JP4970060B2 - 形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、橋梁,トンネル,桟橋など構造物の路面を構成するパネル状構造物としての形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルおよびその製造方法に関する。
従来、(1)床版橋としては、例えば、支間15m以下程度の小規模な橋梁では、主として経済性の面から、プレキャストコンクリート桁を用いた床版橋や、底鋼板にずれ止めを溶接した鋼殻とコンクリートとを合成してなる合成床版橋が用いられている。また、形鋼を集成してなる床版橋なども知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、(2)床版としては、例えば、橋梁一般に用いられる、桁の上に設置される床版では、主として経済性の面から鉄筋コンクリート床版が、耐久性の面からプレストレストコンクリート床版や底鋼板にずれ止めを溶接した鋼殻とコンクリートとを合成してなる合成床版などが用いられている。
また、(3)覆工板としては、地下鉄工事、地下街建設工事、または桟橋工事などに用いられる一般的な覆工板は、H形鋼のフランジ同士を溶接した構造である(例えば、特許文献3参照)。近年、施工の効率化、経済化などを目的として、覆工板を大型化して、路面開削の際に覆工板を支持するために必要となる受桁、および柱の数を減らすことが考えられている。しかし、大型の覆工板構造を考えた場合、作業空間を確保することを目的として覆工板の桁高さを抑えるために、従来よりも剛性の高い形鋼を用いる必要があり、また、覆工板は転用され、繰り返し何度も利用されることがあるため、長期間の使用に耐えられる耐久性が求められ、疲労強度等、耐久性に優れた構造とすることが求められている。
実開昭56−005710号公報(構造用床版) 特開2004−285323号公報(床版橋および床版ユニット) 特開平9−296407号公報(覆工板)
前記(1)の従来技術の場合、下記(a)〜(c)のような課題がある。
(a)コンクリート床版橋では自重が重いため、架設時に大型の重機が必要になることや、鋼橋に比べて下部工が比較的大きくなり、トータルコストが増加するという問題があり、また、1ブロックあたりの重量が大きいために輸送できるプレキャスト床版ブロックの大きさが限られ、輸送効率が悪いという問題がある。
また、(b)合成床版橋では、鋼殻の製作過程で溶接が必要となるため、加工コスト、疲労強度の面で問題がある。
また、(c)形鋼を集成してなる床版橋では、特許文献1の角形鋼管のように閉断面の形鋼を用いると平米あたりの鋼重が重くなり、経済化が阻害される恐れがある。また、特許文献2のように安価なH形鋼を用いようとすると、形鋼のフランジ同士を当接させるためにフランジ端部の厚さを大きくする必要があり、形鋼の製造に特別な装置が必要になる。
前記(2)の従来の床版の場合、下記(d)〜(g)のような課題がある。
(d)鉄筋コンクリート床版では、桁の上に型枠を組み、鉄筋を組み立ててからコンクリートを打設し、コンクリートが硬化するまでを現場で一貫して施工する必要があるため、工期が長くかかるといった問題がある。
(e)プレストレストコンクリート床版では、鉄筋コンクリート床版の場合と同様、桁の上に型枠を組み、鉄筋を組み立ててからコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後にさらにセンターホールジャッキなどの軸力導入器具を用いてPC鋼材を緊張して床版にプレストレスを導入する工程が加わるため、工期が長くなるとともに作業が煩雑になる問題がある。
(f)合成床版は、鋼殻の製作過程で溶接が必要となるため、加工コスト、疲労強度の面で問題がある。
(g)さらに、現場での工期を短縮するため、コンクリートを工場にてあらかじめ打設するプレキャスト床版も開発されているが、床版橋の場合と同様、1ブロックあたりの重量が大きいために輸送できるプレキャスト床版ブロックの大きさが限られ、輸送効率が悪いという問題がある。
前記(3)の従来の覆工板の場合、下記(h)のような課題がある。
(h)例えば、図15に示すように、従来の覆工板34aは、H形鋼32の組み立てに、フランジ33相互の溶接Wを含む溶接を多用しており、加工度、ならびに耐久性の面で課題があった。その他に、複数の角形鋼管を平行に配列しその長手方向の両端に複数の角形鋼管に渡って鋼材を溶接して相互に一体化する覆工板があるが、これも製作過程で溶接が必要となるため、加工コスト、疲労強度の面で問題があった。
本発明は、上記の課題を解決できると共に、特許文献2のように、フランジにリップなどの特殊な形状を設ける必要がなく、高価な熱延設備が必要なく、またフランジを切り欠き加工する場合でも既存の工場設備を利用して加工でき、安価に形鋼を製作でき、また、市販の安価な形鋼を用いることでコスト低減を図ることも可能な形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
特に本発明は、平行に配列したフランジおよびウェブを有する複数の形鋼を、溶接を用いないで接合一体化する形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルおよびその製造方法を提供することを目的とする。
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいては、フランジおよびウェブ部分を有する形鋼をその長手方向と直交する方向に複数本平行に並列に配設し、該形鋼のウェブ部分に開口部を設け、該各開口部に渡って、鋼管、鉄筋、棒鋼などの棒状部材を挿通し、該形鋼同士の接触する面にはコンクリート打設時の漏れを防止する弾性材料が配置され、該弾性材料は該形鋼におけるフランジの幅方向端部の上下面および側面に係合する断面倒H形状の弾性材料であり、コンクリートなどの経時硬化性材料を該形鋼により囲まれた空間に充填して全体を一体化したことを特徴とする。
第2発明では、第1発明の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいて、棒状部材の一端側を、並列に配置された幅方向一端側の形鋼の端部のウェブに定着し、棒状部材の他端側を並列に配置された幅方向他端側の形鋼のウェブに定着する際、棒状部材に軸力を導入し、その反力により弾性材料が弾性的に押し潰されて形鋼に圧着することで形鋼間からのコンクリートなどの経時硬化性材料の打設漏れを防止するようにされていることを特徴とする。
第3発明では、第1発明の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいて、前記形鋼の側面から荷重を付与し、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブに定着した状態で、荷重を開放することにより前記棒状部材に引張力が導入され、その引張力が導入された棒状部材により弾性材料が弾性的に押し潰されることで形鋼間からのコンクリートなどの経時硬化性材料の打設漏れを防止するようにされていることを特徴とする。
第4発明では、第1発明〜第3発明の何れかの形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいて、フランジ部とウェブ部を有する形鋼におけるフランジとウェブにより形成される溝の内側面で、前記棒状部材を挟んでその両側に仕切り板を設け、該仕切り板がせん断力を伝達するように配設し、該仕切り板で区画される内側に前記コンクリートなどの経時硬化性材料を充填したことを特徴とする。
第5発明では、第1発明〜第4発明の何れかの形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいて、並列して隣合う一方の形鋼の一部分に切り込み部を設け、他方の形鋼の一部を前記切り込み部に嵌合させることで、せん断力の伝達を図るようにしたことを特徴とする。
第6発明の床版では、第1発明〜第5発明の何れかの複数の形鋼を備えた版状パネルによって床版ユニットを構成し、この床版ユニットと平行に、これと同様な床版ユニットを配設し、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して複数の床版ユニット相互を接合することを特徴とする床版。
第7発明の形鋼を用いた覆工板においては、第1発明〜第5発明の何れかの複数の形鋼を備えた版状パネルによって覆工板ユニットを構成し、この覆工板ユニットと平行に、これと同様な覆工板ユニットを配設し、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して複数の覆工板ユニット相互を接合することを特徴とする。
第8発明では、第1発明〜第7発明の何れかの形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルにおいては、前記形鋼が、H形鋼またはI形鋼であることを特徴とする。
第9発明では、第1発明〜第5発明の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルの製造方法において、前記の複数本敷き並べた形鋼の側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に前記締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする。
第10発明の形鋼を用いた床版の製造方法においては、第6発明の床版とするにあたり、複数敷き並べた床版ユニットの側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に、前記締め付け器具を用いた締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する床版ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする。
第11発明の形鋼を用いた覆工板の製造方法においては、第7発明の覆工板とするにあたり、複数敷き並べた覆工板ユニットの側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に、前記締め付け器具を用いた締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する覆工板ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする。
第12発明の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルの製造方法においては、フランジならびにウェブ部を有する形鋼をその長手方向と直交する方向に複数本敷き並べ、形鋼のウェブ面に開口部を設け、該開口部から片側又は両側に棒状部材接続具を備える1本又は複数本の棒状部材を挿通した後に、前記棒状部材に引張力を与えながら、前記棒状部材の両端部を該形鋼の側面に定着し、該定着部に作用する反力により、隣接する形鋼にプレストレスを導入するとともに、前記棒状部材接続具を備える側を除く形鋼間によって形成される溝内部にコンクリートなどの経時硬化性材料を充填し、経時硬化性材料が硬化することによって全体が一体化される床版ユニットAを製造し、
更に、当該床版ユニットAにおいて、棒状部材に棒状部材接続具を具備せず、複数本敷き並べた全ての形鋼間によって形成される溝内部に経時硬化性材料が充填されている床版ユニットBを製造して、
前記床版ユニットAを1個又は複数個平行に配置すると共に、その片側又は両側に前記床版ユニットBを平行に配置し、隣り合う前記床版ユニットAおよびBの前記棒状部材同士を、前記棒状部材接続具を用いて連結し、前記床版ユニットAの棒状部材接続具を備える側の形鋼間によって形成される溝内部にコンクリートなどの経時硬化性材料を充填して一体化することで床版ユニット同士を連結することを特徴とする。
第1発明によると、安価な形鋼を使用し、かつ形鋼同士の接触する面に配置された弾性材料により、形鋼間に渡って充填されるコンクリートの漏れを防止した安価な床版または覆工板用の版状パネルとすることができる。また、鋼管、鉄筋、棒鋼などの棒状部材がコンクリート部材に埋め込み配置されるので、平行に配列した複数の形鋼を、溶接を用いないで接合一体化した床版または覆工板用の版状パネルとすることができる。また、本発明の場合には、形鋼同士の接合に溶接を用いないので、疲労耐久性の高い床版または覆工板とすることができる。また、本発明では、構造上必要な棒状部材を利用して弾性材料を弾性的に押し潰すことができ、また、押し潰された弾性材料により、版状パネル内への雨水の侵入を防止することができる。
第2発明によると、棒状部材に導入される軸力を利用して、形鋼間に介在させる弾性材料を簡単に押し潰し変形して、隣合う形鋼間からコンクリートなどの経時硬化性材料の打設時の漏れを確実に防止することができる。
第3発明によると、形鋼の側面から付与される荷重を利用して、棒状部材を形鋼のウェブに定着し、定着した棒状部材により、形鋼側面に付与した荷重を開放して、棒状部材に引張力を導入して弾性材料を簡単に押し潰し変形して、隣合う形鋼間からコンクリートなどの経時硬化性材料の打設時の漏れを確実に防止することができる。
第4発明によると、形鋼におけるフランジとウェブとにより形成された切り込み部分に仕切り板を設けることにより容易にせん断力を伝達することができる。また、仕切り板により区画された部分にのみ棒状部材を埋め込むようにコンクリートなどの経時硬化性材料を部分的に充填するので、経時硬化性材料を少なくしても複数の形鋼を一体化した床版または覆工板用の版状パネルとすることができ、床版および覆工板用の版状パネルの軽量化を図ることができる。
第5発明によると、並列して隣合う一方の形鋼の一部分に切り込み部を設けて、他方の形鋼の一部を前記切り込み部に嵌合させることで、切り込み部の嵌合により隣接する形鋼にわたってせん断力を分散して伝達することができる床版または覆工板用の版状パネルとすることができる。
第6発明によると、複数の床版ユニットを、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して接合するので、床版ユニット相互を確実に連結し、隣合う床版ユニットの端部形鋼間に充填されるコンクリートなどの経時硬化性材料の漏れを防止した広幅の床版とすることができる。
第7発明によると、複数の覆工板ユニットを、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して接合するので、床版ユニット相互を確実に連結し、隣合う覆工板ユニット端部の形鋼間に充填されるコンクリートなどの経時硬化性材料の漏れを防止した広幅の覆工板とすることができる。
第8発明によると、形鋼がH形鋼またはI形鋼であるので、下部フランジおよび上部フランジを有する安定性のよい市販の安価な形鋼を使用することができるので、安価な床版または覆工板用の版状パネルとすることができ、また、床版または覆工板用版状パネルの製作も容易である等の効果が得られる。
第9発明によると、締め付け器具により隣接する形鋼相互を締め付けた状態で棒状部材を定着し、かつ弾性材料を各形鋼に密着させて一体化することができる。
第10発明によると、締め付け器具を用いて、簡単に隣合う床版ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入して一体化させることができる。
第11発明によると、締め付け器具を用いて、簡単に隣合う覆工板ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入して一体化させることができ、溶接を用いないので、耐久性のある覆工板を製造することができる。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、第一の実施形態である形鋼1を用いた床版橋4の斜視図である。図2は図1における形鋼を用いた床版(または覆工板などの版状パネル)を形成する場合の一形態を示す図である。
図1に示す床版橋4は、支間2015m以下の橋梁に用いられる橋梁形式で、A矢印方向が橋軸方向であり、床版橋4は、橋軸方向に伸長するH形鋼あるいはI形鋼等の形鋼1を橋軸直角方向に複数本平行に配設して構成される。すなわち、橋幅に対して形鋼1一本あたりの上辺の幅は小さいから、この形鋼1を複数平行に配設し、相互間を一体化して床版橋4を構成し、その上面にコンクリートまたはアスファルトよりなる舗装3を打設して路面を構成することになる。この路面を重量物である車両が走行することから形鋼1には過大な荷重が作用し、したがって、形鋼1を下側に撓ませる力や、形鋼1相互を引き離す大小のせん断力が常時作用することになる。このため複数の形鋼1の相互は強固に結合一体化されているのが望ましく、かつ、上方からの力に対して耐荷重が大きい構造が望ましい。
また、図示は省略するが、道路橋において桁の上に設置され、路面を構成する床版においても上記の床版橋4と同様の形態、性能が求められる。
本発明では、溶接、ボルト接合、補強板取付け作業などが不要な構成としている。すなわち、形鋼1のウェブ12の側面5には、所定の間隔をあけて複数の開口部6が開設されており、橋軸方向に伸長する複数の形鋼1を橋軸直角方向に平行に並べたとき、前記開口部6が橋軸直角方向の直線上に揃い、この各開口部6に棒状部材7を挿通して橋軸直角方向にせん断キーを構成しており、それにより形鋼1の相互がずれないように強固に締結して床版橋4を構成している。棒状部材7は、鋼管、棒鋼、鉄筋などの何れの材料でもよい。
このように複数の形鋼1の各開口部6に挿通した棒状部材7により各形鋼1相互が結合されると共に、上方からの荷重に対して棒状部材7がせん断キーとして機能し、複数の形鋼1相互に発生しようとするずれを防止して上面にたわみ差が生じないように構成するもので、したがって形鋼1の耐荷力を増大することができ、形鋼1に作用する荷重による形鋼1の疲労破壊のおそれを少なくし、施工管理を容易・確実にできる。横方向に隣合う形鋼1間には、ゴムのような弾性材料17が押し潰し変形された状態で介在されて、コンクリートなどの経時硬化性材料8の打設時の漏洩が防止され、確実に充填されるようにされている。
さらに、形鋼1と棒状部材7の確実な一体化を図るため、隣合う該形鋼1と棒状部材7との交差部分における形鋼1の側方開口溝相互が結合することによって形成される溝25内部に、上部側のコンクリート充填孔11からコンクリートなどの経時硬化性材料8を充填する。この場合、形鋼1の側方開口溝25a相互によって形成される溝25内において、棒状部材7が貫通している形鋼1長手方向の両側に所定の間隔をあけて仕切り板10を設ける。この仕切り板10で区画された内側に、形鋼1の上面側の上フランジ33aに形成した経時硬化性材料充填孔11または側方開口部6から、前記の経時硬化性材料8を充填する。
こうして経時硬化性材料8を介して形鋼1と棒状部材7が一体化され、形鋼1に作用するせん断力に対するキー機能は一層向上する。また、経時硬化性材料8は仕切り板10を介して形鋼1相互によって形成される溝内(空間)の必要箇所のみに部分的に充填されるから、形鋼1の全長に渡って充填する場合に比べ、形鋼1の重量を可能な限り軽くすることができると共に、経時硬化性材料8の使用量を低減でき、さらに、軽量であるために工場にて形鋼1を結合して床版ユニット(または覆工板ユニット等の版状パネルユニット)14を製作したうえ現場に搬送する上で好都合である。
形鋼は、単体の形鋼1を複数本用いて施工の現場で棒状部材7を用いて相互に接合して床版2を構築してもよい。また、複数の形鋼1を予め一体化した床版ユニット14を製作し、複数の床版ユニット14を施工現場で接合してもよく、この方法は橋幅の広い床版2を容易に構築できる(詳細は後述する)。なお、図1において、床版橋4の幅員方向両側部には、溝形鋼の溝を上向きに配置して側溝18が構成されており、さらにその外側に溝形鋼の溝を下向きに配置して地覆19が構成されており、地覆19には高欄20が立設固定されている。この側溝18、地覆19などは現場でコンクリートを打設することにより、製作してもよい。
前記の弾性材料17としては、図2に示す形態では、H形あるいはI形の形鋼1におけるフランジの幅方向端部の上下面および側面に係合され(図2(b)(c)参照)、上フランジ係合部17aと下フランジ係合部17bと、これらの係合部を接続するウェブ係合部17cを有する断面倒H形状の弾性材料とされている。弾性材料17は、例えば、ゴムあるいは合成樹脂のような弾性を有する材質のものを使用するとよい。前記の弾性材料17は、構造上必要な棒状部材7を利用して弾性的に押し潰し変形され、弾性材料17が設置されている区間では、弾性材料17が雨水の侵入を防ぐ役割も果たすことができる。弾性材料17は、経時硬化性材料充填孔11の部分では設けないので、経時硬化性材料充填孔11の軸方向両側において、経時硬化性材料8と弾性材料17が設けられている部分が重複するようにして、雨水の侵入を防ぐようにし、経時硬化性材料充填孔11より軸方向に位置をずらして仕切り板10の設置位置も設定される。
また、本発明に用いられる形鋼1は、熱間圧延による方法によって製造された市販のH形鋼あるいはI形鋼を用いると安価でよい。
本発明では、図2の複数本敷き並べた形鋼1に横方向に棒状部材7を挿通すると共に、図2(b)に矢印Aで示すように各形鋼1を中央部に向かって押付ける(または、引き寄せる)ように、棒状部材7に何らかの方法で引張力を加え、これを形鋼1のウェブ12の側面5に定着することで、隣接する形鋼1の接触面にプレストレス(接触面に垂直なプレストレス)が導入され、これにより隣接する形鋼1の上下のフランジ33a,33bの側面は、これらの間に介在された弾性材料17を押圧して弾性変形させて圧着した状態で接合する。この状態でコンクリートなどの経時硬化性材料8を形鋼1の側方開口溝25内に充填し、工場製作される床版ユニット14、または覆工板を一体化する。
前記のように棒状部材7に引張力が導入され、形鋼1のウェブ12の側面5に定着されることで、隣接する形鋼1の上下のフランジ33a,33b側面の弾性材料17を介した接触面にはプレストレスが導入された状態が保持され、隣接する形鋼1の上下のフランジ33の側面が面接触した状態が保持され、密着面の摩擦接合により荷重を多少は水平方向に分散できる。また、弾性材料17が介在されていることにより、形鋼1に荷重(輪荷重)が作用した際の形鋼1相互のズレを生じてもこれを滑らかにすることができる。さらに、熱間圧延による市販のH形鋼あるいはI形鋼を使用すると、寸法精度が高いので、構造物である床版、または覆工板の寸法精度が向上する。さらに、従来の方法でプレストレスを導入する場合は、PC鋼材の両端部を緊張した上で定着するから、PC鋼材、専用ジャッキなど緊張器具、定着具などが必要となるが、本発明では容量の小さい汎用の工具を用いて作業するために、架設手順も簡略になり、作業の安全性も向上する。また、形鋼1にプレストレスを伝達するための棒状部材7の定着部は、導入プレストレスに耐え得るものであればよく、いかなる形状であってもよい。
本発明において複数本敷き並べた形鋼1に幅方向にプレストレスを導入するには、ナット22を回転させるか、工場にて形鋼1のウェブ12の側面5にジャッキを当てるか、または工事現場で、形鋼1単体または床版ユニットの自重を利用してプレストレスを導入するので、簡単かつ安全にプレストレスを導入することができる。導入プレストレスは、形鋼1相互の継ぎ目1箇所当り、例えば1〜2トンでよい。したがって、PC構造のように本格的なプレストレス導入器具が不要で、棒状部材7の鋼材の破断の恐れがないなど、施工時の安全性も高い利点がある。
棒状部材7の定着金具は、棒状部材7に導入されたプレストレスを保持することができればよく、ナット22、クサビ24(図4参照)などいかなる形状であってもよい。なお、形鋼1の断面が大きくなると重量も重く(数トン程度)なるので、所定の位置に形鋼を設置することにより、形鋼1とその設置支承部との横方向の摩擦抵抗力が、前記プレストレス力よりも勝るようになるので、形鋼1を設置するだけで、その自重を利用して、前記プレストレスを付与することができる。
また、本発明におけるプレストレスの導入方法は、前述のようにナット22の回転による方法、形鋼1にジャッキなどにより荷重を加える方法などの他、棒状部材7をバーナー、ヒーターなどで一時的に熱して、伸長させるように膨張させ、棒状部材7を形鋼1に定着した後に、棒状部材7の温度を常温に戻してプレストレスを導入する方法などを用いても良い。
以下に、棒状部材7を用いて形鋼1相互にプレストレスを導入して結合するための具体的手段を図2を参照して簡単に説明すると、例えば、次のような(1)〜(2)の方法がある。
(1)図2(b)において、棒状部材7の両端に取り付けたナット22を回転させて棒状部材7に引張力を作用させ、端部の形鋼1のウェブ12側面に定着するようにして、形鋼1相互にプレストレスを導入して結合する方法。
(2)図2(a)において、ナット22を一端側に装着した棒状鋼材7を、並列して設置された形鋼1の開口部6から挿入して、前記ナット22を開口部6周囲の形鋼1の外面に装着した状態で、予め並列配置された形鋼1の横方向からジャッキ等により押圧し、棒状部材7の両端をナット22、またはクサビなどの定着具を用いて定着し、ジャッキ等による押圧荷重を開放して、形鋼1床版相互に渡ってプレストレスを導入する方法。
前記のいずれの方法の場合も、開口部6より棒状部材7の外径は小さく、ナット22の外径よりもウェブ12の側面5に設ける開口部6の内径が小さく設定されている。なお、棒状部材7は必要に応じ、上下方向にも配置して、例えば1箇所当たり間隔をおいて4本配置するようにしてもよい。
図4は、棒状部材7の定着具の2例を示したものである。図4(a)、(b)は、棒状部材7の端部に、外周に、図3(a),(b)に示すネジ26(雄ねじ部)、または図3(c),(d)に示すネジ節21(異径雄ねじ部)を備えた雄ねじ軸部が設けられており、これに螺合するナット22および座金を組合せた例を示している。図4(c),(d)は、截頭円錐状の棒状鋼材挿通穴およびクサビ定着用孔を有し、かつ形鋼1の側面に係合する支圧プレート24aと、分割型のクサビ24を用いた形態を示したものである。
次に、図2(c)に示すような床版または覆工板用の版状パネルを構築する場合、図2(a)に示すように、現場にて形鋼1を複数本並べて架設し、横つなぎ用の棒状部材7に引張力を与えることにより結合する形態としてもよい。現場施工する場合、形鋼1のウェブ12の側面5には開口部6が形成されていて、この開口部6から一端側にナット22を装着した棒状部材7を挿通する。その後、他端側に装着されるナット22を回転して締め込んで、棒状部材7に引張力を与え、形鋼1のウェブ12の側面に定着する。
棒状部材7の直上部付近において形鋼1の上フランジ33aの上面には、独立した経時硬化性材料充填孔または、上フランジ33aの側端部に設けられた側方開口溝33c相互が合わさることよって充填孔11が形成されていて、この経時硬化性材料充填孔11からコンクリートなどの経時硬化性材料8を隣合う形鋼1相互によって形成される溝25内に充填する。
経時硬化性材料8は、隣合う形鋼1相互によって形成される溝25内において棒状部材7と一体化していれば、隣合う形鋼1相互によって形成される溝25内の部材全長の溝25を埋め尽くさなくてもよく、棒状部材7の周囲の一部領域のみであって構わない。また、横つなぎ部材となる棒状部材7は、長手方向全長にわたって設ける必要はなく、一群の棒状部材7の中心間の間隔が3m以下となるように配置すればよい。各位置での配置本数、段数は、横つなぎ位置に作用するせん断力、ならびに曲げモーメントに対して、棒状部材7のみでせん断力に抵抗できる断面を確保し、なおかつ曲げモーメントに対しては隣合う形鋼1相互間の溝25内部に充填されたコンクリートなどの経時硬化性材料8と棒状部材7で、圧縮力は経時硬化性材料8で、引張力は棒状部材7で分担し、それぞれが十分な強度を確保できるように数量、配置を決定すればよい。
前記の工程順をまとめると、(1)形鋼1を敷き並べる。(2)棒状部材7を開口部6に挿通する。(3)棒状部材7に引張力を与え、棒状部材7を形鋼1のウェブ12の側面5に定着して形鋼1相互の接触面にプレストレスを導入する。(4)形鋼1内部に経時硬化性材料8を充填する、の順となる。
図5(a)(b)は、工場にて複数の形鋼1を棒状部材7を用いて、図2と同様の方法で結合して床版ユニット14(版状のパネル)を構成し、この床版ユニット14を現場にて架設し、パネル相互を接合して、床版または覆工板(すなわち版状パネル)を構築する実施形態を示している。
この場合、一方の床版ユニット14を、その棒状部材7の片側または両側に、両端部に雌ねじ孔を有する棒状部材接続具15の一端側をねじ込み連結した床版ユニットAとしておき、前記一方の床版ユニットA14に隣接して配置される他方の床版ユニット14を、片側または両側に棒状部材接続具15を備えていない床版ユニットBとして、床版ユニットAを1つまたは複数個平行に配置すると共に、その棒状部材接続具15を、棒状部材接続具15を備えていない床版ユニットBにおける棒状部材7の雄ねじ部に連結することにより、床版ユニット14相互を確実に連結することができる。床版ユニット相互の連結にあたっては、平面視で、形鋼1相互によって形成される経時硬化性材料充填孔11またはその近傍に棒状部材接続具15を配置することにより、床版ユニット相互を確実に連結することができる。また、前記の棒状部材接続具15により連結した後、棒状部材接続具15の部分における隣合う床版ユニットA、B端部相互の形鋼1相互により形成される溝25内に、コンクリート等の経時硬化性材料8を充填孔11から充填し、一体化を図る。
前記の棒状部材接続具15は、例えば長ナットあるいはカプラーにより構成され、一方の端部の形鋼1のウェブ12の外側で定着用のナット22の外側に配置される。前記の定着用のナット22および棒状部材接続具15の装着にあたっては、経時硬化性材料充填孔11を利用して作業員により棒状部材7の端部に装着される。なお、形鋼1の上フランジ33aの幅方向の一端部または両端部に形成される側方開口溝33cは、これに合わされる隣接する形鋼1の側方開口溝33cと共同して、回動工具あるいは作業員の手作業のための挿入が可能な大きさの経時硬化性材料充填孔11とされている。
なお、長ナットあるいはカプラーなどにより構成される棒状部材接続具は、内径側に棒状部材の端部に設けられる雄ネジ、あるいは雄のネジ節に螺合する雌ネジ、あるいは雌のネジ節が設けられており、これを2本の棒状部材端部の雄ネジ、あるいは雄のネジ節に螺合させて、棒状部材相互を強固に結合する役目を有するものである。
図6は、横方向に隣接する形鋼1の上下方向のせん断力の伝達を向上させるようにした形態を示すものであって、図6(a)(b)では、隣合う一方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の上面に、垂直な縦壁面36およびこれに接続する平坦な支承面37を有する支承段部38を設け、他方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の下面に、前記支承段部38の縦壁面36に係合する縦面40およびこれに接続する係合用下面41を有する被支承段部39を設けている。また、前記の支承段部38および被支承段部39との間に、帯状ゴム板等の帯状の弾性材料17が介在されている。前記の支承段部38および被支承段部39は部材長手方向に連続している。
また、同様に、図6(c)では、形鋼1の変形形態を示すものであって、隣合う一方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の上下面に、垂直な縦壁面36およびこれに接続する平坦な支承面37を有する支承段部38を設け、他方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の上下に、前記支承段部38の縦壁面に係合する縦面およびこれに接続する水平な係合面を有する被支承段凹部42を設けている。また、前記と同様に帯状ゴム板等の帯状の弾性材料17が介在されている。
図6(d)の形態では、隣合う一方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の側面に、側方に開口する断面く字状の凹部43を設けて被支承段部42とし、他方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の側面に、側方に突出する断面く字状の凸部44により支承段部38を設け、前記各凹部43と凸部44の傾斜面を係合させるようにし、また、前記と同様に断面く字状の帯状ゴム板等の帯状の弾性材料17が介在されている。
図6(e)の形態では、隣合う一方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の側面に、側方に開口する断面弧状の凹部43を設けて被支承段部42とし、他方の形鋼1における上フランジ33aの幅方向先端側の側面に、側方に突出する断面弧状の凸部44により支承段部38を設け、前記各凹部43と凸部44の傾斜面を係合させるようにし、また、前記と同様に断面弧状の帯状ゴム板等の帯状の弾性材料17が介在されている。
なお、図7(a)には代表形態として、図6(a)(b)に示す形態の形鋼1を使用して床版用または覆工板用の版状パネルの一部縦断正面図が示されている。
図5の場合、工程順に説明すると、(1)先行する床版ユニットAまたは床版ユニットBを架設する。(2)次の床版ユニットAまたは床版ユニットBを架設する。床版ユニットAまたは床版ユニットBから突出する棒状部材7の端部を先行架設された床版ユニットAまたは床版ユニットBの側方開口溝25内に挿通する。(3)先行床版ユニットと後行床版ユニットの棒状部材7相互を、棒状部材接続具15を用いて接続する。(4)形鋼1内部に経時硬化性材料8を充填する、の順となる。
なお、前記の棒状部材接続具15による接続作業は、経時硬化性材料充填孔11を利用して接続すればよい。
なお、複数本の形鋼1を現場で結合した後、所定長の複数本の棒状部材7を用いて多数の形鋼1を幅方向に結合することができる。
図7(b)に示すように、H形断面の形鋼1における上下のフランジ33a,33bの幅方向一側部の先端部に、隣接する形鋼1に向かって互いに接近するように傾斜する傾斜面45を設け、幅方向他側部の先端部に、隣接する形鋼に向かって互いに離反するように傾斜する傾斜面46を設けた形鋼1とし、図7(c)に示すように、これらの形鋼1の端部に、ウェブ係合部が傾斜した弾性材料17を介在させて、床版ユニット14などの版状パネルとしてもよい。なお、前記傾斜面45および46は部材長手方向に連続している。
前記実施形態の場合、図8に示すように、例えば、上フランジ33aおよび下フランジ33bとに渡って、仕切り板10を接着剤等により固定し、その仕切り板10の横方向先端側を、隣接する形鋼1の溝25の奥部に位置するように設けると共に棒状部材7の両側に設けると、隣接する形鋼1に、輪荷重が作用した場合など、仕切り板10により横方向に隣接する形鋼1にせん断力を分散させることができ、また、経時硬化性充填材8の充填量を少なくすることができる。
また、図9(a)(b)(c)に示すように、H形鋼またはI形鋼等の形鋼1のフランジ33a,33bの先端部間に介在させる弾性材料17としては、断面で、水平部17dと、これに接続し、上に向かって起立する立ち上がり部17eおよび下に向かって降下する降下部17fを有する弾性材料17を使用するようにしてもよい。
なお、溝形鋼等の溝形部材1のフランジ33a,33bの先端部(または先端部の被支承段部39)と、隣接する溝形部材1におけるウェブ12とフランジ基端部とが交差するコーナー部(またはコーナー部の支承段部38)との間に介在させる弾性材料17は、フランジ33a,33bの先端部の断面形態およびウェブ12とフランジ基端部とが交差するコーナー部の断面形態に応じて、帯板状、断面弧状、あるいは断面く字状等の断面形態に適宜設定される。
また、せん断変形に抵抗する仕切り板10を設ける場合に、溝25側に位置する部分の弾性材料17との干渉が懸念される場合には、図10に示すように、溝25側の弾性材料17におけるフランジ係合部に切り欠きを設けて、弾性材料17との干渉を防止するようにしてもよい。
図11および図12は、仕切り板10として、断面I形の鋼材あるいはその他の部材を使用するようにした形態の床版ユニット14で、仕切り板10の下部に下フランジ33bに当接する安定した着座フランジ47を形成した形態で起立状態を自立できるため設置が容易であり、また、仕切り板10の上部に上フランジ33aに当接する係合部48を形成しで、仕切り板10を安定した状態で設置して、接着剤により固定することができる。
図13は、隣接する形鋼同士にプレストレスを導入する他の形態を示したもので、例えば、複数本の形鋼1を取り巻いて配設した両端部に連結部を有する帯状連結条体27の両端部を、形鋼1の中央上面に配設のワイヤ牽引装置23を用いて牽引し、形鋼1を互いに引き寄せた後、棒状部材7の両端を端部に位置する形鋼1のウェブ12の側面5に定着し、ワイヤ牽引装置23に加えていた荷重を開放することで、棒状部材7に引張力を導入し、隣接する形鋼1同士のフランジ33端部の接触面に、または弾性材料17を介在させた接触面にプレストレスが導入された床版ユニット14とされている。
なお、その後、形鋼1の上面の材料充填孔11から棒状部材7が埋るように経時硬化性材料8を充填し、経時硬化性材料8が硬化することによって形鋼1と経時硬化性材料8、棒状部材7が一体化され、構造全体が一体化される。
図14は、隣接する床版ユニット14同士にプレストレスを導入する方法を示したもので、床版ユニット14における端部の形鋼1に吊り金具30がある場合には、隣接する床版ユニット14に近い吊金具30の間にワイヤ牽引装置23を係止し、ワイヤ牽引装置23を用いて隣接する床版ユニット14を互いに引き寄せて、床版ユニット14における端部の形鋼1相互の接触面にプレストレスを導入した状態で、床版ユニット14を棒状部材接続具15により連結し、その後、床版ユニット14に加えていたワイヤ牽引装置23による荷重を開放することで、棒状部材7に引張力を導入し、隣接する床版ユニット14の接触面にプレストレスを導入し、隣接する床版ユニット14の端部の形鋼1相互の上面の材料充填孔11から棒状部材7が埋るように経時硬化性材料8を充填し、経時硬化性材料8が硬化することによって形鋼1と経時硬化性材料8、棒状部材7が一体化され、構造全体が一体化されるようにした形態である。
前記のように、本発明では形鋼1を用いた床版、または覆工板の版状パネルの構成部材である形鋼1と棒状部材7と経時硬化性材料8などの構造上必要な部材を利用して、汎用ジャッキを用いて比較的小さいプレストレスを導入するので、従来のPC鋼線やPC鋼棒を用いたプレストレスの導入方法と比べて、施工の省力化、コスト削減を図ることができ、かつ安全にプレストレスを導入することができる。
本発明は、各実施形態について説明した構成を適宜設計変更して実施することは構わない。
本発明の実施形態に係る形鋼を用いた床版または覆工板用版状パネルの使用状態を示す斜視図である。 (a)(b)(c)は、H形鋼により本発明の形鋼を用いた床版または覆工板用版状パネルを製作している工程を示す正面図である。 (a)、(b)は棒状部材に設けられたネジ、(c)、(d)はネジ節の例を図示したもので、(a)、(c)および(b)、(d)でそれぞれ、側面図と正面図を示している。 棒状部材両端の形鋼側面への定着部構造の2例を示す説明図で、(a)、(b)はナットを用いてプレストレスを導入する場合、(c)、(d)はクサビを用いてプレストレスを導入する場合を図示したものである。 床版または覆工板用版状パネル相互を連結して広幅の床版または覆工板とした形態を示すものであって、(a)は正面図、(b)は一部切欠平面図である。 形鋼の一部に切り込み部を設ける形態を示すものであって、(a)はH形鋼のフランジ幅方向一側部における上下のフランジ先端部に段状の雌型の切り込み部を設け、フランジ幅方向他側部における上下のフランジ先端部に段状の雄型突部を設けた形態のH形鋼を使用して床版または覆工板用版状パネルとする場合の形態を示す説明図、(b)は(a)の一部拡大図、(c)(d)(e)は、それぞれ、一方の形鋼のフランジ側部先端面に角形凹部、山形凹部または円弧状凹部を設け、他方の形鋼のフランジ側部先端面に、角形突部、山形凸部または円弧状突部を設けた形態を示す説明図である。 (a)は、図6(a)(b)に示す形態の形鋼を使用して床版用または覆工板用の版状パネルを製作した場合縦断正面図、(b)は、H形断面の形鋼における上下のフランジの幅方向端部に、隣接する形鋼に向かって互いに接近または離反するように傾斜する傾斜面を設けた形鋼を並列させた状態の正面図、(c)は(b)に示す形鋼の端部に、弾性材料を介在させて、床版ユニットなどの版状パネルとした形態を示す一部縦断正面図である。 一方の形鋼にせん断力伝達用とコンクリート充填用を兼ねた仕切り板を設けた形鋼を使用して床版または覆工板用版状パネルを組み立てる直前の状態を示すものであって、(a)は一端側の平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。 (a)は隣合う形鋼のフランジ先端部に介在させる他の形態の弾性材料により床版または覆工板用版状パネルとした形態の正面図、(b)は、形鋼相互を分離した状態を示す一部拡大正面図、(c)は弾性材料を示す斜視図である。 仕切り板を備えた床版ユニット等の版状パネルを示すものであって、(a)は正面図、(b)は平面図である。 I形断面の仕切り板を設ける形態の床版ユニット等の版状パネルを組み立てる途中の状態の一端側を示すものであって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 図11に示すI形断面の仕切り板を備えた床版ユニット等の版状パネルを組み立てた状態を示す正面図である。 複数の形鋼に棒状部材を挿通し、形鋼を用いた床版または覆工板を構築する際に、ワイヤー牽引装置によりプレストレスを付与してナットにより形鋼に定着する形態の説明図で、(a)は正面図を示し、(b)は平面図である。 複数の床版ユニット同士をワイヤ牽引装置により引き付け、棒状部材接続具によりユニット同士の接触面にプレストレスを導入して一体化する形態の説明図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。 H形鋼のフランジ同士を溶接することにより集成した覆工板の図で、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
符号の説明
1 形鋼
2 床版
3 舗装
4 床版橋
5 形鋼のウェブの側面
6 開口部
7 棒状部材
8 経時硬化性材料
9 凹部
10 仕切板
11 経時硬化性材料充填孔
12 ウェブ
14 床版ユニット
15 棒状部材接続具
17 弾性材料
17a 上フランジ係合部
17b 下フランジ係合部
17c ウェブ係合部
17d 水平部
17e 立ち上がり部
17f 降下部
19 地覆
20 高欄
21 ネジ節
22 ナット
23 ワイヤ牽引装置
24 クサビ
25 側方開口溝
26 ネジ
27 帯状連結条体
28 床版ユニットA
29 床版ユニットB
30 吊金具
32 H形鋼
33 フランジ
33a 上フランジ
33b 下フランジ
33c 側方開口溝
34 覆工板
34a 覆工板
36 縦壁面
37 支承面
38 支承段部
39 被支承段部
40 縦面
41 係合用下面
42 被支承凹部
43 断面く字状の凹部
44 断面く字状の凸部
45 傾斜面
46 傾斜面
47 着座フランジ
48 係合部

Claims (12)

  1. フランジおよびウェブ部分を有する形鋼をその長手方向と直交する方向に複数本平行に並列に配設し、該形鋼のウェブ部分に開口部を設け、該各開口部に渡って、鋼管、鉄筋、棒鋼などの棒状部材を挿通し、該形鋼同士の接触する面にはコンクリート打設時の漏れを防止する弾性材料が配置され、該弾性材料は該形鋼におけるフランジの幅方向端部の上下面および側面に係合する断面倒H形状の弾性材料であり、コンクリートなどの経時硬化性材料を該形鋼により囲まれた空間に充填して全体を一体化したことを特徴とする形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  2. 棒状部材の一端側を、並列に配置された幅方向一端側の形鋼の端部のウェブに定着し、棒状部材の他端側を並列に配置された幅方向他端側の形鋼のウェブに定着する際、棒状部材に軸力を導入し、その反力により弾性材料が弾性的に押し潰されて形鋼に圧着することで形鋼間からのコンクリートなどの経時硬化性材料の打設漏れを防止するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  3. 前記形鋼の側面から荷重を付与し、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブに定着した状態で、荷重を開放することにより前記棒状部材に引張力が導入され、その引張力が導入された棒状部材により弾性材料が弾性的に押し潰されることで形鋼間からのコンクリートなどの経時硬化性材料の打設漏れを防止するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  4. フランジ部とウェブ部を有する形鋼におけるフランジとウェブにより形成される溝の内側面で、前記棒状部材を挟んでその両側に仕切り板を設け、該仕切り板がせん断力を伝達するように配設し、該仕切り板で区画される内側に前記コンクリートなどの経時硬化性材料を充填したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  5. 並列して隣合う一方の形鋼の一部分に切り込み部を設け、他方の形鋼の一部を前記切り込み部に嵌合させることで、せん断力の伝達を図るようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の複数の形鋼によって床版ユニットを構成し、この床版ユニットと平行に、これと同様な床版ユニットを配設し、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して複数の床版ユニット相互を接合したことを特徴とする形鋼を用いた床版。
  7. 請求項1〜5の何れか1項記載の複数の形鋼を備えた版状パネルによって覆工板ユニットを構成し、この覆工板ユニットと平行に、これと同様な覆工板ユニットを配設し、棒状部材相互を連結する棒状部材接続具および形鋼間に介在される弾性材料を介して複数の覆工板ユニット相互を接合したことを特徴とする形鋼を用いた覆工板。
  8. 前記形鋼がH形鋼またはI形鋼であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネル。
  9. 前記の複数本敷き並べた形鋼の側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に前記締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルの製造方法。
  10. 請求項6の床版とするにあたり、複数敷き並べた床版ユニットの側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に、前記締め付け器具を用いた締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する床版ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする形鋼を用いた床版製造方法。
  11. 請求項7の覆工板とするにあたり、複数敷き並べた覆工板ユニットの側面をワイヤ牽引装置などの締め付け器具を用いて中央部に向けて引き寄せて締め付け、前記棒状部材の両端部を形鋼のウェブ面に定着した後に、前記締め付け器具を用いた締め付けによる締め付け力を開放して棒状部材に引張力を導入し、棒状部材の定着部に作用する反力によって、隣接する覆工板ユニット端部相互の形鋼の接触面にプレストレスを導入することを特徴とする形鋼を用いた覆工板の製造方法。
  12. フランジならびにウェブ部を有する形鋼をその長手方向と直交する方向に複数本敷き並べ、形鋼のウェブ面に開口部を設け、該開口部から片側又は両側に棒状部材接続具を備える1本又は複数本の棒状部材を挿通した後に、前記棒状部材に引張力を与えながら、前記棒状部材の両端部を該形鋼の側面に定着し、該定着部に作用する反力により、隣接する形鋼にプレストレスを導入するとともに、前記棒状部材接続具を備える側を除く形鋼間によって形成される溝内部にコンクリートなどの経時硬化性材料を充填し、経時硬化性材料が硬化することによって全体が一体化される床版ユニットAを製造し、
    更に、当該床版ユニットAにおいて、棒状部材に棒状部材接続具を具備せず、複数本敷き並べた全ての形鋼間によって形成される溝内部に経時硬化性材料が充填されている床版ユニットBを製造して、
    前記床版ユニットAを1個又は複数個平行に配置すると共に、その片側又は両側に前記床版ユニットBを平行に配置し、隣り合う前記床版ユニットAおよびBの前記棒状部材同士を、前記棒状部材接続具を用いて連結し、前記床版ユニットAの棒状部材接続具を備える側の形鋼間によって形成される溝内部にコンクリートなどの経時硬化性材料を充填して一体化することで床版ユニット同士を連結することを特徴とする形鋼を用いた床版または覆工板用の版状パネルの製造方法。
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