JP2004201199A - 通話開始システム - Google Patents
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Abstract
【課題】発呼者が、1つのグループ内の複数の無線端末所持者の中の任意の者と交換機間の回線の使用効率を低下させることなく通話を開始させることのできる通話開始システムを得ること。
【解決手段】発呼側ユーザ端末111がグループの構成員としてのユーザ端末を呼び出すために特定の電話番号にダイヤルすると、発呼側交換機101はデータベース装置105にグループ内で着呼可能でかつ特定のエリアに位置するユーザ端末を検索させる。発呼側交換機101はこれを基にして該当するユーザ端末が収容されている着呼側交換機102〜104を介して第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116を回線非対応通信で一斉に呼び出し、最先に応答のあった端末と回線を接続して通話を開始する。残りのユーザ端末は切断される。これにより、回線が無駄に接続されることがなくなる。
【選択図】 図1
【解決手段】発呼側ユーザ端末111がグループの構成員としてのユーザ端末を呼び出すために特定の電話番号にダイヤルすると、発呼側交換機101はデータベース装置105にグループ内で着呼可能でかつ特定のエリアに位置するユーザ端末を検索させる。発呼側交換機101はこれを基にして該当するユーザ端末が収容されている着呼側交換機102〜104を介して第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116を回線非対応通信で一斉に呼び出し、最先に応答のあった端末と回線を接続して通話を開始する。残りのユーザ端末は切断される。これにより、回線が無駄に接続されることがなくなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通話開始システムに係わり、特にグループ内の無線端末同士が呼を接続して通話を行うための通話開始システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
外出の機会の多い営業担当者や機器のサービス担当者は携帯電話機やPHS(Personal Handy-phone System)あるいはPDA(Personal Digital Assistant)等の無線端末を使用することが多く、同一の部署の担当者同士といったようなグループ間でこれらの無線端末を使用した連携作業を行うことも多い。たとえば機器のサービス担当者が客先である装置の点検を行った結果、たまたま持ち合わせていなかった特定の部品が修理に必要であると判別したとき、比較的近い場所に出向いている他のサービス担当者から部品を調達するといった処理を行う場合がその例である。このような事態に対処するため、従来からこれら無線端末のユーザは、自分の所属するグループの構成員全員の無線端末の電話番号の一覧表を所持している。そして通話の必要が生じた場合には発呼側ユーザはグループの構成員に順に電話をかけて、通話に対応できる着呼側ユーザのうちの最初の者と通話を行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような通話開始システムでは、発呼側ユーザが一覧表の中に示された一人の着呼側ユーザに電話をかけると、発呼側ユーザ側の交換機(以下、発呼側交換機という。)と接続先の着呼側ユーザ側の交換機(以下、着呼側交換機という。)とが回線を使用して接続される。そして、その着呼側ユーザが接客中等の理由で発呼側ユーザに応答しなかった場合には、その発呼側ユーザが次の着呼側ユーザに電話をかける。これにより同様に発呼側ユーザと新たな着呼側ユーザとの間に発呼側交換機と着呼側交換機を介して回線が設定される。
【0004】
このように従来では発呼側ユーザとの通話が可能な着呼側ユーザが出現するまで、着呼側交換機が次々と入れ替わりながら、発呼側交換機と接続されるようになっている。したがって、通話の可能な着呼側ユーザがすぐに見つからないような場合には、発呼側交換機と着呼側交換機との間で回線が無駄に接続され、また占有されるという問題があった。
【0005】
ところで、コールセンタのように1箇所に複数の通話担当者が集中的に配置されている形の通話開始システムでは、1つの代表電話番号に発呼側ユーザが電話をかけ、回線を両交換機間で接続することで、いずれかの者がこれに応答することができる。しかしながら、既に説明したように携帯電話等の無線端末を各ユーザが所持している通話開始システムでは、通話が成立するまでの間、発呼側交換機と着呼側交換機との間で回線が無駄に接続され、また占有されるという問題が生じることになった。
【0006】
そこで本発明の目的は、発呼者が、1つのグループ内の複数の無線端末所持者の中の任意の者と交換機間の回線の使用効率を低下させることなく通話を開始させることのできる通話開始システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ハ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0008】
すなわち請求項1記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには一斉呼出手段でグループに属する無線端末を一斉に呼び出すようにしている。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除して回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0009】
請求項2記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された各無線端末を収容した交換機を判別する交換機判別手段と、(ハ)グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が通話相手の無線端末の存在する位置を指定して発呼したとき、そのグループに属する無線端末でその指定した位置に対応する交換機に収容されたものを検索する交換機検索手段と、(ニ)この交換機検索手段によって検索された交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ホ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0010】
すなわち請求項2記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには交換機判別手段でそのグループの各無線端末をその時点で収容している交換機を判別するようにしている。そして、通話相手の無線端末の存在する位置を指定して発呼したときには、交換機検索手段がそのグループに属する無線端末でその指定した位置に対応する交換機に収容されたものを検索し、一斉呼出手段が検索された交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すようにしている。たとえばグループ内の無線端末が各所に散らばって存在する場合に、発呼側から比較的近いエリアに存在する無線端末に限定してこれらの収容された交換機を知ることができるので、これらの交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すことができる。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除するだけでなく、希望の場所に存在する無線端末のユーザに対して、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0011】
請求項3記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された各無線端末が通話可能であるか否かを判別する通話可否判別手段と、(ハ)グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末の中で通話の可能な無線端末を検索する無線端末検索手段と、(ニ)この無線端末検索手段によって検索された無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ホ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0012】
すなわち請求項3記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには通話可否判別手段でグループ記憶手段に記憶された各無線端末が通話可能であるか否かを判別するようにしている。たとえばグループ内の無線端末が10台存在してもそのうちの5台が通話中であれば、残りの5台が通話を開始できる可能性がある。そこで、これら通話の可能性の存在する無線端末に限定して無線端末を一斉に呼び出すことができる。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除し、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0013】
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項3記載の通話開始システムで、一斉呼出手段は、該当する無線端末を、それらの収容されている交換機を介して呼び出すことを特徴としている。
【0014】
すなわち請求項4記載の発明では、一斉呼び出しをそれぞれの無線端末の収容されている交換機を介して呼び出すので、1つの交換機に同一グループの無線端末が複数収容されているような場合には効率的な呼び出しが可能になる。
【0015】
請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システムで、グループの構成員としての無線端末が発呼してから回線接続手段によって通話のための回線が発呼側と着呼側の両交換機間で接続されるまで、これらの交換機間の各種情報の送受信を回線非対応通信で行う回線非対応通信手段を具備することを特徴としている。
【0016】
すなわち請求項5記載の発明では、一斉呼び出しに対して通話のために最初に応答した無線端末に対して通話のための回線を接続する時点まで、回線非対応通信手段を用いて回線非対応通信で接続のための準備を行うことにしたので、回線が無駄に占有されることを防止することができる。
【0017】
請求項6記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システムで一斉呼出手段は、発呼した無線端末がグループ内の構成員としての無線端末を呼び出す適格性を備えているかどうかをチェックする適格性判別手段を具備することを特徴としている。
【0018】
すなわち請求項6記載の発明では、グループ外の無線端末がそのグループの他の無線端末を間違って呼び出すことのないように一斉呼び出しに際して発呼側の適格性をチェックすることにしている。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例における通話開始システムの構成の概要を表わしたものである。本実施例の通話開始システム100では、グループを構成するいずれかのユーザ端末が同じグループの他のユーザ端末に対して通話の要求を発生させるようにしている。ここでは、ユーザ端末111が発呼側ユーザ端末であるとし、ユーザ端末112〜116が着呼側ユーザの第1〜第5の着呼側ユーザ端末であるとして説明を行うものとする。この前提で、本実施例の通話開始システム100は、発呼側交換機101と、第1〜第3の着呼側交換機102〜104と、これらに共通して使用されるデータベース装置(HLR)105と、発呼側ユーザ端末111と、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116によって構成されている。
【0022】
ここで第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116は、発呼側ユーザ端末111と共に1つのグループを構成している。また、発呼側交換機101はこの図1に示した時点で発呼側ユーザ端末111を収容しており、第1の着呼側交換機102は第1の着呼側ユーザ端末112および第2の着呼側ユーザ端末113を収容している。更に、第2の着呼側交換機103は第3の着呼側ユーザ端末114および第4の着呼側ユーザ端末115を収容しており、第3の着呼側交換機104は第5の着呼側ユーザ端末116を収容している。これらユーザ端末111〜116は携帯電話機等の無線端末で構成されているので、これらを収容する交換機はその時点時点で変化する可能性があることはもちろんである。
【0023】
発呼側交換機101は、各種の処理を行うための処理部121を備えている。処理部121は、一斉接続要求を処理するための一斉接続要求処理部122と、一斉接続要求があったときその処理を行う一斉接続処理部123と、所定の場合に端末の切断処理を行う端末切断処理部124と、回線の確立処理を行う回線確立処理部125とを備えている。
【0024】
図2は第1の着呼側交換機の構成を具体的に表わしたものである。第1の着呼側交換機102は、各種の処理を行うための処理部1311を備えている。処理部1311は、収容されている第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113に対して呼び出しを行う呼出処理部1321と、呼び出しの結果を発呼側に通知する呼出結果通知処理部1331と、呼び出しに対して応答がなかったような場合にその着呼側ユーザ端末の切断処理を行う端末切断処理部1341と、回線の確立処理を行う回線確立処理部1351とを備えている。
【0025】
なお、第2および第3の着呼側交換機103、104も第1の発呼側交換機102と全く同一の構成となっている。そこで、図1では第2および第3の着呼側交換機103、104を示す符号の添え字部分を、第1の着呼側交換機102における添え字“1”に対応させて、添え字“2”および“3”で置き換えて表わしている。また、図1に示した発呼側交換機101は着呼側に切り替わったときには図2に示した第1の着呼側交換機102と同様の構成となる。また、たとえば第1の着呼側交換機102が発呼側に切り替わったときには図1に示した発呼側交換機101と同一の構成となる。
【0026】
図1に示したデータベース装置105は、発呼側ユーザ端末111が通話を行う対象となるグループを構成する発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に関するデータべースを格納し、処理する装置である。このデータベース装置105は、データベースを格納している記憶部141と、その処理を行う処理部142を備えている。記憶部141は、グループを構成する発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116のリスト(以下、グループリストという。)を保持するグループリスト記憶部143と、発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116の位置情報を記憶する着信者位置情報記憶部144を備えている。処理部142は、各グループごとにそれらを構成する着呼側ユーザ端末の着信の可否を判定するグループ着信判定処理部146を備えている。データベース装置105は、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116等の各着呼側ユーザ端末が通話中であるか否かを示すデータを図示しない記憶部に保持しており、グループ着信判定処理部146は該当するグループのデータを検索してチェックすることで、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116の着信の可否を判定するようになっている。
【0027】
なお、発呼側交換機101、第1〜第3の着呼側交換機102〜104およびデータベース装置105は、以上説明した各部の全部または一部をプログラム処理によって実現している。このため、これらの交換機101〜104およびデータベース装置105は、図示しないがCPU(中央処理装置)を搭載しており、所定の記憶領域にプログラムを格納している。そして、後に説明するようにそれらのプログラムをそれぞれのCPUで実行することにしている。
【0028】
さて、本実施例の通話開始システム100では、従来のように発呼側ユーザが発呼側ユーザ端末111からグループ内で着呼を可能とする第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して順に電話をかけていくのではなく、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して一斉接続要求を行うようにしている。そして、この一斉接続要求に最初に応答した着呼側ユーザとの間で発呼側ユーザが通話を行うようにしている。更に、このように通話を行う着呼側ユーザが決まるまでの間は回線非対応通信で通信処理が行われるようにして、不要な回線の占有を防いでいる。
【0029】
ここで回線非対応通信とは、通信回線とは無関係に発信側と着信側との間で情報を通信する手法をいう。これは、回線対応通信と対比される概念である。ここで回線対応通信は、通信回線と1対1に対応して、通話時の回線設定や開放を行うために使用される通信手法である。回線非対応通信に関する技術要素については、たとえば特開平10−191449号公報あるいは特開2001−45090号公報に記載がある。
【0030】
今、発呼側ユーザ端末111が本実施例のグループに属する第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して一斉接続要求を行ったものとする。この一斉接続要求に対して第1の着呼側ユーザ端末112がまず応答し、続いて第3の着呼側ユーザ端末114が応答したものとする。残りの第2の着呼側ユーザ端末113、第4の着呼側ユーザ端末115および第5の着呼側ユーザ端末116は、一斉接続要求に対して未応答であったものとする。
【0031】
発呼側ユーザ端末111は、グループの任意の着呼側ユーザに対して通話のための呼び出しを行うとき、そのグループに特別に割り当てられた電話番号としてのグループ番号を、発呼側交換機101に対してダイヤルするようになっている。発呼側交換機101はその一斉接続要求処理部1221が、受信したグループ番号をデータベース装置105に問い合わせる。データベース装置105はこの問い合わせを行った発呼側ユーザ端末111がそのグループのメンバであること、すなわちそのグループに対するアクセス権を有していることを周知の手法で確認する。そして、確認がとれた場合には、着信が可能なグループメンバとしての着呼側ユーザのリストを発呼側交換機101に返送する。ここで着信が可能なグループメンバとは、グループ内の着呼側ユーザ全員ではなく、その時点で通話中であると確認されている者を除外した着呼可能な構成員をいう。
【0032】
発呼側交換機101はこの着呼側ユーザについてのグループリストを受信すると、これを基にしてそのグループの着呼側ユーザが収容されている第1〜第3の着呼側交換機102〜104へグループ一斉接続を要求する。この要求は、第1〜第3の着呼側交換機102〜104へ回線非対応信号を用いて行われ、呼出処理部1321〜1323でそれぞれ処理される。すなわち、第1〜第3の着呼側交換機102〜104は、グループリストにおける呼び出しの対象の着呼側ユーザに対して呼び出しを行う。この結果として、第1の着呼側交換機102に収容された第1の着呼側ユーザ端末112が応答することになる。
【0033】
第1の着呼側交換機102は、その呼出結果通知処理部1331でその呼び出しの応答結果を発呼側交換機101に通知する。この通知も回線非対応信号を用いて行う。ここでは第1の着呼側ユーザ端末112が最初に応答し、これが発呼側交換機101に通知される。第2の着呼側ユーザ端末113は未応答である。そこで第1の着呼側交換機102は、その端末切断処理部1341で第2の着呼側ユーザ端末113の切断処理を行う。
【0034】
第2の着呼側交換機103は、第3の着呼側ユーザ端末114から呼び出しの応答を受信する。そこでその呼出結果通知処理部1332で応答結果を回線非対応信号で発呼側交換機101に通知する。また、同時にその端末切断処理部1342で未応答の第4の着呼側ユーザ端末115の切断処理を行う。
【0035】
発呼側交換機101は第1の着呼側交換機102から最初に着信結果を受信する。すると、その端末切断処理部124が、第1の着呼側ユーザ端末112を収容している第1の着呼側交換機102以外の着呼側交換機におけるそのグループの着呼側ユーザ端末に対して非回線対応信号で切断要求を行う。この例では、発呼側交換機101は第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104に対して、第3〜第5の着呼側ユーザ端末114〜116の呼を破棄する要求を非回線対応信号で行うことになる。
【0036】
ところでこの例で第2の着呼側交換機103は、第3の着呼側ユーザ端末114からの着信応答を発呼側交換機101に通知するようになっている。しかしながら、第1の着呼側ユーザ端末112がこの通知よりも前に発呼側交換機101に着信応答を通知する。このため、発呼側交換機101は第2の着呼側交換機103からの着信応答が来た時点でこれを破棄することになる。第2の着呼側交換機103は、未応答の第4の着呼側ユーザ端末115に対しては端末切断処理部1342で切断処理を行う。第3の着呼側交換機104も、第5の着呼側ユーザ端末116に対して端末切断処理部1343で切断処理を行うことになる。
【0037】
一方、発呼側交換機101と第1の着呼側交換機102は、回線確立処理部125と回線確立処理部1351によって発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112の間の回線を確立させる。これにより、発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザと第1の着呼側ユーザ端末112の着呼側ユーザとが通話を開始することになる。
【0038】
このように本実施例ではグループ一斉呼出接続で、ルーチング前に回線非対応通信によって通信確立のための前準備を行うようにしており、一斉に行われる呼び出しに対して応答があり、かつその応答が最初の端末と発呼側ユーザ端末111が回線で接続することにした。これにより、無駄な回線の占有を防ぐことができ、交換機の処理能力を改善することができることになる。
【0039】
このような本実施例の通話開始システムの動作を次に具体的に説明する。
【0040】
図3は発呼側交換機が一斉接続要求を受信した際の処理の様子を表わしたものである。発呼側交換機101は発呼側ユーザ端末111から一斉接続要求を受信すると、図1に示したデータベース装置105に対してグループ情報の問い合わせを行う(ステップS201)。このとき着信者の居場所(位置)を併せて指定することができる。データベース装置105からグループ情報の問い合わせに対する応答があったら(ステップS202:Y)、その応答結果が一斉接続を不適当とするものであるかどうかを判別する(ステップS203)。ここで一斉接続を不適当とする場合とは、発呼側ユーザがグループのメンバに属しておらずそのグループに対するアクセス権が存在しない場合や、グループのメンバに属していても着呼側ユーザが全員通話中である場合や、着呼側ユーザ端末の電源が切られている場合のように着信が不可能な場合である。一斉接続を不適当とする場合に該当すると発呼側交換機101が判別した場合には(ステップS203:Y)、その一斉接続要求に対してそのまま処理を終了させる(エンド)。
【0041】
一方、一斉接続を不適当としない場合には(ステップS203:N)、接続可能な着呼側ユーザ端末を収容している着呼側交換機に対して、回線非対応信号を使用してグループ一斉接続要求を行う(ステップS204)。ここでは第1〜第3の着呼側交換機102〜104に対してグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しが行われるものとする。
【0042】
この後、発呼側交換機101は第1〜第3の着呼側交換機102〜104からそれらの収容している着呼側ユーザ端末が応答したことを示す応答端末通知が受信されるのを待機する(ステップS205、S206)。
【0043】
図4は、この端末呼び出しに対する第1の着呼側交換機の処理の様子を具体的に表わしたものである。第2および第3の着呼側交換機103、104も同様の動作を行うので、それらの説明は省略する。第1の着呼側交換機102は発呼側交換機101の行ったグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを受信すると(ステップS221:Y)、呼び出しの対象となった第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113に対して呼び出しを順次行う(ステップS222)。そして、予め定めた時間t0が経過する前にこれらの第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113のいずれかが呼び出しに対して応答したら(ステップS224:N、S223:Y)、その応答した着呼側ユーザ端末(この例では第1の着呼側ユーザ端末112)を発呼側交換機101に通知する(ステップS225)。そして、その時点で未応答の着呼側ユーザ端末が残っていれば(ステップS226:Y)、その着呼側ユーザ端末(この例では第2の着呼側ユーザ端末113)を切断する(ステップS227)。ステップS226で未応答の着呼側ユーザ端末が残っていなければ(N)、それ以上の処理を行うことなく第1の着呼側交換機102の処理が終了する(エンド)。
【0044】
一方、ステップS224で時間t0を越えても第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113の応答がなかった場合には、呼び出しを行ったこれらの着呼側ユーザ端末112、113を切断することなく第1の着呼側交換機102の処理を終了させる(エンド)。これは発呼側交換機101が他の着呼側交換機(この例の場合には第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)からそれらの応答した着呼側ユーザ端末の通知を受けた時点で端末切断要求を受信するので、その時点で自交換機に収容されたそのグループの全着呼側ユーザ端末112、113を切断すれば足りるからである。
【0045】
図3に戻って発呼側交換機101の処理動作の説明を続ける。発呼側交換機101はグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを行った第1〜第3の着呼側交換機102〜104から応答端末の通知が行われるのを待機している(ステップS205、S206)。予め定めた時間t1が経過する前に第1〜第3の着呼側交換機102〜104のいずれかから応答端末の通知が受信されたら(ステップS205:Y)、その応答した着呼側ユーザ端末(この例では第1の着呼側ユーザ端末112)を収容している着呼側交換機以外の着呼側交換機(この例では第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)に対して、回線非対応信号を使用して端末切断要求を順に行って、未応答の着呼側ユーザ端末の切断を行わせる(ステップS207)。この例では、これによって第2の着呼側交換機103についての第3の着呼側ユーザ端末114および第4の着呼側ユーザ端末115と、第3の着呼側交換機104についての第5の着呼側ユーザ端末116の切断が行われる。
【0046】
なお、ステップS206で予め定めた時間t1が経過するまで第1〜第3の着呼側交換機102〜104のいずれも応答端末の通知を送ってこなかった場合(Y)、発呼側交換機101は応答を行った着呼側ユーザ端末が存在しないことを発呼側ユーザ端末111に通知して(ステップS208)、処理を終了する(エンド)。この場合、発呼側ユーザ端末111はグループの第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116のいずれかの着呼側ユーザに対する通話を断念するか、所定の時間が経過した後で再度、発呼側交換機101に対してグループ情報の問い合わせを行うことになる(ステップS201)。もちろん、このような通知を行うことなく発呼側交換機101が時間t1の制限を設けずに呼び出しを継続することも可能である。
【0047】
一方、ステップS205で応答端末の通知が受信された場合には、ステップS207でこれと無関係の第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104に対してこれらに収容された第3〜第5の着呼側ユーザ端末114〜116の切断を要求し(ステップS207)、この後に、最初に応答した第1の着呼側ユーザ端末112との回線確立要求を行う(ステップS209)。この結果、発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112との間で回線が確立する(ステップS210)。そして、これらの者の間の通信が終了したら(ステップS211:Y)、発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112との回線が切断されて(ステップS212)、一斉接続要求を受信した発呼側交換機101の一連の処理が終了する(エンド)。
【0048】
図5は、データベース装置の処理の流れを表わしたものである。データベース装置105は、図3のステップS201で発呼側交換機101からグループ情報の問い合わせがあると(ステップS231:Y)、まず発信した発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザが特定のグループに所属しているかどうかを判別する(ステップS232)。発呼側ユーザ端末111がそのグループに所属していない場合には(N)、問い合わせが不適格である旨を検索結果として発呼側交換機101に対して通知して(ステップS233)、実質的な検索を行うことなく処理を終了させる(エンド)。
【0049】
これに対して問い合わせが適格者によって行われた場合(ステップS232:Y)、データベース装置105は図1に示したグループリスト記憶部143からグループを構成する着呼側ユーザを検索して抽出する(ステップS234)。次に、グループを構成する着呼側ユーザの着呼側ユーザ端末が収容されている着呼側交換機を特定する(ステップS235)。この例の場合には第1〜第3の着呼側交換機102〜104がこれによって特定される。次にデータベース装置105はグループ着信判定処理部146を用いて該当するグループの着呼側ユーザ端末が通話可能であるかどうかをチェックする(ステップS236)。着呼側ユーザ端末が通話中であったり、電源が切られているといった通話不可能な状態の着呼側ユーザ端末があれば、それを一斉接続要求の対象から除外するためである。データベース装置105は以上の結果を検索結果通知として発呼側交換機101に通知して(ステップS233)、すべての処理を終了させる(エンド)。
【0050】
なお、ステップS231でグループ情報の問い合わせ以外の要求が来た場合には(N)、その要求された処理が行われる。グループごとに着呼側ユーザ端末および発呼側ユーザ端末111を登録したり、発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザの本人確認を行うための識別情報を設定する等の処理がその一例である。
【0051】
図6は、着呼側交換機の処理の概略を表わしたものである。ここでは第1の着呼側交換機102を中心にその処理の流れを説明する。第1の着呼側交換機102は、発呼側交換機101からグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出し(図4ステップS221参照)と、端末切断要求(図3ステップS207参照)および回線確立要求(図3ステップS209)の3つの要求を受信する可能性がある。そこでこれらの要求の受信を待機している(図6ステップS251〜S253)。
【0052】
第1の着呼側交換機102はグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを受信すると(図6ステップS251:Y)、図4のステップS221〜S227に示した処理が行われる(ステップS254)。
【0053】
ところで図4ステップS224では、第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113の呼び出しを行ったにも係わらず、いずれの着呼側ユーザ端末もこれに応答して来ることなく時間t0が超過した場合には(Y)、そのまま処理を終了させることにしていた(エンド)。これは発呼側交換機101が他の着呼側交換機(この例の場合には第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)から応答した着呼側ユーザ端末の通知を受けた時点で端末切断要求を受信するので(図6ステップS252:Y)、その時点で自交換機に収容されたそのグループの全着呼側ユーザ端末112、113を切断(ステップS255)すれば足りるからである。
【0054】
一方、最初に応答した第1の着呼側ユーザ端末112を収容した第1の着呼側交換機102は発呼側交換機101から回線確立要求を受信する(ステップS253:Y)。このとき、第1の着呼側交換機102は第1の着呼側ユーザ端末112以外の着呼側ユーザ端末(この例では第2の着呼側ユーザ端末113)の切断を行っているので(図4ステップS227参照)、残りの第1の着呼側ユーザ端末112の通話のために回線を確立する(ステップS256)。これにより、第1の着呼側ユーザ端末112と発呼側ユーザ端末111の通話が可能となる。両者の間の通話が終了すると(ステップS257:Y)、第1の着呼側交換機102はこの時点で回線を切断し(ステップS258)、第1の着呼側ユーザ端末112を切断することになる(ステップS259)。
【0055】
以上説明した実施例では、特定の電話番号をダイヤルすることでグループ内の各ユーザ端末を一斉に呼び出すことにしたが、たとえば一斉呼出用ボタンのような特定のモードボタンを押下することで、同様の呼び出しを可能にするようにしてもよい。また、実施例では特定のエリアのユーザ端末を一斉呼び出しの対象としたが、発呼する時間帯に応じて一斉呼び出しの対象者を限定するようにしてもよい。これによって、勤務時間外のユーザのように時間によって応答を除外すべき対象を一斉呼び出しの対象から除外することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、該当するグループの全員を呼び出して、その中の最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにしたので、通話中の端末は呼び出しの対象とならず、かつ応答の意思のある端末の中から応答して通話を行うものを選択できるので、回線の使用効率を高めることができるだけでなく、通話を円滑に行うことができる。
【0057】
また請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるだけでなく、交換機判別手段で該当するグループの各無線端末をその時点で収容している交換機を判別し、通話を行う無線端末を場所との関係で対象となる交換機を絞って、それら対象となる交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すことにしたので、希望の場所に存在する無線端末のユーザに対して、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始することができる。すなわち、応答した無線端末の居場所を聞いて他の無線端末に掛け直すといった無駄な操作を防止し、効率的に通話相手を探すことができる。
【0058】
更に請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるだけでなく、該当するグループに属する無線端末の中で通話の可能な無線端末を検索し、これらの無線端末に対象を絞って一斉に呼び出しを行うことにしているので、たとえば仕事の内容によっては勤務時間外のユーザを呼び出すといったことを排除することができ、呼び出される者の無駄な応答を極力排除することができる。
【0059】
また請求項4記載の発明では、請求項1または請求項3記載の通話開始システムで、一斉呼出手段は、該当する無線端末を、それらの収容されている交換機を介して呼び出すことにしているので、既存の設備を使用して呼び出しを簡易に行うことができる。
【0060】
更に請求項5記載の発明によれば、一斉呼び出しに対して通話のために最初に応答した無線端末に対して通話のための回線を接続する時点まで、回線非対応通信手段を用いて回線非対応通信で接続のための準備を行うことにしたので、回線が無駄に占有されることを防止することができる。
【0061】
また請求項6記載の発明によれば、一斉呼出手段は、発呼した無線端末がグループ内の構成員としての無線端末を呼び出す適格性を備えているかどうかをチェックするので、グループ外の無線端末がそのグループの他の無線端末を間違って呼び出すといった弊害を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における通話開始システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】図1における第1の着呼側交換機の構成を具体的に表わしたブロック図である。
【図3】本実施例で発呼側交換機が一斉接続要求を受信した際の処理の様子を表わした流れ図である。
【図4】端末呼び出しに対する第1の着呼側交換機の処理の様子を具体的に表わした流れ図である。
【図5】本実施例のデータベース装置の処理を示した流れ図である。
【図6】本実施例における着呼側交換機の処理を示した流れ図である。
【符号の説明】
100 通話開始システム
101 発呼側交換機
102 第1の着呼側交換機
103 第2の着呼側交換機
104 第3の着呼側交換機
105 データベース装置(HLR)
111 発呼側ユーザ端末
112〜116 着呼側ユーザ端末
122 一斉接続要求処理部
123 一斉接続処理部
124、134 端末切断処理部
125、135 回線確立処理部
132 呼出処理部
133 呼出結果通知処理部
143 グループリスト記憶部
144 着信者位置情報記憶部
146 グループ着信判定処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は通話開始システムに係わり、特にグループ内の無線端末同士が呼を接続して通話を行うための通話開始システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
外出の機会の多い営業担当者や機器のサービス担当者は携帯電話機やPHS(Personal Handy-phone System)あるいはPDA(Personal Digital Assistant)等の無線端末を使用することが多く、同一の部署の担当者同士といったようなグループ間でこれらの無線端末を使用した連携作業を行うことも多い。たとえば機器のサービス担当者が客先である装置の点検を行った結果、たまたま持ち合わせていなかった特定の部品が修理に必要であると判別したとき、比較的近い場所に出向いている他のサービス担当者から部品を調達するといった処理を行う場合がその例である。このような事態に対処するため、従来からこれら無線端末のユーザは、自分の所属するグループの構成員全員の無線端末の電話番号の一覧表を所持している。そして通話の必要が生じた場合には発呼側ユーザはグループの構成員に順に電話をかけて、通話に対応できる着呼側ユーザのうちの最初の者と通話を行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような通話開始システムでは、発呼側ユーザが一覧表の中に示された一人の着呼側ユーザに電話をかけると、発呼側ユーザ側の交換機(以下、発呼側交換機という。)と接続先の着呼側ユーザ側の交換機(以下、着呼側交換機という。)とが回線を使用して接続される。そして、その着呼側ユーザが接客中等の理由で発呼側ユーザに応答しなかった場合には、その発呼側ユーザが次の着呼側ユーザに電話をかける。これにより同様に発呼側ユーザと新たな着呼側ユーザとの間に発呼側交換機と着呼側交換機を介して回線が設定される。
【0004】
このように従来では発呼側ユーザとの通話が可能な着呼側ユーザが出現するまで、着呼側交換機が次々と入れ替わりながら、発呼側交換機と接続されるようになっている。したがって、通話の可能な着呼側ユーザがすぐに見つからないような場合には、発呼側交換機と着呼側交換機との間で回線が無駄に接続され、また占有されるという問題があった。
【0005】
ところで、コールセンタのように1箇所に複数の通話担当者が集中的に配置されている形の通話開始システムでは、1つの代表電話番号に発呼側ユーザが電話をかけ、回線を両交換機間で接続することで、いずれかの者がこれに応答することができる。しかしながら、既に説明したように携帯電話等の無線端末を各ユーザが所持している通話開始システムでは、通話が成立するまでの間、発呼側交換機と着呼側交換機との間で回線が無駄に接続され、また占有されるという問題が生じることになった。
【0006】
そこで本発明の目的は、発呼者が、1つのグループ内の複数の無線端末所持者の中の任意の者と交換機間の回線の使用効率を低下させることなく通話を開始させることのできる通話開始システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ハ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0008】
すなわち請求項1記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには一斉呼出手段でグループに属する無線端末を一斉に呼び出すようにしている。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除して回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0009】
請求項2記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された各無線端末を収容した交換機を判別する交換機判別手段と、(ハ)グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が通話相手の無線端末の存在する位置を指定して発呼したとき、そのグループに属する無線端末でその指定した位置に対応する交換機に収容されたものを検索する交換機検索手段と、(ニ)この交換機検索手段によって検索された交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ホ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0010】
すなわち請求項2記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには交換機判別手段でそのグループの各無線端末をその時点で収容している交換機を判別するようにしている。そして、通話相手の無線端末の存在する位置を指定して発呼したときには、交換機検索手段がそのグループに属する無線端末でその指定した位置に対応する交換機に収容されたものを検索し、一斉呼出手段が検索された交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すようにしている。たとえばグループ内の無線端末が各所に散らばって存在する場合に、発呼側から比較的近いエリアに存在する無線端末に限定してこれらの収容された交換機を知ることができるので、これらの交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すことができる。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除するだけでなく、希望の場所に存在する無線端末のユーザに対して、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0011】
請求項3記載の発明では、(イ)構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、(ロ)このグループ記憶手段に記憶された各無線端末が通話可能であるか否かを判別する通話可否判別手段と、(ハ)グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末の中で通話の可能な無線端末を検索する無線端末検索手段と、(ニ)この無線端末検索手段によって検索された無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、(ホ)この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段とを通話開始システムに具備させる。
【0012】
すなわち請求項3記載の発明では、グループ記憶手段にそれぞれグループを構成する無線端末を記憶しておき、あるグループ内の無線端末が発呼したときには通話可否判別手段でグループ記憶手段に記憶された各無線端末が通話可能であるか否かを判別するようにしている。たとえばグループ内の無線端末が10台存在してもそのうちの5台が通話中であれば、残りの5台が通話を開始できる可能性がある。そこで、これら通話の可能性の存在する無線端末に限定して無線端末を一斉に呼び出すことができる。そしてこの呼び出しに対して最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにして、通話中等の応答しない無線端末に回線を順次接続する可能性を排除し、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始できるようにしている。
【0013】
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項3記載の通話開始システムで、一斉呼出手段は、該当する無線端末を、それらの収容されている交換機を介して呼び出すことを特徴としている。
【0014】
すなわち請求項4記載の発明では、一斉呼び出しをそれぞれの無線端末の収容されている交換機を介して呼び出すので、1つの交換機に同一グループの無線端末が複数収容されているような場合には効率的な呼び出しが可能になる。
【0015】
請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システムで、グループの構成員としての無線端末が発呼してから回線接続手段によって通話のための回線が発呼側と着呼側の両交換機間で接続されるまで、これらの交換機間の各種情報の送受信を回線非対応通信で行う回線非対応通信手段を具備することを特徴としている。
【0016】
すなわち請求項5記載の発明では、一斉呼び出しに対して通話のために最初に応答した無線端末に対して通話のための回線を接続する時点まで、回線非対応通信手段を用いて回線非対応通信で接続のための準備を行うことにしたので、回線が無駄に占有されることを防止することができる。
【0017】
請求項6記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システムで一斉呼出手段は、発呼した無線端末がグループ内の構成員としての無線端末を呼び出す適格性を備えているかどうかをチェックする適格性判別手段を具備することを特徴としている。
【0018】
すなわち請求項6記載の発明では、グループ外の無線端末がそのグループの他の無線端末を間違って呼び出すことのないように一斉呼び出しに際して発呼側の適格性をチェックすることにしている。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例における通話開始システムの構成の概要を表わしたものである。本実施例の通話開始システム100では、グループを構成するいずれかのユーザ端末が同じグループの他のユーザ端末に対して通話の要求を発生させるようにしている。ここでは、ユーザ端末111が発呼側ユーザ端末であるとし、ユーザ端末112〜116が着呼側ユーザの第1〜第5の着呼側ユーザ端末であるとして説明を行うものとする。この前提で、本実施例の通話開始システム100は、発呼側交換機101と、第1〜第3の着呼側交換機102〜104と、これらに共通して使用されるデータベース装置(HLR)105と、発呼側ユーザ端末111と、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116によって構成されている。
【0022】
ここで第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116は、発呼側ユーザ端末111と共に1つのグループを構成している。また、発呼側交換機101はこの図1に示した時点で発呼側ユーザ端末111を収容しており、第1の着呼側交換機102は第1の着呼側ユーザ端末112および第2の着呼側ユーザ端末113を収容している。更に、第2の着呼側交換機103は第3の着呼側ユーザ端末114および第4の着呼側ユーザ端末115を収容しており、第3の着呼側交換機104は第5の着呼側ユーザ端末116を収容している。これらユーザ端末111〜116は携帯電話機等の無線端末で構成されているので、これらを収容する交換機はその時点時点で変化する可能性があることはもちろんである。
【0023】
発呼側交換機101は、各種の処理を行うための処理部121を備えている。処理部121は、一斉接続要求を処理するための一斉接続要求処理部122と、一斉接続要求があったときその処理を行う一斉接続処理部123と、所定の場合に端末の切断処理を行う端末切断処理部124と、回線の確立処理を行う回線確立処理部125とを備えている。
【0024】
図2は第1の着呼側交換機の構成を具体的に表わしたものである。第1の着呼側交換機102は、各種の処理を行うための処理部1311を備えている。処理部1311は、収容されている第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113に対して呼び出しを行う呼出処理部1321と、呼び出しの結果を発呼側に通知する呼出結果通知処理部1331と、呼び出しに対して応答がなかったような場合にその着呼側ユーザ端末の切断処理を行う端末切断処理部1341と、回線の確立処理を行う回線確立処理部1351とを備えている。
【0025】
なお、第2および第3の着呼側交換機103、104も第1の発呼側交換機102と全く同一の構成となっている。そこで、図1では第2および第3の着呼側交換機103、104を示す符号の添え字部分を、第1の着呼側交換機102における添え字“1”に対応させて、添え字“2”および“3”で置き換えて表わしている。また、図1に示した発呼側交換機101は着呼側に切り替わったときには図2に示した第1の着呼側交換機102と同様の構成となる。また、たとえば第1の着呼側交換機102が発呼側に切り替わったときには図1に示した発呼側交換機101と同一の構成となる。
【0026】
図1に示したデータベース装置105は、発呼側ユーザ端末111が通話を行う対象となるグループを構成する発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に関するデータべースを格納し、処理する装置である。このデータベース装置105は、データベースを格納している記憶部141と、その処理を行う処理部142を備えている。記憶部141は、グループを構成する発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116のリスト(以下、グループリストという。)を保持するグループリスト記憶部143と、発呼側ユーザ端末111および第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116の位置情報を記憶する着信者位置情報記憶部144を備えている。処理部142は、各グループごとにそれらを構成する着呼側ユーザ端末の着信の可否を判定するグループ着信判定処理部146を備えている。データベース装置105は、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116等の各着呼側ユーザ端末が通話中であるか否かを示すデータを図示しない記憶部に保持しており、グループ着信判定処理部146は該当するグループのデータを検索してチェックすることで、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116の着信の可否を判定するようになっている。
【0027】
なお、発呼側交換機101、第1〜第3の着呼側交換機102〜104およびデータベース装置105は、以上説明した各部の全部または一部をプログラム処理によって実現している。このため、これらの交換機101〜104およびデータベース装置105は、図示しないがCPU(中央処理装置)を搭載しており、所定の記憶領域にプログラムを格納している。そして、後に説明するようにそれらのプログラムをそれぞれのCPUで実行することにしている。
【0028】
さて、本実施例の通話開始システム100では、従来のように発呼側ユーザが発呼側ユーザ端末111からグループ内で着呼を可能とする第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して順に電話をかけていくのではなく、第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して一斉接続要求を行うようにしている。そして、この一斉接続要求に最初に応答した着呼側ユーザとの間で発呼側ユーザが通話を行うようにしている。更に、このように通話を行う着呼側ユーザが決まるまでの間は回線非対応通信で通信処理が行われるようにして、不要な回線の占有を防いでいる。
【0029】
ここで回線非対応通信とは、通信回線とは無関係に発信側と着信側との間で情報を通信する手法をいう。これは、回線対応通信と対比される概念である。ここで回線対応通信は、通信回線と1対1に対応して、通話時の回線設定や開放を行うために使用される通信手法である。回線非対応通信に関する技術要素については、たとえば特開平10−191449号公報あるいは特開2001−45090号公報に記載がある。
【0030】
今、発呼側ユーザ端末111が本実施例のグループに属する第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116に対して一斉接続要求を行ったものとする。この一斉接続要求に対して第1の着呼側ユーザ端末112がまず応答し、続いて第3の着呼側ユーザ端末114が応答したものとする。残りの第2の着呼側ユーザ端末113、第4の着呼側ユーザ端末115および第5の着呼側ユーザ端末116は、一斉接続要求に対して未応答であったものとする。
【0031】
発呼側ユーザ端末111は、グループの任意の着呼側ユーザに対して通話のための呼び出しを行うとき、そのグループに特別に割り当てられた電話番号としてのグループ番号を、発呼側交換機101に対してダイヤルするようになっている。発呼側交換機101はその一斉接続要求処理部1221が、受信したグループ番号をデータベース装置105に問い合わせる。データベース装置105はこの問い合わせを行った発呼側ユーザ端末111がそのグループのメンバであること、すなわちそのグループに対するアクセス権を有していることを周知の手法で確認する。そして、確認がとれた場合には、着信が可能なグループメンバとしての着呼側ユーザのリストを発呼側交換機101に返送する。ここで着信が可能なグループメンバとは、グループ内の着呼側ユーザ全員ではなく、その時点で通話中であると確認されている者を除外した着呼可能な構成員をいう。
【0032】
発呼側交換機101はこの着呼側ユーザについてのグループリストを受信すると、これを基にしてそのグループの着呼側ユーザが収容されている第1〜第3の着呼側交換機102〜104へグループ一斉接続を要求する。この要求は、第1〜第3の着呼側交換機102〜104へ回線非対応信号を用いて行われ、呼出処理部1321〜1323でそれぞれ処理される。すなわち、第1〜第3の着呼側交換機102〜104は、グループリストにおける呼び出しの対象の着呼側ユーザに対して呼び出しを行う。この結果として、第1の着呼側交換機102に収容された第1の着呼側ユーザ端末112が応答することになる。
【0033】
第1の着呼側交換機102は、その呼出結果通知処理部1331でその呼び出しの応答結果を発呼側交換機101に通知する。この通知も回線非対応信号を用いて行う。ここでは第1の着呼側ユーザ端末112が最初に応答し、これが発呼側交換機101に通知される。第2の着呼側ユーザ端末113は未応答である。そこで第1の着呼側交換機102は、その端末切断処理部1341で第2の着呼側ユーザ端末113の切断処理を行う。
【0034】
第2の着呼側交換機103は、第3の着呼側ユーザ端末114から呼び出しの応答を受信する。そこでその呼出結果通知処理部1332で応答結果を回線非対応信号で発呼側交換機101に通知する。また、同時にその端末切断処理部1342で未応答の第4の着呼側ユーザ端末115の切断処理を行う。
【0035】
発呼側交換機101は第1の着呼側交換機102から最初に着信結果を受信する。すると、その端末切断処理部124が、第1の着呼側ユーザ端末112を収容している第1の着呼側交換機102以外の着呼側交換機におけるそのグループの着呼側ユーザ端末に対して非回線対応信号で切断要求を行う。この例では、発呼側交換機101は第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104に対して、第3〜第5の着呼側ユーザ端末114〜116の呼を破棄する要求を非回線対応信号で行うことになる。
【0036】
ところでこの例で第2の着呼側交換機103は、第3の着呼側ユーザ端末114からの着信応答を発呼側交換機101に通知するようになっている。しかしながら、第1の着呼側ユーザ端末112がこの通知よりも前に発呼側交換機101に着信応答を通知する。このため、発呼側交換機101は第2の着呼側交換機103からの着信応答が来た時点でこれを破棄することになる。第2の着呼側交換機103は、未応答の第4の着呼側ユーザ端末115に対しては端末切断処理部1342で切断処理を行う。第3の着呼側交換機104も、第5の着呼側ユーザ端末116に対して端末切断処理部1343で切断処理を行うことになる。
【0037】
一方、発呼側交換機101と第1の着呼側交換機102は、回線確立処理部125と回線確立処理部1351によって発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112の間の回線を確立させる。これにより、発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザと第1の着呼側ユーザ端末112の着呼側ユーザとが通話を開始することになる。
【0038】
このように本実施例ではグループ一斉呼出接続で、ルーチング前に回線非対応通信によって通信確立のための前準備を行うようにしており、一斉に行われる呼び出しに対して応答があり、かつその応答が最初の端末と発呼側ユーザ端末111が回線で接続することにした。これにより、無駄な回線の占有を防ぐことができ、交換機の処理能力を改善することができることになる。
【0039】
このような本実施例の通話開始システムの動作を次に具体的に説明する。
【0040】
図3は発呼側交換機が一斉接続要求を受信した際の処理の様子を表わしたものである。発呼側交換機101は発呼側ユーザ端末111から一斉接続要求を受信すると、図1に示したデータベース装置105に対してグループ情報の問い合わせを行う(ステップS201)。このとき着信者の居場所(位置)を併せて指定することができる。データベース装置105からグループ情報の問い合わせに対する応答があったら(ステップS202:Y)、その応答結果が一斉接続を不適当とするものであるかどうかを判別する(ステップS203)。ここで一斉接続を不適当とする場合とは、発呼側ユーザがグループのメンバに属しておらずそのグループに対するアクセス権が存在しない場合や、グループのメンバに属していても着呼側ユーザが全員通話中である場合や、着呼側ユーザ端末の電源が切られている場合のように着信が不可能な場合である。一斉接続を不適当とする場合に該当すると発呼側交換機101が判別した場合には(ステップS203:Y)、その一斉接続要求に対してそのまま処理を終了させる(エンド)。
【0041】
一方、一斉接続を不適当としない場合には(ステップS203:N)、接続可能な着呼側ユーザ端末を収容している着呼側交換機に対して、回線非対応信号を使用してグループ一斉接続要求を行う(ステップS204)。ここでは第1〜第3の着呼側交換機102〜104に対してグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しが行われるものとする。
【0042】
この後、発呼側交換機101は第1〜第3の着呼側交換機102〜104からそれらの収容している着呼側ユーザ端末が応答したことを示す応答端末通知が受信されるのを待機する(ステップS205、S206)。
【0043】
図4は、この端末呼び出しに対する第1の着呼側交換機の処理の様子を具体的に表わしたものである。第2および第3の着呼側交換機103、104も同様の動作を行うので、それらの説明は省略する。第1の着呼側交換機102は発呼側交換機101の行ったグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを受信すると(ステップS221:Y)、呼び出しの対象となった第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113に対して呼び出しを順次行う(ステップS222)。そして、予め定めた時間t0が経過する前にこれらの第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113のいずれかが呼び出しに対して応答したら(ステップS224:N、S223:Y)、その応答した着呼側ユーザ端末(この例では第1の着呼側ユーザ端末112)を発呼側交換機101に通知する(ステップS225)。そして、その時点で未応答の着呼側ユーザ端末が残っていれば(ステップS226:Y)、その着呼側ユーザ端末(この例では第2の着呼側ユーザ端末113)を切断する(ステップS227)。ステップS226で未応答の着呼側ユーザ端末が残っていなければ(N)、それ以上の処理を行うことなく第1の着呼側交換機102の処理が終了する(エンド)。
【0044】
一方、ステップS224で時間t0を越えても第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113の応答がなかった場合には、呼び出しを行ったこれらの着呼側ユーザ端末112、113を切断することなく第1の着呼側交換機102の処理を終了させる(エンド)。これは発呼側交換機101が他の着呼側交換機(この例の場合には第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)からそれらの応答した着呼側ユーザ端末の通知を受けた時点で端末切断要求を受信するので、その時点で自交換機に収容されたそのグループの全着呼側ユーザ端末112、113を切断すれば足りるからである。
【0045】
図3に戻って発呼側交換機101の処理動作の説明を続ける。発呼側交換機101はグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを行った第1〜第3の着呼側交換機102〜104から応答端末の通知が行われるのを待機している(ステップS205、S206)。予め定めた時間t1が経過する前に第1〜第3の着呼側交換機102〜104のいずれかから応答端末の通知が受信されたら(ステップS205:Y)、その応答した着呼側ユーザ端末(この例では第1の着呼側ユーザ端末112)を収容している着呼側交換機以外の着呼側交換機(この例では第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)に対して、回線非対応信号を使用して端末切断要求を順に行って、未応答の着呼側ユーザ端末の切断を行わせる(ステップS207)。この例では、これによって第2の着呼側交換機103についての第3の着呼側ユーザ端末114および第4の着呼側ユーザ端末115と、第3の着呼側交換機104についての第5の着呼側ユーザ端末116の切断が行われる。
【0046】
なお、ステップS206で予め定めた時間t1が経過するまで第1〜第3の着呼側交換機102〜104のいずれも応答端末の通知を送ってこなかった場合(Y)、発呼側交換機101は応答を行った着呼側ユーザ端末が存在しないことを発呼側ユーザ端末111に通知して(ステップS208)、処理を終了する(エンド)。この場合、発呼側ユーザ端末111はグループの第1〜第5の着呼側ユーザ端末112〜116のいずれかの着呼側ユーザに対する通話を断念するか、所定の時間が経過した後で再度、発呼側交換機101に対してグループ情報の問い合わせを行うことになる(ステップS201)。もちろん、このような通知を行うことなく発呼側交換機101が時間t1の制限を設けずに呼び出しを継続することも可能である。
【0047】
一方、ステップS205で応答端末の通知が受信された場合には、ステップS207でこれと無関係の第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104に対してこれらに収容された第3〜第5の着呼側ユーザ端末114〜116の切断を要求し(ステップS207)、この後に、最初に応答した第1の着呼側ユーザ端末112との回線確立要求を行う(ステップS209)。この結果、発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112との間で回線が確立する(ステップS210)。そして、これらの者の間の通信が終了したら(ステップS211:Y)、発呼側ユーザ端末111と第1の着呼側ユーザ端末112との回線が切断されて(ステップS212)、一斉接続要求を受信した発呼側交換機101の一連の処理が終了する(エンド)。
【0048】
図5は、データベース装置の処理の流れを表わしたものである。データベース装置105は、図3のステップS201で発呼側交換機101からグループ情報の問い合わせがあると(ステップS231:Y)、まず発信した発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザが特定のグループに所属しているかどうかを判別する(ステップS232)。発呼側ユーザ端末111がそのグループに所属していない場合には(N)、問い合わせが不適格である旨を検索結果として発呼側交換機101に対して通知して(ステップS233)、実質的な検索を行うことなく処理を終了させる(エンド)。
【0049】
これに対して問い合わせが適格者によって行われた場合(ステップS232:Y)、データベース装置105は図1に示したグループリスト記憶部143からグループを構成する着呼側ユーザを検索して抽出する(ステップS234)。次に、グループを構成する着呼側ユーザの着呼側ユーザ端末が収容されている着呼側交換機を特定する(ステップS235)。この例の場合には第1〜第3の着呼側交換機102〜104がこれによって特定される。次にデータベース装置105はグループ着信判定処理部146を用いて該当するグループの着呼側ユーザ端末が通話可能であるかどうかをチェックする(ステップS236)。着呼側ユーザ端末が通話中であったり、電源が切られているといった通話不可能な状態の着呼側ユーザ端末があれば、それを一斉接続要求の対象から除外するためである。データベース装置105は以上の結果を検索結果通知として発呼側交換機101に通知して(ステップS233)、すべての処理を終了させる(エンド)。
【0050】
なお、ステップS231でグループ情報の問い合わせ以外の要求が来た場合には(N)、その要求された処理が行われる。グループごとに着呼側ユーザ端末および発呼側ユーザ端末111を登録したり、発呼側ユーザ端末111の発呼側ユーザの本人確認を行うための識別情報を設定する等の処理がその一例である。
【0051】
図6は、着呼側交換機の処理の概略を表わしたものである。ここでは第1の着呼側交換機102を中心にその処理の流れを説明する。第1の着呼側交換機102は、発呼側交換機101からグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出し(図4ステップS221参照)と、端末切断要求(図3ステップS207参照)および回線確立要求(図3ステップS209)の3つの要求を受信する可能性がある。そこでこれらの要求の受信を待機している(図6ステップS251〜S253)。
【0052】
第1の着呼側交換機102はグループ一斉接続要求に基づく端末呼び出しを受信すると(図6ステップS251:Y)、図4のステップS221〜S227に示した処理が行われる(ステップS254)。
【0053】
ところで図4ステップS224では、第1および第2の着呼側ユーザ端末112、113の呼び出しを行ったにも係わらず、いずれの着呼側ユーザ端末もこれに応答して来ることなく時間t0が超過した場合には(Y)、そのまま処理を終了させることにしていた(エンド)。これは発呼側交換機101が他の着呼側交換機(この例の場合には第2の着呼側交換機103および第3の着呼側交換機104)から応答した着呼側ユーザ端末の通知を受けた時点で端末切断要求を受信するので(図6ステップS252:Y)、その時点で自交換機に収容されたそのグループの全着呼側ユーザ端末112、113を切断(ステップS255)すれば足りるからである。
【0054】
一方、最初に応答した第1の着呼側ユーザ端末112を収容した第1の着呼側交換機102は発呼側交換機101から回線確立要求を受信する(ステップS253:Y)。このとき、第1の着呼側交換機102は第1の着呼側ユーザ端末112以外の着呼側ユーザ端末(この例では第2の着呼側ユーザ端末113)の切断を行っているので(図4ステップS227参照)、残りの第1の着呼側ユーザ端末112の通話のために回線を確立する(ステップS256)。これにより、第1の着呼側ユーザ端末112と発呼側ユーザ端末111の通話が可能となる。両者の間の通話が終了すると(ステップS257:Y)、第1の着呼側交換機102はこの時点で回線を切断し(ステップS258)、第1の着呼側ユーザ端末112を切断することになる(ステップS259)。
【0055】
以上説明した実施例では、特定の電話番号をダイヤルすることでグループ内の各ユーザ端末を一斉に呼び出すことにしたが、たとえば一斉呼出用ボタンのような特定のモードボタンを押下することで、同様の呼び出しを可能にするようにしてもよい。また、実施例では特定のエリアのユーザ端末を一斉呼び出しの対象としたが、発呼する時間帯に応じて一斉呼び出しの対象者を限定するようにしてもよい。これによって、勤務時間外のユーザのように時間によって応答を除外すべき対象を一斉呼び出しの対象から除外することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、該当するグループの全員を呼び出して、その中の最初に応答した無線端末のみを回線接続手段が回線で接続することにしたので、通話中の端末は呼び出しの対象とならず、かつ応答の意思のある端末の中から応答して通話を行うものを選択できるので、回線の使用効率を高めることができるだけでなく、通話を円滑に行うことができる。
【0057】
また請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるだけでなく、交換機判別手段で該当するグループの各無線端末をその時点で収容している交換機を判別し、通話を行う無線端末を場所との関係で対象となる交換機を絞って、それら対象となる交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出すことにしたので、希望の場所に存在する無線端末のユーザに対して、回線の使用効率を低下させることなく通話を開始することができる。すなわち、応答した無線端末の居場所を聞いて他の無線端末に掛け直すといった無駄な操作を防止し、効率的に通話相手を探すことができる。
【0058】
更に請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるだけでなく、該当するグループに属する無線端末の中で通話の可能な無線端末を検索し、これらの無線端末に対象を絞って一斉に呼び出しを行うことにしているので、たとえば仕事の内容によっては勤務時間外のユーザを呼び出すといったことを排除することができ、呼び出される者の無駄な応答を極力排除することができる。
【0059】
また請求項4記載の発明では、請求項1または請求項3記載の通話開始システムで、一斉呼出手段は、該当する無線端末を、それらの収容されている交換機を介して呼び出すことにしているので、既存の設備を使用して呼び出しを簡易に行うことができる。
【0060】
更に請求項5記載の発明によれば、一斉呼び出しに対して通話のために最初に応答した無線端末に対して通話のための回線を接続する時点まで、回線非対応通信手段を用いて回線非対応通信で接続のための準備を行うことにしたので、回線が無駄に占有されることを防止することができる。
【0061】
また請求項6記載の発明によれば、一斉呼出手段は、発呼した無線端末がグループ内の構成員としての無線端末を呼び出す適格性を備えているかどうかをチェックするので、グループ外の無線端末がそのグループの他の無線端末を間違って呼び出すといった弊害を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における通話開始システムの構成の概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】図1における第1の着呼側交換機の構成を具体的に表わしたブロック図である。
【図3】本実施例で発呼側交換機が一斉接続要求を受信した際の処理の様子を表わした流れ図である。
【図4】端末呼び出しに対する第1の着呼側交換機の処理の様子を具体的に表わした流れ図である。
【図5】本実施例のデータベース装置の処理を示した流れ図である。
【図6】本実施例における着呼側交換機の処理を示した流れ図である。
【符号の説明】
100 通話開始システム
101 発呼側交換機
102 第1の着呼側交換機
103 第2の着呼側交換機
104 第3の着呼側交換機
105 データベース装置(HLR)
111 発呼側ユーザ端末
112〜116 着呼側ユーザ端末
122 一斉接続要求処理部
123 一斉接続処理部
124、134 端末切断処理部
125、135 回線確立処理部
132 呼出処理部
133 呼出結果通知処理部
143 グループリスト記憶部
144 着信者位置情報記憶部
146 グループ着信判定処理部
Claims (6)
- 構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、
このグループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、
この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と前記発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段
とを具備することを特徴とする通話開始システム。 - 構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、
このグループ記憶手段に記憶された各無線端末を収容した交換機を判別する交換機判別手段と、
前記グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が通話相手の無線端末の存在する位置を指定して発呼したとき、そのグループに属する無線端末でその指定した位置に対応する交換機に収容されたものを検索する交換機検索手段と、
この交換機検索手段によって検索された交換機を介して該当する無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、
この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と前記発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段
とを具備することを特徴とする通話開始システム。 - 構成員としての1つの無線端末が発呼したときこれに応答できる他の構成員としての無線端末が応答して通話を開始することを取り決めた複数の無線端末からなるグループを任意の数だけ記憶したグループ記憶手段と、
このグループ記憶手段に記憶された各無線端末が通話可能であるか否かを判別する通話可否判別手段と、
前記グループ記憶手段に記憶された任意のグループ内の1つの無線端末が発呼したとき、そのグループに属する無線端末の中で通話の可能な無線端末を検索する無線端末検索手段と、
この無線端末検索手段によって検索された無線端末を一斉に呼び出す一斉呼出手段と、
この一斉呼出手段の呼び出しに対して応答した最初の無線端末と前記発呼した無線端末のみを回線で接続する回線接続手段
とを具備することを特徴とする通話開始システム。 - 前記一斉呼出手段は、該当する無線端末を、それらの収容されている交換機を介して呼び出すことを特徴とする請求項1または請求項3記載の通話開始システム。
- グループの構成員としての無線端末が発呼してから前記回線接続手段によって通話のための回線が発呼側と着呼側の両交換機間で接続されるまで、これらの交換機間の各種情報の送受信を回線非対応通信で行う回線非対応通信手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システム。
- 前記一斉呼出手段は、発呼した無線端末がグループ内の構成員としての無線端末を呼び出す適格性を備えているかどうかをチェックする適格性判別手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の通話開始システム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008177833A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Ntt Docomo Inc | 通信端末装置、通信制御装置、通信処理システム、通信制御プログラム |
WO2009019790A1 (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-12 | Fujitsu Limited | メッセージ配信システム、メッセージ配信方法、端末およびサーバ |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369904A patent/JP2004201199A/ja active Pending
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