JP4963416B2 - 通信端末装置、通信制御装置、通信処理システム、通信制御プログラム - Google Patents
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このような従来技術として、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1に記載された発明では、代表番号となる電話番号に複数の営業所等の固定電話の電話番号が関連付けられているデータベースを予め記憶しておく。なお、データベースは、固定電話の契約時に電話事業者に届けられる住所と電話番号等を対応付けて作成されたものである。
このような特許文献1によれば、ユーザが例えばタクシー会社に電話してタクシーを呼ぶ場合、営業所のうちユーザの現在地に最も近い営業所を自動的に選択して直接電話することが可能になる。このため、本社や他の営業所等においてユーザの現在地を確認し、現在地に最も近い営業所にユーザの依頼を伝えるといったオペレータの作業を省くことができる。
この点を解消できる従来技術として、例えば、特許文献2が挙げられる。特許文献2の発明では、予め定められた所定の位置と情報とを情報処理装置に登録しておく。そして、通信端末装置がネットワークを介して発信し、登録されている位置に通信端末装置が達したタイミングで情報処理装置が通信端末装置に情報を提供している。このようにすれば、ユーザに対し、情報を必要な場所で提供することができる。
つまり、特許文献1、特許文献2のいずれの発明も、発信したユーザの位置に基づいて通信を制御している。したがって、着信先となる通信端末装置の位置に基づいて通信の発信、着信を制御することは考えられていない。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであって、指定された任意の位置の近傍に位置するいずれかの通信端末装置に対し、発信された通信情報を自動的に着信させることができる通信端末装置、通信制御装置、通信処理システム、通信制御プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明の一態様の通信端末装置は、前記着信許可手段によって着信が許可されたことを、外部に通知する通知手段をさらに備えることが望ましい。
また、本発明の一態様の通信制御プログラムは、さらに、前記着信許可手段によって着信が許可されたことを、外部に通知する通知手段として機能することが望ましい。
また、本発明は、発信端末の指定した位置にある端末にのみ発信信号を着信させることができる。また、着信通信端末装置の決定を、発信信号を発信した通信端末装置において実行することができる。このため、指定された任意の位置の近傍にいるいずれかの通信端末装置に対し、発信された通信情報を自動的に着信させる動作を、通信端末装置の機能を追加するだけで実現でき、サーバ等の構成を変更する必要がない。
また、本発明は、基地局が発進するエリアコードを位置情報に使用することができる。このため、GPS等の機能を用いることなく簡易な構成で本発明を実現することが可能になる。
また、本発明は、信号を発信する通信端末装置が、位置指定手段、現在位置情報取得手段、着信通信端末装置決定手段のうちのいずれか一部を備え、他の手段を他の通信端末装置等に分散することもできるので、通信処理システムの設計の自由度を高めることができる。
また、本発明は、着信通信端末装置の決定を、通信制御装置において実行することができる。このため、発信側、着信側のいずれの通信端末装置にも負荷をかけることなく指定位置に近い通信端末装置に発信信号を着信させることが可能となる。
また、本発明は、発信信号に含まれるグループの識別子から各通信端末装置を特定することが可能になる。このため、各通信端末装置のユーザID等の識別番号を、グループ番号を使って呼び出すことができるため、着信通信端末装置の指定にかかるユーザの負荷を軽減することが可能になる。
また、本発明は、発信通信端末装置がエリアコードを使って指定した指定位置と着信通信端末装置の位置との比較を簡易にすることができる。
また、本発明は、候補情報取得手段、指定位置情報取得手段、現在位置情報取得手段、着信通信端末装置決定手段のうちのいずれか一部を通信端末装置等が備え、他の手段を他の通信端末装置等に分散することもできるので、通信処理システムの設計の自由度を高めることができる。
また、本発明は、発信端末の指定した位置にある端末にのみ発信信号を着信させることができる。また、発信通信端末装置、着信通信端末装置、通信制御装置のいずれに指定位置情報取得手段、着信通信端末装置決定手段を備えてもよいので、通信処理システムの設計の自由度を高めることができる。
また、本発明は、発信信号を発信した通信端末装置に対し、指定された任意の位置の近傍にいるいずれかの通信端末装置に発信された通信情報を自動的に着信させる動作を実行するための機能を追加することができる。
また、本発明は、通信処理システムの通信制御装置に対し、指定された任意の位置の近傍にいるいずれかの通信端末装置に発信された通信情報を自動的に着信させる動作を実行するための機能を追加することができる。
(実施形態1)
・システム構成
図1は、本発明の実施形態に共通の図であって、通信処理システムの概略構成を説明するための図である。通信処理システムは、移動可能な通信端末装置1a、1b、1c、通信端末装置1a〜1cの発信した信号(発信信号)を無線で受信する基地局2、複数の基地局2を制御する基地局制御部3、通信端末装置1a〜1cの位置情報の変更の受付等をする交換機4、通信端末装置1a〜1cの現在位置の情報を一定の範囲分保存する地域レジスタ5、通信端末装置1a〜1cのユーザIDや電話番号等を管理するデータベースであるホームレジスタ6を含んでいる。実施形態1では、通信端末装置1a〜1cをいずれも携帯電話機とする。
また、図示した通信処理システムによって通信が制御される範囲において、一つの基地局2によって送信される信号が届く範囲がセルSであって、エリアaは、複数のセルSを含む範囲である。
また、地域レジスタ5は、ユーザIDと自装置を特定するための情報(番号等)を含む信号をホームレジスタ6に送信する。ホームレジスタ6には、予め全ての通信端末装置1a〜1cのユーザIDが電話番号と対応付けてられて保存されている。ホームレジスタ6は、地域レジスタ5から送信された信号に含まれる地域レジスタ5に関する情報を、ユーザIDに対応付けて保存する。
また、以上のように構成された通信処理システムにおいて、各実施形態では、主に地域レジスタ5が信端末装置によって送信された送信信号の着信先を決定する通信処理装置として機能する。
なお、エリアの範囲を小さい範囲に設定するほど通信端末装置の位置情報を高い精度で特定することが可能である。
さらに、実施形態1では、各ユーザIDを有する通信端末装置1a〜1cの電話番号等の情報を通信端末装置情報として保存してもよい。電話番号は、ホームレジスタ6から取得することが可能である。
また、地域レジスタ5は、基地局2、基地局制御部3、交換機4(以降総称して基地局2等と記す)を介して通信端末装置1a〜1cと通信していて、この通信を制御するための通信制御部29を備えている。
以上の構成において、信号送受信部26は信号発信手段、着信端末装置候補指定部27が着信通信端末装置候補指定手段、位置指定部24が位置指定手段、位置情報取得部23が現在位置情報取得手段、着信端末装置決定部25が着信通信端末装置決定手段に相当する。
実施形態1において、着信端末装置の決定は、以下のように行われる。
・着信端末装置候補の指定
着信端末装置候補の指定は、例えば、ユーザが通信端末装置1aの図示しない操作部を使って入力することができる。実施形態1では、着信端末装置候補指定部27が、発信端末装置1aにおいて複数の通信端末装置の識別子をグループ化して保存しておく。そして、ユーザがグループに付された番号を呼び出した場合にグループに含まれる複数の通信端末装置に発信することができる。このような発信は、グループ発信として周知の技術であるから、これ以上の説明を省くものとする。
指定位置の指定は、位置指定部24が、通信端末装置1aが信号の発呼に先立って、端末アプリケーションを使ってエリアコードを指定する信号を発信させることによって可能である。より詳細には、例えば、以下のようにして実現できる。
すなわち、ホームレジスタ6は、図示しない関門交換機やゲートウェイ装置を介してインターネットと接続することが可能である。位置指定部24は、インターネット上の図示しないサーバから地図を表示するための地図情報を取得し、表示された地図上の任意の位置を指定位置に指定する操作を促す操作画面を携帯電話機のディスプレイに表示する。
なお、指定位置の指定は、地図上で指定する構成に限定されるものでなく、例えば住所等を指定することも可能である。このような場合、位置指定部24は、住所と、この住所を含むエリアのエリアコードを特定して保存してもよい。また、住所を緯度、経度に変換して保存してもよい。
着信端末装置の決定は、着信端末装置決定部25によって行われる。位置情報取得部23は、一定の周期で着信端末装置候補の位置情報を受信する。受信された位置情報は、着信端末装置決定部25に送られ、着信端末装置決定部25は、着信端末装置候補の現在位置を把握している。
また、着信端末装置決定部25には、位置指定部24から指定位置の情報が送られてきている。着信端末装置決定部25は、着信端末装置候補の現在位置と指定位置とを周期的に比較する。そして、着信端末装置候補のうちのいずれかが、指定位置に所定の距離以上近づいた、つまり指定位置を含む所定の範囲内に位置する場合、指定位置に近づいた着信端末装置候補を着信端末装置に決定する。そして、ユーザの操作により、あるいは自動的に、信号送受信部26が、決定した着信端末装置の電話番号に発呼して電話をかける。
全ての着信端末候補に対して発信した場合、いずれかの着信端末装置候補と通信が開始されると、他の着信端末装置候補との通信はなされない。したがって、全ての着信端末装置候補に発信した場合には、最初に通話が開始された着信端末装置候補が着信端末装置に決定することになる。
次に、実施形態1の通信処理システムの動作を説明する。
図4は、実施形態1の通信処理システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
図示したように、着信端末装置候補となる通信端末装置1b、通信端末装置1cは、予め自装置の位置情報を位置情報管理部21にエリアコード、あるいはGPS情報として送信している(S31、S32)。この送信は、周期的に行われる。位置情報管理部21は、送信された位置情報をDB22に登録し、先に登録された位置情報を最新の位置情報に更新している。
着信端末装置候補の指定後、ユーザは、通信端末装置1aを操作して指定位置に近い着信端末装置候補に発信しようとする。以下の動作は、ユーザの発信の動作をトリガーとして開始されるものとする。
次に、以上述べた動作において、実施形態1の通信制御プログラムによって実行される処理を説明する。図5は、実施形態1の通信制御プログラムにより、発信端末装置となる通信端末装置1aにおいて実行される処理を説明するためのフローチャートである。
次に、通信端末装置1aでは、位置情報取得部23が、位置情報管理部21に通信端末装置1b、通信端末装置1cの位置情報を要求する(S502)。そして、位置情報が取得されたか否か判断し(S503)、位置情報が取得された場合には(S503:Yes)、ユーザが通信端末装置1aを操作して指定位置の指定をしたか否か、さらに発信信号の発信するための操作をしたか否か判断する(S504、S505)。
ステップS506の判断の結果、指定位置にしきい値以上近づいた通信端末装置がある場合(S506:Yes)、着信端末装置決定部25は、この通信端末装置を着信端末装置に決定する(S506)。そして、決定した着信端末装置に発信信号を発信する(S507)。
なお、以上述べたプログラムにより、通信端末装置1aのコンピュータにおいて、着信通信端末装置候補指定部27が着信通信端末装置候補指定手段として機能する。また、位置指定部24が位置指定手段として機能し、位置情報取得部23が現在位置情報取得手段として機能し、着信端末装置決定部25が着信通信端末装置決定手段として機能する。
また、着信端末装置の構成を変更する必要もないため、実施形態1の構成を想定していない通信端末装置をも着信端末装置に指定することができる。
さらに、通信端末装置1aが信号発信手段、着信通信端末装置候補指定手段、現在位置情報取得手段、着信通信端末装置決定手段としての構成を備え、他の構成を他の通信端末装置あるいは通信制御装置に相当する構成が備えるものであってもよい。
また、位置情報の発信の方法としては、例えば、着信端末装置候補が位置するエリアのエリアコードを発信信号に付して前記発信信号を発信することが考えられる。
次に、本発明の実施形態2の通信処理システム、通信端末装置について説明する。なお、通信処理システムの構成は、実施形態2も実施形態1と同様であるから図示及び説明を省くものとする。ただし、実施形態2は、着信端末装置となる通信端末装置自身が着信端末装置を決定する点で実施形態1と相違する。
実施形態1では、通信処理システムのエリアに通信端末装置1a〜1cがあるものとしたが、実施形態2では、通信処理システムのエリア内に通信端末装置51a、51b、51cがあるものとする。
図6は、通信端末装置51a、51b、51c、地域レジスタ55の実施形態2にかかる構成について説明するための図である。実施形態2の通信処理システムでは、通信端末装置51aが発信端末装置となり、通信端末装置51bが着信端末装置となる。通信端末装置51cは、通信端末装置51bと共に着信端末装置候補となっている。
通信端末装置51bは、自装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部53、通信端末装置51aにおいて指定された指定位置の情報を取得する指定位置取得部57、取得された自装置の現在位置が指定位置を含む所定の範囲内にある場合、自装置が指定位置に近接していると判断すると共に、自装置が指定位置に近接していると判断された場合に信号送受信部26への発信信号の着信を許可する着信判定部56を備えている。
また、実施形態2では、地域レジスタ55がDB22、位置情報管理部21、通信制御部29の他、端末番号管理部50を備えているものとする。端末番号管理部50は、グループ化された通信端末装置のユーザIDや電話番号の情報を記憶している記憶装置である。さらに、地域レジスタ55は、基地局2等との通信を制御する通信制御部29を備えている。
通信端末装置51aは、指定位置を示す情報を予め基地局2等を介して着信端末装置となる通信端末装置51b、51cに送信している。指定位置を示す情報は、エリアコードとして表されるものとする。また、通信端末装置51b、51cは、GPS情報や基地局2によって送信されるエリアコードを取得でき、自装置の現在位置を検出することができる。
地域レジスタ55は、変換によって得られた複数の電話番号に対応する通信端末装置に対し、各々自装置が指定位置に近接しているか否かを判断するよう要求する。
次に、実施形態2の通信処理システムの動作を説明する。
図8は、実施形態2の通信処理システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
図示したように、発信端末装置である発信端末装置51aは、着信端末装置候補となる通信端末装置51b、51cを含むグループのグループ番号と、指定位置を示すエリアコードを選定する。そして、選定されたグループ番号とエリアコードとに地域レジスタ55を示す宛先情報を付し、指定位置を示すエリアコードと共に発信する(S71)。なお、通信端末装置51aにおけるグループの選定及びエリアコードの選定方法は、端末アプリケーションによって事前に設定されているものとする。
通信端末装置51aのユーザは、RBT信号やメッセージを見て例えば通信端末装置51bが指定位置に近接していると判断し、通信端末装置51bに電話をかけることができる。また、実施形態2は、このような構成に限定されるものでなく、ステップS78においてされた判断の結果に基づいて通信端末装置51aが通信端末装置51bに自動的に発呼するよう構成してもよい。
次に、以上述べた動作において、実施形態2の通信制御プログラムによって実行される処理を説明する。図9は、実施形態2の通信制御プログラムにより、着信端末装置となる通信端末装置51bにおいて実行される処理を説明したフローチャートである。
ステップS904の判断の結果、自装置が指定位置にしきい値以上近づいている場合(S904:Yes)、着信判定部56は、自装置が着信端末装置になり得ると判断する(S905)。そして、信号送受信部26を介して地域レジスタ55に着信を許可することを通知する許可信号を発信する(S906)。許可信号の発信により、通信端末装置51aから発信信号が通信端末装置51bに送信され、信号送受信部26によって着信される。
一方、ステップS904において、自装置が指定位置にしきい値以上近づいていないと判断された場合(S904:No)、所定時間の経過を待って再度自装置の最新の位置情報を取得する。
また、実施形態2では、通信端末装置1bが、自装置位置情報取得手段、指定位置情報取得手段、近接判断手段、着信許可手段の全てを備えるように構成されている。しかし、実施形態2は、このような構成に限定されるものでなく、通信端末装置1bは自装置位置情報取得手段、近接判断手段としての構成を備え、他の構成を他の通信端末装置あるいは通信制御装置に相当する構成が備えるものであってもよい。
さらに、通信端末装置1bが、自装置位置情報取得手段、近接判断手段と、着信許可手段としての構成を備え、他の構成を他の通信端末装置あるいは通信制御装置に相当する構成が備えるものであってもよい。
次に、本発明の実施形態3の通信処理システム、通信端末装置、通信制御プログラムについて説明する。なお、通信処理システムの構成は、実施形態3も実施形態1、実施形態2と同様であるから図示及び説明を省くものとする。ただし、実施形態3は、地域レジスタ85を含む通信制御装置が、着信端末装置を決定する点で実施形態1、実施形態2と相違する。
実施形態3では、通信処理システムのエリア内に通信端末装置81a、81b、81cがあるものとする。実施形態3では、通信端末装置81aが発信端末装置、通信端末装置81bが着信端末装置、通信端末装置81cは通信端末装置81bと共に着信端末装置候補となる。
図10は、通信端末装置81a、81b、81c、地域レジスタ85の実施形態3にかかる構成について説明するための図である。なお、図10に示した構成のうち、実施形態1、実施形態2で説明した構成と同様の構成については同様の符号を付して示し、説明を一部略すものとする。
地域レジスタ85は、実施形態1で説明した位置情報管理部21、DB23を備えている。端末位置情報取得部82は、通信端末装置81a〜81cや基地局2が発進するエリアコードを周期的(例えば1分毎)に取得し、位置情報管理部21に送っている。位置情報管理部21は、端末位置情報取得部82によって取得された位置情報を、DB23に送る。DB23は、複数の通信端末装置の位置を示す位置情報を記憶する構成であって、DB23に記憶されている情報は位置情報管理部21によって管理され、最新の情報に更新されている。
地域レジスタ85は、グループの識別子であるグループ番号からグループに含まれる複数の通信端末装置の各々を特定する端末番号管理部50を備えている。端末番号管理部50は、図7に示したように、グループ番号とグループに含まれる複数の着信端末装置候補とを対応付ける情報を保存している。
実施形態3の地域レジスタ85は、取得された候補情報が示す着信端末装置候補となる通信端末装置81b、81cの現在位置を示す現在位置情報を、DB23から取得する端末位置情報取得部82を備えている。端末位置情報取得部82は、位置情報管理部21を介し、通信端末装置81b、81cの位置情報を、通信領域内の各エリアに付された識別子であるエリアコードとしてDB23から取得する。
通信制御部29は、受信されたグループ番号を端末番号管理部50に対照してグループに含まれる着信端末装置候補を特定し、各着信端末装置の現在位置情報を端末位置情報取得部82によって取得させている。このような通信制御部29は、実施形態3の着信端末装置候補特定手段に相当する。
また、実施形態3の地域レジスタ85は、端末位置情報取得部82によって取得された現在位置情報に基づいて、通信端末装置81b、81cのうちの指定位置を含む所定の範囲内に位置するものを着信端末装置として決定する着信端末装置決定部80を備えている。
なお、所定の範囲内に着信端末装置候補の通信端末装置が複数ある場合、各通信端末装置についてエリアコードを指定位置と比較して着信端末装置を決定する。所定の範囲内に着信端末装置となり得る通信端末装置が存在しない、または、着信端末装置になり得る通信端末装置が複数存在することもある。
次に、実施形態3の通信処理システムの動作を説明する。
図11は、実施形態3の通信処理システムの動作を説明するためのシーケンス図である。
図示したように、実施形態3では、発信端末装置である通信端末装置81aが、着信端末装置候補のグループと指定位置を示すエリアコードとを選定し、地域レジスタ85を宛先として信号を発信する(S93)。グループの選定、指定位置のエリアコードによる選定は、通信端末装置のアプリケーションによって事前に設定されているものとする。
グループ番号から各通信端末装置を識別する番号を検出するために、通信制御部29は、端末番号管理部50に対して番号変換要求をする(S94)。端末番号管理部50は、グループ番号を通信端末装置81b、81cの番号に変換し、通信制御部29に返信する(S95)。
位置情報管理部21には、通信端末装置81b、81cから定期的に位置情報の登録要求がなされている(S91、S92)。位置情報管理部21は、登録要求のあった位置情報をDB22に保存、更新している。位置情報管理部21は、要求に応じて通信端末装置81b、81cのエリアコードをDB22から読み出し、端末位置情報取得部82に提供する(S98)。
一方、エリアコードが一致しなかった場合(S100:No)、着信端末決定部80は、通信端末装置81aにRBT信号、または通信端末装置81a、81bのいずれにも発信信号を着信できない旨のメッセージを送出する(S102、S103)。
通信制御装置で着信端末装置を決定する場合、通信制御部29は、発信端末装置81aから発信信号と共にグループ番号、指定位置のエリアコード等を含む信号を受信したか否か判断する(S1201)。
また、地域レジスタ85では、端末位置情報取得部82が、位置情報管理部21に通信端末装置81b、通信端末装置81cの位置情報を要求する(S1203)。そして、位置情報が取得されたか否か判断し(S1204)、位置情報が取得された場合には(S1204:Yes)、位置情報に基づいて指定位置を含む所定の範囲内に位置する通信端末装置、つまり指定位置にしきい値以上近づいた通信端末装置があるか否かを判断する(S1205)。
また、ステップS1205の判断の結果、指定位置にしきい値以上近づいた通信端末装置がある場合(S1205:Yes)、着信端末装置決定部80は、この通信端末装置を着信端末装置に決定する(S1206)。そして、通信制御部29を介し、決定した着信端末装置に対する着信のための処理を実行する(S1207)。
なお、以上述べたプログラムにより、地域レジスタ85のコンピュータのうち、通信制御部29が候補情報取得手段、指定位置情報取得手段として機能する。また、端末位置情報取得部82が現在位置情報取得手段として、着信端末装置決定部80が着信通信端末装置決定手段として機能する。
また、以上述べた実施形態3は、通信制御装置に相当する地域レジスタ85が候補情報取得手段、指定位置情報取得手段、現在位置情報取得手段、着信通信端末装置決定手段としての構成を全て備えるものとしている。しかし、実施形態3は、このような構成に限定されるものでなく、地域レジスタ85が位置情報管理手段、候補情報取得手段としての構成を備え、通信端末装置が他の構成を備えるものであってもよい。また、実施形態3は、地域レジスタ85が、位置情報管理手段、指定位置情報取得手段としての構成を備え、通信端末装置が他の構成を備えるものであってもよい。
また、以上述べた実施形態1、実施形態2、実施形態3の変形例として、例えば、以下のような構成が考えられる。すなわち、実施形態1ないし実施形態3では、いずれも着信端末候補の位置を指定位置と比較し、両者が所定の範囲内にある場合に発信信号を着信端末装置候補に着信させている。これに対し、変形例は、指定位置を含む所定の範囲外にある着信端末装置候補を選択する。そして、選択された着信端末装置候補を着信端末装置にして発信信号を着信させる。
このような変形例は、発信端末装置が指定した指定位置を含む地域以外に位置する通信端末装置にだけ着信をさせることができる。例えば、海外にいる人には着信させたくない場合や、待ち合わせ場所にいない人と連絡を取りたい場合にこの変形例は効果を奏する。
2 基地局
3 基地局制御部
4 交換機
5,55,85 地域レジスタ
6 ホームレジスタ
21 位置情報管理部
23 位置情報取得部
24 位置指定部
25 着信端末装置決定部
26 信号送受信部
27 着信端末装置候補指定部
29 通信制御部
50 端末番号管理部
82 端末位置情報取得部
85 地域レジスタ
Claims (4)
- 基地局を制御する基地局制御局と通信する通信端末装置であって、
自装置の現在位置を示す位置情報を取得する自装置位置情報取得手段と、
発信通信端末装置において指定された所定の位置である指定位置の情報を取得する指定位置情報取得手段と、
前記自装置位置情報取得手段によって取得された自装置の現在位置が、前記指定位置情報取得手段によって取得された指定位置を含む所定の範囲内にある場合、自装置が前記指定位置に近接していると判断する近接判断手段と、
前記近接判断手段によって自装置が前記指定位置に近接していると判断された場合、前記発信通信端末装置から発信された発信信号の着信を許可する着信許可手段と、
を備えることを特徴とする通信端末装置。 - 前記着信許可手段によって着信が許可されたことを、外部に通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 基地局を制御する基地局制御局と通信する通信端末装置に適用される通信制御プログラムであって、
コンピュータを、
自装置の現在位置を示す位置情報を取得する自装置位置情報取得手段と、
発信通信端末装置において指定された所定の位置である指定位置の情報を取得する指定位置情報取得手段と、
前記自装置位置情報取得手段によって取得された自装置の現在位置が、前記指定位置情報取得手段によって取得された指定位置を含む所定の範囲内にある場合、自装置が前記指定位置に近接していると判断する近接判断手段と、
前記近接判断手段によって自装置が前記指定位置に近接していると判断された場合、前記発信通信端末装置から発信された発信信号の着信を許可する着信許可手段と、
として機能させることを特徴とする通信制御プログラム。 - さらに、前記着信許可手段によって着信が許可されたことを、外部に通知する通知手段として機能することを特徴とする請求項3に記載の通信制御プログラム。
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