JP4973127B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は農業用トラクタ、田植機、乗用管理機等の作業車両に関し、特に搭乗者用ステップの構成に関する。
従来、例えば農業用トラクタは、機体の前部にエンジンを搭載し、機体の前後中央部に運転席を装備し、該機体はトランスミッションケース及びこのトランスミッションケースの前部に連結されたエンジンフレーム等からなっている。
上記運転席のステップはミッションケースの上方を覆う主ステップと左右に張り出して設ける左右ステップとからなり、これらは一体的にあるいは夫々分割して形成され、左・右ステップは、車体フレーム(例えばミッションケース)から横方に突出して設ける複数の取付座に防振的に支持される(特許文献1)。さらに運転席への昇降を容易化するため、左・右ステップの一方乃至両方に補助ステップを延長させて設けるが、該補助ステップは、左右ステップに一体的に形成する構成のほか、機体側からフレームを突出して設けこのフレームに前後に伸びる第2フレームを構成することにより、補助ステップをボルト止めする構成である(特許文献2)。
特開平07−237561号公報 実公昭62−22438号公報
ところで前記のように、搭乗者用ステップを中央ステップ、左・右ステップで構成する場合、左右の側部ステップは、機体に対して防振支持させるため、車体フレームからの振動を軽減できる。一方搭乗を容易とするために補助ステップを設ける構成では、横方に大きく張り出して設置しなければならないため、相応の補強構造が必要となり、前後方向に補強枠を複数配置し、これらを連結して側部ステップを載置できる構成としながら、この補強構造に補助ステップを装着する構成となっているが、側部ステップを防振支持する構成を備えない。
この発明は、補助ステップを装着する補強構造を備えながら防振支持機能を併せて構成するステップ支持構成を得ようとする。
前記に鑑み、請求項1に記載の発明は、前部にエンジン(1)が搭載され該エンジン(1)の後部にミッションケース(3)を配置し、このミッションケース(3)の上部空間に運転席(5)を設けるトラクタにおいて、運転席(5)床部を形成するステップはミッションケース(3)の上面を覆う中央ステップ(302)と左右側方に設ける側部ステップ(303L,303R)とで構成し、ミッションケース(3)の横側方の前側における左右には平面視矩形の前支持枠(304,304)を着脱自在に設け、該前支持枠(304,304)の後方に平面視三角形状の後支持枠(305,305)を着脱自在に設け、
一方、前記側部ステップ(303)を所定の強度に予め枠組み構成するにあたり、ステップ板(306)の内周縁側に第一補強枠(307)を固着し、該第一補強枠(307)から所定間隔離れた位置に第2補強枠(308)を固着し、ステップ板(306)の前側裏面にL型の第3補強板(309)を固着して前側補強構造(320F)を構成し、ステップ板(306)の後部裏面には、前記第2補強枠(308)に一端が固定され、ステップ板(306)の外縁部まで延びる補強プレート(310)を固着すると共に、第2補強枠(308)と補強プレート(310)とのコーナー部に台座プレート(311)を固定して後側補強構造(320R)を構成し、
前記前支持枠(304)上に防振ゴム(313)を介して側部ステップ(303)を載置して支持し、後支持枠(305)上に防振ゴム(312,314)を介して側部ステップ(303)を載置して支持し、
さらに、補助ステップ(315)の前側の支持アーム(316)を前記前側補強構造(320F)に締付固定し、補助ステップ(315)の後側の支持アーム(317)を前記後側補強構造(320R)に締付固定するように構成したことを特徴とする作業車両の構成とする。
上記の構成によると、ミッションケース(3)の横側方の前側における左右には平面視矩形の前支持枠(304,304)が着脱自在に設けられている。
この前支持枠(304,304)の後方に平面視三角形状の後支持枠(305,305)が着脱自在に設けられている。
側部ステップ(303)を所定の強度に予め枠組み構成するために、以下の構成とする。
ステップ板(306)の内周縁側に第一補強枠(307)を固着し、第一補強枠(307)から所定間隔離れた位置に第2補強枠(308)を固着する。
ステップ板(306)の前側裏面にL型の第3補強板(309)を固着して前側補強構造(320F)を構成する。
ステップ板(306)の後部裏面には、第2補強枠(308)に一端が固定され、ステップ板(306)の外縁部まで延びる補強プレート(310)を固着すると共に、第2補強枠(308)と補強プレート(310)とのコーナー部に台座プレート(311)を固定して後側補強構造(320R)を構成する。
請求項に記載の発明は、前記第一補強枠(307)と第2補強枠(308)の間を通過して後方に至るブレーキロッド(318)を構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両とする。
第一補強枠(307)と第2補強枠(308)の間をブレーキロッド(318)が通過して後方に至っている。
請求項1に記載の発明は、側部ステップ(303)自体は補強構造(320F,320R)を構成して強度が確保された状態で支持枠(304,305)に対し防振的に載置されることとなって、簡単な構成でありながら強固且つ確実に側部ステップを支持できる。
また、側部ステップ(303)に構成した前部補強構造(320F)及び後部補強構造(320R)の夫々に支持アーム(316,317)を連結するため、補助ステップ(315)を強固に支持でき、昇降時の不安定さを解消する。
また、ステップ板(306)裏面に強固な補強構造が得られる。
また、各補強枠(307,309,311)を利用して防振支持するので、特別の支持構成が不要となる。
また、ミッションケース(3)に対して前支持枠(304,304)と後支持枠(305,305)を着脱自在に設けているので、点検作業が容易となる。
請求項に記載の発明によると、破損損傷の恐れが少なく他物との干渉も免れることができる。
以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、図1に示す農業用トラクタは、機体の前部にエンジン1を搭載してボンネット2にて被蔽し、エンジン後部から機体の後部に亘りミッションケース3を取り付けるとともに、機体中央上部に運転座席5を設ける。ミッションケース3内の変速装置を介して後輪6及び前輪7に変速した回転動力が伝達される。
ミッションケース3の後上部には内部に油圧シリンダ8を有する油圧シリンダケース9が固着され、この油圧シリンダケース9にはリフトアーム10,10が回動自由に取付けられる。油圧シリンダ8内に作動圧油が供給されるとリフトアーム10,10が上方に回動し、逆に作動圧油を抜くとリフトアーム10,10が下降する。同図において符号11はトップリンクヒッチ、12はトップリンク、13はロワーリンク、14はリフトロッドである。トップリンク12、ロワーリンク13からなる3点リンクには作業機15が着脱自在に取付けられている。
図2、図3は第1の仕様の伝動構成を示す。図2において、前記ミッションケース3は、前部ミッションケース3Aと後部ミッションケース3Bとからなり、前部ミッションケース3Aには、主クラッチ部19、前後進切替機構20、主変速機構21の順に配置され、後部ミッションケース3Bには、副変速機構22、後輪デフ機構23が設けられる。なお前後部ミッションケース3A、3Bに渡りPTO伝動軸24部、前輪伝動軸25部が配置されている。
上記前部ミッションケース3Aの前部側はクラッチ収容ケース3sに形成され、クラッチ部19を収容し、前記エンジン1の出力軸28、この出力軸28と同軸芯で2重軸形態の入力軸29a,29bを備え、クラッチ19aを介して外側の入力軸29aを入切連動すべく構成している。なお、内側の入力軸29bは、後部に延長して前記PTO伝動軸24を連動するギヤ30を備えている。
前後進切替機構20は、出力軸としての機能を備えるクラッチ軸32(出力軸)とこれに平行の中間連動軸34を備え、前記入力軸29aの後端のギヤ31は、中間連動軸34の中間連動ギヤ34aに噛合う。そして該中間連動ギヤ34aは、クラッチ軸32に遊嵌する第1入力ギヤ33を連動し前進クラッチ20Fの入り作動に伴い該クラッチ軸32を正転連動する。また、上記中間連動軸34に設ける中間連動ギヤ34a,34bのうち、中間連動軸34bに噛合する逆転カウンタギヤ35aを設けるカウンタ軸35を配置し、この逆転カウンタ軸35aに噛合しクラッチ軸32に遊嵌する第2入力ギヤ36を連動し、後進クラッチ20Rの入り作動に伴い前記クラッチ軸32を逆転連動する構成である。
前記クラッチ軸32の後部には同軸芯に主変速機構21の主変速軸40を接続構成している。主変速機構21は、主変速軸40には並行に配置する主変速出力軸41との間に配設する常時噛合ギヤ群41a,41b,41c,41d、及びシンクロメッシュ機構の切替によって1〜4速の変速段を選択できる構成である。なお、主変速出力軸41には各ギヤ群の組合せにより、前側から第4速、第3速、第2速及び第1速を得られる構成としている。
上記主変速出力軸41と同軸芯にドライブ軸43を配置構成する。ドライブ軸43と並行に、該主変速出力軸41の後端に設ける出力ギヤ41aに連動する第1副変速カウンタ軸44、及び第2副変速カウンタ軸45を設け、これら軸43,44,45の間に変速ギヤ群を配置し、ドライブ軸43の選択摺動ギヤ46の前・中・後3位置選択によって低・中・高3段に変速する副変速機構22を構成する。
ドライブ軸43の後部のピニオン43aは後輪デフ機構23のリングギヤ23aを連動する構成である。なお、ドライブ軸43には出力ギヤ43bを備え、前記PTO伝動軸24に遊嵌支持させた中間伝動ギヤ47、入力ギヤ48を介して前輪伝動軸25を連動する構成としている。この前輪伝動軸25は、図外前輪デフ機構を経て前輪7を駆動する構成である。
後部ミッションケース3Bの後壁から後方に突出するPTO軸50への伝動構成について、前記ギヤ30から第1、第2中間軸51,52のギヤ51a,52aを介してPTO伝動軸24の前端側に設けた入力ギヤ24aを連動する構成としている。この入力ギヤ24aはPTOクラッチ53を連動し、このクラッチ53を入り作動するに伴い、入力ギヤ24aの回転駆動力はPTO伝動軸24に伝達する構成となっている。
PTO伝動軸24の後部にはPTO軸50との間にギヤ切替機構55を設け、必要に応じてPTO変速機構を構成できる構成としている。図2の例では複数変速段を備えず、摺動ギヤ55aを入り切りしてPTO軸50を入り切り連動する構成としている。
前記前部ミッションケース3Aの中間に中間壁3a,3b,3cを設け、前記クラッチ軸32、中間連動軸34、カウンタ軸35は、中間壁3a,3bに夫々軸毎に乃至は複数軸をまとめて支持する軸支持メタル56a,56b,56c、57を介して支持構成される。特に各軸後部側を支持するメタル57は複数軸をまとめて支持する構成であるから、前後進切替機構20の組み立てが容易となる。
中間壁3bと中間壁3cとの間は、主変速軸40、PTO用第1,第2中間軸51,52及びPTOクラッチ53を支持する。中間壁3cには複数の軸をまとめて支持するメタル58を備える。
主変速機構21の各軸は、上記メタル58と、前後ミッションケース3A,3Bの境界部にあって後部ミッションケース3B側に膨出するメタル59とに渡って配設されている。
後部ミッションケース3Bには後輪デフ機構23の前後に中間壁3d,3eを形成し、メタル58と中間壁3dとの間には、主として副変速機構22の各軸を支持し、中間壁3eとケース3B後部壁との間にはPTO軸50を配設する。
上記のように構成されたトラクタの伝動機構は、前後進切替機構20の前・後進クラッチ20F,20Rを油圧クラッチ形態とし、圧力比例制御弁によってクラッチ圧を調整制御することによって主クラッチ操作を不要とした主変速切替を行なうことができ、変速操作が円滑に行なえる。
図3におけるトラクタの伝動構成は第1の仕様の別例を示し、図2の前後進切替機構20の前・後進クラッチ20F,20Rを油圧クラッチ形態からシンクロメッシュ機構形態の前・後進クラッチ20SF,20SRに変更したものである。ミッションケース3Aは共通の構成で、内部に構成する伝動機構のうち、上記前・後進クラッチ20SF,20SR及びこれらを支持するクラッチ軸32Sを変更している。前記クラッチ軸32は、前・後進クラッチ20F,20Rが油圧クラッチ形態に構成されているため油路を形成して、前部には圧油導入のために所定長さの導入部を形成し、前記軸支持メタル56bと軸支持メタル57に支持されている。一方図3のクラッチ軸32Sは、油路が不要であるため短く加工した軸体をこれら軸支持メタル56b,57に軸受けさせて、部材の共用化を図っている。なお、前・後進クラッチ以外は伝動構成を共通に構成している。
上記のように、前後進切替機構20を油圧クラッチ形態からシンクロメッシュ形態に仕様変更するとき、クラッチ軸とこれに支持するクラッチ機構を前後の軸支持メタル56b,57に代えて取付することで他は共通の構成とすることができ、部材の共用化が図れ、コストダウンが図れる。
次いで図4に示す伝動構成について説明する。図2及び図3の第1の仕様に係る伝動構成のうち、前後進切替機構20を廃止し、併せてPTOクラッチ53を廃止し、主変速機構の伝動構成の合理化、共用化をはかりながら、構成の簡素化、コストダウンを図るものである。
エンジン出力軸128に主クラッチ部119を介して連動する入力軸129を設け、この軸129の後端に設ける連動ギヤ130は、第1中間軸151のギヤ151aを介して筒軸形態の第2中間軸152のギヤ152aを連動すると共に、第1中間軸151のギヤ151aはPTO伝動軸124の入力ギヤ124を連動すべく噛合している。
上記第2中間軸152は、主変速軸140にスプライン嵌合して一体回転するようになし、該主変速軸140、並行に配置する主変速出力軸141、常時噛合ギヤ群141a,141b,141c,141d、及びシンクロメッシュ機構の切替によって1〜3速の前進変速段および1速の後進変速段を選択できる構成とし、主変速機構121を構成する。即ち前記図2,3における主変速機構21の第1速に相当する噛合ギヤ141dには、別途配置構成する後進カウンタギヤ141eを経由して主変速軸140のギヤを連動するようになし逆回転を得られる構成としている。したがって、主変速出力軸141には各ギヤ群の組合せにより、前側から前進第3速、第2速、第1速及び後進第1速を得られるものとなる。
副変速機構122、後輪デフ機構123、前輪伝動軸125については、第1仕様における構成と同一構成となっている。また、PTO伝動軸124には入力ギヤ124aによって直接駆動される構成であり、後部のPTO軸150との間にはギヤ切替機構155によって高低2段の変速が得られる構成としている。
第2仕様における伝動構成においては、図外クラッチペダルの操作によって主クラッチ部119を入切り操作すると、走行変速部とPTO伝動部とを共に伝動状態又は非伝動状態におくことができる。
また、主変速機構121への動力は、筒軸に構成した第2中間軸152からスプライン嵌合の主変速軸140に伝達されるよう構成されているため、前記図2,図3の前後進切替機構20のクラッチ軸32からカップリング38を介して動力を受ける構成の主変速軸40とは共通の仕様となって、多機種構成に容易に対応できる。すなわち、主変速軸を共通として管理の容易化やコストダウンを可能にするほか、筒軸構成の第2中間軸152はその略全長が主変速軸140に重合し、前端は軸支持メタル57の所定孔部に軸受され、後端側は軸受によってスラスト方向の荷重を支持させることにより、主変速軸140との共同によって軸支持し、図2、図3の伝動構成(第1の仕様)における軸支持メタル57,58の共通化が図れて同様に部品管理を容易化しコストダウンとなる。
さらに、前後進切替機構を備えない代わりに主変速機構121に後進変速段を備えて簡素化するが、この後進段を構成するにあたり、第1の仕様の伝動構成における第1速部に代替して後進速を得るもので、シンクロメッシュ機構部を共通にでき、ひいては操作系、シフトパターン(例えばHパターン)も変更の必要がない。なお、後進速を得るために後進カウンタギヤ141eを設けるが、このカウンタギヤ141e及びそれを支持するカウンタ軸141´部は、主変速軸140と主変速出力軸141とで形成される三角形の一頂点部であって、ミッションケース上側一側の主変速空間部に配置させ、連動ギヤ141eをシンクロメッシュ用シフタ142a,142bとは避けて設けることにより、死空間を有効に利用できる。
次いで図6に示す第2の仕様の変形とした伝動構成について説明する。第1の仕様の伝動構成における前後進切替機構20を廃止して主変速軸240に走行系出力を伝達する構成に特徴を持たせたもので、エンジン出力軸228に連動し主クラッチ部219を経て入り切り連動する入力軸229の後端に設けるギヤ231は、中間連動軸234のギヤ234aに噛合い、さらにクラッチ軸32に代替する走行系出力軸232のギヤ232aに噛合い、該軸232を正転連動する構成としている。
上記走行系出力軸232の後端側は、カップリング238を介して主変速軸40に伝達される構成である。主変速機構221の構成は、前記図4の第2仕様の伝動構成と共通である。即ち、前進3速、後進1速をシンクロメッシュ機構の切替操作によって得る構成で、前後進切替機構20の廃止に対応する。
また、PTO系伝動構成は、第1の仕様における伝動構成と共通である。主クラッチ部219を介さず常時回転する入力軸側からの伝動はPTOクラッチ253を介してPTO伝動軸224に伝達される構成である。
図6の構成によると、前後進切替機構20のクラッチ軸に代替して走行系出力軸232を配置すると共に、主変速機構221を前進3速、後進1速に構成し、前後進を可能としたものであり、前記同様に主変速軸及びその周辺構成の共用化が図れ、部品管理を容易化し、コストダウンとなる。
図7は、主変速レバー61への連係機構を示し、第1の仕様における3速−4速用シフタ42a、1速−2速用シフタ42bをミッションケース3内上部に長手方向に摺動自在に配設したシフタステー62a,62bに夫々固着し、端部の係合体63a,63bを選択的に変速レバー61下端に係合させて上記摺動させるよう変速レバー61をH型レバーガイドに沿わせて操作することにより、1速〜4速の変速段が得られる。
なお、第2の仕様における場合には、第1の仕様における3速−4速用シフタは前進3速−前進2速用シフタ142aに、1速−2速用シフタ42bは前進1速−後進用シフタ142bに代替されるが、構成自体は同一構成にでき共用化する。
図8〜図10は運転席部周辺の参考例を示す。左右フェンダ70,70間にシート71を設けている。該シート71は、シート支持枠72に前側支持ブラケット73と後側支持ブラケット74を設け、このうち、前側支持ブラケット73には水平横軸周りに回動支点を備えた回動支持部73aを設けている。一方後側支持ブラケット74には左右一対のコイルスプリングからなるクッションばね75,75を設ける。前後側ブラケット73,74は一組にて高さの異なる部品を設定することができ、例えば体格が標準のオペレータ向きには図8の構成で、大きいオペレータ向きには図9の構成とするなど体格に合ったブラケットの組を選択設定して組み立てることができる。
また左右フェンダ70,70間は断面矩形の連結補強部材76で連結され、ミッションケース3の上面に設けるブリーザ孔に接続した通気筒部77に連結するホース78の上端を、上記連結補強部材76の内壁に固着してなる。なお、符号79はホース78先端に接続するフィルタである。このように高さを高くしかつフィルタ79を備える構成であるから、高さを高く維持でき、塵埃の多い場所での作業においても、ブリーザ孔から塵埃類の侵入を少なくできる。
図11、図12は、操作レバーの参考例を示す。ミッションケース3内伝動機構の主変速機構を切換する前記主変速レバー61は、Hパターンの操作によって、前記第1仕様においては、1速〜4速に切り換え、第2仕様では前進1速〜前進3速及び後進1速に切り換える構成となっている。ミッションケース3の下部側面にはシフタ軸81を突出し、このシフタ軸81の揺動操作によって図外シフタを操作し、前輪連動軸25,125上の入力ギヤ48,148を連動して2輪駆動状態又は4輪駆動状態を切り換えできるよう構成している。このうち、入力ギヤ48のシフタ軸81のアームは、第1リンク82a、中間軸筒82b、第2リンク82cを経由して4駆−2駆切換レバー83aの前後操作によって切換連動する構成とする(図11)。一方、入力ギヤ148側のシフタ軸81のアームは、上下連動軸84a及びこれと一体のノブ84bの押し引き操作によって切換できる構成としている(図12)。従って、後者の場合には部品点数の削減効果が大である。
図11、図12において、符号85は副変速レバーで、前後操作によって複数段に変速できる。符号86はPTO変速レバーである。
図13において、前記油圧シリンダーケース9にリフトアーム10をリフトアーム軸90によって上下回動可能に装着している。リフトアーム軸90の左右端部にはリフトアーム10の基端部をスプライン91嵌合している。符号92はグリスニップルで軸90の端部中央(回動軸心)の開口93に装着している。該開口93から奥側に向けて通路94を形成し、所定深さの位置から外周のスプライン91に向け連通路95を形成している。このように構成し、グリスニップル92からグリスを注入すると、開口93から通路94、連通路95を経てスプライン91部に至り、スプライン91部の摩耗防止、水分や不純物の除去が図れる。なお、スプライン91部の連通路95の奥側にOリング96を設けることによって、注入グリスは外方への経路を辿って外部に達し得て、スプライン91部への作用が確実となる。符号97はフィードバックリンクで、グリスニップル92との干渉を避けるため軸から離して設置し、あるいは、干渉部に切欠部98を形成してもよい。
図14〜図19は、本願発明に係るステップの支持構成を示す。
運転席の搭乗者床部を形成するステップ301は、ミッションケース3の上面を覆う中央のステップ302と左・右の側部ステップ303L,303Rとに分割構成される。このうち左・右の側部ステップ303L,303Rは、機体に対して防振ゴムを介して支持構成され、中央ステップ302は、上記左・右の側部ステップ303L,303Rに一部重合させてボルト止めされる構成である。
左・右の側部ステップ303L,303Rの支持構成について、以下詳述する。なお左右を表すためL又はRの表記を行うが、左・右の側部ステップは対象に構成されるため、以下の記述は左右一方のみ説明し、L,Rの標記は省略している。
前記ミッションケース3から横側方に略水平姿勢で前支持枠304及び後支持枠305を着脱自在に取り付ける。前支持枠304は平面視矩形を呈し、後支持枠305は平面視三角形を呈する。
側部ステップ303は、補強材や溶接構造によって所定の強度に予め枠組みされる。即ち、図15の平面形状に裁断され周縁を折曲形成したステップ板306の内周縁側には第1の補強枠307が溶接によって固着され、適宜間隔離れた位置には第2の補強枠308が溶接固定されている。
さらに、ステップ板306の前側裏面には、L型の第3補強枠309が、ステップ板306の前側端に下向きに折曲させて形成したL字部と対向するよう配置して溶接固定することにより、前側補強構造320Fを構成する。
一方ステップ板306の後部裏面には、前記第2補強枠308に一端が溶接固定され、ステップ板306の外縁部まで延びる補強プレート310を溶接固定すると共に、第2補強枠308と補強プレート310とのコーナー部には台座プレート311を溶接固定してなり、後側補強構造320Rを構成する。
前記前支持枠304と第3補強枠309との間に、左右2ケ所に亘り両側ボルト付き防振ゴム312を介在してこれらを上下に固定する。
また、前記第1補強枠307の2ケ所と後支持枠305との間に両側ボルト付き防振ゴム313を介在して上下に固定している。又、前記台座プレート311は、後支持枠305の三角形の頂点に対応し、これら後支持枠305と台座プレート311との間に両側ボルト付き防振ゴム314を介在して上下に固定している。
上記のように、ステップ板306の補強構造を前側と後側とに形成し、これらの部分に両側ボルト付き防振ゴムをもってミッションケース側の支持枠に防振支持させてなるから、ステップ板306の補強構造を利用して防振構造とするから、各別に防振支持枠構成を必要とせず構成の簡単化及びコストの低廉化が図れる。
また、前側補強構造320Fを構成する第3補強枠309は、左右方向に沿う取付部を形成でき、この取付部をもって補助ステップ315の支持アーム316の基端側を、ボルト等の締付手段で締付固定している。
さらに、後側補強構造320Rを構成する補強プレート310に補助ステップ315の支持アーム317の基端側を、同じくボルト等の締付手段で締付固定している。
上記のように補助ステップ315の支持構造を構成すると、ステップ板306に構成した前側及び後側補強構造を利用でき、機体側から各別の補強フレームを延出させる必要がなく構成を簡単化し、コストの例廉化が図れる。
後支持枠305の存在位置はミッションケース3の側部位置に接近した位置となるため、補強構造の上部に搭乗者の踵が載せられて体重の一部はこの後支持枠305に支えられることとなり、簡素化構造と雖も安定した運転環境を得られる。
符号318はブレーキロッドで、前記第1補強枠307及び第2補強枠308の間を通過して後方に至る構成であるから、破損損傷の恐れが少なく他物との干渉も免れる。
トラクタの側面図 第1の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図 第1の仕様の別例のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図 第2の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図 図4のA−A線断面図。 第3の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図 変速連動機構部の側面図。 トラクタの一部側面図 トラクタの一部平面図 (A)(B)仕様の異なるシートブラケットの正面図 レバー関係配置側面図(A)、及び正面図(B) 異なるレバーの配置側面図(A)、及び正面図(B) 油圧シリンダ部の一部平面図(A)、及び一部の側面図 ステップ関係概要を示す正断面図 ステップ部底面図 側部ステップの正面図 側部ステップの背面図 前部補強構造の断面図 後部補強構造の斜視図
1 エンジン
3 ミッションケース
5 運転席
301 ステップ
302 中央ステップ
303 側部ステップ
304 前支持枠
305 後支持枠
306 ステップ板
307 第1補強枠(補強部材)
308 第2補強枠(補強部材)
309 第3補強枠(補強部材)
310 補強プレート(補強部材)
311 台座プレート(補強部材)
312 防振ゴム
313 防振ゴム
314 防振ゴム
315 補助ステップ
316 支持アーム
317 支持アーム
318 ブレーキロッド
320F 前部補強構造
320R 後部補強構造

Claims (2)

  1. 前部にエンジン(1)が搭載され該エンジン(1)の後部にミッションケース(3)を配置し、このミッションケース(3)の上部空間に運転席(5)を設けるトラクタにおいて、運転席(5)床部を形成するステップはミッションケース(3)の上面を覆う中央ステップ(302)と左右側方に設ける側部ステップ(303L,303R)とで構成し、ミッションケース(3)の横側方の前側における左右には平面視矩形の前支持枠(304,304)を着脱自在に設け、該前支持枠(304,304)の後方に平面視三角形状の後支持枠(305,305)を着脱自在に設け、
    一方、前記側部ステップ(303)を所定の強度に予め枠組み構成するにあたり、ステップ板(306)の内周縁側に第一補強枠(307)を固着し、該第一補強枠(307)から所定間隔離れた位置に第2補強枠(308)を固着し、ステップ板(306)の前側裏面にL型の第3補強板(309)を固着して前側補強構造(320F)を構成し、ステップ板(306)の後部裏面には、前記第2補強枠(308)に一端が固定され、ステップ板(306)の外縁部まで延びる補強プレート(310)を固着すると共に、第2補強枠(308)と補強プレート(310)とのコーナー部に台座プレート(311)を固定して後側補強構造(320R)を構成し、
    前記前支持枠(304)上に防振ゴム(313)を介して側部ステップ(303)を載置して支持し、後支持枠(305)上に防振ゴム(312,314)を介して側部ステップ(303)を載置して支持し、
    さらに、補助ステップ(315)の前側の支持アーム(316)を前記前側補強構造(320F)に締付固定し、補助ステップ(315)の後側の支持アーム(317)を前記後側補強構造(320R)に締付固定するように構成したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記第一補強枠(307)と第2補強枠(308)の間を通過して後方に至るブレーキロッド(318)を構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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