JP4972825B2 - プリント配線板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化・高性能化に伴い、高密度化、薄型、軽量化するために、ビルドアップ配線板の採用が盛んなっている。さらに、ビルドアップ配線板の薄型化、高密度化によりビルドアップ層、つまりレーザ加工等によりビアを形成する層が従来の1層から多重化へと進んでいる。
【0003】
図7を参照するに、例えば比較例1における従来のプリント配線板101は、基材103の両面に回路付き銅箔積層板105を配置した内層コア材107があり、この内層コア材107の上下に各1枚の銅箔付きフィルムB109が配置されている。この銅箔付きフィルムB109は、樹脂分を50重量%とするワニス111が厚さ18μmの銅箔113の上に流延され、150℃で、20分間乾燥されることにより、フィルム厚さ70μmとしたものである。
【0004】
この状態で、180℃で、3MPaにて加熱加圧され、更に回路加工が実施される。この状態で、レーザ加工機にてパルス幅を50μsとして直径0.1mmのSVH穴あけが実施されることにより、4層ビルドアップ配線板115が得られる。
【0005】
この4層ビルドアップ配線板115の両側に、上記と同様の銅箔付きフィルムB109が各1枚配置される。この状態で、加熱加圧され、回路加工が実施され、レーザ加工にてSVH穴あけ加工が実施されることにより、比較例1のプリント配線板101が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような状況において、ビルドアップ層を多重化することにより、例えば比較例1のプリント配線板101としての弾性が低下し、レーザ加工工程においてプリント配線板101のたわみが発生するために、取扱い性や実装不良が発生するという問題点があった。
【0007】
また、このような問題を解決するためにはプリント配線板101の内層コア材107の板厚を厚くすることが挙げられるが、近年の機器の薄型化により、その厚みを厚くすることは非常に困難である。
【0008】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、たわみの少ないビルドアップ配線板、つまりプリント配線板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のプリント配線板は、内層材に、所定枚数のプリプレグと2層以上の回路付き金属箔張り積層板を重ね合わせて配置すると共に少なくとも前記内層材の片側に2層以上のビルドアップ層を有するプリント配線板において、
前記ビルドアップ層のうちの1層以上がガラス補強材入りプリプレグであることを特徴とするものである。
【0010】
したがって、片側2層以上のビルドアップ層のうちの1層以上をガラス補強材入りプリプレグにすることで、プリント配線板の弾性が向上し、加熱工程中でのたわみが低減する。
【0011】
請求項2によるこの発明のプリント配線板は、請求項1記載のプリント配線板において、前記ビルドアップ層のうちの最表層が、ガラス補強材入りプリプレグであることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、ビルドアップ層のうちの最表層にガラス補強材入りプリプレグが配置されることにより、ビルドアップ層の弾性の向上は顕著となり、加熱工程中でのたわみが更に低減する。
【0013】
請求項3によるこの発明のプリント配線板は、請求項1又は2記載のプリント配線板において、前記ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に、無機充填材を含有してなることを特徴とするものである。
【0014】
したがって、ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に無機充填材を含有することにより強度が向上するので、たわみが更に低減する。
【0015】
請求項4によるこの発明のプリント配線板は、請求項3記載のプリント配線板において、ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填率が、50〜150wt%であることを特徴とするものである。
【0016】
したがって、ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填率が50wt%未満ではたわみ低減が劣る傾向にあり、150wt%を超えると樹脂の流動性が小さくなり、プレス時の成形性が悪化する傾向があるので、50〜150wt%が有効である。
【0017】
請求項5によるこの発明のプリント配線板は、請求項3又は4記載のプリント配線板において、前記無機充填材のうちの50wt%以上がシリカ成分であることを特徴とするものである。
【0018】
したがって、プリプレグ中の無機充填材としては、基材とし用いるガラス補強材と同様の硬度を有するシリカ成分が無機充填材のうちの50wt%以上とすることが好ましい。
【0020】
したがって、フィルム層は、樹脂中の無機充填材の充填率が30wt%未満ではたわみ低減効果が劣る領内にあり、60wt%を超えるとプレス時の成形性が悪化する傾向があるので、30〜60wt%が有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリント配線板の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1を参照するに、第1の実施の形態に係わるプリント配線板1としては、図1(A)に示めされているように内層材としての例えば内層コア材3の上下に各1枚のプリプレグA5が配置されており、前記各プリプレグA5の外側両側に金属箔としての例えば18μmの銅箔7が配置されている。この状態で、図1(B)に示されているように180℃、3MPaにて加熱加圧され、更に回路加工が実施される。そして、レーザ加工機にてパルス幅を50μsとして直径0.1mmのSVH穴あけが実施されることにより、4層ビルドアップ配線板A9が得られる。
【0023】
なお、上記の4層ビルドアップ配線板A9は、図1(C)に示されているようにより詳しくは後述する内層コア材3に配置された2層の回路付き銅箔張り積層板11と、また上記のように各プリプレグA5の外側に配置された2層の回路付き銅箔7とから、合計4層の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0024】
この4層ビルドアップ配線板A9の両側に各1枚の銅箔付きフィルムB13が配置される。この銅箔付きフィルムB13には図1(C)に示されているように銅箔15が配置されている。この状態で、図1(D)に示されているように加熱加圧され、回路加工が実施され、レーザ加工にてSVH穴あけ加工が実施されることにより、第1の実施の形態のプリント配線板1が得られる。したがって、このプリント配線板1には合計6層の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0025】
以下に、上記のプリント配線板1における内層コア材3、プリプレグA5、銅箔付きフィルムB13について、より詳しく説明する。
【0026】
内層コア材について
内層コア材3としては、厚さ0.2mmの基材17の両面に厚み35μmの銅箔を有する両面銅箔張り積層板11が配置され、この両面銅箔張り積層板11に回路加工が施されている。したがって、この内層コア材3には2層の回路付き金属箔張り積層板が設けられている。
【0027】
プリプレグAについて
プリプレグA5の作製過程としては、撹拌装置、コンデンサ及び温度計を備えたガラスフラスコに、メチルエチルケトンを25重量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:530,東都化成株式会社製、YDB一500)100重量部、ジシアンジアミド4重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.5重量部の割合になるように配合され、樹脂分を80重量%とするワニス19が作製される。
【0028】
このワニス19を単位面積当たりの重量が48g/m2のガラス補強材としての例えばガラス織布21に含浸した後に、140℃で5分加熱乾燥されることにより、樹脂分を70重量%とするプリプレグA5が得られる。
【0029】
また、上記のプリプレグA5の樹脂中には、強度を向上せしめるために無機充填材が充填されており、この無機充填材の充填率は50〜150wt%であれば良い。その理由としては、無機充填材の充填率が50wt%未満ではたわみ低減が劣る傾向にあり、一方、150wt%を超えると樹脂の流動性が小さくなり、プレス時の成形性が悪化する傾向があるからである。
【0030】
銅箔付きフィルムBについて
銅箔付きフィルムB13の作製としては、撹拌装置、コンデンサ及び温度計を備えたガラスフラスコに、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:177.5、三井石油化学工業株式会社製、エポミックR144)100部、テロラブロモビスフェノールA(水酸基当量:273.5)150部M水酸化ナトリウム1部をN,N−ジメチルホルムアミド300部に溶解させ、反応系中の固形分濃度を30重量%とする。これを120℃で、4時間の撹拌を続け、重量平均分子量72,500の高分子量エポキシ重合体のN,N−ジメチルホルムアミド溶液が得られる。
【0031】
この得られた高分子エポキシ重合体のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を300部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:530、東都化成株式会社製、YDB−500)100重量部、ジシアンジアミド4重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.5重量部の割合になるように配合されることにより、樹脂分を50重量%とするワニスA23が作製される。
【0032】
このワニスA23が厚さ18μmの銅箔15の上に流延され、150℃で、20分間乾燥されることにより、フィルム厚さ70μmの銅箔付きフィルムB13が得られる。
【0033】
なお、上記の銅箔付きフィルムB13の樹脂中には、前述したプリプレグA5の場合と同様に、強度を向上せしめるために無機充填材が充填されており、この無機充填材の充填率は無機充填材が30〜60wt%であれば良い。その理由としては、無機充填材の充填率が30wt%未満ではたわみ低減効果が劣る領内にあり、一方、60wt%を超えると、プレス時の成形性が悪化する傾向にあるからである。
【0034】
なお、前述したプリプレグA5並びにフィルムB13における無機充填材は特に制限はなく、例えば炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ、炭酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、シリカガラス短繊維やホウ酸アルミニウムや炭化ケイ素等の各種ウィスカ等が用いられる。また、これらを数種類併用しても良い。
【0035】
また、プリプレグ中の無機充填材としては、基材として用いるガラス繊錐と同様の硬度を有するシリカ成分が無機充填材のうちの50wt%以上とすることが、プリプレグの強度を向上するという点で好ましい。
【0036】
さらに、無機充填材の配合方法としては、従来公知の技術を用いることができ、例えば混練機を用いる方法等をとることができる。
【0037】
本発明で用いられるプリプレグおよびフィルム層の樹脂は特に限定されず,例えばエポキシ樹脂系,ポリイミド樹脂系,トリアジン樹脂系,フェノール樹脂系,メラミン樹脂系,これらの変性系等が用いられる。また、これらの樹脂は2種類以上を併用してもよく、必要に応じて各種硬化剤、硬化促進剤等を使用し、これらを溶剤溶液として配合しても構わない。
【0038】
また、上記の硬化剤としては、従来公知の種々のものを使用することができ、側えば樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合には、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン、無水フタル酸、無水ヒロメリット酸、フェノールノボラックやクレゾールノボラック等の多官能性フェノール等の硬化剤を挙げることができる。これら硬化剤は何種類かを併用することも可能である。
【0039】
さらに、上記の促進剤の種類や配合量は特に制限されるのものではなく、例えばイミダゾール系化合物、有機リン系化合物、第3級アミン、策4級アンモニウム塩等が用いられ、2種類以上を併用しても良い。
【0040】
図2を参照するに、第2の実施の形態に係わるプリント配線板25としては、図2(A)に示されているように内層コア材3の上下に各1枚の銅箔付きフィルムB13が配置される。この状態で、図2(B)に示されているように180℃、3MPaにて加熱加圧され、更に回路加工が実施される。そして、レーザ加工機にてパルス幅を50μsとして直径0.1mmのSVH穴あけが実施されることにより、4層ビルドアップ配線板B27が得られる。
【0041】
なお、上記の4層ビルドアップ配線板B27は、図2(C)に示されているように内層コア材3に配置された2層の回路付き銅箔張り積層板11と、また上記のように各銅箔付きフィルムB13に配置された2層の銅箔15とから、合計4層の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0042】
この4層ビルドアップ配線板B27の両側に各1枚のプリプレグA5が配置されており、前記各プリプレグA5の外側に18μmの銅箔7が配置される。この状態で、図2(D)に示されているように加熱加圧され、回路加工が実施される。そして、レーザ加工にてSVH穴あけ加工が実施されることにより、第2の実施の形態のプリント配線板25が得られる。したがって、このプリント配線板25には合計6層の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0043】
なお、上記のプリント配線板25における内層コア材3、プリプレグA5、銅箔付きフィルムB13は、前述した第1の実施の形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0044】
図3を参照するに、第3の実施の形態に係わるプリント配線板29としては、第1の実施の形態に係わるプリント配線板1におけるプリプレグA5をプリプレグB31に置き換えたもので、他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0045】
プリプレグBについて
プリプレグB31の作製過程としては、撹拝装置、コンデンサ及び温度計を備えたガラスフラスコに、メチルエチルケトンを50重量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:530,東都化成株式会社製、YDB−500)100重量部、ジシアンジアミド4重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.5重量部の割合になるように配合され、シランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン〔商品名:A−187、日本ユニカー(株)製〕が3部加えられて、シリカが80重量部、タルクが40重量部配合され、50℃で1時間撹拌されることにより、樹脂分を80重量%とするワニス33が作製される。
【0046】
このワニス33を単位面積当たりの重量が48g/m2のガラス補強材としての例えばガラス織布21に含浸した後、140℃で5分加熱乾燥されることにより、樹脂分を65重量%とするプリプレグB31が得られる。
【0047】
なお、プリプレグB31における樹脂、無機充填材及びその充填率、充填配合方法については、前述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0048】
また、上記のプリント配線板29における内層コア材3、銅箔付きフィルムB13は、前述した第1の実施の形態の場合と同様であるので説明は省略する。
【0049】
図4を参照するに、第4の実施の形態に係わるプリント配線板35としては、第2の実施の形態に係わるプリント配線板25におけるプリプレグA5をプリプレグB31に置き換えたもので、他の構成は第2の実施の形態と同様である。
【0050】
なお、上記のプリント配線板35における内層コア材3、銅箔付きフィルムB13は、前述した第2の実施の形態の場合と同様であり、また、プリプレグB31は、前述した第3の実施の形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0051】
図5を参照するに、第5の実施の形態に係わるプリント配線板37としては、第3の実施の形態に係わるプリント配線板29における銅箔付きフィルムB13を銅箔付きフィルムA39に置き換えたもので、他の構成は第3の実施の形態と同様である。
【0052】
銅箔付きフィルムAについて
銅箔付きフィルムA39の作製としては、前述した銅箔付きフィルムB13の作製において調整されたワニスA23に、シリカを150部とメチルエチルケトン120部が配合されることにより、固形分濃度50重量%とするワニスB41が得られる。
【0053】
この得られたワニスB41が厚さ18μmの銅箔15の上に流延され、150℃で、20分間乾燥されることにより、フィルム層の厚さ70μmの銅箔付きフィルムA39が得られる。
【0054】
なお、銅箔付きフィルムA39における樹脂、無機充填材及びその充填率、充填配合方法については、前述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0055】
また、上記のプリント配線板37における内層コア材3、プリプレグB31は、前述した第3の実施の形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0056】
図6を参照するに、第6の実施の形態に係わるプリント配線板43としては、第4の実施の形態に係わるプリント配線板35における銅箔付きフィルムB13を銅箔付きフィルムA39に置き換えたもので、他の構成は第4の実施の形態と同様である。
【0057】
なお、上記のプリント配線板43における内層コア材3、プリプレグB31は、前述した第4の実施の形態の場合と同様であり、また、銅箔付きフィルムA39は、前述した第5の実施の形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0058】
以上のように、本発明の実施の形態のプリント配線板におけるプリプレグは、150〜200℃で、1.0〜8.0MPa程度の範囲で加熱加圧して金属箔張り積層板となるのである。また同様にして、本発明のプリント配線板は、内層コア材3と金属箔の間に所定枚数のプリプレグを配置し、加熱加圧して製造されるものである。
【0059】
その結果、プリント配線板を構成するプリプレグやフィルム層等からなるビルドアップ層のうちの1層以上をガラス補強材入りプリプレグにすることで、プリント配線板の弾性が高くなり、加熱工程中でのたわみを低減できるものである。
【0060】
さらに加えて、上記のビルドアップ層のうちの最表層にガラス補強材入りプリプレグが配置されることにより、ビルドアップ層の弾性の向上は顕著となり、加熱工程中でのたわみを更に低減できる。
【0061】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0062】
以上の第1〜第6の実施の形態のビルドアップ配線板1,25,29,35,37,41と、従来のプリント配線板としての例えば図7に示されているような比較例1におけるプリント配線板101とを用い、常温でのたわみ量(荷重:20g)および各ビルドアップ層のレーザ加工性を評価したところ、表1のように本発明の実施の形態のビルドアップ配線板がいずれも顕著な効果が認められた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、片側2層以上のビルドアップ層のうちの1層以上をガラス補強材入りプリプレグにすることにより、プリント配線板の弾性を向上でき、加熱工程中でのたわみを低減できる。
【0065】
請求項2の発明によれば、ビルドアップ層のうちの最表層にガラス補強材入りプリプレグが配置されることにより、ビルドアップ層の弾性をさらに向上でき、加熱工程中でのたわみを更に低減できる。
【0066】
請求項3の発明によれば、ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に無機充填材を含有することにより、強度を向上できるので、たわみを更に低減できる。
【0067】
請求項4の発明によれば、ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填率が50wt%未満ではたわみ低減が劣る傾向にあり、150wt%を超えると樹脂の流動性が小さくなり、プレス時の成形性が悪化する傾向があるので、50〜150wt%が有効である。
【0068】
請求項5の発明によれば、プリプレグ中の無機充填材としては、基材とし用いるガラス補強材と同様の硬度を有するシリカ成分を無機充填材のうちの50wt%以上とすることにより強度を向上できるので、たわみを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図並びに加工工程の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図並びに加工工程の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態におけるプリント配線板の要部断面図である。
【図7】従来の比較例1におけるプリント配線板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板
3 内層コア材(内層材)
5 プリプレグA
7 銅箔(金属箔)
11 銅箔張り積層板
13 フィルムB
15 銅箔(金属箔)
21 ガラス織布(ガラス補強材)
Claims (5)
- 内層材に、所定枚数のプリプレグと2層以上の回路付き金属箔張り積層板を重ね合わせて配置すると共に少なくとも前記内層材の片側に2層以上のビルドアップ層を有するプリント配線板において、
前記ビルドアップ層のうちの1層以上がガラス補強材入りプリプレグであり、前記ビルドアップ層のうちに無機充填材を含有する樹脂から成るフィルム層を設け、このフィルム層の樹脂中における無機充填材の充填率を30〜60wt%としてなることを特徴とするプリント配線板。 - 前記ビルドアップ層のうちの最表層が、ガラス補強材入りプリプレグであることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 前記ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に、無機充填材を含有してなることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板。
- ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填率が、50〜150wt%であることを特徴とする請求項3記載のプリント配線板。
- 前記無機充填材のうちの50wt%以上がシリカ成分であることを特徴とする請求項3又は4記載のプリント配線板。
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