JP4966563B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は半導体集積回路に関し、特に半導体集積回路(LSI(Large Scale Integration))選別テストにおいて、LSI本体の製造検査時並びにLSIが搭載された装置の製造検査時等におけるクロストークノイズ、スイッチングノイズ等に弱い論理動作タイミングの確認及びLSI製造不良等による動作マージン不足等の確認ができる半導体集積回路に関する。
近時の半導体素子の微細化に伴い、半導体集積回路(LSI)が大規模化し、複雑な機能及び高速動作が求められている。LSIが大規模になると内部配線長が増大し、また、LSI自体は小型化及び微細化しているため、LSI自体の電磁耐性は低下している。LSIは、装置に搭載されたときに、周辺に搭載された他の回路等からの放射電磁波等の影響で、機能低下、誤作動、停止及び記録の消失等の影響を受けることがある。
そこで、LSI本体の製造検査時、LSIが搭載された装置の製造検査時及び保守診断時には、LSIの動作クロック周波数を上げたり電源電圧を下げたりすること等によって動作マージンを減少させ、誤作動等を起こすLSIを、ノイズ耐性の弱い不良品として検出するLSI選別テストを行っている。
図6に示すように、従来のセルベースLSI設計においては、LSI13内部の通常論理回路(スタンダードセル)16がない空きエリアにバイパスコンデンサ及びデカップリングコンデンサを内蔵したフィラーセル17並びにダミー配線(図示せず)が敷き詰められている。このLSI13に対し、LSI13の動作クロック周波数を上げたり電源電圧を下げたりすること等によって電源幹線14とグランド幹線15との間に配置されている通常論理回路16にノイズを発生させ、ノイズ耐性があるか否かを検査し、LSIを選別していた。
しかしながら、CMOSLSI(Complementary Metal Oxide Semiconductor Large Scale Integration)は広範囲の電源電圧において動作することが可能であるため、十分なマージン試験ができないという問題点がある。
また、LSI本体の製造検査は、単純な動作確認のみによって選別テストを行っているため、LSI本体の製造不良による動作マージン不足のLSIの検出が不十分であり、クロストークノイズ及びスイッチングノイズに弱い論理動作タイミングを検出することができず、LSIが搭載された装置の製造検査時においても、クロストークノイズ及びスイッチングノイズに弱い論理動作タイミング並びにLSI本体の製造不良による動作マージン不足による問題等を確認することが難しいという問題点もある。
ノイズ発生回路を設けて任意のノイズを発生させることにより、半導体集積回路のノイズ耐性を検査する技術として、例えば、特許文献1及び2に開示されたものがある。特許文献1に開示された技術は、LSI内部にリングオシレータを構成し、このリングオシレータの発振停止状態においてLSIの一般的な所定の電気的特性をテストし、次にリングオシレータの発振状態においてLSIの外周部に設けられた入出力パッドから出力されるリングオシレータの発信周波数をLSIテスタによって測定することでLSIの内部領域に配置された内部回路の信号伝播遅延時間を測定するというものである。
図7に特許文献1に開示されているテスト回路の平面図を示す。このテスト回路においては、LSI18の外周部に入出力パッド19が複数個配置され、これらの入出力パッド19に接した内側に、複数の入出力バッファ20が配置された外部領域21が設けられ、この外部領域21に囲まれる内部領域23に内部回路22が配置されている。入出力バッファ20の内部にはインバータ24が内蔵され、少なくとも1個はNAND回路25であり、その入力端の一方は入出力パッド26に接続され、1個の出力端は入出力パッド27にも接続されている。
これらの入出力バッファ20が外部領域21に互に隣接して配置され、インバータ24の出力端と隣接する入出力バッファ20に内蔵されたインバータ24の入力端とがそれぞれ接続され全体としてリング状に多段接続されてリングオシレータ28が構成されている。
このテスト回路において入出力パッド26はリングオシレータ28の発振制御端子として機能する。これにより、リングオシレータ28を発振停止状態にしてLSI18の一般的な所定の電気的特性をテストし、次にリングオシレータ28を発振状態にし、入出力パッド27から出力されるリングオシレータ28の発信周波数をLSIテスタによって測定することで、内部回路22の信号伝播遅延時間を測定するというものである。
また、特許文献2に開示された半導体装置は、半導体装置の内部で入力信号にグリッチノイズを発生させてノイズ試験を行うことができるものである。図8に特許文献2に開示されている半導体装置の動作原理図を示す。この半導体装置は、外部から供給される信号を入力する入力回路29と、入力回路29が入力した信号に基づいて動作する内部回路30と、ノイズ試験時において入力回路29から内部回路30へ入力信号を供給するための信号線にグリッチノイズを発生させるノイズ発生回路31と、半導体テスタからの制御信号に基づいてノイズ発生回路31を動作させるためのエントリー信号を出力するテストモードエントリー回路32とを備えている。
ノイズ試験時において、半導体テスタからグリッチノイズを含まない信号を供給すれば、ノイズ発生回路31によって入力信号にグリッチノイズが発生する。その信号に基づいて内部回路30が動作し、ノイズ試験が行われる。このとき半導体テスタによる書き込みデータと読み出しデータとを比較することにより、半導体装置のノイズ試験の結果を容易に得ることができるというものである。
しかしながら、特許文献1に開示された技術はリングオシレータ28を発振させることによって内部回路22のノイズ試験を行うもの、特許文献2に開示された技術は半導体装置のグリッチノイズに対するノイズ試験を行うものであり、LSIのクロストークノイズ及びスイッチングノイズに弱い論理動作タイミングを検出することができない。
この問題点を解決すべく、特許文献3に開示されている半導体装置33は、図9にその原理説明図を示すように、耐ノイズ性を評価する対象である評価対象回路34と、評価対象回路34に対しノイズを発生するノイズ発生回路35とを備えている。
評価対象回路34は、半導体装置33の外部から評価対象回路34へ信号を入力するための入力端子36と、評価対象回路34の出力信号を半導体装置33の外部へ出力するための出力端子37とを備えている。
ノイズ発生回路35は、半導体装置33の外部から単発ノイズ継続時間であるノイズ幅を設定するノイズ幅設定信号を入力するためのノイズ幅設定信号入力端子38と、半導体装置33の外部からノイズ発生頻度であるノイズ量を設定するノイズ頻度設定信号を入力するためのノイズ頻度設定信号入力端子39と、半導体装置33の外部からクロック信号を入力するためのクロック信号入力端子40とを備えている。
ノイズ幅設定信号入力端子38からノイズ幅設定信号を、ノイズ頻度設定信号入力端子39からノイズ頻度設定信号を、クロック信号入力端子40からクロック信号を夫々入力することにより、ノイズ発生回路35から所望のノイズを発生させる。
次に、入力端子36から評価対象回路34をテストするためのテスト信号を入力し、このテスト信号に対して評価対象回路34から出力されることが期待される期待値信号と出力端子37から実際に出力される出力信号とを比較して、期待値信号と出力信号とが一致していれば評価対象回路34はノイズ発生回路35によって発生されるノイズに対する耐性があると判断され、期待値信号と出力信号とが一致していなければ評価対象回路34はノイズ発生回路35によって発生されるノイズに対する耐性がないと判断されるというものである。
しかしながら、特許文献3に開示された技術はノイズ発生回路35によって発生されるノイズに対する評価対象回路34の耐性を試験するものであり、例えばセルベースLSIにおいて、意図したセルのみのノイズ耐性を試験することができないという問題点がある。
また、特許文献4は、アナログセルの周辺ロジックからのノイズ影響をLSIレイアウト上で予め回避するための手段の有効性を判断できるアナログセルの評価方法が開示されている。この評価方法は、アナログセル開発段階においてアナログセル評価用のテストLSIに評価するべきアナログセルと発生ノイズ量を定量的にコントロールできるディジタルノイズ発生回路とを搭載し、外部からディジタルノイズ発生回路をコントロールして仮想ノイズを発生させ、アナログセルの周辺ロジックからのノイズ耐性を判断し、アナログセルの動作及び特性不良原因を定量的に評価するというものである。
この技術におけるディジタルノイズ発生回路は、初期値が設定可能なNビットカウンタと複数のリングオシレータ発振器とを有し、複数のリングオシレータ発振器のうちのNビットカウンタ出力に応じた台数のリングオシレータ発振器を動作させて発生ノイズを定量的にコントロールできるように構成されている。
更に、評価するアナログセルと発生ノイズ量を定量的にコントロールできるディジタルノイズ発生回路とを搭載して各種ノイズ影響回避対策別にLSI化し、各テストLSIに、定量的に発生ノイズ量をコントロールしてアナログセルの動作及び特性を定量的に評価してノイズ影響を回避できる最適な対策を判断するというものである。
しかしながら、この従来技術は、アナログセル開発段階においてアナログセルの周辺ロジックからのノイズ耐性を判断する技術であり、LSI本体の製造検査、LSIが搭載された装置の製造検査及び保守診断には適用することができないという問題点がある。
このため、LSI本体の製造検査時、LSIが搭載された装置の製造検査時及び保守診断時は、例えば図6に示す従来技術によって行っていた。即ち、従来のセルベースLSI設計においては、LSI13内部の通常論理回路(スタンダードセル)16がない空きエリアにバイパスコンデンサ及びデカップリングコンデンサを内蔵したフィラーセル17並びにダミー配線(図示せず)が敷き詰められたLSI13に対して、LSI13の動作クロック周波数を上げたり電源電圧を下げたりすること等によって電源幹線14とグランド幹線15との間に配置されている通常論理回路16にノイズを発生させ、ノイズ耐性があるか否かを検査し、LSIを選別していた。
特開平9−54141号公報 特許第3406698号公報 特開2002−214300号公報 特開2001−264394号公報
しかしながら、上述の図6に示す従来技術のように、LSI13に対して、LSI13の動作クロック周波数を上げたり電源電圧を下げたりすること等によって電源幹線14とグランド幹線15との間に配置されている通常論理回路16にノイズを発生させる方法では、ノイズ耐性の弱いLSIを検出することはできるが、ノイズ耐性の弱いセル及びノイズ耐性が弱くなるノイズ発生のタイミングの限定、ノイズ耐性の定量的な判断等ができないという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、意図したセルの周りだけに意図したタイミングで意図した量の電源ノイズを発生させることができ、LSI本体の製造検査時だけでなくLSIが搭載された装置の製造検査時にも動作可能であり、また、このとき電源ノイズだけでなく、クロストークノイズ及びスイッチングノイズの耐性も高精度に確認することができる半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体集積回路は、通常論理回路を有するセルベースの半導体集積回路において、前記通常論理回路にノイズを与える電源ノイズ発生回路と、前記電源ノイズ発生回路を制御する制御回路と、を有し、前記電源ノイズ発生回路は、前記セルの前記通常論理回路がない空きエリアに点在しており、前記制御回路によって前記ノイズの発生エリアが制御されることを特徴とする。
本発明に係る半導体集積回路は、外部から前記制御回路に制御信号を供給することによって前記電源ノイズ発生回路を制御することが好ましい。これにより、LSI(半導体集積回路)本体の製造検査時だけでなくLSI(半導体集積回路)搭載装置の製造検査時にも前記電源ノイズ発生回路を制御することが可能になる。
前記電源ノイズ発生回路は、フリップフロップと、インバータと、複数個の負荷ゲートと、を有し、前記複数個の負荷ゲートから前記フリップフロップを介してグラウンドに流れ込む電流によって前記ノイズが発生することが好ましい。
また、前記複数個の負荷ゲートは、それぞれ前記フリップフロップに接続しており、前記フリップフロップと前記複数個の負荷ゲートを接続する配線からクロストークノイズが発生するように配線されることもできる。これにより、LSI選別テスト時においてLSI製造不良によるLSI内部のクロストークノイズのノイズ耐性を確認することが可能になる。また、LSIを搭載した装置の通常動作のテスト時においてもLSI内部のクロストークノイズのノイズ耐性を確認することが可能になる。
また、前記制御回路によって電源ノイズ発生の開始及び停止、電源ノイズ発生のタイミングの制御を行い、前記通常論理回路にクロストークノイズ及びスイッチングノイズを与えることが好ましい。これにより、LSI本体の製造検査及びLSI搭載装置の製造検査の精度を高めることができる。
前記電源ノイズ発生回路に備えられた前記負荷ゲートを改造用のダミーゲートとして使用することもできる。
本発明によれば、セルベースLSI内部の通常論理回路がない空きエリアに、従来技術において配置されていたフィラーセルの替わりに電源ノイズ発生回路を配置し、この電源ノイズ発生回路にLSI外部から制御信号を供給することにより、LSI本体の製造検査時だけでなくLSI搭載装置の製造検査時においても、容易に意図したエリアだけに意図したタイミングで意図した量の電源ノイズを発生させ、通常論理回路のクロストークノイズ及びスイッチングノイズの耐性を容易に且つ高精度に確認することができる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体集積回路について、添付の図面を参照して具体的に説明する。例として、半導体集積回路がCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のセルベースIC(Integrated Circuit)である場合について説明する。図1は本発明に係る半導体集積回路の原理説明図である。セルベースの半導体集積回路(LSI)1の通常論理回路がない空きエリアの任意の位置にn個の電源ノイズ発生回路2が配置されている。また、このn個の電源ノイズ発生回路2は制御回路3とn:1接続されており、制御回路3から任意の電源ノイズ発生回路2に対し、制御信号が供給される。なお、図1においては、半導体集積回路(LSI)1内部の構成としてn個の電源ノイズ発生回路2及び制御回路3のみが図示され、通常論理回路等の記載は省略されている。
図2(a)及び(b)は電源ノイズ発生回路2の原理説明図である。電源ノイズ発生回路2はフリップフロップ(FF)5とインバータ6と回路規則の制限を大幅に超えたm個の負荷ゲート7とから構成される。
通常、クロストークノイズの発生を抑えるため、並行して走る信号線の配線長はできるだけ短くするように設計されるが、電源ノイズ発生回路2内のFF5の配線及びこれに接続される負荷ゲート7の配線は、このクロストークノイズの設計基準を満たす最大限の配線長を有するように配線されている。このため、電源ノイズ発生回路2を動作させて通常論理回路(図示せず)にノイズを与えたとき、通常論理回路の誤動作の有無を確認することによって、通常論理回路のクロストークノイズの耐性を確認することができる。
制御回路3にはLSI1の外部からLSI外部ピン4が接続され、LSI外部ピン4から制御回路3に対し、制御信号が供給される。この制御信号はクロック信号であり、制御回路3はこのクロック信号の振幅を任意の振幅に変化させるリングオシュレータ回路(図示せず)等を有している。制御回路3と電源ノイズ発生回路2のFF5とはクロック信号で接続され、クロック信号はn個の電源ノイズ発生回路2のFF5に対して分配される。制御回路3は任意の電源ノイズ発生回路2内のFF5に対して分配されたクロック信号だけを選択して動作させることができる。
電源ノイズ発生回路2内のFF5の出力Qと負荷ゲート7とは1:m接続されている。インバータ6の出力がFF5の入力Dに接続されているため、制御回路3から分配されるクロック信号が動作すると常にFF5の値が変化する。即ち、CMOSである負荷ゲート7は寄生容量を有し、FF5の入力Dにはインバータ6の出力が接続されているため、制御回路3から分配されるクロック信号が動作するとFF5に接続されている負荷ゲート7からFF5を介してグランドに電流が流れ込んだり、電源からFF5に接続されている負荷ゲート7にFF5を介して電流が流れ込み、負荷ゲート7がこの電流を蓄えたりする。これにより電源電圧が不安定になり、電源ノイズが発生する。
CMOSLSIの場合はこの流れ込む電流が小さいため、FF5に接続されている負荷ゲート7からFF5を介してグランドに流れ込む電流がLSI1の動作に影響を及ぼす位の電源ノイズ量となるよう、回路規則の制限を大幅に超えるm個の負荷ゲート7がFF5の出力Qと接続される。これによって電源ノイズ発生回路2の周囲に配置されている通常論理回路の信号に対し、スパイクノイズとして影響を与える。
また、このm個の負荷ゲート7としては、LSI1全体の配置配線後に軽微な論理変更を行うためにLSI1の随所に実装されるさまざまな論理機能を有する改造ゲートを任意の数だけ接続し、これらを負荷ゲート7として適用することもできる。また、逆に、電源ノイズ発生回路2の負荷ゲート7を改造用のダミーゲートとして使用することも可能である。
なお、制御回路3から分配されるクロック信号が動作しなければFF5に接続されている負荷ゲート7からグランドに電流が流れ込んだり、電源からFF5に接続している負荷ゲート7にFF5を介して電流が流れ込み、負荷ゲート7がこの電流を蓄えたりしないため、電源ノイズ発生回路2内のFF5の値は変化しない。即ち電源ノイズ発生回路2は、制御回路3から分配されるクロック信号が動作することによって電源ノイズを発生し、クロック信号が停止すると電源ノイズの発生が停止する。制御回路3から分配されるクロック信号の発生及び停止を制御することにより電源ノイズの発生及び停止が制御され、これによって通常論理回路のスイッチングノイズの耐性を確認することができる。
また、電源ノイズ発生回路2内のFF5の配線及びこれに接続される負荷ゲート7の配線はクロストークノイズの設計基準を満たす最大限の配線長を有するように配線されているため、制御回路3から分配されるクロック信号の発生及び停止を制御することによりクロストークノイズの発生及び停止が制御される。
ノイズ検査時以外は電源ノイズを発生させる必要がないため、制御回路3から分配されるクロック信号の動作を停止する。これにより、電源ノイズ発生回路2内の負荷ゲート7からFF5を介してグランドに流れ込む電流及びFF5を介して電源から負荷ゲートに流れ込む電流が無くなり、電源ノイズ発生回路2による消費電力を無くすことができる。
電源ノイズ発生回路2から発生される電源ノイズのタイミングは、制御回路3から電源ノイズ発生回路2内のFF5に対して分配されるクロック信号のタイミングを制御することによって制御される。
LSI外部ピン4から制御回路3に制御信号を供給することによって制御回路3内のリングオシュレータ回路(図示せず)等を制御し、制御回路3からFF5に分配されるクロック信号の振幅を任意に変化させることができる。これによって、任意のタイミングで電源ノイズ発生回路2から発生する電源ノイズを制御することができる。
電源ノイズ発生回路2から発生される電源ノイズの発生エリアの制御は、LSI1の外部からLSI外部ピン4を介して制御回路3に制御信号を供給し、電源ノイズを発生させたいエリアに配置された電源ノイズ発生回路2内のFF5に分配されるクロック信号のみを選択して動作させることによって行われる。これにより、電源ノイズを発生させたいエリアに配置された電源ノイズ発生回路2のみを選択して動作させ、意図したエリア、例えば高速伝送路のIOセル周り又はメモリブロック周り等だけに電源ノイズを発生させることができる。
即ち、電源ノイズの発生制御はLSI1外部からLSI外部ピン4を介して制御回路3に供給される制御信号により制御され、制御回路3から電源ノイズ発生回路2内のFF5に分配されるクロック信号を制御することによって電源ノイズ発生と停止、ノイズタイミング及び発生エリアを制御することが可能である。また、電源ノイズ発生回路2内のFF5及び負荷ゲート7の配線がクロストークノイズの設計基準を満たしていることから、電源ノイズと同時にクロストークノイズに対しても同様の制御を行うことができる。
また、制御回路3にLSI1の外部からLSI外部ピン4が接続されていることにより、LSI1本体の製造検査時だけでなく、LSI搭載装置の製造検査時においても同様に、LSI外部ピン4から制御回路3に制御信号を供給し、制御回路3から電源ノイズ発生回路2に対し制御信号を分配することによって、電源ノイズ発生回路2を制御することが可能である。これにより、従来LSI搭載装置の製造検査時に行っていたLSIの動作クロック周波数を上げたり電源電圧を下げたりすること等によって動作マージンを減少させるノイズ耐性確認に加え、スイッチングノイズ及びクロストークノイズの耐性を高精度に確認することができる。
本発明に係る半導体集積回路は、図3に示すように、LSI1内部の通常論理回路(スタンダードセル)10がない空きエリアにFF及びFFと接続する回路(電源ノイズ発生回路2)が敷き詰められている。電源ノイズ発生回路2は、図6に示す従来技術のセルベースLSI設計において、LSI13内部の通常論理回路16がない空きエリアに敷き詰められていたバイパスコンデンサ及びデカップリングコンデンサを内蔵したフィラーセル17並びにダミー配線(図示せず)に替わるものである。このLSI1内部において、電源ノイズ発生回路2を制御する制御回路3にLSI外部ピン4から制御信号を供給することによって電源幹線8とグランド幹線9との間に配置されている通常論理回路10にノイズを発生させる。
電源ノイズ発生回路2は、上述のように図2(a)及び(b)に示すようにFF5とインバータ6と回路規則の制限を大幅に超えたm個の負荷ゲート7とから構成され、制御回路3から分配されるクロック信号が動作するときに電源ノイズを発生するものである。よって、電源ノイズ発生回路2をLSI1内の電源ノイズを発生させたいエリアに配置することにより意図したエリアに電源ノイズを発生させることができる。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る半導体集積回路の動作について説明する。図4(a)及び(b)は電源ノイズ発生回路2から発生した電源ノイズにより電源ノイズ発生回路2の周囲にある通常論理回路10の出力波形に電源ノイズが乗った状態を示したタイムチャート波形の例である。
LSI外部ピン4から制御回路3に対し、制御信号であるクロック信号を供給する。制御回路3によって、このクロック信号の振幅を任意に変化させ、クロック信号のタイミングを制御し、n個の電源ノイズ発生回路2のFF5に対して分配する。そして、制御回路3によって、電源ノイズを発生させたい任意のエリアの電源ノイズ発生回路2内のFF5に対して分配されたクロック信号だけを選択して動作させる。
FF5は、クロック信号の立ち上がりエッジにおける入力Dの入力状態を出力Qから出力するものである。FF5の入力Dにはインバータ6の出力が接続されているため、クロック信号が動作すると常にFF5の値が変化する。CMOSである負荷ゲート7は寄生容量を有し、FF5の入力Dにはインバータ6の出力が接続されているため、制御回路3から分配されるクロック信号が動作するとFF5に接続されている負荷ゲート7からFF5を介してグランドに電流が流れ込んだり、電源からFF5に接続されている負荷ゲート7にFF5を介して電流が流れ込み、負荷ゲート7がこの電流を蓄えたりする。これにより電源電圧が不安定になり、電源ノイズが発生する。
図4(a)においては、クロック信号の立ち上がりと同期して電源ノイズ発生回路2の出力波形も立ち上がり、ある一定期間ハイレベルを保持した後、クロック信号の立ち下がりよりも前にロウレベルになっている。このとき、電源ノイズ発生回路2付近の電圧波形は、電源ノイズ発生回路2がロウレベルになったときと同期してノイズが発生する。この電源ノイズ発生回路2付近の電圧波形のノイズがピークに達したとき、電源ノイズ発生回路2付近の通常論理回路10の出力波形にスパイクノイズが発生する。
図4(b)においては、クロック信号の立ち上がりから一定の時間遅延して電源ノイズ発生回路2の出力波形が立ち上がり、ある一定期間ハイレベルを保持した後、クロック信号の立ち下がりよりも前にロウレベルになっている。このとき、電源ノイズ発生回路2付近の電圧波形は、電源ノイズ発生回路2がロウレベルになったときと同期してノイズが発生する。この電源ノイズ発生回路2付近の電圧波形のノイズがピークに達したとき、電源ノイズ発生回路2付近の通常論理回路10の出力波形にスパイクノイズが発生する。
また、図5は電源ノイズ発生回路2内のFF5の配線11及びこれに接続される負荷ゲート7の配線12a乃至fを示す原理説明図である。電源ノイズ発生回路2内のFF5の配線11及びこれに接続される負荷ゲート7の配線12a乃至fはクロストークノイズの設計基準を満たす最大限の配線長を有するように配線されている。
FF5の配線11及び負荷ゲート7の配線12a乃至fがクロストークノイズの設計基準を満たしていることから、電源ノイズ発生回路2を動作させ、電源ノイズを発生させたとき、通常論理回路10に誤動作が生じた場合、通常論理回路10がクロストークノイズの耐性が弱いことを検出できる。
このように、制御回路3によって、クロック信号の振幅を任意に変化させ、クロック信号のタイミングを制御し、電源ノイズを発生させたい任意のエリアの電源ノイズ発生回路2内のFF5に対して分配されたクロック信号だけを選択して動作させることによって、意図したエリアだけに意図したタイミングで意図した量の電源ノイズを発生させることができ、またこのとき電源ノイズ発生回路2内のFF5の配線11及びこれに接続される負荷ゲート7の配線12a乃至fがクロストークノイズの設計基準を満たしているため、通常論理回路10のスイッチングノイズ及びクロストークノイズの耐性を容易に且つ高精度に確認することができる。
本発明に係る半導体集積回路の原理説明図である。 (a)及び(b)は電源ノイズ発生回路2の原理説明図である。 本発明に係る半導体集積回路の原理説明図である。 (a)及び(b)は電源ノイズ発生回路2から発生した電源ノイズにより電源ノイズ発生回路2の周囲にある通常論理回路10の出力波形に電源ノイズが乗った状態を示したタイムチャート波形の例である。 電源ノイズ発生回路2内のFF5とこれに接続される負荷ゲート7の配線を示す原理説明図である。 従来のセルベースLSI設計における半導体集積回路の原理説明図である。 従来技術のテスト回路の平面図である。 従来技術の半導体装置の動作原理図である。 従来技術の半導体装置の原理説明図である。
符号の説明
1; 半導体集積回路(LSI)
2; 電源ノイズ発生回路
3; 制御回路
4; LSI外部ピン
5; フリップフロップ(FF)
6; インバータ
7; 負荷ゲート
8; 電源幹線
9; グランド幹線
10; 通常論理回路(スタンダードセル)
11; 配線
12a乃至f; 配線
13; LSI
14; 電源幹線
15; グランド幹線
16; 通常論理回路(スタンダードセル)
17; フィラーセル
18; LSI
19; 入出力パッド
20; 入出力バッファ
21; 外部領域
22; 内部回路
23; 内部領域
24; インバータ
25; NAND回路
26; 入出力パッド
27; 入出力パッド
28; リングオシレータ
29; 入力回路
30; 内部回路
31; ノイズ発生回路
32; テストモードエントリー回路
33; 半導体装置
34; 評価対象回路
35; ノイズ発生回路
36; 入力端子
37; 出力端子
38; ノイズ幅設定信号入力端子
39; ノイズ頻度設定信号入力端子
40; クロック信号入力端子

Claims (7)

  1. 通常論理回路を有するセルベースの半導体集積回路において、前記通常論理回路にノイズを与える電源ノイズ発生回路と、前記電源ノイズ発生回路を制御する制御回路と、を有し、前記電源ノイズ発生回路は、前記セルの前記通常論理回路がない空きエリアに点在しており、前記制御回路によって前記ノイズの発生エリアが制御されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 外部から前記制御回路に制御信号を供給することによって前記電源ノイズ発生回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記電源ノイズ発生回路は、フリップフロップと、インバータと、複数個の負荷ゲートと、を有し、前記複数個の負荷ゲートから前記フリップフロップを介してグラウンドに流れ込む電流によって前記ノイズが発生することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記複数個の負荷ゲートは、それぞれ前記フリップフロップに接続しており、前記フリップフロップと前記複数個の負荷ゲートを接続する配線からクロストークノイズが発生することを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記制御回路によって電源ノイズ発生の開始及び停止の制御を行い、前記通常論理回路にクロストークノイズ及びスイッチングノイズを与えることを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  6. 前記制御回路によって電源ノイズ発生のタイミングの制御を行い、前記通常論理回路にクロストークノイズ及びスイッチングノイズを与えることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記電源ノイズ発生回路に備えられた前記負荷ゲートを改造用のダミーゲートとして使用することを特徴とする請求項3乃至のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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