JP2002143311A - バルーンカテーテル - Google Patents

バルーンカテーテル

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JP2002143311A
JP2002143311A JP2000348155A JP2000348155A JP2002143311A JP 2002143311 A JP2002143311 A JP 2002143311A JP 2000348155 A JP2000348155 A JP 2000348155A JP 2000348155 A JP2000348155 A JP 2000348155A JP 2002143311 A JP2002143311 A JP 2002143311A
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balloon
shaft
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balloon catheter
gallstone
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JP2000348155A
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Masahiro Ishikawa
石川  正宏
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Olympus Optical Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M25/1027Making of balloon catheters
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/10Balloon catheters
    • A61M2025/1043Balloon catheters with special features or adapted for special applications
    • A61M2025/1065Balloon catheters with special features or adapted for special applications having a balloon which is inversely attached to the shaft at the distal or proximal end

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はバルーンやシャフトの素材に関わりな
く、バルーンに過度な負担がかかった際においてもシャ
フトからバルーンやその固定手段が脱落することがない
バルーンカテーテルを提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、可撓性シャフト2の先端近傍の
外表面に固定手段によりバルーン3の両端を固定したバ
ルーンカテーテル1において、上記バルーン3の両端の
固定が、先端側固定部31の固定強度よりも基端側固定
部32の固定強度の方が弱いことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に導入して
使用されるバルーンカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、導尿留置用カテー
テル等のバルーン付きの医療用泌尿器用カテーテルや、
気管内チューブ、消化器用カテーテル、心臓ポンピング
バルーンカテーテル等の、シャフト先端部付近に薄肉の
バルーンを有するバルーン付き医療用カテーテルが多く
使用されている。
【0003】こうしたバルーンカテーテルはカテーテル
シャフトの外周にバルーンとしてのチューブを被せ、そ
のチューブの両端を糸でシャフトの外周に縛り付けて固
定したものであった。
【0004】しかし、糸による縛り付けだけではチュー
ブの両端の固定強度が弱く、内視鏡先端に配置された鉗
子起上台に引っ掛かったり、胆道から胆石を掻き出す際
において、締結固定部が剥離してシャフト上を移動して
しまうこともある。
【0005】このような問題を回避するため、特開昭6
3−252166号公報のようにシャフトに凸部を設け
て、この凸部で糸縛りを行い、固定強度を高めたものが
ある。さらに、バルーンチューブがシャフトから外れる
ことを防止するため、特開平6−210001号公報の
ように、シャフトの先端に突起を設けたものがある。ま
た、シャフトとバルーンチューブに同じ樹脂材料を用い
ることで、固定部を溶融固定し、強力な固定強度を得る
ようにしたものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように糸によ
って縛るバルーンの固定方法ではバルーンが内視鏡先端
の鉗子起上台に引っ掛かって、バルーン固定部が剥がれ
ると、軸方向に移動して膨張用の側孔が露出してバルー
ンとして機能しなくなる。また、総胆管結石を十二指腸
に掻き出す場合、バルーンを膨張させた状態で狭い十二
指腸乳頭部を通過させて掻き出す際、シャフトの軸方向
に抵抗が作用し、バルーンに過度な負担がかかる。そこ
で、バルーンをシャフトに固定する強度を高めた構造の
ものにする必要があった。
【0007】また、特開昭63−252166号公報及
び特開平6−210001号公報のようにシャフトに凸
部を設けることで、バルーンの外れを防ぐ場合、こうし
た凸部を形成するためには、シャフトを溶融して凸形状
を成形するか、若しくは予め凸部を有するシャフトを射
出成形するといった非常に煩わしい製造工程を必要と
し、さらにはシャフトに使用する樹脂の溶融温度が高い
場合及び流動性が悪い場合には、シャフトの成形が困難
となり、シャフトに使用する樹脂は溶融温度が比較的低
く、流動性が比較的高い、つまり成形性の高い樹脂に特
定されてしまっていた。
【0008】こうした問題に対し、特開平8−2448
号公報ではバルーンの一部がシャフトから外れるように
バルーンとシャフトの固定強度を部分的に弱くして、大
きく破裂したりバルーンが脱落したりすることを防ぐ方
式も提案されている。しかし、シャフトにバルーン両端
部が固定されているバルーンカテーテルの場合、固定強
度を弱くする箇所によってはバルーンの固定強度を著し
く落すことになる。
【0009】具体的に総胆管から胆石を掻き出す場合を
例にとると、バルーンの基端側の固定部が胆石や十二指
腸乳頭の弁に強力に押し当てられるため、先端側固定部
よりも基端側固定部の方に大きな負担がかかり、基端側
固定部の方がより早めに固定が外れてしまう。このた
め、先端側固定強度を基端側固定部と同じく、または基
端側固定部よりも落した場合にはバルーンの固定強度は
落ちる。
【0010】本発明はこれらの事情に鑑みてなされたも
ので、バルーンやシャフトの素材に関わりなく、バルー
ンに過度な負担が掛った際においてもシャフトからバル
ーンやその固定手段が外れ難いバルーンカテーテルを提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】(手段)本発明のバルー
ンカテーテルは、可撓性シャフトの先端近傍の外表面に
固定手段によりバルーンの両端を固定したバルーンカテ
ーテルにおいて、上記バルーンの両端の固定手段が先端
側固定手段の固定強度よりも基端側固定手段の固定強度
の方が弱いことを特徴とするものである。
【0012】(作用)バルーンの基端側固定手段の固定
強度を先端側固定手段の固定強度よりも弱くすること
で、バルーンカテーテルを例えば総胆管の入り口である
十二指腸乳頭のような狭い部分から引き抜く際、バルー
ンの基端側固定部のみが先に外れるようにすることで、
バルーン自身及び外れた部分の固定手段がシャフトから
脱落しない。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本実施形態は胆
石回収用バルーンカテーテルに係り、図1はその胆石回
収用バルーンカテーテルの全体構成を一部断面して示す
側面図、図2乃至図4はバルーン部の作用を説明するバ
ルーンカテーテル先端付近の縦断面図、図5乃至図7は
その胆石回収用バルーンカテーテルの作用を概念的に示
す説明図である。
【0014】(構成)本実施形態の胆石回収用バルーン
カテーテル1は図1に示すように、体腔内に挿入する細
長い可撓性を有するポリエチレン製のシャフト(シー
ス)2と、シャフト2の先端部に設けられた天然ゴムラ
テックス製のチューブ状バルーン3と、シャフト2の基
端側に設けられ、上記バルーンカテーテル1を操作する
ための操作部5とを備えて構成されている。
【0015】バルーン3はシャフト2の先端近傍外周に
被嵌され、その両端部分を糸4で縛り付けることによっ
てシャフト2に固定的に取り付けられている。また、シ
ャフト2はバルーン3内に流体を供給するための膨張ル
ーメン11と、上記バルーンカテーテル1を体腔内に案
内するために用いるガイドワイヤまたはスタイレットを
挿通するガイドルーメン12が形成されている。
【0016】操作部5には分岐部15が設けられ、この
分岐部15からは可撓性チューブによって形成した膨張
シャフト17と同じく可撓性チューブによって形成した
ガイドシャフト18が分岐して略後方へ延びている。膨
張シャフト17は上記膨張ルーメン11に連通してお
り、ガイドシャフト18は上記ガイドルーメン12に連
通している。
【0017】上記膨張ルーメン11はシャフト先端付近
で閉塞されており、バルーン3の中間部が位置するシャ
フト17の領域には側孔23が開口し、膨張ルーメン1
1はこの側孔23を通じてバルーン3内に連通してい
る。
【0018】また、膨張シャフト17の基端にはルアー
形状の入り口を有する口金21が設けられ、この口金2
1には流体の出し入れを選択できる脱着自在な弁22が
設けられている。口金21には弁22を介してシリンジ
24が接続される。そして、シリンジ24を操作して膨
張ルーメン11及びバルーン3に膨張用流体を供給でき
るようになっている。
【0019】また、バルーン3に流体を供給し、バルー
ン3を膨張させた後は弁22を閉じることにより流体の
逆流を阻止することにより、バルーン3を膨張した形状
に維持するようになっている。ここで、シリンジ24は
バルーン3が規定の膨張径以上に膨張するのを防止する
ため、規定量以上には送ることができない構成のもので
ある。
【0020】また、ガイドルーメン12はシャフト2の
先端で開口しており、その基端側はガイドシャフト18
に連通している。ガイドシャフト18の基端にはルアー
形状の2つの入り口25,26を有する口金27が設け
られている。上記口金27の一方の入り口25を通じて
ガイドルーメン12にスタイレットやガイドワイヤが挿
脱自在に挿入できるようになっており、ガイドルーメン
12にスタイレットを通すことにより上記シャフト2の
剛性を増して、内視鏡チャンネルや十二指腸乳頭への押
し込み性能を上げることができるようになっている。こ
こで、スタイレットを口金27に係合させることで、も
う一方の入り口26からはガイドルーメン12に図示し
ない供給手段によって送液が行えるように構成されてい
る。
【0021】尚、口金21,25を接続するシャフト1
7,18の基端部にはいずれも折止め部材29が設けら
れている。
【0022】ここで、上記バルーン3の両端部分は糸4
によってシャフトの外周に縛り付けられて締付け固定さ
れているが、バルーン3の先端側部分は糸4の張力が1
8(N)の力量で15巻きにて縛り付けられて固定さ
れ、シャフト2ヘのバルーン先端側部分の固定強度は2
5(N)である。一方、バルーン3の基端側部分は糸4
の張力が10(N)の力量で10巻きにて縛り付けて固
定され、そのシャフト2へのバルーン後端部分の固定強
度は20(N)である。つまり、先端側固定部31の固
定力と比較して基端側固定部32の固定力が弱く設定さ
れている。
【0023】(作用)図2乃至図7を用いて、本実施形
態のバルーンカテーテル1による胆石の回収手順及びバ
ルーン3の脱落が防止される作用について説明する。
【0024】胆石の回収手順は大きく分けて2つの方法
があり、最初に、1つ目の回収手順について説明する。
まず、バルーンカテーテル1のバルーン3を収縮させた
状態にして、口金21に弁22を装着し、他方の口金2
7の一方の入り口25からガイドルーメン12にスタイ
レット28を挿入する。
【0025】この状態でバルーンカテーテル1を、十二
指腸101に予め挿入された内視鏡110の図示しない
チャンネルに挿入し、そのチャンネルの先端開口からバ
ルーンカテーテル1の先端部分を突き出し、バルーンカ
テーテル1の先端部分を十二指腸乳頭102へ導き、十
二指腸乳頭102から総胆管103にバルーンカテーテ
ル1を挿入する。
【0026】続いて、口金27の他方の入り口26から
造影剤を供給し、総胆管103内に造影剤を満たし、X
線透過装置を用いて胆石104の位置を確認する。
【0027】次に、バルーン3が胆石104を越えた深
部までバルーンカテーテル1のシャフト2における先端
部分が至るまでシャフト2を前進させる。続いて、弁2
2にシリンジ24を係合させ、そのシリンジ24から生
理食塩水を、2.2(ml)だけ送液することで、図2
で示すようにバルーン3を大きく膨張させる。
【0028】この状態で、バルーンカテーテル1を手元
方向に後退させる。すると、膨張したバルーン3によっ
て胆石104が総胆管103の奥から十二指腸101の
方向に掻き出され、さらに胆石104を十二指腸101
まで掻き出す。そして、十二指腸101に掻き出した胆
石104を器具を用いて体外に回収するか自然に体外に
排出させる。
【0029】次に、もう1つの回収手順について説明す
る。まず、バルーンカテーテル1のバルーン3を収縮さ
せた状態にし、口金21に弁22を装着する。ついで、
十二指腸101に挿入された内視鏡110の図示しない
チャンネルを用いてカテーテル1を十二指腸乳頭102
から総胆管103に挿入する。
【0030】ついで、カテーテル1の他方の口金27の
入り口26から造影剤を供給し、総胆管103内に造影
剤を満たし、X線透過装置を用いて胆石104の位置を
確認する。
【0031】次に、カテーテル1の口金27の入り口2
5からガイドワイヤ120を挿入し、ガイドワイヤ12
0の先端が胆石104を越えた十分な深い部位に位置す
るように配置する。そして、ガイドワイヤ120は総胆
管103に達する位置に留置させたまま、カテーテル1
のみを総胆管103及び内視鏡110から抜去する。
【0032】次に、ガイドワイヤ120の基端にバルー
ンカテーテル1のガイドワイヤルーメン12の先端開口
を挿入していくことで、バルーンカテーテル1を総胆管
103に導き、バルーン3が胆石104を越える位置ま
でバルーンカテーテル1の先端を前進させる。
【0033】続いて、弁22にシリンジ24を係合さ
せ、シリンジ24から生理食塩水を2.2[ml]だけ
送液することで、図5で示す如く、バルーン3を膨張さ
せる。
【0034】この状態で、バルーンカテーテル1を手元
方向に後退させることで、バルーン3によって胆石10
4が総胆管103の奥から十二指腸101の方向に掻き
出す。
【0035】次に、本実施形態のバルーン脱落防止の作
用について説明する。バルーン3を膨張させた状態で胆
石104を掻き出す際、胆石104が十二指腸乳頭10
2の大きさと比較して過度に大きい場合、胆石104が
十二指腸101に掻き出されにくく、結果としてバルー
ン3に過度な引っ張り力量が加わり、その力量はバルー
ン3の両端固定部に集中的に加わる。このため、図3で
示すように、固定強度の弱い基端側固定部32において
バルーン3の基端部分がこれを縛り付けた糸4から外
れ、バルーン3の内部から生理食塩水が排出される。
【0036】ここで、先端側固定部31は糸4で縛り付
けた固定状態を維持し続けるが、外れた基端側固定部3
2は膨張状態時に加わっていた張力から開放されること
で、図4で示す如く、シャフト2の先端側に裏返り、こ
の状態で、図6で示す如く、胆石104の横をすり抜け
て、図7で示す如く、十二指腸101まで、バルーン3
を抜去することができる。
【0037】(効果)本実施形態ではバルーン3の基端
側固定部32の固定力が先端側固定部31よりも弱いた
め、過度な負担が掛かったときでも先に基端側固定部3
2のみがシャフト2から外れることで、両側の固定部3
1,32が同時に外れてバルーン3がシャフト2から脱
落することを防ぎ、さらに固定が外れた基端側の固定手
段である糸4はその先端側にバルーン3が脱落すること
なく存在することで、先端から抜け落ちることがないと
いう効果がある。
【0038】[第2実施形態]図8乃至図12は本発明
の第2実施形態の胆石回収用バルーンカテーテルに係わ
り、図8は胆石回収用バルーンカテーテルの全体構成を
説明する斜視図及び側面図、図9はバルーンをシャフト
に組み付けた状態の軸方向に垂直な図8中A−Aに沿う
断面図、図10はシャフトにおける側孔での軸方向に垂
直な図8中B−Bに沿う断面図、図11はシャフトにお
けるガイドワイヤルーメン及び膨張ルーメンの軸方向の
図9中C−C線に沿う断面図であり、図12はその胆石
回収用バルーンカテーテルの作用を説明する断面図であ
る。
【0039】(構成)本実施形態の胆石回収用バルーン
カテーテル1の構成について、第1実施形態のものと異
なる点について説明する。本実施形態のバルーンカテー
テル1は体腔内に挿入する細長の可撓性を有するポリア
ミド系エラストマー製(青色)のシャフト2と、ポリウ
レタン製(透明)のチューブ状のバルーン3と、基端側
で上記バルーンカテーテル1を操作するための操作部5
とから構成されている。
【0040】上記バルーン3はシャフト2の先端近傍に
おいて先端側では接着剤41にて固定され、基端側では
接着剤42にて固定されている。また、シャフト2は膨
張ルーメン11とガイドルーメン12に加えて、シャフ
ト2の先端で閉塞した造影剤ルーメン51を有してな
り、造影剤ルーメン51はバルーン3よりも基端側の側
壁で開口した側孔52を有している。
【0041】さらに、ガイドルーメン12の先端開口付
近には白金製のX線不透過マーカーのリング53が圧入
されて固定的に取り付けられいる。また、シャフト2の
基端側の操作部5は分岐部15から3本のシャフト1
7,18,54に分岐している。新たなシャフト54に
は口金55が接続されている。
【0042】ここで、バルーン3はシャフト2に対し、
先(末)端側固定部31付近では硬化時にロックウェル
硬度100に硬質化する接着剤41、本実施形態ではエ
ポキシ系接着剤(乳白色)で固定される。また、シャフ
ト2ヘのバルーン先端の固定強度が28(N)、基端側
固定部32付近では硬化時にショア硬度A28に硬化す
る軟質な接着剤42、本実施形態ではシリコーン系接着
剤(黒色)で固定されている。シャフト2ヘのバルーン
基端側固定部32の固定強度が24(N)であり、結果
的に基端側固定部32の固定力が先端側固定部31と比
較して弱くなっている。
【0043】(作用)第1実施形態と異なる作用につい
てのみ述べる。本実施形態による胆石の回収手順として
は第1実施形態で述べた方法に加えて、総胆管103内
におけるバルーンカテーテル1の位置を、X線透視下に
おいてX線不透過マーカーリング53を頼りに視覚的に
確認して胆石104を越えて配置する。また、膨張した
バルーン3によって胆石104を掻き出す際、バルーン
3(透明)とシャフト2(青色)と基端側接着剤42
(黒色)の色の違いを頼りにシャフト2の位置を見て進
退操作を行う。
【0044】次に、本実施形態の脱落防止の作用につい
て説明する。第1実施形態と同様にバルーン3により胆
石104を掻き出す際、バルーン3に前方方向に過度な
負担が掛かると、基端側固定部32の固定力の方が先端
側固定部31の固定力よりも小さく、固定が弱いため、
基端側固定部32の接着剤42がシャフト2から外れ、
基端側固定部32は図12で示すように先端側に徐々に
移動する。
【0045】さらに、バルーン3に前方方向への力が加
わると、基端側固定部32は先端側固定部31に突き当
たり、さらに過度な力が加わった際に基端側固定部32
において、バルーン3が接着剤42から外れ、先端側固
定部31によってバルーン3がシャフトに固定された状
態を維持し、バルーン3が前方に裏返される。そして、
このバルーン3がシャフト2から脱落しない状態で、バ
ルーン3は胆石104及び十二指腸乳頭102をすり抜
けて抜去される。
【0046】(効果)本実施形態によれば、第1実施形
態の効果に加えて、2種類の接着剤を用いることで糸縛
りの固定力量を調節するという煩わしさがなく、容易に
固定力量を調整することが行える。また、バルーン3と
シャフト2及び各接着剤の色を変えることにより、視覚
的に各パーツの位置を確認できるので、内視鏡視野での
バルーンカテーテル1の操作がし易くなる。
【0047】本実施形態において、基端側の接着剤42
は完全硬化時に柔らかいものを使用しているが、仮に硬
いものを使用した場合には以下のような問題点があっ
た。すなわち、基端側の接着剤42に硬いものを使用し
た場合、仮に上記基端側固定部32がシャフト2から外
れた場合、基端側固定部32は瞬時に前方に移動し、先
端側固定部31に大きな力積を加えて先端側固定部31
も外れ、結果としてバルーン3がシャフト2から脱落す
る虞がある。また、シャフト2から基端側固定部32が
外れた衝撃で、硬い接着剤の場合には部分的に接着剤が
割れて体腔内に飛散することもあり得る。しかし、本実
施形態では基端側の接着剤42は完全硬化時に柔らかい
ものを使用しているので、そのような問題が解消でき
る。
【0048】本発明は上記各実施形態のものに限定され
るものではない。上記説明によれば以下の付記に挙げる
各項及びそれらの項を任意に組み合わせたものが得られ
る。
【0049】〔付記〕付記項1.可撓性シャフトの先端
近傍の外表面に固定手段によりバルーンの両端を固定し
たバルーンカテーテルにおいて、上記バルーンの両端の
固定手段が先端側固定手段の固定強度よりも基端側固定
手段の固定強度の方が弱いことを特徴とするバルーンカ
テーテル。
【0050】付記項2.付記項1のバルーンカテーテル
において、上記固定手段に糸巻きを用いたことを特徴と
するバルーンカテーテル。
【0051】付記項3.付記項1のバルーンカテーテル
において、上記固定手段に接着剤を用いたことを特徴と
するバルーンカテーテル。
【0052】付記項4.付記項3のバルーンカテーテル
において、上記バルーンの両端を固定する上記接着剤の
硬化時の硬度が異なり、バルーンの基端側部分を固定す
る接着剤の硬化時の硬度がショアA30未満であること
を特徴とするバルーンカテーテル。
【0053】付記項5.付記項1のバルーンカテーテル
において、バルーンの先端側固定手段の及び基端側固定
手段のバルーン固定部のうち、先端側バルーン固定部の
固定強度が25N以上であることを特徴とするバルーン
カテーテル。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ルーンやシャフトの素材に関わりなく、バルーンに過度
な負担がかかった際においてもシャフトからバルーンや
その固定手段が脱落することがないバルーンカテーテル
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルの全体構成を一部断面して示す側面図。
【図2】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルのバルーン部の作用を説明するバルーンカテーテル
先端部付近の縦断面図。
【図3】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルのバルーン部の作用を説明するバルーンカテーテル
先端部付近の縦断面図。
【図4】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルのバルーン部の作用を説明するバルーンカテーテル
先端部付近の縦断面図。
【図5】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルの作用を概念的に示す説明図。
【図6】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルの作用を概念的に示す説明図。
【図7】第1実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルの作用を概念的に示す説明図。
【図8】第2実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルの全体の斜視図。
【図9】第2実施形態に係る胆石回収用バルーンカテー
テルのバルーンをシャフトに組み付けた状態の軸方向に
垂直な図8中A−Aに沿う断面図。
【図10】第2実施形態に係る胆石回収用バルーンカテ
ーテルのシャフトにおける側孔での軸方向に垂直な図8
中B−Bに沿う断面図。
【図11】第2実施形態に係る胆石回収用バルーンカテ
ーテルのシャフトにおけるガイドワイヤルーメン及び膨
張ルーメンの軸方向の図9中C−C線に沿う断面図。
【図12】第2実施形態に係る胆石回収用バルーンカテ
ーテルの胆石回収用バルーンカテーテルの作用を説明す
る断面図。
【符号の説明】
1…胆石回収用バルーンカテーテル、2…シャフト、3
…バルーン、4…糸、5…操作部、11…膨張ルーメ
ン、12…ガイドルーメン、31…先端側固定部、32
…基端側固定部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性シャフトの先端近傍の外表面に固定
    手段によりバルーンの両端を固定したバルーンカテーテ
    ルにおいて、上記バルーンの両端の固定手段が先端側固
    定手段の固定強度よりも基端側固定手段の固定強度の方
    が弱いことを特徴とするバルーンカテーテル。
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