JP4552769B2 - 楽音波形合成装置 - Google Patents
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Description
従来、楽音波形における開始波形部分(ヘッド)、持続波形部分(ボディ)、終了波形部分(テイル)と、2つの楽音における音程の遷移部分を表現する部分とされる接続波形部分(ジョイント)との波形データパーツの複数種類を記憶手段に記憶しておき、演奏イベント情報に基づいて波形データパーツを記憶手段から読み出してつなぎ合わせることにより楽音波形を合成するようにした楽音波形合成装置が提案されている。この楽音波形合成装置では、演奏イベント情報に基づいて奏法(アーティキュレーション)を識別し、識別された奏法の特徴を示す楽音波形を合成するために、奏法に対応する開始波形部分(ヘッド)、持続波形部分(ボディ)、終了波形部分(テイル)と、2つの楽音における音程の遷移部分を表現する部分とされる接続波形部分(ジョイント)とを組み合わせて時間軸上に配置することで、楽音波形を再生時間軸に沿って合成するようにしている。
図11(a)に示す楽譜を演奏すると、時刻t1に楽音200のノートオン(Note On)イベントが発生されて楽音波形合成装置で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図11(b)に示すように開始波形部分(ヘッド:Head)から楽音200の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)の合成が終了してもノートオフ(Note Off)イベントが受信されないことから図11(b)に示すようにヘッド(Head)から持続波形部分(ボディ:Body)に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。ここで、時刻t2においてノートオフイベントが楽音波形合成装置において受信されるとボディ(Body)から終了波形部分(テイル:Tail)に遷移されて楽音波形が合成されるようになる。そして、テイル(Tail)の合成が終了すると楽音200の楽音波形の合成が終了する。このように、楽音200の楽音波形はノートオンイベントの時刻t1からヘッド(Head)−ボディ(Body)−テイル(Tail)の順に図11(b)に示すように時間軸上に配置されて合成される。
図12(a)に示す楽譜を演奏すると、時刻t1に楽音210のノートオンイベントが発生されて楽音波形合成装置で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図12(b)に示すように1ショット波形110であるヘッド(Head)から楽音210の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)の合成が終了してもノートオフイベントが受信されないことから図12(b)に示すようにヘッド(Head)からボディ(Body)1に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。そして、時刻t2になると楽音211のノートオンイベントが受信されるが、楽音210のノートオフイベントがまだ受信されていないことから楽音波形合成装置ではレガート奏法がされたと判断されて、ボディ(Body)1から楽音210から楽音211への遷移部分を表現する1ショット波形116である波形接続波形部分(ジョイント)に遷移されて楽音波形が合成されていく。時刻t3で楽音210のノートオフイベントが受信され、次いで、ジョイント(Joint)の合成が終了しても楽音211のノートオフイベントが受信されないことからジョイント(Joint)からボディ(Body)2に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。その後、時刻t4になると楽音波形211のノートオフイベントが受信されボディ(Body)2からテイル(Tail)に遷移されて楽音波形が合成されていき、1ショット波形122であるテイル(Tail)の合成が終了することにより楽音波形の合成は終了する。このように、ノートオンイベントの時刻t1からヘッド(Head)−ボディ(Body)1−ジョイント(Joint)−ボディ(Body)2−テイル(Tail)の順に図12(b)に示すように時間軸上に配置されて楽音210と楽音211の楽音波形が合成される。各波形の接続は図11の例と同様である。
図13(a)に示す楽譜を演奏すると、時刻t1に楽音220のノートオンイベントが発生され楽音波形合成装置で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図13(b)に示すように楽音220の1ショット波形125であるヘッド(Head)の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)の合成が終了する前の時刻t2においてノートオフイベントが発生されて楽音波形合成装置で受信されることから、ヘッド(Head)の合成が終了すると、ヘッド(Head)から1ショット波形128であるテイル(Tail)に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。テイル(Tail)の合成が終了すると楽音220の楽音波形の合成は終了する。このように、短く演奏された場合はノートオンイベントの時刻t1からヘッド(Head)−テイル(Tail)の順に図13(b)に示すように時間軸上に配置される楽音波形が合成される。
図14(a)に示すパターンでは、前音250と後音252との間にミスタッチ音251が生じており、ミスタッチ音251は前音250と後音252との両方に重なっている。すなわち、前音250は時刻t1でノートオンされ時刻t3でノートオフされる。ミスタッチ音251は時刻t2でノートオンされ時刻t5でノートオフされる。後音252は時刻t4でノートオンされ時刻t6でノートオフされる。このように、ミスタッチ音251は時刻t2の時点から前音250に重なっていると共に、ミスタッチ音251は時刻t4の時点から後音252に重なっている。
図14(a)に示す楽譜通りに演奏されると、時刻t1で前音250のノートオンイベントが発生されて楽音波形合成装置で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図14(b)に示すようにヘッド(Head)1から前音250の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)1の合成が終了してもノートオフイベントが受信されないことから図14(b)に示すようにヘッド(Head)1からボディ(Body)1に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。そして、時刻t2になるとミスタッチ音251のノートオンイベントが受信されるが、前音250のノートオフイベントがまだ受信されていないことから楽音波形合成装置ではミスタッチ音251が前音250に重なっていると判断されて、ボディ(Body)1から前音250からミスタッチ音251への音程の遷移部分を表現するジョイント(Joint)1に遷移されて楽音波形が合成されていく。時刻t3で前音250のノートオフイベントが受信され、次いで、ジョイント(Joint)1の合成が終了する前であってミスタッチ音251のノートオフイベントが受信される前の時刻t4において後音252のノートオンイベントが受信される。そこで、ジョイント(Joint)1の合成が終了するとジョイント(Joint)1からミスタッチ音251から後音252への音程の遷移部分を表現するジョイント(Joint)2に遷移されて楽音波形が合成されていく。
図15(a)に示す楽譜通りに演奏されると、時刻t1で前音260のノートオンイベントが発生されて楽音波形合成装置で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図15(b)に示すようにヘッド(Head)1から前音260の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)1の合成が終了してもノートオフイベントが受信されないことから図15(b)に示すようにヘッド(Head)1からボディ(Body)1に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。そして、時刻t2において前音260のノートオフイベントが受信されるとボディ(Body)1からテイル(Tail)1に遷移されて楽音波形が合成されるようになる。テイル(Tail)1の合成が終了すると前音260の楽音波形の合成は終了する。
図1に示す楽音波形合成装置1において、CPU(Central Processing Unit)10は楽音波形合成装置1の全体の動作を制御すると共に、楽音波形合成プログラム等の動作ソフトウェアを実行している。ROM(Read Only Memory)11には、CPU10が実行する楽音波形合成プログラム等の動作ソフトウェアや楽音合成に使用する波形データパーツが格納されており、RAM(Random Access Memory)12には、CPU10のワークエリアや各種データの記憶エリアが設定されている。このROM11をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアを書き換え可能となり動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。また、ROM11に格納されている波形データパーツの更新を行うことができる。
楽音波形は立ち上がりを表す開始波形と持続部分を表す持続波形と立ち下がりを表す終了波形に分割することができる。また、レガート演奏等の2つの楽音がなめらかにつながる演奏を行うと、楽音波形には2つの楽音における音程が遷移していく接続波形が存在するようになる。そこで、本発明の楽音波形合成装置1においては、開始波形部分(以下、「ヘッド(Head)」という)、持続波形部分(以下、「ボディ(Body)」という)、終了波形部分(以下、「テイル(Tail)」という)と、2つの楽音の音程の遷移部分を表現する部分とされる接続波形部分(以下、「ジョイント(Joint)」という)との波形データパーツの複数種類をROM11やHDD20に記憶しておき、これらの波形データパーツを順次つなげていくことで楽音波形を合成するようにしている。楽音波形を合成する際の波形データパーツの特定やその組み合わせは、指定された奏法あるいは確定された奏法に応じてリアルタイムで決定される。
図3に示す機能ブロック図において、鍵盤/コントローラ30は操作子13における演奏操作子であり、鍵盤/コントローラ30を操作することにより検出された演奏イベントが楽音波形合成部に供給されている。楽音波形合成部は、CPU1が楽音波形合成プログラムを実行することにより実現されており、演奏(MIDI)受信処理部31、演奏解釈処理部(プレイヤー)32、演奏合成処理部(アーティキュレータ)33、波形合成処理部34を備えている。奏法判定用パラメータ35、奏法テーブル36および波形データパーツをベクタデータで記憶しているベクタデータ記憶手段37の記憶領域はROM11あるいはHDD20に設定されている。
なお、演奏合成処理部(アーティキュレータ)33では、受信されたイベント情報により確定された奏法、あるいは、奏法指定スイッチで指定された奏法指定データの奏法により用いる波形データパーツを決定している。
図4に示す奏法決定処理は、ノートオンイベントが受信されて楽音波形合成処理が実行されている際に、続いてノートオンが受信されたことにより発音が重なっていることが検出された(S1)場合に起動する。ノートオンが前音の発音と重なっていることは、演奏(MIDI)受信処理部31が前音のノートオフイベントを受信する前に当該ノートオンイベントを受信したことで検出することができる。そして、ノートオンが前音の発音期間と重なっていると検出されると、ステップS2にて現在の時刻から前回記憶されたノートオンイベントが受信された時刻(前音のノートオン時刻)を差し引くことにより前音の音長を求める。次いで、ステップS3にて求められた前音の音長が、奏法判定時間のパラメータとして記憶されている「ミスタッチ音判定時間」よりも長いか否かが判定される。ここで、前音の音長がミスタッチ音判定時間よりも長いと判定された場合は、ステップS4に進みジョイント(Joint)を用いて楽音波形の合成を行うJoint系奏法と決定される。そして、前音の音長がミスタッチ音判定時間以下の短い長さと判定された場合は、ステップS5に進み前音を終了させると共に、ジョイント(Joint)を用いることなく新たに異なる合成チャンネルでヘッド(Head)から当該音の楽音波形の合成を開始するNon-Joint奏法と決定される。ステップS4あるいはステップS5において奏法が確定されると、入力されたノートオンイベントの時刻が記憶されて奏法決定処理は終了し、楽音波形合成処理にリターンされる。
Non-Joint奏法処理が起動されるとステップS10にて演奏イベント情報を元に奏法テーブル36を検索して使用すべき波形データパーツのベクタデータを選択し、選択されたベクタデータを構成している要素データを演奏イベント情報に基づいて補正する。要素データは、調和成分の波形(Timbre)要素とピッチ(Pitch)要素と振幅(Amplitude)要素、および、調和外成分の波形(Timbre)要素と振幅(Amplitude)要素とされ、これらの要素データで構成されるベクタデータから各波形データパーツが構成されている。なお、要素データは時間の進行に伴い変化することができるデータである。
まず、図14(a)に示す楽譜通りに演奏された楽音波形を楽音波形合成装置1で合成する場合の楽音波形合成の例を図6に示している。
図14(a)に示すピアノロール譜が図6(a)に示され、操作子13における鍵盤/コントローラ30が操作されてその楽譜通りに演奏されると、時刻t1で前音40のノートオンイベントが演奏(MIDI)受信処理部31で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図6(b)に示すようにヘッド(Head)1から前音40の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)1の合成が終了しても前音40のノートオフイベントが受信されないことから図6(b)に示すようにヘッド(Head)1からボディ(Body)1に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。そして、時刻t2になるとミスタッチ音41のノートオンイベントが受信されるが、前音40のノートオフイベントがまだ受信されていないことから楽音波形合成装置1ではミスタッチ音41が前音40に重なっていると判断されて、図4に示す奏法決定処理が起動されて前音40の音長が求められる。そして、求められた前音40の音長は奏法判定用パラメータ35における「ミスタッチ音判定時間」パラメータと対比されるが、ここでは、前音40の音長の方が長いことからJoint系奏法と決定される。これにより、時刻t2においてボディ(Body)1から前音40からミスタッチ音41への音程の遷移部分を表現するジョイント(Joint)1に遷移されて楽音波形が合成されていく。
図6(b)に示されているように、音長の短いミスタッチ音41が前音40に重なっていると共に、後音42に音長の短いミスタッチ音41が重なっていると、前音40からミスタッチ音41への楽音波形を合成する際にはJoint奏法処理が行われ、ミスタッチ音41から後音42への楽音波形を合成する際には、図5に示すNon-Joint奏法処理が行われる。これにより、ミスタッチ音41の楽音波形はジョイント(Joint)1で終了されるようになり、破線で示すジョイント(Joint)2の楽音波形は合成されないようになる。このため、ミスタッチ音41の楽音波形が短くなってミスタッチ音41が目立たないようになる。さらに、後音42のノートオンイベントの時刻t4で後音42の楽音波形が新たな合成チャンネルで合成されるようになるため、ミスタッチ音41があっても後音42の発音が遅れることを防止することができるようになる。
図15(a)に示すピアノロール譜が図7(a)に示され、操作子13における鍵盤/コントローラ30が操作されてその楽譜通りに演奏されると、時刻t1で前音43のノートオンイベントが演奏(MIDI)受信処理部31で受信される。これにより、楽音波形合成装置は時刻t1において図7(b)に示すようにヘッド(Head)1から前音43の楽音波形の合成を開始する。そして、ヘッド(Head)1の合成が終了しても前音43のノートオフイベントが受信されないことから図7(b)に示すようにヘッド(Head)1からボディ(Body)1に遷移されて楽音波形が合成されていくようになる。そして、時刻t2になると前音43のノートオフイベントが受信されて、ボディ(Body)1からテイル(Tail)1に遷移されて楽音波形が合成されていき、テイル(Tail)1の合成が終了することにより前音43の楽音波形の合成は終了する。時刻t2の直後の時刻t3においてミスタッチ音44のノートオンイベントが演奏(MIDI)受信処理部31で受信され、楽音波形合成装置は時刻t3において図7(b)に示すようにヘッド(Head)2からミスタッチ音44の楽音波形の合成を開始する。
また、時刻t3になると第2の合成チャンネルにおいて指定されたベクタデータ番号のヘッド(Head)用ベクタデータがベクタデータ記憶手段37から読み出されてヘッド(Head)2が合成されていくようになる。このヘッド(Head)用ベクタデータは、ミスタッチ音44のアタックを表しており1ショット波形e1の終端にループ波形e2が接続されて構成されている。このヘッド(Head)2の楽音波形合成が終了すると、ジョイント(Joint)が合成されることなく第2の合成チャンネルにおけるミスタッチ音44にかかる楽音波形合成は終了する。
図7(b)に示されているように、ミスタッチ音44に後音45が重なっていてもNon-Joint奏法処理が行われることから、後音45のノートオンイベントの時刻t4で後音45の楽音波形が新たな合成チャンネルで合成されるようになるため、ミスタッチ音44があっても後音45の発音が遅れることを防止することができるようになる。
図8に示すNon-Joint奏法処理が起動されるとステップS20にて演奏イベント情報を元に奏法テーブル36を検索して使用すべき波形データパーツのベクタデータを選択し、選択されたベクタデータを構成している要素データを演奏イベント情報に基づいて補正する。次いで、ステップS21にてこれまで使用していた合成チャンネルで合成中の楽音波形をフェードアウトさせることにより終了させるための指示を波形合成処理34に与える。そして、ステップS22にて受信されたノートオンイベント対する楽音波形を合成するために新たに使用する合成チャンネルを選択して決定する。次いでステップS23にて、選択された合成チャンネルに各波形データパーツにおいて選択されたベクタデータ番号、要素データ値、時刻を指定し楽音波形を合成する準備が整えられる。これにより、Non-Joint奏法処理は終了し、楽音波形合成処理にリターンされる。このように、Non-Joint奏法処理の他の例においては合成中の楽音波形をフェードアウトさせて終了させることにより、その楽音を聴取した際に自然に聞こえるようにしている。
図9(a)に示すピアノロール譜は図6(a)に示すピアノロール譜と同様とされており、その楽譜通りに演奏された際に合成される図9(b)に示す楽音波形は、図6(b)に示す楽音波形においてジョイント(Joint)1がフェードアウトされていることだけで異なっている。そこで、このフェードアウトについてのみ説明すると、上述したように前音40とミスタッチ音41とをつなぐ際にはJoint系奏法処理が行われるが、ミスタッチ音41と後音42とをつなぐ際には図8に示すNon-Joint奏法処理が行われるようになる。これにより、前音40とミスタッチ音41との楽音波形がヘッド(Head)1、ボディ(Body)1、ジョイント(Joint)1の組み合わせにより合成されるようになり、後音42の楽音波形がヘッド(Head)2、ボディ(Body)2、テイル(Tail)2の組み合わせで合成されることが決定される。この場合、前述したようにミスタッチ音41の楽音波形はジョイント(Joint)2を合成することなくジョイント(Joint)1で終了するようになるが、終了するに際してジョイント(Joint)1がフェードアウトされて終了されるようになる。具体的には、時刻t4になるとフェードアウト波形g1により合成中のジョイント(Joint)1の振幅が制御されてフェードアウトされるようになる。他の楽音波形の波形合成処理については図6(b)における波形合成処理と同様とされているのでその説明は省略する。
このように、図8に示すNon-Joint奏法処理が実行されると、楽音波形の合成が終了されるチャンネルにおいてフェードアウトされて終了されることから、そのチャンネルの楽音が自然な音で聞こえるようになる。
以上の説明では、本発明にかかる楽音波形合成装置における波形データパーツには他の波形データパーツに接続するためのループ波形が付属されていたが、波形データパーツにループ波形を付属しないようにしても良い。この場合には、波形データパーツ同士をクロスフェードで接続すればよい。
Claims (3)
- 演奏進行に応じて演奏イベント情報を取得する取得手段と、
該演奏イベント情報に基づいて、楽音波形における開始波形部分、持続波形部分、終了波形部分と、2つの楽音をつなぐ部分とされる接続波形部分とされる波形データパーツを組み合わせて楽音波形を合成する楽音合成手段と、
前記取得手段が前記演奏イベント情報を取得した際に、発音させようとする楽音と前音との2つの楽音の重なりを前記演奏イベント情報に基づいて検出する重なり検出手段と、
前音の音長を供給された演奏イベント情報に基づいて求める音長測定手段と、
前記重なり検出手段において重なりが検出された際に、前記音長測定手段で求められた前音の音長が所定の音長を超えるか否かを判定する判定手段とを備え、
前記判定手段において、前記音長測定手段で求められた前音の音長が所定の音長を超えないと判定された場合は、後音のノートオンのタイミングから前記楽音合成手段が前音の楽音波形のフェードアウトを開始させると共に、発音させようとする楽音の楽音波形の合成を開始するようにし、前記音長測定手段で求められた前音の音長が所定の音長を超えると判定された場合は、前記楽音合成手段が前音の楽音に発音させようとする楽音をつなげるように、前音および発音させようとする楽音の楽音波形の合成を行うようにしたことを特徴とする楽音波形合成装置。 - 前記判定手段において、前記音長測定手段で求められた前音の音長が所定の音長を超えないと判定された場合に、前記楽音合成手段が発音させようとする楽音の楽音波形の合成を開始する際には、前記開始波形部分の波形データパーツを用いて開始するようにしたことを特徴とする請求項1記載の楽音波形合成装置。
- 前記判定手段において、前記音長測定手段で求められた前音の音長が所定の音長を超えると判定された場合には、前記楽音合成手段が前音と発音させようとする楽音との楽音波形の合成を前記接続波形部分の波形データパーツを用いて開始するようにしたことを特徴とする請求項1記載の楽音波形合成装置。
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