JP6002398B2 - 認証プログラム、認証方法および情報処理装置 - Google Patents

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本発明は認証プログラム、認証方法および情報処理装置に関する。
現在、コンピュータや携帯端末装置などの情報処理装置では、不正なユーザによる操作や情報の取得を防止することが望まれている。そこで、情報処理装置の利用をロックしておき、ユーザ認証などによりロックを解除してから情報処理装置を利用させることが行われている。
例えば、ポインティングデバイスに圧力センサや温度センサを設け、ポインティングデバイスが握られたときの圧力分布や温度分布を検出してユーザ認証する提案がある(例えば、特許文献1参照)。
携帯端末装置では、当該装置が備えるタッチスクリーンに対する指による所定のジェスチャを検出するとロックを解除する提案がある(例えば、特許文献2参照)。また、携帯情報端末に設けた非接触センサを用いてユーザの指や手の接近を検知し、検知した情報からユーザの握り方に関する情報を取得して、当該握り方に関する情報によりユーザ認証を行う提案もある(例えば、特許文献3参照)。
更に、携帯情報端末において、指紋などの情報によりユーザ認証を行った後にサービス提供を開始し、ユーザによる携帯情報端末の把持位置の変化を検出すると認証を取り消す提案もある(例えば、特許文献4参照)。この提案では、端末本体に設けた複数の圧力センサに対する押圧状態の変化を検出することで、把持位置の変化を検出する。
特開平11−119906号公報 米国特許第8046721号明細書 特開2004−259107号公報 特開2001−142849号公報
複数の指の情報に基づいてユーザを認証する場合、セキュリティを維持しながらユーザによる利便性をどのようにして向上するかが問題となる。
例えば、握り方でユーザを認証する場合、登録時の握り方が認証時に必ずしも精度良く再現されるとは限らない。このため、所定の精度で握り方が一致していなければ情報処理装置を利用できないとすると、急を要する場合などに認証に手間取り、不便なことがある。一方で、低い精度で握り方が一致した場合にも情報処理装置の全ての機能を利用できるとすると、セキュリティが低下する。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の指の情報に基づいて認証を行う装置の利便性を向上した認証プログラム、認証方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、コンピュータにより実行される認証プログラムが提供される。認証プログラムは、コンピュータに、複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、登録時情報と認証時情報とが合致する度合いを示す認証レベルを判定し、認証レベルに応じた機能の利用を許可する、処理を実行させる。登録時情報および認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、線分と所定の直線とがなす角度の情報を含む。認証プログラムは、認証レベルの判定では、登録時の線分の長さおよび角度と、認証時の線分の長さおよび角度と、に基づいて、第1の指と第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する処理をコンピュータに実行させる。
また、上記課題を解決するために、コンピュータが実行する認証方法が提供される。認証方法では、複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、登録時情報と認証時情報とが合致する度合いを示す認証レベルを判定し、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。登録時情報および認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、線分と所定の直線とがなす角度の情報を含む。認証レベルの判定では、登録時の線分の長さおよび角度と、認証時の線分の長さおよび角度と、に基づいて、第1の指と第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する。
また、上記課題を解決するために、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、記憶手段と認証手段とを有する。記憶手段は、複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報を記憶する。認証手段は、記憶手段に記憶された登録時情報と、検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、登録時情報と認証時情報とが合致した度合いを示す認証レベルを判定し、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。登録時情報および認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、線分と所定の直線とがなす角度の情報を含む。認証手段は、認証レベルの判定の際に、登録時の線分の長さおよび角度と、認証時の線分の長さおよび角度と、に基づいて、第1の指と第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する。
複数の指の情報に基づいて認証を行う装置の利便性を向上できる。
第1の実施の形態の情報処理装置を示す図である。 第2の実施の形態の携帯端末装置を示す図である。 携帯端末装置のハードウェア例を示す図である。 指の領域の検出例を示す図である。 携帯端末装置のソフトウェア例を示す図である。 認証テーブルの例を示す図である。 認証用テーブルの例(続き)を示す図である。 判定方法テーブルの例を示す図である。 認証レベル定義テーブルの例を示す図である。 指中心点の検出例を示す図である。 基準指との間隔の検出例を示す図である。 指角度の検出例を示す図である。 登録時の処理例を示すフローチャートである。 ユーザ設定の処理例を示すフローチャートである。 登録時の画面例を示す図である。 登録時の画面例(続き)を示す図である。 認証時の処理例を示すフローチャートである。 指中心点の一致度の評価例を示す図である。 指中心点の一致度の評価例(続き)を示す図である。 指間隔の一致度の評価例を示す図である。 ピッタリ度の算出例(左手)を示す図である。 ピッタリ度の算出例(右手その1)を示す図である。 ピッタリ度の算出例(右手その1:続き)を示す図である。 認証時の画面例(ヒント表示あり)を示す図である。 認証時の画面例(ヒント表示なし)を示す図である。 認証時の他の処理例を示すフローチャートである。 他の構成例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報処理装置を示す図である。情報処理装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサとRAM(Random Access Memory)などのメモリとを備えてもよく、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行するコンピュータであってもよい。情報処理装置1は、プロセッサとメモリとを備え、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行する携帯端末装置でもよい。携帯端末装置としては、例えば、携帯電話機や小型の電子機器などが考えられる。情報処理装置1は、検出手段1a、記憶手段1bおよび認証手段1cを有する。
検出手段1aは、複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する。例えば、検出手段1aは、ユーザの手に握られることで当該複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する。情報処理装置1と一体に設けられてもよいし、情報処理装置1の外部に設けられてもよい。情報処理装置1と一体に設けられる場合、例えば、情報処理装置1が握られることで、検出手段1aは、ユーザを識別するための情報を検出する。また、情報処理装置1の外部に設けられる場合、例えば、情報処理装置1はネットワークなどを介して検出手段1aが検出した情報を取得できる。
ここで、複数の指に関するユーザを識別するための情報とは、例えば、指の位置、指の占める領域、指同士の間隔、検出手段1aに指が接触された指領域、指紋および圧力などの情報を含む。これらの情報は、個人によって異なるものであり、これらの情報の少なくとも1つに基づいてユーザを認証できる。ユーザは、検出手段1aを用いて、自身を識別するための情報を情報処理装置1に予め登録する(登録時)。検出手段1aは、登録時に検出した当該情報を記憶手段1bに格納する。また、検出手段1aは、認証時にも当該ユーザの情報を検出して、認証手段1cに出力する。
記憶手段1bは、検出手段1aが登録時に検出したユーザを識別するための情報を記憶する。ここで、検出手段1aが登録時に検出した情報を登録時情報と呼ぶこととする。また、検出手段1aがユーザの認証時に検出した情報を認証時情報と呼ぶこととする。
認証手段1cは、記憶手段1bに記憶された登録時情報と、検出手段1aにより認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、登録時情報と認証時情報とが合致した度合いを示す認証レベルを判定する。認証手段1cは、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。
例えば、登録時情報と認証時情報とが合致した度合いが高いほど、認証レベルが高いとする。この場合、例えば、認証レベルが第1のレベルに達していれば、情報処理装置1の全機能を利用可能とする。
また、認証レベルが第1のレベルに達しておらず、第1のレベルよりも低い第2のレベルに達していれば、情報処理装置1の一部の機能のみを利用可能とし、他の機能を利用不可とする。具体的には、電話や電子メールなど、緊急時の連絡に不可欠なソフトウェア(図1では第1,第2のソフトウェア)を利用可能とすることが考えられる。一方で、電子マネーなど、不正に利用されるとユーザに直接損害を与え得るソフトウェア(図1では第3のソフトウェア)を利用不可とすることが考えられる。
更に、認証レベルが第2のレベルに達していなければ、全機能を利用不可とする(すなわち、認証不可とする)ことも考えられる。何れの認証レベルによって、何れの機能の利用を許可するかは、例えば記憶手段1bに予め登録される。何れの認証レベルで何れの機能を利用可能とするかは、ユーザごとに登録可能としてもよい。
なお、認証手段1cが許可する機能は、情報処理装置1以外の他の装置上で実現される機能でもよい。
情報処理装置1によれば、認証手段1cにより、記憶手段1bに記憶された登録時情報と、検出手段1aにより認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、登録時情報と認証時情報とが合致した度合いを示す認証レベルが判定される。認証手段1cにより、認証レベルに応じた機能の利用が許可される。
これにより、複数の指の情報に基づいて認証を行う情報処理装置1の利便性を向上できる。具体的には次の通りである。
例えば、握り方によって認証を行う場合、登録時の握り方が認証時に必ずしも精度良く再現されるとは限らない。このため、例えば、所定の精度で握り方が一致していなければ情報処理装置1を利用できないとすると、急を要する場合などに認証に手間取り、不便なことがある。一方で、低い精度で握り方が一致した場合にも情報処理装置の全ての機能を利用できるとすると、セキュリティが低下する。
そこで、情報処理装置1では、登録時の握り方と認証時の握り方とでズレがあったとしても、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。例えば、高い精度でユーザを認証できた場合には、高いセキュリティが要求される機能の利用を許可する。一方、低い精度でしかユーザを認証できなかった場合には、高いセキュリティが要求されない機能や緊急時に利用され得る機能などの利用を許可する。このように、機能ごとにセキュリティを確保しながら、緊急時などに認証に手間取る煩わしさを軽減できる。これにより、情報処理装置1の利便性を向上できる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の携帯端末装置を示す図である。携帯端末装置100は、ユーザの手10が携帯端末装置100を握ったときの握り方の情報を検出して、ユーザの認証を行う。携帯端末装置100は、ユーザの認証後に、携帯端末装置100の機能の利用を許可する。当該認証は、例えば、携帯端末装置100の電源オン時やスリープ状態からの復帰時など、ユーザが携帯端末装置100の利用を開始するタイミングで行われる。
ここで、握り方の情報は、指の位置、指の占める領域、指同士の間隔、指紋および圧力の情報を含む。指紋については、握った際に、携帯端末装置100の検出可能領域に触れる箇所だけの部分的な指紋でよい。握り方の情報は、個人によって異なるものであり、これらの情報のうちの1つ、または、複数の組み合わせに基づいてユーザを認証する。
図3は、携帯端末装置のハードウェア例を示す図である。携帯端末装置100は、CPU101、RAM102、フラッシュメモリ103、通信部104、アンテナ104a、画像信号処理部105、ディスプレイ105a、撮像部105b、入力信号処理部106、タッチパネル106a、圧力センサ106b、音声信号処理部107、マイク107aおよびスピーカ107bを有する。
CPU101は、携帯端末装置100全体の情報処理を制御するプロセッサである。CPU101は、フラッシュメモリ103に記憶されているプログラムやデータの少なくとも一部を読み出し、RAM102に展開してプログラムを実行する。なお、携帯端末装置100に、複数のプロセッサを設けて、プログラムを分散して実行してもよい。
RAM102は、CPU101が実行するプログラムや処理に用いるデータを一時的に記憶する揮発性メモリである。なお、携帯端末装置100は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えていてもよい。
フラッシュメモリ103は、OS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムなどのプログラムおよびデータを記憶する不揮発性の記憶装置である。フラッシュメモリ103は、CPU101の命令にしたがって、データの読み書きを行う。なお、携帯端末装置100は、複数個のフラッシュメモリ103を備えていてもよい。また、フラッシュメモリ103は、携帯端末装置100に対して着脱可能な外部記憶媒体(例えば、小型のカード型メモリ)でもよい。
通信部104は、CPU101の命令にしたがって、アンテナ104aを介して、他の装置と無線による通信を行う通信インタフェースである。例えば、通信部104は、移動通信網に接続された基地局と無線通信するものでもよい。また、通信部104は、アクセスポイントや他の装置とWLAN(Wireless Local Area Network)通信するものでもよい。例えば、携帯端末装置100は、通信部104を用いて所定のサーバコンピュータと通信し、サーバコンピュータが提供するサービスを利用できる。当該サービスとしては、例えば、Webサーバが提供する、天気予報、乗換案内およびニュース閲覧などのWebサービスが考えられる。
画像信号処理部105は、CPU101の命令にしたがって、ディスプレイ105aに画像を出力する。ディスプレイ105aとしては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを用いることができる。また、画像信号処理部105は、CPU101の命令にしたがって、撮像部105bによりタッチパネル106aに接触された指の指紋の画像を撮像してCPU101に出力する。撮像部105bは、複数の光センサを含み、ディスプレイ105a(タッチパネル106a)上の全域を撮像対象領域としてカバーしている。各光センサは、ディスプレイ105aの画素の間や画素内などに配置されてもよい。
入力信号処理部106は、タッチパネル106aから入力信号を取得し、CPU101に出力する。また、入力信号処理部106は、タッチパネル106aに対する指の押下圧を検出する圧力センサ106bから、携帯端末装置100が握られたときの各指の押下圧を取得し、CPU101に出力する。このような圧力センサは、例えば、特開2006−195864号公報に開示されている。
音声信号処理部107は、マイク107aから音声アナログ信号を取得し、所定の信号変換処理を行ってCPU101に音声データを出力する。また、音声信号処理部107は、CPU101から音声データを取得し、所定の信号変換処理を行ってスピーカ107bに音声再生させる。
図4は、指の領域の検出例を示す図である。図4では、ユーザが携帯端末装置100を左手で握ったときに、タッチパネル106aが検出する各指の領域を例示している。ここで、紙面に向かって右側をX軸、上側をY軸とする。原点Oは、例えば、タッチパネル106aの検出対象領域の、紙面に向かって左下の頂点とする。検出対象領域には、タッチ位置を検出するための複数のセンサUが2次元に配列されている。
領域V1は、親指が接触された領域である。領域V2は、人差し指が接触された領域である。領域V3は、中指が接触された領域である。領域V4は、薬指が接触された領域である。領域V5は、小指が接触された領域である。例えば、タッチパネル106aは、領域V1,V2,V3,V4,V5を示す情報をCPU101に出力する。CPU101は、領域V1,V2,V3,V4,V5を示す情報に基づいて、各領域の面積を算出する。なお、タッチパネル106aに面積センサを設けて、当該面積センサで検出した各領域の面積をCPU101に出力してもよい。タッチパネル106aに対しタッチされた領域の面積を検出する面積センサは、例えば、特開2006−195864号公報に開示されている。
更に、圧力センサ106bは、領域V1,V2,V3,V4,V5に対応する各指が接触する圧力を検出してCPU101に出力する。
図5は、携帯端末装置のソフトウェア例を示す図である。図5に示すユニットの一部または全部は、携帯端末装置100が実行するプログラムのモジュールであってもよい。また、図5に示すユニットの一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの電子回路であってもよい。携帯端末装置100は、記憶部110、GUI(Graphical User Interface)処理部120、検出部130、認証部140およびAP(APplication)群150を有する。
記憶部110は、検出部130により検出されたユーザの握り方の情報を記憶する。また、記憶部110は、認証部140が認証処理に応じて出力したログを記憶する。記憶部110は、例えば、RAM102やフラッシュメモリ103により実装される。
GUI処理部120は、握り方の登録時や認証時に、ユーザによる操作を支援するための画面を出力する。当該画面は、ディスプレイ105aにより表示される。以下では、「GUI処理部120が画面を表示する」という場合、「GUI処理部120が出力した画面をディスプレイ105aが表示する」ことと同義である。
検出部130は、撮像部105b、タッチパネル106aおよび圧力センサ106bなどを用いて握り方の情報を取得し、記憶部110に格納する。また、検出部130は、認証時に握り方の情報を取得し、認証部140に出力する。
認証部140は、検出部130から握り方の情報を取得し、記憶部110に記憶された登録時の握り方の情報と照合して、認証レベルを判定する。認証部140は、認証レベルに応じて、AP群150に含まれるソフトウェアのうち利用可能とするソフトウェアを決定する。認証部140は、決定したソフトウェアのユーザによる利用を許可する。認証部140は、認証処理におけるログを生成して、記憶部110に格納する。認証部140は、自装置以外の他の装置にログを出力してもよい。
AP群150は、携帯端末装置100の機能を実現するソフトウェア群である。AP群150は、電話AP151、Web AP152、電子メールAP153および電子マネーAP154を含む。
電話AP151は、音声による通話を行うためのソフトウェアである。Web AP152は、通信部104を介した通信によって取得した情報に基づく機能(例えば、天気予報、乗換案内およびニュース閲覧など)を提供するソフトウェアの集合である。電子メールAP153は、電子メールの送受信を行うためのソフトウェアである。電子マネーAP154は、電子マネーのチャージや電子マネーによる支払を行うためのソフトウェアである。
図6は、認証テーブルの例を示す図である。認証テーブル111は、記憶部110に格納される。認証テーブル111は、ユーザの握り方の情報を予め登録したテーブルである。認証テーブル111は、項番、ユーザID(IDentifier)、左右、指、指紋、指圧、指面積、指頂点群および指中心点の項目を含む。
項番の項目には、握り方を識別するための番号が登録される。1つの項番が1つの握り方の情報(複数の指の情報の組み合わせ)に対応する。ユーザIDの項目には、ユーザを識別するためのユーザIDが登録される。左右の項目には、左手か右手かを示す情報が登録される。指の項目には、指の種類を示す情報が登録される。ここで、指の種類とは、親指、人差し指、中指、薬指および小指の何れかである。指紋の項目には、指紋の特徴情報が登録される。指圧の項目には、当該指による押圧力が登録される。指面積の項目には、当該指によってタッチされる領域の面積が登録される。指頂点群の項目には、当該指に対応する領域を縁取る複数のセンサの座標(当該領域の頂点に対応する)が登録される。指中心点の項目には、当該指に対応する領域の中心点の座標が登録される。
例えば、認証テーブル111には、項番“1”、ユーザID“tarou”、左右“左”、指“親指”、指紋“simon1−1.dat”、指圧“P11”、指面積“Q11”、指頂点群{M11,M11a,・・・}、指中心点“R11”という情報が登録される。また、例えば、認証テーブル111には、項番“1”、ユーザID“tarou”、左右“左”、指“小指”、指紋“simon1−2.dat”、指圧“P12”、指面積“Q12”、指頂点群{M12,M12a,・・・}、指中心点“R12”という情報が登録される。
これは、ユーザID“tarou”というユーザ(太郎さん)に対し、一つの握り方を示す情報として、左手の親指の情報および小指の情報の組が登録されていることを示す。また、親指について、指紋の特徴がファイル“simon1−1.dat”に記録され、指圧が“P11”、指面積が“Q11”、指頂点群が{M11,M11a,・・・}、指中心点が“R11”として検出され、登録されていることを示す。更に、小指について、指紋の特徴がファイル“simon1−2.dat”に記録され、指圧が“P12”、指面積が“Q12”、指頂点群が{M12,M12a,・・・}、指中心点が“R12”として検出され、登録されていることを示す。
図7は、認証用テーブルの例(続き)を示す図である。認証テーブル111は、図6で示した各項目に加えて、基準指、基準指との間隔、基準指に対する角度、判定方法およびヒント表示の項目を含む。
基準指の項目には、基準指として指定されているか否かを示す情報が登録される。基準指とは、認証対象の指の中から1つだけ選択される指であり、他の指との相対的な位置関係などの検出に用いられる。基準指との間隔の項目には、基準指との間隔を示す情報が登録される。基準指に対する角度の項目には、基準指に対する角度を示す情報が登録される。判定方法の項目には、認証レベルの判定方法を示す情報が登録される。ヒント表示の項目には、認証時の握り方のヒント表示の方法を示す情報が登録される。ここで、握り方のヒント表示とは、ユーザが握り方を思い出せるように、予め登録した複数の指のうちの少なくとも一部をディスプレイ105aに表示する機能である。
例えば、認証テーブル111には、図6で説明した項番“1”、ユーザID“tarou”、左右“左”、指“親指”の内容に加えて、基準指“true”、基準指との間隔“−”(ハイフン)、基準指に対する角度“−”という情報が登録される。同様に、認証テーブル111には、項番“1”、ユーザID“tarou”、左右“左”、指“小指”の内容に加えて、基準指“false”、基準指との間隔“L12”、基準指に対する角度“W12”という情報が登録される。更に、当該項番“1”に対して、判定方法“A−1”、ヒント表示“ランダム”という情報が登録される。
これは、ユーザID“tarou”というユーザ(太郎さん)に対し、一つの握り方を示す情報として、左手の親指の情報および小指の情報の組が登録されていることを示す。また、親指が基準指として指定されていること、判定方法に“A−1”で識別される方法(後述する)を用いること、ヒント表示をランダムに行うこと、当該親指と小指との握り方の情報を太郎さんの認証に用いること、を示している。ここで、親指は基準指であるため、基準指との間隔の項目や基準指に対する角度の項目は、設定なし“−”である。
なお、ヒント表示には、例えば“非表示”を指定できる。“非表示”は、ヒント表示を行わない設定である。また、ヒント表示の方法としては“ランダム”以外にも、ある指のみを表示させる方法や、表示する指を順番に変更する方法などを指定可能としてもよい。
更に、認証テーブル111には、1ユーザに対して、複数の握り方の情報を登録できる。例えば、右手用、左手用などである。このようにすれば、ユーザは何れかの握り方によって認証を行える。また、認証テーブル111には、複数のユーザの握り方の情報を登録できる。認証テーブル111の例では、太郎さんに対して、右手用の握り方が2つ登録されている(項番“2”、“3”が対応)。項番“2”を太郎さんの右手用(その1)、項番“3”を太郎さんの右手用(その2)と呼ぶこととする。
図8は、判定方法テーブルの例を示す図である。判定方法テーブル112は、記憶部110に格納される。判定方法テーブル112は、判定方法ID、段階、枝番および最低認証レベル未達時の動作の項目を含む。
判定方法IDの項目には、判定方法を識別するための情報が登録される。段階の項目には、当該判定方法が何段階の認証レベルをもつものかを示す情報が登録される。枝番の項目には、各段階を更に細分化した枝番が登録される。最低認証レベル未達時の動作の項目には、認証レベルを判定した後、当該認証レベルが後述する最低の認証レベルに達しない場合に利用可能とする機能が登録される。
例えば、判定方法テーブル112には、判定方法ID“A”、段階“10段階”、枝番“1”、最低認証レベル未達時の動作“着信電話”という情報が登録される。これは、判定方法ID“A”の枝番“1”(すなわち、判定方法“A−1”)が、10段階で認証レベルを評価するものであること、最低認証レベル未達時には電話の着信のみが可能であることを示している。
なお、最低認証レベル未達時の動作“電話”は、電話の発着信の機能を利用可能であることを示す。また、最低認証レベル未達時の動作として電話の発信のみを許可してもよい。更に、電話以外の他の機能(例えば、電子メールなど)を最低認証レベル未達時の動作として登録することもできる。
判定方法テーブル112には、ユーザにより、所望の内容を登録可能としてもよい。
図9は、認証レベル定義テーブルの例を示す図である。認証レベル定義テーブル113は、記憶部110に格納される。認証レベル定義テーブル113には、段階区分、ピッタリ度および利用可能な機能の項目が設けられている。
段階区分の項目には、認証レベルの段階を示す情報が登録される。ピッタリ度の項目には、ピッタリ度の範囲が登録される。ここで、ピッタリ度とは、登録時の握り方の情報と、認証時の握り方の情報との各パラメータ(例えば、指中心点や指面積など)の一致の度合いを総合的に評価して得られる評価値である。ピッタリ度が高いほど、一致の度合いが高いとする。認証時の握り方の情報が何れのピッタリ度の範囲に属するかによって、認証レベルが決定される。より高いピッタリ度の範囲に属するほど、認証レベルも高い。利用可能な機能の項目には、各認証レベルで利用可能とする機能を示す情報が登録される。
例えば、認証レベル定義テーブル113には、段階区分が“10段階”、ピッタリ度が“91〜100”、利用可能な機能が“電話、Web、電子メール、電子マネー”という情報が登録される。これは、ピッタリ度が“91〜100”に属する場合、AP群150の全てのソフトウェア(電話AP151、Web AP152、電子メールAP153および電子マネーAP154)を利用できることを示す。
また、例えば、認証レベル定義テーブル113には、段階区分が“10段階”、ピッタリ度が“81〜90”、利用可能な機能が“電話、Web、電子メール”という情報が登録される。これは、ピッタリ度が“81〜90”に属する場合、AP群150のうち電話AP151、Web AP152および電子メールAP153を利用できることを示す。ピッタリ度“91〜100”と“81〜90”とを比較すると、ピッタリ度“81〜90”では、“電子マネー”が登録されていない。すなわち、ピッタリ度“81〜90”では“91〜100”に比べて“電子マネー”の利用が制限される。ここで、電子マネーAP154は、チャージされた電子マネーの利用を可能とするソフトウェアである。このようなソフトウェアは、不正に利用されるとユーザに直接の損害を及ぼす可能性が高い。そこで、当該ソフトウェアに関しては、その利用に高い認証レベルを要求する。
また、認証レベル定義テーブル113に登録される“Web(課金されないもののみ)”とは、Web AP152に含まれるソフトウェアのうち、課金されないもののみを利用可能とすることを示す。“Web(実績のあるもののみ)”とは、課金されないソフトウェアのうち、過去に利用された実績のあるもののみを利用可能とすることを示す。“Web(天気予報、乗換、ニュースのみ)”とは、Web AP152に含まれるソフトウェアのうち、天気予報、乗換案内およびニュース閲覧用のソフトウェアのみを利用可能とすることを示す。
このように、認証レベルが低いほど、利用可能な機能を制限する。電話AP151についても、発着、着信のみなどと段階的に制限することが考えられる。電子メールAP153についても、閲覧のみ、着信のみ、などと段階的に制限することが考えられる。
なお、段階区分“10段階”では、ピッタリ度“1〜10”が最低認証レベルである。このため、ピッタリ度“0”の場合は、最低認証レベル未達となる。段階区分“5段階”も同様である。更に、段階区分“3段階”では、ピッタリ度の範囲“41〜60”が最低認証レベルである。このため、ピッタリ度“40”以下の場合は、最低認証レベル未達となる。最低認証レベル未達時の動作は、上述したように判定方法テーブル112に定義される。
認証レベル定義テーブル113には、ユーザにより、所望の内容を登録可能としてもよい。
次に、認証テーブル111に登録され得る各パラメータの検出方法を例示する。
図10は、指中心点の検出例を示す図である。図10では、中指に対応する領域V3を例示している。検出部130は、領域V3に含まれ領域V3の周縁部に存在する各センサUの座標を頂点Mk(ただし、kは自然数)とする多角形Nを取得する。検出部130は、例えば次の式(1)により多角形Nの面積Qを算出する。
Figure 0006002398
ここで、Mk(Xk,Yk)である。また、(Xn+1,Yn+1)=(X1,Y1)である。
更に、当該面積Qを用いて、例えば次の式(2)(3)により多角形Nの重心(GX,GY)を求める。
Figure 0006002398
Figure 0006002398
ここで、(Xn+1,Yn+1)=(X1,Y1)である。この点を、領域V3の中心点R(GX,GY)とする。領域V1,V2,V4,V5についても同様である。
図11は、基準指との間隔の検出例を示す図である。基準指との間隔Lは、基準指の中心点と認証対象の他の指に対応する領域の中心点間の距離である。例えば、親指(領域V1に対応)が基準指に指定されており、領域V1の中心点R1が求まっているとする。また、人差し指(領域V2に対応)が認証対象の指に指定されており、領域V2の中心点R2が求まっているとする。この場合、中心点R1,R2の間の距離を基準指との間隔Lとする。
なお、指の間隔を表す指標として、次のようなパラメータも定義可能である。第1には、隣接指の中心点との間隔Laである。第2には、隣接指との間隔Lbである。
隣接指の中心点との間隔Laは、基準指以外の認証対象の隣接する各指に対応する領域の中心点間の距離である。隣接する各指とは、人差し指と中指、中指と薬指、薬指と小指の関係をいう(以下、同様)。例えば、基準指以外の認証対象の指として、人差し指(領域V2に対応)および中指(領域V3に対応)が指定されているとする。そして、領域V2の中心点R2が求まっているとする。また、領域V3の中心点R3が求まっているとする。この場合、中心点R2,R3の間の距離を隣接指の中心点との間隔Laとする。
隣接指との間隔Lbは、認証対象の隣接する各指(基準指として指定された指も含む)に対応する領域間のY軸方向の距離のうちの最小値である。例えば、認証対象の指として、中指(領域V3に対応)および薬指(領域V4に対応)が指定されているとする。そして、領域V3が求まっているとする。また、領域V4が求まっているとする。この場合、領域V3,V4のY軸方向の距離のうちの最小値が隣接指との間隔Lbである。
このように、基準指との間隔L以外の間隔も定義することができる。
図12は、指角度の検出例を示す図である。指角度は、認証対象の指の基準指に対する角度Wに対応する。基準指に対する角度Wは、基準指の中心点と認証対象の他の指に対応する領域の中心点とを結ぶ直線が、X軸となす角度である(ただし、図12ではX軸をY軸方向に並行移動した軸を図示している)。例えば、親指(領域V1に対応)が基準指に指定されており、領域V1の中心点R1が求まっているとする。また、人差し指(領域V2に対応)が認証対象の指に指定されており、領域V2の中心点R2が求まっているとする。この場合、中心点R1,R2を結ぶ直線と、X軸とのなす角が基準指に対する角度Wである。角度Wは、例えば、0度〜359度の範囲で求める。
次に、以上の構成の携帯端末装置100の処理手順を説明する。
図13は、登録時の処理例を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS11)GUI処理部120は、握り方の登録開始の入力を受け付ける。対象のユーザIDは、例えば、携帯端末装置100のOSへのログインに用いられているユーザIDとする。また、GUI処理部120は、登録するユーザのユーザIDを当該入力とともに受け付けてもよい。
(ステップS12)GUI処理部120は、登録する手および指の選択を促す画面を表示する。
(ステップS13)GUI処理部120は、登録する手および指の選択入力を受け付ける。
(ステップS14)GUI処理部120は、携帯端末装置100を握るようにユーザに促すメッセージを表示する。例えば、「握って下さい」というメッセージを表示する。
(ステップS15)検出部130は、ステップS13で選択された指について、握り方の情報を検出する。具体的には、図6,7で説明した認証テーブルに登録する情報である。図11で説明した隣接指の中心点との間隔Laや隣接指との間隔Lbなど、他の情報も検出しておいてもよい。なお、基準指との関係に関する情報については、基準指の選択が後述する処理で行われるため、当該選択後に検出部130により検出される。
(ステップS16)検出部130は、検出した握り方の情報を、現在操作中のユーザに対応するユーザIDに対応付けて、認証テーブル111に登録する。ステップS15で他の情報を取得している場合には、当該他の情報を認証テーブル111に登録しておいてもよい。
(ステップS17)GUI処理部120は、登録が完了した旨をユーザに通知するためのメッセージを表示する。例えば、「No.xxに登録しました」というメッセージを表示する。ここで、「No.xx」は、認証テーブル111の項番を示している。例えば、項番“1”であれば、「No.1」である。
(ステップS18)GUI処理部120は、ユーザによる個別の設定(ユーザ設定)を受け付ける(詳細は後述する)。
(ステップS19)GUI処理部120は、ユーザ設定が完了した旨のメッセージを表示する。例えば、「No.xxを更新しました」というメッセージを表示する。
このようにして、携帯端末装置100は、ユーザの握り方の情報を事前に検出し、認証テーブル111に登録する。
なお、ステップS16において、検出部130は少なくとも2回、握り方の情報を取得し、それぞれの握り方の情報が所定の精度で一致する場合に認証テーブル111へ登録するようにしてもよい(画面例の説明で後述する)。次に、上記ステップS18の処理手順を説明する。
図14は、ユーザ設定の処理例を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS21)GUI処理部120は、ユーザ設定を開始する旨のメッセージを表示する。例えば、「ユーザ設定を行います」というメッセージを表示する。
(ステップS22)GUI処理部120は、基準指とする指の選択を促す画面を表示する。
(ステップS23)GUI処理部120は、基準指とする指の選択を受け付けて検出部130に通知する。検出部130は、選択された指を基準指として、認証対象の指につき、基準指との間隔Lや基準指に対する角度Wを検出し、認証テーブル111に登録する。GUI処理部120は、認証テーブル111の基準指の項目につき、選択された指に対して“true”を登録する。他の指に関しては、当該項目につき“false”とする。なお、現在登録中の項番のレコードが設定対象である(以下、同様)。
(ステップS24)GUI処理部120は、ヒント表示の方法の選択を促す画面を表示する。
(ステップS25)GUI処理部120は、ヒント表示の方法の選択を受け付けて登録する。具体的には、GUI処理部120は、認証テーブル111のヒント表示の項目につき、選択された方法(例えば、“非表示”や“ランダム”など)を登録する。
(ステップS26)GUI処理部120は、判定方法の選択を促す画面を表示する。
(ステップS27)GUI処理部120は、判定方法の選択を受け付けて登録する。具体的には、GUI処理部120は、認証テーブル111の判定方法の項目に選択された方法を示す情報(例えば、“A−1”など)を登録する。
このようにして、携帯端末装置100はユーザ設定を行う。次に、以上の各ステップにおける携帯端末装置100の画面例を説明する。なお、各握り方の上記ユーザ設定は、握り方の登録後に変更することも可能である。
図15は、登録時の画面例を示す図である。以下、図15に示すステップ番号に沿って、各ステップにおける画面例を説明する。
(ステップS11)GUI処理部120は、所定の登録開始ボタンF1の押下を受け付けることで、握り方の登録開始を受け付ける。
(ステップS12〜S13)GUI処理部120は、「どの手・指を登録しますか?」のメッセージとともにラジオボタンF2、チェックボックスF3および確定ボタンF4を表示する。ラジオボタンF2は、左手/右手の何れかを選択するためのフォームである。チェックボックスF3は、親指、人差し指、中指、薬指および小指の何れの指を認証対象とするかを選択するためのフォームである。確定ボタンF4は、ラジオボタンF2およびチェックボックスF3で選択した内容を確定するためのボタンである。確定ボタンF4が押下されると、検出部130は、選択された手の選択された指について握り方の情報の取得を開始する。
(ステップS14)GUI処理部120は、「握って下さい」というメッセージを表示する。
(ステップS15)検出部130は、ステップS13で選択された指について、握り方の情報を検出する。例えば、ステップS13で、左手の親指、人差し指、薬指、小指が選択されているとする。すると、検出部130は、領域V11,V21,V41,V51を検出する。領域V11は親指に対応する。領域V21は人差し指に対応する。領域V41は薬指に対応する。領域V51は小指に対応する。例えば、検出部130は、次のようにして各指の種類(親指か人差し指かなど)を認識できる。選択された手が左手であれば、図15の紙面に向かって左側に1つだけ検出される領域が親指に対応することを認識する。また、図15の紙面に向かって右側に4つ検出される各領域のうち、一番上が人差し指、上から二番目が中指、上から三番目が薬指、上から四番目が小指と認識する。その中から、ステップS13で選択された指に対応する領域を特定する。なお、GUI処理部120は、検出した指に対応する領域V11,V21,V41,V51の輪郭や当該領域などを表示するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは、握り方の情報が適切に検出されたことを視認できる。
(ステップS15a)GUI処理部120は、「もう一度、同じように握って下さい」というメッセージを表示する。
(ステップS15b)検出部130は、再度、握り方の情報を検出する。検出部130は、例えば、領域V12,V22,V42,V52を検出したとする。領域V12は親指に対応する。領域V22は人差し指に対応する。領域V42は薬指に対応する。領域V52は小指に対応する。この場合、検出部130は、領域V11,V21,V41,V51と、領域V12,V22,V42,V52と、を比較して、同一の指に対応する領域が所定の精度で一致する場合に登録を行う。例えば、各領域が90%重複していれば登録を行い、それ未満であれば、2回目に検出した情報を破棄して、再度握り方の情報を検出することが考えられる。
なお、ステップS15a,S15bは省略してもよい。
図16は、登録時の画面例(続き)を示す図である。以下、図16に示すステップ番号に沿って、各ステップにおける画面例を説明する。
(ステップS16〜S17)GUI処理部120は、「No.xxに登録しました」というメッセージを表示する。“xx”の箇所には具体的な項番を表示する(以下、同様)。
(ステップS21)GUI処理部120は、「ユーザ設定を行います」というメッセージを表示する。
(ステップS22〜S23)GUI処理部120は、「基準指は?」のメッセージとともにラジオボタンF5および登録ボタンF6を表示する。ラジオボタンF5は、基準指を選択するためのフォームである。なお、認証対象として選択されていない指に関しては、選択できないように非表示とする、または、反転表示するなどが考えられる。登録ボタンF6は、選択した基準指を確定し、認証テーブル111に登録するためのボタンである。
(ステップS24〜S25)GUI処理部120は、「ヒント表示方法は?」のメッセージとともにラジオボタンF7および登録ボタンF8を表示する。ラジオボタンF7は、ヒント表示の方法を選択するためのフォームである。例えば、ヒント表示の方法としては、“ランダム”や“非表示”などを選択できる。ただし、上述したように、それ以外の方法(例えば、“基準指のみを固定で表示”、“表示する指をずらしながら順番に表示”など)を選択可能としてもよい。登録ボタンF8は、選択したヒント表示の方法を確定し、認証テーブル111に登録するためのボタンである。
(ステップS26〜S27)GUI処理部120は、「判定方法は?」のメッセージとともにプルダウンリストF9,F10および登録ボタンF11を表示する。プルダウンリストF9は、認証レベルを何段階とするかを選択するためのフォームである。プルダウンリストF10は、最低認証レベル未達時の動作を選択するためのフォームである。プルダウンリストF9,F10の内容は、判定方法テーブル112に登録される。登録ボタンF11は、選択した判定方法を確定し、認証テーブル111に登録するためのボタンである。判定方法を示す情報(例えば、“A−1”など)は、プルダウンリストF9,F10と判定方法テーブル112の判定方法IDおよび枝番との対応関係により特定できる。
(ステップS19)GUI処理部120は、「No.xxを更新しました」というメッセージを表示する。
次に、携帯端末装置100における認証時の処理手順を説明する。
図17は、認証時の処理例を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS41)GUI処理部120は、認証開始の入力を受け付ける。認証対象のユーザIDは、例えば、携帯端末装置100のOSに前回ログインしたユーザIDである。あるいは、GUI処理部120は、認証開始の入力とともに、ユーザIDの指定を受け付けてもよい。
(ステップS42)GUI処理部120は、認証テーブル111を参照して、認証時にヒント表示するか否かを判定する。ヒント表示する場合、処理をステップS43に進める。ヒント表示しない場合、処理をステップS44に進める。
(ステップS43)GUI処理部120は、認証テーブル111に登録された表示方法に基づいて、握り方のヒント表示を行う。例えば、ランダム表示する場合には、認証対象の複数の指の一部をランダムに選択して表示する。例えば、認証対象の指が、5本の指全てである場合、ランダムに選択した親指、中指、小指に対応する領域をヒント表示する。ヒント表示する領域は、認証テーブル111に登録された各指の頂点群の情報により取得できる。なお、ユーザに対して握り方の情報が複数登録されている場合は、その中の1つをランダムに選択してヒント表示を行う。
(ステップS44)検出部130は、ユーザにより携帯端末装置100の本体が握られると、全ての握り方の情報を検出して認証部140に出力する。
(ステップS45)認証部140は、登録された各情報の一致度を個別に算出する。具体的には、次の情報について一致度を算出する。すなわち、指紋、指圧、指中心点、指間隔および指面積である。例えば、指紋の一致度については、登録された特徴点に対して一致する特徴点を認証時にいくつ検出できたかの割合によって算出できる。登録された特徴点の数がn1であり、認証時に検出した一致する特徴点の数がn2であれば、一致度は、(n2/n1)×100とする。例えば、n1=10、n2=8であれば、一致度は80である。なお、特徴点の一致を照合する方法については、特開平8−185517号公報、特開2002−24831号公報および特開2006−228110号公報にも開示されている。
また、指圧の一致度については、登録時と認証時とで差分がどれだけ生じたかで判断する。登録時の指圧を示す指標がp1であり、認証時の指圧を示す指標がp2であるとき、一致度は{(p1−|p1−p2|)/p1}×100とする。例えば、p1=10、p2=8であれば、指圧の一致度は80である。指面積の一致度については、登録時と認証時とで面積の差分がどれだけ生じたかで判断する。登録時の面積を示す指標がs1であり、認証時の面積を示す指標がs2であるとき、一致度は{(s1−|s1−s2|)/s1}×100とする。例えば、s1=10、s2=12であれば、面積の一致度は80である。なお、指中心点および指間隔の一致度の算出方法に関しては後述する。
該当ユーザにつき複数の握り方の情報が登録されている場合には、認証部140は複数の握り方のそれぞれについて、各情報の一致度を算出する。
(ステップS46)認証部140は、各情報の一致度に基づいて、登録時と認証時とにおける握り方のピッタリ度を算出する。ピッタリ度の算出方法は後述する。ステップS45で複数の握り方について各情報の一致度を算出している場合、認証部140は、各握り方についてピッタリ度を算出し、その中から最大のピッタリ度を選択する。
(ステップS47)認証部140は、算出したピッタリ度に基づいて、認証OKであるか否かを判定する。認証OKである場合、処理をステップS48に進める。認証OKでない場合、すなわち、認証NG(認証不可)である場合、処理をステップS42に進める。なお、認証OKであるか否かは、算出したピッタリ度が認証レベル定義テーブル113に設定される最低認証レベルに達しているか否か、最低認証レベル未達の場合に何れかの機能の利用が許可されているか否かにより判定できる。最低認証レベルに達している場合、および、最低認証レベルに達しておらず、何れかの機能の利用が許可されている場合は、認証OKである。最低認証レベルに達しておらず、その場合に認証不可となっている場合は、認証NGである。なお、最低認証レベル未達時の動作は判定方法テーブル112に登録されている。
(ステップS48)認証部140は、認証レベル定義テーブル113を参照して、(ピッタリ度に対する)認証レベルに応じた機能の利用を許可する。例えば、段階区分“10”で、算出されたピッタリ度が“85”であれば、電話AP151、Web AP152および電子メールAP153の利用を許可する。
このようにして、携帯端末装置100は、ユーザの握り方による認証を行い、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。
なお、ステップS47において、認証部140は、指紋、指圧、指中心点、指間隔および指面積の何れかの情報で一致度が閾値に満たない場合には、認証不可としてもよい。例えば、指間隔で一致度が著しく低い場合には認証不可とする、あるいは、指面積で一致度が0である場合には認証不可とする、などの設定が考えられる。このようにすれば、認証において特に精度良く認証したい情報を指定可能となる。
また、ステップS47において、認証部140は、認証NGである場合や、認証NGが所定回数積算された場合などに、別の解除方法に依らなければ認証を行えないようにしてもよい。
また、ステップS47,S48において、機能を制限して利用させる場合には、その旨を示すメッセージをディスプレイ105aに表示させてもよい。例えば、利用可能な機能を当該メッセージによりユーザに通知することができる。具体的には、ステップS47において最低認証レベル未達時でも電話の機能が利用できれば、当該電話の機能を利用可能である旨のメッセージを表示する。また、ステップS48において、認証レベルに応じた機能(例えば、電話や電子メール)が利用可能である旨のメッセージを表示する。
また、認証部140は、ステップS41〜S48の各ステップの処理結果を示すログを生成して、記憶部110に格納する。例えば、認証部140は、ユーザが認証に成功した際のピッタリ度、認証レベル、時間、ユーザIDなどを正常解除ログとして出力することが考えられる。また、認証部140は、ユーザが認証に失敗した後に認証に成功した場合には、失敗時/成功時の時間、ピッタリ度、ユーザIDなどを認証エラーログとして出力することが考えられる。更に、認証部140は、ユーザが認証に失敗して携帯端末装置100を利用できなかったときも、失敗時の時間、ピッタリ度、ユーザIDなどをセキュリティログとして出力することが考えられる。ユーザは、記憶部110に格納された各ログを参照することで、携帯端末装置100で行われた認証の過程を確認できる。
次に、ステップS45における指中心点および指間隔の一致度の算出方法を例示する。
図18は、指中心点の一致度の評価例を示す図である。指中心点の一致度は、登録時の各指の中心点から離れた何れの領域に認証時の各指の中心点が検出されたかによって判断する。例えば、登録時に検出した領域V1,V2,V3,V4,V5それぞれについて、中心点R1,R2,R3,R4,R5を取得しているとする。この場合、認証時に検出されたある領域の中心点が、登録時の中心点を含む第1の範囲に含まれている場合には、当該領域について指中心点の一致度を100とする。例えば、領域V1,V2,V3,V4,V5に対して、第1の範囲V111,V211,V311,V411,V511が予め定義される。
同様に、第1の範囲V111,V211,V311,V411,V511の外側に第2の範囲V112,V212,V312,V412,V512が定義される。ある領域の認証時の中心点が、第2の範囲V112,V212,V312,V412,V512に含まれている場合には、当該領域について指中心点の一致度を60とする。
また、第2の範囲V112,V212,V312,V412,V512の外側に第3の範囲V113,V213,V313,V413,V513が定義される。ある領域の認証時の中心点が、第3の範囲V113,V213,V313,V413,V513に含まれている場合には、当該領域について一致度を40とする。
なお、ある領域の認証時の中心点が、第1〜第3の範囲の何れにも含まれない場合には、当該領域について指中心点の一致度を0とする。
このように、登録時の中心点から離れるほど、一致度が小さくなるように各範囲を定義する。なお、上記の例では、4段階の範囲を例示したが、それ以外の複数の段階で各範囲を定義してもよい。
図19は、指中心点の一致度の評価例(続き)を示す図である。例えば、人差し指について、認証時に中心点R2aが検出されたとする。そして、当該中心点R2aが第2の範囲V212に含まれるとする。この場合、人差し指について、指中心点の一致度を、上述の定義に基づいて、60と評価する。
図20は、指間隔の一致度の評価例を示す図である。指間隔の一致度は、基準指と基準指以外の指との相対的な位置関係に基づいて算出する。
具体的には、親指が基準指となっている場合で、登録時に、親指に対応する領域V1の中心点R1および人差し指に対応する領域V2の中心点R2が検出されていたとする。このとき、中心点R1,R2を結ぶ線分の長さを登録時長さlaとする。また、中心点R1,R2を結ぶ線分(または、直線)と、X軸とのなす角を登録時角度waとする。
更に、この場合、認証時に、親指に対応する領域の中心点R1aおよび人差し指に対応する領域の中心点R2aが検出されたとする。ここで、中心点R2aは、中心点R2と一致している、または、ほぼ一致している。このとき、中心点R1a,R2aを結ぶ線分の長さを認証時長さlbとする。また、中心点R1a,R2aを結ぶ線分(または、直線)と、X軸とのなす角を認証時角度wbとする。
なお、登録時長さlaおよび認証時長さlbは、基準指との間隔Lの一例である。また、登録時角度waおよび認証時角度wbは、基準指に対する角度Wの一例である。
まず、基準指との間隔および基準指に対する角度の一致度を、次のように算出する。
基準指との間隔の一致度は、C1={(la−|la−lb|)/la}×100とする。ただし、|la−lb|が長さのズレ許容範囲に含まれていれば、一致度は100である。長さのズレ許容範囲とは、登録時/認証時の長さのズレ度合いのうち、一致度100と評価するズレの範囲である。例えば、登録時長さlaと認証時長さlbとの差が1センチ(cm)以内であれば、一致度100とみなすなどとすることが考えられる。
また、基準指に対する角度の一致度は、C2={(wa−|wa−wb|)/wa}×100とする。ただし、|wa−wb|が角度のズレ許容範囲に含まれていれば、一致度は100である。角度のズレ許容範囲とは、登録時/認証時の角度のズレ度合いのうち、一致度100と評価するズレの範囲である。例えば、登録時角度waと認証時角度wbとの差が2度以内であれば、一致度100とみなすなどとすることが考えられる。
そして、(C1+C2)/2を指間隔の一致度と評価する。具体的には、次の通りである。ここで、以下に示す2つのケースの例では、長さのズレ許容範囲を0(すなわち、なし)とする。また、角度のズレ許容範囲を2度とする。
ケース1では、登録時長さla=10センチ、登録時角度wa=20度、認証時長さlb=10センチ、認証時角度wb=24度である。この場合、C1=100、C2=80となる。よって、指間隔の一致度は、(100+80)/2=90となる。
ケース2では、登録時長さla=10センチ、登録時角度wa=20度、認証時長さlb=9センチ、認証時角度wb=22度である。この場合、C1=90、C2=100となる。C2=100となるのは、|wa−wb|=|20−22|=2が角度のズレ許容範囲2度以下に収まっているからである。よって、指間隔の一致度は、(90+100)/2=95となる。
なお、上述の例では、基準指との間隔の一致度および基準指に対する角度の一致度の両方に基づいて、指間隔の一致度を求めるものとしたが、基準指との間隔のみを用いて指間隔の一致度を算出してもよい。ただし、両方の一致度に基づいて算出する方が好ましい。なぜなら、基準指との間隔が一致している場合でも基準指に対する角度が大きく異なる場合があるからである。両方の一致度に基づいて、指間隔の一致度を求めることで、基準指と基準指以外の指との相対的な位置関係を高い精度で評価できる。
また、誤差率で計算される他のパラメータについても、ズレ許容範囲を予め設定しておき、設定した範囲の誤差は許容するようにしてもよい。
次に、以上のようにして算出される各一致度に基づく、ピッタリ度の算出方法(図17のステップS46の処理)を例示する。
図21は、ピッタリ度の算出例(左手)を示す図である。図21では、太郎さん(ユーザID:tarou)が認証テーブル111の項番“1”で示される握り方によって認証を行う場合を例示している。中心点R1は登録時の親指に対応する領域V1の中心点である。中心点R1aは認証時の親指に対応する領域V1aの中心点である。中心点R5は登録時の小指に対応する領域V5の中心点である。中心点R5aは認証時の小指に対応する領域V5aの中心点である。本例では、中心点R5,R5aは一致、あるいは、ほぼ一致している。図21では、特に、親指と小指との位置関係の、登録時/認証時での相違を矢印で示している。
例えば、認証部140は、登録時と認証時とで親指についての一致度を次のように評価する。指紋:一致(一致度=100)。指圧:ほぼ一致(一致度=80)。指中心点:少しずれている(一致度=60)。指面積:ずれている(一致度=40)。
例えば、認証部140は、登録時と認証時とで小指についての一致度を次のように評価する。指紋:一致(一致度=100)。指圧:少しずれている(一致度=60)。指中心点:一致(一致度=100)。指間隔:少しずれている(一致度=60)。指面積:一致(一致度=100)。
ピッタリ度は、全一致度の相加平均とする。これにより、上記例のピッタリ度は、(100+80+60+40+100+60+100+60+100)/9=77(小数点以下を切り捨て)と求まる。したがって、認証部140は、認証レベル定義テーブル113により、ピッタリ度の範囲“71〜80”の認証レベルに収まっていると判断する。認証部140は、認証レベル定義テーブル113に基づいて、ユーザに対し、電話AP151、Web AP152(ただし、課金されないもののみ)、電子メールAP153の利用を許可する。
図22は、ピッタリ度の算出例(右手その1)を示す図である。図22では、太郎さん(ユーザID:tarou)が認証テーブル111の項番“2”で示される握り方によって認証を行う場合を例示している。ただし、本例では太郎さんは手袋を着用しているとする。中心点R1,R1a,R5,R5aおよび領域V1,V1a,V5,V5aに関しては、図21と同様である。
また、領域V2,V3,V4は、それぞれ登録時の人差し指、中指および薬指に対応する領域である。領域V2a,V3a,V4aは、それぞれ認証時の人差し指、中指および薬指に対応する領域である。なお、領域V2,V2a,V3,V3a,V4,V4aについては中心点の図示を省略している。図22では、特に、親指と小指との位置関係の、登録時/認証時での相違を矢印で示している。
例えば、認証部140は、各指についての一致度を図23のように評価する。
図23は、ピッタリ度の算出例(右手その1:続き)を示す図である。人差し指については、次のように評価する。指紋:不一致(一致度=0)。指圧:一致(一致度=100)。指中心点:ほぼ一致(一致度=80)。指間隔:少しずれている(一致度=60)。指面積:ほぼ一致(一致度=80)。
親指(親指については指間隔は評価しない)、中指、薬指、小指についても同様にして、各情報の一致度が求まる。なお、本例では、太郎さんが手袋を着用している場合を例示しているため、何れの指に関しても指紋は不一致(一致度=0)となる。そして、全一致度の相加平均によりピッタリ度を算出する。本例の場合、例えば、ピッタリ度=61と算出される。したがって、認証部140は、認証レベル定義テーブル113により、ピッタリ度の範囲“61〜80”の認証レベルに収まっていると判断する。認証部140は、認証レベル定義テーブル113に基づいて、ユーザに対し、電話AP151、Web AP152、電子メールAP153の利用を許可する。
なお、ピッタリ度の計算において、指間隔の情報として、隣接指の中心点との間隔Laや隣接指との間隔Lbなどを取得している場合には、これらの情報を用いてもよい。例えば、上述の基準指との関係により算出する指間隔の一致度に加えて、あるいは、当該指間隔の一致度に代えて、隣接指との中心点の間隔Laや隣接指との間隔Lbなどの一致度を用いることができる。一致度は、基準指との間隔Lを求めるための式と同様の式により算出できる。
また、ピッタリ度の計算において、指紋、指圧、指中心点、指間隔および指面積の各一致度に、重み付けをしてもよい。例えば、指紋の一致度を1.5倍、指圧の一致度を1倍、指中心点の一致度を0.8倍、指間隔の一致度を0.5倍、指面積の一致度を2倍として相加平均をとることでピッタリ度を算出してもよい。重み付けは、ユーザごとに設定可能としてもよい。このようにすれば、ユーザ自身にとって利用し易い認証環境を提供でき、携帯端末装置100の利便性を向上できる。
次に、図17の各ステップにおける携帯端末装置100の画面例を説明する。まず、ヒント表示を行う場合を例示する。
図24は、認証時の画面例(ヒント表示あり)を示す図である。以下、図24に示すステップ番号に沿って、各ステップにおける画面例を説明する。なお、以下に示すステップS47−Yesは、ステップS47の判定でYesの場合(認証OK)である。また、ステップS47−Noは、ステップS47の判定でNoの場合(認証NG)である。更に、ステップS43aは、ステップS43と区別するために異なる符号を付したものであり、ステップS43の後に再度ヒント表示を行うステップである。
(ステップS43)GUI処理部120は、認証対象の指の一部を選択し、当該指に対応する領域を示す画像を表示する。指に対応する領域は、認証テーブル111に登録された指頂点群の情報に基づいて取得できる。選択方法は、例えば、ランダムである。具体的には、ユーザID“tarou”の項番“2”の握り方では5本の指の情報が登録されている。この場合、GUI処理部120は、5本の指のうち、1〜4本をランダムに選択する。例えば、親指を選択した場合、登録時の親指に対応する領域D1を表示する。なお、ヒント表示する指の数(または、表示する最大数)をユーザにより指定可能としてもよい。
(ステップS44)検出部130は、ユーザにより携帯端末装置100の本体が握られると、握り方の情報を検出する。例えば、親指、人差し指、中指、薬指、小指のそれぞれに対応する領域V13,V23,V33,V43,V53を検出する。認証部140は、検出部130が検出した情報に基づいて、認証レベルの判定を行い、認証OKか否かを判定する。認証OK(Yesに対応)の場合は、ステップS47−Yesの画面となる。認証NG(Noに対応)の場合は、ステップS47−Noの画面となる。
(ステップS47−Yes)GUI処理部120は、「認証しました」のメッセージを表示する。
(ステップS48)GUI処理部120は、ホーム(HOME)画面を表示する。ホーム画面とは、例えば、携帯端末装置100のOSが提供するログイン直後の画面である。ただし、利用可能なソフトウェアは、認証レベルに応じて、認証部140によって制限されている。例えば、認証部140は、利用可能なソフトウェアを起動するためのアイコンのみを表示し、利用不可とするソフトウェアを起動するためのアイコンを非表示とすることでソフトウェアの利用を制限する。または、認証部140は、ユーザが利用不可とするソフトウェアを起動しようとするときに、当該ソフトウェアの起動を抑制してもよい。この場合、認証部140は、「このソフトウェアは権限がないため利用できません」などのメッセージを表示して、ユーザに利用不可であることを通知してもよい。
(ステップS47−No)GUI処理部120は、「認証できません」のメッセージを表示する。そして、再度ヒント表示のステップから実行する(ステップS43aの画面となる)。
(ステップS43a)GUI処理部120は、認証対象の指の一部を選択し、当該指に対応する領域を示す画像を表示する。例えば、人差し指と中指とを選択した場合、登録時の人差し指と中指に対応する領域D2,D3を表示する。そして、ステップS44を実行し、認証OKとなるまで上記の処理を繰り返す。
このように、ユーザに対して握り方のヒントを提示することで、ユーザが握り方を忘れてしまった場合などにも、握り方による認証を支援できる。
なお、ステップS43では、認証対象の指の一部をヒント表示するものとしたが、認証対象の全ての指をヒント表示してもよい。
また、上述したように、機能を制限して利用させる場合には、その旨を示すメッセージをディスプレイ105aに表示させてもよい。例えば、利用可能な機能を当該メッセージによりユーザに通知することができる。具体的には、最低認証レベル未達時でも電話の機能が利用できれば、当該電話の機能を利用可能である旨のメッセージを表示する。また、認証レベルに応じた機能(例えば、電話や電子メール)が利用可能である旨のメッセージを表示する。
次に、ヒント表示を行わない場合を例示する。
図25は、認証時の画面例(ヒント表示なし)を示す図である。以下、図25に示すステップ番号に沿って、各ステップにおける画面例を説明する。なお、以下に示すステップS47−Yesは、ステップS47の判定でYesの場合(認証OK)である。また、ステップS47−Noは、ステップS47の判定でNoの場合(認証NG)である。
(ステップS41)GUI処理部120は、認証開始を受け付ける。検出部130は、ユーザが携帯端末装置100を握るのを待機する。なお、GUI処理部120は、ヒント表示を行わない。
(ステップS44)検出部130は、ユーザにより携帯端末装置100の本体が握られると、握り方の情報を検出する。例えば、親指、小指のそれぞれに対応する領域V13,V53を検出する。認証部140は、検出部130が検出した情報に基づいて、認証レベルの判定を行い、認証OKか否かを判定する。認証OK(Yesに対応)の場合は、ステップS47−Yesの画面となる。認証NG(Noに対応)の場合は、ステップS47−Noの画面となる。
(ステップS47−Yes)GUI処理部120は、「認証しました」のメッセージを表示する。
(ステップS48)GUI処理部120は、ホーム画面を表示する。ただし、利用可能なソフトウェアは、認証部140により認証レベルに応じて制限されている。
(ステップS47−No)GUI処理部120は、「認証できません」のメッセージを表示する。そして、再度ユーザによって握られるのを待機し、握り方の情報を検出して(ステップS44)、認証OKとなるまで繰り返す。
なお、上述したように、機能を制限して利用させる場合には、その旨を示すメッセージをディスプレイ105aに表示させてもよい。具体的な方法、図24で説明した方法と同様である。
また、GUI処理部120は、暗証番号解除など、他の認証方法の利用開始を受け付けるためのボタンを各画面に表示してもよい。そして、ユーザが所望する場合には、当該ボタンの押下を受け付けることで暗証番号による解除を行えるようする。これにより、手の怪我などで握るのが困難な場合にも対処できる。
以上で説明したように、携帯端末装置100は、ユーザの握り方の再現性により、認証レベルを判定し、認証レベルに応じた機能の利用を許可する。すなわち、携帯端末装置100、登録時の握り方と認証時の握り方とで多少のズレがあったとしても、ユーザは携帯端末装置100の所定の機能を利用可能である。例えば、高い精度でユーザを認証できた場合には、高いセキュリティが要求される機能の利用を許可する。一方、低い精度でしかユーザを認証できなかった場合には、高いセキュリティが要求されない機能や緊急時に利用され得る機能などの利用を許可する。このように、携帯端末装置100では、機能ごとにセキュリティを確保しながら、緊急時などに認証に手間取る煩わしさを軽減でき、携帯端末装置100の利便性を向上できる。
特に、図22,23で説明したように、ユーザが手袋をしている場合は、従来の方法で認証を行おうとすると、手袋を外して操作する、操作後に手袋を着けるなどの煩わしい作業が発生する。第2の実施の形態の携帯端末装置100によれば、手袋を着けたままで認証したとしても、緊急時の利用が想定される機能や高いセキュリティを要しない機能の利用は可能である。このため、例えば、緊急に利用したい機能を迅速に利用可能である。なお、ユーザが手にクリームを塗っている場合や手を怪我して絆創膏などを貼っている場合なども認証に手間取りやすい。したがって、携帯端末装置100の機能は、このような場合に特に有効である。
また、1ユーザに対して複数の握り方を登録しておくことで、そのうちの何れかの握り方での認証を行える。例えば、右手用、左手用、手袋着用時など、複数のパターンを個別に登録しておくことで、ユーザにとって利用し易い認証環境を提供でき、利便性を一層向上できる。
また、認証に用いる指、基準指および判定方法などをユーザにより選択可能とすることで、ユーザ各自にとって利用し易い認証環境を提供でき、利便性を一層向上できる。上述した例では、認証に用いる情報として、指紋、指圧、指中心点、指間隔および指面積を例示したが、これらのうちの何れを認証に用いる情報として利用するかをユーザにより選択可能としてもよい。例えば、指紋を用いずに認証を行ってもよい。また、より強固な認証を行いたい場合には、より多くの情報を認証用に選択することができる。
更に、撮像部105bは、指紋を撮像するものとしたが、赤外線センサにより指の静脈を撮像し、当該静脈の特徴情報に基づいて、登録時および認証時の一致度を算出してもよい。あるいは、撮像部105bは、指の形状を撮像し、指の形状の特徴情報に基づいて、登録時および認証時の一致度を算出してもよい。
次に、図17で説明した認証時の処理の他の例を説明する。ここで、携帯端末装置100では、一定の認証レベルで認証されれば、その後、それよりも低い認証レベルで認証されたとしても、以前の高い方の認証レベルに基づいて、利用可能な機能を制御してもよい。一度精度良くユーザを認証できれば、操作中のユーザは信頼できるユーザであると考えられるからである。以下、このような処理の具体的な手順を説明する。
図26は、認証時の他の処理例を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、ステップS41〜S47およびステップS48については、図17で説明した各ステップと同様であるため説明を省略する。図26では、ステップS47,S48の間に、ステップS47a,S47bを実行する点が異なる。具体的には、ステップS47でYesの場合(認証OK)、ステップS47aに進む。
(ステップS47a)認証部140は、前回の認証レベルが所定の認証レベル(例えば、ピッタリ度“91〜100”)以上であったか否かを判定する。前回の認証レベルが所定の認証レベル以上であった場合、処理をステップS47bに進める。前回の認証レベルが所定の認証レベルよりも小さかった場合、処理をステップS48に進める。なお、前回の認証レベルは、認証部140が記憶部110に記憶しておく。認証部140が記憶部110に格納するログに基づいて前回の認証レベルを取得してもよい。また、前回の認証レベルが最低認証レベルに達していなかった場合には、本ステップS47aの判定条件に関わらずステップS48に進めるようにしてもよい。この場合には、現在操作中のユーザが信頼できるユーザであるとは限らないからである。
(ステップS47b)認証部140は、前回の認証レベルと今回の認証レベルとのうち、大きい方の認証レベルを今回の認証における認証レベルとして採用する。そして、処理をステップS48に進める。例えば、今回の認証レベルがピッタリ度“71〜80”相当であったとしても、前回の認証レベルが“91〜100”相当であれば、前回の認証レベル“91〜100”を今回の認証レベルとして採用する。
このようにして、携帯端末装置100は、前回の認証レベルが所定の認証レベルに達していれば、以後の認証においてもこの結果を用いる。このようにすれば、信頼できるユーザに対して、携帯端末装置100を利用するために高精度の認証を毎回強いずに済む。よって、携帯端末装置100の利便性を一層向上できる。
なお、ステップS47bにおいて、認証部140は、今回の認証レベルに代えて、前回の認証レベルを採用した旨のログを生成しておく。このようにすれば、次回の認証においても、上記と同様の処理によって、信頼できるユーザに対し認証レベルによる機能制限を緩和できる。
ステップS47a,S47bの処理は、前回の認証から所定時間内(例えば、1時間以内)に認証が行われる場合にのみ実行してもよい。前回の認証から長時間が経過している場合には、前回の認証時のユーザと今回の認証時のユーザとが異なっている可能性が高いからである。
図27は、他の構成例を示す図である。例えば、携帯端末装置100は、通信部104を用いて、アクセスポイント20およびネットワーク30を介してサーバ40と通信可能である。ただし、携帯端末装置100は、基地局と無線通信し、移動通信網を介してネットワーク30に接続されてもよい。
サーバ40は、握り方によるユーザ認証を行うサーバコンピュータである。サーバ40は、認証テーブル111、判定方法テーブル112、認証レベル定義テーブル113および認証処理のログなどを所定の記憶部に保持する。例えば、サーバ40は、登録時の握り方の情報を携帯端末装置100から取得し、自身が保持する認証テーブル111に登録する。また、サーバ40は、判定方法や認証レベルの設定指示を携帯端末装置100から取得して、自身が保持する判定方法テーブル112や認証レベル定義テーブル113の登録内容を更新する。
サーバ40は、携帯端末装置100から握り方の情報を取得すると、これらの情報に基づいて、図17と同様の処理により、ユーザを認証する。そして、サーバ40は、認証レベルに応じた機能の携帯端末装置100での利用を許可する。このような構成によっても、携帯端末装置100の利便性を向上できる。
なお、上述の機能は、コンピュータに所定のプログラムを実行させることで実現することもできる。当該プログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体に記録しておくことができる。当該プログラムを流通させるには、例えば、そのプログラムが記録された記録媒体を配布する。記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリを使用できる。磁気記録装置には、HDD(Hard Disk Drive)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、CD(Compact Disc)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−R/RW/RAMなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。半導体メモリには、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのフラッシュメモリがある。または、そのプログラムをサーバコンピュータに格納しておき、ネットワーク経由でコンピュータに転送してもよい。コンピュータは、例えば、記録媒体に記録されたプログラムまたはネットワークから取得したプログラムを、自装置の不揮発性の記憶媒体(例えば、携帯端末装置100でいえばフラッシュメモリ103)に格納する。そして、当該不揮発性の記憶媒体からプログラムを読み取り実行する。ただし、コンピュータは、取得したプログラムを、不揮発性の記憶媒体に格納せずに逐次、RAMに展開して実行することも可能である。
1 情報処理装置
1a 検出手段
1b 記憶手段
1c 認証手段

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、前記検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、前記登録時情報と前記認証時情報とが合致する度合いを示す認証レベルを判定し、
    前記認証レベルに応じた機能の利用を許可し、
    前記登録時情報および前記認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、前記線分と所定の直線とがなす角度の情報を含み、
    前記認証レベルの判定では、前記登録時の前記線分の長さおよび前記角度と、前記認証時の前記線分の長さおよび前記角度と、に基づいて、前記第1の指と前記第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する、
    処理を実行させる認証プログラム。
  2. コンピュータに、
    複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、前記検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、前記登録時情報と前記認証時情報とが合致する度合いを示す認証レベルを判定し、
    前記認証レベルに応じた機能の利用を許可し、
    前記ユーザを識別するための情報は、前記検出手段を握った際に各指が前記検出手段に接触して検出された領域を示す情報を含み、
    認証を開始するとき、または、前記認証レベルが所定の最低認証レベルに達していないときに、前記登録時情報に基づいて、登録時の前記複数の指の少なくとも一部に対応する前記領域を表示手段に表示させる、
    処理を実行させる認証プログラム。
  3. 前記領域の表示対象とする指を、前記領域の表示を行うたびに変更する、請求項2記載の認証プログラム。
  4. 前記ユーザを識別するための情報は、各指についての複数の種類の情報を含み、登録時と認証時とで、予め指定された種類の情報が合致する度合いが所定の度合いよりも小さい場合に、認証不可とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の認証プログラム。
  5. コンピュータに、
    複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、前記検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、前記登録時情報と前記認証時情報とが合致する度合いを示す認証レベルを判定し、
    前回認証時の認証レベルが所定のレベルに達している場合、今回認証時の認証レベルおよび前回認証時の認証レベルのうち、高い方の認証レベルに応じた機能の利用を許可する、
    処理を実行させる認証プログラム。
  6. 前記検出手段は、手に握られることで前記複数の指に関する前記ユーザを識別するための情報を検出する、請求項1乃至の何れか一項に記載の認証プログラム。
  7. コンピュータが、
    複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報と、前記検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、前記登録時情報と前記認証時情報とが合致した度合いを示す認証レベルを判定し、
    前記認証レベルに応じた機能の利用を許可し、
    前記登録時情報および前記認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、前記線分と所定の直線とがなす角度の情報を含み、
    前記認証レベルの判定では、前記登録時の前記線分の長さおよび前記角度と、前記認証時の前記線分の長さおよび前記角度と、に基づいて、前記第1の指と前記第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する、
    認証方法。
  8. 複数の指に関するユーザを識別するための情報を検出する検出手段により登録時に検出された登録時情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記登録時情報と、前記検出手段により認証時に検出された認証時情報と、に基づいて、前記登録時情報と前記認証時情報とが合致した度合いを示す認証レベルを判定し、前記認証レベルに応じた機能の利用を許可する認証手段と、
    を有し、
    前記登録時情報および前記認証時情報は、第1の指に対して検出された領域に含まれる第1の点と第2の指に対して検出された領域に含まれる第2の点とを結ぶ線分の長さ、および、前記線分と所定の直線とがなす角度の情報を含み、
    前記認証手段は、前記認証レベルの判定の際に、前記登録時の前記線分の長さおよび前記角度と、前記認証時の前記線分の長さおよび前記角度と、に基づいて、前記第1の指と前記第2の指との間隔を示す情報が合致する度合いを評価する、
    情報処理装置。
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