JP4978548B2 - エッチング方法及び半導体デバイス用基板の製造方法 - Google Patents
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Description
下地層の材料としては、基板との密着性に優れたものを選定する必要があり、基板がシリコンやガラスなどの場合、従来は、モリブデンが用いられていた。しかしながら、モリブデンは水分に弱く腐食しやすいために合金化が必要なこと、及び、近年のモリブデン価格の高騰に伴い、シリコンやガラスとの密着性が良く、合金化が不要なチタンを使用するケースが増えてきている。
[1] 珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液によりチタンを主成分とする層とアルミニウムを主成分とする層とを含んでなる積層体中のチタンを主成分とする層及びアルミニウムを主成分とする層を同時にエッチングする方法であって、エッチングの進行に伴い、エッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対して当量以上の珪フッ化水素酸を補充することを特徴とするエッチング方法。
[2] 前記珪フッ化水素酸塩がヘキサフルオロ珪酸アンモニウムであることを特徴とする[1]に記載のエッチング方法。
[3] エッチングされたチタン及びアルミニウムの合計量1モル当たり、珪フッ化水素酸を3モル以上補充することを特徴とする[1]又は[2]に記載のエッチング方法。
[4] 補充する珪フッ化水素酸は45重量%以下の珪フッ化水素酸水溶液として補充することを特徴とする[1]乃至[3]の何れかに記載のエッチング方法。
[5] [1]乃至[4]の何れかに記載の方法において、チタンを主成分とする層及び/又はアルミニウムを主成分とする層のエッチング速度をモニターすることを特徴とするエッチング方法。
[6] エッチング速度のモニターを光を用いて行うことを特徴とする[5]に記載の方法。
[7] 珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液によりチタンを主成分とする層とアルミニウムを主成分とする層とを含んでなる積層体中のチタンを主成分とする層及びアルミニウムを主成分とする層を同時にエッチングする工程を含む半導体デバイス用基板の製造方法であって、該エッチング工程では、エッチングの進行に伴い、エッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対して当量以上の珪フッ化水素酸を補充しながらエッチングすることを特徴とする半導体デバイス用基板の製造方法。
本発明のエッチング方法は、珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液を用いる。
珪フッ化水素酸は、以下の反応式の通り、フッ酸と珪素又は酸化珪素との反応により生成させることができる。従って、本発明のエッチング方法で用いる珪フッ化水素酸は、当然に、このように液中で珪フッ化水素酸を生じているものも含むこととする。
6HF+SiO2→2H2O+H2SiF6(2)
チタンとアルミニウムは、イオン化電位が非常に近く(チタン−1.63V、アルミニウム−1.66V)、共にアルカリ金属、アルカリ土類金属を除いた金属の中では、非常に低い。そこで、両元素ともに還元雰囲気下でも十分にイオン化され、エッチングされると推定される。
アルミニウムは、アルミニウムカチオンとアルミン酸アニオンの形態をとることが可能である。また、チタンは、チタンカチオンとチタン酸アニオンの形態をとることが可能である。即ち、チタン(0価)は、還元雰囲気下の酸により、以下の(3)式のように、チタンカチオンを溶解させることができる。
また、チタン酸化物は、塩(カチオン)の存在により、以下の(4)式のように、チタン酸アニオンとしても溶解させることができる((4)式では、塩としてヘキサフルオロ珪酸アンモニウムを用いた例を示す)。
TiO2+H2O+(NH4)2SiF6→(NH4)2TiO3+H2SiF6 (4)
ム)及びヘキサフルオロ珪酸のテトラメチルアンモニウム(別称:珪フッ酸テトラメチルアンモニウム)が更に好ましく、また、安価であることから、ヘキサフルオロ珪酸アンモニウムが特に好ましい。本発明のエッチング液に含まれる珪フッ化水素酸塩は、1種類でも、2種類以上の混合物でもよい。
本発明のエッチング方法で用いるエッチング液には、本発明の効果を著しく損なわない限り、珪フッ化水素酸、水及び珪フッ化水素酸塩以外の成分を含んでいても構わない。本発明のエッチング方法で用いるエッチング液に含まれる珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水の合計量は、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、更に好ましくは90重量%以上、最も好ましくは95重量%以上である。珪フッ化水素酸、水及び珪フッ化水素酸塩以外の成分が含まれる場合、これらのその他成分としては、例えば、アルコール等の溶媒、酸化剤、界面活性剤、酸などが挙げられる。特に、本発明のエッチング方法で液晶系のゲート配線を作製する場合等、レジストまで剥離しない必要がある場合は、そうなる範囲で選択する。また、溶媒等は、本発明のエッチング方法の安全性を考慮して選択するのが好ましい。
(式中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、nは2〜6の整数を示す。)
上記一般式(5)におけるアルキレン基R1の炭素数の下限は、2以上が好ましい。また、同上限は4以下が好ましく、3以下が更に好ましく、R1の炭素数は2が最も好ましい。アルキレン基R1の炭素数が上記下限以上であると、化合物としての安定性の点で好ましく、また、上記上限以下であると、分子量が小さいことによる、粘度低下の起こり難さ、蒸留精製のし易さ、水への溶解性等から好ましい。
R1は、界面活性能及び水への溶解性を大幅に損なわなければ、置換基を有していても構わない。
本発明のエッチング方法で用いるエッチング液は、硝酸等の酸化剤を含有しても良いが、安全性の点からは少ない方が好ましい。また、特に、本発明のエッチング方法でシリコン又はシリコン酸化物基板上のチタン層とアルミニウム層のみをエッチングする場合は、シリコン又はシリコン酸化物基板をエッチングしない必要がある。以上の理由から、本発明のエッチング方法で用いるエッチング液は、酸化剤濃度を10重量%以下とするのが好ましく、7重量%以下とするのが更に好ましく、1重量%以下とするのが特に好ましく、0.1重量%以下とするのが最も好ましい。また、本発明のエッチング液中における酸化剤濃度が低いと、危険性が低い分、多様な添加剤を含むことが可能となる。
本発明のエッチング方法で用いるエッチング液中の粒子に関しては、近年の基板上のパターンサイズの微細化に伴う均一エッチングを阻害する危険性があるので少ないことが望ましい。具体的には、粒径0.5μm以上の微粒子数は、1000個/ミリリットル以下とすることが好ましい。エッチング液中に粒子がふくまれる場合は、例えば、精密フィルターを用いて濾過するなどして除くことができる。この場合、濾過の方式はワンパス式でも良いが、微粒子の除去効率の点からは、循環式がより好ましい。
エッチング速度については、エッチング工程の高速化の点では速い方が好ましいが、エッチングの均一性の点からは、遅い方が制御しやすい。本発明のエッチング方法におけるエッチング速度は、酸化されたチタン層をエッチングする場合等は、その酸化の程度等によっても変わるが、上述の観点から、下限が50nm/分であるのが好ましく、100nm/分であるのが更に好ましく、150nm/分であるのが特に好ましく、200nm/分であるのが最も好ましい。また、同上限は、1000nm/分であるのが好ましい。
とする層を同時にエッチングするのに適している。本発明のエッチング方法で、部分酸化されたチタン層が最上層にある積層体中のチタン層及びアルミニウム層をエッチングする場合、珪フッ化水素酸濃度が高いほど、エッチング速度は大きくなるが、テーパ角(図3のD)は小さくなる傾向にある。上記の好ましい条件で、層構成が「チタン層(部分酸化)/アルミニウム層/チタン層(金属)/基板」である積層体中の「チタン層(部分酸化)/アルミニウム層/チタン層(金属)」をエッチングすると、そのテーパ角(図3のD)を10〜20度とすることができる。
本発明のエッチング方法は、特に、多量のチタン層及び/又はアルミニウム層をエッチングするのに好適である。
エッチング液を補充する場合は、通常、エッチング量からエッチング液成分の消費量を見積もり、その分を補充する。本発明のエッチング方法では、チタン層及びアルミニウム層は、各々、以下のように反応していると考えられる。
2Al+3H2SiF6→Al2(SiF6)3+3H2 (6)
本発明者らは、ここで、エッチング反応によりチタン及び/又はアルミニウムの珪フッ化物等が生成し、これがエッチング反応を阻害しているのではないかと推論し、且つ、この阻害物質もエッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対する当量程度生じている可能性があると推論した。そして、この推論に基づいて検討した結果、通常、補充量と考えられる量に比べて明らかに過剰量の珪フッ化水素酸を補充することにより、エッチング速度が制御できることを見出した。即ち、珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液を用いて、チタン層とアルミニウム層とを含んでなる積層体中のチタン層及びアルミニウム層を同時にエッチングする場合において、エッチングの進行に伴い、エッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対して当量以上の珪フッ化水素酸を補充することにより、エッチング速度を制御し得ることを見出した。
本発明のエッチング方法でエッチング速度をエッチング開始当初と同じ速度に維持したい場合について、エッチングの進行に応じて補充する珪フッ化水素酸の量は、具体的には、1モルのチタンをエッチングする毎に、下限が通常2.5モル、好ましくは3モル、上限が通常10モル、好ましくは7モル、更に好ましくは4モルの珪フッ化水素酸を補充するのがよい。また、1モルのアルミニウムをエッチングする毎に、下限が通常2.5モル、好ましくは3モル、更に好ましくは4モル、特に好ましくは6モル、上限が通常10モル、好ましくは8モル、更に好ましくは7モルの珪フッ化水素酸を補充するのがよい。そして、チタン及びアルミニウムを同時にエッチングする場合は、上述のチタン1モル毎及びアルミニウム1モル毎の珪フッ化水素酸の補充量の合計量を補充するのがよい。
補充する珪フッ化水素酸水溶液の濃度は、エッチング速度、補充すべき珪フッ化水素酸量及びエッチング液中の水の蒸発量等を考慮して適宜定めればよいが、エッチング速度が遅い場合は、低いことが好ましく、一方、エッチング速度が速い場合は、高いことが好ましい。また、コストの点では、高濃度の珪フッ化水素酸水溶液が高価であることから、低濃度であるのが好ましい。具体的には、45重量%以下の珪フッ化水素酸水溶液として導入するのが好ましく、40重量%以下の珪フッ化水素酸水溶液として導入するのが更に好ましく、また、20重量%以上の珪フッ化水素酸水溶液として導入するのが好ましく、30重量%以上の珪フッ化水素酸水溶液として導入するのが更に好ましい。
<エッチング用積層体の作製>
ガラス基板(コーニングジャパン株式会社製「#1737(50mm×50mm×0.7mm)」の表面をフルウチ化学株式会社製「セミコクリーン56」により洗浄した。
このガラス基板(図2の1)上に、真空スパッタ装置(株式会社アルバック製高周波スパッタリング装置「SH−350」)を用いて、スパッタ出力400Wで10分間チタン30nmをスパッタ成膜し(図2の2)、その上に続けて、スパッタ出力400Wで40分間アルミニウム216nmをスパッタ成膜し(図2の3)、その上に続けてスパッタ出力400Wで40分間チタン116nmをスパッタ成膜(図2の4)した。この上にレジスト(東京応化工業株式会社製フォトレジスト「OFPR800−20CP」)を1μm塗布した後、プロキシミティベーク方式で90℃で30分間プリベークを行った。この上に、キヤノン株式会社製プロキシミティマスクアライナー装置「PLA−501F」を用いて5秒間露光を行い、コンタクトベーク方式で140℃で5分間ポストベークを行った後、水酸化テトラメチルアンモニウム溶液(東京応化工業株式会社製「PMER P−7G」)により1分間現像を行い、ラインアンドスペース(10μmライン幅/10μmスペース形状)のレジストパターンを形成した(図2の5)。これを4分割して「エッチング用積層体」(50mm×12.5mm×0.7mm)とした。エッチング用積層体の層構成は、「(部分)レジスト層/チタン層(膜厚116nm)/アルミニウム層(膜厚216nm)/チタン層(膜厚30nm)」/基板」(図2)である。ここで、レジスト側のチタン層は、表面が部分酸化されている。
「チタン層(膜厚116nm)/アルミニウム層(膜厚216nm)/チタン層(膜厚30nm)」(3層の合計膜厚362nm)のエッチング速度は、以下の実施例又は比較例に示す35℃の液を入れたビーカー内に評価用サンプルを入れ、その端を保持して遥動させ、目視にて、「チタン層/アルミニウム層/チタン層」がエッチング除去され、試料の積層体のレジストが無い部分の色が、金属光沢の銀色から下地ガラス基板の透明に変わった時点をエッチングの終点(ジャストエッチング)として、エッチング時間と「チタン層/アルミニウム層/チタン層」の膜厚から計算した。
4.8重量%(0.0666モル)の珪フッ化水素酸及び8.9重量%(0.0999モル)のヘキサフルオロ珪酸アンモニウムを含む水溶液を調製した(「エッチング液A」)。
エッチング液A200g入った300cm3ガラスビーカーを恒温水槽に入れて、35℃に保持した。これに、上記の「エッチング用積層体」を入れ、手で振って遥動させながらエッチングを行った。「チタン層/アルミニウム層/チタン層」のジャストエッチング時間は80秒であり、エッチング速度は、271nm/分であった。
「エッチング液A」200gが入った300cm3ガラスビーカーに、チタン粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.2412g(0.00504モル)を添加し、マグネチックスターラーを用いて攪拌したところ、気体が発生した。気体の発生が無くなり、溶液が透明になったところで撹拌を止め、チタン粉末が溶解したと判断した。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した。ここに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例1でエッチングを行った溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を1.85g添加した(珪フッ化水素酸の添加量は合計0.01541モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例2でエッチングを行った溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を1.85g添加した(珪フッ化水素酸の添加量は合計0.02054モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、80秒間後に「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色が透明になった。
実施例1でエッチングを行った溶液に、更に、チタン粉末(株式会社高純度化学研究所製.純度99.9重量%以上)を、0.2759g(0.00576モル)を添加し、気体の発生が無くなり、溶液が透明になるまでマグネチックスターラーを用いて攪拌し、溶解させた。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した。ここに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例3でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を2.10g添加した(比較例3以降の珪フッ化水素酸の添加量は合計0.01749モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例4でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を2.10g添加した(比較例3以降の珪フッ化水素酸の添加量は合計0.02332モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、実施例1と同様に、80秒間後に「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色が透明になった。
「エッチング液A」200gが入った300cm3ガラスビーカーに、アルミニウム粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.2430g(0.00901モル)を添加し、マグネチックスターラーを用いて攪拌したところ、気体が発生した。気体の発生が無くなり、溶液が透明になったところで撹拌を止め、アルミニウム粉末が溶解したと判断した。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した。ここに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例5でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を4.90g添加した(珪フッ化水素酸の添加量は合計0.02720モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例6でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を3.27g添加した(珪フッ化水素酸の添加量は合計0.03628モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例7でエッチングを行った溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を6.53g添加した(珪フッ化水素酸の添加量は合計0.05441モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、実施例1及び2と同様に、80秒間後に「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色が透明になった。
実施例3でエッチングを行った溶液に、更に、アルミニウム粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)を、0.2760g(0.0102モル)を添加し、気体の発生が無くなり、溶液が透明になるまでマグネチックスターラーを用いて攪拌し、溶解させた。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した。ここに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色は、透明にはならなかった。
比較例8でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を5.60g添加した(比較例8以降の珪フッ化水素酸の添加量は合計0.0306モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」は、透明にはならなかった。
比較例9でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を3.73g添加した(比較例8以降の珪フッ化水素酸の添加量は合計0.04145モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら80秒間浸漬させたが、「エッチング用積層体」は、透明にはならなかった。
比較例10でエッチングを行った後の溶液に、更に、40重量%の珪フッ化水素酸水溶液を7.47g添加した(比較例8以降の珪フッ化水素酸の添加量は合計0.06218モル)。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持した状態で、ここに「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、実施例1〜3と同様に、80秒間後に「エッチング用積層体」のレジストが無い部分の色が透明になった。
「エッチング液A」200gが入った300cm3ガラスビーカーに、チタン粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.0198g(0.000414モル)及びアルミニウム粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.0175g(0.000649モル)を添加し、マグネチックスターラーを用いて攪拌したところ、気体が発生した。気体の発生が無くなり、溶液が透明になったところで撹拌を止め、チタン粉末及びアルミニウム粉末が溶解したと判断した。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持しつつ、これに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、「チタン層/アルミニウム層/チタン層」のジャストエッチング時間は85秒であり、エッチング速度は、256nm/分であった。
実施例5でエッチングを行った後の溶液に、更に、チタン粉末株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.2697g(0.00563モル)及びアルミニウム粉末(株式会社高純度化学研究所製。純度99.9重量%以上)0.2373g(0.00879モル)を添加し、マグネチックスターラーを用いて攪拌したところ、気体が発生した。気体の発生が無くなり、溶液が透明になったところで撹拌を止め、チタン粉末及びアルミニウム粉末が溶解したと判断した。このガラスビーカーを恒温水槽に入れ、35℃に保持しつつ、これに、「エッチング用積層体」を入れ、手で振って揺動させながら浸漬させたところ、「チタン層/アルミニウム層/チタン層」のジャストエッチング時間は145秒であり、エッチング速度は、150nm/分であった。
2 下側チタン層
3 アルミニウム層
4 上側チタン層
5 レジスト層
A 上側チタン層、アルミニウム層及び下側チタン層の合計膜厚
B レジスト膜の下側チタン層の下部に対するはみ出し長さ
C レジスト膜の上側チタン層の上部に対するはみ出し長さ
D テーパ角
Claims (7)
- 珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液によりチタンを主成分とする層とアルミニウムを主成分とする層とを含んでなる積層体中のチタンを主成分とする層及びアルミニウムを主成分とする層を同時にエッチングする方法であって、エッチングの進行に伴い、エッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対して当量以上の珪フッ化水素酸を補充することを特徴とするエッチング方法。
- 前記珪フッ化水素酸塩がヘキサフルオロ珪酸アンモニウムであることを特徴とする請求項1に記載のエッチング方法。
- エッチングされたチタン及びアルミニウムの合計量1モル当たり、珪フッ化水素酸を3モル以上補充することを特徴とする請求項1又は2に記載のエッチング方法。
- 補充する珪フッ化水素酸は45重量%以下の珪フッ化水素酸水溶液として補充することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエッチング方法。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の方法において、チタンを主成分とする層及び/又はアルミニウムを主成分とする層のエッチング速度をモニターすることを特徴とするエッチング方法。
- エッチング速度のモニターを光を用いて行うことを特徴とする請求項5に記載のエッチング方法。
- 珪フッ化水素酸、珪フッ化水素酸塩及び水を含有するエッチング液によりチタンを主成分とする層とアルミニウムを主成分とする層とを含んでなる積層体中のチタンを主成分とする層及びアルミニウムを主成分とする層を同時にエッチングする工程を含む半導体デバイス用基板の製造方法であって、該エッチング工程では、エッチングの進行に伴い、エッチングされたチタン及びアルミニウムの量に対して当量以上の珪フッ化水素酸を補充しながらエッチングすることを特徴とする半導体デバイス用基板の製造方法。
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