JP4972344B2 - 液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法及びそれを用いたプロジェクション装置 - Google Patents

液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法及びそれを用いたプロジェクション装置 Download PDF

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本発明は、プロジェクション装置に適応可能なアクティブマトリクス方式の液晶表示装置及びその駆動方法、及びそれを用いたプロジェクション装置に関する。
従来、プロジェクション装置に適応可能なアクティブマトリクス方式の液晶表示装置は、反射型と透過型があり、それぞれの特徴を生かして製品化が盛んに行われている。特に反射型液晶表示装置は、半導体基板上に駆動能力の大きいスイッチング素子としてのトランジスタを形成し、更にその上に反射電極となる画素電極を形成出来るので、小型でありながら極めて高い開口率を実現出来、光利用率に優れ、高精細、高輝度、メッシュ感のない高画質を実現するプロジェクション用表示装置として着目され、様々な液晶表示装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
以下、従来の液晶表示装置として開示されている特許文献1の概要を図面に基づいて説明する。図14(a)は従来の液晶表示装置の概略を示す正面図であり、図14(b)はその断面図である。図14(a)と図14(b)において、100は従来の液晶表示装置であり、101は入射側の基板となるガラス基板、102は反射側の基板となるガラス基板、103はガラス基板101、102の間に封入された液晶、104はシール材である。
また、反射側のガラス基板102には、画素電極105がマトリックス状に形成されてなる表示領域106(破線で囲まれた内側の領域)が設けられ、その周囲には信号線駆動回路107や選択走査線駆動回路108、パッド領域109、各回路を制御するタイミング制御回路110等からなる周辺回路が設けられている。また、表示領域106の周囲には、本来の表示に寄与しないダミー画素電極111が複数列形成されたダミー画素領域112が設けられている。
また、入射側のガラス基板101の内側には、画素電極105に対向する透明導電膜の対向電極113が形成され、この対向電極113と画素電極105によって液晶103に電圧が印加され駆動される。一方、入射側のガラス基板101の外面(図では上面)側の周縁には、反射率の低い樹脂材料、もしくはクロム膜等の遮光部材114が、上記ダミー画素領域112の途中からその外側の周辺回路の上方を覆うように接合されている。尚、図14(a)の正面図では、説明を解り易くする為に遮光部材114は図示していない。
ここで、ダミー画素電極111には、所定の電圧が印加されて黒表示となり、表示領域106の周囲を黒表示する見切りとして機能する見切り領域115を形成する。すなわち、ダミー画素領域112と見切り領域115は同一の領域である。このように、画像を表示する表示領域106の周辺に画素電極105と同様なダミー画素電極111を設けて見切り表示を行うので、小型の液晶表示装置を例えば100倍程度に拡大して表示するプロジェクション装置において、見切りを表示画像に対して正確に、且つ、クリアに表示させるために有効である。
しかし、液晶表示装置100は、液晶103の内部の不純物によりイオンが発生し易い。また、液晶表示装置100を長期間使用するとシール材104等を通して外部より水分やガスが混入し、液晶103の内部にイオンが新たに発生する可能性もある。また、画素電極105は反射性能に優れたアルミニウム膜が好ましく、対向する対向電極113はITOで形成されるため、画素電極105と対向電極113との仕事関数の違いによって電極間に内部電池が形成される。この結果、液晶内部に不安定な電位差が生じて液晶内にイオンが溜まりやすい。この液晶103内部に存在する不純物イオンは表示品質に悪影響を及ぼすことが知られており、以下、その問題点を説明する。
図15は、図14(b)の断面図の端部の画素電極105とダミー画素電極111の境界付近(破線の円116で示す)を拡大し、液晶とイオンの動きを説明する模式図である。図15において、ガラス基板102の内面に画素電極105a、105bとダミー画素電極111aが形成され、ガラス基板101の内面に対向電極113が形成され、その間に液晶103が挟持されている。また、液晶103は誘電率異方性が負のn型液晶であり、例えば、画素電極105a、105bと対向電極113との電圧差が小さい場合(例えば零)には、ガラス基板101、102に対してほぼ垂直に液晶分子が配列して黒表示となり、電圧差が大きくなるとガラス基板101、102に対して液晶分子が横に傾斜して白表示となる液晶である。
ここで、図15で示すように、対向電極113が0Vのとき、画素電極105aに−3V、画素電極105bに+3Vが印加されたとする。この場合、印加される駆動電圧の絶対値が等しければ、対向電極113と画素電極105a、105bに挟まれたそれぞれの液晶分子103a、103bの傾斜角度は一致するが、液晶分子103a、103bのそれぞれのダイポールモーメント120a、120bは、駆動電圧の極性により方向が反転する。ここで、液晶の駆動電圧は、極性が反転する交流電圧が印加されるので、液晶分子103a、103bのそれぞれのダイポールモーメント120a、120bは、その交流電圧によって振動し模式的にはダイポールモーメントの波120cが発生する。
これにより、液晶分子103a、103bの近傍に存在しているイオン121a、121bは、振動しているダイポールモーメントの波120cによって押され、液晶分子103a、103bの傾きの方向に沿って移動する。ここで、ダミー画素電極111aは見切りとして機能するので黒表示である必要があり、ダミー画素電極111aは対向電極113と同じ0Vが印加され、その付近の液晶分子103cは垂直に立つ。このときの液晶分子103cのダイポールモーメント120dは、印加電圧が0Vであるので動かず、また、液晶分子103cは垂直に立っているので、この液晶分子103cの近傍に移動して来たイオン121cは、垂直に立っている液晶分子103cが壁となって、それ以上進むことが出来ない。よって、液晶103内部に存在するイオンは、表示領域106とダミー画素領域112の境界付近に集中的に溜まることになる。
図16は、イオンが表示領域106とダミー画素領域112の境界付近に溜まる様子を模式的に示している。図16において、液晶表示装置100は、前述した如く表示領域106とその周辺にダミー画素領域112が設けられている。尚、説明を分かりやすくするために図14(a)で示した画素電極105とダミー画素電極111は省略している。また、矢印Cは配向膜(図示せず)の配向方向を示しており、表示領域106に対して約45度の角度を有している。ここで、液晶103の内部に存在するイオン121は、前述した如く、液晶103が交流電圧によって駆動されることにより、押し出されて周辺部のダミー画素電極111が形成されるダミー画素領域112の近傍に移動する。
ここで、液晶103は、配向方向(矢印C)に沿って傾くので、液晶分子のダイポールモーメントの波120cは、その配向方向(矢印C)に沿って発生しイオン121を周辺部に押す。この結果、イオン121は、表示領域106のコーナー部106a、106bに移動するが、ダミー画素領域112は、前述した如く駆動電圧が零であるので液晶分子のダイポールモーメントは動かず、また、液晶分子は垂直に立っているので、イオン121は、それ以上進むことが出来ず、表示領域106のコーナー部106a、106bの近傍に集中的に溜められることになる。
ここで、イオン121が集中的に溜められると、その領域に電界が発生し、この電界が液晶に影響を及ぼして液晶分子が横に傾くことになる。この結果、イオン121が溜まった表示領域106のコーナー部106a、106bの近傍の液晶は、見かけ上、閾値が低下して光を透過するように動作するのでコントラストが低下して常に白に近い表示状態となり、表示ムラ等が発生して画像品質が著しく低下する。
次に、従来の液晶表示装置の画像品質の低下を明らかにするために、以下の実験結果を図17(a)と図17(b)に基づいて説明する。図17(a)は、従来の液晶表示装置を駆動してコントラストと反射率の時間経過による推移を示すグラフである。ここで、A領域とは図17(b)で示すように液晶表示装置の表示領域106の中央付近であり、B領域とはイオンが溜まりやすい表示領域106のコーナー部106a近傍である。この液晶表示装置のダミー画素領域112に、零ボルトを印加して黒表示とし、表示領域106に所定の駆動電圧を印加し、AとBの二つの領域のコントラストと反射率の推移を測定した。
ここで図17(a)において、駆動開始時は、図示するようにA領域、B領域共に高いコントラストを示しているが、時間の経過と共にコーナー部にイオンが溜まり始め、B領域のコントラストは低下する。また、反射率は駆動開始時においてA領域、B領域ともに等しい値であるが、時間の経過と共に、B領域はイオンの影響でコーナー部の液晶分子が横に傾くために光の透過量が増え、反射率は増加する。すなわち、このグラフによって、従来の液晶表示装置は駆動時間の経過と共に、コントラストの低下等による表示ムラが発生し、表示品質が著しく低下することが理解出来る。
以上のようなイオンの溜りによって生じる画像品質の低下を防ぐために、液晶表示装置の改良案が開示されている(例えば特許文献2参照)。以下、従来の液晶表示装置の改良案として開示されている特許文献2の概要を説明する。図18は従来の液晶表示装置の概略を示す正面図であり、130は改良された液晶表示装置である。液晶表示装置130は、2枚のガラス基板131、132によって構成され、シール材133によって貼り合わせられている。表示領域134の外側の非表示領域135の一部には、イオントラップ電極136が配置される。このイオントラップ電極136に接続される電極端子137a、137bに直流電圧を印加することにより、表示領域134内に発生するイオンを移動させ吸着することが示されている。
また、別の改良案として、ラビングの合成ベクトルの向きと逆の側の上下基板に、ダミー電極を設け、液晶封止後、ダミー電極と表示領域の全電極に実使用時とほぼ同じ周波数と電圧を所定時間通電し、その後、上下基板上のダミー電極を短絡して、表示領域の電極のみ駆動する液晶表示装置が開示されている(例えば特許文献3参照)。このダミー電極への電圧印加によって液晶内部のイオンは、ダミー電極領域に留まるので、表示領域内のイオンを無くすことが示されている。
特開2003−177426号公報(第5頁、第5図) 特開平8−201830号公報(第5頁、第1図) 特開平3−118519号公報(第2頁、第2図)
しかしながら、特許文献2の液晶表示装置130は、表示領域134の外側に表示には関わりの無いイオントラップ電極136を形成する必要があるので、表示装置の外形サイズに比較して表示領域が狭くなる問題がある。また、イオントラップ電極136に直流電圧を印加するので、液晶にダメージを及ぼし液晶が劣化するという問題がある。
また、特許文献3においても、ダミー電極領域のために表示領域が狭くなるという同様な問題がある。また、ダミー電極への電圧印加後、ダミー電極を短絡するので、製造工程が増える問題がある。更に、ダミー電極の短絡後、液晶表示装置を使用することによって、液晶内部に再びイオンが発生することが十分予測出来るが、この新たに発生するイオンに対しては、対策が何も考慮させていない。
本発明の目的は上記課題を解決し、液晶内部に発生するイオンの溜りを排除して高画質な表示を実現すると共に、小型で性能に優れた液晶表示装置及びその駆動方法及びそれを用いたプロジェクション装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の液晶表示装置及びその駆動方法及びそれを用いたプロジェクション装置は、下記記載の構成と方法を採用する。
本発明の液晶表示装置は、複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、この第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、第一電極基板と第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、この電子見切り領域の少なくとも一部は画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極でなり、表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、電子見切り領域は表示領域の電子見切り手段として構成され、表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、電子見切り領域は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成され、表示領域は、表示動作モードにおいては表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、電子見切り画素電極は、表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、非表示動作モードにおける表示領域へのイオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、前記電子見切り画素電極へのイオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、表示動作モードにおける表示領域への表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする。
また、電子見切り領域は、表示領域に隣接する第一の電子見切り電極と、第一の電子見切り電極の外周側に配置される第二の電子見切り電極とを備え、表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、第一の電子見切り電極は表示領域の電子見切り手段として構成されると共に、第二の電子見切り電極は液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置により、電子見切り領域は、表示動作モードにおいては電子見切り手段として機能し、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオン掃き寄せ手段として機能し、また、電子見切り領域を2分割した場合は、表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、第一の電子見切り電極は表示領域の電子見切り手段として構成されると共に、第二の電子見切り電極は液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成されるので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来ると共に、表示領域内のイオンの溜りが電子見切り領域に掃き寄せられ、コントラストが高く表示ムラ等のない高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。
また、表示領域周辺の電極構造が表示領域と同等となるので、表示領域及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。
また、表示領域は非表示動作モードにおいて、イオンを掃き出すための所定の駆動電圧が印加されるので、表示領域内のイオンを周囲の電子見切り領域に確実に掃き出すことが出来る。
また、イオンを掃き出すための所定の駆動電圧、及びイオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧は高い周波数に設定されているので、液晶分子のダイポールモーメントが激しく振動してイオンを移動させるスピードが早められ、液晶内部のイオンが電子見切り領域へ確実に掃き寄せられる。また、非表示動作モードでの駆動電圧の周波数を高くすることによって、液晶表示装置内部に大きな電流が流れて発熱し、この結果、液晶の温度が上昇して液晶が活性化し、表示領域内のイオンを速やかに掃き出すことが可能となる。
また、第一電極基板の画素電極と第二電極基板の対向電極との対向面は、酸化シリコンの斜方蒸着膜による無機配向膜が形成され、液晶は誘電率異方性が負のn型液晶材料であることを特徴とする。
これにより、酸化シリコンの斜方蒸着膜による無機配向膜は、強い光に対して劣化が少なく高い信頼性を備えているので、強力な光源によって照射されるプロジェクション装置用の液晶表示装置として適している。また、n型液晶を用いることによって、駆動電圧無印加でコントラストが極めて高い黒表示を実現出来るので、コントラストが高くメリハリのある高画質な液晶表示装置を提供出来る。また、画素電極間は、電圧が印加されないので黒表示となり、ブラックマトリクスを設ける必要が無く、液晶表示装置の構造が簡単で製造工程が簡略化出来る。
また、電子見切り領域は、表示領域に隣接し画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極と、この電子見切り画素電極の外周に配置されるベタ電極形状の電子見切りベタ電極によって形成されることを特徴とする。
これにより、表示領域周辺の電極構造が表示領域と同等となるので、表示領域及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。また、電子見切り画素電極の外周にベタ電極形状の電子見切りベタ電極が形成されるので、表示領域の周囲に二重の電子見切り領域が形成されることになり、この結果、表示領域内のイオンを掃き寄せる機能が向上すると共に、掃き寄せられたイオンが、元の表示領域内に戻ることを阻止することが出来る。また、電子見切り領域の外周をベタ電極にすることによってパターン形成が簡単になる。
また、電子見切りベタ電極は、電子見切り画素電極に隣接する第一の電子見切りベタ電極と、更に外周の第二の電子見切りベタ電極で構成されることを特徴とする。
また、第一の電子見切り電極は、画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極であり、第二の電子見切り電極は、画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極又はベタ電極形状の電子見切りベタ電極であることを特徴とする。
これにより、電子見切り画素電極の外周に第一と第二の電子見切りベタ電極が形成されるので、表示領域の周囲に三重の電子見切り領域が形成されることになり、この結果、表示領域内のイオンを掃き寄せる機能が更に向上すると共に、掃き寄せられたイオンが、元の表示領域内に戻ることを阻止することが出来る。また、電子見切り領域の外周をベタ電極にすることによってパターン形成が簡単になる。
また、第二電極基板の周縁部は遮光部材が固着され、この遮光部材は、電子見切り領域途中からその外周を覆うように形成されることを特徴とする。
これにより、遮光部材と電子見切り領域を重ねることによって、例えば、一番外周の第二の電子見切りベタ電極にイオンを掃き寄せるための駆動電圧を常に印加することが出来るので、表示領域内のイオンを掃き寄せる機能を更に向上させることが可能となる。また、遮光部材を表示領域の周辺端部に一致させる必要がないので、遮光部材の位置合わせが容易である。
また、電子見切りベタ電極は、表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする。
これにより、電子見切りベタ電極は、表示動作モードにおいては電子見切りとして機能し、非表示動作モードにおいては液晶内部のイオンを掃き寄せる機能を有するので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来ると共に、表示領域内のイオンの溜りが電子見切りベタ電極に掃き寄せられ、表示品質に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、第一の電子見切りベタ電極は、表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする。
これにより、第一の電子見切りベタ電極は、表示動作モードにおいては電子見切りとして機能し、非表示動作モードにおいては液晶内部のイオンを掃き寄せる機能を有するので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来ると共に、表示領域内のイオンの溜りが第一の電子見切りベタ電極に掃き寄せられ、表示品質に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、第二の電子見切りベタ電極は、表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧、もしくは液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする。
これにより、第二の電子見切りベタ電極が、表示動作モードにおいて電子見切りとして機能するならば、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来る。また、第二の電子見切りベタ電極が、表示動作モードと非表示動作モードの両モードにおいて液晶内部のイオンを掃き寄せるように機能する、または、電子見切り領域を2分割した場合の第二の電子見切り電極が、表示動作モードにおいて液晶内部のイオンを掃き寄せるように機能するならば、表示領域内のイオンの溜りを効果的に掃き寄せることが出来るので、更に表示品質に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、非表示動作モードにおいて、表示領域へのイオンを掃き出すための所定の駆動電圧と、電子見切り画素電極及び/又は電子見切りベタ電極へのイオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧は、それぞれの波高値が相対的に所定の周期で可変することを特徴とする。
これにより、表示領域の駆動電圧の波高値が周期的に高くなったとき、電子見切り領域の駆動電圧の波高値を相対的に低くすることによって、表示領域内部のイオンが電子見切り領域に移動しやすくなる。また、電子見切り領域の駆動電圧の波高値を周期的に高くすることによって、電子見切り領域に掃き寄せられたイオンを更に外周の領域に掃き寄せることが出来る。
また、第一電極基板は、画素電極を駆動するためのスイッチング素子を有するシリコン回路基板であり、画素電極は、スイッチング素子に接続される反射性電極であることを特徴とする。
これにより、第一電極基板はシリコン回路基板であるので、駆動能力に優れ高速動作が可能なスイッチング素子を搭載出来、高性能の液晶表示装置を実現出来る。また、画素電極を反射型にすることによって、小型でありながら極めて高い開口率を実現出来、光利用率に優れ、高精細、高輝度、高画質を実現するプロジェクション用液晶表示装置として極めて有効である。
また、第一電極基板は、画素電極を駆動するためのスイッチング素子を有する透明基板であり、画素電極は、スイッチング素子に接続される透明導電膜であることを特徴とする。
これにより、第一電極基板と第二電極基板は、共にガラス基板を採用出来るので、構造が簡単でコストの安い液晶表示装置を実現出来る。
本発明の液晶表示装置の駆動方法は、複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、この第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、第一電極基板と第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置の駆動方法であって、表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、この電子見切り領域の少なくとも一部は画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極でなり、
表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、電子見切り領域は表示領域の電子見切り手段として駆動され、表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、電子見切り領域は液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動され、表示領域は、表示動作モードにおいて表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、電子見切り画素電極は、表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、非表示動作モードにおける表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、電子見切り画素電極へのイオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、表示動作モードにおける表示領域への前記表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする。
また、電子見切り領域を2分割した場合は、この電子見切り領域は、表示領域に隣接する第一の電子見切り電極と、第一の電子見切り電極の外周側に配置される第二の電子見切り電極とを備え、表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、第一の電子見切り電極は表示領域の電子見切り手段として駆動されると共に、第二の電子見切り電極は液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動されることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の駆動方法により、電子見切り領域は、表示動作モードにおいては電子見切り手段として機能し、非表示動作モードにおいては、液晶内部のイオン掃き寄せ手段として機能し、また、電子見切り領域を2分割した場合は、表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、第一の電子見切り電極は表示領域の電子見切り手段として駆動されると共に、第二の電子見切り電極は液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動されるので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来ると共に、表示領域内のイオンの溜りが電子見切り領域に掃き寄せられ、表示ムラ等のない高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。
また、表示領域周辺の電極構造が表示領域と同等となるので、表示領域及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。
また、表示領域は非表示動作モードにおいて、イオンを掃き出すための所定の駆動電圧が印加されるので、表示領域内のイオンを周囲の電子見切り領域に確実に掃き出すことが出来る。
また、イオンを掃き出すための所定の駆動電圧、及びイオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧は高い周波数に設定されているので、液晶分子のダイポールモーメントが激しく振動してイオンを移動させるスピードが早められ、液晶内部のイオンが電子見切り領域へ確実に掃き寄せられる。また、非表示動作モードでの駆動電圧の周波数を高くすることによって、液晶表示装置内部に大きな電流が流れて発熱し、この結果、液晶の温度が上昇して液晶が活性化し、表示領域内のイオンを速やかに掃き出すことが可能となる。

本発明のプロジェクション装置は、光源と、この光源からの入射光を画像に変換する一つ以上の液晶表示装置と、この液晶表示装置により画像に変換された出射光を投射する投射レンズと、光源と液晶表示装置を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
これにより、電子見切りを備え、表示領域内のイオンが排除された液晶表示装置を搭載するので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示出来ると共に、表示ムラ等のない高画質なプロジェクション装置を提供することが出来る。
また、制御手段は、画像を表示する表示動作モードと画像を表示しない非表示動作モードとを備え、表示動作モードもしくは非表示動作モードに応じて液晶表示装置に所定の駆動電圧を供給することを特徴とする。
これにより、制御手段は、搭載する液晶表示装置に対して、表示動作モードにおいては通常の画像表示を行い、非表示モードにおいては表示領域内のイオンを掃き寄せるための所定の駆動信号を供給するので、表示領域内のイオンが非表示動作モードごとに排除され、常に表示ムラ等のない高画質なプロジェクション装置を提供することが出来る。
また、制御手段は、表示動作モードにおいては光源を点灯し、非表示動作モードにおいては光源を消灯することを特徴とする。
これにより、液晶表示装置が非表示動作モードにおいては光源が制御されて消灯するので、非表示動作モードでの表示領域、及び、電子見切り領域でのイオン掃き寄せ動作状態を使用者に隠すことが出来、使用上違和感が無く、消費電力が少ない高性能なプロジェクション装置を提供することが出来る。
上記の如く本発明によれば、液晶表示装置の電子見切り領域は、表示領域内のイオンを掃き寄せる機能を有するので、表示領域内のイオンの溜りを排除して、表示ムラ等のない高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。また、電子見切り領域は、表示動作モードにおいては電子見切りとして機能するので、表示領域の見切りを高精度に、且つ、クリアに表示させることが出来ると共に、表示領域の周辺部が有効活用されるので、小型で高性能な液晶表示装置を実現出来る。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1(a)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置の正面図である。図1(b)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置の断面図である。図2(a)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置のシリコン回路基板の構成を示す拡大断面図である。図2(b)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置の画素電極を駆動するスイッチング素子の等価回路図である。図3は本発明の第1の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧の一例を示す波形図である。図4は本発明の第1の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。図5(a)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置の特性を示すグラフである。図5(b)は本発明の第1の実施例の液晶表示装置の特性評価を行う領域を示す説明図である。
まず、本発明の液晶表示装置の第1の実施例の構成を図1(a)、図1(b)に基づいて説明する。ここで、第1の実施例の特徴は、対向する一方の基板に反射型シリコン回路基板を使用し、電子見切り領域が画素電極と同一形状の電極によって形成される反射型液晶表示装置である。図1(a)、図1(b)において、1は本発明の液晶表示装置であり、2は反射側の第一電極基板としてのシリコン回路基板であり、3は入射側の第二電極基板としての透明なガラス基板である。4はシリコン回路基板2とガラス基板3の間に封入された液晶であり、5はシリコン回路基板2とガラス基板3の周辺部に配置され、シリコン回路基板2とガラス基板3を固着するシール材である。
尚、液晶4は、誘電率異方性が負のn型液晶材料によって構成される。このn型液晶は、駆動電圧が無印加(すなわち零ボルト)のとき、コントラストが極めて高い黒表示を実現出来るので、コントラストが高くメリハリのある高画質な液晶表示装置を実現出来る。また、画素電極間は、電圧が印加されないので黒表示となるため、ブラックマトリクスを設ける必要が無く、液晶表示装置の構造が簡単で製造工程を簡略化出来るメリットがある。
また、反射側のシリコン回路基板2には、銅を数%含むアルミニウム膜によってなる反射性電極の画素電極6がマトリックス状に形成されてなる表示領域7(破線で囲まれた領域)が設けられ、この表示領域7の周囲には、略リング状の電子見切り領域8が形成される。ここで、電子見切り領域8は、本実施例においては、画素電極6と同一形状の複数列によってなる電子見切り画素電極9によって形成される。
これにより、表示領域7周辺の電子見切り領域8の電極構造が表示領域7の電極構造と同等となるので、表示領域7及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。このことは、画素電極6の形状が極めて小さいために、液晶の厚みを均一に保つスペーサーボールを使用出来ないことを補う要素として重要である。
尚、表示領域7の画素電極6の形状は、一例として約8μmの大きさであり、その画素列数は、液晶表示装置1がフルハイビジョン対応の表示装置であれば、1920×1080の画素によって形成される。この表示領域7に形成される画素電極6は、後述するシリコン回路基板2に形成されるスイッチング素子に接続されて駆動電圧が印加される。
また、入射側のガラス基板3の内側には、画素電極6に対向するITOによってなる透明導電膜の対向電極10が形成され、この対向電極10と画素電極6によって液晶4に電圧が印加され駆動される。11と12は、シリコン回路基板2の画素電極6とガラス基板3の対向電極10との対向面に形成される酸化シリコンの斜方蒸着膜による無機配向膜である。この無機配向膜11、12は、強力な光が照射されても劣化しない優れた信頼性を備えており、強力な光源によって照射されるプロジェクション装置用の液晶表示装置として適している。
また、13はフレキシブルプリント基板(FPC)であり、シリコン回路基板2の裏面に固着され、ワイヤー14によってシリコン回路基板2と電気的に接続され、後述する外部の制御部から電源や制御信号を入力してシリコン回路基板2に供給する。
ここで、液晶表示装置1は、表示領域7に通常の画像を表示する表示動作モードと、画像を表示しない非表示動作モードを備えており、表示動作モードにおいては、入射光15が図示するようにガラス基板3側から入射されると、各画素電極6によって駆動される液晶4は入射光15を駆動電圧に基づいて画像に変換し、変換された光は画素電極6によって反射して出射光16となって外部に出力される。
また、同じく表示動作モードにおいて、電子見切り画素電極9は、零ボルトの駆動電圧が供給されて黒表示となり、表示領域7に対する電子見切りとして機能する。これにより、表示領域7の見切りを画素電極パターンの精度で実現出来る。また、液晶4に前述した誘電率異方性が負のn型液晶材料を用いるならば、コントラストが極めて高い黒表示を実現出来るので、高精度で、且つ、極めてクリアな電子見切りを備えた液晶表示装置を実現出来る。尚、非表示動作モードでの表示領域7と電子見切り領域8の動作は後述する。
次に図2(a)に基づいてシリコン回路基板2に形成されるスイッチング素子について説明する。図2(a)において、20はスイッチング素子であり、シリコン回路基板2の表面層にドーピング領域によるソース電極S1とドレイン電極D1が形成され、また、ポリシリコン等によるゲート電極G1が形成されてMOS型トランジスタとして構成される。また、21はMOS型のコンデンサであり、スイッチング素子20のドレイン電極D1に接続されて電荷を保持する。
また、スイッチング素子20の上部には、前述したアルミニウム膜によってなる画素電極6が形成され、スイッチング素子20のドレイン電極D1と電気的に接続される。すなわち、ひとつの画素電極6には、シリコン回路基板2上に形成されるひとつのスイッチング素子20が接続されて画素電極6を駆動する。尚、スイッチング素子20は、シリコン回路基板2上に形成されるので、駆動能力に優れ高速動作が可能であり、高性能の液晶表示装置を実現出来る。
また、画素電極6は反射性電極であり、且つ、この画素電極6の直下のシリコン回路基板2上にスイッチング素子20やコンデンサ21が形成されるので、画素電極6の有効サイズを最大限に大きくすることが出来る。これにより、小型でありながら極めて高い開口率を実現出来、光利用率に優れ、高精細、高輝度、高画質を実現するプロジェクション用液晶表示装置として極めて有効である。
また、22はアルミニウム膜によってなる光遮蔽膜であり、ガラス基板3側からの入射光によってスイッチング素子20が誤動作することを防ぐために遮蔽板として機能する。23は窒化シリコンSiNxによる絶縁膜であり、シリコン回路基板2の表面に形成されて各要素を絶縁する。また、前述した如く、画素電極6とガラス基板3に形成される対向電極10の対向面には無機配向膜11、12が形成されており、その間に液晶4が封入される。
次に図2(b)に基づいて、図2(a)で示したシリコン回路基板2に形成されるスイッチング素子20の周辺回路構成を説明する。図2(b)において、スイッチング素子20のソース電極S1は行信号ライン25に接続され、ゲート電極G1は列信号ライン26に接続される。また、スイッチング素子20のドレイン電極D1は、コンデンサ21を介して画素電極6に接続される。ここで、列信号ライン26によってスイッチング素子20が選択されてONすると、行信号ライン25からコンデンサ21に電流が流れ込み、コンデンサ21に電荷が蓄積される。
蓄積された電荷は画素電極6に伝達され、画素電極6と対向電極10に挟持される液晶4に駆動電圧が印加されて、液晶4は画素電極6ごとに駆動されることになる。尚、図示しないが、行信号ライン25を駆動する行信号駆動回路と、列信号ライン26を駆動する列信号駆動回路は、シリコン回路基板2の周辺部に形成されており、これらの周辺回路は、スイッチング素子20と同一工程で形成されるので、周辺回路を一体化した液晶表示装置が実現出来る。
次に図3に基づいて、実施例1の液晶4に印加される駆動電圧を説明する。ここで、液晶4に印加される駆動電圧は、一例としてV1〜V5の間の任意の電圧が印加される。例えば、V1は−5V、V2は−2.5V、V3は0V、V4は+2.5V、V5は+5Vと定義する。尚、この電圧値は限定されない。
図3において、駆動電圧P1は、表示動作モードにおいて表示領域7を白表示するための駆動電圧の一例であり、その波高値は最も高く、V1(−5V)からV5(+5V)の交流電圧である。また、駆動電圧P2は、表示動作モードにおいて表示領域7を中間調表示するための駆動電圧の一例であり、その波高値は、V2(−2.5V)からV4(+2.5V)の交流電圧である。すなわち、本実施例の液晶表示装置1は、駆動電圧の波高値によって表示の濃度を可変する電圧制御型の駆動方式を採用している。
尚、表示動作モードにおける表示領域7への駆動電圧は、駆動電圧P1、P2に限定されず、表示画像に応じて様々な波高値の交流電圧が印加される。また、表示領域7の駆動電圧P1、P2などの周波数は限定されないが、数十Hzであることが好ましい。また、駆動電圧P3は、表示領域7、または、電子見切り領域8を黒表示にするための駆動電圧であり、その電圧はV3(0V)、すなわち、無印加である。
また、駆動電圧P4は、非表示動作モードにおいて、表示領域7、及び、電子見切り領域8に印加される駆動電圧の一例である。この駆動電圧P4は、液晶内部のイオンを掃き出したり、掃き寄せたりするための駆動電圧であり、波高値は最大のV1からV5であり、周波数は表示領域7を駆動する駆動電圧P1、P2の少なくとも数倍以上であり、好ましくは10倍から100倍程度である。
次に図4に基づいて、本実施例における駆動電圧の動作フローを説明する。本発明の液晶表示装置は、前述した如く、通常の画像を表示する表示動作モードと、画像を表示しない非表示動作モードを備えている。図4において、表示動作モードでは、液晶表示装置に光を入射する光源(詳細は後述する)は点灯(ON)し、非表示動作モードでは、光源は消灯(OFF)する。
すなわち、非表示動作モードでは光源が消灯するので、液晶表示装置の使用者(図示せず)は、非表示動作モードでの表示状態を見ることが出来ない。ここで、表示動作モードにおいて、表示領域7への駆動電圧は、画像に応じた駆動電圧(一例として図3で示した駆動電圧P1、P2など)が印加され、その周波数は、前述した如く、数十Hzである。
また、表示動作モードでの電子見切り画素電極9への駆動電圧は、図3で示した駆動電圧P3、すなわち、無印加である。この駆動電圧P3を電子見切り画素電極9に印加することによって、前述した如く、液晶4はn型液晶材料を使用しているので、電子見切り画素電極9はコントラストの高い黒表示となる。この結果、電子見切り画素電極9は、表示領域7に対して画素パターンと同じ高精度で、且つ、クリアな電子見切りとして機能し、表示領域7の画像をより美しく鮮やかに映し出すことが出来る。
次に、非表示動作モードにおける表示領域7と電子見切り画素電極9への駆動電圧の動作フローを説明する。ここで、非表示動作モードに移行した直後(光源OFF直後、例えば1分〜5分程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、図3で示した駆動電圧P4が印加される。また、このときの電子見切り画素電極9に対しての駆動電圧は、同様に駆動電圧P4が印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態(例えば、10分〜30分程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が印加される。また、このときの電子見切り画素電極9に対しての駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態(例えば、30分〜3時間程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が継続して印加される。また、このときの電子見切り画素電極9に対しての駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加された後、所定の時間が経過したならば無印加の駆動電圧P3が印加されることが好ましい。これにより、液晶表示装置1の消費電力を減らすことが出来る。また、図4で示す非表示動作モードでの動作フローは、液晶表示装置1が非表示動作モードに移行するごとに実行される。
次に、同じく図4に基づいて本実施例の非表示動作モードにおけるイオンの動作を説明する。ここで、光源OFF直後では、表示領域7、及び電子見切り画素電極9共に、周波数の高い駆動電圧P4が印加されることによって、液晶4の液晶分子のダイポールモーメントは激しく振動してダイポールモーメントの波が発生し、表示領域7の液晶内部のイオンは、配向方向に沿って周辺部のイオン掃き寄せ電極9付近に掃き出される。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態では、表示領域7は無印加の駆動電圧P3が印加されることによって、表示領域7の液晶分子はシリコン回路基板2やガラス基板3に対してほぼ垂直に立つと共に、液晶分子のダイポールモーメントの動きは停止する。これにより、光源OFF直後で表示領域7から掃き出されたイオンは、表示領域7の液晶分子が壁となって遮るので元に戻ることが出来ない。また、電子見切り画素電極9は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、電子見切り画素電極9付近のイオンは更に押し出されて、電子見切り画素電極9の外周へと掃き寄せられる。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態では、表示領域7は、無印加の駆動電圧3が継続して印加されるので、表示領域7から掃き出されたイオンは、元の位置に戻ることが出来ない。また、電子見切り画素電極9は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、イオンは更に電子見切り画素電極9の外周へと掃き寄せられる。そして、所定の時間が経過した後、無印加の駆動電圧P3が印加されると、電子見切り画素電極9の外周へと掃き寄せられたイオンは、元の表示領域7に戻ることはほとんどない。
次に、図5(a)、図5(b)に基づいて、本実施例の液晶表示装置の効果を説明する。図5(a)は、図4で示した非表示動作モードでの動作フローをすべて実行した後、再び表示動作モードに移行したときの表示領域7のコントラストと反射率の変化を示している。ここで、A領域とB領域は、図5(b)で示す表示領域7の特定の場所である。すなわち、A領域は表示領域7の中央付近であり、B領域は表示領域7のコーナー付近である。
また、矢印Dは無機配向膜11、12の配向方向(表示領域7に対して約45度)を示しており、イオンは、この配向方向(矢印D)に沿って移動する。このため、従来の液晶表示装置であれば、このB領域付近にイオンが最も溜まり易いので、このB領域付近はコントラスト等が大きく影響される領域である(図17(a)、図17(b)を参照)。しかし、図5(a)で示すように、本実施例の液晶表示装置1を用いてA領域とB領域のコントラスト、及び反射率を測定した結果、駆動時間が経過しても、A領域とB領域のコントラスト、及び反射率は共に変化することが無く、コントラストは高い値を保持し、反射率も一定である。
この図5(a)を従来例で示した図17(a)と比較すると、本発明の効果が明らかである。このように、本発明の液晶表示装置1の表示領域7のコーナー付近であるB領域のコントラスト及び反射率に変化が現れない理由は、非表示動作モードにおいて、表示領域7に対してはイオンを掃き出す駆動を行い、また、電子見切り領域8の電子見切り画素電極9に対しては、イオンを更に外周に掃き寄せる駆動を行っているからに他ならない。
すなわち、本発明の液晶表示装置1は、図5(b)に示すように、表示領域7に存在していたイオンは掃き出されて、配向方向(矢印D)に沿って電子見切り領域8のコーナー近傍に溜められるので、表示領域7には、イオンがほとんど存在しない状態を維持することが出来る。尚、図5(b)の30は、本実施例の動作フローを実行して、電子見切り領域8のコーナーに溜められたイオンを模式的に示している。ここで、電子見切り領域8のコーナーは、使用者が見ることの出来ない表示領域7の外側に位置するので、このコーナーの領域にイオン30が溜められても、表示領域7に影響することはない。
以上のように、本発明の液晶表示装置によれば、表示領域中のイオンを排除して、常にコントラストが均一で、表示ムラ等の無い、高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。また、本実施例では、液晶表示装置が非表示動作モードに移行するごとに、イオンを掃き出す、または、イオンを掃き寄せる動作フローが実行されるので、電子見切り領域8のコーナーに溜められたイオンが、何らかの原因によって再び表示領域7内部に戻ったとしても、非表示動作モードに移行するごとにイオンは掃き寄せられるので、液晶表示装置は、高画質を維持することが出来る。
また、液晶表示装置が長期間使用されることにより、シール材等を通過して外部より水分やガスが混入し、液晶の内部に新たにイオンが発生したとしても、同様な理由により、通常の画像表示動作を停止する非表示動作モードごとに、イオンの掃き出し掃き寄せ動作フローが実行されるので、本発明の液晶表示装置は、長期間極めて安定した高画質表示を維持することが出来る。また、本発明の液晶表示装置は、表示領域周辺部のスペースを電子見切り領域、及びイオン掃き寄せ領域として有効活用出来るので、従来例のような無駄なスペースを必要とせず、小型で高性能な液晶表示装置を実現出来る。
次に、本発明の液晶表示装置の第2の実施例を説明する。図6は本発明の第2の実施例の液晶表示装置の正面図である。図7は本発明の第2の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧の一例を示す波形図である。図8は本発明の第2の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。
まず、本発明の液晶表示装置の第2の実施例の構成を図6に基づいて説明する。ここで、第2の実施例の特徴は、対向する一方の基板に反射型シリコン回路基板を使用し、電子見切り領域の電極構造が二重構造によってなる反射型液晶表示装置である。尚、実施例1と同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
図6において、40は本発明の第2の実施例である液晶表示装置である。この液晶表示装置40の反射側のシリコン回路基板2には、銅を数%含むアルミニウム膜によってなる反射性電極の画素電極6がマトリックス状に形成されてなる表示領域7(破線で囲まれた領域)が設けられている。この表示領域7の周囲には、略リング状の電子見切り領域8が形成される。ここで、電子見切り領域8は、本実施例においては、画素電極6と同一形状の複数列によってなる電子見切り画素電極9と、その外周にベタ電極形状の電子見切りベタ電極41が形成される。
尚、電子見切り画素電極9は、図面の都合上、一列の画素電極として記載しているが、これに限定されず、複数列の画素電極が形成されることが好ましい。また、表示領域7周辺の電子見切り画素電極9の電極構造が表示領域7の電極構造と同等であることにより、実施例1と同様に表示領域7及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。また、電子見切り領域8の外周をベタ電極形状の電子見切りベタ電極41にすることによって電極のパターン形成が簡単となる。
また、電子見切り領域8の一部をベタ電極形状にすることで、電子見切り領域8を駆動するスイッチング素子20の数を大幅に削減出来るので、シリコン回路基板2の構造を簡略化出来る。尚、シリコン回路基板2上に形成されるスイッチング素子20の周辺回路は、実施例1と同様であるので説明は省略する。
次に図7に基づいて、実施例2の液晶4に印加される駆動電圧を説明する。ここで、液晶4に印加される駆動電圧は、実施例1と同様に、一例としてV1〜V5の間の電圧が印加され、例えば、V1は−5V、V2は−2.5V、V3は0V、V4は+2.5V、V5は+5Vと定義する。尚、この電圧値は限定されない。
図7において、駆動電圧P5とP6は、画像を表示する表示領域7、または、電子見切り画素電極9に印加される可変型の駆動電圧である。ここで駆動電圧P5は、所定の周期で波高値が可変する駆動電圧であり、一例として、期間T1での波高値はV1(−5V)からV5(+5V)の交流電圧であり、期間T2での波高値はV2(−2.5V)からV4(+2.5V)の交流電圧である。また、駆動電圧P6は、同様に所定の周期で波高値が可変する駆動電圧であり、例えば、期間T1での波高値はV2(−2.5V)からV4(+2.5V)の交流電圧であり、期間T2での波高値はV1(−5V)からV5(+5V)の交流電圧である。
すなわち、駆動電圧P5とP6は、一方の駆動電圧の波高値が大きければ、他方の駆動電圧の波高値は小さく設定され、また、一方の駆動電圧の波高値が小さければ、他方の駆動電圧の波高値は大きく設定され、駆動電圧P5とP6のそれぞれの波高値は、相対的に所定の周期で可変するものである。
また、駆動電圧P5、P6の周波数は、前述した駆動電圧P4と同様に、表示領域7を駆動する駆動電圧P1、P2の少なくとも数倍以上であり、好ましくは10倍から100倍程度である。また、駆動電圧P5とP6の波高値が可変する繰り返し周期は限定されないが、駆動電圧P5とP6の交流電圧としての1サイクルの数回から数十回分を1繰返し周期とすることが好ましい。尚、実施例2の液晶4への駆動電圧は、実施例1と同様に駆動電圧P1〜P4も印加されるが、その説明は重複するので省略する。
次に図8に基づいて、実施例2における駆動電圧の動作フローを説明する。尚、動作フローの一部は、実施例1の動作フロー(図4参照)と共通であるので、共通部分の説明は一部省略する。図8において、表示動作モードでは、液晶表示装置に光を入射する光源(詳細は後述する)は点灯(ON)し、非表示動作モードでは、光源は消灯(OFF)する。
ここで、表示動作モードにおいて、表示領域7への駆動電圧は、画像に応じた駆動電圧(一例として図3で示した駆動電圧P1、P2など)が印加され、その周波数は、前述した如く、数十Hzである。
また、表示動作モードでの電子見切り画素電極9と電子見切りベタ電極41への駆動電圧は、図3で示した駆動電圧P3、すなわち、無印加である。この駆動電圧P3を印加することによって、電子見切り領域8はコントラストの高い黒表示となる。この結果、電子見切り領域8は、表示領域7に対して画素パターンと同じ高精度で、且つ、クリアな電子見切りとして機能し、表示領域7の画像をより美しく鮮やかに映し出すことが出来る。
次に、非表示動作モードにおける表示領域7と電子見切り領域8への駆動電圧の動作フローを説明する。ここで、非表示動作モードに移行した直後(光源OFF直後、例えば1分〜5分程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、駆動電圧P5、または駆動電圧P6が印加される。また、このときの電子見切り画素電極9に対しての駆動電圧は、駆動電圧P6、または駆動電圧P5が印加される。また、電子見切りベタ電極41への駆動電圧は、駆動電圧P4が印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態(例えば、10分〜30分程度の範囲)では、表示領域7と電子見切り画素電極9への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が印加される。また、このときの電子見切りベタ電極41に対しての駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態(例えば、30分〜3時間程度の範囲)では、表示領域7と電子見切り画素電極9への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が継続して印加される。また、このときの電子見切りベタ電極41に対しての駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加された後、所定の時間が経過したならば無印加の駆動電圧P3が印加されることが好ましい。これにより、液晶表示装置40の消費電力を減らすことが出来る。また、この非表示動作モードでの動作フローは、液晶表示装置40が非表示動作モードに移行するごとに実行される。
次に、同じく図8に基づいて本実施例の非表示動作モードにおけるイオンの動作を説明する。ここで、光源OFF直後では、表示領域7と電子見切り画素電極9に、波高値が相対的に所定の周期で可変する駆動電圧P5とP6が印加されることにより、表示領域7への駆動電圧の波高値が周期的に高くなったとき、電子見切り画素電極9への駆動電圧の波高値を相対的に低くすることによって、表示領域7の液晶内部のイオンは配向方向(図5(b)参照)に沿って電子見切り画素電極9のコーナー近傍に移動しやすくなる。
また、電子見切り画素電極9の駆動電圧の波高値を周期的に高くし、且つ、表示領域7への駆動電圧の波高値を相対的に低くすることによって、電子見切り画素電極9の近傍に掃き寄せられたイオンは、表示領域7に戻り難くなると共に、更に外周の電子見切りベタ電極41近傍に掃き寄せられることになる。また、電子見切りベタ電極41に駆動電圧P4が印加されることにより、電子見切り画素電極9近傍に掃き寄せられたイオンは、更に押し出されて電子見切りベタ電極41近傍に掃き寄せられる。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態で、表示領域7と電子見切り画素電極9に無印加の駆動電圧P3が印加されることによって、表示領域7と電子見切り画素電極9の液晶分子はシリコン回路基板2やガラス基板3に対してほぼ垂直に立つと共に、液晶分子のダイポールモーメントの動きは停止する。これにより、光源OFF直後の動作で表示領域7と電子見切り画素電極9から掃き出されたイオンは、元の位置に戻ることが出来ない。また、電子見切りベタ電極41は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、電子見切り画素電極9付近のイオンは更に押し出されて、電子見切りベタ電極41へと掃き寄せられる。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態では、表示領域7と電子見切り画素電極9は、無印加の駆動電圧3が継続して印加されるので、表示領域7と電子見切り画素電極9から掃き出されたイオンは、元の位置に戻ることが出来ない。また、電子見切りベタ電極41は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、イオンは更に電子見切りベタ電極41へと掃き寄せられる。そして、所定の時間が経過した後、無印加の駆動電圧P3が印加されたとしても、電子見切りベタ電極41の外周へと掃き寄せられたイオンは、元の表示領域7に戻ることはほとんどない。
以上のように本発明の実施例2によれば、電子見切り領域8は、電子見切り画素電極9と電子見切りベタ電極41の二重の電極構造を備えており、実施例1と比較して、表示領域7に存在するイオンを段階的に最も外周の電子見切りベタ電極41に掃き寄せることが出来る。これにより、表示領域7内のイオンを掃き寄せる機能が向上するとともに、電子見切りベタ電極41のコーナーに掃き寄せられたイオンは、電子見切り画素電極9が壁となって堰き止められるので、元の表示領域7内に戻ることを阻止することが出来る。この結果、表示領域7の液晶内部のイオンを更に確実に排除出来るので、常にコントラストが均一で、表示ムラ等の無い、高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。
尚、図6の42は、本実施例の動作フローを実行することにより、電子見切り領域8の外周に形成される電子見切りベタ電極41のコーナーに溜められたイオンを模式的に示している。ここで、電子見切りベタ電極41のコーナーは、使用者が見ることの出来ない表示領域7の外側に位置するので、このコーナーの領域にイオン42が溜められても、表示領域7に影響することはない。
尚、光源OFF直後における表示領域7と電子見切り画素電極9への駆動電圧は、駆動電圧P5、P6に限定されず、例えば、駆動電圧P4であっても良い。また、電子見切りベタ電極41は、ベタ電極構造に限定されず、画素電極6と同一形状でも良い。
また、電気的には結合したベタ電極構造であるが、電子見切りベタ電極41に略等間隔の切り欠き(溝)を設け、画素電極6に似た電極構造を形成することにより、表示領域7周辺の電極構造を実質的に略等しくし、表示領域7及びその周辺の液晶の厚みの均一性を更に高める構造を採用しても良い。
次に、本発明の液晶表示装置の第3の実施例を説明する。図9は本発明の第3の実施例の液晶表示装置の正面図である。図10(a)は本発明の第3の実施例の遮光部材を付けた液晶表示装置の正面図である。図10(b)は本発明の第3の実施例の液晶表示装置の断面図である。図11は本発明の第3の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。
まず、本発明の液晶表示装置の第3の実施例の構成を図9に基づいて説明する。ここで、第3の実施例の特徴は、対向する一方の基板に反射型シリコン回路基板を使用し、電子見切り領域の電極構造が三重構造であり、且つ、遮光部材が配置される反射型液晶表示装置である。尚、実施例1と同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
図9において、50は本発明の第3の実施例である液晶表示装置である。この液晶表示装置50の反射側のシリコン回路基板2には、銅を数%含むアルミニウム膜によってなる反射性電極の画素電極6がマトリックス状に形成されてなる表示領域7(破線で囲まれた領域)が設けられ、この表示領域7の周囲には、略リング状の電子見切り領域8が形成される。ここで、電子見切り領域8は、本実施例においては、画素電極6と同一形状の複数列によってなる電子見切り画素電極9と、その外周にベタ電極形状の第一の電子見切りベタ電極51と、更にその外周に第二の電子見切りベタ電極52が形成される。
この第一の電子見切りベタ電極51と第二の電子見切りベタ電極52は、電気的に分離されたベタ電極であり、53は、この二つのベタ電極を分離しているスリットである。尚、電子見切り画素電極9は、図面の都合上、一列の画素電極として記載しているが、これに限定されず、複数列の画素電極が形成されることが好ましい。
また、表示領域7周辺の電子見切り画素電極9の電極構造が表示領域7の電極構造と同等であることにより、実施例1、実施例2と同様に表示領域7及びその周辺の液晶の厚みが均一に保たれ、表示ムラなどの無い画質に優れた液晶表示装置を実現出来る。また、電子見切り領域8の外周をベタ電極形状にすることによって電極のパターン形成が簡単となる。
また、第一の電子見切りベタ電極51と第二の電子見切りベタ電極52を用いることにより、電子見切り領域8を駆動するスイッチング素子20の数を大幅に削減出来るので、シリコン回路基板2の構造を簡略化出来る。尚、シリコン回路基板2上に形成されるスイッチング素子20の周辺回路は、実施例1と同様であるので説明は省略する。尚、本実施例は、ガラス基板3に遮光部材が形成されているが、図9は説明を分かり易くするために、遮光部材は図示しておらず、遮光部材については後述する。
次に、図10(a)、図10(b)に基づいて、本実施例の液晶表示装置50に設けられる遮光部材を説明する。図10(a)、図10(b)において、54は入射光を遮蔽する膜状の遮光部材である。遮光部材54は、反射率の低い樹脂材料や金属材料をガラス基板3に固着、もしくはクロム膜等をガラス基板3の表面に形成して配置される。
この遮光部材54は、表示領域7の外周の電子見切り領域8の途中から、その外周を覆うように形成され、より具体的には、第二の電子見切りベタ電極52と重なるように形成される。尚、図10(a)の遮光部材54の中の隠れ線(破線)53は、図9で示した第一の電子見切りベタ電極51と第二の電子見切りベタ電極52を分離するスリットであり、遮光部材54が第二の電子見切りベタ電極52に重なり、これを完全に覆っていることを示している。
次に図11に基づいて、実施例3における駆動電圧の動作フローを説明する。尚、動作フローの一部は、実施例1、実施例2の動作フロー(図4、図8参照)と共通であるので、共通部分の説明は一部省略する。図11において、表示動作モードでは、液晶表示装置に光を入射する光源(詳細は後述する)は点灯(ON)し、非表示動作モードでは、光源は消灯(OFF)する。
ここで、表示動作モードにおいて、表示領域7への駆動電圧は、画像に応じた駆動電圧(一例として図3で示した駆動電圧P1、P2など)が印加され、その周波数は、前述した如く、数十Hzである。
また、表示動作モードでの電子見切り画素電極9と第一の電子見切りベタ電極51への駆動電圧は駆動電圧P3、すなわち、無印加である。この駆動電圧P3を印加することによって、イオン掃き寄せ電極9と第一の電子見切りベタ電極51はコントラストの高い黒表示となる。また、表示動作モードでの第二の電子見切りベタ電極52への駆動電圧は、駆動周波数の早い駆動電圧P4である。
次に、非表示動作モードにおける表示領域7と電子見切り領域8への駆動電圧の動作フローを説明する。ここで、非表示動作モードに移行した直後(光源OFF直後、例えば1分〜5分程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、駆動電圧P4が印加される。また、このときの電子見切り画素電極9、第一の電子見切りベタ電極51、第二の電子見切りベタ電極52への駆動電圧も、駆動電圧P4が印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態(例えば、10分〜30分程度の範囲)では、表示領域7への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が印加される。また、このときの電子見切り画素電極9、第一の電子見切りベタ電極51、第二の電子見切りベタ電極52への駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加される。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態(例えば、30分〜3時間程度の範囲)では、表示領域7と電子見切り画素電極9と第一の電子見切りベタ電極51への駆動電圧は、無印加の駆動電圧P3が印加される。また、このときの第二の電子見切りベタ電極52への駆動電圧は、駆動電圧P4が継続して印加される。すなわち、電子見切りベタ電極52への駆動電圧は、すべての動作フローにおいて駆動電圧P4が継続して印加されるが、非表示動作モードが長時間続いた場合は、駆動電圧P3の印加に切り替えても良い。
次に、同じく図11に基づいて本実施例の表示動作モードにおけるイオンの動作を説明する。表示動作モードにおいて、第二の電子見切りベタ電極52に周波数の高い駆動電圧P4が常に印加されている。これにより、液晶内部のイオンは、表示動作中において第二の電子見切りベタ電極52に継続して掃き寄せられるので、イオンの移動が加速されて、より効果的に表示領域7のイオンを周辺部の電子見切り領域8近傍に掃き寄せることが出来る。
次に、非表示動作モードにおけるイオンの動作を説明する。光源OFF直後では、表示領域7、及び電子見切り領域8の全ての領域に周波数の高い駆動電圧P4が印加される。これにより、液晶全体の液晶分子のダイポールモーメントが激しく振動してダイポールモーメントの波が発生し、表示領域7の液晶内部のイオンは配向方向(図5(b)参照)に沿って周辺部の電子見切り領域8のコーナー付近に掃き出される。
次に、非表示動作モードに移行してから一定時間が経過した状態では、表示領域7は無印加の駆動電圧3が印加されることによって、表示領域7の液晶分子はシリコン回路基板2やガラス基板3に対してほぼ垂直に立つと共に、液晶分子のダイポールモーメントの動きは停止する。これにより、光源OFF直後で表示領域7から掃き出されたイオンは、元の位置に戻ることが出来ない。また、電子見切り領域8の全体は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、電子見切り領域8付近のイオンは更に押し出されて、配向方向に沿って外周の第二の電子見切りベタ電極52のコーナー近傍へ掃き寄せられる。
次に、非表示動作モードに移行してから更に一定時間が経過した状態では、表示領域7と電子見切り画素電極9、及び、第一の電子見切りベタ電極51は、無印加の駆動電圧P3が印加されるので、表示領域7と電子見切り画素電極9、及び、第一の電子見切りベタ電極51から掃き出されたイオンは、元の位置に戻ることが出来ない。また、第二の電子見切りベタ電極52は、周波数の高い駆動電圧P4が継続して印加されるので、イオンは更に第二の電子見切りベタ電極52へと配向方向に沿って継続的に掃き寄せられる。これにより、イオンは第二の電子見切りベタ電極52のコーナー部へ掃き寄せられ、元の表示領域7に戻ることはほとんどない。
以上のように本発明の実施例3によれば、電子見切り領域8は、電子見切り画素電極9と第一の電子見切りベタ電極51、及び第二の電子見切りベタ電極52の三重の電極構造を備えており、実施例1及び実施例2と比較して、表示領域7に存在するイオンを段階的に最も外周の第二の電子見切りベタ電極52に掃き寄せることが出来る。
これにより、表示領域7内のイオンを掃き寄せる機能が向上するとともに、第二の電子見切りベタ電極52のコーナーに掃き寄せられたイオンは、第一の電子見切りベタ電極51と電子見切り画素電極9が壁となって堰き止められるので、元の表示領域7内に戻ることを阻止することが出来る。この結果、表示領域7の液晶内部のイオンを更に確実に排除出来るので、常にコントラストが均一で、表示ムラ等の無い、高画質な液晶表示装置を提供することが出来る。
尚、図9の55は、本実施例の動作フローを実行することにより第二の電子見切りベタ電極52のコーナーに溜められたイオンを模式的に示している。ここで、第二の電子見切りベタ電極52のコーナーは、使用者が見ることの出来ない表示領域7の外側に位置するので、このコーナーの領域にイオン55が溜められても、表示領域7に影響することはない。
また、本実施例では、第二の電子見切りベタ電極52は、表示動作モードでおいて駆動電圧P4が印加されているので、第二の電子見切りベタ電極52の液晶は白表示となって電子見切りとして機能することが出来ない。しかし、前述した如く、第二の電子見切りベタ電極52には遮光部材54が重ねて配置されているので、第二の電子見切りベタ電極52が電子見切りの機能を持たなくても、遮光部材54によって入射光は遮断されるため、問題が生じることは無い。すなわち、本実施例において、表示動作モードでの見切りは、電子見切り画素電極9と第一の電子見切りベタ電極51と遮光部材54によって実現される。
尚、遮光部材54は、少なくとも第二の電子見切りベタ電極52を覆うように配置されれば良いので、遮光部材54を表示領域7の周辺端部に一致させる必要がなく、遮光部材54の位置合わせは簡単である。また、遮光部材54は、実施例3に限定されるものではなく、実施例1または実施例2など、本発明に適用されるどのような液晶表示装置に対しても使用することが出来る。
また、各動作モードにおける各領域への駆動電圧は、限定されるものではなく、イオンを効率よく掃き出し、また、掃き寄せることが出来るならば、どのような駆動電圧を採用しても良い。また、第一の電子見切りベタ電極51と第二の電子見切りベタ電極52は、ベタ電極構造に限定されず、画素電極6と同一形状でも良い。
また、電気的には結合したベタ電極構造であるが、第一の電子見切りベタ電極51、及び第二の電子見切りベタ電極52に略等間隔の切り欠き(溝)を設け、画素電極6に似た電極構造を形成することにより、表示領域7周辺の電極構造を実質的に略等しくし、表示領域7及びその周辺の液晶の厚みの均一性を更に高める構造を採用しても良い。
次に、本発明の液晶表示装置の第4の実施例を説明する。図12は本発明の第4の実施例の液晶表示装置の内部構成を示す拡大断面図である。ここで、第4の実施例の特徴は、第一電極基板と第二電極基板に透明基板としてのガラス基板を使用し、画素電極にはITO、スイッチング素子は薄膜トランジスタを用いた透過型液晶表示装置である。ここで、本実施例の基本構成は、実施例1〜3と同様であるので基本構成の説明は省略し、図12に基づいて、画素電極とそれを駆動するスイッチング素子周辺の構成を説明する。
図12において、60は実施例4の液晶表示装置であり、61と62は、透明基板としてのガラス基板である。63はガラス基板61の表面に形成されるスイッチング素子であり、薄膜トランジスタとして構成される。ここで、G2はゲート電極であり、S2はソース電極であり、D2はドレイン電極である。64はITOによってなる透明導電膜の画素電極であり、接続用電極65を介してスイッチング素子63のドレイン電極D2に接続され駆動される。
66は平坦化絶縁膜であり、スイッチング素子63を絶縁分離すると共に、画素電極64を絶縁保持する。また、ガラス基板62の内側には、画素電極64に対向するITOによってなる透明導電膜の対向電極67が形成される。68と69は、ガラス基板61側の画素電極64とガラス基板62側の対向電極67との対向面に形成される酸化シリコンの斜方蒸着膜による無機配向膜である。また、70は液晶であり、誘電率異方性が負のn型液晶材料によって構成される。
この液晶70は、スイッチング素子63によって駆動される画素電極64と対向電極67によって駆動電圧が印加され駆動される。ここで、液晶表示装置60に入射する入射光71は、ガラス基板62と対向電極67を通過して液晶70によって画像に変換され、透明導電膜の画素電極64とガラス基板61を通過して出射光72として外部に出力される。尚、電子見切り機能、及び、イオン掃き寄せ機能を備える電子見切り領域8の各電極は、前述した実施例1〜3と同様に構成することが出来るので説明は省略する。
以上のように本発明の実施例4によれば、透明基板の2枚のガラス基板と、透明導電膜の画素電極と対向電極、薄膜トランジスタ、及び、電子見切り機能とイオン掃き寄せ機能を有する電子見切り領域を備えることによって、表示領域の液晶内部のイオンを排除し、常にコントラストが均一で、表示ムラ等の無い、高画質な透過型液晶表示装置を提供することが出来る。
次に、本発明の液晶表示装置を用いたプロジェクション装置の実施例の概略を説明する。図13は本発明の液晶表示装置を搭載するプロジェクション装置の概略構成を示す構成図である。図13において、80は本発明の液晶表示装置を搭載するプロジェクション装置である。81は光源であり、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、または、高輝度LED等によって構成される。82は光学系であり、赤外線カットフィルタ、PSコンバータ、色分離光学系等を含み、光源81からの光をRGBに分離された入射光83として出力する。
84は画像生成部であり、本発明の液晶表示装置85a〜85cをRGBごとに配置し、RGBごとに画像に変換された光を光学系で重ね合わせてフルカラーの出射光86を出力する。尚、液晶表示装置85a〜85cは、本発明の実施例1〜4のどのような形態の液晶表示装置であっても適応することが出来る。また、87は投影レンズであり、画像生成部84からの出射光86を入射して拡大し、ミラー88で反射してからスクリーン89に投影してテレビ映像等を表示する。
90はプロジェクション装置80の制御手段としての制御部であり、光源制御信号K1と液晶表示装置制御信号K2を出力する。この制御部90は、表示動作モードと非表示動作モードを切り替え、表示動作モードにおいては光源制御信号K1によって光源81を点灯し、非表示動作モードにおいては光源制御信号K1によって光源81を消灯する。また、制御部90は、液晶表示装置制御信号K2を出力して表示動作モードと非表示動作モードに応じて液晶表示装置85a〜85cに所定の駆動電圧を供給し、画像を表示させると共に、前述した電子見切り領域8を電子見切り手段、または、イオン掃き寄せ手段として動作させる。
尚、三つの液晶表示装置85a〜85cからの出射光を光学系で重ね合わせる場合、画素ごとに正確に位置合わせする必要があるが、画素の大きさが非常に小さい(例えば約8μm)ために、正確な位置合わせが難しいという問題がある。これを解決するために、例えば、実施例1で示した液晶表示装置1の表示領域7の周辺に形成される電子見切り画素電極9の一部の領域を、複数の液晶表示装置を重ね合わせのための調整画素として用いても良い。
以上のように本発明のプロジェクション装置は、電子見切り手段、または、イオン掃き寄せ手段として機能する電子見切り領域を備えた液晶表示装置を搭載するので、高精度で、且つ、クリアな電子見切りを実現出来ると共に、液晶内部のイオンの影響を排除して表示ムラ等の無い高画質なプロジェクション装置を提供することが出来る。
また、非表示動作モードにおいては、制御部によって光源が制御されて消灯し、非表示動作モードでの表示領域、及び、電子見切り領域でのイオン掃き寄せ動作状態を使用者に隠すことが出来るので、違和感が無く使い易いプロジェクション装置を提供することが出来る。尚、本発明の実施例で示した構成や動作フロー等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更することが出来る。
本発明の第1の実施例の液晶表示装置の正面図である。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置の断面図である。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置のシリコン回路基板の構成を示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置の画素電極を駆動するスイッチング素子の等価回路図である。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧の一例を示す波形図である。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置のコントラストと反射率特性を示すグラフである。 本発明の第1の実施例の液晶表示装置の特性評価を行う領域を示す説明図である。 本発明の第2の実施例の液晶表示装置の正面図である。 本発明の第2の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧の一例を示す波形図である。 本発明の第2の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。 本発明の第3の実施例の液晶表示装置の正面図である。 本発明の第3の実施例の遮光部材を付けた液晶表示装置の正面図である。 本発明の第3の実施例の液晶表示装置の断面図である。 本発明の第3の実施例の液晶表示装置を駆動する駆動電圧のタイミングチャートである。 本発明の第4の実施例の液晶表示装置の内部構成を示す拡大断面図である。 本発明の液晶表示装置を搭載するプロジェクション装置の概略構成を示す構成図である。 従来の液晶表示装置の正面図である。 従来の液晶表示装置の断面図である。 液晶と液晶表示装置内部のイオンの動きを説明する模式図である。 従来の液晶表示装置のダミー画素電極近傍にイオンが溜まる様子を示す説明図である。 従来の液晶表示装置のコントラストと反射率特性を示すグラフである。 従来の液晶表示装置の特性評価を行う領域を示す説明図である。 従来の液晶表示装置の概略を示す正面図である。
符号の説明
1、40、50、60、85a〜85c 液晶表示装置
2 シリコン回路基板
3、61、62 ガラス基板
4、70 液晶
5 シール材
6、64 画素電極
7 表示領域
8 電子見切り領域
9 電子見切り画素電極
10、67 対向電極
11、12、68、69 無機配向膜
13 FPC
14 ワイヤー
15、71、83 入射光
16、72、86 出射光
20、63 スイッチング素子
21 コンデンサ
22 光遮蔽膜
23 絶縁膜
25 行信号ライン
26 列信号ライン
30、42、55 コーナーに溜められたイオン
41 電子見切りベタ電極
51 第一の電子見切りベタ電極
52 第二の電子見切りベタ電極
53 スリット
54 遮光部材
65 接続用電極
66 平坦化絶縁膜
80 プロジェクション装置
81 光源
82 光学系
84 画像生成部
87 投影レンズ
88 ミラー
89 スクリーン
90 制御部
P1、P2、P3、P4、P5、P6 駆動電圧
K1 光源制御信号
K2 液晶表示装置制御信号

Claims (17)

  1. 複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、前記表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、
    該電子見切り領域の少なくとも一部は前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極でなり、前記表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、前記電子見切り領域は前記表示領域の電子見切り手段として構成され、
    前記表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、前記電子見切り領域は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成され、
    前記表示領域は、前記表示動作モードにおいては表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記電子見切り画素電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記非表示動作モードにおける前記表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、前記電子見切り画素電極への前記イオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、前記表示動作モードにおける前記表示領域への前記表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記第一電極基板の画素電極と前記第二電極基板の対向電極との対向面は、酸化シリコンの斜方蒸着膜による無機配向膜が形成され、前記液晶は誘電率異方性が負のn型液晶材料であることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記電子見切り領域は、前記表示領域に隣接し前記画素電極と略同一形状の前記電子見切り画素電極と、該電子見切り画素電極の外周に配置されるベタ電極形状の電子見切りベタ電極によって形成されることを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示装置。
  4. 前記電子見切りベタ電極は、前記電子見切り画素電極に隣接する第一の電子見切りベタ電極と、更に外周の第二の電子見切りベタ電極で構成されることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記第二電極基板の周縁部は遮光部材が固着され、該遮光部材は、前記電子見切り領域途中からその外周を覆うように形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記電子見切りベタ電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする請求項3又は4に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第一の電子見切りベタ電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第二の電子見切りベタ電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧、もしくは前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加されることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  9. 前記非表示動作モードにおいて、前記表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧と、前記電子見切り画素電極及び/又は前記電子見切りベタ電極への前記イオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧は、それぞれの波高値が相対的に所定の周期で可変することを特徴とする請求項3、4、6乃至8のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第一電極基板は、前記画素電極を駆動するためのスイッチング素子を有するシリコン回路基板であり、前記画素電極は、前記スイッチング素子に接続される反射性電極であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 前記第一電極基板は、前記画素電極を駆動するためのスイッチング素子を有する透明基板であり、前記画素電極は、前記スイッチング素子に接続される透明導電膜であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  12. 複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、前記表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、
    該電子見切り領域は、前記表示領域に隣接する第一の電子見切り電極と、該第一の電子見切り電極の外周側に配置される第二の電子見切り電極とを備え、
    前記第一の電子見切り電極は、前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極であり、
    前記第二の電子見切り電極は、前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極又はベタ電極形状の電子見切りベタ電極であり、
    前記表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、前記第一の電子見切り電極は前記表示領域の電子見切り手段として構成されると共に、前記第二の電子見切り電極は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成され、
    前記表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、前記第一及び第二の電子見切り電極は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として構成され、
    前記表示領域は、前記表示動作モードにおいて表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記第一の電子見切り電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記第二の電子見切り電極は、前記表示動作モードにおいては電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧、もしくは前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記非表示動作モードにおける前記表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、前記第一及び第二の電子見切り電極への前記イオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、前記表示動作モードにおける前記表示領域への前記表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする液晶表示装置。
  13. 複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、
    該電子見切り領域の少なくとも一部は前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極でなり、
    前記表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、前記電子見切り領域は前記表示領域の電子見切り手段として駆動され、
    前記表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、前記電子見切り領域は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動され、
    前記表示領域は、前記表示動作モードにおいて表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記電子見切り画素電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記非表示動作モードにおける前記表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、前記電子見切り画素電極への前記イオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、前記表示動作モードにおける前記表示領域への前記表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  14. 複数のマトリクス状に配置される画素電極によってなる表示領域を有する第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極を有する第二電極基板とを備え、前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記表示領域の周囲には略リング状の電子見切り領域が形成され、該電子見切り領域は、前記表示領域に隣接する第一の電子見切り電極と、該第一の電子見切り電極の外周側に配置される第二の電子見切り電極とを備え、
    前記第一の電子見切り電極は、前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極であり、
    前記第二の電子見切り電極は、前記画素電極と略同一形状の電子見切り画素電極又はベタ電極形状の電子見切りベタ電極であり、
    前記表示領域に画像を表示する表示動作モードにおいては、前記第一の電子見切り電極は前記表示領域の電子見切り手段として駆動されると共に、前記第二の電子見切り電極は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動され、
    前記表示領域に画像を表示しない非表示動作モードにおいては、前記第一及び第二の電子見切り領域は前記液晶内部のイオン掃き寄せ手段として駆動され、
    前記表示領域は、前記表示動作モードにおいて表示する画像に応じた交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き出すための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記第一の電子見切り電極は、前記表示動作モードにおいて電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては、前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記第二の電子見切り電極は、前記表示動作モードにおいては電子見切りとしての黒表示となる所定の駆動電圧、もしくは前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が印加され、前記非表示動作モードにおいては前記液晶内部のイオンを掃き寄せるための交流電圧である所定の駆動電圧が所定の時間印加され、
    前記非表示動作モードにおける前記表示領域への前記イオンを掃き出すための所定の駆動電圧の周波数、及び、前記第一及び第二の電子見切り電極への前記イオンを掃き寄せるための所定の駆動電圧の周波数は、前記表示動作モードにおける前記表示領域への前記表示する画像に応じた所定の駆動電圧の周波数の10倍から100倍程度高速であることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  15. 光源と、該光源からの入射光を画像に変換する請求項1乃至12のいずれか1項に記載の一つ以上の液晶表示装置と、該液晶表示装置により画像に変換された出射光を投射する投射レンズと、前記光源と前記液晶表示装置を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするプロジェクション装置。
  16. 前記制御手段は、画像を表示する表示動作モードと画像を表示しない非表示動作モードとを備え、前記表示動作モードもしくは前記非表示動作モードに応じて前記液晶表示装置に所定の駆動電圧を供給することを特徴とする請求項15に記載のプロジェクション装置。
  17. 前記制御手段は、前記表示動作モードにおいては前記光源を点灯し、前記非表示動作モードにおいては前記光源を消灯することを特徴とする請求項15または16に記載のプロジェクション装置。
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