JP4973215B2 - 演奏装置及びプログラム - Google Patents

演奏装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4973215B2
JP4973215B2 JP2007023555A JP2007023555A JP4973215B2 JP 4973215 B2 JP4973215 B2 JP 4973215B2 JP 2007023555 A JP2007023555 A JP 2007023555A JP 2007023555 A JP2007023555 A JP 2007023555A JP 4973215 B2 JP4973215 B2 JP 4973215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accompaniment
event information
information
pause
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007023555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008191272A (ja
Inventor
朱実 首田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2007023555A priority Critical patent/JP4973215B2/ja
Publication of JP2008191272A publication Critical patent/JP2008191272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4973215B2 publication Critical patent/JP4973215B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

この発明は、一時停止情報を含む伴奏シーケンスデータを用いて伴奏を行う演奏システムに関する。
特許文献1に示されるように、楽音情報以外にブレーク情報を複数個記憶している演奏データと歌詞データを記憶している楽曲データを再生する時に、ブレーク情報を読み出すと、楽曲の再生と歌詞表示の進行を一時停止し、一時停止を解除する指示があると、当該ブレーク情報の次から楽曲の再生と歌詞表示を再開させる楽曲再生装置がある。
特許2674452号公報
また、電子鍵盤楽器などでは、特許文献2に示されるように、複数パートで構成される楽曲データの中の一部が演奏練習対象パートになっており、伴奏などの他のパートを再生しながら演奏練習対象パートをミュートしたり光ガイドしたりすることで演奏練習を行うようにしたものが数多くある。
特開2004−12663号公報
しかしながら、従来技術では、各一時停止情報の記憶位置が一通りしか記憶できない。また、長い楽曲を演奏する際には、特に練習したい部分がある場合などに、その部分になるまで再生して待つか、ロケーションの変更操作などでユーザが探さなければならないという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑み、楽曲演奏時に一時停止情報を含む複数の伴奏シーケンスデータをそれぞれ複数のスイッチに登録しておき、スイッチ操作により所望の伴奏シーケンスを選んで練習することができる演奏システムを提供することを目的とする。
この発明の主たる特徴に従うと、複数の伴奏シーケンスデータ(AS:○○○−1,○○○−2,…,△△△−1,…)を記憶した伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)であって、各伴奏シーケンスデータ(AS)を構成するイベント情報(IV)には伴奏イベント情報(AV:AVa,Avb,…)及び一時停止イベント情報(ST)が含まれ、一時停止イベント情報(ST)には、当該伴奏シーケンスデータ(AS)におけるイベント情報(IV)の読出し再開態様を示す拡張情報(NS,PR等)が付加されているもの(3,4)と、再生開始の指示に基づき(S4=YES)、伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)から選択された伴奏シーケンスデータ(AS)のイベント情報(IV:AV,ST)を順次読み出すシーケンス読出し手段(3,4→2;S5〜S7)と、シーケンス読出し手段(S5〜S7)により読み出された伴奏イベント情報(AV)により特定される伴奏データを再生する伴奏再生手段(S9=NO→S10)と、シーケンス読出し手段(S5〜S7)により一時停止イベント情報(ST)が読み出されたことに応じて(S9=YES)、シーケンス読出し手段(S5〜S7)によるイベント情報(IV)の読出し及び伴奏再生手段(S9=NO→S10)による伴奏データの再生を停止させる第1読出し制御手段(S15〜S18)と、第1読出し制御手段(S15〜S18)によりイベント情報(IV)の読出し及び伴奏データの再生が停止されているときに停止解除の指示操作を検出する停止解除検出手段(S19)と、停止解除検出手段(S19)により停止解除の指示操作が検出されたことに基づき(S19=YES)、シーケンス読出し手段(S5〜S7)に対し、一時停止イベント情報(ST)に付加された拡張情報(NS,PR等)に従ってイベント情報(IV)の読出しを再開させる第2読出し制御手段(S20〜S23)とを具備する演奏装置(コンピュータ)〔請求項1〕、並びに、複数の伴奏シーケンスデータ(AS:○○○−1,○○○−2,…,△△△−1,…)を記憶した伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)であって、各伴奏シーケンスデータ(AS)を構成するイベント情報(IV)には伴奏イベント情報(AV:AVa,Avb,…)及び一時停止イベント情報(ST)が含まれ、一時停止イベント情報(ST)には、当該伴奏シーケンスデータ(AS)におけるイベント情報(IV)の読出し再開態様を示す拡張情報(NS,PR等)が付加されているもの(3,4)を具備し、演奏装置として機能するコンピュータに、再生開始の指示に基づき(S4=YES)、伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)から選択された伴奏シーケンスデータのイベント情報(IV)を順次読み出すシーケンス読出しステップ(S5〜S7)と、シーケンス読出しステップ(S5〜S7)で読み出された伴奏イベント情報(AV)により特定される伴奏データを再生する伴奏再生ステップ(S9=NO→S10)と、シーケンス読出しステップ(S5〜S7)で一時停止イベント情報(ST)が読み出されたことに応じて(S9=YES)、シーケンス読出しステップ(S5〜S7)におけるイベント情報(IV)の読出し及び伴奏再生ステップ(S9=NO→S10)における伴奏データの再生を停止させる第1読出し制御ステップ(S15〜S18)と、第1読出し制御ステップ(S15〜S18)での動作によりイベント情報(IV)の読出し及び伴奏データの再生が停止されているときに停止解除の指示操作を検出する停止解除検出ステップ(S19)と、停止解除検出ステップ(S19)で停止解除の指示操作が検出されたことに基づき(S19=YES)、シーケンス読出しステップ(S5〜S7)において、一時停止イベント情報(ST)に付加された拡張情報(NS,PR等)に従ってイベント情報(IV)の読出しを再開するように指示する第2読出し制御ステップ(S20〜S23)とから成る手順を実行させるための演奏プログラム〔請求項5〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために、対応する実施例の参照記号や用語等を付記したものであり、以下においても同様である。
この発明による演奏装置において、一時停止イベント情報(ST)に付加される拡張情報(NS,PR等)は、停止回数情報(NS)であり、第1読出し制御手段(S15〜S18)は、停止回数情報(NS)により指定される停止回数だけイベント情報(IV)の読出しを停止する(S18)ようにシーケンス読出し手段(S5〜S7)を制御する〔請求項2〕ように構成することができる。また、一時停止イベント情報(ST)に付加される拡張情報(NS,PR等)は、再開位置情報(PR)であり、第2読出し制御手段(S20〜S23)は、イベント情報の読出し停止後、再開位置情報(PR)により指定される再開位置のイベント情報から読出しを再開する(S23)ようにシーケンス読出し手段(S5〜S7)を制御する〔請求項3〕ように構成することができる。
この発明による演奏装置において、伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)から選択される伴奏シーケンスデータ(AS)について、一時停止イベント情報(ST)の機能を有効にするか無効にするかを表わす一時停止機能オンオフ情報(FS)が登録され(S2)、第1読出し制御手段(S15〜S18)は、有効を表わす一時停止機能オンオフ情報(FS=ON)が登録された伴奏シーケンスデータの一時停止イベント情報(ST)が読み出された場合は(S15=YES)イベント情報(IV)の読出しを停止し(S18)、無効を表わす一時停止機能オンオフ情報(FS=OFF)が登録された伴奏シーケンスデータの一時停止イベント情報(ST)が読み出された場合には(S15=NO)、次のイベント情報(IV)の読出しを続行する(S14)ようにシーケンス読出し手段(S5〜S7)を制御する〔請求項4〕ように構成することができる。
この発明による演奏システムにおいては(請求項1,5)、伴奏音を演奏するために複数の伴奏シーケンスデータ(AS:○○○−1,○○○−2,…,△△△−1,…)が伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)に用意されている。各伴奏シーケンスデータを構成するイベント情報(IV)には、伴奏イベント情報(AV:AVa,Avb,…)及び一時停止イベント情報(ST)が含まれ、一時停止イベント情報(ST)には、当該伴奏シーケンスデータ(AS)におけるイベント情報(IV)の読出し再開態様を示す拡張情報(NS,PR等)が付加されている。再生開始の指示があると(S4=YES)、伴奏シーケンスデータ記憶手段(3,4)から選択された伴奏シーケンスデータ(AS)のイベント情報(IV:AV,ST)を順次読み出し(S5〜S7)、イベント情報(IV)として伴奏イベント情報(AV)が読み出されると(S9=NO)、伴奏イベントにより特定される伴奏データを再生して伴奏イベント情報に従った伴奏音を生成させる(S10)。これに対して、一時停止イベント情報(ST)が読み出されると(S9=YES)、イベント情報(IV)の読出しと伴奏データの再生を停止し(S15〜S18)、停止解除の指示操作があると(S19=YES)、イベント情報(IV)の読出しと伴奏データの再生を再開する(S20〜S23)。この場合、再開態様は、一時停止の元となった一時停止イベント情報(ST)に付加された拡張情報(NS,PR等)に従って指示され、例えば、再開位置を、予め当該一時停止イベント情報(ST)の前後の所定伴奏イベント情報(AV)に設定することができる。
従って、この発明によれば、このように、拡張情報(NS,PR等)が付加された一時停止情報(ST)を含んだ伴奏シーケンスデータ(AS)を記憶手段に用意しておくことによって、所望の伴奏シーケンスデータ(AS)を選択して再生しているときに、一時停止情報(ST)が読み出されることにより再生を停止させることができると共に、一時停止解除操作により、拡張情報に従って再生を再開させることができる。
この発明による演奏装置では、一時停止イベント情報(ST)に付加される拡張情報(NS,PR等)は、停止回数情報(NS)であり、一時停止イベント情報(ST)が読み出されたときに(S9=YES)、停止回数情報(NS)により指定される停止回数だけイベント情報(IV)の読出しを停止させる(S18)ように動作する(請求項2)。また、一時停止イベント情報(ST)に付加される拡張情報(NS,PR等)は、再開位置情報(PR)であり、一時停止の後で(S20=YES)、再開位置情報(PR)により指定される再開位置のイベント情報から読出しを再開させる(S23)ように動作する(請求項3)。
従って、この発明によれば、一時停止情報に停止回数や一時停止後の開始位置などの拡張情報を付加することによって、一時停止の回数や一時停止後の再生開始位置を制御することができる。この場合、停止回数を「2」以上に設定することにより、さらに、一時停止イベント情報(ST)自体を「リバーサルマーク」(楽譜の反復記号)的に拡張し「1」以上の回数だけ所定の反復部分を繰り返し再生することができるので、伴奏シーケンスデータを楽曲の長さ分作らなくてもよくなり効率的に作成することができる。
この発明による演奏装置では、伴奏シーケンスデータ(AS)の一時停止イベント情報(ST)による一時停止機能を有効にするか無効にするかを表わす一時停止機能オンオフ情報(FS)を登録しておき(S2)、伴奏シーケンスデータから、一時停止有効(FS=ON)の一時停止イベント情報(ST)が読み出された場合は(S15=YES)イベント情報(IV)の読出しと再生を停止し(S18)、一時停止無効(FS=OFF)の一時停止イベント情報(ST)が読み出された場合には(S15=NO)何もせず引き続きイベント情報(IV)の読出しと再生を進める(S14)というように、各伴奏シーケンスデータ(AS)に一時停止のオン/オフ切替え機能が与えられる(請求項4)。
従って、この発明によれば、一時停止機能のオン/オフを切替え可能とすることにより、同一伴奏シーケンスデータを用いて一時停止有りで重点的に部分練習をしたり、停止無しで連続的に通し練習をするなど、同一の伴奏シーケンスデータを有効に利用することができる。
なお、伴奏シーケンスデータの選択操作については、ユーザ所望の伴奏シーケンスデータを指示するためのスイッチとして複数のシーケンス指示操作手段(Sw:Sw1〜Sw4)を設け、演奏に先立ってユーザ操作に基づき任意の伴奏シーケンスデータを各シーケンス指示操作手段(Sw)に登録する構成を採用することができる。演奏の際は、所望のシーケンス指示操作手段(例えばSw1)のユーザ操作に基づき、当該シーケンス指示操作手段(同Sw1)に対応して登録された伴奏シーケンスデータ(例えば○○○−1)を選択する(S3=YES)。また、伴奏データの再生中は、新たな伴奏シーケンスデータの選択を受け付けることができ(S11)、新たなシーケンス指示操作手段(例えばSw3)が操作されると(S11=YES)、現在の伴奏データの再生を中止し(S24)、当該シーケンス指示操作手段(同Sw3)に対応する伴奏シーケンスデータ(例えば○○○−2)のイベント情報(IV)を順次読み出す(S24→S5〜S7)。
このように、一時停止情報(ST)を含んだ伴奏シーケンスデータ(AS)を複数のスイッチ(Sw:Sw1〜Sw4)それぞれに登録することができるようにしておき、スイッチ操作で所望の伴奏シーケンスデータ(AS)を選択して再生し、再生中に一時停止情報(ST)が読み出されると再生を停止し、一時停止解除操作で再生を再開させる構成を採ることによって、1乃至複数楽曲について複数通りの伴奏シーケンスデータを登録し、スイッチ操作により所望の伴奏シーケンスを選んで効果的な練習を行うことができる。例えば、同じ楽曲については、長い楽曲であっても、伴奏シーケンスデータを幾つかの部分に分割して各スイッチに登録し、重点的に練習したい部分が登録されているスイッチを選んで練習することができ、特に、テンポフリーとインテンポの部分が混在するクラシックなどの楽曲演奏時に効果を発揮する。また、複数楽曲分の伴奏シーケンスデータを登録した場合、スイッチ切替えにより各曲を好みの態様で練習することが可能になる。
〔システム構成〕
図1は、この発明の一実施例による演奏システムのハードウエア構成例を示す。この演奏システムの例では、演奏装置には、電子楽器のような音楽専用の情報処理装置(コンピュータ)が用いられるが、パーソナルコンピュータ等の汎用の情報処理装置(コンピュータ)に演奏入力及び楽音生成機能を付設したものを用いてもよい。この演奏装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、入力操作部5、表示部6、音源部7、通信インターフェース(通信I/F)8等の要素を備え、これら要素1〜8はバス9を介して互いに接続される。
装置全体を制御するCPU1は、RAM2及びROM3と共に、各種制御プログラムに従って各種処理を実行するデータ処理部を構成し、例えば、制御プログラムに含まれる演奏プログラムに従って、「伴奏シーケンスデータ再生処理」と呼ばれる演奏処理を実行する。RAM2は、これらの処理で利用される種々の情報を一時的に記憶するための処理バッファとして機能し、演奏処理の際には、シーケンススイッチ(Sw)への伴奏シーケンスデータの登録内容を格納したり、伴奏シーケンスデータのタイミング情報や一時停止カウントCTを一時的に保持することができる。ROM3は、各種制御プログラムや必要な制御データ、「伴奏スタイルデータ」と呼ばれる伴奏データ等、各種データを記憶しており、さらに、標準的な伴奏シーケンスデータ(AS)を記憶しておくことができる。なお、この実施例において、各伴奏スタイルデータは、複数の伴奏セクションデータ(例えば、イントロ1、メインAなど、曲の演奏における各演奏区間〔=セクション〕で用いるのに好適な伴奏データ)から成る。
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や、フラッシュメモリ、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の記憶媒体を用いた記憶手段であり、種々の伴奏シーケンスデータ(AS)が任意の記憶手段(例えば、HDやフラッシュメモリ)に記憶されている。また、演奏プログラムや制御データは、ROM3だけでなく外部記憶装置4に記憶させることができる。例えば、ROM3に演奏プログラム等の制御プログラムが記憶されていない場合、HDやCD−ROMなどの外部記憶装置4に制御プログラムを記憶させておきそれをRAM2に読み込むことで、ROM3に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができ、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。また、演奏処理に用いられるプログラムや必要な制御データ等をインストールすることによって所望の演奏装置を実現することができる。
入力操作部5は、各種設定操作を行うための種々のパネル操作子(キー/ボタン、マウス等)や、鍵盤などの演奏操作子を含む操作部と操作検出回路とから成り、これら操作子を用いたユーザによる演奏操作やパネル操作の内容を操作検出回路で検出し、対応する入力情報をデータ処理部に導入する。例えば、パネル操作子としては、伴奏シーケンスデータ(AS)を指示するシーケンス指示操作手段として複数のシーケンススイッチ(単にスイッチともいう)Sw:Sw1〜Sw4や、伴奏シーケンスデータの再生が一時的に停止した場合に一時停止状態を解除するための一時停止解除ボタン、伴奏モード開始/終了ボタン等の所要の操作スイッチ(図示せず)が設けられる。
表示部6は、これに接続されるディスプレイ(LCD等の表示器)や各種ランプ・インジケータなどを含む表示装置10の表示内容や点灯状態をCPU1からの指令に従って制御し、入力操作部5の操作に対する表示援助を行う。例えば、各シーケンススイッチSw:Sw1〜Sw4に所定の伴奏シーケンスデータ(AS)を登録したり、伴奏シーケンスデータ(AS)中の一時停止イベント情報(ST)を編集したり、一時停止イベント情報(ST)による一時停止機能の有効化/無効化を設定したり、シーケンススイッチSwの操作で伴奏シーケンスデータ(AS)の何れかを選択する際などには、表示部6により、夫々に対応する案内画面が表示され、ユーザ操作を援助する。
音源部7は、音源(ソフトウエアを含む)や効果付与DSPを含み、通常演奏モードでは、入力操作部5の演奏操作子に対する演奏操作に基づくユーザ演奏データに対応する楽音信号を生成し、伴奏モードでは、ユーザ演奏データに対応する楽音信号を生成する(例えば、メロディパート)と共に、演奏処理に基づく伴奏データに対応する楽音信号を生成し(例えば、リズムパート)、自動演奏モードでは、記憶手段3,4などの演奏データに対応する楽音信号を生成する。音源部7に接続されるサウンドシステム11は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、音源部7からの楽音信号に基づく楽音を発生する。
通信I/F8は、ローカルエリアネットワーク(LAN)や、インターネット、電話回線などの一般用通信ネットワーク、或いは、MIDI用ネットワークに接続される各種インターフェースを一括して表わしており、サーバ等の他のコンピュータやMIDI機器などの種々の外部機器12と各種情報を授受することができる。例えば、この装置に制御プログラムやデータが記憶されていない場合、通信I/F8を介して他のコンピュータ12から制御プログラム等をダウンロードすることができる。また、外部機器12には各種MIDI機器が含まれ、通信I/F8を介して伴奏シーケンスデータ(AS)などの音楽データを取り込んだり、各種音楽データを送信することもできる。
〔伴奏シーケンスデータの機能〕
この発明の一実施例による演奏システムでは、一時停止イベント情報を含む伴奏シーケンスデータが多数用意され、伴奏モードにおいて、任意の伴奏シーケンスデータを複数個のシーケンススイッチに登録し、シーケンススイッチの選択操作により、登録された伴奏シーケンスデータから所望の伴奏シーケンスデータを選択して再生し、伴奏シーケンス再生中に一時停止イベント情報が読み出されると再生を停止し、一時停止解除操作により再生を再開する。図2は、この発明の一実施例による演奏システムで用いられる伴奏シーケンスデータ及びシーケンススイッチへの伴奏シーケンスデータ登録の一例を示す。
ROM3及び外部記憶装置4の伴奏シーケンスデータ記憶エリアには、図2左側のように、多数の伴奏シーケンスデータAS:○○○−1,○○○−2,…,△△△−1,…が記憶されており、各伴奏シーケンスデータASは、演奏の進行に合わせてタイミング情報Timingとイベント情報IVを順次記述したイベントシーケンスタイプのデータである。イベント情報IVは、複数の伴奏イベント情報Avと1〜複数の一時停止イベント情報STから成り、タイミング情報Timingは、各イベント情報IVの読出しタイミング乃至順序を指示したり、再生開始位置(後述)の指定先を表わすのに用いられる。
図2左側には、伴奏シーケンスデータAS=○○○−1について、先頭から5番目までのイベントシーケンスが例示されている。この例では、タイミング情報Timingが小節番号「1」,「2」,…で記述され、各小節番号が示す小節の先頭位置により各イベント情報IVの読出しタイミングを指示する。また、イベント情報IVについては、先頭から順に、4つの伴奏イベント情報Ava〜Avdが配列され、第2及び第3伴奏イベント情報Avb,Avcの間に一時停止イベント情報STが介挿(追加)されている。
ここで、一時停止イベント情報STの次に配列される伴奏イベント情報Avのタイミング情報Timingは、一時停止イベント情報STのタイミング情報Timingより所定値だけ大きい値に設定され、図示の例では、第3伴奏イベント情報Avcのタイミングは、一時停止イベント情報STのタイミング=「5」に「+1」した値「6」が設定される。このように一時停止イベント情報STが現われた場合、一時停止イベント情報STと次の伴奏イベント情報Avのタイミング情報は、イベント読出しの順番を示すだけの形式的な関係をもつ。なお、伴奏シーケンスデータASの先頭イベント情報Avから一時停止イベント情報STまで、一時停止イベント情報STの次の伴奏イベント情報Avから次の一時停止イベント情報ST或いはシーケンスエンドイベント情報まで、のように一時停止イベント情報STで区切られるイベント情報群はイベントグループVGと呼ばれる。
例えば、図示のように、タイミング=「5」の一時停止イベント情報STの次に配列された第3伴奏イベント情報Avcのタイミング=「6」は、一時停止イベント情報STを読み出してから1小節分の時間が経過した後で読み出されることを意味しない。これに対して、更に次の第4伴奏イベント情報Avdのタイミング=「7」は、第3伴奏イベント情報Avcを読み出してから1小節分の時間が経過した後で第4伴奏イベント情報Avdを読み出すように指示する。つまり、伴奏シーケンスデータASのタイミング情報Timingにより指示される各イベント情報IVの読出しタイミングは、一時停止イベント情報STを境に連続性が無くなる。
伴奏イベント情報Avは、伴奏データ([伴奏]スタイルデータ)を指示するための情報であり、「伴奏イベント」とも呼ばれる。図示の例では、伴奏イベントにより、「マーチングバンド1(イントロ1)」、「マーチングバンド1(メインA)」、…といった伴奏スタイル名(伴奏データ名)及びセクション名(イントロ1、メインAなど)を持つ伴奏データが指示される。伴奏モードでは、伴奏シーケンスデータASのタイミング情報Timingに従って順次読み出される伴奏イベントAvに基づいて伴奏データの再生が行われる。つまり、ROM3又は外部記憶装置4の伴奏データ記憶エリアに記憶された多数の伴奏データから、読み出された伴奏イベントAvにより指示される伴奏データが音源部7に送られ、音源部7で伴奏データに基づく伴奏楽音信号が生成されサウンドシステム11から伴奏音として出力される。
これに対して、一時停止イベント情報STは、伴奏シーケンスデータASによる再生を一時的に停止するのに用いられ、「一時停止イベント」又は「一時停止情報」とも呼ばれる。つまり、伴奏シーケンスデータASの伴奏イベントAvに基づいて伴奏データを再生しているときに一時停止イベントSTが読み出されると、伴奏シーケンスデータASの読出し及び伴奏データの再生が停止される。この場合、一時停止解除スイッチの操作により、一時停止解除が指示され、予め定められた所定の再生開始位置の伴奏イベントAvから伴奏シーケンスデータASの読出しが再開され、伴奏データの再生が再開される。
従って、ユーザは、一時停止イベントSTが現われるまではインテンポで鍵盤演奏を行い、一時停止イベントSTにより伴奏データの再生が一時停止されてから一時停止解除スイッチを操作するまでの間テンポフリーで演奏し、一時停止スイッチ(ボタン)の操作で一時停止が解除された後は再びインテンポに戻って演奏することができる。なお、再生開始位置は、「再開位置」とも呼ばれ、例えば、一時停止イベントSTの次のイベントに設定される。図示のシーケンスでは、この設定例に従うと、第3伴奏イベントAvcから再生が再開される。
一時停止イベント情報STには、一時停止の回数を指定する停止回数情報NSや、一時停止解除後に再生の進行を再開させる伴奏イベントAVのタイミング位置を指定する再開位置情報PRを含ませることができる。停止回数情報NSの値(NS値という)即ち停止回数は、「0」を含む任意の自然数に設定することができ、伴奏モードでは、一時停止カウントCTの初期値(CT初期値という)にセットされる。この場合、一時停止カウントCTの値(CT値という)は、一時停止解除が指示される度に「1」だけ減算され、CT値が「0」の場合は一時停止機能を無効化する。また、再開位置情報PRは、停止回数情報NSが無い場合又はCT値が「1」の場合であって一時停止状態の解除が指示されたときに次に再生されるべき伴奏イベントAVのタイミング位置即ち「再開位置」を指定する機能を有する。この再開位置は、一時停止イベントSTが属するイベントグループVGより後の任意の伴奏イベントAVに設定することができ、一時停止イベントSTから離れた伴奏イベントAVに設定した場合、一時停止イベントSTの直後から設定された伴奏イベントAVまでの再生を省略し、この部分を跳ばしてジャンプ再生を行うことができる。
例えば、停止回数情報NSの値(=CT初期値)が「0」の場合は、一時停止イベントSTによる一時停止機能を無効とする。また、NS値が「1」の場合は、一時停止イベントSTにより再生が一時停止した場合に一時停止解除が指示されると、再開位置情報PRにより指定される再開位置の伴奏イベントAvから再生を再開する。図示のように、NS値が「1」であり再開位置情報PRの値(PR値という)が「6」の場合、一時停止イベントSTで一時停止した後で一時停止解除が指示されると、NS値=CT初期値=「1」から「−1」してCT値=「0」とした上、PR値=「6」で指定される再開位置即ちタイミング=「6」の第3伴奏イベントAvcから再生を再開する。つまり、この場合は、停止回数情報NSと再開位置情報PRが無いとした先の設定例の場合と同じ動作を行う。
さらに、NS値が「2」以上の場合、楽譜の反復記号と同様に機能し、一時停止解除が指示されると、再生されるべき伴奏イベントAVの位置は、当該一時停止イベントSTが属するイベントグループVG内の所定のタイミング位置に戻される。この再生位置は、「反復開始位置」と呼ばれ、例えば、一時停止イベントSTの直前(或いは、当該イベントグループVGの先頭)の伴奏イベントAVに設定される。この反復開始位置は、イベントグループVG毎に直前とするかグループ先頭とするかを指定する(例えば、一時停止イベントST内に記憶させる)ことができるようにしてもよいし、装置全体で共通に指定するようにしてもよい。従って、この場合は(NS値≧2)、「“NS値”−“1”」回だけ同一イベントグループVG内で反復開始位置の伴奏イベントAVからの再生を反復した後、再開位置の伴奏イベントAvから再生を再開し、NS値が「3」以上の場合には、一時停止解除ごとに反復伴奏を繰り返し、反復機能を拡張して複数回の反復再生を実現することができるので、イレギュラーな動きの演奏をしたい時などに好適である。なお、一時停止イベント情報STに再開位置情報PRが無い場合は、例えば、一時停止イベントSTの次のイベントというように、予め設定される。
このような伴奏シーケンスデータASは、図2右側に示すように、ユーザ操作により任意のものを複数個のシーケンススイッチSwに登録することができ、任意のシーケンススイッチSwの操作により所望の伴奏シーケンスデータを選択して再生することができる。また、各スイッチSwに登録された伴奏シーケンスデータASには、一時停止イベントSTによる一時停止機能を有効にするか無効にするかを表わす一時停止機能オンオフ情報FSを登録しておくことができる。図示の例では、4つのシーケンススイッチSw1〜Sw4に、伴奏シーケンスデータAS:○○○−1,○○○−1,○○○−2,△△△−1が登録されており、一時停止機能のオン/オフについては、第1、第3及び第4スイッチSw1,Sw3,Sw4に一時停止機能のオン即ちFS=ONが登録され、第2スイッチSwに一時停止機能のオフ即ちFS=OFFが登録されている。
図2右側の登録例において、例えば、第1スイッチSw1が操作された場合は、FS=ONにより、伴奏シーケンスデータ○○○−1の一時停止イベントSTによる一時停止機能が有効に働き、伴奏イベントAva,AVbを再生して一時停止し、一時停止解除によって次の伴奏イベントAvc,AVdの再生に進む。これに対して、第2スイッチSw2の操作された場合は、FS=OFFにより一時停止イベントSTが無視され、同じ伴奏シーケンスデータ○○○−1でも一時停止機能を無効とし、第2伴奏イベントAvbの再生終了後直ちに第3伴奏イベントAv3を再生する。すなわち、第6小節から「マーチングバンド1(フィルインA)」の伴奏データを再生する。従って、ユーザは、スイッチSw1の操作で、伴奏イベントAva,AVbと伴奏イベントAvc,AVd,…の再生を区分して部分練習を行い、スイッチSw2の操作で、同じ楽曲の通し練習を行うことができる。
このように、この発明の一実施例による演奏システムにおいては、一時停止情報STを含む複数の伴奏シーケンスデータAS:○○○−1,○○○−2,…,△△△−1,…の何れかを複数のスイッチSw:Sw1〜Sw4に登録し、スイッチSwの操作で所望のシーケンスデータSwを選択して再生し、再生中に一時停止情報STが読み出されると再生を停止し、一時停止解除操作により再生を再開する。登録時に各スイッチSwのシーケンスデータASに一時停止機能オンオフ情報FSを設定し、このオン/オフ(FS=ON/OFF)の設定により、一時停止情報STによる一時停止機能を有効/無効とすることができる。また、一時停止情報STに停止回数情報NS乃至再開位置情報PRを含ませ、停止回数情報NSにて一時停止の回数を指定し、再開位置情報PRにて一時停止解除後に再生の進行を再開させる伴奏イベントAVのタイミング位置を指定することができる。
〔演奏処理の動作フロー例〕
図3及び図4は、この発明の一実施例による演奏処理(伴奏シーケンスデータ再生処理)の動作例を表わすフローチャートである。パネル操作子5における伴奏モード開始ボタンのユーザ操作があると、CPU1は、伴奏モード開始を指示し、演奏プログラムに従って演奏処理(伴奏シーケンスデータ再生処理)をスタートさせる。まず、最初のステップS1(図3)で、シーケンス登録画面をディスプレイ10に表示し、この画面に対してユーザにより入力操作子5を用いた登録操作がなされると、操作内容に応じて、記憶手段(3,4)に記憶されている伴奏シーケンスデータASから所望の伴奏シーケンスデータASを各シーケンススイッチSw:Sw1〜Sw4に登録する。また、登録された各伴奏シーケンスデータASに対し一時停止機能のON/OFFを設定してこれを一時停止機能情報FSとして登録し、登録内容をRAM2の登録シーケンス格納領域に記憶する。
次のステップS2では、シーケンス編集画面を表示し、この画面に対するユーザの編集操作に応じて、各シーケンススイッチSw1〜Sw4に登録された伴奏シーケンスデータAS内の一時停止情報STを編集する処理を行い、登録された内容でよければ特段の処理はしない。この編集処理では、一時停止情報STの挿入箇所や停止回数情報NS及び再開位置情報PRの内容などを設定することができ、例えば、停止回数情報NSの値の回数分停止した後に再開する楽曲中の位置(再生開始位置)を編集画面にて指定したり、NS値が2以上の場合は反復開始位置を一時停止情報STの直前或いはイベントグループの先頭に設定することができる。なお、新たに設定変更された伴奏シーケンスデータASは、必要に応じて、記憶手段(4)に保存しておき、次回の演奏処理に利用することができる。
ステップS2での編集処理が終了するとステップS3に進み、スイッチ選択画面を表示し、この画面に対するシーケンススイッチSwの選択操作を待つ。ここで、或るシーケンススイッチSwa(a=1〜4)の操作を検出すると(S3=YES)、当該シーケンススイッチSwaが選択された旨をRAM2上に保持し、さらに、ステップS4に進んで、演奏開始の指示を待つ。そして、例えば、演奏開始スイッチ(ボタン)が操作されて、演奏開始の指示があったことを検出すると(S4=YES)、ステップS5に進む。
ステップS5では、選択されたシーケンススイッチSwaに登録された伴奏シーケンスデータASとこれに対応する一時停止機能オンオフ情報FSをRAM2のシーケンス格納エリアに読み込み、次のステップS6で、現在時刻を、ステップS5で読み込んだ伴奏シーケンスデータASの先頭のイベントAVaのタイミング情報Timingに相当する時刻として、ステップS7に進む。
ステップS7では、伴奏シーケンスデータASから現在時刻のイベント情報IVを読み出し、続くステップS8で、伴奏モード終了ボタンのユーザ操作などに基づく演奏終了の指示があったか否かを検出し、演奏終了の指示がないときは(S8=NO)、ステップS9に進んで、このイベント情報IVが一時停止イベントSTであるか否かを判定する。
ここで、イベント情報IVが伴奏イベントAvであるときは(S9=NO)、ステップS10に進み、伴奏イベントAvにより特定される伴奏データの再生を開始する(伴奏データの再生処理については、本処理とは別に並列に行われるが、その処理内容は公知なので、説明は省略する)と共に、当該伴奏イベントAvのタイミング情報TimingをRAM2上に一時記憶する。次いで、ステップS11(図4)にて、シーケンススイッチSwの切替え操作があったか否かを検出し、切替え操作がないときは(S11=NO)、ステップS12に進んで、現在再生中の伴奏イベントAvの次のイベント情報IVのタイミング情報Timingと現在時刻を比較し、現在、再生中伴奏イベントAvの再生終了時刻であるか否かを判定する。
ここで、再生中伴奏イベントAvの終了時刻でないときは(S12=NO)、ステップS13で、伴奏モード終了ボタンの操作などにより演奏終了の指示があったか否かを検出し、演奏終了指示がないときは(S13=NO)ステップS12に戻って再生中伴奏イベントAvの終了を待つ。そして、再生中伴奏イベントAvの再生終了時刻になると(S12=YES)、ステップS14に進んで、現在時刻を次のイベントIVの開始時刻に更新した上、ステップS7に戻り、当該イベントIVが伴奏イベントAVである間は(S9=NO)、上述したステップS7〜S14の動作を繰り返す。
現在時刻のイベントIVとして一時停止イベントSTを読み出したときは(図3:S7→S9=YES)、ステップS15に進み、ステップS5で読み込んだ一時停止機能オンオフ情報FSが一時停止機能のONを示しているか否かを判定する。ここで、一時停止機能のOFFを示しているときは(S15=NO)、ステップS11(図4)に進み、上述したステップS11〜S14の処理を行った上ステップS7に戻り、一時停止イベントSTの機能を無効にして直ちに次の演奏イベントAVの再生に向かう。次の演奏イベントAVの時刻まで、以前の演奏イベントAVに対応する伴奏データの再生は継続する。
一方、一時停止機能オンオフ情報FSが一時停止機能のONを示しているときは(図3:S15=YES)、ステップS16(図4)で、一時停止イベントSTの停止回数情報NSの値を一時停止カウントCTの初期値としてRAM2に一時記憶(但し、繰返しの初回のみ)した後、ステップS17に進む。ステップS17では、一時停止カウントCTの値が「0」であるか否かを判定し、「0」でなければ(S17=NO)、ステップS18で現在の伴奏データの再生を一時停止し、ステップS19にて、一時停止スイッチの操作を待機する。
一時停止スイッチの操作に基づく一時停止解除の指示を検出すると(S19=YES)、ステップS20で、一時停止カウントCTの値が「1」であるか否かを判定し、CT値が「2」以上のときは(S20=NO)、ステップS21に進む。ステップS21では、CT値を「−1」し、さらに、ステップS22で、RAM2に一時記憶されているタイミング情報Timingのうち、一時停止イベントSTの直前(或いはイベントグループVGの先頭)の伴奏イベントAVのタイミング情報Timing(反復開始位置)を現在時刻にした上、ステップS7に戻る。そして、CT値が「2」以上の間は(S20=NO)ステップS7〜S9,S15〜S22の処理を繰り返す(S16はスルー)。
一時停止カウントCTの値が「1」であると判定されると(S20=YES)、ステップS23で、当該一時停止イベントSTの再開位置情報PRを現在時刻にすると共に、ステップS10でRAM2上に一時記憶されたタイミング情報Timing及び一時停止カウントCTをリセット(クリア)した上(なお、反復開始位置を一時停止イベントSTの直前に固定する場合は、ステップS10で、再生開始した伴奏イベントAVのタイミング情報Timingの逐次更新を行うものとし、ステップS23でのタイミング情報Timingのリセットは不要)、ステップS7に戻る。そして、再開位置情報PRに相当するタイミング情報Timingの伴奏イベントAvについてステップS7〜S14の処理を行う。また、ステップS17で一時停止カウントCTの値が「0」である(つまり、停止回数情報NSの値=「1」)と判定したときも(S17=YES)ステップS23の処理を行ってステップS7に戻り、ステップS7〜S14で同様の処理を行う。
なお、一時停止イベントSTに再開位置情報PRが設定されていないときには、同様の処理(S15=YES〜S20)を経て一時停止カウントCTの値=「1」と判定したときに(S20=YES)、一時停止イベントSTの直後のイベントのタイミング情報を現在時刻にし(図示せず)、その後、ステップS7に戻る。また、停止回数情報NSが設定されていないときは、ステップS15で一時停止機能のON判定(S15=YES)の後、直ちにステップS19の一時停止解除指示を検出する処理を行い、一時停止解除の指示を検出すると(S19=YES)、ステップS23と同様に、当該一時停止イベントSTの再開位置情報PRを現在時刻にし(図示せず)、その後、ステップS7に戻る。
また、ステップS11で新たなシーケンススイッチSwb(a≠b=1〜4)が操作されてスイッチの切替え操作があったことを検出したときは(S11=YES)、ステップS24で、現在の伴奏データの再生を停止すると共に一時記憶タイミング情報Timing及び一時停止カウントCTをリセットした上、ステップS5(図3)に戻る。ステップS5では、新たなシーケンススイッチSwaに登録された伴奏シーケンスデータASとこれに対応する一時停止機能オンオフ情報FSを読み込む。次のステップS6で、現在時刻を伴奏シーケンスデータASの先頭イベントAVaの時刻にした後、ステップS7に進み、スイッチ切替え操作がない間は(S11=NO)、ステップS7〜S23の動作を繰り返す。
そして、ステップS8或いはステップS13で、伴奏モード終了ボタンのユーザ操作などにより演奏終了の指示があったと判定したときには(S8=NO,S13=NO)、その際、現在再生中であれば、ステップS25で、伴奏データの再生を中止する処理を行ってから、この演奏処理を終了する。
〔種々の実施態様〕
以上、この発明の好適な一実施例について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。種々の態様で実施することができる。例えば、一時停止情報(ST)が追加される伴奏シーケンスデータは、実施例のように伴奏スタイルデータ(ベース、コード、リズムなどの1乃至複数パートの伴奏パターンデータを有し、指定された和音に応じて音高を修正して再生されるようなデータ)のセクションデータであってもよいし、複数トラックの演奏データであってもよい。或いは、リズムのみのシーケンスデータであってもよい。また、楽曲データ全体であってもよい。シーケンススイッチの個数については、実施例では4個としたが、4個以外でもよい。一時停止機能のON/OFF切替え(FS)については、実施例では各シーケンススイッチ毎に設定するようにしたが、複数個あるシーケンススイッチ(スイッチ群)毎に設定するようにしてもよい。
一時停止情報(ST)を追加する位置は、ユーザが1つ1つ編集画面にて編集し登録する形式でもよいし、予め楽曲単位で提供されていてもよい。また、楽曲で提供されている場合はユーザにより編集可能とするのが好ましい。一時停止情報に付加される拡張情報については、実施例で説明した停止回数情報(NS)や再開位置情報(PR)の外に、反復開始位置を具体的に指定する反復開始位置情報を一時停止情報に付加してもよい。
伴奏シーケンスデータの再生開始を指示する手段(S4)については、実施例の演奏開始スイッチのように装置上のボタンなどの操作子でもよいし、ユーザが鍵盤を弾き始めたことを自動的に検出して再生を開始するようにしてもよい。
シーケンススイッチの切替え時に(S11=YES)それまで再生中であった伴奏シーケンスデータは、実施例のようにその時点で再生をストップさせてもよいし、最後まで再生させてから若しくは小節線区切りなど切りのよいところまで再生させてから、切り替えられたスイッチに登録された伴奏シーケンスデータの再生を開始するようにしてもよい。
伴奏シーケンスデータ(AS)において、一時停止イベント(ST)の時刻とその次の伴奏イベント(AV)の時刻を同じ時刻としてもよい。このようにすると、一時停止機能(FS)をOFFに設定した場合に、余分な1小節分の伴奏再生がなされるのを防ぐことができる。或いは、実施例において、一時停止機能(FS)がOFFされていた場合に、一時停止イベント(ST)の時刻に達した時点で、次の伴奏イベント(AV)の時刻に現在時刻を進めるようにしてもよい。
また、伴奏シーケンスデータ(AS)のデータ形式は、タイミング情報(Timing)を順次記述したものに限らず、イベント情報をその読出し順に並べたものとし、タイミングについては、イベント情報により再生される伴奏データの長さ(小節数)によって管理するようにしてもよい。
一時停止機能(FS)のON/OFFは、複数の伴奏シーケンスデータで共通に設定してもよい。また、停止回数情報(NS)と再開位置情報(PR)は、何れか一方のみを記憶させてもよい。
この発明の一実施例による演奏システムのハードウエア構成例を示すブロック図である。 この発明の一実施例による伴奏シーケンスデータ及びその登録の例である。 この発明の一実施例による演奏処理(伴奏シーケンスデータ再生処理)の動作例を表わすフローチャートの一部である。 この発明の一実施例による演奏処理(伴奏シーケンスデータ再生処理)の動作例を表わすフローチャートの他部である。
符号の説明
CT 一時停止カウント又はその値、
Sw;Sw1〜Sw4;Swa,Swb シーケンススイッチ、
AS 伴奏シーケンスデータ、
IV イベント[情報]、
AV:AVa,Avb,… 伴奏イベント[情報]、
ST 停止回数[情報]NSと再開位置[情報]PRを含む一時停止イベント[情報]、
VG イベントグループ、
FS 一時停止機能オンオフ情報。

Claims (5)

  1. 複数の伴奏シーケンスデータを記憶する伴奏シーケンスデータ記憶手段であって、各伴奏シーケンスデータを構成するイベント情報には伴奏イベント情報及び一時停止イベント情報が含まれ、一時停止イベント情報には、当該伴奏シーケンスデータにおけるイベント情報の読出し再開態様を示す拡張情報が付加されているものと、
    再生開始の指示に基づき、伴奏シーケンスデータ記憶手段から選択された伴奏シーケンスデータのイベント情報を順次読み出すシーケンス読出し手段と、
    シーケンス読出し手段により読み出された伴奏イベント情報により特定される伴奏データを再生する伴奏再生手段と、
    シーケンス読出し手段により一時停止イベント情報が読み出されたことに応じて、シーケンス読出し手段によるイベント情報の読出し及び伴奏再生手段による伴奏データの再生を停止させる第1読出し制御手段と、
    第1読出し制御手段によりイベント情報の読出し及び伴奏データの再生が停止されているときに停止解除の指示操作を検出する停止解除検出手段と、
    停止解除検出手段により停止解除の指示操作が検出されたことに基づき、シーケンス読出し手段に対し、一時停止イベント情報に付加された拡張情報に従ってイベント情報の読出しを再開させる第2読出し制御手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  2. 一時停止イベント情報に付加される拡張情報は、停止回数情報であり、
    第1読出し制御手段は、停止回数情報により指定される停止回数だけイベント情報の読出しを停止するようにシーケンス読出し手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。
  3. 一時停止イベント情報に付加される拡張情報は、再開位置情報であり、
    第2読出し制御手段は、イベント情報の読出し停止後、再開位置情報により指定される再開位置のイベント情報から読出しを再開するようにシーケンス読出し手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏装置。
  4. 伴奏シーケンスデータ記憶手段から選択される伴奏シーケンスデータについて、一時停止イベント情報の機能を有効にするか無効にするかを表わす一時停止機能オンオフ情報が登録され、
    第1読出し制御手段は、有効を表わす一時停止機能オンオフ情報が登録された伴奏シーケンスデータの一時停止イベント情報が読み出された場合はイベント情報の読出しを停止し、無効を表わす一時停止機能オンオフ情報が登録された伴奏シーケンスデータの一時停止イベント情報が読み出された場合には次のイベント情報の読出しを続行するようにシーケンス読出し手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の演奏装置。
  5. 複数の伴奏シーケンスデータを記憶した伴奏シーケンスデータ記憶手段であって、各伴奏シーケンスデータを構成するイベント情報には伴奏イベント情報及び一時停止イベント情報が含まれ、一時停止イベント情報には、当該伴奏シーケンスデータにおけるイベント情報の読出し再開態様を示す拡張情報が付加されているものを具備し、演奏装置として機能するコンピュータに、
    再生開始の指示に基づき、伴奏シーケンスデータ記憶手段から選択された伴奏シーケンスデータのイベント情報を順次読み出すシーケンス読出しステップと、
    シーケンス読出しステップで読み出された伴奏イベント情報により特定される伴奏データを再生する伴奏再生ステップと、
    シーケンス読出しステップで一時停止イベント情報が読み出されたことに応じて、シーケンス読出しステップにおけるイベント情報の読出し及び伴奏再生ステップにおける伴奏データの再生を停止させる第1読出し制御ステップと、
    第1読出し制御ステップでの動作によりイベント情報の読出し及び伴奏データの再生が停止されているときに停止解除の指示操作を検出する停止解除検出ステップと、
    停止解除検出ステップで停止解除の指示操作が検出されたことに基づき、シーケンス読出しステップにおいて、一時停止イベント情報に付加された拡張情報に従ってイベント情報の読出しを再開するように指示する第2読出し制御ステップと
    から成る手順を実行させるための演奏プログラム。
JP2007023555A 2007-02-01 2007-02-01 演奏装置及びプログラム Expired - Fee Related JP4973215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007023555A JP4973215B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 演奏装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007023555A JP4973215B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 演奏装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008191272A JP2008191272A (ja) 2008-08-21
JP4973215B2 true JP4973215B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39751461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007023555A Expired - Fee Related JP4973215B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 演奏装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4973215B2 (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55140894A (en) * 1979-04-19 1980-11-04 Nippon Musical Instruments Mfg Automatic player
JP2574964B2 (ja) * 1992-01-22 1997-01-22 株式会社河合楽器製作所 自動演奏装置
JPH05289662A (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 Casio Comput Co Ltd エフェクト自動選択装置
JP2674452B2 (ja) * 1992-12-22 1997-11-12 ヤマハ株式会社 楽曲再生装置
JP2555560B2 (ja) * 1994-11-25 1996-11-20 カシオ計算機株式会社 電子楽器
JP3687317B2 (ja) * 1997-12-25 2005-08-24 カシオ計算機株式会社 楽音発生装置
JP4420994B2 (ja) * 1998-09-24 2010-02-24 株式会社第一興商 カラオケ楽曲の伴奏音楽と歌詞画像とを早送り早戻しできるカラオケ装置
JP3548020B2 (ja) * 1998-11-05 2004-07-28 ヤマハ株式会社 カラオケ装置、カラオケ装置の制御方法、およびカラオケ装置の制御プログラムを記録した記録媒体
JP3482355B2 (ja) * 1999-05-20 2003-12-22 株式会社第一興商 演奏再開制御に特徴を有するカラオケ装置
JP2001195063A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Yamaha Corp 演奏支援装置
JP2001202083A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Roland Corp 音色切替装置
JP3558052B2 (ja) * 2000-06-02 2004-08-25 ヤマハ株式会社 マルチメディア実行システム、マルチメディアファイルの実行方法およびシーケンサにより読み出し可能なマルチメディアファイル構造体
JP2002049532A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Yamaha Corp マルチメディア実行システム
JP3988668B2 (ja) * 2003-03-26 2007-10-10 ヤマハ株式会社 自動伴奏装置および自動伴奏プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008191272A (ja) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5605040B2 (ja) 電子楽器
JP4816177B2 (ja) 電子楽器およびプログラム
JP2005092178A (ja) 自動演奏装置及びプログラム
JP6024403B2 (ja) 電子音楽装置、パラメータ設定方法および当該パラメータ設定方法を実現するためのプログラム
JP4973215B2 (ja) 演奏装置及びプログラム
JP3546739B2 (ja) 自動演奏装置と記録媒体
JP4265452B2 (ja) 演奏データ再生装置及びプログラム
JP3649014B2 (ja) 演奏データファイルの再生設定制御装置
JP2004212414A (ja) 自動演奏装置及びプログラム
JP4552769B2 (ja) 楽音波形合成装置
JP3666392B2 (ja) 自動演奏装置
JP2641851B2 (ja) 自動演奏装置
JP4225258B2 (ja) 自動伴奏装置及びプログラム
JP5164401B2 (ja) 自動演奏装置および自動演奏プログラム
JP4835433B2 (ja) 演奏パターン再生装置及びそのコンピュータプログラム
JP4687759B2 (ja) 演奏データ再生装置及びプログラム
JP2006292954A (ja) 電子楽器
JP3460562B2 (ja) 入力・編集装置および記憶媒体
JP2005010462A (ja) 自動演奏装置及び自動演奏処理プログラム並びに自動演奏パターンデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3988668B2 (ja) 自動伴奏装置および自動伴奏プログラム
JP3843772B2 (ja) 自動伴奏装置及びプログラム
JP3637782B2 (ja) データ生成装置と記録媒体
JP5034602B2 (ja) 電子音楽装置及びプログラム
JP4873307B2 (ja) 自動伴奏生成装置および自動伴奏生成方法を実現するためのプログラム
JP3760938B2 (ja) 演奏情報変換装置および演奏情報変換方法並びに演奏情報変換制御プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees