JP2003271142A - 奏法表示編集装置及び方法 - Google Patents

奏法表示編集装置及び方法

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JP2003271142A
JP2003271142A JP2002076692A JP2002076692A JP2003271142A JP 2003271142 A JP2003271142 A JP 2003271142A JP 2002076692 A JP2002076692 A JP 2002076692A JP 2002076692 A JP2002076692 A JP 2002076692A JP 2003271142 A JP2003271142 A JP 2003271142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の装置と接続するだけで奏法を付加する
ことができるようにする。 【解決手段】 接続手段は、少なくとも奏法を自動判定
することが可能な所定の装置を接続する。奏法問い合わ
せの開始指示が行われると、接続された所定の装置に対
して楽曲データを供給する。取得手段は、該所定の装置
から奏法自動判定の結果を取得する。表示手段は、取得
した奏法自動判定結果に基づいて所定の表示態様で奏法
を表示する。このように、接続された所定の装置に対し
て楽曲データを供給して奏法の問い合わせを行い、所定
の装置からの奏法自動判定結果を取得して該結果に基づ
く奏法を表示するようにした。これにより、ユーザは所
定の装置と接続するだけで、奏法の付加されていない楽
曲データに対して自動的に奏法を付加することができる
ようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽曲データに基
づいて所定の表示を行い、該表示を用いて楽曲データに
対して新たな音楽的表現を付加するなどの編集を行うこ
とのできる奏法表示編集装置及び方法に関し、特に外部
機器との接続によって外部機器側で楽曲データ中の特徴
に基づき自動的に付加した新たな音楽的表現を取得し、
該取得した音楽的表現を表示・編集することができるよ
うにした奏法表示編集装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、楽曲データを基にして楽音を
自動演奏するための自動演奏装置や、楽曲データを編集
するためのシーケンサ等が知られている。こうした自動
演奏装置やシーケンサ等で用いる楽曲データは楽譜上の
各音符や音楽記号に対応するMIDIデータとして構成
されるが、一連の音符列をノートオンやノートオフなど
の音高タイミング情報のみで構成すると、該楽曲データ
を再生することにより行われる楽音の自動演奏は機械的
な無表情な演奏が行われてしまい、音楽的に不自然であ
る。そこで、自動演奏をより音楽的に自然な演奏、美し
い演奏、生々しい演奏とするためには、楽音に対して奏
法等に応じた様々な音楽的な表現を付加するとよい。こ
うした音楽的表現を付加するものとして、従来から奏法
表示編集装置が知られている。奏法表示編集装置では、
楽曲データに基づいて奏法を含む様々な演奏情報を楽譜
表示やピアノロール表示などの所定の表示態様で画面表
示しておき、ユーザはこれらの画面表示を用いて音楽的
な表情や楽器らしさを表す演奏情報を楽曲データに付加
したりあるいは削除したりすることが簡単にできるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来の奏法表示編集装置においては、ユーザが楽曲デ
ータの適宜の箇所全部に対して所望の奏法を1つ1つ手
入力で入力していかなければならなかったため、ユーザ
所望の奏法を付加した楽曲を制作するのに非常に時間が
かかり効率が悪い、という問題点があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、外部に接続された所定の外部機器から楽曲データに
対して付加すべき所定の奏法を受信してこれを表示・編
集できるようにすることで、ユーザが好みの表情付けを
前記外部機器と接続するだけで簡単に行うことができる
ようにした奏法表示編集装置及び方法を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る奏法表示編
集装置は、少なくとも奏法を自動判定することが可能な
所定の装置を接続する接続手段と、楽曲データを記憶す
る記憶手段と、前記接続した所定の装置に対して奏法問
い合わせ開始を指示する指示手段と、前記奏法問い合わ
せ開始指示に従い、前記接続された所定の装置に対して
前記記憶した楽曲データを供給する楽曲データ供給手段
と、前記接続された所定の装置からの奏法自動判定結果
を取得する取得手段と、前記取得した奏法自動判定結果
に基づいて所定の表示態様で奏法を表示する表示手段と
を具える。
【0006】本発明によると、奏法問い合わせ開始を指
示することに伴って、接続された所定の装置に対して楽
曲データを供給し、前記所定の装置から奏法自動判定結
果を取得する。すなわち、接続手段は少なくとも奏法を
自動判定することが可能な所定の装置を接続することが
でき、指示手段は接続された所定の装置に対して奏法問
い合わせ開始の指示を行うことができる。奏法問い合わ
せの開始指示が行われると、前記接続された所定の装置
に対して記憶手段に記憶した楽曲データを供給する。接
続された所定の装置は楽曲データの特徴に基づき奏法を
自動判定することが可能な機器であって、取得手段は該
所定の装置から奏法自動判定の結果を取得する。表示手
段は、前記取得した奏法自動判定結果に基づいて所定の
表示態様で奏法を表示する。このように、接続された所
定の装置に対して楽曲データを供給して奏法の問い合わ
せを行い、前記所定の装置からの奏法自動判定結果を取
得して該結果に基づく奏法を表示するようにした。これ
により、所定の装置と接続するだけで奏法の付加されて
いない楽曲データに対して自動的に奏法が付加されるこ
とになるので、ユーザは効率的に奏法の編集を行うこと
ができるようになる。
【0007】本発明は、装置の発明として構成し実施す
ることができるのみならず、方法の発明として構成し実
施することができる。また、本発明は、コンピュータま
たはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施す
ることができるし、そのようなプログラムを記憶した記
憶媒体の形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。
【0009】図1は、この発明に係る奏法自動判定装置
を適用した電子楽器のハードウエア構成例を示すブロッ
ク図である。ここに示された電子楽器はコンピュータを
用いて構成されており、そこにおいて、奏法自動判定処
理は、コンピュータがこの発明に係る奏法自動判定処理
を実現する所定のプログラム(ソフトウエア)を実行す
ることにより実施される。勿論、この奏法自動判定処理
はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP
(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理さ
れるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、ま
た、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリー
ト回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで
構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよ
い。また、奏法自動判定装置を適用する機器は、電子楽
器あるいはカラオケ装置又は電子ゲーム装置又はその他
のマルチメディア機器又はパーソナルコンピュータ等、
任意の製品応用形態をとっていてよい。すなわち、本発
明に従う所定のソフトウエア又はハードウエアを用いる
ことによって、楽曲データを分析した結果に基づいて該
楽曲データに対して奏法に関する演奏情報を自動的に付
加することができるように構成したものであればどのよ
うなものであってもよい。なお、この実施例に示す電子
楽器はこれら以外のハードウェアを有する場合もある
が、ここでは必要最小限の資源を用いた場合について説
明する。
【0010】本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロ
セッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(R
OM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からな
るマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理が実行
されるようになっている。CPU1は、この電子楽器全
体の動作を制御するものである。このCPU1に対し
て、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバスな
ど)を介してROM2、RAM3、外部記憶装置4、演
奏操作子5、パネル操作子6、表示器7、音源8、イン
タフェース9がそれぞれ接続されている。更に、CPU
1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)におけ
る割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続さ
れている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数した
り、所定の楽曲データに従って楽曲を自動演奏する際の
演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパル
スを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、
パネル操作子6の中の例えばテンポ設定スイッチ等によ
って調整される。このようなタイマ1Aからのテンポク
ロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令と
して与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラ
プト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令
に従って各種処理を実行する。各種処理としては、より
自然な演奏や生々しい演奏を行うための様々な楽器毎の
特有な奏法(例えばスタッカートやレガートなど)に関
する演奏情報を楽曲データに対して自動的に付加する
「奏法自動判定処理」(後述する図7参照)等がある。
【0011】ROM2は、奏法付加対象となる楽曲デー
タや様々な楽器毎の特有な奏法に対応する波形データ
(例えば、後述する奏法モジュール)などの各種データ
や、CPU1により実行あるいは参照される「奏法自動
判定処理」などの各種制御プログラムを格納するもので
ある。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行
する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワ
ーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラ
ムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使
用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの
機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メ
モリなどとして利用される。外部記憶装置4はROM2
と同様に、楽曲データや波形データなどの各種データ
や、CPU1が実行する各種の制御プログラム等を記憶
するものである。前記ROM2に制御プログラムが記憶
されていない場合、この外部記憶装置4(例えばハード
ディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを
前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プ
ログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1に
させることができる。このようにすると、制御プログラ
ムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、
外部記憶装置4はハードディスク(HD)に限られず、
フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク
(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(M
O)、あるいはDVD(Digital VersatileDisk)等の
着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装
置であってもよい。あるいは、半導体メモリなどであっ
てもよい。なお、ROM2や外部記憶装置4あるいはR
AM3に記憶するデータには上述したようなデータ以外
に他のデータが含まれていてもよいことは言うまでもな
い。
【0012】演奏操作子5は楽音の音高を選択するため
の複数の鍵を備えた、例えば鍵盤等のようなものであ
り、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演
奏操作子5は楽音演奏のために使用できるのは勿論のこ
と、楽曲データを選択するための、あるいは奏法を手動
で編集する際の入力手段として使用することもできる。
勿論、演奏操作子5は鍵盤等の形態に限らず、楽音の音
高を選択するための弦を備えたネック等のような形態の
ものなど、どのようなものであってもよいことは言うま
でもない。パネル操作子(スイッチ等)6は、例えば奏
法付加対象とする楽曲データを選択するための楽曲デー
タ選択スイッチ、楽曲再生範囲を指定する「再生部分指
定画面」を呼び出すための再生指定スイッチ、あるいは
奏法付加の判定条件(奏法判定条件)を入力する「判定
条件入力画面」を呼び出すための判定条件入力スイッチ
等、各種の操作子を含んで構成される。勿論、楽曲デー
タに基づく楽音を演奏する際に用いる音高、音色、効果
等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力
用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるい
は表示器7に表示された各種画面位置を指定するポイン
タを操作するマウスなどの各種操作子を含んでいてもよ
い。表示器7は例えば液晶表示パネル(LCD)やCR
T等から構成されるディスプレイであって、上記スイッ
チ操作に応じて各種画面を表示するのは勿論のこと、楽
曲データや波形データなどの各種情報あるいはCPU1
の制御状態などを表示する。
【0013】音源8は複数のチャンネルで楽音信号の同
時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられ
た楽曲データを入力し、この楽曲データに基づいて楽音
を合成して楽音信号を発生する。すなわち、楽曲データ
に付加された演奏情報に対応する波形データがROM2
や外部記憶装置4などから読み出されると、該読み出さ
れた波形データはバスラインBLを介して音源8に与え
られて適宜バッファ記憶される。そして、音源8ではバ
ッファ記憶された波形データを所定の出力サンプリング
周波数にしたがって出力する。この音源8から発生され
た楽音信号は、図示しない効果回路(例えばDSP(Di
gital Signal Processor))などにより所定のディジタ
ル信号処理が施され、該信号処理された楽音信号はサウ
ンドシステム8Aに与えられて発音される。
【0014】インタフェース9は該電子楽器と外部の楽
曲データ生成機器(図示せず)などとの間で各種情報を
送受するための、例えばMIDIインタフェースや通信
インタフェースなどである。MIDIインタフェース
は、外部の楽曲データ生成機器(この場合には、他のM
IDI機器等)からMIDI規格の楽曲データを当該電
子楽器へ入力したり、あるいは当該電子楽器からMID
I規格の楽曲データを他のMIDI機器等へ出力するた
めのインタフェースである。他のMIDI機器はユーザ
による操作に応じてMIDI形式のデータを発生する機
器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器
型、身振り型等どのようなタイプの操作子を具えた(若
しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。通信
インタフェースは、例えばLANやインターネット、電
話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワーク(図示
せず)に接続されており、概通信ネットワークを介し
て、外部の楽曲データ生成機器(この場合には、サーバ
コンピュータ等)と接続され、当該サーバコンピュータ
から制御プログラムや楽曲データなどの各種情報を該電
子楽器に取り込むためのインタフェースである。すなわ
ち、ROM2や外部記憶装置4等に制御プログラムや楽
曲データなどの各種情報が記憶されていない場合に、サ
ーバコンピュータから各種情報をダウンロードするため
に用いられる。クライアントとなる電子楽器は、通信イ
ンターフェース及び通信ネットワークを介してサーバコ
ンピュータへと制御プログラムや楽曲データなどの各種
情報のダウンロードを要求するコマンドを送信する。サ
ーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求された
各種情報を通信ネットワークを介して本電子楽器へと配
信し、本電子楽器が通信インタフェースを介して各種情
報を受信して外部記憶装置4等に蓄積することにより、
ダウンロードが完了する。
【0015】なお、上記インタフェース9をMIDIイ
ンタフェースで構成した場合、該MIDIインタフェー
スは専用のMIDIインタフェースを用いるものに限ら
ず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル
・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー139
4)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタ
フェースを構成するようにしてもよい。この場合、MI
DIイベントデータ以外のデータをも同時に送受信する
ようにしてもよい。MIDIインタフェースとして上記
したような汎用のインタフェースを用いる場合には、他
のMIDI機器はMIDIイベントデータ以外のデータ
も送受信できるようにしてよい。勿論、音楽情報に関す
るデータフォーマットはMIDI形式のデータに限ら
ず、他の形式であってもよく、その場合はMIDIイン
タフェースと他のMIDI機器はそれにあった構成とす
る。
【0016】ここで、上述したROM2や外部記憶装置
4あるいはRAM3などに記憶される楽曲データ及び波
形データについて、図2を用いてそれぞれ簡単に説明す
る。まず、楽曲データについて説明する。図2(a)
は、楽曲データの一実施例を説明するための概念図であ
る。
【0017】楽曲データはSMF(Standard MIDI Fil
e)等のMIDI形式のファイルで格納される、例えば
1曲分の楽音全体を表わすデータである。該楽曲データ
は、タイミングデータとイベントデータとの組み合わせ
からなる。イベントデータは、楽音の発音を指示するノ
ートオンイベントや楽音の消音を指示するノートオフイ
ベント、あるいは奏法に関する演奏情報を指示する奏法
指定イベント等の演奏イベントに関するデータである。
このイベントデータは、タイミングデータと組み合わさ
れて使用される。本実施例でのタイミングデータとは、
イベントデータから次のイベントデータまでの時間間隔
を示す時間データ(すなわち、デュレーションデータ)
であるがこれに限らず、ある特定の時間からの相対時
間、あるいは絶対時間そのものを用いる等どのようなフ
ォーマットでもよい。なお、通常のSMFでは、時刻を
示すものは秒などの時刻ではなく、例えば4分音符を4
80等分したものを1ティックとし、その数で表現す
る。要するに、楽曲データの形式としては、イベントの
発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベ
ント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1
つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時
間』形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符
長で楽曲データを表した『音高(休符)+符長』形式の
もの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演
奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベ
ントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのよう
な形式のものでもよい。なお、楽曲データは複数トラッ
ク分のイベントデータが混在して記録されているもの、
すなわち、イベントデータをその割り当てられたトラッ
クにかかわらず出力順に1列に並べて記憶しているもの
に限らず、各イベントデータを各トラック毎に独立して
記憶するように楽曲データを構成してもよいことは言う
までもない。なお、楽曲データは上記イベントデータや
タイミングデータの他に、各種音源コントロールデータ
(例えばボリュームなどを制御するデータ)などを含ん
でいてよい。
【0018】次に、波形データについて説明する。図2
(b)は、波形データの一実施例を説明するための概念
図である。ただし、ここでは様々な楽器毎の特有な奏法
に対応する波形データとして「奏法モジュール」を用い
た例を示す。
【0019】上述したROM2や外部記憶装置4あるい
はRAM3においては、楽器毎の種々の奏法に対応する
波形を再生するための多数のオリジナルの奏法波形デー
タとそれに関連するデータ群を「奏法モジュール」とし
て記憶している。1つの「奏法モジュール」とは、奏法
波形合成システムにおいて1つのかたまりとして処理で
きる奏法波形の単位である。別の言い方をすると、「奏
法モジュール」とは、1つのイベントとして処理できる
奏法波形の単位である。「奏法モジュール」は、奏法波
形データと奏法パラメータとの組み合わせからなるデー
タである。図2(b)から理解できるように、種々有る
奏法モジュールの奏法波形データの中には、例えば演奏
音の奏法的特徴に応じて、アタック部やボディ部あるい
はリリース部等の1音の部分的区間に対応して定義され
ているものもあれば(アタック系、ボディ系、リリース
系の各奏法モジュール)、また、スラーのような音と音
のつなぎの区間であるジョイント部に対応して定義され
ているものもあり(ジョイント系奏法モジュール)、さ
らにスタッカートなどのような特殊演奏の1音全体に対
応して定義されているものもある(ショット系奏法モジ
ュール)。
【0020】こうした各奏法モジュールは、奏法の特徴
若しくは演奏の時間的部位又は区間等に基づき、大きく
いくつかの種類に分類することができる。その例を示す
と、次の7種類を挙げることができる。 1)「ノーマルエントランス(略称NE)」: (無音
状態からの)音の立ち上がり部分(つまり「アタック」
部)を受け持つアタック系奏法モジュール。 2)「ノーマルフィニッシュ(略称NF)」: (無音
状態への)音の立ち下がり部分(つまり「リリース」
部)を受け持つリリース系奏法モジュール。 3)「ノーマルジョイント(略称NJ)」: 2つの音
を(無音状態を経由せずに)接続する部分(つまり「ジ
ョイント」部)を受け持つジョイント系奏法モジュー
ル。 4)「スラージョイント(略称SJ)」: 2つの音を
(無音状態を経由せずに)スラーで接続する部分(つま
り「ジョイント」部)を受け持つジョイント系奏法モジ
ュール。 5)「ノーマルショートボディ(略称NSB)」: ビ
ブラートのかからない、短い音の、音の立ち上がり以降
から立ち下がり以前までの部分(つまり「ボディ」部)
を受け持つボディ系奏法モジュール。 6)「ビブラートボディ(略称VB)」: ビブラート
のかかった、音の立ち上がり以降から立ち下がり以前ま
での部分(つまり「ボディ」部)を受け持つボディ系奏
法モジュール。 7)「ショット(略称SHOT)」: (無音状態から
の)音の立ち上がり部分(つまり「アタック」部)及び
(無音状態への)音の立ち下がり部分(つまり「リリー
ス」部)の両方を含み、通常の1音よりも音の長さが短
い1音全体を受け持つショット系奏法モジュール。 なお、上記7種類の分類法は明細書での説明のための一
例にすぎず、他の分類法を採用してもよいし、更に多く
の種類が存在してよい。また、奏法モジュールは、楽器
種類等のオリジナル音源別にも分類されるのは勿論であ
る。
【0021】この実施例において、1つの奏法モジュー
ルに対応する1つの奏法波形のデータはそのままデータ
ベースに記憶されているのではなく、複数の波形構成要
素の集合からなるものとしてデータベースに記憶されて
いる。この波形構成要素を、以下、「ベクトル」とい
う。1つの奏法モジュールに対応するベクトルの種類に
は、一例として下記のようなものがある。なお、調和成
分及び調和外成分とは、対象たるオリジナル奏法波形を
ピッチ調和成分からなる波形ととそれ以外の残りの波形
成分とに分離することで定義されるものである。 1.調和成分の波形(Timbre)ベクトル: 調和成分の
波形構成要素のうち、ピッチと振幅をノーマライズした
波形形状のみの特徴を抽出したもの。 2.調和成分の振幅(Amplitude)ベクトル: 調和成
分の波形構成要素のうち、振幅エンベロープ特性を抽出
したもの。 3.調和成分のピッチ(Pitch)ベクトル: 調和成分
の波形構成要素のうち、ピッチ特性を抽出したもの(例
えば或る基準ピッチを基準にした時間的ピッチ変動特性
を示すもの)。 4.調和外成分の波形(Timbre)ベクトル: 調和外成
分の波形構成要素のうち、振幅をノーマライズした波形
形状(ノイズ的波形)のみの特徴を抽出したもの。 5.調和外成分の振幅(Amplitude)ベクトル: 調和
外成分の波形構成要素のうち、振幅エンベロープ特性を
抽出したもの。 上記のほかに、更に別の種類のベクトル(例えば、波形
の時間軸の進行を示す時間ベクトル)が含まれていても
よいが、便宜上、本実施例ではその説明を省略する。
【0022】なお、奏法波形の合成に際しては、これら
のベクトルデータに対して制御データに応じた加工処理
を適宜施して時間軸上に配置することで、奏法波形の各
構成要素に対応する波形若しくはエンベロープを演奏音
の再生時間軸に沿ってそれぞれ構築し、このようにして
時間軸上に配置された各ベクトルデータに基づいて所定
の波形合成処理を行うことで、奏法波形を生成する。例
えば、調和波形ベクトルに調和ピッチベクトルに応じた
ピッチ及びその時間変化特性を付与すると共に調和振幅
ベクトルに応じた振幅及びその時間変化特性を付与する
ことで調和成分の波形を合成し、調和外波形ベクトルに
調和外振幅ベクトルに応じた振幅及びその時間変化特性
を付与することで調和外成分の波形を合成し、調和成分
の波形と調和外成分の波形とを加算合成することで、最
終的な所定の奏法的特徴を示す演奏音波形つまり奏法波
形を生成することができる。
【0023】各奏法モジュールは、図2(b)に示すよ
うな奏法波形データと共に奏法パラメータを含むデータ
である。奏法パラメータは、当該奏法モジュールに係る
波形の時間やレベルなどを制御するためのパラメータで
ある。奏法パラメータには、各奏法モジュールの性格に
応じて適宜異なる1又は複数種類のパラメータが含まれ
ていてよい。例えば、「ノーマルエントランス」の場合
には、発音開始直後の絶対音高や音量などの種類の奏法
パラメータが含まれていてよいし、「ノーマルショート
ボディ」の場合には、当該奏法モジュールの絶対音高、
ノーマルショートボディの終了時刻−開始時刻、ノーマ
ルショートボディ開始時のダイナミクス、ノーマルショ
ートボディ終了時のダイナミクスなどの種類の奏法パラ
メータが含まれていてよい。この「奏法パラメータ」
は、ROM2等によって予め記憶されていてもよいし、
あるいはユーザの入力操作によって入力するようにした
り、あるいは既存のパラメータをユーザの操作によって
適宜変更できるようになっていたりしてもよい。また、
奏法波形の再生に際して、奏法パラメータが与えられな
かったような場合には標準的な奏法パラメータを自動的
に付加するようにしてもよい。また、処理の過程で、適
宜のパラメータが自動的に生成されて付加されるように
なっていてもよい。
【0024】図1に示した電子楽器においては、例えば
ROM2あるいは外部記憶装置4等から読み出した楽曲
データに対して奏法を自動的に付加する奏法自動判定機
能を具えると共に、ユーザが表示された楽曲データを適
宜に編集することのできる奏法表示編集機能とを具え
る。そこで、これらの各機能の概要について図3を用い
て説明する。図3は、当該電子楽器が具える奏法自動判
定機能と奏法表示編集機能とを説明するための機能ブロ
ック図である。図3において、図中の矢印は各機能間に
おけるデータの流れを表すものである。なお、この実施
例においては1台の電子楽器内において上記奏法自動判
定機能をCPU1で実行するソフトウエア音源の1つの
機能として、上記奏法表示編集機能をCPU1で実行す
るソフトウェア・シーケンサの1つの機能として実現し
た場合の実施例について説明する。勿論、こうしたソフ
トウエア音源やソフトウェア・シーケンサを用いること
なく、所定のハードウエアで構成した音源やシーケンサ
などに上記各機能を付与したものであってもよいことは
言うまでもない。
【0025】まず、楽曲データ管理・再生部M1は例え
ば楽曲データ選択スイッチによる楽曲データの選択等に
応じて、ROM2あるいは外部記憶装置4等から該当す
る楽曲データを取得する。既に説明したように、楽曲デ
ータはノートオンイベントやノートオフイベント(これ
らを総称してノートデータと呼ぶ)や奏法指定イベント
などを含む。楽曲データ管理・再生部M1では楽曲デー
タを取得すると、楽曲データ及び奏法を所定の表示態様
で表示器7上に表示するための画面表示指示を奏法表示
編集部M2に送る。奏法表示編集部M2では、受け取っ
た画面表示指示に従って「奏法表示編集画面」(後述す
る図4参照)を表示する。再生部分指定部M3は再生指
定スイッチ操作に応じて「再生部分指定画面」(後述す
る図5参照)を表示器7上に表示し、「再生部分指定画
面」からの再生指示を受け付ける。楽曲データ管理・再
生部M1では、再生部分指定部M3からの再生指示に応
じて楽曲データをストリーム再生するために所定量ずつ
に分割した楽曲データを奏法自動判定部J1に順次に送
る。
【0026】奏法自動判定部J1では「奏法自動判定処
理」(後述する図7参照)を実行して、受け取った楽曲
データに対して奏法を自動的に付加する。判定条件指定
部J2では、判定条件入力スイッチ操作に応じて「判定
条件入力画面」(後述する図6参照)を表示器7上に表
示し、自動的に奏法を付加する判定条件の入力を受け付
ける。すなわち、奏法自動判定部J1では判定条件指定
部J2からの判定条件に従って、楽曲データ中において
奏法指定がなされていない音符(ノート)に対してのみ
所定の奏法(判定奏法)を自動的に付加する。そして、
奏法自動判定部J1は、判定奏法を付加した楽曲データ
を楽音合成部J3に送る。楽音合成部J3では奏法自動
判定部J1が出力した判定奏法付きの新たな楽曲データ
に基づいて楽音合成を行い、音色設定部J4からの音色
指示に従う音色で楽音を出力する。つまり、自動付加さ
れた奏法を含む奏法付きの楽音を出力する。
【0027】奏法自動判定部J1は上述したように楽曲
データのストリーム再生に従い自動的に奏法を付加して
奏法付きの楽音を出力する機能だけでなく、そうした機
能の他に図3において点線で示すように、楽曲データ管
理・再生部M1から複数のノートオンイベントやノート
オフイベントを受け取り、それに基づき自動的に付加し
た奏法(図中における判定奏法)のみを楽曲データ管理
・再生部M1に返す機能を持つ。すなわち、再生部分指
定部M3からの再生指示に関わらず、楽曲データ管理・
再生部M1は奏法自動判定部J1に対して独自に奏法自
動判定の問い合わせを行い、その結果(判定奏法)を奏
法自動判定部J1から受け取る。こうした場合、楽曲デ
ータ管理・再生部M1では受け取った判定奏法及び楽曲
データとに基づく画面表示指示を奏法表示編集部M2に
対して送ることで、奏法自動判定部J1で付加された奏
法を「奏法表示編集画面」上に表示することができるよ
うになっている。これによると、ユーザは自動的に付加
された判定奏法などの該楽曲データに付加されている奏
法を視覚的に確認することができ、また奏法表示編集画
面を利用して奏法の変更や削除などを適宜に簡単に行う
こともできる。こうしたことが可能な「奏法表示編集画
面」についての説明は後述することから、ここでの説明
を省略する。このようなオンデマンドにおける奏法付加
の場合、1曲全体の奏法を一度に問い合わせるのではな
く、「奏法表示編集画面」に表示されている音符分につ
いてのみ適用するのに最適な奏法を問い合わせる。勿
論、奏法が手動設定されていない音符についてのみ問い
合わせを行う。なお、奏法問い合わせアルゴリズム(後
述する図7〜図9参照)は上述の楽曲データのストリー
ム再生にあわせて奏法を付加する場合とほぼ同じである
が、この場合には楽曲データを再生しているわけではな
いことから奏法指定イベントを出力しない点が異なるも
のとなる。このように、奏法自動判定部J1は該奏法自
動判定部J1外部に判定結果のみを出力することもでき
る。すなわち、判定結果を奏法表示編集部M2にフィー
ドバックすることが可能となる。こうすると、楽曲デー
タを再生しなくても表示上で判定結果を確認・変更する
ことができるようになる。
【0028】ここで、楽曲データ管理・再生部M1から
の表示指示に従って、表示器7上に表示される「奏法表
示編集画面」について、図4を用いて説明する。図4
は、奏法表示編集画面の一実施例を示す概念図である。
該「奏法表示編集画面」は、楽曲データ及び奏法を所定
の表示態様で表示し、ユーザによる手動でのノートや奏
法の編集を行うための画面である。なお、図中に示した
数字1〜9は説明を理解しやすくするために楽曲データ
における各音符に対して便宜的に添付したものであるこ
とから、実際の「奏法表示編集画面」に表示しなくてよ
い。
【0029】この図4に示す実施例から理解できるよう
に、表示器7上に表示される「奏法表示編集画面」は、
画面上段に楽曲データに基づく楽曲情報を表示・編集す
るための楽曲情報表示部G1と、画面下段に奏法を表示
・編集するための奏法表示部G2とを少なくとも含む画
面である。画面上段の楽曲情報表示部G1は、楽曲デー
タ管理・再生部M1に入力された楽曲データに従う楽音
を所定の表示態様で表示する領域である。この実施例で
は楽曲データの各々の音符を演奏するために演奏操作が
必要な鍵盤位置と、該鍵盤の操作時間とを同時に表わす
ことが可能なピアノロールにより楽曲データに基づく楽
曲情報を表示した例を示している。勿論、こうしたピア
ノロールによる表示に限らず、楽曲データに基づく楽曲
情報を楽譜などに表示するようにしてもよいことは言う
までもない。こうしたピアノロールなどを用いて表示さ
れた楽曲データ内容の編集については公知であることか
ら、ここでの説明を省略する。
【0030】他方、「奏法表示編集画面」の画面下段の
奏法表示編集表示部G2は、楽曲データに付加されてい
る奏法を所定の表示態様で表示する領域である。この実
施例ではボディ系の奏法とジョイント系の奏法とをそれ
ぞれ異なる領域に、それぞれを所定のアイコンで表示し
た例を示した。ボディ系奏法を表示・編集するためのボ
ディ表示・編集部G2aは、楽曲データに付加されてい
るボディ系奏法の種類毎に異なるアイコンで付加されて
いるボディ系奏法を表示する。例えば、ショットである
場合には点アイコン、ノーマルショートボディである場
合には横棒アイコン、ビブラートボディである場合には
波型アイコンなどのように表示態様の異なるアイコンを
表示する。これに従うと、実施例に示す曲データに対し
ては、第1音と第2音はアイコンとして点アイコンが表
示されていることからそれぞれの音がショットである1
音であり、第3音〜第6音まではアイコンとして横棒ア
イコンが表示されていることからそれぞれの音がノーマ
ルショートボディで構成される1音であり、第7音〜第
9音まではアイコンとして波型アイコンが表示されてい
ることからそれぞれの音がビブラートボディで構成され
ている1音であることが理解できる。
【0031】ジョイント系奏法を表示・編集するための
ジョイント表示・編集部G2bは、楽曲データに付加さ
れているジョイント系奏法を所定のアイコンで表示す
る。この実施例においては、スラージョイントのみをス
ラーアイコンで表示し、ノーマルジョイントに対しては
アイコン表示しない。ノーマルジョイントをアイコンを
用いて表示しない理由は、ノーマルジョイントは楽音制
作時においてユーザが特に意識する必要がないにも関わ
らず、ノーマルジョイントを含めてアイコン表示してし
まうと表示が煩雑なものとなって、ユーザが他の重要な
部分の奏法を確認することが難しくなってしまうからで
ある。したがって、こうした点を考慮しなくてもよい場
合などにおいては、ノーマルジョイントに対して所定の
専用アイコンを割り当てておき、該専用アイコンを用い
てノーマルジョイントを表示するようにしてもよい。ま
た、スラーアイコンでスラージョイントを表示する場合
には、連続するスラージョイント分はまとめて1つのア
イコンで表示するようにするとよい。こうすると、表示
が煩雑なものとならず、また一般的な楽譜におけるスラ
ー記号表示と同じような表記態様でスラージョイントを
表わすことができるようになることから、ユーザが楽音
制作時に理解しやすくなり都合がよい。勿論、スラージ
ョイントに対応するスラーアイコンを各音毎に1つ1つ
表示するようにしてもよい。こうした「奏法表示編集画
面」において、ユーザにより手動設定された奏法と奏法
自動判定部J1で自動的に付加された奏法とではアイコ
ンの表示態様を変えて表示する。例えば、ユーザが手動
で設定した奏法に対応するアイコンは濃い色で表示し、
奏法自動判定部J1で自動的に付加された奏法に対応す
るアイコンは薄い色で表示する。勿論、こうした色の濃
淡で区別できるようにすることに限らず、表示色を変え
る、アイコン表示の大きさを変える、輪郭の大きさを変
える、アイコン形状を変える、「自動」「手動」といっ
た異なる文字列を表示する、など他の種々の表示態様で
あってもよいことは言うまでもない。
【0032】手動設定された奏法及び自動判定により付
加された奏法は、「奏法表示編集画面」を用いてユーザ
が自由に編集することができる。例えば、図4の上段に
示す図のように、画面上に表示されている1つのアイコ
ンを指定すると、画面上に新たにコンテクストメニュー
G2cがポップアップ表示され、ユーザは表示されたコ
ンテクストメニューG2cを用いて、指定したアイコン
に対応する奏法を編集することができる。ボディ表示・
編集部G2a上のアイコンを指定した場合、図4下段の
左側に示す図のように、コンテクストメニューG2cに
は、例えば自動判定により付加された奏法を手動設定に
変更すると共に、該奏法を適用する「オン(On)」ボタ
ン、自動判定により付加された奏法を手動設定に変更す
るが該奏法を適用しないでショット奏法を適用する「シ
ョット(SHOT)」ボタン、ノーマルショートボディを適
用する「ノーマルショートボディ(Normal Short Bod
y)」ボタン、ビブラート奏法を適用する「ビブラート
(Vibrato Body)」ボタン、ユーザにより手動設定され
た奏法を自動判定により奏法を付加するように設定する
「オート(Auto)」ボタンが表示される。「オート(Au
to)」ボタンが選択された場合、楽曲データの該当する
奏法イベントが削除される。すなわち、ユーザが自動付
加された奏法を変更の必要がないと思っているにも関わ
らず、自動付加された奏法はその後の判定条件の変更
(後述する)などの影響を受け、ユーザが気づかないう
ちに自動付加した奏法が変更されてしまう恐れがある。
そこで、ユーザが手動で設定した奏法指定情報と自動付
加された奏法とを異なる表示態様で表示し、ユーザが自
動付加された奏法を「オン(On)」ボタン操作により予
め確定しておくことでこうした奏法の変更が生じないよ
うになっている。メニューによって、ユーザが別の奏法
を選択したり、自動設定に変更したりした場合には、そ
れにあわせてアイコンの表示態様を変更する。
【0033】同様に、ジョイント表示・編集部G2b上
のアイコンを指定した場合、図4下段の右側に示す図の
ように、コンテクストメニューG2cには、例えば「オ
ン(On)」ボタン、スラージョイントを適用する「スラ
ー(Slur)」ボタン、ノーマルジョイントを適用する
「ノーマル(Normal)」ボタン、「オート(Auto)」ボ
タンが表示される。こうした「奏法表示編集画面」を表
示器7上に表示することにより、ユーザは楽曲データに
付加されている奏法を視覚的に確認し編集することがで
きるようになっている。
【0034】なお、上述した実施例ではピアノロール画
面に1トラック分の楽曲データの楽曲情報のみを表示し
ている例を示したがこれに限らず、ピアノロール画面に
は複数トラック分の楽曲データの楽曲情報を表示するこ
とができることは勿論である。複数トラック分の楽曲デ
ータのうち所望トラックの楽曲データの奏法を編集する
場合には、予めユーザが編集対象とするトラックを指定
できるようにするとよい。そうした場合、ユーザが現在
どのトラックの楽曲データの奏法を編集しているのかが
確認できるように、トラック番号を表示したりあるいは
トラック毎に背景色などを変えるなどにより編集対象で
あるトラックを表示するようにするとよい。
【0035】次に、再生指定スイッチ操作に応じて表示
器7上に表示される「再生部分指定画面」について、図
5を用いて説明する。図5は、再生部分指定画面の一実
施例を示す概念図である。該「再生部分指定画面」は、
再生する楽曲データの範囲を指示して、再生開始指示を
与えるための画面である。
【0036】この図5に示す実施例から理解できるよう
に、表示器7上に表示される「再生部分指定画面」は、
奏法自動判定部J1と接続するための「コネクト(Conn
ect)」ボタンG3、再生範囲指定を有効にするための
ボタンG4、再生範囲をループ再生するかどうかのボタ
ンG5といった各種ボタンと、再生開始位置と再生終了
位置とを直接入力することにより再生部分の範囲指定を
行うための範囲指定入力エリアG6、現在再生中の再生
位置を表示するための再生位置表示エリアG7といった
各種エリアを含む画面である。「コネクト(Connec
t)」ボタンG3は楽曲データを再生したり、奏法を問
い合わせるために楽曲データ再生・管理部M1を奏法自
動判定部J1に対し接続するためのボタンであり、この
「コネクト(Connect)」ボタンG3を押下することで
奏法自動判定の結果(判定奏法)が手動設定されている
奏法と共に「奏法表示編集画面」に表示される。この
「コネクト(Connect)」ボタンG3を押下していない
状態では、手動設定されている奏法のみが「奏法表示編
集画面」に表示される。再生範囲指定を有効にするため
のボタンG4は、範囲指定入力エリアG6に入力された
再生開始位置と再生終了位置とを有効にすることで、該
再生指定範囲でのみ楽曲を再生するよう設定するための
ボタンである。再生範囲をループ再生するかどうかのボ
タンG5は、有効にした再生指定範囲で楽曲データを何
回も繰り返し再生(つまりループ再生)するように設定
するためのボタンである。範囲指定入力エリアG6は再
生部分の範囲指定を行うためのデータ入力エリアであ
り、再生位置表示エリアG7は現在再生中の再生位置を
表示するためのデータ表示エリアである。この実施例に
おける範囲指定入力エリアG6及び再生位置表示エリア
G7では、再生開始位置、再生終了位置、現在再生位置
とをそれぞれ小節、拍、チック(例えばサブビートな
ど)とで入力あるいは表示することができるようになっ
ている。なお、再生位置表示エリアG7では小節、拍、
チック以外に、現在再生位置を楽曲開始からの時間表示
(ここでは時、分、秒、100分の1秒で表示)で表わすよ
うにもなっている。
【0037】次に、判定条件入力スイッチ操作に応じて
表示器7上に表示される「判定条件入力画面」につい
て、図6を用いて説明する。図6は、判定条件入力画面
の一実施例を示す概念図である。該「判定条件入力画
面」は、奏法自動付加の際に用いる判定条件の変更を行
うための画面である。
【0038】この図6に示す実施例から理解できるよう
に、表示器7上に表示される「判定条件入力画面」は、
ショット、ノーマルショートボディ、ビブラートボディ
などのボディ系奏法や、スラージョイント、ノーマルジ
ョイントなどのジョイント系奏法に、いずれの奏法を付
加するかを判定するための判定条件を入力するための画
面である。この「判定条件入力画面」では、ボディ系奏
法の判定条件であるショットタイム及びノーマルショー
トボディタイム、ジョイント奏法の判定条件であるスラ
ージョイントタイム及びノーマルジョイントタイムをそ
れぞれ個々の値に設定することができる入力エリア(図
中G8〜G11参照)を具えている。ショットタイム
は、1音全体においてショットの1音を使うか通常の1
音(つまり、アタック系とボディ系とリリース系あるい
はジョイント系を組み合わせて表わされる1音)を使う
かの閾値とする音符長値を設定するためのものである。
ノーマルショートボディタイムは、通常の1音のボディ
部においてノーマルショートボディを使うかビブラート
ボディを使うかの閾値とする音符長値を設定するための
ものである。スラージョイントタイムは、音と音との間
においてスラージョイントを使うかノーマルジョイント
を使うかの閾値とする休符長値を設定するためのもので
ある。ノーマルジョイントタイムは、音と音との間にお
いてリリース系とアタック系の組み合わせを使うか(つ
まりジョイントを使用しないか)、ジョイントを使うか
の閾値とする休符長値を設定するためのものである。こ
れらの各判定条件を用いての奏法の自動付加について
は、「奏法自動判定処理」(後述する図7参照)で詳し
く説明する。
【0039】上述したように、楽曲データを一連の音符
列の時間、音長、音高情報のみで構成すると機械的な無
表情な演奏が再生されることとなり、こうした演奏は音
楽的に非常に不自然な演奏である。そこで、より自然な
演奏、美しい演奏、生々しい演奏とするためには、様々
な楽器毎に特有の奏法を表す演奏情報を楽曲データに付
加すると楽器らしさを表わすことができよい。例えば、
ギターやベースなどの弦楽器においてはチョーキング奏
法が知られており、このチョーキング奏法を普通の奏法
に織り交ぜて用いることによって、ギターらしい表情を
持った自然な演奏を作り出すことができる。本発明に係
る奏法自動判定装置は、楽曲データに対して楽器特有の
奏法に関する演奏情報を自動的に付加する。そこで、楽
曲データに対して自動的に楽器特有の奏法を付加する
「奏法自動判定処理」について、図7に従って説明す
る。図7は、該電子楽器におけるCPU1で実行する
「奏法自動判定処理」の一実施例を示したフローチャー
トである。該「奏法自動判定処理」は、パネル操作子6
における自動表情付け開始スイッチの操作に伴って、C
PU1で実行される処理である。
【0040】ステップS1では、楽曲データに含まれる
イベントデータのうち、ノートオン・イベントと該ノー
トオン・イベントに対応するノートオフ・イベントとを
取得する。すなわち、楽曲データに基づき演奏する順に
従って音符(以下、ノート)単位にノートオン及びノー
トオフ・イベントを取得することで、該ノート1音の演
奏開始時刻と演奏終了時刻とを決定する。ステップS2
では、現在のノートオン・イベントと同時刻にある奏法
指定イベントを取得する。すなわち、現在のノートオン
・イベントに対してデュレーション「0」に定義されて
いる奏法指定イベントを楽曲データから取得する。ステ
ップS3では、現在のノートオン・イベントに対してデ
ュレーション「0」に定義されている奏法指定イベント
があるか否かを判定する。前記奏法指定イベントがある
場合、つまり既に該ノートに対して何らかの奏法が付加
済み(例えばユーザの手動設定により付加された奏法、
あるいは予め楽曲データ中に定義済みである奏法など)
である場合には(ステップS3のYES)、該ノートは
奏法を自動的に付加する対象としない。したがって、ス
テップS6の処理へジャンプする。一方、前記奏法指定
イベントがない場合、つまり該ノートに対して何らかの
奏法が付加済みでない場合には(ステップS3のN
O)、ボディ判定処理を行い(ステップS4)、該ボデ
ィ判定処理により得られた判定結果を奏法指定イベント
とする(ステップS5)。
【0041】ステップS6では、現在のノートのノート
オン及び奏法指定イベントを判定奏法(図3参照)とし
て出力する。すなわち、上記ステップS3の処理におい
て、奏法指定イベントがあると判定された場合はノート
オン・イベントと共に当該奏法指定イベントをそのまま
出力し、他方奏法指定イベントがないと判定された場合
にはボディ判定処理により得られたボディ系奏法(例え
ば、ノーマルショートボディ、ビブラートボディ、ショ
ットなどの各奏法モジュール)に対応する奏法指定イベ
ントをノートオン・イベントと共に出力する。この際、
各ボディ系奏法はノートオン時刻と同時刻(つまりノー
トオンイベントと同じ箇所)に指定する。なお、ショッ
ト以外のボディ系奏法については、ノートオン時刻とノ
ートオフ時刻の間の適当な時刻(つまり当該ノートのノ
ートオン・イベントから所定時間後であって、当該ノー
トのノートオフ・イベントが出る前の適宜の時点に対応
する箇所)に指定するなどしてもよい。
【0042】ステップS7では、楽曲データ中に現在の
ノートに引き続いて次のノートがあるか否かを判定す
る。すなわち、楽曲が該ノートで終了することなく該ノ
ート以降も楽曲が続くか否かを判定する。次のノートが
ない場合、つまり楽曲が該ノートで終了する場合には
(ステップS7のNO)、現在のノートのノートオフ・
イベントを出力する(ステップS9)。次のノートがあ
る場合、つまり該ノート以降も楽曲が続く場合には(ス
テップS7のYES)、該ノートのボディの奏法指定イ
ベントがショット(Shot)であるか否かを判定する(ス
テップS16)。該ノートが1音全体を受け持つショッ
ト奏法である場合(ステップS16のYES)、ジョイ
ント奏法は使用されないので、現在のノートのノートオ
フ・イベントを出力し(ステップS17)、次のノート
オン・イベントと、対応するノートオフ・イベントを取
得して(ステップS18)、次のノートに処理を進める
(ステップS15)。該ノートがショット奏法でない場
合(ステップS16のNO)、現在のノートオフ・イベ
ントと同時刻にある奏法指定イベントを取得する(ステ
ップS8)。すなわち、現在のノートオフ・イベントに
対してデュレーション「0」に定義されている奏法指定
イベントを楽曲データから取得する。ステップS10で
は、現在のノートオフ・イベントに対してデュレーショ
ン「0」に定義されている奏法指定イベントがあるか否
かを判定する。前記奏法指定イベントがある場合、つま
り既に前のノートと次のノートとの間に対して何らかの
奏法が付加済みである場合には(ステップS10のYE
S)、該ノートは奏法を自動的に付加する対象としな
い。したがって、ステップS14の処理へジャンプす
る。
【0043】一方、前記奏法指定イベントがない場合、
つまり既に前のノートと次のノートとの間に対して何ら
かの奏法が付加済みでない場合には(ステップS10の
NO)、楽曲データに含まれるイベントデータのうち、
次のノートのノートオン・イベントと該ノートオン・イ
ベントに対応するノートオフ・イベントを取得する(ス
テップS11)。すなわち、楽曲データに基づき演奏す
る順に従って次の音符(以下、ノート)単位にノートオ
ン及びノートオフ・イベントを取得することで、次のノ
ートの演奏開始時刻と演奏終了時刻とを決定する。そし
て、現在のノートのノートオフ・イベントと取得した次
のノートのノートオン・イベントとに基づきジョイント
判定処理を実行し(ステップS12)、該ジョイント判
定処理により得られた判定結果を奏法指定イベントとす
る(ステップS13)。ステップS14では、現在ノー
トのノートオフ及び奏法指定イベントを判定奏法(図3
参照)として出力する。すなわち、上記ステップS10
の処理において、奏法指定イベントがあると判定された
場合はノートオフ・イベントと共に当該奏法指定イベン
トをそのまま出力し、他方奏法指定イベントがないと判
定された場合にはジョイント判定処理により得られたジ
ョイント系奏法に対応する奏法指定イベントをノートオ
フ・イベントと共に出力する。この際、各ジョイント系
奏法はノートオフ時刻と同時刻に指定する。ステップS
15では次のノートに処理を進め、ステップS2の処理
へ戻る。このようにして、楽曲データ中の全てのノート
に対して上記ステップS2〜ステップS18までの処理
を繰り返し行うことにより、楽曲データ中の個々のノー
ト単位に順次に奏法の付加の適否を判断し奏法を付加す
る。
【0044】次に、「ボディ判定処理」について説明す
る。図8は、図7に示した「奏法自動判定処理」で行わ
れる「ボディ判定処理」(図7のステップS4参照)の
一実施例を示すフローチャートである。
【0045】まず、最初のステップS21では、現在ノ
ートのノートオン時刻と該ノートオンに対応するノート
オフ時刻とを取得する。ステップS22では、該取得し
たノートオフ時刻からノートオン時刻を減算することに
よって現在ノートの音符長を計算する(ステップS2
2)。すなわち、所定のノート1音の演奏開始から演奏
終了までの時間を求める。ステップS23では、求めた
音符長がノーマルショートボディタイムよりも長いか否
かを判定する。ノーマルショートボディタイムは、予め
ROM2などに記憶された(あるいはユーザが適宜に
「判定条件入力画面」を用いて入力した)時間長に関し
てのパラメータである。音符長がノーマルショートボデ
ィタイムよりも長い時間長であると判定した場合には
(ステップS23のYES)、該ノート1音のボディ系
奏法として用いる奏法モジュールをビブラートボディと
判定する(ステップS24)。一方、音符長がノーマル
ショートボディタイムよりも長い時間長でないと判定し
た場合には(ステップS23のNO)、さらに音符長が
ショットタイムよりも長いか否かを判定する(ステップ
S25)。ショットタイムは、予めROM2などに記憶
された(あるいはユーザが適宜に「判定条件入力画面」
を用いて入力した)ノーマルショートボディタイムより
も短い時間長に関してのパラメータである。音符長がシ
ョットタイムよりも長い時間長でないと判定した場合に
は(ステップS25のNO)、該ノート1音全体の奏法
として用いる奏法モジュールをショットと判定する(ス
テップS27)。音符長がショットタイムよりも長い時
間長であると判定した場合には(ステップS25のYE
S)、該ノート1音のボディ系奏法として用いる奏法モ
ジュールをノーマルショートボディと判定する(ステッ
プS26)。このように、「ボディ判定処理」では、あ
るノートのノートオン・イベントとノートオフ・イベン
トとをセットにして判定処理を行うことで、使用すべき
ボディ系もしくはショット系奏法モジュールの種類を決
定する。
【0046】次に、「ジョイント判定処理」について説
明する。図9は、図7に示した「奏法自動判定処理」で
行われる「ジョイント判定処理」(図7のステップS1
2参照)の一実施例を示すフローチャートである。
【0047】まず、最初のステップS31では、現在の
ノートのノートオフ時刻と現在ノートに続く次のノート
のノートオン時刻とを取得する。ステップS32では、
該取得したノートオン時刻からノートオフ時刻を減算す
ることによって現在ノートから次のノートまでの休符長
を計算する(ステップS32)。すなわち、現在ノート
1音の演奏終了から次のノート1音の演奏開始までの時
間を求める。ステップS33では、求めた休符長がノー
マルジョイントタイムよりも長いか否かを判定する。ノ
ーマルジョイントタイムは、予めROM2などに記憶さ
れた(あるいはユーザが適宜に「判定条件入力画面」を
用いて入力した)時間長に関してのパラメータである。
休符長がノーマルジョイントタイムよりも長い時間長で
あると判定した場合には(ステップS33のYES)、
該ノート1音は単独の1音であるとしてジョイント系奏
法を使用しないと判定する(ステップS34)。休符長
がこのノーマルジョイントタイムよりも長い時間長でな
いと判定した場合には(ステップS33のNO)、さら
に休符長がスラージョイントタイムよりも長いか否かを
判定する(ステップS35)。スラージョイントタイム
は、予めROM2などに記憶された(あるいはユーザが
適宜に「判定条件入力画面」を用いて入力した)ノーマ
ルジョイントタイムよりも短い時間長に関してのパラメ
ータである。休符長がスラージョイントタイムよりも長
い時間長でないと判定した場合には(ステップS35の
NO)、該ノート1音は次のノート1音とスラーで接続
される連続した音であるとしてジョイント系奏法として
用いる奏法モジュールをスラージョイントと判定する
(ステップS37)。一方、休符長がスラージョイント
タイムよりも長い時間長であると判定した場合には(ス
テップS35のYES)、該ノート1音は次のノート1
音と連続した音であるとしてジョイント系奏法として用
いる奏法モジュールをノーマルジョイントと判定する
(ステップS36)。このように、「ジョイント判定処
理」では、あるノートのノートオフ・イベントと次のノ
ートのノートオン・イベントとをセットにして判定処理
を行うことで、使用すべきジョイント系奏法モジュール
の種類を決定する。
【0048】ここで、上述したボディ判定処理及びジョ
イント判定処理により決定される各奏法を行った結果に
基づいて、最終的に生成される波形について図を用いて
説明する。まず、ボディ判定処理の結果に基づき生成さ
れる波形について図10を用いて説明する。図10は、
所定のノート1音の音符長毎に対応して生成される1音
の波形を示す概念図である。この実施例では、図の左側
に判定条件と音符長との時間的な関係を示し、図の右側
に判定奏法に基づき生成される波形をエンベロープ波形
で示した。
【0049】所定のノート1音におけるノートオンとノ
ートオフとにより決定される時間長(つまり音符長:図
中において長方形で示した)がノーマルショートボディ
タイムよりも長い場合には、ボディ系奏法としてビブラ
ートボディが選択される(図8のステップS24参
照)。したがって、この場合には図10(a)に示すよ
うにノーマルエントランスとビブラートボディとノーマ
ルフィニッシュとを組み合わせたものにより当該1音の
波形を表わすことになる。所定のノート1音における音
符長がノーマルショートボディタイムよりも短く、かつ
ショットタイムよりも長い場合には、ボディ系奏法とし
てノーマルショートボディが選択される(図8のステッ
プS26参照)。したがって、この場合には図10
(b)に示すようにノーマルエントランスとノーマルシ
ョートボディとノーマルフィニッシュとを組み合わせた
ものにより当該1音の波形を表わすことになる。所定の
ノート1音における音符長がショットタイムよりも短い
場合には、ボディ系奏法としてショットが選択される
(図8のステップS27参照)。したがって、この場合
にはノーマルエントランスとノーマルショートボディと
ノーマルフィニッシュとを組み合わせたものにより当該
1音の波形を表わすことなく、図10(c)に示すよう
にショットのみで当該1音の波形を表わすことになる。
このように、楽曲データ中において奏法が付与されてい
ないノートの音符長がノーマルショートボディタイムよ
りも長いような場合には、ノーマルエントランスとノー
マルフィニッシュを組み合わせたものに対し、さらにビ
ブラートボディを組み合わせることによって当該ノート
を表わす。ノートの音符長がノーマルショートボディタ
イムよりも短く、かつショットタイムよりも長いような
場合には、ノーマルエントランスとノーマルフィニッシ
ュを組み合わせたものに対し、さらにノーマルショート
ボディを組み合わせることによって当該ノートを表わ
す。ノートの音符長がショットタイムよりも短いような
場合には、ノーマルエントランスとノーマルフィニッシ
ュを組み合わせることによって該ノートを表わすことを
せずに、ショットのみを用いることによって当該ノート
を表わす。
【0050】次に、ジョイント判定処理の結果に基づき
生成される波形について図11を用いて説明する。図1
1は、所定のノートとそれに続く次のノートまでの休符
長毎に対応して生成される連続する音の波形を示す概念
図である。この実施例では、図の左側に判定条件と休符
長との時間的な関係を示し、図の右側に判定奏法に基づ
き生成される波形をエンベロープ波形で示した。また、
この実施例では、所定のノートとそれに続く次のノート
のボディ系奏法が、ノーマルショートボディが指定(若
しくは、前述のボディ奏法判定にて判定)されていたも
のとして示している。
【0051】所定のノート1音のノートオンと次のノー
トのノートオフとにより決定される時間長(つまり休符
長:図中において長方形で音符長を示した先行するノー
トの最後から後続するノートの始まりまで)がノーマル
ジョイントタイムよりも長い場合には、ジョイント系奏
法が選択されることがない(図9のステップS34参
照)。したがって、この場合には図11(a)に示すよ
うに各ノートをノーマルエントランスとノーマルショー
トボディとノーマルフィニッシュとを組み合わせたもの
により表わし、それぞれのノートをジョイント系奏法モ
ジュールで接続していない独立した音の波形として表わ
すことになる。連続するノート間の休符長がノーマルジ
ョイントタイムよりも短く、かつスラージョイントタイ
ムよりも長い場合には、ジョイント系奏法としてノーマ
ルジョイントが選択される(図9のステップS36参
照)。したがって、この場合には図11(b)に示すよ
うに先行するノートのノーマルフィニッシュと後続する
ノートのノーマルエントランスがノーマルジョイントに
置きかえられたものにより連続するノートの波形を表わ
すことになる。連続するノート間の休符長がスラージョ
イントタイムよりも短い場合には、ジョイント系奏法と
してスラージョイントが選択される(図9のステップS
37参照)。したがって、この場合には図11(c)に
示すように先行するノートのノーマルフィニッシュと後
続するノートのノーマルエントランスがスラージョイン
トに置きかえられたものにより連続するノートの波形を
表わすことになる。このように、楽曲データ中において
奏法が付与されていない連続するノート間の休符長がノ
ーマルジョイントタイムよりも長いような場合には、前
ノートの終端をノーマルフィニッシュで終わらせ、続く
ノートの始端をノーマルエントランスで始まらせ、それ
ぞれのノート間を独立した音として表わす。連続するノ
ート間の休符長がノーマルジョイントタイムよりも短
く、かつスラージョイントタイムよりも長いような場合
には、ノーマルジョイントを用いて各ノートを連続する
波形として表わす。連続するノート間の休符長がスラー
ジョイントタイムよりも短いような場合には、スラージ
ョイントを用いて各ノートを連続する波形として表わ
す。
【0052】なお、アタック系奏法モジュールとボディ
系奏法モジュールとリリース系奏法モジュール(あるい
はジョイント系奏法モジュール)とを組み合わせること
によって1音全体(あるいは連続する音)の波形を生成
する方法は公知であることから、ここでの説明を省略す
る。
【0053】なお、奏法自動判定部J1は上述した「奏
法自動判定処理」において「判定奏法」として奏法指定
イベント情報を出力するようにしたが(図7のステップ
S6又はステップS14参照)これに限らず、例えば奏
法波形そのものを出力するようにしてもよい。こうした
場合には、「奏法表示編集画面」に該奏法波形を表示す
るようにするとよい。
【0054】なお、上述した実施例においては「コネク
ト(Connect)」ボタンG3の押下に応じて楽曲データ
再生・管理部M1を接続する奏法自動判定部J1が予め
決められた1つのものである場合について説明したがこ
れに限らず、「コネクト(Connect)」ボタンG3の押
下操作の回数などに応じて、奏法を問い合わせるために
楽曲データ再生・管理部M1を接続する奏法自動判定部
J1を変更できるようにしてよい。すなわち、楽曲デー
タ管理・再生部M1に対して複数の奏法自動判定部J1
を接続しておき、「コネクト(Connect)」ボタンG3
の押下操作の回数などに応じて使用する奏法自動判定部
J1を選択できるようにしてよい。こうすると、ユーザ
は「コネクト(Connect)」ボタンG3を操作するだけ
で、異なる判定条件で奏法を自動付加することができる
ようになる。すなわち、例えばギター音源や、ピアノ音
源、サックス音源といった音源毎に異なる判定条件を予
め対応するようにして設定しておくと、音源毎に当該音
源に最適な奏法が最適な位置に自動的に付加されること
となり、ユーザにとって非常に便利である。
【0055】なお、上述した各実施例においては、ソフ
トウエア音源として単音発音するモノモードを例に説明
したが複数音を発音するポリモードであってもよいこと
は言うまでもない。その場合、ボディ奏法判定処理のみ
を行い、ジョイント判定処理を行わない(それぞれを独
立した1音として扱う)でもよい。また、楽曲データ管
理・再生部M1において、複数のモノフォニックなシー
ケンスに分解し、それぞれのシーケンスを複数の奏法自
動判定機能で処理させてもよい。その場合、分解の結果
を奏法表示編集部M2に表示し、ユーザが確認及び修正
できるようにすると便利である。
【0056】なお、波形データは上述したような「奏法
モジュール」を用いることに限らず、PCM、DPC
M、ADPCMのようなサンプリングされた波形サンプ
ルデータを用いてもよいことは言うまでもない。すなわ
ち、音源8における楽音信号発生方式は、いかなるもの
を用いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応
して変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶
した楽音波形サンプル値データを順次読み出す波形メモ
リ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位相角パラ
メータデータとして所定の周波数変調演算を実行して楽
音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるいは上
記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定
の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを
求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してよい。こ
のように、音源回路8の方式は波形メモリ方式、FM方
式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合
成方式、VCO+VCF+VCAのアナログシンセサイ
ザ方式、アナログシミュレーション方式等、どのような
方式であってもよい。また、専用のハードウェアを用い
て音源8を構成するものに限らず、DSPとマイクロプ
ログラム、あるいはCPUとソフトウェアを用いて音源
回路8を構成するようにしてもよい。さらに、1つの回
路を時分割で使用することによって複数の発音チャンネ
ルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チャン
ネルが1つの回路で形成されるようなものであってもよ
い。
【0057】なお、この奏法自動判定装置を電子楽器に
適用する場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦
楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形
態でもよい。また、音源装置、楽曲データの自動表情付
け装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限ら
ず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェー
スや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接
続するように構成されたものにも同様に適用できること
はいうまでもない。また、パソコンとアプリケーション
ソフトウェアという構成であってもよく、この場合処理
プログラムを磁気ディスク、光ディスクあるいは半導体
メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネットワーク
を介して供給するものであってもよい。さらに、カラオ
ケ装置や自動演奏ピアノのような自動演奏装置、ゲーム
装置、携帯電話等の携帯型通信端末などに適用してもよ
い。携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の
機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ
側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体とし
て所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、接続された所定の装置
に対して奏法の問い合わせを行うと、前記所定の装置か
ら奏法自動判定結果を取得して該結果に基づく奏法を表
示するようにした。これにより、ユーザは所定の装置と
接続するだけで、奏法の付加されていない楽曲データに
対して自動的に奏法を付加することができる。すなわ
ち、ユーザは楽曲データに対する奏法の付加を効率的に
実施することができるようになる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る奏法自動判定装置を適用した
電子楽器のハードウエア構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 各種データを説明するための概念図であり、
図2(a)は楽曲データの一実施例を説明するための概
念図、図2(b)は波形データの一実施例を説明するた
めの概念図である。
【図3】 当該電子楽器が具える奏法自動判定機能と奏
法編集機能とを説明するための機能ブロック図である。
【図4】 奏法表示編集画面の一実施例を示す概念図で
ある。
【図5】 再生部分指定画面の一実施例を示す概念図で
ある。
【図6】 判定条件入力画面の一実施例を示す概念図で
ある。
【図7】 奏法自動判定処理の一実施例を示したフロー
チャートである。
【図8】 ボディ判定処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。
【図9】 ジョイント判定処理の一実施例を示すフロー
チャートである。
【図10】 所定のノート1音の音符長毎に対応して生
成される1音の波形を示す概念図である。
【図11】 所定のノートとそれに続く次のノートまで
の休符長毎に対応して生成される連続する音の波形を示
す概念図である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、
4…外部記憶装置、5…演奏操作子(鍵盤等)、6…パ
ネル操作子(スイッチ等)、7…表示器、8…音源、8
A…サウンドシステム、9…インタフェース、1D…通
信バス、M1…楽曲データ管理・再生部、M2…奏法表
示編集部、M3…再生部分指定部、J1…奏法自動判定
部、J2…判定条件指定部、J3…楽音合成部、J4…
音色設定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも奏法を自動判定することが可
    能な所定の装置を接続する接続手段と、 楽曲データを記憶する記憶手段と、 前記接続した所定の装置に対して奏法問い合わせ開始を
    指示する指示手段と、 前記奏法問い合わせ開始指示に従い、前記接続された所
    定の装置に対して前記記憶した楽曲データを供給する楽
    曲データ供給手段と、 前記接続された所定の装置からの奏法自動判定結果を取
    得する取得手段と、 前記取得した奏法自動判定結果に基づいて所定の表示態
    様で奏法を表示する表示手段とを具えた奏法表示編集装
    置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記所定の装置により
    自動判定された結果の奏法と、ユーザが手動で設定した
    奏法とを異なる表示態様で表示することを特徴とする請
    求項1に記載の奏法表示編集装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段に表示された所定の表示態
    様の奏法を適宜に編集する編集手段を具えてなり、 前記編集手段は、ユーザ手動による奏法付加と接続され
    た所定の装置により自動判定された結果の奏法付加とを
    適宜に切り替えるよう設定することができることを特徴
    とする請求項1に記載の奏法表示編集装置。
  4. 【請求項4】 前記接続手段に接続された複数の所定の
    装置の中からいずれかの所定の装置を選択する選択手段
    を具えてなり、 前記指示手段は、前記選択手段による所定の装置の選択
    に従い前記選択された所定の装置に対して奏法問い合わ
    せ開始を自動的に指示することを特徴とする請求項1に
    記載の奏法表示編集装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも奏法を自動判定することが可
    能な所定の装置を接続するステップと、 前記接続した所定の装置に対して奏法問い合わせ開始を
    指示するステップと、 前記奏法問い合わせ開始指示に従い、前記接続された所
    定の装置に対して楽曲データを供給するステップと、 前記接続された所定の装置からの奏法自動判定結果を取
    得するステップと、 前記取得した奏法自動判定結果に基づいて所定の表示態
    様で奏法を表示するステップとを具えた奏法表示編集方
    法。
  6. 【請求項6】 コンピュータに、 少なくとも奏法を自動判定することが可能な所定の装置
    を接続する手順と、 前記接続した所定の装置に対して奏法問い合わせ開始を
    指示する手順と、 前記奏法問い合わせ開始指示に従い、前記接続された所
    定の装置に対して楽曲データを供給する手順と、 前記接続された所定の装置からの奏法自動判定結果を取
    得する手順と、 前記取得した奏法自動判定結果に基づいて所定の表示態
    様で奏法を表示する手順とを実行させるためのプログラ
    ム。
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