JP4775615B2 - 走行具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗手が装着又は乗って進行方向に推進力を得ることができる走行具に関し、更に詳しくは、乗手の両足にそれぞれ装着するローラースキー又は1つの踏み台に乗り手が両足で乗るローラーボードに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ローラースキーやローラースケート等の走行具は、乗手の足を載置するための踏み台と、該踏み台下に回動自在に配設されたローラとを具備しており、乗手が床面を蹴って推進力を得て前進するものと、別途の推進手段で推進力を得て前進するものの主に2つのタイプがある。そのうち、別途の推進手段で推進力を得るものは、例えば特開昭59−186574号公報等で開示されている。
【0003】
この従来の推進手段を備えた走行具は、同公報中図6及び図7に示されたように、踏み台の後端から床面まで延設され、その先端部及び基端部にそれぞれに前輪及び後輪を有し、中間部に駆動ローラが配設されたフレームと、踏み台の略中間部位から当該フレームまで延設され、フレームとの連結部を中心に揺動自在なレバーと、該レバーの揺動動作を駆動ローラに伝達して推進力を得る推進手段とを具備し、乗手が踏み台の先端側を踏み込んで荷重をかけることにより、レバーを揺動させるとともに推進手段を介して駆動ローラを回転させ、前進せしめるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の走行具は、乗手が踵を中心としてつま先を上下動させ、その上下方向の変位を駆動ローラの回転に変換させているため、一回の踏み込み動作に対して前進距離が少なく、走行の壮快さに欠けるという問題があった。即ち、推進力を得るための変位量は踵を中心としたつま先の上下動に伴うわずかな変位量に限定されてしまい、駆動ローラの回転を十分なものとすることができなかった。
【0005】
また、前進するには踵を支点とした足踏みが必要となるため、脹ら脛等局部的な筋力が酷使されることとなり、走行に際して過度な疲労が予想されるとともに、長時間の走行が不可能となってしまうという問題もあった。従って、歩行時と同様の筋力を使って足踏みの動作を行い、この動作をローラの回転力とすれば、上記のような過度な疲労も軽減され、壮快な走行を得ることができるので、そのような技術の提案が期待されるに至っている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、一回の踏み込み動作で十分な前進距離を得るとともに、歩行時と同様の筋力を使って足踏み動作し推進力を得ることができる走行具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、乗手の左右の足をそれぞれ載置可能な踏み台と、該踏み台の前端側から後側へ延設され、その先端に回転軸とともに回転する後輪を有する第1フレームと、前記踏み台の後端側から前側へ延設され、前記第1フレームと交差させつつその先端に前輪を有する第2フレームと、前記第1フレーム及び第2フレームの交差位置で両フレームを揺動自在に支持し、前記踏み台の上下動と連動して上下する揺動ピンと、前記踏み台の下降動作に伴い前記第1フレーム及び第2フレームが前記揺動ピンを中心に揺動すると、前記後輪の回転軸とは異なる軸を経由して、その揺動動作を前記後輪に伝達して回動させ、前記踏み台を前進させるとともに、前記踏み台の上昇動作に伴い前記第1フレーム及び第2フレームが前記揺動ピンを中心に揺動すると、その揺動動作が前記後輪に伝達されるのを遮断する伝達機構と、前記踏み台の傾斜に伴い前記第2フレームが傾斜すると、その方向に前輪を操舵するとともに、乗手の左右の足を載置した踏み台のうち一方の足側の踏み台を他方の足側の踏み台より小さな傾き角とすると当該一方の足側の前記前輪の操舵角を当該他方の足側の前記前輪の操舵角よりも大きくする構成を有することにより、当該踏み台を傾斜させて左右何れかの方向にターンする際、内足側の前記前輪の操舵角が外足側の前記前輪の操舵角よりも大きくなるよう設定された操舵手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、乗手が踏み台に体重をかけて下降させれば、第1フレーム及び第2フレームを揺動させつつ揺動ピンが下降するとともに、その揺動動作が伝達機構によって後輪に伝達され、当該後輪が回転して前進する。その後、踏み台を上昇させれば、第1フレーム及び第2フレームを揺動させつつ揺動ピンが上昇するが、その揺動動作は伝達機構によって後輪に伝達されないので、後輪の回転方向は前進方向のみとされるとともに、踏み台を上死点に達しさせて次の踏み込み動作を可能にする。ここで、踏み台の上下動作においては、揺動ピンが上下するので、踏み台は常に水平状態に維持されるとともに、乗手の踏み込み量を大きく設定することができる。
また、乗手が走行時にターンをすべく踏み台を当該ターン方向に傾斜させると、それに伴って第1フレーム(及び第2フレーム)も傾斜し、その方向に前輪が操舵される。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記踏み台が乗手から付与される荷重で下降すると、当該踏み台を上昇させる方向に弾力を付与するリターンスプリングが配設されたことを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、踏み台が下死点に達し、乗手が踏み台に対する体重付加を軽減することにより踏み台に対する乗手からの荷重が軽減すると、リターンスプリングの弾力によって当該踏み台は上昇し、次の踏み込み動作が可能とされる。
【0011】
請求項3記載の発明は、前記リターンスプリングが、前記踏み台の下降初期には弾力が小さく、当該踏み台が下死点近傍に達するに連れ弾力が次第に大きくなるよう取り付けられたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記後輪に当接又は離間自在とされ、当接することにより前記後輪の回転を止めることが可能なブレーキ手段と、該ブレーキ手段と連結され、乗手が把持することにより当該ブレーキ手段の後輪に対する当接又は離間動作を操作する操作レバーとを具備したことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、前記ブレーキ手段が前記後輪に対する当接状態を維持すべく、前記操作レバーを作動状態に保持する保持手段を具備したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る走行具は、乗手の踏み込み動作を後輪の回転力に変換させて推進力を得ることにより走行するもので、図1〜図3に示すように、踏み台1と、後輪10を具備する第1フレーム2と、前輪11を具備する第2フレーム3と、揺動ピン4と、ワンウェイクラッチ5と、リターンスプリング6と、操舵手段26とから主に構成されている。
【0020】
踏み台1は、その上面に乗手が履く靴7を固定するための固定具7aが形成されており、乗手の足を載置可能としたものである。かかる踏み台1の下面には、その前端側(図1左側)に第1フレーム2の一端を支持する支持金具8が、その後端側(同図右側)に第2フレーム3の一端を支持する支持金具9aがそれぞれ取り付けられている。また、支持金具8には、水平方向(同図左右方向)に延びる長孔8aが形成されており、該長孔8a内に第1フレーム2の一端に突出形成された一端ピン2aを挿通させて支持しているので、第1フレーム2の同方向への変位が許容されている。
【0021】
第1フレーム2は、前述した支持金具8から後側(後退方向)へ延設され、その先端に後輪10を有するものであり、図2に示すように、略平行に配置された2つの棒状フレーム2bと、該棒状フレーム2bを連結する懸架フレーム2c及び2dとから主に成る。かかる第1フレーム2には、当該第1フレーム2の揺動ピン4を中心とした揺動動作を後輪10に伝達するための伝達機構が取り付けられている。ここで、揺動ピン4は、第1フレーム2と第2フレーム3との交差位置で両フレームを揺動自在に支持し、踏み台1の上下動と連動して上下するものである。
【0022】
伝達機構は、アーム12と、ワンウェイクラッチ5と、スプロケット16及び17に懸架されたチェーン14と、スプロケット15及び21に懸架されたチェーン18とから主に構成されている。尚、スプロケット16は、スプロケット15の回転軸を中心に回転可能とされており、ワンウェイクラッチ5を介してスプロケット16の正転方向の回転がスプロケット15に伝達され得るよう構成されているとともに、各スプロケットにはベアリングが介装されている。
【0023】
アーム12は、一端が取付金具13に揺動自在に取り付けられるとともに、他端がチェーン14の一部に固定された固定具19に取り付けられている。かかる固定具19には所定寸法離間した一対のローラ19aが配設されており、このローラ19a間にアーム12の他端が挟持されている。また、アーム12の略中間部には、支持金具9bまで延びた連結材20がその両端部において揺動自在に支持されている。
【0024】
ワンウェイクラッチ5は、後輪を前進方向に回転させる力の伝達を行う一方、その逆方向の力の伝達は行わないもので、自転車等の後輪に汎用的に用いられているものを使用することができる。このワンウェイクラッチ5は、図2に示すように、その外周面がハウジング22で支持されるとともに、該ハウジング22の端部をスプロケット15に押圧すべく押え板24を介して皿バネ23が配設されており、これらハウジング22、スプロケット15、押え板24及び皿バネ23により過大な踏み込み荷重や後輪の逆回転の際装置が破壊しないようにするためのトルクリミッタの機能が発揮される。尚、同図中の符号25は、皿バネ23による押圧力を調整するための調整ナットを示している。
【0025】
上記伝達機構により、踏み台1の下降に伴い揺動ピン4を中心として第1フレーム2(及び第2フレーム3)が揺動すると、アーム12も取付金具13による支持端を中心に揺動する。この揺動によってアーム12の先端がチェーン14を回動させつつ弧状に移動し、該チェーン14の回動によりスプロケット16(及びスプロケット17)が回転するので、その回転がワンウェイクラッチ5を介してスプロケット15に伝達される。尚、かかる回転力が過大であると、ハウジング22とスプロケット15との間ですべりが生じ、回転力の伝達が制限される。
【0026】
そして、スプロケット15の回転により、チェーン18を介してスプロケット21が回転され、その回転力で回転軸10aが後輪10とともに回転し、装置を前進させるべき推進力となる。ここで、踏み台1が下死点に達すると、図16に示す状態となる。一方、踏み台1が下死点に達した後上昇する際には、上記と同様に第1フレーム2(及び第2フレーム3)が揺動し、アーム12及びチェーン14を介してスプロケット16が上記とは逆方向に回転されるが、ワンウェイクラッチ5によりそれ以後の力の伝達が遮断されるので、後輪10に対する逆方向への回転は回避される。
【0027】
第2フレーム3は、前述した支持金具9から前側(前進方向)へ延設され、その先端に前輪11を有するものであり、図2に示すように、「ロ」字状に形成されたフレーム3aと、該フレーム3aの短辺の一部から後側に延設された板状フレーム3bとから主に成る。かかる第2フレーム3の先端には、踏み台1の傾斜に伴い当該第2フレーム3が傾斜すると、その方向に前輪を操舵する操舵手段26が配設されている。
【0028】
この操舵手段26は、第2フレーム3の延設方向に対し所定寸法aオフセットして当該第2フレーム3の先端に固定された連結軸27と、該連結軸27をその軸方向に回動自在に支持する上フレーム28と、2つの前輪11が車軸11aを介して互いに並行して取り付けられ、床面に対し平行な面内で回動自在に上フレーム28下に取り付けられた下フレーム29(図3参照)と、第2フレーム3先端から下フレーム29まで延設され、当該第2フレーム3の傾きを下フレーム29の傾き方向へ変更させるアームピン30とから主に構成されている。
【0029】
尚、上フレーム28は固定座金31により連結軸27先端に対し回動自在に取り付けられており、下フレーム29はその下面から挿通されたピン32により上フレーム28に取り付けられて床面に対し平行方向で回動自在とされている。また、アームピン30は、第2フレーム3の先端に固定された回転金具35と嵌合し、下フレーム29に取り付けられている。
【0030】
上記構成により、ターンをすべく乗手が足を傾けると、踏み台1を介して第1フレーム2及び第2フレーム3等も傾斜するのであるが、このとき、第2フレーム3は上フレーム28との接続部を中心に回動することとなり、その回動に伴ってアームピン30も下フレーム29を押しながら回動する。その結果、押された下フレーム29は、乗手の足が傾斜された方向、即ちターン内側を向くよう操舵されるのである。従って、ターンの際に乗手が足を傾ければその向きに前輪11が操舵するので、よりスムーズなターンを実現することができる。
【0031】
また、本実施形態においては、図8に示すように、アームピン30が下フレーム29に対し乗手の外側(右足側においては右側、左足側においては左側)へ傾斜して取り付けられている。かかる傾斜した取付構造により、以下の如き作用効果を得ることができる。尚、図8は、前輪11が直進方向を向いている状態を示しており、同図下方向が装置の前進方向であるとともに、図9はその状態を正面から見たものである。
【0032】
本走行具にてターンを行う際には、図15に示すように、乗手は遠心力に抗すべくターン方向に体重移動して体を傾斜させる必要があるが、この時(同図左側にターンする場合)、右足(内足)の傾き角(n)よりも左足(外足)の傾き角(m)の方が大きくなる。これに対し、図14に示すように、中心Cを中心とした円を描くようなターンを想定した場合、内足側は半径R1の円、外足側は半径R2(>R1)の円を描く軌跡で走行するため、内足側の前輪11の操舵角(α)は外足側の前輪の操舵角(β)よりも大きくする必要がある。即ち、小さな内足の傾き角(n)で大きな操舵角(α)を得ると同時に、大きな外足の傾き角(m)で小さな操舵角(β)を得なければ、図14で示すようなターンを行うことができないのである。
【0033】
そこで、図8に示すようなアームピン30の傾斜があれば、図10及び図11に示すように、右側(同図左方向)へターンする場合において、内足(右足)の小さな傾き角nで大きな操舵角αを得ることができるとともに、外足(左足)の大きな傾き角mで小さな操舵角βを得ることができるのである。一方、図12及び図13に示すように、左側(同図右方向)へターンする場合においても、内足(左足)の小さな傾き角mで大きな操舵角βを得ることができるとともに、外足(右足)の大きな傾き角nで小さな操舵角αを得ることができる。
【0034】
更に、上フレーム28の下フレーム29との接続面には、スプリング33で付勢されたボール34が配設されており、該ボール34は、前輪11が直進方向を向いている状態で下フレーム29上面に形成された凹部29aに嵌入された状態とされている。これにより、前輪11の向きを変えるべく下フレーム29が回動すると、ボール34が凹部29a内に収まろうとする力が働くため、ターン終了後に前輪11の向きがスムーズに通常方向(直進の方向)に戻されるのである。
【0035】
リターンスプリング6は、踏み台1が乗手から付与される荷重で下降すると、当該踏み台1を上昇させる方向に弾力を付与するものであり、これにより、推進力発生に寄与しない踏み台1の上昇動作をリターンスプリング6の弾性で行わせることができ、より効率的に走行を行うことができる。
【0036】
かかるリターンスプリング6は、その両端が取付金具6a及び6bに固定されており、その長手方向が床面と垂直方向に対して所定角度傾斜するよう取り付けられている。具体的には、一端側の取付金具6bは、第2フレーム3の先端近傍に揺動自在に取り付けられる一方、他端側の取付金具6aは、リンク部材36を介して第2フレーム3に形成されたステー37に取り付けてリターンスプリング6の軸方向を傾斜させているのである。
【0037】
リンク部材36は、図4に示すように、L字状に形成された部材であり、その一端部がステー37に揺動自在に取り付けられ、他端部が取付金具6aに取り付けられるとともに、角部36cに踏み台1の下面を転動可能なローラ38を具備している。これにより、踏み台1がtだけ下降すると、ローラ38が右側へ転動しつつリンク部材36が一端部36aを中心に揺動し、リターンスプリング6を圧縮する。
【0038】
この時のリターンスプリング6の圧縮量wは、踏み台1の下降量tに対し図5のような曲線を描く関係となる。即ち、リターンスプリング6の圧縮量wは、踏み台1を上昇させるべき弾力fと比例するので、踏み台1の下降初期には弾力fを小さく、当該踏み台1が下死点近傍に達するに連れ弾力fを次第に大きくすることができる。従って、推進力を得るべく踏み台1を踏み込む際には、リターンスプリング6による反力(弾力)が小さく、踏み台1が下死点近傍に達した際には、大きな弾力で踏み台1を上昇させることができ、より効率的に走行を行うことができる。
【0039】
更に、図6に示すように、第1フレーム2における後輪10近傍には、ボス部40が形成され、該ボス部40にブレーキ手段39が回動自在に配設されている。該ブレーキ手段39は、ボス部40を中心に回動して後輪10に当接(図6の状態)又は離間(図7の状態)自在とされ、当接することにより後輪10の回転を止めることが可能なものであり、ワイヤ41を介して操作レバー42と連結されている。
【0040】
この操作レバー42は、把持バー43と対に構成されて当該把持バー43に対し揺動自在とされており、乗手が把持バー43を把持しつつ操作レバー42を揺動させると、ワイヤ41を介してブレーキ手段39の後輪10に対する当接動作が行われるよう構成されている。一方、乗手が操作レバー42から手を離すと、スプリング44の付勢力でブレーキ手段39が後輪10から離間する方向に回動し、当該後輪10のブレーキが解除される。
【0041】
また、操作レバー42の先端には、該操作レバー42を揺動状態のまま把持バー43に連結させる保持手段45が形成されている。即ち、保持手段45が把持バー43に連結された状態では、操作レバー42を作動状態に保持して、ブレーキ手段39による後輪10に対する当接状態を維持することができるのである。これにより、走行具の装着時に操作レバー42を把持していなくても当該走行具が動かないようにすることができ、安全性を更に向上することができる。尚、操作レバー42からは、乗手の他方の足に装着された走行具にもワイヤが延設されており、操作レバー42の操作が行われると、両足に装着された走行具の両方にブレーキ動作が行われるよう構成されている。
【0042】
次に、本発明に係る他の実施形態について説明する。
本実施形態に係る走行具は、図17及び図18に示すように、踏み台1を上昇させる方向に弾力を付与するリターンスプリングをねじりコイルスプリング6’にしたものである。該ねじりコイルスプリング6’は、第1フレーム2及び第2フレーム3を揺動自在に支持する揺動ピン4に巻き付けられた状態となるよう配設されるとともに、一端を第2フレーム3から突出形成されたボス部46に固定させるとともに、他端を第1フレーム2から突出形成されたボス部47に固定させている。かかるリターンスプリングによれば、先の実施形態におけるリンク部材36等が不要であり、取り付けも簡単となるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0043】
上記2つの実施形態によれば、1つの踏み台1に対し前輪が2つ、後輪が1つ配設されているため、乗手がターンをする際の走行具全体の傾きを可能にしつつ安定性を向上させることができる。即ち、前輪4つ後輪4つとした場合、安定性は向上されるものの走行具を傾かせることができないので、本実施形態の如き操舵手段を具備することができず、前輪1つ後輪1つとした場合、走行具の傾斜は可能であるのに対し、不安定となるのに対し、本実施形態においてはその両者の利点を共に有するのである。
【0044】
更に、第1フレーム2及び第2フレーム3を支持する揺動ピン(支点)が踏み台1の上下動と連動して上下する構成とされているため、乗手の踏み込み量を大きく設定することができて一回の踏み込み動作で十分な前進距離を得るとともに、踏み台1は常に水平状態に維持されて、走行時のつま先立ち又は踵立ち状態が回避できるので、歩行時と同様の筋力を使って足踏み動作し推進力を得ることができる。
【0045】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば踏み台1の下降動作を後輪10に伝達する伝達機構は、他の汎用的な機構としてもよく、トルクリミッタ機能を具備しないものとしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前輪及び後輪が配設されたフレームの支点が踏み台の上下動と連動して上下する構成とされているため、乗手の踏み込み量を大きく設定することができて一回の踏み込み動作で十分な前進距離を得るとともに、踏み台は常に水平状態に維持されて、走行時のつま先立ち又は踵立ち状態が回避できるので、歩行時と同様の筋力を使って足踏み動作し推進力を得ることができる。
また、ターン方向に乗手の足を傾けて踏み台を傾斜すれば、その方向に前輪が操舵されるので、よりスムーズなターンを行うことができる。さらに、ターンの際に内側の足(ターン方向の足)に装着された走行具における前輪の方が外側の足(ターン方向と逆の足)の前輪よりも操舵角を大きくすることができ、よりターンをスムーズに行うことができる。
【0047】
請求項2の発明によれば、リターンスプリングによって踏み台の上昇が行われるので、乗手の踏み台に対する荷重付与が軽減され、効率的に走行を行うことができる。
【0048】
請求項3の発明によれば、リターンスプリングが踏み台の下降初期には弾力が小さく、当該踏み台が下死点近傍に達するに連れ弾力が次第に大きくなるよう取り付けられているので、推進力を得るべく踏み台を踏み込む際には、リターンスプリングによる反力が小さく、踏み台が下死点近傍に達した際には、大きな弾力で踏み台を上昇させることができ、より効率的に走行を行うことができる。
【0049】
請求項4の発明によれば、操作レバーを操作することによりブレーキ手段で後輪の回転を止めることができるので、安全性を向上させることができ、子供や不慣れな者等による走行も可能にすることができる。
【0050】
請求項5の発明によれば、保持手段により操作レバーを作動状態としてブレーキ手段が後輪に対する当接状態を維持することができるので、本走行具の装着時に操作レバーを把持していなくても当該走行具が動かないようにすることができ、安全性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る走行具において踏み込まれていない状態を示す右側面図
【図2】同上面図
【図3】同正面図
【図4】本発明の実施形態に係る走行具におけるリターンスプリング及びリンク部材を示す模式図
【図5】図4における踏み台の下降量tとリターンスプリングの圧縮量wの関係を示すグラフ
【図6】本発明の実施形態に係る走行具におけるブレーキ手段が後輪に当接した状態を示す模式図
【図7】本発明の実施形態に係る走行具におけるブレーキ手段が後輪から離間した状態を示す模式図
【図8】本発明の実施形態に係る走行具における下フレームに対するアームピンの取り付け構造を示す模式図
【図9】図8を正面から見た模式図及び乗手の足の状態を示す模式図
【図10】本発明の実施形態に係る走行具における右ターンをした際の下フレームに対するアームピンの状態を示す模式図
【図11】図10を正面から見た模式図及び乗手の足の状態を示す模式図
【図12】本発明の実施形態に係る走行具における左ターンをした際の下フレームに対するアームピンの状態を示す模式図
【図13】図12を正面から見た模式図及び乗手の足の状態を示す模式図
【図14】本発明の実施形態に係る走行具においてターンをする場合の各車輪(前輪及び後輪)の状態を示す模式図
【図15】本発明の実施形態に係る走行具においてターンをする場合の乗手の状態を示す模式図
【図16】本発明の実施形態に係る走行具において踏み込まれた後の状態(踏み台の下死点の状態)を示す右側面図
【図17】本発明の他の実施形態に係る走行具を示す右側面図
【図18】同上面図
【符号の説明】
1…踏み台
2…第1フレーム
3…第2フレーム
4…揺動ピン(支点)
5…ワンウェイクラッチ
6…リターンスプリング
6’…リターンスプリング(ねじりコイルスプリング)
7…靴
8、9a、9b…支持金具
10…後輪
11…前輪
12…アーム
13…取付金具
14、18…チェーン
15、16、17、21…スプロケット
19…固定具
20…連結材
22…ハウジング
23…皿バネ
24…押え板
25…調整ナット
26…操舵手段
27…連結軸
28…上フレーム
29…下フレーム
30…アームピン
31…固定座金
32…ピン
33…スプリング
34…ボール
35…回転金具
36…リンク部材
37…ステー
38…ローラ
39…ブレーキ手段
40…ボス部
41…ワイヤ
42…操作レバー
43…把持バー
44…スプリング
45…保持手段
46、47…ボス部

Claims (5)

  1. 乗手の左右の足をそれぞれ載置可能な踏み台と、
    該踏み台の前端側から後側へ延設され、その先端に回転軸とともに回転する後輪を有する第1フレームと、
    前記踏み台の後端側から前側へ延設され、前記第1フレームと交差させつつその先端に前輪を有する第2フレームと、
    前記第1フレーム及び第2フレームの交差位置で両フレームを揺動自在に支持し、前記踏み台の上下動と連動して上下する揺動ピンと、
    前記踏み台の下降動作に伴い前記第1フレーム及び第2フレームが前記揺動ピンを中心に揺動すると、前記後輪の回転軸とは異なる軸を経由して、その揺動動作を前記後輪に伝達して回動させ、前記踏み台を前進させるとともに、前記踏み台の上昇動作に伴い前記第1フレーム及び第2フレームが前記揺動ピンを中心に揺動すると、その揺動動作が前記後輪に伝達されるのを遮断する伝達機構と、
    前記踏み台の傾斜に伴い前記第2フレームが傾斜すると、その方向に前輪を操舵するとともに、乗手の左右の足を載置した踏み台のうち一方の足側の踏み台を他方の足側の踏み台より小さな傾き角とすると当該一方の足側の前記前輪の操舵角を当該他方の足側の前記前輪の操舵角よりも大きくする構成を有することにより、当該踏み台を傾斜させて左右何れかの方向にターンする際、内足側の前記前輪の操舵角が外足側の前記前輪の操舵角よりも大きくなるよう設定された操舵手段と、
    を備えたことを特徴とする走行具。
  2. 前記踏み台が乗手から付与される荷重で下降すると、当該踏み台を上昇させる方向に弾力を付与するリターンスプリングが配設されたことを特徴とする請求項1記載の走行具。
  3. 前記リターンスプリングは、前記踏み台の下降初期には弾力が小さく、当該踏み台が下死点近傍に達するに連れ弾力が次第に大きくなるよう取り付けられたことを特徴とする請求項2記載の走行具。
  4. 前記後輪に当接又は離間自在とされ、当接することにより前記後輪の回転を止めることが可能なブレーキ手段と、
    該ブレーキ手段と連結され、乗手が把持することにより当該ブレーキ手段の後輪に対する当接又は離間動作を操作する操作レバーと、
    を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の走行具。
  5. 前記ブレーキ手段が前記後輪に対する当接状態を維持すべく、前記操作レバーを作動状態に保持する保持手段を具備したことを特徴とする請求項4記載の走行具。
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