JP2002305374A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

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JP2002305374A JP2001107230A JP2001107230A JP2002305374A JP 2002305374 A JP2002305374 A JP 2002305374A JP 2001107230 A JP2001107230 A JP 2001107230A JP 2001107230 A JP2001107230 A JP 2001107230A JP 2002305374 A JP2002305374 A JP 2002305374A
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昌久 尾瀬
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郁夫 菅原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板のたわみの低減を図る。 【解決手段】 ガラス補強材としてのガラス織布21に
樹脂を含浸した後に、加熱乾燥してプリプレグ5が得ら
れる。内層コア材3の上下に前記プリプレグ5と、この
プリプレグ5の外側に銅箔7が配置される。なお、内層
コア材3には2層の回路付き銅箔張り積層板11が配置
されている。これを加熱加圧し、回路加工を施し、レー
ザ加工にてSVH穴あけ加工を実施することにより、多
層のビルドアップ配線板9が得られる。この多層のビル
ドアップ配線板9の両側に銅箔7付きのフィルム13が
配置される。これを加熱加圧し、回路加工を施し、レー
ザ加工にてSVH穴あけ加工を実施することにより、プ
リント配線板1が得られる。プリント配線板1の弾性が
ガラス補強材入りプリプレグ5により向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化・高性能化に伴い、高
密度化、薄型、軽量化するために、ビルドアップ配線板
の採用が盛んなっている。さらに、ビルドアップ配線板
の薄型化、高密度化によりビルドアップ層、つまりレー
ザ加工等によりビアを形成する層が従来の1層から多重
化へと進んでいる。
【0003】図7を参照するに、例えば比較例1におけ
る従来のプリント配線板101は、基材103の両面に
回路付き銅箔積層板105を配置した内層コア材107
があり、この内層コア材107の上下に各1枚の銅箔付
きフィルムB109が配置されている。この銅箔付きフ
ィルムB109は、樹脂分を50重量%とするワニス1
11が厚さ18μmの銅箔113の上に流延され、15
0℃で、20分間乾燥されることにより、フィルム厚さ
70μmとしたものである。
【0004】この状態で、180℃で、3MPaにて加
熱加圧され、更に回路加工が実施される。この状態で、
レーザ加工機にてパルス幅を50μsとして直径0.1
mmのSVH穴あけが実施されることにより、4層ビル
ドアップ配線板115が得られる。
【0005】この4層ビルドアップ配線板115の両側
に、上記と同様の銅箔付きフィルムB109が各1枚配
置される。この状態で、加熱加圧され、回路加工が実施
され、レーザ加工にてSVH穴あけ加工が実施されるこ
とにより、比較例1のプリント配線板101が得られ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況にお
いて、ビルドアップ層を多重化することにより、例えば
比較例1のプリント配線板101としての弾性が低下
し、レーザ加工工程においてプリント配線板101のた
わみが発生するために、取扱い性や実装不良が発生する
という問題点があった。
【0007】また、このような問題を解決するためには
プリント配線板101の内層コア材107の板厚を厚く
することが挙げられるが、近年の機器の薄型化により、
その厚みを厚くすることは非常に困難である。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、たわみの少ないビルドアップ
配線板、つまりプリント配線板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のプリント配線板は、内層材
に、所定枚数のプリプレグと2層以上の回路付き金属箔
張り積層板を重ね合わせて配置すると共に少なくとも前
記内層材の片側に2層以上のビルドアップ層を有するプ
リント配線板において、前記ビルドアップ層のうちの1
層以上がガラス補強材入りプリプレグであることを特徴
とするものである。
【0010】したがって、片側2層以上のビルドアップ
層のうちの1層以上をガラス補強材入りプリプレグにす
ることで、プリント配線板の弾性が向上し、加熱工程中
でのたわみが低減する。
【0011】請求項2によるこの発明のプリント配線板
は、請求項1記載のプリント配線板において、前記ビル
ドアップ層のうちの最表層が、ガラス補強材入りプリプ
レグであることを特徴とするものである。
【0012】したがって、ビルドアップ層のうちの最表
層にガラス補強材入りプリプレグが配置されることによ
り、ビルドアップ層の弾性の向上は顕著となり、加熱工
程中でのたわみが更に低減する。
【0013】請求項3によるこの発明のプリント配線板
は、請求項1又は2記載のプリント配線板において、前
記ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に、無機充填材
を含有してなることを特徴とするものである。
【0014】したがって、ガラス補強材入りプリプレグ
の樹脂中に無機充填材を含有することにより強度が向上
するので、たわみが更に低減する。
【0015】請求項4によるこの発明のプリント配線板
は、請求項3記載のプリント配線板において、ガラス補
強材入りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填
率が、50〜150wt%であることを特徴とするもの
である。
【0016】したがって、ガラス補強材入りプリプレグ
の樹脂中における無機充填材の充填率が50wt%未満
ではたわみ低減が劣る傾向にあり、150wt%を超え
ると樹脂の流動性が小さくなり、プレス時の成形性が悪
化する傾向があるので、50〜150wt%が有効であ
る。
【0017】請求項5によるこの発明のプリント配線板
は、請求項3又は4記載のプリント配線板において、前
記無機充填材のうちの50wt%以上がシリカ成分であ
ることを特徴とするものである。
【0018】したがって、プリプレグ中の無機充填材と
しては、基材とし用いるガラス補強材と同様の硬度を有
するシリカ成分が無機充填材のうちの50wt%以上と
することが好ましい。
【0019】請求項6によるこの発明のプリント配線板
は、請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載のプリン
ト配線板において、前記ビルドアップ層のうちに無機充
填材を含有するフィルム層を設け、このフィルム層の樹
脂中における無機充填材の充積率を30〜60wt%と
してなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、フィルム層は、樹脂中の無機
充填材の充填率が30wt%未満ではたわみ低減効果が
劣る領内にあり、60wt%を超えるとプレス時の成形
性が悪化する傾向があるので、30〜60wt%が有効
である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリント配線板の
実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】図1を参照するに、第1の実施の形態に係
わるプリント配線板1としては、図1(A)に示めされ
ているように内層材としての例えば内層コア材3の上下
に各1枚のプリプレグA5が配置されており、前記各プ
リプレグA5の外側両側に金属箔としての例えば18μ
mの銅箔7が配置されている。この状態で、図1(B)
に示されているように180℃、3MPaにて加熱加圧
され、更に回路加工が実施される。そして、レーザ加工
機にてパルス幅を50μsとして直径0.1mmのSV
H穴あけが実施されることにより、4層ビルドアップ配
線板A9が得られる。
【0023】なお、上記の4層ビルドアップ配線板A9
は、図1(C)に示されているようにより詳しくは後述
する内層コア材3に配置された2層の回路付き銅箔張り
積層板11と、また上記のように各プリプレグA5の外
側に配置された2層の回路付き銅箔7とから、合計4層
の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0024】この4層ビルドアップ配線板A9の両側に
各1枚の銅箔付きフィルムB13が配置される。この銅
箔付きフィルムB13には図1(C)に示されているよ
うに銅箔15が配置されている。この状態で、図1
(D)に示されているように加熱加圧され、回路加工が
実施され、レーザ加工にてSVH穴あけ加工が実施され
ることにより、第1の実施の形態のプリント配線板1が
得られる。したがって、このプリント配線板1には合計
6層の回路付き金属箔張り積層板が配置されている。
【0025】以下に、上記のプリント配線板1における
内層コア材3、プリプレグA5、銅箔付きフィルムB1
3について、より詳しく説明する。
【0026】内層コア材について 内層コア材3としては、厚さ0.2mmの基材17の両
面に厚み35μmの銅箔を有する両面銅箔張り積層板1
1が配置され、この両面銅箔張り積層板11に回路加工
が施されている。したがって、この内層コア材3には2
層の回路付き金属箔張り積層板が設けられている。
【0027】プリプレグAについて プリプレグA5の作製過程としては、撹拌装置、コンデ
ンサ及び温度計を備えたガラスフラスコに、メチルエチ
ルケトンを25重量部、臭素化ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(エポキシ当量:530,東都化成株式会社
製、YDB一500)100重量部、ジシアンジアミド
4重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.5
重量部の割合になるように配合され、樹脂分を80重量
%とするワニス19が作製される。
【0028】このワニス19を単位面積当たりの重量が
48g/mのガラス補強材としての例えばガラス織布
21に含浸した後に、140℃で5分加熱乾燥されるこ
とにより、樹脂分を70重量%とするプリプレグA5が
得られる。
【0029】また、上記のプリプレグA5の樹脂中に
は、強度を向上せしめるために無機充填材が充填されて
おり、この無機充填材の充填率は50〜150wt%で
あれば良い。その理由としては、無機充填材の充填率が
50wt%未満ではたわみ低減が劣る傾向にあり、一
方、150wt%を超えると樹脂の流動性が小さくな
り、プレス時の成形性が悪化する傾向があるからであ
る。
【0030】銅箔付きフィルムBについて 銅箔付きフィルムB13の作製としては、撹拌装置、コ
ンデンサ及び温度計を備えたガラスフラスコに、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:177.
5、三井石油化学工業株式会社製、エポミックR14
4)100部、テロラブロモビスフェノールA(水酸基
当量:273.5)150部M水酸化ナトリウム1部を
N,N−ジメチルホルムアミド300部に溶解させ、反
応系中の固形分濃度を30重量%とする。これを120
℃で、4時間の撹拌を続け、重量平均分子量72,50
0の高分子量エポキシ重合体のN,N−ジメチルホルム
アミド溶液が得られる。
【0031】この得られた高分子エポキシ重合体のN,
N−ジメチルホルムアミド溶液を300部、臭素化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量:530、
東都化成株式会社製、YDB−500)100重量部、
ジシアンジアミド4重量部、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾール0.5重量部の割合になるように配合される
ことにより、樹脂分を50重量%とするワニスA23が
作製される。
【0032】このワニスA23が厚さ18μmの銅箔1
5の上に流延され、150℃で、20分間乾燥されるこ
とにより、フィルム厚さ70μmの銅箔付きフィルムB
13が得られる。
【0033】なお、上記の銅箔付きフィルムB13の樹
脂中には、前述したプリプレグA5の場合と同様に、強
度を向上せしめるために無機充填材が充填されており、
この無機充填材の充填率は無機充填材が30〜60wt
%であれば良い。その理由としては、無機充填材の充填
率が30wt%未満ではたわみ低減効果が劣る領内にあ
り、一方、60wt%を超えると、プレス時の成形性が
悪化する傾向にあるからである。
【0034】なお、前述したプリプレグA5並びにフィ
ルムB13における無機充填材は特に制限はなく、例え
ば炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ、炭酸アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸
アルミニウム、シリカガラス短繊維やホウ酸アルミニウ
ムや炭化ケイ素等の各種ウィスカ等が用いられる。ま
た、これらを数種類併用しても良い。
【0035】また、プリプレグ中の無機充填材として
は、基材として用いるガラス繊錐と同様の硬度を有する
シリカ成分が無機充填材のうちの50wt%以上とする
ことが、プリプレグの強度を向上するという点で好まし
い。
【0036】さらに、無機充填材の配合方法としては、
従来公知の技術を用いることができ、例えば混練機を用
いる方法等をとることができる。
【0037】本発明で用いられるプリプレグおよびフィ
ルム層の樹脂は特に限定されず,例えばエポキシ樹脂
系,ポリイミド樹脂系,トリアジン樹脂系,フェノール
樹脂系,メラミン樹脂系,これらの変性系等が用いられ
る。また、これらの樹脂は2種類以上を併用してもよ
く、必要に応じて各種硬化剤、硬化促進剤等を使用し、
これらを溶剤溶液として配合しても構わない。
【0038】また、上記の硬化剤としては、従来公知の
種々のものを使用することができ、側えば樹脂としてエ
ポキシ樹脂を用いる場合には、ジシアンジアミド、ジア
ミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォ
ン、無水フタル酸、無水ヒロメリット酸、フェノールノ
ボラックやクレゾールノボラック等の多官能性フェノー
ル等の硬化剤を挙げることができる。これら硬化剤は何
種類かを併用することも可能である。
【0039】さらに、上記の促進剤の種類や配合量は特
に制限されるのものではなく、例えばイミダゾール系化
合物、有機リン系化合物、第3級アミン、策4級アンモ
ニウム塩等が用いられ、2種類以上を併用しても良い。
【0040】図2を参照するに、第2の実施の形態に係
わるプリント配線板25としては、図2(A)に示され
ているように内層コア材3の上下に各1枚の銅箔付きフ
ィルムB13が配置される。この状態で、図2(B)に
示されているように180℃、3MPaにて加熱加圧さ
れ、更に回路加工が実施される。そして、レーザ加工機
にてパルス幅を50μsとして直径0.1mmのSVH
穴あけが実施されることにより、4層ビルドアップ配線
板B27が得られる。
【0041】なお、上記の4層ビルドアップ配線板B2
7は、図2(C)に示されているように内層コア材3に
配置された2層の回路付き銅箔張り積層板11と、また
上記のように各銅箔付きフィルムB13に配置された2
層の銅箔15とから、合計4層の回路付き金属箔張り積
層板が配置されている。
【0042】この4層ビルドアップ配線板B27の両側
に各1枚のプリプレグA5が配置されており、前記各プ
リプレグA5の外側に18μmの銅箔7が配置される。
この状態で、図2(D)に示されているように加熱加圧
され、回路加工が実施される。そして、レーザ加工にて
SVH穴あけ加工が実施されることにより、第2の実施
の形態のプリント配線板25が得られる。したがって、
このプリント配線板25には合計6層の回路付き金属箔
張り積層板が配置されている。
【0043】なお、上記のプリント配線板25における
内層コア材3、プリプレグA5、銅箔付きフィルムB1
3は、前述した第1の実施の形態の場合と同様であるの
で、説明は省略する。
【0044】図3を参照するに、第3の実施の形態に係
わるプリント配線板29としては、第1の実施の形態に
係わるプリント配線板1におけるプリプレグA5をプリ
プレグB31に置き換えたもので、他の構成は第1の実
施の形態と同様である。
【0045】プリプレグBについてプリプレグB31の
作製過程としては、撹拝装置、コンデンサ及び温度計を
備えたガラスフラスコに、メチルエチルケトンを50重
量部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量:530,東都化成株式会社製、YDB−50
0)100重量部、ジシアンジアミド4重量部、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール0.5重量部の割合にな
るように配合され、シランカップリング剤としてγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン〔商品名:A−
187、日本ユニカー(株)製〕が3部加えられて、シ
リカが80重量部、タルクが40重量部配合され、50
℃で1時間撹拌されることにより、樹脂分を80重量%
とするワニス33が作製される。
【0046】このワニス33を単位面積当たりの重量が
48g/mのガラス補強材としての例えばガラス織布
21に含浸した後、140℃で5分加熱乾燥されること
により、樹脂分を65重量%とするプリプレグB31が
得られる。
【0047】なお、プリプレグB31における樹脂、無
機充填材及びその充填率、充填配合方法については、前
述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0048】また、上記のプリント配線板29における
内層コア材3、銅箔付きフィルムB13は、前述した第
1の実施の形態の場合と同様であるので説明は省略す
る。
【0049】図4を参照するに、第4の実施の形態に係
わるプリント配線板35としては、第2の実施の形態に
係わるプリント配線板25におけるプリプレグA5をプ
リプレグB31に置き換えたもので、他の構成は第2の
実施の形態と同様である。
【0050】なお、上記のプリント配線板35における
内層コア材3、銅箔付きフィルムB13は、前述した第
2の実施の形態の場合と同様であり、また、プリプレグ
B31は、前述した第3の実施の形態の場合と同様であ
るので、説明は省略する。
【0051】図5を参照するに、第5の実施の形態に係
わるプリント配線板37としては、第3の実施の形態に
係わるプリント配線板29における銅箔付きフィルムB
13を銅箔付きフィルムA39に置き換えたもので、他
の構成は第3の実施の形態と同様である。
【0052】銅箔付きフィルムAについて 銅箔付きフィルムA39の作製としては、前述した銅箔
付きフィルムB13の作製において調整されたワニスA
23に、シリカを150部とメチルエチルケトン120
部が配合されることにより、固形分濃度50重量%とす
るワニスB41が得られる。
【0053】この得られたワニスB41が厚さ18μm
の銅箔15の上に流延され、150℃で、20分間乾燥
されることにより、フィルム層の厚さ70μmの銅箔付
きフィルムA39が得られる。
【0054】なお、銅箔付きフィルムA39における樹
脂、無機充填材及びその充填率、充填配合方法について
は、前述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0055】また、上記のプリント配線板37における
内層コア材3、プリプレグB31は、前述した第3の実
施の形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
【0056】図6を参照するに、第6の実施の形態に係
わるプリント配線板43としては、第4の実施の形態に
係わるプリント配線板35における銅箔付きフィルムB
13を銅箔付きフィルムA39に置き換えたもので、他
の構成は第4の実施の形態と同様である。
【0057】なお、上記のプリント配線板43における
内層コア材3、プリプレグB31は、前述した第4の実
施の形態の場合と同様であり、また、銅箔付きフィルム
A39は、前述した第5の実施の形態の場合と同様であ
るので、説明は省略する。
【0058】以上のように、本発明の実施の形態のプリ
ント配線板におけるプリプレグは、150〜200℃
で、1.0〜8.0MPa程度の範囲で加熱加圧して金
属箔張り積層板となるのである。また同様にして、本発
明のプリント配線板は、内層コア材3と金属箔の間に所
定枚数のプリプレグを配置し、加熱加圧して製造される
ものである。
【0059】その結果、プリント配線板を構成するプリ
プレグやフィルム層等からなるビルドアップ層のうちの
1層以上をガラス補強材入りプリプレグにすることで、
プリント配線板の弾性が高くなり、加熱工程中でのたわ
みを低減できるものである。
【0060】さらに加えて、上記のビルドアップ層のう
ちの最表層にガラス補強材入りプリプレグが配置される
ことにより、ビルドアップ層の弾性の向上は顕著とな
り、加熱工程中でのたわみを更に低減できる。
【0061】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0062】以上の第1〜第6の実施の形態のビルドア
ップ配線板1,25,29,35,37,41と、従来
のプリント配線板としての例えば図7に示されているよ
うな比較例1におけるプリント配線板101とを用い、
常温でのたわみ量(荷重:20g)および各ビルドアッ
プ層のレーザ加工性を評価したところ、表1のように本
発明の実施の形態のビルドアップ配線板がいずれも顕著
な効果が認められた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、片側2
層以上のビルドアップ層のうちの1層以上をガラス補強
材入りプリプレグにすることにより、プリント配線板の
弾性を向上でき、加熱工程中でのたわみを低減できる。
【0065】請求項2の発明によれば、ビルドアップ層
のうちの最表層にガラス補強材入りプリプレグが配置さ
れることにより、ビルドアップ層の弾性をさらに向上で
き、加熱工程中でのたわみを更に低減できる。
【0066】請求項3の発明によれば、ガラス補強材入
りプリプレグの樹脂中に無機充填材を含有することによ
り、強度を向上できるので、たわみを更に低減できる。
【0067】請求項4の発明によれば、ガラス補強材入
りプリプレグの樹脂中における無機充填材の充填率が5
0wt%未満ではたわみ低減が劣る傾向にあり、150
wt%を超えると樹脂の流動性が小さくなり、プレス時
の成形性が悪化する傾向があるので、50〜150wt
%が有効である。
【0068】請求項5の発明によれば、プリプレグ中の
無機充填材としては、基材とし用いるガラス補強材と同
様の硬度を有するシリカ成分を無機充填材のうちの50
wt%以上とすることにより強度を向上できるので、た
わみを低減できる。
【0069】請求項6の発明によれば、フィルム層は、
樹脂中の無機充填材の充填率が30wt%未満ではたわ
み低減効果が劣る領内にあり、60wt%を超えるとプ
レス時の成形性が悪化する傾向があるので、30〜60
wt%が有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図並びに加工工程の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図並びに加工工程の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態におけるプリント配
線板の要部断面図である。
【図7】従来の比較例1におけるプリント配線板の要部
断面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 3 内層コア材(内層材) 5 プリプレグA 7 銅箔(金属箔) 11 銅箔張り積層板 13 フィルムB 15 銅箔(金属箔) 21 ガラス織布(ガラス補強材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20B AB33A AB33C AB33E AG00B AG00E AT00E BA05 BA07 BA10A BA10B CA23B CA23E DG11B DG11E DH01B DH01D DH01E GB43 JL04 JL05 YY00B 5E346 AA06 AA12 AA15 AA22 AA32 AA51 CC04 CC06 CC08 CC09 CC16 CC32 DD02 DD12 EE06 EE07 EE09 EE13 GG28 HH11 HH31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層材に、所定枚数のプリプレグと2層
    以上の回路付き金属箔張り積層板を重ね合わせて配置す
    ると共に少なくとも前記内層材の片側に2層以上のビル
    ドアップ層を有するプリント配線板において、 前記ビルドアップ層のうちの1層以上がガラス補強材入
    りプリプレグであることを特徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 前記ビルドアップ層のうちの最表層が、
    ガラス補強材入りプリプレグであることを特徴とする請
    求項1記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記ガラス補強材入りプリプレグの樹脂
    中に、無機充填材を含有してなることを特徴とする請求
    項1又は2記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 ガラス補強材入りプリプレグの樹脂中に
    おける無機充填材の充填率が、50〜150wt%であ
    ることを特徴とする請求項3記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 前記無機充填材のうちの50wt%以上
    がシリカ成分であることを特徴とする請求項3又は4記
    載のプリント配線板。
  6. 【請求項6】 前記ビルドアップ層のうちに無機充填材
    を含有するフィルム層を設け、このフィルム層の樹脂中
    における無機充填材の充積率を30〜60wt%として
    なることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一
    つに記載のプリント配線板。
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