JP4966914B2 - 耕耘機の抵抗棒取付構造 - Google Patents
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この抵抗棒取付構造はハンドルポストにステー(以下、「支持部材」という)が設けられ、支持部材に抵抗棒が取り付けられている。
具体的には、抵抗棒の上部に複数の水平孔が所定間隔をおいて形成され、水平孔を支持部材の支持孔に合わせ、水平孔および支持孔に支持ピンを差し込むことで、抵抗棒が支持部材に取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
抵抗棒の下部を地面に接触させることで、複数の耕耘爪で土壌を耕耘することが可能になる。
このため、抵抗棒の高さを調整する際に、新たに選択した水平孔を支持孔に合わせることが難しい。
したがって、選択した水平孔および支持孔に支持ピンを差し込む作業、すなわち、抵抗棒の高さを調整する作業に手間がかかっていた。
他のアタッチメントも、抵抗棒と同様の構成で支持部材に取り付けられるため、他のアタッチメントへの交換に手間がかかっていた。
そして、操作レバーが弾性部材に付勢された状態で、係止部が開口部に対向した水平係止溝に係止するようにした。
これにより、抵抗棒を係止部で係止することができ、抵抗棒を所定位置に保持することができる。
水平係止溝から係止部を離した状態に保持し、抵抗棒を支持筒体の軸線方向に移動させる。
水平係止溝を開口部に合わせた後、操作レバーを弾性部材の付勢力で開口部および水平係止溝に向けて揺動させることで、係止部が開口部に対向した水平係止溝に係止する。
これにより、抵抗棒の高さを簡単に調整することができる。
すなわち、操作レバーを揺動させて水平係止溝から係止部を離して、抵抗棒を支持筒体の軸線方向に移動させる。
抵抗棒を支持筒体の軸線方向に移動させて、水平係止溝を開口部からずらした後、操作レバーを弾性部材の付勢力で開口部側に揺動させる。操作レバーが揺動することで、係止部が抵抗棒(水平係止溝を除いた部位)に当接する。
この状態で、抵抗棒を支持筒体の軸線方向に移動させる。水平係止溝が開口部に一致したときに、係止部が弾性部材の付勢力で水平係止溝に係止する。
これにより、抵抗棒の高さを簡単に調整することができる。
他のアタッチメントは、支持部材に取り付ける部位が抵抗棒と同様に形成されている。
これにより、抵抗棒を他のアタッチメントに簡単に交換することができる。
よって、係止部が弾性部材の付勢力で水平係止溝に係止する際に、係止部を面取部で水平係止溝まで円滑に案内することができる。
これにより、係止部を水平係止溝に容易に係止させることができる。
抵抗棒の平坦部をストッパ部を当接することで、抵抗棒が軸線を中心にして回転することを阻止できる。
これにより、抵抗棒の水平係止溝を、開口部に一層簡単に合わせることができる。
これにより、操作レバーから手を離した状態で、抵抗棒を支持筒体に取り付けることが可能になる。
この状態で、抵抗棒を支持筒体にさらに差し込むことで、取付用面取部が係止部を弾性部材の付勢力に抗して開口部から離れる方向に押し出す。
よって、抵抗棒を支持筒体に容易に差し込むことができる。
したがって、操作レバーから手を離した状態で、抵抗棒を支持筒体に取り付けることが可能になり、抵抗棒を簡単に取り付けることができる。
耕耘機10は、耕耘機本体(本体)11の上端部に搭載されたエンジン12と、エンジン12の下方に設けられたフェンダ13と、フェンダ13の下方に耕耘軸14を介して設けられた複数の耕耘爪15と、耕耘機本体11の後部11aに設けられたハンドルポスト16と、ハンドルポスト16に設けられた操作ハンドル17と、ハンドルポスト16に設けられた抵抗棒取付構造(耕耘機の抵抗棒取付構造)20とを備えている。
ハンドルポスト16は、円筒体に形成され、下部25が楕円状に潰された部材である。
このハンドルポスト16は、下部25の下端部25aが、耕耘機本体11の後下部(後部)11bに下ボルト26で取り付けられるとともに、耕耘機本体11の後上部(後部)11cに支持ブラケット27を介して上ボルト28で取り付けられている。
ハンドルポスト16の上端部16a(図1参照)に操作ハンドル17が取り付けられている。
この状態で、ハンドルポスト16に支持筒体21が溶接されている。
支持筒体21の差込孔34に抵抗棒22が差し込まれている。
抵抗棒22の下部44を地面に接触させることで、複数の耕耘爪15(図1参照)で土壌を耕耘することが可能になる。
ロック手段23は、抵抗棒22を保持する保持位置P1と、抵抗棒22の保持を解除する保持解除位置P2(図8参照)とに移動可能に前後方向に揺動自在に設けられている。
支持筒体21は、周壁21aの中央部21bがハンドルポスト16の下方に位置し、中央部21bの後部位21cに開口部36が設けられ、下端部21dにストッパ部37が設けられている。
開口部36は、中央部21bの後部位21cに形成されている。この開口部36は、抵抗棒22の外周22aに対向し、かつ、後方に向けて開口されている。
具体的には、開口部36は、後面視で水平に延びた上下の辺36a,36b、および軸線方向に延びた左右の辺36c,36dで略水平に形成されるとともに、側面視において略コ字状に形成されている(図6参照)。
ストッパ部37を前部34aに重ねることで、ストッパ部37のストッパ面37aが、支持筒体21の軸線41に対して前方に距離L1離れた位置に配置されている。
抵抗棒22は、支持筒体21に上端部43a(すなわち、差込孔34に差し込まれる側の端部)から差込み可能に形成されている。
この抵抗棒22は、上部43に複数の水平係止溝46が所定間隔をおいて設けられ、上端部43aに取付用面取部47が設けられ、上部43に平坦部48が設けられている。
水平係止溝46は、後面視で水平に延びた上下の辺51,52を有し、後方に向けて水平に開口されるとともに、側面視において略半円弧状に形成されている(図6参照)。
複数の水平係止溝46は、支持筒体21の軸線41方向に抵抗棒22を移動することで、開口部36に対向可能な溝である。
なお、水平係止溝46に上下の面取部53,54を形成した理由は、図7で詳しく説明する。
この取付用面取部47は、上端47aから外周前部位43bまで傾斜状に形成されたテーパ面(傾斜面)である。
外周前部位43bは、上部43の外周のうち、軸線56の前側に位置する外周部位である。この外周前部位43bから軸線56側に距離L2離れた位置に上端47aが位置している。
ここで、開口部36の深さD1は、詳しくは、支持筒体21の内周壁21eから開口部36の左右の辺36c,36dまでの深さを示す。
なお、外周前部位43bから上端47aまでの距離L2を開口部36の深さD1より大きく形成した理由は、図12〜図13で詳しく説明する。
平坦部48は、抵抗棒22の外周22aのうち、軸線56に対して前方に距離L3離れた部位に形成された平坦面である。
よって、支持筒体21の差込孔34に抵抗棒22が差し込まれた状態で、ストッパ部37に平坦部48が当接されている。
このように、抵抗棒22の平坦部48をストッパ部37に当接することで、抵抗棒22が軸線56を中心にして回転することを阻止できる。
一対の取付孔68に軸受部61が差し込まれた状態で、軸受部61がハンドルポスト16に溶接されている。
よって、支持筒体21の後方に、軸受部61が支持筒体21に交差する状態で水平に設けられている。
この軸受部61に支持軸62が差し込まれている。
軸受部61に支持軸62が差し込まれることで、軸受部61に支持軸62が回転自在に支持されている。
支持軸62の先端部62bに操作レバー63の左側壁部71が設けられ、支持軸62の基端部62aに操作レバー63の右側壁部72が設けられている。
すなわち、支持軸62に操作レバー63が設けられている。
この操作レバー63は、一体に形成された板材を折り曲げて、左側壁部71および右側壁部72を対向させた部材である。
左側壁部71の上部71aは、他の部位71bに対して平行で、かつ他の部位71bに対して左側に距離寸法L4(図7参照)だけ張り出されている。
すなわち、左側壁部71は、後面視でクランク状に形成されている。
上部71aに支持軸62が差し込まれる左上差込孔75が形成され、中央部71cに係止ピン64が差し込まれる左中央差込孔76(図7参照)が形成されている。
右側壁部72の上部72aに支持軸62が差し込まれる右上差込孔77が左上差込孔75と同軸上に形成され、中央部72bに係止ピン64が差し込まれる右中央差込孔78が左中央差込孔76と同軸上に形成されている。
把持部73は、左右の中央差込孔76,78の後方で、かつ、ハンドルポスト16の下方に位置している。
把持部73を左右の中央差込孔76,78の後方で、かつ、ハンドルポスト16の下方に位置させることで、把持部73を係止ピン64やハンドルポスト16から比較的大きく離すことができる。
よって、操作者は把持部73を手で簡単に把持する(掴む)ことが可能である。
操作レバー63の左中央差込孔76および右中央差込孔78に係止ピン64が差し込まれることで、係止ピン64は左右の側壁部71,72に取り付けられている(設けられている)。
係止ピン64は、支持筒体21の開口部36の後方で、かつ、開口部36に対向する位置に水平に配置されている。
この係止ピン64は、開口部36の高さ寸法H1や水平係止溝46の高さ寸法H2(図6参照)より外径寸法D2が小さく形成されたピンである。
係止ピン64の外径寸法D2を高さ寸法H1より小さくすることで、係止ピン64を開口部36に嵌合可能(または、係止可能)とすることができる。
さらに、係止ピン64の外径寸法D2を高さ寸法H2より小さくすることで、係止ピン64を水平係止溝46に係止可能とすることができる。
よって、係止ピン64が、後述するばね部材65の付勢力で水平係止溝46に係止する際に、係止ピン64を上下の面取部53,54で水平係止溝46まで円滑に案内することができる。
これにより、係止ピン64を水平係止溝46に容易に係止させることができる。
ばね部材65は、右端部65aが湾曲状に曲げられてハンドルポスト16に係止され、左端部65bが略コ字状に折り曲げられて左側壁部71の上部71aに係止されている。
このばね部材65は、操作レバー63を支持筒体21や抵抗棒22に向けて(前方に向けて)付勢するばねである。
水平係止溝46に係止ピン64を係止させて保持位置P1に配置することで(図2の状態)、支持筒体21に抵抗棒22が保持されている。
操作レバー63は、図2に示す保持位置P1において把持部73を手で把持可能に形成されている。
さらに、操作レバー63は、手で把持した把持部73をばね部材65の付勢力に抗して後方に引っ張ることが可能に支持されている。
操作レバー63を保持解除位置P2まで揺動することで、開口部36および水平係止溝46から係止ピン64が外れる。
よって、係止ピン64による抵抗棒22の保持が解除され、抵抗棒22が支持筒体21に対して軸線41方向に移動可能となる。
よって、抵抗棒22を軸線41方向に移動して、水平係止溝46を開口部36に簡単に一致させる(合わせる)ことが可能である。
図9(a),(b)は本発明に係る抵抗棒の保持状態を解除する手順を説明する図である。
(a)において、操作レバー63が保持位置P1に配置された状態において、把持部73を手で掴む。
手で掴んだ把持部73を保持位置P1から後方に引っ張ることで、操作レバー63が支持軸62を軸にして保持解除位置P2まで矢印Aの如く後方に揺動する。
係止ピン64による抵抗棒22の保持が解除され、抵抗棒22を矢印Bの如く下降させる。
ここで、抵抗棒22の平坦部48がストッパ部37に当接されている。よって、抵抗棒22が軸線56を中心にして回転することを阻止できる。
(a)において、開口部36に第2水平係止溝46bを一致させる(合わせる)。
ここで、支持筒体21に開口部36が形成されているので、開口部36から第2水平係止溝46bを目視できる。よって、第2水平係止溝46bを開口部36に簡単に合わせることができる。
さらに、抵抗棒22の平坦部48をストッパ部37に当接させて抵抗棒22の回転を阻止することで、第2水平係止溝46bを開口部36に一層簡単に合わせることができる。
第2水平係止溝46bを開口部36に合わせた後、操作レバー63をばね部材65の付勢力で開口部36および第2水平係止溝46bに向けて矢印Cの如く前方向に揺動させる。
これにより、抵抗棒22の高さを簡単に調整することができる。
図9で説明したように、係止ピン64による抵抗棒22の保持を解除した状態において、抵抗棒22を矢印Bの如く下降させる。
(a)において、第3水平係止溝46cが開口部36からずれた状態で、操作レバー63をばね部材65(図9参照)の付勢力で開口部36に向けて前方向に揺動させる。
操作レバー63が前方向に揺動することで、係止ピン64が抵抗棒22(水平係止溝46を除いた部位)に当接する。
係止ピン64が抵抗棒22に当接した状態で、抵抗棒22を矢印Bの如く下降させる。
操作レバー63がばね部材65(図9参照)の付勢力で保持位置P1まで揺動して、係止ピン64が第2水平係止溝46bに係止する。
これにより、抵抗棒22の高さを簡単に調整することができる。
図12(a),(b)は本発明に係る支持筒体21に抵抗棒を差し込む手順を説明する図である。
(a)において、操作レバー63の把持部73から手を離して係止ピン64を開口部36に係止させる。
係止ピン64を開口部36に係止させることで、係止ピン64は、開口部36の深さD1と同じ位置に配置されている。
この状態で、抵抗棒22を支持筒体21の差込孔34に矢印Dの如く差し込む。
ここで、抵抗棒22の取付用面取部47は、外周前部位43bから上端47aまでの距離L2が開口部36の深さD1より大きい。
よって、抵抗棒22を支持筒体21に差し込むことで、取付用面取部47が係止ピン64に当接する。
操作レバー63が支持軸62を軸にして矢印Eの如く後方に向けて揺動し、抵抗棒22を支持筒体21の差込孔34に容易に差し込むことができる。
抵抗棒22を差込孔34に矢印Dの如く継続して差し込むことで、係止ピン64が抵抗棒22(水平係止溝46を除いた部位)に乗り上げる。
係止ピン64が抵抗棒22に乗り上げた状態から、抵抗棒22を差込孔34に矢印Dの如くさらに継続して差し込むことで、抵抗棒22の第1水平係止溝46aが開口部36に一致する。
よって、係止ピン64が抵抗棒22(水平係止溝46を除いた部位)から外れ、操作レバー63がばね部材65(図9参照)の付勢力で保持位置P1まで揺動する。
このように、操作レバー63から手を離した状態で、抵抗棒22を支持筒体21に取り付けることが可能になり、抵抗棒22を簡単に取り付けることができる。
このように、抵抗棒取付構造20によれば、抵抗棒22の着脱を簡単におこなうことができる。
ここで、他のアタッチメントは、支持部材21に取り付ける部位が抵抗棒22と同様に形成されている。
これにより、耕耘機10の使い勝手をさらに高めることができる。
加えて、前記実施の形態で示した操作レバー63(左右の側壁部71,72、把持部73)やストッパ部37などは例示した形状に限定するものではなく、適宜変更が可能である。
Claims (4)
- 本体の後部に設けられたハンドルポストに支持筒体が設けられ、前記支持筒体に軸線方向に移動自在に抵抗棒が差し込まれた耕耘機の抵抗棒取付構造において、
前記支持筒体の周壁に、前記抵抗棒の外周に対向する開口部が設けられ、
前記支持筒体に差し込まれた前記抵抗棒の外周に、前記開口部に対向可能な複数の水平係止溝が設けられ、
前記開口部に対向する側に操作レバーが揺動自在に設けられ、
前記操作レバーを前記開口部に向けて付勢する弾性部材が設けられ、
前記操作レバーに、前記開口部に対向した水平係止溝に係止可能な係止部が設けられ、
前記操作レバーが前記弾性部材に付勢された状態で、前記係止部が前記開口部に対向した水平係止溝に係止することを特徴とする耕耘機の抵抗棒取付構造。 - 前記水平係止溝は、上下の縁部にそれぞれ面取部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の耕耘機の抵抗棒取付構造。
- 前記抵抗棒の外周に平坦部が設けられ、
前記抵抗棒が差し込まれる前記支持筒体の差込孔に、前記平坦部に当接可能なストッパ部が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の耕耘機の抵抗棒取付構造。 - 前記抵抗棒は、前記差込孔に差し込まれる側の端部のうち、前記抵抗棒の軸線からみて前記水平係止溝と同じ側に取付用面取部が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の耕耘機の抵抗棒取付構造。
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