JP2008030688A - 農業用トラクタの伝動装置 - Google Patents

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兵頭  修
Akihiro Shimizu
章弘 清水
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Abstract

【課題】前後進切替機構から主変速機構への構成を合理化し、前後進切替機構の有無に関わらず主変速への伝動構成の共用化を図りコストダウンを図る。
【解決手段】主変速機構21,121の主変速軸と主変速出力軸との間に複数の変速ギヤ群を配設しこれら変速ギヤ群の選択操作することによって主変速軸40,140から変速出力軸41,141に変速伝動する伝動装置において、前記主変速機構21,121の前側に前後進切替機構20を設け入力軸29からの動力を正逆に切り替え出力する出力軸32を前記主変速軸41の延長軸芯線上に配置しこれら両軸32,41を連動連結してなる第1の仕様と、主変速軸141と同芯に設ける筒軸状の中間軸152を設けこの中間軸152に入力軸129からの動力をギヤ伝動する構成とし、かつ主変速機構121に後進速度段を組み込むよう構成してなる第2の仕様とを組み換える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は農業用トラクタの伝動装置に関し、特に前後進切替装置、及び変速装置を備えるミッションケース内伝動装置に関する。
エンジン動力を受けてトランスミッション内主・副変速装置を経て車輪に該動力を伝達する構成とするが、前後進切り替えを司る前後進切替変速装置を主変速装置の前段に配置する構成としたり、主変速機構に後進連動機構を組む込む構成がある。これらは、夫々独立したミッションケースの構成を必要とするものであり、主変速装置の変速ギヤ群が共通であっても、前後進切替装置仕様と主変速装置組み込み仕様のミッションケース双方を準備する必要がある。また、ミッションケースを共用化してギヤ変速部と油圧式無段変速部を選択装備でき多仕様の伝動構造を得るものがある(特許文献1)。
特開2005−263171号公報
上記のように、ギヤ変速装置と無段変速装置とをそっくり組み替える場合には機能的に同じ構成部材の取替えに相当してその他周辺構成部材への影響が少なくミッションケースの共用化が容易であるが、前後進切替機構を組み込むか否かによって主変速装置の構成変更を行なわねばならない場合にはミッションケースの共用化が図れない。そこでこの発明は、前後進切替機構から主変速機構への構成を合理化し、前後進切替機構の有無に関わらず主変速への伝動構成の共用化を図りコストダウンを図る。
前記に鑑み、請求項1に記載の発明は、主変速機構(21,121)の主変速軸と主変速出力軸との間に複数の変速ギヤ群を配設しこれら変速ギヤ群の選択操作することによって主変速軸(40,140)から変速出力軸(41,141)に変速伝動する伝動装置において、前記主変速機構(21,121)の前側に前後進切替機構(20)を設け入力軸(29)からの動力を正逆に切り替え出力する出力軸(32)を前記主変速軸(41)の延長軸芯線上に配置しこれら両軸(32,41)を連動連結してなる第1の仕様と、主変速軸(141)と同芯に設ける筒軸状の中間軸(152)を設けこの中間軸(152)に入力軸(129)からの動力をギヤ伝動する構成とし、かつ主変速機構(121)に後進速度段を組み込むよう構成してなる第2の仕様とを組み換える構成とした農業用トラクタの伝動装置とする。
上記のように構成すると、前後進切替機構を備える仕様と、この前後進切替機構を備えず代わりに主変速機構(121)に後進速を設ける仕様とが組み換えられ、ミッションケースを共用化する一方、主変速機構(21,121)の主変速軸(40,140)も共用化する。
請求項2に記載の発明は、第1の仕様において前後進切替機構(20)の出力軸を前進接続用クラッチ(20F)と後進接続用クラッチ(20R)とを備えたクラッチ軸(32)に構成し、クラッチ軸(32)と主変速軸(40)とをカップリング(38)部材で接続し、クラッチ軸(32)をミッションケース(3)内の軸支持メタル(56,57)に支持させ、主変速軸(40)を軸支持メタル(58,59)に支持させ、
一方第2の仕様において入力軸(129)の後端に設ける連動ギヤ(130)は、筒軸形態の中間軸(152)のギヤ(152a)を連動し、該中間軸(152)はその略全長が主変速軸(140)に重合し、前端は軸支持メタル(57)の所定孔部に軸受され、後端側は軸受によってスラスト方向の荷重を支持させる構成とした請求項1に記載の農業用トラクタの伝動装置とする。
同一延長軸芯線上に配置されるクラッチ軸(32)と主変速軸(40)とをカップリング(38)部材で連結し各軸の支持は前後の軸支持メタル(56,57)(58,59)をもって行ない、一方筒軸構成の中間軸(152)はその略全長が主変速軸(140)に重合し、前端は軸支持メタル(57)の所定孔部に軸受され、後端側は軸受によってスラスト方向の荷重を支持させることにより、主変速軸(140)との共同によって軸支持できる構成であるため、第1の仕様と第2の仕様とで軸支持メタル(57,58)の構成を共通にできる。
請求項1に記載の発明は、ミッションケースを共用化する一方、主変速機構(21,121)の主変速軸(40,140)も共用化でき、部品管理を容易化しコストダウンできる。
請求項2に記載の発明は、第1の仕様と第2の仕様とで軸支持メタルの構成を共通にできるため、部品管理を容易化しコストダウンできる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に従って詳述する。まず、構成から説明すると、図1に示すトラクタは、機体の前部にエンジン1を搭載してボンネット2にて被蔽し、機体の後部にミッションケース3を取り付けるとともにその上部に運転席5を設ける。ミッションケース3内の変速装置を介して後輪6及び前輪7に変速した回転動力が伝達される。
ミッションケース3の後上部には内部に油圧シリンダ8を有する油圧シリンダケース9が固着され、この油圧シリンダケース9にはリフトアーム10,10が回動自由に取付けられる。油圧シリンダ8内に作動圧油が供給されるとリフトアーム10,10が上方に回動し、逆に作動圧油を抜くとリフトアーム10,10が下降する。同図において符号11はトップリンクヒッチ、12はトップリンク、13はロワーリンク、14はリフトロッドである。トップリンク12、ロワーリンク13からなる3点リンクには作業機15が着脱自在に取付けられている。
図2、図3は第1の仕様の伝動構成を示す。図2において、前記ミッションケース3は、前部ミッションケース3Aと後部ミッションケース3Bとからなり、前部ミッションケース3Aには、主クラッチ部19、前後進切替機構20、主変速機構21の順に配置され、後部ミッションケース3Bには、副変速機構22、後輪デフ機構23が設けられる。なお前後部ミッションケース3A、3Bに渡りPTO伝動軸24部、前輪伝動軸25部が配置されている。
上記前部ミッションケース3Aの前部側はクラッチ収容ケース3sに形成され、クラッチ部19を収容し、前記エンジン1の出力軸28、この出力軸28と同軸芯で2重軸形態の入力軸29a,29bを備え、主クラッチ部19を介して外側の入力軸29aを入切連動すべく構成している。なお、内側の入力軸29bは、後部に延長して前記PTO伝動軸24を連動するギヤ30を備えている。
前後進切替機構20は、出力軸としての機能を備えるクラッチ軸32(出力軸)とこれに平行の中間連動軸34を備え、前記入力軸29aの後端のギヤ31は、中間連動軸34の中間連動ギヤ34aに噛合う。そして該中間連動ギヤ34aは、クラッチ軸32に遊嵌する第1入力ギヤ33を連動し前進クラッチ20Fの入り作動に伴い該クラッチ軸32を正転連動する。また、上記中間連動軸34に設ける中間連動ギヤ34a,34bのうち、中間連動軸34bに噛合する逆転カウンタギヤ35aを設けるカウンタ軸35を配置し、この逆転カウンタギヤ35aに噛合しクラッチ軸32に遊嵌する第2入力ギヤ36を連動し、後進クラッチ20Rの入り作動に伴い前記クラッチ軸32を逆転連動する構成である。
前記クラッチ軸32の後部には同軸芯に主変速機構21の主変速軸40を接続構成している。主変速機構21は、主変速軸40には並行に配置する主変速出力軸41との間に配設する常時噛合ギヤ群41a,41b,41c,41d、及びシンクロメッシュ機構の切替によって1〜4速の変速段を選択できる構成である。なお、主変速出力軸41には各ギヤ群の組合せにより、前側から第4速、第3速、第2速及び第1速を得られる構成としている。
上記主変速出力軸41と同軸芯にドライブ軸43を配置構成する。ドライブ軸43と並行に、該主変速出力軸41の後端に設ける出力ギヤ41sに連動する第1副変速カウンタ軸44、及び第2副変速カウンタ軸45を設け、これら軸43,44,45の間に変速ギヤ群を配置し、ドライブ軸43の選択摺動ギヤ46の前・中・後3位置選択によって低・中・高3段に変速する副変速機構22を構成する。
ドライブ軸43の後部のピニオン43aは後輪デフ機構23のリングギヤ23aを連動する構成である。なお、ドライブ軸43には出力ギヤ43bを備え、前記PTO伝動軸24に遊嵌支持させた中間伝動ギヤ47、入力ギヤ48を介して前輪伝動軸25を連動する構成としている。この前輪伝動軸25は、図外前輪デフ機構を経て前輪7を駆動する構成である。
後部ミッションケース3Bの後壁から後方に突出するPTO軸50への伝動構成について、前記ギヤ30から第1、第2中間軸51,52のギヤ51a,52aを介してPTO伝動軸24の前端側に設けた入力ギヤ24aを連動する構成としている。この入力ギヤ24aはPTOクラッチ53を連動し、このクラッチ53を入り作動するに伴い、入力ギヤ24aの回転駆動力はPTO伝動軸24に伝達する構成となっている。
PTO伝動軸24の後部にはPTO軸50との間にギヤ切替機構55を設け、必要に応じてPTO変速機構を構成できる構成としている。図2の例では複数変速段を備えず、摺動ギヤ55aを入り切りしてPTO軸50を入り切り連動する構成としている。
前記前部ミッションケース3Aの中間に中間壁3a,3b,3cを設け、前記クラッチ軸32、中間連動軸34、カウンタ軸35は、中間壁3a,3bに夫々軸毎に乃至は複数軸をまとめて支持する軸支持メタル56a,56b,56c、57を介して支持構成される。特に各軸後部側を支持するメタル57は複数軸をまとめて支持する構成であるから、前後進切替機構20の組み立てが容易となる。
中間壁3bと中間壁3cとの間は、主変速軸40の前半部、PTO用第1,第2中間軸51,52及びPTOクラッチ53を支持する。中間壁3cには複数の軸をまとめて支持するメタル58を備える。
主変速機構21の各軸は、上記メタル58と、前後ミッションケース3A,3Bの境界部にあって後部ミッションケース3B側に膨出するメタル59とに渡って配設されている。
後部ミッションケース3Bには後輪デフ機構23の前後に中間壁3d,3eを形成し、メタル59と中間壁3dとの間には、主として副変速機構22の各軸を支持し、中間壁3eとケース3B後部壁との間にはPTO軸50を軸受支持する。
上記のように構成されたトラクタの伝動機構は、前後進切替機構20の前・後進クラッチ20F,20Rを油圧クラッチ形態とし、圧力比例制御弁によってクラッチ圧を調整制御することによって主クラッチ操作を不要とした主変速切替を行なうことができ、変速操作が円滑に行なえる。
図3におけるトラクタの伝動構成は第1の仕様の別例を示し、図2の前後進切替機構20の前・後進クラッチ20F,20Rを油圧クラッチ形態からシンクロメッシュ機構形態の前・後進クラッチ20SF,20SRに変更したものである。ミッションケース3Aは共通の構成で、内部に構成する伝動機構のうち、上記前・後進クラッチ20SF,20SR及びこれらを支持するクラッチ軸32Sを変更している。前記クラッチ軸32は、前・後進クラッチ20F,20Rが油圧クラッチ形態に構成されているため油路を形成して、前部には圧油導入のために所定長さの導入部を形成し、前記軸支持メタル56bと軸支持メタル57に支持されている。一方図3のクラッチ軸32Sは、油路が不要であるため短く加工した軸体をこれら軸支持メタル56b,57に軸受けさせて、部材の共用化を図っている。なお、前・後進クラッチ以外は伝動構成を共通に構成している。
上記のように、前後進切替機構20を油圧クラッチ形態からシンクロメッシュ形態に仕様変更するとき、クラッチ軸とこれに支持するクラッチ機構を前後の軸支持メタル56b,57に交代取付することで他は共通の構成とするため部材の共用化が図れ、コストダウンが図れる。
次いで図4に示す伝動構成について説明する。図2及び図3の第1の仕様に係る伝動構成のうち、前後進切替機構20を廃止し、併せてPTOクラッチ53を廃止し、主変速機構の伝動構成の合理化、共用化をはかりながら、構成の簡素化、コストダウンを図るものである。
エンジン出力軸128に主クラッチ部119を介して連動する入力軸129を設け、この軸129の後端に設ける連動ギヤ130は、第1中間軸151のギヤ151aを介して筒軸形態の第2中間軸152のギヤ152aを連動すると共に、第1中間軸151のギヤ151aはPTO伝動軸124の入力ギヤ124aを連動すべく噛合している。
上記第2中間軸152は、主変速軸140にスプライン嵌合して一体回転するようになし、該主変速軸140、並行に配置する主変速出力軸141、常時噛合ギヤ群141a,141b,141c,141d、及びシンクロメッシュ機構の切替によって1〜3速の前進変速段および1速の後進変速段を選択できる構成とし、主変速機構121を構成する。即ち前記図2における主変速機構21の第1速に相当する噛合ギヤ141dには、別途配置構成する後進カウンタギヤ141eを経由して主変速軸140のギヤを連動するようになし逆回転を得られる構成としている。したがって、主変速出力軸141には各ギヤ群の組合せにより、前側から前進第3速、第2速、第1速及び後進第1速を得られるものとなる。
副変速機構、後輪デフ機構、前輪伝動軸については、第1仕様における構成と同一構成となっている。また、PTO伝動軸124には入力ギヤ124aによって直接駆動される構成であり、後部のPTO軸150との間にはギヤ切替機構155によって高低2段の変速が得られる構成としている。
第2仕様における伝動構成においては、図外クラッチペダルの操作によって主クラッチ部119を入切り操作すると、走行変速部とPTO伝動部とを共に伝動状態又は非伝動状態におくことができる。
また、主変速機構121への動力は、筒軸に構成した第2中間軸152からスプライン嵌合の主変速軸140に伝達されるよう構成されているため、前記図2,図3の前後進切替機構20のクラッチ軸32からカップリング38を介して動力を受ける構成の主変速軸40とは共通の仕様となって、多機種構成に容易に対応できる。すなわち、主変速軸40,140を共通として管理の容易化やコストダウンを可能にするほか、筒軸構成の第2中間軸152はその略全長が主変速軸140に重合し、前端は軸支持メタル57の所定孔部に軸受され、後端側は軸受によってスラスト方向の荷重を支持させることにより、主変速軸140との共同によって軸支持し、図2、図3の伝動構成(第1の仕様)における軸支持メタル57,58の共通化が図れて同様に部品管理を容易化しコストダウンとなる。
さらに、前後進切替機構を備えない代わりに主変速機構121に後進変速段を備えて簡素化するが、この後進段を構成するにあたり、第1の仕様の伝動構成における第1速部に代替して後進速を得るもので、シンクロメッシュ機構部を共通にでき、ひいては操作系、シフトパターン(例えばHパターン)も変更の必要がない。なお、後進速を得るために後進カウンタギヤ141eを設けるが、このカウンタギヤ141e及びそれを支持するカウンタ軸141´部は、主変速軸140と主変速出力軸141とで形成される三角形の一頂点部であって、ミッションケース上側一側の主変速空間部に配置させ、連動ギヤ141eをシンクロメッシュ用シフタ142a,142bとは避けて設けることにより、死空間を有効に利用できる。
次いで図6に示す第2の仕様の変形とした第3の仕様の伝動構成について説明する。第1の仕様の伝動構成における前後進切替機構20を廃止して主変速軸240に走行系出力を伝達する構成に特徴を持たせたもので、エンジン出力軸228に連動し主クラッチ部219を経て入り切り連動する入力軸229aの後端に設けるギヤ231は、中間連動軸234のギヤ234aに噛合い、さらにクラッチ軸32に代替する走行系出力軸232のギヤ232aに噛合い、該軸232を正転連動する構成としている。
上記走行系出力軸232の後端側は、カップリング238を介して主変速軸240に伝達される構成である。主変速機構221の構成は、前記図4の第2仕様の伝動構成と共通である。即ち、前進3速、後進1速をシンクロメッシュ機構の切替操作によって得る構成で、前後進切替機構20の廃止に対応する。
また、PTO系伝動構成は、第1の仕様における伝動構成と共通である。主クラッチ部219を介さず常時回転する入力軸229b側からの伝動はPTOクラッチ253を介してPTO伝動軸224に伝達される構成である。
図6の構成によると、前後進切替機構20のクラッチ軸に代替して走行系出力軸232を配置すると共に、主変速機構221を前進3速、後進1速に構成し、前後進を可能としたものであり、前記同様に主変速軸及びその周辺構成の共用化が図れ、部品管理を容易化し、コストダウンとなる。
図7は、主変速レバー61への連繋機構を示し、第1の仕様における3速−4速用シフタ42a、1速−2速用シフタ42bをミッションケース3内上部に長手方向に摺動自在に配設したシフタステー62a,62bに夫々固着し、端部の係合体63a,63bを選択的に変速レバー61下端に係合させて上記摺動させるよう変速レバー61をH型レバーガイドに沿わせて操作することにより、1速〜4速の変速段が得られる。
なお、第2の仕様における場合には、第1の仕様における3速−4速用シフタは前進3速−前進2速用シフタ142aに、1速−2速用シフタ42bは前進1速−後進用シフタ142bに代替されるが、構成自体は同一構成にでき共用化する。
図8〜図10は運転席部周辺の参考例を示す。左右フェンダ70,70間にシート71を設けている。該シート71は、シート支持枠72に前側支持ブラケット73と後側支持ブラケット74を設け、このうち、前側支持ブラケット73には水平横軸周りに回動支点を備えた回動支持部73aを設けている。一方後側支持ブラケット74には左右一対のコイルスプリングからなるクッションばね75,75を設ける。前後側ブラケット73,74は一組にて高さの異なる部品を設定することができ、例えば体格が標準のオペレータ向きには図10(A)の構成で、大きいオペレータ向きには図10(B)のように前後ブラケット73h,74hの構成とするなど体格に合ったブラケットの組を選択設定して組み立てることができる。
また左右フェンダ70,70間は断面矩形の連結補強部材76で連結され、ミッションケース3の上面に設けるブリーザ孔に接続した通気筒部77に連結するホース78の上端を、上記連結補強部材76の内壁に固着してなる。なお、符号79はホース78先端に接続するフィルタである。このように高さを高くしかつフィルタ79を備える構成であるから、高さを高く維持でき、塵埃の多い場所での作業においても、ブリーザ孔から塵埃類の侵入を少なくできる。80は背面板、81はその中央に重合して設けた補強板である。
図11はPTO軸の耐久性向上の参考例を示すもので、PTO軸50を軸受する軸受83をミッションケース3の後部壁に装着し、この外側には2連のオイルシール84,85をスリーブ86,86aを介してPTO軸外周とミッションケースに形成する軸挿通孔87、またはメタル88の挿通孔89に装着する。そしてこれらオイルシール84,85間にグリスを注入する構成としている。外側のオイルシール85を支持するスリーブ86aは、金属とゴム製の2重層構造をなし、ゴム層g側には内向きに突出する状態の凸条90を環状に一体形成している。この凸条90はPTO軸50のスプライン形成始端部における切込み部に対応して堰き止めする構成となる。このように構成すると、グリス注入時に内圧によって外方へ作用してもスリーブ86aが抜けることを防止できる。
トラクタの側面図。 第1の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図。 第1の仕様の別例のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図。 第2の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図。 図4のA−A線断面図。 第3の仕様のミッションケース内伝動軸の配置構成を示す側断面図。 変速連動機構部の側面図。 トラクタ運転席部の一部断面した側面図。 トラクタ運転席部の平面図。 (A)(B)仕様の異なるシートブラケットの正面図。 PTO軸部側断面図。
符号の説明
20 前後進切替機構
20F クラッチ
20R クラッチ
21 主変速機構
29 入力軸
32 クラッチ軸(出力軸)
38 カップリング
40 主変速軸
41 変速出力軸
56 軸支持メタル
57 軸支持メタル
58 軸支持メタル
59 軸支持メタル
121 主変速機構
129 入力軸
140 主変速軸
141 変速出力軸
152 第2中間軸(中間軸)

Claims (2)

  1. 主変速機構(21,121)の主変速軸と主変速出力軸との間に複数の変速ギヤ群を配設しこれら変速ギヤ群の選択操作することによって主変速軸(40,140)から変速出力軸(41,141)に変速伝動する伝動装置において、前記主変速機構(21,121)の前側に前後進切替機構(20)を設け入力軸(29)からの動力を正逆に切り替え出力する出力軸(32)を前記主変速軸(41)の延長軸芯線上に配置しこれら両軸(32,41)を連動連結してなる第1の仕様と、主変速軸(141)と同芯に設ける筒軸状の中間軸(152)を設けこの中間軸(152)に入力軸(129)からの動力をギヤ伝動する構成とし、かつ主変速機構(121)に後進速度段を組み込むよう構成してなる第2の仕様とを組み換える構成とした農業用トラクタの伝動装置。
  2. 第1の仕様において前後進切替機構(20)の出力軸を前進接続用クラッチ(20F)と後進接続用クラッチ(20R)とを備えたクラッチ軸(32)に構成し、クラッチ軸(32)と主変速軸(40)とをカップリング(38)部材で接続し、クラッチ軸(32)をミッションケース(3)内の軸支持メタル(56,57)に支持させ、主変速軸(40)を軸支持メタル(58,59)に支持させ、一方第2の仕様において入力軸(129)の後端に設ける連動ギヤ(130)は、筒軸形態の中間軸(152)のギヤ(152a)を連動し、該中間軸(152)はその略全長が主変速軸(140)に重合し、前端は軸支持メタル(57)の所定孔部に軸受され、後端側は軸受によってスラスト方向の荷重を支持させる構成とした請求項1に記載の農業用トラクタの伝動装置。
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KR101107021B1 (ko) 2008-11-07 2012-01-25 동양물산기업 주식회사 농업용 트랙터의 옵션 변경이 용이한 트랜스미션

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KR101107021B1 (ko) 2008-11-07 2012-01-25 동양물산기업 주식회사 농업용 트랙터의 옵션 변경이 용이한 트랜스미션

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