JP4975430B2 - 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法 - Google Patents

異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4975430B2
JP4975430B2 JP2006356166A JP2006356166A JP4975430B2 JP 4975430 B2 JP4975430 B2 JP 4975430B2 JP 2006356166 A JP2006356166 A JP 2006356166A JP 2006356166 A JP2006356166 A JP 2006356166A JP 4975430 B2 JP4975430 B2 JP 4975430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
solution
concentration
added
ppb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006356166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008166600A (ja
Inventor
菊恵 守田
健次 黒岩
勝 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Chemical Co Inc
Original Assignee
Kanto Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Chemical Co Inc filed Critical Kanto Chemical Co Inc
Priority to JP2006356166A priority Critical patent/JP4975430B2/ja
Publication of JP2008166600A publication Critical patent/JP2008166600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975430B2 publication Critical patent/JP4975430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、シリコンを異方性エッチング加工するために用いるエッチング液、特にシリコン基板を異方性エッチング加工するために用いるエッチング液およびそれを用いたエッチング方法に関する。
従来からシリコン基板をエッチング加工して、インクジェットプリンタの噴射ヘッドや、加速度センサ、圧力センサ等に用いるシリコンダイヤフラムを作成する方法が知られている。その際に、シリコンチップに形成されたセンシング部の厚さや表面粗さは、センサ特性に大きく影響するため、エッチング加工を精密に制御することが必要となる。この加工技術は、アルカリ性溶液に対するシリコンのエッチングレートがシリコン基板の面方位により異なること、いわゆる異方性エッチングが進むことを利用している。
異方性エッチングの機序は完全に解明されているわけではないが、例えば、面方位によるエッチング速度の差は単結晶シリコンの表面原子のダングリングボンド(原子における未結合手を意味し、ダングリングボンド上の電子は不安定なため化学的に活性となり、結晶表面の物性に重要な役割を果たす。)の数の差に由来するとされている。
また、アルカリ溶液においては、特定の金属種が一定濃度以上共存することで、特定の方位面のみ溶解を抑制し、結果的に異方性エッチングに影響を及ぼすことが知られている。異方性エッチングに影響を及ぼす金属種については詳細な検討がなされており、その反応機構の説明も試みられている。
金属が共存するエッチング液の例として、特開平10−112458号(特許文献1)には、シリコン基板の表面である(100)面をエッチングし、シリコンウェーハに凹部を形成するためのエッチング液が記載されており、このエッチング液は、アルカリ水溶液にシリコン表面に吸着されたときにシリコン表面のエッチング反応を抑制する金属成分(Cu、MgまたはPb)を含有する。そして、金属成分の濃度を所定の範囲に調整することにより各面方位のエッチング速度を調節し、異方性を制御できるとしている。
また、特開2006−147945号(特許文献2)にはシリコン基板をウェットエッチングする際に、Mgを所定濃度以下に抑えるとともに、Pb、Al、Ca、Cu、Ni、ZnおよびSnの少なくとも1種の金属を含有するエッチング液が提案されている。このエッチング液を用いることにより、シリコン基板の(100)面を異方性エッチング加工する際に(211)面方位のエッチングのばらつきを低減することができ、異方性エッチングにより形成される液体噴射ヘッドの性能低下、例えば形状または寸法精度の差によって生じる液体噴射特性のばらつきを低減することができるとしている。しかし、これらの特許文献1および特許文献2に記載のエッチング液はエッチング液に金属を添加するものであり、添加された金属または環境から混入する金属の濃度によってエッチングの異方性が変動し、安定したエッチング加工が困難になるという問題を有する。
特開平11−162953号(特許文献3)にはアルカリ水溶液に金属塩(Cu、NiまたはFeの塩)と界面活性剤(アニオン系、カチオン系もしくは非イオン系界面活性剤)または極性基を有する有機高分子が添加されたエッチング液が記載されている。金属塩と界面活性剤または極性基を有する有機高分子を用いることにより、エッチング液中の金属イオンと界面活性剤または有機高分子の極性基がマイナス電位のウェーハ表面に吸着し、ウェーハの電位が均一化し、ウェーハの表面粗さ(ミクロな形状精度)を劣化させることなく、ウェ−ハの平坦度(マクロな形状精度)の良好なエッチングが可能になるとしている。しかし、上記のエッチング液は、微量金属とともに界面活性剤または有機高分子を併用することにより、ウェ−ハの平坦度または表面粗さの改善という異方性制御とは異なる効果を奏するものである。
以上のとおり、微量金属イオンを添加することによる異方性エッチングを制御する方法、金属イオンにより平滑性や表面粗さを制御する方法等が報告され、利用されている。しかし、従来のエッチング液により異方性エッチング加工する実際の作業現場においては、エッチング速度比が安定しない、形状が不安定である等の問題が生じており、特に、初期には所望のエッチング速度比および安定形状が得られていても、加工処理枚数が増え、処理液を連続的に使用した場合にはエッチング速度比が変化し、結果的に所望する加工形状が得られないという問題が生じている。
特開平10−112458号公報 特開2006−147945号公報 特開平11−162953号公報
本発明は、長期に安定な異方性エッチング選択比を有するエッチング液およびそれを用いたエッチング方法に関する。
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が所定の比を有する異方性エッチング液において、(110)面のエッチング速度が所定の速度を有すると、共存する金属の影響を受けず、安定したエッチングを行うことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、シリコンの異方性エッチングに用いるエッチング液であって、金属化合物を含有し、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分以上であり、かつ80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7以上である、エッチング液に関する。
また本発明は、金属化合物がコバルト化合物および/または鉄化合物である、前記エッチング液に関する。
さらに本発明は、コバルト化合物および鉄化合物の濃度が、それぞれ鉄イオンおよびコバルトイオンとして0.01ppm〜3ppmである、前記エッチング液に関する。
また本発明は、前記エッチング液を用いる、エッチング方法に関する。
これまでエッチングの異方性を制御するためには、微量金属イオンの添加濃度を厳しく管理する必要や他の添加剤と併用する必要があった。本発明者らは、実用的観点から検討を行い、作業環境や治具、容器等からの汚染や混入のない条件、原料等を用いるとともに、エッチング液に金属化合物を添加することによりエッチング性能を精密に制御し、安定した異方性エッチング性能を引き出すことに成功した。本発明のエッチング液は、具体的には金属化合物を含有し、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分以上であり、かつ80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7以上である。かかるエッチング液を用いることにより、エッチング液に複数の金属イオンが共存してもエッチング速度比が大幅に変化しないことを見出した。金属化合物としてはコバルト化合物または鉄化合物が好ましく、これらの金属化合物を併用してもよい。
本発明のエッチング液の異方性が安定しているという効果は、同エッチング液のエッチング速度、特に(110)面の面方位のエッチング速度が大きいことにより、金属不純物が混入した場合であってもそのことによるエッチング速度への影響が小さいため、結果として安定した異方性を保持できることによるものと考えられる。
以下、CoまたはFeがエッチングレート安定化作用および異方性制御作用を有することを見出すに至った経緯および考えられるメカニズムを示すが、本発明はそれらのメカニズムに限定されるものではない。
アルカリ溶液中でのSiの溶解反応は下記式に従って進むことが知られている。
Si+2H2O→SiO2+4H++4e- (E0=-0.808V)
(Si+3H2O→SiO3 2-+6H++4e- (E0=-0.455-0.0886pH+0.0148log(SiO3 2-)、
E0=-1.7V at pH=14)
また、金属イオンがSiのエッチングに影響することは既に上記特許文献1〜3等に報告されているものの、金属イオンによる作用のメカニズムは明らかにされていなかった。そこで、本発明者らは酸化還元電位を目安に金属を分類し、共存する金属種の標準酸化還元電位がSiの溶解反応の電位より貴であれば金属種の還元反応が進み、結果的にSiの溶解反応を促進すると考えた。逆に、標準酸化還元電位が卑な元素については自己が酸化反応を起こすためにSi溶解を抑制する方向に働くと考えた。この分類から、アルカリ、アルカリ土類金属、Al、Zn等の金属イオンがSiの溶解を抑制する可能性が考えられた。逆に、Fe、Ni、Co、Cu、Ag、Pb等の金属イオンは基本的にはSiの溶解反応を促進する可能性が考えられた。そして、Siの反応電位に近い元素は酸化還元反応に影響せず、エッチングに影響を及ぼさないものと予測された。
さらに、強アルカリ性条件下で酸化物固体となり反応に関与できない元素、および酸化還元電位が極めて貴である元素は溶液中で容易に金属固体に還元されてしまうために反応に関与する可能性は小さいと考えられた。前者はTi、In等であり、後者は水素の酸化還元電位より貴な金属、すなわち、Ag、Pt等の貴金属が該当する。溶液中で金属酸化物もしくは水酸化物のイオンとして存在すること、および反応に関与する可能性のあることを考慮したうえで、Fe、Ni、Co、Cr、Pb、Cu、Sn等の金属種を選択し、これらを実際にアルカリ溶液に添加してSiの溶解反応への影響を調べた。その結果、FeおよびCoが顕著にエッチング反応に影響することを見出した。これらの金属種の中でFeおよびCoが特異的にエッチング速度および異方性に影響することについて完全に解明できていないが、pH=14の強アルカリ条件下、Siの溶解反応と近い電位領域において、Coの場合はHCoO2 がイオンとして存在し、Feの場合はHFeO2 がイオンとして存在し、これらのイオン種からの還元反応が関与してSiの溶解反応を促進しているものと考えた。そして、このような観点からさらに検討を行ない、FeおよびCo、特にCoが極低濃度域から高濃度域まで安定なエッチングレートを示し、他の金属の混入によるエッチングレートへの影響を抑制することを見出した。Coは、FeのようにSUS製治具や容器より混入、汚染される心配がないため、濃度管理が容易であることから、エッチングレートおよび異方性の制御方法として最も有効かつ実用的である。
本発明のエッチング液は、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分以上、好ましくは18×10〜24×10Å/分であり、かつ80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7以上、好ましくは1.7〜2.4である。
本発明のエッチング液は、例えば、アルカリ水溶液にコバルト塩、コバルト錯体(または錯塩)等の可溶性のコバルト化合物、および/または鉄塩、鉄錯体(または錯塩)等の可溶性の鉄化合物の所定量を添加することにより調製することができる。アルカリ成分は無機アルカリおよび有機アルカリのいずれでもよく、例えばNaOH、KOH、NHOH、エチレンジアミン、ヒドラジン、エチレンジアミンピロカテコール(EDP)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)等、またはこれらの混合物が挙げられる。アルカリ成分の含有量は、所望するエッチング速度、エッチング異方性により適宜決定してよいが、例えばKOHの場合、10〜60重量%、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは20〜40重量%の範囲で選択する。
アルカリ水溶液に添加する可溶性のコバルト塩としては、例えば硝酸コバルト、硫酸コバルト、塩化コバルト等が挙げられ、アルカリ水溶液に添加する可溶性のコバルト錯体(または錯塩)としては、シアン化コバルトカリウム、カリウムコバルトアンモニア錯体等が挙げられる。また、アルカリ水溶液に添加する可溶性の鉄塩としては硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、硫酸鉄アンモニウム等が挙げられ、アルカリ水溶液に添加する可溶性の鉄錯体(または錯塩)としてはフェリシアン化カリウム等が挙げられる。製造を容易にする観点から、吸光度分析や発光分析に用いられるコバルトイオンまたは鉄イオンの標準液等を用いてもよい。
エッチング液中のコバルトイオンおよび鉄イオンの濃度は、それぞれ通常0.01〜3.0ppm、好ましくは0.03〜1.0ppm、より好ましくは0.05〜0.5ppmである。コバルトイオンまたは鉄イオンの添加量が低いと異方性エッチングの安定化効果が十分でなく、他の金属イオンの影響を受けてエッチング異方性が変化する。コバルトイオンまたは鉄イオンの添加量を必要以上に増加させても格別に優れた効果を奏さず、むしろ沈殿物を生成する等の問題を生じる。
本発明において、金属を添加する対象となる媒体は好ましくはアルカリ水溶液である。アルカリ水溶液に金属イオンとして鉄イオンまたはコバルトイオンを添加する場合、添加する金属イオン以外の金属イオンの濃度が所定濃度以下であるのが好ましい。エッチング液中に多種の金属イオンが一定濃度以上存在すると、製造工程において他の金属イオンが多量に混入した場合にエッチングレートおよびエッチング異方性を制御できなくなるためである。目安としては試薬特級程度の純度があればよい。
本発明のエッチング液は、本発明の目的を損なわない範囲で上記成分以外の成分を適宜含有してもよい。具体的には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール、グリセリン等の多価アルコール、界面活性剤(アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等)等を含有していてもよい。
本発明のエッチング方法は、本発明のエッチング液を用い、エッチング液とエッチング対象物とを接触させることができる方法であれば特に制限されず、エッチング液中にエッチング対象物を浸漬するディップ方式、エッチング液をエッチング対象物面へ噴霧するスプレー方式、回転するエッチング対象物にノズルによりエッチング液を吐出させるスピン方式等の公知の方法を用いてもよい。
エッチング時間は特に限定されないが、通常数分〜十数時間である。エッチング温度も特に限定されず、例えば約60℃〜160℃で行うことができる。
本発明のエッチング液はシリコンのエッチング処理に用いる。シリコンとしては、シリコン半導体基板、シリコンウェーハ等のシリコン材料等が挙げられる。
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
〔実施例1〜3、比較例1〜3〕
結晶方位面(100)、(111)および(111)の6インチSiウェーハを用意し、レジスト形成およびSiOパターニングを行い、評価用基板を作製した。このウェーハをダイヤモンドカッターにより大きさ2cm×2cmの固片とした。この固片を0.5%希ふっ酸溶液に30℃で30秒間浸積した後、純水で洗浄し、エッチング試験に使用した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液を添加し、Co濃度が100ppbの実施例1のエッチング液を調製した。このエッチング液をエッチング槽(PFAボトル)に入れ、80℃の温度に保持した後、前処理を施したウェーハ固片を所定時間浸積してエッチング処理を行った。エッチング時間は、面方位(100)および(110)のシリコンウェーハ固片の場合約15分間、面方位(111)のシリコンウェーハ固片は約120分間とした。エッチング処理を行った各固片は純水で洗浄した後、乾燥させた。この固片について干渉式膜厚計によるSiO膜厚測定と蝕針式段差計によりSi面のエッチング深さを測定し、エッチング速度を求めた。また、蝕針式段差計により表面の平坦度を評価し、目視によりエッチング後の表面状態を観察した。ここでの「平坦度」とはシリコンウェーハのマクロな加工精度であり、同一平面内の最高位と最低位の差である。平坦度の数値が小さいほどエッチング後のSi表面の高低差がなく均一であることを意味する。したがって、「平坦度」はミクロな表面粗さの尺度として使われる表面のラフネスアベレージ(Ra)を示すものではない。実施例2および3では実施例1と同様にCo濃度が100ppbとなるようにCo標準液を添加した30重量%のKOH水溶液に、さらに原子吸光用のCu標準液またはCr標準液を添加し、Cu2+濃度が500ppbおよびCr3+濃度が500ppbの液をそれぞれ調製し、同様のエッチング処理を行った。
比較例1として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、Co標準液を添加しない液を調製し、実施例1と同様にエッチング処理を行った。また、比較例2および3として、比較例1の30重量%のKOH水溶液に、原子吸光用のCo標準液の代わりに原子吸光用のCu標準液またはCr標準液を添加し、Cu2+濃度が100ppbおよびCr3+濃度が500ppbのエッチング液をそれぞれ調製し、同様のエッチング処理を行った。結果を表1に示す。
Figure 0004975430
Co2+濃度が100ppbの実施例1のエッチング液は、Co2+無添加の比較例1のエッチング液と比較して面方位(100)のエッチング速度が9.2×10Å/分 から10.9×10Å/分に増大し、面方位(110)のエッチング速度が9.1×10Å/分から20.8×10Å/分に増大し、特に(110)面のエッチング速度の増大が著しい。面方位(111)のエッチング速度は比較例1と比べて10%程度増大しているが、他の面と比較すると絶対的なエッチング速度が小さいため、実質的にはあまり影響はない。また、面方位(111)のエッチング速度は、添加剤を変更した実施例および比較例のいずれにおいても約300Åと変化しないことがわかったので、以降(111)面のエッチング速度については特に言及しない。
実施例1のエッチング液のエッチング異方性をみると(100)/(111)=32、(110)/(111)=61、(110)/(100)=1.9であり、Co無添加の比較例1のエッチング液の(100)/(111)=30、(110)/(111)=30、(110)/(100)=1.0と比べてエッチング異方性が著しく向上している。表面粗さについては、(110)および(111)面ともに元々の平坦度が小さいことからあまり大きな変化は認められず、(110)面のみ顕著に影響を受けている。実施例1における平坦度は比較例1における平坦度に比べ約1/4〜1/5まで小さくなっていることがわかる。
次に、実施例1のエッチング液にさらに不純物として銅イオンまたはクロムイオンを添加した実施例2および3の結果を示す。各面方位エッチング速度およびエッチング異方性は、Cu2+濃度が500ppbのエッチング液において、面方位(100)のエッチング速度が11.1×10Å/分、面方位(110)のエッチング速度が19.6×10Å/分、エッチング異方性(100)/(111)=34、(110)/(111)=59、(110)/(100)=1.8であり、Cr3+濃度が500ppbのエッチング液において、面方位(100)のエッチング速度が10.6×10Å/分、面方位(110)のエッチング速度が20.8×10Å/分、エッチング異方性(100)/(111)=34、(110)/(111)=67、(110)/(100)=2.0であった。また、(110)面の平坦度は実施例1よりさらに小さく、比較例1に比べて約1/8〜1/10まで低下した。また、銅イオンまたはクロムイオンを添加してもエッチング速度、エッチング異方性ともに実施例1と同等であり、銅イオンおよびクロムイオンのいずれの影響も受けないことがわかる。
一方、比較例1のエッチング液 (Co2+無添加)に不純物として銅イオンまたはクロムイオンを添加した比較例2および3のエッチング液について調べた。Cu2+濃度が100ppbのエッチング液における各面方位エッチング速度およびエッチング異方性は、面方位(100)のエッチング速度が9.1×10Å/分、面方位(110)のエッチング速度が13.6×10Å/分、エッチング異方性(100)/(111)=29、(110)/(111)=44、(110)/(100)=1.5であり、Cr3+濃度が500ppbのエッチング液における各面方位エッチング速度およびエッチング異方性は、面方位(100)のエッチング速度が9.4×10Å/分、面方位(110)のエッチング速度が11.3×10Å/分、エッチング異方性(100)/(111)=27、(110)/(111)=33、(110)/(100)=1.2であった。また、速度および異方性ともにクロムイオンを添加していない比較例1のエッチング液の場合と比べて差が認められた。さらに、(110)面平坦度も比較例1のエッチング液より若干向上したものの、Coを添加した実施例1〜3のエッチング液の場合と比較すると平坦度は非常に粗い。
〔実施例4〜7、比較例4〜6〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し、前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液またはFe標準液をそれぞれ添加し、Co2+濃度が50および1000ppbの実施例4および5のエッチング液、およびFe濃度が100および1000ppbの実施例6および7のエッチング液をそれぞれ調製した。これらのエッチング液を用い、実施例1と同様の条件により各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。結果を表2に示す。
比較例4〜6として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、原子吸光用のSn標準液を添加し、Sn4+濃度が50、200および1000ppbのエッチング液をそれぞれ調製し、実施例1と同様のエッチング処理を行った。結果を表2に示す。
Figure 0004975430
実施例4〜7のCo2+添加系およびFe2+添加系のエッチング液では、それぞれ添加濃度に関係なく安定したエッチング速度およびエッチング異方性が得られた。これに対し、錫イオンを添加した比較例4〜6のエッチング液はSn4+添加濃度によってエッチング速度およびエッチング異方性が大きく変化した。すなわち、金属イオン添加によるエッチング異方性の制御は従来より知られているが、表2に示すように、Sn4+を添加した比較例4〜6のエッチング液では安定した異方性制御ができず、これに対し、Co化合物またはFe化合物を添加した実施例4〜7のエッチング液では広い濃度範囲で安定した異方性制御が可能である。
〔実施例8、比較例7〜8〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し、前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液およびPb標準液を添加し、Co2+濃度が1000ppbおよびPb2+濃度が500ppbの実施例8のエッチング液を調製した。このエッチング液を用い、実施例1と同様の条件で各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。
48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、原子吸光用のCo標準液の代わりに原子吸光用のPb標準液を添加し、Pb2+濃度が50ppbおよび500ppbの比較例7および8のエッチング液をそれぞれ調製した。このエッチング液を用い、実施例1と同様のエッチング処理を行った。結果を表3に示す。
Figure 0004975430
Co2+を1000ppbおよびPb2+を500ppbとなるように添加した実施例8のエッチング液は、Pb2+を添加せずにCo2+を1000ppbとなるように添加した実施例5のエッチング液と比較して各面方位のエッチング速度および異方性に差はなく、鉛イオンの影響を受けない安定したエッチング速度および異方性が得られた。表面粗さについても、(110)面の平坦度がわずかに変化した程度で鉛イオンの影響は小さい。
一方、Co2+を添加せず、Pb2+を50ppbおよび500ppbとなるようにそれぞれ添加した比較例6および7のエッチング液では、Pb2+無添加の比較例1のエッチング液と比べ、面方位(100)面および面方位(111)面のエッチング速度が低下し、逆に面方位(110)面のエッチング速度がわずかに増大した。また、異方性も鉛イオン添加濃度により影響を受け、大きく変化した。
〔実施例9、比較例9〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のFe標準液およびCu標準液を添加し、Fe濃度が1000ppbおよびCu濃度が100ppbの実施例9のエッチング液を調製した。このエッチング液を用い、実施例1と同様の条件で各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。
比較例9として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、原子吸光用のFe標準液の代わりにCu標準液を添加し、Cu2+濃度が100ppbのエッチング液を調製し、同様のエッチング処理を行った。結果を表4に示す。
Figure 0004975430
Fe2+濃度が1000ppbおよびCu2+濃度が100ppbの実施例9のエッチング液は、面方位(100)のエッチング速度が10.2×10Å/分、面方位(110)のエッチング速度が19.8×10Å/分、(100)/(111)=33、(110)/(111)=64、(110)/(100)=1.9であり、Cu2+を添加せず、Fe2+を1000ppbとなるように添加した実施例7のエッチング液と比較して各面方位のエッチング速度及び異方性に差はなく、銅イオンの影響を受けず安定したエッチング速度及び異方性が得られた。表面粗さについても、(110)面の平坦度は、比較例1に比べて1/14〜1/15まで小さくなっている。一方、Fe2+の代わりにCu2+を100ppbとなるように添加した比較例9のエッチング液では、Cu2+無添加の比較例1のエッチング液に比べ、面方位(110)面のエッチング速度が増大し、異方性も銅イオンにより影響を受け、大きく変化した。
〔実施例10〜11、比較例10〜11〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し、前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液およびNi標準液またはZn標準液を添加し、Co2+の濃度が100ppb、およびNi2+濃度が500ppbのエッチング液ならびにCo2+の濃度が100ppbおよびZn2+濃度が500ppbのエッチング液をそれぞれ調製した。このエッチング液を用い、実施例1と同様の条件で各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。
比較例10および11として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、Co標準液の代わりにNi標準液またはZn標準液を添加し、Ni2+またはZn2+の濃度がそれぞれ500ppbとなるように添加した液を調製し、同様のエッチング処理を行った。結果を表5に示す。
Figure 0004975430
Co2+を100ppbとなるように添加した上で、Ni2+またはZn2+をそれぞれ500ppbとなるように添加した実施例10および11のエッチング液は、いずれも面方位(110)のエッチング速度が18×10Å/分以上で、かつ(110)/(100)=1.7以上であり、Ni2+およびZn2+を添加せずにCo2+を100ppbとなるように添加した実施例1のエッチング液と比較して各面方位のエッチング速度および異方性に差はなく、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンの影響を受けない安定したエッチング速度および異方性が得られた。表面粗さについても、ニッケルイオンおよび亜鉛イオンの影響を受けていない。
一方、Co2+の代わりにNi2+またはZn2+をそれぞれ500ppbとなるように添加した比較例10および11のエッチング液は、Ni2+またはZn2+無添加の比較例1のエッチング液と比べ、比較例10ではニッケルイオンにより面方位(110)面のエッチレートが増大し、比較例11では面方位(100)面のエッチレートが低下し、それぞれニッケルおよび亜鉛イオンの影響を受け、特定の面方位のエッチングレートが変化して安定な異方性を得ることができない。
〔実施例12〜13、比較例12〜13〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液を添加したうえで、原子吸光用のMg標準液またはCa標準液を添加し、Co2+濃度が100ppbおよびMg2+濃度が500ppbのエッチング液ならびにCo2+濃度が100ppbおよびCa2+濃度が500ppbのエッチング液をそれぞれ調製した。これらのエッチング液を用い、実施例1と同様の条件で各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。
比較例12および13として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が30重量%となるように水で希釈し、Co標準液の代わりにMg標準液またはCa標準液を添加し、Mg2+またはCa2+濃度がそれぞれ500ppbのエッチング液を調製し、同様のエッチング処理を行った。結果を表6に示す。
Figure 0004975430
Co2+を100ppbとなるように添加した上でMg2+またはCa2+を500ppb添加した実施例12および13のエッチング液は、いずれも面方位(110)のエッチング速度が18×10Å/分以上で、かつ(110)/(100)=1.7以上であり、Mg2+およびCa2+を添加せずに、Co2+を100ppbとなるように添加した実施例1のエッチング液と比較して各面方位のエッチング速度および異方性に差はなく、マグネシウムおよびカルシウムの影響を受けない安定したエッチング速度および異方性が得られた。表面粗さについても、マグネシウムおよびカルシウムイオンの影響を受けていない。
一方、Co2+の代わりにMg2+またはCa2+を500ppb添加した比較例12および13のエッチング液は、Mg2+およびCa2+無添加の比較例1のエッチング液と比べ、面方位(100)面および面方位(110)面のエッチレートが低下した。アルカリ土類金属は強アルカリ溶液中で水酸化物として存在し、これがシリコン表面に膜を形成し、シリコンのエッチングレートを低下させることが報告されているが、本発明のエッチング液はMgおよびCaの影響を受けていない。
〔実施例14〜15、比較例14〕
実施例1と同様に各面方位のシリコンウェーハの固片を準備し、前処理を施した。48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が20重量%となるように水で希釈し、その液に原子吸光用のCo標準液を添加し、Co2+濃度が500ppbおよび1000ppbの実施例14および15のエッチング液をそれぞれ調製した。このエッチング液を用い、実施例1と同様の条件で各面方位のシリコンウェーハ固片をエッチング処理し、エッチング速度を測定した。結果を表7に示す。
比較例14として、48%KOH水溶液(関東化学株式会社製、製品名:KOHLM)をKOH濃度が20重量%となるように水で希釈し、原子吸光用のCo標準液を添加しない液を調製し、実施例1と同様のエッチング処理を行った。結果を表7に示す。
Figure 0004975430
Co2+を添加した実施例14および15のエッチング液は、いずれも面方位(110)のエッチング速度が18×10Å/分以上で、かつ(110)/(100)=1.7以上であり、Co2+無添加の比較例14のエッチング液と比較して面方位(100)面および面方位(110)面のエッチレートが増大し、エッチング異方性(110)/(100)も著しく向上している。また、Co2+の添加濃度に関係なく、エッチング異方性(110)/(100)=1.7以上で安定し、広い濃度範囲で安定した異方性制御が可能である。表面粗さについても、実施例14および15は比較例14に比べ平坦度が1/8〜1/10まで小さくなっている。
以上のとおり、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分以上で、かつ80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7以上である、実施例1〜14のエッチング液は、他の金属イオンが共存してもその影響を受けず、安定したエッチング速度および異方性が得られる。これに対し、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分より低いか、80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7より低い、比較例1〜14のエッチング液は共存する金属イオンの影響を受け、安定したエッチング速度および異方性が得られない。

Claims (3)

  1. シリコンの異方性エッチングに用いるエッチング液であって、アルカリ水溶液およびコバルト化合物を含有し、80℃における(110)面のエッチング速度が18×10Å/分以上であり、かつ80℃における(110)面面方位と(100)面面方位のエッチング速度比(110)/(100)が1.7以上である、前記エッチング液。
  2. コバルト化合物の濃度が、コバルトイオンとして0.01ppm〜3ppmである、請求項に記載のエッチング液。
  3. 請求項1または2に記載のエッチング液を用いる、エッチング方法。
JP2006356166A 2006-12-28 2006-12-28 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法 Expired - Fee Related JP4975430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006356166A JP4975430B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006356166A JP4975430B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008166600A JP2008166600A (ja) 2008-07-17
JP4975430B2 true JP4975430B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39695655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006356166A Expired - Fee Related JP4975430B2 (ja) 2006-12-28 2006-12-28 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4975430B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009060931A1 (de) * 2009-12-23 2011-06-30 Gebr. Schmid GmbH & Co., 72250 Verfahren und Vorrichtung zur Behandlung von Siliziumsubstraten
WO2012091395A2 (ko) * 2010-12-31 2012-07-05 동우화인켐 주식회사 결정성 실리콘 웨이퍼의 텍스쳐 에칭액 조성물 및 텍스쳐 에칭방법
JP2012227304A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Hayashi Junyaku Kogyo Kk エッチング液組成物およびエッチング方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3081171B2 (ja) * 1996-08-12 2000-08-28 株式会社デンソー エッチング液及びエッチング加工方法
JP2001068444A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Mitsubishi Materials Silicon Corp 半導体基板への金属の吸着を抑制した半導体基板用処理液及びこの処理液の調製方法並びにこれを用いた半導体基板の処理方法
JP4684869B2 (ja) * 2004-11-30 2011-05-18 株式会社トクヤマ シリコンエッチング液
JP2007067358A (ja) * 2005-08-01 2007-03-15 Seiko Epson Corp エッチング液及びエッチング加工方法並びに液体噴射ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008166600A (ja) 2008-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111684570B (zh) 含有次氯酸根离子的半导体晶圆的处理液
JP4684869B2 (ja) シリコンエッチング液
WO2013136555A1 (ja) 選択的エッチング方法
CN105887089B (zh) 蚀刻液组合物及使用该蚀刻液组合物的蚀刻方法
JP5885971B2 (ja) 銅および銅合金のエッチング液
CN109112545A (zh) 一种铜钼合金膜的化学蚀刻用组合物
JP4696565B2 (ja) エッチング液及びエッチング方法
CN103060810A (zh) 含有铜层和/或铜合金层的金属膜用蚀刻液组合物及使用该蚀刻液组合物的蚀刻方法
JP4975430B2 (ja) 異方性エッチング液およびそれを用いたエッチング方法
CN105603425A (zh) 铜选择性蚀刻液和钛选择性蚀刻液
WO2010013562A1 (ja) シリコンエッチング液およびエッチング方法
CN102027579B (zh) 硅蚀刻液和蚀刻方法
WO2006068091A1 (ja) 微細加工処理剤、及びそれを用いた微細加工処理方法
CN100415934C (zh) 用于蚀刻硅晶片的高纯度碱蚀刻溶液及硅晶片的碱蚀刻方法
Gajda et al. Anisotropic etching of silicon in hydrazine
JP2005105411A (ja) 銅エッチング液及びエッチング方法
JP7305679B2 (ja) シリコンエッチング液
JP4104454B2 (ja) エッチング液
JPH06280031A (ja) 無電解パラジウムめっき方法及びそれに用いる無電解めっき浴
KR20220136262A (ko) 반도체용 처리액
JP2005105333A (ja) ウエハ上の銅エッチング液
CN114540816A (zh) 一种厚铜蚀刻组合物及其应用
JP5671793B2 (ja) 仕上研磨を施したシリコンウェーハの洗浄方法
US20040061092A1 (en) Wet etch for selective removal of alumina
JP4978548B2 (ja) エッチング方法及び半導体デバイス用基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees