JP4978953B2 - バルーンカテーテルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血管などの生体内管腔内に挿入されて、血管閉塞部を拡張したり、血流を阻止したりするために用いられるバルーンカテーテルの製造方法及びバルーンカテーテルに関する。
従来、比較的拡張率が高いバルーンカテーテルのバルーンを成形する方法としては、ディッピング方式が用いられている(特許文献1参照)。
しかし、ディッピング方式により成形された場合、材料自身の分子配向を意図的に揃えることが困難である。分子が無配向状態のバルーンが破裂する際には、不規則に飛散破裂することが多く、飛散したバルーンの破片が体内に残留するという虞があった。
拡張率が高いバルーンカテーテルでは特に破裂に対する対策が十分にとられるべきであり、万が一、破裂した場合でも、安全に手技を行えるバルーンカテーテルが要求されている。
特開2001−37868公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、バルーンの材料自身の分子配向が揃っており、飛散破裂しにくく、バルーンの破裂破片が体内に残留することなく、安全に且つ容易に体内から抜去できるバルーンカテーテルを提供することにある。
〔請求項1の手段〕
可撓性のシャフトと、シャフトの先端部外周に配された筒状のバルーンと、バルーンの両端部をシャフトに固定する固定手段とを備え、シャフトに設けられるとともにバルーンに連通する流体通路より給排される拡張流体によりバルーンの拡張・収縮が行われるバルーンカテーテルの製造方法であって、バルーンは、管状に押出し成形されるとともに押出し金型の出口から該押出し金型の出口の径よりも小さくなるように引き伸ばしながら成形されたチューブに、所定のバルーン形状を有する金型を内挿し、熱処理することで所定のバルーン形状に成形されることにより製造される。
以上の手順により、バルーンが成形されることにより、バルーンの軸方向に材料の分子配向が存在するため、拡張限界に達する前に、万が一、バルーンが破裂した場合でも、軸方向に亀裂を生じ、割れるため、破裂により破片が飛散する虞はない。
最良の形態1のバルーンカテーテルは、可撓性のシャフトと、シャフトの先端部外周に配された筒状のバルーンと、バルーンの両端部をシャフトに固定する固定手段とを備え、シャフトに設けられるとともにバルーンに連通する流体通路より給排される拡張流体によりバルーンの拡張・収縮が行われるバルーンカテーテルの製造方法であって、バルーンは、管状に押出し成形されるとともに押出し金型の出口から該押出し金型の出口の径よりも小さくなるように引き伸ばしながら成形されたチューブに、所定のバルーン形状を有する金型を内挿し、熱処理することで所定のバルーン形状に成形されることにより製造される。
最良の形態2のバルーンカテーテルは、バルーンの一端部とシャフトとの固定部の固定強度が、バルーンの他端部とシャフトとの固定部の固定強度よりも小さく、バルーンの破断強度よりも小さい。
最良の形態3のバルーンカテーテルは、バルーンの他端部とシャフトの外周との間の摩擦を増大させる摩擦増大手段を設け、バルーンの一端部とシャフトの外周との摩擦抵抗を、バルーンの他端部とシャフトの外周との摩擦抵抗よりも小さくした。
最良の形態4のバルーンカテーテルは、バルーンの一端部に設けられた固定手段は、バルーンの内側でバルーンの一端部を固定し、バルーンの他端部に設けられた固定手段は、バルーンの外側でバルーンの他端部を固定する。
最良の形態5のバルーンカテーテルは、バルーンが限界拡張径に達したときの引張強度が、シャフトの先端部の軸方向降伏強度よりも大きい。
最良の形態6のバルーンカテーテルは、シャフトの先端部に、バルーンを取り囲むように配置された外側バルーンを備え、外側バルーンは、拡張流体によりバルーンが拡張してバルーンの外表面が外側バルーンの内表面に接触し押し上げることにより拡張する。
また、バルーンが破裂した際に、外側バルーンに流入する拡張流体を、外側バルーンの外に排出する排出手段を備える。
〔実施例1の構成〕
図1ないし図3は実施例1を示したものである。図示右側が先端側、左側が手元側である。
バルーンカテーテル1は、シャフト2と、シャフト2の先端部21に設けられたバルーン3と、バルーン3をシャフト2に固定する固定手段4とを備える。
シャフト2は、大径の管体からなるアウターシャフト2Aと、アウターシャフト2A内に挿入された小径の管体からなるインナーシャフト2Bにより構成された二重管構造となっている。アウターシャフト2Aとインナーシャフト2Bとは、先端で互いに熱溶着されている。
アウターシャフト2Aの先端部は、手元側よりも径が小さく形成された縮径部22となっており、この縮径部22の外周に後に詳述するバルーン3が配設される。
アウターシャフト2Aとインナーシャフト2Bとの間の空隙は、拡張流体が流通する流体通路23となっている。そして、アウターシャフト2Aの縮径部22の管壁に設けられた側孔24により、流体通路23はバルーン3に連通している。
側孔24は、縮径部22の先端側と手元側の管壁に各1つずつ、互いに背向する方向に開口している。
また、インナーシャフト2Bの筒内部25は、ガイドワイヤ(図示せず)が挿通可能になっている。
アウターシャフト2A及びインナーシャフト2Bの手元端には、YコネクタCが接続されており、アウターシャフト2A及びインナーシャフト2Bと同軸上に設けられたメインシースCaはインナーシャフト2Bの筒内部25と連通しており、分岐して設けられたサブシースCbは流体通路23と連通している。
尚、アウターシャフト2Aとインナーシャフト2Bとの間の空隙には、芯線Wが挿入されており、芯線Wの先端位置は、後に詳述するバルーン3の装着位置よりも手元側にあり、芯線Wの手元端は、メインシースCaに固定されている。
バルーン3は、例えば、天然ゴム、合成ゴムなどの比較的柔軟で引張伸度の大きい(500〜1000%)材料にて筒状に形成されており、中央の径大な拡張部31と、両端部の拡張部31より径小なスリーブ部32、33とからなる。バルーン3は、拡張部31がアウターシャフト2Aに設けられた側孔24を覆うようにアウターシャフト2Aの縮径部22の外周面に被嵌されている。
バルーン3のスリーブ部32、33(両端部)は、固定手段4によりアウターシャフト2Aの外周面に押し付けられ固定されている。固定手段4はスリーブ部32、33の外周にそれぞれ巻きつけて締結された糸4A、4Bである。糸4Aによりスリーブ部32とアウターシャフト2Aとが固定された固定部41及び、糸4Bによりスリーブ部33とアウターシャフト2Aとが固定された固定部42は、バルーン3内からの拡張流体の漏れがないように、しっかりと固定されている。
バルーン3は、サブシースCbから供給される拡張流体(例えば、生理食塩水)が流体通路23を流れ、側孔24からバルーン3内に流入することにより、拡張させられる。
次に、本実施例のバルーン3の成形方法について説明する。
図3は、バルーン3の成形手順を示した図である。
まず、押出し成形によりチューブ3aを形成する。この際、押出し金型の出口(図示せず)から押出し、金型の出口径よりも小さくなるように引き伸ばしながらチューブ3aを成形する。これにより、チューブ3aの軸方向に材料の分子配向が生じる。
次に、チューブ3aに、拡張部31、スリーブ部32、33に対応するバルーン形状を有する金型Mを内挿する(図3(a)参照)。チューブ3aの内径は、スリーブ部32、33に対応する金型外径より大きく、拡張部31に対応する金型外径よりも小さい。
チューブ3aに金型Mを内挿したら、熱処理(大気中で加熱後、冷却)を行う。すると、チューブ3aが金型Mの形状に沿って付形される(図3(b)参照)。
次に、金型Mを、チューブ3aから抜き取り、チューブ3aの両端を引張り、縮径する(図3(c)参照)。
以上の手順により、本実施例のバルーン3は成形される。その後、このバルーン3をアウターシャフト2Aに装着し、スリーブ部32、33の外周から糸4A、4Bで巻きつけることにより固定し、バルーンカテーテル1が製造される。
〔実施例1の作用・効果〕
以上の手順により、バルーン3が成形されることにより、バルーン3の軸方向に材料の分子配向が存在するため、拡張限界に達する前に、万が一、バルーン3が破裂した場合でも、軸方向に亀裂を生じ、破裂するため、破裂により破片が飛散する虞はない。そのため、体内に飛散したバルーン3の破片が残留する虞もなく、安全に手技を行うことができる。
〔実施例2の構成〕
実施例2のバルーンカテーテル1は、バルーン3の両端部(スリーブ部32、33)とアウターシャフト2Aとの固定部41、42の内、どちらか一方の固定強度(スリーブ部32、33の軸方向もしくは拡張方向への移動を規制するための強度)がバルーン3の破断強度よりも小さい。
本実施例では、先端側のスリーブ部32の糸4Aの巻き付け張力を、糸4Bの巻き付け張力よりも小さく、且つ、バルーン3の破裂強度よりも小さくすることにより、先端側の固定部41の固定強度をバルーン3の破断強度よりも小さくした。
〔実施例2の作用・効果〕
これによれば、バルーン3が限界破裂する直前に、糸4Aのみが外れ、スリーブ部32がアウターシャフト2Aから外れて、拡張流体がスリーブ部32とアウターシャフト2Aの間の隙間から漏れ出す。そのため、バルーン3の破裂や、破裂に伴うバルーン3の破片の体内残留の虞はなく、安全にバルーンカテーテル1の抜去作業等の手技を行うことができる。固定部41、42の両方ではなく、どちらか一方の固定強度をバルーン3の破断強度よりも小さくすることで、固定部41、42の両方が外れてしまうことに伴うバルーン3の回収困難といった状況を招くことなく、安全に且つ容易にバルーンカテーテル1を抜去することができる。
尚、先端側の固定部41ではなく、手元側の固定部42の固定強度をバルーン3の破断強度より小さくしてもよいが、バルーンカテーテル1の抜去作業のしやすさから先端側の固定部41の固定強度をバルーン3の破断強度より小さくすることが好ましい。
〔実施例3の構成〕
図4は実施例3を示したものである。図示右側が先端側、左側が手元側である。
実施例3のバルーンカテーテル1は、手元側のスリーブ部33とアウターシャフト2Aの外周との間に摩擦を増大させる摩擦増大手段5を設け、スリーブ部33とアウターシャフト2Aの外周との摩擦抵抗を、先端側のスリーブ部32とアウターシャフト2Aの外周との摩擦抵抗よりも大きくした。これにより、先端側のスリーブ部32とアウターシャフト2Aとの固定部41の固定強度を、手元側のスリーブ部33とアウターシャフト2Aとの固定部42の固定強度よりも小さくしている。
本実施例での摩擦増大手段5は、スリーブ部33に覆われるアウターシャフト2Aの外周面に周方向に設けられた複数本(本実施例では4本)の周溝5Aである。この周溝5Aにより、スリーブ部33の内周面とアウターシャフト2Aの外周面との間の摩擦抵抗は増大し、スリーブ部33の内周面とアウターシャフト2Aの外周面との間の摩擦抵抗は、スリーブ部32の内周面とアウターシャフト2Aの外周面との間の摩擦抵抗よりも大きくなる。
スリーブ部32とアウターシャフト2Aとの固定部41の固定強度は、バルーン3の破断強度よりも小さく、糸4Aのみがバルーン3が限界破裂する直前に外れる。糸4Bの方は、摩擦抵抗が大きいため固定強度が大きくなっているため外れない。
〔実施例3の作用・効果〕
これにより、バルーン3が限界破裂する直前に、糸4Aのみが外れ、スリーブ部32がアウターシャフト2Aから外れて、拡張流体がスリーブ部32とアウターシャフト2Aの間の隙間から漏れ出す。そのため、バルーン3の破裂や、破裂に伴うバルーン3の破片の体内残留の虞はなく、安全にバルーンカテーテル1の抜去作業等の手技を行うことができる。
〔実施例3の変形例〕
本実施例では、摩擦増大手段5は、アウターシャフト2Aに設けられた周溝5Aであったが、これに限らず、アウターシャフト2Aの外周面に設けられた凹凸等でもよく、スリーブ部33の内周面に設けた周溝、凹凸等でもよい。
また、本実施例では、摩擦増大手段5は、スリーブ部33とアウターシャフト2Aの外周との間に設けたが、スリーブ部32とアウターシャフト2Aの外周との間に設けてもよい。しかし、バルーンカテーテル1の抜去作業のしやすさから、摩擦増大手段5は、スリーブ部33とアウターシャフト2Aの外周との間に設け、先端側の固定部41が先に外れるようにする方が好ましい。
〔実施例4の構成〕
図5は実施例4を示したものである。図示右側が先端側、左側が手元側である。
バルーン3の一端部(スリーブ部32)に設けられた固定手段4は、バルーン3の内側でバルーン3の一端部(スリーブ部32)を固定し、バルーン3の他端部(スリーブ部33)に設けられた固定手段4は、バルーン3の外側でバルーン3の他端部(スリーブ部33)を固定する。
本実施例では、糸4Aはバルーン3の内側でスリーブ部32を固定し、糸4Bはバルーン3の外側でスリーブ部33を固定している。
これにより、スリーブ部32とアウターシャフト2Aとの固定部41の固定強度を、スリーブ部33とアウターシャフト2Aとの固定部42の固定強度よりも小さくしている。
尚、スリーブ部32とアウターシャフト2Aとの固定部41の固定強度は、バルーン3の破断強度よりも小さい。糸4Aはバルーン3の内側で固定しているため外れ易くなっており、糸4Aのみがバルーン3が限界破裂する直前に外れる。
〔実施例4の作用・効果〕
これにより、バルーン3が限界破裂する直前に、糸4Aのみが外れ、スリーブ部32がアウターシャフト2Aから外れて、拡張流体がスリーブ部32とアウターシャフト2Aの間の隙間から漏れ出す。そのため、バルーン3の破裂や、破裂に伴うバルーン3の破片の体内残留の虞はなく、安全にバルーンカテーテル1の抜去作業等の手技を行うことができる。
尚、糸4Bがバルーン3の内側でスリーブ部33を固定するのでもよいが、バルーンカテーテル1の抜去のしやすさから、糸4Aはバルーン3の内側でスリーブ部32を固定し、先端側の固定部41が先に外れるようにした方が好ましい。
〔実施例5の構成〕
図6は実施例5を示したものである。図示右側が先端側、左側が手元側である。
実施例5のバルーンカテーテル1は、バルーン3が限界拡張径に達したときの引張強度が、シャフト2の先端部21の軸方向降伏強度よりも大きい。
具体的には、アウターシャフト2Aの縮径部22の軸方向降伏強度よりも大きくなっている。
〔実施例5の作用・効果〕
そのため、バルーン3が球状に拡張され、限界拡張径に達する前に、アウターシャフト2Aの縮径部22が軸方向に伸びるように変形する。すると、これに伴い、バルーン3の形状が球状(図6(a)参照)から棒状(図6(b)参照)に変形される。
これにより、術者は、バルーン3の形状が球状から棒状に変化したことを合図に、バルーン3に不具合が生じたことを直ちに知ることができる。
〔実施例6の構成〕
図7及び図8は実施例6を示したものである。図示右側が先端側、左側が手元側である。
実施例6のバルーンカテーテル1は、バルーン3を取り囲むように配置された外側バルーン6を備える。外側バルーン6は、拡張流体によりバルーン3が拡張してバルーン3の外表面が外側バルーン6の内表面に接触し押し上げることにより拡張する。また、このバルーンカテーテル1は、バルーン3が破裂した際に、外側バルーン6に流入する拡張流体を、外側バルーン6の外側に排出する排出手段7を備える。
本実施例のバルーンカテーテル1では、アウターシャフト2Aの先端部には、実施例1と異なり、縮径部22の先端に径大部26が設けられている。
そして、縮径部22にバルーン3が配され、その外側に外側バルーン6が配設されている。
外側バルーン6は、バルーン3と同様に、中央の拡張部61と両端部のスリーブ部62、63とからなり、バルーン3よりも、軸方向にも径方向にも大きく形成されている。
また、本実施例の外側バルーン6は、バルーン3と同様の製造方法にて成形されている。
外側バルーン6の拡張部61は、バルーン3の拡張部31を覆っている。そして、外側バルーン6のスリーブ部62、63はそれぞれ、アウターシャフト2Aの先端側の径大部26、手元側の径大部27の外周面に糸4C、4Dにより巻きつけられて固定されている。
本実施例では、先端側のスリーブ部62直下の径大部26の外周面に、排出手段7として、アウターシャフト2Aの軸方向に沿って延びた排出溝7Aが設けられている。
排出溝7Aの軸方向長さは、外側バルーン6のスリーブ部62の軸方向長さよりも長い。排出溝7Aの先端側の端部はスリーブ部62の先端側の端部よりも先端側にあり、排出溝7Aの手元側の端部はスリーブ部62の手元側の端部よりも手元側にあり、排出溝7Aの流入口71となり、排出溝7Aの先端側端部が流出口72となる。
図8は、実施例6のバルーンカテーテル1の製造工程の一部を示した図である。
まず、先端がそれぞれ延伸加工されて縮径した可撓性チューブの先端同士を溶接することにより、縮径部22を有するアウターシャフト2Aを得る(図8(a)参照)。縮径部22の管壁に側孔24を設け、拡張部31が側孔24を覆うようにバルーン3が縮径部22の外周に被嵌され、スリーブ部32、33の外周から糸4A、4Bにより固定される(図8(b)参照)。
縮径部22の先端側の径大部26には、軸方向に沿って設けられた排出溝7Aが円周方向に90度間隔で4つ設けられる(図8(b)、(c)参照)。
〔実施例6の作用〕
バルーン3内に、拡張流体が流入すると、バルーン3は拡張する。外側バルーン6は、バルーン3が拡張することで、内側から押されて拡張する。すなわち、内側からバルーン3がある程度拡張すると、比較的柔軟な材料特有の粘着特性による接着性と、バルーン3の拡張による外側バルーン6への加圧で生じる圧着によって、バルーン3の外周面と外側バルーン6の内周面とが密着した状態となり、バルーン3の外周面が外側バルーン6の内周面を押し上げ、共に拡張する。
仮に、バルーン3が限界破裂した場合、バルーン3の破片は、外側バルーン6に張りつき、飛散しない。
また、バルーン3が破裂すると、外側バルーン6に拡張流体が流れ込むが、排出溝7Aから外側バルーン6の外に排出され、外側バルーン6は収縮していく。
〔実施例6の効果〕
これによれば、バルーン3が限界破裂した場合にも、バルーン3の破片は外側バルーン6に張りつくため、破裂に伴うバルーン3の破片の体内残留の虞がなく安全である。
また、バルーン3が破裂した場合に、外側バルーン6に流れ込む拡張流体を排出溝7Aから外側バルーン6の外に排出させる構成にしたことにより、術者は、外側バルーン6の収縮を造影画像上で確認し、バルーン3の破裂を知ることができ、直ぐにバルーンカテーテル1の抜去等の対応をすることができる。
〔実施例6の変形例〕
本実施例では、排出溝7Aは先端側のスリーブ部62直下の径大部26の外周面に設けられたが、手元側のスリーブ部63直下に設けてもよく、スリーブ部62、63の両方の直下に設けてもよい。
本実施例では、排出手段7としてアウターシャフト2Aの外周面に軸方向に延びる排出溝7Aを設けたが、溝形状はこれに限定されず、外側バルーン6内からバルーン外へ排出できるものであればよい。
また、溝に限らず、例えば、アウターシャフト2Aの管壁に排出通路7Bを設けるのでもよい(図9参照)。
図9の排出通路7Bは、アウターシャフト2Aの管壁に軸方向に沿って設けられていて、径大部27の先端側端面に流入口73が開口しており、アウターシャフト2AのYコネクタC付近の外周面に流出口74が開口している。この排出通路7Bによれば、外側バルーン6の外に排出された拡張流体は、排出通路7Bを流れYコネクタC付近の流出口74から体外に排出される。
本実施例の外側バルーン6は、バルーン3と同様の製造方法にて成形されているが、ディッピングにより成形されていてもよい。
〔変形例〕
実施例1〜6では、固定手段4は糸4A、4Bであったが、これに限らず、クリップや接着剤によるものでもよい。
実施例1〜6では、シャフト2は、アウターシャフト2Aとインナーシャフト2Bからなる二重管構造であったが、少なくとも2以上のルーメンが内部に形成されたものでもよい。
バルーンカテーテルの全体図である。(実施例1)。 バルーンカテーテルの先端部の断面図である(実施例1)。 (a)、(b)、(c)は、バルーンの成形手順を示した図である(実施例1)。 (a)は、バルーンカテーテルの先端部の断面図であり、(b)は、(a)の要部拡大図である(実施例3)。 バルーンカテーテルの先端部の断面図である(実施例4)。 (a)はバルーンが限界拡張径に達する直前のバルーンカテーテル先端部の側面図であり、(b)はシャフトの変形によりバルーンが軸方向に延ばされた状態のカテーテル先端部の側面図である(実施例5)。 バルーンカテーテルの先端部の断面図である(実施例6)。 (a)、(b)はバルーンカテーテルの製造手順を示す説明図であり、(c)は(b)のA−A断面である(実施例6)。 バルーンカテーテルの先端部の断面図である(実施例6の変形例)。
1 バルーンカテーテル
2 シャフト
21 先端部
23 流体通路
3 バルーン
3a チューブ
32、33 スリーブ部(両端部)
4 固定手段
41、42 固定部
5 摩擦増大手段
6 外側バルーン
7 排出手段
M 金型

Claims (1)

  1. 可撓性のシャフトと、
    前記シャフトの先端部外周に配された筒状のバルーンと、
    前記バルーンの両端部を前記シャフトに固定する固定手段とを備え、
    前記シャフトに設けられるとともに前記バルーンに連通する流体通路より給排される拡張流体により前記バルーンの拡張・収縮が行われるバルーンカテーテルの製造方法であって、
    前記バルーンは、
    管状に押出し成形されるとともに押出し金型の出口から該押出し金型の出口の径よりも小さくなるように引き伸ばしながら成形されたチューブに、所定のバルーン形状を有する金型を内挿し、熱処理することで前記所定のバルーン形状に成形されることにより製造されることを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
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