JP4977425B2 - 携帯端末装置及びプログラム - Google Patents
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更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項7記載の発明)。
また、請求項1から3のいずれか記載の発明において、前記レベル判定手段は、電源投入時に認証レベルを判定し、前記表示制御手段は、電源投入時に判定された前記認証レベルを表示させる、ようにしても良い。
さらに、請求項1から4のいずれか記載の発明において、利用制限の課せられる機能若しくはデータと、当該利用制限を解除するために必要な認証レベルとを対応付けて前記認証レベル記憶手段に登録する登録手段、をさらに具備するようにしても良い。
またさらに、請求項3記載の発明において、前記制御手段は、前記選択手段によって選択された機能若しくはデータが、前記利用制限の課せられた機能若しくはデータであり、かつ前記利用判定手段によって利用制限が解除されないと判定された機能若しくはデータである場合に、前記生体情報と異なる情報を用いた別のユーザ認証によって正規なユーザであることが認証されると、前記選択された機能若しくはデータの利用制限を解除するようにしても良い。
以下、図1〜図16を参照して本発明の第1実施例を説明する。
この実施例は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、例えば、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)が開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、ミュージックプレイヤー機能、カメラ機能、ゲーム機能、電卓機能、アラーム機能などのほか、アドレス帳、メモ帳、スケジュール帳、電子アルバム、メール発着信履歴などを管理するデータ管理機能が備えられている。
認証レベルテーブルCFLは、指紋照合の結果、その類似度が予め決められている認証基準に達しているか否かを判別するための基準レベル(認証レベル)を定義するもので、複数の認証レベルA、B、Cに対応して、その認証基準(閾値)を記憶する構成となっている。ここで、図示の例では、指紋の類似度が高く、その認識率(一致率)が80%以上の場合を「認証レベルA」として定義し、認識率が50%以上で80%未満の場合を「認証レベルB」として定義し、認識率が30%以上で50%未満の場合を「認証レベルC」として定義している。この認証レベルテーブルCFLの内容は、ユーザ操作によって任意に変更可能となっている。
機能/レベル対応テーブルFLCは、セキュリティ対象の機能を利用する際に、指紋認証を条件とすると共に機能毎に認証レベルを異ならせるためにセキュリティ対象機能と認証レベルとを対応付けて記憶管理するもので、その内容はユーザ操作によって任意に設定されたものである。例えば、メール機能の一部である「メール新規作成」の機能に対応して認証レベル“B”が設定され、「メール送信・その他」の機能に対応して認証レベル“A”が設定されている。また、「電卓機能」に対応して認証レベル“C”が設定され、「カメラ機能」に対応して認証レベル“B”が設定されている。その他、「ゲーム機能」、「Web機能」、「ミュージックプレイヤー機能」、‥‥、に対応して認証レベル“C”、“A”、“C”、‥‥、が設定されている。
データ/レベル対応テーブルDLCは、セキュリティ対象のデータ(ファイル/フォルダ)を利用する際に、指紋認証を条件とすると共にデータ毎に認証レベルを異ならせるためにセキュリティ対象データと認証レベルとを対応付けて記憶管理するもので、その内容はユーザ操作によって任意に設定されたものである。例えば、「メール発着信履歴データ」、「スケジュール帳」、「アドレス帳」、「メモ帳(1)」の各データに対応して“A”が設定され、「メモ帳(2)」、「アルバム(1)」の各データに対応して“B”が設定され、「メモ帳(3)」、「アルバム(2)」の各データに対応して“C”が設定されている。
先ず、制御部1は、電源オフ状態において(ステップA1)、電源オン操作が行われると(ステップA2)、電源を立ち上げて各種の初期化処理などを実行したのち、図7の認証レベル判定処理に移る(ステップA3)。また、認証レベル判定処理の実行後に、機能一覧表示操作が行われると(ステップA4でYES)、図9の機能一覧表示処理に移り(ステップA5)、データ一覧表示操作が行われると(ステップA6でYES)、図10のデータ一覧表示処理に移る(ステップA7)。
先ず、制御部1は、指紋入力を促すために指紋読取待ち画面を表示出力させたのち(ステップB1)、認証操作の有無を調べる(ステップB2)。この指紋読取待ち画面には、指紋入力を促すメッセージが表示されるので、それに応じて指を指紋センサ11Aに接触させながら移動させると、認証操作が行われたと判断し(ステップB2でYES)、初期画面を表示出力させる(ステップB3)。そして、生体情報取得部11から得られた入力指紋情報(入力生体情報)と上述の登録生体情報メモリRBMに格納されている登録生体情報(登録指紋情報)とを照合し(ステップB4)、その認識率を算出すると共に(ステップB5)、この認識率に基づいて認証レベルテーブルCFLを検索する(ステップB6)。
先ず、制御部1は、機能/レベル対応テーブルFLC、データ/レベル対応テーブルDLCに対応して、そのテーブル選択画面を表示出力させたのち、この選択画面から任意のテーブルが設定対象として選択指定されると(ステップC1)、選択テーブルの内容をその編集画面に表示出力させる(ステップC2)。この場合、機能/レベル対応テーブルFLCが選択された場合には、機能と認証レベルとの対応関係、また、データ/レベル対応テーブルDLCが選択された場合には、データと認証レベルとの対応関係が編集画面に一覧表示される。
先ず、制御部1は、電源オン時の判定レベルを読み出すと共に(ステップD1)、この判定レベルに基づいて機能/レベル対応テーブルFLCを検索し(ステップD2)、判定レベル以下の認証レベルの有無をチェックし(ステップD3)、判定レベル以下の認証レベルがあれば、それに該当する機能名を読み出す(ステップD4)。以下、機能/レベル対応テーブルFLCの内容を全て検索し終わるまで(ステップD5)、上述のステップD2に戻る。これによって検索が終了すると、読み出した各機能名を現在の判定レベルで利用可能な機能名として一覧表示すると共に、現在の判定レベルを表示する(ステップD6)。図15は、利用可能な機能一覧画面を示した図で、現在の判定レベルが“B”であれば、そのレベルで利用可能な機能は、「メール新規作成」、「電卓」、「カメラ」、‥‥、となる。
先ず、制御部1は、電源オン時の判定レベルを読み出すと共に(ステップE1)、この判定レベルに基づいてデータ/レベル対応テーブルDLCを検索し(ステップE2)、判定レベル以下の認証レベルの有無をチェックし(ステップE3)、判定レベル以下の認証レベルがあれば、それに該当するデータ名を読み出す(ステップE4)。以下、データ/レベル対応テーブルDLCの内容を全て検索し終わるまで(ステップE5)、上述のステップE2に戻る。これによって検索が終了すると、読み出した各データ名を現在の判定レベルで利用可能なデータ名として一覧表示すると共に、現在の判定レベルを表示する(ステップE6)。図16は、利用可能なデータ一覧画面を示した図で、現在の判定レベルが“B”であれば、そのレベルで利用可能なデータは、「メモ帳(2)」、「メモ帳(3)」、「アルバム(1)」、「アルバム(2)」、‥‥、となる。
先ず、制御部1は、機能一覧表示画面において、任意の機能を選択してその機能の実行を指示する機能実行操作が行われると、電源オン時の判定レベルを読み出すと共に(ステップF1)、選択機能対応の認証レベルを機能/レベル対応テーブルFLCから読み出す(ステップF2)。そして、この判定レベルと認証レベルを比較し(ステップF3)、判定レベル≧認証レベルであるか、言い換えれば、選択機能対応の認証レベルは、判定レベル以下であるかを調べる(ステップF4)。いま、選択機能対応の認証レベルが判定レベル以下であれば、その選択機能の制限を解除したのち(ステップF5)、選択機能処理の実行に移るが(ステップF6)、選択機能対応の認証レベルが判定レベルを超えていれば(ステップF4でNO)、機能制限されていることをアラーム報知する(ステップF7)。
先ず、制御部1は、選択機能が使用するファイル/フォルダが新規選択されたかを調べる(ステップG1)。例えば、メール作成機能が起動された場合に、アドレス帳がアクセスされてその閲覧が指示されたときには(ステップG1でYES)、電源オン時の判定レベルを読み出すと共に(ステップG2)、選択データ対応の認証レベルをデータ/レベル対応テーブルDLCから読み出す(ステップG3)。そして、この判定レベルと認証レベルを比較し(ステップG4)、判定レベル≧認証レベルであるかを調べる(ステップG5)。
(実施例2)
なお、上述した第1実施例においては、選択機能(データ)の実行時において、指紋認証の結果に応じて機能(データ)の利用を制限するか、その制限を解除するかを決定するようにしたが、この第2実施例においては、指紋認証の結果、選択機能(データ)対応の認証レベルが現在の判定レベルを超えている場合には、第2認証(パスワード認証)を実行し、その結果、認証OKの場合には、選択機能(データ)対応の認証レベルが現在の判定レベルを超えていても、当該選択機能(データ)の制限を解除して実行できるようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
この機能/レベル対応テーブルFLCは、上述した第1実施例と同様、機能と認証レベルとの対応のほか、この第2実施例では、第2認証(パスワード認証)の実行可否を示す情報も対応付けて記憶する構成となっている。すなわち、指紋認証の結果、選択機能対応の認証レベルが現在の判定レベルを超えている場合に、第2認証(パスワード認証)の実行を許可するか否かを示す情報を記憶するようにしている。この場合、図中、○印は、第2認証(パスワード認証)の実行を許可することを示し、×印は、第2認証(パスワード認証)の実行を禁止することを示している。
先ず、上述した第1実施例と同様に、機能一覧表示画面において、任意の機能を選択してその機能の実行を指示する機能実行操作が行われると、電源オン時の判定レベルを読み出すと共に、選択機能対応の認証レベルを機能/レベル対応テーブルFLCから読み出す(ステップH1)。そして、この判定レベルと認証レベルを比較し、選択機能対応の認証レベルは、判定レベル以下であるか、つまり、必要な認証レベルであるかを調べ(ステップH2)、この認証レベルが判定レベル以下であって必要な認証レベルであれば(ステップH2でYES)、その選択機能の制限を解除したのち、選択機能処理の実行に移る(ステップH3)。
また、上述した各実施例においては、認証レベルを3段階に分けた場合を例示したが、勿論、4段階以上の認証レベルに分けてもよい。
その他、生体認証機能付きの携帯電話装置に限らず、例えば、生体認証機能付きのPDA・電子カメラ・電子腕時計・音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
2 記憶部
4 電話通信部
8 表示部
10 操作部
11 生体情報取得部
11A 指紋センサ
CFL 認証レベルテーブル
FLC 機能/レベル対応テーブル
DLC データ/レベル対応テーブル
RBM 登録生体情報メモリ
Claims (7)
- 入力された生体情報と予め記憶されている生体情報との類似度に基づいてユーザ認証を行う携帯端末装置であって、
前記入力された生体情報と前記記憶された生体情報との類似度に応じた認証レベルを判定するレベル判定手段と、
当該携帯端末装置の使用状況を表す情報を入力する入力手段と、
当該携帯端末装置の使用状況を表す情報と、当該携帯端末装置が有する利用制限の課せられた機能若しくはデータの名称を表す情報と、当該利用制限を解除するために必要な認証レベルを表す情報と、を対応付けて記憶する認証レベル記憶手段と、
前記入力手段によって入力された使用状況を表す情報に対応付けて記憶された情報で表される認証レベルと、前記レベル判定手段によって判定された認証レベルと、に基づいて前記機能若しくは前記データの利用制限が解除されるか否かを判定する利用判定手段と、
前記利用制限の課せられた機能若しくはデータの名称と、前記機能若しくは前記データに対する前記利用判定手段の判定結果と、前記利用制限を解除するために必要な認証レベルと、前記レベル判定手段で判定された認証レベルと、を対応付けて表示部に表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする携帯端末装置。 - 前記表示制御手段は、前記機能若しくは前記データと当該機能若しくは当該データを利用するために必要な認証レベルとを対応付けて表示させる際に、認証レベル毎に区別表示させる、
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。 - 当該携帯端末装置が有する複数の機能若しくはデータの中から当該携帯端末装置のユーザが利用する機能若しくはデータを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された機能若しくはデータが、前記利用制限の課せられた機能若しくはデータであり、かつ前記利用判定手段によって利用制限が解除されないと判定された機能若しくはデータである場合に、前記選択された機能若しくはデータの利用を制限し、前記選択された機能若しくはデータが、前記利用制限の課せられた機能若しくはデータでない、若しくは前記利用制限が解除されると判定された機能若しくはデータである場合に、前記選択された機能若しくはデータの利用制限を解除する制御手段と、をさらに具備した、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。 - 前記レベル判定手段は、電源投入時に認証レベルを判定し、
前記表示制御手段は、電源投入時に判定された前記認証レベルを表示させる、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯端末装置。 - 利用制限の課せられる機能若しくはデータと、当該利用制限を解除するために必要な認証レベルとを対応付けて前記認証レベル記憶手段に登録する登録手段、をさらに具備した、
ことを特徴とする請求項1から4項のいずれか一項に記載の携帯端末装置。 - 前記制御手段は、前記選択手段によって選択された機能若しくはデータが、前記利用制限の課せられた機能若しくはデータであり、かつ前記利用判定手段によって利用制限が解除されないと判定された機能若しくはデータである場合に、前記生体情報と異なる情報を用いた別のユーザ認証によって正規なユーザであることが認証されると、前記選択された機能若しくはデータの利用制限を解除する、
ことを特徴とする請求項3記載の携帯端末装置。 - 入力された生体情報と予め記憶されている生体情報との類似度に基づいてユーザ認証を行う携帯端末装置のコンピュータを、
前記入力された生体情報と前記記憶された生体情報との類似度に応じた認証レベルを判定するレベル判定手段、
当該携帯端末装置の使用状況を表す情報を入力する入力手段、
当該携帯端末装置の使用状況を表す情報と、当該携帯端末装置が有する利用制限の課せられた機能若しくはデータの名称を表す情報と、当該利用制限を解除するために必要な認証レベルを表す情報と、を対応付けて記憶する認証レベル記憶手段、
前記入力手段によって入力された使用状況を表す情報に対応付けて記憶された情報で表される認証レベルと、前記レベル判定手段によって判定された認証レベルと、に基づいて前記機能若しくは前記データの利用制限が解除されるか否かを判定する利用判定手段、
前記利用制限の課せられた機能若しくはデータの名称と、前記機能若しくは前記データに対する前記利用判定手段の判定結果と、前記利用制限を解除するために必要な認証レベルと、前記レベル判定手段で判定された認証レベルと、を対応付けて表示部に表示させる表示制御手段、として機能させる、
ことを特徴とするプログラム。
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