JP2016088211A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェンダの上部における補強構成を実現し、併せて補強構成を施しながら効果的な防振支持構造を得ようとする。
【解決手段】後輪3,3の上部外周を覆う外周覆い部80bと、後輪3と操縦席8の間に配置される縦面仕切部80aからなるフェンダ80,80を備える作業車両において、該縦面仕切部80aから該外周覆い部80bに亘り補助フレーム82を設けたことを特徴とする。また、フェンダ80は操縦席8およびフロアパネル67と共に車体に対して防振支持される構成とし、フェンダ80の前記補強フレーム82の車体前後における配置位置を該防振支持構成の近傍に設ける。
【選択図】 図12
【解決手段】後輪3,3の上部外周を覆う外周覆い部80bと、後輪3と操縦席8の間に配置される縦面仕切部80aからなるフェンダ80,80を備える作業車両において、該縦面仕切部80aから該外周覆い部80bに亘り補助フレーム82を設けたことを特徴とする。また、フェンダ80は操縦席8およびフロアパネル67と共に車体に対して防振支持される構成とし、フェンダ80の前記補強フレーム82の車体前後における配置位置を該防振支持構成の近傍に設ける。
【選択図】 図12
Description
本発明は、農用トラクタ等の作業車両に関し、特に車輪を覆うフェンダの取付け構造に関する。
作業車両の一例としての農業用トラクタには、その後輪を覆うフェンダの取付け構成として、トラクタ車体の左右両側に沿って設けられていて、ステップフロアやシートフロア等を取付け支持するサイドフレームにフェンダブラケットを設ける構成としている(特許文献1)。この構成を基本としてサイドフレーム間を連結する横フレームを設けて補強すると共に、フェンダには補強用リブを複数個所に施しておき複数のフェンダブラケットを介してサイドフレームに取り付ける構成がある(引用文献2)。
ところで、特許文献1、特許文献2のいずれもトラクタ車体側におけるサイドフレームにフェンダブラケットでフェンダを固定する構成であるから、フェンダの上部における補強構成が採用されておらず改善を要する。
この発明は、上記の欠点を解消し、補強構造を施しながら効果的な防振支持構造を得ようとする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、後輪3,3の上部外周を覆う外周覆い部80bと、後輪3と操縦席8の間に配置される縦面仕切部80aからなるフェンダ80,80を備える作業車両において、該縦面仕切部80aから該外周覆い部80bに亘り補強フレーム82を設けたことを特徴とする作業車両とする。
請求項1に記載の発明は、後輪3,3の上部外周を覆う外周覆い部80bと、後輪3と操縦席8の間に配置される縦面仕切部80aからなるフェンダ80,80を備える作業車両において、該縦面仕切部80aから該外周覆い部80bに亘り補強フレーム82を設けたことを特徴とする作業車両とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、フェンダ80は操縦席8およびフロアパネル67と共に車体に対して防振支持される構成とし、フェンダ80の前記補強フレーム82の車体前後における配置位置を該防振支持構成の近傍に設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、補強フレーム82はフェンダ80の縦面仕切部80aに重合すべく沿いかつ外周覆い部80bとは適宜間隔離れて略平行になるよう折り曲げ形成し、外周覆い部80bの下面に取付枠部80cを設け、補強プレート82を縦面仕切部80bと取付枠部80cに対して着脱自在に締結する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一に記載の発明において、縦面仕切部80aと外周覆い部80bの両者を溶接によって断面L型に接合してなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の発明において、補強フレーム82は板金製平板材を一端から他端に渡り中央膨出状に折り曲げて長尺補強材に形成する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の発明において、補強フレーム82は板金製平板材を一端から他端に渡り中央膨出状に折り曲げて長尺補強材に形成する。
請求項1に記載の発明によると、補助フレーム82はフェンダ80の縦面仕切部80aから外周覆い部80bに跨って構成するので、補強構成がフェンダ80の上下方向に及ぶため、効果的に補強できる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、フェンダ80の前記補強フレーム82の車体前後における配置位置を該防振支持構成の近傍に設けたことにより、防振支持を効果的に行うことができる。
請求項3に記載の発明によると、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え、補強フレーム82の上端側は取付枠部80cによってフェンダ80と連結する構成であるから、これら補強フレーム82と取付枠部80cとのボルト等の接合具が外周覆い部80b上面に露出することがなくフェンダ80上面を美麗に仕上げられる。また取付枠部80bの形状を変更し、又は外すことによって、種々のフェンダ80の外周覆い部80b形状に対応でき、補強フレーム82を、安全フレームとキャビン仕様等異なる仕様の共用化が図れる。
請求項4、請求項5に記載の発明によると、請求項1〜請求項3に記載の効果に加え、構成の簡単化やコストダウンが図れる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下の説明では、前後方向とは、トラクタ1の前後方向である。さらに言えば、前後方向とは、このトラクタ1が直進する際の進行方向であり、進行方向前方側を前後方向前側、後方側を前後方向後側という。トラクタ1の進行方向とは、トラクタ1の直進時において、トラクタ1の操縦席8からステアリングハンドル11に向かう方向であり、ステアリングハンドル11側が前側、操縦席8が後側となる。また、車幅方向とは、当該前後方向に対して水平に直交する方向である。ここでは、前後方向前側を視た状態で右側を車幅方向右側、前後方向前側を視た状態で左側を車幅方向左側という。さらに、鉛直方向とは、前後方向と車幅方向とに直交する方向である。これら前後方向、車幅方向及び鉛直方向は、互いに直交する。
なお、以下の説明では、前後方向とは、トラクタ1の前後方向である。さらに言えば、前後方向とは、このトラクタ1が直進する際の進行方向であり、進行方向前方側を前後方向前側、後方側を前後方向後側という。トラクタ1の進行方向とは、トラクタ1の直進時において、トラクタ1の操縦席8からステアリングハンドル11に向かう方向であり、ステアリングハンドル11側が前側、操縦席8が後側となる。また、車幅方向とは、当該前後方向に対して水平に直交する方向である。ここでは、前後方向前側を視た状態で右側を車幅方向右側、前後方向前側を視た状態で左側を車幅方向左側という。さらに、鉛直方向とは、前後方向と車幅方向とに直交する方向である。これら前後方向、車幅方向及び鉛直方向は、互いに直交する。
図1〜図4に示す本実施形態の作業車両としてのトラクタ1は、動力源が発生する動力によって、自走しながら圃場等での作業を行う農用トラクタ等の作業車両である。トラクタ1は、前輪2と、後輪3と、動力源としてのエンジン4と、変速装置(トランスミッション)5とを備えている。このうち、前輪2は、主に操舵用の車輪、すなわち、操舵輪として設けられる。後輪3は、主に駆動用の車輪、すなわち、駆動輪として設けられる。後輪3には、機体前部のボンネット6内に搭載されるエンジン4で発生した回転動力を、変速装置(トランスミッション)5で適宜減速して伝達可能になっており、後輪3は、この回転動力によって駆動力を発生する。また、この変速装置5は、エンジン4で発生した回転動力を、必要に応じて前輪2にも伝達可能になっており、この場合は、前輪2と後輪3との四輪が駆動輪となり駆動力を発生する。すなわち、変速装置5は、二輪駆動と四輪駆動との切り替えが可能になっており、エンジン4の回転動力を減速し、減速された回転動力を前輪2、後輪3に伝達可能である。また、トラクタ1は、機体後部に、ロータリ(図示省略)等の作業機を装着可能な連結装置7が配設されている。
トラクタ1は、操縦席8前側のダッシュボード10からステアリングハンドル11が立設されると共に、操縦席8の周りにクラッチペダル、ブレーキペダル、アクセルペダル等の各種操作ペダルや前後進レバー、変速レバー等の各種操作レバーが配置されている。
図2は、変速装置5のミッションケース12内の伝動機構13を示す線図である。変速装置5は、ミッションケース12(図1参照)と、このミッションケース12内に配置されエンジン4から後輪3等へ回転動力を伝達する伝動機構13とを含んで構成される。伝動機構13は、エンジン4からの回転動力を前輪2、後輪3、及び、機体に装着した作業機に伝達し、これらをエンジン4からの回転動力によって駆動するものである。
具体的には、伝動機構13は、入力軸14、前後進切替機構15、高低変速機構としてのHi−Lo変速機構16、主変速機構17、副変速機構18、2WD/4WD切替機構19、PTO(Power take−off)駆動機構20等を含んで構成される。伝動機構13は、エンジン4が発生させた回転動力を入力軸14、前後進切替機構15、Hi−Lo変速機構16、主変速機構17、副変速機構18を順に介して後輪3に伝達することができる。また、伝動機構13は、エンジン4が発生させた回転動力を入力軸14、前後進切替機構15、Hi−Lo変速機構16、主変速機構17、副変速機構18、2WD/4WD切替機構19を順に介して前輪2に伝達することができる。さらに、伝動機構13は、エンジン4が発生させた回転動力を入力軸14、PTO駆動機構20を順に介して作業機に伝達することができる。
入力軸14は、エンジン4の出力軸に結合されており、エンジン4からの回転動力が入力される。
前後進切替機構15は、エンジン4から伝達された回転動力を、前進方向回転又は後進方向回転に切り替え可能なものである。前後進切替機構15は、前進側ギヤ段15a、後進側ギヤ段15b、逆転カウンタギヤ15c、油圧多板クラッチ形態の前進油圧多板クラッチC1、後進油圧多板クラッチC2を含んで構成される。前・後進油圧多板クラッチC1、C2は、係合/解放状態を切り替えることで前後進切替機構15における動力の伝達経路を切り替え可能である。前後進切替機構15は、前・後進油圧多板クラッチC1、C2の係合/解放状態に応じて入力軸14に伝達された回転動力を、伝達経路を変えてカウンタ軸21に伝達する。
前後進切替機構15は、エンジン4から伝達された回転動力を、前進方向回転又は後進方向回転に切り替え可能なものである。前後進切替機構15は、前進側ギヤ段15a、後進側ギヤ段15b、逆転カウンタギヤ15c、油圧多板クラッチ形態の前進油圧多板クラッチC1、後進油圧多板クラッチC2を含んで構成される。前・後進油圧多板クラッチC1、C2は、係合/解放状態を切り替えることで前後進切替機構15における動力の伝達経路を切り替え可能である。前後進切替機構15は、前・後進油圧多板クラッチC1、C2の係合/解放状態に応じて入力軸14に伝達された回転動力を、伝達経路を変えてカウンタ軸21に伝達する。
前後進切替機構15は、前進油圧多板クラッチC1が係合状態、後進油圧多板クラッチC2が解放状態である場合に、入力軸14に伝達された回転動力を、前進側ギヤ段15a、前進油圧多板クラッチC1を介して前進方向回転でカウンタ軸21に伝達する。前後進切替機構15は、前進油圧多板クラッチC1が解放状態、後進油圧多板クラッチC2が係合状態である場合に、入力軸14に伝達された回転動力を後進側ギヤ段15b、逆転ギヤ15c、後進油圧多板クラッチC2を介して後進方向回転で、カウンタ軸21に伝達する。これにより、前後進切替機構15は、トラクタ1の前後進を切り替えることができる。
また、前後進切替機構15は、メインクラッチとしても機能し、前・後進油圧多板クラッチC1、C2を共に解放状態とすることで、ニュートラル状態となり、前輪2、後輪3側への動力伝達を遮断することができる。前後進切替機構15は、例えば、作業員によって図外前後進切替レバーが操作されることで油圧制御によって前進、後進、ニュートラルを切り替えることができる。また、クラッチペダルを踏み込み操作することで前・後進油圧多板クラッチC1、C2を共に解放状態にできる。
Hi−Lo変速機構16は、エンジン4から伝達された回転動力を、高速段又は低速段で変速可能なものである。Hi−Lo変速機構16は、Hi(高速)側ギヤ段16a、Lo(低速)側ギヤ段16b、油圧多板クラッチ(Hi(高速)側クラッチ)C3、油圧多板クラッチ(Lo(低速)側クラッチ)C4を含んで構成される。油圧多板クラッチC3、C4は、係合/解放状態を切り替えることでHi−Lo変速機構16における動力の伝達経路を切り替え可能である。Hi−Lo変速機構16は、油圧多板クラッチC3、C4の係合/解放状態に応じて、カウンタ軸21に伝達された回転動力を、伝達経路を変えて変速軸22に伝達する。Hi−Lo変速機構16は、油圧多板クラッチC3が係合状態、油圧多板クラッチC4が解放状態である場合に、カウンタ軸21に伝達された回転動力を、油圧多板クラッチC3、Hi側ギヤ段16aを介して変速して変速軸22に伝達する。
Hi−Lo変速機構16は、油圧多板クラッチC3が解放状態、油圧多板クラッチC4が係合状態である場合に、カウンタ軸21に伝達された回転動力を、油圧多板クラッチC4、Lo側ギヤ段16bを介して変速して変速軸22に伝達する。これにより、Hi−Lo変速機構16は、エンジン4からの回転動力をHi側ギヤ段16aの変速比、あるいは、Lo(低速)側ギヤ段16bの変速比で変速して後段に伝達することができる。Hi−Lo変速機構16は、例えば、作業員によって図外Hi−Lo切替スイッチ(高低変速操作スイッチ)がオン/オフされることで油圧制御によってHi(高速)側、Lo(低速)側を切り替えることができ、高速と低速の2段のうちのいずれかで変速することができる。また、Hi−Lo変速機構16は、上記の構成によりトラクタ1の走行中に変速可能である。
主変速機構17は、エンジン4から伝達された回転動力を、複数の変速段のいずれかで変速可能である。主変速機構17は、シンクロメッシュ式の変速機構であり、ここでは、エンジン4から前後進切替機構15、及び、Hi−Lo変速機構16を介して伝達される回転動力を変速可能である。主変速機構17は、複数の変速段として第1速ギヤ段17a、第2速ギヤ段17b、第3速ギヤ段17c、第4速ギヤ段17d、第5速ギヤ段17e、第6速ギヤ段17fを含んで構成される。主変速機構17は、第1速ギヤ段17a〜第6速ギヤ段17fの変速軸22との結合状態に応じて、変速軸22に伝達された回転動力を、第1速ギヤ段17a〜第6速ギヤ段17fのいずれかを介して変速して変速軸23に伝達する。これにより、主変速機構17は、エンジン4からの回転動力を第1速ギヤ段17a〜第6速ギヤ段17fのいずれかの変速比で変速して後段に伝達することができる。主変速機構17は、例えば、作業員によって主変速操作レバー(図示せず)が操作されることで複数の変速段のうちの1つを選択し切り替えることができ、第1速ギヤ段17a〜第6速ギヤ段17fの6段のうちのいずれかで変速することができる。また、主変速機構17は、上記の構成によりトラクタ1の走行中に変速可能である。
副変速機構18は、エンジン4から前後進切替機構15、Hi−Lo変速機構16、及び、主変速機構17を順に介して伝達される回転動力を変速可能である。副変速機構18は、第1副変速機24、第2副変速機25等を含んで構成され、変速軸23に伝達された回転動力を、第1副変速機24、第2副変速機25等を介して変速して変速軸26に伝達する。第1副変速機24は、エンジン4から伝達され主変速機構17等で変速された回転動力を高速段又は低速段で変速して駆動輪である後輪3側に伝達可能である。第2副変速機25は、エンジン4から伝達され主変速機構17等で変速された回転動力を第1副変速機24よりもさらに低速の超低速段で変速して駆動輪である後輪3側に伝達可能である。なお、第2副変速機25は仕様の簡素化等が求められる場合には省略するものである。
副変速機構18の第1副変速機24は、第1ギヤ24a、第2ギヤ24b、第3ギヤ24c、第4ギヤ24d、シフタ24eを含んで構成される。第1ギヤ24aは、変速軸23と一体回転可能に結合され変速軸23からの回転動力が伝達(入力)される。第2ギヤ24bは、第1ギヤ24aと噛み合っている。第3ギヤ24cは、第2ギヤ24bと一体回転可能に結合されている。第4ギヤ24dは、第3ギヤ24cと噛み合っている。シフタ24eは、第1ギヤ24a、第4ギヤ24dと変速軸26との結合状態を切り替えるものである。すなわち、変速軸26と一体に設けるクラッチ爪26aと、第1ギヤ24aに一体のクラッチ爪24acと、第4ギヤ24dに一体のクラッチ爪24dcとが同径同歯数に形成されて隣接状態に配置されており、シフタ24eがクラッチ爪26aとクラッチ爪24acが同時係合すると第1ギヤ2aから変速軸26に動力が伝わり、クラッチ爪26aとクラッチ爪24dcが同時係合すると第4ギヤ24dから変速軸26に動力が伝わる構成である。なおシフタ24eがクラッチ爪24ac及びクラッチ爪24dcのいずれにも係合しない位置にシフト可能に各クラッチ爪を配置構成している。
シフタ24eは、第1ギヤ24aと変速軸26とを一体回転可能に結合するHi(高速)側位置、第4ギヤ24dと変速軸26とを一体回転可能に結合するLo(低速)側位置、第1ギヤ24a、第4ギヤ24dのいずれもが変速軸26と結合せず、解放される中立位置(ニュートラル位置)に移動可能である。第1副変速機24は、シフタ24eの位置に応じて、変速軸23に伝達された回転動力を、伝達経路を切り替えて変速軸26に伝達する。
副変速機構18の第2副変速機25は、第1ギヤ25a、第2ギヤ25b、第3ギヤ25c、第4ギヤ25d、シフタ25eを含んで構成される。第1ギヤ25aは、第1副変速機24の第4ギヤ24dと一体回転可能に結合されている。第2ギヤ25bは、第1ギヤ25aと噛み合っている。第3ギヤ25cは、第2ギヤ25bと一体回転可能に結合されている。第4ギヤ25dは、第3ギヤ25cと噛み合っている。シフタ25eは、第4ギヤ25dと変速軸26との結合状態を切り替えるものである。すなわち、変速軸26と一体に設けるクラッチ爪26bと、第4ギヤ25dに一体のクラッチ爪25dcとが同径同歯数に形成されて隣接状態に配置されており、シフタ25eがクラッチ爪26bとクラッチ爪25dcが同時係合すると第4ギヤ25dから変速軸26に動力が伝わる構成である。
シフタ25eは、第4ギヤ25dと変速軸26とを一体回転可能に結合する超Lo(超低速)側位置、第4ギヤ25dと変速軸26とが結合されず、解放される中立位置(ニュートラル位置)に移動可能である。この場合は、変速軸26の回転は、第1副変速機24のシフタ24e位置に支配される。第2副変速機25は、シフタ25eの位置に応じて、変速軸23に伝達された回転動力を、伝達経路を切り替えて変速軸26に伝達する。第2副変速機25は、第1副変速機24がニュートラルの状態で、シフタ25eが超Lo側位置にある場合、変速軸23に伝達された回転動力を、第1副変速機24の第1ギヤ24aから、第2ギヤ24b、第3ギヤ24c、第4ギヤ24d、第2副変速機25の第1ギヤ25a、第2ギヤ25b、第3ギヤ25c、第4ギヤ25d、シフタ25eを介して順次減速して変速軸26に伝達する。これにより、第2副変速機25は、エンジン4からの回転動力を、第2ギヤ24b、第3ギヤ24c、第4ギヤ24d、第1ギヤ25a、第2ギヤ25b、第3ギヤ25c、第4ギヤ25dを介した超Lo(超低速)側の変速比で変速して後段に伝達することができる。また、第2副変速機25は、シフタ25eが中立位置にある場合、第4ギヤ25dが変速軸26に対して空転する状態、すなわち、ニュートラルの状態となる。
したがって、副変速機構18は、変速軸23に伝達された回転動力を、第1副変速機24と第2副変速機25とを組み合わせることで、高速と低速と超低速の3段のうちのいずれかで変速して変速軸26に伝達することができる。
そして、変速装置5の伝動機構13は、変速軸26に伝達された回転動力を、後輪デフ27、後車軸28、減速用の遊星歯車減速機構29等を介して後輪3に伝達する。この結果、トラクタ1は、後輪3がエンジン4からの回転動力により駆動輪として回転駆動する。
2WD/4WD切替機構19が油圧多板クラッチC6、C7を含んで構成されると共に、前輪増速機構としても機能する。2WD/4WD切替機構19は、伝達軸19a、Hi(高速)側ギヤ段19b、Lo(低速)側ギヤ段19c、油圧多板クラッチ(Lo(低速)側クラッチ)C6、油圧多板クラッチ(Hi(高速)側クラッチ)C7、伝達軸19dを含んで構成される。油圧多板クラッチC6、C7は、係合/解放状態を切り替えることで2WD/4WD切替機構19における動力の伝達経路を切り替え可能である。2WD/4WD切替機構19は、油圧多板クラッチC6、C7の係合/解放状態に応じて、伝達軸19aに伝達された回転動力を、伝達経路を変えて伝達軸19dに伝達する。2WD/4WD切替機構19は、油圧多板クラッチC6が係合状態、油圧多板クラッチC7が解放状態である場合に、伝達軸19aに伝達された回転動力を、Lo側ギヤ段19c、油圧多板クラッチC6を介して変速して伝達軸19dに伝達する。
2WD/4WD切替機構19は、変速軸26に伝達された回転動力を、前輪2側に伝達するか否かを切り替えるものである。2WD/4WD切替機構19は、伝達軸19a、Hi側ギヤ段19b、Lo側ギヤ段19c、伝達軸19d、シフタ19e含んで構成される。伝達軸19aは、変速軸26からの回転動力が、ギヤ30、ギヤ31、伝達軸32、カップリング33等を介して伝達(入力)される。第1ギヤ19bは、伝達軸19aが挿入され、当該伝達軸19aに対して相対回転可能に組み付けられる。
変速装置5の伝動機構13は、伝達軸19dに伝達された回転動力を、前輪デフ34、前車軸35、縦軸36、遊星歯車減速機構37等を介して前輪2に伝達する。この結果、トラクタ1は、前輪2及び後輪3がエンジン4からの回転動力により駆動輪として回転駆動し、四輪駆動で走行することができる。2WD/4WD切替機構19は、油圧多板クラッチC6、C7が共に解放状態となることで、伝達軸19aに伝達された回転動力の伝達軸19d側への動力伝達が遮断される。この結果、トラクタ1は、二輪駆動で走行することができる。
PTO駆動機構20は、エンジン4から伝達される回転動力を変速して機体後部のPTO軸40(図2参照)から作業機に出力することで、エンジン4からの動力によって作業機を駆動するものである。PTO駆動機構20は、PTOクラッチ機構38、PTO変速機構39、PTO軸40等を含んで構成される。
PTOクラッチ機構38は、PTO軸40側への動力の伝達と遮断とを切り替えるものである。PTOクラッチ機構38は、ギヤ38a、油圧多板クラッチC5、伝達軸38bを含んで構成される。ギヤ38aは、入力軸14と一体回転可能に結合されたギヤ41と噛み合っている。油圧多板クラッチC5は、係合/解放状態が切り替わることで、ギヤ38aと伝達軸38bとの間の動力の伝達状態を切り替えるものである。PTOクラッチ機構38は、油圧多板クラッチC5が係合状態となることでPTO軸40側へ動力を伝達するPTO駆動状態となり、入力軸14からギヤ41を介してギヤ38aに伝達された回転動力を、油圧多板クラッチC5を介して伝達軸38bに伝達する。PTOクラッチ機構38は、油圧多板クラッチC5が解放状態となることでPTO軸40側への動力の伝達が遮断されたPTO非駆動状態(ニュートラル状態)となり、ギヤ38aに伝達された回転動力の伝達軸38b側への伝達が遮断される。
なお、このトラクタ1は、ギヤ38aと噛み合うギヤ70a、当該ギヤ70aと噛み合うギヤ70b等を介してギヤポンプ70が設けられている。ギヤポンプ70は、伝動機構13等の油圧系統に油圧を付与するものである。
PTO変速機構39は、PTO軸40側に動力を伝達する際に変速を行うものである。PTO変速機構39は、Hi(高速)側ギヤ段39a、Lo(低速)側ギヤ段39b、伝達軸39c、シフタ39dを含んで構成される。PTO変速機構39は、シフタ39dの位置に応じて、伝達軸38bに伝達された回転動力を、Hi側ギヤ段39a、あるいは、Lo側ギヤ段39bを介して変速して、伝達軸39cに伝達する。
PTO軸40は、自在継ぎ手軸(図示せず)を介して作業機側入力軸(図示せず)に結合され、エンジン4からの回転動力を作業機に伝達するものである。PTO軸40は、伝達軸39cが機体中心から偏った位置にあるため、第1ギヤ44、第2ギヤ45等を介して伝動可能に機体左右中心に配置される。
PTO軸40支持構成を詳細に説明すると、図4のように、PTO軸40の前側端はミッションケース12内に一体形成された支持壁46に軸支され、途中をミッションケース12後壁に形成した貫通孔部に軸支され、この軸支部の軸受47の移動規制等のため、ミッションケース12の後面にボルトで締結したPTOメタル48を設けている。さらにこのPTOメタル48の後面に第2のPTOメタル49をボルト及びノックピンで締結してなる。上記軸受47と第1のPTOメタル48との間に第1シール50を設け、第1のPTOメタル48の外面と第2のPTOメタル49との間に第2シール51を配設している。即ち、第1シール50は第1のPTOメタル48の内周に形成したシール保持空間に配置し、第2シール51は第2のPTOメタル49の内周に形成したシール保持空間に配置する。
そして、これら第1シール50と第2シール51の間のPTO軸40外周部にはグリスを充填するもので、第1のPTOメタル48にグリスニップル52を設け、該グリスニップル52を経て注入されるグリスはグリス充填孔53を経てPTO軸外周に到達でき、背中向きに対向するシール50,51間にグリスが充填保持される構成としている。
上記のように、ダブルのシール50,51とグリス充填によって耐泥水性を向上できる。
なお、符号54はPTOカバーである。
なお、符号54はPTOカバーである。
なお、本実施形態のミッションケース12は、図5〜図7に示すように、前後方向前側のフロントミッションケース12Fと、前後方向後側のリヤミッションケース12Rとに分かれている。そして、本実施形態のフロントミッションケース12Fは、図6、図7に示すように、前後進切替機構15の油圧多板クラッチC1、C2の制御用のクラッチバルブ55、Hi−Lo変速機構16の油圧多板クラッチC3、C4の制御用のクラッチバルブ56、PTOクラッチ機構38の油圧多板クラッチC5の制御用のクラッチバルブ57、2WD/4WD切替機構19の油圧多板クラッチC6,C7の制御用のクラッチバルブ64、ギヤポンプ70等が左右の面に振り分けて配置されている。ここでは、フロントミッションケース12Fは、図9に示すように、車幅方向右側の面にクラッチバルブ55、クラッチバルブ56、クラッチバルブ64が配置される。一方、フロントミッションケース12Fは、図10に示すように、車幅方向左側の面にクラッチバルブ57、ギヤポンプ70が配置される。この結果、このトラクタ1は、クラッチバルブ55、56、57、64、ギヤポンプ70等をフロントミッションケース12Fの外面に効率的に配置することができる。
フロントミッションケース12Rとリヤミッションケース12Rの2つのケース構成でもよいが、本実施例では、更にスペーサ状のスペーサケース12Sをこれらのケース12F,12Rとの間に挟んで構成している(図5)。即ち、ミッションケース12のフロントミッションケース12Fとリヤミッションケース12Rの間にスペーサケース12Sを設け(図8)、主変速機構17の前記変速軸22及び変速軸23、2WD/4WD切替機構19への前記伝達軸32を支持するメタル部12Saを形成している。このように構成すると、フロントミッションケース12Fとリヤミッションケース12Rとの間のスペーサケース12Sのメタル部12Saによって変速軸22,23や伝達軸32を支持することで、リヤミッションケース12R前側のメタル構成を省略できる。フロントミッションケース12Fとスペーサケース12Sを接続すべく組み立てるが、フロントミッションケース12F内で後方に延出する上記変速軸22,23や伝達軸32は、比較的重量的にも大きさ的にも取り扱い易いスペーサケース12Sを巧みに調整し芯あわせしながらメタル部12Saにこれら軸を軸支でき、同時にフロントミッションケース12Fの後面に接合でき、結果として内装ギアやシャフトの組み付けと共にスペーサケース12Saの接合作業を容易とさせる。
また、スペーサケース12Sはフロントミッションケース12Fの左右幅よりもやや広いフランジ部に形成されており、フロントミッションケース12Fの左右側面にデッドスペースを形成する形態となるが、このデッドスペース部分を利用して前記制御クラッチバルブ55,56,57,64を配設できる。
前記フロントミッションケース12Fの左右一側方には燃料タンク65を設ける(図例では左側)。このため、前記PTO用制御クラッチバルブ57及びギヤポンプ70の側方を囲うこととなり、これらを他物との衝突などから保護する(図9)。
次に、前記操縦席8やステアリングハンドル11用のダッシュボード10等を支持構成する操縦部フレーム66について説明する。図10に示すように、フロアパネル67、シートパネル68、前仕切パネル69等を一体的に組み付けて操縦部フレーム66が構成されるが、その骨組には、フロアパネル67の左右部外周に沿うフロアパネル用サイドフレーム76,76やこのサイドフレーム76,76から上下段差部を形成すべくL型に形成されたシートパネル用サイドフレーム77,77を上記フロアパネル用サイドフレーム76,76に連続状に連結構成する。これら各サイドフレーム76,76及び77,77の一対は適宜に横フレーム(図示せず)や、前記フロアパネル67,シートパネル68で左右連結され剛体化されている。なおサイドフレーム76,77は断面U型に形成されている。
前記前仕切パネル69は、前側に凹部空間69aを呈するよう湾曲形成されており、丁度この凹部空間69a内において、フロントミッションケース12Fの上面にボルト締結されるハウジング72及び操舵切換制御バルブ73を位置させている。なお操舵シャフト74又はユニバーサルジョイント75は前部仕切パネル69を貫通して上方に延びて、ステアリングハンドル11に連動できる構成としている。
次に、左右後輪3,3の前上面から上面を覆う左右フェンダ80,80の支持構成について説明する。フェンダ80,80は対称に形成され、それぞれに次のように構成される。即ちフェンダ80は、垂直状の縦面仕切部80aと後輪3の上部外周に沿う外周覆い部80bからなり、両者を溶接によって接合することにより断面L型で連続状に形成される。縦面仕切部80aの下端側のうち前記シートパネル用サイドフレーム77の外面に重合する数箇所をボルト、ナットの締結具81,81…によって着脱自在に固定している。
さらに前記シートパネル用サイドフレーム77の後端部において、フェンダ80の縦面仕切部80a,外周覆い部80bに亘る補強フレーム82を構成している。詳細には、板金製平板材を一端から他端に渡り中央膨出状に折り曲げて長尺補強材を形成し、この長尺補強材に形成した補強フレーム82は、フェンダ80の縦面仕切部80aに重合すべく沿い、かつ外周覆い部80bとは適宜間隔離れて略平行状となるように途中部を折り曲げ形成している。フェンダ80の外周覆い部80bの下面には取付枠部80cを溶接一体化して設けてあり、補強プレート82は、縦面仕切部80aの上下複数個所(図例では左右2箇所×上下2箇所)と上記取付枠部80cに着脱自在にボルト83,83…締結している。前記シートパネル68の後端側は上方に折り曲げ形成され、シートの後面下部側を囲うことができる構成である。
なお、前記シートパネル用サイドフレーム77の後端に後部ブラケット85,85を備え、後述安全フレームのうち脚部フレーム側に一体的に設ける防振支持フレーム86,86に防振ゴム86aを介して支持される構成としている。この後部側防振支持構成に対して前部側は、フロアパネル用サイドフレーム76,76に設ける前部ブラケット87,87にミッションケース12側からの防振支持フレーム88,88に防振的に支持される構成である。
前記補強フレーム82の存在個所よりも前方には、補強用リブ89がV形状に成形されている。また、フェンダ80,80の外周覆い部80bの後端には、樹脂製で、灯火類支持体兼用の後部フェンダ80dを装着している。図15に示すように、縦面仕切部80aの後端部に着脱自在の棒状ステー90を取り付け、該棒状ステー90の基端側には上記縦面仕切部80aとの接合用部材90aを備え、棒状本体90bを介して先端側に取付ブラケット90cをこれら一体的に溶接手段によって構成している。該取付ブラケット90cにはフェンダ80の上面覆い部80bの後端部に形成した屈曲部80eと後部フェンダ80dに形成した前側壁面部(図示せず)の3者を一体的にボルト91,91止めしている。
前記のように左右フェンダ80,80の支持構成とすることによって、特に補助フレーム82の構成は、フェンダ80の縦面仕切部80aから外周覆い部80bに跨って構成するので、補強構成がフェンダ80の上下方向に及ぶため、効果的に補強できる。補強フレーム82の下端部は縦面仕切部80aの下端部近傍まで延長構成している上、側面視において防振支持構成の後部ブラケット85,85の配設される位置に一致しているので、防振支持部と補強部とが近接しており、防振支持を効果的に行える。符号112は昇降時に掴む取っ手である。
補強フレーム82の上端側は取付枠部80cによってフェンダ80と連結する構成であるから、これら補強フレーム82と取付枠部80cとのボルト83等の接合具が外周覆い部80b上面に露出することがなくフェンダ80上面を美麗に仕上げられる。なお、この取付枠部80c無しで直接外周覆い部80bと連結する構成を採用してもよく、取付枠部80bの形状を変更することによって、種々のフェンダ80の外周覆い部80b形状に対応でき、補強フレーム82を、例えば安全フレームとキャビン仕様の共用化が図れる。
前記シートパネル68の後端側を上方に折り曲げて背面部68aを形成し、該背面部68aに連結されて適宜角度後退傾斜状で操縦席の背面を覆う背面覆い板92を設ける。この背面覆い板92はフェンダ80の縦面仕切部80aの後端部とも連結されて相互に補強構成となっている(図10)。
ついで、機体後部に設ける安全フレームの構成について説明する。安全フレーム93は、上部フレーム93Uと下部脚フレーム93Dからなる。下部脚フレーム93Dは、左右一対のフレーム体の下部に台座93a,93aを溶接固定し、該台座93a,93aを、ミッションケース12の左右後下部、又は該ミッションケース12の左右側面に連結するリヤアクスルケース94,94に形成する座部94a,94aに載置してそれぞれ4本のボルト94b,94b…で固定している。一対からなる下部脚フレーム93Dの左右上部同士を横補強フレーム93cで連結し、各下部脚フレーム93Dの上部に着脱自在に逆U型に形成した上部フレーム93Uを載置固定し、両者間を着脱自在にフランジ接合している。
上部フレーム93Uの下部側左右に突出すべく灯火取付ブラケット93b,93bを溶接固定し、この灯火取付ブラケット93b,93bの各前側に方向指示器95,95、後方に方向指示器,車幅灯,ブレーキ灯を組合せたコンビネーション灯96,96、および左側の取付ブラケット93b上部に作業灯97を配設している。
図中、操縦席8と右フェンダ82との間の空間部にコントロールパネル98を配置し、外部油圧レバーやカップホルダ、アクセルレバー等を配置している。
また、前記操縦部フレーム66の前仕切パネル69の上部に、ダッシュボード10や
ステアリングハンドル11を固定し、さらに、ステップ前面において運転者脚部を保護すべくガード部材99,99を固定する。この縦支柱部99aを利用し、また操縦部フレーム66の左右片側(図例では左側)に補助用ステップ100を設けている。
また、前記操縦部フレーム66の前仕切パネル69の上部に、ダッシュボード10や
ステアリングハンドル11を固定し、さらに、ステップ前面において運転者脚部を保護すべくガード部材99,99を固定する。この縦支柱部99aを利用し、また操縦部フレーム66の左右片側(図例では左側)に補助用ステップ100を設けている。
次いで、図17〜図19は、ミッションケース12や燃料タンク65のブリーザ構成を示すものである。リヤミッションケース12Rの後端上部において、左右中心部よりやや一側(図例では左側)に寄せてオイル給油筒101を装着する。該給油筒101の開口を蓋102で覆い、該蓋102と一体にゲージ103を設けている。給油筒101の上端近傍にブリーザ管104を設け、ミッションケース用ブリーザパイプ105の一端を接続する。一方前記燃料タンク65の上面適宜個所に燃料タンク用ブリーザパイプ106の一端を連結する。
上記ミッションケース用ブリーザパイプ105の他端、及び燃料タンク用ブリーザパイプ106の他端を、前記背面覆い板92の上端に折り曲げ形成する水平部92aの下方にのぞませて設けた第1の開放細管107の下端または、安全フレーム93の下部脚フレーム93Dに外部から貫通させ下端開口を下向きに形成し第2の開放細管108のいずれかに嵌合し連結する。このように、大気開放するが、水平部92aの存在や開放先が安全フレーム93の管内とされるなど、雨水の浸入や埃の堆積を阻止できる。
安全フレーム93に替えてキャビン109仕様にするときは、安全フレーム93の上記第2の開放細管106に倣い、後部支柱110の下部側に2つの開放細管111,111を構成することで同様の効果を得る(図20)。
3後輪
8操縦席
67フロアパネル
80フェンダ
80a縦面仕切部
80b外周覆い部
80c取付枠部
82補強フレーム
8操縦席
67フロアパネル
80フェンダ
80a縦面仕切部
80b外周覆い部
80c取付枠部
82補強フレーム
Claims (5)
- 後輪(3,3)の上部外周を覆う外周覆い部(80b)と、後輪(3)と操縦席(8)の間に配置される縦面仕切部(80a)からなるフェンダ(80,80)を備える作業車両において、該縦面仕切部(80a)から該外周覆い部(80b)に亘り補強フレーム(82)を設けたことを特徴とする作業車両。
- フェンダ(80)は操縦席(8)およびフロアパネル(67)と共に車体に対して防振支持される構成とし、フェンダ(80)の前記補強フレーム(82)の車体前後における配置位置を該防振支持構成の近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
- 補強フレーム(82)はフェンダ(80)の縦面仕切部(80a)に重合すべく沿いかつ外周覆い部(80b)とは適宜間隔離れて略平行になるよう折り曲げ形成し、外周覆い部(80b)の下面に取付枠部(80c)を設け、補強プレート(82)を縦面仕切部(80b)と取付枠部(80c)に対して着脱自在に締結する構成とした請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
- 縦面仕切部(80a)と外周覆い部(80b)の両者を溶接によって断面L型に接合してなる請求項1〜請求項3のいずれか一に記載の作業車両。
- 補強フレーム(82)は板金製平板材を一端から他端に渡り中央膨出状に折り曲げて長尺補強材に形成してなる請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の作業車両。
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JP2014223199A JP2016088211A (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | 作業車両 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021019554A (ja) * | 2019-07-30 | 2021-02-18 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | 作業車両 |
-
2014
- 2014-10-31 JP JP2014223199A patent/JP2016088211A/ja active Pending
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