JP4977507B2 - 複合材製品の製造方法 - Google Patents

複合材製品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4977507B2
JP4977507B2 JP2007078349A JP2007078349A JP4977507B2 JP 4977507 B2 JP4977507 B2 JP 4977507B2 JP 2007078349 A JP2007078349 A JP 2007078349A JP 2007078349 A JP2007078349 A JP 2007078349A JP 4977507 B2 JP4977507 B2 JP 4977507B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite material
matrix
metal
adjusted
reinforcing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007078349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008240014A (ja
Inventor
尚秋 山本
直樹 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007078349A priority Critical patent/JP4977507B2/ja
Publication of JP2008240014A publication Critical patent/JP2008240014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4977507B2 publication Critical patent/JP4977507B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Description

本発明は、複合材製品の製造方法に関するものである。
複合材製品の製造方法は、各種の製法が提案されているが、そのなかの一つに押出し成形法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−316740公報(第6頁、図4)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は、従来の技術の基本原理を説明する図であり、アルミニウム合金とアルミナとからなる金属基複合材料201をコンテナ202に装入する。次に、プレス203で金属基複合材料201を押圧し、押出し成形品としての筒204を得る。この筒204は適当な長さに切断することで、例えば、プーリのハブの素材にすることができる。
特許文献1には、金属基複合材料201の製造方法が詳しく説明されており、アルミナの多孔質成形体にアルミニウム合金を浸透させることで、得ることができる。
一方、金属基複合材料201は、用途によりセラミックス(アルミナ)とアルミニウム合金との比率を種々に変える必要がある。特許文献1によれば、要求される比率毎に金属基複合材料201を製造し準備しておく必要がある。この結果、製造コストが嵩み、生産性の低下を招く。
金属基複合材料201におけるセラミックスとマトリックス金属との比率が後工程で制御できれば出発材料(金属基複合材料201)の種類を限定することができ、製造コストの低減並びに生産性の向上が期待できる。
本発明は、後工程でセラミックスとマトリックス金属との比率を調整することができる複合材製品の製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、金属基複合材料からなる製品の製造方法において、マトリックス金属材料と、このマトリックス金属材料よりも融点が高い補強部材を準備する工程と、補強部材に、マトリックス金属材料を浸透させることで金属基複合材料を製造する工程と、この金属基複合材料を無酸化加熱炉に入れ、マトリックス金属材料の融点以上で、補強部材の融点未満の温度で加熱し、この加熱温度と加熱時間を制御することで、マトリックス金属材料を溶解させて、金属基複合材料からマトリックス金属材料の一部を分離させて、金属基複合材料の補強部材の体積含有率より体積含有率が大きい調整済み複合材料を得る工程と、調整済み複合材料を、成形型で塑性加工することで製品を得る工程と、からなり、前記調整済み複合材を得る工程では、分離容器を用い、前記分離容器は、前記金属基複合材料を支持し、且つ、少なくとも1個の孔を有する支持部と、前記溶解したマトリックス金属材料を受ける受け部と、を備え、予め支持部に、前記分離したマトリックス金属材料との結合を防ぐために、前記溶解したマトリックス金属材料からの剥離を容易にするものを塗布もしくは一体的に結合させる結合防止処理を施すことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、金属基複合材料を製造する工程の次に、金属基複合材料を所定の大きさに切断した後に、調整済み複合材料を得る工程に進めることを特徴とする。
請求項3に係る発明の製品を得る工程では、調整済み複合材料を得る工程での加熱残熱で高温状態にある調整済み複合材料を圧縮成形することで塑性加工することを特徴とする。
請求項に係る発明では、マトリックス金属材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、補強部材は、アルミナであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、金属基複合材料を無酸化加熱炉に入れ、マトリックス金属材料の融点以上で、補強部材の融点未満の温度で金属基複合材料を加熱し、この加熱温度と加熱時間を制御することで、マトリックス金属材料を溶解させて、金属基複合材料からマトリックス金属材料の一部を分離させて、金属基複合材料の補強部材の体積含有率より体積含有率が大きい調整済み複合材料を得るので、分離前に比べ、補強部材の割合を高めことができる。従って、補強部材の体積含有率の調整作業が容易であるという利点がある。
すなわち、途中工程でセラミックス(補強部材)とマトリックス金属との比率を調整することができるため、出発材料としての金属基複合材料の種類を少なくすることができ、製造コストの低減並びに生産性の向上を図ることができる。
また、補強部材の体積含有率の調整作業が容易になることで、結果的に、複合材製品の製造は容易になる。
さらに、請求項1に係る発明の調整済み複合材を得る工程では、加熱温度と加熱時間を制御することで、体積含有率を制御するので、体積含有率の調整は容易であるという利点がある。
請求項1に係る発明の調整済み複合材を得る工程では、金属基複合材料を支持し、孔を有する支持部と、溶解したマトリックス金属材料を受ける受け部とを用いるので、孔から溶解したマトリックス金属材料が排出され、マトリックス金属材料の分離は容易になるという利点がある。
また、予め支持部に、分離したマトリックス金属材料との結合を防ぐために、溶解したマトリックス金属材料からの剥離を容易にするものを塗布もしくは一体的に結合させる結合防止処理を施すので、分離したマトリックス金属材料が凝固しても、支持部から調整済み複合材料を分離する作業は容易である。
請求項2に係る発明では、金属基複合材料を製造する工程の次に、金属基複合材料を所定の大きさに切断した後に、調整済み複合材料を得る工程に進めるので、切断した金属基複合材料からマトリックス金属材料を所定の量だけ溶かし出すことができ、切断前の塊から分離させるのに比べ、補強部材の体積含有率のばらつきを小さくすることができるという利点がある。
請求項3に係る発明の製品を得る工程では、調整済み複合材料を得る工程での加熱残熱で高温状態にある調整済み複合材料を圧縮成形することで塑性加工するので、調整済み複合材料を得る工程での加熱を利用することができ、加熱の工程を省くことができる。従って、加熱を含めた塑性加工は容易になるという利点がある。
請求項に係る発明では、マトリックス金属材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、補強部材は、アルミナであるから、塑性加工など加工性を向上させることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、複合材製品の製造方法の準備する工程及び金属基複合材製造装置の概要説明図である。
準備する工程では、マトリックス金属材料11と、このマトリックス金属材料11よりも融点が高い補強部材12と、マグネシウム(Mg)13と、を準備する。
マトリックス金属材料11は、アルミニウム合金であり、例えば、A6061である。
補強部材12は、多孔質アルミナ(Al)である。
これらの準備したものを金属基複合材製造装置15に入れる。
金属基複合材製造装置15は、雰囲気炉17と、雰囲気炉17に連通して不活性ガスを供給するアルゴンガス(Ar)21の第1タンク22と、第1圧力ゲージ(バルブを含む。)23と、雰囲気炉17に連通して窒素ガス(N)26を供給する第2タンク27と、第2圧力ゲージ(バルブを含む。)28と、雰囲気炉17に連通している真空ポンプ31と、雰囲気炉17に設けた加熱装置32と、加熱装置32に含まれているヒータ34、温度センサ35、制御装置36と、を備えている。
このような雰囲気炉17に、補強部材12、すなわち酸化物系セラミックスである多孔質アルミナ(Al)12の上にマトリックス金属材料11であるところのアルミニウム合金を載せて入れ、雰囲気炉17内にマグネシウム13を納める。37は第1坩堝、38は第2坩堝である。
図2(a)〜(d)は、金属基複合材料を製造する工程を説明する図である。
(a)に示すように、雰囲気炉17内の酸素を除去するために、真空ポンプ31より雰囲気炉17内を真空引きし、一定の真空度に達したら、真空ポンプ31を止め、雰囲気炉17にアルゴンガス(Ar)21を矢印a1の如く供給し、ヒータ34で矢印a2の如く多孔質アルミナ12、アルミニウム合金11及びマグネシウム13の加熱を開始する。
雰囲気炉17内の温度を温度センサ35で検出しつつ昇温(自動)する。所定温度(例えば、約750℃〜約900℃)に達する過程で、アルミニウム合金11は溶解する。同時に、マグネシウム(Mg)13は矢印a3の如く蒸発する。その際、雰囲気炉17内はアルゴンガス(Ar)21の雰囲気下にあるので、アルミニウム合金11及びマグネシウム(Mg)13が酸化することはない。
(b)に示すように、引き続き、雰囲気炉17内を加圧し、窒化マグネシウム41の作用でアルミナ12を還元し、アルミナ12の多孔質にアルミニウム合金11の溶湯を浸透させて金属基複合材料43を製造する。具体的には、雰囲気炉17に窒素ガス26を矢印a4の如く供給しつつ加圧(例えば、大気圧+約0.5kg/cm)し、雰囲気炉17内の雰囲気を窒素ガス26に置換する。
雰囲気炉17内が窒素ガス26の雰囲気になると、窒素ガス26は、マグネシウム(Mg)13と反応して窒化マグネシウム(Mg)41を生成する。この窒化マグネシウム41はアルミナ(Al)12を還元するので、アルミナ12は濡れ性がよくなる。その結果、アルミナ12の多孔質にアルミニウム合金11の溶湯が浸透する。アルミニウム合金11が凝固して金属基複合材料43が完成する。浸透過程において、雰囲気炉17内を加圧雰囲気下にすると、浸透が早くなり、短時間で金属基複合材料43を製造することができる。
金属基複合材料43の補強部材(アルミナ)の体積含有率はVfbである。
ここで、補強部材の体積含有率をVfとしたときに、Vf(%)は、(補強部材の体積/(マトリックス金属材料の体積+補強部材の体積))×100とする。
金属基複合材料43は、酸化物系セラミックスであるアルミナ12にアルミニウム合金11が浸透したもので、成形性に優れ、塑性変形がしやすい複合材料である。
(c)に示すように、金属基複合材料43をNC(数値制御)旋盤44で所定寸法に切削加工し、円柱素材45を形成する。
(d)に示すように、円柱素材45を所定長さL1に切断し、金属基複合材料である調整前複合材料47を形成する。次に、調整済み複合材料を得る工程に進む。
図3(a)〜(c)は、調整済み複合材料を得る工程を説明する図である。(a)は分離容器51の斜視図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は無酸化加熱炉52の概要図である。
調整済み複合材料を得る工程では、(a),(b)に示している分離容器51と、(c)に示している無酸化加熱炉52を用いる。図2を併用して説明する。
分離容器51は、金属基複合材料43、つまり調整前複合材料47を支持し、且つ、孔54を複数開けた支持部55と、溶解したマトリックス金属材料11を受ける受け部56と、を備えている。
孔54は、円形に複数開けたが、形状や大きさは任意である。孔54の数は、1個でも可能である。
支持部55には、溶解して分離したマトリックス金属材料11との結合を防ぎ、且つ支持部55と調整済み複合材料58(図4(b)参照)との結合を防ぐ結合防止処理61を施している。
結合防止処理61は、剥離を容易にする既存のもので、塗布するものでもよく、母材の表面に一体的に結合させるものでもよい。結合防止処理61の厚さは任意である。
受け部56には、結合防止処理を施すのが望ましい。
(c)に示している無酸化加熱炉52は、炉本体63と、第2ヒータ64と、第2温度センサ65、制御部66と、を有する。
このような炉本体63に受け部56を置き、受け部56に支持部55を重ね、支持部55に調整前複合材料47を載せる。その次に、無酸化加熱炉52のスイッチを「入」にすると、調整前複合材料47の昇温が開始される。
図4(a),(b)は、調整済み複合材料を得る工程の続きを説明する模式図である。
(a)に示している第2ヒータ64で調整前複合材料47を昇温すると、マトリックス金属材料11が溶解し、分離する。その結果、マトリックス金属材料11の量が減少して、補強部材12(多孔質アルミナ(Al))の体積含有率Vfは大きくなる。
(b)に示す体積含有率Vfの大きい調整済み複合材料58が完成する。
続けて、調整済み複合材料58を分離容器51とともに取出して、分離容器51から調整済み複合材料58を剥離装置68で剥離させる。
調整済み複合材料を得る工程では、支持部55には、調整済み複合材料58との結合、詳しくは、凝固したアルミニウム合金(マトリックス金属材料)11との結合を防ぐ結合防止処理61を施しているので、支持部55から調整済み複合材料58を分離する作業は容易である。
また、分離容器51を用いることで、凝固したアルミニウム合金(マトリックス金属材料)11を調整前複合材料47、つまり金属基複合材料43から分離する作業は容易になる。
ここで、調整済み複合材料58を製造する際の温度条件の一例を説明する。
図5(a),(b)は、調整済み複合材料を製造するときの温度条件を説明するグラフである。図4を併用して説明する。
(a)に示しているグラフは、加熱時間と温度の関係を示したグラフであり、横軸を加熱時間とし、縦軸を温度としたものである。
調整済み複合材料58を得る工程では、前述したように無酸化加熱炉52に調整前複合材料47を入れた後、予め制御部66に設定した温度条件であるところの、調整前複合材料47の昇温速度Hvで調整前複合材料47を昇温する。
昇温開始から所定の加熱時間tx(例えば、35分)に達したら、無酸化加熱炉52のスイッチを「切」操作し、除冷中に、連続して、高温状態にある調整済み複合材料58を分離容器51とともに取出す。
「高温状態」とは、例えば、調整済み複合材料58の温度がTpであり、約650℃である。温度Tpは、調整済み複合材料58の取扱いが可能な状態で、高く設定(650℃超)するのが望ましい。
加熱時間txに達する過程で、温度Tm、加熱時間tmでマトリックス金属材料11が溶解し始め、マトリックス金属材料11が分離し始める。
なお、加熱時間txは平均値であり、加熱時間は下限のt1でも可能であり、上限のt2でも可能である。加熱時間t1で温度Tkであり、加熱時間t2で温度Tzである。
(b)に示しているグラフは、加熱時間とアルミニウム合金の分離量(補強部材の体積含有率)との関係を示したグラフであり、横軸を加熱時間とし、左の縦軸をアルミニウム合金の分離量とし、右の縦軸を補強部材の体積含有率としたものである。
調整前の金属基複合材料43の補強部材の体積含有率はVfbである。
加熱時間txのときのアルミニウム合金の分離量はW1であり、補強部材の体積含有率はVf1(Vf1>Vfb)に調整される。
つまり、調整前複合材料47(金属基複合材料43)からアルミニウム合金が溶け出したので、補強部材の体積含有率が大きくなる。
このように、補強部材の体積含有率を高めた調整済み複合材料58を次工程の成形型71(図6参照)へ搬送する。
図6(a),(b)は、塑性加工する工程を説明する図である。
成形型71に調整済み複合材料58をセットし、成形型71を作動させることで、製品72(図7(b)参照)を得る。具体的に説明する。
(a)に示している成形型71は、圧縮成形に用いる成形型であり、分割上型パンチ74と、下型ダイ75と、分割上型パンチ74に配置しているパンチ温度調整手段77と、下型ダイ75に配置しているダイ温度調整手段78と、を備えている。
図中、81はパンチヒータ、82はパンチ温度センサ、83はダイヒータ、84はダイ温度センサである。
パンチ温度調整手段77は、予め分割上型パンチ74を所定温度(例えば、300℃)に加熱保持する。
ダイ温度調整手段78は、予め下型ダイ75を所定温度(例えば、300℃)に加熱保持する。
このような成形型71に二点鎖線で示すようにセットした温度Tpの調整済み複合材料58にインナーパンチ85をプレス機86の稼働によって押し込む。
(b)に示しているインナーパンチ85をストロークS1だけ調整済み複合材料58に押し込む。
図7(a),(b)は、塑性加工する工程の続きを説明する図である。
(a)に示すように、さらに分割上型パンチ74の下降を続け、下限に達すると同時に、製品72が完成する。
製品72には、例えば、ドラムブレーキにおけるブレーキドラムである。
(b)に示しているように最後に、成形型71を開いて製品72を取出す。この工程で複合材製品の製造方法による製品72の製造は完了する。
尚、本発明の複合材製品の製造方法は、実施の形態では製品としてブレーキのブレーキドラムを製造したが、ブレーキドラム以外の複合材製品に採用してもよい。
本発明の複合材製品の製造方法は、例えば、ブレーキドラムの製造方法に好適である。
複合材製品の製造方法の準備する工程及び金属基複合材製造装置の概要説明図である。 金属基複合材料を製造する工程を説明する図である。 調整済み複合材料を得る工程を説明する図である。 調整済み複合材料を得る工程の続きを説明する模式図である。 調整済み複合材料を製造するときの温度条件を説明するグラフである。 塑性加工する工程を説明する図である。 塑性加工する工程の続きを説明する図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。
符号の説明
11…マトリックス金属材料、12…補強部材、43…金属基複合材料、47…調整前複合材料、51…分離容器、54…孔、55…支持部、56…受け部、58…調整済み複合材料、61…結合防止処理、71…成形型、72…製品。

Claims (4)

  1. 金属基複合材料からなる製品の製造方法において、
    マトリックス金属材料と、このマトリックス金属材料よりも融点が高い補強部材を準備する工程と、
    前記補強部材に、前記マトリックス金属材料を浸透させることで金属基複合材料を製造する工程と、
    この金属基複合材料を無酸化加熱炉に入れ、前記マトリックス金属材料の融点以上で、前記補強部材の融点未満の温度で加熱し、この加熱温度と加熱時間を制御することで、前記マトリックス金属材料を溶解させて、前記金属基複合材料から前記マトリックス金属材料の一部を分離させて、前記金属基複合材料の前記補強部材の体積含有率より体積含有率が大きい調整済み複合材料を得る工程と、
    前記調整済み複合材料を、成形型で塑性加工することで製品を得る工程と、からなり、
    前記調整済み複合材を得る工程では、分離容器を用い、
    前記分離容器は、前記金属基複合材料を支持し、且つ、少なくとも1個の孔を有する支持部と、前記溶解したマトリックス金属材料を受ける受け部と、を備え、予め支持部に、前記分離したマトリックス金属材料との結合を防ぐために、前記溶解したマトリックス金属材料からの剥離を容易にするものを塗布もしくは一体的に結合させる結合防止処理を施すことを特徴とする複合材製品の製造方法。
  2. 前記金属基複合材料を製造する工程の次に、前記金属基複合材料を所定の大きさに切断した後に、前記調整済み複合材料を得る工程に進めることを特徴とする請求項1記載の複合材製品の製造方法。
  3. 前記製品を得る工程では、調整済み複合材料を得る工程での加熱残熱で高温状態にある調整済み複合材料を圧縮成形することで塑性加工することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合材製品の製造方法。
  4. 前記マトリックス金属材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金であり、
    前記補強部材は、アルミナであることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の複合材製品の製造方法。
JP2007078349A 2007-03-26 2007-03-26 複合材製品の製造方法 Active JP4977507B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007078349A JP4977507B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 複合材製品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007078349A JP4977507B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 複合材製品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008240014A JP2008240014A (ja) 2008-10-09
JP4977507B2 true JP4977507B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39911701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007078349A Active JP4977507B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 複合材製品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4977507B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6257312B1 (en) * 1998-08-07 2001-07-10 Alcan International Limited Preparation of metal-matrix composite materials with high particulate loadings by concentration
JP2001321870A (ja) * 2000-05-10 2001-11-20 Honda Motor Co Ltd アルミニウム基複合材製部品の製造方法
JP2001316740A (ja) * 2000-05-10 2001-11-16 Honda Motor Co Ltd プーリの製造方法及びプーリ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008240014A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022501509A (ja) 加圧焼結によりプリフォームから複雑な形を有する部品を製造する方法
JPH06262331A (ja) 半固形金属プレフォーム用成形装置及び成形方法
JP2011523592A (ja) 工作物、特に成形工具または成形工具部分を製造する方法および装置
JP2022501230A (ja) 対向面の作製方法、および前記対向面を使用して複雑な形を有する部品の製造方法
US6303236B1 (en) Method for manufacturing aluminum-based composite plate and composite back plate
JP3662765B2 (ja) アルミニウム基複合材の管の製造方法
JP4290850B2 (ja) アルミニウム基複合材製円盤状部品のプレス成形方法
JP4977507B2 (ja) 複合材製品の製造方法
US6609286B2 (en) Process for manufacturing a part of a metal matrix composite material
WO2011072961A1 (en) Process for sintering powders assisted by pressure and electric current
JP2001316740A (ja) プーリの製造方法及びプーリ構造
JP3788667B2 (ja) シリンダブロックの製造方法
JPH033539B2 (ja)
JP2003033859A (ja) シリンダブロックの製造方法
JP4580121B2 (ja) シリンダライナの鋳包み成形方法
JP2000233253A (ja) シリンダライナの製造方法
JP2000233254A (ja) アルミニウム基複合材プレートの製造方法
JP2006249462A (ja) 電極の製造方法、及び電極
JP2001321870A (ja) アルミニウム基複合材製部品の製造方法
JPH1137192A (ja) ブレーキディスクの製造方法
JP2008200703A (ja) 金属基複合材の製造方法
JPH10225759A (ja) 金属地複合体を製造する装置および方法
JP2634293B2 (ja) ウィスカ強化金属複合材料の塑性加工方法
CA2583509C (en) Process for manufacturing a part of a metal matrix composite material
JP3917799B2 (ja) ブレーキドラムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250