JP4977416B2 - 研削装置および研削ホイール - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を研削するための研削装置および研削ホイールに関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。このようにして分割されるウエーハは、ストリートに沿って切断する前に研削装置によって裏面が研削され、所定の厚さに加工される。
しかるに、研削装置の研削砥石によってウエーハの裏面を研削すると、研削砥石に目詰まりが発生し研削能力が低下する。特に、サファイヤ、シリコンナイトライド、リチウムタンタレート、アルチック等の脆性硬質材料を研削すると、研削砥石の目詰まりによる研削能力の低下によって生産性が著しく低下するという問題がある。
上述した問題を解消するために、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削砥石を保持する砥石保持部材の少なくとも一方に研削砥石による被加工物の研削部に超音波振動を付与する超音波印加手段を配設した研削装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特開平2−232164号公報
而して、上記特許文献1に開示された研削装置においては、チャックテーブルに超音波振動を付与するために超音波印加手段をチャックテーブルに配設した具体例ついて開示されているが、研削砥石に超音波振動を付与する具体的構成についての記載がない。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、研削砥石に超音波振動を効果的に付与することができる研削装置および研削ホイールを提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段とを具備し、該研削手段が回転スピンドルと該回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントと該ホイールマウントに取り付けられた研削ホイールとからなり、該研削ホイールが該ホイールマウントに取り付けられホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなっている、研削装置において、
該研削ホイールの該ホイール基台に配設された超音波振動子と、該回転スピンドルに配設され該超音波振動子に電力を印加する電力供給手段と、を具備
該研削ホイールの該ホイール基台は該ホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に該研削砥石が装着される砥石装着部とからなり、該砥石装着部は上面が該取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、該取り付け部と該砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、該砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着される、
ことを特徴とする研削装置が提供される。
また、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段とを具備し、該研削手段が回転スピンドルと該回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントと該ホイールマウントに取り付けられた研削ホイールとからなり、該研削ホイールが該ホイールマウントに取り付けられるホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなっている、研削装置において、
該ホイールマウントに配設された超音波振動子と、該回転スピンドルに配設され該超音波振動子に電力を印加する電力供給手段と、を具備し、
該ホイールマウントは該研削ホイールの該ホイール基台を下面に連結するホイール基台装着部と該ホイール基台装着部を囲繞して形成された超音波振動子装着部とからなり、該ホイール基台装着部と該超音波振動子装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、該超音波振動子装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着される、
ことを特徴とする研削装置が提供される。
更に、本発明によれば、チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段を構成する回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントに取り付けられるホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなる研削ホイールにおいて、
該ホイール基台は該ホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に該研削砥石が装着される砥石装着部とからなっており、該砥石装着部は上面が該取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、該取り付け部と該砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、
該砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に装着された該超音波振動子と、該超音波振動子と接続されており該超音波振動子に電力を供給する電力供給手段と着脱可能に接続するコネクターと、を具備している、
ことを特徴とする研削ホイールが提供される。
本発明による研削装置は、研削ホイールの該ホイール基台がホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に研削砥石が装着される砥石装着部とからなり、該砥石装着部は上面が取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、取り付け部と砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着されるので、ホイール基台に装着された研削砥石に超音波振動を効果的に付与することができる。このため、研削砥石の研削によって生成され研削砥石の砥粒間に滞留して目詰まりの原因となる研削屑が研削砥石に作用する微振動により流動されて除去される。従って、研削砥石の目詰まりを防止することができるため、アルチック等の脆性硬質材料であっても効率よく研削することができる。
また、本発明による研削装置は、ホイールマウントが研削ホイールのホイール基台を下面に連結するホイール基台装着部と該ホイール基台装着部を囲繞して形成された超音波振動子装着部とからなり、該ホイール基台装着部と超音波振動子装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、該超音波振動子装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着されるので、ホイール基台に装着された研削砥石に超音波振動を効果的に付与することができる。このため、研削砥石の研削によって生成され研削砥石の砥粒間に滞留して目詰まりの原因となる研削屑が研削砥石に作用する微振動により流動されて除去される。従って、研削砥石の目詰まりを防止することができるため、アルチック等の脆性硬質材料であっても効率よく研削することができる。
更に、本発明による研削ホイールは、ホイール基台がホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に研削砥石が装着される砥石装着部とからなっており、該砥石装着部は上面が該取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、取り付け部と砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に装着された超音波振動子と、超音波振動子と接続されており超音波振動子に電力を供給する電力供給手段と着脱可能に接続するコネクターとを具備しているので、ホイール基台に装着された研削砥石に超音波振動を効果的に付与することができる。このため、研削砥石の研削によって生成され研削砥石の砥粒間に滞留して目詰まりの原因となる研削屑が研削砥石に作用する微振動により流動されて除去される。従って、研削砥石の目詰まりを防止することができるため、アルチック等の脆性硬質材料であっても効率よく研削することができる。
以下、本発明に従って構成された研削装置および研削ホイールの好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された研削装置の斜視図が示されている。図1に示す研削装置は、全体を番号2で示す装置ハウジングを具備している。この装置ハウジング2は、細長く延在する直方体形状の主部21と、該主部21の後端部(図1において右上端)に設けられ実質上鉛直に上方に延びる直立壁22とを有している。直立壁22の前面には、上下方向に延びる一対の案内レール221、221が設けられている。この一対の案内レール221、221に研削手段としての研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されている。
研削ユニット3は、移動基台31と該移動基台31に装着されたスピンドルユニット4を具備している。移動基台31は、後面両側に上下方向に延びる一対の脚部311、311が設けられており、この一対の脚部311、311に上記一対の案内レール221、221と摺動可能に係合する被案内溝312、312が形成されている。このように直立壁22に設けられた一対の案内レール221、221に摺動可能に装着された移動基台31の前面には前方に突出した支持部313が設けられている。この支持部313にスピンドルユニット4が取り付けられる。
スピンドルユニット4は、支持部313に装着されたスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に配設された回転スピンドル42とを具備している。このスピンドルユニット4について、図2を参照して説明する。図2に示すスピンドルユニット4を構成するスピンドルハウジング41は略円筒状に形成され、軸方向に貫通する軸穴411を備えている。スピンドルハウジング41に形成された軸穴411に挿通して配設される回転スピンドル42は、その中央部には径方向に突出して形成されたスラスト軸受フランジ421が設けられている。このようにしてスピンドルハウジング41に形成された軸穴411に挿通して配設される回転スピンドル42は、軸穴411の内壁との間に供給される高圧エアーによって回転自在に支持される。スピンドルハウジング41に回転可能に支持された回転スピンドル42は、一端部(図1において下端部)がスピンドルハウジング41の下端から突出して配設されており、その一端(図1において下端)にホイールマウント43が設けられている。そして、このホイールマウント43の下面に研削ホイール5が取り付けられる。
上記ホイールマウント43および研削ホイール5について、図3および図4を参照して説明する。
ホイールマウント43は、図3に示すように回転スピンドル42の下端に一体に円盤状に形成されている。このホイールマウント43には、4個のボルト挿通穴43aが設けられている。また、ホイールマウント43の中心部には、コネクター挿入穴43bが形成されている。
図3および図4に示す研削ホイール5は、円環状のホイール基台51と、該ホイール基台51の下面に装着される複数の研削砥石52とからなっている。ホイール基台51は、
内周部を形成し上記ホイールマウント43と連結する環状の取り付け部511と、該環状の取り付け部511を囲繞し外周部を形成する環状の砥石装着部512とを備えている。取り付け部511には、上記ホイールマウント43に設けられた4個のボルト挿通孔43aと対応する4個のネジ穴511aが形成されている。また、取り付け部511には、内周面から外周面に貫通する4個の穴511bが設けられている。上記砥石装着部512は、取り付け部511の上面より下側に段差をもって形成されており、取り付け部511との境界部に周方向に4個の円弧状スリット512aが上面から下面に貫通して形成されている。このように形成された環状の砥石装着部512の下面に複数の研削砥石52が周方向に適宜の接着剤によって装着されている。また、砥石装着部512の上面には、複数の研削砥石52に超音波振動を付与する4個の円弧状の超音波振動子6がそれぞれ4個の円弧状スリット512aと対応した位置に適宜の接着剤によって装着される。この4個の円弧状の超音波振動子6は、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、リチウムタンタレート等の圧電セラミックスによって形成されている。このようにして砥石装着部512の上面に装着された4個の円弧状の超音波振動子6には、それぞれ上記取り付け部511に形成された4個の穴511bを挿通して配設された導電線61の一端がそれぞれ接続されている。なお、各導電線61の多端は、凸型コネクター62に接続されている。この凸型コネクターは後述する電力供給手段に着脱可能に接続される。
以上のように構成された研削ホイール5は、ホイールマウント43に設けられた4個のボルト挿通孔43aにそれぞれ挿通された締結ボルト53を4個のネジ穴511aそれぞれ螺着することによって、マウンター43に着脱可能に装着される。
図2に戻って説明を続けると、図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は、回転スピンドル42を回転駆動するための電動モータ7を備えている。図示の電動モータ7は、永久磁石式モータによって構成されている。永久磁石式の電動モータ7は、回転スピンドル42の中間部に形成されたモータ装着部422に装着された永久磁石からなるロータ71と、該ロータ71の外周側においてスピンドルハウジング41に配設されたステータコイル72とからなっている。このように構成された電動モータ7は、ステータコイル72に後述する電力供給手段によって交流電力を印加することによりロータ71が回転し、該ロータ71を装着した回転スピンドル42を回転せしめる。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は、上記超音波振動子6に交流電力を印加するとともに上記電動モータ7に交流電力を印加する電力供給手段8を具備している。
電力供給手段8は、スピンドルユニット4の後端部に配設されたロータリートランス8を具備している。ロータリートランス80は、回転スピンドル42の後端に配設された受電手段81と、該受電手段81と対向して配設されスピンドルハウジング41の後端部に配設された給電手段82とを具備している。受電手段81は、回転スピンドル42に装着されたロータ側コア811と、該ロータ側コア811に巻回された受電コイル812とからなっている。このように構成された受電手段81の受電コイル812には、導電線813が接続されている。この導電線813は、回転スピンドル42の中心部に軸方向に形成された穴423内に配設され、その先端が上記凸型コネクター62と嵌合する凹型コネクター814(図3参照)に接続されている。上記給電手段82は、受電手段81の外周側に配設されたステータ側コア821と、該ステータ側コア821に配設された給電コイル822とからなっている。このように構成された給電手段82の給電コイル822は、電気配線83を介して交流電力が供給される。
図示の実施形態における電力供給手段8は、上記ロータリートランス80の給電コイル822に供給する交流電力の交流電源91と、電力調整手段としての電圧調整手段92と、上記給電手段82に供給する交流電力の周波数を調整する周波数調整手段93と、電圧調整手段92および周波数調整手段93を制御する制御手段94と、該制御手段94に複数の研削砥石52に付与する超音波振動の振幅等を入力する入力手段95を具備している。なお、図2に示す電力供給手段8は、制御回路96および電気配線721を介して上記電動モータ7のステータコイル72に交流電力を供給する。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
研削作業を行う際には、電力供給手段8から電動モータ7のステータコイル72に交流電力が供給される。この結果、電動モータ7が回転して回転スピンドル42が回転し、該回転スピンドル42の先端に取付けられた研削ホイール5が回転せしめられる。
一方、電力供給手段8は、制御手段94によって電圧調整手段92および周波数変換手段93を制御し、交流電力の電圧を所定の電圧(例えば、20V)に制御するとともに、交流電力の周波数を所定周波数(例えば、40kHz)に変換して、ロータリートランス80を構成する給電手段82の給電コイル822に供給する。このように所定周波数の交流電力が給電コイル822に印加されると、回転する受電手段81の受電コイル812、導電線813、凹型コネクター814、凸型コネクター62、導電線61、を介して4個の円弧状の超音波振動子6に所定周波数の交流電力が印加される。この結果、超音波振動子6は径方向および軸方向に繰り返し変位して超音波振動する。この超音波振動は、ホイール基台51の砥石装着部512を介して複数の研削砥石52に伝達され、複数の研削砥石52が径方向および軸方向に超音波振動する。なお、図示の実施形態においては、ホイール基台51の砥石装着部512における取り付け部511との境界部に周方向に4個の円弧状スリット512aが形成され、4個の円弧状の超音波振動子6がそれぞれ4個の円弧状スリット512aと対応した位置に装着されているので、4個の円弧状の超音波振動子6から発生された超音波振動は取り付け部511を介してホイールマウント43への伝達が抑制される。従って、4個の円弧状の超音波振動子6から発生された超音波振動は、砥石装着部512を介して複数の研削砥石52に効果的に伝達される。なお、本発明者の実験によると、上記4個の円弧状の超音波振動子6に電圧が20Vで所定周波数が40kHzの交流電力を印加した場合、複数の研削砥石52が2〜3μmの振幅で径方向および軸方向に振動した。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態における研削装置は、上記研削ユニットを上記一対の案内レール221、221に沿って上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる研削ユニット送り機構10を備えている。この研削ユニット送り機構10は、直立壁22の前側に配設され実質上鉛直に延びる雄ねじロッド101を具備している。この雄ねじロッド101は、その上端部および下端部が直立壁22に取り付けられた軸受部材102および103によって回転自在に支持されている。上側の軸受部材102には雄ねじロッド101を回転駆動するための駆動源としてのパルスモータ104が配設されており、このパルスモータ104の出力軸が雄ねじロッド101に伝動連結されている。移動基台31の後面にはその幅方向中央部から後方に突出する連結部(図示していない)も形成されており、この連結部には鉛直方向に延びる貫通雌ねじ穴(図示していない)が形成されており、この雌ねじ穴に上記雄ねじロッド101が螺合せしめられている。従って、パルスモータ104が正転すると移動基台31即ち研削ユニット3が下降即ち前進せしめられ、パルスモータ104が逆転すると移動基台31即ち研削ユニット3が上昇即ち後退せしめられる。
図1を参照して説明を続けると、装置ハウジング2の主部21にはチャックテーブル機構11が配設されている。チャックテーブル機構11は、チャックテーブル12と、該チャックテーブル12の周囲を覆うカバー部材13と、該カバー部材13の前後に配設された蛇腹手段14および15を具備している。チャックテーブル12は、図示しない回転駆動手段によって回転せしめられるようになっており、その上面に被加工物であるウエーハを図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持するように構成されている。また、チャックテーブル12は、図示しないチャックテーブル移動手段によって図1に示す被加工物載置域24と上記スピンドルユニット4を構成する研削ホイール5と対向する研削域25との間で移動せしめられる。蛇腹手段14および15はキャンパス布の如き適宜の材料から形成することができる。蛇腹手段14の前端は主部21の前面壁に固定され、後端はカバー部材13の前端面に固定されている。蛇腹手段15の前端はカバー部材13の後端面に固定され、後端は装置ハウジング2の直立壁22の前面に固定されている。チャックテーブル12が矢印23aで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段14が伸張されて蛇腹手段15が収縮され、チャックテーブル12が矢印23bで示す方向に移動せしめられる際には蛇腹手段14が収縮されて蛇腹手段15が伸張せしめられる。
図示の実施形態における研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図1に示すように研削装置の被加工物載置域24に位置付けられているチャックテーブル12上に被加工物としての半導体ウエーハWを載置する。なお、半導体ウエーハWのデバイスが形成された表面には保護テープTが貼着されており、この保護テープT側をチャックテーブル12に載置する。このようにしてチャックテーブル12上に載置された半導体ウエーハWは、図示しない吸引手段によってチャックテーブル12上に吸引保持される。チャックテーブル12上に半導体ウエーハWを吸引保持したならば、図示しないチャックテーブル移動手段を作動してチャックテーブル12を矢印23aで示す方向に移動し研削域25に位置付ける。そして、図5に示すように研削ホイール5の複数の研削砥石52の外周縁がチャックテーブル12の回転中心P、即ち半導体ウエーハWの中心を通過するように位置付ける。
このように研削ホイール5とチャックテーブル12に保持された半導体ウエーハWが図5に示す位置関係にセットされたならば、チャックテーブル12を図5において矢印120で示す方向に例えば300rpmの回転速度で回転するとともに、研削ホイール5を矢印50で示す方向に例えば6000rpmの回転速度で回転する。即ち、上記電力供給手段8から電動モータ7のステータコイル72に交流電力を供給することにより、電動モータ7が回転して回転スピンドル42回転し、該回転スピンドル42の先端に取付けられた研削ホイール5が回転せしめられる。そして、研削ホイール5を下降して複数の研削砥石52を半導体ウエーハWの上面である裏面(被研削面)に所定の圧力で押圧する。この結果、半導体ウエーハWの被研削面は全面に渡って研削される。このとき、複数の研削砥石52による研削加工部には、研削液が供給される。
上述した研削加工時には、上記電力供給手段8によってロータリートランス80を構成する給電手段82の給電コイル822に所定周波数の交流電力を供給する。この結果、回転する受電手段81の受電コイル812、導電線813、凹型コネクター814、凸型コネクター62、導電線61、を介して4個の円弧状の超音波振動子6に所定周波数の交流電力が印加され、超音波振動子6は径方向および軸方向に繰り返し変位して超音波振動する。この超音波振動は、ホイール基台51の砥石装着部512を介して複数の研削砥石52に伝達され、複数の研削砥石52が径方向および軸方向に超音波振動する。このように複数の研削砥石52が径方向および軸方向に超音波振動すると、研削によって生成され研削砥石52の砥粒間に滞留して目詰まりの原因となる研削屑が研削砥石52に作用する微振動により流動されて除去される。従って、研削砥石52の目詰まりを防止することができるため、アルチック等の脆性硬質材料であっても効率よく研削することができる。
次に、本発明による研削装置の他の実施形態について、図6および図7を参照して説明する。
図6および図7に示す実施形態においては、4個の円弧状の超音波振動子6がホイールマウント43に装着される。回転スピンドル42の一端に設けられたホイールマウント43は、内周部を形成するホイール基台装着部431と、該ホイール基台装着部431を囲繞し外周部を形成する超音波振動子装着部432とからなっている。ホイールマウント43のホイール基台装着部431には、4個のボルト挿通孔43aが設けられている。また、ホイール基台装着部431には、回転スピンドル42の中心部に軸方向に形成された穴423と連通する4個の穴431aが外周面に開口して形成されている。上記ホイールマウント43の超音波振動子装着部432は、ホイール基台装着部431の上面より下側に段差をもって形成されており、ホイール基台装着部431との境界部に周方向に4個の円弧状スリット432aが上面から下面に貫通して形成されている。このように形成された超音波振動子装着部432の上面には、4個の円弧状の超音波振動子6がそれぞれ4個の円弧状スリット432aと対応した位置に適宜の接着剤によって装着される。この4個の円弧状の超音波振動子6は、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、リチウムタンタレート等の圧電セラミックスによって形成されている。このようにして超音波振動子装着部432の上面に装着された4個の円弧状の超音波振動子6は、それぞれ回転スピンドル42の中心部に軸方向に形成された穴423およびホイール基台装着部431に形成された4個の穴431aを通して配設された導電線63によって上記図2に示す電力供給手段8のロータリートランス80を構成する受電手段81の受電コイル812に接続される。
一方、研削ホイール5は、円環状のホイール基台51と、該ホイール基台51の下面に装着される複数の研削砥石52とからなっている。そして、ホイール基台51には、上記ホイールマウント43の研削ホイール装着部431に設けられた4個のボルト挿通孔43aと対応する4個のネジ穴511aが形成されている。
以上のように構成された研削ホイール5は、ホイールマウント43の研削ホイール装着部431に設けられた4個のボルト挿通孔43aにそれぞれ挿通された締結ボルト53をホイール基台51に形成された4個のネジ穴511aそれぞれ螺着することによって、マウンター43に着脱可能に装着される。
以上のように構成されたホイールマウント43と研削ホイール5においては、上記図2に示す電力供給手段8によってホイールマウント43の超音波振動子装着部432に装着された4個の円弧状の超音波振動子6に所定周波数の交流電力が印加されると、超音波振動子6が径方向および軸方向に繰り返し変位して超音波振動する。この超音波振動は、超音波振動子装着部432およびホイール基台51を介して複数の研削砥石52に伝達され、複数の研削砥石52を径方向および軸方向に超音波振動せしめる。
以上のように、図6および図7に示す実施形態においては、4個の円弧状の超音波振動子6をホイールマウント43に装着したので、研削砥石52が寿命となり研削ホイール5を交換しても、超音波振動子6を交換する必要がないため経済的である。
本発明に従って構成された研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備されるスピンドルユニットの断面図。 図2に示すスピンドルユニットを構成するホイールマウントおよび研削ホイールの分解斜視図。 図3に示す研削ホイールの分解斜視図。 図1に示す研削装置によって被加工物を研削している状態を示す要部側面図。 本発明に従って構成された研削装置の他の実施形態を示すもので、ホイールマウントおよび研削ホイールの分解斜視図。 図6に示すホイールマウントの分解斜視図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:研削ユニット
31:移動基台
4:スピンドルユニット
41:スピンドルハウジング
42:回転スピンドル
43:ホイールマウント
431:ホイール基台装着部
432:超音波振動子装着部
432a:円弧状スリット
5:研削ホイール
51:ホイール基台
511:環状の取り付け部
512環状の砥石装着部
512a:円弧状スリット
6:超音波振動子
62:コネクター
7:電動モータ
71:ロータ
72:ステータコイル
8:電力供給手段
80:ロータリートランス
81:受電手段
82:受電手段
91:交流電源
92:電圧調整手段
93:周波数調整手段
94:制御手段
95:入力手段
10:研削ユニット送り機構
11:チャックテーブル機構
12:チャックテーブル

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段とを具備し、該研削手段が回転スピンドルと該回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントと該ホイールマウントに取り付けられた研削ホイールとからなり、該研削ホイールが該ホイールマウントに取り付けられホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなっている、研削装置において、
    該研削ホイールの該ホイール基台に配設された超音波振動子と、該回転スピンドルに配設され該超音波振動子に電力を印加する電力供給手段と、を具備
    該研削ホイールの該ホイール基台は該ホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に該研削砥石が装着される砥石装着部とからなり、該砥石装着部は上面が該取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、該取り付け部と該砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、該砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着される、
    ことを特徴とする研削装置。
  2. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段とを具備し、該研削手段が回転スピンドルと該回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントと該ホイールマウントに取り付けられた研削ホイールとからなり、該研削ホイールが該ホイールマウントに取り付けられるホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなっている、研削装置において、
    該ホイールマウントに配設された超音波振動子と、該回転スピンドルに配設され該超音波振動子に電力を印加する電力供給手段と、を具備し、
    該ホイールマウントは該研削ホイールの該ホイール基台を下面に連結するホイール基台装着部と該ホイール基台装着部を囲繞して形成された超音波振動子装着部とからなり、該ホイール基台装着部と該超音波振動子装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、該超音波振動子装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に該超音波振動子が装着される、
    ことを特徴とする研削装置。
  3. チャックテーブルに保持された被加工物を研削する研削手段を構成する回転スピンドルの一端に設けられたホイールマウントに取り付けられるホイール基台と該ホイール基台に装着された研削砥石とからなる研削ホイールにおいて、
    該ホイール基台は該ホイールマウントと連結する取り付け部と該取り付け部を囲繞して形成され下面に該研削砥石が装着される砥石装着部とからなっており、該砥石装着部は上面が該取り付け部の上面より下方に段差をもって形成され、該取り付け部と該砥石装着部との境界部には周方向に複数の円弧状スリットが形成されており、
    該砥石装着部の上面における円弧状スリットと対応した位置に装着された超音波振動子と、該超音波振動子と接続されており該超音波振動子に電力を供給する電力供給手段と着脱可能に接続するコネクターと、を具備している、
    ことを特徴とする研削ホイール。
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