JP4967889B2 - 半導体集積回路およびその起動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路およびその起動方法に関する。
詳しくは、本発明は、トランジスタのリーク電流を遮断することにより消費電力を低減する半導体集積回路およびその起動方法に関する。
MOSトランジスタの動作速度の低下を防ぎつつ、CMOS集積回路の消費電力を低減する技術としてMTCMOS(Multi−Threshold Complementary Metal Oxide Semiconductor)技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックの一つの構成では、仮想基準電圧線が設けられ、仮想基準電圧線と基準電圧線の間がスイッチトランジスタを介して接続される。そして、仮想基準電圧線と電源電圧線の間に論理回路ブロックが接続される。
電源電圧線には、電源パッドを介してCMOS集積回路の外部のシステム電源等からハイレベル(例えば、電源電圧)の電圧が印加される。一方、基準電圧線には電源パッドを介してCMOS集積回路の外部のシステム電源等からローレベル(例えば、接地電位)の電圧が印加される。
MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックは、動作しているときスイッチトランジスタがオンとなり、停止しているときスイッチトランジスタがオフとなる。
スイッチトランジスタとして用いられるn型MOSトランジスタのしきい値電圧は、論理回路ブロックに含まれるMOSトランジスタのしきい値電圧よりも高い。
このため、論理回路ブロックが停止しているとき、論理回路ブロックに含まれるMOSトランジスタのリーク電流はスイッチトランジスタによって遮断される。一方、論理回路ブロックが動作しているとき、論理回路ブロックに含まれるMOSトランジスタは高速に動作する。
以下、上記構成の論理回路ブロックをフッター型MTCMOS論理回路ブロックという。
フッター型MTCMOS論理回路ブロックに対し、ヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックも存在する。ヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックでは、仮想電源電圧線が設けられ、仮想電源電圧線と電源電圧線の間がスイッチトランジスタを介して接続される。そして、仮想電源電圧線と基準電圧線の間に論理回路ブロックが接続される。
スイッチトランジスタとして用いられるp型MOSトランジスタのしきい値電圧は、論理回路ブロックに含まれるMOSトランジスタのしきい値電圧よりも高い。
MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックの更に他の構成では、仮想電源電圧線と仮想基準電圧線の両方が設けられ、仮想電源電圧線と電源電圧線の間、および仮想基準電圧線と基準電圧線の間がスイッチトランジスタを介して接続される。そして、仮想電源電圧線と仮想基準電圧線の間に論理回路ブロックが接続される。
スイッチトランジスタとして用いられるp型MOSトランジスタとn型MOSトランジスタのしきい値電圧は、論理回路ブロックのMOSトランジスタのしきい値電圧よりも高い。
MTCMOS技術が用いられたCMOS集積回路では、MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックの中に、停止中の論理回路ブロックと動作中の論理回路ブロックが同時に存在する場合がある。また、MTCMOS技術が非適用であって電源電圧線と基準電圧線に直接接続され、常に動作する論理回路ブロックも存在する。
リーク電流を遮断していたスイッチトランジスタをオンとし、停止していた論理回路ブロックを動作させる(起動させる)と、停止していた状態から動作している状態に移る過渡的な状態(起動時)において一時的に突発的な電流(以下、突入電流という。)が流れる。これにより、電源電圧線と基準電圧線に電圧変動が生じ、動作速度の低下や動作している他の論理回路ブロックの誤動作を引きおこすことが知られている。
そこで、他の論理回路ブロックの誤動作を防止するため、通常スイッチトランジスタのサイズやゲート電圧を調節することで、突入電流のピークが抑制される。
特開平6−29834号公報
MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックは、動作している状態から停止している状態への移行(動作の停止)と停止している状態から動作している状態への移行(動作の起動)が頻繁に繰り返される場合がある。
一方、MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックでは、停止しているとき、フリップフロップ回路は停止直前の値を保持し続けることはできない。このため、動作を開始した最初の時点ではフリップフロップ回路の出力がハイレベル(1)である場合もあればローレベル(0)である場合もある。
ここで、MTCMOS技術が非適用の論理回路ブロックと同様に、MTCMOS技術が適用される論理回路ブロックにも、動作の開始した最初の時点で値が定まっていなければ論理回路ブロックが誤動作するフリップフロップ回路が含まれている。例えば、状態遷移回路は順序回路であるため、状態遷移回路を構成しているフリップフロップ回路の値を初期状態に設定しなければ論理回路ブロックが誤動作する。
ただし、例えば、パイプラインとして構成されているデータパスに含まれるフリップフロップ回路は、その値が定まっていなくても論理回路ブロックが誤動作することはない。不定値が出力されている間、その出力を廃棄すれば不都合は生じない。そのため、動作の開始した最初の時点で必ずしもフリップフロップ回路の値を初期状態に設定しなくても良い。
このように、論理回路ブロックの誤動作を防止するために動作を開始した最初の時点で少なくても状態遷移回路等に含まれるフリップフロップ回路の値を設定する必要がある。以下では、論理回路ブロックが動作を開始した最初の時点で、再動作するために値の再設定が必要なフリップフロップ回路を正しい値に設定することを論理回路ブロックの初期設定を行うという。初期設定は、例えばフリップフロップ回路に0または1を設定することで行われる。リセット端子付のフリップフロップ回路では、リセット端子に入力されるリセット信号をイネーブルとすることによって、例えば0が設定される。
論理回路ブロックの初期設定は、動作中の通常の状態よりも多数のフリップフロップ回路の値を変化させる。このため、初期設定時には大きな電流が流れ、動作中の通常の状態よりも電力が消費される。従って、動作の起動と停止が頻繁に繰り返されると、頻繁に初期設定が行われるため、大きな電力が消費される。
また、上述したように、MTCMOS論理回路ブロックでは通常スイッチトランジスタのサイズやゲート電圧を調節することで、突入電流のピークが抑制される。しかし、フッター型MTCMOS論理回路ブロックでは電源電圧線と論理回路ブロックの間にスイッチトランジスタはない。このため、電源電圧線から流れ込む突入電流を抑制できない場合がある。同様に、ヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックでは基準電圧線に流れ出す突入電流を抑制できない場合がある。このため、これらの突入電流によって、電源電圧線と基準電圧線の電圧が変動し、動作している他の論理回路ブロックが誤動作する可能性がある。
以上から、MTCMOS技術が適用された論理回路ブロックを起動する際における初期設定に伴う電力消費を低減でき、突入電流を抑えることができる半導体集積回路およびその起動方法が要望されている。
本発明の半導体集積回路は、動作の起動と停止が制御される回路部と、電源電圧または基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、付加される容量に依存して、前記第1電圧線の印加電圧との電圧差で前記回路部に電源供給を行う電圧を保持する第2電圧線と、前記電源電圧または前記基準電圧の他方が印加される第3電圧線と、前記第2電圧線と前記第3電圧線間に接続されているスイッチ部と、前記回路部を停止から起動に制御する過程で、前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させ、前記スイッチ部を制御して前記第2電圧線と前記第3電圧線を非接続状態から接続状態にし、前記保持電圧の変化開始後から前記スイッチ部の前記制御までの間に、前記回路部内の初期設定を開始する制御部とを有する。
本発明によれば、制御部は、回路部を停止から起動に制御する過程で、まず、第2電圧線の保持電圧を第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させる。次に、制御部は、スイッチ部を制御して第2電圧線と第3電圧線を非接続状態から接続状態にする。これにより、第1電圧線の印加電圧、例えば電源電圧に近づきつつあった第2電圧線の保持電圧が、第3電圧線に印加されている電圧、例えば基準電圧に変化し始める。
そして、制御部は、第2電圧線の保持電圧の変化開始後から前記スイッチ部の前記制御までの間に、前記回路部内の初期設定を開始する。ここで、前記スイッチ部の前記制御までの間には、スイッチ部の制御と同時が含まれる。すなわち、スイッチ部の制御と初期設定の開始を同時に行う場合も含まれる。
第2電圧線の保持電圧が第1電圧線の印加電圧と第2電圧線の印加電圧の中間であるとき初期設定が行われるため、初期設定の際に回路部に含まれるゲート回路に印加される電圧の振幅は小さい。このため、初期設定に伴う電力消費を低減することができる。
更に、第2電圧線の電圧を第1電圧線の電圧に十分近づけた状態で初期設定を行いながら回路部を起動させるため、第3電圧線側に突入電流が流れるのと同量しか第1電圧線側に突入電流が流れない。このため、スイッチ部の無い第1電圧線側へもスイッチ部による突入電流の抑制効果を反映することができる。
好ましくは、本発明の半導体集積回路は、前記回路部が、フリップフロップ回路を含み、前記制御部が、前記フリップフロップ回路のクロック信号を供給し、当該クロック信号を制御して前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させる。
好ましくは、本発明の半導体集積回路は、前記回路部が、第1のしきい値電圧である所定の導電型の電界効果トランジスタを含み、前記スイッチ部が、前記第1のしきい値電圧より高い第2のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタを含む。
また、本発明の半導体集積回路の起動方法は、動作の起動と停止が制御される回路部と、電源電圧または基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、付加される容量に依存して、前記第1電圧線の印加電圧との電圧差で前記回路部に電源供給を行う電圧を保持する第2電圧線と、前記電源電圧または前記基準電圧の他方が印加される第3電圧線と、前記第2電圧線と前記第3電圧線間に接続されているスイッチ部とを含む半導体集積回路の起動方法であって、前記回路部を停止から起動に制御する過程で、前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させるステップと、前記スイッチ部を制御して前記第2電圧線と前記第3電圧線を非接続状態から接続状態にするステップと、前記保持電圧の変化開始後から前記スイッチ部の前記制御までの間に、前記回路部内の初期設定を開始するステップとを有する。
以上のように、本発明によれば、MTCMOS技術が適用された論理回路ブロックを起動する際における初期設定に伴う電力消費を低減でき、突入電流を抑えることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフッター型MTCMOS論理回路ブロックの一例を示す図である。
CMOS集積回路100は、制御回路ブロックCNTAと、論理回路ブロックCB1と、不定値伝播遮断回路CUTと、論理回路ブロックCB2と、電源電圧線VDLと、基準電圧線VSLと、仮想基準電圧線V−VSLと、スイッチトランジスタSWssと、電源パッドPddと、電源パッドPssとを有する。
論理回路ブロックCB1はフッター型MTCMOS論理回路ブロックであり、論理回路ブロックCB2はMTCMOS技術が非適用の回路ブロックである。
論理回路ブロックCB1は、電源電圧線VDLと仮想基準電圧線V−VSLに接続される。仮想基準電圧線V−VSLは、スイッチトランジスタSWssを介して基準電圧線VSLに接続される。
論理回路ブロックCB1は、フリップフロップ回路FF1と論理回路セルLC1を含む。
フリップフロップ回路FF1は、電源電圧線VDLと仮想基準電圧線V−VSLに接続される。フリップフロップ回路FF1は、データ入力端子Dと、データ出力端子Qと、クロック端子CKと、リセット端子RSTを有する。クロック端子CKとリセット端子RSTは後述する制御回路ブロックCNTAのクロック信号CLKとリセット信号RSTに接続される。
なお、フリップフロップ回路FF1は一例であり、他の構成でも良い。例えば、フリップフロップ回路がパイプラインとして構成されているデータパスに含まれる場合等、論理回路ブロックCB1の初期設定時にその値が定まっていなくても論理回路ブロックCB1が誤動作することがない場合には、動作の開始した最初の時点で必ずしもフリップフロップ回路の値を初期状態に設定しなくても良い。この場合、フリップフロップ回路にリセット端子RSTは無くても良い。
論理回路セルLC1は、電源電圧線VDLと仮想基準電圧線V−VSLに接続される。
図1では、論理回路ブロックCB1にフリップフロップ回路FF1と論理回路セルLC1が各々1個含まれる場合を示したが、それぞれ複数個含まれていても良い。
仮想基準電圧線V−VSLには、意図して設けたものではないが、通常の場合、半導体基板との間、論理回路ブロックCB1に含まれるMOSトランジスタとの接続点およびスイッチトランジスタSWssとの接続点等に容量が付加されている。
また、制御回路ブロックCNTAと不定値伝播遮断回路CUTと論理回路ブロックCB2は、電源電圧線VDLと基準電圧線VSLに接続される。
電源電圧線VDLと基準電圧線VSLは、それぞれ電源パッドPddと電源パッドPssに接続される。電源パッドPddと電源パッドPssは、実装時に実装基板に設けられているシステム電源等から電源供給を受ける。このとき、電源パッドPddにはハイレベルの電源電圧Vddが印加され、電源パッドPssにはローレベルの基準電圧(例えば、接地電位)Vssが印加される。
制御回路ブロックCNTAは、論理回路ブロックCB1にクロック信号CLKとリセット信号RSTを供給する。クロック信号CLKとリセット信号RSTは論理回路ブロックCB1に含まれるフリップフロップ回路FF1に供給される。
また、制御回路ブロックCNTAは、スイッチトランジスタSWssのゲートにスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEを印加する。スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEがハイレベルのとき、スイッチトランジスタSWssはオンとなり、仮想基準電圧線V−VSLと基準電圧線VSLを接続する。接続されているとき、仮想基準電圧線V−VSLの電圧は基準電圧Vssと等しくなる。
一方、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEがローレベルのとき、スイッチトランジスタSWssはオフとなり、仮想基準電圧線V−VSLと基準電圧線VSLは切り離される。
スイッチトランジスタSWssは、n型MOSトランジスタであり、論理回路ブロックCB1が停止しているときリーク電流を遮断するために、論理回路ブロックCB1に含まれるMOSトランジスタよりしきい値電圧が高く設定されている。
更に、制御回路ブロックCNTAは、不定値伝播遮断回路CUTに不定値伝播遮断信号CFEを供給する。
論理回路ブロックCB1が停止しているとき、および起動時に初期設定が終了するまで、不定値伝播遮断信号CFEはイネーブル(enable)となり、論理回路ブロックCB1から出力される信号S0は例えば全てローレベル(0)に固定され、信号S1として論理回路ブロックCB2へ入力される。
論理回路ブロックCB1の初期設定が終了すると、不定値伝播遮断信号CFEはディスエーブル(disable)となり、論理回路ブロックCB1から出力される信号S0がそのまま信号S1として論理回路ブロックCB2へ入力される。
電流Ivddは、電源電圧線VDLから論理回路ブロックCB1に流れ込む電流である。一方、電流Ivssは、論理回路ブロックCB1から流れ出し、仮想基準電圧線V−VSLとスイッチトランジスタSWssを通って基準電圧線VSLに流れる電流である。
制御回路ブロックCNTAと不定値伝播遮断回路CUTと論理回路ブロックCB2は、少なくともシステム起動中は常時電源オン(電源供給)する必要がある回路である。このため、これらの回路ブロックに仮想基準電圧線V−VSLは設けられておらず、スイッチトランジスタSWssを介することなく、基準電圧線VSLに直接接続される。
なお、図1では、制御回路ブロックCNTAと論理回路ブロックCB1と不定値伝播遮断回路CUTと論理回路ブロックCB2がCMOS集積回路100に各々1個ずつ含まれている例を示したが、これらの回路ブロックはCMOS集積回路100にそれぞれ複数含まれていても良い。また、1個の制御回路ブロックCNTAが複数の論理回路ブロックCB1と不定値伝播遮断回路CUTを制御しても良い。
図2は、フッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。
論理回路ブロックCB1が停止しているとき、スイッチトランジスタSWssはオフにされ、仮想基準電圧線V−VSLと基準電圧線VSLは切り離される。論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量は、時間が経つに従ってリーク電流により充電される。停止時間が十分に長いと、図2(C)に示すように、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLの電圧は電源電圧Vddとほぼ等しくなる。
論理回路ブロックCB1を起動するとき、制御回路ブロックCNTAは、図2(B)に示すように、まずスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEをイネーブル(ハイレベル)としてスイッチトランジスタSWssをオンさせる。このとき、図2(D)に示すように、突入電流Irが仮想基準電圧線V−VSLから基準電圧線VSLに流れる。突入電流Irのピークは、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEの電圧レベルを調節すること等によって抑制される。
その後、初期状態の設定時の電力やノイズを考慮しない場合、制御回路ブロックCNTAは、図2(C)に示すように、仮想基準電圧線V−VSLの電圧が、蓄えられていた電荷が十分放電されて基準電圧Vssとなった後に、図2(A)に示すように、リセット信号RSTをイネーブル(ハイレベル)として論理回路ブロックCB1の初期設定を開始する。
初期設定では、論理回路ブロックの誤動作を防止するために状態遷移回路等に含まれるフリップフロップ回路の値が再設定される。初期設定では、通常の動作状態よりも多数のフリップフロップ回路の値が、例えば0(ローレベル)または1(ハイレベル)に変化する。このため、図2(D)に示すように、初期状態の設定の際に流れる電流Ivddと電流Ivssは大きい。また、初期設定のとき、論理回路ブロックCB1に含まれるMOSトランジスタの電圧に生じるグリッチの振幅は、図2(C)に示すように、ほぼ電源電圧Vddと等しい。このため、初期設定の際に流れる電流によって大きな電力が消費される。更に、初期設定の際に流れる電流は周辺回路へのノイズ源となり、動作している他の論理回路ブロックを誤動作させる場合がある。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るフッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。
制御回路ブロックCNTAは、まず停止している論理回路ブロックCB1に入力信号の一部を供給し、論理回路ブロックCB1内の一部を動作させて論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量の充電を促進させ、仮想基準電圧線V−VSLの電圧を強制的に論理回路ブロックCB1が動作しなくなる電圧(電源電圧Vddに近い電圧)まで引き上げる。
論理回路ブロックCB1に供給する入力信号として、図3(A)に示すように、例えば、クロック信号CLKが考えられる。論理回路ブロックCB1が停止しているとき、制御回路ブロックCNTAはクロック信号CLKを停止させている。クロック信号CLKを論理回路ブロックCB1に供給すると、クロック回路およびフリップフロップ回路のクロック入力部が動作することによって、図3(E)に示すように、電流Ivddが流れる。クロックゲーティング用の信号を制御回路ブロックCNTA内に取り込んでそれに制御を加えることでクロック信号CLKの停止または供給を制御することができる。
スイッチトランジスタSWssはオフであるので、電流Ivssは流れない。このため、電流Ivddによって論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量は充電され、仮想基準電圧線V−VSLの電圧が十分に上昇する。これにより論理回路ブロックCB1の停止時間に関係なく、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量を必ず十分に充電できる。
次に、制御回路ブロックCNTAは、図3(B)に示すように、リセット信号RSTをイネーブルとし、その後、図3(C)に示すように、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEをイネーブルとする。すなわち、論理回路ブロックCB1の初期設定と起動を同時に行う。
このとき、電流Ivssのピークは、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEの電圧レベルを調節すること等によって抑制される。
消費電力は電圧の2乗に比例する。この電圧とは、MOSトランジスタで形成されるゲート回路に実際にかかっている電圧のことである。すなわち、論理回路ブロックCB1では、電源電圧線VDLの電圧Vddと仮想基準電圧線V−VSLの電圧の差のことである。本実施形態では、仮想基準電圧線V−VSLの電圧が十分下がりきっていない高い状態のままゲート回路が動作可能な最小の電圧になると、初期設定が行われる。このため、初期設定の際にゲート回路に実際に印加される電圧は、ほぼ動作可能な最小の電圧であり、電源電圧Vddよりも十分小さい状態で初期設定が行われる。従って、初期設定のときには、図3(D)に示すように、論理回路ブロックCB1内の信号の振幅は小さい。これにより、初期設定に伴う消費電力を大幅に削減することができる。
なお、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量の充電を促進するために、クロック信号CLK以外の入力信号を供給しても良い。例えば、論理回路ブロックCB1内の組み合わせ回路を構成する一部のCMOSトランジスタのゲートに入力信号を供給しても良い。
また、論理回路ブロックCB1にクロック信号CLK等の入力信号を供給することによって論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量の充電を行う必要は必ずしもない。例えば、電源電圧線VDLと仮想基準電圧線V−VSLの間をしきい値電圧の高いp型MOSトランジスタで接続しても良い。このp型MOSトランジスタをオンにし、電源電圧線VDLと仮想基準電圧線V−VSLを接続することによって、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量の充電を促進することができる。その際、このp型MOSトランジスタのサイズやゲート電圧を調節することで、充電するための電流のピークを抑制し、動作している他の論理回路ブロックの誤動作を防ぐことができる。
また、リセット信号RSTとスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEは同時にイネーブルとしても良い。更に、仮想基準電圧線V−VSLの電圧が十分下がりきっていない高い状態のまま初期設定を行うことができるのであれば、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEをイネーブルとした後、リセット信号RSTをイネーブルとしても良い。
図4は、仮想基準電圧線を強制充電しない場合のフッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。
フッター型MTCMOS論理回路ブロックCB1が停止しているとき、図4(D)に示すように、リーク電流のため、微小な電流Ivddが流れる。このため、図4(C)に示すように、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量は少しずつ充電される。
停止時間が短い場合、強制的に論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量を充電しないと、図4(C)に示すように、仮想基準電圧線V−VSLの電圧が低い状態で、初期状態の設定が行われることになる。
図4(A)と図4(B)に示すように、リセット信号RSTとスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEをイネーブルにして論理回路ブロックCB1の初期設定と起動を同時に行うとき、基準電圧Vss側から流出する電流Ivssは、図4(D)に示すように、スイッチトランジスタSWssのサイズやゲート電圧を調節することで抑制される。
しかし、電源電圧Vdd側にはスイッチトランジスタが無いため、電源電圧線VDLから流れ込む電流Ivddを抑制することはできず、図4(D)に示すように大きな電流Ivddが流れる。
一方、図3に示すように、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量を電源電圧Vdd近くまで十分充電した状態で初期設定を行いながら論理回路ブロックCB1を起動させると、基準電圧Vss側から電流Ivssが流出するのと同量しか電源電圧Vdd側から電流Ivddが流入しない。このため、初期設定のときに電流Ivddも電流Ivssと同程度に抑制される。すなわち、スイッチトランジスタの無い電源電圧Vdd側へもスイッチトランジスタSWssによる抑制効果を反映することができる。
これにより起動時の初期設定において電源電圧Vddと基準電圧Vssの両方の側の電源ノイズを削減することができる。このため、論理回路ブロックCB1の起動時に動作している他の論理回路ブロックを停止させるといったノイズ対策も不要となる。
図4に示すように、たとえ初期設定を行いながら起動しても、論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量を電源電圧Vdd近くまで十分充電していなければ、電源電圧Vdd側から大量の電流Ivddが流入してノイズを無視できなくなるので、起動に先立って論理回路ブロックCB1の内部と仮想基準電圧線V−VSLに付加されている容量を十分充電することが重要である。
なお、論理回路ブロックCB1は本発明の回路部の例であり、電源電圧線VDLは本発明の第1の電圧線の例であり、仮想基準電圧線V−VSLは本発明の第2の電圧線の例であり、基準電圧線VSLは本発明の第3の電圧線の例であり、スイッチトランジスタSWssは本発明のスイッチ部と第2のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタの例であり、制御回路ブロックCNTAは本発明の制御部の例であり、クロック信号CLKは本発明のクロック信号の例であり、論理回路ブロックCB1に含まれるn型MOSトランジスタは本発明の第1のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタの例である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックの一例を示す図である。
CMOS集積回路200は、制御回路ブロックCNTBと、論理回路ブロックCB3と、不定値伝播遮断回路CUTと、論理回路ブロックCB2と、電源電圧線VDLと、基準電圧線VSLと、仮想電源電圧線V−VDLと、スイッチトランジスタSWddと、電源パッドPddと、電源パッドPssとを有する。図1と図5における同一の符号は、同一の構成要素を示す。
図1の論理回路ブロックCB1はフッター型MTCMOS論理回路ブロックであるのに対し、図5の論理回路ブロックCB3はヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックである点が異なる。また、論理回路ブロックCB3がヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックであることに伴い、制御回路ブロックCNTBのスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNが負論理に変更されている。
論理回路ブロックCB3は、仮想電源電圧線V−VDLと基準電圧線VSLに接続される。仮想電源電圧線V−VDLは、スイッチトランジスタSWddを介して電源電圧線VDLに接続される。
論理回路ブロックCB3は、フリップフロップ回路FF2と論理回路セルLC2を含む。
フリップフロップ回路FF2は、仮想電源電圧線V−VDLと基準電圧線VSLに接続される。フリップフロップ回路FF2は、データ入力端子Dと、データ出力端子Qと、クロック端子CKと、リセット端子RSTを有する。クロック端子CKとリセット端子RSTは後述する制御回路ブロックCNTBのクロック信号CLKとリセット信号RSTに接続される。
なお、フリップフロップ回路FF2は一例であり、他の構成でも良い。例えば、フリップフロップ回路がパイプラインとして構成されているデータパスに含まれる場合等、論理回路ブロックCB3の初期設定時にその値が定まっていなくても論理回路ブロックCB3が誤動作することがない場合には、動作の開始した最初の時点で必ずしもフリップフロップ回路の値を初期状態に設定しなくても良い。この場合、フリップフロップ回路にリセット端子RSTは無くても良い。
論理回路セルLC2は、仮想電源電圧線V−VDLと基準電圧線VSLに接続される。
図5では、論理回路ブロックCB3にフリップフロップ回路FF2と論理回路セルLC2が各々1個含まれる場合を示したが、それぞれ複数個含まれていても良い。
仮想電源電圧線V−VDLには、意図して設けたものではないが、通常の場合、半導体基板との間、論理回路ブロックCB3に含まれるMOSトランジスタとの接続点およびスイッチトランジスタSWddとの接続点等に容量が付加されている。
制御回路ブロックCNTBは、電源電圧線VDLと基準電圧線VSLに接続される。
制御回路ブロックCNTBは、制御回路ブロックCNTAと同様に、論理回路ブロックCB3にクロック信号CLKとリセット信号RSTを供給する。クロック信号CLKとリセット信号RSTは論理回路ブロックCB3に含まれるフリップフロップ回路FF2に供給される。
また、制御回路ブロックCNTBは、スイッチトランジスタSWddのゲートにスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNを印加する。ただし、制御回路ブロックCNTAのスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STEと異なり、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNがローレベルのとき、スイッチトランジスタSWddはオンとなり、電源電圧線VDLと仮想電源電圧線V−VDLが接続される。接続されているとき、仮想電源電圧線V−VDLの電圧は電源電圧Vddとほぼ等しくなる。
一方、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNがハイレベルのとき、スイッチトランジスタSWddはオフとなり、電源電圧線VDLと仮想電源電圧線V−VDLは切り離される。
スイッチトランジスタSWddは、p型MOSトランジスタであり、論理回路ブロックCB3が停止しているときリーク電流を遮断するために、論理回路ブロックCB3に含まれるMOSトランジスタよりしきい値電圧が高く設定されている。
不定値伝播遮断信号CFEと論理回路ブロックCB2の機能は、第1の実施形態と同一である。
なお、図5では、制御回路ブロックCNTBと論理回路ブロックCB3と不定値伝播遮断回路CUTと論理回路ブロックCB2がCMOS集積回路200に各々1個ずつ含まれている例を示したが、これらの回路ブロックはCMOS集積回路200にそれぞれ複数含まれていても良い。また、1個の制御回路ブロックCNTBが複数の論理回路ブロックCB3と不定値伝播遮断回路CUTを制御しても良い。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。
制御回路ブロックCNTBは、まず停止している論理回路ブロックCB3に入力信号の一部を供給し、論理回路ブロックCB3内の一部を動作させて論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられている電荷の放電を促進させ、仮想電源電圧線V−VDLの電圧を強制的に論理回路ブロックCB3が動作しなくなる電圧(基準電圧Vssに近い電圧)まで引き下げる。
論理回路ブロックCB3に供給する入力信号として、例えば、クロック信号CLKが考えられる。論理回路ブロックCB3が停止しているとき、制御回路ブロックCNTBはクロック信号CLKを停止させている。図6(A)に示すように、クロック信号CLKを論理回路ブロックCB3に供給すると、フリップフロップ回路のクロック入力部が動作することによって、図6(E)に示すように、電流Ivssが流れる。クロックゲーティング用の信号を制御回路ブロックCNTB内に取り込んでそれに制御を加えることでクロック信号CLKの停止または供給を制御することができる。
スイッチトランジスタSWddはオフであるので、図6(E)に示すように、電流Ivddは流れないため、電流Ivssによって論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられていた電荷は放電され、図6(D)に示すように、仮想電源電圧線V−VDLの電圧が十分に低下する。これにより論理回路ブロックCB3の停止時間に関係なく、論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられていた電荷を必ず十分に放電できる。
次に、制御回路ブロックCNTBは、図6(B)に示すように、リセット信号RSTをイネーブル(ハイレベル)とし、その後、図6(C)に示すように、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNをイネーブル(ローレベル)とする。すなわち、論理回路ブロックCB3の初期設定と起動を同時に行う。
このとき、電流Ivddのピークは、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNの電圧レベルを調節すること等によって抑制される。
本実施形態では、仮想電源電圧線V−VDLの電圧が十分上がりきっていない低い状態のまま初期設定が行われる。このため、初期設定の際に論理回路ブロックCB3内のゲート回路に実際に印加される電圧は、ほぼ動作可能な最小の電圧であり、本来の電源電圧Vddよりも十分小さい状態で初期設定が行われる。従って、初期設定のときには、図6(D)に示すように、論理回路ブロックCB3内の信号の振幅は小さい。これにより、初期設定に伴う消費電力を大幅に削減することができる。
なお、論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられていた電荷の放電を促進するために、クロック信号CLK以外の入力信号を用いても良い。例えば、論理回路ブロックCB3内の組み合わせ回路を構成する一部のCMOSトランジスタのゲートに入力信号を供給しても良い。
また、論理回路ブロックCB3にクロック信号CLK等の入力信号を供給することによって、論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられていた電荷の放電を行う必要は必ずしもない。例えば、仮想電源電圧線V−VDLと基準電圧線VSLの間をしきい値電圧の高いn型MOSトランジスタで接続しても良い。このn型MOSトランジスタをオンにし、仮想電源電圧線V−VDLと基準電圧線VSLを接続することによって、論理回路ブロックCB3の内部と仮想電源電圧線V−VDLに付加されている容量に蓄えられていた電荷の放電を促進することができる。その際、このn型MOSトランジスタのサイズやゲート電圧を調節することで、放電するための電流のピークを抑制し、動作している他の論理回路ブロックの誤動作を防ぐことができる。
また、リセット信号RSTとスイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNは同時にイネーブルとしても良い。更に、仮想電源電圧線V−VDLの電圧が十分上がりきっていない低い状態のまま初期設定を行うことができるのであれば、スイッチ・トランジスタ・イネーブル信号STNをイネーブルとした後、リセット信号RSTをイネーブルとしても良い。
論理回路ブロックCB3では、図6(E)に示すように、仮想電源電圧線V−VDLの電圧を基準電圧Vss近くまで十分低下させた状態で初期設定を行いながら起動すると、電源電圧Vdd側から電流Ivddが流入するのと同量しか基準電圧Vss側から電流Ivssが流出しない。このため、電流Ivddも電流Ivssと同程度に抑制される。すなわち、スイッチトランジスタの無い基準電圧Vss側へもスイッチトランジスタSWddによる抑制効果を反映することができる。
なお、論理回路ブロックCB3は本発明の回路部の例であり、基準電圧線VSLは本発明の第1電圧線の例であり、仮想電源電圧線V−VDLは本発明の第2電圧線の例であり、電源電圧線VDLは本発明の第3電圧線の例であり、スイッチトランジスタSWddは本発明のスイッチ部と第2のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタの例であり、制御回路ブロックCNTBは本発明の制御部の例であり、クロック信号CLKは本発明のクロック信号の例であり、論理回路ブロックCB3に含まれるp型MOSトランジスタは本発明の第1のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタの例である。
以上説明したように、本発明によれば、MTCMOS技術が適用された論理回路ブロックを起動する際における初期設定に伴う電力消費を低減することができる。
また、スイッチトランジスタが設けられている側だけでなく、スイッチトランジスタがなく、論理回路ブロックが電源電圧線VDLまたは基準電圧線VSLに直結されている側の突入電流も低減できる。このため、MTCMOS技術が適用された論理回路ブロックを停止している状態から起動するとき、動作している他の論理回路ブロックを停止させるといったノイズ対策も不要となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべきである。
本発明の第1の実施形態に係るフッター型MTCMOS論理回路ブロックの一例を示す図である。 フッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るフッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。 仮想基準電圧線を強制充電しない場合のフッター型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るヘッダー型MTCMOS論理回路ブロックの起動の例を示す図である。
符号の説明
CB1、CB3…論理回路ブロック、CNTA、CNTB…制御回路ブロック、VDL…電源電圧線、VSL…基準電圧線、V−VDL…仮想電源電圧線、V−VSL…仮想基準電圧線、SWdd…スイッチトランジスタ、SWss…スイッチトランジスタ、FF1、FF2…フリップフロップ回路、CLK…クロック信号、RST…リセット信号

Claims (4)

  1. 動作の起動と停止が制御される回路部と、
    電源電圧または基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、
    付加される容量に依存して、前記第1電圧線の印加電圧との電圧差で前記回路部に電源供給を行う電圧を保持する第2電圧線と、
    前記電源電圧または前記基準電圧の他方が印加される第3電圧線と、
    前記第2電圧線と前記第3電圧線間に接続されているスイッチ部と、
    前記回路部を停止から起動に制御する過程で、前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させ、前記スイッチ部を制御して前記第2電圧線と前記第3電圧線を非接続状態から接続状態にし、前記保持電圧の変化開始後から前記スイッチ部の前記制御までの間に、前記回路部内の初期設定を開始する制御部と
    を有する半導体集積回路。
  2. 前記回路部が、フリップフロップ回路を含み、
    前記制御部が、前記フリップフロップ回路のクロック信号を供給し、当該クロック信号を制御して前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させる
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記回路部が、第1のしきい値電圧である所定の導電型の電界効果トランジスタを含み、
    前記スイッチ部が、前記第1のしきい値電圧より高い第2のしきい値電圧である前記所定の導電型の電界効果トランジスタを含む
    請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 動作の起動と停止が制御される回路部と、
    電源電圧または基準電圧の一方が印加される第1電圧線と、
    付加される容量に依存して、前記第1電圧線の印加電圧との電圧差で前記回路部に電源供給を行う電圧を保持する第2電圧線と、
    前記電源電圧または前記基準電圧の他方が印加される第3電圧線と、
    前記第2電圧線と前記第3電圧線間に接続されているスイッチ部と
    を含む半導体集積回路の起動方法であって、
    前記回路部を停止から起動に制御する過程で、前記第2電圧線の保持電圧を前記第1電圧線の印加電圧に近づくように変化させるステップと、
    前記スイッチ部を制御して前記第2電圧線と前記第3電圧線を非接続状態から接続状態にするステップと、
    前記保持電圧の変化開始後から前記スイッチ部の前記制御までの間に、前記回路部内の初期設定を開始するステップと
    を有する半導体集積回路の起動方法。
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