JP5969291B2 - 携帯端末認証システムおよび高機能携帯端末 - Google Patents

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本発明は、端末利用者が携帯端末を利用してサーバからアプリケーションの提供を受ける際、サーバが携帯端末の端末利用者を認証する認証手続きを行う携帯端末認証システムに関する。また、本発明は、端末利用者が高機能携帯端末を使用する際、その携帯端末が端末利用者を認証する認証手続きを行う高機能携帯端末に関する。
面状のタッチ検出領域を有するタッチパネルと、そのタッチパネルに利用者の指がタッチされたとき、タッチパネルにより検出されたタッチ領域の画像に基づいて、指の形状を表す特徴データを抽出する特徴データ抽出手段と、抽出された特徴データを登録する特徴データ登録手段と、登録後にタッチパネル上にタッチされた指の検出画像に基づく特徴データを登録済の特徴データと照合する特徴データ照合手段とを備え、特徴データ照合手段によって照合した結果、検出画像に基づく特徴データと登録済の特徴データとが合致した場合、そのロックを解除する携帯電話が開示されている(特許文献1参照)。この携帯電話における指の形状を表す特徴データとしては、利用者の人差し指、中指、薬指の末節骨、中節骨、基節骨までの関節間部分の長さ、隣接するそれら指の関節間部分のなす角度、隣接するそれら指の関節の位置のずれ量、隣接するそれら指の関節間部分の間隔がある。
特開2010−268989号公報
前記特許文献1に開示の携帯電話では、利用者の人差し指、中指、薬指の末節骨、中節骨、基節骨までの関節間部分の各データを取得する必要があるが、タッチパネルにそれら指の末節骨、中節骨、基節骨までの関節間部分のデータを検出させるため、利用者が指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチパネルにタッチしなければならない。そのために、タッチパネルには指先から指の付け根までの指の全てのはらをタッチ可能な大きさが要求されるが、携帯電話の小型化にともなって携帯電話に実装されるタッチパネルの面積も小型化され、タッチパネルの面積によっては指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチすることができない場合がある。指全域のはらをタッチすることができないと、タッチパネルにおいて指の形状を表す特徴データを抽出することができず、指の特徴データどうしを照合することができないから、携帯電話の利用者の認証を行うことができない。
本発明の目的は、アプリケーションの提供を受ける際、携帯端末のマルチタッチパネルを利用して端末利用者の認証を確実に行うことができる携帯端末認証システムを提供することにある。本発明の他の目的は、携帯端末を使用する際、携帯端末のマルチタッチパネルを利用して端末利用者の認証を確実に行うことができる高機能携帯端末を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、複数ポイントのタッチ面域データを同時に検出可能なマルチタッチパネルを有する高機能携帯端末と、各種複数のアプリケーションを携帯端末に提供するサーバとから形成され、端末利用者が携帯端末を利用してサーバからアプリケーションの提供を受ける際、サーバが携帯端末の端末利用者を認証する携帯端末認証システムである。
前記第1の前提における本発明の特徴は、高機能携帯端末が、端末利用者の五指のうち、マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを検出する面域データ第1検出手段と、面域データ第1検出手段によって検出したタッチ面域データをサーバに送信する面域データ第1送信手段と、アプリケーションの提供を受ける際に、端末利用者の五指のうち、マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを検出する面域データ第2検出手段と、面域データ第2検出手段によって検出したタッチ面域データをサーバに送信する面域データ第2送信手段とを含み、サーバが、面域データ第1送信手段によって送信されたタッチ面域データを記憶する面域データ記憶手段と、面域データ第2送信手段によって送信されたタッチ面域データを面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データと照合する面域データ照合手段と、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可する面域データ判断手段とを含むことにある。
本発明にかかる携帯端末認証システムの一例としては、高機能携帯端末が、その携帯端末を特定する携帯端末特定情報をサーバに送信する特定情報第1送信手段と、アプリケーションの提供を受ける際に、その携帯端末を特定する携帯端末特定情報をサーバに送信する特定情報第2送信手段とを含み、面域データ記憶手段では、タッチ面域データを携帯端末特定情報に関連付けて記憶し、面域データ照合手段では、特定情報第2送信手段によって送信された携帯端末特定情報を面域データ記憶手段によって記憶した携帯端末特定情報と照合し、面域データ判断手段では、面域データ照合手段によって照合したそれら携帯端末特定情報が同一であると判断すると、面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可する。
本発明にかかる携帯端末認証システムの他の一例としては、高機能携帯端末が、その携帯端末を利用する端末利用者の個人情報をサーバに送信する個人情報第1送信手段と、アプリケーションの提供を受ける際に、その携帯端末を利用する端末利用者の個人情報をサーバに送信する個人情報第2送信手段とを含み、面域データ記憶手段では、タッチ面域データを個人情報に関連付けて記憶し、面域データ照合手段では、個人情報第2送信手段によって送信された個人情報を面域データ記憶手段によって記憶した個人情報と照合し、面域データ判断手段では、面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断すると、面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可する。
本発明にかかる携帯端末認証システムの他の一例としては、高機能携帯端末が、タッチ面域データの検出時に、マルチタッチパネルの所定の位置に端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示するタッチ区域表示手段を含む。
本発明にかかる携帯端末認証システムの他の一例としては、マルチタッチパネルにおける複数ポイントのタッチ面域データが、マルチタッチパネルに検出された指のはらの接触面域の面積データと、マルチタッチパネルに検出された指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、面域データ照合手段では、面域データ第2送信手段によって送信された面積データと図形データとの少なくとも一方を、面域データ記憶手段によって記憶した面積データと図形データとの少なくとも一方と照合し、面域データ判断手段では、面域データ照合手段によって照合した面積データと図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する。
本発明にかかる携帯端末認証システムの他の一例としては、面積データが、端末利用者の人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データと、端末利用者の中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データと、端末利用者の薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データとである。
本発明にかかる携帯端末認証システムの他の一例としては、図形データが、端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、複数ポイントのタッチ面域データを同時に検出可能なマルチタッチパネルを有する高機能携帯端末である。
前記第2の前提における本発明の特徴は、高機能携帯端末が、携帯端末を利用する端末利用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、端末利用者の五指のうち、マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを検出する面域データ第1検出手段と、面域データ第1検出手段によって検出したタッチ面域データを個人情報記憶手段によって記憶した個人情報に関連付けて記憶する面域データ記憶手段と、携帯端末を使用する際に、端末利用者の個人情報を取得する個人情報取得手段と、携帯端末を使用する際に、端末利用者の五指のうち、マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを検出する面域データ第2検出手段と、個人情報取得手段によって取得した個人情報を個人情報記憶手段によって記憶した個人情報と照合しつつ、面域データ第2検出手段によって検出したタッチ面域データを面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データと照合する面域データ照合手段と、面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断するとともに、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、携帯端末の使用を許可する面域データ判断手段とを含むことにある。
本発明にかかる高機能携帯端末の一例としては、高機能携帯端末が、タッチ面域データの検出時に、マルチタッチパネルの所定の位置に端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示するタッチ区域表示手段を含む。
本発明にかかる高機能携帯端末の他の一例としては、マルチタッチパネルにおける複数ポイントのタッチ面域データが、マルチタッチパネルに検出された指のはらの接触面域の面積データと、マルチタッチパネルに検出された指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、面域データ照合手段では、面域データ第2検出手段によって検出した面積データと図形データとの少なくとも一方を、面域データ記憶手段によって記憶した面積データと図形データとの少なくとも一方と照合し、面域データ判断手段では、面域データ照合手段によって照合した面積データと図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する。
本発明にかかる高機能携帯端末の他の一例としては、面積データが、端末利用者の人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データと、端末利用者の中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データと、端末利用者の薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データとである。
本発明にかかる高機能携帯端末の他の一例としては、図形データが、端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである。
本発明にかかる携帯端末認証システムによれば、面域データ第1検出手段や面域データ第2検出手段によって検出した端末利用者の五指のうちの少なくとも人差し指、中指、薬指であってそれら指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを照合するから、端末利用者の指先のみを携帯端末のマルチタッチパネルにタッチすればよく、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、高機能携帯端末に実装されるマルチタッチパネルが小型化したとしても、端末利用者の指のタッチ面域データを確実に取得することができ、アプリケーションの提供時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。携帯端末認証システムは、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、サーバが携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可し、タッチ面域データが異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。
面域データ照合手段によって照合したそれら携帯端末特定情報が同一であると判断すると、携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可する携帯端末認証システムは、携帯端末を特定する携帯端末特定情報が異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用が許可されていない携帯端末によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができるのみならず、タッチ面域データの照合とともに携帯端末特定情報の照合を行うことにより、アプリケーション提供時の認証の精度を向上させることができ、アプリケーション提供時における認証逃れや認証漏れを防ぐことができる。
面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断すると、携帯端末に対してアプリケーションの提供を許可する携帯端末認証システムは、端末利用者を特定する個人情報が異なる場合、その端末利用者の携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、携帯端末の使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができるのみならず、タッチ面域データの照合とともに個人情報の照合を行うことにより、アプリケーション提供時の認証の精度を向上させることができ、アプリケーション提供時における認証逃れや認証漏れを防ぐことができる。
タッチ面域データの検出時に、高機能携帯端末がマルチタッチパネルの所定の位置に端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示する携帯端末認証システムは、携帯端末がマルチタッチパネルの所定の位置にタッチ区域を表示することで、マルチタッチパネルにおける指のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データの検出時においてマルチタッチパネルにおける指のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指のタッチ面域データを確実に検出することができるとともに、指のタッチ面域データを確実に照合することができ、アプリケーションの提供時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
タッチ面域データが指のはらの接触面域の面積データと指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、面域データ判断手段において面積データと図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する携帯端末認証システムは、面積データと図形データとの少なくとも一方が異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。携帯端末認証システムは、端末利用者の認証に面積データと図形データとの両者を使用する場合、それらのうちのいずれか一方のみを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者によるアプリケーションの不正な使用を確実に防ぐことができる。
前記面積データが人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データ、中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データ、薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データである携帯端末認証システムは、端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の接触面域の各面積データの少なくとも1つが異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。携帯端末認証システムは、人差し指、中指、薬指の3つの指の接触面域の各面積データを端末利用者の認証に使用するから、端末利用者の人差し指、中指、薬指のうちのいずれか1つのみの面積データを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者によるアプリケーションの不正な使用を確実に防ぐことができる。
図形データが端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである携帯端末認証システムは、3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データを照合し、三角形データが異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。携帯端末認証システムは、認証に使用する三角形データを端末利用者の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作るから、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、携帯端末に実装されるマルチタッチパネルが小型化したとしても、端末利用者の指のタッチ面域データである三角形データを確実に作ることができ、アプリケーションの利用時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
本発明にかかる高機能携帯端末によれば、面域データ第1検出手段や面域データ第2検出手段によって検出した端末利用者の五指のうちの少なくとも人差し指、中指、薬指であってそれら指の末節骨の指のはらのタッチ面域データを照合するから、端末利用者の指先のみを携帯端末のマルチタッチパネルにタッチすればよく、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、高機能携帯端末に実装されるマルチタッチパネルが小型化したとしても、端末利用者の指のタッチ面域データを確実に取得することができ、携帯端末の使用時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。高機能携帯端末は、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、携帯端末の使用を許可し、タッチ面域データが異なる場合、その携帯端末の使用を不可とするから、携帯端末の使用権限がない第三者による携帯端末の不正な使用を防ぐことができ、携帯端末におけるデータの不正取得やデータの改竄、なりすまし等の不正行為を防ぐことができる。
高機能携帯端末は、面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断すると、携帯端末の使用を許可し、端末利用者を特定する個人情報が異なる場合、その端末利用者における携帯端末の使用を不可とするから、携帯端末の使用権限がない第三者による携帯端末の不正使用を防ぐことができ、携帯端末におけるデータの不正取得やデータの改竄、なりすまし等の不正行為を防ぐことができる。高機能携帯端末は、タッチ面域データの照合とともに個人情報の照合を行うことにより、端末利用者認証の精度を向上させることができ、アプリケーション提供時における認証逃れや認証漏れを防ぐことができる。
タッチ面域データの検出時に、マルチタッチパネルの所定の位置に端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示する高機能携帯端末は、マルチタッチパネルの所定の位置にタッチ区域を表示することで、マルチタッチパネルにおける指のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データの検出時においてマルチタッチパネルにおける指のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指のタッチ面域データを確実に検出することができるとともに、指のタッチ面域データを確実に照合することができ、携帯端末の使用時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
タッチ面域データが指のはらの接触面域の面積データと指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、面域データ判断手段において面積データと図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する高機能携帯端末は、面積データと図形データとの少なくとも一方が異なる場合、その携帯端末の使用を不可とするから、携帯端末の使用権限がない第三者による携帯端末の不正な使用を防ぐことができ、携帯端末におけるデータの不正取得やデータの改竄、なりすまし等の不正行為を防ぐことができる。高機能携帯端末は、端末利用者の認証に面積データと図形データとの両者を使用する場合、それらのうちのいずれか一方のみを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者による携帯端末の不正な使用を確実に防ぐことができる。
面積データが人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データ、中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データ、薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データである高機能携帯端末は、端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の接触面域の各面積データの少なくとも1つが異なる場合、その携帯端末へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。携帯端末認証システムは、人差し指、中指、薬指の3つの指の接触面域の各面積データを端末利用者の認証に使用するから、端末利用者の人差し指、中指、薬指のうちのいずれか1つのみの面積データを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者によるアプリケーションの不正な使用を確実に防ぐことができる。
図形データが端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである高機能携帯端末は、3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データを照合し、三角形データが異なる場合、その携帯端末の使用を不可とするから、携帯端末の使用権限がない第三者による携帯端末の不正な使用を防ぐことができ、携帯端末におけるデータの不正取得やデータの改竄、なりすまし等の不正行為を防ぐことができる。高機能携帯端末は、認証に使用する三角形データを端末利用者の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作るから、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、マルチタッチパネルが小型化したとしても、端末利用者の指のタッチ面域データである三角形データを確実に作ることができ、携帯端末の利用時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
一例として示す携帯端末認証システムの概略構成図。 スマートフォンにおける指のタッチ面域データを検出する手順の説明図。 マルチタッチパネルにおいて検出された指の面積データ(タッチ面域データ)の一例を示す図。 マルチタッチパネルにおいて検出された三角形データ(タッチ面域データ)の一例を示す図。 指の面積データの比較の一例を示す図。 三角形データの比較の一例を示す図。 システムにおいて行われる認証手順の一例を示すフローチャート。 図7から続くフローチャート。 タッチ区域が表示された一例として示すスマートフォン(高機能携帯端末)の正面図。 スマートフォンにおいて指のタッチ面域データを検出する手順の説明図。 スマートフォンにおいて行われる認証手順の一例を示すフローチャート。 図11から続くフローチャート。
一例として示す携帯端末認証システム10の概略構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る携帯端末認証システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。携帯端末認証システム10は、各種複数のスマートフォン11(各種複数の高機能携帯端末)と、それらスマートフォン11にインターネット12を介して各種複数のアプリケーションを提供するサーバ13とから形成されている。なお、図1では1台のサーバ13を図示しているが、実際には各種複数のアプリケーションを提供する複数のサーバ13が存在する。また、スマートフォン11は、それぞれ機種が異なるとともにそれを提供するキャリア(メーカー)が異なる。
スマートフォン11は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメインメモリとを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータを内蔵し、大容量ハードディスクを実装している。スマートフォン11は、複数ポイントのタッチ面域データ15(面積データおよび三角形データ)(図3,4参照)を同時に検出可能なマルチタッチパネル14(静電容量方式)を備えている。スマートフォン11のメモリには、ウェブブラウザが格納されている。スマートフォン11のハードディスクには、サーバ13のURLが格納されているとともに、各所に設置された物理的な外部サーバ(コンピュータ)や仮想サーバ(コンピュータ)のURLが格納されている。
スマートフォン11は、ウェブブラウザを利用してインターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用して不特定多数の他のサーバ(物理サーバや仮想サーバ)にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12において各種検索エンジンを利用することができる。スマートフォン11は、URLを使用してサーバ13にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12を介して各種データをサーバ13を含む他の複数の外部サーバに提供することができ、インターネット12を介して各種データをサーバ13を含む他の複数の外部サーバから受け取ることができる。
スマートフォン11のハードディスクには、そのスマートフォン11を特定する携帯端末特定情報が格納されている。携帯端末特定情報としては、スマートフォン11のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、スマートフォンの固体識別番号等の携帯端末特定情報を利用することができる他、スマートフォン11がそれを識別するユニークな識別番号を独自に生成し、生成した識別番号を携帯端末特定情報とすることができる。スマートフォン11のハードディスクには、そのスマートフォン11を使用する権限を有する端末利用者の個人情報が格納される。個人情報としては、パスワードやID番号、端末利用者名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等がある。
スマートフォン11のハードディスクには、アプリケーションを提供する特定のサーバ13に対応するタッチ面域データ15の検出履歴が携帯端末特定情報とそのサーバ13のURLとに関連付けられた状態で格納される。スマートフォン11のハードディスクには、アプリケーションを提供する特定のサーバ13へのタッチ面域データ15の送信履歴が携帯端末特定情報とそのサーバ13のURLとに関連付けられた状態で格納される。スマートフォン11のハードディスクには、サーバ13から送信されたデータ記憶完了情報がそのサーバ13のURLに関連付けられた状態で格納される。
サーバ13は、アプリケーションを有償または無償で提供するショップが契約するデータセンターに設置または仮想されているが、アプリケーションを提供するショップに設置される場合もある。サーバ13は、中央処理装置(CPUまたはMPU)とメモリとを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータまたは仮想されたバーチャルコンピュータであり、物理的な大容量ハードディスクまたは仮想された大容量ハードディスクを実装している。なお、図示はしていないが、サーバ13には、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。
サーバ13のハードディスクには、スマートフォン11に提供する各種複数のアプリケーションが格納されている。サーバ13は、後記する認証手続によって認証結果が可であるスマートフォン11に対し、インターネット12を介してアプリケーションをダウンロードする。なお、サーバ13のハードディスクには、スマートフォン11から送信された携帯端末特定情報および個人情報が格納されるとともに、スマートフォン11から送信されたタッチ面域データ15が携帯端末特定情報および個人情報に関連付けられた状態で格納される。
サーバ13は、ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定するDNSサーバ機能、ホームページを公開するために必要なWebサーバ機能、他のコンピュータや他のサーバからの要求を受け付けて各種情報を読み書きする機能を提供するデータベースサーバ機能、電子メールの送受信用のメールサーバ機能、作成された文章や画像等のデータをすべて保存してそれらのデータを検索可能にするドキュメントサーバ機能等の各種サーバ機能を有する。なお、インターネット12に接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、スマートフォン11が所定のサーバに接続される。
図2は、スマートフォン11において指のタッチ面域データ15を検出する手順の説明図であり、図3は、マルチタッチパネル14において検出された指18〜20の面積データ21a〜21c(タッチ面域データ15)の一例を示す図である。図4は、マルチタッチパネル14において検出された三角形データ22(タッチ面域データ15)の一例を示す図であり、図5は、指18〜20の面積データ21a〜21cの比較の一例を示す図である。図6は、三角形データ22の比較の一例を示す図であり、図7は、このシステム10において行われる認証手順の一例を示すフローチャートである。図8は、図7から続くフローチャートである。
携帯端末認証システム10では、端末利用者がスマートフォン11を利用してサーバ13からアプリケーションの提供(アプリケーションのダウンロード)を受ける際、サーバ13がスマートフォンの端末利用者を認証し、認証結果が可である場合、スマートフォン11に対してアプリケーションの提供を許可する。逆に、認証結果が不可である場合、スマートフォン11へのアプリケーションの提供を不可とする。アプリケーションの提供を許可した場合、サーバ13が許可したアプリケーションをスマートフォン11にダウンロードし、端末利用者はそのアプリケーションをスマートフォン11を介して利用することができる。
それら図に基づいて、このシステム10における認証手順を説明すると、以下のとおりである。端末利用者がスマートフォン11のスイッチをONにすると、スマートフォン11の中央処理部は、マルチタッチパネル14に初期画面(図示せず)を表示する(S−1)。初期画面には、図示はしていないが、ウェブブラウザを示すアイコンの他、スマートフォン11に他の機能を実行させるアイコンやコマンドが表示されるとともに、閉じるボタンが表示される。閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン11の電源がOFFになる。インターネット12を介してスマートフォン11にアプリケーションをダウンロードする場合、最初にウェブブラウザのアイコンをクリックし、インターネット12に接続する。
スマートフォン11がインターネット12に接続すると、図示はしていないが、各ショップのWebページにジャンプ(各ショップのサーバ13へログイン)する各種複数のリンク、それらショップ以外の他のWebページにジャンプ(他のホームページへログイン)する各種複数のリンク、戻るボタンがマルチタッチパネル14に表示される。戻るボタンをクリックすると、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。
特定のショップへのリンクをクリックすると、インターネット12を介してそのショップのサーバ13にログインする。スマートフォン11がインターネット12を介して特定のサーバ13にログインした場合、スマートフォン11の中央処理部は、そのサーバ13に対応するタッチ面域データ15の検出履歴やそのサーバ13へのタッチ面域データ15の送信履歴、サーバ13から送信されたデータ記憶完了情報があるかを判断する(S−2)。
スマートフォン11がインターネット12を介して特定のサーバ13に初めてログインし、そのサーバ13(ショップ)からアプリケーションを初めてダウンロードする場合、スマートフォン11のハードディスクには、そのサーバ13に対応するタッチ面域データ15の検出履歴およびそのサーバ13へのタッチ面域データ15の送信履歴、サーバ13から送信されたデータ記憶完了情報が格納されていない。
スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ15の検出履歴やタッチ面域データ15の送信履歴、データ記憶完了情報を検索し、タッチ面域データ15の検出履歴やタッチ面域データ15の送信履歴、データ記憶完了情報がないと判断すると、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指をタッチさせる登録用のタッチ区域16a〜16cを表示する(タッチ区域表示手段)(S−3)。
マルチタッチパネル14には、図2(a)に示すように、端末利用者の右手17の五指のうち、人差し指18の末節骨の指のはらをタッチする人差し指タッチ区域16a、中指19の末節骨の指のはらをタッチする中指タッチ区域16b、薬指20の末節骨の指のはらをタッチする薬指タッチ区域16cが表示される。さらに図示はしていないが、マルチタッチパネル14には、それらタッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンが表示される。携帯端末認証システム10は、スマートフォン11がマルチタッチパネル14の所定の位置にタッチ区域16a〜16cを表示するから、パネル11における指18〜20のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データ15の検出時においてパネル11における指18〜20のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に検出することができる。
戻るボタンをクリックすると、1つ前の画面に戻り、各ショップのWebページにジャンプする各種複数のリンク、他のWebページにジャンプする各種複数のリンク、戻るボタンがマルチタッチパネル14に表示される。初期画面表示ボタンをクリックすると、スマートフォン11がサーバ13からログアウトし、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。
端末利用者は、タッチ要請メッセージにしたがい、図2(b)に示すように、マルチタッチパネル14に表示された人差し指タッチ区域16aに右手17の人差し指18の末節骨の指のはらをタッチし、中指タッチ区域16bに右手17の中指19の末節骨の指のはらをタッチするとともに、薬指タッチ区域16cに右手17の薬指20の末節骨の指のはらをタッチする。端末利用者が人差し指18、中指19、薬指20をそれらタッチ区域16a〜16cにタッチすると、スマートフォン11の中央処理部は、マルチタッチパネル14が人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15や中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検知可能か判断する(S−4)。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知できない場合、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ3(S−3)に戻り、パネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせるタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンを表示し、ステップ3からの手順を繰り返す。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、パネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知可能な場合、スマートフォン11の中央処理部は、パネル14における位置座標から求めた人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検出する(面域データ第1検出手段)。なお、右手17ではなく、左手の指(人差し指、中指、薬指)からタッチ面域データ15を検出することもできる。
スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ検出完了メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、検出したそれら指18〜20のタッチ面域データ15を一時的にハードディスクに格納するとともに、ログインしたサーバ13に対応するタッチ面域データ15の検出履歴をハードディスクに格納する(検出履歴記憶手段)。検出履歴には、携帯端末特定情報(スマートフォン11のIPアドレス、MACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、スマートフォン11の固体識別番号等の携帯端末特定情報、生成した識別番号等のうちの少なくとも1つ)、サーバ13のURL、タッチ面域データ15の検出日時がある。検出日時は、携帯端末特定情報およびサーバ13のURLに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。なお、携帯端末特定情報として、スマートフォン11のIPアドレスを利用するものとする。
検出履歴をハードディスクに格納した後、スマートフォン11の中央処理部は、個人情報入力画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示する。個人情報入力画面には、個人情報(パスワードやID番号、端末利用者名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等のうちの少なくともパスワードや端末利用者名)の入力エリア、OKボタン、タッチ面域データ15再入力ボタン、初期画面表示ボタンが表示される。なお、入力画面には、パスワード入力エリアおよび端末利用者名入力エリアが表示されるものとする。
タッチ面域データ再入力ボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ3(S−3)に戻り、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせるタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンを表示し、ステップ3からの手順を繰り返す。この場合、スマートフォン11の中央処理部は、ハードディスクに格納した検出履歴をハードディスクから消去する。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。初期画面表示ボタンをクリックすると、スマートフォン11がサーバ13からログアウトし、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。この場合も、スマートフォン11の中央処理部は、ハードディスクに格納した検出履歴をハードディスクから消去する。
パスワード入力エリアにパスワードを入力するとともに、端末利用者名入力エリアに端末利用者名を入力した後、OKボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ登録画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示し、タッチ面域データ15や携帯端末特定情報、個人情報を登録するかを判断する(S−5)。タッチ面域データ登録画面には、検出されたタッチ面域データ15が表示されたタッチ面域データ表示エリア、入力されたパスワードが表示されたパスワード表示エリア、入力された端末利用者名が表示された端末利用者名表示エリア、データ登録ボタン、クリアボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、初期画面表示ボタンが表示される。クリアボタンをクリックすると、各入力エリアに入力したデータが消去され、個人情報入力画面が再びパネル14に表示される。端末利用者は、それら入力エリアへ再度データを入力する。タッチ面域データ再入力ボタンや初期画面表示ボタンをクリックした後の処理は、既述のとおりである。
データ登録ボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、データ送信メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、ハードディスクに一時的に格納したそれら指のタッチ面域データ15をインターネット12を介してサーバ13に送信し(面域データ第1送信手段)、スマートフォン11のIPアドレス(携帯端末特定情報)をインターネット12を介してサーバ13に送信するとともに(特定情報第1送信手段)、入力されたパスワードおよび端末利用者名(個人情報)をインターネット12を介してサーバ13に送信する(個人情報第1送信手段)(S−6)。
スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ15や携帯端末特定情報(スマートフォン11のIPアドレス)、個人情報(パスワードおよび端末利用者名)をサーバ13に送信した後、データ送信完了メッセージをマルチタッチパネル14に表示するとともに、ハードディスクからタッチ面域データ15および個人情報を消去する。ハードディスクからタッチ面域データ15や個人情報を消去した後、スマートフォン11の中央処理部は、サーバ13へのタッチ面域データ15の送信履歴をハードディスクに格納する(送信履歴記憶手段)。送信履歴には、スマートフォン11のIPアドレス(携帯端末特定情報)、サーバ13のURL、タッチ面域データ15の送信日時がある。送信日時は、スマートフォン11のIPアドレスおよびサーバ13のURLに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
なお、タッチ面域データ15としては、マルチタッチパネル14に検出された指18〜20のはらの接触面域の面積データ21a〜21cがある。面積データ21a〜21cには、図3に示すように、端末利用者の人差し指18の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21a、中指19の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21b、薬指20の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21cがある。
スマートフォン11の中央処理部は、人差し指18のはらの接触面域からその接触面域の面積(m)を計測し、中指19のはらの接触面域からその接触面域の面積(m)を計測するとともに、薬指20のはらの接触面域からその接触面域の面積(m)を計測する。スマートフォン11の中央処理部は、計測したそれら指の面積データ21a〜21cをタッチ面域データ15としてサーバ13に送信する。
また、タッチ面域データ15としては、図4に示すように、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)がある。スマートフォン11の中央処理部は、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域のマルチタッチパネル14における位置情報を計測するとともに、それら指18〜20の接触面域の長さ寸法L1および幅寸法L2を計測し、計測した長さ寸法L1の中間点(長さ寸法L1の1/2の地点)および幅寸法L2の中間点(幅寸法の1/2の地点)を求め、長さ寸法L1の中間点から幅方向へ引いた線分と幅寸法L2の中間点から長さ方向へ引いた線分との交点を接触面域の中心点Oとし、各指18〜20の接触面域の中心点O(交点)を結び、三角形22を作る。スマートフォン11の中央処理部は、三角形データ22をタッチ面域データ15としてサーバ13に送信する。
サーバ13の中央処理装置は、スマートフォン11から送信されたタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)、スマートフォン11のIPアドレス(携帯端末特定情報)、パスワードおよび端末利用者名(個人情報)をハードディスクに記憶する(面域データ記憶手段)(S−7)。タッチ面域データ15は、IPアドレス、パスワード、端末利用者名に関連付けられた状態でハードディスクに格納される。サーバ13の中央処理部は、タッチ面域データ15等をハードディスクに記憶した後、データ記憶完了情報をスマートフォン11に送信する。
サーバ13の中央処理装置は、スマートフォン11から送信された各指18〜20の面積データ21a〜21cの許容誤差を設定し(面積データ許容誤差決定手段)、設定した許容誤差をハードディスクに格納する(面積データ許容誤差記憶手段)。具体的には、スマートフォン11が実際に計測した各指18〜20の面積(記憶済み面積)(m)に対し、±α(m)を許容誤差とする。なお、その許容誤差±α(m)は、サーバ13に接続された入力装置を介して自由に設定することができる。許容誤差±α(m)は、各面積データ21a〜21cに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
サーバ13の中央処理装置は、スマートフォン11から送信された三角形データ22の許容誤差を設定し(三角形データ許容誤差決定手段)、設定した許容誤差をハードディスクに格納する(三角形データ許容誤差記憶手段)。具体的には、スマートフォン11が作成した三角形22(記憶済み三角形)の各辺A1〜A3の長さ対し、±β(mm)を許容誤差とする。また、スマートフォン11が作成した三角形22(記憶済み三角形)の各角の角度B1〜B3に対し、±γ(°)を許容誤差とする。さらに、スマートフォン11が作成した三角形22(記憶済み三角形)の面積Sに対し、±δ(m)を許容誤差とする。なお、それら許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)は、サーバ13に接続された入力装置を介して自由に設定することができる。それら許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)は、三角形データ22に関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
スマートフォン11の中央処理部は、データ記憶完了情報をサーバ13から受信すると、データ記憶完了情報をサーバ13のURLに関連付けた状態でハードディスクに記憶する。スマートフォン11の中央処理部は、データ記憶完了情報を記憶した後、アプリケーションダウンロード画面をマルチタッチパネル14に表示する(S−8)。アプリケーションダウンロード画面には、データ記憶完了情報を送信したサーバ(ショップ)のホームページ、カテゴリー別や料金別等のアプリケーションの検索エンジン、初期画面表示ボタン、閉じるボタンが表示される。
スマートフォン11の中央処理部は、サーバ13からアプリケーションをダウンロードするかを判断する(S−9)。初期画面表示ボタンまたは閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部はアプリケーションをダウンロードしないと判断する。次に、スマートフォン11の中央処理部は、その利用を中止するかを判断する(S−10)。初期画面表示ボタンをクリックした場合、スマートフォン11の中央処理部はその利用を継続すると判断するとともに、スマートフォン11がサーバ13からログアウトし、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。閉じるボタンをクリックした場合、スマートフォン11の中央処理部は、その利用を中止すると判断し、スマートフォン11の電源をOFFにする。
アプリケーションのダウンロードを希望する場合、端末利用者は、検索エンジンを利用して所望のアプリケーションを検索する。検索エンジンにおいてアプリケーションの検索を行うと、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ9(S−9)においてアプリケーションをダウンロードすると判断し、検索結果に基づいて、各種アプリケーションを示す複数のアイコンをマルチタッチパネル14に表示する(S−11)。なお、マルチタッチパネル14には、アプリケーションを示すアイコンの他に、戻るボタン、初期画面表示ボタンが表示される。戻るボタンをクリックすると、アプリケーションダウンロード画面がマルチタッチパネル14に表示される。
端末利用者が希望のアプリケーションのアイコンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示する(タッチ区域表示手段)(S−12)。マルチタッチパネル14には、人差し指18の末節骨の指のはらをタッチする人差し指タッチ区域16a、中指19の末節骨の指のはらをタッチする中指タッチ区域16b、薬指20の末節骨の指のはらをタッチする薬指タッチ区域16cが表示される(図2(a)参照)。
マルチタッチパネル14には、タッチ区域16a〜16cの他に、それらタッチ区域16a〜16cへの指のタッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンが表示される。戻るボタンをクリックすると、アプリケーションダウンロード画面がマルチタッチパネル14に表示される。携帯端末認証システム10は、スマートフォン11がマルチタッチパネル14の所定の位置にタッチ区域16a〜16cを表示するから、パネル14における指18〜20のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データ15の検出時においてパネル14における指18〜10のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に検出することができるとともに、指18〜20のタッチ面域データ15を確実に照合することができ、アプリケーションの提供時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
端末利用者は、タッチ要請メッセージにしたがい、人差し指タッチ区域16aに右手17の人差し指18の末節骨の指のはらをタッチし、中指タッチ区域16bに右手17の中指19の末節骨の指のはらをタッチするとともに、薬指タッチ区域16cに右手17の薬指20の末節骨の指のはらをタッチする(図2(b)参照)。端末利用者が人差し指18、中指19、薬指29をそれらタッチ区域16a〜16cにタッチすると、スマートフォン11の中央処理部は、マルチタッチパネル14が人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15や中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検知可能か判断する(S−13)。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知できない場合、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ12(S−12)に戻り、パネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせるタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンを表示し、ステップ12からの手順を繰り返す。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知可能な場合、スマートフォン11の中央処理部は、パネル14における位置座標から求めた人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検出する(面域データ第2検出手段)。
スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ検出完了メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、検出したそれら指18〜20のタッチ面域データ15を一時的にハードディスクに格納する。さらに、ハードディスクに格納されたタッチ面域データ15の検出履歴や送信履歴、データ記憶完了情報を検索し、そのサーバ13のURLおよび携帯端末特定情報(IPアドレス)に対応する検出履歴や送信履歴、データ記憶完了情報が存在するかを判断する。サーバ13のURLに対応する検出履歴や送信履歴、データ記憶完了情報がハードディスクに存在する場合、スマートフォン11の中央処理部は、個人情報入力画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示する。個人情報入力画面には、パスワード入力エリア、端末利用者名入力エリア、OKボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、初期画面表示ボタンが表示される。
タッチ面域データ再入力ボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ12(S−12)に戻り、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、戻るボタン、初期画面表示ボタンを表示し、ステップ12からの手順を繰り返す。
この場合、スマートフォン11の中央処理部は、ハードディスクに格納したそれら指18〜20のタッチ面域データ15をハードディスクから消去する。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。初期画面表示ボタンをクリックすると、スマートフォン11がサーバ13からログアウトし、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。この場合も、スマートフォン11の中央処理部は、ハードディスクに格納したそれら指のタッチ面域データ15をハードディスクから消去する。
パスワード入力エリアにパスワードを入力するとともに、端末利用者名入力エリアに端末利用者名を入力した後、OKボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ送信画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示し、タッチ面域データ15や携帯端末特定情報、個人情報をサーバ13に送信するかを判断する(S−14)。
タッチ面域データ送信画面には、検出されたタッチ面域データ15が表示されたタッチ面域データ表示エリア、入力されたパスワードが表示されたパスワード表示エリア、入力された端末利用者名が表示された端末利用者名表示エリア、データ送信ボタン、クリアボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、初期画面表示ボタンが表示される。クリアボタンをクリックすると、各入力エリアに入力したデータが消去され、個人情報入力画面が再びパネル14に表示される。端末利用者は、それら入力エリアへ再度データを入力する。タッチ面域データ再入力ボタンや初期画面表示ボタンをクリックした後の処理は、既述のとおりである。
データ送信ボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、データ送信メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、ハードディスクに一時的に格納したそれら指18〜20のタッチ面域データ15をインターネット12を介してサーバ13に送信し(面域データ第2送信手段)、スマートフォン11のIPアドレス(携帯端末特定情報)をインターネット12を介してサーバ13に送信するとともに(特定情報第2送信手段)、入力されたパスワードおよび端末利用者名(個人情報)をインターネット12を介してサーバ13に送信する(個人情報第2送信手段)(S−15)。
スマートフォン11の中央処理部は、タッチ面域データ15や携帯端末特定情報(スマートフォン11のIPアドレス)、個人情報(パスワードおよび端末利用者名)をサーバ13に送信した後、データ送信完了メッセージおよび認証手続き実行メッセージをマルチタッチパネル14に表示するとともに、ハードディスクからタッチ面域データ15および個人情報を消去する。
なお、面域データ第2送信手段によって送信されるタッチ面域データ15としては、マルチタッチパネル14に検出された人差し指18の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21a、中指19の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21b、薬指20の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21cがあるとともに、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)がある(図3,4参照)。
サーバ13は、面域データ第2送信手段によってスマートフォン11から送信されたタッチ面域データ15を面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データ15と照合する(面域データ照合手段)(S−16)。面域データ照合手段では、タッチ面域データ15どうしの照合の他、特定情報第2送信手段によってスマートフォン11から送信された携帯端末特定情報を面域データ記憶手段によって記憶した携帯端末特定情報と照合するとともに、特定情報第2送信手段によってスマートフォン11から送信された個人情報を面域データ記憶手段によって記憶した個人情報と照合する。面域データ照合手段におけるタッチ面域データ15どうしの照合では、マルチタッチパネル14に検出された指18〜20のはらの接触面域の面積データ21a〜21cどうしを比較するとともに、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22どうしを比較する。
面積データ21a〜21cどうしの比較では、人差し指18の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21a(送信面積データ)(m)と面積データ21a(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21a(送信面積データ)が面積データ21a(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断するとともに、中指19の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21b(送信面積データ)(m)と面積データ21b(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21b(送信面積データ)が面積データ21b(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断する。さらに、薬指20の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21c(送信面積データ)(m)と面積データ21c(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21c(送信面積データ)が面積データ21c(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断する(S−17)。
面積データ21a〜21cどうしを比較した結果、面域データ第2送信手段によって送信された面積データ21a〜21cの全てが面域データ記憶手段によって記憶した面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲内にある(実質的に同一である)場合、認証結果を可(アプリケーションの提供を許可)とする。逆に、面積データ21a〜21cどうしを比較した結果、図5に示すように、面域データ第2送信手段によって送信された面積データ21a〜21cの少なくとも1つが面域データ記憶手段によって記憶した面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲外である(相違する)場合、認証結果を不可とする。
三角形データ22どうしの比較では、面域データ第2送信手段によって送信された三角形データ22(送信三角データ)と面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22(記憶済み三角形データ)とを比較し、三角形データ22(送信三角データ)の各辺A1〜A3の長さが三角形データ22(記憶済み三角形データ)の各辺A1〜A3の長さに対して許容誤差±β(mm)の範囲内にあるかを判断し、三角形データ22(送信三角データ)の各角の角度B1〜B3が三角形データ22(記憶済み三角形データ)の各角の角度B1〜B3に対して許容誤差±γ(°)の範囲内にあるかを判断するとともに、三角形データ22(送信三角データ)の面積Sが三角形データ22(記憶済み三角形データ)の面積Sに対して許容誤差±δ(m)の範囲内にあるかを判断する(S−17)。
三角形データ22どうしを比較した結果、面域データ第2送信手段によって送信された三角形データ22が面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22の許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲内にある(実質的に同一である)場合、認証結果を可(アプリケーションの提供を許可)とする。逆に、三角形データ22どうしを比較した結果、図6に示すように、面域データ第2送信手段によって送信された三角形データ22が面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22の許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲外である(相違する)場合、認証結果を不可とする。
サーバ13は、タッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)の認証と同時に、特定情報第2送信手段によって送信された携帯端末特定情報(IPアドレス)と面域データ記憶手段によって記憶した携帯端末特定情報(IPアドレス)とを比較し、それら携帯端末特定情報が同一であるかを判断する(S−17)。それら携帯端末特定情報が同一である場合、認証結果を可(アプリケーションの提供を許可)とする。逆に、それら携帯端末特定情報が相違する場合、認証結果を不可とする。
サーバ13は、タッチ面域データ15の認証と同時に、個人情報第2送信手段によって送信された個人情報(パスワードおよび端末利用者名)と面域データ記憶手段によって記憶した個人情報(パスワードおよび端末利用者名)とを比較し、それら個人情報が同一であるかを判断する(S−17)。それら個人情報が同一である場合、認証結果を可(アプリケーションの提供を許可)とする。逆に、それら個人情報が相違する場合、認証結果を不可とする。
サーバ13は、各面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲内にあり、三角形データ22が許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲内にあるとともに、携帯端末特定情報(IPアドレス)および個人情報(パスワードおよび端末利用者名)が同一であり、認証結果を可とすると、認証結果可メッセージおよびダウンロード可メッセージをスマートフォン11に送信する(認証可送信手段)。
さらに、サーバ13は、スマートフォン11のアプリケーションダウンロード画面において検索されたアプリケーションをインターネット12を介してスマートフォン11にダウンロードする(アプリケーションダウンロード手段)(S−18)。スマートフォン11のマルチタッチパネル14には認証結果可メッセージおよびダウンロード可メッセージ、次へボタンが表示されるとともに、サーバ13からダウンロードされたアプリケーションがスマートフォン11のハードディスクにインストールされる。
サーバ13は、認証結果を不可とすると、認証結果不可メッセージおよびダウンロード不可メッセージをスマートフォン11に送信するとともに(認証不可送信手段)、アプリケーションのダウンロードは行わない。スマートフォン11のマルチタッチパネル14には、認証結果可メッセージおよびダウンロード不可メッセージ、次へボタンが表示される。
アプリケーションがスマートフォン11にインストールされた後、または、認証結果不可メッセージが表示された後、次へボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部は、再びアプリケーションダウンロード画面をマルチタッチパネル14に表示する(S−19)。アプリケーションダウンロード画面には、サーバ13(ショップ)のホームページ、カテゴリー別や料金別等のアプリケーションの検索エンジン、初期画面表示ボタン、閉じるボタンが表示される。
スマートフォン11の中央処理部は、サーバ13から他のアプリケーションをダウンロードするかを判断する(S−20)。初期画面表示ボタンまたは閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン11の中央処理部はアプリケーションをダウンロードしないと判断する。次に、スマートフォン11の中央処理部は、その利用を中止するかを判断する(S−21)。初期画面表示ボタンをクリックした場合、スマートフォン11の中央処理部はその利用を継続すると判断するとともに、スマートフォン11がサーバ13からログアウトし、インターネット12への接続が解除され、初期画面がマルチタッチパネル14に表示される。閉じるボタンをクリックした場合、スマートフォン11の中央処理部は、その利用を中止すると判断し、スマートフォン11の電源をOFFにする。
他のアプリケーションのダウンロードを希望する場合、端末利用者は、検索エンジンを利用して所望のアプリケーションを検索する。検索エンジンにおいてアプリケーションの検索を行うと、スマートフォン11の中央処理部は、ステップ20(S−20)において再びアプリケーションをダウンロードすると判断し、検索結果に基づいて、各種アプリケーションを示す複数のアイコンをマルチタッチパネル14に表示する(S−11)。他のアプリケーションのダウンロードを場合、ステップ11(S−11)からの手順を繰り返す。
携帯端末認証システム10は、面域データ第1検出手段や面域データ第2検出手段によって検出した端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20であってそれら指18〜20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)を照合するから、端末利用者の指先のみをスマートフォン11のマルチタッチパネル14にタッチすればよく、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、スマートフォン11に実装されるマルチタッチパネル14が小型化したとしても、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に取得することができ、アプリケーションの提供時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
携帯端末認証システム10は、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)が実質的に同一であると判断すると、サーバ13がスマートフォン11に対してアプリケーションの提供を許可し、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の接触面域の各面積データ21a〜21c(タッチ面域データ15)の少なくとも1つが異なる場合、または、3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)(タッチ面域データ15)が異なる場合、スマートフォン11へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用権限がない第三者によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができる。
携帯端末認証システム10は、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の接触面域の各面積データ21a〜21cを端末利用者の認証に使用するから、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20のうちのいずれか1つのみの面積データを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者によるアプリケーションの不正な使用を確実に防ぐことができる。また、端末利用者の認証に面積データ21a〜21cと三角形データ22との両者を使用するから、それらのうちのいずれか一方のみを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を一層向上させることができる。
携帯端末認証システム10は、スマートフォン11を特定する携帯端末特定情報(IPアドレス)が異なる場合、または、端末利用者を特定する個人情報(パスワードおよび端末利用者名)が異なる場合、スマートフォン11へのアプリケーションの提供を不可とするから、アプリケーションの使用が許可されていないスマートフォン11によるアプリケーションの不正な使用を防ぐことができるのみならず、タッチ面域データ15の照合とともに携帯端末特定情報や個人情報の照合を行うことにより、アプリケーション提供時の認証の精度を向上させることができ、アプリケーション提供時における認証逃れや認証漏れを防ぐことができる。
図9は、タッチ区域16a〜16cが表示された一例として示すスマートフォン30(高機能携帯端末)の正面図であり、図10は、スマートフォン30において指18〜20のタッチ面域データ15を検出する手順の説明図である。図11は、スマートフォン30において行われる認証手順の一例を示すフローチャートであり、図12は、図11から続くフローチャートである。なお、図9では1台のスマートフォン30を図示しているが、実際にはそれぞれ機種が異なるとともにそれを提供するキャリア(メーカー)が異なる各種複数のスマートフォン30において以下の各手段が行われる。
スマートフォン30は、図1にシステム10のそれと同様に、中央処理部(CPUまたはMPU)とメインメモリとを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作する物理的なコンピュータを内蔵し、大容量ハードディスクを実装している。スマートフォン30は、複数ポイントのタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)(図3,4援用)を同時に検出可能なマルチタッチパネル14(静電容量方式)を備えている。スマートフォン30のメモリには、ウェブブラウザが格納されている。スマートフォン30のハードディスクには、各所に設置された物理的な外部サーバ(コンピュータ)や仮想サーバ(コンピュータ)のURLが格納されている。
スマートフォン30は、ウェブブラウザを利用してインターネット12に接続可能であり、インターネット12を利用して不特定多数のサーバ(物理サーバや仮想サーバ)(図示せず)にアクセスかつログインすることができるとともに、インターネット12において各種検索エンジンを利用することができる。スマートフォン30は、インターネット12を介して各種データを複数の外部サーバや他のスマートフォンに提供することができ、インターネット12を介して各種データを複数の外部サーバや他のスマートフォンから受け取ることができる。
スマートフォン30のハードディスクには、そのスマートフォン30を使用する権限を有する端末利用者のタッチ面域データ15や個人情報が格納される。個人情報としては、パスワードやID番号、端末利用者名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等がある。スマートフォン30のハードディスクには、タッチ面域データ15の検出履歴がタッチ面域データ15および個人情報に関連付けられた状態で格納される。スマートフォン30では、それを使用する際、端末利用者を認証し、認証結果が可である場合、スマートフォン30の使用を許可(ロック解除)する。逆に、認証結果が不可である場合、スマートフォン30の使用を不可(ロック維持)とする。
それら図に基づいて、スマートフォン30における認証手順を説明すると、以下のとおりである。端末利用者がスマートフォン30のスイッチをONにすると、スマートフォン30の中央処理部は、そのハードディスクにタッチ面域データ15の検出履歴があるかを判断する(S−30)。スマートフォン30を初めて使用する場合、スマートフォン30のハードディスクには検出履歴が格納されていない。スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ15の検出履歴を検索し、検出履歴がないと判断すると、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指をタッチさせる登録用のタッチ区域16a〜16cを表示する(タッチ区域表示手段)(S−31)。
マルチタッチパネル14には、図9に示すように、端末利用者の右手17の五指のうち、人差し指18の末節骨の指のはらをタッチする人差し指タッチ区域16a、中指19の末節骨の指のはらをタッチする中指タッチ区域16b、薬指20の末節骨の指のはらをタッチする薬指タッチ区域16cが表示される。さらに図示はしていないが、マルチタッチパネル14には、それらタッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチ要請メッセージ、閉じるボタンが表示される。閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン30の電源がOFFになる。
端末利用者は、タッチ要請メッセージにしたがい、図10に示すように、マルチタッチパネル14に表示された人差し指タッチ区域16aに右手17の人差し指18の末節骨の指のはらをタッチし、中指タッチ区域16bに右手17の中指19の末節骨の指のはらをタッチするとともに、薬指タッチ区域16cに右手17の薬指20の末節骨の指のはらをタッチする。端末利用者が人差し指18、中指19、薬指20をそれらタッチ区域16a〜16cにタッチすると、スマートフォン11の中央処理部は、マルチタッチパネル14が人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15や中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検知可能か判断する(S−32)。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知できない場合、スマートフォン30の中央処理部は、ステップ31(S−31)に戻り、パネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせるタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、閉じるボタンを表示し、ステップ31からの手順を繰り返す。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、パネル14(スマートフォン30)にタッチ面域データ15を検出させる。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知可能な場合、スマートフォン30の中央処理部は、パネル14における位置座標から求めた人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検出する(面域データ第1検出手段)。なお、右手17ではなく、左手の指(人差し指、中指、薬指)からタッチ面域データ15を検出することもできる。
スマートフォン30は、マルチタッチパネル14の所定の位置に登録用のタッチ区域16a〜16cを表示するから、パネル11における指18〜20のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データ15の検出時においてパネル11における指18〜20のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に検出することができる。
スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ検出完了メッセージをマルチタッチパネル14に表示した後、検出したそれら指18〜20のタッチ面域データ15をハードディスクに仮に格納するとともに、個人情報入力画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示する。個人情報入力画面には、個人情報(パスワードやID番号、端末利用者名、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス等のうちの少なくともパスワードや端末利用者名)の入力エリア、OKボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、閉じるボタンが表示される。なお、入力画面には、パスワード入力エリアおよび端末利用者名入力エリアが表示されるものとする。
タッチ面域データ再入力ボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、ステップ31(S−31)に戻り、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせるタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、閉じるボタンを表示し、ステップ31からの手順を繰り返す。この場合、スマートフォン11の中央処理部は、ハードディスクに仮に格納したタッチ面域データ15を消去する。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。閉じるボタンをクリックすると、仮に格納されたタッチ面域データ15がハードディスクから消去されるとともに、スマートフォン30の電源がOFFになる。
パスワード入力エリアにパスワードを入力するとともに、端末利用者名入力エリアに端末利用者名を入力した後、OKボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ登録画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示し、タッチ面域データ15や個人情報を登録するかを判断する(S−33)。
タッチ面域データ登録画面には、検出されたタッチ面域データ15が表示されたタッチ面域データ表示エリア、入力されたパスワードが表示されたパスワード表示エリア、入力された端末利用者名が表示された端末利用者名表示エリア、データ登録ボタン、クリアボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、閉じるボタンが表示される。クリアボタンをクリックすると、各入力エリアに入力したデータが消去され、個人情報入力画面が再びパネル14に表示される。端末利用者は、それら入力エリアへ再度データを入力する。タッチ面域データ再入力ボタンや閉じるボタンをクリックした後の処理は、既述のとおりである。
データ登録ボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、データ登録メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、ハードディスクに仮に格納したそれら指のタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)をハードディスクに格納するとともに(面域データ記憶手段)、入力された個人情報(パスワード、端末利用者名)をハードディスクに格納する(面域データ記憶手段)(S−34)。さらに、タッチ面域データ15の検出履歴をハードディスクに格納する(検出履歴記憶手段)。タッチ面域データ15は、個人情報に関連付けられた状態で格納される。検出履歴には、タッチ面域データ15の検出日時がある。検出日時は、タッチ面域データ15および個人情報に関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
タッチ面域データ15としては、マルチタッチパネル14に検出された端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20のはらの接触面域の面積データ21a〜21cと、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)とがある(図3,4援用)。面積データ21a〜21cや三角形データ22の詳細は、図1のシステム10のそれらと同一であるから、その説明は省略する。
スマートフォン30の中央処理装置は、格納した各指18〜20の面積データ21a〜21cの許容誤差を設定し(面積データ許容誤差決定手段)、設定した許容誤差をハードディスクに格納する(面積データ許容誤差記憶手段)。さらに、格納した三角形データ22の許容誤差を設定し(三角形データ許容誤差決定手段)、設定した許容誤差をハードディスクに格納する(三角形データ許容誤差記憶手段)。面積データ21a〜21cの許容誤差や三角形データ22の許容誤差の詳細は、図1のシステム10のそれらと同一であるから、その説明は省略する。
スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ15や個人情報、検出履歴、面積データ21a〜21cの許容誤差、三角形データ22の許容誤差をハードディスクに格納した後、マルチタッチパネル14に使用継続ボタン、閉じるボタンを表示する。次に、スマートフォン30の中央処理部は、その使用を中止するかを判断する(S−35)。閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、使用を中止すると判断し、スマートフォン30の電源をOFFにする。
使用継続ボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、使用を継続すると判断し、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示する(タッチ区域表示手段)(S−36)。マルチタッチパネル14には、人差し指18の末節骨の指のはらをタッチする人差し指タッチ区域16a、中指19の末節骨の指のはらをタッチする中指タッチ区域16b、薬指20の末節骨の指のはらをタッチする薬指タッチ区域16cが表示される(図9参照)。マルチタッチパネル14には、タッチ区域16a〜16cの他に、それらタッチ区域16a〜16cへの指のタッチ要請メッセージ、閉じるボタンが表示される。閉じるボタンをクリックした後の処理は、既述のとおりである。
端末利用者は、タッチ要請メッセージにしたがい、人差し指タッチ区域16aに右手17の人差し指18の末節骨の指のはらをタッチし、中指タッチ区域16bに右手17の中指19の末節骨の指のはらをタッチするとともに、薬指タッチ区域16cに右手17の薬指20の末節骨の指のはらをタッチする(図10参照)。端末利用者が人差し指18、中指19、薬指29をそれらタッチ区域16a〜16cにタッチすると、スマートフォン30の中央処理部は、マルチタッチパネル14が人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15や中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検知可能か判断する(S−37)。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知できない場合、スマートフォン30の中央処理部は、ステップ36(S−36)に戻り、パネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、閉じるボタンを表示し、ステップ36からの手順を繰り返す。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン11)にタッチ面域データ15を検出させる。
マルチタッチパネル14がそれら指18〜20のタッチ面域データ15を検知可能な場合、スマートフォン11の中央処理部は、パネル14における位置座標から求めた人差し指18の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた中指19の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15、パネル14における位置座標から求めた薬指20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15を検出する(面域データ第2検出手段)。
なお、面域データ第2検出手段によって検出されたタッチ面域データ15は、人差し指18の末節骨の指18のはらの接触面域の面積データ21a、中指19の末節骨の指19のはらの接触面域の面積データ21b、薬指20の末節骨の指20のはらの接触面域の面積データ21cであるとともに、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指18〜20のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)である(図3,4援用)。
スマートフォン30は、それがマルチタッチパネル14の所定の位置に認証用タッチ区域16a〜16cを表示するから、パネル14における指18〜20のタッチ位置が明確になり、タッチ面域データ15の検出時においてパネル14における指18〜10のタッチ位置が大きくずれることはなく、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に検出することができるとともに、指18〜20のタッチ面域データ15を確実に照合することができる。
スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ検出完了メッセージをマルチタッチパネル14に表示し、検出したそれら指18〜20のタッチ面域データ15を一時的にハードディスクに格納する。さらに、ハードディスクに格納されたタッチ面域データ15の検出履歴を検索し、検出履歴が存在するかを判断する。検出履歴がハードディスクに存在する場合、スマートフォン30の中央処理部は、個人情報入力画面(図示せず)をマルチタッチパネル14に表示する。個人情報入力画面には、パスワード入力エリア、端末利用者名入力エリア、OKボタン、タッチ面域データ再入力ボタン、閉じるボタンが表示される。
タッチ面域データ再入力ボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、ステップ36(S−36)に戻り、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、閉じるボタンを表示し、ステップ36からの手順を繰り返す。この場合、スマートフォン30の中央処理部は、ハードディスクに一時的に格納したそれら指18〜20のタッチ面域データ15をハードディスクから消去する。端末利用者は、再度タッチ区域16a〜16cへの指18〜20のタッチを行い、マルチタッチパネル14(スマートフォン30)にタッチ面域データ15を検出させる。閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、ハードディスクに一時的に格納したそれら指のタッチ面域データ15(認証用)をハードディスクから消去した後、スマートフォン30の電源をOFFにする。
パスワード入力エリアにパスワードを入力するとともに、端末利用者名入力エリアに端末利用者名を入力した後、OKボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、面域データ第2検出手段によって検出したタッチ面域データ15(認証用)を面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データ15(登録用)と照合する(面域データ照合手段)(S−38)。面域データ照合手段では、タッチ面域データ15どうしの照合の他、入力された個人情報を面域データ記憶手段によって記憶した個人情報と照合する。面域データ照合手段におけるタッチ面域データ15どうしの照合では、マルチタッチパネル14に検出された指18〜20のはらの接触面域の面積データ21a〜21cどうしを比較するとともに、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の末節骨の指18〜20のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22どうしを比較する。
面積データ21a〜21cどうしの比較では、人差し指18の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21a(認証用面積データ)(m)と面積データ21a(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21a(認証用面積データ)が面積データ21a(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断するとともに、中指19の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21b(認証用面積データ)(m)と面積データ21b(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21b(認証用面積データ)が面積データ21b(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断する。さらに、薬指20の末節骨の指のはらの接触面域の面積データ21c(認証用面積データ)(m)と面積データ21c(記憶済み面積データ)(m)とを比較し、面積データ21c(認証用面積データ)が面積データ21c(記憶済み面積データ)に対して許容誤差±α(m)の範囲内にあるかを判断する(S−39)。
面積データ21a〜21cどうしを比較した結果、面域データ第2検出手段によって検出した面積データ21a〜21cの全てが面域データ記憶手段によって記憶した面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲内にある(実質的に同一である)場合、認証結果を可(スマートフォン30の使用を許可)とする。逆に、面積データ21a〜21cどうしを比較した結果、面域データ第2検出手段によって検出した面積データ21a〜21cの少なくとも1つが面域データ記憶手段によって記憶した面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲外である(相違する)場合(図5援用)、認証結果を不可(スマートフォン30の使用を不可)とする。
三角形データ22どうしの比較では、面域データ第2検出手段によって検出した三角形データ22(認証用三角データ)と面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22(記憶済み三角形データ)とを比較し、三角形データ22(認証用三角データ)の各辺A1〜A3の長さが三角形データ22(記憶済み三角形データ)の各辺A1〜A3の長さに対して許容誤差±β(mm)の範囲内にあるかを判断し、三角形データ22(認証用三角データ)の各角の角度B1〜B3が三角形データ22(記憶済み三角形データ)の各角の角度B1〜B3に対して許容誤差±γ(°)の範囲内にあるかを判断するとともに、三角形データ22(認証用三角データ)の面積Sが三角形データ22(記憶済み三角形データ)の面積Sに対して許容誤差±δ(m)の範囲内にあるかを判断する(S−39)。
三角形データ22どうしを比較した結果、面域データ第2認証用手段によって認証用した三角形データ22が面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22の許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲内にある(実質的に同一である)場合、認証結果を可(スマートフォン30の使用を許可)とする。逆に、三角形データ22どうしを比較した結果、面域データ第2送信手段によって送信された三角形データ22が面域データ記憶手段によって記憶した三角形データ22の許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲外である(相違する)場合(図6援用)、認証結果を不可(スマートフォン30の使用を不可)とする。
スマートフォン30の中央処理部は、タッチ面域データ15の認証と同時に、入力された個人情報(パスワードおよび端末利用者名)と面域データ記憶手段によって記憶した個人情報(パスワードおよび端末利用者名)とを比較し、それら個人情報が同一であるかを判断する(S−39)。それら個人情報が同一である場合、認証結果を可(スマートフォン30の使用を許可)とする。逆に、それら個人情報が相違する場合、認証結果を不可(スマートフォン30の使用を不可)とする。なお、認証結果を不可の場合、スマートフォン30の中央処理部は、認証結果不可メッセージ、再認証実行ボタン、閉じるボタンをマルチタッチパネル14に表示し、再度認証を行うかを判断する(S−40)。
閉じるボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、再度の認証は行わないと判断し、ハードディスクに一時的に格納したそれら指のタッチ面域データ15(認証用)をハードディスクから消去した後、スマートフォン30の電源をOFFにする。再認証実行ボタンをクリックすると、スマートフォン30の中央処理部は、再度認証を行うと判断し、ハードディスクに一時的に格納したそれら指のタッチ面域データ15(認証用)をハードディスクから消去した後、ステップ36(S−36)に戻り、パネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用タッチ区域16a〜16cを表示するとともに、タッチ要請メッセージ、閉じるボタンを表示し、ステップ36からの手順を繰り返す。
スマートフォン30の中央処理部は、各面積データ21a〜21cの許容誤差±α(m)の範囲内にあり、三角形データ22が許容誤差±β(mm)、±γ(°)、±δ(m)の範囲内にあるとともに、携帯端末特定情報(IPアドレス)および個人情報(パスワードおよび端末利用者名)が同一であり、認証結果を可とすると、初期画面をマルチタッチパネル14に表示し、スマートフォン30の使用を可能とする。初期画面には、図示はしていないが、各種ウェブブラウザを示す複数のアイコン、スマートフォン30に他の機能を実行させるアイコンやコマンドが表示される。
スマートフォン30のスイッチをONにした後、ステップ30(S−30)において、検出履歴が格納されているか判断した結果、検出履歴が格納されている場合、スマートフォン30の中央処理部は、ステップ36(S−36)に進み、マルチタッチパネル14の所定の位置に端末利用者の指18〜20をタッチさせる認証用のタッチ区域16a〜16cを表示し(タッチ区域表示手段)(S−36)、ステップ36(S−36)からの手順を行う。
スマートフォン30は、面域データ第1検出手段や面域データ第2検出手段によって検出した端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20であってそれら指18〜20の末節骨の指のはらのタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)を照合するから、端末利用者の指先のみをマルチタッチパネル14にタッチすればよく、指先から指の付け根までの指全域のはらをタッチする必要はなく、スマートフォン30に実装されるマルチタッチパネル14が小型化したとしても、端末利用者の指18〜20のタッチ面域データ15を確実に取得することができ、スマートフォン30の使用時において端末利用者の認証を確実に行うことができる。
スマートフォン30は、面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データ(面積データ21a〜21cおよび三角形データ22)が実質的に同一であると判断すると、スマートフォン30の使用を許可し、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の接触面域の各面積データ21a〜21c(タッチ面域データ15)の少なくとも1つが異なる場合、または、3つの指18〜20の末節骨の指18〜20のはらの接触面域の中心点Oを結ぶことから作られた三角形データ22(図形データ)(タッチ面域データ15)が異なる場合、スマートフォン30の使用を不可とするから、スマートフォン30の使用権限がない第三者によるスマートフォン30の不正な使用を防ぐことができ、スマートフォン30におけるデータの不正取得やデータの改竄、なりすまし等の不正行為を防ぐことができる。
スマートフォン30は、人差し指18、中指19、薬指20の3つの指18〜20の接触面域の各面積データ21a〜21cを端末利用者の認証に使用するから、端末利用者の人差し指18、中指19、薬指20のうちのいずれか1つのみの面積データを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を向上させることができ、第三者によるスマートフォン30の不正な使用を確実に防ぐことができる。また、端末利用者の認証に面積データ21a〜21cと三角形データ22との両者を使用するから、それらのうちのいずれか一方のみを認証に使用する場合と比較し、認証の精度を一層向上させることができる。
スマートフォン30は、端末利用者を特定する個人情報(パスワードおよび端末利用者名)が異なる場合、スマートフォン30の使用を不可とするから、スマートフォン30の使用権限がない第三者の不正な使用を防ぐことができるのみならず、タッチ面域データ15の照合とともに個人情報の照合を行うことにより、スマートフォン30使用時の認証の精度を向上させることができ、スマートフォン30使用時における認証逃れや認証漏れを防ぐことができる。
なお、図1のシステム10や図9のスマートフォン30では、端末利用者の五指のうち、人差し指、中指、薬指の3つの指をマルチタッチパネルにタッチし、それら指18〜20からタッチ面域データ15(面積データ21a〜21cと三角形データ22)を検出する場合を例として説明しているが、人差し指、中指、薬指の3つの指の他に、親指、人差し指、中指、薬指の4つの指をマルチタッチパネルにタッチし、それら指からタッチ面域データ15(面積データと四角形データ)を検出することもでき、親指、人差し指、中指、薬指、小指の5つの指をマルチタッチパネルにタッチし、それら指からタッチ面域データ15(面積データと五角形データ)を検出することもできる。
10 携帯端末認証システム
11 スマートフォン
12 インターネット
13 サーバ
14 マルチタッチパネル
15 タッチ面域データ
16a タッチ区域
16b タッチ区域
16c タッチ区域
18 人差し指
19 中指
20 薬指
21a 面積データ
21b 面積データ
21c 面積データ
22 三角形データ(図形データ)
30 スマートフォン

Claims (12)

  1. 複数ポイントのタッチ面域データを同時に検出可能なマルチタッチパネルを有する高機能携帯端末と、各種複数のアプリケーションを前記携帯端末に提供するサーバとから形成され、端末利用者が前記携帯端末を利用して前記サーバからアプリケーションの提供を受ける際、前記サーバが前記携帯端末の端末利用者を認証する携帯端末認証システムにおいて、
    前記高機能携帯端末が、前記端末利用者の五指のうち、前記マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらの前記タッチ面域データを検出する面域データ第1検出手段と、前記面域データ第1検出手段によって検出した前記タッチ面域データを前記サーバに送信する面域データ第1送信手段と、前記アプリケーションの提供を受ける際に、前記端末利用者の五指のうち、前記マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらの前記タッチ面域データを検出する面域データ第2検出手段と、前記面域データ第2検出手段によって検出した前記タッチ面域データを前記サーバに送信する面域データ第2送信手段とを含み、
    前記サーバが、前記面域データ第1送信手段によって送信されたタッチ面域データを記憶する面域データ記憶手段と、前記面域データ第2送信手段によって送信されたタッチ面域データを前記面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データと照合する面域データ照合手段と、前記面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、前記面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対して前記アプリケーションの提供を許可する面域データ判断手段とを含むことを特徴とする携帯端末認証システム。
  2. 前記高機能携帯端末が、該携帯端末を特定する携帯端末特定情報を前記サーバに送信する特定情報第1送信手段と、前記アプリケーションの提供を受ける際に、該携帯端末を特定する携帯端末特定情報を前記サーバに送信する特定情報第2送信手段とを含み、前記面域データ記憶手段では、前記タッチ面域データを前記携帯端末特定情報に関連付けて記憶し、前記面域データ照合手段では、前記特定情報第2送信手段によって送信された携帯端末特定情報を前記面域データ記憶手段によって記憶した携帯端末特定情報と照合し、前記面域データ判断手段では、前記面域データ照合手段によって照合したそれら携帯端末特定情報が同一であると判断すると、前記面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対して前記アプリケーションの提供を許可する請求項1に記載の携帯端末認証システム。
  3. 前記高機能携帯端末が、該携帯端末を利用する端末利用者の個人情報を前記サーバに送信する個人情報第1送信手段と、前記アプリケーションの提供を受ける際に、該携帯端末を利用する端末利用者の個人情報を前記サーバに送信する個人情報第2送信手段とを含み、前記面域データ記憶手段では、前記タッチ面域データを前記個人情報に関連付けて記憶し、前記面域データ照合手段では、前記個人情報第2送信手段によって送信された個人情報を前記面域データ記憶手段によって記憶した個人情報と照合し、前記面域データ判断手段では、前記面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断すると、前記面域データ第2送信手段によってタッチ面域データを送信した携帯端末に対して前記アプリケーションの提供を許可する請求項1または請求項2に記載の携帯端末認証システム。
  4. 前記高機能携帯端末が、前記タッチ面域データの検出時に、前記マルチタッチパネルの所定の位置に前記端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示するタッチ区域表示手段を含む請求項1ないし請求項3いずれかに記載の携帯端末認証システム。
  5. 前記マルチタッチパネルにおける複数ポイントのタッチ面域データが、該マルチタッチパネルに検出された前記指のはらの接触面域の面積データと、該マルチタッチパネルに検出された前記指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、前記面域データ照合手段では、前記面域データ第2送信手段によって送信された前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方を、前記面域データ記憶手段によって記憶した前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方と照合し、前記面域データ判断手段では、前記面域データ照合手段によって照合した前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する請求項1ないし請求項4いずれかに記載の携帯端末認証システム。
  6. 前記面積データが、前記端末利用者の人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データと、前記端末利用者の中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データと、前記端末利用者の薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データとである請求項5に記載の携帯端末認証システム。
  7. 前記図形データが、前記端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである請求項5に記載の携帯端末認証システム。
  8. 複数ポイントのタッチ面域データを同時に検出可能なマルチタッチパネルを有する高機能携帯端末において、
    前記高機能携帯端末が、該携帯端末を利用する端末利用者の個人情報を記憶する個人情報記憶手段と、前記端末利用者の五指のうち、前記マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらの前記タッチ面域データを検出する面域データ第1検出手段と、前記面域データ第1検出手段によって検出した前記タッチ面域データを前記個人情報記憶手段によって記憶した個人情報に関連付けて記憶する面域データ記憶手段と、該携帯端末を使用する際に、前記端末利用者の個人情報を取得する個人情報取得手段と、該携帯端末を使用する際に、前記端末利用者の五指のうち、前記マルチタッチパネルにタッチした少なくとも人差し指、中指、薬指の末節骨の指のはらの前記タッチ面域データを検出する面域データ第2検出手段と、前記個人情報取得手段によって取得した個人情報を前記個人情報記憶手段によって記憶した個人情報と照合しつつ、前記面域データ第2検出手段によって検出したタッチ面域データを前記面域データ記憶手段によって記憶したタッチ面域データと照合する面域データ照合手段と、前記面域データ照合手段によって照合したそれら個人情報が同一であると判断するとともに、前記面域データ照合手段によって照合したそれらタッチ面域データが実質的に同一であると判断すると、前記携帯端末の使用を許可する面域データ判断手段とを含むことを特徴とする高機能携帯端末。
  9. 前記高機能携帯端末が、前記タッチ面域データの検出時に、前記マルチタッチパネルの所定の位置に前記端末利用者の指をタッチさせるタッチ区域を表示するタッチ区域表示手段を含む請求項8に記載の高機能携帯端末。
  10. 前記マルチタッチパネルにおける複数ポイントのタッチ面域データが、該マルチタッチパネルに検出された前記指のはらの接触面域の面積データと、該マルチタッチパネルに検出された前記指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた図形データとのうちの少なくとも一方であり、前記面域データ照合手段では、前記面域データ第2検出手段によって検出した前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方を、前記面域データ記憶手段によって記憶した前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方と照合し、前記面域データ判断手段では、前記面域データ照合手段によって照合した前記面積データと前記図形データとの少なくとも一方が実質的に同一であるか否かを判断する請求項8または請求項9に記載の高機能携帯端末。
  11. 前記面積データが、前記端末利用者の人差し指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した人差し指の面積データと、前記端末利用者の中指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した中指の面積データと、前記端末利用者の薬指の末節骨の指のはらの接触面域から計測した薬指の面積データとである請求項10に記載の高機能携帯端末。
  12. 前記図形データが、前記端末利用者の人差し指、中指、薬指の3つの指の末節骨の指のはらの接触面域の中心点を結ぶことから作られた三角形データである請求項10に記載の高機能携帯端末。
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