排出部4からの排出時に、排出先となる樋6の側に排出されるのではなく、傾斜コンベア2の側に戻ってくるような挙動のパチンコ玉8があっても、そのパチンコ玉8は下側面案内ガイド7と桟2dの先端との隙間に流入することになる。したがって、図8(b)に示す隙間W′がパチンコ玉8′の直径未満の場合のように、傾斜コンベア側に戻る挙動のパチンコ玉8′が桟2d′と下側面案内ガイド7′とによって噛み込まれてしまうのを、未然に防止することができる。つまり、当該隙間Wをパチンコ玉8の直径以上確保することで、桟付きベルト2aと下側面案内ガイド7との間でのパチンコ玉8の噛み込み発生を回避し得るのである。
また、下側面案内ガイド7は、当該下側面案内ガイド7と桟2dの先端との隙間が傾斜コンベア2の下方側に向けて小さくなり、傾斜コンベア2の下端近傍では当該隙間がパチンコ玉8の大きさ、つまり直径より小さくなるように形成されている。すなわち、下側面案内ガイド7と傾斜コンベア2とが平行ではなく、角度θ(例えば、0<θ<45°)をなす関係となるように構成されている。したがって、下側面案内ガイド7と桟2dの先端との隙間に流入したパチンコ玉8は、下側面案内ガイド7に案内されつつ、下方側に向けて自然落下しながら桟付きベルト2aの側に徐々に近づき、桟付きベルト2aにおける各桟2dの間に遊挿されることになる。そして、各桟2dの間への遊挿後は、桟付きベルト2aの動作、すなわち当該桟付きベルト2aにおける各桟2dの移動に伴って、媒体受取部3まで搬送され、その結果再び桟付きベルト2aに載せられ上方へ向けて揚送されて、媒体排出部4から樋6に向けて排出されるのである。
このような隙間に流入したパチンコ玉の回収および再搬送を行うために、傾斜コンベア2の下端近傍では、下側面案内ガイド7と桟2dの先端との間がパチンコ玉8の直径より小さく設定されていることに加え、当該下側面案内ガイド7とベルト表面2eとの間がパチンコ玉8の搬送を行い得る程度の大きさ、具体的にはパチンコ玉8の直径+搬送のために必要となる遊び量程度の大きさに設定されているものとする。
以上のように、本実施形態で説明した揚送装置1は、パチンコ玉取込率が良好となるように傾斜コンベア2および媒体受取部3が構成されているので、効率的なパチンコ玉の揚送を行える。
その上、本実施形態で説明した揚送装置1では、媒体排出部4からの排出時に、樋6の側ではなく傾斜コンベア2の側に戻ってくるような挙動のパチンコ玉があっても、そのパチンコ玉を桟付きベルト2aと下側面案内ガイド7との間に噛み込んでしまうといったことが生じることなく、下側面案内ガイド7と桟付きベルト2aの桟2dの先端との隙間へ流入させることができ、しかもその流入したパチンコ玉を桟付きベルト2aにおける各桟2dの間へ円滑に遊挿させて再び揚送を行うようになっているので、排出時におけるパチンコ玉の挙動に起因して桟付きベルト2aや当該パチンコ玉等がダメージを受けてしまうのを回避することができる。したがって、本実施形態における揚送装置1を用いれば、桟付きベルト2aを有した傾斜コンベア2を用いてパチンコ玉を揚送する構成であっても、当該パチンコ玉の搬送負荷が過大になるのを避けることができ、その結果構成部品の磨耗や疲労等による機能障害の発生を抑止しつつ、装置寿命の向上を図ることが容易に実現可能となる。
さらに、本実施形態で説明したように、媒体排出部4に検出センサ4bおよび出口案内ガイド4aを設ければ、出口案内ガイド4aが逆流防止手段として機能することにより、パチンコ玉噛み込みの要因となり得る当該パチンコ玉の下側面案内ガイド7と桟付きベルト2aとの隙間へ入り込みを抑制することができ、さらには検出センサ4bがパチンコ玉の滞留を検知したら傾斜コンベア2を駆動停止することで、媒体排出部4からのパチンコ玉の排出によって当該滞留が増長してしまうのを回避することができる。また、出口案内ガイド4aが弾性を有していれば、当該弾性による部材変形を利用してパチンコ玉の噛み込み発生を回避し得るようにもなる。つまり、媒体排出部4に検出センサ4bおよび出口案内ガイド4aを設ければ、樋6の傾斜面6aにおいてパチンコ玉の渋滞が発生し、これにより媒体排出部4の付近でパチンコ玉が滞留しても、出口案内ガイド4aによって当該パチンコ玉の逆流(傾斜コンベア2の側への移動)を防止しつつ、検出センサ4bが滞留を検出すると傾斜コンベア2を停止させる等の動作制御を行うことが実現可能となるので、排出時におけるパチンコ玉の挙動に起因する搬送負荷増大を抑制する上で非常に好適なものとなる。
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
特に、本実施形態で例示した各種の数値については、本発明の好適な一具体例を示したものに過ぎず、搬送対象物や遊技機島の構成等が変われば、これに応じて適宜変更することが考えられる。
また、本実施形態では、搬送対象物である遊技媒体がパチンコ玉である場合を例に挙げたが、他の遊技媒体(例えば、パチスロ機で使用されるメダル)についても、本発明を適用することが可能である。
遊技機島の概略構成例を示す説明図(その1)である。 遊技機島の概略構成例を示す説明図(その2)である。 本発明に係る揚送装置の概略構成例を示す説明図である。 本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体受取部近傍の構成例を示す図(その1)である。 本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体受取部近傍の構成例を示す図(その2)である。 角度別のパチンコ玉搬送量の推移の具体例を示す説明図である。 桟形成ピッチ別のパチンコ玉搬送量の推移の具体例を示す説明図である。 本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体排出部近傍の構成例を示す図(その1)である。 本発明に係る揚送装置の要部構成例を示す説明図で、媒体排出部近傍の構成例を示す図(その2)である。
符号の説明
1…揚送装置、2…傾斜コンベア、2a…桟付きベルト、2b…駆動プーリ、2c…従動プーリ、2d…桟、3…媒体受取部、3a…入口案内ガイド、4…媒体排出部、4a…出口案内ガイド、4b…検出センサ、5,6…樋、6a…傾斜面、7…下側面案内ガイド、8…パチンコ玉、10…遊技機島、11…パチンコ機、12…台間玉貸し機、14…パチンコ玉供給路、15…パチンコ玉回収路

Claims (5)

  1. 桟付きベルトが傾斜を有して張架されてなる傾斜コンベアを備え、当該傾斜コンベアの下方側に位置する媒体受取部で受け取った遊技媒体を前記桟付きベルトに載せて揚送し当該傾斜コンベアの上方側に位置する媒体排出部から排出するように構成された遊技媒体揚送装置であって、
    前記媒体受取部と前記媒体排出部との間に亘り前記傾斜コンベアの下側面に沿って当該下側面を覆うように配設された下側面案内ガイドを備え、
    前記下側面案内ガイドは、前記媒体排出部の近傍における当該下側面案内ガイドと前記桟付きベルトの桟先端との隙間が前記遊技媒体の大きさより大きく形成されているとともに、当該隙間が前記傾斜コンベアの下方側に向けて小さくなり、前記傾斜コンベアの下端近傍では当該隙間が前記遊技媒体の大きさより小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする遊技媒体揚送装置。
  2. 遊技機島における遊技機および遊技媒体貸機の並設方向に沿って架設された遊技媒体移送路の途中に配設されて用いられることを特徴とする請求項1記載の遊技媒体揚送装置。
  3. 前記媒体排出部の遊技媒体移送方向下流側に、当該媒体排出部から排出された遊技媒体を受け取って、傾斜面による自然流下を利用して当該遊技媒体の移送を行う樋が配設されるとともに、
    前記傾斜面を逆流した遊技媒体の前記下側面案内ガイドと前記桟付きベルトの桟先端との隙間への入り込みを防止するための逆流防止手段が、前記傾斜面の遊技媒体移送方向上流端近傍に配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技媒体揚送装置。
  4. 前記逆流防止手段は、弾性凸状体であることを特徴とする請求項3記載の遊技媒体揚送装置。
  5. 前記媒体排出部の遊技媒体移送方向下流側に滞留する遊技媒体を検知する検知手段が配設されるとともに、
    前記傾斜コンベアは、前記検知手段が滞留遊技媒体を検知したら停止するように駆動制御される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技媒体揚送装置。
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