JP2007283418A - 切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】砥粒を種々のボンド剤によって固定して形成した砥石ブレードを装着することができるとともに、砥石ブレードをラッピング加工して所望の厚さに仕上げることができる切削工具を提供する。
【解決手段】超音波振動手段が配設された回転スピンドルに装着する切削工具であって、 円環状の砥石ブレードと、砥石ブレードの一方の面を支持する振動伝達部材と、振動伝達部材に一方の面が支持された砥石ブレードの他方の面を支持する挟持部材とを具備し、振動伝達部材は回転スピンドルに装着するボス部と、ボス部の外周面から径方向に延在する環状のブレード取り付け部とを備えており、挟持部材は振動伝達部材のボス部に嵌合する穴を備えており、砥石ブレードの一方の面が振動伝達部材のブレード取り付け部にボンド剤によって固定され、円環状の砥石ブレードの他方の面に挟持部材がボンド剤によって固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、砥石ブレードを備えた切削工具、更に詳しくは砥石ブレードに超音波振動を付与しつつ半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等の被加工物を切削する切削装置に用いる切削工具に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体チップを製造している。また、サファイヤ基板の表面に窒化ガリウム系化合物半導体等が積層された光デバイスウエーハもストリートに沿って切断することにより個々の発光ダイオード、レーザーダイオード、CCD等の光デバイスに分割され、電気機器に広く利用されている。
上述したウエーハのストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと称されている切削装置によって行われている。この切削装置は、ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる切削送り手段とを具備している。切削手段は、回転スピンドルと該回転スピンドルに装着された砥石ブレードを備えた切削工具および回転スピンドルを回転駆動する駆動機構を備えたスピンドルユニットを含んでいる。このような切削装置においては、切削工具を20000〜40000rpmの回転速度で回転しつつ、切削工具とチャックテーブルに保持された被加工物を相対的に切削送りする。
しかるに、デバイスが形成されるウエーハは、シリコン、サファイヤ、シリコンナイトライド、ガラス、リチウムタンタレート等の脆性硬質材料が用いられており、砥石ブレードによって切削すると切断面に欠けが生じてデバイスの品質を低下させるという問題がある。また、サファイヤ等のモース硬度の高いウエーハは、砥石ブレードによる切削が不可能ではないにしても非常に困難である。
上述した問題を解消するために、砥石ブレードを備えた切削工具が装着された回転スピンドルに超音波振動子を配設し、この超音波振動子に交流電圧を印加することにより、砥石ブレードに超音波振動を付与しつつ切削するようにした切削方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
特許第3469516号公報
上述した切削方法に用いる切削工具は、回転スピンドルに取付けられる振動伝達部材と、該振動伝達部材にダイヤモンド等の砥粒をニッケルメッキで固定した砥石ブレードとからなっている。このように、振動伝達部材に砥石ブレードをメッキで固定し一体化された切削工具を用いることにより、超音波振動を砥石ブレードに確実に伝達することができる。しかるに、ダイヤモンド等の砥粒をニッケルメッキで固定した砥石ブレードが全ての被加工物の切削に適しているとは限らず、被加工物の材質によっては砥粒をレジンボンドで結合したレジンボンド砥石ブレード、砥粒をメタルボンドで結合したメタルボンド砥石ブレード、砥粒をビトリファイドボンドで結合したビトリファイドボンド砥石ブレードを選択できることが望ましい。
また、砥石ブレードの厚さを所望の厚さに仕上げたい場合には、底盤と上盤との間に砥石ブレードを挟持してラッピング加工を施すことにより、例えば厚さが50μmの砥石ブレードを45μmの厚さに仕上げることができるが、振動伝達部材にメッキで固定された砥石ブレードは振動伝達部材が邪魔になりラッピング加工を施すことができないという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、砥粒を種々のボンド剤によって固定して形成した砥石ブレードを装着することができるとともに、砥石ブレードをラッピング加工して所望の厚さに仕上げることができる切削工具を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、超音波振動手段が配設された回転スピンドルに装着する切削工具であって、
円環状の砥石ブレードと、該砥石ブレードの一方の面を支持する振動伝達部材と、該振動伝達部材に一方の面が支持された該砥石ブレードの他方の面を支持する挟持部材と、を具備し、
該振動伝達部材は、該回転スピンドルに装着するボス部と、該ボス部の外周面から径方向に延在し該円環状の砥石ブレードの外径より小さい外径を有する環状のブレード取り付け部とを備えており、
該挟持部材は、該振動伝達部材の該ボス部に嵌合する穴を備え該円環状の砥石ブレードの外径より小さい外径を有し、該環状のブレード取り付け部と対象形に形成されており、
該円環状の砥石ブレードの一方の面が該振動伝達部材の該環状のブレード取り付け部にボンド剤によって固定され、該円環状の砥石ブレードの他方の面に該挟持部材がボンド剤によって固定されている、
ことを特徴とする切削工具が提供される。
上記振動伝達部材の環状のブレード取り付け部の外周端部には砥石ブレードに向けてテーパー面が形成され、上記挟持部材の外周端部には砥石ブレードに向けてテーパー面が形成されていることが望ましい。
本発明による切削工具は、円環状の砥石ブレードを振動伝達部材の環状のブレード取り付け部と挟持部材にボンド剤によって固定するように構成したので、砥粒を種々のボンド剤によって固定して形成した砥石ブレードを装着することができる。また、円環状の砥石ブレードは振動伝達部材の環状のブレード取り付け部と挟持部材にボンド剤によって固定する前に、ラッピング加工して所望の厚さに仕上げることができる。
以下、本発明に従って構成された切削工具の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された切削工具が装着された切削装置の斜視図が示されている。図示の実施形態における切削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持するチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に配設された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の上面である保持面上に被加工物を図示しない吸引手段を作動することによって吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル31には、被加工物として後述するウエーハを保護テープを介して支持する支持フレームを固定するためのクランプ33が配設されている。このように構成されたチャックテーブル3は、図示しない切削送り手段によって、矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられるようになっている。
図1に示す切削装置は、切削手段としてのスピンドルユニット4を具備している。スピンドルユニット4は、図示しない移動基台に装着され図示しない割り出し送り手段によって上記矢印Xで示す切削送り方向と直交する矢印Yで示す割り出し方向に移動せしめられるとともに、図示しない切り込み送り手段によって切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動せしめられるようになっている。このスピンドルユニット4について、図2を参照して説明する。
図2に示すスピンドルユニット4は、スピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41内に回転自在に配設された回転スピンドル42と、該回転スピンドル42の先端に装着される切削工具43を具備している。スピンドルハウジング41は略円筒状に形成され、軸方向に貫通する軸穴411を備えている。上記スピンドルハウジング41に形成された軸穴411に挿通して配設される回転スピンドル42は、その前端部にネジ穴421が設けられた工具装着部422を備え、その中央部には径方向に突出して形成されたスラスト軸受フランジ423が設けられている。このようにしてスピンドルハウジング41に形成された軸穴411に挿通して配設される回転スピンドル42は、軸穴411の内壁との間に供給される高圧エアーによって回転自在に支持される。
回転スピンドル42の先端部に設けられた工具装着部422に装着された切削工具43は、図2および図3に示すように円環状の砥石ブレード44と、該砥石ブレード44の一方の面を支持する振動伝達部材45と、該振動伝達部材45に一方の面が支持された砥石ブレード44の他方の面を支持する挟持部材46とからなっている。
円環状の砥石ブレード44は、中央部に円形開口441を備え、外周部の切れ刃部442と内周部の固定部443とからなっている。この環状の砥石ブレード44は、円環状のアルミニウム板の片面に砥粒をニッケル等の金属メッキで結合した後に、アルミニウム板をエッチングして除去することによって円環状に形成した電鋳ブレード、砥粒をレジンボンドで結合して円環状に形成したレジンボンドブレード、砥粒をメタルボンドで結合して円環状に形成したメタルボンドブレード、砥粒をビトリファイドボンドで結合して円環状に形成したビトリファイドボンドブレード等を用いることができる。なお、砥石ブレード44は、後述する振動伝達部材44に固定する前に、ラッピング加工して所望の厚さに仕上げることが望ましい。
振動伝達部材45は、上記回転スピンドル42の工具装着部422に装着するボス部451と、該ボス部451の外周面から径方向に延在する環状のブレード取り付け部452とを備えている。ボス部451は、上記円環状の砥石ブレード44の中央部に形成された円形開口441の内径と対応する外径を有し、軸中心には貫通孔451aが形成されている。上記環状のブレード取り付け部452は、ボス部451の軸方向中央部の外周面から径方向に延在して設けられており、その外径は円環状の砥石ブレード44の外径より小さい外径に形成されている。このように形成されたブレード取り付け部452の図において右側側面にボス部451に円形開口441が嵌合された環状の砥石ブレード44の一方の面(図3において左方の面)がエポキシ系またはアクリル系のボンド剤によって固定される。従って、砥石ブレード44は、固定部443が振動伝達部材45のブレード取り付け部452にボンド剤によって固定されるので、切れ刃部442がブレード取り付け部452の外周縁より径方向に突出した状態となる。なお、振動伝達部材45を構成するブレード取り付け部452の外周端部には、砥石ブレード44に向けてテーパー面452aが形成されている。
挟持部材46は、環状に形成され上記振動伝達部材45のボス部451に嵌合する穴46aを備えている。この挟持部材46の外径は、円環状の砥石ブレード44の外径より小さい外径に形成されている。そして、挟持部材46は、上記振動伝達部材45のブレード取り付け部452と対象形に形成されている。このように形成された挟持部材46は、穴46aを振動伝達部材45のボス部451に嵌合し、図3において左側面を上記振動伝達部材45のブレード取り付け部452に一方の面が固定された砥石ブレード44の他方の面(図3において右方の面)にエポキシ系またはアクリル系のボンド剤によって固定される。従って、砥石ブレード44は、砥石ブレード44の固定部443挟持部材46がボンド剤によって固定されるので、切れ刃部442がブレード取り付け部452の外周縁より径方向突出した状態となる。なお、挟持部材46の外周端部には、砥石ブレード44に向けてテーパー面46bが形成されている。
上述した切削工具43を構成する振動伝達部材45と挟持部材46の軸方向の寸法関係について、図3を参照して説明する。
振動伝達部材45のブレード取り付け部452の幅Aと挟持部材46の幅Bは同一に形成されている。また、振動伝達部材45のボス部451の左端からブレード取り付け部452の図3において左側面までの長さをC1とすると、ボス部451の右端からブレード取り付け部452の図3において右側面までの長さC2は、C1にAと砥石ブレード44の厚さtを加算した値(C2=C1+A+t)に設定されている。従って、切削工具43は、砥石ブレード44を基準として左右で対象形に構成される。
以上のように構成された切削工具43は、図2に示すように振動伝達部材45のボス部451に形成された貫通孔451aを挿通して配設された締め付けボルト47を回転スピンドル42の工具装着部422に設けられたネジ穴421に螺合することにより、回転スピンドル42に装着される。なお、切削工具43を回転スピンドル42の工具装着部422に装着する際には、工具装着部422と振動伝達部材45のボス部451との間およびボス部451と締め付けボルト46の頭部との間に、合成樹脂からなるスペーサー48、48が介在される。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は、回転スピンドル42を回転駆動するための電動モータ5を備えている。図示の電動モータ5は、永久磁石式モータによって構成されている。永久磁石式の電動モータ5は、回転スピンドル42の中間部に形成されたモータ装着部424に装着された永久磁石からなるロータ51と、該ロータ51の外周側においてスピンドルハウジング41に配設されたステータコイル52とからなっている。このように構成された電動モータ5は、ステータコイル52に後述する電力供給手段によって交流電力を印加することによりロータ51が回転し、該ロータ51を装着した回転スピンドル42を回転せしめる。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は、回転スピンドル42に配設され砥石ブレード45に超音波振動を付与する超音波振動子6を備えている。超音波振動子6は、回転スピンドル42の軸方向に分極された円環状の圧電体61と、該圧電体61の両側分極面に装着された円環状の2枚の電極板62、63とからなっている。圧電体61は、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、リチウムタンタレート等の圧電セラミックスによって形成されている。このように構成された超音波振動子6は、回転スピンドル42に装着され、電極板62、63に後述する電力供給手段によって所定周波数の交流電力が印加されると、超音波振動を発生せしめる。なお、超音波振動子6は、軸方向に複数個配設してもよい。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は、上記超音波振動子6に交流電力を印加するとともに上記電動モータ5に交流電力を印加する電力供給手段7を具備している。
電力供給手段7は、スピンドルユニット4の後端部に配設されたロータリートランス8を具備している。ロータリートランス8は、回転スピンドル42の後端に配設された受電手段81と、該受電手段81と対向して配設されスピンドルハウジング41の後端部に配設された給電手段82とを具備している。受電手段81は、回転スピンドル42に装着されたロータ側コア811と、該ロータ側コア811に巻回された受電コイル812とからなっている。このように構成された受電手段81の受電コイル812の一端は上記超音波振動子6の電極板61に接続され、他端は電極板62に接続される。上記給電手段82は、受電手段81の外周側に配設されたステータ側コア821と、該ステータ側コア821に配設された給電コイル822とからなっている。このように構成された給電手段82の給電コイル822は、電気配線73、74を介して交流電力が供給される。
図示の実施形態における電力供給手段7は、上記ロータリートランス8の給電コイル822に供給する交流電力の交流電源91と、電力調整手段としての電圧調整手段92と、上記給電手段82に供給する交流電力の周波数を調整する周波数調整手段93と、電圧調整手段92および周波数調整手段93を制御する制御手段94と、該制御手段94に切削ブレード45に付与する超音波振動の振幅等を入力する入力手段95を具備している。なお、図2に示す電力供給手段7は、制御回路96および電気配線521、522を介して上記電動モータ5のステータコイル52に交流電力を供給する。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット4は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
切削作業を行う際には、電力供給手段7から電動モータ5のステータコイル52に交流電力が供給される。この結果、電動モータ5が回転して回転スピンドル42が回転し、該回転スピンドル42の先端に取付けられた切削工具43の振動伝達部材45のブレード取り付け部452と挟持部材46に固定された砥石ブレード44が回転せしめられる。
一方、電力供給手段7は、制御手段94によって電圧調整手段92および周波数変換手段93を制御し、交流電力の電圧を所定の電圧に制御するとともに、交流電力の周波数を所定周波数(例えば、20kHz)に変換して、ロータリートランス8を構成する給電手段82の給電コイル822に供給する。このように所定周波数の交流電力が給電コイル822に印加されると、回転する受電手段81の受電コイル812を介して超音波振動子6の電極板62と電極板63間に所定周波数の交流電力が印加される。この結果、超音波振動子6は径方向に繰り返し変位して超音波振動する。この超音波振動は、回転スピンドル42を介して切削工具43の振動伝達部材45に伝達され、振動伝達部材45が径方向に超音波振動する。従って、振動伝達部材45に装着された砥石ブレード44は、径方向に超音波振動する。このとき、切削工具43は上述したように砥石ブレード44を基準として左右で対象形に構成されるので、左右にブレることなく径方向に正確に超音波振動する。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態における切削装置は、上記チャックテーブル3上に保持された被加工物の表面を撮像し、上記砥石ブレード44によって切削すべき領域を検出するためのアライメント手段12を具備している。このアライメント手段12は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなる撮像手段を具備している。また、切削装置は、アライメント手段12によって撮像された画像等を表示する表示手段13を具備している。
上記装置ハウジング2におけるカセット載置領域14aには、被加工物を収容するカセットを載置するカセット載置テーブル14が配設されている。このカセット載置テーブル14は、図示しない昇降手段によって上下方向に移動可能に構成されている。カセット載置テーブル14上には、被加工物100を収容するカセット15が載置される。カセット15に収容される被加工物100は、ウエーハの表面に格子状のストリートが形成されており、この格子状のストリートによって区画された複数の矩形領域にコンデンサーやLEDや回路等のデバイスが形成されている。このように形成された被加工物100は、環状の支持フレーム101に装着された保護テープ102の表面に裏面が貼着された状態でカセット15に収容される。
また、図示の実施形態における切削装置は、カセット載置テーブル14上に載置されたカセット15に収容されている被加工物100(環状のフレーム101に保護テープ102を介して支持されている状態)を仮置きテーブル16に搬出する搬出手段17と、仮置きテーブル16に搬出された被加工物100を上記チャックテーブル3上に搬送する搬送手段18と、チャックテーブル3上で切削加工された被加工物100を洗浄する洗浄手段19と、チャックテーブル3上で切削加工された被加工物100を洗浄手段19へ搬送する洗浄搬送手段20を具備している。
以上のように構成された切削装置の作動について、主に図1を参照して簡単に説明する。
カセット載置テーブル14上に載置されたカセット15の所定位置に収容されている被加工物100は、図示しない昇降手段によってカセット載置テーブル14が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、搬出手段17が進退作動して搬出位置に位置付けられた被加工物100を仮置きテーブル16上に搬出する。仮置きテーブル16に搬出された被加工物100は、搬送手段18の旋回動作によって上記チャックテーブル3上に搬送される。チャックテーブル3上に被加工物100が載置されたならば、図示しない吸引手段が作動して被加工物100をチャックテーブル3上に吸引保持する。また、被加工物100を保護テープ102を介して支持する支持フレーム101は、上記クランプ33によって固定される。このようにして被加工物100を保持したチャックテーブル3は、アライメント手段12の直下まで移動せしめられる。チャックテーブル3がアライメント手段12の直下に位置付けられると、アライメント手段12によって被加工物100に形成されているストリートが検出され、スピンドルユニット4を割り出し方向である矢印Y方向に移動調節してストリートと切削工具43の砥石ブレード44との精密位置合わせ作業が行われる。
その後、切削工具43を矢印Zで示す方向に所定量切り込み送りし所定の方向に回転させつつ、被加工物100を吸引保持したチャックテーブル3を切削送り方向である矢印Xで示す方向(砥石ブレード44の回転軸と直交する方向)に所定の切削送り速度で移動することにより、チャックテーブル3上に保持された被加工物100は砥石ブレード44により所定のストリートに沿って切断される。この切削工程においては、電力供給手段7によって超音波振動子6に例えば周波数が20kHzで電圧が55Vの交流電力が印加される。この結果、上述したように超音波振動子6は径方向に繰り返し変位して超音波振動する。この超音波振動は、回転スピンドル42を介して切削工具43の振動伝達部材45に伝達され、振動伝達部材45が径方向に超音波振動する。従って、振動伝達部材45と挟持部材46に固定された砥石ブレード44は、径方向に超音波振動する。従って、砥石ブレード44による切削抵抗が減少するため、被加工物100がサファイヤや炭化ケイ素(SiC)等の難削材であっても容易に切削することができる。
このとき、切削工具43は上述したように砥石ブレード44を基準として左右対象形に構成されるので、左右にブレることなく径方向に正確に超音波振動するため、砥石ブレード44の幅でウエーハ100をストリートに沿って正確に切断することができる。また、上述した切削工具43による切削時においては、切削工具43の両側面から切削水を供給しつつ切削するが、振動伝達部材45を構成するブレード取り付け部452の外周端部には砥石ブレード44に向けてテーパー面452aが形成されているとともに、挟持部材46の外周端部には砥石ブレード44に向けてテーパー面46bが形成されているので、砥石ブレード44の両面に効率よく均一に切削水が供給される。
本発明に従って構成された切削工具が装着された切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備されるスピンドルユニットの断面図。 本発明による切削工具を拡大して示す断面図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:チャックテーブ機構
30:チャックテーブル
4:スピンドルユニット
41:スピンドルハウジング
42:回転スピンドル
43:切削工具
44:砥石ブレード
45:振動伝達部材
451:振動伝達部材のボス部
451:振動伝達部材のブレード取り付け部
46:挟持部材
5:電動モータ
6:超音波振動子
7:電力供給手段
8:ロータリートランス
81:受電手段
82:給電手段
91:交流電源
92:電圧調整手段
93:周波数調整手段
94:制御手段
95:入力手段
12:アライメント手段
13:表示手段
15:カセット
16:仮置きテーブル
17:搬出手段
18:搬送手段
19:洗浄手段
20:洗浄搬送手段

Claims (2)

  1. 超音波振動手段が配設された回転スピンドルに装着する切削工具であって、
    円環状の砥石ブレードと、該砥石ブレードの一方の面を支持する振動伝達部材と、該振動伝達部材に一方の面が支持された該砥石ブレードの他方の面を支持する挟持部材と、を具備し、
    該振動伝達部材は、該回転スピンドルに装着するボス部と、該ボス部の外周面から径方向に延在し該円環状の砥石ブレードの外径より小さい外径を有する環状のブレード取り付け部とを備えており、
    該挟持部材は、該振動伝達部材の該ボス部に嵌合する穴を備え該円環状の砥石ブレードの外径より小さい外径を有し、該環状のブレード取り付け部と対象形に形成されており、
    該円環状の砥石ブレードの一方の面が該振動伝達部材の該環状のブレード取り付け部にボンド剤によって固定され、該円環状の砥石ブレードの他方の面に該挟持部材がボンド剤によって固定されている、
    ことを特徴とする切削工具。
  2. 該振動伝達部材の該環状のブレード取り付け部の外周端部には該砥石ブレードに向けてテーパー面が形成され、該挟持部材の外周端部には該砥石ブレードに向けてテーパー面が形成されている、請求項1記載の切削工具。
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