JP4972894B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。特に、この発明は、ビードフィラー付近の剛性を向上させる空気入りタイヤに関するものである。
従来の空気入りタイヤは、空気入りタイヤを装着した車両の低燃費などを考慮して軽量化が求められる場合が多いが、特に、近年では、環境保護等の問題から、省資源、低公害が社会的要求となり、車両の燃費向上は、ますます重要な課題になっている。このため、空気入りタイヤの軽量化の重要度も、さらに高くなっている。このように、空気入りタイヤの軽量化を図るには、空気入りタイヤで使用されているゴムの量を低減することが効果的であるが、例えば、ビードコアのタイヤ径方向外方に位置するビードフィラーのゴムの量を低減するために、ビードフィラーを小型化した場合には、操縦安定性も低減してしまう。そこで、従来の空気入りタイヤでは、軽量化と操縦安定性を両立するために、様々な工夫が施されているものがある。
例えば、特許文献1では、ビードフィラーを、子午面断面における形状が略三角形の部分と、この略三角形の部分のタイヤ径方向外方に略均一な厚さで延びるシート状の部分とを有している。これにより、タイヤ径方向外方に延びるシート状の部分でタイヤ径方向の剛性を確保でき、また、シート状の部分を設けて剛性を確保できるので、略三角形の部分の体積を減少させることができる。従って、タイヤ径方向の剛性の確保により、操縦安定性を確保することができ、また、略三角形の部分の体積を減少させることができるので、重量を軽減することができる。この結果、軽量化と操縦安定性とを両立することができる。
特開平9−300923号公報
しかしながら、近年の車両では、車両走行時における静粛性を鑑みて、空気入りタイヤに対しても軽量化や操縦安定性以外に、静粛性の要望もある。つまり、空気入りタイヤを装着した車両で走行した際における空気入りタイヤから発生する音の低減も求められている。空気入りタイヤから発生する音としては、80〜160Hz域のロードノイズや、40Hz域のこもり音などがある。このうち、こもり音を改善する手段としては、タイヤ周方向のねじり剛性を増加させる方法が有効であるが、上述した空気入りタイヤのようにビードフィラーにシート状の部分を設けてタイヤ周方向の剛性を確保した場合には、タイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎる虞があり、タイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎた場合には、ロードノイズが悪化してしまう虞がある。また、タイヤ周方向の剛性を高くするために、ビードフィラーの体積を大きくした場合には、重量が増加するため、転がり抵抗が大きくなる虞がある。このため、これらの両立は困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る空気入りタイヤは、ビードコアのタイヤ径方向外方にビードフィラーを有すると共に少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ幅方向内方にカーカスが設けられた空気入りタイヤにおいて、少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ径方向外方に位置すると共に帯状部材により形成され、且つ、子午面断面で見た場合に隣接する前記帯状部材同士が間隔を空けて渦巻き状に巻き付けられることにより形成されると共に、少なくとも最もタイヤ径方向内方に位置する部分が前記ビードフィラーのタイヤ幅方向外方側の面における外周部付近に接触している補強層を備え、前記帯状部材は、前記ビードフィラーを形成する材料と同一の材料により形成されていることを特徴とする。
この発明では、ビードフィラーのタイヤ径方向外方に、帯状部材からなる補強層を設けている。これにより、タイヤ周方向の剛性、つまり、捩り剛性を向上させることができるので、こもり音の低減を図ることができる。また、この補強層を形成する帯状部材は、子午面断面で見た場合に隣接する帯状部材同士が間隔を空けて渦巻き状に形成されている。補強層は、このように子午面断面で見た場合に隣接する帯状部材同士が間隔を空けているので、タイヤ径方向の剛性、つまり、縦バネが増加し過ぎることを抑制できる。これにより、補強層を設けた場合におけるロードノイズの悪化を抑制できる。また、子午面断面で見た場合に隣接する帯状部材同士の間隔を空けることにより、補強層の体積が増加し過ぎることを抑制でき、重量の増加を低減できる。これにより、転がり抵抗の悪化を抑制できる。これらの結果、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記補強層は、少なくとも最もタイヤ径方向内方に位置する部分が前記ビードフィラーに接触していることを特徴とする。
この発明では、補強層をビードフィラーに接触させているので、より確実にタイヤ周方向における剛性の向上を図ることができる。この結果、より確実にこもり音の低減を図ることができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、子午面断面における前記ビードフィラーの外周部から、同一断面における前記補強層の最もタイヤ径方向外方に位置する部分までのタイヤ径方向における距離である前記補強層のタイヤ径方向における渦巻きの幅は、前記子午面断面と同一断面における前記ビードフィラーの外周部から内周部にかけてのタイヤ径方向における距離である前記ビードフィラーのタイヤ径方向における幅の30%〜140%の範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、タイヤ径方向における渦巻きの幅を上記の範囲にしているので、重量の増加を抑制しつつ、より確実にタイヤ周方向の剛性の向上を図ることができる。つまり、タイヤ径方向における渦巻きの幅をビードフィラーのタイヤ径方向における幅の30%未満にした場合には、渦巻きの幅が狭過ぎる虞があり、補強層を設けることによる効果が低減してしまう虞がある。また、渦巻きの幅をビードフィラーのタイヤ径方向における幅の140%よりも大きくした場合には、体積が増加し、重量が増加してしまう虞がある。そこで、補強層のタイヤ径方向における渦巻きの幅を、ビードフィラーのタイヤ径方向における幅の30%〜140%の範囲内にすることにより、重量の増加を抑制しつつ、より確実にタイヤ周方向の剛性の向上を図ることができる。この結果、より確実に、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、略タイヤ径方向における前記帯状部材の巻き付け間隔は、略タイヤ径方向における前記帯状部材の幅の30%〜100%の範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、帯状部材の巻き付け間隔を上記の範囲内にしているので、エア溜り故障やユニフォーミティ、即ち、剛性や寸法の均一性の悪化を抑制できる。つまり、帯状部材の巻き付け間隔を帯状部材の幅の30%未満にした場合には、間隔が狭過ぎるため、タイヤ内部にエア溜り故障が発生する虞がある。また、帯状部材の巻き付け間隔を帯状部材の幅の100%よりも大きくした場合には、間隔が広過ぎるため、ユニフォーミティが悪化する虞がある。そこで、帯状部材の巻き付け間隔を、帯状部材の幅の30%〜100%の範囲内にすることにより、これらの不具合を抑制することができる。この結果、エア溜り故障やユニフォーミティの悪化を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記帯状部材は、略タイヤ幅方向における厚さが2.0mm以下となっていることを特徴とする。
この発明では、帯状部材の厚さを2.0mm以下にしているので、製造時におけるエア溜りや外観の悪化などの不具合を抑制することができる。つまり、帯状部材の厚さを2.0mm以上にすると、帯状部材の周辺に、空気入りタイヤの製造時にエア溜りなどの不具合が発生し、また、補強層が設けられている部分におけるサイドウォール部の外面に、補強層の形状が浮き出る虞がある。従って、帯状部材の厚さを2.0mm以下にすることにより、これらの不具合を抑制することができる。この結果、製造時におけるエア溜りや外観の悪化などの不具合を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記帯状部材は、略タイヤ径方向における幅が3mm〜10mmの範囲内となっていることを特徴とする。
この発明では、帯状部材の幅を上記の範囲内にしているので、生産性やユニフォーミティの悪化を低減することができる。つまり、帯状部材の幅を3mm未満にした場合には、幅が狭すぎるため、所定の剛性を確保するためには渦巻き状に何周も巻く必要があり、生産性が悪化する虞がある。また、帯状部材の幅を10mmよりも広くした場合には、ユニフォーミティが悪化する虞がある。そこで、帯状部材の幅を3mm〜10mmの範囲内にすることにより、これらの不具合を抑制することができる。この結果、生産性やユニフォーミティの悪化を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記カーカスは、前記ビードコアのタイヤ幅方向内方からタイヤ径方向内方にかけて設けられ、さらに、前記ビードコアのタイヤ幅方向外方に折り返されていることを特徴とする。
この発明では、カーカスをビードコアの部分で折り返しているので、カーカスの引張り剛性を確保することができ、このカーカスに帯状部材を巻き付けることにより、より確実にタイヤ周方向の剛性を確保することができる。この結果、より確実にこもり音を低減することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤは、前記帯状部材は、前記ビードフィラーを形成する材料と同一の材料により形成されていることを特徴とする。
この発明では、帯状部材を、ビードフィラーを形成する材料と同一の材料により形成しているので、補強層を設けた場合における材料の種類が増加を抑制できる。この結果、材料の種類の増加に起因する生産性の悪化を抑制することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、ビードコアのタイヤ径方向外方にビードフィラーを有すると共に少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ幅方向内方にカーカスが設けられた空気入りタイヤの製造方法であって、少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ径方向外方に位置する補強層を形成する帯状部材の長さ方向における両端部のうち、少なくとも一方の端部を前記ビードフィラーのタイヤ幅方向外方側の面における外周部付近に接触させる工程と、前記帯状部材を、タイヤ周方向に向かうに従ってタイヤ径方向外方に向かい、且つ、子午面断面で見た場合に隣接する部分同士の間隔を空けて前記カーカスに渦巻き状に巻き付ける工程と、を含むことを特徴とする。
この製造方法では、補強層を形成する帯状部材を渦巻き状に巻き付けるので、帯状部材からなる補強層をビードフィラーのタイヤ径方向外方に設けることによりタイヤ周方向の剛性を確保する際に、より確実にタイヤ周方向の剛性を確保できると共にタイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎることを抑制し、重量の増加を抑制することができる。この結果、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる空気入りタイヤを、より確実に製造することができる。
また、この発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、前記帯状部材の長さ方向における両端部のうち、少なくとも一方の端部を前記ビードフィラーに接触させる工程を含むことを特徴とする。
この製造方法では、帯状部材を巻き付ける際に、当該帯状部材の長さ方向における両端部のうち、一方の端部をビードフィラーに接触させているので、より確実にタイヤ周方向の剛性を図ることができる。つまり、一方の端部をビードフィラーに接触させてストリップ材を渦巻き状に巻き付けることにより、帯状部材を渦巻き状に巻き付けた際に、最もタイヤ径方向内方に位置する部分を前記ビードフィラーに接触させることができる。これにより、より確実にタイヤ周方向の剛性を図ることができる。この結果、より確実にこもり音を低減することができる空気入りタイヤを、より確実に製造することができる。
本発明に係る空気入りタイヤは、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる、という効果を奏する。また、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる空気入りタイヤを、より確実に製造できる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
(実施の形態)
以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内方とはタイヤ幅方向において赤道面に向かう方向、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において赤道面に向かう方向の反対方向をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ周方向とは、前記回転軸を回転の中心となる軸として回転する方向をいう。図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。この空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側にトレッド部10が形成されており、このトレッド部10の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)が走行した場合に、路面と接触する部分はトレッド面11として形成されている。このトレッド部10のタイヤ径方向内方側には、ベルト層12が複数設けられている。さらに、トレッド部10のタイヤ幅方向における端部からタイヤ径方向内方側の所定の位置までは、サイドウォール部13が設けられている。
さらに、このサイドウォール部13のタイヤ径方向内方側には、ビード部14が設けられている。このビード部14は、当該空気入りタイヤ1の2箇所に設けられており、赤道面5を中心として対称になるように、タイヤ幅方向における赤道面5の両側に設けられている。このビード部14にはビードコア15が設けられており、ビードコア15のタイヤ径方向外方にはビードフィラー16が設けられている。また、前記ベルト層12のタイヤ径方向内方、及びサイドウォール部13の赤道面5側には、カーカス19が連続して設けられている。このため、カーカス19は、ビードフィラー16のタイヤ幅方向内方にも位置しており、また、ビード部14においては、カーカス19はビードコア15のタイヤ幅方向内方からタイヤ径方向内方にかけて設けられ、さらに、ビードコア15のタイヤ幅方向外方に折り返されている。また、このカーカス19の内側、或いは、当該カーカス19の、空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ20がカーカス19に沿って形成されている。
図2は、図1のA部詳細図である。図3は、図2のB−B矢視図であり、補強層の説明図である。ビードフィラー16のタイヤ径方向外方には、補強層30が設けられている。この補強層30は、所定の幅と厚さを有すると共に帯状に形成された帯状部材であるストリップ材31により形成されている。補強層30は、このストリップ材31が渦巻き状にカーカス19に巻き付けられることにより形成されている。詳細には、ストリップ材31は、幅方向が略タイヤ径方向となり、ストリップ材31の厚さ方向が略タイヤ幅方向となる向きで設けられ、当該空気入りタイヤ1の回転軸(図示省略)を中心とした円、または、ビードフィラー16の外周部17の形状に、略沿いながら、タイヤ径方向における位置が変化する渦巻き状に巻き付けられている。また、渦巻き状に巻き付けられるストリップ材31は、タイヤ径方向において隣接するストリップ材31同士、或いは、空気入りタイヤ1の子午面断面において隣接するストリップ材31同士の間隔が空けられている。つまり、ストリップ材31は、略タイヤ周方向に進むに従ってタイヤ径方向における位置が変化すると共に、タイヤ径方向、或いは、子午面断面におけるストリップ材31同士の間隔が空けられた渦巻き状に巻き付けられている。
また、このように渦巻き状に巻き付けられたストリップ材31により形成される補強層30は、最もタイヤ径方向内方に位置する部分、つまり、ストリップ材31の両端部のうちのタイヤ径方向内方側の端部である内側端部32が、ビードフィラー16の外周部17付近のタイヤ幅方向外方側の面に接触している。ストリップ材31は、少なくとも内側端部32がビードフィラー16のタイヤ幅方向外方側の面における外周部17付近に接触しており、この位置から、タイヤ周方向に向かうに従ってタイヤ径方向外方に向かう渦巻き状に巻き付けられ、ビードフィラー16の外周部17よりもタイヤ径方向外方に位置する部分は、カーカス19のタイヤ幅方向外方側の面に接触している。また、このように渦巻き状に巻き付けられたストリップ材31の内側端部32と、ストリップ材31の両端部のうちのタイヤ径方向外方側の端部である外側端部33とでは、タイヤ周方向における位置が、ほぼ同じ位置になっている。
また、補強層30のタイヤ径方向における渦巻きの幅H1は、タイヤ径方向におけるビードフィラー16の幅Hの30%〜140%の範囲内になっている。このうち、補強層30のタイヤ径方向における渦巻きの幅H1とは、空気入りタイヤ1の子午面断面におけるビードフィラー16の外周部17から、同一断面における補強層30の最もタイヤ径方向外方に位置する部分までのタイヤ径方向における距離である。また、タイヤ径方向におけるビードフィラー16の幅Hとは、補強層30のタイヤ径方向における渦巻きの幅H1を有する子午面断面と同一断面における、ビードフィラー16の外周部17から内周部18にかけてのタイヤ径方向における距離である。このように、補強層30のタイヤ径方向における渦巻きの幅H1は、同一断面のタイヤ径方向におけるビードフィラー16の幅Hの30%〜140%の範囲内になっている。
また、ストリップ材31の巻き付け間隔Dは、当該ストリップ材31の幅Cの30%〜100%の範囲内となっている。つまり、渦巻き状に巻き付けられるストリップ材31のうち、空気入りタイヤ1の子午面断面において隣接するストリップ材31同士の間隔Dは、同一断面におけるストリップ材31の幅Cの30%〜100%の範囲内となっている。また、このストリップ材31の幅Cは、3mm〜10mmの範囲内になっており、さらに、好ましくは、3mm〜6mmの範囲内となっているのが望ましい。また、ストリップ材31は、厚さTが2.0mm以下になっており、さらに、この厚さTは、1.0mm以下になっているのが好ましい。また、このように形成されるストリップ材31は、ビードフィラー16を形成する材料と同一の材料により形成されており、具体的には、ストリップ材31は、JIS硬度Aが70〜100の範囲内となるゴム材料により形成されている。
次に、当該空気入りタイヤ1の製造方法について説明する。前記補強層30を空気入りタイヤ1に設ける際には、まず、補強層30を形成するストリップ材31の長さ方向における両端部のうち、少なくとも一方の端部をビードフィラー16のタイヤ幅方向外方側の面で、ビードフィラー16の外周部17付近の位置に接触させる。この状態で、ストリップ材31をタイヤ周方向に向かうに従ってタイヤ径方向外方に向かい、且つ、子午面断面において隣接する部分同士の間隔が空いた渦巻き状に、ビードフィラー16のタイヤ幅方向外方側の面からカーカス19のタイヤ幅方向外方側の面にかけて巻き付ける。これにより、ストリップ材31はビードフィラー16のタイヤ径外方に位置し、補強層30は渦巻き状に形成される。
この空気入りタイヤ1を車両に装着して走行すると、トレッド面11のうち下方に位置するトレッド面11が路面(図示省略)に接触しながら当該空気入りタイヤ1は回転する。車両走行時には、このようにトレッド面11が路面に接触するため、空気入りタイヤ1には、車両に取り付けられるリム(図示省略)が嵌合するビード部14付近からトレッド部10にかけて、車両の重量などによる荷重が作用する。このため、車両走行時の荷重はビードフィラー16やカーカス19でも受けるが、ビードフィラー16の外周部17付近からビードフィラー16のタイヤ径方向外方にかけて補強層30が設けられている。この補強層30は渦巻き状に巻き付けられたストリップ材31によって形成されているので、タイヤ周方向の剛性を向上させることができ、車両走行時にタイヤ周方向に作用する荷重に対する捩り剛性を向上させることができる。これにより、40Hz域のこもり音の低減を図ることができる。
また、この補強層30を形成するストリップ材31は、空気入りタイヤ1を子午面断面で見た場合に隣接するストリップ材31同士が間隔を空けて、渦巻き状になっている。補強層30は、このように子午面断面で見た場合に隣接するストリップ材31同士が間隔を空けており、この間隔を空けている方向は、略タイヤ径方向であるため、タイヤ径方向の剛性が増加し過ぎることを抑制できる。従って、縦バネが増加し過ぎることを抑制できるので、補強層30を設けた場合でも、縦バネが増加し過ぎることに起因する80〜160Hz域のロードノイズの悪化を抑制できる。また、子午面断面で見た場合に隣接するストリップ材31同士の間隔を空けることにより、剛性を確保しつつ補強層30の体積が増加し過ぎることを抑制でき、重量の増加を低減できる。これにより、空気入りタイヤ1を転動させた際の転がり抵抗の悪化を抑制できる。これらの結果、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる。
また、補強層30は、ストリップ材31の内側端部32をビードフィラー16のタイヤ幅方向外方側の面の外周部17付近に接触させているので、タイヤ周方向の剛性を、ビードフィラー16から補強層30にかけて連続させることができる。これにより、より確実にタイヤ周方向における剛性の向上を図ることができ、捩り剛性の向上を図ることができる。この結果、より確実にこもり音の低減を図ることができる。
また、タイヤ径方向における渦巻きの幅H1が、ビードフィラー16のタイヤ径方向における幅Hの30%〜140%の範囲内になるように補強層30を形成しているので、重量の増加を抑制しつつ、より確実にタイヤ周方向の剛性の向上を図ることができる。つまり、タイヤ径方向における渦巻きの幅H1を、ビードフィラー16のタイヤ径方向における幅の30%以上にすることにより、補強層30の渦巻きの幅H1を、タイヤ周方向の剛性を確保することができる程度の幅にすることができ、より確実にタイヤ周方向の剛性を向上させることができる。また、渦巻きの幅H1をビードフィラー16のタイヤ径方向における幅の140%以下にすることにより、補強層30の体積が増加し過ぎることを抑制でき、体積の増加に伴って重量が増加し過ぎることを抑制できる。従って、補強層30のタイヤ径方向における渦巻きの幅H1を、ビードフィラー16のタイヤ径方向における幅Hの30%〜140%の範囲内にすることにより、重量の増加を抑制しつつ、より確実にタイヤ周方向の剛性の向上を図ることができる。この結果、より確実に、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる。
また、ストリップ材31の巻き付け間隔Dが、当該ストリップ材31の幅Cの30%〜100%の範囲内になるようにストリップ材31を巻き付けているので、エア溜り故障やユニフォーミティ、即ち、剛性や寸法の均一性の悪化を抑制できる。つまり、ストリップ材31の巻き付け間隔Dをストリップ材31の幅Cの30%以上にすることにより、ストリップ材31の間隔が狭過ぎることに起因するタイヤ内部のエア溜り故障を抑制することができる。即ち、この巻き付け間隔Dがストリップ材31の幅Cの30%未満の場合には、ストリップ材31同士の間隔が狭過ぎるため、空気入りタイヤ1の製造時にストリップ材31同士の間にサイドウォール部13を形成するゴムが入り込まず、この部分に空気が溜り、この空気が原因となって、当該空気入りタイヤ1を装着した車両の走行時に、この部分から破損する虞がある。このため、ストリップ材31の巻き付け間隔Dをストリップ材31の幅Cの30%以上にすることにより、空気入りタイヤ1の製造時にサイドウォール部13を形成するゴムをストリップ材31同士の間に入り込ませることができるので、この部分に空気が入って空気が溜まることを抑制でき、タイヤ内部のエア溜り故障を抑制することができる。
また、ストリップ材31の巻き付け間隔Dをストリップ材31の幅Cの100%以下にすることにより、ストリップ材31同士の間隔が広過ぎることに起因する、ユニフォーミティの悪化を抑制することができる。即ち、この巻き付け間隔Dがストリップ材の幅Cの100%よりも大きい場合には、渦巻き状に巻き付けられるストリップ材31同士の間隔が広過ぎるため、補強層30が設けられている範囲においてストリップ材31が設けられている部分と設けられていない部分とで剛性差が生じ易くなる。このため、空気入りタイヤ1のタイヤ周方向におけるタイヤ径方向の剛性差が生じ易くなり、RFV(Radial Force Variation)などのユニフォーミティが悪化する虞がある。そこで、ストリップ材31の巻き付け間隔Dをストリップ材31の幅Cの100%以下にすることにより、補強層30が設けられている範囲における剛性差を低減することができ、ユニフォーミティの悪化を抑制することができる。これらの結果、ストリップ材31の巻き付け間隔Dを、ストリップ材31の幅Cの30%〜100%の範囲内にすることにより、エア溜り故障やユニフォーミティの悪化を低減することができる。
また、ストリップ材31は、幅Cが3mm〜10mmの範囲内となっているので、生産性やユニフォーミティの悪化を低減することができる。つまり、ストリップ材31の幅Cを3mm以上にすることにより、この幅Cが狭過ぎる場合のように所定の剛性を確保するためにストリップ材31を渦巻き状に何周も巻く必要がなく、生産性が悪化することを低減できる。また、ストリップ材31の幅Cを10mm以下にすることにより、この幅Cが広過ぎる場合のように、補強層30が設けられている範囲内においてストリップ材31が設けられている部分と設けられていない部分とで剛性差が生じ、これに起因してユニフォーミティが悪化することを低減できる。これらの結果、ストリップ材31の幅Cを3mm〜10mmの範囲内にすることにより、生産性やユニフォーミティの悪化を低減することができる。特に、このストリップ材31の幅Cを3mm〜6mmの範囲内にした場合には、より確実に生産性やユニフォーミティの悪化を低減することができる。
また、ストリップ材31は、厚さTが2.0mm以下となっているので、製造時におけるエア溜りや外観の悪化などの不具合を低減することができる。つまり、ストリップ材31の厚さTを2.0mm以上にすると、ストリップ材31の周辺において、空気入りタイヤ1の製造時にサイドウォール部13を形成するゴムがストリップ材31の側近に入り込まず、この部分に空気が溜る部分が発生する虞があり、この空気が原因となって、当該空気入りタイヤ1を装着した車両の走行時に、この部分から破損する虞がある。また、ストリップ材31の厚さTを2.0mm以上にした場合には、補強層30が設けられている部分におけるサイドウォール部13の外面に、補強層30の形状が浮き出る虞がある。従って、ストリップ材31の厚さを2.0mm以下にすることにより、これらの不具合を抑制することができる。この結果、空気入りタイヤ1の製造時におけるエア溜りや外観の悪化などの不具合を低減することができる。特に、この厚さTを1.0mm以下にした場合には、より確実に製造時におけるエア溜りや外観の悪化などの不具合を低減することができる。
また、渦巻き状に巻き付けられるストリップ材31の内側端部32と外側端部33とのタイヤ周方向における位置が、ほぼ同じ位置になっているので、タイヤ径方向におけるストリップ材31の数は、タイヤ周方向のどの位置においても同じ数になる。つまり、内側端部32付近は、当該内側端部32から一方向にのみストリップ材31が設けられており、外側端部33付近は、当該外側端部33から、内側端部32からの一方向と反対方向の一方向にのみストリップ材31が設けられている。このため、タイヤ周方向において内側端部32と外側端部33とが設けられている位置タイヤ径方向におけるストリップ材31の数を数えた場合、内側端部32付近と外側端部33付近とは合わせて1本として数えることができる。従って、タイヤ径方向におけるストリップ材31の数は、タイヤ周方向のどの位置においても同じ数になるので、補強層30を渦巻き状に形成した場合でも、タイヤ周方向における位置ごとの剛性の差を低減することができ、タイヤ周方向における位置ごとの剛性の均一化を図ることができる。この結果、より確実にユニフォーミティの悪化を低減することができる。
また、カーカス19を、ビードコア15のタイヤ幅方向内方からタイヤ径方向内方にかけて設け、さらに、ビードコア15のタイヤ幅方向外方に折り返しているので、カーカス19の引張り剛性を確保することができる。補強層30は、このように引張り剛性が確保されたカーカス19に、ストリップ材31を渦巻き状にして巻き付けているので、より確実にタイヤ周方向の剛性を確保することができ、より確実に捩り剛性の向上を図ることができる。この結果、より確実にこもり音を低減することができる。
また、補強層30を形成するストリップ材31を、ビードフィラー16を形成する材料と同一の材料により形成しているので、補強層30を設けた場合においても材料の種類が増加することを抑制できる。この結果、材料の種類の増加に起因する生産性の悪化を抑制することができる。
また、上述した空気入りタイヤ1の製造方法では、補強層30を形成するストリップ材31を、隣接するストリップ材31同士の間隔が空いた渦巻き状に巻き付けるので、補強層30をビードフィラー16のタイヤ径方向外方に設けることによりタイヤ周方向の剛性を確保する際に、より確実にタイヤ周方向の剛性を確保できると共にタイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎることを抑制し、重量の増加を抑制することができる。この結果、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる空気入りタイヤ1を、より確実に製造することができる。
また、上述した空気入りタイヤ1の製造方法では、ストリップ材31を巻き付ける際に、当該ストリップ材31の長さ方向における両端部のうち、一方の端部をビードフィラー16に接触させているので、より確実にタイヤ周方向の剛性の向上を図ることができる。つまり、一方の端部をビードフィラー16に接触させてストリップ材31を渦巻き状に巻き付けることにより、ストリップ材31を渦巻き状に巻き付けた際に、最もタイヤ径方向内方に位置する部分をビードフィラー16に接触させることができる。これにより、タイヤ周方向の剛性を、ビードフィラー16から補強層30にかけて連続させることができ、より確実にタイヤ周方向の剛性を図ることができる。この結果、より確実にこもり音を低減することができる空気入りタイヤ1を、より確実に製造することができる。
以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来の空気入りタイヤと本発明の空気入りタイヤ1とについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、転がり抵抗、重量、ロードノイズ、こもり音の4項目について行なった。
試験方法は、185/65R15 88Sサイズの空気入りタイヤ1を15×6JJのリムに組み付け、この空気入りタイヤ1を排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、前輪の空気圧を230kPa、後輪の空気圧を220kPaに設定して行なった。各試験項目の評価方法は、転がり抵抗については、測定条件をJATMA Y/B2004年版から準用し、ドラム径1707mmの室内ドラム式タイヤ転動抵抗試験機によって測定し、この測定結果を、後述する従来例の空気入りタイヤの転がり抵抗を100とした指数で示した。指数が低いほど転がり抵抗が小さいことを示しており、指数が102以下で問題なしとする。また、重量については、空気入りタイヤ1全体の重量を、後述する従来例の空気入りタイヤの重量を100とした指数で示した。指数が低いほど重量が軽いことを示しており、指数が102以下で問題なしとする。
また、ロードノイズ及びこもり音については、上記の車両で荒れた路面を走行することによって試験を行なった。このうち、ロードノイズについては、走行中の車両の車内騒音を計測し、後述する従来例の空気入りタイヤにおけるロードノイズの音圧レベルを100とする指数で示した。指数が高いほどロードノイズが低減していることを示しており、97以上であれば問題なしとする。また、こもり音については、走行中の車両の車内騒音を計測し、後述する従来例の空気入りタイヤにおけるこもり音の音圧レベルを100とする指数で示した。指数が高いほどこもり音が低減していることを示しており、103以上で効果ありとする。
試験を行なう空気入りタイヤ1は、従来例が1種類、そして、6種類の本発明を、上記の方法で試験する。従来例は、タイヤ径方向におけるビードフィラー16の幅Hに対する、同方向における補強層30の幅H1である疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が0になっており、渦巻き状のストリップ材31によって形成される補強層30は設けられていない。
これに対し、本発明1は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が50になっており、ストリップ材31の幅Cに対するストリップ材31の巻き付け間隔Dである巻付ピッチ比率(D/C)が25になっている。また、本発明2は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が50になっており、巻付ピッチ比率(D/C)も50になっている。また、本発明3は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が50になっており、巻付ピッチ比率(D/C)が80になっている。また、本発明4は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が100になっており、巻付ピッチ比率(D/C)が25になっている。また、本発明5は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が100になっており、巻付ピッチ比率(D/C)が50になっている。また、本発明6は、疎ピッチ巻付領域比率(H1/H)が100になっており、巻付ピッチ比率(D/C)が80になっている。
これらの従来例、本発明1〜6の空気入りタイヤ1を上記の方法で評価試験をし、得られた結果を表1−1及び表1−2に示す。表1−1は、従来例、本発明1〜3の試験結果を表示しており、表1−2は、本発明4〜6の試験結果を表示している。
Figure 0004972894
Figure 0004972894
表1−1及び表1−2に示した上記の試験結果で明らかなように、ビードコア15のタイヤ径方向外方にストリップ材31からなる補強層30を設け、このストリップ材31を、空気入りタイヤ1の子午面断面において隣接するストリップ材31同士の間隔を空けて渦巻き状に巻き付けることにより、タイヤ周方向の剛性を向上させることができると共に、タイヤ径方向の剛性に対しては、向上し過ぎることを抑制できる。また、隣接するストリップ材31同士の間隔が空けられているので、補強層30の体積が大きくなり過ぎることを抑制できる。これらの結果、ロードノイズ及び転がり抵抗を悪化させることなく、こもり音を低減することができる。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤは、こもり音の低減を図る空気入りタイヤに有用であり、特に、転がり抵抗やロードノイズを悪化させることなく、こもり音を低減させる場合に適している。
本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。 図1のA部詳細図である。 図2のB−B矢視図であり、補強層の説明図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
5 赤道面
10 トレッド部
11 トレッド面
12 ベルト層
13 サイドウォール部
14 ビード部
15 ビードコア
16 ビードフィラー
17 外周部
18 内周部
19 カーカス
20 インナーライナ
30 補強層
31 ストリップ材
32 内側端部
33 外側端部

Claims (6)

  1. ビードコアのタイヤ径方向外方にビードフィラーを有すると共に少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ幅方向内方にカーカスが設けられた空気入りタイヤにおいて、
    少なくとも前記ビードフィラーのタイヤ径方向外方に位置すると共に帯状部材により形成され、且つ、子午面断面で見た場合に隣接する前記帯状部材同士が間隔を空けて渦巻き状に巻き付けられることにより形成されると共に、少なくとも最もタイヤ径方向内方に位置する部分が前記ビードフィラーのタイヤ幅方向外方側の面における外周部付近に接触している補強層を備え
    前記帯状部材は、前記ビードフィラーを形成する材料と同一の材料により形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 子午面断面における前記ビードフィラーの外周部から、同一断面における前記補強層の最もタイヤ径方向外方に位置する部分までのタイヤ径方向における距離である前記補強層のタイヤ径方向における渦巻きの幅は、前記子午面断面と同一断面における前記ビードフィラーの外周部から内周部にかけてのタイヤ径方向における距離である前記ビードフィラーのタイヤ径方向における幅の30%〜140%の範囲内となっていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 略タイヤ径方向における前記帯状部材の巻き付け間隔は、略タイヤ径方向における前記帯状部材の幅の30%〜100%の範囲内となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記帯状部材は、略タイヤ幅方向における厚さが2.0mm以下となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記帯状部材は、略タイヤ径方向における幅が3mm〜10mmの範囲内となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記カーカスは、前記ビードコアのタイヤ幅方向内方からタイヤ径方向内方にかけて設けられ、さらに、前記ビードコアのタイヤ幅方向外方に折り返されていることを特徴とする請求項1〜5のいずか1項に記載の空気入りタイヤ。
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