JP2003256841A - 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム - Google Patents

個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム

Info

Publication number
JP2003256841A
JP2003256841A JP2002059232A JP2002059232A JP2003256841A JP 2003256841 A JP2003256841 A JP 2003256841A JP 2002059232 A JP2002059232 A JP 2002059232A JP 2002059232 A JP2002059232 A JP 2002059232A JP 2003256841 A JP2003256841 A JP 2003256841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fingerprint
user
information
authentication
finger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002059232A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Muto
育夫 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2002059232A priority Critical patent/JP2003256841A/ja
Publication of JP2003256841A publication Critical patent/JP2003256841A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Collating Specific Patterns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 指紋情報を利用して個人を特定し、利用者の
正当性を認証する際の安全性を向上することができる個
人認証方法を提供する。 【解決手段】 指紋情報を利用して個人を特定し、利用
者の正当性を認証する個人認証方法であって、一人の利
用者について、複数の指の指紋情報と該複数指紋間の相
対的な位置を示す指紋位置情報とを登録する過程と、利
用者の端末から複数指の指紋情報と指紋位置情報を受け
取ると、登録済みの指紋情報および指紋位置情報と照合
し、この照合結果に基づいて当該利用者が正当な利用者
であるか否かを判定する過程とを含むことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋情報を利用し
て個人を特定する個人認証方法及びそのシステム、並び
にその個人認証システムをコンピュータを利用して実現
するためのコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋を利用して個人を特定する個
人認証システムが実現されている。このシステムでは、
通常、利用者の右手人差指の指紋情報を予め登録してお
き、認証時に利用者の指紋を読み取って登録情報と照合
し、一致した場合に当該利用者が正当な利用者であると
判定する。この指紋による個人認証システムによれば、
IDとパスワードにより認証する場合のように、他人の
IDとパスワードを取得し、本人になりすまして認証を
受けることが難しいので、より確実に正当な利用者であ
るか否かの判定を行うことが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の個人認証システムでは、一つの特定の指の指紋情報の
みによって個人を特定するので、指紋を偽造して本人に
なりすますような事態を想定すると、不正に認証を受け
やすいという問題がある。例えば、指紋読取り装置に付
着した脂等により指紋情報を取得して樹脂等で認証用の
一つの指紋を偽造すれば、容易に不正目的の認証が可能
となる。
【0004】また、他の問題点として、登録した指を怪
我した場合には認証を受けることができないという問題
がある。
【0005】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、指紋情報を利用して個人を特
定し、利用者の正当性を認証する際の安全性を向上する
ことができる個人認証方法及びそのシステムを提供する
ことにある。
【0006】また、本発明は、指を怪我した場合など
に、利用者が適宜認証に用いる指を指定することができ
る個人認証方法及びそのシステムを提供することも目的
とする。
【0007】また、本発明は、その個人認証システムを
コンピュータを利用して実現するためのコンピュータプ
ログラムを提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の個人認証方法は、指紋情報を利用して個
人を特定し、利用者の正当性を認証する個人認証方法で
あって、一人の利用者について、複数の指の指紋情報と
該複数指紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを登
録する登録過程と、利用者の端末から複数指の指紋情報
と指紋位置情報を受け取ると、前記登録済みの指紋情報
および指紋位置情報と照合し、この照合結果に基づいて
当該利用者が正当な利用者であるか否かを判定する判定
過程と、を含むことを特徴としている。
【0009】また、本発明の個人認証方法においては、
前記指紋位置情報は、指紋間の指紋縦方向の距離を示す
ものであることを特徴とする。また、本発明の個人認証
方法においては、前記距離の計測点は指紋形状に関する
所定の特異点であることを特徴とする。また、本発明の
個人認証方法においては、前記登録過程において、前記
特異点を設定することを特徴とする。
【0010】また、本発明の個人認証方法においては、
前記登録済みの指の中から、認証用に指紋採取する認証
用指を複数指定する指定過程をさらに含むことを特徴と
する。
【0011】また、本発明の個人認証方法においては、
認証用に指紋採取する認証用指の指定を利用者の端末か
ら受け取った場合に、前記判定過程においては、前記指
定された認証用指について判定することを特徴とする。
【0012】また、本発明の個人認証方法においては、
前記登録済みの指の中から、利用者により指定済みの認
証用指以外の指をさらに認証用指として指定する指定過
程をさらに含むことを特徴とする。
【0013】本発明の個人認証システムは、指紋情報を
利用して個人を特定し、利用者の正当性を認証する個人
認証システムであって、一人の利用者について、複数の
指の指紋情報と該複数指紋間の相対的な位置を示す指紋
位置情報とを登録する登録情報記憶手段と、利用者の端
末から複数指の指紋情報と指紋位置情報を受け取ると、
前記登録済みの指紋情報および指紋位置情報と照合し、
この照合結果に基づいて当該利用者が正当な利用者であ
るか否かを判定する認証手段とを具備することを特徴と
している。
【0014】本発明のコンピュータプログラムは、指紋
情報を利用して個人を特定し、利用者の正当性を認証す
る認証処理を行うためのコンピュータプログラムであっ
て、一人の利用者について、複数の指の指紋情報と該複
数指紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを登録す
る処理と、利用者の端末から複数指の指紋情報と指紋位
置情報を受け取ると、前記登録済みの指紋情報および指
紋位置情報と照合し、この照合結果に基づいて当該利用
者が正当な利用者であるか否かを判定する処理とをコン
ピュータに実行させることを特徴としている。これによ
り、前述の個人認証システムがコンピュータを利用して
実現できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態を説明する。本実施形態においては、個人認証
システムの具体的な例として、病院等の医療機関が管理
する医療情報(患者の診断情報や投薬情報等)へ利用者
(患者や患者の家族等)がアクセスし、該当医療情報の
提供を受ける際の認証を行うシステムについて説明す
る。
【0016】図1は、本発明の一実施形態による個人認
証システムの構成を示すブロック図である。この図1の
医療機関において、符号1は、複数指の指紋情報と該複
数指紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを利用し
て個人を特定し、利用者の正当性を認証する認証サーバ
(認証装置)である。符号2は、複数指の指紋を読み取
って、指紋データと、指紋読取時の該複数指紋間の相対
的な位置を示す指紋位置データとを出力する指紋採取装
置である。この指紋採取装置2は認証サーバ1に接続さ
れている。符号3は利用者の指紋情報と指紋位置情報を
登録するデータベース(登録情報記憶手段)である。こ
のデータベース3は認証サーバ1に接続されており、認
証サーバ1からアクセス可能である。
【0017】符号4は医療情報を管理する医療情報管理
サーバである。符号5は医療情報を登録するデータベー
スである。このデータベース5は医療情報管理サーバ4
に接続されており、医療情報管理サーバ4からアクセス
可能である。
【0018】上記認証サーバ1と医療情報管理サーバ4
は、データ通信可能なLAN(ローカルエリアネットワ
ーク)6で接続されており、相互にアクセス可能であ
る。また、サーバ1,4は、LAN6に接続された端末
の内、アクセスを許可した端末(例えば、サーバ1は管
理者用端末、サーバ4は医師用端末)からの接続を受け
付ける。
【0019】また、認証サーバ1は通信ネットワーク1
0と接続されている。この通信ネットワーク10は、デ
ータ通信可能なネットワークであり、電話回線網や専用
回線網、あるいは、インターネットと呼ばれるコンピュ
ータネットワークなどが利用可能である。
【0020】なお、各サーバ1,4には、周辺機器とし
て入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続さ
れるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マ
ウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCR
T(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをい
う。また、上記周辺機器については、サーバ1,4に直
接接続するものであってもよく、あるいはLAN6を介
して接続するようにしてもよい。
【0021】また、データベース3,5は、図示しない
他の装置(データベースサーバ)内にあり、サーバ1,
4は、通信によりデータベース3,5にアクセスするも
のであってもよい。特に、データベース3については、
医療行為とは無関係な指紋情報を蓄積するので、利用者
から信頼できる第三者機関に備え、通信によりアクセス
するようにしてもよい。
【0022】図1において利用者Aは携帯端末7を有す
る。この携帯端末7には指紋採取デバイス8が具備され
ている。指紋採取デバイス8は、複数指の指紋を読み取
って、指紋データと、指紋読取時の該複数指紋間の相対
的な位置を示す指紋位置データとを出力する。携帯端末
7は無線により通信ネットワーク10と接続可能であ
る。そして、携帯端末7は、通信ネットワーク10を介
して認証サーバ1にアクセスしてデータ通信を行うこと
ができる。また、その認証サーバ1による認証合格後、
医療情報管理サーバ4へアクセス可能となる。
【0023】利用者Bは端末9(PC;パーソナルコン
ピュータ)を有する。この端末9には指紋採取装置2が
接続される。端末9は、有線により通信ネットワーク1
0と接続可能である。そして、上記携帯端末7と同様
に、通信ネットワーク10を介して認証サーバ1にアク
セスしてデータ通信を行うことができる。また、その認
証サーバ1による認証合格後、医療情報管理サーバ4へ
アクセス可能となる。
【0024】なお、上記指紋採取装置2及び指紋採取デ
バイス8は、指紋読取部に接触した指から指紋を読み取
る接触型であってもよく、あるいは非接触で指から指紋
を読み取る非接触型であってもよい。
【0025】図2は、図1に示す認証サーバ1の構成を
示すブロック図である。この図2において、認証サーバ
1は処理部21と記憶部22と通信部23と指紋読取イ
ンタフェース24とデータベースインタフェース25と
から構成される。
【0026】処理部21は、利用者から認証用に採取さ
れた複数指の指紋データと登録済みの指紋データを照合
する。また、認証用に指紋を採取した時の指紋位置情報
と登録済みの指紋位置情報を照合する。そして、これら
照合結果に基づいて利用者の正当性を認証する認証処理
を行う。また、この認証処理において認証用指の指定も
行う。また、利用者の指紋情報と指紋位置情報をデータ
ベース3へ登録する処理を行う。記憶部22は、処理部
21からアクセスされ、各種データを記憶する。
【0027】通信部23は、LAN6と接続され、LA
N6を介して医療情報サーバ4やLAN6に接続の端末
との間でデータ通信を行う。また、通信ネットワーク1
0と接続され、通信ネットワーク10を介して利用者の
端末7,9との間でデータ通信を行う。
【0028】指紋読取インタフェース24は、指紋採取
装置2と接続され、指紋採取装置2で読み取られた指紋
データと指紋位置データを受信する。データベースイン
タフェース25は、データベース3と接続され、データ
ベース3との間でデータの書き込みまたは読出しを行
う。
【0029】図3は、データベース3が記憶するデータ
の構成例を示す図である。この図3に示すように、デー
タベース3は利用者を識別する利用者ID毎に指紋位置
情報と複数の指紋情報を記憶する。指紋情報は、指紋を
採取した指の種別と指紋データから構成される。指紋位
置情報は、指紋を採取した指についての指紋位置データ
を含んでいる。なお、指紋位置情報の詳細については後
述する。
【0030】なお、図3の指種別の名称については、一
例として通称(親指、人差指、中指、薬指、小指)を使
用しているが、これに限定されるものではない。但し、
利用者に対して認証用に指紋採取する指を指定する際に
は、この通称を用いる方が分かり易い場合が多いので、
指種別の名称として通称を用いるのが好ましい。
【0031】図4は、図1に示す個人認証システムが行
う処理の流れを示すシーケンス図である。この図4に示
すシーケンス図を参照して図1、図2に示す本実施形態
の動作について説明する。なお、以下の説明において
は、利用者Aが携帯端末7を使用して医療情報を取得す
る際の認証について説明するが、利用者Bが端末9を使
用して医療情報を取得する場合も同様である。
【0032】初めに、利用者Aは、医療機関へ予め自分
の指紋を複数登録しておく。この登録時には、医療機関
の指紋採取装置2により、利用者の複数の指紋を、別個
ではなく一度に採取する。これにより指紋採取装置2
は、該読み取った複数の指紋データと、指紋読取時の該
複数指紋間の相対的な位置を示す指紋位置データとを出
力する。次いで、認証サーバ1は、それら指紋データと
指紋位置データをデータベース3へ登録する。
【0033】図4において、利用者Aは、自分または家
族の診断情報や投薬情報等を取得したいときに、携帯端
末7を使用して医療情報管理サーバ4へアクセスする。
認証サーバ1はこのアクセス要求を受けると(ステップ
S1)、指紋による認証を行ってもよいか利用者に確認
するために、認証承諾要求を携帯端末7へ送信する(ス
テップS2)。なお、医療情報管理サーバ4が携帯端末
7からのアクセス要求を受けて、認証サーバ1へ利用者
Aの認証依頼を行うようにしてもよい。
【0034】次いで、利用者Aが指紋による認証を承諾
し、その承諾の応答を返す。この承諾応答を受信すると
(ステップS3)、認証サーバ1は、データベース3に
登録済みの指の中から、認証用に一度に指紋採取する指
(認証用指)を複数(N本分)指定する(ステップS
4)。
【0035】次いで、利用者Aは、指定された複数の指
を一度に指紋採取デバイス8に読み取らせて、各指紋デ
ータ(1〜N本目)を携帯端末7により認証サーバ1へ
送信する(ステップS5)。また、指紋採取デバイス8
は指紋読取時の複数指紋間の相対的な位置を示す指紋位
置データを出力し、携帯端末7はこの指紋位置データを
認証サーバ1へ送信する(ステップS6)。
【0036】認証サーバ1は、携帯端末7から指紋デー
タ(1〜N本目)と指紋位置データを受信すると、デー
タベース3の該当指紋データおよび該当指紋位置情報内
の指紋位置データと照合する。次いで、認証サーバ1
は、全ての照合結果が一致である場合に、当該利用者が
正当な利用者であると判定し、認証の合格の通知を携帯
端末7へ送信する(ステップS7)。また、医療情報管
理サーバ4へ利用者Aの認証合格を通知する。これによ
り、利用者Aは携帯端末7を使用して医療情報管理サー
バ4へアクセスし、該当医療情報を取得することが可能
となる。
【0037】なお、認証サーバ1は、利用者Aの認証処
理完了後に、携帯端末7から受信した全ての指紋データ
および指紋位置データを抹消する。これにより、指紋デ
ータと指紋位置データが、認証サーバ1内に残り、悪用
されることを未然に防ぐことが可能である。
【0038】また、照合不一致となった場合に、認証用
指の指紋採取をやり直して指紋データおよび指紋位置デ
ータを再度送信するように、携帯端末7へ指示するよう
にしてもよい。これにより、指紋読み取り時の不良や通
信時の不良等の障害による照合不一致に対処することが
できる。
【0039】なお、上述した実施形態において、利用者
が認証用指を指定するようにしてもよい。この場合に
は、認証サーバ1は、認証用指の指紋データおよび指紋
位置データを取得すると、利用者の指定内容に従ってデ
ータベース3の該当の指紋データおよび指紋位置データ
と照合する。これにより、利用者が適宜認証に用いる指
を選択することが可能となるので、指を怪我した場合な
どに、利用者が適宜認証に用いる指を指定して認証を受
けられるようになる。
【0040】また、利用者によって認証用指が指定され
た場合には、認証サーバ1が利用者側で指定済みの認証
用指に加えて、該認証用指以外の指をさらに認証用指に
指定するのが好ましい。このようにすれば、利用者の不
正を防止する効果が得られる。
【0041】次に、指紋位置情報を利用して個人を特定
する方法について説明する。図5は、その方法を説明す
るための概念図である。この図5の例は、指紋採取装置
2や指紋採取デバイス8から左手の手の平側を見た場合
のものであり、一利用者の左手の3本の指(左人差指、
左中指、左薬指)の指紋位置情報により個人を特定する
場合を示している。図5において、符号101は左人差
指の指紋、符号102は中指の指紋、符号103は薬指
の指紋である。点P1は指紋101の渦巻きの中心点、
点P2は指紋102の渦巻きの中心点、点P3は指紋1
03の渦巻きの中心点である。この渦巻きの中心点は、
指紋形状に関する特異点の一つである。また、図5に示
すように、指の付け根から指先に向かう方向を指紋の縦
方向(指紋縦方向)とし、この指紋縦方向と直交する方
向を指紋横方向とする。
【0042】本実施形態においては、複数指紋間の相対
的な位置を示す指紋位置情報として、指紋間の指紋縦方
向の距離を使用する。そして、この距離の計測点に渦巻
きの中心点を用いる。図5の例では、距離Aが、左中指
の指紋102の渦巻き中心点P2と、左人差指の指紋1
01の渦巻き中心点P1との間の距離である。距離B
が、左中指の指紋102の渦巻き中心点P2と、左薬指
の指紋103の渦巻き中心点P3との間の距離である。
これら距離AとBにより、3本の指(左人差指、左中
指、左薬指)の指紋間の相対的な位置が示される。上記
距離AとBの比「A/B」は、個人に略固有の値とな
る。そこで、この比「A/B」を利用して個人を特定す
る。
【0043】図6は、上記図5の例に対応したデータベ
ース3の指紋位置情報の構成例を示す図である。図6の
指紋位置情報は、一利用者分の情報であって、距離計測
の基準となる基準指(左中指)と、基準指の指紋から基
準指以外の各指(左人差指、左薬指等)の指紋までの距
離(A、B等)とから構成される。基準指の指紋から基
準指以外の各指(左人差指、左薬指等)の指紋までの距
離(A、B等)は、登録用指紋採取時に指紋採取装置2
から指紋位置データとして指紋データとともに出力され
る。認証サーバ1は、これら指紋位置データと指紋デー
タを図3のデータベース3に登録する。
【0044】また、利用者認証の際には、利用者側の指
紋採取装置2や指紋採取デバイス8により、認証用指紋
採取時に、基準指の指紋から基準指以外の各指の指紋ま
での距離が指紋位置データとして指紋データとともに出
力される。認証サーバ1は、上記図4のステップS6に
おいて、指紋位置データとして受け取った距離(この例
では図5の例に対応する距離X(左中指〜左人差指の距
離)、距離Y(左中指〜左薬指の距離)とする)の比
「X/Y」を求める。次いで、この比「X/Y」と、上
記登録済みの距離AとBから求めた比「A/B」とが一
致した場合に、指紋位置情報の照合を合格とする。これ
により、当該利用者個人の特定がなされたことになる。
【0045】上記指紋位置情報に基づいた個人の特定を
行うことにより、指紋情報のみに基づき個人を特定する
場合に比べて、個人を特定する確度を向上させることが
可能となる。この結果、指紋情報を利用して個人を特定
し、利用者の正当性を認証する際の安全性を向上するこ
とができる。
【0046】なお、上述した実施形態においては、指紋
間の指紋縦方向の距離の計測点に渦巻きの中心点を用い
るようにしたが、該計測点は指紋形状に関する任意の特
異点であればよい。また、利用者の指紋登録時に、利用
者の指紋形状に応じて該特異点を設定するようにしても
よい。
【0047】なお、指紋間の指紋横方向の距離に基づい
て個人を特定することもできるが、指紋横方向の距離は
指の開き具合により変化するので、指紋縦方向の距離を
用いるのがより好ましい。
【0048】次に、上記図1に示す携帯端末7の構成例
を説明する。図7、図8は、上記図1に示す携帯端末7
の第1、第2の構成例に対応した外観図を示す図であ
る。図7、図8において、各携帯端末7の表側には液晶
タッチパネル31と各種ファンクションキー32とスク
ロールキー33と指紋採取デバイス8が設けられてい
る。この指紋採取デバイス8は接触型あるいは非接触型
のいずれであってもよい。
【0049】図7に示す例では、携帯端末7の指紋採取
デバイス8は、単一指用の指紋読取パッドを3つ備え
る。これら3つの指紋読取パッドは、右手または左手の
3本の指(人差指と中指と薬指)の各指紋を一度に採取
可能なように配置されている。利用者は、各認証用指を
各指紋読取パッド上に全て一度に置き(接触型の場合)
あるいはかざし(非接触型の場合)、指紋採取開始操作
を行う。これにより、各指紋読取パッドは指紋を読み取
り、指紋採取デバイス8は各指紋の指紋データと、読み
取った複数の指紋についての指紋位置データを出力す
る。この図7の携帯端末7を使用すれば、所定の複数指
の指紋を一度に採取することができる。また、各認証用
指の指紋を別個にではなく、一度に採取して該複数指紋
間の相対的な位置を求めることができる。
【0050】図8に示す例では、携帯端末7は、単一ま
たは複数の指の指紋採取用の指紋読取パッドを一つ備え
る。この指紋読取パッドは、複数指の各指紋を一度に採
取することが可能である。利用者は、各認証用指を指紋
読取パッド上に全て一度に置き(接触型の場合)あるい
はかざし(非接触型の場合)、指紋採取開始操作を行
う。これにより、指紋読取パッドは各指紋を読み取り、
指紋採取デバイス8は各指紋の指紋データと、読み取っ
た複数の指紋についての指紋位置データを出力する。こ
の図8の携帯端末7を使用すれば、任意の複数指の指紋
を一度に採取することができる。また、各認証用指の指
紋を別個にではなく、一度に採取して該複数指紋間の相
対的な位置を求めることができる。
【0051】なお、上述した実施形態の携帯端末として
は、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assista
nts:個人用情報機器)と称される携帯型の端末などが
利用可能である。また、PDAの場合、通信手段を内蔵
していてもよく、外部から通信手段を接続するものであ
ってもよい。
【0052】また、上述した実施形態においては、利用
者の端末と認証サーバ(認証装置)とを通信回線で接続
してデータ通信するようにしたが、認証装置と利用者側
の端末を無線あるいは有線により直接接続してデータ伝
送するようにしてもよい。
【0053】また、上述した実施形態においては、医療
情報を利用者に提供するシステムに適用したが、オンラ
インバンキングシステムや電子商取引システムなどの決
済時の認証を行うシステムや、他の認証システムにも同
様に適用可能である。
【0054】また、図2に示す認証サーバ(認証装置)
が行う各処理を実現するためのプログラムをコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に
記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込
ませ、実行することにより認証処理を行ってもよい。な
お、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや
周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを
利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あ
るいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディ
スク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬
媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディス
ク等の記憶装置のことをいう。
【0055】さらに「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラ
ムを保持しているものも含むものとする。また、上記プ
ログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコ
ンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるい
は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステ
ムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する
「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通
信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報
を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記
プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのも
のであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュー
タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み
合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分
プログラム)であっても良い。
【0056】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の指の指紋情報に基づいて個人を特定するようにし
たので、一つの指の指紋情報のみに基づき個人を特定す
る場合に比べて、個人を特定する確度を向上させること
が可能となる。しかも同時に、該複数指紋間の相対的な
位置にも基づいて個人を特定するようにしたので、より
確度よく個人を特定することが可能となる。この結果、
指紋情報を利用して個人を特定し、利用者の正当性を認
証する際の安全性を向上することができるという効果が
得られる。
【0058】また、利用者側から受け取った認証用指の
指定に基づいて登録済みの指紋情報および指紋位置情報
との照合を行い、当該利用者の正当性を判定するように
すれば、利用者が適宜認証に用いる指を選択することが
可能となるので、指を怪我した場合などに、利用者が適
宜認証に用いる指を指定して認証を受けられるようにな
る。また、利用者によって認証用指が指定された場合に
は、利用者側で指定済みの認証用指に加えて、該認証用
指以外の指をさらに認証用指に指定するようにすれば、
利用者の不正を防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による個人認証システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す認証サーバ1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 図1に示すデータベース3が記憶するデータ
の構成例を示す図である。
【図4】 図1に示す個人認証システムが行う処理の流
れを示すシーケンス図である。
【図5】 指紋位置情報を利用して個人を特定する方法
を説明するための概念図である。
【図6】 図3に示すデータベース3の指紋位置情報の
構成例を示す図である。
【図7】 図1に示す携帯端末7の第1の構成例に対応
した外観図を示す図である。
【図8】 図1に示す携帯端末7の第2の構成例に対応
した外観図を示す図である。
【符号の説明】
1…認証サーバ、2…指紋採取装置、3,5…データベ
ース、4…医療情報管理サーバ、6…LAN、7…携帯
端末、8…指紋採取デバイス、9…端末、10…通信ネ
ットワーク、21…処理部、22…記憶部、23…通信
部、24…指紋読取インタフェース、25…データベー
スインタフェース

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指紋情報を利用して個人を特定し、利用
    者の正当性を認証する個人認証方法であって、 一人の利用者について、複数の指の指紋情報と該複数指
    紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを登録する登
    録過程と、 利用者の端末から複数指の指紋情報と指紋位置情報を受
    け取ると、前記登録済みの指紋情報および指紋位置情報
    と照合し、この照合結果に基づいて当該利用者が正当な
    利用者であるか否かを判定する判定過程と、 を含むことを特徴とする個人認証方法。
  2. 【請求項2】 前記指紋位置情報は、指紋間の指紋縦方
    向の距離を示すものであることを特徴とする請求項1に
    記載の個人認証方法。
  3. 【請求項3】 前記距離の計測点は指紋形状に関する所
    定の特異点であることを特徴とする請求項2に記載の個
    人認証方法。
  4. 【請求項4】 前記登録過程において、前記特異点を設
    定することを特徴とする請求項3に記載の個人認証方
    法。
  5. 【請求項5】 前記登録済みの指の中から、認証用に指
    紋採取する認証用指を複数指定する指定過程をさらに含
    むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかの
    項に記載の個人認証方法。
  6. 【請求項6】 認証用に指紋採取する認証用指の指定を
    利用者の端末から受け取った場合に、 前記判定過程においては、前記指定された認証用指につ
    いて判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかの項に記載の個人認証方法。
  7. 【請求項7】 前記登録済みの指の中から、利用者によ
    り指定済みの認証用指以外の指をさらに認証用指として
    指定する指定過程をさらに含むことを特徴とする請求項
    6に記載の個人認証方法。
  8. 【請求項8】 指紋情報を利用して個人を特定し、利用
    者の正当性を認証する個人認証システムであって、 一人の利用者について、複数の指の指紋情報と該複数指
    紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを登録する登
    録情報記憶手段と、 利用者の端末から複数指の指紋情報と指紋位置情報を受
    け取ると、前記登録済みの指紋情報および指紋位置情報
    と照合し、この照合結果に基づいて当該利用者が正当な
    利用者であるか否かを判定する認証手段と、 を具備することを特徴とする個人認証システム。
  9. 【請求項9】 指紋情報を利用して個人を特定し、利用
    者の正当性を認証する認証処理を行うためのコンピュー
    タプログラムであって、 一人の利用者について、複数の指の指紋情報と該複数指
    紋間の相対的な位置を示す指紋位置情報とを登録する処
    理と、 利用者の端末から複数指の指紋情報と指紋位置情報を受
    け取ると、前記登録済みの指紋情報および指紋位置情報
    と照合し、この照合結果に基づいて当該利用者が正当な
    利用者であるか否かを判定する処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュ
    ータプログラム。
JP2002059232A 2002-03-05 2002-03-05 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム Withdrawn JP2003256841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059232A JP2003256841A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059232A JP2003256841A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003256841A true JP2003256841A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28668975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002059232A Withdrawn JP2003256841A (ja) 2002-03-05 2002-03-05 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003256841A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272608A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Brother Ind Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP2014232453A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 富士通株式会社 認証装置、認証方法および認証プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272608A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Brother Ind Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP4645506B2 (ja) * 2006-03-31 2011-03-09 ブラザー工業株式会社 複合機、情報処理装置及びプログラム
US8040538B2 (en) 2006-03-31 2011-10-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Information processing apparatus that receives biometric data for controlling access
JP2014232453A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 富士通株式会社 認証装置、認証方法および認証プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8374402B2 (en) Data security system
US7421399B2 (en) System and method for implementing healthcare fraud countermeasures
US7191451B2 (en) Medical system with a management software, database, and a network interface to protect patient information from unauthorized personnel
US20150349959A1 (en) User Authentication Retry with a Biometric Sensing Device
CN101199160B (zh) 基于字符串的生物测定验证方法和系统
US20020112177A1 (en) Anonymous biometric authentication
TW201234277A (en) User identification with biokinematic input
JP2013164835A (ja) 認証システム、認証方法、機器、及びプログラム
US7937423B2 (en) Systems and methods of conducting clinical research
US9042608B2 (en) Data security system
JP3589579B2 (ja) 生体認証装置及びその処理プログラムを記録した記録媒体
JP2003248662A (ja) 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム
EP1393493A1 (en) Network security system
JP2002140708A (ja) 指紋による個人認証システムおよび方法
US20080107308A1 (en) Medical biometric identification security system
CN109923545A (zh) 允许基于生物识别数据通过安全通信信道进行对客户端设备的用户的认证的方法和设备
JP2003256841A (ja) 個人認証方法及びそのシステム、コンピュータプログラム
WO2004038630A1 (en) Secure method to identify and retrieve patient information
JP4586285B2 (ja) 生体情報を利用した個人認証システム
JP4300778B2 (ja) 個人認証システム,サーバ装置,個人認証方法,プログラム及び記録媒体。
Ogbodo Exploring Access to EHR by Emergency Patients Using Multimodal Biometrics
JP2003281508A (ja) 指紋採取装置およびこれを備えた端末装置
JP7455307B2 (ja) サービスログインユーザと電子署名者との同一性判定方法およびコンピュータシステム
JP2004062856A (ja) 情報処理装置、インターフェース装置、情報管理方法、情報管理プログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体、並びに、icカードシステム
JP2004310667A (ja) アクセス管理装置およびアクセス管理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510