実施形態1.
本発明の第1の実施形態のNW(Network)制御装置400について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400の接続例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400には、例えば、消防本部に設置された指令台101と、LTEの規格に基づく携帯電話通信網を介してeNB120−1,120−2とが接続されている。
そして、eNB120−1の通信可能範囲とeNB120−2の通信可能範囲とを合わせた範囲は、指令台101に回線制御装置102を介して接続された、消防救急無線システムの基地局103−1の通信可能範囲に応じた範囲であるとする。なお、基地局103−1の通信可能範囲は、図1において、実線で囲まれて示されている範囲であるとする。また、eNB120−1,120−2の通信可能範囲は、図1において、破線で囲まれて示されている範囲であるとする。
また、eNB120−1の通信可能範囲には、消防隊または救急隊の隊員(以下、消防隊員等という)によって所持されている、LTEの規格に基づく携帯通信端末111−1があるとする。そして、eNB120−2の通信可能範囲には、消防隊員等によって所持されている、LTEの規格に基づく携帯通信端末111−2があるとする。
なお、回線制御装置102およびNW制御装置400は、例えば、プログラム制御に従って処理を実行するCPUや通信モジュール等の単数または複数の回路によって実現される。
図2は、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400は、記憶部401、通信部402、および制御部403を含む。
記憶部401には、端末管理データベースが記憶されている。なお、端末管理データベースについては後述する。
通信部402は、指令台101と情報を送受信する。また、通信部402は、LTEの規格に基づく携帯電話通信網、およびeNB120−1,120−2を介して携帯通信端末111−1,111−2と情報を送受信する。
制御部403は、NW制御装置400の全体を制御する。
次に、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態のNW制御装置400の動作を示すシーケンス図である。
図3に示すように、NW制御装置400(より具体的には、通信部402)は、指令台101が送信した、音声情報と、通話中であることを示す制御信号と、通信種別を示す通信種別情報と、通信に用いるチャネルを示すチャネル情報と、発信者の個別番号を示す発信者番号情報とを含む通信情報とを含む通信情報、および情報の提供範囲を示す範囲情報を受信する(ステップS101)。
そして、NW制御装置400(より具体的には、制御部403)は、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、通信情報の送信先の携帯通信端末を決定する(ステップS102)。
端末管理データベースについて説明する。端末管理データベースには、範囲情報と、LTEの規格に基づく携帯電話通信網に接続されたeNBの通信可能範囲内にある携帯通信端末を示す端末情報とが対応付けられて登録されている。具体的には、端末管理データベースには、範囲情報として、消防救急無線システムの基地局を示す情報と、端末情報として、当該範囲情報が示す基地局の通信可能範囲に応じた通信可能範囲のeNBの通信可能範囲内にある携帯通信端末を示す端末情報とが対応付けられて登録されている。つまり、端末管理データベースには、消防救急無線システムの基地局を示す範囲情報と、当該基地局の通信可能範囲に応じた範囲にある携帯通信端末を示す端末情報とが対応付けられて予め登録されている。
なお、記憶部401には、例えば、消防救急無線システムの各基地局の通信可能範囲を示す範囲情報が予め記憶されている。そして、制御部403は、通信部402が各携帯通信端末111−1,111−2から自端末の現在位置を示す位置情報を受信した場合に、当該位置情報が示す現在位置と、記憶部401に記憶されている範囲情報が示す各基地局の通信可能範囲とに基づいて、受信した位置情報を送信した携帯通信端末がどの基地局の通信可能範囲内にあるのかを特定する。そして、制御部403は、特定した位置情報を送信した携帯通信端末を示す端末情報を、当該通信可能範囲に応じた範囲情報に対応付けて端末管理データベースに登録する。
図4は、端末管理データベースの記憶内容の例を示す説明図である。図4に示すように、本例では、消防救急無線システムの基地局103−1を示す範囲情報と、携帯通信端末111−1,111−2を示す端末情報とが対応付けられて端末管理データベースに予め登録されている。すると、制御部402は、端末管理データベースにおいて、当該範囲情報に対応付けられて登録されている、携帯通信端末111−1を示す端末情報と携帯通信端末111−2を示す端末情報とを読み出す。そして、制御部402は、読み出した端末情報が示す携帯通信端末111−1,111−2を通信情報の送信先の携帯通信端末に決定する。図4は、範囲情報を、基地局を示す情報とした端末管理データベースの例であるが、範囲情報は地域名(例えば、X区、Y町、Z地区W丁目)などの名称や、郵便番号を示す情報であってもよい。範囲情報を地域名とする場合、端末管理データベースは、地域名毎に、地域名に対応する範囲を通信可能範囲とする1台以上の基地局を示す情報が対応付けられたデータベースと、図4と同様に、基地局を示す情報と、当該基地局の通信可能範囲に応じた通信可能範囲のeNBの通信可能範囲内にある携帯通信端末を示す端末情報とが対応付けられたデータベースから構成される。
NW制御装置400(より具体的には、通信部402)は、ステップS102の処理で制御部403が送信先に決定した携帯通信端末111−1,111−2に、ステップS101の処理で受信した通信情報を送信する(ステップS103)。そして、通信種別、制御信号、チャネル情報、および発信者番号情報は、LTEデータパケットに含まれて送信される。また、音声情報は、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)の規格に基づいて送信される。なお、音声情報と通信種別等の全ての情報が、LTEデータパケットで送信されてもよいし、VoLTEで送信されてもよい。
ステップS103の処理で送信された音声情報、通信種別、制御信号、チャネル情報、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−1,111−2は、チャネル情報に応じて、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS104)。具体的には、受信チャネルが、チャネル情報が示すチャネル(例えば、チャネル1)に設定されている携帯通信端末111−1,111−2は、音声情報に基づく音声を出力し、発信者番号情報に対応する発信者名称または発信者番号情報と、チャネル番号と、通信種別の名称とを携帯通信端末の表示部に表示する。
本実施形態によれば、指令台101が送信した音声情報に基づく音声が、情報の提供範囲にある携帯通信端末111−1,111−2によって出力される。したがって、本実施形態によれば、適切な送信先に情報を送信することができる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態の通信システムについて、図面を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施形態の通信システムの構成例を示すブロック図である。図5に示すように、本発明の第2の実施形態の通信システムは、回線制御装置200とNW(Network)制御装置420とを含む。
回線制御装置200には、例えば、消防本部に設置された指令台101、消防救急無線システムの基地局103−1,103−2、およびNW制御装置420が接続されている。そして、本例では、基地局103−1の通信可能範囲内の車両に、車載機104−1,104−2が搭載されている。また、本例では、基地局103−2の通信可能範囲内の車両に、車載機104−3が搭載されている。そして、基地局103−2の通信可能範囲内に、eNB120−3が設置されている。そして、eNB120−3の通信可能範囲内に、携帯通信端末111−3があるとする。
そして、指令台101と車載機104−1,104−2,104−3とは、回線制御装置200および基地局103−1,103−2を介して情報を送受信する。
また、回線制御装置200は、一般的な消防救急無線システムで用いられる機能に加えて、指令台101と車載機104−1,104−2,104−3との間で送受信される情報をNW制御装置420に送信する機能を有する。指令台101と車載機104−1,104−2,104−3との間で送受信される情報をNW制御装置420に送信する機能は、例えば、回線制御装置200と基地局103−1,103−2との間に設けられたL(Layer)2スイッチやL3スイッチ等によるミラーリング機能によって実現可能であるが、他の方法によって実現されてもよい。
NW制御装置420は、回線制御装置200とLTEの規格に基づく携帯電話通信網を介してeNB120−1,120−2,120−3とに接続されている。そして、第1の実施形態と同様に、eNB120−1の通信可能範囲とeNB120−2の通信可能範囲とを合わせた範囲は、指令台101に接続された、消防救急無線システムの基地局103−1の通信可能範囲に応じた範囲であるとする。なお、基地局103−1,103−2の通信可能範囲は、図5において、実線で囲まれて示されている範囲であるとする。また、eNB120−1,120−2,120−3の通信可能範囲は、図5において、破線で囲まれて示されている範囲であるとする。
また、第1の実施形態と同様に、eNB120−1の通信可能範囲には、消防隊または救急隊の隊員(以下、消防隊員等という)によってLTEの規格に基づく携帯通信端末111−1が所持されているとする。そして、第1の実施形態と同様に、eNB120−2の通信可能範囲には、消防隊員等によってLTEの規格に基づく携帯通信端末111−2が所持されているとする。また、eNB120−3の通信可能範囲には、消防隊員等によってLTEの規格に基づく携帯通信端末111−3が所持されているとする。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるNW制御装置420の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、本発明の第2の実施形態におけるNW制御装置420は、記憶部401、通信部422、および制御部403を含む。
通信部422は、回線制御装置200と情報を送受信する。また、通信部422は、LTEの規格に基づく携帯電話通信網、およびeNB120−1,120−2,120−3を介して携帯通信端末111−1,111−2,111−3と情報を送受信する。
その他の構成要素である記憶部401および制御部403は、第1の実施形態における構成と同様なため、図2と同じ符号を付して説明を省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態における回線制御装置200の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、本発明の第2の実施形態における回線制御装置200は、通信部202、および制御部203を含む。
通信部202は、消防救急無線システムの指令台101および基地局103−1,103−2と情報を送受信する。また、通信部202は、NW制御装置420に、指令台101または基地局103−1,103−2から受信した情報を送信する。
制御部203は、回線制御装置200の全体を制御する。
次に、本発明の第2の実施形態の通信システムの動作について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態の通信システムにおいて、指令台101が通信情報と範囲情報とを送信した場合の動作を示すシーケンス図である。
図8に示すように、回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、指令台101が送信した、音声情報と、通信種別を示す通信種別情報と、制御信号と、発信者の個別番号を示す発信者番号情報と、通信に用いるチャネルを示すチャネル情報とを含む通信情報、および情報の提供範囲を示す範囲情報を受信する(ステップS201)。
本例では、通信情報には、「一斉通信」を示す通信種別情報が含まれているとする。また、通信情報には、「チャネル1」を示すチャネル情報と、指令台の個別番号を示す発信者番号情報とが含まれているとする。そして、範囲情報は、基地局を示す情報「基地局103−1」に対応する。
回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、ステップS201の処理で受信した範囲情報が示す基地局103−1と、NW制御装置420とに、通信情報を送信する(ステップS202)。なお、本例では、回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、NW制御装置420に、基地局103−1を示す範囲情報を送信しないが、回線制御装置200が、NW制御装置420に、通信情報と共に、基地局103−1を示す範囲情報を送信してもよい。
ステップS202の処理で送信された通信情報は、基地局103−1によって送信され、当該基地局103−1の通信可能範囲にある車載機104−1,104−2によって受信される(ステップS203)。そして、車載機104−1,104−2は、受信チャネルが、チャネル情報が示すチャネル(例えば、チャネル1)に設定されている場合に、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS204)。
また、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS202の処理で送信された通信情報を受信する。さらに、NW制御装置420は、範囲情報に対応する通信情報が送信された基地局を、IPネットワーク通信のヘッダー等の情報から特定する(ステップS205)。
そして、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、IPネットワーク通信のヘッダー等の情報から特定した範囲情報をもとに、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、通信情報の送信先の携帯通信端末を携帯通信端末111−1,111−2に決定する(ステップS206)。なお、回線制御装置200(より具体的には、通信部202)が、NW制御装置420に、通信情報を送信するときに、基地局103−1を示す範囲情報も送信する場合、NW制御装置420は、受信した範囲情報を用いて、通信情報の送信先の携帯通信端末を決定する。
NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、制御部403がステップS206の処理で送信先に決定した携帯通信端末111−1,111−2に、ステップS205の処理で受信した通信情報に含まれる音声情報とチャネル情報と制御信号と発信者番号情報とを送信する(ステップS207)。
ステップS207の処理で送信された音声情報、チャネル情報、制御信号、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−1,111−2は、チャネル情報に応じて、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS208)。
次に、本発明の第2の実施形態において、指令台101でない通信機器が通信情報を送信した場合の動作について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の通信システムにおいて、車載機104−1が通信情報を送信した場合の動作を示すシーケンス図である。
図9に示すように、回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、基地局103−1を介して、車載機104−1が送信した、音声情報と、通信種別を示す通信種別情報と、通信に用いるチャネルを示すチャネル情報と、制御信号と、発信者の個別番号を示す発信者番号情報とを含む通信情報を、基地局103−1を介して受信する(ステップS301)。
本例では、通信情報には、「一斉通信」を示す通信種別情報が含まれているとする。また、通信情報には、「チャネル1」を示すチャネル情報と、車載機104−1の個別番号を示す発信者番号情報とが含まれているとする。
回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、ステップS301の処理で受信した通信情報の送信元の基地局103−1、指令台101およびNW制御装置420に、通信情報を送信する。また、回線制御装置200は、指令台101に対しては、通信情報の送信元の基地局を示す範囲情報を送信する(ステップS302)。
ステップS302の処理で送信された通信情報は、基地局103−1によって送信され、当該基地局103−1の通信可能範囲にある車載機104−1,104−2によって受信される(ステップS303)。そして、車載機104−2は、発信者番号情報が示す個別番号が自車載機の個別番号と異なる場合、受信チャネルが、チャネル情報が示すチャネル(例えば、チャネル1)に設定されていれば、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS304)。
また、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS302の処理で基地局103−1に対し送信された通信情報を受信し、IPネットワーク通信のヘッダー等の情報から、本通信情報の送信先である基地局(基地局103−1)を通信範囲として特定する(ステップS305)。
そして、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、ステップS305で特定した範囲情報をもとに通信情報の送信先の携帯通信端末を携帯通信端末111−1,111−2に決定する(ステップS306)。
NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS306の処理で制御部403が送信先に決定した携帯通信端末111−1,111−2に、ステップS306の処理で受信した通信情報に含まれる音声情報とチャネル情報と制御信号と発信者番号情報とを送信する(ステップS307)。
ステップS307の処理で送信された音声情報、チャネル情報、制御信号、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−1,111−2は、チャネル情報に応じて、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS308)。
図10は、本発明の第2の実施形態の通信システムにおいて、携帯通信端末111−1が通信情報を送信した場合の動作を示すシーケンス図である。
図10に示すように、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、携帯通信端末111−1が送信した、音声情報と、通信種別を示す通信種別情報と、通信に用いるチャネルを示すチャネル情報と、制御信号と、発信者の個別番号を示す発信者番号情報とを含む通信情報、および情報の提供範囲を示す範囲情報を、eNB120−1を介して受信する(ステップS401)。
本例では、通信情報には、「一斉通信」を示す通信種別情報が含まれているとする。また、通信情報には、「チャネル1」を示すチャネル情報と、携帯通信端末111−1の個別番号を示す発信者番号情報が含まれているとする。そして、範囲情報には、「基地局103−1」を示す情報が含まれているとする。
そして、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、通信情報の送信先の携帯通信端末を携帯通信端末111−1,111−2に決定する(ステップS402)。
NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS402の処理で制御部403が送信先に決定した携帯通信端末111−1,111−2に、ステップS401の処理で受信した通信情報に含まれる音声情報と通信種別情報とチャネル情報と制御信号と発信者番号情報とを送信する(ステップS403)。なお、本例では、ステップS403において、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、携帯通信端末111−1,111−2に、範囲情報を送信しないが、NW制御装置420が、音声情報やチャネル情報等とともに、範囲情報を携帯通信端末111−1,111−2に送信してもよい。
ステップS403の処理で送信された制御信号、音声情報、通信種別情報、チャネル情報、制御信号、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−1は、受信した発信者番号情報が自携帯端末の個別番号と同一であるため、音声情報に基づく音声を出力しない。また、ステップS403の処理で送信された制御信号、音声情報、通信種別情報、チャネル情報、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−2は、受信した発信者番号情報が自携帯通信端末の個別番号と異なるため、チャネル情報に応じて、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS404)。なお、ステップS404の処理で、携帯通信端末が、範囲情報を受信した時には、範囲情報に対応する基地局番号や基地局名称などを携帯通信端末の表示部に表示させてもよい。
また、通信部422は、ステップS401の処理で受信した通信情報と範囲情報とを回線制御装置200に送信する(ステップS405)。なお、ステップS401では、携帯通信端末111−1が、通信情報と範囲情報とを送信する例を示したが、携帯通信端末111−1は範囲情報を送信しなくてもよい。この場合、ステップS402では、はじめに、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、発信者情報を元に、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、発信者の携帯通信端末111−1に対応する「基地局103−1」を示す範囲情報を取得し、次に、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、範囲情報「基地局103−1」に対応する携帯通信端末111−1,111−2を、送信先の携帯通信端末に決定する。ステップS405において、NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、通信情報と、ステップS402で取得した範囲情報を回線制御装置200に送信する。
回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、ステップS405の処理で送信された通信情報と範囲情報とを受信する(ステップS406)。
通信部202は、指令台101およびステップS406の処理で受信した範囲情報が示す基地局103−1に、通信情報を送信する(ステップS407)。
ステップS407の処理で送信された通信情報は、基地局103−1によって送信され、当該基地局103−1の通信可能範囲にある車載機104−1,104−2によって受信される(ステップS408)。そして、受信した発信者番号情報が自車載機の個別番号と異なる車載機104−1,104−2は、受信チャネルが、チャネル情報が示すチャネル(例えば、チャネル1)に設定されている場合に、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS409)。
本実施形態によれば、指令台101が送信した音声情報に基づく音声が、情報の提供範囲にある車載機104−1,104−2および携帯通信端末111−1,111−2によって出力される。そして、車載機104−1が送信した音声情報に基づく音声が、情報の提供範囲にある車載機104−2および携帯通信端末111−1,111−2によって出力される。また、携帯通信端末111−1が送信した音声情報に基づく音声が、情報の提供範囲にある車載機104−1,104−2および携帯通信端末111−2によって出力される。したがって、適切な送信先に情報を送信することができる。
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態の通信システムについて、図面を参照して説明する。図11は、本発明の第3の実施形態の通信システムの構成例を示すブロック図である。図11に示すように、本発明の第3の実施形態の通信システムは、回線制御装置200とNW制御装置420とを含む。図5に例示した第2の実施形態の通信システムでは、指令台101は、回線制御装置200に接続されている。それに対して、本実施形態の通信システムでは、図10に示すように、指令台101は、NW制御装置420に接続されている。
その他の構成は、図5に示す第2の実施形態における構成と同様なため、対応する要素には図5と同じ符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態の通信システムの動作について説明する。図12は、本発明の第3の実施形態の通信システムにおいて、指令台101が通信情報を送信した場合の動作を示すシーケンス図である。
図12に示すように、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、指令台101が送信した、音声情報と、通信種別を示す通信種別情報と、通信に用いるチャネルを示すチャネル情報と、制御信号と、発信者の個別番号を示す発信者番号情報とを含む通信情報、および情報の提供範囲を示す範囲情報を受信する(ステップS501)。
本例では、通信情報には、「一斉通信」を示す通信種別情報が含まれているとする。また、通信情報には、「チャネル1」を示すチャネル情報と、指令台の個別番号を示す発信者番号情報とが含まれているとする。そして、範囲情報には、「基地局103−1」を示す基地局の情報が含まれているとする。
NW制御装置420(より具体的には、制御部403)は、記憶部401に記憶されている端末管理データベースを参照して、通信情報の送信先の携帯通信端末を携帯通信端末111−1,111−2に決定する(ステップS502)。
NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS502の処理で制御部403が送信先に決定した携帯通信端末111−1,111−2に、ステップS501の処理で受信した通信情報に含まれる音声情報とチャネル情報と制御信号と発信者番号情報とを送信する(ステップS503)。
ステップS503の処理で送信された制御信号、音声情報、チャネル情報、制御信号、および発信者番号情報を受信した携帯通信端末111−1,111−2は、チャネル情報に応じて、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS504)。
また、NW制御装置420(より具体的には、通信部422)は、ステップS501の処理で受信した通信情報と範囲情報とを回線制御装置200に送信する(ステップS505)。
回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、ステップS505の処理で送信された通信情報と範囲情報とを受信する(ステップS506)。
回線制御装置200(より具体的には、通信部202)は、ステップS506の処理で受信した範囲情報が示す基地局103−1に、通信情報を送信する(ステップS507)。
ステップS507の処理で送信された通信情報は、基地局103−1によって送信され、当該基地局103−1の通信可能範囲にある車載機104−1,104−2によって受信される(ステップS508)。そして、車載機104−1,104−2は、受信チャネルが、チャネル情報が示すチャネル(例えば、チャネル1)に設定されている場合に、音声情報に基づく音声を出力する(ステップS509)。
本実施形態によれば、指令台101が送信した音声情報に基づく音声が、情報の提供範囲にある車載機104−1,104−2および携帯通信端末111−1,111−2によって出力される。したがって、適切な送信先に情報を送信することができる。
各実施形態によれば、LTEの規格に基づいた携帯通信端末と、消防救急無線システムの車載機とが情報を送受信することができる。したがって、当該携帯通信端末の所持者と当該車載機の使用者とが情報を交換して、情報を共有することが可能になる。
また、各実施形態によれば、当該車載機の使用者が、所持する当該携帯通信端末を使用した通信を行うことも可能になるので、通信経路を多重化して、通信のバックアップ体制を整備することができる。
さらに、指令台101の操作性を大きく変化させることなく、消防救急無線システムをLTEの規格に基づいた通信システムに容易に移行することができる。
なお、各実施形態において、通信情報には、例えば、音声情報や、制御信号や、チャネル情報、通信種別情報、発信者番号情報、ビジー信号、規制信号等が含まれる。そして、音声情報は、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)の規格に従って送受信される。また、制御信号や、チャネル情報、通信種別情報、発信者番号情報、ビジー信号、規制信号等はデータパケットで送受信される。
ここで、チャネル情報は通信に用いる通信チャネルを示す情報である。また、通信種別情報は、本例では、一斉通信を示す情報である。発信者番号情報は、発信側の携帯通信端末の電話番号を示す情報である。ビジー信号によって、通信が行われていることが示される。具体的には、通信チャネル「チャネル1」でビジー信号が送信されている場合に、当該通信チャネル「チャネル1」で通信が行われていることが示されている。また、規制信号によって、出動指令などにより通信が規制中であるが示される。そして、例えば、通信チャネル「チャネル1」で規制信号やビジー信号を受信した携帯通信端末は、通信チャネル「チャネル1」で発信することができないように構成されている。
各携帯通信端末には、例えば、通信中に、通信相手の基地局と通信チャネルとを表示部(図示せず)に表示させるソフトウェアが搭載されているとする。また、各携帯通信端末には、例えば、ユーザの操作に従って、通信を行う通信チャネルを選択可能であり、選択された通信チャネルで一斉通信を発信可能なソフトウェアが搭載されているとする。各携帯通信端末には、例えば、受信した音声情報に基づく音声をスピーカ(図示せず)から出力可能なソフトウェアが搭載されているとする。また、各携帯通信端末には、例えば、一の通信チャネルでビジー信号を受信した場合に、当該一の通信チャネルで他局が通信中であることを示す画面を表示部に表示させるソフトウェアが搭載されているとする。各携帯通信端末には、例えば、一の通信チャネルで規制信号を受信した場合に、当該一の通信チャネルで発信不可であることを示す画面を表示部に表示させるソフトウェアが搭載されているとする。さらに、各携帯通信端末には、例えば、通信種別情報や、チャネル情報、発信者番号情報、基地局等を示す範囲情報を受信した場合に、それぞれの情報を表示部に表示させるソフトウェアが搭載されているとする。
また、各実施形態において、各基地局と各車載機との間の通信、および各eNBと各携帯通信端末との間の通信は、例えば、一般社団法人電波産業会(ARIB(Association of Radio Industries and Businesses))によって定められた規格であるSTD−T61に基づいて行われる。
また、以上に述べた各実施形態では、消防救急無線システムとLTEの規格に基づく通信システムとが接続される例が示されているが、消防救急無線システムとW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の規格に基づく通信システムとが接続されてもよいし、LTEやW−CDMA以外の通信システムが消防救急無線システムと接続されてもよい。また、消防救急無線システムに代えて、地上基盤無線(TETRA(TErrestrial Trunked RAdio))のような通信システムが用いられてもよいし、他の通信システムであってもよい。
なお、NW制御装置と各携帯通信端末との間の通信で、消防救急無線システムと同様に、CELP(Code Excited Linear Predition)のようなアルゴリズムによって符号化された音声情報と制御信号とを含む通信情報が消防救急無線システムにおける場合と同様なフォーマットで生成され、LTEのデータパケットで通信されるように構成されていてもよい。
以上に述べた各実施形態では、一斉通信がなされるとして説明されているが、個別通信やグループ通信がなされてもよい。なお、個別通信やグループ通信がなされる場合には、通信種別情報とともに、個別番号やグループ番号が送受信される。また、音声情報が送受信されるとして説明したが、音声情報に代えて、または音声情報とともに、ショートメッセージ等のデータ通信用の情報が送受信されてもよい。
また、以上に述べた各実施形態では、回線制御装置が各基地局を集中管理する消防救急無線システムを例に説明されているが、各基地局が分散管理される通信システムが適用されてもよい。具体的には、各基地局と当該各基地局を制御する遠隔制御器とが、通信ネットワークにおいてNW制御装置に接続されたVPN(Virtual Private Network)ルータ等の通信機器に接続される。
なお、NW制御装置は、各携帯通信端末と、ユニキャストで通信を行ってもよいし、3GPP(Third Generation Partnership Project) Release12でグループ通信として仕様化されたGCSE_LTE(Group Communication System Enablers for LTE)に基づく通信を行ってもよい。
図13は、NW制御装置と各携帯通信端末とがGCSE_LTEに基づく通信を行う場合の例を示すブロック図である。
GCSE_LTEでは、各携帯通信端末111−1,111−2に搭載されたGCSEのソフトウェア制御に従って、GCSEアプリケーションサーバ150を介して通信が行われる。また、GCSE_LTEでは、各携帯通信端末に予め設定されたグループが選択され、選択されたグループに設定された携帯通信端末間で、eNB120、MBMS GW(Multimedia Broadcast/Multicast Service GateWay)130、BM−SC(Broadcast Multicast−Service Centre)140、およびGCSEアプリケーションサーバ150を介して通信が行われる。なお、図13に示す例では、携帯通信端末111−1,111−2は、互いに同じグループに設定されているとする。また、GCSEアプリケーションサーバ150には、NW制御装置430が接続されているとする。本例では、NW制御装置がGCSEアプリケーションサーバ150に接続しているが、他のNW機器やLTEの携帯通信網を介して、NW制御装置がGCSEアプリケーションサーバ150に接続していてもよい。
GCSE_LTEでは、MBMSが用いられるので、一のeNBを介して通信を行う各携帯通信端末に、一の通信チャネルで情報を送信することができる。したがって、各携帯通信端末が互いに異なる通信チャネルを用いるユニキャストと比べて、通信に使用する通信チャネル数を削減することができる。
なお、NW制御装置430は、例えば、基地局に応じたそれぞれのeNBごとにグループ番号を予め用意する。そして、NW制御装置430は、例えば、各携帯通信端末から送信された位置情報によって示される位置が、いずれの基地局に応じたeNBの通信可能範囲内であるのかに応じて、各携帯通信端末にグループ番号を設定する。なお、NW制御装置430は、各携帯通信端末に設定したグループ番号を適宜変更可能であるように構成されていてもよい。
そして、NW制御装置430は、例えば、一の基地局に応じたeNBの通信可能範囲内にある携帯通信端末と一斉通信を行う場合には、当該基地局に応じたeNBの通信可能範囲にある携帯通信端末に設定されたグループ番号の携帯通信端末とグループ通信を行う。
なお、NW制御装置430は、他の方法で各携帯通信端末にグループ番号を設定するように構成されていてもよい。具体的には、例えば、NW制御装置430と各携帯通信端末とにそれぞれ、位置(範囲であってもよい)と番号とが対応付けられたデータ(データベースに登録されていてもよい)が予め記憶される。そして、各携帯通信端末が、当該データにおいて、測定した位置情報が示す位置に対応付けられている番号をグループ番号に設定する。
実施形態4.
次に、以上に述べた各実施形態の一般的な例について説明する。図14は、以上に述べた各実施形態の一般的な例を示すブロック図である。図14に示すように、本実施形態では、システムA500とシステムB600−1〜600−LとがNW制御装置440に接続されている。
そして、システムA500は、回線制御装置200−1〜200−Nを含み、回線制御装置200−1、・・・、200−Nには、それぞれの通信可能範囲にある車載機(図示せず)と通信可能な基地局700−1−1〜700−1−M1、・・・、700−N−MNがそれぞれ接続されている。なお、N、L、M1およびMNはそれぞれ1以上の整数であるとする。
システムB600−1〜600−Lは、システムA500と互いに無線通信方式が異なる通信システムであり、システムA500の回線制御装置200−1〜200−Nに対応する仮想回線制御装置800−1〜800−Nと、仮想回線制御装置800−1〜800−Nにそれぞれ接続され、システムA500の基地局700−1−1〜700−1−M1、・・・、700−N−MNの通信可能範囲にそれぞれ応じた仮想基地局901−1−1〜900−1−M1、・・・、900−N−MNとを含む。
なお、システムBの無線通信方式がLTEの場合、仮想基地局901−1−1〜900−1−M1、・・・、900−N−MNは、例えば、基地局700−1−1〜700−1−M1、・・・、700−N−MNの通信可能範囲に応じた範囲を通信可能範囲とする単数または複数のeNBによってそれぞれ実現される。また、システムBがLTE以外の無線通信方式の場合、仮想基地局901−1−1〜900−1−M1、・・・、900−N−MNは、基地局700−1−1〜700−1−M1、・・・、700−N−MNの通信可能範囲に応じた範囲を通信可能範囲とする単数または複数のシステムBの無線通信方式の基地局によってそれぞれ実現される。
そして、例えば、一の基地局700が車載機からチャネル1で通信情報を受信した場合に、通信情報を受信した自基地局を少なくとも含むP(1以上の整数)台の基地局700が折り返し通信を行うように設定されているとする。そのような場合に、P台の基地局700が、チャネル1で当該通信情報を送信する折り返し通信を行うとともに、当該P台の基地局700のそれぞれに応じたP台の仮想基地局900もそれぞれチャネル1で当該通信情報を送信する折り返し通信を行う。すると、P台の基地局700の通信可能範囲にある車載機、およびP台の仮想基地局900との通信可能範囲にある携帯通信端末は、当該通信情報を受信する。
なお、各仮想基地局900は、例えば、回線制御装置200、NW制御装置440および仮想回線制御装置800を介して、当該一の基地局700が車載機からチャネル1で受信した通信情報を受信するとする。
また、システムB600−1〜600−Lの無線通信方式は、互いに異なっていてもよいし、互いに同じであってもよい。システムB600−1〜600−Lに用いられる無線通信方式は、例えば、LTE、W−CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)等である。
NW制御装置440は、通信情報の送信先の携帯通信端末ごとに、当該通信情報をユニキャストで送信するように構成されていてもよい。また、システムBの無線通信方式がLTEの場合、NW制御装置440と仮想基地局901−1−1〜900−1−M1、・・・、900−N−MNとの間にGCSEアプリケーションサーバが用意され、NW制御装置440が、GCSEアプリケーションサーバに、通信情報の送信先の携帯通信端末に応じたグループへのグループ通信で通信情報を送信し、GCSEアプリケーションサーバが通信情報の送信先の携帯通信端末にマルチキャストで通信情報を送信するように構成されていてもよい。
また、例えば、一の仮想基地局900が携帯通信端末からチャネル1で通信情報を受信した場合に、自仮想基地局を含むP台の仮想基地局900が折り返し通信を行うように設定されているとする。そのような場合に、P台の仮想基地局900がチャネル1で当該通信情報を送信する折り返し通信を行うとともに、当該P台の仮想基地局900のそれぞれに応じたP台の基地局700もそれぞれチャネル1で通信情報を送信する折り返し通信を行う。すると、P台の仮想基地局900との通信可能範囲にある携帯通信端末、およびP台の基地局700との通信可能範囲にある車載機は、当該通信情報を受信する。
なお、各基地局700は、例えば、仮想回線制御装置800、NW制御装置440および回線制御装置200を介して、当該一の仮想基地局900が携帯通信端末からチャネル1で受信した通信情報を受信するとする。
また、いずれかの基地局700およびいずれかのチャネルの通信可能範囲にある車載機が通信中または規制中であることによって発信が制限されている場合に、当該基地局700に対応する仮想基地局900および対応するチャネルの通信可能範囲にある携帯通信端末も発信が制限されるように構成されていてもよい。具体的には、例えば、回線制御装置200を介して接続されているいずれかの基地局700およびチャネル1の通信可能範囲にある車載機の発信が制限されている場合に、NW制御装置440が、その旨を示す発信制限情報を当該基地局700に対応する仮想基地局900に送信する。そして、当該仮想基地局900は、通信可能範囲にある携帯通信端末におけるチャネル1での発信を制限する。なお、携帯通信端末における発信の制限は、例えば、当該携帯通信端末に搭載されたプログラム制御にしたがって実行される。
当該仮想基地局900は、通信可能範囲にある携帯通信端末ごとに、当該発信制限情報をユニキャストで送信するように構成されていてもよい。また、システムBの無線通信方式がLTEの場合、NW制御装置440と仮想基地局901−1−1〜900−1−M1、・・・、900−N−MNとの間にGCSEアプリケーションサーバが用意され、NW制御装置440が、GCSEアプリケーションサーバに、発信制限情報の送信先の携帯通信端末に応じたグループへのグループ通信で通信情報を送信し、GCSEアプリケーションサーバが発信制限情報の送信先の携帯通信端末にマルチキャストで通信情報を送信するように構成されていてもよい。
なお、システムA500が、FDMA(Frequency Division Multiple Access)無線通信方式で通信が行われている場合に周波数がチャネルとして取り扱われるが、TDMA(Time Division Multiple Access)無線通信方式で通信が行われている場合に時間スロットがチャネルとして取り扱われる。また、システムA500が、CDMA(Code Division Multiple Access)無線通信方式で通信が行われている場合にコードがチャネルとして取り扱われる。なお、チャネルは、周波数や、時間スロット、コード等の組み合わせであってもよい。
実施形態5.
次に、本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。図15は、本発明の第5の実施形態の通信管理装置40の構成例を示すブロック図である。図15に示すように、本発明の第5の実施形態の通信管理装置40は、携帯通信端末選択部43と、情報送信部42とを含む。
携帯通信端末選択部43は、図2に示す第1の実施形態における制御部403に相当する。また、情報送信部42は、図2に示す第1の実施形態における通信部402に相当する。
携帯通信端末選択部43は、移動体通信システムにおける所定の基地局(図1に示す基地局103−1に相当)から送信される情報の、携帯電話通信網を介した送信先の携帯通信端末(図1に示す携帯通信端末111−1,111−2)を選択する。
情報送信部42は、情報を受信して、携帯通信端末選択部43が選択した携帯通信端末宛に情報を送信する。
ここで、携帯通信端末選択部43は、携帯通信端末が送信した位置情報によって示される現在位置と、所定の基地局の通信可能範囲とに基づいて情報の送信先の携帯通信端末を選択する。
本実施形態によれば、携帯通信端末選択部43が、携帯通信端末が送信した位置情報によって示される現在位置と、所定の基地局の通信可能範囲とに基づいて情報の送信先の携帯通信端末を選択する。そして、情報送信部42が、受信した情報を選択された携帯通信端末に送信する。
したがって、本実施形態によれば、適切な送信先に情報を送信することができる。