JP4974305B2 - ローラスケート - Google Patents

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Description

本発明は、車輪と、該車輪を回動自在に保持する靴底部と、シューズ本体とを備えた一組のローラスケートに関する。
従来の片足2車輪のローラスケートは、特許文献1に示す如く、進行方向に対して略直列に車輪を配設されていた。そして、容易にスピードを上げることができるようにするため、車輪の大きさを約16cm程度の比較的大きなサイズの車輪をシューズ本体の外側に略直列に配設すると共に、地面との接地点が、シューズ本体の真下になるように、車輪を地面に対して傾けて設けられていた。
特表2001−510718号公報
しかしながら、車輪が略直列に配設されているため、接地点も略直列になる。従って、接地点を軸に左右のバランスを保つ必要がある。即ち、ユーザは、足首を外側へ押し出す動作である踵骨回内、および足首を内側へ押し込む動作である踵骨回外を実行することによって、左右のバランスを保つ必要がある。この動作は、非常に足首の負担が大きく、人間工学的な観点から適切ではないように思われる。即ち、ユーザは自己の体重を踵骨回内および踵骨回外によって支えつつ、バランスを保つのは困難である。具体的には、シューズ本体が傾いたとき、バランスを立て直すため対抗する方向へ足首に力を入れても、力が十分でないため、バランスを立て直すことができない虞がある。従って、ユーザは足首をねんざ等、負傷する虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、片足2車輪を備えたローラスケートであって、足首に力を入れやすくシューズの傾きをしっかりと安定させることができるローラスケートを提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、車輪と、該車輪を回動自在に保持する靴底部とを備えた一組のローラスケートであって、一組のうちの片足のローラスケートにおいて、前記車輪は、一の前輪および一の後輪を備え、前記前輪は、前記靴底部の上方に設けられるシューズ本体の内側に設けられ、前記後輪は、前記シューズ本体の外側に設けられていることを特徴とする。
ここで、「シューズ本体の内側」とは、シューズ本体の踵中央と第三指とを結ぶ線より内側をいい、「シューズ本体の外側」とは、シューズ本体の踵中央と第三指とを結ぶ線より外側をいう。
本発明の第1の態様のローラスケートによれば、前記車輪は、一の前輪および一の後輪を備え、前記前輪は、前記靴底部の上方に設けられるシューズ本体の内側に設けられ、前記後輪は、前記シューズ本体の外側に設けられている。従って、人間工学に基づいた足首が動きやすい方向に合わせてシューズを傾けることができる。即ち、足首に力を入れやすくシューズの傾きをしっかりと安定させることができる。その結果、足首がぐらぐらと振れる虞がなく、安定感がよい。
また、前記前輪および前記後輪が接地する2つの接地点を結ぶ線上に、親指の付け根が位置するように構成することが可能である。従って、重心を親指の付け根に移し荷重した場合、不安定となる虞が無く、しっかりと踏み込んで蹴り出すことができる。
さらに、足首がぐらぐらと振れる虞がないので、シューズ本体の形状をくるぶしより低い、所謂、ローカットに設けることができる。即ち、従来技術のように、くるぶしより上を強固に固定したブーツ型、所謂、ハイカットに設ける必要がない。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、進行方向に対して前記前輪と前記後輪との幅方向をX軸方向、前記前輪と前記後輪の進行方向である前後方向をY軸方向、前記X軸方向および前記Y軸方向に直交する方向をZ軸方向としたとき、前記前輪は、その前端側が前記Z軸方向を支点に前記後輪に対して内側へ傾いている構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記前輪は、その前端側が前記Z軸方向を支点に前記後輪に対して内側へ傾いている構成である。従って、前記ローラスケートを傾けていない状態において、進行方向内側へ曲がる力が生じる。例えば、右足のローラスケートの場合、左側へ曲がる力が生じる。その結果、ユーザは、内側へ曲がることができる。
また、ユーザがローラスケートを、前記ロール軸を支点に少し外側へ傾けると、前記前輪および前記後輪における接地点が変位し、外側へ移動する力が生じる。例えば、右足のローラスケートの場合、右側へ移動する力が生じる。その結果、前記外側へ移動する力は前記内側へ曲がる力と相殺され、ユーザは直進することができる。
またさらに、ユーザがローラスケートを、前記ロール軸を支点にさらに外側へ傾けると、前記前輪および前記後輪における接地点がさらに変位し、前記外側へ移動する力が増大する。従って、前記外側へ移動する力が、前記内側へ曲がる力に打勝つことができる。例えば、右足のローラスケートの場合、前記右側へ移動する力が、前記左側へ曲がる力に打勝つことができる。その結果、ユーザは、外側へ移動することができる。
即ち、前記前輪と前記後輪との間に進行方向における角度差を設けることによって、ユーザは、前記ローラスケートの前記ロール軸を支点に傾ける角度を操作するだけで、直進のみならず、左右のいずれの方向にも進むことができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記前輪と前記後輪との間のY軸方向の距離/X軸方向の距離の比率が1.6から2.5となる範囲において、前記Z軸を支点とした前記前輪および前記後輪の角度差は、2.5度以下である構成であることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記前輪と前記後輪との間のY軸方向の距離/X軸方向の距離の比率が1.6から2.5となる範囲において、前記Z軸を支点とした前記前輪および前記後輪の角度差は、2.5度以下である構成である。係る場合に非常に有効である。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記車輪の直径は、該車輪が接地する接地点から前記靴底部までの距離より大となるように構成されていることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記車輪の直径は、該車輪が接地する接地点から前記靴底部までの距離より大となるように構成されている。従って、走行する際の地面上の前記車輪の転がりを滑らかにすることができる。その結果、高速度で走行する際、非常に有効である。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記前輪および前記後輪の車軸うち、少なくとも前記前輪の車軸の位置は、前記靴底部より上方にあることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記前輪および前記後輪の車軸うち、少なくとも前記前輪の車軸の位置は、前記靴底部より上方にある。従って、ユーザの足の位置を接地面により近づけることができる。その結果、より安定感が増す。特に前記車輪が大きい場合に有効である。
本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれか一の態様において、進行中に減速することができるブレーキ手段を備え、該ブレーキ手段は、前記靴底部において、前記後輪の内側に配設され、ローラスケートを内側に傾けた場合、前記ブレーキ手段は、地面と接触可能に設けられていることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、進行中に減速することができるブレーキ手段を備え、該ブレーキ手段は、前記靴底部において、前記後輪の内側に配設され、ローラスケートを内側に傾けた場合、前記ブレーキ手段は、地面と接触可能に設けられている。従って、前記ロール軸を支点に傾けるので、安定したブレーキングを容易に実行することができる。
また、前記ブレーキ手段は、前記靴底部において、前記後輪の内側に配設されている。即ち、前記後輪の後方から突出しないように設けることができる。従って、ユーザがスケーティングして曲がる際、脚を交差させて滑る所謂、クロス動作の妨げとなる虞がない。
またさらに、前記ブレーキ手段は、後輪側である踵側に配設されているので、つま先側に配設された場合と比較して、体重をかけやすい。即ち、負の加速度を大きくすることができ、停止までの移動距離を短くすることができる。
またさらに、前記ブレーキ手段を左右のローラスケートの前記靴底部に一対設けることができる。係る場合、ブレーキ手段が片側のみに設けられた場合と比較して制動距離を短くすることができる。
また、前記クロス動作のときだけでなく、一方の足を蹴り出して進む際、前記ブレーキ手段は、前記後輪の後方から突出していないので、前記蹴り出しを妨げる虞がない。例えば、後方の右足を基準に左足を前方へ蹴り出す際、左足をスムーズに蹴り出すことができる。即ち、左足が右足と衝突する虞がない。
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記前輪は、その上端側が内側へ倒れるように傾いている構成であることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記前輪は、その上端側が内側へ倒れるように傾いている構成である。従って、前記前輪の接地点が、前記X軸方向において、足の横ではなく足の裏である真下に位置するように構成することができる。その結果、ユーザがスケートする際の安定感を増すことができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、接地面に垂直な方向に対する前記前輪の上端側が内側へ倒れる傾き角は、15度以下である構成であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様と同様の作用効果に加え、接地面に垂直な方向に対する前記前輪の上端側が内側へ倒れる傾き角は、15度以下である構成である。係る場合に非常に有効である。
本発明の第9の態様は、第1から第8のいずれか一の態様において、前記シューズ本体は、足を覆う本体部と、該本体部に対して回動可能に設けられ脚を覆うカフス部と、を有し、該カフス部の回動軸は、前記X軸方向に対して前記前輪の接地点と前記後輪の接地点とを結ぶ線側に傾いている構成であることを特徴とする。
ここで、「足」とは、足首より下の箇所をいう。一方、「脚」とは、足首より上の箇所をいう。
本発明の第9の態様によれば、第1から第8のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記シューズ本体は、足を覆う本体部と、該本体部に対して回動可能に設けられ脚を覆うカフス部と、を有し、該カフス部の回動軸は、前記X軸方向に対して前記前輪の接地点と前記後輪の接地点とを結ぶ線側に傾いている構成である。従って、該構成は、足首を所謂、外がえし状態にしたとき、前記回動軸が前記X軸方向に対して傾いていない場合と比較して、前記カフス部の回動軸に作用する負荷を低減することができる。その結果、該構成は、カフス部が破損する虞を、低減することができる。
また、該構成は、前記回動軸が前記X軸に対して傾いていない場合と比較して、ユーザが外がえしすることを妨げる虞を低減することができる。即ち、ユーザは、前記回動軸が前記X軸方向に対して傾いていない場合と比較して、容易に外がえしを実行することができる。
またさらに、ユーザは、外がえしをするとき、前記回動軸が前記X軸に対して傾いていない場合と比較して、容易にカフス部に対して荷重することができる。その結果、ユーザは、前記ローラスケートの姿勢を容易に操作することができる。即ち、走行中の安定感を増すことができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、35度以下である構成であることを特徴とする。
本発明の第10の態様によれば、第9の態様と同様の作用効果に加え、前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、35度以下である構成である。係る場合に非常に有効である。
本発明の第11の態様は、第9または第10の態様において、前記カフス部の回動軸は、前記X軸と前記Z軸とが成す面内において、前記X軸方向に対して内側が上側に離間するように傾いている構成であることを特徴とする。
本発明の第11の態様によれば、第9または第10の態様と同様の作用効果に加え、前記カフス部の回動軸は、前記X軸と前記Z軸とが成す面内において、前記X軸方向に対して内側が上側に離間するように傾いている構成である。従って、該構成は、前記カフス部が回動する際の軌道を調整することができる。具体的には、前記カフス部を傾けたときの前記X軸方向における傾きに対する前記Y軸方向における傾きの程度を調整することができる。その結果、ユーザが外がえしを行うときの脚の軌道を調整することができ、走行中の安定感を増すことが可能である。
本発明の第12の態様は、第11の態様において、前記X軸と前記Z軸とが成す面内における前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、30度以下である構成であることを特徴とする。
本発明の第12の態様によれば、第11の態様と同様の作用効果に加え、前記X軸と前記Z軸とが成す面内における前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、30度以下である構成である。係る場合に非常に有効である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係るローラスケートを示す側面図(右足内側)である。また、図2に示すのは、本発明に係るローラスケートを示す背面図(右足)である。またさらに、図3(A)(B)(C)に示すのは、本発明に係るローラスケートの概略平面図である。このうち、図3(A)は外がえし状態、即ち、ローラスケートを左側(内側)に傾けた状態であり、図3(B)は傾けていない状態、図3(C)は内がえし状態、即ち、ローラスケートを右側(外側)に傾けた状態である。
ここで、左右一組のローラスケートは右足と左足と線対称の関係であるので、本願明細書において、右足のローラスケートのみについて説明することとし、左足のローラスケートについての説明は省略する。
図1から図3(A)(B)(C)に示す如く、ローラスケート1は、シューズ本体2と、シューズ本体2の下方にねじによって一体に固定される靴底部10とを備えている。シューズ本体2は、くるぶしを覆わない、所謂、ローカットタイプである。一方、靴底部10は、基体となるフレーム部11と、フレーム部11から左右それぞれに突出した2本の車輪軸23、23とを備えている。また、片側(ここでは右側)のローラスケート1には、2つの車輪3が設けられている。一方が前輪3aで他方が後輪3bであり、それぞれ車輪軸23、23に回動自在に設けられている。ローラスケート1を地面に対して傾けていない状態において、前輪3aおよび後輪3bは、地面に対して垂直となるように設けられている。そして、車輪軸23、23は、地面に対して水平に設けられ、後述する揺動支点軸22は、地面に対して垂直に設けられている。
また、前輪3aは、親指の内側、即ち、右足用のローラスケート1の場合、シューズ本体2の左側に設けられている。一方、後輪3bは、踵の外側、即ち、シューズ本体2の右側に設けられている。そして、車輪3の直径は、シューズ本体2の地面からの距離より大となるように設けられている。従って、シューズ本体2の真下に車輪を設けた機種と比較して、車輪3が大きいので、容易にスピードを出すことができる。
またさらに、靴底部10には、車輪軸23、23をフレーム部11に対して揺動支点軸22を支点に揺動させることができる角度変更手段20、20が設けられている。角度変更手段20、20についての詳しい説明は後述することにする。
また、靴底部10の後輪側であって、後輪3bの内側には、減速・停止する際に地面と当接させ、摩擦抵抗を生じさせることができるブレーキ手段50としてのブレーキシュー51が設けられている。
また、前輪3aおよび後輪3bの直径は、地面から靴底部10までの距離より大となるように構成されている。本実施形態において、前輪3aおよび後輪3bの直径は、約18cmである。従って、走行する際の前輪3aおよび後輪3bが地面と接して回転する転がり抵抗を小さくすることができる。即ち、地面上における前輪3aおよび後輪3bの転がりを滑らかにすることができる。その結果、高速度で走行することが容易となる。
図3(A)(B)(C)に示す如く、前輪3aが地面と接地する接地点S1および後輪3bが地面と接地する接地点S2の2点があり、ローラスケート1を、ニュートラル状態(図3(B))から、2つの接地点(S1、S2)を結ぶ線であるロール軸Rを軸に内側(図3(A))および外側(図3(C))へ傾かせることができる。このとき、後述する角度変更手段20、20によって、内側(図3(A))へ傾かせた場合、内側である左方向へ進行方向を変え、外側(図3(C))へ傾かせた場合、外側である右方向へ進行方向を変えることができるように設けられている。
図4(A)(B)(C)に示すのは、ローラスケートの傾け方を示す概略側面図である。このうち、図4(A)は内側へ傾かせた状態であり、図4(B)はニュートラル位置であり、図4(C)は外側へ傾かせた状態である。
また、図5(A)(B)は人間工学に基づく足首の曲げ方を示す概略図である。このうち、図5(A)は所謂「外がえし」であり、図5(B)は所謂「内がえし」である。
図4(A)に示す如く、足首を「外がえし」状態にすることによって、図3(A)のようにローラスケート1を内側へ傾けることができる。
また、図4(B)に示す如く、足首を曲げないことによって、図3(B)のようにローラスケート1をニュートラル状態にすることができる。
またさらに、図4(C)に示す如く、足首を「内がえし」状態にすることによって、図3(C)のようにローラスケート1を外側へ傾けることができる。
ここで、「外がえし」および「内がえし」について詳しく説明する。
図5(A)の右端に示す状態が「外がえし」であり、具体的には、アキレス腱を伸ばした状態の所謂「背屈」、つま先を外側へ向けた状態の所謂「外転」および踵を外側へ押し出した状態の所謂「踵骨回内」の組み合わせである。
一方、図5(B)の右側に示す状態が「内がえし」であり、具体的には、足の甲を伸ばした状態の所謂「底屈」、つま先を内側へ向けた状態の所謂「内転」および踵を内側へ押し込んだ状態の所謂「踵骨回外」の組み合わせである。
「外がえし」および「内がえし」によって、上記組み合わせをしなかった場合と比較して、足首を曲げるストロークを長く設けることができる。従って、ユーザが、ローラスケート1を内側および外側へ傾ける際の傾ける程度を、容易に調整することができる。
また、「外がえし」および「内がえし」によって、上記組み合わせをしなかった場合と比較して、使用する筋肉、筋、腱および靱帯が多い。従って、ユーザは、「外がえし」および「内がえし」をする際、力を入れやすい。即ち、傾ける程度を容易に微調整することができる。また、容易にその傾きを維持することができる。即ち、足首の姿勢を安定させることができる。
本実施形態のローラスケート1は、前輪3aを内側に配設し、後輪3bを外側に配設することによって、ロール軸Rを、足首の「外がえし」および「内がえし」する際の回動軸と略同じ位置に設けることができる。即ち、本実施形態のローラスケート1は、人間工学に基づいて、ロール軸Rの方向が決定されている。従って、ユーザの足首の負担が非常に小さく、かつ、ローラスケート1の姿勢を安定させることができる。その結果、従来のローラスケートのような足首を覆い固定する所謂、ハイカットタイプを構成する必要がなく、足首を覆わない所謂、ローカットタイプで構成することができる。さらに、ローカットタイプの方が、「外がえし」および「内がえし」をする際、足首を曲げるストロークを十分確保することができる。
また、ロール軸Rが、親指の付け根の真下を通るように構成すると、スタートダッシュ等の際、体重をかけやすい。即ち、一番体重をかけやすい位置で体重をかけることができる。そして、該位置で体重を強くかけた場合であっても安定感がよく、ぐらつく虞がない。
またさらに、ブレーキシュー51を地面と当接させる際、ローラスケート1を内側へ傾ける程度を大きくするだけで、安定して減速・停止することができる。このとき、右足側のローラスケート1において、車輪3の接地点2箇所(S1、S2)を含む3箇所で接地するので、ローラスケート1の姿勢を非常に安定させることができる。さらに、ブレーキシュー51は、踵側に設けられているので、つま先側に設けられていた場合と比較して、体重をかけやすい。また、ブレーキシュー51は、後輪3bの内側に配設、即ち、後輪3bより後ろ側に突出していないので、コーナーを曲がる際に脚をクロスさせてスケートする場合であっても、クロスの妨げになる虞がない。
続いて、角度変更手段20、20について説明する。
図6に示すのは、本発明に係るニュートラル位置における角度変更手段を示す下面図である。また、図7に示すのは、図6の平面図である。またさらに、図8に示すのは、揺動時における角度変更手段を示す下面図である。また、図9に示すのは、図8の平面図である。
図6および図7に示す如く、ローラスケート1の靴底部10は、基体となるフレーム部11と、フレーム部内に車輪軸23の角度を変更する角度変更手段20とを備えている。角度変更手段20は、車輪3を回動自在に保持する車輪軸23と一体に設けられ、揺動支点軸22を支点に揺動する揺動部21と、揺動部21の揺動を規制する第1規制手段30および第2規制手段40とを備えている。ここで、車輪軸23と、揺動支点軸22との位置関係は、距離Aだけ離れた所謂、ねじれの位置関係となるように設けられている。
また、第1規制手段30は、図6において車輪軸23および揺動部21が揺動支点軸22を支点に時計方向へ回動することを第1弾性体31によって規制するように設けられている。
一方、第2規制手段40は、図6において車輪軸23および揺動部21が揺動支点軸22を支点に反時計方向へ回動することを第2弾性体41によって規制するように設けられている。
第1規制手段30は、揺動部21に設けられた第1押圧部24と当接する第1弾性体31と、第1押圧部24と協働して第1弾性体31を挟持するニュートラル調整部32とを備えている。ニュートラル調整部32は、フレーム部11に固定される固定部33と、固定部33と一体に形成され撓むことによって可動し第1弾性体31と当接する可動部34と、固定部33に設けられ可動部34を固定部33に対して可動させる第1ねじ35とを備えている。従って、第1ねじ35を締める方向および緩める方向へ回すことによって、可動部34を僅かに移動させることができる。そして、ニュートラル調整部32は、第1弾性体31を介して揺動部21の位置、即ち、ニュートラル位置を決めることができる。さらに言い換えると、ローラスケート1を地面に対して傾けていない状態で、直進するときの直進性を精度良く調整することができる。
第2規制手段40は、揺動部21に設けられた第2押圧部25と当接する第2弾性体41と、図6における揺動部21の反時計方向への揺動を規制するど当て部42と、ど当て部42の位置決めをする第2ねじ43および第3ねじ44とを備えている。このうち、第2ねじ43は、第2ねじ43を締める方向および緩める方向へ回すことによって、ど当て部42の位置を微調整することが可能に設けられている。
尚、第2弾性体41は、弾性変形した場合であっても、殆ど揺動部21の揺動変位に影響を及ぼさない程度に薄く設けられている。
続いて、足首を外がえし状態にして、ローラスケート1を内側に傾けた場合について説明する。
図8および図9に示す如く、足首を外がえし状態にして、ローラスケート1を内側に傾けると、フレーム部内の揺動部21の位置は、前輪3aの車輪軸23の位置より高くなる。従って、荷重されたフレーム部内の揺動部21は、フレーム部外の車輪軸23にのしかかるように力が作用する。言い換えると、車輪軸23には、揺動部21を押し込む力が発生する。そして、ねじれ距離Aが設けられているので、てこの原理より、揺動支点軸22を支点に、図8において時計方向へ揺動部21を揺動させる。このとき、揺動部21の第1押圧部24と、可動部34とが、第1弾性体31を弾性変形させる。即ち、ローラスケート1を内側に傾けることに従って、前記押し込む力が増加し、第1弾性体31の変形量が大きくなる。従って、ローラスケート1を内側に傾けた分、前輪3aを、図9において左方向へ傾かせることができる。
尚、ねじれ距離Aの設定については、ローラスケート1を内側に傾けたとき、図9において、前輪3aが揺動支点軸22を支点に逃げようとする力、即ち、時計方向へ回動しようとする力が生じるが、該力よりも、前記押し込む力がねじれ距離Aによって変換され揺動部21を反時計方向へ揺動させる力が大となるように設けられている。
また、第1規制手段30は、第1弾性体31が第1押圧部24の揺動方向に効率よく弾性変形することができるように設けられている。
また、ローラスケート1を内側に傾けたとき、図3(A)(B)に示す如く、ローラスケート1は、ロール軸Rを支点に傾くので、前輪3aの接地点S1および後輪3bの接地点S2は、ローラスケート1の傾きに従って後方へ移動する。即ち、図9に示す如く、前輪3aの接地点S1は、揺動支点軸22から離間する方向へ移動する。このとき、揺動部21を押し込む力は、前輪3aの接地点S1に発生し、車輪軸23を介して揺動部21に作用する。即ち、ロール時において、ねじれ距離Aは、AからA’と長くなり、てこの原理より揺動部21の揺動を助長することができる。さらに言い換えると、接地点S1の位置が変化することによって、ねじれ距離Aが長くなり、前記押し込み力を助長することができる。その結果、前輪3aの傾き角を大きくすることができる。
またさらに、ユーザが加速するため、後方へ足を蹴り出したとき、ローラスケート1は内側へ傾く。そして、荷重するので、揺動部21が揺動し第1弾性体31が弾性変形する。このとき、第1弾性体31が元の形状に戻ろうとする反発力を利用して、加速する際の推進力に利用することが可能である。
一方、足首を内がえし状態にして、ローラスケート1を外側に傾けると、フレーム部内の揺動部21の位置は、前輪3aの車輪軸23の位置より低くなる。従って、荷重されたフレーム部内の揺動部21は、フレーム部外の車輪軸23にぶら下がるように力が作用する。言い換えると、車輪軸23には、揺動部21を引っ張り出す力が発生し、図8において反時計方向へ揺動させようとする。このとき、揺動部21の第2押圧部25と、ど当て部42とが、第2弾性体41を弾性変形させる。ここで、第2弾性体41は非常に薄く設けられている。そして、揺動部21は、ど当て部42の規制を受けて殆ど揺動することがないように設けられている。即ち、ローラスケート1を外側に傾けた場合であっても、前輪3aの傾き角は変化しないように設けられている。
また、後輪側には、図1に示す如く、前輪側の角度変更手段20と同じ角度変更手段20が180度向きを変えて配設されている。
従って、足首を外がえし状態にした場合、図3(A)に示す如く、前輪3aについては、前述したように揺動部21が揺動するので左側へ向きを変え、後輪3bについては、前述したように揺動部21が揺動しないので傾き角は変化しない。その結果、進行中において、左方向へ進路を変更することができる。
一方、足首を内がえし状態にした場合、図3(C)に示す如く、前輪3aについては、前述した前記引っ張り出す力が作用し揺動部21が揺動しないので、傾き角は変化しない。後輪3bについては、前述した前記押し込む力が作用し揺動部21が揺動するので、左側へ向きを変える。その結果、進行中において、右方向へ進路を変更することができる。
即ち、ユーザは、進行中において、ローラスケート1を傾けた側へ進路を変更することができる。
さらに、前後に同じ角度変更手段20、20を設けているので、異なる角度変更手段を設けた場合と比較して低コストである。
尚、ローラスケート1を傾けたとき、前輪3aおよび後輪3bのいずれか一方のみの角度が変化するように設けたのは、進行中の方向転換の角度を小さくし高速走行時の安定性を高めるためである。従って、前述した第2弾性体41の厚みを弾性変形し揺動部21が揺動する程度に厚くしてもよい。即ち、第2規制手段40に換えて第1規制手段30を設け、前記引っ張り出す力が作用したときも、揺動部21が揺動するように設けてもよい。係る場合、ローラスケート1を傾けたとき、前輪3aと後輪3bとが互いに逆方向へ向きを変えるので、進行中の方向転換の角度が大きくなる。例えば、ホッケー等の小回り重視の設定に有効である。
また、前輪側または後輪側の一方のみに角度変更手段20を設け、他方側の車輪軸23は角度が変化しないように構成してもよい。係る場合、前述した第2規制手段40に換えて第1規制手段30を設け、前記引っ張り出す力が作用したときも、揺動部21が揺動するように設けるのが望ましい。
尚、本実施形態のローラスケート1は、シューズ本体2と靴底部10と一体に備えている構成であるが、シューズ本体2が靴底部10に対して着脱可能な構成であってもよいのは勿論である。
また、本実施形態のローラスケート1は角度変更手段20を備えているが、角度変更手段20を備えない場合であっても、ユーザの操作によって進行方向を変更することが可能である。
続いて、ブレーキ手段50について説明する。
足首の外がえしの程度を大きくすることによって、フレーム部11における後輪3bの内側に設けられたブレーキシュー51を地面と当接させることができる。このとき、ブレーキシュー51と地面との摩擦力によって減速することができる。また、このときの荷重について、ブレーキシュー51に体重の殆どをかけると、摩擦抵抗が増すだけでなく、車輪3に体重が殆どかからないので、前述した押し込む力が殆ど発生しない。従って、減速中において、進路が殆ど変更しない。即ち、安定して減速することができる。尚、ブレーキシュー51と車輪3との荷重比率を変更することによって、減速中に進路を変更することも可能である。
さらに、人間工学に基づく足首の動かし方であるから、ブレーキシュー51を地面に当接させる程度を容易に操作することができる。また、減速中は、前輪3a、後輪3bおよびブレーキシュー51の3点で地面と接しているので非常に安定性がよい。
さらに続いて、カバー部材について説明する。
図10に示すのは、本発明に係るカバー部材を示す下面図である。
図10に示す如く、靴底部10には、フレーム部11における角度変更手段20を覆うカバー部材60が設けられている。従って、角度変更手段20を、塵埃から守ることができる。また、地面の突起物との衝突の際、角度変更手段20が破損することを防止することができる。
本実施形態のローラスケート1は、車輪3と、車輪3を回動自在に保持する靴底部10とを備えた一組のローラスケート1であって、一組のうちの片足のローラスケート1において、車輪3は、一の前輪3aおよび一の後輪3bを備え、前輪3aは、靴底部10の上方に設けられるシューズ本体2の内側に設けられ、後輪3bは、シューズ本体2の外側に設けられていることを特徴とする。
また、本実施形態のローラスケート1において、靴底部10は、車輪3を支持する車輪軸23の靴底部10に対する角度を変える角度変更手段20、20を備え、角度変更手段20、20は、車輪軸23の靴底部側に車輪軸23が揺動する支点となる揺動支点軸22を備え、進行中にローラスケート1を、前輪3aおよび後輪3bが接地する2つの接地点S1、S2を結ぶ線であるロール軸Rを支点に傾けた場合、該傾けた側へ進行方向が変わるように車輪軸23を、揺動支点軸22を支点に揺動させるように構成されていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態のローラスケート1において、揺動支点軸22は、ローラスケート1を傾けていない状態において、地面に対して垂直、かつ、車輪軸23とねじれ距離Aだけ離間したねじれの位置関係に設けられていることを特徴とする。
また、本実施形態のローラスケート1において、角度変更手段20、20は、ローラスケート1を、ロール軸Rを支点に傾けた場合、傾けた側の車輪3が、車輪軸23を靴底部10へ押し込むように力を作用させ、靴底部10に対する車輪軸23の角度を変えるように構成されていることを特徴とする。
またさらに、本実施形態のローラスケート1において、角度変更手段20、20は、ローラスケート1を、ロール軸Rを支点に傾けた場合、揺動支点軸22に対する車輪3としての前輪3aの接地点S1(後輪3bの場合、接地点S2)の位置が、前輪側の揺動支点軸22(後輪の接地点S2の場合、後輪側の揺動支点軸22)から離間する方向へ移動するように構成されていることを特徴とする。
さらに、本実施形態のローラスケート1において、角度変更手段20、20は、ローラスケート1を、ロール軸Rを支点に傾けた場合、傾けた側と反対側の車輪3が、車輪軸23を靴底部10から引っ張り出すように力を作用させ、靴底部10に対する車輪軸23の角度を変えるように構成されていることを特徴とする。
また、本実施形態のローラスケート1において、角度変更手段20、20は、揺動支点軸22を支点に車輪軸23が揺動することを規制する弾性体としての第1弾性体31を備え、第1弾性体31は、ローラスケート1を傾けた場合、弾性変形をしながら車輪軸23の揺動を規制するように構成されていることを特徴とする。
またさらに、車輪3(3a、3b)の直径は、車輪3(3a、3b)が接地する接地点S1、S2から靴底部10までの距離より大となるように構成されていることを特徴とする。
また、本実施形態のローラスケート1において、進行中に減速することができるブレーキ手段50としてのブレーキシュー51を備え、ブレーキシュー51は、靴底部10において、後輪3bの内側に配設され、ローラスケート1を内側に傾けた場合、ブレーキシュー51は、地面と接触可能に設けられていることを特徴とする。
[他の実施形態1]
図11に示すのは、他の実施形態1に係るローラスケートを示す背面図(右足)である。
図11に示す如く、車輪軸83、83を地面に対して垂直方向へ傾け、車輪73としての前輪73aおよび後輪73bが背面から見て逆「ハ」字状となるように構成されている。係る場合、前述した実施形態と同様の作用効果を得ることができることに加え、見栄えがよい。尚、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、同じ符号を用いると共にその説明は省略する。
また、前輪73aの接地点が、親指の付け根の下方近傍に位置するように構成することも可能である。係る場合、ユーザが加速するため、足を後方へ蹴り出し前輪73aのみが接地しているとき、地面に対して力を入れやすい。即ち、後方へ蹴り出したとき、蹴り出した側のローラスケート1の姿勢を安定させ、かつ、力を効率よく地面に伝達することができる。
尚、前輪73aおよび後輪73bの傾きは、地面に対する垂直方向より10度程度以内の範囲で、背面から見て逆「ハ」字状とすることが望ましい。係る場合、ロール軸Rを、シューズ本体2の長尺な方向である踵と第三指とを結ぶ線に対して傾けた状態、即ち、ロール軸Rを人間工学に基づいた足首が動きやすい方向に設けた状態を保持しつつ、前輪73aおよび後輪73bにおいて、前輪73aおよび後輪73bの略放射方向に荷重がかかるように構成することができる。その結果、安定性がよく、かつ、効率よく前輪73aおよび後輪73bを回転させることができる。即ち、従来技術のローラスケートのように前輪および後輪を地面に対する垂直方向に対して大きく(45度程度)傾けた場合と比較して、車輪73において車輪軸方向(83)に作用する無駄な力を低減することができるので、効率よく車輪73を回転させることができる。
他の実施形態1において、車輪73(73a、73b)は、地面に対して垂直、または垂直より10度以内の角度を成すように構成されていることを特徴とする。
尚、上記実施例では、前輪73aをシューズ本体2よりも内側に設けたが、前輪73aをシューズ本体2の前方、かつ、シューズ本体2の踵中央と第三指とを結ぶ線より内側となるように設けてもよい。同様に、上記実施例では、後輪73bをシューズ本体2よりも外側に設けたが、後輪73bをシューズ本体2の後方、かつ、シューズ本体2の踵中央と第三指とを結ぶ線より外側となるように設けてもよい。係る場合、進行方向である前後方向における前輪73aと後輪73bとの間の距離を長くすることができるので、高速走行する際の安定性を高めることができる。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
[他の実施形態2]
図12に示すのは、他の実施形態2に係るローラスケートを示す平面図(右足)である。
図12に示す如く、他の実施形態2に係るローラスケート101は、靴底部103と、靴底部103の上部に配設されるシューズ本体102と、を有している。また、靴底部103には、つま先側、かつ、内側に前輪軸106と、踵側、かつ、外側に後輪軸107とが設けられている。そして、前輪軸106には、前輪104が回動自在に設けられている。一方、後輪軸107には、後輪105が回動自在に設けられている。
ここで、X軸方向は、シューズ本体102の幅方向である。また、Y軸方向は、シューズ本体102の長尺方向かつ直進時の進行方向である。またさらに、Z軸方向は、Z軸方向およびY軸方向と直交する方向である。
また、後輪軸107は、X軸方向に設けられている。一方、前輪軸106は、前輪104の前側(Y軸方向におけるつま先側)が内側へ入り込むように、後輪軸107に対してθ1だけ傾いて設けられている。即ち、前輪104の接地点S1における進もうとする方向と、後輪105の接地点S2における進もうとする方向とが異なるように設けられている。そして、ローラスケート101を、ロール軸Rを支点に傾けない状態において、ローラスケート101が進むと内側へ曲がる力が生じるように構成されている。
尚、前輪104と後輪105との間のY軸の長さ/X軸の長さの比率が1.6から2.5となる範囲において、θ1は、Z軸を支点とした前輪104および後輪105の角度差は、2.5度以下であることが望ましい。
続いて、ローラスケート101の動作について説明する。
図13(A)〜(C)に示すのは、他の実施形態2に係るローラスケートの動作を示す概略平面図である。このうち、図13(A)は、ローラスケートを、ロール軸を支点に傾けていない状態である。また、図13(B)は、ロール軸を支点に僅かに足の外側へ傾けた状態である。またさらに、図13(C)は、図13(B)の状態よりさらに足の外側へ傾けた状態である。
尚、図13(A)〜(C)に示すのは、右足のローラスケートである。
図13(A)に示す如く、ローラスケート101を、ロール軸Rを支点に傾けていない状態では、前述したように、前輪104の接地点S1における進もうとする方向が、後輪105の接地点S2における進もうとする方向より足の内側へ傾いている。従って、ローラスケート101は、足の内側へ曲がろうとする力を発生させることができる。その結果、右足のローラスケート101が前方へ進むと、矢印の示す如く、ローラスケート101を履いたユーザは、足の内側である図中の左側へ曲がることができる。
図13(B)に示す如く、ローラスケート101を、ロール軸Rを支点に僅かに足の外側へ傾けると、前輪104および後輪105の接地点S1、S2の位置が変位する。具体的には、前輪104および後輪105の接地点S1、S2の位置が、前輪軸106および後輪軸107に対してつま先側へ移動する。このとき、前輪104および後輪105の接地点S1、S2における接線方向は、図中の時計方向へ僅かに傾く。
従って、足の外側である図中の右側へ移動しようとする力が生じる。そして、該足の外側である右側へ移動しようとする力を、前述した角度差θ1による前記足の内側(左側)へ曲がろうとする力と相殺させることができる。その結果、右足のローラスケート101が前方へ進むと、矢印の示す如く、ローラスケート101を履いたユーザは、直進することができる。
図13(C)に示す如く、ローラスケート101を、図13(B)の状態よりロール軸Rを支点にさらに足の外側へ傾けると、前輪104および後輪105の接地点S1、S2の位置がさらに変位する。具体的には、前輪104および後輪105の接地点S1、S2の位置が、図13(B)の状態より前輪軸106および後輪軸107に対してつま先側へさらに移動する。このとき、前輪104および後輪105の接地点S1、S2における接線方向は、図13(B)の状態より図中の時計方向へさらに傾く。
従って、ローラスケート101は、足の外側である図中の右側へ移動しようとする力を増大させることができる。そして、該足の外側である右側へ移動しようとする力が、前述した角度差θ1による前記足の内側(左側)へ曲がろうとする力に打勝つことができる。その結果、右足のローラスケート101が前方へ進むと、矢印の示す如く、ローラスケート101を履いたユーザは、足の外側である図中の右側へ移動(以下、スライス移動)することができる。
図14に示すのは、他の実施形態2に係るローラスケートの滑り方を示す図である。
図14に示す如く、先ず左足のローラスケート101で接地面を蹴り、右足のローラスケート101で滑走し始める際、右足のローラスケート101は、ユーザの進行方向に対して右前方に蹴り出される。このとき、ユーザの重心は、右足のローラスケート101に乗せられる。
ところが、ユーザの重心が右足のローラスケート101より外側へ移動し、右足のローラスケート101の外側まで移動する虞がある。係る場合、右足の内側にある左足のローラスケート101でユーザの重心を支えることは困難である。そのため、ユーザが転倒する虞がある。
そこで、本願発明に係る右足のローラスケート101を足の外側へ大きく傾けることができる。すると、前述した図13(C)の如く、ユーザの進行方向に対する右足のローラスケート101の方向を変化させず、言い換えると、Z軸を支点とした回動方向に変位させず、足の外側へスライス移動することができる。従って、ユーザの重心の真下に右足のローラスケート101を容易に移動して体勢を立て直すことができる。
その後、右足のローラスケート101を傾けない状態に戻すと、スライス移動を終了し、前述した図13(A)の如く、足の内側へカーブして進むことができる。
そして、右足のローラスケート101を接地面に対して蹴り、左足のローラスケート101を前方へ蹴り出すと、ユーザは、左足のローラスケート101に重心を乗せて滑走することができる。
以上、説明したように、前輪軸106の方向と後輪軸107の方向との間に角度差θ1を設けることによって、ローラスケート101は、前輪軸106および後輪軸107が揺動する構造を有していない場合であっても、足の内側へ緩やかなカーブを描いて進行することが可能である。
また、ローラスケート101を、ロール軸Rを支点に足の外側へ傾けた場合、いずれの傾き加減において、常に足の内側へ緩やかに曲がる力が生じる。従って、図14に示す如く、ユーザの進行方向と蹴り出したときのローラスケート101の方向とに差がある場合、ユーザの進行方向に対して、蹴り出したときのローラスケート101の方向を近づけることができる。その結果、ユーザの力のロスを最小にすることができる。即ち、ユーザの力が、ユーザの進行方向への力と変換される効率がよい。
またさらに、前輪軸106の方向と後輪軸107の方向との間に角度差θ1を設けることによって、前記角度差を設けなかった場合と比較して、ロール軸Rを支点にローラスケート101を傾けたときの直進性が向上する。即ち、ローラスケート101が直進または直進に近い滑走ができる範囲を広げることができる。具体的には、前記角度差を設けなかった場合(θ1=0°の場合)、ローラスケート101は、ロール軸Rを支点にローラスケート101を−10°〜10°(マイナスは足の内側、プラスは足の外側)傾けた範囲で略直進する。一方、前記角度差θ1=1°の場合、ローラスケート101は、ロール軸Rを支点にローラスケート101を−20°〜20°傾けた範囲で略直進することができる。
また、ローラスケート101は、前述したようにスライス移動することができる。全体的に傾き、うねり、割れ、凸凹、小石等の障害物、マンホールの蓋等のローラスケート101の接地面の多様な変化がある場合、ユーザはバランスを崩しやすい。係る場合、ユーザは、本願発明のローラスケート101を、臨機応変にスライス移動を組み合わせて操作し、安定感よく滑走することができ非常に有効である。
またさらに、本願発明のローラスケート101は、スライス移動によってバランスを早急に立て直すことができるので、容易に全体重を一方のローラスケート101に乗せて滑走することができる。また、ロール軸Rを支点にローラスケート101を傾けることによって、ユーザの重心の位置を調整することができるので、一方のローラスケート101で長い距離、長い時間滑走することが可能である。その結果、ストロークの長い心地よい滑走を楽しむことができる。
また、車輪の形状によって、ロール軸を支点にローラスケートを傾けたことに伴って車輪が傾くと、所謂、キャンバースラスト効果を得ることができる。
ここで、「キャンバースラスト効果」とは、車輪の内側と外側との径の差によって曲がることができる効果をいう。例えば、幅のある車輪を内側(左側)へ傾けると、接地箇所において内側の径が外側の径より小さくなる。このとき、車輪は、径の小さい方へ曲がろうとする。
他の実施形態2のローラスケート101は、進行方向に対して前輪104と後輪105との幅方向をX軸方向、前輪104と後輪105の進行方向である前後方向をY軸方向、X軸およびY軸に直交する方向をZ軸方向としたとき、前輪104は、その前端側がZ軸方向を支点に後輪105に対して内側へ傾いている構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態2において、前輪104と後輪105との間のY軸方向の距離/X軸方向の距離の比率が1.6から2.5となる範囲において、Z軸を支点とした前輪104および後輪105の角度差θ1は、2.5度以下である構成であることが望ましい。
[他の実施形態3]
図15に示すのは、他の実施形態3に係るローラスケートを示す背面図(右足)である。
図15に示す如く、他の実施形態3に係るローラスケート111は、前輪軸114に回動自在に設けられた前輪112と、後輪軸115に回動自在に設けられた後輪113と、を有している。
前輪軸114は、前輪112がY軸を支点に内側へ倒れるように角度θ2だけ傾いて設けられている。従って、前輪112の接地点S1を足の下に持ってくることができる。その結果、ユーザの滑走中の安定感を増すことができる。
尚、その他の部材については、前述した実施形態と同じであるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
他の実施形態3において、前輪112は、その上端側が内側へ倒れるように角度θ2だけ傾いている構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態3において、接地面に垂直な方向であるZ軸方向に対する前輪112の上端側が内側へ倒れる傾き角θ2は、15度以下である構成であることが望ましい。
[他の実施形態4]
図16に示すのは、他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略斜視図(右足)である。また、図17に示すのは、図16の側面図である。またさらに、図18に示すのは、図16の平面図である。また、図19に示すのは、図16の正面図である。またさらに、図20に示すのは、他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略平面断面図である。
尚、前輪および後輪の図示は省略する。
図16〜図19に示す如く、他の実施形態4に係るローラスケート121のシューズ本体122は、本体部123と、本体部123に対して回動可能なカフス部124と、を有する。このうち、本体部123は、ユーザの足を覆うことができるように設けられている。一方、カフス部124は、ユーザの脚の一部を覆うことができるように設けられている。
ここで、「足」とは、足首より下の箇所をいう。一方、「脚」とは、足首より上の箇所をいう。
また、カフス部124は、足の内側の第1ヒンジ部127および足の外側の第2ヒンジ部128によって本体部123と連結されている。そして、カフス部124は、第1ヒンジ部127と第2ヒンジ部128とを結ぶ線である第1回動軸129を支点に回動可能に構成されている。第1ヒンジ部127および第2ヒンジ部128は、Z軸方向において、同じ高さ(位置)に設けられている。また、第1ヒンジ部127は、Y軸方向において、第2ヒンジ部128よりつま先側に設けられている。従って、第1回動軸129を、X軸に対して角度θ3だけ傾けて設けることができる。
ここで、第1回動軸129の傾き角度θ3の程度は、X軸の方向とロール軸Rの傾きとの間となるように構成されている(図18参照)。
カフス部124の動作の様子を理解しやすくするために、カフス部124の輪郭を第1部位125a〜第7部位125gで表して説明する。また、第1部位125a〜第7部位125gにおけるつま先側の部分を、それぞれ第1前方部位126a〜第7前方部位126gとする。
ユーザが右足を傾けていない状態では、カフス部124の姿勢は、実線で示す如くZ軸方向に近い姿勢である。そして、ユーザが右足を外がえし状態にすると、カフス部124は、鎖線で示す如く、第1回動軸129を支点に右斜め前方へ傾くことができる。鎖線で示す状態は、カフス部124が足の外側かつ前方である右斜め前方へ20°傾いた状態である。
その結果、回動軸がX軸方向に設けられた場合と比較して、カフス部124を容易に回動することができる。さらに、第1回動軸129の傾き程度がX軸とロール軸Rとの間となるように構成されているので、ユーザは、カフス部124を介して本体部123に荷重することができる。従って、ユーザは、ロール軸Rを支点としたローラスケート121の接地面に対する姿勢を、容易に精度良く調整することができる。
また、図20に示す如く、第1回動軸129の傾き程度がX軸とロール軸Rとの間となるように構成されている。従って、カフス部124を足の外側かつ前方へ傾けたとき、カフス部124における足の外側かつ前方の箇所T1と、足の内側かつ後方との箇所T2に無理な力が作用することを、回動軸がX軸方向に設けられた場合と比較して、低減することができる。その結果、本願発明のローラスケート121は、カフス部124が破損する虞を低減することができる。
他の実施形態4において、シューズ本体122は、足を覆う本体部123と、本体部123に対して回動可能に設けられ脚を覆うカフス部124と、を有し、カフス部124の回動軸である第1回動軸129は、X軸方向に対して前輪の接地点S1と後輪の接地点S2とを結ぶ線であるロール軸側に角度θ3だけ傾いている構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態4において、X軸方向に対するカフス部124の第1回動軸129の傾き角θ3は、35度以下である構成であることが望ましい。
[他の実施形態5]
図21に示すのは、他の実施形態5に係るローラスケートを示す概略斜視図(右足)である。また、図22に示すのは、図21の側面図である。またさらに、図23に示すのは、図21の平面図である。また、図24に示すのは、図21の正面図である。
尚、前輪および後輪の図示は省略する。
図21〜図24に示す如く、他の実施形態5に係るローラスケート131のシューズ本体132は、本体部133と、本体部133に対して回動可能なカフス部134と、を有する。
カフス部134は、足の内側の第3ヒンジ部135と足の外側の第4ヒンジ部136とを結ぶ線である第2回動軸137を支点に回動可能に構成されている。第3ヒンジ部135は、Z軸方向において、第4ヒンジ部136より高い位置に設けられている。また、第3ヒンジ部135は、Y軸方向において、第4ヒンジ部136よりつま先側に設けられている。従って、第2回動軸137を、前述した他の実施形態4の第1回動軸に対して足の外側へ倒れる方向へ角度θ4だけ傾けて設けることができる(図24参照)。
その結果、ユーザが右足を外がえし状態にして、カフス部134を足の外側かつ前方である右斜め前方へ20°傾けたとき、足の外側への傾きの程度を小さく調整することが可能である。ユーザの滑走スタイルに合わせて、カフス部134の足の外側への傾きの程度を調整することができ、ユーザが滑走するときの安定性を向上させることが可能である。
尚、その他の部材は、前述した他の実施形態4と同様であるので、同じ符号を用いると共に、その説明は省略する。
他の実施形態5において、カフス部134の回動軸である第2回動軸137は、前記X軸と前記Z軸とが成す面内において、X軸方向に対して内側が上側に離間するように角度θ4だけ傾いている構成であることを特徴とする。
また、他の実施形態5において、前記X軸と前記Z軸とが成す面内における前記X軸方向に対するカフス部134の第2回動軸137の傾き角θ4は、30度以下である構成であることが望ましい。
[他の実施形態6]
図25に示すのは、他の実施形態6に係るローラスケートを示す側面図(右足内側)である。
図25に示す如く、他の実施形態6に係るローラスケート141は、靴底部147と、シューズ本体142とを有している。このうち、シューズ本体142が、本体部143と、カフス部144とを有している。そして、カフス部144は、一対のヒンジ部145、145を支点に本体部143に対して回動可能に設けられている。また、本体部143およびカフス部144には、ユーザの足を固定することができる留め具としてのストラップ146、146…が設けられている。
一方、靴底部147は、前輪148を回動自在に保持する前輪軸150と、後輪149を回動自在に保持する後輪軸151と、ブレーキ手段としてのブレーキシュー152とを備えている。前輪148は、足の内側に設けられ、一方、後輪149は、足の外側に設けられている。また、ブレーキシュー152は、後輪149の内側に設けられている。またさらに、前輪軸150は、Z方向において、本体部143と同じ高さに設けられている。一方、後輪軸151は、Z方向において、足の踵の下端近傍に設けられている。
従って、シューズ本体142の本体部143の姿勢を前傾にすることが可能である。本体部143の姿勢を前傾にすることによって、ユーザの重心が後に遅れること低減することができると共に、ユーザの滑走中の足の負担を低減することができる。
尚、本体部143の姿勢を前傾にするために、前輪148を後輪149より小さく構成してもよいのは勿論である。
他の実施形態6のローラスケート141において、前輪148および後輪149の車軸(150、151)うち、少なくとも前輪148の車軸150の位置は、靴底部147より上方にあることを特徴とする。
尚、前輪および後輪の両方、または前輪および後輪の一方をロックするロック装置を設けてもよい。係る場合、滑走を休止して階段や急斜面を上り下りする際、ロックすることにより、ユーザは、ローラスケートを履いた状態で容易に移動することができる。即ち、ユーザは、ローラスケートを着脱する必要がない。特に、後輪をロックすると、移動が容易になる。
本発明に係るローラスケートを示す側面図(右足内側)。 本発明に係るローラスケートを示す背面図(右足)。 (A)(B)(C)は本発明に係るローラスケートの概略平面図。 (A)(B)(C)は本発明に係るローラスケートの概略側面図。 (A)(B)は人間工学に基づく足首の曲げ方を示す概略図。 本発明に係る角度変更手段を示す下面図(ニュートラル位置)。 本発明に係る角度変更手段を示す平面図(ニュートラル位置)。 本発明に係る角度変更手段を示す下面図(揺動時)。 本発明に係る角度変更手段を示す平面図(揺動時)。 本発明に係るカバー部材を示す下面図。 他の実施形態1に係るローラスケートを示す背面図(右足)。 他の実施形態2に係るローラスケートを示す平面図(右足)。 (A)(B)(C)は他の実施形態2に係るローラスケートの概略平面図。 他の実施形態2に係るローラスケートの滑り方を示す図。 他の実施形態3に係るローラスケートを示す背面図(右足)。 他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略斜視図(右足)。 他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略側面図(右足)。 他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略平面図(右足)。 他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略正面図(右足)。 他の実施形態4に係るローラスケートを示す概略平面断面図(右足)。 他の実施形態5に係るローラスケートを示す概略斜視図(右足)。 他の実施形態5に係るローラスケートを示す概略側面図(右足)。 他の実施形態5に係るローラスケートを示す概略平面図(右足)。 他の実施形態5に係るローラスケートを示す概略正面図(右足)。 他の実施形態6に係るローラスケートを示す側面図(右足内側)。

Claims (8)

  1. 車輪と、該車輪を回動自在に保持する靴底部と、該靴底部の上方に設けられるシューズ本体とを備えた一組のローラスケートであって、
    一組のうちの片足のローラスケートにおいて、前記車輪は、一の前輪および一の後輪を備え、
    前記前輪は、前記靴底部の前記シューズ本体の内側となる部位に、当該部位から他方のローラスケートに向って延設された車輪軸に設けられ、
    前記後輪は、前記靴底部の前記シューズ本体の外側となる部位に、当該部位から他方のローラスケートと反対方向に向って延設された車輪軸に設けられ、
    前記前輪の接地点と前記後輪の接地点を結ぶ線であるロール軸が、前記シューズ本体の前後方向に伸びる左右の中心線と交差していると共に、前記中心線に対して前記内側向きの角度を成していることを特徴とするローラスケート。
  2. 請求項1に記載のローラスケートにおいて、前記車輪の直径は、該車輪が接地する接地点から前記靴底部までの距離より大となるように構成されていることを特徴とするローラスケート。
  3. 請求項1または2に記載のローラスケートにおいて、前記前輪および前記後輪の車軸うち、少なくとも前記前輪の車軸の位置は、前記靴底部より上方にあるローラスケート。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のローラスケートにおいて、進行中に減速することができるブレーキ手段を備え、
    該ブレーキ手段は、前記靴底部において、前記後輪の内側に配設され、
    ローラスケートを内側に傾けた場合、前記ブレーキ手段は、地面と接触可能に設けられていることを特徴とするローラスケート。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のローラスケートにおいて、前記シューズ本体は、
    足を覆う本体部と、
    該本体部に対して回動可能に設けられ脚を覆うカフス部と、を有し、
    進行方向に対して前記前輪と前記後輪の幅方向をX軸方向、前記前輪と前記後輪の進行方向である前後方向をY軸方向、前記X軸方向および前記Y軸方向に直交する方向をZ軸方向としたとき、
    該カフス部の回動軸は、前記X軸方向に対して前記前輪の接地点と前記後輪の接地点とを結ぶ線側に傾いている構成であるローラスケート。
  6. 請求項5に記載のローラスケートにおいて、前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、35度以下である構成であるローラスケート。
  7. 請求項5または6に記載のローラスケートにおいて、前記カフス部の回動軸は、前記X軸と前記Z軸とが成す面内において、前記X軸方向に対して内側が上側に離間するように傾いている構成であるローラスケート。
  8. 請求項7に記載のローラスケートにおいて、前記X軸と前記Z軸とが成す面内における前記X軸方向に対する前記カフス部の回動軸の傾き角は、30度以下である構成であるローラスケート。
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